JPH10251960A - 積層不織布 - Google Patents
積層不織布Info
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- JPH10251960A JPH10251960A JP9072710A JP7271097A JPH10251960A JP H10251960 A JPH10251960 A JP H10251960A JP 9072710 A JP9072710 A JP 9072710A JP 7271097 A JP7271097 A JP 7271097A JP H10251960 A JPH10251960 A JP H10251960A
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Abstract
刺激等のない、且つ不織布強力や、剥離強力等が大であ
る特に衛生材料として好適な不織布を提供すること。 【解決手段】 熱融着された混繊スパンボンド不織布
と、繊維径0.4〜10μmの混繊メルトブロ−極細繊
維不織布と、繊維径0.1〜10μmの複合メルトブロ
−極細繊維不織布等を多層構造に積層し、その両層を熱
融着した積層不織布、及び該積層不織布を用いた吸収性
物品。
Description
る。更に詳しくは衛生材料、シート或いはフィルター材
料等に有用な混繊スパンボンド不織布とメルトブロ−極
細繊維不織布が積層された多層構造の不織布に関する。
なくしかも安価に製造出来る等の理由で、カ−ペツトの
基布や、農業用カバ−シ−ト等として使用されてきた。
しかしこの不織布は、細繊度化が困難であり、極細繊維
不織布のようなソフトな風合いを得るのが困難である。
又、スパンボンド不織布は細繊度化に伴い、単糸切れが
発生し、太繊度糸が混合したり、糸切れ時の相互の繊維
の融着による束状の繊維が混合し、風合いが更に悪化す
るという課題がある。
ポリプロピレン極細繊維からなるメルトブロ−不織布
が、特開昭62−299501号公報、特開平3−75
056号公報にはメルトブロ−不織布を表面材として使
用した紙おむつが開示されている。前記メルトブロ−不
織布は繊維径が細いので風合いがソフトであるという利
点がある反面、不織布強力が小さく、毛羽があり、抜毛
しやすい等の課題がある。又、ポリマ−玉の発生したメ
ルトブロ−極細繊維不織布は風合いがザラツキがあつた
り、皮膚刺激があるという課題があり、紙おむつ等のよ
うな人間の皮膚に直接触れるような用途には不適であつ
た。特に新生児用の紙オムツ等には使用不可能であつ
た。更に、メルトブロ−極細繊維不織布の強力アツプ、
抜毛阻止等を目的とし、熱カレンダ−ロ−ルや熱エンボ
スロ−ル等で熱圧着する事も行はれている。しかしこの
方法による不織布は、カレンダ−ロ−ル温度や加工時の
圧力等の熱圧着条件を過酷な条件で熱圧着する必要があ
り、不織布の見かけ密度を大にし、風合いを悪化させる
という課題があつた。
2−112458号公報、特開平2−234967号公
報等に、スパンボンド不織布とメルトブロ−不織布を積
層し、熱カレンダ−ロ−ル、熱エンボスロ−ル等で両方
を熱圧着した積層不織布が開示されている。このような
積層不織布は従来の単層不織布に較べ、不織布強力が向
上する。しかしスパンボンド不織布を構成する長繊維が
レギュラ−長繊維(レギュラーとは単一成分からなると
いう意であり、レギュラー長繊維とは単一成分からなる
長繊維の意である。以下同様)であるのでその積層面で
の融着が不足しやすいという欠陥がある。従って、メル
トブロ−極細繊維不織布の耐抜毛性不足、両層の剥離強
度が低い等の課題が依然解消されていない。又、耐抜毛
性や、剥離強度を改善する目的で、過酷な熱圧着条件で
熱圧着した積層不織布は不織布の見かけ密度を大にし、
風合いが硬くなるという課題がある。
い、高い不織布強力で、風合いがソフトで、耐抜毛性、
剥離強力等にすぐれた積層不織布を提供する事にある。
更には、上記課題が解消された積層不織布を用いた吸収
性物品等を提供する事にある。
成される。 (1) 混繊スパンボンド不織布とメルトブロ−極細繊
維不織布が積層された多層構造の不織布であつて、該混
繊スパンボンド不織布は融点差が10℃以上ある低融点
長繊維10〜90重量%と高融点長繊維90〜10重量
%が混繊され且つ該低融点長繊維で融着された不織布で
あり、該メルトブロ−極細繊維不織布が平均繊維径0.
1〜10μmの極細繊維からなり、且つ、該混繊スパン
ボンド不織布と該メルトブロ−極細繊維不織布が該混繊
スパンボンド不織布の低融点長繊維の融着及び該メルト
ブロ−極細繊維不織布の極細繊維の融着の内の少なくと
も一方により一体化された積層不織布。 (2) 混繊スパンボンド不織布が平均繊維径0.4〜
10d/fの混繊長繊維からなり、メルトブロ−極細繊
維不織布が直径0.2mm以上のポリマ−玉が10個/
m2以下で見掛け密度が0.02〜0.2g/cm3
で、且つ積層不織布の横強力が0.6kgf/5cm以
上で、両層の剥離強力が6gf/5cm以上である
(1)項記載の積層不織布。 (3) 混繊スパンボンド不織布が繊度斑150%以下
の混繊長繊維からなる(1)若しくは(2)項の何れか
に記載の積層不織布。 (4) 混繊維スパンボンド不織布が異繊度混繊長繊維
からなる(1)若しくは(2)項の何れかに記載の積層
不織布。 (5) 混繊スパンボンド不織布が熱収縮差混繊長繊維
からなる(1)若しくは(2)項の何れかに記載の積層
不織布。 (6) メルトブロ−極細繊維不織布がレギュラ−メル
トブロ−極細繊維からなり且つ繊維同士が融着された不
織布である(1)〜(5)項の何れかに記載の積層不織
布。 (7) メルトブロ−極細繊維不織布が、融点差が10
℃以上ある低融点樹脂10〜90重量%と高融点樹脂9
0〜10重量%からなり且つ該低融点樹脂が繊維表面の
少なくとも一部を形成する複合メルトブロ−極細繊維か
らなり、且つ、該複合メルトブロ−極細繊維の低融点樹
脂で融着された不織布である(1)〜(5)項の何れか
に記載の積層不織布。 (8) メルトブロ−極細繊維不織布が、融点差が10
℃以上ある低融点極細繊維10〜90重量%と高融点極
細繊維90〜10重量%からなる混繊メルトブロ−極細
繊維からなり、且つ該低融点極細繊維で融着された不織
布である(1)〜(5)項の何れかに記載の積層不織
布。 (9) 混繊スパンボンド不織布の少なくとも一種の長
繊維及び該混繊スパンボンド不織布と積層するレギュラ
−メルトブロ−極細繊維又は複合メルトブロ−極細繊維
又は混繊メルトブロ−極細繊維不織布の少なくとも一種
の極細繊維が、ポリエチレン、プロピレンと他のαーオ
レフィンとの結晶性共重合体、ポリプロピレンの何れか
から選ばれたポリオレフイン樹脂が使用された繊維であ
る(1)〜(8)項の何れかに記載の積層不織布。 (10) 混繊スパンボンド不織布とメルトブロ−極細
繊維不織布が熱スル−エア−で融着された(1)〜
(9)項の何れかに記載の積層不織布。 (11) 混繊スパンボンド不織布とメルトブロ−極細
繊維不織布が圧着面積5〜25%のエンボスロ−ルで熱
圧着された(1)〜(9)項の何れかに極細の不織布。 (12) 吸収性物品を構成する少なくとも一つの材料
として、(1)〜(11)項の何れかに記載の積層不織
布が使用された吸収性物品。
ンボンド不織布と、レギュラ−メルトブロ−極細繊維不
織布、複合メルトブロ−極細繊維不織布若しくは混繊メ
ルトブロ−極細繊維不織布等の少なくとも一種のメルト
ブロ−極細繊維不織布とが積層された多層構造の不織布
である。不織布の使用される用途が紙おむつの表面材や
裏面材、ワイパ−等の場合、2〜4層、断熱材や結露防
止材等の場合2〜8層の物が使用できる。
ボンド不織布は、融点に10℃以上差がある少なくとも
二種の熱可塑性樹脂が混繊スパンボンド法で紡糸され且
つ繊維同士の交点が低融点長繊維で融着された長繊維不
織布である。融点差の上限は本発明の実施上特に問題と
はならないが、実質的には熱可塑性ポリマーの融点を考
慮すると350℃である。又、混繊スパンボンド法と
は、複数の押出機から複数の熱可塑性樹脂を溶融押出
し、混繊紡糸用口金から複数の熱可塑性長繊維を別々に
吐出し、混繊紡糸し、紡糸された繊維をエアサツカ−等
の気流牽引型の牽引装置等で引き取り、気流と共に長繊
維をネツトコンベア−等の捕集装置に吹き付け、混繊長
繊維を捕集し、その後必要に応じウエブを加熱空気、加
熱ロ−ル等の加熱装置を用い熱処理し、繊維同士の交点
を低融点長繊維の融着により不織布化する事による不織
布の製造方法である。又紡糸からウエブの捕集工程まで
の間で、紡糸された混繊長繊維を機械延伸した後、エア
サツカ−等の牽引装置等で引き取り、気流と共に混繊長
繊維をネツトコンベア−等のウエブ捕集装置に吹き付
け、その後ウエブを前記同様の方法で熱処理し、熱融着
不織布を製造する方法であつてもよい。紡糸に使用する
熱可塑性樹脂は実用上2〜4種使用する事が出来、その
最高の融点と最低の融点の差が10℃以上ある樹脂の組
合せであればよい。しかし大抵の用途では、二種で十分
である。又該混繊不織布は目付け斑の少ない均一な不織
布が好ましい。目付けの均一化は、混繊スパンボンドの
装置の適切な装置設計や、使用する熱可塑性樹脂の選
定、紡糸条件等の設定を試行錯誤により設定する事によ
り、達成する事ができる。
は溶融紡糸可能な熱可塑性樹脂であれば特別な制限はな
い。例えばポリエチレン、ポリプロピレン、線状低密度
ポリエチレン、プロピレンと他のαーオレフィンとの結
晶性ランダム若しくはブロック共重合体(特にプロピレ
ン・エチレン又はプロピレン・エチレン・ブテンー1か
らなる2若しくは3元ランダム共重合体)等のポリオレ
フイン、ナイロン−6、ナイロン−66等のポリアミ
ド、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフ
タレ−ト、ポリ(エチレンテレフタレ−トーco-イソフ
タレート)等の低融点ポリエステル、ポリエステル系エ
ラストマ−等のポリエステル、フッ素系樹脂、ポリフエ
ニレンサルフアイド、前記樹脂の混合物、その他紡糸可
能な熱可塑性樹脂等が例示できる。
の組合せは、融点に10℃以上あるような熱可塑性樹脂
の組合せとする。例えば高密度ポリエチレン/ポリプロ
ピレン、低密度ポリエチレン/ポリプロピレン、プロピ
レン・エチレン・ブテン−1結晶性共重合体/ポリプロ
ピレン、プロピレン・エチレン結晶性共重合体/ポリプ
ロピレン、高密度ポリエチレン/ポリエチレンテレフタ
レ−ト、低融点ポリエステル/ポリエチレンテレフタレ
−ト、ポリプロピレン/ポリエチレンテレフタレ−ト、
プロピレン・エチレン・ブテン−1結晶性共重合体/ポ
リエチレンテレフタレ−ト、ポリ弗化ビニリデン/ポリ
エチレンテレフタレ−ト、低密度ポリエチレンと高密度
ポリエチレンとの混合物/ポリプロピレン等が例示でき
る。
状態は、低融点長繊維と高融点長繊維が実質的に均一に
混繊された状態であれば良い。例えば1個の紡糸口金に
A成分紡糸孔が孔数比で10〜90%、B成分紡糸孔が
孔数比で90〜10%でそれぞれの紡糸孔が分散して穿
孔された、ミクロ混繊型紡糸口金が使用出来る。又、A
成分紡糸孔のみ備えた紡糸口金とB成分紡糸孔のみ備え
た紡糸口金とを複数組備えた紡糸装置等何れも使用出来
る。
長繊維と高融点長繊維の混繊比は低融点長繊維が10〜
90重量%、高融点長繊維が90〜10重量%である。
混繊比はより好ましくは、低融点長繊維が30〜70重
量%、高融点長繊維が70〜30重量%である。低融点
長繊維が10重量%未満の場合、混繊スパンボンド不織
布の低融点長繊維による熱融着が不足するか、又はこの
不織布と後記メルトブロ−極細繊維不織布との積層面で
の熱融着が不足し、積層不織布の不織布強力が不足、メ
ルトブロ−極細繊維不織布の耐抜毛性不足、積層面での
剥離強力不足等が起きるので、好ましくない。
は特別な制限はない。不織布の用途が紙おむつや生理用
ナプキン等に使用される場合、0.2〜10d/f、ワ
イパ−の場合、0.5〜20d/f、フイルタ−の場合
0.2〜4000d/fである。しかし、平均繊維径
0.4〜10d/fの範囲が最も好ましい。又、この不
織布の目付けは特に限定されないが、不織布の均一性
や、後記熱処理時の均一加熱等の観点から、4〜100
0g/m2である。又紙おむつの等の吸収性物品に用い
られる場合4〜70g/m2、ワイパ−等に用いられる
場合10〜600g/m2、フイルタ−に用いられる場
合20〜1000g/m2である。混繊スパンボンド不
織布は、熱スル−エア−加熱機、交互熱風噴出型加熱
機、超音波加熱機、熱カレンダ−ロ−ル、熱エンボスロ
−ル等の熱処理機を用い、低融点長繊維の融着温度以上
に加熱し、繊維同士を融着させ、不織布強力の高い不織
布とするのである。本発明の場合、不織布強力は横方向
即ち幅方向の強力が0.6kgf/5cm以上であるこ
とが好ましい。不織布強力は、熱処理温度等の加工条件
をコントロ−ルする事により、高い不織布強力の物がえ
られる。
を構成する長繊維は後述する測定法により測定された繊
度斑が150%以下の物が好ましい。この繊度斑は更に
好ましくは120%以下である。繊度斑が大であると、
不織布の用途が紙おむつ等に使用する場合、風合いが劣
り、皮膚刺激等が発生するようになる。特に新生児用の
紙おむつ等に使用する場合、皮膚刺激等は回避する必要
がある。
長繊維と高融点長繊維が近似した繊度であつても良い
し、又、他の用途、例えばフィルター材料等には異繊度
混繊の方がよい場合がある。異繊度混繊の場合、比較的
紡糸困難な熱可塑性樹脂を大繊度長繊維とし、比較的紡
糸性の良い熱可塑性樹脂を小繊度長繊維とする事ができ
る。又親水性や、伸縮性、顔料等の添加による発色性が
違う物、染色性等が異なる熱可塑性樹脂等を異繊度混繊
とすることが出来る。異繊度混繊の場合、低融点長繊維
と高融点長繊維の繊度比は1.5倍以上あればよい。し
かし、紡糸時の可紡性等の見地から繊度比は1.5〜5
000あればよい。この異繊度混繊により、熱融着性を
基本性能とし、更に前記親水性や、伸縮性等がプラスさ
れた混繊スパンボンド不織布となる。このような異繊度
混繊により、不織布の強力アツプ、剛性アツプ、形態保
持性改良等ができる。更に、フィルター等に使用する場
合、通気性、透水性、濾過ライフなどの濾過性能の向上
が期待できる。
る低融点長繊維と高融点長繊維の混繊である熱収縮差混
繊とする事が出来る。熱収縮差混繊の場合、熱収縮差
は、3%〜90%あればよい。この場合熱収縮の測定条
件は、100℃で3分熱処理した時の熱収縮である。混
繊スパンボンド紡糸は融点が異なり且つ熱収縮が異なる
2種の熱可塑性樹脂を紡糸すればよい。勿論スパンボン
ド紡糸時の、紡糸温度、紡糸速度、溶融樹脂の吐出線速
度、クエンチ条件、等の製造条件で熱収縮差をだしても
良い。 このような熱収縮差混繊により、不織布の嵩高
アツプ、伸縮性の改良、風合いの改良等ができる。
溶融押出し、メルトブロ−紡糸口金から紡糸し、更に高
温高速の気体によつて、極細繊維流としてブロ−紡糸し
捕集装置で極細繊維ウエブとして捕集したウエブ状の物
及び又はこのウエブを熱処理し、極細繊維同士を熱融着
した不織布状の物等の何れであつても良い。メルトブロ
−紡糸する際の気体は、通常空気、窒素ガス等の不活性
気体が使用される。該気体の温度は、200〜500
℃、圧力は0.1〜6.5kgf/cm2である。又紡
糸後ウエブ状で後記混繊スパンボンド不織布と積層後の
熱処理で繊維同士が熱融着し不織布となつた物、何れで
あつても良い。又該メルトブロ−極細繊維不織布は、レ
ギュラ−繊維メルトブロ−極細繊維不織布、複合メルト
ブロ−極細繊維不織布、混繊メルトブロ−極細繊維不織
布等の何れも使用出来る。前記メルトブロ−極細繊維不
織布に使用できる樹脂は溶融紡糸可能な熱可塑性樹脂で
あれば特別な制限はない。例えば前記混繊スパンボンド
に例示したような熱可塑性樹脂等が使用出来る。
−極細繊維不織布は、平均繊維径が0.1〜10μmの
極細繊維不織布である。好ましくは0.1〜9μm、更
に好ましくは0.2〜8μmである。繊維径が細いメル
トブロ−不織布程風合いが柔らかくなる。又不織布の見
かけ密度は特に制限されない。しかし風合い、不織布強
力等の観点から0.02〜0.20g/cm3が好まし
い。又該不織布に直径0.2mm以下のポリマ−玉が1
0個/m2以下、更に好ましくは0個/m2であることが
好ましい。該ポリマ−玉の形状は略円形、略楕円形、略
涙滴状等の形状の物が例示出来る。繊維径が上記範囲で
あると、後記積層後の不織布の風合いが非常に良い。又
不織布の見かけ密度が上記範囲であると、後記積層後の
不織布の風合いがよいし、しかも通気性がよい。又、ポ
リマ−玉が上記範囲であると、後記積層後の不織布の風
合いがよく、しかもザラツキ感のない、皮膚刺激のない
不織布となる。ポリマ−玉が上記範囲以上であると、不
織布が直接肌に触れるような用途例えば、紙おむつの表
面材、ハツプ材のシ−ト等には使用出来ない。又眼鏡
や、家具等のワイパ−等にはその表面をポリマ−玉が起
因し、小さな傷を付ける事があるので、好ましくない。
繊維径や、見かけ密度、ポリマ−玉等が上記範囲に入る
ような不織布を得るには、メルトブロ−の紡糸条件の設
定を慎重に試行錯誤により設定するのである。たとえ
ば、適切な熱可塑性樹脂の選択、適切な紡糸温度、ブロ
−条件等の選択、適切な紡糸口金等の紡糸装置等の選
択、紡糸後の適切な不織布の熱処理条件等を総合的に試
行錯誤により設定するのである。
布は、熱可塑性樹脂をメルトブロ−紡糸した平均繊維径
が0.1〜10μmのレギュラ−極細繊維不織布であ
る。該不織布はレギュラ−繊維用メルトブロ−紡糸口金
を用いて製造することができる。熱可塑性樹脂や不織布
の目付け等に特別な制限はない。しかし、後記スパンボ
ンド不織布と積層後の両層での剥離強力を上げるという
観点から、スパンボンド不織布の低融点長繊維とメルト
ブロ−極細繊維不織布がポリオレフイン/ポリオレフイ
ン、ポリエステル/ポリエステル等のような組合せ等、
同種系の熱可塑性樹脂が好ましく用いることができる。
繊維径が0.1〜10μmの極細繊維不織布であり、融
点差がない複数の熱可塑性樹脂を複合メルトブロ−紡糸
する事も可能であるが、融点差が10℃以上ある複数の
熱可塑性樹脂を、低融点熱可塑性樹脂が少なくとも繊維
表面の一部を形成するように複合メルトブロ−紡糸した
極細繊維不織布の方が前記スパンボンド不織布との積層
化が容易である。複合メルトブロ−極細繊維不織布の場
合、二台の押出機、それぞれの熱可塑性樹脂が鞘芯形、
並列形、偏芯鞘芯形、海島形等の複合構造に複合される
複合メルトブロ−紡糸口金、等を備えたメルトブロ−紡
糸装置から得られる。融点差が10℃以上ある低融点熱
可塑性樹脂に対する高融点熱可塑性樹脂の複合比は、1
0/90〜90/10であり、好ましくは25/75〜
75/25であり、より好ましくは30/70〜70/
30である(何れも重量比)。又、複合繊維が低融点樹
脂が繊維表面の50%以上ある、鞘芯形、並列形等の複
合繊維は、前記低融点熱可塑性樹脂の複合比の増大につ
れ、メルトブロ−極細繊維不織布の耐抜毛性や、後記積
層不織布の剥離強力等が高くなる。融点差がない熱可塑
性樹脂の組合せは、融点が略同一で、分子量や、分子量
分布等が違う同種の熱可塑性樹脂の組合せ、例えば高メ
ルトフロレ−トポリプロピレン/低メルトフロレ−トポ
リプロプレン、分子量分布が狭いポリプロピレン/分子
量分布が広いポリプロピレン、等が例示出来る。又融点
差が10℃以上ある熱可塑性樹脂の組合せは、前記混繊
スパンボンドの欄で例示した熱可塑性樹脂を使用するこ
とができる。
熱可塑性樹脂を混繊メルトブロ−紡糸した不織布、融点
差が10℃以上ある低融点熱可塑性樹脂と高融点熱可塑
性樹脂を、混繊メルトブロ−紡糸した平均繊維径が0.
1〜10μmの混繊極細繊維不織布等、何れも使用出来
る。混繊メルトブロ−極細繊維不織布の場合、二台の押
出機、それぞれの熱可塑性樹脂が、一個の口金から高融
点熱可塑性樹脂と低融点熱可塑性樹脂が混合せずに、そ
れぞれ独立に吐出し、紡糸後の極細繊維がミクロ的に繊
維状で混合する混繊メルトブロ−紡糸口金等を備えたメ
ルトブロ−紡糸装置から得られる。融点差が10℃以上
ある低融点極細繊維に対する高融点極細繊維の混繊比
は、10/90〜90/10であり、好ましくは25/
75〜75/25であり、より好ましくは30/70〜
70/30である(何れも重量比)。上記混繊比をとる
事により、極細繊維同士の熱融着が十分に行う事が出来
るので、混繊メルトブロ−極細繊維不織布の耐抜毛性
や、後記積層不織布の剥離強力等が高くなる。又融点に
差がない熱可塑性樹脂の混繊メルトブロ−極細繊維不織
布の場合、不織布の嵩高さ等をコントロ−ル出来る。
布、混繊メルトブロ−極細繊維不織布、複合メルトブロ
−極細繊維不織布等いずれの不織布も、繊維の交点が熱
融着していない物、紡糸時の自熱で僅かに熱融着した
物、紡糸後の熱処理で熱融着した物等何れも使用出来
る。又該メルトブロ−極細繊維不織布の目付けは特別な
制限はないが、3〜1000g/m2である。紙オムツ
等に使用する場合、3〜60g/m2、ワイパ−等の場
合5〜500g/m2、フイルタ−の場合15〜100
0g/m2である。又該不織布の見かけ密度は特に限定
されない。該見かけ密度は0.02〜0.2g/cm3
であればよい。
ンド不織布と前記メルトブロ−極細繊維不織布とを積層
し、熱処理機を用い、お互いの不織布がその層間で熱融
着する温度以上に加熱する事により製造できる。熱処理
機は、混繊スパンボンド不織布の熱処理機に同じ装置が
使用できる。熱スル−エア−加熱機や、熱風交互噴出型
加熱機を用いた場合、積層不織布が比較的嵩高な物が得
られる。又熱カレンダ−ロ−ルや熱エンボスロ−ル等を
用いた場合、剥離強力が高い物が得られる。積層不織布
の熱処理により、その両層を該スパンボンド不織布の低
融点長繊維又はメルトブロ−極細繊維の融着によりその
両層を融着するのである。加熱温度は混繊スパンボンド
長繊維の低融点長繊維が融着する温度以上に加熱すれば
よい。加熱は、レギュラ−メルトブロ−極細繊維不織布
又は混繊メルトブロ−極細繊維を構成する少なくとも一
種の極細繊維が熱融着する温度に加熱するか、又は複合
メルトブロ−極細繊維を構成する低融点熱可塑性樹脂が
融着する温度以上に加熱してもよい。積層不織布の熱処
理時に、積層された何れかの未熱融着ウエブ又は融着さ
れた不織布の繊維同士の熱融着及びその両層の熱融着を
同時に行う事ができる。又熱スル−エア−加熱機を使用
した場合、比較的単糸繊度の大である混繊スパンボンド
不織布側から単糸繊度の小であるメルトブロ−極細繊維
不織布側に熱を伝達することもできるが、この逆方向へ
熱を伝達させても構わない。
熱圧着面積5〜30%、好ましくは8〜27%更に好ま
しくは10〜25%である。熱圧着面積が5%未満であ
ると両層の剥離強力を大にする事が困難である。又、耐
抜毛性等も劣る。30%を超えると、風合いが硬くなつ
たり、通気抵抗が大になる等の欠点がある。本発明の積
層不織布は前記両不織布を積層後、ニ−ドルパンチ法、
ウオ−タ−ニ−ドル法等で絡合処理等をし、その後熱融
着処理する事が出来る。該絡合処理により、両層の剥離
強力が一層強い物が得られる。
織布や、メルトブロ−極細繊維不織布のそれぞれの繊維
の熱可塑性樹脂の選定や、それぞれの不織布の製造条件
の選定、積層後の熱処理条件、それぞれの不織布の製造
装置、熱処理装置等を慎重に選定し、且つ実験的な知見
を総合的に結合し、不織布の剥離強力、メルトブロ−不
織布の見かけ密度、不織布の横強力等の物性を、前記の
ようにするのである。本発明では、メルトブロ−極細繊
維不織布の見かけ密度が0.02〜0.20g/c
m3、積層不織布の横強力が0.6kgf/5cm以
上、両層の剥離強力が6gf/5cm以上、である物性
を前記のように設定するのである。なおここで不織布の
横強力は目付け40g/m2に換算した時の強力であ
る。又スパンボンド不織布が多層であるばあい、縦又は
横強力のうち、少ない方の強力である。剥離強力は6〜
3000gf/5cmあれば良い。しかし好ましくは8
〜2500gf/5cm、更に好ましくは10〜200
0gf/5cmである。剥離強力が6gf/5cm未満
であると、摩擦等により、両層が簡単に剥離する。又該
スパンボンド不織布の低融点長繊維と、メルトブロ−極
細繊維に使用された熱可塑性樹脂が、ポリオレフイン/
ポリオレフイン等のような同種系の物が使用された場
合、剥離強力が一層高くなる。
は上記の範囲であればよい。しかし好ましくは0.02
5〜0.18g/cm3、更に好ましくは0.028〜
0.15g/cm3 である。見かけ密度が0.02未満
であると耐抜毛性に劣り、0.20を超えると風合いが
硬くなる。上記範囲にあると、メルトブロ−極細繊維の
柔らかな風合いを多種用途、例えば紙オムツの表面材
や、サイドギャザ−、裏面材、ワイパ−等に利用できる
ので好ましい。フイルタ−用に使用される場合、比較的
見かけ密度が高い前記範囲を超える物であつても使用可
能である。又不織布の横強力は上記の範囲であればよ
い。しかし好ましくは0.8〜20kgf/5cm、更
に好ましくは1.0〜15kgf/5cmである。
材と積層、縫製、熱融着等をし、各種の用途に使用出来
る。例えば本発明の体液吸収性物品の場合、該積層不織
布を、その物品を構成する少なくとも一種の材料として
使用すればよい。例えば紙おむつの一材料として使用す
る場合、比較的揆水性が要求されるような場所に、例え
ば胴部近傍の内側の材料や、脚部近傍の内側の材料等に
使用できる。 又該積層不織布は、他の不織布やテイシ
ュ、パルプ、高吸水材、フイルム等と積層し、紙おむつ
等の体液吸収性物品の表面材や裏面材、体液吸収材等と
して、使用できる。 該積層不織布は液透過性をコント
ロ−ルするための揆水性油剤や、親水性油剤等を付与す
る事ができる。この不織布は紙おむつや生理用ナプキン
等の吸収性物品の表面材や裏面材等の材料として、或い
はハツプ材のシ−ト、フイルタ−の素材、衣料用の素
材、建設用の断熱材や結露防止材、建設用のシ−ト等と
して使用される。本発明の積層不織布は、二層構造以上
であれば良く、メルトブロ−極細繊維不織布/混繊スパ
ンボンド不織布/メルトブロ−極細繊維不織布のような
三層構造の物、メルトブロ−極細繊維不織布と混繊スパ
ンボンド不織布が交互に積層された六層構造の物等何れ
であつてもよい。
の潤滑剤等を付着し、眼鏡、家具、床、機械等のワイパ
−等として使用できる。本発明の積層不織布はそのまま
でフイルタ−として使用できる。フイルタ−の形状は各
種の物が例示できる。例えば、又該積層不織布をひだ折
りした物、該積層不織布を多孔性中芯に巻回し筒状成型
体とした物等が例示できる。多孔性中芯又は金属中芯等
を使用しあるいは使用せずに不織布をその巻回された層
間が熱融着するような温度に加熱しながら巻回し筒状成
形体とした物等が例示できる。金属中芯を使用した場
合、この中芯は抜き取って、フイルタ−等に使用でき
る。本発明の吸収性物品は、積層不織布中のメルトブロ
ー極細繊維層により風合いが改良されるとともに、尿等
の液透過性が阻止され、サイドギャザー部からの液漏れ
が防止され、或いはバックシートからの液漏れなども防
止される。
以下の例で不織布等の評価は下記による。 メルトブロ−不織布の繊維径:ウエブ又は不織布から小
片を10個切りとり、走査型電子顕微鏡で倍率100〜
5000倍の写真を取り、合計100本の繊維径を測定
し、平均値を繊維径とした。単位はμmとした。 積層不織布横強力:引っ張り強力試験機を用い、5cm
幅の不織布の縦方向強力及び横方向強力を求め、不織布
強力が弱い方向の値を不織布横強力とした。その値を目
付40g/m2に換算し、5個の平均値をとつてこの値
とした。単位、kgf/5cm。
を、しわ、柔軟性、ザラツキ感等の観点から評価し、以
下の基準で判定した。3人以上が皺が無く、柔軟性が良
く、ザラツキ感が無いと判定した場合、「良」と判定し
た。3人以上が、皺があるか、柔軟性が悪いか、ザラツ
キ感があるかの内どれかに該当すると判定した場合「不
良」と判定した。 ポリマ−玉:20×20cmの不織布をランダムに10
枚切りとり、拡大鏡を用い、径0.2mm以上のポリマ
−玉の数をカウントし、不織布1m2当たりの個数に換
算する。単位、個/m2。 抜毛:20×20cmの不織布を切りとり、水平に置
く。手を水で濡らし、軽く凹圧しながら不織布の表面を
円を描くように5回連続的になぞる。その後、抜毛によ
り、手に付着した抜毛の有無を検査する。抜毛が無い場
合「無し」、ある場合「有り」と判定した。
る。カミソリで積層不織布の積層面を切りながら手で剥
離し、その後、引っ張り強度試験機を用い、剥離強力を
求める。5個の平均値を剥離強力とした。単位、gf/
5cm。 スパンボンド不織布の繊度斑:ウエブから単繊維を切り
とり繊度を100個測定する。又は不織布から小片を1
0個切りとり、走査型電子顕微鏡で倍率10〜500倍
の写真を取り、合計100本の繊維径を測定し更に繊維
の密度を使用し、100個の繊度(d/f)を算出す
る。 繊度斑(%)={(A−B)/X}×100 ここでAは100個の繊度のうち大きい方から10個の
繊度の平均値。Bは100個の繊度のうち小さい方から
10個の繊度の平均値。Xは100個の繊度の平均値。
カ−、ネツトコンベア−、加熱機等を備えた混繊スパン
ボンド紡糸装置を用い、繊維の交点が融着した不織布を
製造した。使用した口金は1個の口金に、孔径0.4m
mの第一成分紡糸孔と孔径0.4mmの第二成分紡糸孔
が均等に分散して穿孔された、孔数比1/1の混繊型紡
糸口金であつた。第一成分として融点122℃、MFR
(メルトフロレ−ト)20(190℃、g/10分)の
線状低密度ポリエチレンを用い、第二成分として融点1
65℃、MFR46(230℃、g/10分)のポリプ
ロピレンを用い、紡糸温度を第一成分200℃、第二成
分290℃、混繊比50/50(重量%)の条件で紡糸
し、エアサツカ−で2368m/分の速度で吸引し、繊
維をエア−と共にネツトコンベア−に吹き付けた。吹き
付けたエア−はネツトコンベア−下部に備えた排気装置
で吸引排気した。得られたウエブは、二種の長繊維が均
一に混繊したウエブであつた。該ウエブは繊度1.9d
/f、繊度斑61%であつた。該ウエブをスル−エア−
型加熱機で温度127℃で加熱し、繊維の交点がポリエ
チレン繊維で融着された不織布を得た。該不織布は目付
け20g/m2、縦強力3.06kgf/5cm、横強
力2.66kgf/5cmであつた。
−繊維メルトブロ−紡糸口金、ネツトコンベア−、加熱
機等を備えたメルトブロ−紡糸装置を用い、メルトブロ
−極細繊維不織布を製造した。融点166℃、MFR7
4(230℃、g/10分)のポリプロピレンを用い、
紡糸温度260℃で紡糸し、加熱空気温度360℃、圧
力1.5kgf/cm2の条件で加熱空気をブロ−し、
ネツトコンベア−に吹き付けた。吹き付けたエア−はネ
ツトコンベア−下部に備えた排気装置で吸引排気した。
得られたウエブは繊維径2.6μmであつた。該ウエブ
は紡糸時の自熱で弱い融着のある不織布状の物であつ
た。該不織布は目付け18g/m2、縦強力0.88k
gf/5cm、横強力0.51kgf/5cm、見かけ
密度0.041g/cm3、ポリマ−玉0個/m2 であ
つた。前記混繊スパンボンド不織布とレギュラ−メルト
ブロ−極細繊維不織布とを積層し、スル−エア−型加熱
機を用い、温度140℃で加熱し、その両層が融着した
二層構造の不織布を得た。なお熱風は該スパンボンド不
織布側から該メルトブロ−不織布側に噴出するように熱
処理した。該積層不織布は積層後の熱処理により目付け
が僅かに上昇し、39g/m2であつた。該不織布は目
付40g/m2換算時の縦強力が4.86kgf/5c
m、横強力3.97kgf/5cmであつた。又該積層
不織布の積層面をカミソリで切断して測定したメルトブ
ロ−不織布の見かけ密度は積層後の熱処理により僅かに
上昇し、0.043g/cm3 であつた。該積層不織布
は風合いが良、抜け毛なし、ポリマ−玉0個/m2 、剥
離強力142gf/5cmであつた。
造した。用いた熱可塑性樹脂は、第一成分が融点134
℃、MFR38(230℃、g/10分)のプロピレン
・エチレン・ブテン−1三元共重合体であり、第二成分
が融点165℃、MFR71(230℃、g/10分)
のポリプロピレンであつた。紡糸温度は第一成分が30
0℃、第二成分が290℃、混繊比50/50(重量
比)の条件とし、エアサツカ−で3214m/分の速度
で紡糸した。得られたウエブは、二種の長繊維が均一に
混繊したウエブであつた。該ウエブは繊度1.4d/
f、繊度斑43%であつた。該ウエブを実施例1同様ス
ル−エア−型加熱機で温度146℃で加熱し、繊維の交
点が低融点長繊維で融着された不織布を得た。該不織布
は目付け21g/m2、縦強力3.92kgf/5c
m、横強力3.06kgf/5cmであつた。
ルトブロ−紡糸口金、ネツトコンベア−、加熱機等を備
えたメルトブロ−紡糸装置を用い、混繊メルトブロ−極
細繊維不織布を製造した。なおこの口金は1個の口金に
第一成分の紡糸孔と、第二成分の紡糸孔が交互に孔数比
1/1で穿孔された、紡糸直後に前記二種の極細繊維が
ウエブ状で均一に混繊するように設計された、混繊型メ
ルトブロ−紡糸口金であつた。第一成分として融点13
5℃、MFR54(230℃、g/10分)のプロピレ
ン・エチレン・ブテン−1三元共重合体を用い、紡糸温
度280℃で紡糸し、第二成分としてMFR79(23
0℃、g/10分)のポリプロピレンを用い、紡糸温度
280℃で紡糸し、両成分の混繊比50/50重量%、
加熱空気温度360℃、圧力1.3kgf/cm2の条
件で加熱空気をブロ−し、ネツトコンベア−に吹き付け
た。得られたウエブは二種の極細繊維が均一に混繊し
た、混繊ウエブであつた。該ウエブは繊維径3.6μm
であつた。該ウエブは紡糸時の自熱で弱い融着のある不
織布状の物であつた。該ウエブを更にスル−エア−型加
熱機を用い、温度140℃で加熱し低融点極細繊維で繊
維の交点が融着した不織布を得た。該不織布は目付け2
0g/m2、縦強力1.62kgf/5cm、横強力
1.21kgf/5cm、見かけ密度0.062g/c
m3、ポリマ−玉0個/m2 であつた。前記混繊スパン
ボンド不織布と混繊メルトブロ−不織布とを積層し、前
記実施例1同様の方法で、スル−エア−加熱を用い温度
146℃で加熱し、その両層が融着した積層不織布を得
た。該積層不織布は積層後の熱処理により、目付けが僅
かに増加し、42g/m2であつた。該不織布は目付4
0g/m2換算時の縦強力が6.21kgf/5cm、
横強力4.87kgf/5cmであつた。又該積層不織
布の積層面をカミソリで切断して測定したメツトブロ−
不織布の見かけ密度は積層後の熱処理により僅かに上昇
し、0.061g/cm3 であつた。該積層不織布は風
合いが良、抜け毛なし、ポリマ−玉0個/m2 、剥離強
力161gf/5cmであつた。
造した。用いた熱可塑性樹脂は、第一成分が融点122
℃、MFR20(190℃、g/10分)の線状低密度
ポリエチレンを用い、第二成分が融点257℃のポリエ
チレンテレフタレ−トであつた。紡糸温度は第一成分が
220℃、第二成分が300℃、混繊比50/50重量
%の条件とし、エアサツカ−で1406m/分の速度で
紡糸した。得られたウエブは、二種の長繊維が均一に混
繊したウエブであつた。該ウエブは繊度3.2d/f、
繊度斑97%であつた。該ウエブを実施例1同様スル−
エア−型加熱機で温度145℃で加熱し、繊維の交点が
低融点長繊維で融着された不織布を得た。該不織布は目
付け19g/m2、縦強力3.02kgf/5cm、横
強力2.68kgf/5cmであつた。
ルトブロ−紡糸口金、ネツトコンベア−、加熱機等を備
えたメルトブロ−紡糸装置を用い、複合メルトブロ−極
細繊維不織布を製造した。鞘成分として融点135℃、
MFR74(230℃、g/10分)のプロピレン・エ
チレン・ブテン−1三元共重合体を用い、紡糸温度29
0℃で紡糸し、芯成分としてMFR79(230℃、g
/10分)のポリプロピレンを用い、紡糸温度290℃
で紡糸し、両成分の複合比60/40重量%、加熱空気
温度400℃、圧力1.5kgf/cm2の条件で加熱
空気をブロ−し、ネツトコンベア−に吹き付けた。該ウ
エブは繊維径3.6μmであつた。該ウエブは紡糸時の
自熱で弱い融着のある不織布状の物であつた。該ウエブ
を更にスル−エア−型加熱機を用い、温度142℃で加
熱し鞘成分で繊維の交点が融着した不織布を得た。該不
織布は目付け21g/m2、縦強力1.87kgf/5
cm、横強力1.33kgf/5cm、見かけ密度0.
053g/cm3、ポリマ−玉0個/m2 であつた。
前記混繊スパンボンド不織布と複合メルトブロ−極細繊
維不織布とを積層し、前記実施例1同様の方法で、スル
−エア−加熱を用い温度130℃で加熱し、その両層が
融着した積層不織布を得た。該積層不織布は積層後の熱
処理により、目付けが僅かに増加し、41g/m2であ
つた。該不織布は目付40g/m2換算時の縦強力が
6.81kgf/5cm、横強力5.88kgf/5c
mであつた。又該積層不織布の積層面をカミソリで切断
して測定したメルトブロ−不織布の見かけ密度は積層後
の熱処理により僅かに上昇し、0.057g/cm3 で
あつた。該積層不織布は風合いが良、抜け毛なし、ポリ
マ−玉0個/m2 、剥離強力227gf/5cmであつ
た。
−1三元共重合体/ポリプロピレン混繊スパンボンド不
織布と、後記高密度ポリエチレン/ポリプロピレン混繊
メルトブロ−不織布の積層不織布を製造した。但し熱処
理は熱風が積層不織布を挟んで、その表面及び裏面から
交互に噴出する交互噴出型加熱機を用いた。
装置を用い、実施例2同様の製法で混繊メルトブロ−極
細繊維不織布を製造した。第一成分として融点133
℃、MFR34(190℃、g/10分)の高密度ポリ
エチレンを用い紡糸温度260℃で紡糸し、第二成分と
して融点165℃、MFR102(230℃、g/10
分)のポリプロピレンを用い、紡糸温度260℃で紡糸
し、両成分の混繊比50/50重量%、加熱空気温度3
85℃、圧力1.6kgf/cm2の条件で加熱空気を
ブロ−し、ネツトコンベア−に吹き付けた。得られたウ
エブは二種の極細繊維が均一に混繊した、混繊ウエブで
あつた。該ウエブは繊維径2.8μmであつた。該ウエ
ブは紡糸時の自熱で弱い融着のある不織布状の物であつ
た。該ウエブは熱融着を強化するための熱処理を中止し
た。該不織布は目付け12g/m2、縦強力0.78k
gf/5cm、横強力0.70kgf/5cm、見かけ
密度0.056g/cm3、ポリマ−玉0個/m2であつ
た。前記実施例2で得られた混繊スパンボンド不織布と
前記実施例4で得られた混繊メルトブロ−極細繊維不織
布とを積層し、熱風交互噴出型加熱機を用い温度143
℃で加熱し、その両層が融着した積層不織布を得た。該
積層不織布は積層後の熱処理により、目付けが僅かに増
加し、35g/m2であつた。該不織布は目付40g/
m2換算時の縦強力が5.02kgf/5cm、横強力
4.36kgf/5cmであつた。又該積層不織布の積
層面をカミソリで切断して測定したメルトブロ−不織布
の見かけ密度は積層後の熱処理により僅かに上昇し、
0.060g/cm3 であつた。該積層不織布は風合い
が良、抜け毛なし、ポリマ−玉0個/m2 、剥離強力8
9gf/5cmであつた。
実施例3で得られた複合メルトブロ−極細繊維不織布と
を積層し、熱風交互噴出型加熱機を用い温度130℃で
加熱し、その両層が融着した積層不織布を得た。該積層
不織布は積層後の熱処理により、目付けが僅かに増加
し、44g/m2であつた。該不織布は目付40g/m2
換算時の縦強力が4.04kgf/5cm、横強力3.
77kgf/5cmであつた。又該積層不織布の積層面
をカミソリで切断して測定したメツトブロ−不織布の見
かけ密度は積層後の熱処理により僅かに上昇し、0.0
59g/cm3 であつた。該積層不織布は風合いが良、
抜け毛なし、ポリマ−玉0個/m2 、剥離強力76gf
/5cmであつた。
−1三元共重合体/ポリプロピレン混繊スパンボンド不
織布と、前記実施例3で得られたプロピレン・エチレン
・ブテン−1三元共重合体/ポリプロピレン複合メルト
ブロ−極細繊維不織布を積層しエンボスロ−ル熱圧着処
理した積層不織布を得た。但し熱圧着処理は凸部面積1
4%のエンボスロ−ルと金属フラツトロ−ルからなる熱
圧着装置を用いた。熱圧着条件はエンボスロ−ルが温度
125℃、金属フラツトロ−ルが温度123、線圧30
kgf/cmであつた。該熱処理により、目付けが僅か
に増加し、43g/m2であつた。該積層不織布は目付
40g/m2換算時の縦強力が10.22kgf/5c
m、横強力が8.76kgf/5cmであつた。 又該
積層不織布の積層面をカミソリで切断して測定したメル
トブロ−不織布の見かけ密度は積層後の熱処理により上
昇し、0.11g/cm3 であつた。該積層不織布は風
合いが良、抜け毛なし、ポリマ−玉0個/m2 、剥離強
力965gf/5cmであつた。該積層不織布は精密濾
過用フイルタ−用として使用可能と判断された。
プロピレン混繊スパンボンド不織布と、前記実施例1で
得られたポリプロピレンレギュラ−メルトブロ−極細繊
維不織布を二枚用い、エンボスロ−ル熱圧着処理した三
層構造の積層不織布を得た。該積層不織布は該メルトブ
ロ−不織布/該スパンボンド不織布/該メルトブロ−不
織布の順に積層した三層構造の物であつた。但し用いた
熱圧着装置は凸部面積14%のエンボスロ−ルと金属フ
ラツトロ−ルからなる装置であつた。熱圧着条件はエン
ボスロ−ルが温度128℃、金属フラツトロ−ルが温度
128、線圧45kgf/cmであつた。該熱処理によ
り、目付けがほとんど変わらず、56g/m2であつ
た。該積層不織布は目付40g/m2の換算時の縦強力
が8.55kgf/5cm、横強力が6.78kgf/
5cmであつた。又該積層不織布の積層面をカミソリで
切断して測定したメルトブロ−不織布の見かけ密度は積
層後の熱処理により上昇し、0.079g/cm3 であ
つた。該積層不織布は風合いが良、抜け毛なし、ポリマ
−玉0個/m2 、剥離強力435gf/5cmであつ
た。該積層不織布は精密濾過用フイルタ−やワイパ−、
体液吸収性物品等に使用可能と判断された。
−トレギュラ−スパンボンド不織布とポリプロピレンレ
ギュラ−メルトブロ−極細繊維不織布を積層した二層構
造のスル−エア−熱処理積層不織布を製造した。スパン
ボンド不織布は押出機を一台用い、紡糸口金は孔径0.
4mmのレギュラ−繊維スパンボンド用紡糸口金を用い
た。融点257℃のポリエチレンテレフタレ−トを用
い、紡糸温度300℃で紡糸し、エアサツカ−で180
0m/分の速度で吸引し、長繊維をエア−と共にネツト
コンベア−に吹き付けた。該ウエブは繊度2.5d/
f、繊度斑178%であつた。該ウエブを前記実施例6
同様のエンボスロ−ル熱圧着装置を用い、熱圧着した不
織布を得た。熱圧着条件は、エンボスロ−ル温度が24
8℃、金属フラツトロ−ル温度が245℃線圧が35k
gf/cmであつた。得られた不織布は目付け21g/
m2、縦強力3.64kgf/5cm、横強力3.28
kgf/5cmであつた。
記実施例1で得たポリプロピレンレギュラ−メルトブロ
−極細繊維不織布を積層し、前記実施例1同様の方法
で、スル−エア−型加熱機を用い、温度155℃で加熱
し、両層が熱融着した積層不織布を製造した。該不織布
は該熱処理により、目付けが増加し、46g/m2であ
つた。該積層不織布は目付40g/m2換算時の縦強力
が5.43kgf/5cm、横強力が4.82kgf/
5cmであつた。又該積層不織布の積層面をカミソリで
切断して測定したメルトブロ−不織布の見かけ密度は積
層後の熱処理により上昇し、0.075g/cm3 であ
つた。又該積層不織布は、積層後の熱処理でメルトブロ
−不織布が熱収縮し、メルトブロ−不織布層が、波状の
皺が発生していた。該積層不織布は風合いが不良、抜け
毛なし、ポリマ−玉0個/m2 、剥離強力5gf/5c
mであつた。該積層不織布は皺があり、精密濾過用フイ
ルタ−やワイパ−、体液吸収性物品等に使用不可能と判
断された。又、剥離しやすいものであった。
ンテレフタレ−トレギュラ−スパンボンド不織布とポリ
プロピレンレギュラ−メルトブロ−極細繊維不織布を積
層した二層構造のスル−エア−熱処理積層不織布を製造
した。なお、スパンボンド不織布は前記比較例1に同じ
物を用いた。前記実施例1類似の製造方法でポリプロピ
レンレギュラ−メルトブロ−極細繊維不織布を製造し
た。熱可塑性樹脂として融点167℃、MFR21(2
30℃、g/10分)のポリプロピレンを用い紡糸温度
280℃で紡糸し、加熱空気温度350℃、圧力1.2
kgf/cm2の条件で加熱空気をブロ−し、ネツトコ
ンベア−に吹き付けた。得られたウエブは繊維径11.
9μmであつた。該ウエブは紡糸時の自熱による融着が
ほとんどない物であつた。該ウエブは熱融着を強化する
ための熱処理を中止した。該ウエブは目付け19g/m
2、縦強力0.12kgf/5cm、横強力0.08k
gf/5cm、見かけ密度0.043g/cm3であつ
た。又該メルトブロ−不織布は目視及び手触りでポリマ
−玉があるのが認められた。又風合いはザラつき感及び
皮膚刺激があつた。
レ−トレギュラ−スパンボンド不織布と前記比較例2で
得たポリプロピレンレギュラ−メルトブロ−極細繊維不
織布を積層し、前記実施例1同様、スル−エア−熱処理
機を用い温度155℃で加熱し積層不織布を得た。該不
織布は該熱処理により、目付けが僅かに増加し、42g
/m2であつた。該積層不織布は目付40g/m2換算時
の縦強力が5.95kgf/5cm、横強力が5.22
kgf/5cmであつた。又該積層不織布の積層面をカ
ミソリで切断して測定したメルトブロ−不織布の見かけ
密度は積層後の熱処理により上昇し、0.058g/c
m3 であつた。又該積層不織布は、積層後の熱処理でメ
ルトブロ−不織布が熱収縮し、メルトブロ−不織布層
が、波状の皺が発生した。該積層不織布は風合いがザラ
ツキ感がありかつ皮膚刺激があり風合い不良、抜け毛な
し、ポリマ−玉18個/m2 、剥離強力5gf/5cm
であつた。該積層不織布は皺があり、精密濾過用フイル
タ−やワイパ−、体液吸収性物品等に使用不可能と判断
された。
三元共重合体/ポリプロピレン混繊スパンボンド不織布
と、前記実施例3類似の製法で得た後記複合メルトブロ
−極細繊維不織布を積層した二層構造のスル−エア−熱
処理積層不織布を製造した。複合メルトブロ−不織布
は、鞘成分として融点133℃、MFR21(190
℃、g/10分)の高密度ポリエチレンを用い、紡糸温
度260℃で押出し、芯成分として融点166℃、MF
R23(230℃、g/10分)のポリプロピレンを用
い、紡糸温度270℃で押出し、鞘成分と芯成分の複合
比50/50重量%とし、加熱空気温度360℃、圧力
0.9kgf/cm2の条件でメルトブロ−紡糸した。
該ウエブは繊維径17.2μmであつた。該ウエブは紡
糸時の自熱で弱い融着のある不織布状の物であつた。該
ウエブを更にスル−エア−型加熱機を用い、温度145
℃で加熱し鞘成分で繊維の交点が融着した不織布を得
た。該不織布は目付け21g/m2、縦強力1.32k
gf/5cm、横強力1.06kgf/5cm、見かけ
密度0.035g/cm3であつた。又該メルトブロ−
不織布は目視及び手触りでポリマ−玉があるのが認めら
れた。又風合いはザラつき感及び皮膚刺激があつた。
ブロ−極細繊維不織布とを積層し、前記実施例1同様の
方法で、スル−エア−熱処理機を用い温度145℃で加
熱し、その両層が融着した積層不織布を得た。該積層不
織布は積層後の熱処理により、目付けが僅かに増加し、
43g/m2であつた。該不織布は目付40g/m2の換
算時の縦強力が7.82kgf/5cm、横強力6.3
6kgf/5cmであつた。又該積層不織布の積層面を
カミソリで切断して測定したメツトブロ−不織布の見か
け密度は積層後の熱処理により僅かに上昇し、0.04
0g/cm3 であつた。該積層不織布はザラツキ感があ
りかつ皮膚刺激があり風合い不良、抜け毛なし、ポリマ
−玉26個/m2、剥離強力158gf/5cmであつ
た。該積層不織布は皺があり、精密濾過用フイルタ−や
ワイパ−、体液吸収性物品等に使用不可能と判断され
た。
三元共重合体/ポリプロピレン混繊スパンボンド不織布
と、前記比較例3で得た高密度ポリエチレン/ポリプロ
ピレン複合メルトブロ−極細繊維不織布を積層し、エン
ボスロ−ル熱圧着不織布を製造した。熱圧着装置は前記
実施例6に同じ装置を用いた。熱処理条件はエンボスロ
−ル温度が124℃、金属フラツトロ−ル温度が124
℃、線圧11kgf/cmであつた。積層不織布は、熱
処理で目付けがほとんど変化せず42g/m2であつ
た。該積層不織布は目付40g/m2換算時の縦強力が
8.98kgf/5cm、横強力8.01kgf/5c
mであつた。又該積層不織布の積層面をカミソリで切断
して測定したメルトブロ−不織布の見かけ密度は積層後
の熱処理により僅かに上昇し、0.048g/cm3 で
あつた。該積層不織布はザラツキ感がありかつ皮膚刺激
があり風合い不良、抜け毛なし、ポリマ−玉個26個/
m2、剥離強力588gf/5cmであつた。該積層不
織布は不織布強力や剥離強力が大であるが、ワイパ−、
体液吸収性物品等に使用不可能と判断された。
繊維不織布のスル−エア−熱処理不織布を製造した。該
混繊スパンボンド不織布は前記実施例1同様の製法で製
造した。但し第一成分として融点133℃、MFR10
(190℃、g/10分)の高密度ポリエチレンを用い
紡糸温度290℃、第二成分として融点166℃、MF
R8(230℃、g/10分)のポリプロピレンを用い
紡糸温度280℃、第一成分と第二成分の混繊比50/
50重量%の条件で紡糸し、エアサツカ−による紡糸速
度が918m/分であつた。混繊ウエブは繊度4.9d
/f、繊度斑175%であつた。該ウエブを前記実施例
1同様、温度144℃でスル−エア−熱処理し、低融点
長繊維で繊維の交点が融着された不織布を得た。該不織
布は目付け20g/m2、縦強力3.66kgf/5c
m、横強力3.35kgf/5cmであつた。
プロピレンメルトブロ−不織布を製造した。熱可塑性樹
脂として融点167℃、MFR18(230℃、g/1
0分)のポリプロピレンを用い、紡糸温度280℃、加
熱空気温度340℃、圧力0.7kgf/cm2の条件
でメルトブロ−紡糸した。該ウエブは繊維径18.0μ
mであつた。又該ウエブは紡糸時の自熱で弱い熱融着の
ある不織布状の物であつた。該不織布は目付け19g/
m2、縦強力0.86kgf/5cm、横強力0.72
kgf/5cm、見かけ密度0.039g/cm3 、ポ
リマ−玉が0個/m2であつた。前記混繊スパンボンド
不織布と前記レギュラ−繊維メルトブロ−不織布を積
層、前記実施例1同様温度145℃でスル−エア熱処理
し、両層が融着した積層不織布を得た。該不織布はスル
−エア熱処理で目付けが僅かに上昇し、40g/m2、
縦強力4.68kgf/5cm、横強力3.81kgf
/5cm、メルトブロ−不織布の見かけ密度が僅かに上
昇し、0.042g/cm3であつた。該積層不織布は
メルトブロ−不織布の風合いが硬くしかもスパンボンド
不織布層が繊度斑によるザラツキ感があり、風合い不良
であつた。 又抜け毛なし、ポリマ−玉個0個/m2、剥
離強力305gf/5cmであつた。該積層不織布は不
織布強力や剥離強力が大であるが、風合いが不良である
ので、新生児用の体液吸収性物品等に使用不可能と判断
された。
裏面材を主構成材料とし、表面材の両脇に横漏れ防止の
サイドギャザーを備えた市販の紙おむつを用い、該サイ
ドギャザーのみ前記実施例1で得られた積層不織布に置
き換えた。該市販の紙おむつは表面材がポリオレフイン
系熱融着性複合繊維のステ−プルが使用され且つ繊維同
士の交点が融着された不織布であつた。サイドギャザー
はポリオレフィン系長繊維が熱圧着された不織布であっ
た。又該吸収材はパルプ及び高吸水樹脂を主材料とし、
これがテイシュで包まれた物であつた。又該裏面材は、
ポリエチレンフイルムからなる物であつた。該紙おむつ
からサイドギャザーのみナイフで切りとり剥離しながら
除去し、該表面材に代えて、前記実施例1で得た積層不
織布をその混繊メルトブロ−不織布側が肌側(内側)で
混繊スパンボンド不織布側が外側になるように積層し
た。更に前記サイドギャザーと裏面材の間で且つ脚部近
傍のサイド側にポリウレタン弾性糸を三本ずつ配置し
た。その後前記紙おむつのサイドギャザー部のみ、温度
145℃のヒートシーラーで熱圧着し、本発明の紙おむ
つを得た。この紙おむつはサイドギャザーの風合いが良
く、しかも表面材の耐抜毛性、耐剥離性、不織布強力も
高く非常に優れた物であつた。更に、該サイドギャザー
をメルトブロー不織布にしたことにより横漏れ防止効果
が一段と向上した。
繊スパンボンド不織布とメルトブロ−極細繊維不織布が
積層され、且つ両層が熱融着された不織布であるので、
風合いが柔らかく、しかも不織布強力や剥離強力等が大
きい等の効果がある。又混繊スパンボンド不織布は長繊
維の繊度斑が少ない物を用い、しかもメルトブロ−極細
繊維不織布は繊維径が小で且つ見かけ密度等が特定の範
囲にあり且つポリマ−玉等のない不織布等を用いている
ので、ザラツキ感や皮膚刺激等がないので液吸収性物品
等に用いる事ができる。又本発明の積層不織布を紙おむ
つ等の材料として用いた吸収性物品は、風合いや、液吸
収性等が優れた物である。
Claims (12)
- 【請求項1】 混繊スパンボンド不織布とメルトブロ−
極細繊維不織布が積層された多層構造の不織布であつ
て、該混繊スパンボンド不織布は融点差が10℃以上あ
る低融点長繊維10〜90重量%と高融点長繊維90〜
10重量%が混繊され且つ該低融点長繊維で融着された
不織布であり、該メルトブロ−極細繊維不織布が平均繊
維径0.1〜10μmの極細繊維からなり、且つ、該混
繊スパンボンド不織布と該メルトブロ−極細繊維不織布
が該混繊スパンボンド不織布の低融点長繊維の融着及び
該メルトブロ−極細繊維不織布の極細繊維の融着の内の
少なくとも一方により一体化された積層不織布。 - 【請求項2】 混繊スパンボンド不織布が平均繊維径
0.4〜10d/fの混繊長繊維からなり、メルトブロ
−極細繊維不織布が直径0.2mm以上のポリマ−玉が
10個/m2以下で見掛け密度が0.02〜0.2g/
cm3 で、且つ積層不織布の横強力が0.6kgf/5
cm以上で、両層の剥離強力が6gf/5cm以上であ
る請求項1記載の積層不織布。 - 【請求項3】 混繊スパンボンド不織布が繊度斑150
%以下の混繊長繊維からなる請求項1若しくは2の何れ
かに記載の積層不織布。 - 【請求項4】 混繊維スパンボンド不織布が異繊度混繊
長繊維からなる請求項1若しくは2の何れかに記載の積
層不織布。 - 【請求項5】 混繊スパンボンド不織布が熱収縮差混繊
長繊維からなる請求項1若しくは2の何れかに記載の積
層不織布。 - 【請求項6】 メルトブロ−極細繊維不織布がレギュラ
−メルトブロ−極細繊維からなり且つ繊維同士が融着さ
れた不織布である請求項1〜5の何れかに記載の積層不
織布。 - 【請求項7】 メルトブロ−極細繊維不織布が、融点差
が10℃以上ある低融点樹脂10〜90重量%と高融点
樹脂90〜10重量%からなり且つ該低融点樹脂が繊維
表面の少なくとも一部を形成する複合メルトブロ−極細
繊維からなり、且つ、該複合メルトブロ−極細繊維の低
融点樹脂で融着された不織布である請求項1〜5の何れ
かに記載の積層不織布。 - 【請求項8】 メルトブロ−極細繊維不織布が、融点差
が10℃以上ある低融点極細繊維10〜90重量%と高
融点極細繊維90〜10重量%からなる混繊メルトブロ
−極細繊維からなり、且つ該低融点極細繊維で融着され
た不織布である請求項1〜5の何れかに記載の積層不織
布。 - 【請求項9】 混繊スパンボンド不織布の少なくとも一
種の長繊維及び該混繊スパンボンド不織布と積層するレ
ギュラ−メルトブロ−極細繊維又は複合メルトブロ−極
細繊維又は混繊メルトブロ−極細繊維不織布の少なくと
も一種の極細繊維が、ポリエチレン、プロピレンと他の
αーオレフィンとの結晶性共重合体、ポリプロピレンの
何れかから選ばれたポリオレフイン樹脂が使用された繊
維である請求項1〜8の何れかに記載の積層不織布。 - 【請求項10】 混繊スパンボンド不織布とメルトブロ
−極細繊維不織布が熱スル−エア−で融着された請求項
1〜9の何れかに記載の積層不織布。 - 【請求項11】 混繊スパンボンド不織布とメルトブロ
−極細繊維不織布が圧着面積5〜25%のエンボスロ−
ルで熱圧着された請求項1〜9の何れかに極細の不織
布。 - 【請求項12】 吸収性物品を構成する少なくとも一つ
の材料として、請求項1〜11の何れかに記載の積層不
織布が使用された吸収性物品。
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