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JPH10242322A - 半導体パッケージ - Google Patents

半導体パッケージ

Info

Publication number
JPH10242322A
JPH10242322A JP3899897A JP3899897A JPH10242322A JP H10242322 A JPH10242322 A JP H10242322A JP 3899897 A JP3899897 A JP 3899897A JP 3899897 A JP3899897 A JP 3899897A JP H10242322 A JPH10242322 A JP H10242322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic substrate
main surface
package
semiconductor element
wiring layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3899897A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Iyogi
靖 五代儀
Keiichi Yano
圭一 矢野
Jun Monma
旬 門馬
Yasuaki Yasumoto
恭章 安本
Hironori Asai
博紀 浅井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP3899897A priority Critical patent/JPH10242322A/ja
Publication of JPH10242322A publication Critical patent/JPH10242322A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/481Disposition
    • H01L2224/48151Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/48221Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/48225Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation
    • H01L2224/48227Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation connecting the wire to a bond pad of the item
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/73Means for bonding being of different types provided for in two or more of groups H01L2224/10, H01L2224/18, H01L2224/26, H01L2224/34, H01L2224/42, H01L2224/50, H01L2224/63, H01L2224/71
    • H01L2224/732Location after the connecting process
    • H01L2224/73251Location after the connecting process on different surfaces
    • H01L2224/73265Layer and wire connectors

Landscapes

  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミックスパッケージによる高放熱性特性
等を損うことなく、狭ピッチ配線への対応およびパッケ
ージ外形の小形化、実装ボードとの接続部信頼性の向
上、パッケージ製造コストの低減等を図る。 【解決手段】 上面2a側に半導体素子6が搭載され、
かつバイアホール型の内部配線層3を有するセラミック
ス基板2をパッケージ本体として用いる。セラミックス
基板2の素子搭載面2aには、内部配線層3の一方の端
部と電気的に接続された導体層8を有する第1の樹脂フ
ィルム9を接合し、この導体層8と半導体素子6とを電
気的に接続する。セラミックス基板2の下面2bには、
内部配線層3の他方の端部に対応してスルーホール14
が設けられた第2の樹脂フィルム13を接合する。導体
ボール17からなる外部接続端子は、スルーホール14
内に充填された接続用導体16により接続固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高放熱性化、高配
線密度化、接続部の高信頼性化等を実現した半導体パッ
ケージに関する。
【0002】
【従来の技術】LSI、ULSI、VLSI等の半導体
素子が搭載されるセラミックスや樹脂等の絶縁性材料か
らなる各種のパッケージは、半導体素子の高集積化、高
速化、大消費電力化、大型チップ化等により、高密度
化、高速対応化、高放熱性化の傾向にある。また、半導
体素子の用途も、ワークステーション、パーソナルコン
ピュータ、ミニコンピュータ、大型コンピュータ等の産
業用から、携帯用機器、プリンタ、コピー、カメラ、テ
レビ、ビデオ等の電子機器まで多くの範囲に広がり、半
導体素子の性能自体も向上している。
【0003】上述したような高性能、高集積な半導体素
子を搭載するパッケージには、具体的には半導体素子と
多端子・狭ピッチで接続ができること、配線密度が高い
こと、放熱性がよいこと、高速信号を扱うことができる
こと、パッケージの入出力端子自体を多端子・狭ピッチ
化できること等が求められている。さらに、これらの条
件を満足する高性能なパッケージを高信頼性の下で簡易
な工程で安価に作製する技術が求められている。
【0004】まず、パッケージと半導体素子との多端子
・狭ピッチによる接続方法としては、ワイヤボンディン
グ法、TAB法、フリップチップ法等が使用されてい
る。また、このような接続技術を有効に機能させる上
で、パッケージ側も狭ピッチ・多端子のインナーリード
部分が必要であると共に、プリント基板等の実装ボード
とパッケージとの接続を多端子・狭ピッチ化した上で、
接続部の信頼性を高めることが必要になっている。ま
た、前述したようにLSIの高速化により、パッケージ
の電気特性も十分に考慮する必要が生じている。
【0005】このようにパッケージの多端子・狭ピッチ
化や電気特性の向上が求められていることから、パッケ
ージ構造は従来のピン挿入型やQFP(Quad Flat Packa
ge)等の表面実装型からBGA(Ball Grid Array) 構造
に移行しつつある。パッケージの入出力端子として半田
ボール等を用いたBGAパッケージは、接続距離の短縮
が図れ、接続部のインダクタンスによる高速信号の反射
や遅延等が抑制できる等の利点を有する。また、BGA
は半田ボールによる接続距離の短縮に加えて、ボール端
子により狭ピッチ・多端子化が容易であり、さらにこの
狭ピッチ・多端子化はパッケージサイズそのものを縮小
化し、実装ボードへの実装密度の向上、配線の寄生容
量、インダクタンス、抵抗等の低減による電気特性の向
上、パッケージの小型化による高周波特性の改善等が期
待できる。
【0006】また、放熱性に関しては、LSIの高速化
等に伴って消費電力が向上し、発熱量は年々増加する傾
向にあることから、パッケージを高放熱性化することが
求められている。パッケージの放熱性を高めるために
は、パッケージ本体としてセラミックス基材を用いるこ
とが有効である。このように、セラミックスパッケー
ジ、特にBGA構造のセラミックスパッケージは、高放
熱性と優れた電気特性を満足し、かつ多端子・狭ピッチ
化が可能なパッケージであり、高速・高集積化された半
導体チップ用のパッケージとして期待されている。
【0007】しかしながら、従来のセラミックス製パッ
ケージは、パッケージ本体としてセラミックス多層配線
基板を用いて、このセラミックス多層配線基板内の配線
層により主として信号配線を取り回していることから、
パッケージ内配線の高密度化やパッケージ外形の小形化
に限界があると共に、プラスチックパッケージ等に比べ
て製造コストが高いというような難点を有していた。一
方、プラスチックパッケージは基本的に放熱性が低いこ
とから、パッケージの高放熱性化という点で劣ってい
る。
【0008】また、特にBGA構造のセラミックスパッ
ケージにおいては、プリント基板等の実装ボートに搭載
した際に、セラミックスパッケージとプリント基板との
間の熱膨張係数の差が大きいことから、接続部となる半
田ボール部分の接続信頼性が低いという問題を有してい
る。この熱膨脹差は、BGAパッケージをプリント基板
に搭載する際のリフロー半田付け工程で熱履歴を受ける
ことにより生じるものと、通常の使用中における環境温
度変化によるものとがあるが、いずれもセラミックスパ
ッケージとプリント基板との熱膨張差が大きいために、
機械的強度が低い半田ボール部分に熱応力が集中して、
半田ボールにクラックが生じたり、さらには半田ボール
が破断する等して、接続部の信頼性を低下させている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、BG
A構造のセラミックスパッケージは、優れた電気特性と
高放熱性とを有し、かつ外部接続端子の多端子・狭ピッ
チ化が可能であることから、高性能、高集積な半導体素
子を搭載するパッケージとして期待されているものの、
プリント基板等に実装した際に、セラミックスパッケー
ジとプリント基板との間の熱膨張係数の差が大きいこと
から、接続部の信頼性が低いという問題を有している。
また、狭ピッチ配線への対応やパッケージ外形の小形化
等に限界があると共に、基本的にプラスチックパッケー
ジ等に比べて製造コストが高いという難点を有してい
る。
【0010】本発明は、このような課題に対処するべく
なされたもので、セラミックスパッケージの優れた電気
特性や高放熱性を損うことなく、より一層の狭ピッチ配
線への対応およびパッケージ外形の小形化を図ると共
に、実装ボードとの接続部信頼性の向上を実現し、加え
て従来のセラミックスパッケージに比べて製造コストの
低減を図った半導体パッケージを提供することを目的と
している。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体パッケー
ジは、請求項1に記載したように、半導体素子が搭載さ
れる第1の主面と、外部接続端子の形成面となる第2の
主面とを有し、かつ内部配線層が設けられたセラミック
ス基板からなるパッケージ本体と、前記セラミックス基
板の第1および第2の主面にそれぞれ接合された第1お
よび第2の樹脂基材と、少なくとも前記セラミックス基
板の第1の主面に接合された前記第1の樹脂基材に設け
られ、前記内部配線層と電気的に接続された導体層と、
前記セラミックス基板の第1の主面側に搭載され、前記
第1の樹脂基材の導体層と電気的に接続された半導体素
子と、前記内部配線層と電気的に接続され、前記第2の
樹脂基材を介して前記セラミックス基板の第2の主面側
に形成された外部接続端子とを具備することを特徴とし
ている。
【0012】本発明の半導体パッケージは、より具体的
には例えば請求項2に記載したように、半導体素子が搭
載される第1の主面と、外部接続端子の形成面となる第
2の主面とを有し、かつ内部配線層が設けられた平板状
のセラミックス基板からなるパッケージ本体と、前記セ
ラミックス基板の第1の主面に接合され、前記内部配線
層の一方の端部と電気的に接続された導体層が少なくと
も一方の主面に設けられた第1の樹脂基材と、前記セラ
ミックス基板の第1の主面に接合搭載され、前記第1の
樹脂基材の導体層とボンディングワイヤまたはTABリ
ードを介して電気的に接続された半導体素子と、前記セ
ラミックス基板の第2の主面に接合され、前記内部配線
層の他方の端部に対応した位置に設けられたスルーホー
ルを有する第2の樹脂基材と、前記第2の樹脂基材のス
ルーホール内に充填された接続用導体により、前記セラ
ミックス基板の第2の主面側に固定され、かつ前記内部
配線層の他方の端部と電気的に接続された導体ボールか
らなる外部接続端子とを具備することを特徴としてい
る。
【0013】あるいは、請求項3に記載したように、半
導体素子が収容されるキャビティが設けられた第1の主
面と、外部接続端子の形成面となる第2の主面とを有
し、かつ内部配線層が設けられたセラミックス基板から
なるパッケージ本体と、前記セラミックス基板の第1の
主面に接合され、前記内部配線層の一方の端部と電気的
に接続された導体層が少なくとも一方の主面に設けられ
た第1の樹脂基材と、前記セラミックス基板のキャビテ
ィ内に収容され、前記第1の樹脂基材の導体層と電気的
に接続された半導体素子と、前記セラミックス基板の第
2の主面に接合され、前記内部配線層の他方の端部の形
成位置に応じた位置にスルーホールを有する第2の樹脂
基材と、前記第2の樹脂基材のスルーホール内に充填さ
れた接続用導体により、前記セラミックス基板の第2の
主面側に固定され、かつ前記内部配線層の他方の端部と
電気的に接続された導体ボールからなる外部接続端子と
を具備することを特徴としている。
【0014】上記請求項3記載の半導体パッケージは、
特に請求項4に記載したように、前記半導体素子はフリ
ップチップ構造の半導体素子であり、かつ前記フリップ
チップ構造の半導体素子は、前記第1の樹脂基材に接着
剤層を介して機械的に接合されていると共に、前記第1
の樹脂基材の導体層および前記半導体素子の少なくとも
一方に設けられた接続用突起を介して、前記第1の樹脂
基材の導体層と電気的に接続されていることを特徴とし
ている。
【0015】本発明の半導体パッケージは、さらに請求
項5に記載したように、前記第2の樹脂基材のスルーホ
ールは、前記導体ボールの直径の 0.5〜 1.5倍の直径を
有することを特徴としている。また、請求項6に記載し
たように、前記第2の樹脂基材は、前記セラミックス基
板の内部配線層と電気的に接続された導体層を有するこ
とを特徴としている。
【0016】また、本発明の半導体パッケージにおい
て、前記セラミックス基板の内部配線層は、例えば請求
項7に記載したように、バイアホール型の配線層により
構成されていることを特徴としている。
【0017】本発明の半導体パッケージにおいては、セ
ラミックス基板の第1および第2の主面にそれぞれ樹脂
基材を接合し、これらのうち少なくとも第1の主面に接
合された第1の樹脂基材に、例えばパターニングされた
銅箔等からなる導体層を設けている。このような導体層
で信号配線を取り回すことによって、信号配線の配線幅
および配線間距離を大幅に短縮することができる。従っ
て、パッケージ内配線の高密度化およびパッケージ外形
の小形化を図ることができ、特にフリップチップ構造の
半導体素子を搭載する場合に狭ピッチ接続が可能とな
る。
【0018】また、第1および第2の樹脂基材にそれぞ
れ上記したような導体層を設けることによって、より一
層パッケージ内配線を高密度化することができる。加え
て、樹脂基材の導体層で信号配線を主として取り回すこ
とによって、セラミックス基板の内部配線層を基本的に
はバイアホール型配線層のみとすることができる。従っ
て、セラミックス基板ひいては半導体パッケージの製造
コストを低減することが可能となる。
【0019】さらに、本発明の半導体パッケージは、パ
ッケージ本体としてのセラミックス基板の両主面に樹脂
基材を接合した構造を有しているため、セラミックス基
板単独で用いた場合に比べて、パッケージ本体の実質的
な熱膨張係数を増加させることができる。従って、プリ
ント基板等からなる実装ボードに半導体パッケージを実
装した際に、外部接続端子特に導体ボールからなる外部
接続端子による接続部信頼性を大幅に高めることができ
る。
【0020】本発明の半導体パッケージの放熱性に関し
ては、半導体素子の裏面側からセラミックス基板に直接
熱を放散させることができるため、樹脂パッケージ等に
比べて十分良好な放熱性を確保することができるもの
の、セラミックス基板の両主面に樹脂基材を接合してい
ることから、セラミックス基板単独のパッケージに比べ
て放熱性が低下するおそれがある。この点に対しては、
第2の樹脂基材のスルーホール径を例えば導体ボールの
直径の 0.5〜 1.5倍というように大径化し、このような
スルーホール内に充填された接続用導体例えば半田で導
体ボールを固定することによって、半導体素子で発生し
た熱を導体ボールを介して実装ボード側に良好に放散さ
せることが可能となる。このような構造を採用すること
によって、高放熱性を得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施するための形
態について説明する。
【0022】図1は本発明の半導体パッケージの一実施
形態の概略構造を示す断面図であり、図2はその要部拡
大断面図である。これらの図に示す半導体パッケージ1
は、パッケージ本体としてセラミックス基板2を有して
いる。このセラミックス基板2には窒化アルミニウム
(AlN)焼結体、窒化ケイ素(Si3 4 )焼結体、
アルミナ(Al2 3 )焼結体、低温焼結ガラスセラミ
ックス等、各種のセラミックス材料を使用することがで
きる。
【0023】これらのうち、特にAlN焼結体は熱伝導
率が大きいことから、半導体パッケージ1の高放熱性化
を図る上で好ましい材料である。セラミックス基板2に
使用するAlN焼結体としては、一般的に基板材料とし
て使用されている熱伝導率が80W/m K 以上のものが好ま
しく用いられる。
【0024】また、Si3 4 焼結体は高強度特性と比
較的良好な熱伝導性とを合せ持つことから、半導体パッ
ケージの高信頼性化と高放熱性化を図る上で好ましい材
料である。セラミックス基板2に使用するSi3 4
結体としては、特に50W/m K以上の熱伝導率を有するも
のが好ましい。Si3 4 焼結体は高強度・高靭性のセ
ラミックス焼結体としてよく知られており、さらに例え
ば焼結体原料となる窒化ケイ素粉末の微粒子化、高純度
化、焼結助剤組成等の組成制御等を行うことによって、
本来の高強度・高靭性という機械的特性を損うことな
く、50W/m K 以上というように比較的熱伝導性に優れた
Si3 4 焼結体が得られる。
【0025】なお、他のセラミックス材料についても、
搭載する半導体素子の種類や用途等に応じて適宜使用し
得るものである。
【0026】パッケージ本体を構成するセラミックス基
板2は平板形状を有しており、その内部にはバイアホー
ル型の内部配線層3が設けられている。このバイアホー
ル型内部配線層3の両端には、それぞれランド4、5が
設けられている。ここで、内部配線層としてはバイアホ
ールのみに限らず、印刷配線層等を併用することも可能
であるが、本発明の半導体パッケージにおいては後述す
る樹脂基材に設けた導体層で信号配線を取り回すことが
できるため、セラミックス基板2の内部配線層はバイア
ホール型内部配線層3のみとすることが好ましい。これ
により、パッケージ本体としてのセラミックス基板2の
製造コストや製造工数を大幅に低減することができる。
【0027】上記したようなセラミックス基板2は、ま
ずセラミックスグリーンシートにバイアホール型内部配
線層3となるスルーホールを形成し、このスルーホール
内にタングステンペースト等の導体ペーストを充填する
と共に、ランド4、5となる印刷層を形成した後、セラ
ミックス材料に応じた雰囲気中で焼成することによっ
て、バイアホール型内部配線層3およびランド4、5等
を有するセラミックス基板2が得られる。セラミックス
グリーンシートは複数枚使用してもよい。なお電源層や
接地層等の配線層については、セラミックス基板2内に
形成してもよく、この場合にはセラミックス基板2に多
層構造のセラミックス基板を使用する。
【0028】セラミックス基板2の第1の主面すなわち
上面2a側には、半導体素子6がろう材、半田、ガラス
系接着剤等の接合材層7を介して接合搭載されている。
半導体素子6は例えば図示を省略したポッティング樹脂
等で封止される。このように、この実施形態の半導体パ
ッケージ1はいわゆるキャビティアップ構造を有してお
り、半導体素子6の動作に伴って生じる熱は半導体素子
6の裏面から接合材層7を介してセラミックス基板2に
伝わる構造となっている。
【0029】上記したセラミックス基板2の上面すなわ
ち半導体素子搭載面2aには、導体層8を有する第1の
樹脂フィルム9が接着剤層10を介して接合されてい
る。接着剤層10には、熱硬化性樹脂シート、熱硬化性
樹脂ペースト、エポキシ樹脂ペースト、ポリイミド樹脂
ペースト等を使用することができる。第1の樹脂フィル
ム9に設けられた導体層8は、半導体素子3の信号配線
を主として取り回すものであり、セラミックス基板2の
上面側ランド4と半導体素子6とを、さらにボンディン
グワイヤ11を介して電気的に接続するものである。す
なわち、第1の樹脂フィルム9の導体層8(具体的に後
述する上側導体層8a)と半導体素子3の電極パッドと
は、ボンディングワイヤ11を介して電気的に接続され
ている。
【0030】この実施形態における導体層8は、具体的
には樹脂フィルム9の上面側に形成された上側導体層8
aと、樹脂フィルム9の下面側に形成された下側導体層
8bと、これらの間を電気的に接続する内部導体層8c
とを有している。上側導体層8aおよび下側導体層8b
は、例えば銅箔のような厚さ50μm 以下程度の金属箔か
らなるものであり、所望の配線形状に応じてパターニン
グされている。この際、信号配線の取り回しは上側導体
層8aと下側導体層8bの双方で行ってもよいし、また
下側導体層8bはランドの形成のみとしてもよい。
【0031】下側導体層8b上(ランド上)には、セラ
ミックス基板2の上面側ランド4の位置に対応させて、
例えばAgエポキシ系ペースト、Auエポキシ系ペース
ト、Agポリイミド系ペースト等により、高さ80μm 程
度の接続用突起12が形成されている。接続用突起12
は、Auボール、Pb−Sn系共晶半田ボール、In系
半田ボール等を接合して形成することもできる。なお、
セラミックス基板2の上面側ランド4上に、同様な接続
用突起を形成しておいてもよい。そして、樹脂フィルム
9の導体層8とセラミックス基板2の上面側ランド4と
は、樹脂フィルム9側の接続用突起12を上面側ランド
4に突き当て、これを熱圧着する等によって電気的に接
続されている。樹脂フィルム9とセラミックス基板2と
の機械的な接合は、基本的には接着剤層10が担ってい
る。
【0032】上述した導体層8および接続用突起12を
有する樹脂フィルム9は、例えば以下のようにして作製
することができる。すなわち、まず厚さ50μm 程度の銅
箔を上側導体層8aの形成材料として用意し、その表面
にセラミックス基板2の上面側ランド4の位置に対応さ
せて、銀等により内部導体層8cとなる例えば高さ80μ
m 程度の突起を形成する。この突起を形成した銅箔と、
例えば液晶ポリマーからなる厚さ50μm 程度の樹脂フィ
ルム9と、さらに下側導体層8bとなる同様な厚さの銅
箔とを重ね合わせ、突起の先端が樹脂フィルム9を突き
破って、下側導体層8bとなる銅箔と電気的に接続する
ように熱圧着する。熱圧着は銅箔と液晶ポリマーフィル
ム等との密着強度が保たれるような条件下で実施する。
【0033】そして、両面の銅箔をそれぞれ所望の配線
形状となるようにエッチングし、上側導体層8aには所
望の配線パターンを、また下側導体層8bには少なくと
もランドを形成する。この後、下側導体層8bによるラ
ンド上に、上述したような接続用突起12を形成するこ
とによって、上述した上側導体層8a、下側導体層8b
および内部導体層8cを有する導体層8と接続用突起1
2とが設けられた樹脂フィルム9が得られる。
【0034】上記したような導体層8および接続用突起
12を有する樹脂フィルム9は、例えばまず樹脂フィル
ム9とセラミックス基板2との間に電気的な接続部分を
打ち抜いた接着剤シートを介在させたり、あるいはセラ
ミックス基板2の上面2aに接着剤を塗布した後、この
状態で接着剤フィルムや接着剤の塗布層が接着する温度
で熱をかけつつ、電気的な接続が実現する程度の圧力
(例えば 30kg/cm2 程度)を加えることによって、樹脂
フィルム9とセラミックス基板2とを電気的に接続しつ
つ機械的に接合することができる。
【0035】セラミックス基板2の第2の主面、すなわ
ち外部接続端子の形成面となる下面2bには、第2の樹
脂フィルム13が接着剤層10を介して接合されてい
る。第2の樹脂フィルム13には、セラミックス基板2
の下面側ランド5の位置に対応させてスルーホール14
が設けられている。このスルーホール14の周囲には、
第2の樹脂フィルム13の下面側主面に半田接続用のラ
ンドとして導体層15が形成されている。
【0036】そして、第2の樹脂フィルム13のスルー
ホール14内に充填された接続用導体16例えば半田に
よって、例えばPb−Sn系半田ボールやIn系半田ボ
ールのような導体ボール17が接続固定されている。す
なわち、導体ボール17は第2の樹脂フィルム13を介
して、セラミックス基板2の下面2bに接続固定されて
おり、この導体ボール17によりボール端子18が構成
されている。なお、導体ボール17には金属ボールや金
属コーティング樹脂ボール等、少なくとも表面部が導電
性を有する各種の導体ボールを使用することができる。
【0037】上記したスルーホール14の開口径は、導
体ボール17の直径の 0.5〜 1.5倍の範囲とすることが
好ましい。このような大径のスルーホール14内に充填
された接続用導体16を介して導体ボール17を接続固
定することによって、半導体素子6で発生した熱を接続
用導体16および導体ボール17を介して、実装ボード
側に良好に放散させることができる。スルーホール14
の開口径が導体ボール17の直径の 0.5倍未満である
と、上述した放熱効果を十分に得ることができないおそ
れがあり、一方 1.5倍を超えると導体ボール17の実装
密度の低下を招くことになる。
【0038】ここで、ボール端子18は主に外部接続端
子としての機能を有するものであり、この外部接続端子
としてのボール端子18aは、バイアホール型内部配線
層3と電気的に接続された下面側ランド5と接続用導体
16を介して電気的に接続されている。ただし、一部は
バイアホール型内部配線層3の位置に関係なく形成され
ている。この電気的な接続関係を有しないボール端子1
8bは、放熱用のダミーボールいわゆるサーマルボール
であり、半導体パッケージ1を実装する実装ボードとの
接合面積の拡大に寄与する。
【0039】このように、セラミックス基板2の下面2
b側に、外部接続端子としてのボール端子18aの配置
等に影響を及ぼさない範囲で、サーマルボールとしての
ボール端子18bを形成することによって、セラミック
ス基板2から実装ボードへの放熱面積を増大させること
ができる。これによって、半導体パッケージ1の放熱性
をより向上させることができる。ボール端子18は、例
えば下面側ランド5の表面にNi/Auメッキ等を施し
た後、各スルーホール14内にSn−Pb共晶半田ペー
スト等を印刷、充填し、この半田ペースト上にSn−P
b共晶半田ボール(例えば 95%Pb共晶半田ボール)等
からなる導体ボール17を載せ、半田ペーストを溶融さ
せて接合することにより形成することができる。
【0040】このように、この実施形態の半導体パッケ
ージ1はBGA構造のパッケージを構成するものであ
る。このような半導体パッケージ1は、例えば多層プリ
ント基板等の実装ボード上に実装される。この際、半導
体パッケージ1の外部接続端子としてのボール端子18
aは、実装ボードの配線層と電気的に接続され、半導体
実装部品が構成される。
【0041】上述した実施形態の半導体パッケージ1に
おいては、第1の樹脂フィルム9に設けた導体層8で主
に信号配線を取り回している。このような導体層8には
上述したように、銅箔等の厚さが10μm 以下というよう
な金属箔を使用することができるため、これをエッチン
グしてパターニングすることにより、例えば配線幅が30
μm 、配線間距離が20μm というような高密度配線を実
現することができる。従って、入出力数の多い半導体素
子6であっても信号配線を容易に取り回すことができる
だけでなく、パッケージサイズそのものを小形化するこ
とが可能となる。すなわち、パッケージ内配線の高密度
化およびそれに基くパッケージサイズの小形化を達成す
ることができる。また、半導体素子6とパッケージ側の
インナーリード部とを狭ピッチで接続することが可能と
なる。
【0042】ここで、図1に示す半導体パッケージ1で
は、第1の樹脂フィルム9に形成した導体層8のみに配
線パターンを形成しているが、例えば図3に示すよう
に、下側の第2の樹脂フィルム13の表面にも同様に、
配線パターンを有する導体層15a(15bはランド用
導体層)を形成することによって、より一層パッケージ
内配線を高密度化することができる。
【0043】また、信号配線は基本的には第1の樹脂フ
ィルム11の導体層10(さらには第2の樹脂フィルム
13の導体層15a)で取り回しているため、セラミッ
クス基板2の内部配線層をバイアホール型内部配線層3
のみとすることができる。これにより、内部に複雑な多
層配線を形成していた従来のセラミックス多層配線基板
に比べて、セラミックス基板2自体の製造コストおよび
製造工数を大幅に低減することができ、ひいては半導体
パッケージ1の製造コストを低減することが可能とな
る。
【0044】この実施形態の半導体パッケージ1は、パ
ッケージ本体としてのセラミックス基板2の両主面2
a、2bにそれぞれ樹脂フィルム9、13を接合した構
造を有しているため、セラミックス基板単独で用いた場
合、さらにはセラミックス基板の一方の面のみに樹脂基
板等を接合した場合に比べて、パッケージ本体の熱膨張
係数は増加する傾向を示す。
【0045】すなわち、樹脂材料とセラミックス材料と
の結合系の実際の伸びは、 λ=(λs s s +λc c c )/(As s +A
c c ) で表される。ここで、添え字sは樹脂、cはセラミック
ス、λは自由膨張伸び量、Aは断面積、Eは縦弾性係数
である。このように、樹脂材料とセラミックス材料との
結合系の伸びはそれぞれの和であることから、セラミッ
クス基板2の両主面2a、2bにそれぞれ樹脂フィルム
9、13を接合した構造を有するこの実施形態の半導体
パッケージ1は、伸び量が半導体パッケージ1を実装す
るプリント基板等に近付く方向に移行する。従って、半
導体パッケージ1とプリント基板等との実質的な熱膨張
係数の差が減少して、ボール端子18による接続部の信
頼性を大幅に高めることができる。
【0046】加えて、第1の樹脂フィルム9とセラミッ
クス基板2との接続は、接着剤層10および接続用突起
12を利用して実施しているため、機械的な接合強度を
確保した上で、電気的な接続信頼性を十分に得ることが
できる。また、第2の樹脂フィルム13については、接
着剤層10により十分な機械的接合強度が得られ、その
上で比較的大径のスルーホール14内に充填された接続
用導体16を介して導体ボール17を接続固定している
ため、第2の樹脂フィルム13による放熱性の低下を極
力抑えることができる。
【0047】半導体パッケージ1の放熱性に関しては、
半導体素子6を接合材層7を介してセラミックス基板2
上に接合搭載しているため、半導体素子6の動作に伴っ
て生じた熱をその裏面からセラミックス基板2に分散さ
せることができる。ここで、半導体素子6で発生した熱
は概して、半導体素子6と接しているパッケージ本体へ
と分散されて放熱される。この際、パッケージ本体の熱
伝導率により放熱性が異なる。例えば、パッケージ本体
が樹脂からなる場合、例えばポリイミド樹脂の熱伝導率
は0.12〜 0.2W/m K であり、半導体素子を構成している
シリコンの熱伝導率よりかなり劣ることもあって、半導
体素子で発生した熱のポリイミド樹脂からの放熱は期待
できず、半導体素子に熱がこもることになる。このた
め、熱により半導体素子が誤動作するおそれが大きい。
【0048】一方、この実施形態の半導体パッケージ1
では、上記したように半導体素子6を接合材層7を介し
てセラミックス基板2上に接合搭載しているおり、この
セラミックス基板2の構成材料の一つとして挙げられる
AlN焼結体の場合、例えば170W/m Kと樹脂の1000倍以
上の熱伝導率が実現できることから、半導体素子6で発
生した熱をパッケージ本体としてのセラミックス基板2
に良好に分散させることができる。また、セラミックス
基板2からは表面放熱、さらには上述したように接続用
導体16および導体ボール17を介して実装ボードへの
放熱が期待できる。従って、半導体素子6で発生した熱
をセラミックス基板2を介して良好に放熱することがで
き、半導体素子6の誤動作等を防止することが可能とな
る。
【0049】このように、この実施形態のBGA構造の
半導体パッケージ1は、セラミックス基板2による高放
熱性化を損うことなく、高配線密度化、接続部の高信頼
性化、低コスト化等を実現したものである。また実際に
作製したBGA構造の半導体パッケージ1をガラスエポ
キシ基板からなる実装ボードに共晶半田ペーストを用い
て実装したところ、電気的にも問題がなく、放熱特性に
ついても7Wの消費電力において7.5K/Wと良好な熱特性が
得られた。実装信頼性についても、温度変化100Kにおい
て1000サイクルをクリアするものであった。
【0050】なお、図1では第1の樹脂フィルム9の両
面に導体層8a、8bを設け、下側導体層8bに接続用
突起12を形成した場合について説明したが、例えば内
部導体層8cが樹脂フィルムを突き破って、その先端を
樹脂フィルムの反対面側に突出させることによって、内
部導体層と接続用突起とを兼用することができる。ま
た、樹脂基材としては前述した樹脂フィルムに限らず、
銅張り樹脂基板等を使用することも可能であるが、配線
密度の高密度化という点においては樹脂フィルムに例え
ば厚さ30μm 以下というような金属箔を熱圧着等で張り
付けたものを使用することが好ましい。
【0051】次に、本発明の半導体パッケージの他の実
施形態について、図4を参照して説明する。
【0052】図4に示す半導体パッケージ19は、半導
体素子にいわゆるTABチップ20を使用したものであ
り、第1の樹脂フィルム9の導体層8(具体的に上側導
体層8a)とTABチップ20とは、このTABチップ
20に予め形成されているTABリード21を介して電
気的に接続されている。それ以外の構造については前述
した半導体パッケージ1と同様である。
【0053】このように、本発明の半導体パッケージは
TABチップ20にも有効に適用することができ、前述
した実施形態の半導体パッケージ1と同様な効果を得る
ことができる。なお、TABチップ20を搭載するセラ
ミックス基板2には、後述する実施形態で示すキャビテ
ィ付きセラミックス基板を使用してもよい。
【0054】次に、本発明の半導体パッケージのさらに
他の実施形態について、図5を参照して説明する。
【0055】図5に示す半導体パッケージ22は、フリ
ップチップ構造の半導体素子23を搭載対象としたパッ
ケージであり、前述した実施形態と同様な材料からなる
セラミックス基板24の第1の主面すなわち上面24a
側には、半導体素子23を収容するキャビティ25が形
成されている。そして、このキャビティ25内にはフリ
ップチップ構造の半導体素子23が、その裏面がキャビ
ティ25の底面すなわちセラミックス基板24と直接接
するように収容されている。
【0056】このように、この実施形態の半導体パッケ
ージ22はいわゆるキャビティアップ構造を有してお
り、半導体素子23の動作に伴って生じる熱はその裏面
からセラミックス基板24に直接伝わる構造となってい
る。半導体素子23の電極パッド上には、ワイヤボンデ
ィング等により例えばAuボールがバンプ端子23aと
して接合形成されており、これによりフリップチップ実
装が可能とされている。半導体素子23はキャビティ2
5内の底面に、ろう材、半田、ガラス系接着剤等の接合
材を用いて接合してもよいが、単にセラミックス基板2
4と接触しているだけであっても、半導体素子23から
セラミックス基板24への放熱性を十分に確保すること
ができる。この実施形態では、半導体素子23はキャビ
ティ25内に収容されているだけである。
【0057】上述したセラミックス基板24のキャビテ
ィ形成面24a、すなわち半導体素子23の搭載面に
は、前述した実施形態と同様に、導体層8を有する第1
の樹脂フィルム9が接着剤層10を介して接合固定され
ている。そして、第1の樹脂フィルム9とセラミックス
基板24とは、前述した実施形態と同様にして、電気的
および機械的に接続されており、また半導体素子23と
第1の樹脂フィルム9についても同様に電気的および機
械的に接続されている。
【0058】なおこの実施形態における第1の樹脂フィ
ルム9は、一方の主面すなわち下面のみに導体層8が形
成されている。この導体層8にはセラミックス基板24
の上面側ランド4および半導体素子23のバンプ端子2
3aの各位置に対応させて、接続用突起12がそれぞれ
形成されている。また、第1の樹脂フィルム9と半導体
素子23との接続には、異方性導電シートや異方性導電
ペースト等を使用することも可能である。
【0059】セラミックス基板24の第2の主面、すな
わち外部接続端子の形成面となる下面24bには、前述
した実施形態と同様に、第2の樹脂フィルム13が接着
剤層10を介して接合固定されており、さらには同様に
スルーホール14に充填された接続用導体16を介して
導体ボール17が接続固定されており、ボール端子18
(外部接続端子としてのボール端子18a)を構成して
いる。
【0060】この実施形態の半導体パッケージ22にお
いては、まず半導体素子23をキャビティ25内に収容
することによって、フリップチップ構造の半導体素子2
3の電極パッドへの電気的な接続を容易にした上で、半
導体素子23とセラミックス基板24とが直接接触した
状態を実現している。これにより、半導体素子23の動
作に伴って生じた熱を、半導体素子23の裏面からセラ
ミックス基板2に直接分散させることができる。
【0061】また、セラミックス基板24からは表面放
熱、さらには接続用導体16および導体ボール18を介
して実装ボードへの放熱が期待できる。従って、半導体
素子23で発生した熱をセラミックス基板24を介して
良好に放熱することができ、半導体素子23の誤動作等
を防止することが可能となる。すなわち、フリップチッ
プ対応の半導体パッケージ22の高放熱性化を達成する
ことができる。
【0062】フリップチップ構造の半導体素子23とパ
ッケージ本体との電気的な接続は、半導体素子23をセ
ラミックス基板24のキャビティ25内に収容した上
で、同一面に接合した第1の樹脂フィルム9に設けた導
体層8により行っているため、半導体素子23からの高
放熱性を満足させた上で、フリップチップ構造の半導体
素子23との電気的な接続を良好に実施することができ
る。
【0063】この実施形態の半導体パッケージ22にお
いて、他の効果例えば高配線密度化、接続部の高信頼性
化、低コスト化等については、前述した実施形態と同様
に得ることができるものである。
【0064】なお、各図に示した半導体パッケージの部
分構造は、それぞれ自由に組合せて使用し得るものであ
る。また、上記した実施形態では本発明をBGAパッケ
ージに適用した例について説明したが、本発明はLGA
パッケージやPGAパッケージ等への適用を必ずしも除
くものではない。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体パ
ッケージによれば、セラミックス基板を用いた際の高放
熱性特性等を損うことなく、より一層の狭ピッチ配線へ
の対応およびパッケージ外形の小形化、さらには実装ボ
ード等との接続部信頼性の向上や製造コストの低減を実
現することが可能となる。このような半導体パッケージ
の工業的価値は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の半導体パッケージの一実施形態の概
略構造を示す断面図である。
【図2】 図1に示す半導体パッケージの要部拡大断面
図である。
【図3】 図1に示す半導体パッケージの変形例の概略
構造を示す断面図である。
【図4】 本発明の半導体パッケージの他の実施形態の
概略構造を示す断面図である。
【図5】 本発明の半導体パッケージのさらに他の実施
形態の概略構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1、19、22……BGA構造の半導体パッケージ 2、24……セラミックス基板 3………バイアホール型内部配線層 6………半導体素子 8、15……導体層 9………第1の樹脂フィルム 11……ボンディングワイヤ 12……接続用突起 13……第2の樹脂フィルム 14……スルーホール 16……接続用導体 17……導体ボール 20……TABチップ 21……TABリード 23……フリップチップ構造の半導体素子 25………キャビティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安本 恭章 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 浅井 博紀 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子が搭載される第1の主面と、
    外部接続端子の形成面となる第2の主面とを有し、かつ
    内部配線層が設けられたセラミックス基板からなるパッ
    ケージ本体と、 前記セラミックス基板の第1および第2の主面にそれぞ
    れ接合された第1および第2の樹脂基材と、 少なくとも前記セラミックス基板の第1の主面に接合さ
    れた前記第1の樹脂基材に設けられ、前記内部配線層と
    電気的に接続された導体層と、 前記セラミックス基板の第1の主面側に搭載され、前記
    第1の樹脂基材の導体層と電気的に接続された半導体素
    子と、 前記内部配線層と電気的に接続され、前記第2の樹脂基
    材を介して前記セラミックス基板の第2の主面側に形成
    された外部接続端子とを具備することを特徴とする半導
    体パッケージ。
  2. 【請求項2】 半導体素子が搭載される第1の主面と、
    外部接続端子の形成面となる第2の主面とを有し、かつ
    内部配線層が設けられた平板状のセラミックス基板から
    なるパッケージ本体と、 前記セラミックス基板の第1の主面に接合され、前記内
    部配線層の一方の端部と電気的に接続された導体層が少
    なくとも一方の主面に設けられた第1の樹脂基材と、 前記セラミックス基板の第1の主面に接合搭載され、前
    記第1の樹脂基材の導体層とボンディングワイヤまたは
    TABリードを介して電気的に接続された半導体素子
    と、 前記セラミックス基板の第2の主面に接合され、前記内
    部配線層の他方の端部に対応した位置に設けられたスル
    ーホールを有する第2の樹脂基材と、 前記第2の樹脂基材のスルーホール内に充填された接続
    用導体により、前記セラミックス基板の第2の主面側に
    固定され、かつ前記内部配線層の他方の端部と電気的に
    接続された導体ボールからなる外部接続端子とを具備す
    ることを特徴とする半導体パッケージ。
  3. 【請求項3】 半導体素子が収容されるキャビティが設
    けられた第1の主面と、外部接続端子の形成面となる第
    2の主面とを有し、かつ内部配線層が設けられたセラミ
    ックス基板からなるパッケージ本体と、 前記セラミックス基板の第1の主面に接合され、前記内
    部配線層の一方の端部と電気的に接続された導体層が少
    なくとも一方の主面に設けられた第1の樹脂基材と、 前記セラミックス基板のキャビティ内に収容され、前記
    第1の樹脂基材の導体層と電気的に接続された半導体素
    子と、 前記セラミックス基板の第2の主面に接合され、前記内
    部配線層の他方の端部の形成位置に応じた位置にスルー
    ホールを有する第2の樹脂基材と、 前記第2の樹脂基材のスルーホール内に充填された接続
    用導体により、前記セラミックス基板の第2の主面側に
    固定され、かつ前記内部配線層の他方の端部と電気的に
    接続された導体ボールからなる外部接続端子とを具備す
    ることを特徴とする半導体パッケージ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体パッケージにおい
    て、 前記半導体素子はフリップチップ構造の半導体素子であ
    り、かつ前記フリップチップ構造の半導体素子は、前記
    第1の樹脂基材に接着剤層を介して機械的に接合されて
    いると共に、前記第1の樹脂基材の導体層および前記半
    導体素子の少なくとも一方に設けられた接続用突起を介
    して、前記第1の樹脂基材の導体層と電気的に接続され
    ていることを特徴とする半導体パッケージ。
  5. 【請求項5】 請求項2または請求項3記載の半導体パ
    ッケージにおいて、 前記第2の樹脂基材のスルーホールは、前記導体ボール
    の直径の 0.5〜 1.5倍の直径を有することを特徴とする
    半導体パッケージ。
  6. 【請求項6】 請求項2または請求項3記載の半導体パ
    ッケージにおいて、 前記第2の樹脂基材は、前記セラミックス基板の内部配
    線層と電気的に接続された導体層を有することを特徴と
    する半導体パッケージ。
  7. 【請求項7】 請求項1、請求項2または請求項3記載
    の半導体パッケージにおいて、 前記セラミックス基板の内部配線層は、バイアホール型
    の配線層により構成されていることを特徴とする半導体
    パッケージ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007149910A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Tdk Corp 電子部品
JP2007324429A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Murata Mfg Co Ltd モジュール部品及びその製造方法
WO2025047975A1 (ja) * 2023-08-31 2025-03-06 京セラ株式会社 電子素子実装構造

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