JPH10263645A - 形鋼の製造方法 - Google Patents
形鋼の製造方法Info
- Publication number
- JPH10263645A JPH10263645A JP9066668A JP6666897A JPH10263645A JP H10263645 A JPH10263645 A JP H10263645A JP 9066668 A JP9066668 A JP 9066668A JP 6666897 A JP6666897 A JP 6666897A JP H10263645 A JPH10263645 A JP H10263645A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mill
- universal
- dimension
- rolling
- breakdown
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 title claims abstract description 36
- 239000010959 steel Substances 0.000 title claims abstract description 36
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims abstract description 21
- 238000000034 method Methods 0.000 claims abstract description 16
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 71
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 claims description 69
- 230000015556 catabolic process Effects 0.000 claims description 51
- 238000005259 measurement Methods 0.000 claims description 34
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 9
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims description 7
- 239000012778 molding material Substances 0.000 claims description 4
- 230000007547 defect Effects 0.000 abstract description 16
- 239000000047 product Substances 0.000 description 13
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 12
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 11
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 8
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 7
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 5
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 4
- 230000008859 change Effects 0.000 description 3
- 238000005098 hot rolling Methods 0.000 description 2
- 230000008569 process Effects 0.000 description 2
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910001208 Crucible steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000009749 continuous casting Methods 0.000 description 1
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000012467 final product Substances 0.000 description 1
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 1
- 230000000452 restraining effect Effects 0.000 description 1
- 238000007493 shaping process Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Metal Rolling (AREA)
- Control Of Metal Rolling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 製品の寸法精度が一段と優れ、表面欠陥の少
ない形鋼の製造方法を提供する。 【解決手段】 ブレークダウンミルBDの上流側にプレ
ス機もしくは2重圧延機またはユニバーサルミル10を
配設し、寸法計Sの測定データに基づいてプレBDミル
10の寸法制御を行い、最適寸法のビームブランクを成
形した後、このビームブランク素材をブレークダウンミ
ルに供給し、さらに寸法計S0の測定データに基づいて
ブレークダウンミルの寸法制御を行い、最適造形素材と
して粗ユニバーサルミルR1に供給し圧延することによ
り、高精度かつ表面欠陥の少ないH形鋼等を製造する。
ない形鋼の製造方法を提供する。 【解決手段】 ブレークダウンミルBDの上流側にプレ
ス機もしくは2重圧延機またはユニバーサルミル10を
配設し、寸法計Sの測定データに基づいてプレBDミル
10の寸法制御を行い、最適寸法のビームブランクを成
形した後、このビームブランク素材をブレークダウンミ
ルに供給し、さらに寸法計S0の測定データに基づいて
ブレークダウンミルの寸法制御を行い、最適造形素材と
して粗ユニバーサルミルR1に供給し圧延することによ
り、高精度かつ表面欠陥の少ないH形鋼等を製造する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、H形鋼、I形鋼、
溝形鋼などの形鋼の製造方法に関し、特に寸法精度、形
状に優れた形鋼の熱間圧延およびオンライン冷間矯正に
よる製造方法に関する。
溝形鋼などの形鋼の製造方法に関し、特に寸法精度、形
状に優れた形鋼の熱間圧延およびオンライン冷間矯正に
よる製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】H形鋼等の形鋼は一般に2重式圧延機お
よびユニバーサル圧延機により熱間圧延で製造され、つ
いでローラー矯正機にかけて曲りや反りなどを矯正する
ようにしている。この場合において、形鋼の製造上の問
題点として、圧延時の寸法精度、形状不良の問題とロー
ラー矯正時の形状不良の問題がある。
よびユニバーサル圧延機により熱間圧延で製造され、つ
いでローラー矯正機にかけて曲りや反りなどを矯正する
ようにしている。この場合において、形鋼の製造上の問
題点として、圧延時の寸法精度、形状不良の問題とロー
ラー矯正時の形状不良の問題がある。
【0003】まず、H形鋼の場合における寸法欠陥の例
を図4に示す。図4の(A)はウエブの中心偏りと称さ
れるものであって、ユニバーサル圧延時に、H形鋼10
0のウエブ101がフランジ102の中心に対して上下
のどちらか一方にずれる現象である。これは、ユニバー
サル圧延機においてウエブのパスラインに対する咬込位
置が不適正なことが主たる原因で、ウエブの中心偏りの
発生は一般に不可避とされている。ウエブの中心偏りS
は次式で定義される。 S=|a−b|/2 但し、a、b:フランジ端とウエブ面の間の距離
を図4に示す。図4の(A)はウエブの中心偏りと称さ
れるものであって、ユニバーサル圧延時に、H形鋼10
0のウエブ101がフランジ102の中心に対して上下
のどちらか一方にずれる現象である。これは、ユニバー
サル圧延機においてウエブのパスラインに対する咬込位
置が不適正なことが主たる原因で、ウエブの中心偏りの
発生は一般に不可避とされている。ウエブの中心偏りS
は次式で定義される。 S=|a−b|/2 但し、a、b:フランジ端とウエブ面の間の距離
【0004】次に、図4の(B)はフランジ厚偏肉と称
されるものであって、左右または上下のフランジ厚さの
差が発生する現象である。これは、ウエブ高さの変更に
伴う上下水平ロールのシフト量の不適正なことが主たる
原因で、主に圧延の初期もしくは中期に発生する。また
このようなフランジ厚偏肉が発生すると、圧延中期以降
に各フランジの圧下率が変化するので、上記のウエブの
中心偏りが発生することになる。
されるものであって、左右または上下のフランジ厚さの
差が発生する現象である。これは、ウエブ高さの変更に
伴う上下水平ロールのシフト量の不適正なことが主たる
原因で、主に圧延の初期もしくは中期に発生する。また
このようなフランジ厚偏肉が発生すると、圧延中期以降
に各フランジの圧下率が変化するので、上記のウエブの
中心偏りが発生することになる。
【0005】図4の(C)はフランジ幅の変化に関する
もので、被圧延材の先後端は材料の拘束がないため、先
後端部より中間部のほうが伸延され易いために先後端部
のフランジ幅が小さくなる現象である。この現象は、矯
正後の製品にも(矯正時、先後端部は未矯正となるた
め)残ってしまい、最終製品段階では中間部のフランジ
幅の増大量ΔBは1〜3mm程度となる。なお、この現象
は、圧延方法等により、逆の傾向(先後端部のフランジ
幅大)になりうることもある。
もので、被圧延材の先後端は材料の拘束がないため、先
後端部より中間部のほうが伸延され易いために先後端部
のフランジ幅が小さくなる現象である。この現象は、矯
正後の製品にも(矯正時、先後端部は未矯正となるた
め)残ってしまい、最終製品段階では中間部のフランジ
幅の増大量ΔBは1〜3mm程度となる。なお、この現象
は、圧延方法等により、逆の傾向(先後端部のフランジ
幅大)になりうることもある。
【0006】上記の寸法精度の問題のうち、ウエブの中
心偏りを低減する方法は、特公平6−53289号、特
開平6−218413号など、従来からも数多くの提案
がある。例えば、前者の公報に開示された方法では、ユ
ニバーサル圧延機の入側にウエブまたはフランジのロー
ラーガイド装置を設けるとともに、入側または出側にウ
エブの中心偏り測定器を設け、その測定器の測定データ
に基づいて、ミル駆動側、ミル操作側で各々別個にロー
ラーガイド装置の上下位置を調整している。後者の公報
では、ウエブの上下に位置するガイドブロックにフラン
ジのガイドローラーを設けた装置を開示している。いず
れもパスラインに対するローラーガイド装置の上下位置
を個々に調整することによってウエブの中心偏りを少な
くしようとするものである。
心偏りを低減する方法は、特公平6−53289号、特
開平6−218413号など、従来からも数多くの提案
がある。例えば、前者の公報に開示された方法では、ユ
ニバーサル圧延機の入側にウエブまたはフランジのロー
ラーガイド装置を設けるとともに、入側または出側にウ
エブの中心偏り測定器を設け、その測定器の測定データ
に基づいて、ミル駆動側、ミル操作側で各々別個にロー
ラーガイド装置の上下位置を調整している。後者の公報
では、ウエブの上下に位置するガイドブロックにフラン
ジのガイドローラーを設けた装置を開示している。いず
れもパスラインに対するローラーガイド装置の上下位置
を個々に調整することによってウエブの中心偏りを少な
くしようとするものである。
【0007】次に、ローラー矯正時の形状不良の例を図
5に示す。(A)は上下方向の曲り、(B)は左右方向
の曲り、(C)はフランジの一方または両方の倒れ(反
り)、(D)は端部(特に圧延方向のトップ部)の曲り
を示している。また、図6はローラー矯正機によるウエ
ブ高さの変動の例を示したものであり、中間部のウエブ
高さ変動量ΔHは通常1.0〜3.0mmの範囲である。
5に示す。(A)は上下方向の曲り、(B)は左右方向
の曲り、(C)はフランジの一方または両方の倒れ(反
り)、(D)は端部(特に圧延方向のトップ部)の曲り
を示している。また、図6はローラー矯正機によるウエ
ブ高さの変動の例を示したものであり、中間部のウエブ
高さ変動量ΔHは通常1.0〜3.0mmの範囲である。
【0008】このような、H形鋼の形状不良の発生原因
および形状不良に対する従来の対策上の問題点を述べる
と、以下のようである。
および形状不良に対する従来の対策上の問題点を述べる
と、以下のようである。
【0009】圧延材の端部、特に圧延方向のトップ部
は、圧延方法上(フランジとウエブの伸び率の違い等)
どうしても非定常部となる。また温度も低くなりがちで
あり、さらに圧延ロールに咬込む際に、咬込位置が不適
正となりやすく、その結果圧延材がガイド等に接触した
りして、図5(D)に示すような端部曲りが発生する。
この端部曲りをローラー矯正機で矯正しようとしても、
図7に示すように矯正ロール11が上下千鳥配列となっ
ているため、矯正することが不可能で、H形鋼100の
トップ部103は未矯正部となる。そのため、トップ部
103の矯正はオフラインでしかできない。
は、圧延方法上(フランジとウエブの伸び率の違い等)
どうしても非定常部となる。また温度も低くなりがちで
あり、さらに圧延ロールに咬込む際に、咬込位置が不適
正となりやすく、その結果圧延材がガイド等に接触した
りして、図5(D)に示すような端部曲りが発生する。
この端部曲りをローラー矯正機で矯正しようとしても、
図7に示すように矯正ロール11が上下千鳥配列となっ
ているため、矯正することが不可能で、H形鋼100の
トップ部103は未矯正部となる。そのため、トップ部
103の矯正はオフラインでしかできない。
【0010】図5(A)に示す長手方向の曲りについて
は、圧延の段階で厚肉のフランジ部と薄肉のウエブ部と
の温度差があるため、また同じフランジ部でも4ケ所の
温度がそれぞれ違う(一般に強制冷却等を実施しない限
り、H形鋼の下フランジ部間に熱がこもるため、下部の
フランジ温度が高い)ため、特に上下方向の曲りが発生
する。また、圧延終了後の冷却中に、特にI型姿勢(冷
却床の積載効率から一般にI型で装入される)で冷却さ
れる場合、図9に示すように冷却床30におけるH形鋼
100の装入列の密着の度合いにより、左右方向の曲り
が発生することもある(図5(B))。従来より、この
ような曲りに対する抑制手段として、圧延途中でフラン
ジ部を水冷してウエブ部との温度差を縮小する方法は数
多く見られるが(特公平6−75734号、特開平7−
155823号等)、逆にフランジ部の水冷が適正でな
いと、図5(C)に示すようなフランジ倒れ(フランジ
の内反り、外反り)という新たな形状不良が発生する。
は、圧延の段階で厚肉のフランジ部と薄肉のウエブ部と
の温度差があるため、また同じフランジ部でも4ケ所の
温度がそれぞれ違う(一般に強制冷却等を実施しない限
り、H形鋼の下フランジ部間に熱がこもるため、下部の
フランジ温度が高い)ため、特に上下方向の曲りが発生
する。また、圧延終了後の冷却中に、特にI型姿勢(冷
却床の積載効率から一般にI型で装入される)で冷却さ
れる場合、図9に示すように冷却床30におけるH形鋼
100の装入列の密着の度合いにより、左右方向の曲り
が発生することもある(図5(B))。従来より、この
ような曲りに対する抑制手段として、圧延途中でフラン
ジ部を水冷してウエブ部との温度差を縮小する方法は数
多く見られるが(特公平6−75734号、特開平7−
155823号等)、逆にフランジ部の水冷が適正でな
いと、図5(C)に示すようなフランジ倒れ(フランジ
の内反り、外反り)という新たな形状不良が発生する。
【0011】図5、図6に示すH形鋼の形状不良および
ウエブ高さの変動については、ローラー矯正機RSの軸
調整・幅調整機構が図8に示すようになっており、上下
左右に配された水平矯正ロール11の軸方向間隔をそれ
ぞれロール軸13方向にスラスト調整、ロール幅調整
し、左右に配された垂直矯正ロール12の幅を調整して
からH形鋼100を矯正するようになっているが、H形
鋼100のトップ部103およびボトム部104はロー
ラー矯正機10の機構上矯正不可能なため、トップ部1
03およびボトム部104のウエブ高さ寸法Hは矯正前
後でほとんど変動がなく、端部以外は矯正前に比べて大
きくなる。このウエブ高さの変動量ΔHは通常1.0〜
3.0mmであり、規格寸法を外れる部分に対してはオフ
ライン作業(プレス矯正、切断等)が必要になるもので
ある。
ウエブ高さの変動については、ローラー矯正機RSの軸
調整・幅調整機構が図8に示すようになっており、上下
左右に配された水平矯正ロール11の軸方向間隔をそれ
ぞれロール軸13方向にスラスト調整、ロール幅調整
し、左右に配された垂直矯正ロール12の幅を調整して
からH形鋼100を矯正するようになっているが、H形
鋼100のトップ部103およびボトム部104はロー
ラー矯正機10の機構上矯正不可能なため、トップ部1
03およびボトム部104のウエブ高さ寸法Hは矯正前
後でほとんど変動がなく、端部以外は矯正前に比べて大
きくなる。このウエブ高さの変動量ΔHは通常1.0〜
3.0mmであり、規格寸法を外れる部分に対してはオフ
ライン作業(プレス矯正、切断等)が必要になるもので
ある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来にあっ
ては、図10に示すような寸法・形状からなる1種類の
ビームブランク素材1、または矩形断面のスラブをブレ
ークダウンミルに供給し、各種サイズのH形鋼を圧延・
製造していた。ビームブランク素材1は連続鋳造により
製造されるが、その寸法・形状は連続鋳造の都合から1
種類に限定され、圧延で各種サイズに対応させている。
このため、ブレークダウンミルおよび粗ユニバーサルミ
ル、粗エッジャーミルからなる粗圧延機群で目標となる
ファイナルビームブランク形状寸法に粗圧延しようとし
ているが、ブレークダウンミルでの寸法制御を全く行っ
ていないことも影響して、結果的に製品としてのH形鋼
の寸法精度を向上させるには限界があり、また粗圧延時
に疵が発生すると、そのまま製品の表面欠陥として残る
という問題があった。
ては、図10に示すような寸法・形状からなる1種類の
ビームブランク素材1、または矩形断面のスラブをブレ
ークダウンミルに供給し、各種サイズのH形鋼を圧延・
製造していた。ビームブランク素材1は連続鋳造により
製造されるが、その寸法・形状は連続鋳造の都合から1
種類に限定され、圧延で各種サイズに対応させている。
このため、ブレークダウンミルおよび粗ユニバーサルミ
ル、粗エッジャーミルからなる粗圧延機群で目標となる
ファイナルビームブランク形状寸法に粗圧延しようとし
ているが、ブレークダウンミルでの寸法制御を全く行っ
ていないことも影響して、結果的に製品としてのH形鋼
の寸法精度を向上させるには限界があり、また粗圧延時
に疵が発生すると、そのまま製品の表面欠陥として残る
という問題があった。
【0013】本発明は、かかる問題点を解決するために
なされたものであり、製品の寸法精度が一段と優れ、表
面欠陥の少ない形鋼の製造方法を提供することを課題と
している。
なされたものであり、製品の寸法精度が一段と優れ、表
面欠陥の少ない形鋼の製造方法を提供することを課題と
している。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る形鋼の製造
方法は、ブレークダウンミルおよび粗ユニバーサルミ
ル、粗エッジャーミルによる粗圧延工程、中間ユニバー
サルミルおよび中間エッジャーミルによる中間圧延工
程、および仕上ユニバーサルミルによる仕上圧延工程を
経て被圧延材を圧延し、ついでその仕上材をローラー矯
正機により矯正する形鋼の製造方法において、前記ブレ
ークダウンミルの上流側にプレス機もしくは2重圧延機
またはユニバーサルミルを配設し、該プレス機もしくは
2重圧延機またはユニバーサルミルの入側または出側に
被圧延材の寸法・形状を測定する寸法計を設け、加熱炉
から抽出された素材を、前記寸法計の測定データに基づ
いて前記プレス機もしくは2重圧延機またはユニバーサ
ルミルの寸法制御を行うことにより、最適寸法のビーム
ブランク素材として前記ブレークダウンミルに供給し、
さらに前記ビームブランク素材を、前記ブレークダウン
ミルの入側または出側に設けた寸法計の測定データに基
づいて前記ブレークダウンミルの寸法制御を行うことに
より、最適造形素材として前記粗ユニバーサルミルに供
給し、以降の圧延を行うことを特徴とするものである。
方法は、ブレークダウンミルおよび粗ユニバーサルミ
ル、粗エッジャーミルによる粗圧延工程、中間ユニバー
サルミルおよび中間エッジャーミルによる中間圧延工
程、および仕上ユニバーサルミルによる仕上圧延工程を
経て被圧延材を圧延し、ついでその仕上材をローラー矯
正機により矯正する形鋼の製造方法において、前記ブレ
ークダウンミルの上流側にプレス機もしくは2重圧延機
またはユニバーサルミルを配設し、該プレス機もしくは
2重圧延機またはユニバーサルミルの入側または出側に
被圧延材の寸法・形状を測定する寸法計を設け、加熱炉
から抽出された素材を、前記寸法計の測定データに基づ
いて前記プレス機もしくは2重圧延機またはユニバーサ
ルミルの寸法制御を行うことにより、最適寸法のビーム
ブランク素材として前記ブレークダウンミルに供給し、
さらに前記ビームブランク素材を、前記ブレークダウン
ミルの入側または出側に設けた寸法計の測定データに基
づいて前記ブレークダウンミルの寸法制御を行うことに
より、最適造形素材として前記粗ユニバーサルミルに供
給し、以降の圧延を行うことを特徴とするものである。
【0015】本発明の第1の製造方法では、加熱炉から
抽出された素材を、ブレークダウンミルの上流側に配設
されたプレス機もしくは2重圧延機またはユニバーサル
ミルブレークダウンミルの寸法計による寸法制御によっ
て最適寸法のビームブランク素材としたのち、このビー
ムブランク素材をブレークダウンミルに供給し、さらに
ブレークダウンミルの入側または出側に配された寸法計
の測定データに基づいてブレークダウンミルの寸法制御
を行い、これによって得られた最適寸法の造形素材を粗
ユニバーサルミルに供給し圧延するため、粗ユニバーサ
ルミルから仕上ユニバーサルミルまでの寸法制御を行わ
なくても十分に精度の高い製品が得られる。また、最適
寸法のビームブランク素材をブレークダウンミルに供給
するため、疵等の表面欠陥の発生も非常に少なくなる。
さらに、所望のサイズごとにファイナルビームブランク
形状に近い素材、およびファイナルビームブランクにし
やすい素材をブレークダウンミルに供給することがで
き、効率のよい高精度の圧延が可能となる。
抽出された素材を、ブレークダウンミルの上流側に配設
されたプレス機もしくは2重圧延機またはユニバーサル
ミルブレークダウンミルの寸法計による寸法制御によっ
て最適寸法のビームブランク素材としたのち、このビー
ムブランク素材をブレークダウンミルに供給し、さらに
ブレークダウンミルの入側または出側に配された寸法計
の測定データに基づいてブレークダウンミルの寸法制御
を行い、これによって得られた最適寸法の造形素材を粗
ユニバーサルミルに供給し圧延するため、粗ユニバーサ
ルミルから仕上ユニバーサルミルまでの寸法制御を行わ
なくても十分に精度の高い製品が得られる。また、最適
寸法のビームブランク素材をブレークダウンミルに供給
するため、疵等の表面欠陥の発生も非常に少なくなる。
さらに、所望のサイズごとにファイナルビームブランク
形状に近い素材、およびファイナルビームブランクにし
やすい素材をブレークダウンミルに供給することがで
き、効率のよい高精度の圧延が可能となる。
【0016】本発明の第2の製造方法は、前記ブレーク
ダウンミルの上流側にプレス機もしくは2重圧延機また
はユニバーサルミルを配設し、該プレス機もしくは2重
圧延機またはユニバーサルミルの入側または出側に被圧
延材の寸法・形状を測定する寸法計を設け、加熱炉から
抽出された素材を、前記寸法計の測定データに基づいて
前記プレス機もしくは2重圧延機またはユニバーサルミ
ルの寸法制御を行うことにより、最適寸法のビームブラ
ンク素材として前記ブレークダウンミルに供給し、次に
前記ビームブランク素材を、前記ブレークダウンミルの
入側または出側に設けた寸法計の測定データに基づいて
前記ブレークダウンミルの寸法制御を行うことにより、
最適造形素材として前記粗ユニバーサルミルに供給し、
さらに前記中間ユニバーサルミルおよび前記仕上ユニバ
ーサルミルの入側または出側にそれぞれ設けた寸法計の
測定データに基づいて最適制御システムにより前記粗ユ
ニバーサルミルから前記仕上ユニバーサルミルまでの寸
法制御を行い、ついで前記ローラー矯正機の入側または
出側に設けた寸法計の測定データに基づいて最適制御シ
ステムにより被圧延材を矯正することとしたものであ
る。
ダウンミルの上流側にプレス機もしくは2重圧延機また
はユニバーサルミルを配設し、該プレス機もしくは2重
圧延機またはユニバーサルミルの入側または出側に被圧
延材の寸法・形状を測定する寸法計を設け、加熱炉から
抽出された素材を、前記寸法計の測定データに基づいて
前記プレス機もしくは2重圧延機またはユニバーサルミ
ルの寸法制御を行うことにより、最適寸法のビームブラ
ンク素材として前記ブレークダウンミルに供給し、次に
前記ビームブランク素材を、前記ブレークダウンミルの
入側または出側に設けた寸法計の測定データに基づいて
前記ブレークダウンミルの寸法制御を行うことにより、
最適造形素材として前記粗ユニバーサルミルに供給し、
さらに前記中間ユニバーサルミルおよび前記仕上ユニバ
ーサルミルの入側または出側にそれぞれ設けた寸法計の
測定データに基づいて最適制御システムにより前記粗ユ
ニバーサルミルから前記仕上ユニバーサルミルまでの寸
法制御を行い、ついで前記ローラー矯正機の入側または
出側に設けた寸法計の測定データに基づいて最適制御シ
ステムにより被圧延材を矯正することとしたものであ
る。
【0017】第2の製造方法では、ブレークダウンミル
およびその上流側に配設されたプレス機もしくは2重圧
延機またはユニバーサルミルの寸法制御に加えて、粗ユ
ニバーサルミルから仕上ユニバーサルミルまでの寸法制
御とローラー矯正機の寸法制御を行うものであり、最適
寸法の素材を粗ユニバーサルミルに供給することによ
り、各ユニバーサルミルおよびローラー矯正機におい
て、各々の入側または出側に配した寸法計の測定データ
に基づいて、最適制御システムによる寸法制御を行う。
およびその上流側に配設されたプレス機もしくは2重圧
延機またはユニバーサルミルの寸法制御に加えて、粗ユ
ニバーサルミルから仕上ユニバーサルミルまでの寸法制
御とローラー矯正機の寸法制御を行うものであり、最適
寸法の素材を粗ユニバーサルミルに供給することによ
り、各ユニバーサルミルおよびローラー矯正機におい
て、各々の入側または出側に配した寸法計の測定データ
に基づいて、最適制御システムによる寸法制御を行う。
【0018】各ユニバーサルミルにおける寸法制御は以
下のようにして行う。仕上ユニバーサルミルの出側に設
けた寸法計により仕上材の仕上げ寸法を測定し、その測
定データを各圧延機、各エッジャーミル、並びに仕上ユ
ニバーサルミルの入側の寸法計および拘束ガイド装置に
フィードバックし、中間ユニバーサルミルの入側の寸法
計による測定データをブレークダウンミルおよび粗ユニ
バーサルミル群にフィードバックするとともに、中間ユ
ニバーサルミル、中間エッジャーミル、仕上ユニバーサ
ルミル、および中間圧延機群のガイド装置にフィードフ
ォワードし、さらに仕上ユニバーサルミルの入側の寸法
計による測定データを仕上材用のガイド装置にフィード
フォワードし、これらの寸法計の測定データを基に、最
適制御システムにより最適指示値を判断し、各ミルの圧
下設定値、スラスト調整値、エッジャーミルのショート
ストローク調整値、およびガイドローラー装置のガイド
間隔設定値をパス間またはバー間で制御する。このた
め、従来法に比べて格段に寸法精度に優れた形鋼を圧延
することができる。
下のようにして行う。仕上ユニバーサルミルの出側に設
けた寸法計により仕上材の仕上げ寸法を測定し、その測
定データを各圧延機、各エッジャーミル、並びに仕上ユ
ニバーサルミルの入側の寸法計および拘束ガイド装置に
フィードバックし、中間ユニバーサルミルの入側の寸法
計による測定データをブレークダウンミルおよび粗ユニ
バーサルミル群にフィードバックするとともに、中間ユ
ニバーサルミル、中間エッジャーミル、仕上ユニバーサ
ルミル、および中間圧延機群のガイド装置にフィードフ
ォワードし、さらに仕上ユニバーサルミルの入側の寸法
計による測定データを仕上材用のガイド装置にフィード
フォワードし、これらの寸法計の測定データを基に、最
適制御システムにより最適指示値を判断し、各ミルの圧
下設定値、スラスト調整値、エッジャーミルのショート
ストローク調整値、およびガイドローラー装置のガイド
間隔設定値をパス間またはバー間で制御する。このた
め、従来法に比べて格段に寸法精度に優れた形鋼を圧延
することができる。
【0019】また、ローラー矯正機における寸法制御は
以下のようにして行う。 圧延完了後の仕上材の寸法・形状を仕上ユニバーサル
ミルの出側もしくはローラー矯正機の入側に設けた寸法
計により測定し、その測定データを仕上ユニバーサルミ
ルの出側に設けた拘束ガイド装置にフィードバックし、
拘束ガイド装置のガイド設定値(ガイドのパスライン、
幅、高さをいう。以下同じ。)を制御することにより、
次材の出方を制御する。これにより、特に端部曲りの発
生を防止することができる。 圧延完了後の仕上材の寸法・形状(ここではウエブ高
さ)を仕上ユニバーサルミルの出側の寸法計で測定し、
その測定データをローラー矯正機の水平矯正ロールの幅
調整機構にフィードフォワードし、最適内法矯正寸法で
矯正を実施する。またローラー矯正機の垂直矯正ロール
の幅制御によりウエブ高さの変動の少ない製品を製造す
ることができる。 圧延完了後の仕上材の寸法・形状をローラー矯正機の
入側もしくは出側に設けた寸法計により測定し、その測
定データを基に、矯正ロールのロールギャップ調整、ロ
ールスラスト調整、ロール幅調整のためにフィードバッ
クまたはフィードフォワードし、最適寸法・形状制御を
行うことにより、寸法・形状に優れた製品を製造するこ
とができる。
以下のようにして行う。 圧延完了後の仕上材の寸法・形状を仕上ユニバーサル
ミルの出側もしくはローラー矯正機の入側に設けた寸法
計により測定し、その測定データを仕上ユニバーサルミ
ルの出側に設けた拘束ガイド装置にフィードバックし、
拘束ガイド装置のガイド設定値(ガイドのパスライン、
幅、高さをいう。以下同じ。)を制御することにより、
次材の出方を制御する。これにより、特に端部曲りの発
生を防止することができる。 圧延完了後の仕上材の寸法・形状(ここではウエブ高
さ)を仕上ユニバーサルミルの出側の寸法計で測定し、
その測定データをローラー矯正機の水平矯正ロールの幅
調整機構にフィードフォワードし、最適内法矯正寸法で
矯正を実施する。またローラー矯正機の垂直矯正ロール
の幅制御によりウエブ高さの変動の少ない製品を製造す
ることができる。 圧延完了後の仕上材の寸法・形状をローラー矯正機の
入側もしくは出側に設けた寸法計により測定し、その測
定データを基に、矯正ロールのロールギャップ調整、ロ
ールスラスト調整、ロール幅調整のためにフィードバッ
クまたはフィードフォワードし、最適寸法・形状制御を
行うことにより、寸法・形状に優れた製品を製造するこ
とができる。
【0020】
実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1に係る製造
方法によるH形鋼の製造ラインの構成図である。図1に
おいて、HFは加熱炉、10は加熱炉HFから抽出され
た矩形断面の素材をビームブランク形状に成形するブレ
ークダウンミルBDの上流側に配設されたプレス機もし
くは2重圧延機またはユニバーサルミルで、このプレス
機もしくは2重圧延機またはユニバーサルミル(以下、
プレBDミルと略称する)10の入側または出側に素材
の各部の寸法を測定する寸法計Sを設け、プレBDミル
10の寸法制御を行う。BDはブレークダウンミル、E
1は粗エッジャーミル、R1は粗ユニバーサルミルであ
り、これらは被圧延材の粗圧延機群を構成する。そし
て、ブレークダウンミルBDの入側または出側には寸法
計S0を設け、ブレークダウンミルBDの寸法制御を行
う。R2、E2はそれぞれ中間圧延機群を構成する中間
ユニバーサルミルおよび中間エッジャーミル、GRは中
間ユニバーサルミルR2の入側に設けられ、被圧延材を
誘導するガイド装置である。Fは仕上ユニバーサルミル
で、その入側には上記GRと同様の構成からなるガイド
装置GFが、また出側には仕上材を拘束しつつガイドす
る拘束ガイド装置GFDが設置されている。RSは上記
の各ミルおよびエッジャーミルからなる圧延ラインに接
続されたローラー矯正機である。
方法によるH形鋼の製造ラインの構成図である。図1に
おいて、HFは加熱炉、10は加熱炉HFから抽出され
た矩形断面の素材をビームブランク形状に成形するブレ
ークダウンミルBDの上流側に配設されたプレス機もし
くは2重圧延機またはユニバーサルミルで、このプレス
機もしくは2重圧延機またはユニバーサルミル(以下、
プレBDミルと略称する)10の入側または出側に素材
の各部の寸法を測定する寸法計Sを設け、プレBDミル
10の寸法制御を行う。BDはブレークダウンミル、E
1は粗エッジャーミル、R1は粗ユニバーサルミルであ
り、これらは被圧延材の粗圧延機群を構成する。そし
て、ブレークダウンミルBDの入側または出側には寸法
計S0を設け、ブレークダウンミルBDの寸法制御を行
う。R2、E2はそれぞれ中間圧延機群を構成する中間
ユニバーサルミルおよび中間エッジャーミル、GRは中
間ユニバーサルミルR2の入側に設けられ、被圧延材を
誘導するガイド装置である。Fは仕上ユニバーサルミル
で、その入側には上記GRと同様の構成からなるガイド
装置GFが、また出側には仕上材を拘束しつつガイドす
る拘束ガイド装置GFDが設置されている。RSは上記
の各ミルおよびエッジャーミルからなる圧延ラインに接
続されたローラー矯正機である。
【0021】上記のように構成されたH形鋼の製造ライ
ンにおいては、まず、加熱炉から抽出された素材(スラ
ブ、ビレット等)がプレBDミル10に供給され、ここ
で所要サイズのビームブランク形状に成形する。供給素
材は、図3(a)に示すように、厚さB:200mm〜
500mm×幅H:200mm〜2000mmの矩形断
面の鋳鋼材であり、この矩形断面の供給素材をプレBD
ミル10によりファイナルビームブランク(FBB)形
状に近い形状に成形する。このとき、寸法計Sにより測
定したビームブランク素材の測定データをプレBDミル
10の制御装置(図示せず)にフィードバックし、プレ
BDミル10の寸法制御を行う。図3(b)にファイナ
ルビームブランク1の断面形状と各部の寸法表を示す。
この例では、8種類のサイズに成形することとしてお
り、各サイズごとのブレークダウンミルBDでの仕上が
り寸法が示してある。
ンにおいては、まず、加熱炉から抽出された素材(スラ
ブ、ビレット等)がプレBDミル10に供給され、ここ
で所要サイズのビームブランク形状に成形する。供給素
材は、図3(a)に示すように、厚さB:200mm〜
500mm×幅H:200mm〜2000mmの矩形断
面の鋳鋼材であり、この矩形断面の供給素材をプレBD
ミル10によりファイナルビームブランク(FBB)形
状に近い形状に成形する。このとき、寸法計Sにより測
定したビームブランク素材の測定データをプレBDミル
10の制御装置(図示せず)にフィードバックし、プレ
BDミル10の寸法制御を行う。図3(b)にファイナ
ルビームブランク1の断面形状と各部の寸法表を示す。
この例では、8種類のサイズに成形することとしてお
り、各サイズごとのブレークダウンミルBDでの仕上が
り寸法が示してある。
【0022】このように、プレBDミル10の寸法制御
によって素材をファイナルビームブランク1に近い形状
・寸法のビームブランク素材としてブレークダウンミル
BDに供給し、さらにそのビームブランク素材に対する
寸法計S0による測定データをブレークダウンミルBD
の制御装置(図示せず)にフィードフォワード(寸法計
S0をブレークダウンミルBDの入側に設けた場合)
し、またはフィードバック(寸法計S0をブレークダウ
ンミルBDの出側に設けた場合)することにより、ブレ
ークダウンミルBDの寸法制御を行う。このため、最適
寸法のビームブランク素材が製造されるので、このビー
ムブランク素材を粗ユニバーサルミルR1以降のミルに
供給することにより、各ユニバーサルミルの寸法制御を
行わなくても、十分に精度の高いH形鋼を圧延すること
ができる。なお、粗ユニバーサルミルR1から仕上ユニ
バーサルミルFまでの各ミルにおいては、通常の圧下設
定で圧延するのみである。また、ローラー矯正機RSに
おいても圧延終了後の仕上材を通常の方法によりオンラ
インで冷間矯正するだけである。
によって素材をファイナルビームブランク1に近い形状
・寸法のビームブランク素材としてブレークダウンミル
BDに供給し、さらにそのビームブランク素材に対する
寸法計S0による測定データをブレークダウンミルBD
の制御装置(図示せず)にフィードフォワード(寸法計
S0をブレークダウンミルBDの入側に設けた場合)
し、またはフィードバック(寸法計S0をブレークダウ
ンミルBDの出側に設けた場合)することにより、ブレ
ークダウンミルBDの寸法制御を行う。このため、最適
寸法のビームブランク素材が製造されるので、このビー
ムブランク素材を粗ユニバーサルミルR1以降のミルに
供給することにより、各ユニバーサルミルの寸法制御を
行わなくても、十分に精度の高いH形鋼を圧延すること
ができる。なお、粗ユニバーサルミルR1から仕上ユニ
バーサルミルFまでの各ミルにおいては、通常の圧下設
定で圧延するのみである。また、ローラー矯正機RSに
おいても圧延終了後の仕上材を通常の方法によりオンラ
インで冷間矯正するだけである。
【0023】実施の形態2.図2は本発明の実施の形態
2に係る製造方法によるH形鋼の製造ラインの構成図で
ある。この例では、上記の寸法計S、S0に加えて、粗
ユニバーサルミルR1の出側(中間ユニバーサルミルR
2の入側)、中間ユニバーサルミルR2の出側(仕上ユ
ニバーサルミルFの入側)および仕上ユニバーサルミル
Fの出側にそれぞれ寸法計S1、S2、S3が設けら
れ、また、ローラー矯正機RSの入側と出側にも寸法・
形状計K1、K2が設けられ、これらの測定データに基
づき、プロセスコンピュータP/Cで最適寸法制御を行
っている。図1の場合と同様に、寸法計S、S0の測定
データに基づき、プレBDミル10およびブレークダウ
ンミルBDの寸法制御を行い、最適寸法の素材を粗ユニ
バーサルミルR1に供給し、以降の各ミルでも寸法制御
を行う。
2に係る製造方法によるH形鋼の製造ラインの構成図で
ある。この例では、上記の寸法計S、S0に加えて、粗
ユニバーサルミルR1の出側(中間ユニバーサルミルR
2の入側)、中間ユニバーサルミルR2の出側(仕上ユ
ニバーサルミルFの入側)および仕上ユニバーサルミル
Fの出側にそれぞれ寸法計S1、S2、S3が設けら
れ、また、ローラー矯正機RSの入側と出側にも寸法・
形状計K1、K2が設けられ、これらの測定データに基
づき、プロセスコンピュータP/Cで最適寸法制御を行
っている。図1の場合と同様に、寸法計S、S0の測定
データに基づき、プレBDミル10およびブレークダウ
ンミルBDの寸法制御を行い、最適寸法の素材を粗ユニ
バーサルミルR1に供給し、以降の各ミルでも寸法制御
を行う。
【0024】寸法計S1、S2、S3の測定タイミン
グ、測定対象ないし制御項目は表1のようになってお
り、中間ユニバーサルミルR2の入側に設置された寸法
計S1は、その測定値を、ブレークダウンミルBDおよ
び粗ユニバーサルミル群にフィードバックし、かつ、中
間ユニバーサルミルR2、中間エッジャーミルE2、ガ
イド装置GR、仕上ユニバーサルミルFにそれぞれフィ
ードフォワードする。中間エッジャーミルE2の出側に
設置された寸法計S2は、その測定値を、仕上ユニバー
サルミルFの入側のガイド装置GFにフィードフォワー
ドする。拘束ガイド装置GFDの出側に設置された寸法
計S3は、その測定値を、以上の全ての圧延機(BD、
R1、R2、F)およびエッジャーミル(E1、E2)
にそれぞれフィードバックするとともに、寸法計S2に
もフィードバックする。
グ、測定対象ないし制御項目は表1のようになってお
り、中間ユニバーサルミルR2の入側に設置された寸法
計S1は、その測定値を、ブレークダウンミルBDおよ
び粗ユニバーサルミル群にフィードバックし、かつ、中
間ユニバーサルミルR2、中間エッジャーミルE2、ガ
イド装置GR、仕上ユニバーサルミルFにそれぞれフィ
ードフォワードする。中間エッジャーミルE2の出側に
設置された寸法計S2は、その測定値を、仕上ユニバー
サルミルFの入側のガイド装置GFにフィードフォワー
ドする。拘束ガイド装置GFDの出側に設置された寸法
計S3は、その測定値を、以上の全ての圧延機(BD、
R1、R2、F)およびエッジャーミル(E1、E2)
にそれぞれフィードバックするとともに、寸法計S2に
もフィードバックする。
【0025】
【表1】
【0026】但し、表1において、 R1仕上:R1ミルの最終パスの時測定 R2偶パス:R2ミルの偶数回目のパスの時測定 R2ラストパス:R2ミルの最終パスの時測定 F仕上:Fミルの仕上パスの時測定 FB:フィードバック制御 FF:フィードフォワード制御 FBBt1 :ブレークダウン仕上げウエブ厚(ファイナルビ
ームブランクのウエブ厚) B:フランジ幅(図11参照) H:ウエブ高さ(同上) t1 :ウエブ厚(同上) t2 :フランジ肉厚(同上) P/L:パスライン(同上) 軸調:各ユニバーサルミルの水平ロールのスラスト方向
のシフト量 S:ウエブ中心偏り(=|a−b|/2)
ームブランクのウエブ厚) B:フランジ幅(図11参照) H:ウエブ高さ(同上) t1 :ウエブ厚(同上) t2 :フランジ肉厚(同上) P/L:パスライン(同上) 軸調:各ユニバーサルミルの水平ロールのスラスト方向
のシフト量 S:ウエブ中心偏り(=|a−b|/2)
【0027】ローラー矯正機RSの入側の寸法・形状計
K1は、矯正前の被矯正材の寸法・形状を測定し、その
測定データをローラー矯正機RSにフィードフォワード
し、水平矯正ロール11のギャップ設定値、水平矯正ロ
ール11および垂直矯正ロール12の幅設定値、水平矯
正ロール11のスラスト調整値を修正するともに、拘束
ガイド装置GFDにフィードバックし、次材に対する拘
束ガイド装置GFDのガイド設定値を修正する。
K1は、矯正前の被矯正材の寸法・形状を測定し、その
測定データをローラー矯正機RSにフィードフォワード
し、水平矯正ロール11のギャップ設定値、水平矯正ロ
ール11および垂直矯正ロール12の幅設定値、水平矯
正ロール11のスラスト調整値を修正するともに、拘束
ガイド装置GFDにフィードバックし、次材に対する拘
束ガイド装置GFDのガイド設定値を修正する。
【0028】ローラー矯正機RSの出側の寸法・形状計
K2は、矯正後の被矯正材の寸法・形状を測定し、その
測定データをローラー矯正機RSにフィードバックし、
水平矯正ロール11のギャップ設定値、水平矯正ロール
11および垂直矯正ロール12の幅設定値、水平矯正ロ
ール11のスラスト調整値を修正する。これらの制御シ
ステム系においては、自動的に複数の指示値から優先順
位を決定し、最適指示を行う。
K2は、矯正後の被矯正材の寸法・形状を測定し、その
測定データをローラー矯正機RSにフィードバックし、
水平矯正ロール11のギャップ設定値、水平矯正ロール
11および垂直矯正ロール12の幅設定値、水平矯正ロ
ール11のスラスト調整値を修正する。これらの制御シ
ステム系においては、自動的に複数の指示値から優先順
位を決定し、最適指示を行う。
【0029】
【実施例】次に、本発明の具体的な実施例について説明
する。
する。
【0030】(実施例1)H形鋼のサイズ、H200×B200
×8/12、H500×B200×10/16 、H900×B300×16/28 の3
種について、従来法(図12)および本発明法(図1)
により製造し、製品の仕上り寸法・形状を比較した。従
来法は、図12に示すような各圧延機の配列で製造し、
引き続きローラー矯正機RSでその仕上材を矯正したも
のであり、仕上ユニバーサルミルFの拘束ガイド装置G
FDの出側にのみ寸法計S3を設置し、かつ、寸法計S
3による測定データを基に、各ミルロールの圧下設定値
およびガイド装置GR、GF、拘束ガイド装置GFDの
各ガイド設定値を人手により修正し、また、矯正後の製
品の寸法・形状を人手により測定し、その測定データを
基に人手によりローラー矯正機RSの水平矯正ロールの
ギャップ設定値、水平矯正ロールおよび垂直矯正ロール
の幅設定値を修正したものである。実施例1の方法は、
図1に示すような各圧延機の配列で製造し、引き続きロ
ーラー矯正機RSでその仕上材を矯正したものであり、
プレBDミル10の出側に設けた寸法計Sおよびブレー
クダウンミルBDの出側に設けた寸法計S0により素材
寸法を測定し、このデータをフィードバックしてプレB
Dミル10とブレークダウンミルBDの寸法制御のみを
行い、最適寸法のビームブランクを製造し、これを粗ユ
ニバーサルミルR1に供給し、圧延し、さらにローラー
矯正機RSで矯正したものである。製品の仕上り寸法・
形状の比較結果を表2に示す。
×8/12、H500×B200×10/16 、H900×B300×16/28 の3
種について、従来法(図12)および本発明法(図1)
により製造し、製品の仕上り寸法・形状を比較した。従
来法は、図12に示すような各圧延機の配列で製造し、
引き続きローラー矯正機RSでその仕上材を矯正したも
のであり、仕上ユニバーサルミルFの拘束ガイド装置G
FDの出側にのみ寸法計S3を設置し、かつ、寸法計S
3による測定データを基に、各ミルロールの圧下設定値
およびガイド装置GR、GF、拘束ガイド装置GFDの
各ガイド設定値を人手により修正し、また、矯正後の製
品の寸法・形状を人手により測定し、その測定データを
基に人手によりローラー矯正機RSの水平矯正ロールの
ギャップ設定値、水平矯正ロールおよび垂直矯正ロール
の幅設定値を修正したものである。実施例1の方法は、
図1に示すような各圧延機の配列で製造し、引き続きロ
ーラー矯正機RSでその仕上材を矯正したものであり、
プレBDミル10の出側に設けた寸法計Sおよびブレー
クダウンミルBDの出側に設けた寸法計S0により素材
寸法を測定し、このデータをフィードバックしてプレB
Dミル10とブレークダウンミルBDの寸法制御のみを
行い、最適寸法のビームブランクを製造し、これを粗ユ
ニバーサルミルR1に供給し、圧延し、さらにローラー
矯正機RSで矯正したものである。製品の仕上り寸法・
形状の比較結果を表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】表2から明らかなように、プレBDミルお
よびブレークダウンミルの寸法制御のみを行う本発明法
によっても、ウエブの中心偏り、フランジ厚偏肉の面で
改善効果が著しく、また表面欠陥の発生も一段と少なく
なっていることが分かる。
よびブレークダウンミルの寸法制御のみを行う本発明法
によっても、ウエブの中心偏り、フランジ厚偏肉の面で
改善効果が著しく、また表面欠陥の発生も一段と少なく
なっていることが分かる。
【0033】(実施例2)実施例1と同じ3種のサイズ
を本発明法(図2)と従来法(図12)により製造し、
製品の仕上り寸法・形状を比較した。従来法について
は、実施例1の方法と同じである。実施例2の方法は、
図2に示すように、プレBDミル10およびブレークダ
ウンミルBDの寸法制御により最適寸法のビームブラン
クを粗ユニバーサルミルR1に供給するまでは実施例1
と同じであり、さらに各圧延機でも寸法制御を行い、ロ
ーラー矯正機RSでも寸法制御を行うことにより製造し
たものである。また、各圧延機においては、寸法計S1
により粗ユニバーサルミルR1の粗圧延材の仕上り寸法
を測定し、この測定データを基に、ブレークダウンミル
BDから仕上ミルFの各ロールの圧下設定およびロール
のスラスト調整およびエッジャーミルのショートストロ
ークを自動的に修正したものである(予め設定されたプ
リセットモデルによるパススケジュールを自動的に修正
する)。また、中間ユニバーサルミルR2、仕上ユニバ
ーサルミルFのロールの圧下設定の自動修正は、前材
(当該材の1本前の被圧延材)の寸法計S3の測定デー
タを基に、このデータを優先し、圧下修正およびスラス
ト調整の修正を行うものとした。さらに、寸法計S1の
測定データは中間ユニバーサルミルR2の入側のガイド
装置GRのガイド設定にフィードフォワードされ、寸法
計S2に寸法計S3の測定データを取り込み、学習さ
せ、この学習したデータを仕上ユニバーサルミルFの入
側のガイド装置GFにフィードフォワードして圧延を完
了させ、引き続き寸法計S3の測定データと寸法・形状
計K1の測定データを学習し、その学習した最適指示値
を拘束ガイド装置GFDにフィードバックし、次材の形
状制御を行い、さらに寸法・形状計K1の測定データと
寸法・形状計K2の測定データを学習させ、その学習し
た最適指示値をローラー矯正機RSにフィードフォワー
ドして、その測定データを基に、ローラー矯正機RSの
ロールギャップ調整、スラスト調整、ロール幅調整を行
い、当該材の寸法・形状を制御するようにしたものであ
る。仕上り寸法の比較結果を表3に示す。
を本発明法(図2)と従来法(図12)により製造し、
製品の仕上り寸法・形状を比較した。従来法について
は、実施例1の方法と同じである。実施例2の方法は、
図2に示すように、プレBDミル10およびブレークダ
ウンミルBDの寸法制御により最適寸法のビームブラン
クを粗ユニバーサルミルR1に供給するまでは実施例1
と同じであり、さらに各圧延機でも寸法制御を行い、ロ
ーラー矯正機RSでも寸法制御を行うことにより製造し
たものである。また、各圧延機においては、寸法計S1
により粗ユニバーサルミルR1の粗圧延材の仕上り寸法
を測定し、この測定データを基に、ブレークダウンミル
BDから仕上ミルFの各ロールの圧下設定およびロール
のスラスト調整およびエッジャーミルのショートストロ
ークを自動的に修正したものである(予め設定されたプ
リセットモデルによるパススケジュールを自動的に修正
する)。また、中間ユニバーサルミルR2、仕上ユニバ
ーサルミルFのロールの圧下設定の自動修正は、前材
(当該材の1本前の被圧延材)の寸法計S3の測定デー
タを基に、このデータを優先し、圧下修正およびスラス
ト調整の修正を行うものとした。さらに、寸法計S1の
測定データは中間ユニバーサルミルR2の入側のガイド
装置GRのガイド設定にフィードフォワードされ、寸法
計S2に寸法計S3の測定データを取り込み、学習さ
せ、この学習したデータを仕上ユニバーサルミルFの入
側のガイド装置GFにフィードフォワードして圧延を完
了させ、引き続き寸法計S3の測定データと寸法・形状
計K1の測定データを学習し、その学習した最適指示値
を拘束ガイド装置GFDにフィードバックし、次材の形
状制御を行い、さらに寸法・形状計K1の測定データと
寸法・形状計K2の測定データを学習させ、その学習し
た最適指示値をローラー矯正機RSにフィードフォワー
ドして、その測定データを基に、ローラー矯正機RSの
ロールギャップ調整、スラスト調整、ロール幅調整を行
い、当該材の寸法・形状を制御するようにしたものであ
る。仕上り寸法の比較結果を表3に示す。
【0034】
【表3】
【0035】表3から明らかなように、本発明の方が従
来法および実施例1の方法に比べて、ウエブの中心偏
り、フランジ厚偏肉、およびフランジ幅差の全ての点で
1段と優れており、かつ、製品の上下・左右方向の曲
り、端部曲り、フランジ倒れ、ウエブ高さの変動も極め
て少なく、表面欠陥の発生も非常に少なくなっているこ
とが分かる。
来法および実施例1の方法に比べて、ウエブの中心偏
り、フランジ厚偏肉、およびフランジ幅差の全ての点で
1段と優れており、かつ、製品の上下・左右方向の曲
り、端部曲り、フランジ倒れ、ウエブ高さの変動も極め
て少なく、表面欠陥の発生も非常に少なくなっているこ
とが分かる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、圧延素
材に対してプレBDミルおよびブレークダウンミルでの
寸法制御を行うことにしたので、最適寸法のビームブラ
ンク素材を粗ユニバーサルミルに供給し圧延するため、
高精度かつ表面欠陥の少ない形鋼を製造することができ
る。さらに、プレBDミルおよびブレークダウンミルで
の寸法制御に加えて、各ミルおよびローラー矯正機でも
寸法制御を行うことにしたので、一段と精度の高い、表
面欠陥の少ない形鋼が得られる。
材に対してプレBDミルおよびブレークダウンミルでの
寸法制御を行うことにしたので、最適寸法のビームブラ
ンク素材を粗ユニバーサルミルに供給し圧延するため、
高精度かつ表面欠陥の少ない形鋼を製造することができ
る。さらに、プレBDミルおよびブレークダウンミルで
の寸法制御に加えて、各ミルおよびローラー矯正機でも
寸法制御を行うことにしたので、一段と精度の高い、表
面欠陥の少ない形鋼が得られる。
【図1】本発明に使用する制御システムの一例を示す構
成図である。
成図である。
【図2】本発明の他の制御システムを示す構成図であ
る。
る。
【図3】本発明における素材形状寸法とファイナルビー
ムブランク形状寸法を示す図である。
ムブランク形状寸法を示す図である。
【図4】H形鋼の寸法欠陥の例を示す説明図である。
【図5】H形鋼の形状不良の例を示す説明図である。
【図6】H形鋼のウエブ高さの変動を示す説明図であ
る。
る。
【図7】ローラー矯正機の説明図である。
【図8】ローラー矯正機の軸調整・幅調整機構の説明図
である。
である。
【図9】冷却床でのH形鋼の配列の状況を示す説明図
で、(a)は平面図、(b)はA−A線断面図、(c)
はB−B線断面図、(d)はC−C線断面図である。
で、(a)は平面図、(b)はA−A線断面図、(c)
はB−B線断面図、(d)はC−C線断面図である。
【図10】従来法で使用するビームブランク形状寸法を
示す図である。
示す図である。
【図11】H形鋼の各部の寸法を示す説明図である。
【図12】比較のための従来法の構成図である。
HF:加熱炉 10:プレス機もしくは2重圧延機またはユニバーサル
ミル BD:ブレークダウンミル E1:粗エッジャーミル R1:粗ユニバーサルミル R2:中間ユニバーサルミル E2:中間エッジャーミル F:仕上ユニバーサルミル RS:ローラー矯正機 S、S0、S1、S2、S3:寸法計 K1、K2:寸法・形状計 P/C:プロセスコンピュータ
ミル BD:ブレークダウンミル E1:粗エッジャーミル R1:粗ユニバーサルミル R2:中間ユニバーサルミル E2:中間エッジャーミル F:仕上ユニバーサルミル RS:ローラー矯正機 S、S0、S1、S2、S3:寸法計 K1、K2:寸法・形状計 P/C:プロセスコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B21D 3/05 B21B 37/00 BBG
Claims (2)
- 【請求項1】 ブレークダウンミルおよび粗ユニバーサ
ルミル、粗エッジャーミルによる粗圧延工程、中間ユニ
バーサルミルおよび中間エッジャーミルによる中間圧延
工程、および仕上ユニバーサルミルによる仕上圧延工程
を経て被圧延材を圧延し、ついでその仕上材をローラー
矯正機により矯正する形鋼の製造方法において、 前記ブレークダウンミルの上流側にプレス機もしくは2
重圧延機またはユニバーサルミルを配設し、該プレス機
もしくは2重圧延機またはユニバーサルミルの入側また
は出側に被圧延材の寸法・形状を測定する寸法計を設
け、加熱炉から抽出された素材を、前記寸法計の測定デ
ータに基づいて前記プレス機もしくは2重圧延機または
ユニバーサルミルの寸法制御を行うことにより、最適寸
法のビームブランク素材として前記ブレークダウンミル
に供給し、さらに前記ビームブランク素材を、前記ブレ
ークダウンミルの入側または出側に設けた寸法計の測定
データに基づいて前記ブレークダウンミルの寸法制御を
行うことにより、最適造形素材として前記粗ユニバーサ
ルミルに供給し、以降の圧延を行うことを特徴とする形
鋼の製造方法。 - 【請求項2】 ブレークダウンミルおよび粗ユニバーサ
ルミル、粗エッジャーミルによる粗圧延工程、中間ユニ
バーサルミルおよび中間エッジャーミルによる中間圧延
工程、および仕上ユニバーサルミルによる仕上圧延工程
を経て被圧延材を圧延し、ついでその仕上材をローラー
矯正機により矯正する形鋼の製造方法において、 前記ブレークダウンミルの上流側にプレス機もしくは2
重圧延機またはユニバーサルミルを配設し、該プレス機
もしくは2重圧延機またはユニバーサルミルの入側また
は出側に被圧延材の寸法・形状を測定する寸法計を設
け、加熱炉から抽出された素材を、前記寸法計の測定デ
ータに基づいて前記プレス機もしくは2重圧延機または
ユニバーサルミルの寸法制御を行うことにより、最適寸
法のビームブランク素材として前記ブレークダウンミル
に供給し、次に前記ビームブランク素材を、前記ブレー
クダウンミルの入側または出側に設けた寸法計の測定デ
ータに基づいて前記ブレークダウンミルの寸法制御を行
うことにより、最適造形素材として前記粗ユニバーサル
ミルに供給し、さらに前記中間ユニバーサルミルおよび
前記仕上ユニバーサルミルの入側または出側にそれぞれ
設けた寸法計の測定データに基づいて最適制御システム
により前記粗ユニバーサルミルから前記仕上ユニバーサ
ルミルまでの寸法制御を行い、ついで前記ローラー矯正
機の入側または出側に設けた寸法計の測定データに基づ
いて最適制御システムにより被圧延材を矯正することを
特徴とする形鋼の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06666897A JP3211710B2 (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 形鋼の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06666897A JP3211710B2 (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 形鋼の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10263645A true JPH10263645A (ja) | 1998-10-06 |
JP3211710B2 JP3211710B2 (ja) | 2001-09-25 |
Family
ID=13322525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06666897A Expired - Fee Related JP3211710B2 (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 形鋼の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3211710B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107442605A (zh) * | 2017-09-25 | 2017-12-08 | 江西亨成实业有限公司 | 一种铝带整平机 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102756016A (zh) * | 2012-07-19 | 2012-10-31 | 张家港华东锅炉有限公司 | 扁钢精整装置 |
-
1997
- 1997-03-19 JP JP06666897A patent/JP3211710B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107442605A (zh) * | 2017-09-25 | 2017-12-08 | 江西亨成实业有限公司 | 一种铝带整平机 |
CN107442605B (zh) * | 2017-09-25 | 2023-08-04 | 江西亨成实业有限公司 | 一种铝带整平机 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3211710B2 (ja) | 2001-09-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3211709B2 (ja) | 形鋼の製造方法 | |
JP3211710B2 (ja) | 形鋼の製造方法 | |
JP3520646B2 (ja) | 形鋼の製造方法 | |
US5553475A (en) | Method for detecting setting errors of clearance between rollers in universal rolling mill, and method for rolling H-shaped steel having favorable flange dimensions utilizing same detecting method | |
JP2004237346A (ja) | 熱間圧延における被圧延材幅の制御方法 | |
JP3826418B2 (ja) | 形鋼の製造方法 | |
JP3555289B2 (ja) | 形鋼の製造方法 | |
JP6743835B2 (ja) | 形鋼の圧延方法及び形鋼の圧延におけるレベリング量の調整方法 | |
JP2661475B2 (ja) | H形鋼のウェブ中心偏りの制御圧延方法 | |
JPH10263644A (ja) | 形鋼の製造方法 | |
JP2006051512A (ja) | 熱間圧延における被圧延材幅の制御方法及び熱延金属板の製造方法 | |
JP2003305514A (ja) | 形鋼の矯正装置および矯正方法 | |
JP3321093B2 (ja) | テーパスラブの幅圧下方法 | |
JP2003305513A (ja) | 形鋼の矯正方法および矯正装置 | |
JPH11314101A (ja) | H形鋼の圧延方法 | |
JPH1157801A (ja) | H形鋼の粗圧延方法および粗圧延機 | |
JPH02151302A (ja) | 形鋼の圧延方法 | |
JPH11156414A (ja) | H形鋼の圧延方法 | |
JPH0811244B2 (ja) | H形鋼のウエブ中心偏り制御圧延方法 | |
JP2001030003A (ja) | H形鋼のユニバーサル圧延方法 | |
JPH0813362B2 (ja) | フランジを有する形材の熱間圧延方法 | |
JPH09276914A (ja) | H形鋼の圧延方法及び装置 | |
JP2019118917A (ja) | 形鋼の曲がり矯正方法及び形鋼の製造方法 | |
JPH0596301A (ja) | H形鋼のエツジング圧延方法 | |
JPH06218413A (ja) | H形鋼のウエブ中心偏り制御圧延方法およびそのためのh形鋼誘導装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |