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JPH10238360A - 内燃機関のカムシャフト構造 - Google Patents

内燃機関のカムシャフト構造

Info

Publication number
JPH10238360A
JPH10238360A JP4024797A JP4024797A JPH10238360A JP H10238360 A JPH10238360 A JP H10238360A JP 4024797 A JP4024797 A JP 4024797A JP 4024797 A JP4024797 A JP 4024797A JP H10238360 A JPH10238360 A JP H10238360A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camshaft
internal combustion
combustion engine
sprocket
cylinder head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4024797A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Kubo
雅彦 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP4024797A priority Critical patent/JPH10238360A/ja
Publication of JPH10238360A publication Critical patent/JPH10238360A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/02Valve drive
    • F01L1/024Belt drive

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関のカムシャフト構造において、ダイ
ナミックダンパやカムセンサや補機等を効率良く配設し
て装置のコンパクト化を図ると共に、カムシャフトの回
転変動に起因する振動及び機関弁の加速度の増大に起因
するタイミングベルトの荷重増大を抑制する。 【解決手段】 タイミングベルト36の引張側に位置す
る排気用のカムシャフトスプロケット34の一端面にダ
イナミックダンパ51を装着して他端面にカムセンサ6
1のセンシングブレード62を装着すると共に、排気用
のカムシャフト24の他端部側のシリンダヘッド12に
このカムシャフト24にて駆動可能な補機としての可変
動弁機構用アクチュエータ71を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸排気
弁用の動弁機構を構成するカムシャフト構造に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関では、吸排気弁等の機関弁をク
ランクシャフトの回転に対応させて開閉駆動しており、
そのため、一般的に、クランクシャフトとカムシャフト
との間で回転を伝達するためにタイミングベルト駆動方
式、チェーン駆動方式等の回転伝達機構が採用されてい
る。
【0003】近年、高出力を狙った内燃機関において
は、体積効率向上の手法としてこの機関弁のバルブリフ
ト量の増大や開弁時間、開弁面積の増大が考えられてい
る。ところが、このような手法を用いると、機関弁の加
速度が大きくなり、バルブタイミングの取り方によって
はカム駆動系で共振を生じるため、カム駆動トルク振幅
が大きくなってしまう。このカム駆動トルク振幅は、カ
ムシャフトの回転変動に関係し、更には、タイミングベ
ルトまたはタイミングギヤチェーン(以下、単にタイミ
ングベルトと称する。)の荷重に比例する。つまり、カ
ム駆動トルク振幅が大きくなると、例えば、内燃機関の
回転数(エンジン回転数)に対して、特にこの共振点を
中心としてタイミングベルトの荷重が増大し、タイミン
グベルトの耐久性が問題となる。
【0004】一方で、この荷重増大にかかわるカムシャ
フトの回転変動はカムシャフトの捩じりに起因する振動
もその一因と考えられている。そのため、このようなカ
ムシャフトの捩じりに起因する振動の発生を防止するた
めの提案が種々なされており、例えば、実公平6−23
684号公報、特開平59−73643号公報などに開
示されている。
【0005】ここで、一般的な内燃機関の動弁機構につ
いて説明する。図7に一般的な内燃機関の動弁機構の概
略構成を示す。
【0006】一般的な内燃機関の動弁機構において、図
7に示すように、シリンダブロック11上にはシリンダ
ヘッド12が図示しないボルトにより締結固定されてお
り、このシリンダブロック11内のシリンダ13内には
ピストン14が上下動自在に嵌合している。シリンダブ
ロック11とシリンダヘッド12、ピストン14によっ
て燃焼室15が構成され、この燃焼室15には吸気ポー
ト16及び排気ポート17が接続され、この吸気ポート
16及び排気ポート17には吸気バルブ18と排気バル
ブ19の先端部が臨み、燃焼室15と各ポート16,1
7との開閉を行うことができるようになっている。ま
た、シリンダブロック11の下部にはクランクシャフト
20が回転自在に配設されており、このクランクシャフ
ト20の偏心部にはクランクピン21によってコンロッ
ド22の大端部が連結され、小端部にはピストン14が
装着されている。
【0007】シリンダヘッド12の上部にはクランクシ
ャフト20と平行をなすように吸気用カムシャフト23
と排気用カムシャフト24とが回転自在に支持され、そ
れぞれ各気筒ごとに所定のリフト量をもつ吸気カム25
と排気カム26が一体に形成されている。また、シリン
ダヘッド12にはロッカアーム27,28が回動自在に
装着され、この各ロッカアーム27,28は吸気カム2
5と排気カム26によって駆動し、一端部がバルブスプ
リング29,30によって上方に付勢された吸気バルブ
18及び排気バルブ19の上端部に当接している。更
に、シリンダヘッド12の吸気側には吸気ポート16内
に燃料を噴射する燃料噴射弁31が装着されると共に、
先端部が燃焼室15内に臨む点火プラグ32が装着され
ている。
【0008】また、クランクシャフト20の一端部には
クランクシャフトスプロケット33が固結されると共
に、各カムシャフト23,24の一端部にはカムシャフ
トスプロケット34,35が固結されており、各スプロ
ケット33,34,35の間には無端のタイミングベル
ト36が掛け回されており、このタイミングベルト36
によってクランクシャフト20と各カムシャフト23,
24とが同期回転するようになっている。なお、37は
アイドラプーリ、38はウォータポンププーリ、39は
テンショナプーリである。
【0009】従って、クランクシャフト20が回転駆動
すると、コンロッド22を介してピストン14がシリン
ダ13内を往復移動する。一方、クランクシャフト20
の回転駆動力がスプロケット33及びタイミングベルト
36及びスプロケット34,35を介して各カムシャフ
ト23,24に伝達され、この各カムシャフト23,2
4が同期して回転駆動する。すると、各カムシャフト2
3,24の回転駆動によって各カム25,26がロッカ
アーム27,28を介して吸気バルブ18及び排気バル
ブ19が開閉し、このときに燃料噴射弁31は燃料を吸
気ポート17内に噴射し、燃焼室15内で吸気、圧縮、
爆発、排気の各工程が繰り返される。即ち、吸気バルブ
18の開放時、燃焼室15内には吸気ポート16から混
合気が導入され、ピストン14の上昇によって圧縮され
た混合気に点火プラグ32から着火され、爆発された
後、排気バルブ19の開放時、排気ガスが排気ポート1
7から外部に排気される。
【0010】このような動弁機構の作動において、クラ
ンクシャフト20の回転駆動力はタイミングベルト3
6、各カムシャフトスプロケット34,35を介して各
カムシャフト23,24に伝達されており、このカムシ
ャフト23,24の各カム25,26が各バルブ18,
19を押し下げる(バルブ18,19を開く)ときには
バルブスプリング29,30の付勢力とバルブ18,1
9に働く慣性力によって駆動トルクが発生する。これを
正の駆動トルクとすると、バルブ18,19が最大リフ
トを過ぎてバルブスプリング29,30の付勢力によっ
て押し戻される(バルブ18,19を閉じる)とき、同
様の力により負の駆動トルクが発生する。従って、各カ
ムシャフト23,24が回転するときは正の駆動トルク
と負の駆動トルクが交互に発生するので、各スプロケッ
ト34,35には回転変動が発生する。
【0011】このように各カムシャフト23,24が回
転して各カム25,26がロッカアーム27,28を介
して各バルブ18,19を開閉するたびに、各カムシャ
フト23,24には回転変動が作用することとなり、カ
ムシャフト23,24には回転変動に起因する振動が発
生することになる。そして、このカムシャフト23,2
4の振動と、カムシャフト23,24及びカムシャフト
スプロケット34,35の有する固有振動とが周波数的
に一致すると、更に共振が生じて振動がより大きくなる
という状況が生じてしまう。
【0012】このような回転変動に起因する振動が発生
すると、クランクシャフトスプロケット33とカムシャ
フトスプロケット34,35との間のタイミングベルト
36等に引張り力が反復的に加わることになり、このタ
イミングベルト36等にとっては異常な負荷となって好
ましくない状況が生じる。そこで、このタイミングベル
ト36に対する異常な負荷を除去するために、カムシャ
フト23,24における振動の発生を防止する手段を講
じなければならず、上述したような各種の提案がなされ
ている。
【0013】即ち、実公平6−23684号公報に記載
されたものは、クランクシャフトに固定されたクランク
シャフトスプロケットと、カムシャフトの一端側に固定
されたカムシャフトスプロケットとをタイミングベルト
で連結し、このクランクシャフトの回転運動をカムシャ
フトに伝達する内燃機関において、このカムシャフトの
カムシャフトスプロケットの存在しない他端側の端部
に、カムシャフトの捩じりに起因する振動を抑制するダ
イナミックダンパを配設して効果的に振動を抑制するよ
うにしたものである。
【0014】また、特開昭59−73643号公報に記
載されたものは、クランクシャフトスプロケットとカム
シャフトの一端側に固定されたカムシャフトスプロケッ
トとをタイミングベルトで連結し、クランクシャフトの
回転運動をカムシャフトに伝達する内燃機関において、
カムシャフトの端部に、環状部材と外周囲に弾性連結体
を介して環状錘体を配設してなる錘体ユニットを取付け
たものである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな内燃機関にあっては、カムシャフトの回転変動に起
因する振動を抑制するために、カムシャフトにダンパ弾
性体を装着したり、ダイナミックダンパを配設したり、
弾性連結体を配設したりしているが、内燃機関にはクラ
ンク角の角度を検出するためのクランク角センサに加え
て、カムシャフトに気筒判別のための気筒判別センサ
(以下、カムカムセンサと称する。)を配設する必要が
ある。また、可変動弁機構を作動させるためのアクチュ
エータや燃料噴射ポンプなどの補機類をも内燃機関の所
要部に配設する必要がある場合がある。内燃機関の構造
を考えると、このような各種機器の配置をどのようにす
るかが課題となる。
【0016】しかし、上述した各公報に記載されたもの
は、カムシャフトにダンパ弾性体やダイナミックダンパ
や弾性連結体を配設することで、単にカムシャフトの振
動を抑制するようにしているものの、いずれもクランク
角センサやカムカムセンサ、補機類の配置を考慮してい
るものではない。従って、上述した各公報に記載された
従来技術では、このクランク角センサ、カム角センサ、
補機類等の配置を確保すると共に、カムシャフトの振動
の抑制を効果的に達成することができないばかりか、ダ
イナミックダンパ等をコンパクトに配設することができ
ないという問題がある。
【0017】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、ダイナミックダンパやカムセンサや補機等を効
率良く配設して装置のコンパクト化を図ると共に、カム
シャフトの回転変動に起因する振動及び機関弁の加速度
の増大に起因するタイミングベルトの荷重増大を抑制
し、センサの検出精度の向上を図った内燃機関のカムシ
ャフト構造を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明の内燃機関のカムシャフト構造は、内燃機関
の弁を駆動するためにシリンダヘッドに回転自在に支持
された第1及び第2カムシャフトと、該第1及び第2カ
ムシャフトのそれぞれ一端部に装着された第1及び第2
カムシャフトスプロケットと、前記内燃機関のクランク
シャフトの一端部に装備されたクランクシャフトスプロ
ケットと、前記第1及び第2カムシャフトスプロケット
及び前記クランクシャフトスプロケットに掛け回された
無端のタイミングベルトとを具えた内燃機関のカムシャ
フト構造において、前記第1及び第2カムシャフトスプ
ロケットのうちの前記タイミングベルトの引張側に位置
する一方のカムシャフトスプロケットの一端面にダイナ
ミックダンパを装着する一方、該一方のカムシャフトス
プロケットの他端面にカムセンサを装着し、前記第1及
び第2カムシャフトのそれぞれ他端部側のシリンダヘッ
ドに該第1あるいは第2カムシャフトのいずれか一方の
カムシャフトにて駆動可能な補機を設けたことを特徴と
するものである。
【0019】従って、タイミングベルトの引張側のカム
シャフトスプロケットの一端面にダイナミックダンパを
装着し、他端面にカムセンサを装着することで、ダイナ
ミックダンパ及びカムセンサを効率的に配設することが
でき、しかも、カムシャフトの回転変動に起因する振動
及び機関弁の加速度の増大に起因するタイミングベルト
の荷重増大を抑制することができ、センサの検出精度の
向上が図れ、また、各カムシャフトの他端部側のシリン
ダヘッドにこのカムシャフトにて駆動可能な補機を設け
たことで、この補機を効率的に配設することができ、装
置のコンパクト化が図れる。
【0020】また、請求項2の発明の内燃機関のカムシ
ャフト構造は、前記一方のカムシャフトスプロケットに
おける前記シリンダヘッドに対向する端面に前記カムセ
ンサの被検出ブレードを装着する一方、前記シリンダヘ
ッドに該被検出ブレードを検出する前記カムセンサの検
出部を装着したことを特徴とするものである。
【0021】従って、カムシャフトスプロケットの端面
にカムセンサの被検出ブレードを装着し、シリンダヘッ
ドの対向位置にカムセンサの検出部を装着したことで、
カムセンサを効率的に、且つ、容易に配設することがで
き、しかも、センサの検出精度の向上が図れる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0023】図1に本発明の第1実施形態に係る内燃機
関のカムシャフト構造を表す内燃機関の平面視、図2に
第1実施形態の内燃機関の側面視、図3にカムセンサ取
付部の詳細、図4に図3のIV−IV断面を示す。なお、従
来の技術で説明したものと同様の機能を有する部材には
同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0024】本実施形態の内燃機関(以下、エンジンと
称する。)は4本の気筒を有すると共に2本のカムシャ
フトを有するダブル・オーバヘッド・カムシャフト(D
OHC)タイプのものである。本実施形態の内燃機関の
カムシャフト構造において、図1及び図2に示したよう
に、図示しないシリンダブロック上にはシリンダヘッド
12が締結固定されており、このシリンダブロックの形
成された4つのシリンダ13内には図示しないピストン
が上下動自在に嵌合している。そして、この各シリンダ
13の上方に動弁機構が設けられている。即ち、シリン
ダヘッド12の上部には互いに平行をなす吸気用カムシ
ャフト23と排気用カムシャフト24とが回転自在に支
持され、それぞれ各気筒ごとに所定のリフト量をもつ一
対の吸気カム25と排気カム26が一体に形成されてい
る。また、シリンダヘッド12にはロッカアーム27,
28が回動自在に装着され、この各ロッカアーム27,
28は吸気カム25と排気カム26によって駆動し、一
端部がバルブスプリング(図示略)によって上方に付勢
された吸気バルブ18及び排気バルブ19の上端部に当
接している。更に、シリンダブロックの下部にはクラン
クシャフト20が回転自在に配設されており、このクラ
ンクシャフト20は図示しないコンロッドを介してピス
トンが連結されている。
【0025】また、クランクシャフト20の一端部には
クランクシャフトスプロケット33が固定ボルト41に
よって固結されると共に、各カムシャフト23,24の
一端部にはカムシャフトスプロケット34,35がそれ
ぞれ固定ボルト42,43によって固結されており、各
スプロケット33,34,35の間には無端のタイミン
グベルト36が掛け回されている。そして、このタイミ
ングベルト36にはアイドラプーリ37及びウォータポ
ンププーリ38が接触しており、タイミングベルト36
によって回転可能となっている。また、タイミングベル
ト36にはテンショナプーリ39がテンショナ40によ
って押圧しており、このタイミングベルト36が緩まな
いようにしている。
【0026】従って、このタイミングベルト36によっ
てクランクシャフト20と各カムシャフト23,24と
が同期回転するようになっている。このとき、各カムシ
ャフト23,24の端部に装備された各カムシャフトス
プロケット34,35はタイミングベルト36を通じて
クランクシャフトスプロケット33の回転力を受ける
が、各スプロケット34,35のうちタイミングベルト
36の引張側のスプロケット35の方が絶えず引っ張ら
れているので、送り側(ゆるみ側)のスプロケット34
よりもクランクシャフトスプロケット33に対して精度
よく回転している。即ち、吸気用カムシャフト23より
も排気用カムシャフト24の方が、クランクシャフト2
0の回転位相が高精度に伝達されていることとなる。そ
こで、本実施形態にあっては、排気用カムシャフト24
側に、ダイナミックダンパ51とカムセンサ61と補機
としての可変動弁機構用アクチュエータ71が設けられ
ている。
【0027】即ち、ダイナミックダンパ51は環状をな
し、最内側の取付筒52と、この取付筒52の外周に固
着された環状のゴム、合成樹脂等よりなる弾性部材53
と、この弾性部材53の外周に固定された鉄材等ででき
た重量リングによりなる外側環状錘体54とから構成さ
れている。このように構成されたダイナミックダンパ5
1は排気用のカムシャフトスプロケット35の外側の端
面に接触し、固定ピン55によって周り止め係止された
状態で、このカムシャフトスプロケット35と共に固定
ボルト43によってカムシャフト24の一端部に固結さ
れている。
【0028】また、カムセンサ61はエンジンの点火時
期、燃料噴射時期、燃料噴射量等を設定するためにクラ
ンク角の検出及び気筒判別を検出するものであり、カム
シャフト24と一体に回転するセンシングブレード62
と、このセンシングブレード62を検出するマグネット
式のカムセンサ検出部63とから構成されている。図
3、図4に示すように、排気用カムシャフトスプロケッ
ト35の内側の端面には環状をなすセンシングブレード
62が複数の固定ねじ64によって固定されており、こ
のセンシングブレード62にはシリンダヘッド12側に
折曲した被検出部62aが一体に形成されている。一
方、シリンダヘッド12におけるカムシャフトスプロケ
ット35の内側の端面と対向する側壁には取付凸部12
aが一体に形成されており、この取付凸部12aにはカ
ムセンサ61のセンサ本体65がボルト66によって取
付けられており、このセンサ本体65にはカムシャフト
スプロケット35側に延設するようにカムセンサ検出部
63が設けられている。
【0029】従って、センシングブレード62はカムシ
ャフトスプロケット35(カムシャフト24)と共に回
転し、カムセンサ検出部63がセンシングブレード62
の被検出部62aを検出する位置に基づいてカムシャフ
ト24の回転角度、即ち、クランク角を検出し、検出信
号としてエンジンの図示しない制御装置に出力してい
る。
【0030】更に、図1に示すように、各カムシャフト
23,24のそれぞれ他端部側、即ち、各カムシャフト
スプロケット34,35が固結された方の反対側のシリ
ンダヘッド12に可変動弁機構用アクチュエータ71が
装着されている。この可変動弁機構は、バルブタイミン
グをエンジン回転数に応じて連続的に変化させることに
より低中速でのトルクアップ及び高速での高出力化を図
ったものであり、オイルポンプで発生した油圧によって
この可変動弁機構を作動制御させる。
【0031】従って、本発明の第1実施形態の内燃機関
のカムシャフト構造は上述のように構成されており、ク
ランクシャフト20が回転駆動すると、このクランクシ
ャフト20の回転駆動力がスプロケット33及びタイミ
ングベルト36及びスプロケット34,35を介して各
カムシャフト23,24に伝達され、この各カムシャフ
ト23,24が同期して回転駆動する。すると、各カム
シャフト23,24の回転駆動によって各カム25,2
6がロッカアーム27,28を介して吸気バルブ18及
び排気バルブ19が開閉し、このときに図示しない燃料
噴射弁が吸気ポート内に燃料を噴射して燃焼室内で吸
気、圧縮、爆発、排気の各工程が繰り返される。
【0032】そして、排気用カムシャフト24のスプロ
ケット35にはダイナミックダンパ51が装着されてお
り、エンジン運転時には、カムシャフト24に発生する
回転変動に起因する振動は、このダイナミックダンパ5
1の環状錘体54が吸収して低減されることとなり、エ
ンジンの高回転化等によりカム駆動トルク振幅が増大し
てこれに起因するタイミングベルト36の荷重増大が生
じても、カムシャフト23,24の共振点付近での荷重
増大を大幅に低減することができる。そして、より高精
度で回転する引張側のカムシャフト24(カムシャフト
スプロケット35)にカムセンサ61のカムセンサ検出
部63を装着したことで、このカムセンサ61によって
カム角の検出や気筒判別を精度良く行うことができ、エ
ンジンの点火時期、燃料噴射時期、燃料噴射量等を的確
に設定し、エンジン性能を向上させることができる。
【0033】更に、ダイナミックダンパ51とカムセン
サ61とをカムシャフト24の一端部に固結されたカム
シャフトスプロケット35の各端面に装着する一方、補
機としての可変動弁機構用アクチュエータ71をカムシ
ャフト24の他端側のシリンダヘッド12に配設したこ
とで、各部材を効率よく配設してエンジン全体をコンパ
クトとすることができる。
【0034】図5に本発明の第2実施形態に係る内燃機
関のカムシャフト構造を表す内燃機関の平面視、図6に
本発明の第3実施形態に係る内燃機関のカムシャフト構
造を表す内燃機関の平面視を示す。なお、前述した第1
実施形態にて説明したものと同様の機能を有する部材に
は同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0035】第2実施形態の内燃機関のカムシャフト構
造は、図5に示したように、排気用カムシャフト24の
一端部側にダイナミックダンパ51とカムセンサ61を
設ける一方、排気用カムシャフト24の他端部側に補機
としての可変動弁機構用アクチュエータ71を設け、吸
気用カムシャフト23の他端部側に燃料噴射ポンプ81
を設けている。
【0036】即ち、エンジンの動弁機構において、前述
したように、吸気用カムシャフト23よりも排気用カム
シャフト24の方が、クランクシャフト20の回転が高
精度に伝達されているため、ダイナミックダンパ51が
排気用のカムシャフトスプロケット35の外側の端面に
接触し、固定ピン55によって周り止め係止された状態
で、カムシャフトスプロケット35と共に固定ボルト4
3によってカムシャフト24の一端部に固結されてい
る。また、マグネット式のカムセンサ61はエンジンの
点火時期、燃料噴射時期、燃料噴射量等を設定するため
にクランク角の検出及び気筒判別を検出するものであ
り、排気用カムシャフトスプロケット35の内側の端面
にセンシングブレード62が固定される一方、シリンダ
ヘッド12におけるカムシャフトスプロケット35の内
側の端面と対向する側壁にカムセンサ検出部63が取付
けられている。更に、排気用カムシャフト24の他端部
側のシリンダヘッド12に補機としての可変動弁機構用
アクチュエータ71が装着され、吸気用カムシャフト2
3の他端部側のシリンダヘッド12にこの可変動弁機構
用アクチュエータ71に隣接して補機としての燃料噴射
ポンプ81が装着されている。
【0037】また、第3実施形態の内燃機関のカムシャ
フト構造は、図6に示したように、排気用カムシャフト
24の一端部側にダイナミックダンパ51とカムセンサ
61を設ける一方、吸気用カムシャフト23の他端部側
に補機とての可変動弁機構用アクチュエータ71を設
け、排気用カムシャフト24の他端部側に燃料噴射ポン
プ81を設けている。
【0038】従って、本発明の第2、第3実施形態の内
燃機関のカムシャフト構造は上述のように構成されてお
り、エンジン運転時には、カムシャフト24に発生する
回転変動に起因する振動はダイナミックダンパ51が吸
収して低減されるることとなり、エンジンの高回転化等
によりカム駆動トルク振幅が増大してこれに起因するタ
イミングベルト36の荷重増大が生じても、カムシャフ
ト23,24の共振点付近での荷重増大を大幅に低減す
ることができる。そして、より高精度で回転する引張側
のカムシャフト24(カムシャフトスプロケット35)
にカムセンサ61のカムセンサ検出部63を装着したこ
とで、このカムセンサ61によってクランク角の検出を
精度良く行うことができ、エンジンの点火時期、燃料噴
射時期、燃料噴射量等を的確に設定し、エンジン性能を
向上させることができる。更に、ダイナミックダンパ5
1とカムセンサ61とをカムシャフト24の一端部に固
結されたカムシャフトスプロケット35の各端面に装着
する一方、補機としての可変動弁機構用アクチュエータ
71及び燃料噴射ポンプ81をカムシャフト23,24
の他端側のシリンダヘッド12に配設したことで、各部
材を効率よく配設してエンジン全体をコンパクトとする
ことができる。
【0039】なお、本発明の内燃機関のカムシャフト構
造は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、
各実施形態ではタイミングベルト36と各スプロケット
33,34,35による動弁機構を説明したが、タイミ
ングギヤチェーンとスプロケットによる動弁機構でも良
く、これによってダイナミックダンパ51とカムセンサ
61をスペース上効率よく配設しながら、各機能をより
有効に発揮させることができるようになり、回転駆動時
におけるカムシャフト23,24に生ずる振動等を確実
に抑制することができ、このタイミングベルト、チェー
ンの寿命が向上すると共に作動音も静かになる効果があ
る。
【0040】
【発明の効果】以上、各実施形態において詳細に説明し
たように本発明の内燃機関のカムシャフト構造によれ
ば、タイミングベルトの引張側に位置するカムシャフト
スプロケットの一端面にダイナミックダンパを装着して
他端面にカムセンサを装着すると共に各カムシャフトの
他端部側のシリンダヘッドにこのカムシャフトにて駆動
可能な補機を設けたので、内燃機関の運転時におけるタ
イミングベルトの荷重増大及びカムシャフトに発生する
振動をダイナミックダンパによって吸収して低減するこ
とで、タイミングベルトの負荷荷重を低減させることが
でき、このタイミングベルトの寿命を向上することがで
きると共に、内燃機関の作動音を抑制することができ、
また、カムセンサによりカム角の検出や気筒判別を精度
よく行うことができ、内燃機関の点火時期、燃料噴射時
期及び燃料噴射量の制御を的確に行い、内燃機関の性能
を向上させることができる。更に、カムシャフトの一端
部に固結されたカムシャフトスプロケットの一端面にダ
イナミックダンパを他端面にカムセンサを装着する一
方、カムシャフト他端部側のシリンダヘッドに補機を配
設したことで、各部材を効率よく配設してエンジン全体
をコンパクトとすることができる。
【0041】また、請求項2の発明の内燃機関のカムシ
ャフト構造によれば、カムシャフトスプロケットにおけ
るシリンダヘッドに対向する端面にカムセンサの被検出
ブレードを装着する一方、シリンダヘッドにこの被検出
ブレードを検出するカムセンサの検出部を装着したの
で、カムセンサを効率的に、且つ、容易に配設すること
ができ、しかも、センサの検出精度の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る内燃機関のカムシ
ャフト構造を表す内燃機関の平面図である。
【図2】第1実施形態の内燃機関の側面図である。
【図3】カムセンサ取付部の詳細図である。
【図4】図4に図3のIV−IV断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る内燃機関のカムシ
ャフト構造を表す内燃機関の平面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る内燃機関のカムシ
ャフト構造を表す内燃機関の平面図である。
【図7】一般的な内燃機関の動弁機構の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
12 シリンダヘッド 13 シリンダ 18 吸気バルブ 19 排気バルブ 20 クランクシャフト 23 吸気用カムシャフト 24 排気用カムシャフト 25 吸気カム 26 排気カム 27,28 ロッカアーム 33 クランクシャフトスプロケット 34,35 カムシャフトスプロケット 36 タイミングベルト 51 ダイナミックダンパ 61 カムセンサ 62 センシングブレード 63 センサ検出部 71 可変動弁機構用アクチュエータ(補機) 81 燃料ポンプ(補機)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01D 5/245 G01D 5/245 X

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の弁を駆動するためにシリンダ
    ヘッドに回転自在に支持された第1及び第2カムシャフ
    トと、該第1及び第2カムシャフトのそれぞれ一端部に
    装着された第1及び第2カムシャフトスプロケットと、
    前記内燃機関のクランクシャフトの一端部に装備された
    クランクシャフトスプロケットと、前記第1及び第2カ
    ムシャフトスプロケット及び前記クランクシャフトスプ
    ロケットに掛け回された無端のタイミングベルトとを具
    えた内燃機関のカムシャフト構造において、前記第1及
    び第2カムシャフトスプロケットのうちの前記タイミン
    グベルトの引張側に位置する一方のカムシャフトスプロ
    ケットの一端面にダイナミックダンパを装着する一方、
    該一方のカムシャフトスプロケットの他端面にカムセン
    サを装着し、前記第1及び第2カムシャフトのそれぞれ
    他端部側のシリンダヘッドに該第1あるいは第2カムシ
    ャフトのいずれか一方のカムシャフトにて駆動可能な補
    機を設けたことを特徴とする内燃機関のカムシャフト構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の内燃機関のカムシャフト
    構造において、前記一方のカムシャフトスプロケットに
    おける前記シリンダヘッドに対向する端面に前記カムセ
    ンサの被検出ブレードを装着する一方、前記シリンダヘ
    ッドに該被検出ブレードを検出する前記カムセンサの検
    出部を装着したことを特徴とする内燃機関のカムシャフ
    ト構造。
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Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102564384A (zh) * 2012-02-03 2012-07-11 宁波市鄞州德来特技术有限公司 发动机相位偏差检测装置及其方法
WO2015152404A1 (ja) * 2014-04-04 2015-10-08 スズキ株式会社 ディーゼルエンジンの燃料噴射装置
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