[go: up one dir, main page]

JPH10244905A - ウエビング巻取装置 - Google Patents

ウエビング巻取装置

Info

Publication number
JPH10244905A
JPH10244905A JP9049350A JP4935097A JPH10244905A JP H10244905 A JPH10244905 A JP H10244905A JP 9049350 A JP9049350 A JP 9049350A JP 4935097 A JP4935097 A JP 4935097A JP H10244905 A JPH10244905 A JP H10244905A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
webbing
alr
cam member
pawl
take
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9049350A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3258587B2 (ja
Inventor
Akira Kadoyashiki
晃 角屋敷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP04935097A priority Critical patent/JP3258587B2/ja
Priority to US08/868,897 priority patent/US5938138A/en
Priority to EP97109088A priority patent/EP0811535B1/en
Priority to DE69726643T priority patent/DE69726643T2/de
Publication of JPH10244905A publication Critical patent/JPH10244905A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3258587B2 publication Critical patent/JP3258587B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/36Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency
    • B60R22/415Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency with additional means allowing a permanent locking of the retractor during the wearing of the belt

Landscapes

  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエビングの全引出し付近への引出しでEL
RからALRへ切り換わる機能を備えていても、ALR
への切り換え時に巻取軸にウエビングが余巻きとして残
らないようにしてウエビングを全量引出しできるように
し、さらに構造を簡素化する。 【解決手段】 ウエビングが全引出し状態になるとカム
32はALRパウル22をロック輪18のラチェット歯
20へ係合させてウエビング巻取軸のウエビング引出回
転を阻止するが、少なくとも巻取軸よりウエビングを全
量引き出し前の所定状態から全量引き出してさらに巻込
み動作に移行するまで、カム部材32の連動制止部62
によって、ALRパウル22を、ロック輪18に係合不
能な状態に設定することにより、ウエビングを全量引き
出し可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートベルト装置
に用いられ、ウエビングが所定量引き出された後は常に
ウエビングの引出しを阻止する状態とすることができる
ウエビング巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に配設されるウエビング巻取装置に
は、必要時にウエビングの引出方向回転を阻止するロッ
ク機構が内蔵されている。
【0003】この種のロック機構を備えたウエビング巻
取装置には、通常はウエビングの巻取り及び引出しが可
能で、車両急減速時になると加速度センサによってこれ
を感知しロック機構が瞬時に巻取軸のウエビング引出方
向回転を阻止する所謂ELR(エマージェンシー・ロッ
キング・リトラクタ)と、ウエビングを乗員が装着した
後に余剰長さが巻き取られるとロック機構が作動し、そ
れ以上の引出しを阻止すると共に、このウエビングの引
出し阻止状態が、ウエビングを巻取装置にほぼ全部巻き
込ませると解除され、再度ウエビングの引出しが可能と
される所謂ALR(オートマチック・ロッキング・リト
ラクタ)とがある。
【0004】ここで、これらのELRとALRとが併設
されたウエビング巻取装置が既に本件出願人により案出
されている(一例として、実開平3−121059号公
報参照)。
【0005】この公報に開示されたウエビング巻取装置
では、巻取軸に追従して回転すると共に回転が阻止され
ることによりロック手段を作動させ巻取軸のウエビング
引出方向回転を阻止するロック輪と、このロック輪に対
して通常は離間した位置に位置されるが車両急減速時に
なるとロック輪に係合してその回転を阻止するELRレ
バーと、ロック輪に係合する係合位置及びロック輪から
離間する離間位置に選択的に保持されるALRレバー
と、を備えている。さらに、このALRレバーの位置を
切替えるための解除ギヤが、巻取軸に対して同軸的に配
置されている。
【0006】この解除ギヤは巻取軸が回転すると減速さ
れて反対方向へ回転するようになっており、ウエビング
がほぼ全量引出し状態とされることによりALRレバー
を離間位置から係合位置に切替え、またウエビングがほ
ぼ全量巻取り状態とされることによりALRレバーを係
合位置から離間位置に切り換えるように構成されてい
る。
【0007】ところで、必要に応じてELR、ALRの
切替えが可能とされた上述したウエビング巻取装置で
は、完全なウエビング全量引出状態でELRからALR
に切り換えられる構成となっておらず、ある程度余裕の
あるタイミングでELRからALRへの切替えが行われ
る構成を採用している。つまり、ウエビングが全量引出
状態とされる直前の状態(全量引出状態から20〜10
0mm程度手前の位置)で、ELRからALRに切り換
えられるように、解除ギヤとALRレバーとの係合関係
が設定されている。従って、ウエビングの使用可能な長
さにバラツキが生じると共に、常に使用しない部分(切
替位置から巻取軸へのウエビング係止端部までの部分)
が巻取軸への余巻きとして残ることになる。このため、
この余巻きとして残る部分を見込んでウエビングの裁断
長を設定することになるので、ウエビングの裁断長が長
くなり、コストアップの要因となっている。
【0008】また、ウエビングの余巻きとして残る部分
をなくすようにウエビング巻取り装置を構成しようとす
ると、例えば減速用に複雑で高精度に加工形成された間
欠ギヤを複数用いることになる等、製造コストが高くな
る。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、ALRの機能
を備えていても、ウエビングを全量引出しでき、余巻き
として残る部分を無くすことができる構造が簡素で製造
容易なウエビング巻取装置を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のウエビン
グ巻取装置は、乗員拘束用のウエビングを巻取る巻取軸
と、前記巻取軸のウエビング引出方向回転を停止させる
ロック手段と、前記ロック手段を作動させる位置まで付
勢されて移動して前記ロック手段と係合し、又は前記ロ
ック手段の作動を解除する位置まで付勢力に抗して移動
して前記ロック手段との係合を解除可能に装着されたA
LRパウルと、前記巻取軸と共に回動する第1駆動歯車
と、当該第1駆動歯車に噛合する減速歯車との間欠運動
による減速機構と、前記減速機構に連動して回動される
とともに、その一部に案内面部を有する制止部と、連動
制止部とを設けたカム部材と、前記カム部材の連動制止
部によって回動操作されるとともに、制止操作部が設け
られたディスクコントロールと、を有し、ここにおい
て、前記巻取軸に巻装された前記ウエビングを、その全
量近くまで引き出すまでの通常の使用時に、前記ALR
パウルを前記ロック手段の作動を解除する位置に保持す
るよう、前記ディスクコントロールの制止操作部が位置
し、前記ウエビングを全量引き出す間際に、前記巻取軸
に連動する前記カム部材が前記ディスクコントロールを
回動して、前記ALRパウルを前記制止操作部から前記
連動制止部上に乗り移らせ、かつ前記ALRパウルを前
記ロック手段の作動を解除する位置に保持し、前記ウエ
ビングを全量引き出し状態から巻き込み始めた際に、前
記巻取軸に連動する前記カム部材が回動し、前記連動制
止部から前記ALRパウルを解除して前記ロック手段を
作動させる位置にセットすることによりALR状態に切
替えをし、前記ウエビングが所定量巻き込まれた際に前
記回動するカム部材が前記ディスクコントロールを回動
することによって、前記制止操作部が前記ALRパウル
を前記ロック手段の作動を解除する位置に保持する状態
にセットするようにしたことを特徴とする。
【0011】上述のように構成することにより、ALR
パウルが、カム部材の連動制止部により、ウエビングの
全量引き出し前の状態から、全量引き出し完了までの間
ロック手段から解除されているので、巻取軸はその引出
方向回転を停止されることはなく、ウエビングを全長に
渡って引き出し可能とする。
【0012】請求項2記載の発明は請求項1記載のウエ
ビング巻取装置において、前記ウエビングの全量巻き込
み状態から所定少量引き出し状態までの間、加速度セン
サ装置のセンサパウルを前記ロック手段に係合不能なよ
うに、前記カム部材の制止部が保持するよう構成したこ
とを特徴とする。
【0013】上述のように構成することにより、センサ
パウルが、ウエビングの全量引き出し前の状態から全量
引き出し完了までの間、カム部材の制止部によってロッ
ク手段から解除されているので、ウエビングを引き出し
てロック手段を解除することができなくなるいわゆるエ
ンドロック状態となることを防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(巻取装置の概略構成)図1、及び図2には、本発明の
実施の形態に係るウエビング巻取装置の要部断面が示さ
れ、図3〜図7には要部分解斜視状態が示されている。
【0015】図5に示すように、このウエビング巻取装
置では本体フレーム10が図示しない取付ボルトによっ
て車体へ固着されている。本体フレーム10には、両側
部から一対の脚部12A、12Bが互いに平行に延出さ
れている。この、図5の手前側の脚部12Aには、セン
サカバー16が取り付けられる。
【0016】これらのフレーム脚部12A、12Bに
は、巻取軸14が軸支されている。さらに、この巻取軸
14の中央部には、その半径方向に貫通する図示しない
貫通孔が形成されており、この貫通孔内へ乗員拘束用の
ウエビング(図示省略)の一端が係止されている。図中
矢印Aはウエビングの引出しによる巻取軸14の回転方
向を示す。
【0017】また、巻取軸14の後端(図5の紙面奥側
であって矢印RE方向)には図示しないゼンマイばねの
一端が係止されており、巻取軸14を常にウエビング巻
取方向(矢印A方向と反対の方向)に付勢しているの
で、通常ウエビングは、巻取軸14へ矢印A方向と反対
方向に巻装されている。そして、図示しないがウエビン
グを引出してウエビング端部に取付けられたタングプレ
ートを車体へ取付けられたバックル装置に係合させるこ
とにより乗員はウエビングの装着状態とすることができ
る。 (ロック手段の構成)巻取軸14の一部には、一般に用
いられているロック手段が装着されている。図1、及び
図8に示すように、このロック手段を構成するため、巻
取軸14にはロック輪18が装着されている。このロッ
ク輪18の外周には外歯ラチェットホイル20が形成さ
れている。この外歯ラチェットホイル20には、ロック
手段にウエビングの引き出し停止動作を行わせるための
後述するALRパウル22と、加速度センサ装置120
のセンサパウル24とが係脱可能とされており、これら
のパウルによって回転が停止すると巻取軸14との間に
相対回転が生じる。
【0018】このロック手段では、ALR動作状態にお
いて、ALRパウル22が外歯ラチェットホイル20を
係止可能に臨まされている場合、又は車両に大きな加速
度が加わりセンサパウル24が外歯ラチェットホイル2
0に係止するよう臨まされている場合に、ウエビングが
引き出し方向に引っ張られると、巻取軸14が回動を開
始し、巻取軸14へばね等の付勢手段を介して追従回転
するロック輪18も回動しようとする。しかし、このと
きALRパウル22又はセンサパウル24が外歯ラチェ
ットホイル20に噛合してロック輪18の回動を制止す
ると、この制止されたロック輪18に対して巻取軸14
だけが少量回動する。すると、このロック手段では、ロ
ック輪18と巻取軸14の相対的な回動動作によって、
図示しないロック手段の一部を構成する巻取軸14側に
装着されたロック手段の爪部が、同じく図示しない脚部
12Aに一体形成された内歯ラチェットホイルに噛合し
て巻取軸14のウエビングが引き出し方向の回動を制止
し、これ以上ウエビングが引き出されないように構成さ
れている。 (ALR・ELR切替機構の配置)図1〜図7の各図を
比較照合して理解されるように、このウエビング巻取装
置では、その本体のフレーム10の脚部12Aから延出
する巻取軸14における、ロック手段用のロック輪18
より外方部分には、ALRとELRとの切替機構が装着
されている。このALRとELRとの切替機構は、セン
サカバー16とセンサプレート26との間にホルダ2
8、ディスクコントロール30、カム部材32、ラチェ
ット部材34、及びロータ36とを装着して構成されて
いる。さらに、センサカバー16とセンサプレート26
との間には、ALRパウル22と加速度センサ装置12
0とが配置されている。 (センサカバーの概略構成)図1、図2、及び図5に示
すように、センサカバー16は、一方の脚部12Aの外
側面にロック輪18を有するロック手段を覆うように固
着されるもので、脚部12Aから延出した巻取軸14の
延出軸部14Aを中心とする円形カバー状に形成されて
いる。図5に示されるように、このセンサカバー16に
は、その所定2箇所にALRパウル22用のALR収容
部38と、加速度センサ装置120用の格納部40とが
一体に形成されている。なお、センサカバー16の円形
カバー状に形成された部分の中央には、透孔42が穿設
されており、この透孔42から巻取軸14の延出軸部1
4Aが延出されている。この延出軸部14Aには、ロー
タ36が挿着されている。 (ロータの構成)すなわち、図4、及び図7に示すよう
に、ロータ36は、円筒状の軸部44を有し、この軸部
44の後方端部に軸方向へ開口する孔部46に延出軸部
14Aを嵌挿して、延出軸部14Aと一体的に回動する
よう延出軸部14Aにロータ36が挿入固定されてい
る。
【0019】このロータ36には、その軸部44の前方
(矢印FR方向)端部に図9に明瞭に示されるように連
続する2歯より成る間欠歯車である第1駆動歯車47が
設けられている。また、このロータ36には、その軸部
44の中間部に円板状の支板部48が設けられている。
この支板部48の前方側の側面には、内歯ラチェット歯
部50が側面から立ち上がるように立体形成されてい
る。さらに、支板部48の軸部44と同芯の円周上の中
心角4分割位置には、それぞれU字状の溝(図7)を形
成することにより図2に示されるように略L字形の舌片
の先端を鉤形に折曲形成した弾性支持体52が一体に形
成されている。また、支板部48には、その弾性支持体
52と軸部44との間の位置に軸部44と同軸的に円筒
状の軸筒54が一体に形成されている。 (ラチェット部材の構成)このロータ36には、ラチェ
ット部材34が所定一方向(ウエビング引出方向)に回
動自在となるよう装着されている。このラチェット部材
34は、円環状で、その中央の円形開口は、弾性支持体
52によって回動自由に支受される(図1参照)支受周
部56とされている。また、図4、7に示される如くラ
チェット部材34の側面上の所定2箇所には、その側面
部を略コ字状、又は逆コ字状に切欠して円周方向に沿っ
て湾曲長形の舌片である片持ち状の係止片58が形成さ
れている。ロータ36の弾性支持体52に支受周部56
を支受されたラチェット部材34は、その係止片58の
先端突角部が内歯ラチェット歯部50に弾性的に圧接
し、ロータ36に対しラチェット部材34が図の矢印A
方向(ウエビング引出方向)へ回動しようとするときに
は、係止片58が内歯ラチェット歯部50上を滑って弾
性変形し回動自由とされるが、ロータ36に対しラチェ
ット部材34が図の矢印Aと逆方向に回動しようとする
ときには、係止片58が内歯ラチェット歯部50に噛ん
で矢印Aと逆方向への回動を制止される。
【0020】このラチェット部材34には、その外周部
に、ロック輪18の外歯ラチェットホイル20に係合し
たセンサパウル24の解除動作を容易にするためのラチ
ェット歯部60が形成されている。 (カム部材の構成)上述のようにラチェット部材34が
取り付けられたロータ36へ、カム部材32が装着され
ている。図4、及び図7に示すように、カム部材32
は、全体が略円板状に形成され、その中央部には、軸筒
部61がロータ36側へ向けて一体的に突設されてい
る。図1に示すように、軸筒部61は、その軸筒穴内に
ロータ36の軸筒54を摺動自在に嵌めることによっ
て、ロータ36とカム部材32とが相対的に回動自由と
なるよう軸支されている。
【0021】カム部材32の外周部には、連動制止部6
2と、制止部64とが一体に設けられている。この連動
制止部62は、略台形板状で、その一部がカム部材32
の外周から延出するとともに、カム部材32のディスク
コントロール30側(矢印FR方向)の側面から一段高
くなるように一体形成されている。さらに連動制止部6
2における、カム部材32の直径方向に沿った各側部
は、ディスクコントロール30の一部に当って、これを
連動するための連動部62A、62Bとされている。
【0022】制止部64は、カム部材32の外周部に、
連動制止部62に端を発する所定中心角の範囲に渡っ
て、小幅の円筒周面の一部分を形成され、連動制止部6
2と同様にカム部材32の外径よりも大径に形成されて
いる。この制止部64の、その連動制止部62と反対側
の端部には、カム部材32の接続方向に対して傾斜する
案内面部66が形成されており、この案内面部66は先
端にかけてカム部材32の中心寄りに傾斜している。
【0023】また、カム部材32におけるディスクコン
トロール30に対応する側面には、軸筒部61の透孔の
周囲に一段高くなる台状の円環状の台座70が形成さ
れ、さらにその上に一段高くなるよう外歯歯車であるカ
ム回動用歯車68が一体形成されている。さらに、カム
部材32には、カム回動用歯車68、及び台座70の周
囲に断面矩形でリング状の回転支受部72が一体に形成
されている。 (ディスクコントロールの構成)カム部材32には、そ
の回転支受部72にディスクコントロール30が回動自
由に支受されている。このディスクコントロール30
は、円板の中央部に丸軸開口74が穿設された環状に形
成されている。そして、図1に示すようにカム部材32
の回転支受部72が丸軸開口74に軸挿された状態で、
カム部材32の側面にディスクコントロール30が摺接
案内されながら両者が相対的に回動可能とされている。
【0024】このディスクコトンロール30の外周部分
には、ALRパウル22用の制止操作部76が一体に形
成されている。この制止操作部76は、所定中心角の範
囲に渡ってディスクコントロール30を半径方向に延出
することによって、円弧状の延出部を形成し、その周辺
自由端部を図1、図2、及び図7に示す状態でカム部材
32側へ向け断面鉤形に突出形成し、この突出形成部は
制止操作部76の外周部分の肉厚が所定幅の厚肉になる
制止リブ部77とされている。これによってディスクコ
ントロール30は制止操作部76が形成されていない部
分が小径部30Aとなっている。
【0025】図7に示すように、制止操作部76の一方
の端部である当接端部76Aは、連動制止部62の連動
部62Aに当接するようL字状に形成されている。ま
た、制止操作部76の他方の端部部分には、連動部62
Bに当接するよう、ディスクコントロール30の直径方
向に沿って、制止リブ部77と一体的に当接リブ部78
が設けられている。さらに、この他方の端部部分には、
ディスクコントロール30の外周から当接リブ78の頂
部にかけて、ディスクコントロール30の板面部を半径
方向線に対して斜状に形成した案内斜辺80が形成され
ている。
【0026】なお、案内斜辺80の半径方向先端は制止
操作部76よりも大径で制止操作部76との連続線が緩
斜面80Aとされ、ディスクコントロール30が図12
から図13のように反時計方向へ回転した場合に、ここ
の従動台部116が案内斜辺80の先端を容易に乗り超
えて連動制止部62へと移動できるようになっている。
【0027】上述のように構成されたディスクコントロ
ール30は、カム部材32に装着された状態で、その当
接端部76Aが連動部62Aに当って制止され、又は当
接リブ部78が連動部62Bに当って制止されるまでの
範囲で、カム部材32に対して相対的に回動可能とされ
ている。 (センサカバーの内側部の構成)図1、6に示すよう
に、センサカバー16に組み付けられてハウジングを構
成するセンサプレート26は、ディスクコントロール3
0、カム部材32、ラチェット部材34、及びロータ3
6の部分をカバーするための略正面円形状の主ケース部
分26Aと(図3)、その偏心した一部に略小円形状に
形成されたホルダ28をカバーするためのホルダケース
部分26Bと、ALRパウル22を装着してカバーする
ALRパウル用カバー部26Cと、加速度センサ装置1
20をカバーする加速度センサカバー部26Dとが一体
に形成されている。
【0028】図1、図2、及び図6に示すように、主ケ
ース部分26Aの内側中心部分には、カム部材32用の
係受爪部82と、大小の摺接ガイドリブ84、86、が
突設されている。この係受爪部82は、複数の小突片を
略半円形状に並べて立設し、その中の2本の係受爪部8
2の先端部には、略側面三角形状の反り爪部88が形成
されている。この反り爪部88は、カム部材32のカム
回動用歯車68の中央に開口する軸筒部61の穴内に延
びる周口部68A裏側(ラチェット部材34側)に係着
して抜け止めとして作用する。
【0029】また、主ケース部分26Aの内面部に設け
られる小摺接ガイドリブ84は、係受爪部82の回りに
略半円環状に形成され、図1に示す組立状態でカム部材
32の側面に摺接して、カム部材32の軸方向移動量を
制限する。
【0030】この主ケース部分26Aの内面部に設けら
れる大摺接ガイドリブ86は、小摺接ガイドリブ84の
周囲に半円環状に配置され、小摺接ガイドリブ84に比
較して大径で、高さが低く形成され、図1に示す組立状
態で、ディスクコントロール30の側面に摺接して、デ
ィスクコントロール30の軸方向移動量を制限するよう
にしている。 (ホルダの構成)図1、図2、及び図6から解るよう
に、センサプレート26のホルダケース部分26Bは、
センサプレート26の主ケース部分26Aより外方(セ
ンサカバー16と反対側、すなわち矢印FR方向)に向
けて小円形状に一段突出して形成されている。このホル
ダケース部分26Bの中央部には、その内面側(センサ
カバー16側)へ向けて突出する支受部材90が設けら
れている。この支受部材90は、3本の角柱を円周の3
分割位置に配置して回転支受軸として形成したもので、
その各先端には、略側面三角形状に円周外方に向けて突
設した爪部92が形成されている。この支受部材90に
は、ホルダ28が回動自由に支受されている。このホル
ダ28の中央部には、軸孔を構成するための筒状の軸孔
部94が一体に設けられている。図1に示す如くこの軸
孔部94に支受部材90を通し、その爪部92を軸孔部
94のディスクコントロール30側に向く座ぐり部に係
止することにより、センサプレート26に対しホルダ2
8を回動自由に支受する。
【0031】図1〜図3、及び図6に示すように、ホル
ダ28は、その外周部分にロータ36の第1駆動歯車4
7と噛合する間欠歯車機構用の1歯置きに歯幅を半分に
構成した外周歯車である減速歯車96が設けられてい
る。さらに、ホルダ28のディスクコントロール30側
(矢印RE側)の平面部に、軸孔部94を囲むリング状
の外歯歯車である連動歯車部98が設けられている。こ
の連動歯車部98は、図1の組立状態で、カム部材32
のカム回動用歯車68と噛合される。 (ALRパウルの構成)図1、図3、及び図6に示すよ
うに、センサプレート26のALRパウル用カバー部2
6Cは、各図に向って主ケース部分26Aの下側で一方
の側部寄りの部位に形成されており、その一部には、丸
棒状の軸ピン100が立設されている。この軸ピン10
0の先端部には、小円柱状の嵌合突部102が一体に形
成されており、この嵌合突部102は、組立時に図5に
示すセンサカバー16の対応部位に設けた嵌合孔104
に嵌合される。
【0032】図3、及び図6から解るように、ALRパ
ウル22は、その丸形透孔である軸孔106に軸ピン1
00が軸挿されて、ALRパウル用カバー部26C部分
に軸支される。このALRパウル22は、その基端部に
軸孔106を設けた筒状の軸部110が設けられ、その
先端部にロック輪18の外歯ラチェットホイル20に係
着するための爪部108が一体に突設されている。ま
た、ALRパウル22の軸受部110と爪部108との
間には、矩形状の切欠き114が設けられ、この軸受部
110の外周部分に、ねじりコイルばね112のコイル
部分が挿通されて取り付けられ、このねじりコイルばね
112の付勢力で、ALRパウル22は、その爪部10
8をロック輪18の外歯ラチェットホイル20に係合さ
せる方向に付勢される。
【0033】また、ALRパウル22の切欠き114を
設けた側部と反対側の側部には、小台状の従動台部11
6が一体に設けられている。この従動台部116は、カ
ム部材32の連動制止部62又は、ディスクコントロー
ル30の制止操作部76とが摺接して、ALRパウル2
2を、その爪部108がロック輪18の外周ラチェット
ホイル20から引き離される方向へ動作させるよう構成
されている。すなわち連動制止部62は図11の状態か
らカム部材32が時計方向へ回転すると図12のように
従動台部116を押圧してALRパウル22を外歯ラチ
ェットホイル20から離間させ、また制止操作部76が
ALRパウル22に対応すると図9〜11のようにAL
Rパウル22の爪部108を外歯ラチェットホイル20
から離間させる。 (加速度センサ装置の構成)図3、図5、及び図6を勘
案して理解されるように、センサプレート26の加速度
センサカバー部26Dは、各図に向って主ケース部分2
6Aの下側で、ALRパウル用カバー部26Cと反対側
の部位に配置されている。この加速度センサカバー部2
6Dは、センサプレート26がセンサカバー16に組み
付けられて、加速度センサ装置120の収容部が構成さ
れている。この加速度センサ装置120は一般に用いら
れているもので、図3に示されるようにセンサプレート
26へ固着される台座122に設けた大径球面の一部を
成す受け凹部124内に金属製球体126を載置し、台
座122の支柱128に支受されたセンサパウル24
を、この球体126上に載置して構成されている。そし
て、この球体126が所定値以上の車両加速度を受けて
受け凹部124内を登るように移動すると、センサパウ
ル24がその爪部132をロック輪18の外歯ラチェッ
トホイル20に係着するように動かされる。 (カム部材用の歯車減速機構)次に、上述したALRと
ELRとの切替機構に用いられる歯車減速機構について
図8を参照しながら説明する。この歯車減速機構では、
巻取軸14と一体に回動する第1駆動歯車47に対し、
減速歯車96が噛合されている。この第1駆動歯車47
と減速歯車96とは、間欠運動による減速機構を構成
し、第1駆動歯車47の1回転に対して、減速歯車96
が2歯分連続的に回転し、その後停止するという間欠動
作を行う。
【0034】この減速歯車96の間欠動作は、減速歯車
96と一体に回動する連動歯車部98を介してこれに噛
合するカム回動用歯車68に伝達され、このカム回動用
歯車68と一体のカム部材32が回動される。 (ALR・ELRの切替動作)次に本実施の形態におけ
るウエビング巻取装置のALRとELRとの切替機構の
動作について説明する。
【0035】まずウエビング巻取装置の巻取軸14の矢
印A方向と反対方向の回転によって、図示しないウエビ
ングが全長近くまで巻装された格納状態では、図17に
示す状態となっている。すなわちALRパウル22の従
動台部116が、ディスクコントロール30の制止操作
部76における当接リブ部78寄りの外周面上に乗り、
このALRパウル22の爪部108をロック輪18の外
歯ラチェットホイル20から離して係合不能とし、この
ALRパウル22の作用でウエビングの引き出し方向の
動作が制止されることのないエンドロック解除状態とさ
れている。さらに、図9の状態では、センサパウル24
の爪部132が、カム部材32における制止部64の案
内面部66から外れた位置にあるので(案内面部66が
円周方向に爪部132から離れた位置で停止しているの
で)、車両加速度に反応して加速度センサ装置120が
動作し、センサパウル24を図9の実線位置まで押上
げ、ウエビングが引き出されようとしたときにロック手
段が働いてウエビングの引き出し動作を制止可能な状態
とされている。なお、巻取軸の巻取付勢でウエビングを
急激に巻取らせた場合に全巻状態で巻取軸14とロック
輪18との相対回転によってロック手段が不用意に作動
しウエビングの引き出しが制止されるエンドロック状態
が生じても、ウエビングを少量巻取軸14に巻き取らせ
るようにすれば、このロック状態を解除できるので、エ
ンドロックが持続してしまうことはない。
【0036】次に、ウエビングを所要量引き出して、シ
ートに着座した乗員が巻装するシートベルト装着使用状
態では、図9を経て図10に示す如くなる。
【0037】すなわち、図17の全巻状態からウエビン
グを引き出す動作を開始すると、巻取軸14の回動に伴
って第1駆動歯車47が図の矢印B方向に回動する。す
るとこの第1駆動歯車47に噛合する減速歯車94は、
図の矢印C方向に間欠回動し、この減速歯車94と一体
の連動歯車部98も矢印C方向に回動する。この連動歯
車部98に噛合するカム回動用歯車68は矢印B方向に
回動する。よって、このカム回動用歯車68と一体のカ
ム部材32はディスクコントロール30を残して矢印B
方向に回動する。なお、図9から図17において、減速
歯車96の回動動作を理解しやすくするため、その1つ
の歯車の歯を黒く塗りつぶした目印歯96Aとする。
【0038】上述の状態では、減速後の低速で回転する
カム部材32は連動制止部62がディスクコントロール
30の小径部30A間で当接端部76A付近から案内斜
辺80方向へ向けて移動する。このときディスクコント
ロール30には、カム部材32との摩擦でこれを若干回
動しようとする力が加わるが、当接端部76A部分の隆
起突部と、緩斜面80Aとの部分にALRパウル22の
従動台部116が当たって、このカム部材32の摩擦に
よる回動動作を制限するので、ディスクコントロール3
0は、カム部材32の連動制止部62によって強制的に
操作される動作を行うことになる。よってこのときに
は、ALRパウル22は、ディスクコントロール30の
制止操作部76に従動台部116がのって外歯ラチェッ
トホイル20に係合不能な状態を維持する。またこのと
き、センサパウル24は外歯ラチェットホイル20に係
合可能な状態を維持する。図10の状態で乗員はバック
ル係合によりウエビングを装着する。運転姿勢変更等に
よりウエビングの巻取り、引出しはあるがカム部材32
が大きく動くことはなく、所定値以上の加速度が作用し
爪部132が外歯ラチェットホイル20へ係合するとロ
ック手段が巻取軸14のウエビング引出し回転を停止し
て乗員が拘束される。乗員がウエビングの装着を解除す
れば図17の状態へと戻る。
【0039】次に、図10の状態からウエビング装着状
態において乗員の運転姿勢変更や乗員の体格差によって
巻取軸がウエビング引出方向や巻取方向へ一定範囲で回
転してもカム部材32の連動制止部62が案内斜辺80
へ当らないのでディスクコントロール30がALRパウ
ル22を保持する状態は変わらない。このウエビングの
装着範囲を超えてさらにウエビングが引き出されると、
ホルダ28の減速歯車96が図10の状態から約3分の
1回転して図11に示す切替え直前位置に至る。この図
11の状態では減速歯車96に連動して矢印B方向に回
動したカム部材32の連動制止部62の先端である連動
部62Bが、ディスクコントロール30の当接リブ部7
8に当接する。なお、その他の状態は前述した図10の
状態と同様である。
【0040】次に、図11の状態からさらにウエビング
が引き出されると、上述した歯車機構によりカム部材3
2がさらに矢印B方向へ、ディスクコントロール30を
押し進めながら回動し、図12に示す切替え移行状態に
至る。
【0041】この図12の状態では、ALRパウル22
の従動台部116が、制止操作部76から緩斜面80A
を乗り越えて連動制止部62上に乗り替え、ALRパウ
ル22は外歯ラチェットホイル20に係合不能な状態を
維持する。なお、センサパウル24は、外歯ラチェット
ホイル20に係合可能な状態を維持する。
【0042】次に、図12の状態から図13のように巻
取軸14に巻装されたウエビングを全量引き出すと、歯
車機構により、カム部材32がさらに少量矢印B方向へ
回動し、従動台部116は連動制止部62の連動部62
A寄りの位置に乗った、図13の全引き出し状態に至
る。この図13に示す全引き出し状態では、その他の状
態は前述した図12の状態と同様である。なお、図13
の状態ではALRパウル22が外歯ラチェットホイル2
0に係合不能なので、ウエビングを残すことなく全量引
き出すことができる。このため、ウエビング全引き出し
動作により巻取軸14にウエビングが少量巻き残される
ことを防止し、常にウエビングの引き出し長さをウエビ
ングの全長に対応した一定長さとできる。
【0043】また、本実施の形態のウエビング巻取装置
を組立製造する場合には、この図13に示す状態を組立
時初期状態をセットする状態として組立作業の一つの基
準としている。
【0044】次に、図13に示す状態からウエビングを
少量巻き込むと、図14に示すALR切替え状態に至
る。すなわち、ウエビングの巻き込み動作によって第1
駆動歯車47が矢印D方向へ回動し、これに連動する上
述した歯車機構によって、カム部材32も矢印D方向へ
回動し、ディスクコントロール30から離間する。この
動作によって、ALRパウル22の従動台部116が、
カム部材32の連動制止部62から外れ、ALRパウル
22がねじりコイルばね112の付勢力によってその爪
部108をロック輪18の外歯ラチェットホイル20に
係合する。
【0045】この図14に示すALRの状態では、ウエ
ビングを巻き込ませることが可能で、かつその引き出し
が不能な状態とされている。すなわち、ウエビングの巻
込動作時には、ロック輪18が矢印D方向に回動するた
め、外歯ラチェットホイル20は、ALRパウル22の
爪部108を滑らせながら回動するので、ウエビングの
巻込動作が可能である。
【0046】しかし、図14の状態でウエビングを引き
出そうとすると、ALRパウル22の爪部108が外歯
ラチェットホイル20に係合し、ロック輪18の矢印D
と逆方向の回動を制止する。すると、ロック輪18と巻
取軸14との間に相対回転動作が生じ、ロック手段が動
作し、ウエビングの引き出し動作が制止される。なお、
この状態でも加速度センサ装置120が作動してロック
手段を操作し、ウエビングの引き出しを止める前述した
動作は、そのまま実行される。
【0047】次に、図14に示すALRの使用状態か
ら、通常の乗員装着範囲を超えてウエビングを十分に巻
き込ませると、歯車機構によってカム部材32が矢印D
方向へ回動し、連動制止部62の連動部62Aが、ディ
スクコントロール30の当接端部76Aに当接した図1
5に示すALR解除開始状態となる。なお、この図15
に示す状態では、ALRパウル22と、センサパウル2
4とは前述した図14と同様に作用する状態にある。
【0048】次に、図15の状態から、ウエビングをさ
らに巻き込ませると、カム部材32がさらに矢印D方向
へ回動され、ディスクコントロール30を矢印D方向へ
押し回す。すると、ディスクコントロール30の案内斜
辺80が従動台部116をすくい上げて、制止操作部7
6上へ乗せ、ALRパウル22の爪部108が、ロック
輪18の外歯ラチェットホイル20に係合不能なALR
解除完了状態に保持する。また、この図16に示すAL
R解除完了状態では、センサパウル24が外歯ラチェッ
トホイル20に係合してロツク手段を操作しウエビング
の引き出しを制止可能な状態にセットされている。
【0049】次に、図16に示すALR解除完了状態か
ら、さらにウエビングを巻き込ませると、カム部材32
がデイスクコントロール30と共に、さらに矢印D方向
へ回動し、その案内面部66がセンサパウル24の爪部
132をすくい上げて、この爪部132が、ロック輪1
8の外歯ラチェットホイル20に係合不能な図17に示
すエンドロック防止の作動状態とする。これとともに、
図17に示すエンドロック防止の作動状態では、ALR
パウル22の爪部108も制止操作部76によって外歯
ラチェットホイル20に係合不能にされている。よっ
て、ウエビングを全量巻き込み近くの状態では、ALR
パウル22と、センサパウル24とがいずれも外歯ラチ
ェットホイル20に係合不能とされているので、これら
がロック手段を操作してウエビングの引き出し動作を制
止することはない。このため、ウエビングが急激に全量
巻き込まれた状態でロック輪18が慣性力で巻取軸14
と相対回転しロック手段によりウエビングの引き出しが
制止されたために、それ以後ウエビングの引き出しがで
きなくなるというエンドロック状態を回避できる。
【0050】また、図17の状態からウエビングを引き
出し始めると、図9に示す状態を経て復帰し、前述した
動作を繰り返す。
【0051】また、本実施の形態ではALR、ELRの
切替え動作用の歯車機構として1組の間欠歯車による減
速機構を用いただけであるので、複数の間欠歯車を用い
る場合等に比較して歯車部品の製造、組立を容易かつ安
価にできる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るウエビ
ング巻取装置は、ALRの機能を備えていてもウエビン
グを全量引出しできるようにし、巻取軸にウエビングが
余巻きとして残らないようにした構造が簡素で製造が容
易なウエビング巻取装置を提供できるという優れた効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるウエビング巻取装
置のALR、ELR切替え機構部分の要部断面端面図で
ある。但し巻取軸14は図示を省略してある。
【図2】本発明の実施の形態に係わるウエビング巻取装
置のALR、ELR切替え機構の図1の対応部分の縦断
面分解図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わるウエビング巻取装
置のALR、ELR切替え機構部分の要部を示す分解斜
視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わるウエビング巻取装
置のALR、ELR切替え機構部分の要部を示す分解斜
視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わるウエビング巻取装
置のALR、ELR切替え機構部分の要部を示す分解斜
視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係わるウエビング巻取装
置のALR、ELR切替え機構の図3対応部分の要部を
他方の側面方向から見た状態を示す分解斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態に係わるウエビング巻取装
置のALR、ELR切替え機構の図4対応部分の要部を
他方の側面方向から見た状態を示す分解斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態に係わるウエビング巻取装
置のALR、ELR切替え機構部分の要部の歯車機構部
分の概略構成説明図である。
【図9】本発明の実施の形態に係わるウエビング巻取装
置のALR、ELR切替え機構部分のウエビングを全長
近くまで巻き取った状態を部分断面で示す要部正面図で
ある。
【図10】本発明の実施の形態に係わるウエビング巻取
装置のALR、ELR切替え機構部分の通常使用状態を
部分断面で示す要部正面図である。
【図11】本発明の実施の形態に係わるウエビング巻取
装置のALR、ELR切替え機構部分の切替え直前状態
を部分断面で示す要部正面図である。
【図12】本発明の実施の形態に係わるウエビング巻取
装置のALR、ELR切替え機構部分の切替え直前状態
を部分断面で示す要部平面図である。
【図13】本発明の実施の形態に係わるウエビング巻取
装置のALR、ELR切替え機構部分の全引き出し状態
を示す要部平面図である。
【図14】本発明の実施の形態に係わるウエビング巻取
装置のALR、ELR切替え機構部分のALR切替え状
態を示す要部平面図である。
【図15】本発明の実施の形態に係わるウエビング巻取
り装置のALR、ELR切替え機構部分のALR解除開
始状態を示す要部平面図である。
【図16】本発明の実施の形態に係わるウエビング巻取
り装置のALR、ELR切替え機構部分のALR解除完
了状態を示す要部正面図である。
【図17】本発明の実施の形態に係わるウエビング巻取
装置のALR、ELR切替え機構部分のエンドロック防
止の作動状態を示す要部正面図である。
【符号の説明】
10 本体フレーム 12A 脚部 12B 脚部 14 巻取軸 16 センサカバー 18 ロック輪 20 外歯ラチェットホイル 22 ALRパウル 24 センサパウル 26 センサプレート 28 ホルダ 30 ディスクコントロール 32 カム部材 34 ラチェット部材 36 ロータ 47 第1駆動歯車 50 内歯ラチェット歯部 62 連動制止部 62A 連動部 62B 連動部 64 制止部 66 案内面部(制止部) 68 カム回動用歯車 76 制止操作部 76A 当接端部 77 制止リブ部 78 当接リブ部 80 案内斜辺 96 減速歯車 98 連動歯車部 106 軸孔 108 爪部 120 加速度センサ装置 132 爪部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員拘束用のウエビングを巻取る巻取軸
    と、 前記巻取軸のウエビング引出方向回転を停止させるロッ
    ク手段と、 前記ロック手段を作動させる位置まで付勢されて移動し
    て前記ロック手段と係合し、又は前記ロック手段の作動
    を解除する位置まで付勢力に抗して移動して前記ロック
    手段との係合を解除可能に装着されたALRパウルと、 前記巻取軸と共に回動する第1駆動歯車と、当該第1駆
    動歯車に噛合する減速歯車との間欠運動による減速機構
    と、 前記減速機構に連動して回動されるとともに、その一部
    に案内面部を有する制止部と、連動制止部とを設けたカ
    ム部材と、 前記カム部材の連動制止部によって回動操作されるとと
    もに、制止操作部が設けられたディスクコントロール
    と、を有し、ここにおいて、 前記巻取軸に巻装された前記ウエビングを、その全量近
    くまで引き出すまでの通常の使用時に、前記ALRパウ
    ルを前記ロック手段の作動を解除する位置に保持するよ
    う、前記ディスクコントロールの制止操作部が位置し、 前記ウエビングを全量引き出す間際に、前記巻取軸に連
    動する前記カム部材が前記ディスクコントロールを回動
    して、前記ALRパウルを前記制止操作部から前記連動
    制止部上に乗り移らせ、かつ前記ALRパウルを前記ロ
    ック手段の作動を解除する位置に保持し、 前記ウエビングを全量引き出し状態から巻き込み始めた
    際に、前記巻取軸に連動する前記カム部材が回動し、前
    記連動制止部から前記ALRパウルを解除して前記ロッ
    ク手段を作動させる位置にセットすることによりALR
    状態に切替えをし、 前記ウエビングが所定量巻き込まれた際に前記回動する
    カム部材が前記ディスクコントロールを回動することに
    よって、前記制止操作部が前記ALRパウルを前記ロッ
    ク手段の作動を解除する位置に保持する状態にセットす
    るようにしたことを特徴とするウエビング巻取装置。
  2. 【請求項2】 前記ウエビングの全量巻き込み状態から
    所定少量引き出し状態までの間、加速度センサ装置のセ
    ンサパウルを前記ロック手段に係合不能なように、前記
    カム部材の制止部が保持するよう構成したことを特徴と
    する請求項1記載のウエビング巻取装置。
JP04935097A 1996-06-06 1997-03-04 ウエビング巻取装置 Expired - Fee Related JP3258587B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04935097A JP3258587B2 (ja) 1997-03-04 1997-03-04 ウエビング巻取装置
US08/868,897 US5938138A (en) 1996-06-06 1997-06-04 Webbing retractor
EP97109088A EP0811535B1 (en) 1996-06-06 1997-06-05 Webbing retractor
DE69726643T DE69726643T2 (de) 1996-06-06 1997-06-05 Gurtaufroller

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04935097A JP3258587B2 (ja) 1997-03-04 1997-03-04 ウエビング巻取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10244905A true JPH10244905A (ja) 1998-09-14
JP3258587B2 JP3258587B2 (ja) 2002-02-18

Family

ID=12828576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04935097A Expired - Fee Related JP3258587B2 (ja) 1996-06-06 1997-03-04 ウエビング巻取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3258587B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6641076B2 (en) 1999-12-06 2003-11-04 Kabushiki Kaisha Tokai-Rika-Denki-Seisakusho Webbing take-up device
KR100817138B1 (ko) 2006-02-28 2008-03-27 델파이코리아 주식회사 비클 센싱부를 이용한 록 캔슬러를 구비한 차량용시트벨트의 리트랙터
KR101361339B1 (ko) * 2012-12-06 2014-02-10 현대자동차주식회사 차량 시트벨트 록킹장치
US9205773B2 (en) 2012-08-09 2015-12-08 Kabushiki Kaisha Tokai-Rika-Denki-Seisakusho Webbing take-up device
JP2016188035A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 オートリブ ディベロップメント エービー シートベルトリトラクタ
JP2017128303A (ja) * 2016-01-22 2017-07-27 オートリブ ディベロップメント エービー シートベルト用リトラクタ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6641076B2 (en) 1999-12-06 2003-11-04 Kabushiki Kaisha Tokai-Rika-Denki-Seisakusho Webbing take-up device
KR100817138B1 (ko) 2006-02-28 2008-03-27 델파이코리아 주식회사 비클 센싱부를 이용한 록 캔슬러를 구비한 차량용시트벨트의 리트랙터
US9205773B2 (en) 2012-08-09 2015-12-08 Kabushiki Kaisha Tokai-Rika-Denki-Seisakusho Webbing take-up device
KR101361339B1 (ko) * 2012-12-06 2014-02-10 현대자동차주식회사 차량 시트벨트 록킹장치
JP2016188035A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 オートリブ ディベロップメント エービー シートベルトリトラクタ
JP2017128303A (ja) * 2016-01-22 2017-07-27 オートリブ ディベロップメント エービー シートベルト用リトラクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3258587B2 (ja) 2002-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3787001B2 (ja) シートベルト用リトラクター
JP3204911B2 (ja) ウエビング巻取装置
US8925850B2 (en) Webbing retractor
JP2002211355A (ja) シートベルト巻き取り装置
JPH0818533B2 (ja) シ−トベルトのリトラクタ−
JP2004090672A (ja) ウエビング巻取装置
US5938138A (en) Webbing retractor
JP2004074828A (ja) ウエビング巻取装置
JP2001163181A (ja) ウエビング巻取装置
JP3258587B2 (ja) ウエビング巻取装置
JP3616966B2 (ja) シートベルト用リトラクター
JP5911773B2 (ja) ウェビング巻取装置
JP3996779B2 (ja) シートベルト用リトラクター
JP2780808B2 (ja) シートベルトリトラクタ
JP4676345B2 (ja) ウエビング巻取装置
JP2579426Y2 (ja) 安全ベルト用リトラクタ
JP2010023654A (ja) シートベルトリトラクタおよびこれを備えているシートベルト装置
JPS5822760Y2 (ja) 緊急ロツク不必要時非作動機構
JP3032687B2 (ja) ウエビング巻取装置
JPH0537884Y2 (ja)
JPH078328Y2 (ja) シートベルトのリトラクター
JP3204907B2 (ja) ウエビング巻取装置
JPH0740449Y2 (ja) シートベルトのリトラクター
JP2001213276A (ja) ウエビング巻取装置
JPH0716531Y2 (ja) モータリトラクタ用クラッチ機構

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071207

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081207

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091207

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131207

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees