JPH10258371A - Al合金製4層クラッド板材の熱間圧延方法 - Google Patents
Al合金製4層クラッド板材の熱間圧延方法Info
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- JPH10258371A JPH10258371A JP6281997A JP6281997A JPH10258371A JP H10258371 A JPH10258371 A JP H10258371A JP 6281997 A JP6281997 A JP 6281997A JP 6281997 A JP6281997 A JP 6281997A JP H10258371 A JPH10258371 A JP H10258371A
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Landscapes
- Metal Rolling (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 皮材、中間材、芯材、皮材からなる4層クラ
ッド板材であり、中間材が特に厚い場合の合わせ熱間圧
延方法を見出すこと。 【解決手段】 芯材に中間材がクラッドされ、この両面
に更に皮材がクラッドされた4層クラッド板材であり、
且つ中間材と芯材の合わせ界面が板表層から全板厚の3
0〜50%の範囲にあるAl合金製4層クラッド板材の
熱間圧延方法であって、先ず芯材と中間材を第1熱間合
わせ圧延し、続いて得られた圧延材をの両面に皮材をク
ラッドして第2熱間合わせ圧延することを特徴とするA
l合金製4層クラッド板材の熱間圧延方法である。
ッド板材であり、中間材が特に厚い場合の合わせ熱間圧
延方法を見出すこと。 【解決手段】 芯材に中間材がクラッドされ、この両面
に更に皮材がクラッドされた4層クラッド板材であり、
且つ中間材と芯材の合わせ界面が板表層から全板厚の3
0〜50%の範囲にあるAl合金製4層クラッド板材の
熱間圧延方法であって、先ず芯材と中間材を第1熱間合
わせ圧延し、続いて得られた圧延材をの両面に皮材をク
ラッドして第2熱間合わせ圧延することを特徴とするA
l合金製4層クラッド板材の熱間圧延方法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車およ
び各種産業用のAl合金製熱交換器等の部材として使用
される芯材、中間材、皮材(ろう材、犠牲材)の4層材
からなるAl合金製ブレージングシートのようなAl合
金製4層クラッド板材の熱間圧延方法に関するものであ
り、特に中間材が厚い場合に適した熱間圧延方法に関す
るものである。
び各種産業用のAl合金製熱交換器等の部材として使用
される芯材、中間材、皮材(ろう材、犠牲材)の4層材
からなるAl合金製ブレージングシートのようなAl合
金製4層クラッド板材の熱間圧延方法に関するものであ
り、特に中間材が厚い場合に適した熱間圧延方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、Al合金製クラッド板には、3層
クラッド板、2層クラッド板等種々のクラッド板が使用
されている。これらのAl合金製クラッド板の材料構成
は、芯材の両面又は片面に皮材が全板厚の5〜15%ク
ラッドされているのが一般的である。皮材が芯材の両面
にクラッドされた3層クラッド板を図2に、皮材が芯材
の片面にクラッドされた2層クラッド板を図3に示す。
Al、Al合金芯材にAl、Al合金皮材をクラッドす
る理由は、芯材の防食、ろう付け接合(ブレージング)
用の部材とするため等で、用途に応じて皮材の合金組
成、皮材の両面クラッド又は片面クラッドが選定され
る。
クラッド板、2層クラッド板等種々のクラッド板が使用
されている。これらのAl合金製クラッド板の材料構成
は、芯材の両面又は片面に皮材が全板厚の5〜15%ク
ラッドされているのが一般的である。皮材が芯材の両面
にクラッドされた3層クラッド板を図2に、皮材が芯材
の片面にクラッドされた2層クラッド板を図3に示す。
Al、Al合金芯材にAl、Al合金皮材をクラッドす
る理由は、芯材の防食、ろう付け接合(ブレージング)
用の部材とするため等で、用途に応じて皮材の合金組
成、皮材の両面クラッド又は片面クラッドが選定され
る。
【0003】これらのクラッド板の具体例としては、自
動車および各種産業用のAl合金製熱交換器のろう付け
接合部材としてて使用される各種のブレージングシート
(芯材はAl又はAl合金、皮材は4343、404
5、4104等のAl合金ろう材)、構造材として用い
られるアルクラッド3003(芯材は3003、皮材は
7072)、アルクラッド2024(芯材は2024、
皮材は1230)等である。このようなクラッド板は、
芯材と皮材を熱間圧延の段階で合わせ圧延して圧着さ
れ、その後冷間圧延と焼鈍等により所定の板厚とされる
のが一般的である。
動車および各種産業用のAl合金製熱交換器のろう付け
接合部材としてて使用される各種のブレージングシート
(芯材はAl又はAl合金、皮材は4343、404
5、4104等のAl合金ろう材)、構造材として用い
られるアルクラッド3003(芯材は3003、皮材は
7072)、アルクラッド2024(芯材は2024、
皮材は1230)等である。このようなクラッド板は、
芯材と皮材を熱間圧延の段階で合わせ圧延して圧着さ
れ、その後冷間圧延と焼鈍等により所定の板厚とされる
のが一般的である。
【0004】ところで近年、前記のブレージングシート
の使用上外面となる側の耐食性等の特性の向上を目的と
して、芯材と皮材の間に中間材を設けた4層若しくは5
層クラッド板が提案されている(例えば特開平1─20
8432、特開平2−30394、特開平5−6558
2等)。これらのクラッド板の構造は、材料の順に、図
4の(1)、(2)に示すように、皮材となるろう材
〔使用上の外側〕、中間材、芯材、(中間材)、皮材と
なるろう材〔使用上の内側〕である。これらの4層材
〔図4の(1)〕のクラッド率は、皮材5〜15%、中
間材5〜15%、芯材55〜85%、皮材5〜15%程
度のものが知られており、又これらクラッド板の合わせ
熱間圧延も一度の熱間圧延で圧着するのが一般的であ
る。
の使用上外面となる側の耐食性等の特性の向上を目的と
して、芯材と皮材の間に中間材を設けた4層若しくは5
層クラッド板が提案されている(例えば特開平1─20
8432、特開平2−30394、特開平5−6558
2等)。これらのクラッド板の構造は、材料の順に、図
4の(1)、(2)に示すように、皮材となるろう材
〔使用上の外側〕、中間材、芯材、(中間材)、皮材と
なるろう材〔使用上の内側〕である。これらの4層材
〔図4の(1)〕のクラッド率は、皮材5〜15%、中
間材5〜15%、芯材55〜85%、皮材5〜15%程
度のものが知られており、又これらクラッド板の合わせ
熱間圧延も一度の熱間圧延で圧着するのが一般的であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のごとく、例えば
ブレージングシートとして使用される4層クラッド板の
場合、その板の断面構成で材料順に、(表面)皮材、中
間材、芯材、皮材(表面)であり、各材料のクラッド率
は、従来、皮材5〜15%、中間材5〜15%、芯材5
5〜85%、皮材5〜15%程度であり、これらの4層
材の熱間合わせ圧延は、1回の熱間圧延で圧着が可能で
あった。
ブレージングシートとして使用される4層クラッド板の
場合、その板の断面構成で材料順に、(表面)皮材、中
間材、芯材、皮材(表面)であり、各材料のクラッド率
は、従来、皮材5〜15%、中間材5〜15%、芯材5
5〜85%、皮材5〜15%程度であり、これらの4層
材の熱間合わせ圧延は、1回の熱間圧延で圧着が可能で
あった。
【0006】しかしながら、近年、材料の耐食性等の向
上の観点から、図1に示すように、中間材2を厚くする
もので、そのクラッド率を20〜40%とする要請があ
る。なお、この場合の芯材のクラッド率は、30〜70
%となる。本発明者等は、このような厚い中間材を使用
した4層材の熱間合わせ圧延について種々検討の結果、
従来法のように4層材を1回の熱間圧延で圧着すること
は出来なく、問題があることが判明した。即ち、厚い中
間材を使用した場合は、1回の熱間圧延では、中間材と
芯材の界面が圧着しない。本発明の課題は、このような
中間材の厚い4層材の熱間圧延方法を見出すことであ
る。
上の観点から、図1に示すように、中間材2を厚くする
もので、そのクラッド率を20〜40%とする要請があ
る。なお、この場合の芯材のクラッド率は、30〜70
%となる。本発明者等は、このような厚い中間材を使用
した4層材の熱間合わせ圧延について種々検討の結果、
従来法のように4層材を1回の熱間圧延で圧着すること
は出来なく、問題があることが判明した。即ち、厚い中
間材を使用した場合は、1回の熱間圧延では、中間材と
芯材の界面が圧着しない。本発明の課題は、このような
中間材の厚い4層材の熱間圧延方法を見出すことであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めの本発明は、芯材に中間材がクラッドされ、この両面
に更に皮材がクラッドされた4層クラッド板材であり、
且つ中間材と芯材の界面が板表層から全板厚の30〜5
0%の範囲にあるAl合金製4層クラッド板材の熱間圧
延方法であって、先ず芯材と中間材を第1熱間合わせ圧
延で圧着し、続いて得られた圧延材の両面に皮材をクラ
ッドして第2熱間合わせ圧延で圧着することを特徴とす
るAl合金製4層クラッド板材の熱間圧延方法である。
めの本発明は、芯材に中間材がクラッドされ、この両面
に更に皮材がクラッドされた4層クラッド板材であり、
且つ中間材と芯材の界面が板表層から全板厚の30〜5
0%の範囲にあるAl合金製4層クラッド板材の熱間圧
延方法であって、先ず芯材と中間材を第1熱間合わせ圧
延で圧着し、続いて得られた圧延材の両面に皮材をクラ
ッドして第2熱間合わせ圧延で圧着することを特徴とす
るAl合金製4層クラッド板材の熱間圧延方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明を図1を用いて説明すると、本発明は、中
間材2のクラッド率が厚く(例えば全板厚の15〜40
%)、中間材2と芯材1の界面Aが板表層から全板厚の
30〜50%の範囲HにあるようなAl合金製4層クラ
ッド板材の熱間圧延方法であって、先ず芯材1と中間材
2を第1熱間合わせ圧延で圧着し、続いて得られた圧延
材の両面に皮材3をクラッドして第2熱間合わせ圧延で
圧着することを発明の要旨とするものである。
する。本発明を図1を用いて説明すると、本発明は、中
間材2のクラッド率が厚く(例えば全板厚の15〜40
%)、中間材2と芯材1の界面Aが板表層から全板厚の
30〜50%の範囲HにあるようなAl合金製4層クラ
ッド板材の熱間圧延方法であって、先ず芯材1と中間材
2を第1熱間合わせ圧延で圧着し、続いて得られた圧延
材の両面に皮材3をクラッドして第2熱間合わせ圧延で
圧着することを発明の要旨とするものである。
【0009】ここで、4層材の合わせ熱間圧延による圧
着について考察する。圧延による合わせ圧着には、合
わせ界面に水平方向の適度の剪断力(摩擦力)及び合
わせ界面に垂直方向の充分な圧縮力が必要である。そし
て、剪断力(摩擦力)と圧縮力は、いずれも熱間圧延機
のワークロールに近いほど即ち板厚表層に近いほど大き
く、板厚中央部付近では小さくなる。従来のような薄い
中間材を使用した4層材が、1回の合わせ熱間圧延で圧
着できるのに対して、厚い中間材を使用した4層材は、
1回の合わせ熱間圧延で圧着できないのは、以下の理由
によるものと考えられる。即ち、中間材が薄い場合は、
中間材と芯材の界面は板厚表層に近いため、4層材が同
時に合わせ熱間圧延で圧着できるものと考えられる。逆
に、中間材が厚い場合は、中間材と芯材の界面Aが板厚
中央部付近になるため、剪断力(摩擦力)と圧縮力が、
板表層の皮材と中間材の界面B、板表層の皮材と芯材の
界面Cに吸収されてしまい、板厚中央部付近に界面があ
る中間材と芯材の界面Aへの影響が小さくなり、中間材
と芯材の界面Aが、圧着しないものと考えられる。
着について考察する。圧延による合わせ圧着には、合
わせ界面に水平方向の適度の剪断力(摩擦力)及び合
わせ界面に垂直方向の充分な圧縮力が必要である。そし
て、剪断力(摩擦力)と圧縮力は、いずれも熱間圧延機
のワークロールに近いほど即ち板厚表層に近いほど大き
く、板厚中央部付近では小さくなる。従来のような薄い
中間材を使用した4層材が、1回の合わせ熱間圧延で圧
着できるのに対して、厚い中間材を使用した4層材は、
1回の合わせ熱間圧延で圧着できないのは、以下の理由
によるものと考えられる。即ち、中間材が薄い場合は、
中間材と芯材の界面は板厚表層に近いため、4層材が同
時に合わせ熱間圧延で圧着できるものと考えられる。逆
に、中間材が厚い場合は、中間材と芯材の界面Aが板厚
中央部付近になるため、剪断力(摩擦力)と圧縮力が、
板表層の皮材と中間材の界面B、板表層の皮材と芯材の
界面Cに吸収されてしまい、板厚中央部付近に界面があ
る中間材と芯材の界面Aへの影響が小さくなり、中間材
と芯材の界面Aが、圧着しないものと考えられる。
【0010】後述する実施例の項の表1、表2から明ら
かなごとく、4層材同時の熱間合せ圧延においては、前
記の中間材と芯材の界面が板表層から、〜25%の範囲
までは、中間材と芯材の界面の圧着が得られるが、30
〜50%の範囲においては、中間材と芯材の界面の圧着
が得られないことがわかる。
かなごとく、4層材同時の熱間合せ圧延においては、前
記の中間材と芯材の界面が板表層から、〜25%の範囲
までは、中間材と芯材の界面の圧着が得られるが、30
〜50%の範囲においては、中間材と芯材の界面の圧着
が得られないことがわかる。
【0011】以上のことから、本発明は、4層クラッド
板材であり、且つ中間材が厚く(全板厚の15〜40
%)、中間材と芯材の界面が板表層から30〜50%の
範囲にあるAl合金製4層クラッド板材に適用される
(図1)。従って、本発明は、このような構成の4層ク
ラッド板材の熱間圧延方法である。この合わせ熱間圧延
方法は、先ず芯材と中間材を第1熱間合わせ圧延で圧着
し、続いて得られた圧延材の両面に皮材をクラッドして
第2熱間合わせ圧延で圧着するものである。このような
熱間圧延方法を採用することによって、確実で良好な4
層クラッド圧延板を製造することができる。
板材であり、且つ中間材が厚く(全板厚の15〜40
%)、中間材と芯材の界面が板表層から30〜50%の
範囲にあるAl合金製4層クラッド板材に適用される
(図1)。従って、本発明は、このような構成の4層ク
ラッド板材の熱間圧延方法である。この合わせ熱間圧延
方法は、先ず芯材と中間材を第1熱間合わせ圧延で圧着
し、続いて得られた圧延材の両面に皮材をクラッドして
第2熱間合わせ圧延で圧着するものである。このような
熱間圧延方法を採用することによって、確実で良好な4
層クラッド圧延板を製造することができる。
【0012】本発明は、先ず芯材と厚い中間材の合わせ
熱間圧延を行い、次にこの合わせ材を芯材とししてこの
両面に薄い皮材をクラッドして合わせ熱間圧延する、2
回の合わせ圧延を行うものである。本発明が、このよう
な方法を採用するのは、この方法が最も容易で経済的で
あるからである。これらの各材料を圧着する方法として
は、例えば、中間材、芯材、内側ろう材の3層を圧着し
た後に、外側ろう材を圧着しても良いし(2回の熱間圧
延)、芯材と内側ろう材を圧着したものと中間材と外側
ろう材を圧着したものを、更に合わせ熱間圧延(3回の
熱間圧延)して圧着しても良い。しかし、本発明が、こ
のような方法を採用しないは、これらの方法は、作業性
若しくは経済性の点で好ましくないからである。
熱間圧延を行い、次にこの合わせ材を芯材とししてこの
両面に薄い皮材をクラッドして合わせ熱間圧延する、2
回の合わせ圧延を行うものである。本発明が、このよう
な方法を採用するのは、この方法が最も容易で経済的で
あるからである。これらの各材料を圧着する方法として
は、例えば、中間材、芯材、内側ろう材の3層を圧着し
た後に、外側ろう材を圧着しても良いし(2回の熱間圧
延)、芯材と内側ろう材を圧着したものと中間材と外側
ろう材を圧着したものを、更に合わせ熱間圧延(3回の
熱間圧延)して圧着しても良い。しかし、本発明が、こ
のような方法を採用しないは、これらの方法は、作業性
若しくは経済性の点で好ましくないからである。
【0013】なお、このように製造した合わせ熱間圧延
材は、常法に従って冷間圧延(必要に応じて焼鈍)し
て、最終の所定の4層クラッド圧延板(例えば板厚0.
5〜1.5mm)とされる。
材は、常法に従って冷間圧延(必要に応じて焼鈍)し
て、最終の所定の4層クラッド圧延板(例えば板厚0.
5〜1.5mm)とされる。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例を、従来例と比較して
詳細に説明する。 〔実施例1〕芯材にJIS A3003 合金、中間材にJIS A320
3 合金を用い、その両面に4104合金をろう材として片面
あたり最終板厚の15%で両面にクラッドするAl合金製
ブレージングシート4層材の合わせ熱間圧延を行った。
この場合、中間材と芯材のクラッド率を各種変えた。各
材料のクラッド率を表1に示す。表1に示す組み合わせ
の4層材について、従来法である4層を1回で合わせ熱
間圧延する方法(No.1〜7)と本発明の熱間圧延法
である「中間材と芯材(2層)の合せ圧延→これと皮材
(3層)の合せ圧延」に従う方法(本発明例、No.4
〜7)で合わせ熱間圧延を行った。なお、この場合、合
わせ圧延前の4層材の全厚さは、約500mmである。
また、4層材を1回で合わせ熱間圧延した場合の圧延開
始温度は、480〜550℃であった。最初の全厚さ約
500mmから、厚さ20mmまで圧延し、圧着の可否
を判定した。中間材と芯材の界面の圧着不可のものは、
途中で圧延を中止した。本発明の熱間圧延法である「中
間材と芯材(2層)の合せ圧延→これと皮材(3層)の
合せ圧延」の場合の第1圧延の圧延開始温度は、550
〜600℃であり、第2圧延の圧延開始温度は、480
〜550℃であった。また、第1圧延では、中間材と芯
材を厚さ180mmmまで圧延し、この圧延材に皮材を
合わせて、第2圧延を行い、厚さ20mmまで圧延し
て、圧着の可否を判定した。この結果を表1に示す。
詳細に説明する。 〔実施例1〕芯材にJIS A3003 合金、中間材にJIS A320
3 合金を用い、その両面に4104合金をろう材として片面
あたり最終板厚の15%で両面にクラッドするAl合金製
ブレージングシート4層材の合わせ熱間圧延を行った。
この場合、中間材と芯材のクラッド率を各種変えた。各
材料のクラッド率を表1に示す。表1に示す組み合わせ
の4層材について、従来法である4層を1回で合わせ熱
間圧延する方法(No.1〜7)と本発明の熱間圧延法
である「中間材と芯材(2層)の合せ圧延→これと皮材
(3層)の合せ圧延」に従う方法(本発明例、No.4
〜7)で合わせ熱間圧延を行った。なお、この場合、合
わせ圧延前の4層材の全厚さは、約500mmである。
また、4層材を1回で合わせ熱間圧延した場合の圧延開
始温度は、480〜550℃であった。最初の全厚さ約
500mmから、厚さ20mmまで圧延し、圧着の可否
を判定した。中間材と芯材の界面の圧着不可のものは、
途中で圧延を中止した。本発明の熱間圧延法である「中
間材と芯材(2層)の合せ圧延→これと皮材(3層)の
合せ圧延」の場合の第1圧延の圧延開始温度は、550
〜600℃であり、第2圧延の圧延開始温度は、480
〜550℃であった。また、第1圧延では、中間材と芯
材を厚さ180mmmまで圧延し、この圧延材に皮材を
合わせて、第2圧延を行い、厚さ20mmまで圧延し
て、圧着の可否を判定した。この結果を表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】表1から明らかな様に、本発明による製造
方法は、厚い中間材でも圧着が可能で、所定のAl合金
製4層クラッド板材が得られることがわかる。
方法は、厚い中間材でも圧着が可能で、所定のAl合金
製4層クラッド板材が得られることがわかる。
【0017】〔実施例2〕芯材にJIS A3004 合金、中間
材にJIS A3203 合金を用い、中間材側に4045合金を、芯
材側にJIS A7072 合金を片面あたり最終板厚の10%で両
面にクラッドするAl合金製ブレージングシート4層材
の合わせ熱間圧延を行った。この場合、中間材と芯材の
クラッド率を各種変えた。各材料のクラッド率を表2に
示す。表2に示す組み合わせの4層材について、従来法
である4層を1回で合わせ熱間圧延する方法(No.1
〜8)と本発明の熱間圧延法である「中間材と芯材(2
層)の合せ圧延→これと皮材(3層)の合せ圧延」に従
う方法(本発明例、No.4〜8)で合わせ熱間圧延を
行った。なお、これらの圧延方法及び圧着の判定方法等
は、実施例1と同様である。この結果を表2に示す。
材にJIS A3203 合金を用い、中間材側に4045合金を、芯
材側にJIS A7072 合金を片面あたり最終板厚の10%で両
面にクラッドするAl合金製ブレージングシート4層材
の合わせ熱間圧延を行った。この場合、中間材と芯材の
クラッド率を各種変えた。各材料のクラッド率を表2に
示す。表2に示す組み合わせの4層材について、従来法
である4層を1回で合わせ熱間圧延する方法(No.1
〜8)と本発明の熱間圧延法である「中間材と芯材(2
層)の合せ圧延→これと皮材(3層)の合せ圧延」に従
う方法(本発明例、No.4〜8)で合わせ熱間圧延を
行った。なお、これらの圧延方法及び圧着の判定方法等
は、実施例1と同様である。この結果を表2に示す。
【0018】
【表2】
【0019】表2から明らかな様に、本発明による製造
方法は、厚い中間材でも圧着が可能で、所定のAl合金
製4層クラッド板材が得られることがわかる。
方法は、厚い中間材でも圧着が可能で、所定のAl合金
製4層クラッド板材が得られることがわかる。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したごとく、本発明にかかわる
Al合金製4層クラッド板材の熱間圧延方法は、より厚
い中間材であっても、熱間圧延で品質上問題のないAl
合金製4層クラッド板材を得ることが出来、工業上顕著
な効果を奏するものである。
Al合金製4層クラッド板材の熱間圧延方法は、より厚
い中間材であっても、熱間圧延で品質上問題のないAl
合金製4層クラッド板材を得ることが出来、工業上顕著
な効果を奏するものである。
【図1】本発明に係わるAl合金製4層クラッド板材の
断面構造を示す図である。
断面構造を示す図である。
【図2】従来の一般的なAl合金製3層クラッド板材の
断面構造を示す図である。
断面構造を示す図である。
【図3】従来の一般的なAl合金製2層クラッド板材の
断面構造を示す図である。
断面構造を示す図である。
【図4】従来の一般的なAl合金製4層クラッド板材の
断面構造を示す図である。
断面構造を示す図である。
1:芯材 B:皮材と中間材の界
面 2:中間材 C:皮材と芯材の界面 3:皮材 H:中間材と芯材の界
面Aの板表層からの A:中間材と芯材の界面 全板厚に対する比
率(範囲)
面 2:中間材 C:皮材と芯材の界面 3:皮材 H:中間材と芯材の界
面Aの板表層からの A:中間材と芯材の界面 全板厚に対する比
率(範囲)
Claims (1)
- 【請求項1】 芯材に中間材がクラッドされ、この両面
に更に皮材がクラッドされる4層クラッド板材であり、
且つ中間材と芯材の界面が板表層から全板厚の30〜5
0%の範囲にあるAl合金製4層クラッド板材の熱間圧
延方法であって、先ず芯材と中間材を第1熱間合わせ圧
延で圧着し、続いて得られた圧延材の両面に皮材をクラ
ッドして第2熱間合わせ圧延で圧着することを特徴とす
るAl合金製4層クラッド板材の熱間圧延方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6281997A JPH10258371A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | Al合金製4層クラッド板材の熱間圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6281997A JPH10258371A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | Al合金製4層クラッド板材の熱間圧延方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10258371A true JPH10258371A (ja) | 1998-09-29 |
Family
ID=13211334
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6281997A Pending JPH10258371A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | Al合金製4層クラッド板材の熱間圧延方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10258371A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013157455A1 (ja) * | 2012-04-16 | 2013-10-24 | 住友軽金属工業株式会社 | アルミニウムクラッド材の製造方法およびアルミニウムクラッド材 |
-
1997
- 1997-03-17 JP JP6281997A patent/JPH10258371A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013157455A1 (ja) * | 2012-04-16 | 2013-10-24 | 住友軽金属工業株式会社 | アルミニウムクラッド材の製造方法およびアルミニウムクラッド材 |
JP2013220435A (ja) * | 2012-04-16 | 2013-10-28 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | アルミニウムクラッド材の製造方法およびアルミニウムクラッド材 |
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