JPH10260512A - ハロゲン化銀感光材料の処理方法 - Google Patents
ハロゲン化銀感光材料の処理方法Info
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- JPH10260512A JPH10260512A JP6657597A JP6657597A JPH10260512A JP H10260512 A JPH10260512 A JP H10260512A JP 6657597 A JP6657597 A JP 6657597A JP 6657597 A JP6657597 A JP 6657597A JP H10260512 A JPH10260512 A JP H10260512A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】少ない現像補充量で処理したとににも十分に低
い最低濃度が得られ、銀スラッジの発生の少ないハロゲ
ン化銀感光材料の処理方法を提供する。 【解決手段】支持体上に少なくとも一層の予め被らされ
た直接ポジ乳剤層を有するハロゲン化銀感光材料を像様
露光後、現像処理時に特定の銀汚れ防止剤の存在下で現
像処理を行うハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
い最低濃度が得られ、銀スラッジの発生の少ないハロゲ
ン化銀感光材料の処理方法を提供する。 【解決手段】支持体上に少なくとも一層の予め被らされ
た直接ポジ乳剤層を有するハロゲン化銀感光材料を像様
露光後、現像処理時に特定の銀汚れ防止剤の存在下で現
像処理を行うハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は予め被らされたハロ
ゲン化銀乳剤を含むハロゲン化銀感光材料の処理方法に
関し、詳しくはハロゲン化銀感光材料を少ない現像補充
量で処理したときにも十分に低い最低濃度が得られ、銀
スラッジの発生の少ないハロゲン化銀感光材料の処理方
法に関するものである。
ゲン化銀乳剤を含むハロゲン化銀感光材料の処理方法に
関し、詳しくはハロゲン化銀感光材料を少ない現像補充
量で処理したときにも十分に低い最低濃度が得られ、銀
スラッジの発生の少ないハロゲン化銀感光材料の処理方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】予め被らされた直接ポジ型のハロゲン化
銀感光材料はグラフィック・アーツの分野では特に十分
に低い最低濃度が得られることが必要である。この感光
材料は、ハロゲン化銀粒子と還元剤とを反応させること
より予め被らせたハロゲン化銀粒子が像様露光時に光漂
白され、露光部分は現像不活性、未露光部分は現像活性
となり像反転する機構を利用したものである。よって、
被らせたハロゲン化銀乳剤の光漂白が十分であれば露光
部分は現像不活性となり、十分に低い最低濃度を得るこ
とができる。しかしながら、光漂白は通常完全には起こ
らずハロゲン化銀粒子は若干被っている状態となるた
め、現像液の状態によっては最低濃度が上昇し、いわゆ
る「ヌケ不良」となる場合がある。一方、環境保護の観
点から現像液の補充量低減の要望があり、低補充化を実
現するためは空気酸化などによる現像活性の劣化を防止
する必要がある。現像液の劣化を防ぐためには、保恒剤
である亜硫酸塩を0.3モル/リットル以上と大量に使用す
ることが必要であるが、亜硫酸塩はハロゲン化銀の溶解
作用を有するため、2つの問題が生じる場合がある。一
つは、多量の亜硫酸塩がハロゲン化銀粒子を溶解させ、
光漂白されずに内部などに残存する被り核を現像可能に
し、「ヌケ不良」となる問題である。もう一つは、現像
液に感光材料から亜硫酸銀錯体として銀が溶出してしま
い、この銀錯体が現像液中で還元されてしだいに現像タ
ンクやローラーに付着、堆積してしまう問題である。こ
れは銀汚れまたは銀スラッジと言われ、処理する感光材
料に付着して画像を汚したり、自現機自体を汚染するの
で、定期的に器具の洗浄、メンテナンスが必要になって
くる。
銀感光材料はグラフィック・アーツの分野では特に十分
に低い最低濃度が得られることが必要である。この感光
材料は、ハロゲン化銀粒子と還元剤とを反応させること
より予め被らせたハロゲン化銀粒子が像様露光時に光漂
白され、露光部分は現像不活性、未露光部分は現像活性
となり像反転する機構を利用したものである。よって、
被らせたハロゲン化銀乳剤の光漂白が十分であれば露光
部分は現像不活性となり、十分に低い最低濃度を得るこ
とができる。しかしながら、光漂白は通常完全には起こ
らずハロゲン化銀粒子は若干被っている状態となるた
め、現像液の状態によっては最低濃度が上昇し、いわゆ
る「ヌケ不良」となる場合がある。一方、環境保護の観
点から現像液の補充量低減の要望があり、低補充化を実
現するためは空気酸化などによる現像活性の劣化を防止
する必要がある。現像液の劣化を防ぐためには、保恒剤
である亜硫酸塩を0.3モル/リットル以上と大量に使用す
ることが必要であるが、亜硫酸塩はハロゲン化銀の溶解
作用を有するため、2つの問題が生じる場合がある。一
つは、多量の亜硫酸塩がハロゲン化銀粒子を溶解させ、
光漂白されずに内部などに残存する被り核を現像可能に
し、「ヌケ不良」となる問題である。もう一つは、現像
液に感光材料から亜硫酸銀錯体として銀が溶出してしま
い、この銀錯体が現像液中で還元されてしだいに現像タ
ンクやローラーに付着、堆積してしまう問題である。こ
れは銀汚れまたは銀スラッジと言われ、処理する感光材
料に付着して画像を汚したり、自現機自体を汚染するの
で、定期的に器具の洗浄、メンテナンスが必要になって
くる。
【0003】これらの銀汚れを少なくする方法として
は、特開昭56-24347や、特開平8-6215に記載されている
ように、現像液中に溶出する銀イオンを少なくするおよ
び/または銀イオンの銀への還元を抑制するような化合
物を添加する方法が知られている。しかしながら、これ
らの素材で十分に低い最低濃度の確保と十分な銀汚れ防
止の両立は達成されていなかった。
は、特開昭56-24347や、特開平8-6215に記載されている
ように、現像液中に溶出する銀イオンを少なくするおよ
び/または銀イオンの銀への還元を抑制するような化合
物を添加する方法が知られている。しかしながら、これ
らの素材で十分に低い最低濃度の確保と十分な銀汚れ防
止の両立は達成されていなかった。
【0004】また、現像液を固形処理剤として供給する
ことは知られており、特開昭61−259921号では
現像液の固形処理剤としての安定性を高めると記載され
ている。
ことは知られており、特開昭61−259921号では
現像液の固形処理剤としての安定性を高めると記載され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は予め被らされたハロゲン化銀乳剤を含むハロゲン化銀
感光材料を少ない現像補充量で処理したときにも十分に
低い最低濃度が得られ、銀スラッジの発生の少ないハロ
ゲン化銀感光材料の処理方法を提供することにある。
は予め被らされたハロゲン化銀乳剤を含むハロゲン化銀
感光材料を少ない現像補充量で処理したときにも十分に
低い最低濃度が得られ、銀スラッジの発生の少ないハロ
ゲン化銀感光材料の処理方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は下記により達成
された。すなわち、 (1)支持体上に少なくとも一層の予め被らされた直接
ポジ乳剤層を有するハロゲン化銀感光材料を像様露光
後、現像処理時に一般式(I)の化合物の存在下で現像
処理を行うことを特徴とするハロゲン化銀感光材料の処
理方法。
された。すなわち、 (1)支持体上に少なくとも一層の予め被らされた直接
ポジ乳剤層を有するハロゲン化銀感光材料を像様露光
後、現像処理時に一般式(I)の化合物の存在下で現像
処理を行うことを特徴とするハロゲン化銀感光材料の処
理方法。
【0007】
【化3】
【0008】一般式(I)において、DおよびEはそれ
ぞれ-CH=基、-C(R0)=基、または窒素原子を表し、こ
こにR0は置換基を表す。L1、L2、L3はそれぞれ水素原
子、ハロゲン原子、または炭素原子、窒素原子、酸素原
子、硫黄原子、リン原子のいずれかで環に結合する置換
基を表し、L1〜L3は同じでも異なっていてもよい。但し
L1、L2、L3、およびR0の少なくとも1つは、−SM基
(Mはアルカリ金属原子、水素原子、アンモニウム基)
を有する。なおEおよびDのいずれか一方のみが窒素原
子を表す場合は、Eが窒素原子でDが-CH=基もしくは-
C(R0)=基を表し、かつこの場合L2およびL3がヒドロキ
シ基を表すことはない。 (2)現像液補充量が、感光材料1m2あたり320cc以下で
あることを特徴とする上記(1)記載のハロゲン化銀写
真感光材料の処理方法。 (3)現像液の現像主薬が実質的にハイドロキノンを含
まず、一般式(II)で表される化合物からなることを特徴
とする上記(1)または(2)記載の写真感光材料の処
理方法。
ぞれ-CH=基、-C(R0)=基、または窒素原子を表し、こ
こにR0は置換基を表す。L1、L2、L3はそれぞれ水素原
子、ハロゲン原子、または炭素原子、窒素原子、酸素原
子、硫黄原子、リン原子のいずれかで環に結合する置換
基を表し、L1〜L3は同じでも異なっていてもよい。但し
L1、L2、L3、およびR0の少なくとも1つは、−SM基
(Mはアルカリ金属原子、水素原子、アンモニウム基)
を有する。なおEおよびDのいずれか一方のみが窒素原
子を表す場合は、Eが窒素原子でDが-CH=基もしくは-
C(R0)=基を表し、かつこの場合L2およびL3がヒドロキ
シ基を表すことはない。 (2)現像液補充量が、感光材料1m2あたり320cc以下で
あることを特徴とする上記(1)記載のハロゲン化銀写
真感光材料の処理方法。 (3)現像液の現像主薬が実質的にハイドロキノンを含
まず、一般式(II)で表される化合物からなることを特徴
とする上記(1)または(2)記載の写真感光材料の処
理方法。
【0009】
【化4】
【0010】一般式(II)において、Ra、Rbはそれぞれ
ヒドロキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アルキルス
ルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、メル
カプト基、アルキルチオ基を表わす。P、Qはそれぞれ
ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル
基、カルボキシアルキル基、スルホ基、スルホアルキル
基、アミノ基、アミノアルキル基、アルキル基、アルコ
キシ基、メルカプト基を表わすか、または、PとQは結
合して、Ra、Rbが置換している二つのビニル炭素原子と
Yが置換している炭素原子と共に、5〜7員環を形成す
るのに必要な原子群を表わす。Yは=Oまたは=N−Rc
で構成される基である。ここでRcは水素原子、ヒドロキ
シル基、アルキル基、アシル基、ヒドロキシアルキル
基、スルホアルキル基、カルボキシアルキル基を表わ
す。 (4)現像液が固形処理剤を用いて調製されたことを特
徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の写真感
光材料の処理方法。
ヒドロキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アルキルス
ルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、メル
カプト基、アルキルチオ基を表わす。P、Qはそれぞれ
ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル
基、カルボキシアルキル基、スルホ基、スルホアルキル
基、アミノ基、アミノアルキル基、アルキル基、アルコ
キシ基、メルカプト基を表わすか、または、PとQは結
合して、Ra、Rbが置換している二つのビニル炭素原子と
Yが置換している炭素原子と共に、5〜7員環を形成す
るのに必要な原子群を表わす。Yは=Oまたは=N−Rc
で構成される基である。ここでRcは水素原子、ヒドロキ
シル基、アルキル基、アシル基、ヒドロキシアルキル
基、スルホアルキル基、カルボキシアルキル基を表わ
す。 (4)現像液が固形処理剤を用いて調製されたことを特
徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の写真感
光材料の処理方法。
【0011】
【発明の実施の形態】一般式(I)の化合物について詳
細に説明する。L1、L2、L3で表される水素原子以外の置
換基およびR0で表される置換基としては、具体的には、
ハロゲン原子(フッ素原子、クロル原子、臭素原子、ま
たは沃素原子)、アルキル基(アラルキル基、シクロア
ルキル基、活性メチン基等を含む)、アルケニル基、ア
ルキニル基、アリール基、複素環基、4級化された窒素
原子を含むヘテロ環基(たとえばピリジニオ基)、アシ
ル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、カルバモイル基、カルボキシ基またはその塩、
スルホニルカルバモイル基、アシルカルバモイル基、ス
ルファモイルカルバモイル基、カルバゾイル基、オキサ
リル基、オキサモイル基、シアノ基、チオカルバモイル
基、ヒドロキシ基、アルコキシ基(エチレンオキシ基も
しくはプロピレンオキシ基単位を繰り返し含む基を含
む)、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオ
キシ基、(アルコキシもしくはアリールオキシ)カルボ
ニルオキシ基、カルバモイルオキシ基、スルホニルオキ
シ基、アミノ基、(アルキル、アリールまたはヘテロ
環)アミノ基、ヒドロキシアミノ基,N−置換の飽和も
しくは不飽和の含窒素ヘテロ環基、アシルアミノ基、ス
ルホンアミド基、ウレイド基、チオウレイド基、イミド
基、(アルコキシもしくはアリールオキシ)カルボニル
アミノ基、スルファモイルアミノ基、セミカルバジド
基、チオセミカルバジド基、ヒドラジノ基、4級のアン
モニオ基、オキサモイルアミノ基、(アルキルもしくは
アリール)スルホニルウレイド基、アシルウレイド基、
アシルスルファモイルアミノ基、ニトロ基、メルカプト
基、(アルキル、アリールまたはヘテロ環)チオ基、
(アルキルまたはアリール)スルホニル基、(アルキル
またはアリール)スルフィニル基、スルホ基またはその
塩、スルファモイル基、アシルスルファモイル基、スル
ホニルスルファモイル基またはその塩、リン酸アミドも
しくはリン酸エステル構造を含む基、等があげられる。
これらの置換基は、さらにこれらの置換基で置換されて
いてもよい。なお、Eが窒素原子でDが-CH=基または-
C(R0)=基を表すとき、L2、L3がヒドロキシ基を表すこ
とはない。
細に説明する。L1、L2、L3で表される水素原子以外の置
換基およびR0で表される置換基としては、具体的には、
ハロゲン原子(フッ素原子、クロル原子、臭素原子、ま
たは沃素原子)、アルキル基(アラルキル基、シクロア
ルキル基、活性メチン基等を含む)、アルケニル基、ア
ルキニル基、アリール基、複素環基、4級化された窒素
原子を含むヘテロ環基(たとえばピリジニオ基)、アシ
ル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、カルバモイル基、カルボキシ基またはその塩、
スルホニルカルバモイル基、アシルカルバモイル基、ス
ルファモイルカルバモイル基、カルバゾイル基、オキサ
リル基、オキサモイル基、シアノ基、チオカルバモイル
基、ヒドロキシ基、アルコキシ基(エチレンオキシ基も
しくはプロピレンオキシ基単位を繰り返し含む基を含
む)、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオ
キシ基、(アルコキシもしくはアリールオキシ)カルボ
ニルオキシ基、カルバモイルオキシ基、スルホニルオキ
シ基、アミノ基、(アルキル、アリールまたはヘテロ
環)アミノ基、ヒドロキシアミノ基,N−置換の飽和も
しくは不飽和の含窒素ヘテロ環基、アシルアミノ基、ス
ルホンアミド基、ウレイド基、チオウレイド基、イミド
基、(アルコキシもしくはアリールオキシ)カルボニル
アミノ基、スルファモイルアミノ基、セミカルバジド
基、チオセミカルバジド基、ヒドラジノ基、4級のアン
モニオ基、オキサモイルアミノ基、(アルキルもしくは
アリール)スルホニルウレイド基、アシルウレイド基、
アシルスルファモイルアミノ基、ニトロ基、メルカプト
基、(アルキル、アリールまたはヘテロ環)チオ基、
(アルキルまたはアリール)スルホニル基、(アルキル
またはアリール)スルフィニル基、スルホ基またはその
塩、スルファモイル基、アシルスルファモイル基、スル
ホニルスルファモイル基またはその塩、リン酸アミドも
しくはリン酸エステル構造を含む基、等があげられる。
これらの置換基は、さらにこれらの置換基で置換されて
いてもよい。なお、Eが窒素原子でDが-CH=基または-
C(R0)=基を表すとき、L2、L3がヒドロキシ基を表すこ
とはない。
【0012】L1、L2、L3で表される水素原子以外のの置
換基およびR0で表される置換基としてより好ましくは、
炭素数0〜15の置換基で、クロル原子、アルキル基、ア
リール基、複素環基、アシル基、アルコキシカルボニル
基、カルバモイル基、カルボキシ基またはその塩、シア
ノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ
基、アミノ基、(アルキル、アリールまたはヘテロ環)
アミノ基、ヒドロキシアミノ基、N−置換の飽和もしく
は不飽和の含窒素ヘテロ環基、アシルアミノ基、スルホ
ンアミド基、ウレイド基、チオウレイド基、スルファモ
イルアミノ基、ニトロ基、メルカプト基、(アルキル、
アリール、またはヘテロ環)チオ基、スルホ基またはそ
の塩、スルファモイル基であり、さらに好ましくは、ア
ルキル基、アリール基、複素環基、アルコキシカルボニ
ル基、カルバモイル基、カルボキシ基またはその塩、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、アミ
ノ基、(アルキル、アリールまたはヘテロ環)アミノ
基、ヒドロキシアミノ基、N−置換の飽和もしくは不飽
和の含窒素ヘテロ環基、アシルアミノ基、スルホンアミ
ド基、ウレイド基、チオウレイド基、スルファモイルア
ミノ基、メルカプト基、(アルキル、アリール、または
ヘテロ環)チオ基、スルホ基またはその塩であり、最も
好ましくはアミノ基、アルキル基、アリール基、アルコ
キシ基、アリールオキシ基、アルキルアミノ基、アリー
ルアミノ基、アルキルチオ基、アルールチオ基、メルカ
プト基、カルボキシ基またはその塩、スルホ基またはそ
の塩である。一般式(I)においてL1、L2、L3およびR0
は、互いに結合して炭化水素環、ヘテロ環、芳香環が縮
合した縮合環を形成していてもよい。
換基およびR0で表される置換基としてより好ましくは、
炭素数0〜15の置換基で、クロル原子、アルキル基、ア
リール基、複素環基、アシル基、アルコキシカルボニル
基、カルバモイル基、カルボキシ基またはその塩、シア
ノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ
基、アミノ基、(アルキル、アリールまたはヘテロ環)
アミノ基、ヒドロキシアミノ基、N−置換の飽和もしく
は不飽和の含窒素ヘテロ環基、アシルアミノ基、スルホ
ンアミド基、ウレイド基、チオウレイド基、スルファモ
イルアミノ基、ニトロ基、メルカプト基、(アルキル、
アリール、またはヘテロ環)チオ基、スルホ基またはそ
の塩、スルファモイル基であり、さらに好ましくは、ア
ルキル基、アリール基、複素環基、アルコキシカルボニ
ル基、カルバモイル基、カルボキシ基またはその塩、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、アミ
ノ基、(アルキル、アリールまたはヘテロ環)アミノ
基、ヒドロキシアミノ基、N−置換の飽和もしくは不飽
和の含窒素ヘテロ環基、アシルアミノ基、スルホンアミ
ド基、ウレイド基、チオウレイド基、スルファモイルア
ミノ基、メルカプト基、(アルキル、アリール、または
ヘテロ環)チオ基、スルホ基またはその塩であり、最も
好ましくはアミノ基、アルキル基、アリール基、アルコ
キシ基、アリールオキシ基、アルキルアミノ基、アリー
ルアミノ基、アルキルチオ基、アルールチオ基、メルカ
プト基、カルボキシ基またはその塩、スルホ基またはそ
の塩である。一般式(I)においてL1、L2、L3およびR0
は、互いに結合して炭化水素環、ヘテロ環、芳香環が縮
合した縮合環を形成していてもよい。
【0013】一般式(I)においてL1〜L3およびR0のう
ち少なくとも一つは−SM基を有する。ここで、Mはア
ルカリ金属原子、水素原子、アンモニウム基を表す。こ
こにアルカリ金属原子とは具体的に、Na,K,Li,
Mg,Ca等であり、これらは−S−の対カチオンとし
て存在する。Mとして好ましくは、水素原子、アンモニ
ウム基、Na+ 、またはK+ であり、特に好ましくは水
素原子である。一般式(I)の化合物のうち、次の一般
式(A)、(B)で表される化合物が好ましい。
ち少なくとも一つは−SM基を有する。ここで、Mはア
ルカリ金属原子、水素原子、アンモニウム基を表す。こ
こにアルカリ金属原子とは具体的に、Na,K,Li,
Mg,Ca等であり、これらは−S−の対カチオンとし
て存在する。Mとして好ましくは、水素原子、アンモニ
ウム基、Na+ 、またはK+ であり、特に好ましくは水
素原子である。一般式(I)の化合物のうち、次の一般
式(A)、(B)で表される化合物が好ましい。
【0014】
【化5】
【0015】一般式(A)において、R1〜R4は水素原
子、ハロゲン原子、または炭素原子、窒素原子、酸素原
子、硫黄原子、リン原子で環に結合する任意の置換基を
表すが、これは一般式(I)のL1、L2、L3と同義の基で
あり、その好ましい範囲もまた同じである。但し、R1お
よびR3がヒドロキシ基を表すことはない。R1〜R4は同じ
でも異なっていてもよいが、これらのうち少なくとも一
つは−SM基である。Mは水素原子、アルカリ金属原
子、アンモニウム基を表す。
子、ハロゲン原子、または炭素原子、窒素原子、酸素原
子、硫黄原子、リン原子で環に結合する任意の置換基を
表すが、これは一般式(I)のL1、L2、L3と同義の基で
あり、その好ましい範囲もまた同じである。但し、R1お
よびR3がヒドロキシ基を表すことはない。R1〜R4は同じ
でも異なっていてもよいが、これらのうち少なくとも一
つは−SM基である。Mは水素原子、アルカリ金属原
子、アンモニウム基を表す。
【0016】一般式(A)においてR1〜R4の少なくとも
1つは−SM基であるが、より好ましくはR1〜R4の少な
くとも2つが−SM基である。R1〜R4の少なくとも2つ
が−SM基である場合、好ましくはR4とR1、もしくはR4
とR3が−SM基である。
1つは−SM基であるが、より好ましくはR1〜R4の少な
くとも2つが−SM基である。R1〜R4の少なくとも2つ
が−SM基である場合、好ましくはR4とR1、もしくはR4
とR3が−SM基である。
【0017】本発明においては、一般式(A)で表される
化合物のうち、下記一般式(A-1)〜(A-3)で表され
る化合物が特に好ましい。
化合物のうち、下記一般式(A-1)〜(A-3)で表され
る化合物が特に好ましい。
【0018】
【化6】
【0019】一般式(A-1)において、R10 はメルカプ
ト基、水素原子、または任意の置換基を表し、Xは水溶
性基もしくは水溶性基で置換された置換基をあらわす。
一般式(A-2)においてY1は水溶性基もしくは水溶性基
で置換された置換基を表し、R 20 は水素原子または任意
の置換基を表す。一般式(A-3)においてY2は水溶性基
もしくは水溶性基で置換された置換基を表し、R30 は水
素原子または任意の置換基を表す。但し、R10 およびY1
がヒドロキシ基を表すことはない。
ト基、水素原子、または任意の置換基を表し、Xは水溶
性基もしくは水溶性基で置換された置換基をあらわす。
一般式(A-2)においてY1は水溶性基もしくは水溶性基
で置換された置換基を表し、R 20 は水素原子または任意
の置換基を表す。一般式(A-3)においてY2は水溶性基
もしくは水溶性基で置換された置換基を表し、R30 は水
素原子または任意の置換基を表す。但し、R10 およびY1
がヒドロキシ基を表すことはない。
【0020】つぎに、一般式(A-1)〜(A-3)で表され
る化合物について詳しく説明する。一般式(A-1)にお
いて、R10 はメルカプト基、水素原子または任意の置換
基を表す。ここで任意の置換基とは、一般式(A)のR1〜R
4において水素原子以外の置換基として説明したものと
同じものがあげられる。R10 として好ましくは、メルカ
プト基、水素原子、または炭素数0〜15の以下の置換基
から選ばれる基である。すなわち、アミノ基、アルキル
基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ア
シルアミノ基、スルホンアミド基、アルキルチオ基、ア
リールチオ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基等
があげられる。一般式(A-1) においてXは水溶性基もし
くは水溶性基で置換された置換基を表す。ここに水溶性
基とはスルホン酸もしくはカルボン酸およびそれらの
塩、アンモニオ基のような塩、またはアルカリ性の現像
液によって一部もしくは完全に解離しうる解離性基を含
む基のことで、具体的にはスルホ基(またはその塩)、
カルボキシ基(またはその塩)、ヒドロキシ基、メルカ
プト基、アミノ基、アンモニオ基、スルホンアミド基、
アシルスルファモイル基、スルホニルスルファモイル
基、活性メチン基、またはこれらの基を含む置換基を表
す。なお本発明において活性メチン基とは、2つの電子
吸引性基で置換されたメチル基のことで、具体的にはジ
シアノメチル、α−シアノ−α−エトキシカルボニルメ
チル、α−アセチル−α−エトキシカルボニルメチル等
の基があげられる。
る化合物について詳しく説明する。一般式(A-1)にお
いて、R10 はメルカプト基、水素原子または任意の置換
基を表す。ここで任意の置換基とは、一般式(A)のR1〜R
4において水素原子以外の置換基として説明したものと
同じものがあげられる。R10 として好ましくは、メルカ
プト基、水素原子、または炭素数0〜15の以下の置換基
から選ばれる基である。すなわち、アミノ基、アルキル
基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ア
シルアミノ基、スルホンアミド基、アルキルチオ基、ア
リールチオ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基等
があげられる。一般式(A-1) においてXは水溶性基もし
くは水溶性基で置換された置換基を表す。ここに水溶性
基とはスルホン酸もしくはカルボン酸およびそれらの
塩、アンモニオ基のような塩、またはアルカリ性の現像
液によって一部もしくは完全に解離しうる解離性基を含
む基のことで、具体的にはスルホ基(またはその塩)、
カルボキシ基(またはその塩)、ヒドロキシ基、メルカ
プト基、アミノ基、アンモニオ基、スルホンアミド基、
アシルスルファモイル基、スルホニルスルファモイル
基、活性メチン基、またはこれらの基を含む置換基を表
す。なお本発明において活性メチン基とは、2つの電子
吸引性基で置換されたメチル基のことで、具体的にはジ
シアノメチル、α−シアノ−α−エトキシカルボニルメ
チル、α−アセチル−α−エトキシカルボニルメチル等
の基があげられる。
【0021】一般式(A-1)のXで表される置換基と
は、上述した水溶性基、または上述の水溶性基で置換さ
れた置換基であり、その置換基としては、炭素数0〜15
の置換基で、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、ア
シルオキシ基、(アルキル、アリールまたはヘテロ環)
アミノ基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、ウレイ
ド基、チオウレイド基、イミド基、スルファモイルアミ
ノ基、(アルキル、アリールまたはヘテロ環)チオ基、
(アルキル、アリール)スルホニル基、スルファモイル
基、アミノ基等があげられ、好ましくは炭素数1〜10の
アルキル基(特にアミノ基で置換されたメチル基)、ア
リール基、アリールオキシ基、アミノ基、(アルキル、
アリール、またはヘテロ環)アミノ基、(アルキル、ア
リールまたはヘテロ環)チオ基等の基である。
は、上述した水溶性基、または上述の水溶性基で置換さ
れた置換基であり、その置換基としては、炭素数0〜15
の置換基で、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、ア
シルオキシ基、(アルキル、アリールまたはヘテロ環)
アミノ基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、ウレイ
ド基、チオウレイド基、イミド基、スルファモイルアミ
ノ基、(アルキル、アリールまたはヘテロ環)チオ基、
(アルキル、アリール)スルホニル基、スルファモイル
基、アミノ基等があげられ、好ましくは炭素数1〜10の
アルキル基(特にアミノ基で置換されたメチル基)、ア
リール基、アリールオキシ基、アミノ基、(アルキル、
アリール、またはヘテロ環)アミノ基、(アルキル、ア
リールまたはヘテロ環)チオ基等の基である。
【0022】一般式(A-1)で表される化合物の中で、
さらに好ましいものは下記一般式(A−1−a)で表さ
れる化合物である。
さらに好ましいものは下記一般式(A−1−a)で表さ
れる化合物である。
【0023】
【化7】
【0024】式中R11 は一般式(A-1)のR10 と同義で
あり、好ましい範囲も同じである。R 12 、R13 はそれぞ
れ同じでも異なっていてもよく、水素原子、アルキル
基、アリール基、またはヘテロ環基を表す。ただし、R
12 およびR13 の少なくとも一方は、少なくとも1つの
水溶性基を有する。ここに水溶性基とは、スルホ基(ま
たはその塩)、カルボキシ基(またはその塩)、ヒドロ
キシ基、メルカプト基、アミノ基、アンモニオ基、スル
ホンアミド基、アシルスルファモイル基、スルホニルス
ルファモイル基、活性メチン基、またはこれらの基を含
む置換基を表し、好ましくはスルホ基(またはその
塩)、カルボキシ基(またはその塩)、ヒドロキシ基、
アミノ基等の基があげられる。R12 およびR13 は、好ま
しくはアルキル基またはアリール基であり、R12 および
R13 がアルキル基であるとき、アルキル基としては炭素
数1〜4の置換もしくは無置換のアルキル基が好まし
く、その置換基としては水溶性基、特にスルホ基(また
はその塩)、カルボキシ基(またはその塩)、ヒドロキ
シ基、またはアミノ基が好ましい。R12 およびR13 がア
リール基であるとき、アリール基としては炭素数が6〜1
0の置換もしくは無置換のフェニル基が好ましく、その
置換基としては水溶性基、特にスルホ基(またはその
塩)、カルボキシ基(またはその塩)、ヒドロキシ基、
またはアミノ基が好ましい。R12 およびR13 がアルキル
基またはアリール基を表すとき、これらは互いに結合し
て環状構造を形成していてもよい。また環状構造により
飽和のヘテロ環を形成してもよい。
あり、好ましい範囲も同じである。R 12 、R13 はそれぞ
れ同じでも異なっていてもよく、水素原子、アルキル
基、アリール基、またはヘテロ環基を表す。ただし、R
12 およびR13 の少なくとも一方は、少なくとも1つの
水溶性基を有する。ここに水溶性基とは、スルホ基(ま
たはその塩)、カルボキシ基(またはその塩)、ヒドロ
キシ基、メルカプト基、アミノ基、アンモニオ基、スル
ホンアミド基、アシルスルファモイル基、スルホニルス
ルファモイル基、活性メチン基、またはこれらの基を含
む置換基を表し、好ましくはスルホ基(またはその
塩)、カルボキシ基(またはその塩)、ヒドロキシ基、
アミノ基等の基があげられる。R12 およびR13 は、好ま
しくはアルキル基またはアリール基であり、R12 および
R13 がアルキル基であるとき、アルキル基としては炭素
数1〜4の置換もしくは無置換のアルキル基が好まし
く、その置換基としては水溶性基、特にスルホ基(また
はその塩)、カルボキシ基(またはその塩)、ヒドロキ
シ基、またはアミノ基が好ましい。R12 およびR13 がア
リール基であるとき、アリール基としては炭素数が6〜1
0の置換もしくは無置換のフェニル基が好ましく、その
置換基としては水溶性基、特にスルホ基(またはその
塩)、カルボキシ基(またはその塩)、ヒドロキシ基、
またはアミノ基が好ましい。R12 およびR13 がアルキル
基またはアリール基を表すとき、これらは互いに結合し
て環状構造を形成していてもよい。また環状構造により
飽和のヘテロ環を形成してもよい。
【0025】一般式(A-2)においてY1は水溶性基もし
くは水溶性基で置換された置換基を表し、一般式(A-
1)のXと同義である。一般式(A-2)においてY1で表さ
れる水溶性基もしくは水溶性基で置換された置換基とし
てさらに好ましくは、活性メチン基、または水溶性基で
置換された以下の基、即ちアミノ基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ア
ルキル基、アリール基である。 Y1 としてさらに好まし
くは、活性メチン基、または水溶性基で置換された(ア
ルキル、アリール、もしくはヘテロ環)アミノ基であ
り、ここに水溶性基としてはヒドロキシ基、カルボキシ
基またはその塩、スルホ基またはその塩が特に好まし
い。Y1 として特に好ましくは、ヒドロキシ基、カルボ
キシ基(またはその塩)、またはスルホ基(またはその
塩)で置換された(アルキル、アリール、もしくはヘテ
ロ環)アミノ基であり、−N(R21)(R22)基で表される。
ここにR21 、R22 は、それぞれ一般式(1−a)の
R12 、R13 と同義の基であり、その好ましい範囲もまた
同じである。
くは水溶性基で置換された置換基を表し、一般式(A-
1)のXと同義である。一般式(A-2)においてY1で表さ
れる水溶性基もしくは水溶性基で置換された置換基とし
てさらに好ましくは、活性メチン基、または水溶性基で
置換された以下の基、即ちアミノ基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ア
ルキル基、アリール基である。 Y1 としてさらに好まし
くは、活性メチン基、または水溶性基で置換された(ア
ルキル、アリール、もしくはヘテロ環)アミノ基であ
り、ここに水溶性基としてはヒドロキシ基、カルボキシ
基またはその塩、スルホ基またはその塩が特に好まし
い。Y1 として特に好ましくは、ヒドロキシ基、カルボ
キシ基(またはその塩)、またはスルホ基(またはその
塩)で置換された(アルキル、アリール、もしくはヘテ
ロ環)アミノ基であり、−N(R21)(R22)基で表される。
ここにR21 、R22 は、それぞれ一般式(1−a)の
R12 、R13 と同義の基であり、その好ましい範囲もまた
同じである。
【0026】一般式(A-2)においてR20 は水素原子ま
たは任意の置換基をあらわすが、ここで任意の置換基と
は、一般式(A)のR1〜R4について説明したものと同じも
のがあげられる。R20 として好ましくは、水素原子また
は炭素数0〜15の以下の置換基から選ばれる基である。
すなわち、ヒドロキシ基、アミノ基、アルキル基、アリ
ール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルアミ
ノ基、スルホンアミド基、アルキルチオ基、アリールチ
オ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、ヒドロキ
シルアミノ基等があげられる。R20 として最も好ましく
は水素原子である。
たは任意の置換基をあらわすが、ここで任意の置換基と
は、一般式(A)のR1〜R4について説明したものと同じも
のがあげられる。R20 として好ましくは、水素原子また
は炭素数0〜15の以下の置換基から選ばれる基である。
すなわち、ヒドロキシ基、アミノ基、アルキル基、アリ
ール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルアミ
ノ基、スルホンアミド基、アルキルチオ基、アリールチ
オ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、ヒドロキ
シルアミノ基等があげられる。R20 として最も好ましく
は水素原子である。
【0027】一般式(A-3)においてY2は水溶性基もし
くは水溶性基で置換された置換基を表し、R30 は水素原
子または任意の置換基をあらわす。一般式(A-3)にお
けるY 2、R30 はそれぞれ一般式(A-2)のY1、一般式(A
-2)のR20 と同義の基であり、その好ましい範囲もまた
同じである。
くは水溶性基で置換された置換基を表し、R30 は水素原
子または任意の置換基をあらわす。一般式(A-3)にお
けるY 2、R30 はそれぞれ一般式(A-2)のY1、一般式(A
-2)のR20 と同義の基であり、その好ましい範囲もまた
同じである。
【0028】つぎに、一般式(B)について詳細に説明
する。一般式(B)におけるR5〜R7は、一般式(A)の
R1〜R4と同義であり、その好ましい範囲もまた同じであ
る。一般式(B)で表わされる化合物のうち一般式(B
−1)で表わされる化合物が特に好ましい。
する。一般式(B)におけるR5〜R7は、一般式(A)の
R1〜R4と同義であり、その好ましい範囲もまた同じであ
る。一般式(B)で表わされる化合物のうち一般式(B
−1)で表わされる化合物が特に好ましい。
【0029】
【化8】
【0030】一般式(B−1)において、R50は一般式
(B)のR5〜R7と同義であり、より好ましくは一般式
(A−1)〜(A−3)のX、Y1 、Y2 と同義の水溶
性基もしくは水溶性基を置換された基である。さらに、
一般式(B−1)の化合物のうち最も好ましくは一般式
(B−1−a)で表わされる化合物である。
(B)のR5〜R7と同義であり、より好ましくは一般式
(A−1)〜(A−3)のX、Y1 、Y2 と同義の水溶
性基もしくは水溶性基を置換された基である。さらに、
一般式(B−1)の化合物のうち最も好ましくは一般式
(B−1−a)で表わされる化合物である。
【0031】
【化9】
【0032】一般式(B−1−a)においてR51、R52
は一般式(A−1−a)のR12、R 13と同義の基であ
り、その好ましい範囲もまた同じである。
は一般式(A−1−a)のR12、R 13と同義の基であ
り、その好ましい範囲もまた同じである。
【0033】以下に、本発明の一般式(I)で表される
化合物の具体例を挙げるが、本発明はこれらに限定され
るものではない。
化合物の具体例を挙げるが、本発明はこれらに限定され
るものではない。
【0034】
【化10】
【0035】
【化11】
【0036】
【化12】
【0037】
【化13】
【0038】一般式(I)の化合物の添加量は、現像液
(使用液)1Lにつき0.01〜10ミリモル、好まし
くは0.1〜5ミリモルである。また、感光材料に添加
する場合には、1×10-5〜1×10-3モル/モルA
g、好ましくは1×10-4〜5×10-4モル/モルAg
である。
(使用液)1Lにつき0.01〜10ミリモル、好まし
くは0.1〜5ミリモルである。また、感光材料に添加
する場合には、1×10-5〜1×10-3モル/モルA
g、好ましくは1×10-4〜5×10-4モル/モルAg
である。
【0039】本発明に用いる保恒剤としては亜硫酸ナト
リウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸アン
モニウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウ
ム、ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウムなどがある。
亜硫酸塩は多量添加すると現像液中の銀汚れの原因にな
るので、0.5モル/リットル以下とするのが望まし
い。特に好ましくは、0.1モル/リットル以下であ
る。
リウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸アン
モニウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウ
ム、ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウムなどがある。
亜硫酸塩は多量添加すると現像液中の銀汚れの原因にな
るので、0.5モル/リットル以下とするのが望まし
い。特に好ましくは、0.1モル/リットル以下であ
る。
【0040】本発明の感光材料は直接ポジ型ハロゲン化
銀感光材料であり、これに用いられる乳剤は、ハロゲン
化銀内部に、自由電子をトラップできる核を有し、その
表面があらかじめかぶらされているハロゲン化銀粒子か
らなるものである。この型の乳剤の自由電子トラップ核
としてロジウム、ルテニウム、オスニウム、レニウムま
たはイリジウムの塩の少なくとも1種が用いられる。例
えば、特公昭43−4125号、特公昭43−2940
5号、米国特許第2401051号、同第297614
9号、同第3023102号、英国特許第707704
号、同第1097999号、仏国特許第1520824
号、同第1520817号、ベルギー国特許第7132
72号、同第721567号、同第681768号に記
載されている乳剤を用いることができる。
銀感光材料であり、これに用いられる乳剤は、ハロゲン
化銀内部に、自由電子をトラップできる核を有し、その
表面があらかじめかぶらされているハロゲン化銀粒子か
らなるものである。この型の乳剤の自由電子トラップ核
としてロジウム、ルテニウム、オスニウム、レニウムま
たはイリジウムの塩の少なくとも1種が用いられる。例
えば、特公昭43−4125号、特公昭43−2940
5号、米国特許第2401051号、同第297614
9号、同第3023102号、英国特許第707704
号、同第1097999号、仏国特許第1520824
号、同第1520817号、ベルギー国特許第7132
72号、同第721567号、同第681768号に記
載されている乳剤を用いることができる。
【0041】本発明に用いられるハロゲン化銀はどの組
成でもかまわないが、臭化銀、塩臭化銀あるいは塩化銀
が好ましい。塩臭化銀乳剤を用いる場合は、塩化銀含量
は50モル%以上が好ましく、より好ましくは80モル
%以上である。粒子サイズは0.10μ〜1.0μ、好
ましくは0.12μ〜0.40μである。写真乳剤中の
ハロゲン化銀粒子は立方体、八面体のような規則的(re
gular)な結晶形を有するものが好ましい。また粒子サイ
ズ分布は狭い方が好ましく、特に平均粒子サイズ±40
%の粒子サイズ域内に全粒子数の90%、望ましくは9
5%が入るような、いわゆる単分散乳剤が好ましい。
成でもかまわないが、臭化銀、塩臭化銀あるいは塩化銀
が好ましい。塩臭化銀乳剤を用いる場合は、塩化銀含量
は50モル%以上が好ましく、より好ましくは80モル
%以上である。粒子サイズは0.10μ〜1.0μ、好
ましくは0.12μ〜0.40μである。写真乳剤中の
ハロゲン化銀粒子は立方体、八面体のような規則的(re
gular)な結晶形を有するものが好ましい。また粒子サイ
ズ分布は狭い方が好ましく、特に平均粒子サイズ±40
%の粒子サイズ域内に全粒子数の90%、望ましくは9
5%が入るような、いわゆる単分散乳剤が好ましい。
【0042】本発明に用いられる内部電子トラップ核
は、ハロゲン化銀粒子中にロジウム、ルテニウム、オス
ニウム、レニウムまたはイリジウムの塩化合物をハロゲ
ン化銀1モルあたり10-7〜10-3モル、好ましくは1
0-6〜10-4モル量を含有させることによって導入でき
る。
は、ハロゲン化銀粒子中にロジウム、ルテニウム、オス
ニウム、レニウムまたはイリジウムの塩化合物をハロゲ
ン化銀1モルあたり10-7〜10-3モル、好ましくは1
0-6〜10-4モル量を含有させることによって導入でき
る。
【0043】本発明で用いられる内部電子トラップ核は
遷移金属錯体の形で用いられることが好ましく、遷移金
属錯体としては、下記の一般式(III)で表される六配
位錯体が好ましい。 一般式(III) [M(NY)nL(6-n)]m (式中、Mはロジウム、ルテニウム、オスニウム、レニ
ウム、またはイリジウムであり、Lは架橋配位子であ
る。Yは酸素または硫黄を表わす。m=0、−1、−
2、−3であり、n=0、1、2である。) ニトロシル及びチオニトロシル架橋配位子以外のLの好
ましい具体例としては、ハロゲン化物配位子(フッ化
物、塩化物、臭化物及びヨウ化物)、シアン化物配位
子、シアネート配位子、チオシアネート配位子、セレノ
シアネート配位子、テルロシアネート配位子、アジド配
位子及びアコ配位子が挙げられる。アコ配位子が存在す
る場合には、配位子の1つ又は2つを占めることが好ま
しい。上記金属錯体をハロゲン化銀に含有せしめるに
は、ハロゲン化銀粒子調製時に添加することができる。
添加時期としてはハロゲン化銀粒子全体に均一に分布す
るよう添加してもよいが、ハロゲン化銀粒子の内殻部に
存在するよう添加することが好ましい。
遷移金属錯体の形で用いられることが好ましく、遷移金
属錯体としては、下記の一般式(III)で表される六配
位錯体が好ましい。 一般式(III) [M(NY)nL(6-n)]m (式中、Mはロジウム、ルテニウム、オスニウム、レニ
ウム、またはイリジウムであり、Lは架橋配位子であ
る。Yは酸素または硫黄を表わす。m=0、−1、−
2、−3であり、n=0、1、2である。) ニトロシル及びチオニトロシル架橋配位子以外のLの好
ましい具体例としては、ハロゲン化物配位子(フッ化
物、塩化物、臭化物及びヨウ化物)、シアン化物配位
子、シアネート配位子、チオシアネート配位子、セレノ
シアネート配位子、テルロシアネート配位子、アジド配
位子及びアコ配位子が挙げられる。アコ配位子が存在す
る場合には、配位子の1つ又は2つを占めることが好ま
しい。上記金属錯体をハロゲン化銀に含有せしめるに
は、ハロゲン化銀粒子調製時に添加することができる。
添加時期としてはハロゲン化銀粒子全体に均一に分布す
るよう添加してもよいが、ハロゲン化銀粒子の内殻部に
存在するよう添加することが好ましい。
【0044】本発明の直接ポジハロゲン化銀乳剤のかぶ
らせ方法は公知の方法によればよく、光あるいは化学的
に処理することによって達成される。かかるカブリ化は
カブリを生じる迄化学増感する等多くの方法で達成され
例えば、サイエンスエトインダストリー、フォトグラフ
ィク28、1月、1957年、57〜65頁に記載の方
法により特に良好な結果が得られる。ハロゲン化銀粒子
は強度の光によりカブラせられ、チオ尿素ジオキサイド
又は塩化第一錫の如き還元カブリによりカブラせられ或
は金又は貴金属化合物でカブラせられる。ハロゲン化銀
粒子のカブリ化に還元剤と、金化合物又は他の銀よりも
電気的によりポジチブな金属例えばロジウム、白金又は
イリジウムの化合物との組合せを用いることも出来る。
本発明に係る直接ポジ写真乳剤は還元カブリ及び金カブ
リを行ったハロゲン化銀粒子即ち還元カブリ剤と金カブ
リ剤の双方でカブラせられたハロゲン化銀粒子からなる
ものが高感度とDmin 減少という点で好ましい。かかる
組合せに於て、還元カブリ剤及び金カブリ剤の濃度を各
々低く用いると、化学漂白によりカブリを急速に失う特
性のある独特なカブラせたハロゲン化銀粒子が得られ
る。一当量の還元剤が一当量のハロゲン化銀を銀還元す
ることが知られている。漂白によりカブリを急速に失う
特性のあるカブラせたハロゲン化銀粒子を得る為には、
一当量よりはるかに少い還元カブリ剤を用いる。即ちハ
ロゲン化銀粒子をカブラせるのに、ハロゲン化銀1モル
当り1.0×10-6〜1.0×10-1モルの範囲で用い
られる。還元剤の濃度を大にすると写真スピードの非常
な損失をもたらす。本発明の実施に用いうる還元カブリ
剤の例としてはヒドラジン、フォスフォニウム塩例えば
テトラ(ヒドロキシメチル)フォスフォニウムクロライ
ド、チオ尿素ジオキサイド(これらは米国特許第306
2651号;同2983609号に記載あり);塩化第
一錫の如き第一錫塩(米国特許第2487850号参
照);ポリアミン類例えばジエチレントリアミン(米国
特許第2519698号参照);同じくポリアミン類例
えばスペルミン(米国特許第2521925号参照);
ビス(β−アミノエチル)サルファイド及びその水溶性
塩(米国特許第2521926号参照)等がある。本発
明の実施に用いられる金カブリ剤は、写真ハロゲン化銀
粒子をカブラせるのに用いられる任意の金塩であって例
えば米国特許第2399083号、同2642361号
明細書に記載されており、その例としてはカリウムクロ
ロオーライト、カリウムオーリチオシアネート、カリウ
ムクロロオーレート、オーリックトリクロライド、ユー
オーロスルホベンゾチアゾール、メトクロライド等があ
る。本発明の実施に用いられる金カブリ剤の濃度は広範
囲に変更可能であるが一般にハロゲン化銀1モル当り
1.0×10-8〜1.0×10-4モルの範囲内である。
カリウムクロロオーレートが特に好ましい金カブリ剤で
ハロゲン化銀1モル当り約5mg以下の濃度で、好ましく
はハロゲン化銀1モル当り約0.5〜4mgの濃度で用い
られる。金カブリ剤を還元カブリ剤と組合せて用いる場
合、該カブリ剤組合せの主要部を金カブリ剤とすること
が好ましく、一般には金カブリ剤対還元カブリ剤の比は
約1:3〜約20:1であるが約2:1〜20:1にす
る場合が屡々である。ハロゲン化銀粒子は先ず還元カブ
リ剤を用いてカブラせ次に金カブリ剤でカブラせるのが
好ましい。然しながら、その逆にすることも出来るし
又、還元カブリ剤と金カブリ剤を同時に用いることも出
来る。本発明の実施に当りハロゲン化銀粒子は塗布前に
カブラせることも出来或は塗布してからカブラせること
も出来る。ハロゲン化銀粒子をカブラせる場合の反応条
件は広範囲に変更可能であるが一般にpHは約5〜7、
pAgは約7〜9、温度は約40〜100℃最も一般的
なのは約50〜70℃の範囲である。
らせ方法は公知の方法によればよく、光あるいは化学的
に処理することによって達成される。かかるカブリ化は
カブリを生じる迄化学増感する等多くの方法で達成され
例えば、サイエンスエトインダストリー、フォトグラフ
ィク28、1月、1957年、57〜65頁に記載の方
法により特に良好な結果が得られる。ハロゲン化銀粒子
は強度の光によりカブラせられ、チオ尿素ジオキサイド
又は塩化第一錫の如き還元カブリによりカブラせられ或
は金又は貴金属化合物でカブラせられる。ハロゲン化銀
粒子のカブリ化に還元剤と、金化合物又は他の銀よりも
電気的によりポジチブな金属例えばロジウム、白金又は
イリジウムの化合物との組合せを用いることも出来る。
本発明に係る直接ポジ写真乳剤は還元カブリ及び金カブ
リを行ったハロゲン化銀粒子即ち還元カブリ剤と金カブ
リ剤の双方でカブラせられたハロゲン化銀粒子からなる
ものが高感度とDmin 減少という点で好ましい。かかる
組合せに於て、還元カブリ剤及び金カブリ剤の濃度を各
々低く用いると、化学漂白によりカブリを急速に失う特
性のある独特なカブラせたハロゲン化銀粒子が得られ
る。一当量の還元剤が一当量のハロゲン化銀を銀還元す
ることが知られている。漂白によりカブリを急速に失う
特性のあるカブラせたハロゲン化銀粒子を得る為には、
一当量よりはるかに少い還元カブリ剤を用いる。即ちハ
ロゲン化銀粒子をカブラせるのに、ハロゲン化銀1モル
当り1.0×10-6〜1.0×10-1モルの範囲で用い
られる。還元剤の濃度を大にすると写真スピードの非常
な損失をもたらす。本発明の実施に用いうる還元カブリ
剤の例としてはヒドラジン、フォスフォニウム塩例えば
テトラ(ヒドロキシメチル)フォスフォニウムクロライ
ド、チオ尿素ジオキサイド(これらは米国特許第306
2651号;同2983609号に記載あり);塩化第
一錫の如き第一錫塩(米国特許第2487850号参
照);ポリアミン類例えばジエチレントリアミン(米国
特許第2519698号参照);同じくポリアミン類例
えばスペルミン(米国特許第2521925号参照);
ビス(β−アミノエチル)サルファイド及びその水溶性
塩(米国特許第2521926号参照)等がある。本発
明の実施に用いられる金カブリ剤は、写真ハロゲン化銀
粒子をカブラせるのに用いられる任意の金塩であって例
えば米国特許第2399083号、同2642361号
明細書に記載されており、その例としてはカリウムクロ
ロオーライト、カリウムオーリチオシアネート、カリウ
ムクロロオーレート、オーリックトリクロライド、ユー
オーロスルホベンゾチアゾール、メトクロライド等があ
る。本発明の実施に用いられる金カブリ剤の濃度は広範
囲に変更可能であるが一般にハロゲン化銀1モル当り
1.0×10-8〜1.0×10-4モルの範囲内である。
カリウムクロロオーレートが特に好ましい金カブリ剤で
ハロゲン化銀1モル当り約5mg以下の濃度で、好ましく
はハロゲン化銀1モル当り約0.5〜4mgの濃度で用い
られる。金カブリ剤を還元カブリ剤と組合せて用いる場
合、該カブリ剤組合せの主要部を金カブリ剤とすること
が好ましく、一般には金カブリ剤対還元カブリ剤の比は
約1:3〜約20:1であるが約2:1〜20:1にす
る場合が屡々である。ハロゲン化銀粒子は先ず還元カブ
リ剤を用いてカブラせ次に金カブリ剤でカブラせるのが
好ましい。然しながら、その逆にすることも出来るし
又、還元カブリ剤と金カブリ剤を同時に用いることも出
来る。本発明の実施に当りハロゲン化銀粒子は塗布前に
カブラせることも出来或は塗布してからカブラせること
も出来る。ハロゲン化銀粒子をカブラせる場合の反応条
件は広範囲に変更可能であるが一般にpHは約5〜7、
pAgは約7〜9、温度は約40〜100℃最も一般的
なのは約50〜70℃の範囲である。
【0045】本発明においては使用するハロゲン化銀乳
剤の固有感光波長域のうちの可視波長域に主たる吸収を
有する水溶性染料または固体分散可能な染料を用いるこ
とが好ましい。なかでもλmax が350nm〜600nmの
範囲にある染料が好ましい。染料の化学構造には特別な
制限はなく、オキソノール染料、ヘミオキソノール染
料、メロシアニン染料、シアニン染料、アゾ染料などを
使用しうる。具体的には、水溶性染料としては例えば特
公昭58−12576号に記載のピラゾロン染料、米国
特許第2,274,782号に記載のピラゾロンオキソ
ノール染料、米国特許第2,956,879号に記載の
ジアリールアゾ染料、米国特許第3,423,207
号、同第3,384,487号に記載のスチリル染料や
ブタジエニル染料、米国特許第2,527,583号に
記載のメロシアニン染料、米国特許第3,486,89
7号、同第3,652,284号、同第3,718,4
72号に記載のメロシアニン染料やオキソノール染料、
米国特許第3,976,661号に記載のエナミノヘミ
オキソノール染料及び英国特許第584,609号、同
第1,177,429号、特開昭48−85130号、
同49−99620号、同49−114420号、米国
特許第2,533,472号、同第3,148,187
号、同第3,177,078号、同第3,247,12
7号、同第3,540,887号、同第3,575,7
04号、同第3,653,905号、に記載の染料が用
いられる。微結晶状に固体分散することが可能な染料と
しては、調子再現性と調子可変性の両方を改良する目的
で、該乳剤層と支持体の間に設けた非感光性層に添加す
る。この染料の塗布量としては1平方メートル当り10
mg〜500mgが好ましく、特に50mg〜300mgが好ま
しい。本発明に用いられる染料は国際特許WO88/0
4794号、ヨーロッパ特許EP0274723A1
号、同276,566号、同299,435号、特開昭
52−92716号、同55−155350号、同55
−155351号、同61−205934号、同48−
68623号、米国特許第2527583号、同348
6897号、同3746539号、同3933798
号、同4130429号、同4040841号、特願平
1−50874号、同1−103751号、同1−30
7363号等に記載された方法およびその方法に準じて
容易に合成することができる。また、本発明の直接ポジ
用ハロゲン化銀写真感光材料中には、本発明の効果を損
なわない範囲において、セーフライト安全性その他の改
良のため、上記以外の層にも固体分散された染料および
/または水溶性染料を添加することができる。好ましい
添加量は、乳剤層に添加する場合、それによる感度低下
がlogEで0.2を超えない範囲であり、たとえば5〜
100mg/m2である。
剤の固有感光波長域のうちの可視波長域に主たる吸収を
有する水溶性染料または固体分散可能な染料を用いるこ
とが好ましい。なかでもλmax が350nm〜600nmの
範囲にある染料が好ましい。染料の化学構造には特別な
制限はなく、オキソノール染料、ヘミオキソノール染
料、メロシアニン染料、シアニン染料、アゾ染料などを
使用しうる。具体的には、水溶性染料としては例えば特
公昭58−12576号に記載のピラゾロン染料、米国
特許第2,274,782号に記載のピラゾロンオキソ
ノール染料、米国特許第2,956,879号に記載の
ジアリールアゾ染料、米国特許第3,423,207
号、同第3,384,487号に記載のスチリル染料や
ブタジエニル染料、米国特許第2,527,583号に
記載のメロシアニン染料、米国特許第3,486,89
7号、同第3,652,284号、同第3,718,4
72号に記載のメロシアニン染料やオキソノール染料、
米国特許第3,976,661号に記載のエナミノヘミ
オキソノール染料及び英国特許第584,609号、同
第1,177,429号、特開昭48−85130号、
同49−99620号、同49−114420号、米国
特許第2,533,472号、同第3,148,187
号、同第3,177,078号、同第3,247,12
7号、同第3,540,887号、同第3,575,7
04号、同第3,653,905号、に記載の染料が用
いられる。微結晶状に固体分散することが可能な染料と
しては、調子再現性と調子可変性の両方を改良する目的
で、該乳剤層と支持体の間に設けた非感光性層に添加す
る。この染料の塗布量としては1平方メートル当り10
mg〜500mgが好ましく、特に50mg〜300mgが好ま
しい。本発明に用いられる染料は国際特許WO88/0
4794号、ヨーロッパ特許EP0274723A1
号、同276,566号、同299,435号、特開昭
52−92716号、同55−155350号、同55
−155351号、同61−205934号、同48−
68623号、米国特許第2527583号、同348
6897号、同3746539号、同3933798
号、同4130429号、同4040841号、特願平
1−50874号、同1−103751号、同1−30
7363号等に記載された方法およびその方法に準じて
容易に合成することができる。また、本発明の直接ポジ
用ハロゲン化銀写真感光材料中には、本発明の効果を損
なわない範囲において、セーフライト安全性その他の改
良のため、上記以外の層にも固体分散された染料および
/または水溶性染料を添加することができる。好ましい
添加量は、乳剤層に添加する場合、それによる感度低下
がlogEで0.2を超えない範囲であり、たとえば5〜
100mg/m2である。
【0046】本発明の直接ポジ用ハロゲン化銀写真感光
材料中には一般的に用いる他の種々の写真用添加剤を含
有せしめることができる。安定剤として例えばトリアゾ
ール類、アザインデン類、第4ベンゾチアゾリウム化合
物、メルカプト化合物、あるいはカドミウム、コバル
ト、ニッケル、マンガン、金、タリウム、亜鉛等の水溶
性無機塩を含有せしめても良い。また硬膜剤として例え
ばホルマリン、グリオキザール、ムコクロル酸等のアル
デヒド類、S−トリアジン類、エポキシ類、アジリジン
類、ビニルスルホン酸等または塗布助剤とし例えばサポ
ニン、ポリアルキレンスルホン酸ナトリウム、ポリエチ
レングリコールのラウリル又はオレイルモノエーテル、
アミル化したアルキルタウリン、含弗素化合物等、を含
有せしめてもよい。更にカラーカプラーを含有させるこ
とも可能である。その他必要に応じて増白剤、紫外線吸
収剤、防腐剤、マット剤、帯電防止剤等も含有せしめる
ことができる。本発明を用いて作られる感光材料の写真
乳剤層または他の親水性コロイド層には塗布助剤、帯電
防止、スベリ性改良、乳化分散、接着防止及び写真特性
改良(例えば、現像促進、硬調化、増感)等種々の目的
で、種々の界面活性剤を含んでもよい。例えばサポニン
(ステロイド系)、アルキレンオキサイド誘導体(例え
ばポリエチレングリコール、ポリエチレングリコール/
ポリプロピレングリコール縮合物、ポリエチレングリコ
ールアルキルエーテル類又はポリエチレングリコールア
ルキルアリールエーテル類、ポリエチレングリコールエ
ステル類、ポリエチレングリコールソルビタンエステル
類、ポリアルキレングリコールアルキルアミン又はアミ
ド類、シリコーンのポリエチレンオキサイド付加物
類)、グリシドール誘導体(例えばアルケニルコハク酸
ポリグリセリド、アルキルフェノールポリグリセリ
ド)、多価アルコールの脂肪酸エステル類、糖のアルキ
ルエステル類などの非イオン性界面活性剤;アルキルカ
ルボン酸塩、アルキルスルフォン酸塩、アルキルベンゼ
ンスルフォン酸塩、アルキルナフタレンスルフォン酸
塩、アルキル硫酸エステル類、アルキルリン酸エステル
類、N−アシル−N−アルキルタウリン類、スルホコハ
ク酸エステル類、スルホアルキルポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキ
ルリン酸エステル類などのような、カルボキシ基、スル
ホ基、ホスホ基、硫酸エステル基、リン酸エステル基等
の酸性基を含むアニオン界面活性剤;アミノ酸類、アミ
ノアルキルスルホン酸類、アミノアルキル硫酸又はリン
酸エステル類、アルキルベタイン類、アミンオキシド類
などの両性界面活性剤;アルキルアミン塩類、脂肪族あ
るいは芳香族第4級アンモニウム塩類、ピリジニウム、
イミダゾリウムなどの複素環第4級アンモニウム塩類、
及び脂肪族又は複素環を含むホスホニウム又はスルホニ
ウム塩類などのカチオン界面活性剤を用いることができ
る。特に本発明において好ましく用いられる界面活性剤
は特公昭58−9412号公報に記載された分子量60
0以上のポリアルキレンオキサイド類である。
材料中には一般的に用いる他の種々の写真用添加剤を含
有せしめることができる。安定剤として例えばトリアゾ
ール類、アザインデン類、第4ベンゾチアゾリウム化合
物、メルカプト化合物、あるいはカドミウム、コバル
ト、ニッケル、マンガン、金、タリウム、亜鉛等の水溶
性無機塩を含有せしめても良い。また硬膜剤として例え
ばホルマリン、グリオキザール、ムコクロル酸等のアル
デヒド類、S−トリアジン類、エポキシ類、アジリジン
類、ビニルスルホン酸等または塗布助剤とし例えばサポ
ニン、ポリアルキレンスルホン酸ナトリウム、ポリエチ
レングリコールのラウリル又はオレイルモノエーテル、
アミル化したアルキルタウリン、含弗素化合物等、を含
有せしめてもよい。更にカラーカプラーを含有させるこ
とも可能である。その他必要に応じて増白剤、紫外線吸
収剤、防腐剤、マット剤、帯電防止剤等も含有せしめる
ことができる。本発明を用いて作られる感光材料の写真
乳剤層または他の親水性コロイド層には塗布助剤、帯電
防止、スベリ性改良、乳化分散、接着防止及び写真特性
改良(例えば、現像促進、硬調化、増感)等種々の目的
で、種々の界面活性剤を含んでもよい。例えばサポニン
(ステロイド系)、アルキレンオキサイド誘導体(例え
ばポリエチレングリコール、ポリエチレングリコール/
ポリプロピレングリコール縮合物、ポリエチレングリコ
ールアルキルエーテル類又はポリエチレングリコールア
ルキルアリールエーテル類、ポリエチレングリコールエ
ステル類、ポリエチレングリコールソルビタンエステル
類、ポリアルキレングリコールアルキルアミン又はアミ
ド類、シリコーンのポリエチレンオキサイド付加物
類)、グリシドール誘導体(例えばアルケニルコハク酸
ポリグリセリド、アルキルフェノールポリグリセリ
ド)、多価アルコールの脂肪酸エステル類、糖のアルキ
ルエステル類などの非イオン性界面活性剤;アルキルカ
ルボン酸塩、アルキルスルフォン酸塩、アルキルベンゼ
ンスルフォン酸塩、アルキルナフタレンスルフォン酸
塩、アルキル硫酸エステル類、アルキルリン酸エステル
類、N−アシル−N−アルキルタウリン類、スルホコハ
ク酸エステル類、スルホアルキルポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキ
ルリン酸エステル類などのような、カルボキシ基、スル
ホ基、ホスホ基、硫酸エステル基、リン酸エステル基等
の酸性基を含むアニオン界面活性剤;アミノ酸類、アミ
ノアルキルスルホン酸類、アミノアルキル硫酸又はリン
酸エステル類、アルキルベタイン類、アミンオキシド類
などの両性界面活性剤;アルキルアミン塩類、脂肪族あ
るいは芳香族第4級アンモニウム塩類、ピリジニウム、
イミダゾリウムなどの複素環第4級アンモニウム塩類、
及び脂肪族又は複素環を含むホスホニウム又はスルホニ
ウム塩類などのカチオン界面活性剤を用いることができ
る。特に本発明において好ましく用いられる界面活性剤
は特公昭58−9412号公報に記載された分子量60
0以上のポリアルキレンオキサイド類である。
【0047】本発明に用いるポリアルキレンオキサイド
化合物は、炭素数2〜4のアルキレンオキサイド、たと
えばエチレンオキサイド、プロピレン−1,2−オキサ
イド、ブチレン−1,2−オキサイドなど、好ましくは
エチレンオキサイドの少くとも10単位から成るポリア
ルキレンオキサイドと、水、脂肪族アルコール、芳香族
アルコール、脂肪族、有機アミン、ヘキシトール誘導体
などの活性水素原子を少くとも1個有する化合物との縮
合物あるいは二種以上のポリアルキレンオキサイドのブ
ロックコポリマーなどを包含する。すなわち、ポリアル
キレンオキサイド化合物として、具体的には ポリアルキレングリコール類 ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類 ポリアルキレングリコールアリールエーテル類 ポリアルキレングリコール(アルキルアリール)エーテ
ル類 ポリアルキレングリコールエステル類 ポリアルキレングリコール脂肪酸アミド類 ポリアルキレングリコールアミン類 ポリアルキレングリコール・ブロック共重合体 ポリアルキレングリコールグラフト重合物 などを用いることができる。分子量は600以上である
ことが必要である。ポリアルキレンオキサイド類は分子
中に一つとは限らず、二つ以上含まれてもよい。その場
合個々のポリアルキレンオキサイド類が10より少いア
ルキレンオキサイド単位から成っていてもよいが、分子
中のアルキレンオキサイド単位の合計は少くとも10で
なければならない。分子中に二つ以上のポリアルキレン
オキサイド類を有する場合、それらの各々は異るアルキ
レンオキサイド単位、たとえばエチレンオキサイドとプ
ロピレンオキサイドから成っていてもよい。本発明で用
いるポリアルキレンオキサイド化合物は、好ましくは1
4以上100までのアルキレンオキサイド単位を含むも
のである。これらのポリアルキレンオキサイド化合物を
ハロゲン化銀乳剤に添加する場合には、適当な濃度の水
溶液としてあるいは水と混和しうる低沸点の有機溶媒に
溶解して、塗布前の適当な時期、好ましくは、化学熟成
の後に乳剤に添加することができる。乳剤に加えずに非
感光性の親水性コロイド層、たとえば中間層、保護層、
フィルター層などに添加してもよい。
化合物は、炭素数2〜4のアルキレンオキサイド、たと
えばエチレンオキサイド、プロピレン−1,2−オキサ
イド、ブチレン−1,2−オキサイドなど、好ましくは
エチレンオキサイドの少くとも10単位から成るポリア
ルキレンオキサイドと、水、脂肪族アルコール、芳香族
アルコール、脂肪族、有機アミン、ヘキシトール誘導体
などの活性水素原子を少くとも1個有する化合物との縮
合物あるいは二種以上のポリアルキレンオキサイドのブ
ロックコポリマーなどを包含する。すなわち、ポリアル
キレンオキサイド化合物として、具体的には ポリアルキレングリコール類 ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類 ポリアルキレングリコールアリールエーテル類 ポリアルキレングリコール(アルキルアリール)エーテ
ル類 ポリアルキレングリコールエステル類 ポリアルキレングリコール脂肪酸アミド類 ポリアルキレングリコールアミン類 ポリアルキレングリコール・ブロック共重合体 ポリアルキレングリコールグラフト重合物 などを用いることができる。分子量は600以上である
ことが必要である。ポリアルキレンオキサイド類は分子
中に一つとは限らず、二つ以上含まれてもよい。その場
合個々のポリアルキレンオキサイド類が10より少いア
ルキレンオキサイド単位から成っていてもよいが、分子
中のアルキレンオキサイド単位の合計は少くとも10で
なければならない。分子中に二つ以上のポリアルキレン
オキサイド類を有する場合、それらの各々は異るアルキ
レンオキサイド単位、たとえばエチレンオキサイドとプ
ロピレンオキサイドから成っていてもよい。本発明で用
いるポリアルキレンオキサイド化合物は、好ましくは1
4以上100までのアルキレンオキサイド単位を含むも
のである。これらのポリアルキレンオキサイド化合物を
ハロゲン化銀乳剤に添加する場合には、適当な濃度の水
溶液としてあるいは水と混和しうる低沸点の有機溶媒に
溶解して、塗布前の適当な時期、好ましくは、化学熟成
の後に乳剤に添加することができる。乳剤に加えずに非
感光性の親水性コロイド層、たとえば中間層、保護層、
フィルター層などに添加してもよい。
【0048】本発明の写真感光材料には、写真乳剤層そ
の他の親水性コロイド層に接着防止の目的でシリカ、酸
化マグネシウム、ポリメチルメタクリレート等のマット
剤を含むことができる。本発明の写真乳剤には寸度安定
性の改良などを目的として水不溶または難溶性合成ポリ
マーの分散物を含むことができる。例えば、アルキル
(メタ)アクリレート、アルコキシアルキル(メタ)ア
クリレート、(メタ)アクリルアミド、ビニルエステル
(たとえば酢酸ビニル)、アクリロニトリル等、単独あ
るいは組合せで用いることができる。
の他の親水性コロイド層に接着防止の目的でシリカ、酸
化マグネシウム、ポリメチルメタクリレート等のマット
剤を含むことができる。本発明の写真乳剤には寸度安定
性の改良などを目的として水不溶または難溶性合成ポリ
マーの分散物を含むことができる。例えば、アルキル
(メタ)アクリレート、アルコキシアルキル(メタ)ア
クリレート、(メタ)アクリルアミド、ビニルエステル
(たとえば酢酸ビニル)、アクリロニトリル等、単独あ
るいは組合せで用いることができる。
【0049】本発明に用いられる乳剤は主としてゼラチ
ンを保護コロイドとして用い、特にイナートゼラチンを
用いるのが、有利である。ゼラチンの代りに写真的にイ
ナートなゼラチン誘導体(例えば、フタル化ゼラチンな
ど)、水溶性合成ポリマー例えば、ポリビニルアクリレ
ート、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンな
どが用いられる。本発明のハロゲン化銀乳剤は、任意の
適当な写真用支持体、例えば、ガラス、フィルムベース
例えばセルローズアセテート、セルローズアセテートブ
チレート、ポリエステル〔例えばポリ(エチレンテレフ
タレート)〕等が用いられる。特にポリエステル支持体
に塩化ビニリデン共重合体を被覆させ、その上に親水性
コロイド層を塗布することが望ましい。
ンを保護コロイドとして用い、特にイナートゼラチンを
用いるのが、有利である。ゼラチンの代りに写真的にイ
ナートなゼラチン誘導体(例えば、フタル化ゼラチンな
ど)、水溶性合成ポリマー例えば、ポリビニルアクリレ
ート、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンな
どが用いられる。本発明のハロゲン化銀乳剤は、任意の
適当な写真用支持体、例えば、ガラス、フィルムベース
例えばセルローズアセテート、セルローズアセテートブ
チレート、ポリエステル〔例えばポリ(エチレンテレフ
タレート)〕等が用いられる。特にポリエステル支持体
に塩化ビニリデン共重合体を被覆させ、その上に親水性
コロイド層を塗布することが望ましい。
【0050】ここで塩化ビニリデン共重合体とは、50
〜99.5重量%、好ましくは70〜99重量%の塩化
ビニリデンを含有する共重合体で、例えば、特開昭51
−135526号記載の塩化ビニリデン/アクリル酸エ
ステル/側鎖にアルコールを有するビニル単量体よりな
る共重合体、米国特許第2,852,378号記載の塩
化ビニリデン/アルキルアクリレート/アクリル酸より
なる共重合体、米国特許第2,698,235号記載の
塩化ビニリデン/アクリロニトリル/イタコン酸よりな
る共重合体、米国特許第3,788,856号記載の塩
化ビニリデン/アルキルアクリレート/イタコン酸より
なる共重合体、特開平2−24648号、同2−246
49号、同3−141346号記載のコア/シェル型の
塩化ビニリデン共重合体等があげられる。
〜99.5重量%、好ましくは70〜99重量%の塩化
ビニリデンを含有する共重合体で、例えば、特開昭51
−135526号記載の塩化ビニリデン/アクリル酸エ
ステル/側鎖にアルコールを有するビニル単量体よりな
る共重合体、米国特許第2,852,378号記載の塩
化ビニリデン/アルキルアクリレート/アクリル酸より
なる共重合体、米国特許第2,698,235号記載の
塩化ビニリデン/アクリロニトリル/イタコン酸よりな
る共重合体、米国特許第3,788,856号記載の塩
化ビニリデン/アルキルアクリレート/イタコン酸より
なる共重合体、特開平2−24648号、同2−246
49号、同3−141346号記載のコア/シェル型の
塩化ビニリデン共重合体等があげられる。
【0051】塩化ビニリデン共重合体をポリエステル支
持体に被覆させる方法としては、これらのポリマーを適
当な有機溶剤に溶解した溶液を、又は水性分散液を一般
によく知られた塗布方法、例えば、ディップコート法、
エアーナイフコート法、カーテンコート法、ローラーコ
ート法、ワイヤーバーコート法、グラビアコート法、或
いは米国特許第2,681,294号記載のホッパーを
使用するエクストルージョンコート法等により、塗布す
ることができる。また、溶融したポリマーをフィルム状
にして移動しつつあるポリエステル上に流下させ、冷却
と同時に圧力により貼合わせる、いわゆる押出しコーテ
ィング法がある。ポリエステル支持体と上記ポリマー層
との接着力を更に向上させるために、ポリエステル支持
体の表面を薬品処理、機械的処理、コロナ放電処理、火
焔処理、紫外線処理、高周波処理、グロー放電処理、活
性プラズマ処理、高圧水蒸気処理、脱着処理、レーザー
処理、混酸処理、オゾン酸化処理などの処理をしても差
し支えない。又、上記ポリマー層に米国特許第3,24
5,937号、同第3,143,421号、同第3,5
01,301号、同第3,271,178号に記載され
ているような、フェノール、レゾルシンをはじめ、o−
クレゾール、m−クレゾール、トリクロル酢酸、ジクロ
ル酢酸、モノクロル酢酸、抱水クロラール、ベンジルア
ルコール等のポリエステルの膨潤剤を加える方法、特開
平3−10945号、同3−141347号に記載のト
リアジン系架橋剤を加える方法等によって、接着力を向
上させることができる。本発明における塩化ビニリデン
共重合体からなるポリマー層の厚味は、0.3μ以上、
好ましくは0.5〜3.0μmの範囲のものがよい。
持体に被覆させる方法としては、これらのポリマーを適
当な有機溶剤に溶解した溶液を、又は水性分散液を一般
によく知られた塗布方法、例えば、ディップコート法、
エアーナイフコート法、カーテンコート法、ローラーコ
ート法、ワイヤーバーコート法、グラビアコート法、或
いは米国特許第2,681,294号記載のホッパーを
使用するエクストルージョンコート法等により、塗布す
ることができる。また、溶融したポリマーをフィルム状
にして移動しつつあるポリエステル上に流下させ、冷却
と同時に圧力により貼合わせる、いわゆる押出しコーテ
ィング法がある。ポリエステル支持体と上記ポリマー層
との接着力を更に向上させるために、ポリエステル支持
体の表面を薬品処理、機械的処理、コロナ放電処理、火
焔処理、紫外線処理、高周波処理、グロー放電処理、活
性プラズマ処理、高圧水蒸気処理、脱着処理、レーザー
処理、混酸処理、オゾン酸化処理などの処理をしても差
し支えない。又、上記ポリマー層に米国特許第3,24
5,937号、同第3,143,421号、同第3,5
01,301号、同第3,271,178号に記載され
ているような、フェノール、レゾルシンをはじめ、o−
クレゾール、m−クレゾール、トリクロル酢酸、ジクロ
ル酢酸、モノクロル酢酸、抱水クロラール、ベンジルア
ルコール等のポリエステルの膨潤剤を加える方法、特開
平3−10945号、同3−141347号に記載のト
リアジン系架橋剤を加える方法等によって、接着力を向
上させることができる。本発明における塩化ビニリデン
共重合体からなるポリマー層の厚味は、0.3μ以上、
好ましくは0.5〜3.0μmの範囲のものがよい。
【0052】ポリエステルとは芳香族二塩基酸とグライ
コールを主要な構成成分とするポリエステルで、代表的
な二塩基酸としてはテレフタル酸、イソフタル酸、p−
β−オキシエトキシ安息香酸、ジフェニルスルホンジカ
ルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、アジピン
酸、セバシン酸、アゼライン酸、5−ナトリウムスルホ
イソフタル酸、ジフェニレンジカルボン酸、2,6−ナ
フタレンジカルボン酸等があり、グライコールとしては
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジ
オール、ネオペンチレングリコール、1,4−シクロヘ
キサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル、1,4−ビスオキシエトキシベンゼン、ビスフェノ
ールA、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル等がある。これらの成分からなるポリエステルの中で
も入手のし易さの点からはポリエチレンテレフタレート
が最も好都合である。ポリエステルの厚さとしては特に
制限はないが約12μ〜500μ程度、好ましくは40
μ〜200μ程度のものが取り扱い易さ、汎用性の点か
ら有利である。特に、2軸延伸結晶化されたものが安定
性、強さなどの点から好都合である。
コールを主要な構成成分とするポリエステルで、代表的
な二塩基酸としてはテレフタル酸、イソフタル酸、p−
β−オキシエトキシ安息香酸、ジフェニルスルホンジカ
ルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、アジピン
酸、セバシン酸、アゼライン酸、5−ナトリウムスルホ
イソフタル酸、ジフェニレンジカルボン酸、2,6−ナ
フタレンジカルボン酸等があり、グライコールとしては
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジ
オール、ネオペンチレングリコール、1,4−シクロヘ
キサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル、1,4−ビスオキシエトキシベンゼン、ビスフェノ
ールA、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル等がある。これらの成分からなるポリエステルの中で
も入手のし易さの点からはポリエチレンテレフタレート
が最も好都合である。ポリエステルの厚さとしては特に
制限はないが約12μ〜500μ程度、好ましくは40
μ〜200μ程度のものが取り扱い易さ、汎用性の点か
ら有利である。特に、2軸延伸結晶化されたものが安定
性、強さなどの点から好都合である。
【0053】上記ポリマー層と乳剤層との接着力を向上
させるために、そのどちらに対しも接着性を持つ層を下
塗り層として設けることができる。また、接着性を更に
良化させるため、ポリマー層の表面をコロナ放電、紫外
線照射、火焔処理等の慣用的に行なわれている予備処理
をしてもよい。
させるために、そのどちらに対しも接着性を持つ層を下
塗り層として設けることができる。また、接着性を更に
良化させるため、ポリマー層の表面をコロナ放電、紫外
線照射、火焔処理等の慣用的に行なわれている予備処理
をしてもよい。
【0054】具体的な化合物例として次のものがあげら
れる。〔( )内数字は全て重量比を表わす。〕 V−1 塩化ビニリデン:メチルアクリレート:ヒドロ
キシエチルアクリレート(83:12:5)の共重合体 V−2 塩化ビニリデン:エチルメタクリレート:ヒド
ロキシプロピルアクリレート(82:10:8)の共重
合体 V−3 塩化ビニリデン:ヒドロキシジエチルメタクリ
レート(92:8)の共重合体 V−4 塩化ビニリデン:ブチルアクリレート:アクリ
ル酸(94:4:2)の共重合体 V−5 塩化ビニリデン:ブチルアクリレート:イタコ
ン酸(75:20:5)の共重合体 V−6 塩化ビニリデン:メチルアクリレート:イタコ
ン酸(90:8:2)の共重合体 V−7 塩化ビニリデン:イタコン酸モノエチルエステ
ル(96:4)の共重合体 V−8 塩化ビニリデン:アクリロニトリル:アクリル
酸(96:3.5:1.5)の共重合体 V−9 塩化ビニリデン:メチルアクリレート:アクリ
ル酸(90:5:5)の共重合体 V−10 塩化ビニリデン:エチルアクリレート:アクリ
ル酸(92:5:3)の共重合体 V−11 塩化ビニリデン:メチルアクリレート:3−ク
ロロ−2−ヒドロキシプロピルアクリレート(84:
9:7)の共重合体 V−12 塩化ビニリデン:メチルアクリレート:N−エ
タノールアクリルアミド(85:10:5)の共重合体 V−13 塩化ビニリデン:メチルメタクリレート:メチ
ルアクリレート:アクリロニトリル:アクリル酸(9
0:4:4:1:0.5)の共重合体 V−14 (コア/シェル型のラテックス水分散物、コア
部80重量%、シェル部20重量%) コア部:塩化ビニリデン:メチルメタアクリレート:メ
チルアクリレート=90:5:5 シェル部:塩化ビニリデン:アクリロニトリル:アクリ
ル酸=90:5:2.5
れる。〔( )内数字は全て重量比を表わす。〕 V−1 塩化ビニリデン:メチルアクリレート:ヒドロ
キシエチルアクリレート(83:12:5)の共重合体 V−2 塩化ビニリデン:エチルメタクリレート:ヒド
ロキシプロピルアクリレート(82:10:8)の共重
合体 V−3 塩化ビニリデン:ヒドロキシジエチルメタクリ
レート(92:8)の共重合体 V−4 塩化ビニリデン:ブチルアクリレート:アクリ
ル酸(94:4:2)の共重合体 V−5 塩化ビニリデン:ブチルアクリレート:イタコ
ン酸(75:20:5)の共重合体 V−6 塩化ビニリデン:メチルアクリレート:イタコ
ン酸(90:8:2)の共重合体 V−7 塩化ビニリデン:イタコン酸モノエチルエステ
ル(96:4)の共重合体 V−8 塩化ビニリデン:アクリロニトリル:アクリル
酸(96:3.5:1.5)の共重合体 V−9 塩化ビニリデン:メチルアクリレート:アクリ
ル酸(90:5:5)の共重合体 V−10 塩化ビニリデン:エチルアクリレート:アクリ
ル酸(92:5:3)の共重合体 V−11 塩化ビニリデン:メチルアクリレート:3−ク
ロロ−2−ヒドロキシプロピルアクリレート(84:
9:7)の共重合体 V−12 塩化ビニリデン:メチルアクリレート:N−エ
タノールアクリルアミド(85:10:5)の共重合体 V−13 塩化ビニリデン:メチルメタクリレート:メチ
ルアクリレート:アクリロニトリル:アクリル酸(9
0:4:4:1:0.5)の共重合体 V−14 (コア/シェル型のラテックス水分散物、コア
部80重量%、シェル部20重量%) コア部:塩化ビニリデン:メチルメタアクリレート:メ
チルアクリレート=90:5:5 シェル部:塩化ビニリデン:アクリロニトリル:アクリ
ル酸=90:5:2.5
【0055】以下に本発明における現像液、定着液など
の処理剤および処理方法等について述べる。本発明に使
用する現像液(以下、現像開始液および現像補充液の双
方をまとめて現像液という。)に用いる現像主薬には特
別な制限はないが、ジヒドロキシベンゼン類や、アスコ
ルビン酸又はその誘導体、ハイドロキノンモノスルホン
酸塩を含むことが好ましく、単独使用でも併用でも良
い。さらに現像能力の点でジヒドロキシベンゼン類やア
スコルビン酸又はその誘導体と1-フェニル-3-ピラゾリ
ドン類の組み合わせ、またはジヒドロキシベンゼン類や
アスコルビン酸又はその誘導体とp−アミノフェノール
類の組み合わせが好ましい。本発明に用いるジヒドロキ
シベンゼン現像主薬としてはハイドロキノン、クロロハ
イドロキノン、イソプロピルハイドロキノン、メチルハ
イドロキノンなどがあるが、特にハイドロキノンが好ま
しい。
の処理剤および処理方法等について述べる。本発明に使
用する現像液(以下、現像開始液および現像補充液の双
方をまとめて現像液という。)に用いる現像主薬には特
別な制限はないが、ジヒドロキシベンゼン類や、アスコ
ルビン酸又はその誘導体、ハイドロキノンモノスルホン
酸塩を含むことが好ましく、単独使用でも併用でも良
い。さらに現像能力の点でジヒドロキシベンゼン類やア
スコルビン酸又はその誘導体と1-フェニル-3-ピラゾリ
ドン類の組み合わせ、またはジヒドロキシベンゼン類や
アスコルビン酸又はその誘導体とp−アミノフェノール
類の組み合わせが好ましい。本発明に用いるジヒドロキ
シベンゼン現像主薬としてはハイドロキノン、クロロハ
イドロキノン、イソプロピルハイドロキノン、メチルハ
イドロキノンなどがあるが、特にハイドロキノンが好ま
しい。
【0056】本発明に用いる1-フェニル-3-ピラゾリド
ンまたはその誘導体の現像主薬としては、1-フェニル-3
-ピラゾリドン、1-フェニル-4、4-ジメチル-3-ピラゾリ
ドン、1-フェニル-4-メチル-4-ヒドロキシメチル-3-ピ
ラゾリドンなどがある。本発明に用いるp-アミノフェ
ノール系現像主薬としてN-メチル−p-アミノフェノー
ル、p-アミノフェノール、N-(β-ヒドロキシフェニ
ル)-p-アミノフェノール、N-(4-ヒドロキシフェニ
ル)グリシンなどがあるが、なかでもN-メチル-p-ア
ミノフェノールが好ましい。
ンまたはその誘導体の現像主薬としては、1-フェニル-3
-ピラゾリドン、1-フェニル-4、4-ジメチル-3-ピラゾリ
ドン、1-フェニル-4-メチル-4-ヒドロキシメチル-3-ピ
ラゾリドンなどがある。本発明に用いるp-アミノフェ
ノール系現像主薬としてN-メチル−p-アミノフェノー
ル、p-アミノフェノール、N-(β-ヒドロキシフェニ
ル)-p-アミノフェノール、N-(4-ヒドロキシフェニ
ル)グリシンなどがあるが、なかでもN-メチル-p-ア
ミノフェノールが好ましい。
【0057】ジヒドロキシベンゼン系現像主薬は通常0.
05モル/リットル〜0.8モル/リットルの量で用いられ
るのが好ましい。またジヒドロキシベンゼン類と1-フェ
ニル-3-ピラゾリドン類もしくはp-アミノフェノール類
の組み合わせを用いる場合には前者を0.05モル/リット
ル〜0.6モル/リットル、好ましくは0.23モル/リット
ル〜0.5モル/リットル、後者を0.06モル/リットル以
下、好ましくは0.03モル/リットル〜0.003モル/リッ
トルの量で用いるのが好ましい。
05モル/リットル〜0.8モル/リットルの量で用いられ
るのが好ましい。またジヒドロキシベンゼン類と1-フェ
ニル-3-ピラゾリドン類もしくはp-アミノフェノール類
の組み合わせを用いる場合には前者を0.05モル/リット
ル〜0.6モル/リットル、好ましくは0.23モル/リット
ル〜0.5モル/リットル、後者を0.06モル/リットル以
下、好ましくは0.03モル/リットル〜0.003モル/リッ
トルの量で用いるのが好ましい。
【0058】本発明の処理方法では、現像液が実質的に
ハイドロキノンを含まず、前記一般式(II)で表される
化合物(アスコルビン酸又はその誘導体)を現像主薬と
して用いることが、保恒剤として亜硫酸塩を多量に用い
る必要性がない点で、銀汚れ防止効果上好ましい。
ハイドロキノンを含まず、前記一般式(II)で表される
化合物(アスコルビン酸又はその誘導体)を現像主薬と
して用いることが、保恒剤として亜硫酸塩を多量に用い
る必要性がない点で、銀汚れ防止効果上好ましい。
【0059】次に一般式(II)について、詳細に説明す
る。一般式(II)において、Ra、Rbはそれぞれヒドロキ
シ基、アミノ基(置換基としては炭素数1〜10のアル
キル基、例えばメチル基、エチル基、n−ブチル基、ヒ
ドロキシエチル基などを置換基として有するものを含
む。)、アシルアミノ基(アセチルアミノ基、ベンゾイ
ルアミノ基など)、アルキルスルホニルアミノ基(メタ
ンスルホニルアミノ基など)、アリールスルホニルアミ
ノ基(ベンゼンスルホニルアミノ基、p−トルエンスル
ホニルアミノ基など)、アルコキシカルボニルアミノ基
(メトキシカルボニルアミノ基など)、メルカプト基、
アルキルチオ基(メチルチオ基、エチルチオ基など)を
表わす。Ra、Rbとして好ましい例として、ヒドロキシ
基、アミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリール
スルホニルアミノ基を挙げることができる。
る。一般式(II)において、Ra、Rbはそれぞれヒドロキ
シ基、アミノ基(置換基としては炭素数1〜10のアル
キル基、例えばメチル基、エチル基、n−ブチル基、ヒ
ドロキシエチル基などを置換基として有するものを含
む。)、アシルアミノ基(アセチルアミノ基、ベンゾイ
ルアミノ基など)、アルキルスルホニルアミノ基(メタ
ンスルホニルアミノ基など)、アリールスルホニルアミ
ノ基(ベンゼンスルホニルアミノ基、p−トルエンスル
ホニルアミノ基など)、アルコキシカルボニルアミノ基
(メトキシカルボニルアミノ基など)、メルカプト基、
アルキルチオ基(メチルチオ基、エチルチオ基など)を
表わす。Ra、Rbとして好ましい例として、ヒドロキシ
基、アミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリール
スルホニルアミノ基を挙げることができる。
【0060】P、Qはヒドロキシ基、ヒドロキシアルキ
ル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、スルホ
基、スルホアルキル基、アミノ基、アミノアルキル基、
アルキル基、アルコキシ基、メルカプト基を表わすか、
または、PとQは結合して、Ra、Rbが置換している二つ
のビニル炭素原子とYが置換している炭素原子と共に、
5〜7員環を形成するのに必要な原子群を表わす。環構
造の具体例として、−O−、−C(Rd)(Re)−、−C(Rf)
=、−C(=O)−、−N(Rg)−、−N=、を組み合わせて構
成される。ただしRd、Re、Rf、Rgは水素原子、炭素数1
〜10の置換してもよいアルキル基(置換基としてヒド
ロキシ基、カルボキシ基、スルホ基を挙げることができ
る)、ヒドロキシ基、カルボキシ基を表わす。更にこの
5〜7員環に飽和あるいは不飽和の縮合環を形成しても
よい。
ル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、スルホ
基、スルホアルキル基、アミノ基、アミノアルキル基、
アルキル基、アルコキシ基、メルカプト基を表わすか、
または、PとQは結合して、Ra、Rbが置換している二つ
のビニル炭素原子とYが置換している炭素原子と共に、
5〜7員環を形成するのに必要な原子群を表わす。環構
造の具体例として、−O−、−C(Rd)(Re)−、−C(Rf)
=、−C(=O)−、−N(Rg)−、−N=、を組み合わせて構
成される。ただしRd、Re、Rf、Rgは水素原子、炭素数1
〜10の置換してもよいアルキル基(置換基としてヒド
ロキシ基、カルボキシ基、スルホ基を挙げることができ
る)、ヒドロキシ基、カルボキシ基を表わす。更にこの
5〜7員環に飽和あるいは不飽和の縮合環を形成しても
よい。
【0061】この5〜7員環の例として、ジヒドロフラ
ノン環、ジヒドロピロン環、ピラノン環、シクロペンテ
ノン環、シクロヘキセノン環、ピロリノン環、ピラゾリ
ノン環、ピリドン環、アザシクロヘキセノン環、ウラシ
ル環などが挙げられ、好ましい5〜7員環の例として、
ジヒドロフラノン環、シクロペンテノン環、シクロヘキ
セノン環、ピラゾリノン環、アザシロクヘキセノン環、
ウラシル環を挙げることができる。
ノン環、ジヒドロピロン環、ピラノン環、シクロペンテ
ノン環、シクロヘキセノン環、ピロリノン環、ピラゾリ
ノン環、ピリドン環、アザシクロヘキセノン環、ウラシ
ル環などが挙げられ、好ましい5〜7員環の例として、
ジヒドロフラノン環、シクロペンテノン環、シクロヘキ
セノン環、ピラゾリノン環、アザシロクヘキセノン環、
ウラシル環を挙げることができる。
【0062】Yは=O、または=N−Rcで構成される基
である。ここでRcは水素原子、ヒドロキシル基、アルキ
ル基(例えばメチル、エチル)、アシル基(例えばアセ
チル)、ヒドロキシアルキル基(例えばヒドロキシメチ
ル、ヒドロキシエチル)、スルホアルキル基(例えばス
ルホメチル、スルホエチル)、カルボキシアルキル基
(例えばカルボキシメチル、カルボキシエチル)を表わ
す。以下に一般式(II)の化合物の具体例を示すが本発
明はこれに限定されるものではない。
である。ここでRcは水素原子、ヒドロキシル基、アルキ
ル基(例えばメチル、エチル)、アシル基(例えばアセ
チル)、ヒドロキシアルキル基(例えばヒドロキシメチ
ル、ヒドロキシエチル)、スルホアルキル基(例えばス
ルホメチル、スルホエチル)、カルボキシアルキル基
(例えばカルボキシメチル、カルボキシエチル)を表わ
す。以下に一般式(II)の化合物の具体例を示すが本発
明はこれに限定されるものではない。
【0063】
【化14】
【0064】
【化15】
【0065】
【化16】
【0066】この中で、好ましいのは、アスコルビン酸
あるいはエリソルビン酸(アスコルビン酸のジアステレ
オマー)である。
あるいはエリソルビン酸(アスコルビン酸のジアステレ
オマー)である。
【0067】本発明に使用する現像液に用いられるアス
コルビン酸類は、エンジオール型(Endiol)、エナミノ
ール型(Enaminol)、エンジアミン型(Endiamin)、チオー
ルエノール型(Thiol-Enol)およびエナミンチオール型(E
namin-Thiol)が化合物として一般に知られている.これ
らの化合物の例は米国特許第2,688,549号,特
開昭62ー237443号などに記載されている.これ
らのアスコルビン酸類の合成法もよく知られており,例
えば野村次男と大村浩久共著「レダクトンの化学」(内
田老鶴圃新社1969年)に記載されている.本発明に
用いられるアスコルビン酸類はリチウム塩,ナトリウム
塩,カリウム塩などのアルカリ金属塩の形でも使用でき
る.
コルビン酸類は、エンジオール型(Endiol)、エナミノ
ール型(Enaminol)、エンジアミン型(Endiamin)、チオー
ルエノール型(Thiol-Enol)およびエナミンチオール型(E
namin-Thiol)が化合物として一般に知られている.これ
らの化合物の例は米国特許第2,688,549号,特
開昭62ー237443号などに記載されている.これ
らのアスコルビン酸類の合成法もよく知られており,例
えば野村次男と大村浩久共著「レダクトンの化学」(内
田老鶴圃新社1969年)に記載されている.本発明に
用いられるアスコルビン酸類はリチウム塩,ナトリウム
塩,カリウム塩などのアルカリ金属塩の形でも使用でき
る.
【0068】一般式(II)のアスコルビン酸類の使用量
の一般的な範囲としては、現像液1リットル当り、5×
10-3モル〜1モル、特に好ましくは10-2モル〜0.
5モルである。
の一般的な範囲としては、現像液1リットル当り、5×
10-3モル〜1モル、特に好ましくは10-2モル〜0.
5モルである。
【0069】また、アスコルビン酸類を主現像主薬と
し、補助現像主薬として、1−フェニル−3−ピラゾリ
ドン又はその誘導体、あるいはp−アミノフェノール誘
導体を用いることが好ましい。最も好ましい組合せは、
アスコルビン酸誘導体とp−アミノフェノール誘導体の
組合せである。
し、補助現像主薬として、1−フェニル−3−ピラゾリ
ドン又はその誘導体、あるいはp−アミノフェノール誘
導体を用いることが好ましい。最も好ましい組合せは、
アスコルビン酸誘導体とp−アミノフェノール誘導体の
組合せである。
【0070】この態様で用いる1−フェニル−3−ピラ
ゾリドン又はその誘導体としては前記のものが挙げられ
る。また、p−アミノフェノール系現像主薬としては前
記のものがあるが、N−メチル−p−アミノフェノー
ル、または特願平8-70908号および特願平8-70935号に記
載のアミノフェノール類が好ましい。
ゾリドン又はその誘導体としては前記のものが挙げられ
る。また、p−アミノフェノール系現像主薬としては前
記のものがあるが、N−メチル−p−アミノフェノー
ル、または特願平8-70908号および特願平8-70935号に記
載のアミノフェノール類が好ましい。
【0071】補助現像主薬と組み合わせて用いる場合、
アスコルビン酸誘導体現像主薬は通常0.05〜1.0
モル/リットルの量で用いられるのが好ましい。特に好
ましくは、0.1〜0.5モル/リットルの範囲であ
る。補助現像主薬としての1−フェニル−3−ピラゾリ
ドン類もしくはp−アミノフェノール類は0.2モル/
リットル以下、さらに好ましくは0.1モル/リットル
以下の量で用いるのが好ましい。
アスコルビン酸誘導体現像主薬は通常0.05〜1.0
モル/リットルの量で用いられるのが好ましい。特に好
ましくは、0.1〜0.5モル/リットルの範囲であ
る。補助現像主薬としての1−フェニル−3−ピラゾリ
ドン類もしくはp−アミノフェノール類は0.2モル/
リットル以下、さらに好ましくは0.1モル/リットル
以下の量で用いるのが好ましい。
【0072】本発明で感光材料を処理する際の現像液に
は、通常用いられる添加剤(たとえば現像主薬、アルカ
リ剤、pH緩衝剤、保恒剤、キレート剤等)を含有する
事ができる。以下にこれらの具体例を示すが、本発明は
これらに限定されるものではない。本発明で感光材料を
現像処理する際の現像液に用いられる緩衝剤としては、
炭酸塩、特開昭62-186259に記載のほう酸、特開昭60-93
433に記載の糖類(たとえばサッカロース)、オキシム
類(たとえばアセトオキシム)、フェノール類(たとえ
ば5-スルホサリチル酸)、第3リン酸塩(たとえばナト
リウム塩、カリウム塩)などが用いられ、好ましくは炭
酸塩、ほう酸が用いられる。緩衝剤、特に炭酸塩の使用
量は、好ましくは0.01モル/リットル以上、特に0.05〜
1.5モル/リットルである。
は、通常用いられる添加剤(たとえば現像主薬、アルカ
リ剤、pH緩衝剤、保恒剤、キレート剤等)を含有する
事ができる。以下にこれらの具体例を示すが、本発明は
これらに限定されるものではない。本発明で感光材料を
現像処理する際の現像液に用いられる緩衝剤としては、
炭酸塩、特開昭62-186259に記載のほう酸、特開昭60-93
433に記載の糖類(たとえばサッカロース)、オキシム
類(たとえばアセトオキシム)、フェノール類(たとえ
ば5-スルホサリチル酸)、第3リン酸塩(たとえばナト
リウム塩、カリウム塩)などが用いられ、好ましくは炭
酸塩、ほう酸が用いられる。緩衝剤、特に炭酸塩の使用
量は、好ましくは0.01モル/リットル以上、特に0.05〜
1.5モル/リットルである。
【0073】本発明に用いられる保恒剤としては亜硫酸
ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸
アンモニウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリ
ウム、ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウムなどがあ
る。亜硫酸塩は0.2モル/リットル以上、特に0.3モル/
リットル以上用いられるが、あまりに多量添加すると現
像液中の銀汚れの原因になるので、上限は1.2モル/リ
ットルとするのが望ましい。特に好ましくは、0.35〜0.
7モル/リットルである。アスコルビン酸類を現像主薬
として用いる場合、亜硫酸塩は0.5モル/リットル以
下、特に0.1モル/リットル以下でよい。ジヒドロキ
シベンゼン系現像主薬の保恒剤として、亜硫酸塩と併用
して前記のアスコルビン酸誘導体を少量使用しても良
い。なかでも素材コストの点からエリソルビン酸ナトリ
ウムを用いることが好ましい。添加量はジヒドロキシベ
ンゼン系現像主薬に対して、モル比で0.03〜0.12の範囲
が好ましく、特に好ましくは0.05〜0.10の範囲である。
保恒剤としてアスコルビン酸誘導体を使用する場合には
現像液中にホウ素化合物を含まないことが好ましい。
ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸
アンモニウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリ
ウム、ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウムなどがあ
る。亜硫酸塩は0.2モル/リットル以上、特に0.3モル/
リットル以上用いられるが、あまりに多量添加すると現
像液中の銀汚れの原因になるので、上限は1.2モル/リ
ットルとするのが望ましい。特に好ましくは、0.35〜0.
7モル/リットルである。アスコルビン酸類を現像主薬
として用いる場合、亜硫酸塩は0.5モル/リットル以
下、特に0.1モル/リットル以下でよい。ジヒドロキ
シベンゼン系現像主薬の保恒剤として、亜硫酸塩と併用
して前記のアスコルビン酸誘導体を少量使用しても良
い。なかでも素材コストの点からエリソルビン酸ナトリ
ウムを用いることが好ましい。添加量はジヒドロキシベ
ンゼン系現像主薬に対して、モル比で0.03〜0.12の範囲
が好ましく、特に好ましくは0.05〜0.10の範囲である。
保恒剤としてアスコルビン酸誘導体を使用する場合には
現像液中にホウ素化合物を含まないことが好ましい。
【0074】上記以外に用いられる添加剤としては、臭
化ナトリウム、臭化カリウムのような現像抑制剤、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、ジメチルホルムアミドのような有機溶剤、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアル
カノールアミン、イミダゾールまたはその誘導体等の現
像促進剤、ヘテロ環メルカプト化合物(たとえば3-(5-
メルカプトテトラゾール-1-イル)ベンゼンスルホン酸
ナトリウム、1-フェニル-5-メルカプトテトラゾールな
ど)、特開昭62-212651に記載の化合物を物理現像ムラ
防止剤として添加することもできる。
化ナトリウム、臭化カリウムのような現像抑制剤、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、ジメチルホルムアミドのような有機溶剤、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアル
カノールアミン、イミダゾールまたはその誘導体等の現
像促進剤、ヘテロ環メルカプト化合物(たとえば3-(5-
メルカプトテトラゾール-1-イル)ベンゼンスルホン酸
ナトリウム、1-フェニル-5-メルカプトテトラゾールな
ど)、特開昭62-212651に記載の化合物を物理現像ムラ
防止剤として添加することもできる。
【0075】また、本発明の化合物の他にメルカプト系
化合物、インダゾール系化合物、ベンゾトリアゾール系
化合物、ベンゾイミダゾール系化合物をカブリ防止剤ま
たは黒ポツ(black pepper)防止剤として含んでも良
い。具体的には、5-ニトロインダゾール、5-p-ニトロ
ベンゾイルアミノインダゾール、1-メチル-5-ニトロイ
ンダゾール、6-ニトロインダゾール、3-メチル-5-ニト
ロインダゾール、5-ニトロベンゾイミダゾール、2-イソ
プロピル-5-ニトロベンゾイミダゾール、5-ニトロベン
ゾトリアゾール、4-((2-メルカプト-1、3、4-チアジ
アゾール-2-イル)チオ)ブタンスルホン酸ナトリウ
ム、5-アミノ-1、3、4-チアジアゾール-2-チオール、ク
ロロベンゾトリアゾール、ブロモベンゾトリアゾール、
ニトロベンゾトリアゾール、メチルベンゾトリアゾール
などを挙げることができる。これらの添加剤の量は、通
常現像液1リットルあたり0.01〜10ミリモルであり、よ
り好ましくは0.05〜2ミリモルである。
化合物、インダゾール系化合物、ベンゾトリアゾール系
化合物、ベンゾイミダゾール系化合物をカブリ防止剤ま
たは黒ポツ(black pepper)防止剤として含んでも良
い。具体的には、5-ニトロインダゾール、5-p-ニトロ
ベンゾイルアミノインダゾール、1-メチル-5-ニトロイ
ンダゾール、6-ニトロインダゾール、3-メチル-5-ニト
ロインダゾール、5-ニトロベンゾイミダゾール、2-イソ
プロピル-5-ニトロベンゾイミダゾール、5-ニトロベン
ゾトリアゾール、4-((2-メルカプト-1、3、4-チアジ
アゾール-2-イル)チオ)ブタンスルホン酸ナトリウ
ム、5-アミノ-1、3、4-チアジアゾール-2-チオール、ク
ロロベンゾトリアゾール、ブロモベンゾトリアゾール、
ニトロベンゾトリアゾール、メチルベンゾトリアゾール
などを挙げることができる。これらの添加剤の量は、通
常現像液1リットルあたり0.01〜10ミリモルであり、よ
り好ましくは0.05〜2ミリモルである。
【0076】さらに本発明の現像液中には各種の有機、
無機のキレート剤を単独または併用で用いることができ
る。無機キレート剤としてはたとえば、テトラポリリン
酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウムなどを用い
ることができる。一方、有機キレート剤としては、主に
有機カルボン酸、アミノポリカルボン酸、有機ホスホン
酸、アミノホスホン酸および有機ホスホノカルボン酸を
用いることができる。有機カルボン酸としてはたとえ
ば、アクリル酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グル
タル酸、グルコン酸、アジピン酸、ピメリン酸、アシエ
ライン酸、セバチン酸、ノナンジカルボン酸、デカンジ
カルボン酸、ウンデカンジカルボン酸、マレイン酸、イ
タコン酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸などを挙げるこ
とができる。
無機のキレート剤を単独または併用で用いることができ
る。無機キレート剤としてはたとえば、テトラポリリン
酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウムなどを用い
ることができる。一方、有機キレート剤としては、主に
有機カルボン酸、アミノポリカルボン酸、有機ホスホン
酸、アミノホスホン酸および有機ホスホノカルボン酸を
用いることができる。有機カルボン酸としてはたとえ
ば、アクリル酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グル
タル酸、グルコン酸、アジピン酸、ピメリン酸、アシエ
ライン酸、セバチン酸、ノナンジカルボン酸、デカンジ
カルボン酸、ウンデカンジカルボン酸、マレイン酸、イ
タコン酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸などを挙げるこ
とができる。
【0077】アミノポリカルボン酸としてはたとえば、
イミノ二酢酸、ニトリロ三酢酸、ニトリロ三プロピオン
酸、エチレンジアミンモノヒドロキシエチル三酢酸、エ
チレンジアミン四酢酸、グリコールエーテル四酢酸、
1、2-ジアミノプロパン四酢酸、ジエチレントリアミン
五酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、1、3-ジアミ
ノ-2-プロパノール四酢酸、グリコールエーテルジアミ
ン四酢酸、その他特開昭52-25632、同55-67747、同57-1
02624、および特公昭53-40900に記載の化合物を挙げる
ことができる。
イミノ二酢酸、ニトリロ三酢酸、ニトリロ三プロピオン
酸、エチレンジアミンモノヒドロキシエチル三酢酸、エ
チレンジアミン四酢酸、グリコールエーテル四酢酸、
1、2-ジアミノプロパン四酢酸、ジエチレントリアミン
五酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、1、3-ジアミ
ノ-2-プロパノール四酢酸、グリコールエーテルジアミ
ン四酢酸、その他特開昭52-25632、同55-67747、同57-1
02624、および特公昭53-40900に記載の化合物を挙げる
ことができる。
【0078】有機ホスホン酸としては、たとえば米国特
許3214454、同3794591および西独特許公開2227369等に
記載のヒドロキシアルキリデン−ジホスホン酸やリサー
チ・ディスクロージャー第181巻,Item 18170(1979年
5月号)等に記載の化合物が挙げられる。アミノホスホ
ン酸としては、たとえばアミノトリス(メチレンホスホ
ン酸)、エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸、
アミノトリメチレンホスホン酸等が挙げられるが、その
他上記リサーチ・ディスクロージャー18170、特開昭57-
208554、同54-61125、同55-29883、同56-97347等に記載
の化合物を挙げることができる。
許3214454、同3794591および西独特許公開2227369等に
記載のヒドロキシアルキリデン−ジホスホン酸やリサー
チ・ディスクロージャー第181巻,Item 18170(1979年
5月号)等に記載の化合物が挙げられる。アミノホスホ
ン酸としては、たとえばアミノトリス(メチレンホスホ
ン酸)、エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸、
アミノトリメチレンホスホン酸等が挙げられるが、その
他上記リサーチ・ディスクロージャー18170、特開昭57-
208554、同54-61125、同55-29883、同56-97347等に記載
の化合物を挙げることができる。
【0079】有機ホスホノカルボン酸としては、たとえ
ば特開昭52-102726、同53-42730、同54-121127、同55-4
024、同55-4025、同55-126241、同55-65955、同55-6595
6および前述のリサーチ・ディスクロージャー18170等に
記載の化合物を挙げることができる。
ば特開昭52-102726、同53-42730、同54-121127、同55-4
024、同55-4025、同55-126241、同55-65955、同55-6595
6および前述のリサーチ・ディスクロージャー18170等に
記載の化合物を挙げることができる。
【0080】これらの有機および/または無機のキレー
ト剤は、前述のものに限定されるものではない。また、
アルカリ金属塩やアンモニウム塩の形で使用しても良
い。これらのキレート剤の添加量としては、現像液1リ
ットルあたり好ましくは、1x10-4〜1x10-1モル、よ
り好ましくは1x10-3〜1x10-2モルである。
ト剤は、前述のものに限定されるものではない。また、
アルカリ金属塩やアンモニウム塩の形で使用しても良
い。これらのキレート剤の添加量としては、現像液1リ
ットルあたり好ましくは、1x10-4〜1x10-1モル、よ
り好ましくは1x10-3〜1x10-2モルである。
【0081】さらに、現像液中に銀汚れ防止剤として一
般式(I)の化合物の他、メルカプト基を1つ以上有す
るトリアジン(たとえばトリメルカプトトリアジン、ジ
メルカプトトリアジン、メルカプトトリアジン、2-ヒド
ロキシ−4、6−ジメルカプトトリアジンなど)、同ピリ
ミジン(たとえば2-メルカプトピリミジン、2、6-ジメル
カプトピリミジン、2、4-ジメルカプトピリミジン、5、6-
ジアミノ-2、4-ジメルカプトピリミジン、2、4、6-トリメ
ルカプトピリミジンなど)、同ピリジン(たとえば2-メ
ルカプトピリジン、2、6-ジメルカプトピリジン、3、5-ジ
メルカプトピリジン、2、4、6-トリメルカプトピリジン、
特開平7-248587に記載の化合物など)、同ピラジン(た
とえば2-メルカプトピラジン、2、6-ジメルカプトピラジ
ン、2、3-ジメルカプトピラジン、2、3、5-トリメルカプト
ピラジンなど)、同ピリダジン(たとえば3-メルカプト
ピリダジン、3、4-ジメルカプトピリダジン、3、5-ジメル
カプトピリダジン、3、4、6-トリメルカプトピリダジンな
ど)、同トリアゾール(たとえばメルカプトトリアゾー
ル、ジメルカプトトリアゾール、1-メチル-2、5-ジメル
カプトトリアゾールなど)、同チアジアゾール(たとえ
ば2-メルカプトチアジアゾール、2、5-ジメルカプトチ
アジアゾールなど)、特開平7-175177に記載の化合物、
米国特許5457011に記載のポリオキシアルキルホスホン
酸エステルなどを用いることができる。これらの銀汚れ
防止剤は単独または複数の併用で用いることができ、添
加量は現像液1Lあたり0.05〜10ミリモルが好ましく、
0.1〜5ミリモルがより好ましい。また、溶解助剤として
特開昭61-267759記載の化合物を用いることができる。
さらに必要に応じて色調剤、界面活性剤、消泡剤、硬膜
剤等を含んでも良い。
般式(I)の化合物の他、メルカプト基を1つ以上有す
るトリアジン(たとえばトリメルカプトトリアジン、ジ
メルカプトトリアジン、メルカプトトリアジン、2-ヒド
ロキシ−4、6−ジメルカプトトリアジンなど)、同ピリ
ミジン(たとえば2-メルカプトピリミジン、2、6-ジメル
カプトピリミジン、2、4-ジメルカプトピリミジン、5、6-
ジアミノ-2、4-ジメルカプトピリミジン、2、4、6-トリメ
ルカプトピリミジンなど)、同ピリジン(たとえば2-メ
ルカプトピリジン、2、6-ジメルカプトピリジン、3、5-ジ
メルカプトピリジン、2、4、6-トリメルカプトピリジン、
特開平7-248587に記載の化合物など)、同ピラジン(た
とえば2-メルカプトピラジン、2、6-ジメルカプトピラジ
ン、2、3-ジメルカプトピラジン、2、3、5-トリメルカプト
ピラジンなど)、同ピリダジン(たとえば3-メルカプト
ピリダジン、3、4-ジメルカプトピリダジン、3、5-ジメル
カプトピリダジン、3、4、6-トリメルカプトピリダジンな
ど)、同トリアゾール(たとえばメルカプトトリアゾー
ル、ジメルカプトトリアゾール、1-メチル-2、5-ジメル
カプトトリアゾールなど)、同チアジアゾール(たとえ
ば2-メルカプトチアジアゾール、2、5-ジメルカプトチ
アジアゾールなど)、特開平7-175177に記載の化合物、
米国特許5457011に記載のポリオキシアルキルホスホン
酸エステルなどを用いることができる。これらの銀汚れ
防止剤は単独または複数の併用で用いることができ、添
加量は現像液1Lあたり0.05〜10ミリモルが好ましく、
0.1〜5ミリモルがより好ましい。また、溶解助剤として
特開昭61-267759記載の化合物を用いることができる。
さらに必要に応じて色調剤、界面活性剤、消泡剤、硬膜
剤等を含んでも良い。
【0082】現像液の好ましいpHは9.0〜10.8であ
り、特に好ましくは9.5〜10.8の範囲である。pH調整
に用いるアルカリ剤には通常の水溶性無機アルカリ金属
塩(たとえば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム等)を用いることができる。
り、特に好ましくは9.5〜10.8の範囲である。pH調整
に用いるアルカリ剤には通常の水溶性無機アルカリ金属
塩(たとえば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム等)を用いることができる。
【0083】現像液のカチオンとしては、ナトリウムイ
オンに比べてカリウムイオンの方が現像抑制をせず、ま
たフリンジと呼ばれる黒化部のまわりのギザギザが少な
い。さらに、濃縮液として保存する場合には一般にカリ
ウム塩のほうが溶解度が高く好ましい。しかしながら、
定着液においてはカリウムイオンは銀イオンと同程度に
定着阻害をすることから、現像液のカリウムイオン濃度
が高いと、感材により現像液が持ち込まれることにより
定着液中のカリウムイオン濃度が高くなり、好ましくな
い。以上のことから現像液におけるカリウムイオンとナ
トリウムイオンのモル比率は20:80〜80:20の間である
ことが好ましい。カリウムイオンとナトリウムイオンの
比率は、pH緩衝剤、pH調整剤、保恒剤、キレート剤
などの対カチオンで、上記の範囲で任意に調整できる。
オンに比べてカリウムイオンの方が現像抑制をせず、ま
たフリンジと呼ばれる黒化部のまわりのギザギザが少な
い。さらに、濃縮液として保存する場合には一般にカリ
ウム塩のほうが溶解度が高く好ましい。しかしながら、
定着液においてはカリウムイオンは銀イオンと同程度に
定着阻害をすることから、現像液のカリウムイオン濃度
が高いと、感材により現像液が持ち込まれることにより
定着液中のカリウムイオン濃度が高くなり、好ましくな
い。以上のことから現像液におけるカリウムイオンとナ
トリウムイオンのモル比率は20:80〜80:20の間である
ことが好ましい。カリウムイオンとナトリウムイオンの
比率は、pH緩衝剤、pH調整剤、保恒剤、キレート剤
などの対カチオンで、上記の範囲で任意に調整できる。
【0084】現像液の補充量は、感光材料1m2につき32
0ミリリットル以下が好ましく、300〜50ミリリットルが
より好ましい。かかる低補充量でも良好な本発明の効果
が得られ、廃液量の低減、環境衛生上の観点からも好ま
しい。現像補充液は、現像開始液と同一の組成および/
または濃度を有していても良いし、開始液と異なる組成
および/または濃度を有していても良い。
0ミリリットル以下が好ましく、300〜50ミリリットルが
より好ましい。かかる低補充量でも良好な本発明の効果
が得られ、廃液量の低減、環境衛生上の観点からも好ま
しい。現像補充液は、現像開始液と同一の組成および/
または濃度を有していても良いし、開始液と異なる組成
および/または濃度を有していても良い。
【0085】本発明における定着処理剤の定着剤として
は、チオ硫酸アンモニウム、チオ硫酸ナトリウム、チオ
硫酸ナトリウムアンモニウムが使用できる。定着剤の使
用量は適宜かえることができるが、一般には約0.7〜約
3.0モル/リットルである。
は、チオ硫酸アンモニウム、チオ硫酸ナトリウム、チオ
硫酸ナトリウムアンモニウムが使用できる。定着剤の使
用量は適宜かえることができるが、一般には約0.7〜約
3.0モル/リットルである。
【0086】本発明における定着液は、硬膜剤として作
用する水溶性アルミニウム塩、水溶性クロム塩を含んで
も良く、水溶性アルミニウム塩が好ましい。それにはた
とえば塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、カリ明
礬、硫酸アルミニウムアンモニウム、硝酸アルミニウ
ム、乳酸アルミニウム、グルコン酸アルミニウムなどが
ある。これらは使用液におけるアルミニウムイオン濃度
として、0.01〜0.15モル/リットルで含まれることが好
ましい。なお、定着液を濃縮液または固形剤として保存
する場合、硬膜剤などを別パートとした複数のパーツで
構成しても良いし、すべての成分を含む一剤型の構成と
しても良い。
用する水溶性アルミニウム塩、水溶性クロム塩を含んで
も良く、水溶性アルミニウム塩が好ましい。それにはた
とえば塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、カリ明
礬、硫酸アルミニウムアンモニウム、硝酸アルミニウ
ム、乳酸アルミニウム、グルコン酸アルミニウムなどが
ある。これらは使用液におけるアルミニウムイオン濃度
として、0.01〜0.15モル/リットルで含まれることが好
ましい。なお、定着液を濃縮液または固形剤として保存
する場合、硬膜剤などを別パートとした複数のパーツで
構成しても良いし、すべての成分を含む一剤型の構成と
しても良い。
【0087】定着処理剤には所望により保恒剤(たとえ
ば亜硫酸塩、重亜硫酸塩、メタ重亜硫酸塩などを0.015
モル/リットル以上、好ましくは0.02モル/リットル〜
0.3モル/リットル)、pH緩衝剤(たとえば酢酸、酢
酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、
リン酸、コハク酸、アジピン酸などを0.1モル/リット
ル〜1モル/リットル、好ましくは0.2モル/リットル〜
0.7モル/リットル)、アルミニウム安定化能や硬水軟
化能のある化合物(たとえばグルコン酸、イミノジ酢
酸、5-スルホサリチル酸、グルコヘプタン酸、リンゴ
酸、酒石酸、クエン酸、シュウ酸、マレイン酸、グリコ
ール酸、安息香酸、サリチル酸、タイロン、アスコルビ
ン酸、グルタル酸、アスパラギン酸、グリシン、システ
イン、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸やこれ
らの誘導体およびこれらの塩、糖類、ほう酸などを0.00
1モル/リットル〜0.5モル/リットル、好ましくは0.00
5モル/リットル〜0.3モル/リットル)を含むことがで
きる。
ば亜硫酸塩、重亜硫酸塩、メタ重亜硫酸塩などを0.015
モル/リットル以上、好ましくは0.02モル/リットル〜
0.3モル/リットル)、pH緩衝剤(たとえば酢酸、酢
酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、
リン酸、コハク酸、アジピン酸などを0.1モル/リット
ル〜1モル/リットル、好ましくは0.2モル/リットル〜
0.7モル/リットル)、アルミニウム安定化能や硬水軟
化能のある化合物(たとえばグルコン酸、イミノジ酢
酸、5-スルホサリチル酸、グルコヘプタン酸、リンゴ
酸、酒石酸、クエン酸、シュウ酸、マレイン酸、グリコ
ール酸、安息香酸、サリチル酸、タイロン、アスコルビ
ン酸、グルタル酸、アスパラギン酸、グリシン、システ
イン、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸やこれ
らの誘導体およびこれらの塩、糖類、ほう酸などを0.00
1モル/リットル〜0.5モル/リットル、好ましくは0.00
5モル/リットル〜0.3モル/リットル)を含むことがで
きる。
【0088】このほか、特開昭62-78551に記載の化合
物、pH調整剤(たとえば水酸化ナトリウム、アンモニ
ア、硫酸など)、界面活性剤、湿潤剤、定着促進剤等も
含むことができる。界面活性剤としては、たとえば硫酸
化物スルフォン酸化物などのアニオン界面活性剤、ポリ
エチレン系界面活性剤、特開昭57-6840記載の両性界面
活性剤が挙げられ、公知の消泡剤を使用することもでき
る。湿潤剤としては、アルカノールアミン、アルキレン
グリコール等がある。定着促進剤としては、特開平6-30
8681に記載のアルキルおよびアリル置換されたチオスル
ホン酸およびその塩や、特公昭45-35754、同58-12253
5、同58-122536記載のチオ尿素誘導体、分子内に3重結
合を有するアルコール、米国特許4126459記載のチオエ
ーテル化合物、特開昭64-4739、特開平1-4739、同1-159
645および同3-101728に記載のメルカプト化合物、同4-1
70539に記載のメソイオン化合物、チオシアン酸塩を含
むことができる。
物、pH調整剤(たとえば水酸化ナトリウム、アンモニ
ア、硫酸など)、界面活性剤、湿潤剤、定着促進剤等も
含むことができる。界面活性剤としては、たとえば硫酸
化物スルフォン酸化物などのアニオン界面活性剤、ポリ
エチレン系界面活性剤、特開昭57-6840記載の両性界面
活性剤が挙げられ、公知の消泡剤を使用することもでき
る。湿潤剤としては、アルカノールアミン、アルキレン
グリコール等がある。定着促進剤としては、特開平6-30
8681に記載のアルキルおよびアリル置換されたチオスル
ホン酸およびその塩や、特公昭45-35754、同58-12253
5、同58-122536記載のチオ尿素誘導体、分子内に3重結
合を有するアルコール、米国特許4126459記載のチオエ
ーテル化合物、特開昭64-4739、特開平1-4739、同1-159
645および同3-101728に記載のメルカプト化合物、同4-1
70539に記載のメソイオン化合物、チオシアン酸塩を含
むことができる。
【0089】本発明における定着液のpHは、4.0以
上、好ましくは4.5〜7.0を有する。定着液は処理により
現像液が混入してpHが上昇するが、この場合、硬膜定
着液では6.0以下好ましくは5.7以下であり、無硬膜定着
液においては7.0以下好ましくは6.7以下である。
上、好ましくは4.5〜7.0を有する。定着液は処理により
現像液が混入してpHが上昇するが、この場合、硬膜定
着液では6.0以下好ましくは5.7以下であり、無硬膜定着
液においては7.0以下好ましくは6.7以下である。
【0090】定着液の補充量は、感光材料1m2につき50
0ミリリットル以下であり、390ミリリットル以下が好ま
しく、320〜80ミリリットルがより好ましい。補充液
は、開始液と同一の組成および/または濃度を有してい
ても良いし、開始液と異なる組成および/または濃度を
有していても良い。
0ミリリットル以下であり、390ミリリットル以下が好ま
しく、320〜80ミリリットルがより好ましい。補充液
は、開始液と同一の組成および/または濃度を有してい
ても良いし、開始液と異なる組成および/または濃度を
有していても良い。
【0091】定着液は電解銀回収などの公知の定着液再
生方法により再生使用することができる。再生すること
により、定着液の補充量を200ミリリットル/m2 以下に
することもできる。再生装置としては、たとえばフジハ
ント社製Reclaim R-60などがある。また、活性炭などの
吸着フィルターを使用して、色素などを除去することも
好ましい。
生方法により再生使用することができる。再生すること
により、定着液の補充量を200ミリリットル/m2 以下に
することもできる。再生装置としては、たとえばフジハ
ント社製Reclaim R-60などがある。また、活性炭などの
吸着フィルターを使用して、色素などを除去することも
好ましい。
【0092】本発明における現像および定着処理剤が液
剤の場合、たとえば特開昭61-73147に記載されたよう
な、酸素透過性の低い包材で保管する事が好ましい。さ
らにこれらの液が濃縮液の場合、所定の濃度になるよう
に、濃縮液1部に対して水0.2〜3部の割合で希釈して使
用される。
剤の場合、たとえば特開昭61-73147に記載されたよう
な、酸素透過性の低い包材で保管する事が好ましい。さ
らにこれらの液が濃縮液の場合、所定の濃度になるよう
に、濃縮液1部に対して水0.2〜3部の割合で希釈して使
用される。
【0093】本発明における現像処理剤及び定着処理剤
は固形にしても液剤同様の結果が得られるが、以下に固
形処理剤に関する記述を行う。本発明における固形剤
は、公知の形態(粉状、粒状、顆粒状、塊状、錠剤、コ
ンパクター、ブリケット、板状、棒状、ペースト状な
ど)が使用できる。これらの固形剤は、接触して互いに
反応する成分を分離するために、水溶性のコーティング
剤やフィルムで被覆しても良いし、複数の層構成にして
互いに反応する成分を分離しても良く、これらを併用し
ても良い。
は固形にしても液剤同様の結果が得られるが、以下に固
形処理剤に関する記述を行う。本発明における固形剤
は、公知の形態(粉状、粒状、顆粒状、塊状、錠剤、コ
ンパクター、ブリケット、板状、棒状、ペースト状な
ど)が使用できる。これらの固形剤は、接触して互いに
反応する成分を分離するために、水溶性のコーティング
剤やフィルムで被覆しても良いし、複数の層構成にして
互いに反応する成分を分離しても良く、これらを併用し
ても良い。
【0094】被覆剤、造粒助剤には公知のものが使用で
きるが、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコー
ル、ポリスチレンスルホン酸、ビニル系化合物が好まし
い。この他、特開平5-45805カラム2の48行〜カラム3の1
3行目が参考にできる。
きるが、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコー
ル、ポリスチレンスルホン酸、ビニル系化合物が好まし
い。この他、特開平5-45805カラム2の48行〜カラム3の1
3行目が参考にできる。
【0095】複数の層構成にする場合は、接触しても反
応しない成分を互いに反応する成分の間にはさんだ構成
にして錠剤やブリケット等に加工しても良いし、公知の
形態の成分を同様の層構成にして包装しても良い。これ
らの方法は、たとえば特開昭61-259921、同4-16841、同
4-78848、同5-93991等に示されている。
応しない成分を互いに反応する成分の間にはさんだ構成
にして錠剤やブリケット等に加工しても良いし、公知の
形態の成分を同様の層構成にして包装しても良い。これ
らの方法は、たとえば特開昭61-259921、同4-16841、同
4-78848、同5-93991等に示されている。
【0096】固形処理剤の嵩密度は、0.5〜6.0g/cm3が
好ましく、特に錠剤は1.0〜5.0g/cm3が好ましく、顆粒
は0.5〜1.5g/cm3が好ましい。
好ましく、特に錠剤は1.0〜5.0g/cm3が好ましく、顆粒
は0.5〜1.5g/cm3が好ましい。
【0097】本発明における固形処理剤の製法は、公知
のいずれの方法を用いることができる。たとえば、特開
昭61-259921、特開平4-15641、特開平4-16841、同4-328
37、同4-78848、同5-93991、特開平4-85533、同4-8553
4、同4-85535、同5-134362、同5-197070、同5-204098、
同5-224361、同6-138604、同6-138605、特願平7-89123
等を参考にすることができる。
のいずれの方法を用いることができる。たとえば、特開
昭61-259921、特開平4-15641、特開平4-16841、同4-328
37、同4-78848、同5-93991、特開平4-85533、同4-8553
4、同4-85535、同5-134362、同5-197070、同5-204098、
同5-224361、同6-138604、同6-138605、特願平7-89123
等を参考にすることができる。
【0098】より具体的には転動造粒法、押し出し造粒
法、圧縮造粒法、解砕造粒法、撹拌造粒法、スプレード
ライ法、溶解凝固法、ブリケッティング法、ローラーコ
ンパクティング法等を用いることができる。
法、圧縮造粒法、解砕造粒法、撹拌造粒法、スプレード
ライ法、溶解凝固法、ブリケッティング法、ローラーコ
ンパクティング法等を用いることができる。
【0099】本発明における固形剤は、表面状態(平
滑、多孔質等)や部分的に厚みを変えたり、中空状のド
ーナツ型にしたりして溶解性を調節することもできる。
さらに、複数の造粒物に異なった溶解性を与えたり、溶
解性の異なる素材の溶解度を合わせるために、複数の形
状をとることも可能である。また、表面と内部で組成の
異なる多層の造粒物でも良い。
滑、多孔質等)や部分的に厚みを変えたり、中空状のド
ーナツ型にしたりして溶解性を調節することもできる。
さらに、複数の造粒物に異なった溶解性を与えたり、溶
解性の異なる素材の溶解度を合わせるために、複数の形
状をとることも可能である。また、表面と内部で組成の
異なる多層の造粒物でも良い。
【0100】固形剤の包材は、酸素および水分透過性の
低い材質が好ましく、包材の形状は袋状、筒状、箱状な
どの公知のものが使用できる。また、特開平6-242585〜
同6-242588、同6-247432、同6-247448、特願平5-3066
4、特開平7-5664、同7-5666〜同7-5669に開示されてい
るような折り畳み可能な形状にすることも、廃包材の保
管スペース削減のためには好ましい。これらの包材は、
処理剤の取り出し口にスクリューキャップや、プルトッ
プ、アルミシールをつけたり、包材をヒートシールして
もよいが、このほかの公知のものを使用しても良く、特
に限定はしない。さらに環境保全上、廃包材をリサイク
ルまたはリユースすることが好ましい。
低い材質が好ましく、包材の形状は袋状、筒状、箱状な
どの公知のものが使用できる。また、特開平6-242585〜
同6-242588、同6-247432、同6-247448、特願平5-3066
4、特開平7-5664、同7-5666〜同7-5669に開示されてい
るような折り畳み可能な形状にすることも、廃包材の保
管スペース削減のためには好ましい。これらの包材は、
処理剤の取り出し口にスクリューキャップや、プルトッ
プ、アルミシールをつけたり、包材をヒートシールして
もよいが、このほかの公知のものを使用しても良く、特
に限定はしない。さらに環境保全上、廃包材をリサイク
ルまたはリユースすることが好ましい。
【0101】本発明の固形処理剤の溶解および補充の方
法としては特に限定はなく、公知の方法を使用すること
ができる。これらの方法としてはたとえば、撹拌機能を
有する溶解装置で一定量を溶解し補充する方法、特願平
7-235499に記載されているような溶解部分と完成液をス
トックする部分とを有する溶解装置で溶解し、ストック
部から補充する方法、特開平5-119454、同6-19102、同7
-261357に記載されているような自動現像機の循環系に
処理剤を投入して溶解・補充する方法、溶解槽を内蔵す
る自動現像機で感光材料の処理に応じて処理剤を投入し
溶解する方法などがあるが、このほかの公知のいずれの
方法を用いることもできる。また処理剤の投入は、人手
で行っても良いし、特願平7-235498に記載されているよ
うな開封機構を有する溶解装置や自動現像機で自動開
封、自動投入してもよく、作業環境の点からは後者が好
ましい。具体的には取り出し口を突き破る方法、はがす
方法、切り取る方法、押し切る方法や、特開平6-1910
2、同6-95331に記載の方法などがある。
法としては特に限定はなく、公知の方法を使用すること
ができる。これらの方法としてはたとえば、撹拌機能を
有する溶解装置で一定量を溶解し補充する方法、特願平
7-235499に記載されているような溶解部分と完成液をス
トックする部分とを有する溶解装置で溶解し、ストック
部から補充する方法、特開平5-119454、同6-19102、同7
-261357に記載されているような自動現像機の循環系に
処理剤を投入して溶解・補充する方法、溶解槽を内蔵す
る自動現像機で感光材料の処理に応じて処理剤を投入し
溶解する方法などがあるが、このほかの公知のいずれの
方法を用いることもできる。また処理剤の投入は、人手
で行っても良いし、特願平7-235498に記載されているよ
うな開封機構を有する溶解装置や自動現像機で自動開
封、自動投入してもよく、作業環境の点からは後者が好
ましい。具体的には取り出し口を突き破る方法、はがす
方法、切り取る方法、押し切る方法や、特開平6-1910
2、同6-95331に記載の方法などがある。
【0102】現像、定着処理が済んだ感光材料は、つい
で水洗または安定化処理される(以下特に断らない限
り、安定化処理を含めて水洗といい、これらに使用する
液を、水または水洗水という)。水洗に使用される水
は、水道水でもイオン交換水でも蒸留水でも安定化液で
もよい。これらの補充量は、一般的には感光材料1m2 あ
たり約17リットル〜約8リットルであるが、それ以下の
補充量で行うこともできる。特に3リットル以下の補充
量(0も含む。すなわち、ため水水洗)では、節水処理
が可能となるのみならず、自動現像機設置の配管を不要
とすることもできる。水洗を低補充量で行う場合は、特
開昭63-18350、同62-287252等に記載のスクイズローラ
ー、クロスオーバーローラーの洗浄槽を設けることがよ
り好ましい。また、少量水洗時に問題となる公害負荷低
減や、水垢防止のために種々の酸化剤(たとえばオゾ
ン、過酸化水素、次亜塩素酸ナトリウム、活性ハロゲ
ン、二酸化塩素、炭酸ナトリウム過酸化水素塩など)添
加やフィルター濾過を組み合わせても良い。
で水洗または安定化処理される(以下特に断らない限
り、安定化処理を含めて水洗といい、これらに使用する
液を、水または水洗水という)。水洗に使用される水
は、水道水でもイオン交換水でも蒸留水でも安定化液で
もよい。これらの補充量は、一般的には感光材料1m2 あ
たり約17リットル〜約8リットルであるが、それ以下の
補充量で行うこともできる。特に3リットル以下の補充
量(0も含む。すなわち、ため水水洗)では、節水処理
が可能となるのみならず、自動現像機設置の配管を不要
とすることもできる。水洗を低補充量で行う場合は、特
開昭63-18350、同62-287252等に記載のスクイズローラ
ー、クロスオーバーローラーの洗浄槽を設けることがよ
り好ましい。また、少量水洗時に問題となる公害負荷低
減や、水垢防止のために種々の酸化剤(たとえばオゾ
ン、過酸化水素、次亜塩素酸ナトリウム、活性ハロゲ
ン、二酸化塩素、炭酸ナトリウム過酸化水素塩など)添
加やフィルター濾過を組み合わせても良い。
【0103】水洗の補充量を少なくする方法として、古
くより多段向流方式(たとえば2段、3段等)が知られ
ており、水洗補充量は感光材料1m2 あたり200〜50ミリ
リットルが好ましい。この効果は、独立多段方式(向流
にせず、多段の水洗槽に個別に新液を補充する方法)で
も同様に得られる。
くより多段向流方式(たとえば2段、3段等)が知られ
ており、水洗補充量は感光材料1m2 あたり200〜50ミリ
リットルが好ましい。この効果は、独立多段方式(向流
にせず、多段の水洗槽に個別に新液を補充する方法)で
も同様に得られる。
【0104】さらに、本発明の方法で水洗工程に水垢防
止手段を施しても良い。水垢防止手段としては公知のも
のを使用することができ、特に限定はしないが、防ばい
剤(いわゆる水垢防止剤)を添加する方法、通電する方
法、紫外線または赤外線や遠赤外線を照射する方法、磁
場をかける方法、超音波処理する方法、熱をかける方
法、未使用時にタンクを空にする方法などがある。これ
らの水垢防止手段は、感光材料の処理に応じてなされて
も良いし、使用状況に関係なく一定間隔で行われても良
いし、夜間など処理の行われない期間のみ施しても良
い。またあらかじめ水洗水に施しておいて、これを補充
しても良い。さらには、一定期間ごとに異なる水垢防止
手段を行うことも、耐性菌の発生を抑える上では好まし
い。防ばい剤としては特に限定はなく公知のものが使用
できる。前述の酸化剤の他たとえばグルタルアルデヒ
ド、アミノポリカルボン酸等のキレート剤、カチオン性
界面活性剤、メルカプトピリジンオキシド(たとえば2-
メルカプトピリジン-N-オキシドなど)などがあり、単
独使用でも複数の併用でも良い。通電する方法として
は、特開平3-224685、同3-224687、同4-16280、同4-189
80などに記載の方法が使用できる。
止手段を施しても良い。水垢防止手段としては公知のも
のを使用することができ、特に限定はしないが、防ばい
剤(いわゆる水垢防止剤)を添加する方法、通電する方
法、紫外線または赤外線や遠赤外線を照射する方法、磁
場をかける方法、超音波処理する方法、熱をかける方
法、未使用時にタンクを空にする方法などがある。これ
らの水垢防止手段は、感光材料の処理に応じてなされて
も良いし、使用状況に関係なく一定間隔で行われても良
いし、夜間など処理の行われない期間のみ施しても良
い。またあらかじめ水洗水に施しておいて、これを補充
しても良い。さらには、一定期間ごとに異なる水垢防止
手段を行うことも、耐性菌の発生を抑える上では好まし
い。防ばい剤としては特に限定はなく公知のものが使用
できる。前述の酸化剤の他たとえばグルタルアルデヒ
ド、アミノポリカルボン酸等のキレート剤、カチオン性
界面活性剤、メルカプトピリジンオキシド(たとえば2-
メルカプトピリジン-N-オキシドなど)などがあり、単
独使用でも複数の併用でも良い。通電する方法として
は、特開平3-224685、同3-224687、同4-16280、同4-189
80などに記載の方法が使用できる。
【0105】このほか、水泡ムラ防止や汚れ転写防止の
ために、公知の水溶性界面活性剤や消泡剤を添加しても
良い。また、感光材料から溶出した染料による汚染防止
に、特開昭63-163456に記載の色素吸着剤を水洗系に設
置しても良い。
ために、公知の水溶性界面活性剤や消泡剤を添加しても
良い。また、感光材料から溶出した染料による汚染防止
に、特開昭63-163456に記載の色素吸着剤を水洗系に設
置しても良い。
【0106】水洗工程からのオーバーフロー液の一部ま
たは全部は、特開昭60-235133に記載されているよう
に、定着能を有する処理液に混合利用することもでき
る。また微生物処理(たとえば硫黄酸化菌、活性汚泥処
理や微生物を活性炭やセラミック等の多孔質担体に担持
させたフィルターによる処理等)や、通電や酸化剤によ
る酸化処理をして、生物化学的酸素要求量(BOD)、化
学的酸素要求量(COD)、沃素消費量等を低減してから
排水したり、銀と親和性のあるポリマーを用いたフィル
ターやトリメルカプトトリアジン等の難溶性銀錯体を形
成する化合物を添加して銀を沈降させてフィルター濾過
するなどし、排水中の銀濃度を低下させることも、自然
環境保全の観点から好ましい。
たは全部は、特開昭60-235133に記載されているよう
に、定着能を有する処理液に混合利用することもでき
る。また微生物処理(たとえば硫黄酸化菌、活性汚泥処
理や微生物を活性炭やセラミック等の多孔質担体に担持
させたフィルターによる処理等)や、通電や酸化剤によ
る酸化処理をして、生物化学的酸素要求量(BOD)、化
学的酸素要求量(COD)、沃素消費量等を低減してから
排水したり、銀と親和性のあるポリマーを用いたフィル
ターやトリメルカプトトリアジン等の難溶性銀錯体を形
成する化合物を添加して銀を沈降させてフィルター濾過
するなどし、排水中の銀濃度を低下させることも、自然
環境保全の観点から好ましい。
【0107】また、水洗処理に続いて安定化処理する場
合もあり、その例として特開平2-201357、同2-132435、
同1-102553、特開昭46-44446に記載の化合物を含有した
浴を感光材料の最終浴として使用しても良い。この安定
浴にも必要に応じてアンモニウム化合物、Bi,Al等の金
属化合物、蛍光増白剤、各種キレート剤、膜pH調節剤、
硬膜剤、殺菌剤、防ばい剤、アルカノールアミンや界面
活性剤を加えることもできる。
合もあり、その例として特開平2-201357、同2-132435、
同1-102553、特開昭46-44446に記載の化合物を含有した
浴を感光材料の最終浴として使用しても良い。この安定
浴にも必要に応じてアンモニウム化合物、Bi,Al等の金
属化合物、蛍光増白剤、各種キレート剤、膜pH調節剤、
硬膜剤、殺菌剤、防ばい剤、アルカノールアミンや界面
活性剤を加えることもできる。
【0108】水洗、安定化浴に添加する防ばい剤等の添
加剤および安定化剤は、前述の現像、定着処理剤同様に
固形剤とすることもできる。
加剤および安定化剤は、前述の現像、定着処理剤同様に
固形剤とすることもできる。
【0109】本発明に使用する現像液、定着液、水洗
水、安定化液の廃液は焼却処分することが好ましい。ま
た、これらの廃液はたとえば特公平7-83867、US5439560
等に記載されているような濃縮装置で濃縮液化または固
化させてから処分することも可能である。
水、安定化液の廃液は焼却処分することが好ましい。ま
た、これらの廃液はたとえば特公平7-83867、US5439560
等に記載されているような濃縮装置で濃縮液化または固
化させてから処分することも可能である。
【0110】処理剤の補充量を低減する場合には、処理
槽の開口面積を小さくして液の蒸発、空気酸化を防止す
ることが好ましい。ローラー搬送型の自動現像機につい
ては米国特許3025779、同3545971などに記載されてお
り、本明細書においては単にローラー搬送型自動現像機
として言及する。この自現機は現像、定着、水洗および
乾燥の四工程からなっており、本発明の方法も、他の工
程(たとえば停止工程)を除外しないが、この四工程を
踏襲するのが最も好ましい。さらに、現像定着間および
/または定着水洗間にリンス浴を設けても良い。
槽の開口面積を小さくして液の蒸発、空気酸化を防止す
ることが好ましい。ローラー搬送型の自動現像機につい
ては米国特許3025779、同3545971などに記載されてお
り、本明細書においては単にローラー搬送型自動現像機
として言及する。この自現機は現像、定着、水洗および
乾燥の四工程からなっており、本発明の方法も、他の工
程(たとえば停止工程)を除外しないが、この四工程を
踏襲するのが最も好ましい。さらに、現像定着間および
/または定着水洗間にリンス浴を設けても良い。
【0111】本発明の現像処理では、dry to dryで25〜
160秒が好ましく、現像および定着時間が40秒以下、好
ましくは6〜35秒、各液の温度は25〜50℃が好ましく、3
0〜40℃が好ましい。水洗の温度および時間は0〜50℃で
40秒以下が好ましい。本発明の方法によれば、現像、定
着および水洗された感光材料は水洗水を絞りきる、すな
わちスクイズローラーを経て乾燥しても良い。乾燥は約
40〜約100℃で行われ、乾燥時間は周囲の状態によって
適宜かえられる。乾燥方法は公知のいずれの方法も用い
ることができ特に限定はないが、温風乾燥や、特開平4-
15534、同5-2256、同5-289294に開示されているような
ヒートローラー乾燥、遠赤外線による乾燥などがあり、
複数の方法を併用しても良い。
160秒が好ましく、現像および定着時間が40秒以下、好
ましくは6〜35秒、各液の温度は25〜50℃が好ましく、3
0〜40℃が好ましい。水洗の温度および時間は0〜50℃で
40秒以下が好ましい。本発明の方法によれば、現像、定
着および水洗された感光材料は水洗水を絞りきる、すな
わちスクイズローラーを経て乾燥しても良い。乾燥は約
40〜約100℃で行われ、乾燥時間は周囲の状態によって
適宜かえられる。乾燥方法は公知のいずれの方法も用い
ることができ特に限定はないが、温風乾燥や、特開平4-
15534、同5-2256、同5-289294に開示されているような
ヒートローラー乾燥、遠赤外線による乾燥などがあり、
複数の方法を併用しても良い。
【0112】本発明の感光材料に用いられる各種添加剤
に関しては、特に制限は無く、例えば下記箇所に記載さ
れたものを好ましく用いることができる。 項 目 該 当 箇 所 1)界面活性剤 特開平2−12236号公報第9頁右上欄7行目から 同右下欄7行目、及び特開平2−18542号公報第 2頁左下欄13行目から同第4頁右下欄18行目。 2)カブリ防止剤 特開平2−103536号公報第17頁右下欄19行 目から同第18頁右上欄4行目及び同右下欄1行目か ら5行目、さらに特開平1−237538号公報に記 載のチオスルフィン酸化合物。 3)ポリマーラテックス 特開平2−103536号公報第18頁左下欄12行 目から同20行目。 4)酸基を有する化合物 特開平2−103536号公報第18頁右下欄6行目 から同第19頁左上欄1行目。 5)マット剤、滑り剤、 特開平2−103536号公報第19頁左上欄15行 可塑剤 目から同第19頁右上欄15行目。 6)硬膜剤 特開平2−103536号公報第18頁右上欄5行目 から同第17行目。 7)染料 特開平2−103536号公報第17頁右下欄1行目 から同18行目の染料、同2−294638号公報及 び特願平3−185773号に記載の固体染料。 8)バインダー 特開平2−18542号公報第3頁右下欄1行目から 20行目。 9)黒ポツ防止剤 米国特許第4956257号及び特開平1−1188 32号公報に記載の化合物。 10)モノメチン化合物 特開平2−287532号公報の一般式(II)の化合 物(特に化合物例II−1ないしII−26)。 11)ジヒドロキシベンゼ 特開平3−39948号公報第11頁左上欄から第1 ン類 2頁左下欄の記載、及びEP452772A号公報に 記載の化合物。
に関しては、特に制限は無く、例えば下記箇所に記載さ
れたものを好ましく用いることができる。 項 目 該 当 箇 所 1)界面活性剤 特開平2−12236号公報第9頁右上欄7行目から 同右下欄7行目、及び特開平2−18542号公報第 2頁左下欄13行目から同第4頁右下欄18行目。 2)カブリ防止剤 特開平2−103536号公報第17頁右下欄19行 目から同第18頁右上欄4行目及び同右下欄1行目か ら5行目、さらに特開平1−237538号公報に記 載のチオスルフィン酸化合物。 3)ポリマーラテックス 特開平2−103536号公報第18頁左下欄12行 目から同20行目。 4)酸基を有する化合物 特開平2−103536号公報第18頁右下欄6行目 から同第19頁左上欄1行目。 5)マット剤、滑り剤、 特開平2−103536号公報第19頁左上欄15行 可塑剤 目から同第19頁右上欄15行目。 6)硬膜剤 特開平2−103536号公報第18頁右上欄5行目 から同第17行目。 7)染料 特開平2−103536号公報第17頁右下欄1行目 から同18行目の染料、同2−294638号公報及 び特願平3−185773号に記載の固体染料。 8)バインダー 特開平2−18542号公報第3頁右下欄1行目から 20行目。 9)黒ポツ防止剤 米国特許第4956257号及び特開平1−1188 32号公報に記載の化合物。 10)モノメチン化合物 特開平2−287532号公報の一般式(II)の化合 物(特に化合物例II−1ないしII−26)。 11)ジヒドロキシベンゼ 特開平3−39948号公報第11頁左上欄から第1 ン類 2頁左下欄の記載、及びEP452772A号公報に 記載の化合物。
【0113】
【実施例】以下の実施例により更に具体的に説明する
が、これにより本発明の実施の態様が限定されるもので
はない。 実施例1 <乳剤の調製> 〔乳剤1〕60℃に保ったゼラチン水溶液に銀1モルあ
たり3×10-5モルの塩化ロジウムの存在下で硝酸銀水
溶液と臭化カリウムの混合水溶液を同時に一定の速度で
30分間添加して平均粒子サイズ0.2μの臭化銀単分
散乳剤を調製した。この乳剤をフロキュレーション法に
より脱塩を行い、pAgを6.5に調整した後、銀1モ
ルあたり3mgのチオ尿素ジオキサイドを加え、65℃
で最高性能が得られるまで熟成し、かぶりを生ぜしめ
た。これを乳剤1とする。
が、これにより本発明の実施の態様が限定されるもので
はない。 実施例1 <乳剤の調製> 〔乳剤1〕60℃に保ったゼラチン水溶液に銀1モルあ
たり3×10-5モルの塩化ロジウムの存在下で硝酸銀水
溶液と臭化カリウムの混合水溶液を同時に一定の速度で
30分間添加して平均粒子サイズ0.2μの臭化銀単分
散乳剤を調製した。この乳剤をフロキュレーション法に
より脱塩を行い、pAgを6.5に調整した後、銀1モ
ルあたり3mgのチオ尿素ジオキサイドを加え、65℃
で最高性能が得られるまで熟成し、かぶりを生ぜしめ
た。これを乳剤1とする。
【0114】〔乳剤2〕50℃に保ったゼラチン水溶液
中に銀1モルあたり2×10-5モルの塩化ロジウムの存
在下で、硝酸銀水溶液と塩化ナトリウムおよび臭化カリ
ウムの混合水溶液を、同時に一定の速度で30分間添加
して平均粒子サイズ0.2μの塩臭化銀単分散乳剤を調
製した。(Cl組成95モル%) この乳剤をフロキュレーション法により脱塩を行ない、
銀1モルあたり、1mgのチオ尿素ジオキサイドおよび
0.6mgの塩化金酸を加え、65℃で最高性能が得られ
るまで熟成しかぶりを生ぜしめた。これを乳剤2とす
る。
中に銀1モルあたり2×10-5モルの塩化ロジウムの存
在下で、硝酸銀水溶液と塩化ナトリウムおよび臭化カリ
ウムの混合水溶液を、同時に一定の速度で30分間添加
して平均粒子サイズ0.2μの塩臭化銀単分散乳剤を調
製した。(Cl組成95モル%) この乳剤をフロキュレーション法により脱塩を行ない、
銀1モルあたり、1mgのチオ尿素ジオキサイドおよび
0.6mgの塩化金酸を加え、65℃で最高性能が得られ
るまで熟成しかぶりを生ぜしめた。これを乳剤2とす
る。
【0115】上記の乳剤に下記化合物を添加し、下塗層
を含む下記支持体上にゼラチン塗布量1.6g/m2、塗
布銀量が2.7g/m2となるようにハロゲン化銀乳剤層
を塗布した。 化合物−C 2.5mg/m2 化合物−G 28mg/m2 化合物−H 1.6mg/m2 化合物−I 1.9mg/m2 化合物−J 16mg/m2 化合物−K 36mg/m2 化合物−L 240mg/m2
を含む下記支持体上にゼラチン塗布量1.6g/m2、塗
布銀量が2.7g/m2となるようにハロゲン化銀乳剤層
を塗布した。 化合物−C 2.5mg/m2 化合物−G 28mg/m2 化合物−H 1.6mg/m2 化合物−I 1.9mg/m2 化合物−J 16mg/m2 化合物−K 36mg/m2 化合物−L 240mg/m2
【0116】上記乳剤層の上層に乳剤保護下層及び上層
を塗布した。
を塗布した。
【0117】<乳剤保護下層塗布液の調製とその塗布>
ゼラチン水溶液に下記化合物を添加し、ゼラチン塗布量
が1.1g/m2となるように塗布した。 ゼラチン 1.1g/m2 化合物−D 58mg/m2 化合物−E 40mg/m2 化合物−F 156mg/m2 化合物−M 16mg/m2 氷酢酸 5.5mg/m2 化合物−N 24mg/m2 KBr 16mg/m2 化合物−L 290mg/m2 化合物−P 130mg/m2 化合物−Q 43mg/m2
ゼラチン水溶液に下記化合物を添加し、ゼラチン塗布量
が1.1g/m2となるように塗布した。 ゼラチン 1.1g/m2 化合物−D 58mg/m2 化合物−E 40mg/m2 化合物−F 156mg/m2 化合物−M 16mg/m2 氷酢酸 5.5mg/m2 化合物−N 24mg/m2 KBr 16mg/m2 化合物−L 290mg/m2 化合物−P 130mg/m2 化合物−Q 43mg/m2
【0118】<乳剤保護上層塗布液の調製とその塗布>
ゼラチン水溶液に下記化合物を添加し、ゼラチン塗布量
が0.4g/m2となるように塗布した。 ゼラチン 0.4g/m2 シリカ不定形マット剤(3〜4μ径) 38mg/m2 化合物 N 25mg/m2 化合物 U 3mg/m2 化合物 V 20mg/m2 化合物 K 5mg/m2
ゼラチン水溶液に下記化合物を添加し、ゼラチン塗布量
が0.4g/m2となるように塗布した。 ゼラチン 0.4g/m2 シリカ不定形マット剤(3〜4μ径) 38mg/m2 化合物 N 25mg/m2 化合物 U 3mg/m2 化合物 V 20mg/m2 化合物 K 5mg/m2
【0119】ついで支持体の反対側の面に下記に示す導
電層及びバック層を同時塗布した。
電層及びバック層を同時塗布した。
【0120】<導電層塗布液の調製とその塗布>ゼラチ
ン水溶液に下記化合物を添加し、ゼラチン塗布量が76
mg/m2となるように塗布した。 SnO2/Sb(9/1重量比、平均粒径0.25μ)188mg/m2 ゼラチン 76mg/m2 化合物−J 13mg/m2 化合物−N 15mg/m2 化合物−K 12mg/m2
ン水溶液に下記化合物を添加し、ゼラチン塗布量が76
mg/m2となるように塗布した。 SnO2/Sb(9/1重量比、平均粒径0.25μ)188mg/m2 ゼラチン 76mg/m2 化合物−J 13mg/m2 化合物−N 15mg/m2 化合物−K 12mg/m2
【0121】<バック層塗布液の調製とその塗布>ゼラ
チン水溶液に下記化合物を添加し、ゼラチン塗布量が
2.8g/m2となるように塗布した。 ゼラチン 2.8g/m2 ポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒径1.5 μm) 15mg/m2 化合物−R 175mg/m2 化合物−E 74mg/m2 化合物−G 49mg/m2 化合物−S 41mg/m2 化合物−J 25mg/m2 化合物−N 55mg/m2 化合物−T 5mg/m2 氷酢酸 13mg/m2 化合物−U 10mg/m2 硫酸ナトリウム 228mg/m2 化合物−K 20mg/m2 化合物−P 102mg/m2 化合物−Q 34mg/m2
チン水溶液に下記化合物を添加し、ゼラチン塗布量が
2.8g/m2となるように塗布した。 ゼラチン 2.8g/m2 ポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒径1.5 μm) 15mg/m2 化合物−R 175mg/m2 化合物−E 74mg/m2 化合物−G 49mg/m2 化合物−S 41mg/m2 化合物−J 25mg/m2 化合物−N 55mg/m2 化合物−T 5mg/m2 氷酢酸 13mg/m2 化合物−U 10mg/m2 硫酸ナトリウム 228mg/m2 化合物−K 20mg/m2 化合物−P 102mg/m2 化合物−Q 34mg/m2
【0122】(支持体、下塗層)二軸延伸したポリエチ
レンテレフタレート支持体(厚み、100μm)の両面
に下記組成の下塗層第1層及び第2層を塗布した。 <下塗第1層> コア−シェル型塩化ビニリデン共重合体I 15g 2,4−ジクロル−6−ヒドロキシ−s−トリアジン 0.25g ポリスチレン微粒子(平均粒径3μ) 0.05g 化合物W 0.20g コロイダルシリカ(スノーテックZ ZL:粒径70〜100 μm 日産化学(株)製) 0.12g 水を加えて 100g さらに10重量%のKOHを加え、pH=6に調製した
塗布液を乾燥温度180℃2分間で、乾燥膜厚が0.9
μになるように塗布した。
レンテレフタレート支持体(厚み、100μm)の両面
に下記組成の下塗層第1層及び第2層を塗布した。 <下塗第1層> コア−シェル型塩化ビニリデン共重合体I 15g 2,4−ジクロル−6−ヒドロキシ−s−トリアジン 0.25g ポリスチレン微粒子(平均粒径3μ) 0.05g 化合物W 0.20g コロイダルシリカ(スノーテックZ ZL:粒径70〜100 μm 日産化学(株)製) 0.12g 水を加えて 100g さらに10重量%のKOHを加え、pH=6に調製した
塗布液を乾燥温度180℃2分間で、乾燥膜厚が0.9
μになるように塗布した。
【0123】 <下塗第2層> ゼラチン 1g メチルセルロース 0.05g 化合物−X 0.02g C12H25O(CH2CH2O)10H 0.03g 化合物−Y 3.5×10-3g 酢酸 0.2 g 水を加えて 100 g この塗布液を乾燥温度170℃2分間で乾燥膜厚が0.
1μになるように塗布した。このようにして試料を作製
した。
1μになるように塗布した。このようにして試料を作製
した。
【0124】
【化17】
【0125】
【化18】
【0126】
【化19】
【0127】
【化20】
【0128】
【化21】
【0129】<処理方法>得られた試料をステップウェ
ッジを通して大日本スクリーン社製P627型プリンタ
ーでセンシトメトリー露光した。次にこれらの試料を富
士写真フイルム(株)製自動現像機FG680Aを用い
てランニングテストを行った。ランニング条件は、ハー
フ露光した大全紙サイズ(50.8cm×60.1cm)の
フィルムを1日に40枚処理し、現像液および定着液の
補充量を160ml/m2 にし、水洗水の補充量を6L/m
2 として処理した6日稼動し、1日休むというランニン
グを1ラウンドとして、6ラウンド行った。用いた現像
液および定着液の処方を下記に示した。に示した。な
お、処理条件は現像時間20秒、現像温度38℃であっ
た。
ッジを通して大日本スクリーン社製P627型プリンタ
ーでセンシトメトリー露光した。次にこれらの試料を富
士写真フイルム(株)製自動現像機FG680Aを用い
てランニングテストを行った。ランニング条件は、ハー
フ露光した大全紙サイズ(50.8cm×60.1cm)の
フィルムを1日に40枚処理し、現像液および定着液の
補充量を160ml/m2 にし、水洗水の補充量を6L/m
2 として処理した6日稼動し、1日休むというランニン
グを1ラウンドとして、6ラウンド行った。用いた現像
液および定着液の処方を下記に示した。に示した。な
お、処理条件は現像時間20秒、現像温度38℃であっ
た。
【0130】以下に現像液(1)の濃縮液1Lあたりの
組成を示す。 水酸化カリウム 105.0g ジエチレントリアミン・五酢酸 6.0g 炭酸カリウム 120.0g メタ重亜硫酸ナトリウム 120.0g 臭化カリウム 9.0g ハイドロキノン 75.0g 5-メチルベンゾトリアゾール 0.25g 4-ヒドロキシメチル-4-メチル-1-フェニル-3-ピラゾリドン 1.35g 一般式(I)の化合物 表1に使用液中濃度を記載 エリソルビン酸ナトリウム 9.0g ジエチレングリコール 60.0g pH 10.7 使用にあたっては、上記濃縮液1部に対して水2部の割
合で希釈する。使用液のpHは10.5である。
組成を示す。 水酸化カリウム 105.0g ジエチレントリアミン・五酢酸 6.0g 炭酸カリウム 120.0g メタ重亜硫酸ナトリウム 120.0g 臭化カリウム 9.0g ハイドロキノン 75.0g 5-メチルベンゾトリアゾール 0.25g 4-ヒドロキシメチル-4-メチル-1-フェニル-3-ピラゾリドン 1.35g 一般式(I)の化合物 表1に使用液中濃度を記載 エリソルビン酸ナトリウム 9.0g ジエチレングリコール 60.0g pH 10.7 使用にあたっては、上記濃縮液1部に対して水2部の割
合で希釈する。使用液のpHは10.5である。
【0131】なお、比較の銀汚れ防止剤としては下記の
ものを用いた。
ものを用いた。
【0132】
【化22】
【0133】以下に定着液(1)の濃縮液1Lあたりの
処方を示す。 チオ硫酸アンモニウム 360.0g エチレンジアミン・四酢酸・2Na・2水塩 0.09g チオ硫酸ナトリウム・5水塩 33.0g メタ亜硫酸ナトリウム 57.0g 水酸化ナトリウム 37.2g 酢酸(100%) 90.0g 酒石酸 8.7g グルコン酸ナトリウム 5.1g 硫酸アルミニウム 25.2g pH 4.85 使用にあたっては、上記濃縮液1部に対して水2部の割
合で希釈する。使用液のpHは4.8である。
処方を示す。 チオ硫酸アンモニウム 360.0g エチレンジアミン・四酢酸・2Na・2水塩 0.09g チオ硫酸ナトリウム・5水塩 33.0g メタ亜硫酸ナトリウム 57.0g 水酸化ナトリウム 37.2g 酢酸(100%) 90.0g 酒石酸 8.7g グルコン酸ナトリウム 5.1g 硫酸アルミニウム 25.2g pH 4.85 使用にあたっては、上記濃縮液1部に対して水2部の割
合で希釈する。使用液のpHは4.8である。
【0134】チオ硫酸アンモニウム(コンパクト)はス
プレードライ法により作成したフレーク品をローラーコ
ンパクターで加圧圧縮し、不定形の4〜6mm程度のチ
ップに破砕したものを用い、無水チオ硫酸ナトリウムと
ブレンドした。その他の原末は一般的な工業製品を使用
した。A剤、B剤とも10L分を高密度ポリエチレン製
の折り畳み可能な容器に充填し、A剤の取り出し口はア
ルミシールで封印した。B剤容器の口部は、スクリュー
キャップで封をした。溶解および補充には特願平7-2354
99、特願平7-235498に開示されている、自動開封機構を
有する溶解補充装置を使用した。
プレードライ法により作成したフレーク品をローラーコ
ンパクターで加圧圧縮し、不定形の4〜6mm程度のチ
ップに破砕したものを用い、無水チオ硫酸ナトリウムと
ブレンドした。その他の原末は一般的な工業製品を使用
した。A剤、B剤とも10L分を高密度ポリエチレン製
の折り畳み可能な容器に充填し、A剤の取り出し口はア
ルミシールで封印した。B剤容器の口部は、スクリュー
キャップで封をした。溶解および補充には特願平7-2354
99、特願平7-235498に開示されている、自動開封機構を
有する溶解補充装置を使用した。
【0135】<写真性の評価方法>写真性の評価は、6
ラウンドランニング後の感度変化と最低濃度(Dmin)、
銀汚れについて評価した。ここで、濃度1.5を与える
露光量の逆数を感度とした。銀汚れは、現像タンク内お
よび現像ローラー上のスラッジの発生を目視で観察し、
さらに富士写真フイルム社製ペーパー感材KU−150
WP(6cmx30.3cm)を処理して、汚れのつき具合
を目視で10段階評価した。「10」が最も良く、「1」が
最も悪い。「10」〜「6」は実用可能で、「5」は粗悪だ
がギリギリ実用できる、「4」〜「1」は実用に耐えな
いレベルを表す。
ラウンドランニング後の感度変化と最低濃度(Dmin)、
銀汚れについて評価した。ここで、濃度1.5を与える
露光量の逆数を感度とした。銀汚れは、現像タンク内お
よび現像ローラー上のスラッジの発生を目視で観察し、
さらに富士写真フイルム社製ペーパー感材KU−150
WP(6cmx30.3cm)を処理して、汚れのつき具合
を目視で10段階評価した。「10」が最も良く、「1」が
最も悪い。「10」〜「6」は実用可能で、「5」は粗悪だ
がギリギリ実用できる、「4」〜「1」は実用に耐えな
いレベルを表す。
【0136】
【表1】
【0137】本発明の実験No.1〜9および12〜20の処理
方法においてランニング疲労液に対して感度変動が小さ
く、最低濃度も低く、銀汚れの程度が低く良好である。
方法においてランニング疲労液に対して感度変動が小さ
く、最低濃度も低く、銀汚れの程度が低く良好である。
【0138】実施例2 実施例1と同様の実験を、固形現像剤(現像液(2))
および固形定着剤(定着液(2))を用いて行っても、
同様の結果を得た。なお、一般式(1)の化合物は表1
と同じように使用して評価した。
および固形定着剤(定着液(2))を用いて行っても、
同様の結果を得た。なお、一般式(1)の化合物は表1
と同じように使用して評価した。
【0139】以下に固形現像剤(現像液(2))の組成
を示す。 水酸化ナトリウム(ビーズ)99.5% 11.5 g 亜硫酸カリウム(原末) 63.0 g 亜硫酸ナトリウム(原末) 46.0 g 炭酸カリウム 62.0 g ハイドロキノン(ブリケット) 40.0 g 以下まとめてブリケット化する ジエチレントリアミン・五酢酸 2.0 g 5-メチルベンゾトリアゾール 0.35 g 4-ヒドロキシメチル-4-メチル-1-フェニル-3-ピラゾリドン 1.5 g 一般式(I)の化合物 表1に使用液中濃度を記載 3ー(5ーメルカプトテトラゾールー1ーイル) ベンゼンスルホン酸ナトリウム 0.1 g エリソルビン酸ナトリウム 6.0 g 臭化カリウム 6.6 g 水に溶かして1Lにする。 pH 10.65
を示す。 水酸化ナトリウム(ビーズ)99.5% 11.5 g 亜硫酸カリウム(原末) 63.0 g 亜硫酸ナトリウム(原末) 46.0 g 炭酸カリウム 62.0 g ハイドロキノン(ブリケット) 40.0 g 以下まとめてブリケット化する ジエチレントリアミン・五酢酸 2.0 g 5-メチルベンゾトリアゾール 0.35 g 4-ヒドロキシメチル-4-メチル-1-フェニル-3-ピラゾリドン 1.5 g 一般式(I)の化合物 表1に使用液中濃度を記載 3ー(5ーメルカプトテトラゾールー1ーイル) ベンゼンスルホン酸ナトリウム 0.1 g エリソルビン酸ナトリウム 6.0 g 臭化カリウム 6.6 g 水に溶かして1Lにする。 pH 10.65
【0140】ここで原料形態で原末は一般的な工業製品
のままで使用し、アルカリ金属塩のビーズは市販品を用
いた。原料形態がブリケットであるものは、ブリケッテ
ィングマシンを用いて加圧圧縮して板状にしたものを破
砕して用いた。少量成分に関しては、各成分をブレンド
してからブリケットにした。以上の処理剤は、10L分
を高密度ポリエチレン製の折り畳み可能な容器に充填
し、取り出し口をアルミシールで封印した。溶解および
補充には特願平7-235499、特願平7-235498に開示されて
いる、自動開封機構を有する溶解補充装置を使用した。
のままで使用し、アルカリ金属塩のビーズは市販品を用
いた。原料形態がブリケットであるものは、ブリケッテ
ィングマシンを用いて加圧圧縮して板状にしたものを破
砕して用いた。少量成分に関しては、各成分をブレンド
してからブリケットにした。以上の処理剤は、10L分
を高密度ポリエチレン製の折り畳み可能な容器に充填
し、取り出し口をアルミシールで封印した。溶解および
補充には特願平7-235499、特願平7-235498に開示されて
いる、自動開封機構を有する溶解補充装置を使用した。
【0141】以下に固形定着剤(定着液(2))の組成
を示す。 A剤(固形) チオ硫酸アンモニウム(コンパクト) 125.0 g 無水チオ硫酸ナトリウム(原末) 19.0 g メタ重亜硫酸ナトリウム(原末) 18.0 g 無水酢酸ナトリウム(原末) 42.0 g B剤(液体) エチレンジアミン・四酢酸・2Na・2水塩 0.03 g 無水クエン酸 3.7 g グルコン酸ナトリウム 1.7 g 硫酸アルミニウム 8.4 g 硫酸 2.1 g 水に溶かして50mLとする。 A剤、B剤を水に溶かして1Lとした。 pH 4.8
を示す。 A剤(固形) チオ硫酸アンモニウム(コンパクト) 125.0 g 無水チオ硫酸ナトリウム(原末) 19.0 g メタ重亜硫酸ナトリウム(原末) 18.0 g 無水酢酸ナトリウム(原末) 42.0 g B剤(液体) エチレンジアミン・四酢酸・2Na・2水塩 0.03 g 無水クエン酸 3.7 g グルコン酸ナトリウム 1.7 g 硫酸アルミニウム 8.4 g 硫酸 2.1 g 水に溶かして50mLとする。 A剤、B剤を水に溶かして1Lとした。 pH 4.8
【0142】実施例3 実施例1と同様の実験を下記の現像液を用いて行っても
同様の結果を得た。なお、一般式(I)の化合物は表1
と同様に使用した。表2に示したように、本発明の実験
No.23〜31および34〜42の処理方法においてランニング
疲労液に対して感度変動が小さく、最低濃度も低く、銀
汚れの程度が低く良好である。
同様の結果を得た。なお、一般式(I)の化合物は表1
と同様に使用した。表2に示したように、本発明の実験
No.23〜31および34〜42の処理方法においてランニング
疲労液に対して感度変動が小さく、最低濃度も低く、銀
汚れの程度が低く良好である。
【0143】
【表2】
【0144】 <現像液組成> ジエチレントリアミン−5酢酸 2g 炭酸カリウム 33g 炭酸ナトリウム 28g 炭酸水素ナトリウム 25g エリソルビン酸ナトリウム 45g N−メチル−p−アミノフェノール 7.5g KBr 2g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.004g 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 0.02g 一般式(1)の化合物 表1に使用液中濃度を記載 亜硫酸ナトリウム 2g 水を加えて1リットルとし、pHを9.7に合わせる。
【0145】
【発明の効果】本発明によれば、予め被らされたハロゲ
ン化銀乳剤を含むハロゲン化銀感光材料を少ない現像補
充量で処理したときにも十分に低い最低濃度が得られ、
銀スラッジの発生を少なくハロゲン化銀感光材料を処理
することができる。
ン化銀乳剤を含むハロゲン化銀感光材料を少ない現像補
充量で処理したときにも十分に低い最低濃度が得られ、
銀スラッジの発生を少なくハロゲン化銀感光材料を処理
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03C 5/31 G03C 5/31
Claims (4)
- 【請求項1】 支持体上に少なくとも一層の予め被らさ
れた直接ポジ乳剤層を有するハロゲン化銀感光材料を像
様露光後、現像処理時に一般式(I)の化合物の存在下
で現像処理を行うことを特徴とするハロゲン化銀感光材
料の処理方法。 【化1】 一般式(I)において、DおよびEはそれぞれ-CH=
基、-C(R0)=基、または窒素原子を表し、ここにR0は置
換基を表す。L1、L2、L3はそれぞれ水素原子、ハロゲン
原子、または炭素原子、窒素原子、酸素原子、硫黄原
子、リン原子のいずれかで環に結合する置換基を表し、
L1〜L3は同じでも異なっていてもよい。但しL1、L2、
L3、およびR0の少なくとも1つは、−SM基(Mはアル
カリ金属原子、水素原子、アンモニウム基)を有する。
なおEおよびDのいずれか一方のみが窒素原子を表す場
合は、Eが窒素原子でDが-CH=基もしくは-C(R0)=基
を表し、且つこの場合L2およびL3がヒドロキシ基を表す
ことはない。 - 【請求項2】 現像液補充量が、感光材料1m2あたり32
0cc以下であることを特徴とする請求項1記載のハロゲ
ン化銀写真感光材料の処理方法。 - 【請求項3】 現像液の現像主薬が実質的にハイドロキ
ノンを含まず、一般式(II)で表される化合物からなるこ
とを特徴とする請求項1乃至2の写真感光材料の処理方
法。 【化2】 一般式(II)において、Ra、Rbはそれぞれヒドロキシ基、
アミノ基、アシルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ
基、アリールスルホニルアミノ基、メルカプト基、アル
キルチオ基を表わす。P、Qはそれぞれヒドロキシ基、
ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシア
ルキル基、スルホ基、スルホアルキル基、アミノ基、ア
ミノアルキル基、アルキル基、アルコキシ基、メルカプ
ト基を表わすか、または、PとQは結合して、Ra、Rbが
置換している二つのビニル炭素原子とYが置換している
炭素原子と共に、5〜7員環を形成するのに必要な原子
群を表わす。Yは=Oまたは=N−Rcで構成される基で
ある。ここでRcは水素原子、ヒドロキシル基、アルキル
基、アシル基、ヒドロキシアルキル基、スルホアルキル
基、カルボキシアルキル基を表わす。 - 【請求項4】 現像液が固形処理剤を用いて調製された
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の現像
処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6657597A JPH10260512A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | ハロゲン化銀感光材料の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6657597A JPH10260512A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | ハロゲン化銀感光材料の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10260512A true JPH10260512A (ja) | 1998-09-29 |
Family
ID=13319900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6657597A Pending JPH10260512A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | ハロゲン化銀感光材料の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10260512A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7456176B2 (en) | 2004-04-08 | 2008-11-25 | Targegen, Inc. | Benzotriazine inhibitors of kinases |
US7528143B2 (en) | 2005-11-01 | 2009-05-05 | Targegen, Inc. | Bi-aryl meta-pyrimidine inhibitors of kinases |
US7622486B2 (en) | 2004-09-23 | 2009-11-24 | Reddy Us Therapeutics, Inc. | Pyridine compounds, process for their preparation and compositions containing them |
US10391094B2 (en) | 2010-11-07 | 2019-08-27 | Impact Biomedicines, Inc. | Compositions and methods for treating myelofibrosis |
-
1997
- 1997-03-19 JP JP6657597A patent/JPH10260512A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7456176B2 (en) | 2004-04-08 | 2008-11-25 | Targegen, Inc. | Benzotriazine inhibitors of kinases |
US7622486B2 (en) | 2004-09-23 | 2009-11-24 | Reddy Us Therapeutics, Inc. | Pyridine compounds, process for their preparation and compositions containing them |
US7528143B2 (en) | 2005-11-01 | 2009-05-05 | Targegen, Inc. | Bi-aryl meta-pyrimidine inhibitors of kinases |
US10391094B2 (en) | 2010-11-07 | 2019-08-27 | Impact Biomedicines, Inc. | Compositions and methods for treating myelofibrosis |
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