JPH1024221A - 固液分離装置 - Google Patents
固液分離装置Info
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- JPH1024221A JPH1024221A JP18330396A JP18330396A JPH1024221A JP H1024221 A JPH1024221 A JP H1024221A JP 18330396 A JP18330396 A JP 18330396A JP 18330396 A JP18330396 A JP 18330396A JP H1024221 A JPH1024221 A JP H1024221A
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Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 中空糸膜エレメントを洗浄した洗浄廃水の発
生量を大幅に減少させることのできる固液分離装置を提
供する。 【解決手段】 膜保護管11とケーシング13との間に
形成される空間には、膜保護管11の上端周面に形成し
たオーバーフロー穴24を閉塞しないように、充填物3
8が充填される。本発明によれば、充填物38は、膜保
護管11とケーシング13との間に形成される空間を減
少できるので、従来技術では多かった中空糸膜エレメン
ト6を洗浄した洗浄廃水の発生量を大幅に減少させ、こ
れにより水回収率を高める。
生量を大幅に減少させることのできる固液分離装置を提
供する。 【解決手段】 膜保護管11とケーシング13との間に
形成される空間には、膜保護管11の上端周面に形成し
たオーバーフロー穴24を閉塞しないように、充填物3
8が充填される。本発明によれば、充填物38は、膜保
護管11とケーシング13との間に形成される空間を減
少できるので、従来技術では多かった中空糸膜エレメン
ト6を洗浄した洗浄廃水の発生量を大幅に減少させ、こ
れにより水回収率を高める。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固液分離装置に係
り、特に浄水処理、下水処理、排水処理等の分野で使用
される固液分離装置に関する。
り、特に浄水処理、下水処理、排水処理等の分野で使用
される固液分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7により、固液分離装置1における濾
過と洗浄について説明する。原水流入口2より濾過室3
内に流入した懸濁物質を含む原水は、濾過室3に満たさ
れ、多数本の中空糸膜5を結束した中空糸膜エレメント
6により濾過される。濾過された濾過水は、中空糸膜エ
レメント6内を通って集水室7に集まり濾過水流出口8
から取り出される。濾過を継続すると、中空糸膜エレメ
ント6には原水中の懸濁物質が付着して濾過性能が低下
するため、定期的に洗浄を行う。洗浄は、例えばエア配
管口9から集水室7にエアを送り込んで中空糸膜エレメ
ント6の内側に圧力をかけたり、エア噴出器10から中
空糸膜エレメント6を収納する膜保護管11内にエアを
吹き込んで中空糸膜エレメント6をスクラビングするエ
アスクラビング洗浄を行い、中空糸膜エレメント6に付
着した懸濁物質を原水中に剥離する。剥離された懸濁物
質を含む原水である洗浄廃水はドレイン管12からケー
シング13外へ排出される。
過と洗浄について説明する。原水流入口2より濾過室3
内に流入した懸濁物質を含む原水は、濾過室3に満たさ
れ、多数本の中空糸膜5を結束した中空糸膜エレメント
6により濾過される。濾過された濾過水は、中空糸膜エ
レメント6内を通って集水室7に集まり濾過水流出口8
から取り出される。濾過を継続すると、中空糸膜エレメ
ント6には原水中の懸濁物質が付着して濾過性能が低下
するため、定期的に洗浄を行う。洗浄は、例えばエア配
管口9から集水室7にエアを送り込んで中空糸膜エレメ
ント6の内側に圧力をかけたり、エア噴出器10から中
空糸膜エレメント6を収納する膜保護管11内にエアを
吹き込んで中空糸膜エレメント6をスクラビングするエ
アスクラビング洗浄を行い、中空糸膜エレメント6に付
着した懸濁物質を原水中に剥離する。剥離された懸濁物
質を含む原水である洗浄廃水はドレイン管12からケー
シング13外へ排出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示した従来の固液分離装置は、ドレイン管12から排出
される洗浄廃水の発生量が多く、濾過室3内に供給した
原水に対する濾過水の収量である水回収率が悪くなると
いう欠点がある。また洗浄廃水は、そのまま河川等に放
流できないので、浄化処理してから放流しなくてはなら
ないという問題もある。
示した従来の固液分離装置は、ドレイン管12から排出
される洗浄廃水の発生量が多く、濾過室3内に供給した
原水に対する濾過水の収量である水回収率が悪くなると
いう欠点がある。また洗浄廃水は、そのまま河川等に放
流できないので、浄化処理してから放流しなくてはなら
ないという問題もある。
【0004】このような背景から、洗浄廃水の発生量を
少なくすることのできる中空糸膜エレメント型の固液分
離装置が要望されていた。本発明は、このような事情を
鑑みてなされたもので、中空糸膜エレメントを洗浄した
洗浄廃水の発生量を大幅に減少させることのできる固液
分離装置を提供することを目的とする。
少なくすることのできる中空糸膜エレメント型の固液分
離装置が要望されていた。本発明は、このような事情を
鑑みてなされたもので、中空糸膜エレメントを洗浄した
洗浄廃水の発生量を大幅に減少させることのできる固液
分離装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、筒状の膜保護管内に収納されると共に、
多数本の中空糸膜を結束した複数の中空糸膜エレメント
を、ケーシング内の上方を横方向に仕切る仕切板の連通
部に吊設して前記仕切板の下側に濾過室を形成すると共
に上側に前記中空糸膜エレメントで濾過した濾過水を集
水する集水室を形成し、前記濾過室内に流入させた原水
を中空糸膜エレメントで濾過する一方、中空糸膜エレメ
ントを適宜洗浄してその洗浄廃水を前記濾過室から装置
外に排出する固液分離装置において、前記ケーシングと
前記膜保護管との間の空間に充填物を充填したことを特
徴とする。
成するために、筒状の膜保護管内に収納されると共に、
多数本の中空糸膜を結束した複数の中空糸膜エレメント
を、ケーシング内の上方を横方向に仕切る仕切板の連通
部に吊設して前記仕切板の下側に濾過室を形成すると共
に上側に前記中空糸膜エレメントで濾過した濾過水を集
水する集水室を形成し、前記濾過室内に流入させた原水
を中空糸膜エレメントで濾過する一方、中空糸膜エレメ
ントを適宜洗浄してその洗浄廃水を前記濾過室から装置
外に排出する固液分離装置において、前記ケーシングと
前記膜保護管との間の空間に充填物を充填したことを特
徴とする。
【0006】本発明によれば、ケーシングと膜保護管と
の間の空間に充填物を充填することにより、濾過室の容
積が小さくなり、従来技術では多かった中空糸膜エレメ
ントを洗浄した洗浄廃水の発生量を大幅に減少させ、こ
れにより水回収率を高めることができる。
の間の空間に充填物を充填することにより、濾過室の容
積が小さくなり、従来技術では多かった中空糸膜エレメ
ントを洗浄した洗浄廃水の発生量を大幅に減少させ、こ
れにより水回収率を高めることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る固液分離装置の好ましい実施の形態について詳説す
る。尚、従来技術の説明した図7と同じ装置や部材につ
いては、同符号を付して説明する。図1は本発明の固液
分離装置の第1の実施の形態の全体構成を示す断面図で
ある。図1に示すように、固液分離装置50の略円筒状
に形成されたケーシング13内の上方には、ケーシング
13内を横方向に仕切る仕切板20が設けられ、仕切板
20の下側に濾過室3が形成されると共に、上側に濾過
水の集水室7が形成される。濾過室3内には、中空糸膜
エレメント6が複数配設される。
る固液分離装置の好ましい実施の形態について詳説す
る。尚、従来技術の説明した図7と同じ装置や部材につ
いては、同符号を付して説明する。図1は本発明の固液
分離装置の第1の実施の形態の全体構成を示す断面図で
ある。図1に示すように、固液分離装置50の略円筒状
に形成されたケーシング13内の上方には、ケーシング
13内を横方向に仕切る仕切板20が設けられ、仕切板
20の下側に濾過室3が形成されると共に、上側に濾過
水の集水室7が形成される。濾過室3内には、中空糸膜
エレメント6が複数配設される。
【0008】中空糸膜エレメント6は、多数のチューブ
状の中空糸膜5が結束して円柱状に形成されたもので、
中空糸膜エレメント6の上端が仕切板20によって形成
された濾過室3と集水室7とを連通する多数の連通部2
2に吊設される。これにより、中空糸膜エレメント6で
濾過された濾過水は集水室7に集められる。この中空糸
膜エレメント6は、破損等を防止するために筒状の膜保
護管11内に収納され、膜保護管11の上端が仕切板2
0に支持されると共に、膜保護管11の上端部外周に
は、オーバーフロー穴24が複数開口される。
状の中空糸膜5が結束して円柱状に形成されたもので、
中空糸膜エレメント6の上端が仕切板20によって形成
された濾過室3と集水室7とを連通する多数の連通部2
2に吊設される。これにより、中空糸膜エレメント6で
濾過された濾過水は集水室7に集められる。この中空糸
膜エレメント6は、破損等を防止するために筒状の膜保
護管11内に収納され、膜保護管11の上端が仕切板2
0に支持されると共に、膜保護管11の上端部外周に
は、オーバーフロー穴24が複数開口される。
【0009】また、濾過室3内の中空糸膜エレメント6
の下方には、中空糸膜エレメント6のエアスクラビング
洗浄のためのエア噴出器10が配設される。エア噴出器
10は、下面が開放された中空円盤状に形成され、コン
プレッサもしくはブロア等に接続されるエア流入管26
のエア吹出口28がエア噴出器10内に配設される。ま
た、エア噴出器10の外周面及び内周面には、複数のス
リット30が形成され、各スリット30が形成される位
置と、膜保護管11の中心位置とが合致するように設定
されている。これにより、濾過室3に原水が満たされた
状態でコンプレッサからエア流入管26を介してエア噴
出器10にエアが供給されると、そのエア圧力によりエ
ア噴出器10内の原水がエア噴出器10から追い出され
てエア噴出器10の上部にエアベッド層32が形成され
る。このエアベッド層32に溜まったエアは、エア噴出
器10の各スリット30から均等に噴出されて原水中を
気泡34となって上昇し、各膜保護管11内に流入し、
各中空糸膜エレメント6をスクラビングする。
の下方には、中空糸膜エレメント6のエアスクラビング
洗浄のためのエア噴出器10が配設される。エア噴出器
10は、下面が開放された中空円盤状に形成され、コン
プレッサもしくはブロア等に接続されるエア流入管26
のエア吹出口28がエア噴出器10内に配設される。ま
た、エア噴出器10の外周面及び内周面には、複数のス
リット30が形成され、各スリット30が形成される位
置と、膜保護管11の中心位置とが合致するように設定
されている。これにより、濾過室3に原水が満たされた
状態でコンプレッサからエア流入管26を介してエア噴
出器10にエアが供給されると、そのエア圧力によりエ
ア噴出器10内の原水がエア噴出器10から追い出され
てエア噴出器10の上部にエアベッド層32が形成され
る。このエアベッド層32に溜まったエアは、エア噴出
器10の各スリット30から均等に噴出されて原水中を
気泡34となって上昇し、各膜保護管11内に流入し、
各中空糸膜エレメント6をスクラビングする。
【0010】また、ケーシング13の下端部側面には、
懸濁物質18(図3参照)を含む原水が濾過室3内に流
入する原水流入口2が形成されるとともに、濾過室3の
上部側面には、エア抜き管36が形成される。このエア
抜き管36は原水流出用としても使用される。また、集
水室7の上部には、濾過水流出口8が形成されると共
に、集水室7にエアを供給したりエアを抜いたりするエ
ア配管口9が形成され、濾過室3最下端には、洗浄廃水
を排出するドレイン管12が形成される。
懸濁物質18(図3参照)を含む原水が濾過室3内に流
入する原水流入口2が形成されるとともに、濾過室3の
上部側面には、エア抜き管36が形成される。このエア
抜き管36は原水流出用としても使用される。また、集
水室7の上部には、濾過水流出口8が形成されると共
に、集水室7にエアを供給したりエアを抜いたりするエ
ア配管口9が形成され、濾過室3最下端には、洗浄廃水
を排出するドレイン管12が形成される。
【0011】そして、膜保護管11とケーシング13と
の間に形成される空間には、膜保護管11の上端周面に
形成したオーバーフロー穴24を閉塞しないように、充
填物38が充填される。充填物38は、膜保護管11と
ケーシング13との間に形成される空間を減少できるも
ので、原水に溶解しないものであるならば何でも良く、
例えば、ケーシング13内に嵌入可能な円柱状のプラス
チック成形体に膜保護管11の挿入される貫通孔を形成
したものをケーシング13に支持、又は仕切板20から
吊設させるようにしてもよい。この場合、充填物38と
膜保護管11の間には、中空糸膜エレメント6のメンテ
ナンス等において膜保護管11を引き抜ける程度の隙間
を形成しておくことが好ましい。或いは、膜保護管11
が挿入される挿入路を確保するように形成したゴム袋を
空気で膨らませることにより膜保護管11とケーシング
13との間に形成される空間を埋めるようにしてもよ
い。この場合には、中空糸膜エレメント6のメンテナン
ス等において膜保護管11を引き抜く時にはゴム袋の空
気を抜けばよいので、膜保護管11と充填物38との間
に隙間を形成する必要がない。更に、膜保護管11が挿
入されるパイプ管42を上下一対の支持板44、46に
支持し、その一対の支持板の外周を板材48で巻いたプ
ラスチック製の太鼓状の充填物38(図5)を、図6に
示すようにケーシング13内に嵌入させるようにしても
よい。この場合は、充填物38の内部が空洞なので、前
記プラスチック成形体よりも重量が軽く、また前記ゴム
袋よりも構造的に強くできる。
の間に形成される空間には、膜保護管11の上端周面に
形成したオーバーフロー穴24を閉塞しないように、充
填物38が充填される。充填物38は、膜保護管11と
ケーシング13との間に形成される空間を減少できるも
ので、原水に溶解しないものであるならば何でも良く、
例えば、ケーシング13内に嵌入可能な円柱状のプラス
チック成形体に膜保護管11の挿入される貫通孔を形成
したものをケーシング13に支持、又は仕切板20から
吊設させるようにしてもよい。この場合、充填物38と
膜保護管11の間には、中空糸膜エレメント6のメンテ
ナンス等において膜保護管11を引き抜ける程度の隙間
を形成しておくことが好ましい。或いは、膜保護管11
が挿入される挿入路を確保するように形成したゴム袋を
空気で膨らませることにより膜保護管11とケーシング
13との間に形成される空間を埋めるようにしてもよ
い。この場合には、中空糸膜エレメント6のメンテナン
ス等において膜保護管11を引き抜く時にはゴム袋の空
気を抜けばよいので、膜保護管11と充填物38との間
に隙間を形成する必要がない。更に、膜保護管11が挿
入されるパイプ管42を上下一対の支持板44、46に
支持し、その一対の支持板の外周を板材48で巻いたプ
ラスチック製の太鼓状の充填物38(図5)を、図6に
示すようにケーシング13内に嵌入させるようにしても
よい。この場合は、充填物38の内部が空洞なので、前
記プラスチック成形体よりも重量が軽く、また前記ゴム
袋よりも構造的に強くできる。
【0012】次に、上記の如く構成された固液分離装置
50の作用について説明する。本発明の固液分離装置5
0において、懸濁物質18を含む原水を濾過する場合
は、原水流入口2及び濾過水流出口8を開口して、原水
を原水流入口2から流入する。原水は各膜保護管11の
下端から中空糸膜エレメント6内に流入する。そして、
各中空糸膜エレメント6により懸濁物質18を濾過し、
濾過水を集水室7で集合し濾過水流出口8から取り出
す。なお同時にエア抜き管36も開口して、原水の1部
をエア抜き管36から取り出し、これを原水流入口2か
ら流入原水に混入する循環濾過も行うことができる。
50の作用について説明する。本発明の固液分離装置5
0において、懸濁物質18を含む原水を濾過する場合
は、原水流入口2及び濾過水流出口8を開口して、原水
を原水流入口2から流入する。原水は各膜保護管11の
下端から中空糸膜エレメント6内に流入する。そして、
各中空糸膜エレメント6により懸濁物質18を濾過し、
濾過水を集水室7で集合し濾過水流出口8から取り出
す。なお同時にエア抜き管36も開口して、原水の1部
をエア抜き管36から取り出し、これを原水流入口2か
ら流入原水に混入する循環濾過も行うことができる。
【0013】このような濾過の続行により中空糸膜5の
表面に懸濁物質18が付着するため、定期的に濾過を中
断し次の洗浄操作を行う。まず、固液分離装置50内に
水を満たした状態で原水流入口2及び濾過水流出口8を
閉じ、エア流入管26及びエア抜き管36を開口してエ
ア流入管26からエアを流入する。エアを流入するとそ
の圧力によりまずエア噴出器10内の水が、エア噴出器
10の下部及びスリット30から流出し、図1に示すよ
うにエアベッド層32がエア噴出器10内に形成され、
当該エアベッド層32を介してエアがスリット30から
噴出する。このようなエアベッド層32を形成すること
により、各スリット30から噴出するエアの量を均一に
することができる。エア噴出器10外に噴出したエア
は、水中を気泡34となって上昇する。各スリット30
の直上に中空糸膜エレメント6が位置しているので、前
記気泡34は各膜保護管11の下端から各中空糸膜エレ
メント6内に流入し、各中空糸膜エレメント6をスクラ
ビングして各中空糸膜5の表面に付着している懸濁物質
18を原水中に剥離する。そして気泡34は各膜保護管
11の上部側面に設けられたオーバーフロー穴24から
膜保護管11外に流出し、エア抜き管36よりケーシン
グ13外に放出される。
表面に懸濁物質18が付着するため、定期的に濾過を中
断し次の洗浄操作を行う。まず、固液分離装置50内に
水を満たした状態で原水流入口2及び濾過水流出口8を
閉じ、エア流入管26及びエア抜き管36を開口してエ
ア流入管26からエアを流入する。エアを流入するとそ
の圧力によりまずエア噴出器10内の水が、エア噴出器
10の下部及びスリット30から流出し、図1に示すよ
うにエアベッド層32がエア噴出器10内に形成され、
当該エアベッド層32を介してエアがスリット30から
噴出する。このようなエアベッド層32を形成すること
により、各スリット30から噴出するエアの量を均一に
することができる。エア噴出器10外に噴出したエア
は、水中を気泡34となって上昇する。各スリット30
の直上に中空糸膜エレメント6が位置しているので、前
記気泡34は各膜保護管11の下端から各中空糸膜エレ
メント6内に流入し、各中空糸膜エレメント6をスクラ
ビングして各中空糸膜5の表面に付着している懸濁物質
18を原水中に剥離する。そして気泡34は各膜保護管
11の上部側面に設けられたオーバーフロー穴24から
膜保護管11外に流出し、エア抜き管36よりケーシン
グ13外に放出される。
【0014】エアスクラビング洗浄を終了した後、エア
流入管26を閉じ、エア抜き管36を開口した状態でエ
ア配管口9からエアを流入して、その圧力により集水室
7に存在する濾過水を連通部22を介して各中空糸膜エ
レメント6に逆流させる。逆流工程が終了したら、次い
でエア配管口9を閉じ、エア抜き管36を開口した状態
でドレイン管12を開口し、濾過室3に存在する懸濁物
質18を含む原水である洗浄廃水をドレイン管12より
排出する。又、エアスクラビング洗浄の前に逆洗工程を
行ってもよい。
流入管26を閉じ、エア抜き管36を開口した状態でエ
ア配管口9からエアを流入して、その圧力により集水室
7に存在する濾過水を連通部22を介して各中空糸膜エ
レメント6に逆流させる。逆流工程が終了したら、次い
でエア配管口9を閉じ、エア抜き管36を開口した状態
でドレイン管12を開口し、濾過室3に存在する懸濁物
質18を含む原水である洗浄廃水をドレイン管12より
排出する。又、エアスクラビング洗浄の前に逆洗工程を
行ってもよい。
【0015】この洗浄操作において、本発明の固液分離
装置50によれば、ケーシング13と膜保護管11の間
の空間を充填物38で埋めたので、洗浄廃水の発生量を
減少させることができる。ケーシング13内に収納され
る中空糸膜エレメント6の本数によるケーシング13と
膜保護管11の間の空間量の大小にもよるが、本発明の
固液分離装置50の洗浄廃水の発生量は、従来の固液分
離装置1の30%〜70%程度であり、大幅に削減する
ことができた。これにより、水回収率を向上させること
ができると共に、洗浄廃水を浄化する処理量を削減する
ことができる。
装置50によれば、ケーシング13と膜保護管11の間
の空間を充填物38で埋めたので、洗浄廃水の発生量を
減少させることができる。ケーシング13内に収納され
る中空糸膜エレメント6の本数によるケーシング13と
膜保護管11の間の空間量の大小にもよるが、本発明の
固液分離装置50の洗浄廃水の発生量は、従来の固液分
離装置1の30%〜70%程度であり、大幅に削減する
ことができた。これにより、水回収率を向上させること
ができると共に、洗浄廃水を浄化する処理量を削減する
ことができる。
【0016】また本発明の固液分離装置50によれば、
ケーシング13と膜保護管11の間の空間を充填物38
で埋めたので、エア噴出器10からの気泡34のうち、
膜保護管11内に侵入しなかった気泡34は、充填物3
8の下端に衝突してその一部は膜保護管11内に流れ込
む。従って、従来の固液分離装置1のように、膜保護管
11内に侵入しなかった気泡34がケーシング13と膜
保護管11の間の空間を上昇してエア抜き管36から無
駄に排出されることがないので、エア噴出器10からの
気泡34を中空糸膜エレメント6の洗浄に有効に活用す
ることができる。
ケーシング13と膜保護管11の間の空間を充填物38
で埋めたので、エア噴出器10からの気泡34のうち、
膜保護管11内に侵入しなかった気泡34は、充填物3
8の下端に衝突してその一部は膜保護管11内に流れ込
む。従って、従来の固液分離装置1のように、膜保護管
11内に侵入しなかった気泡34がケーシング13と膜
保護管11の間の空間を上昇してエア抜き管36から無
駄に排出されることがないので、エア噴出器10からの
気泡34を中空糸膜エレメント6の洗浄に有効に活用す
ることができる。
【0017】以上のようなエアスクラビング洗浄、逆
流、排水という3つの洗浄操作が終了したら、再び濾過
を行うが、この際は、まず原水流入口2及びエア抜き管
36を開口して原水流入口2から原水を流入して、濾過
室3に存在するエアをエア抜き管36から放出し、次い
でエア抜き管36を閉じ、エア配管口9を開口して集水
室7に存在するエアをエア配管口9から放出し、ケーシ
ング13内を満水状態にした後、エア配管口9、エア抜
き管36を閉じ、濾過水流出口8を開口して前述の濾過
を再開する。
流、排水という3つの洗浄操作が終了したら、再び濾過
を行うが、この際は、まず原水流入口2及びエア抜き管
36を開口して原水流入口2から原水を流入して、濾過
室3に存在するエアをエア抜き管36から放出し、次い
でエア抜き管36を閉じ、エア配管口9を開口して集水
室7に存在するエアをエア配管口9から放出し、ケーシ
ング13内を満水状態にした後、エア配管口9、エア抜
き管36を閉じ、濾過水流出口8を開口して前述の濾過
を再開する。
【0018】図2は、本発明の固液分離装置の第2の実
施の形態を説明する断面図である。第2の実施の形態
が、第1の実施の形態と異なる点は、充填物38の下端
形状を、膜保護管11の下端からラッパ管状に拡がる空
間が形成されるように成形したことである。この第2の
実施の形態によれば、エア噴出器10のスリット30よ
り噴出した気泡34は、図3に示すようにラッパ管部4
0に集められ、各膜保護管11内に導かれる。従って、
気泡34は全て懸濁物質18の剥離に寄与し、第1の実
施の形態より更に気泡34を洗浄の為に有効に活用でき
るので、少ないエアで高い剥離効果を得ることができ
る。
施の形態を説明する断面図である。第2の実施の形態
が、第1の実施の形態と異なる点は、充填物38の下端
形状を、膜保護管11の下端からラッパ管状に拡がる空
間が形成されるように成形したことである。この第2の
実施の形態によれば、エア噴出器10のスリット30よ
り噴出した気泡34は、図3に示すようにラッパ管部4
0に集められ、各膜保護管11内に導かれる。従って、
気泡34は全て懸濁物質18の剥離に寄与し、第1の実
施の形態より更に気泡34を洗浄の為に有効に活用でき
るので、少ないエアで高い剥離効果を得ることができ
る。
【0019】図4は、本発明の固液分離装置の第3の実
施の形態を説明する断面図である。第3の実施の形態が
第1の実施の形態と異なる点は、充填物38の下端にエ
ア噴出器10の上面を接着したことである。この第3の
実施の形態によれば、あらかじめエア噴出器10のスリ
ット30が中空糸膜エレメント6の直下になるように位
置を合わせてから、ケーシング13内にエア噴出器10
を設置することができるため、エア噴出器10の設置が
容易になる。
施の形態を説明する断面図である。第3の実施の形態が
第1の実施の形態と異なる点は、充填物38の下端にエ
ア噴出器10の上面を接着したことである。この第3の
実施の形態によれば、あらかじめエア噴出器10のスリ
ット30が中空糸膜エレメント6の直下になるように位
置を合わせてから、ケーシング13内にエア噴出器10
を設置することができるため、エア噴出器10の設置が
容易になる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の固液分離
装置によれば、充填物により濾過室の容積が小さくなる
ため、従来技術では多かった中空糸膜エレメントを洗浄
した洗浄廃水の発生量を大幅に減少させ、これにより水
回収率を高めることができると共に、洗浄廃水を浄化す
る処理量を削減することができる効果がある。
装置によれば、充填物により濾過室の容積が小さくなる
ため、従来技術では多かった中空糸膜エレメントを洗浄
した洗浄廃水の発生量を大幅に減少させ、これにより水
回収率を高めることができると共に、洗浄廃水を浄化す
る処理量を削減することができる効果がある。
【図1】本発明の固液分離装置における第1の実施の形
態の全体構成を説明する断面図
態の全体構成を説明する断面図
【図2】本発明の固液分離装置における第2の実施の形
態の全体構成を説明する断面図
態の全体構成を説明する断面図
【図3】第2の実施の形態を説明する図であり、エア噴
出器から気泡が噴出し、中空糸膜エレメントへ導かれる
様子を説明する図
出器から気泡が噴出し、中空糸膜エレメントへ導かれる
様子を説明する図
【図4】本発明の固液分離装置における第3の実施の形
態の全体構成を説明する断面図
態の全体構成を説明する断面図
【図5】本発明の固液分離装置における第1の実施の形
態の充填物の具体例の構成を説明する図
態の充填物の具体例の構成を説明する図
【図6】本発明の固液分離装置における第1の実施の形
態の図5の充填物を使用した場合の全体構成を説明する
断面図
態の図5の充填物を使用した場合の全体構成を説明する
断面図
【図7】従来の固液分離装置の全体構成を示す断面図
2…原水流入口 3…濾過室 5…中空糸膜 6
…中空糸膜エレメント 7…集水室 8…濾過水流出口 9…エア配管口
10…エア噴出器 11…膜保護管 12…ドレイン管 13…ケーシ
ング 18…懸濁物質 20…仕切板 26…エア流入管
36…エア抜き管 38…充填物 40…ラッパ管部 50…固液分離
装置
…中空糸膜エレメント 7…集水室 8…濾過水流出口 9…エア配管口
10…エア噴出器 11…膜保護管 12…ドレイン管 13…ケーシ
ング 18…懸濁物質 20…仕切板 26…エア流入管
36…エア抜き管 38…充填物 40…ラッパ管部 50…固液分離
装置
Claims (2)
- 【請求項1】 筒状の膜保護管内に収納されると共に、
多数本の中空糸膜を結束した複数の中空糸膜エレメント
を、ケーシング内の上方を横方向に仕切る仕切板の連通
部に吊設して前記仕切板の下側に濾過室を形成すると共
に上側に前記中空糸膜エレメントで濾過した濾過水を集
水する集水室を形成し、前記濾過室内に流入させた原水
を中空糸膜エレメントで濾過する一方、中空糸膜エレメ
ントを適宜洗浄してその洗浄廃水を前記濾過室から装置
外に排出する固液分離装置において、 前記ケーシングと前記膜保護管との間の空間に充填物を
充填したことを特徴とする固液分離装置。 - 【請求項2】 前記充填物の下端形状を、前記膜保護管
の下端からラッパ管状に拡がる空間が形成されるように
成形したことを特徴とする請求項1の固液分離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18330396A JPH1024221A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 固液分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18330396A JPH1024221A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 固液分離装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1024221A true JPH1024221A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16133325
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18330396A Pending JPH1024221A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 固液分離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1024221A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005224796A (ja) * | 2004-01-14 | 2005-08-25 | Toray Ind Inc | 中空糸膜モジュールおよびそれのカートリッジの交換方法 |
JP2007021498A (ja) * | 2000-10-09 | 2007-02-01 | Us Filter Wastewater Group Inc | 改良した膜濾過システム |
WO2015044783A3 (en) * | 2013-09-26 | 2015-06-18 | Alto Solution Sa | Self supporting structure for membrane crossflow cartridges |
JP2016530095A (ja) * | 2013-09-11 | 2016-09-29 | メンビオン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングMEMBION GmbH | 膜フィルタ及びろ過方法 |
EP3406325A1 (en) * | 2017-05-22 | 2018-11-28 | Siemens Aktiengesellschaft | Filter assembly with filler core |
CN112870866A (zh) * | 2021-02-21 | 2021-06-01 | 王毓明 | 一种基于一步法生产三聚氰胺用气液分离器 |
-
1996
- 1996-07-12 JP JP18330396A patent/JPH1024221A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007021498A (ja) * | 2000-10-09 | 2007-02-01 | Us Filter Wastewater Group Inc | 改良した膜濾過システム |
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WO2015044783A3 (en) * | 2013-09-26 | 2015-06-18 | Alto Solution Sa | Self supporting structure for membrane crossflow cartridges |
US10130915B2 (en) | 2013-09-26 | 2018-11-20 | Alto Solution Sa | Self supporting structure for membrane crossflow cartridges |
AU2014326293B2 (en) * | 2013-09-26 | 2018-11-29 | Alto Solution Sa | Self supporting structure for membrane crossflow cartridges |
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