JPH10250818A - 焼結含油ブシュコンベヤチェーン - Google Patents
焼結含油ブシュコンベヤチェーンInfo
- Publication number
- JPH10250818A JPH10250818A JP9056231A JP5623197A JPH10250818A JP H10250818 A JPH10250818 A JP H10250818A JP 9056231 A JP9056231 A JP 9056231A JP 5623197 A JP5623197 A JP 5623197A JP H10250818 A JPH10250818 A JP H10250818A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- impregnated
- bush
- roller
- sintered
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65G—TRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
- B65G17/00—Conveyors having an endless traction element, e.g. a chain, transmitting movement to a continuous or substantially-continuous load-carrying surface or to a series of individual load-carriers; Endless-chain conveyors in which the chains form the load-carrying surface
- B65G17/30—Details; Auxiliary devices
- B65G17/38—Chains or like traction elements; Connections between traction elements and load-carriers
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65G—TRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
- B65G45/00—Lubricating, cleaning, or clearing devices
- B65G45/02—Lubricating devices
- B65G45/08—Lubricating devices for chains
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/02—Parts of sliding-contact bearings
- F16C33/04—Brasses; Bushes; Linings
- F16C33/06—Sliding surface mainly made of metal
- F16C33/10—Construction relative to lubrication
- F16C33/1025—Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant
- F16C33/103—Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant retained in or near the bearing
- F16C33/104—Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant retained in or near the bearing in a porous body, e.g. oil impregnated sintered sleeve
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16G—BELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
- F16G13/00—Chains
- F16G13/02—Driving-chains
- F16G13/06—Driving-chains with links connected by parallel driving-pins with or without rollers so called open links
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65G—TRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
- B65G2201/00—Indexing codes relating to handling devices, e.g. conveyors, characterised by the type of product or load being conveyed or handled
- B65G2201/02—Articles
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Chain Conveyers (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 焼結含油ブシュ外周面やローラ内周面の摩耗
が低減されて、ローラと焼結含油ブシュとの間で発生す
る摺動音や焼付きを防止できる耐久性が高く製造コスト
の安い焼結含油ブシュコンベヤチェーンを提供する。 【解決手段】 焼結含油ブシュ2にローラ6が回転自在
に外嵌されている焼結含油ブシュコンベヤチェーン1に
おける前記焼結含油ブシュ2を6.0g/cm3〜7.1
g/cm3の範囲の焼結密度とし、また、ローラ6の少
なくとも焼結含油ブシュの外周面と接触する内周面を樹
脂で形成している。
が低減されて、ローラと焼結含油ブシュとの間で発生す
る摺動音や焼付きを防止できる耐久性が高く製造コスト
の安い焼結含油ブシュコンベヤチェーンを提供する。 【解決手段】 焼結含油ブシュ2にローラ6が回転自在
に外嵌されている焼結含油ブシュコンベヤチェーン1に
おける前記焼結含油ブシュ2を6.0g/cm3〜7.1
g/cm3の範囲の焼結密度とし、また、ローラ6の少
なくとも焼結含油ブシュの外周面と接触する内周面を樹
脂で形成している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローラが外嵌され
るブシュに焼結含油ブシュが用いられているコンベヤチ
ェーンに関する。
るブシュに焼結含油ブシュが用いられているコンベヤチ
ェーンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の例えば実開平1−149048号
公報に記載されているような焼結含油ブシュを用いたロ
ーラチェーンには、S15CやSCM435のような材
料の鋼製ローラが用いられているが、このような鋼製ロ
ーラをそのまま焼結含油ブシュと組み合わせてコンベヤ
チェーンを製作すると、使用中にローラ内面に生じた微
細な摩耗金属粉が潤滑油中に混入して潤滑油を劣化さ
せ、また、潤滑油中に浮遊する前記摩耗金属粉が含油焼
結ブシュの外周面に付着堆積してそこに開口する微細な
含油細孔を塞いでしまうため、潤滑性能が低下して焼結
含油ブシュの摩耗が早期に進行してしまう問題があっ
た。
公報に記載されているような焼結含油ブシュを用いたロ
ーラチェーンには、S15CやSCM435のような材
料の鋼製ローラが用いられているが、このような鋼製ロ
ーラをそのまま焼結含油ブシュと組み合わせてコンベヤ
チェーンを製作すると、使用中にローラ内面に生じた微
細な摩耗金属粉が潤滑油中に混入して潤滑油を劣化さ
せ、また、潤滑油中に浮遊する前記摩耗金属粉が含油焼
結ブシュの外周面に付着堆積してそこに開口する微細な
含油細孔を塞いでしまうため、潤滑性能が低下して焼結
含油ブシュの摩耗が早期に進行してしまう問題があっ
た。
【0003】そこで、従来は、ローラ表面にニッケルメ
ッキや硬質クロムメッキを施したり硬化処理を施して摩
耗金属粉の発生を抑えることにより、焼結含油ブシュの
耐摩耗性を高め、チェーンの寿命の向上を図っていた。
ッキや硬質クロムメッキを施したり硬化処理を施して摩
耗金属粉の発生を抑えることにより、焼結含油ブシュの
耐摩耗性を高め、チェーンの寿命の向上を図っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たようなメッキや硬化処理をローラに施しても、焼結含
油ブシュの摩耗を低減する効果は少なく、焼結含油ブシ
ュ外周面の摩耗はあまり改善されず、しかも、チェーン
を製造する工程中のローラにメッキ処理を施す工程にコ
ストがかかるため、チェーンの製造コストが高くなり、
そのコストアップ分がチェーンの寿命向上のメリットに
十分反映されていなかった。
たようなメッキや硬化処理をローラに施しても、焼結含
油ブシュの摩耗を低減する効果は少なく、焼結含油ブシ
ュ外周面の摩耗はあまり改善されず、しかも、チェーン
を製造する工程中のローラにメッキ処理を施す工程にコ
ストがかかるため、チェーンの製造コストが高くなり、
そのコストアップ分がチェーンの寿命向上のメリットに
十分反映されていなかった。
【0005】また、焼結含油ブシュの外周面の摩耗が進
行すると、ローラ内周面との間に油膜切れが生じて摩耗
がさらに促進され、また、焼結含油ブシュとローラとの
間で接触面どうしの摺動音を発生したり焼付きを生じた
りする問題があった。
行すると、ローラ内周面との間に油膜切れが生じて摩耗
がさらに促進され、また、焼結含油ブシュとローラとの
間で接触面どうしの摺動音を発生したり焼付きを生じた
りする問題があった。
【0006】そこで、本発明は、前述したような従来技
術の問題を解決し、焼結含油ブシュ外周面やローラ内周
面の摩耗が低減されて、ローラと焼結含油ブシュとの間
で発生する摺動音や焼付きを防止できる耐久性が高く製
造コストの安い焼結含油ブシュコンベヤチェーンを提供
することを目的とする。
術の問題を解決し、焼結含油ブシュ外周面やローラ内周
面の摩耗が低減されて、ローラと焼結含油ブシュとの間
で発生する摺動音や焼付きを防止できる耐久性が高く製
造コストの安い焼結含油ブシュコンベヤチェーンを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的のため、本発明
の焼結含油ブシュコンベヤチェーンは、焼結含油ブシュ
にローラが回転自在に外嵌されている構造のものにおい
て、焼結含油ブシュは6.0g/cm3〜7.1g/c
m3の範囲の焼結密度を有しており、また、ローラの少
なくとも前記焼結含油ブシュの外周面と接触する内周面
が樹脂で形成されている。
の焼結含油ブシュコンベヤチェーンは、焼結含油ブシュ
にローラが回転自在に外嵌されている構造のものにおい
て、焼結含油ブシュは6.0g/cm3〜7.1g/c
m3の範囲の焼結密度を有しており、また、ローラの少
なくとも前記焼結含油ブシュの外周面と接触する内周面
が樹脂で形成されている。
【0008】
【作用】含油ブシュは、6.0g/cm3〜7.1g/
cm3の範囲の焼結密度を有しているため、実用上の機
械的強度と含油性能とをともに備えている。そして、含
油ブシュに外嵌されているローラの少なくとも前記焼結
含油ブシュの外周面と接触する内周面は樹脂で形成され
ているため、ローラが微細な摩耗金属粉を発生して潤滑
油を劣化させるようなことがなく良好な潤滑状態が維持
され、ローラと焼結含油ブシュとの間に焼付きを生じた
りやローラの回転時に摺動音を発生することが防止され
る。しかも、焼結含油ブシュ外周面と摺接するローラ内
周面はそれ自体高い自己潤滑性を有しているため、焼結
含油ブシュの外周面やローラ内周面の摩耗が抑制されて
チェーンの寿命が向上する。
cm3の範囲の焼結密度を有しているため、実用上の機
械的強度と含油性能とをともに備えている。そして、含
油ブシュに外嵌されているローラの少なくとも前記焼結
含油ブシュの外周面と接触する内周面は樹脂で形成され
ているため、ローラが微細な摩耗金属粉を発生して潤滑
油を劣化させるようなことがなく良好な潤滑状態が維持
され、ローラと焼結含油ブシュとの間に焼付きを生じた
りやローラの回転時に摺動音を発生することが防止され
る。しかも、焼結含油ブシュ外周面と摺接するローラ内
周面はそれ自体高い自己潤滑性を有しているため、焼結
含油ブシュの外周面やローラ内周面の摩耗が抑制されて
チェーンの寿命が向上する。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の焼結含油ブシュコンベヤチェーン
の一実施例を示すものであって、焼結含油ブシュコンベ
ヤチェーン1(以下、単にチェーン1という)は、中空
円筒状の焼結含油ブシュ2の両端外周がそれぞれ一対の
内プレート3のブシュ孔3Aに嵌着固定され、前記ブシ
ュ2内に回転自在に嵌挿されたピン4の両端が前記一対
の内プレート3の両外側に配置された外プレート5のピ
ン孔5Aに嵌着固定されて構成されている。
する。図1は本発明の焼結含油ブシュコンベヤチェーン
の一実施例を示すものであって、焼結含油ブシュコンベ
ヤチェーン1(以下、単にチェーン1という)は、中空
円筒状の焼結含油ブシュ2の両端外周がそれぞれ一対の
内プレート3のブシュ孔3Aに嵌着固定され、前記ブシ
ュ2内に回転自在に嵌挿されたピン4の両端が前記一対
の内プレート3の両外側に配置された外プレート5のピ
ン孔5Aに嵌着固定されて構成されている。
【0010】また、対向する一対の内プレート間におい
て、焼結含油ブシュ2にはローラ6が回転自在に外嵌さ
れている。前記ローラ6は、内プレート3及び外プレー
ト5の幅よりも突出する大きな外径を有していて、チェ
ーン1の水平走行路において、その外周面で被搬送物を
支持して搬送する構造になっている。
て、焼結含油ブシュ2にはローラ6が回転自在に外嵌さ
れている。前記ローラ6は、内プレート3及び外プレー
ト5の幅よりも突出する大きな外径を有していて、チェ
ーン1の水平走行路において、その外周面で被搬送物を
支持して搬送する構造になっている。
【0011】焼結含油ブシュ2には、その焼結密度を小
さくすると含油性能は向上するが機械的強度が低下し、
反対に大きくすると機械的強度は高まるが含油性能が低
下する傾向にあるため、実用上十分な機械的強度と含油
性能とを兼ね備えた6.0g/cm3〜7.1g/cm3
の範囲の焼結密度のものが用いられている。
さくすると含油性能は向上するが機械的強度が低下し、
反対に大きくすると機械的強度は高まるが含油性能が低
下する傾向にあるため、実用上十分な機械的強度と含油
性能とを兼ね備えた6.0g/cm3〜7.1g/cm3
の範囲の焼結密度のものが用いられている。
【0012】一方、前記焼結含油ブシュ2に外嵌される
ローラ6の材料には機械的強度の高いエンジニアリング
プラスチック等の樹脂が用いられる。一般的には、機械
的強度や耐摩耗性の面からポリオキシメチレン、ポリア
ミド等が用いられ、また、耐熱性を要する場合には、ポ
リフェニレンサルファイドやポリエーテルイミド、ポリ
フッ化ビニリデン等を用いることができる。
ローラ6の材料には機械的強度の高いエンジニアリング
プラスチック等の樹脂が用いられる。一般的には、機械
的強度や耐摩耗性の面からポリオキシメチレン、ポリア
ミド等が用いられ、また、耐熱性を要する場合には、ポ
リフェニレンサルファイドやポリエーテルイミド、ポリ
フッ化ビニリデン等を用いることができる。
【0013】また、図2は、本発明の焼結含油ブシュコ
ンベヤチェーンの別の実施例におけるローラの断面図で
あって、ローラ6Aは、同心の2層構造になっており、
焼結含油ブシュに回転自在に外嵌される樹脂製軸受部P
の外側に金属製外周部Sが嵌着されている。
ンベヤチェーンの別の実施例におけるローラの断面図で
あって、ローラ6Aは、同心の2層構造になっており、
焼結含油ブシュに回転自在に外嵌される樹脂製軸受部P
の外側に金属製外周部Sが嵌着されている。
【0014】前記樹脂製軸受部Pは、前述した実施例の
ローラ6と同様な樹脂材料で形成されており、金属製外
周部Sの材料としては、炭素鋼や合金鋼(例えばクロム
モリブデン鋼、ステンレス鋼等)の他、アルミニウム等
の非鉄金属材料を用いることができる。なお、この実施
例において、図示していないその他のチェーンを構成し
ている部材は、前述した図1に示した実施例と同様のも
のが用いられている。
ローラ6と同様な樹脂材料で形成されており、金属製外
周部Sの材料としては、炭素鋼や合金鋼(例えばクロム
モリブデン鋼、ステンレス鋼等)の他、アルミニウム等
の非鉄金属材料を用いることができる。なお、この実施
例において、図示していないその他のチェーンを構成し
ている部材は、前述した図1に示した実施例と同様のも
のが用いられている。
【0015】次に、図3は、本発明の焼結含油ブシュコ
ンベヤチェーンと従来の各種の焼結含油ブシュコンベヤ
チェーンに関する焼結含油ブシュとローラの摩耗試験の
結果を示したものある。前記摩耗試験は、焼結含油ブシ
ュに外径12.25mm、内径8.05mm、幅24.
28mm、焼結密度6.0g/cm3〜6.3g/cm3
の焼結含油品を用いた。
ンベヤチェーンと従来の各種の焼結含油ブシュコンベヤ
チェーンに関する焼結含油ブシュとローラの摩耗試験の
結果を示したものある。前記摩耗試験は、焼結含油ブシ
ュに外径12.25mm、内径8.05mm、幅24.
28mm、焼結密度6.0g/cm3〜6.3g/cm3
の焼結含油品を用いた。
【0016】また、試験に用いたローラには全て外径3
1.8mm、内径12.76mm、幅15.5mmの同
一形状のものであって、(A)SCM435相当の焼入
れ品の鋼製ローラ、(B)SCM435相当の焼入れ品
にニッケルメッキを施した鋼製ローラ、(C)SCM4
35相当の焼入れ品に硬質クロムメッキを施した鋼製ロ
ーラ、及び、(D)全体がポリオキシメチレンで形成さ
れた樹脂ローラの4種類を用い、前記各種ローラを焼結
含油ブシュにそれぞれ外嵌したものについて摩耗試験を
行った。
1.8mm、内径12.76mm、幅15.5mmの同
一形状のものであって、(A)SCM435相当の焼入
れ品の鋼製ローラ、(B)SCM435相当の焼入れ品
にニッケルメッキを施した鋼製ローラ、(C)SCM4
35相当の焼入れ品に硬質クロムメッキを施した鋼製ロ
ーラ、及び、(D)全体がポリオキシメチレンで形成さ
れた樹脂ローラの4種類を用い、前記各種ローラを焼結
含油ブシュにそれぞれ外嵌したものについて摩耗試験を
行った。
【0017】また、図示しないが、摩耗試験はコンベヤ
チェーンの実際の負荷条件を考慮して、各種のローラが
外嵌された焼結含油ブシュを固定支持部に一端が揺動自
在に取り付けられているてこに固定し、前記てこの他端
に吊り下げた重りによって、ローラの外周面を外径40
0mmの回転ドラムの外周面に40kgfで押し付けた
状態で、前記回転ドラムをモータで回転駆動し、てこに
固定されている焼結含油ブシュに対してローラを回転ド
ラムで摩擦駆動してローラ表面速度30m/分で所定時
間回転させておこなった。
チェーンの実際の負荷条件を考慮して、各種のローラが
外嵌された焼結含油ブシュを固定支持部に一端が揺動自
在に取り付けられているてこに固定し、前記てこの他端
に吊り下げた重りによって、ローラの外周面を外径40
0mmの回転ドラムの外周面に40kgfで押し付けた
状態で、前記回転ドラムをモータで回転駆動し、てこに
固定されている焼結含油ブシュに対してローラを回転ド
ラムで摩擦駆動してローラ表面速度30m/分で所定時
間回転させておこなった。
【0018】そして、回転ドラムを停止後、各種ローラ
内径と焼結含油ブシュ外径のそれぞれの摩耗量を測定し
て、回転ドラムの総回転数からローラ一回転あたりのブ
シュ外径及びローラ内径の摩耗量を算出した。
内径と焼結含油ブシュ外径のそれぞれの摩耗量を測定し
て、回転ドラムの総回転数からローラ一回転あたりのブ
シュ外径及びローラ内径の摩耗量を算出した。
【0019】図3に示すように、鋼製ローラ(A)を焼
結含油ブシュに組み合わせた場合には、焼結含油ブシュ
の外径、ローラ内径ともに摩耗量が大きく、ローラ内径
と焼結含油ブシュ外径との総摩耗量は、ニッケルメッキ
を施した鋼製ローラ(B)を用いた場合は、鋼製ローラ
(A)と比較して約1/5に減少し、また、硬質クロム
メッキを施したもの鋼製ローラ(C)を用いた場合で
は、さらに鋼製ローラ(A)の約1/8まで低減してい
る。
結含油ブシュに組み合わせた場合には、焼結含油ブシュ
の外径、ローラ内径ともに摩耗量が大きく、ローラ内径
と焼結含油ブシュ外径との総摩耗量は、ニッケルメッキ
を施した鋼製ローラ(B)を用いた場合は、鋼製ローラ
(A)と比較して約1/5に減少し、また、硬質クロム
メッキを施したもの鋼製ローラ(C)を用いた場合で
は、さらに鋼製ローラ(A)の約1/8まで低減してい
る。
【0020】そして、樹脂製のローラ(D)を用いた場
合は、焼結含油ブシュの外径摩耗量は0(測定限界値以
下)まで減少し、また、ローラ内径の摩耗量も他の何れ
のローラよりも少なく、ローラ内径と焼結含油ブシュ外
径間の総摩耗量は、鋼製ローラ(A)と比較して約1/
24にまで減少している。
合は、焼結含油ブシュの外径摩耗量は0(測定限界値以
下)まで減少し、また、ローラ内径の摩耗量も他の何れ
のローラよりも少なく、ローラ内径と焼結含油ブシュ外
径間の総摩耗量は、鋼製ローラ(A)と比較して約1/
24にまで減少している。
【0021】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の焼結含
油ブシュコンベヤチェーンによれば、含油ブシュに焼結
密度が6.0g/cm3〜7.1g/cm3の範囲のもの
が用いられているため、実用上の耐摩耗性や強度及び含
油性能が得られる。
油ブシュコンベヤチェーンによれば、含油ブシュに焼結
密度が6.0g/cm3〜7.1g/cm3の範囲のもの
が用いられているため、実用上の耐摩耗性や強度及び含
油性能が得られる。
【0022】また、含油ブシュに外嵌されているローラ
の少なくとも前記焼結含油ブシュの外周面と接触する内
周面が樹脂で形成されているため、ローラが微細な摩耗
金属粉を発生して潤滑油を劣化させるようなことがな
く、良好な潤滑状態が維持され、ローラと焼結含油ブシ
ュとの間の焼付きやローラの回転時の摺動音の発生を防
止して静粛で円滑なチェーン走行を行うことができる。
しかも、焼結含油ブシュ外周面と摺接するローラ内周面
はそれ自体高い自己潤滑性を有しているため、焼結含油
ブシュの外周面やローラ内周面の摩耗が抑制されてチェ
ーンの耐久寿命を向上させることができる。
の少なくとも前記焼結含油ブシュの外周面と接触する内
周面が樹脂で形成されているため、ローラが微細な摩耗
金属粉を発生して潤滑油を劣化させるようなことがな
く、良好な潤滑状態が維持され、ローラと焼結含油ブシ
ュとの間の焼付きやローラの回転時の摺動音の発生を防
止して静粛で円滑なチェーン走行を行うことができる。
しかも、焼結含油ブシュ外周面と摺接するローラ内周面
はそれ自体高い自己潤滑性を有しているため、焼結含油
ブシュの外周面やローラ内周面の摩耗が抑制されてチェ
ーンの耐久寿命を向上させることができる。
【0023】また、チェーンの製造工程中、コストのか
かるローラのメッキ処理や硬化処理の工程を省くことが
できるため、チェーンの製造コストを下げることができ
る。
かるローラのメッキ処理や硬化処理の工程を省くことが
できるため、チェーンの製造コストを下げることができ
る。
【図1】 本発明の焼結含油ブシュコンベヤチェーンの
一実施例を示す図。
一実施例を示す図。
【図2】 本発明の焼結含油ブシュコンベヤチェーンの
別の実施例におけるローラの断面図。
別の実施例におけるローラの断面図。
【図3】焼結含油ブシュと各種ローラの摩耗試験の結果
を示す図。
を示す図。
1 焼結含油ブシュコンベヤチェーン 2 焼結含油ブシュ 3 内プレート 3A ブシュ孔 4 ピン 5 外プレート 5A ピン孔 6,6A ローラ P 樹脂製軸受部 S 鋼製外周部
Claims (1)
- 【請求項1】 焼結含油ブシュにローラが回転自在に外
嵌されている焼結含油ブシュコンベヤチェーンにおい
て、 焼結含油ブシュは6.0g/cm3〜7.1g/cm3の
範囲の焼結密度を有するとともに、ローラの少なくとも
前記焼結含油ブシュの外周面と接触する内周面が樹脂で
形成されていることを特徴とする焼結含油ブシュコンベ
ヤチェーン。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9056231A JPH10250818A (ja) | 1997-03-11 | 1997-03-11 | 焼結含油ブシュコンベヤチェーン |
EP98103082A EP0864776A1 (en) | 1997-03-11 | 1998-02-21 | Conveyor chain using an oil impregnated sintered bushing |
US09/037,010 US6098787A (en) | 1997-03-11 | 1998-03-09 | Conveyor chain using an oil impregnated sintered bushing |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9056231A JPH10250818A (ja) | 1997-03-11 | 1997-03-11 | 焼結含油ブシュコンベヤチェーン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10250818A true JPH10250818A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=13021340
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9056231A Pending JPH10250818A (ja) | 1997-03-11 | 1997-03-11 | 焼結含油ブシュコンベヤチェーン |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6098787A (ja) |
EP (1) | EP0864776A1 (ja) |
JP (1) | JPH10250818A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1645528A1 (en) | 2004-10-05 | 2006-04-12 | Tsubakimoto Chain Co. | Conveyor chain |
KR100863661B1 (ko) * | 2003-11-13 | 2008-10-15 | 가부시기가이샤쯔바기모도체인 | 케이블 보호안내장치 |
US7594332B2 (en) | 2004-06-04 | 2009-09-29 | Tsubakimoto Chain Co. | Method and apparatus for making a cylindrical bearing member |
JP2014011069A (ja) * | 2012-06-29 | 2014-01-20 | Omron Corp | 物体検出用アクチュエータおよび物体検出用スイッチ |
Families Citing this family (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19941913A1 (de) * | 1999-09-02 | 2001-03-15 | Otis Elevator Co | Personenbeförderer mit schmiermittelfrei betreibbarem Ketten/Kettenrad-Antrieb |
JP2005519826A (ja) * | 2002-03-08 | 2005-07-07 | フロスト・リンクス・インコーポレイテッド | コンベヤチェーン |
US7246699B2 (en) * | 2002-03-08 | 2007-07-24 | Frost Links, Inc. | Conveyor chain |
DE20206947U1 (de) * | 2002-05-02 | 2003-02-06 | Joh. Winklhofer & Söhne GmbH und Co KG, 81369 München | Gelenkkette mit nitriertem Gelenkbolzen |
US6908088B2 (en) * | 2003-03-25 | 2005-06-21 | William Kurt Feick | Wheelbarrow bumper |
DE202005011198U1 (de) * | 2004-09-10 | 2005-09-22 | Joh. Winklhofer & Söhne GmbH und Co. KG | Rollenkette mit großer Laschenhöhe |
JP2006214485A (ja) * | 2005-02-02 | 2006-08-17 | Tsubakimoto Chain Co | 耐寒用ローラチェーン |
WO2007029336A1 (ja) * | 2005-09-09 | 2007-03-15 | Daido Kogyo Co., Ltd. | 給脂装置を有するシールチェーン |
BRPI0618974A2 (pt) * | 2005-11-23 | 2011-09-20 | Frost Links Inc | montagem de pino para correia transportadora |
US8657100B2 (en) | 2006-02-16 | 2014-02-25 | Frost Links, Inc. | Conveyor slide plate with reservoir |
CA2642449A1 (en) | 2006-02-16 | 2007-08-30 | Frost Links Inc. | Conveyor chain pin with reservoir |
JP4471995B2 (ja) * | 2007-09-03 | 2010-06-02 | 株式会社椿本チエイン | 無給油チェーン及び無給油チェーンの製造方法 |
US7762391B2 (en) * | 2008-07-10 | 2010-07-27 | Jager Todd G | Conveyor chain |
US8602201B2 (en) * | 2012-02-28 | 2013-12-10 | Cinetic Sorting Corp. | Releasable shoe and method for shoe sorter |
US8727096B2 (en) | 2012-02-29 | 2014-05-20 | Cinetic Sorting Corp. | Shoe sorter conveyor switch and method |
CN103603924A (zh) * | 2013-11-28 | 2014-02-26 | 青岛锦象链条制造有限公司 | 一种板式链条 |
CN103899708B (zh) * | 2014-03-28 | 2016-01-27 | 杭州东华链条集团有限公司 | 适用于低温环境的链条及其制备方法 |
DE202014003948U1 (de) * | 2014-05-13 | 2015-08-14 | Wippermann Jr. Gmbh | Rollenkette |
FR3085362A1 (fr) * | 2018-08-30 | 2020-03-06 | C.E.R.M.E.X. Constructions Etudes Et Recherches De Materiels Pour L'emballage D'expedition | Utilisation de chaine auto-lubrifiee pour convoyeur de fardeleuse et dispositif de fardeleuse pourvu de chaine auto-lubrifiee |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS624112A (ja) * | 1985-06-26 | 1987-01-10 | Tsubakimoto Chain Co | チエ−ン |
JPH01149048A (ja) * | 1987-12-07 | 1989-06-12 | Konica Corp | 写真現像処理装置 |
JPH01171409A (ja) * | 1987-12-25 | 1989-07-06 | Iseki & Co Ltd | 搬送用チェン装置 |
JPH01149048U (ja) * | 1988-04-06 | 1989-10-16 | ||
WO1993003484A1 (en) * | 1991-07-31 | 1993-02-18 | Sony Corporation | Tape guide roller for tape cassette and method of making said roller |
JPH06227632A (ja) * | 1993-02-04 | 1994-08-16 | Enuma Chain Seisakusho:Kk | コンベヤチェーン |
-
1997
- 1997-03-11 JP JP9056231A patent/JPH10250818A/ja active Pending
-
1998
- 1998-02-21 EP EP98103082A patent/EP0864776A1/en not_active Withdrawn
- 1998-03-09 US US09/037,010 patent/US6098787A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100863661B1 (ko) * | 2003-11-13 | 2008-10-15 | 가부시기가이샤쯔바기모도체인 | 케이블 보호안내장치 |
US7594332B2 (en) | 2004-06-04 | 2009-09-29 | Tsubakimoto Chain Co. | Method and apparatus for making a cylindrical bearing member |
EP1645528A1 (en) | 2004-10-05 | 2006-04-12 | Tsubakimoto Chain Co. | Conveyor chain |
JP2014011069A (ja) * | 2012-06-29 | 2014-01-20 | Omron Corp | 物体検出用アクチュエータおよび物体検出用スイッチ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6098787A (en) | 2000-08-08 |
EP0864776A1 (en) | 1998-09-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH10250818A (ja) | 焼結含油ブシュコンベヤチェーン | |
KR100361951B1 (ko) | 베어링 구조 | |
EP1159541B1 (en) | Roller with self-lubricated bearing | |
JP2004084815A (ja) | 軸受装置 | |
US20090311476A1 (en) | Component Unit, in particular a molded component, with a coating | |
KR20060113555A (ko) | 베어링 부재 | |
JP2008232256A (ja) | 円筒ころを組み込んだローラチェーン | |
US20080280716A1 (en) | Chain for use in automobile engine | |
JP2000072055A (ja) | トラックアセンブリ | |
US6855081B2 (en) | Articulated chain | |
US20050176539A1 (en) | Sprocket chain comprising nitrated joint pins | |
JP3815027B2 (ja) | ローラ支持用軸受装置 | |
JPH11293304A (ja) | 複層焼結摺動部材とその製造方法 | |
CN213744460U (zh) | 止推片、曲轴总成和发动机 | |
JP2593138B2 (ja) | すべり軸受 | |
CN209458285U (zh) | 一种低转动惯量高强度过辊 | |
JPH10184689A (ja) | 滑り軸受およびテンションプーリの支点軸受 | |
JPH11350008A (ja) | 焼結銅合金系摺動材料 | |
JPH0810704Y2 (ja) | シリンダ | |
JP2002039183A (ja) | 焼結含油軸受 | |
JP2868153B2 (ja) | すべり軸受 | |
JP3719948B2 (ja) | 耐摩耗チェーン | |
JPS6248984A (ja) | ロ−タリコンプレツサ | |
KR200185554Y1 (ko) | 오일리스 체인 | |
JPS58187616A (ja) | メタル軸受 |