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JPH10232179A - 微小部品の洩れ検査方法及びこの検査方法を用いた洩れ検査装置 - Google Patents

微小部品の洩れ検査方法及びこの検査方法を用いた洩れ検査装置

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JPH10232179A
JPH10232179A JP9313543A JP31354397A JPH10232179A JP H10232179 A JPH10232179 A JP H10232179A JP 9313543 A JP9313543 A JP 9313543A JP 31354397 A JP31354397 A JP 31354397A JP H10232179 A JPH10232179 A JP H10232179A
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JP
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leak
test
inspection
capsule
leakage
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JP9313543A
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Yoshifumi Uchiyama
義史 内山
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Cosmo Instruments Co Ltd
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Cosmo Instruments Co Ltd
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Publication date
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  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 微小内容積を有する密封部品の洩れを、大リ
ークから微小リークまでの広い範囲にわたって洩れの有
無を検査する洩れ検査方法及び検査装置を提供する。 【解決手段】 部品供給手段から1個ずつ被検査体を整
列手段に送給し、整列手段に1個ずつ所定の姿勢で1列
に被検査体を整列させる。この整列された被検査体を空
中搬送手段によって無終端搬送手段に搭載した下カプセ
ル板の各検査カプセル内に搬送する。無終端搬送手段の
搬送通路にグロスリークテストステーションとファイン
リークテストステーションとを配置し、これらの各テス
トステーションにおいてグロスリークテストとファイン
リークテストを実施し、双方のテストにおいて洩れ無し
と判定した被検査体を良品と判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は例えば数mm角程
度の形状の微小電子部品等のケーシングの洩れを検査す
る洩れ検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より加圧気体として空気圧を利用し
て各種の器具の洩れの有無を検査する洩れ検査装置(以
下エアリークテスタと称す)が実用されている。図10
は一般的なエアリークテスタの構成を示す。Mはマスタ
と呼ばれ予め洩れのないことが確認されている部品、W
はワークと呼ばれている被検査体を示す。これらマスタ
Mと被検査体Wに空気圧源1からテスト圧P1の圧力を
持つ空気圧をマスタMと被検査体Wに印加し、バルブV
2とV3を閉にして空気を被検査体W及びマスタMに閉
じ込め、被検査体WとマスタMの間に挿入した微差圧セ
ンサDPS1に発生する差圧により被検査体Wの洩れを
検査する構造としたものである。この構造のエアリーク
テスタは内圧方式と呼ばれ、ほとんどの自動車部品、ガ
ス器具、部品等はこの方式で検査が行なわれている。
【0003】図11は密封品を検査するためのエアリー
クテスタの構成を示す。つまり、防水時計、防水カメ
ラ、ハーメチックリレー等の製品、部品のように内圧を
掛けることができない密封品の場合はマスタ側及び被検
査体側の双方にワークカプセルWKとマスタカプセルM
Kとが設けられ、これら各カプセルWKとMKの内部に
被検査体WとマスタMとを挿入し、ワークカプセルWK
及びマスタカプセルMKに一定容積を持つタンクT1と
T2から一定量の空気圧を与える。
【0004】被検査体Wに時間当りの洩れ量(cc/s
ec)が大きい洩れ(これを一般に大リークと称してい
る)が存在した場合にはワークカプセルWKとマスタカ
プセルMKとの間に容積差が発生し、この容積差から差
圧が発生し、洩れの存在を検出することができる。この
原理の洩れ検査装置ではワーク内容積が0.5cc以上
であればどのような大リークでも確実に検出することが
できる。然し乍ら被検査体Wの内容積が小さくなると、
タンクT1及びT2の容積も小さくしなければならない
ため、微小容積の被検査体Wは検査がむずかしくなる。
【0005】この欠点を解消する一つの方法として図1
2に示す構成のエアリークテスタが提案されている。こ
のエアリークテスタではワークカプセルWKとマスタカ
プセルMKの双方の管路に可変容量タンクVT1とVT
2を設け、バルブV2とV3を通じてワークカプセルW
KとマスタカプセルMKにテスト圧P1の空気圧を与
え、これらのバルブV2とV3を閉じた後バルブV6を
開けて可変容量タンクVT1とVT2に空気圧を与える
ことにより、可変容量タンクVT1とVT2に設けたピ
ストンを移動させ、ワークカプセルWK及びマスタカプ
セルMKの双方に容積変化を与え、圧力を発生させる。
【0006】このとき、ワークカプセルWK及びマスタ
カプセルMKの双方で内容積が等しいときは圧力を発生
させても差圧は発生しない。被検査体Wに大リークがあ
ると、マスタM側に対して被検査体W側との間に微小な
内容積差が発生するので差圧が生じる。(但し、この差
圧を発生させるには検査装置自体の管路等の内容積を可
及的に小さくする必要がある)この差圧を高感度差圧セ
ンサDPS1で検出することにより、大リークと判定す
る。この方式のエアリークテスタによればワーク内容積
0.0025cc程度の内容積を持つ部品の洩れを検査
することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように図12
に示した構成のエアリークテスタによれば内容積が0.
0025cc程度(米粒の約1/5)の微小内容積の被
検査体の洩れの有無を検査することができる。然し乍ら
その洩れ流量は1×10-4〜1×10-5cc/sec以
上の一般に大リークと称する洩れ流量を持つ場合であ
る。
【0008】最近の傾向として、例えば携帯電話器のよ
うに過酷な環境下で使用される機器に用いられる電子部
品では、1×10-8〜1×10-5cc/sec程度の微
小な洩れ流量(以下微小リークと称す)の洩れが存在し
ても動作不能に陥るおそれがある。エアリークテスタは
このような微小リークを検査するに至っていない。微小
リークを検出することができる装置としてヘリウムガス
を検出媒体として用いたヘリウムリークディテクタが例
えば株式会社島津製作所より商品型名MSE−100
0、MSE−3000、MSE−5000等と称して販
売されている。
【0009】ヘリウムリークディテクタでは容器内にお
いて被検査体を真空環境下におき、その状態で容器内に
ヘリウムガスを注入し、容器内においてヘリウムガスを
4kg/cm2 の圧力で加圧した状態で2時間放置し、洩れ
のある被検査体にヘリウムガスを吸引させる。このヘリ
ウムガスの注入処理をボンビング処理と称している。ボ
ンビング処理の後に被検査体を検査用カプセルに挿入
し、検査用カプセルを真空に吸引する粗引き行程を行
う。次にヘリウムガスが被検査物から洩れているか否か
を計測し、ヘリウムガスが検出されれば「洩れ有り」と
判定する。
【0010】このヘリウムリークディテクタによれば1
×10-8cc/sec〜1×10-5cc/secの領域
の微小な洩れを検出できる。然し乍ら、このヘリウムリ
ークディテクタでは大リークが存在した場合に特にその
洩れ流量が大きい場合は「洩れ無し」と誤判定を下す欠
点がある。その理由としてはボンビング処理後に、ヘリ
ウムリークディテクタの検査可能な範囲の中で大きいリ
ーク流量を持つ被検査体からは真空粗引きの行程でヘリ
ウムガスは短時間に大気に放出されてしまい、検査時点
ではヘリウムガスは抜け出て無の状態になっている場合
が多い。従ってこの状態で試験用カプセルに挿入し、検
査してもヘリウムガスは元々存在しないので「洩れ無
し」と判定してしまうのである。
【0011】もっとも大リークの中でも比較的小リーク
に近いリーク量の被検査体の場合には検査までにヘリウ
ムガスが飛散してしまうことはなく、被検査体に留まっ
ている。従ってヘリウムリークディテクタでは大リーク
の中でも「洩れ無し」と判定する場合と、「洩れ有り」
と判定する場合があり、大リークに対する検出性能には
問題がある。つまりエアリークテスタとヘリウムリーク
テスタの各検査範囲の境界部分において検査精度が悪く
なる不都合がある。
【0012】更に、ヘリウムリークディテクタでは微量
のヘリウムを検出する高感度センサを具備していること
から、仮りにエアリークテスタで検出できる程の大リー
クを持つ被検査体から多量にヘリウムガスが放出され、
このヘリウムガスをヘリウムリークディテクタが吸い込
むと、そのヘリウムガスを完全に排気するまで次の試験
を行なうことができない不都合もある。従ってヘリウム
リークディテクタを用いた洩れ検査は効率(スルーブッ
ト)が悪い欠点もある。
【0013】この発明の第1の目的は一度の工程で大リ
ークと小リークの双方を確実(信頼性よく)に検査する
ことができる洩れ検査方法とその洩れ検査方法に従って
検査を実行する洩れ検査装置を提案することにある。こ
の発明の第2の目的はヘリウムリークディテクタを効率
よく動作させることができる洩れ検査方法と、この検査
方法に従って検査を実行する洩れ検査装置を提供するこ
とにある。
【0014】この発明の第3の目的はエアリークテスタ
とヘリウムリークテスタの各検査範囲の境界部分におけ
る検査精度を高めることができる洩れ検査方法を提案す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明ではヘリウムガ
スをボンビング処理した被検査体を先ずエアリークテス
タによって大リークの有無を検査し、次にヘリウムリー
クディテクタにより微小リークの有無を検査し、これら
エアリークテスタとヘリウムリークディテクタにおいて
共に洩れ無しと判定した被検査体だけを良品と判定する
第1の洩れ検査方法を提案する。
【0016】この発明では更にエアリークテスタにおい
て大リークの有無を検査する場合、被検査体とマスタに
与える加圧気体をエアの代わりにヘリウムガスを用い、
ヘリウムガスを特に被検査体に対して印加することによ
り、ボンビング処理後に時間の経過に伴ってヘリウムガ
スが抜けてしまった被検査体に対して、ヘリウムガスを
再ボンビングし、ヘリウムガスが抜けてしまったことに
よる誤った検査結果が下される不都合を除去することが
できる第2の洩れ検査方法を提案する。
【0017】更に、この洩れ検査方法を実現する洩れ検
査装置として混載された被検査体を一定の姿勢で1列に
整列させて送り出す部品供給手段と、この部品供給手段
によって送り出される被検査体を1個ずつ所定の姿勢を
保持して整列させる整列手段と、この整列手段によって
整列した被検査体を搬送する空中搬送装置と、この空中
搬送装置によって送られて来る被検査体を収納する下カ
プセル板と、この下カプセル板を搬送する無終端搬送手
段と、この無終端搬送手段の搬送経路に沿ってエアリー
クテスタ、ヘリウムリークディテクタの順に配置した検
査ステーションと、検査ステーションを通過したカプセ
ルに収納されている被検査体を良品と不良品に仕分けし
て収納する収納部とによって大リークと小リークの双方
を一度に検査することができる洩れ検査装置を提案する
ものである。
【0018】この発明の第1の洩れ検査方法によればエ
アリークテスタとヘリウムリークディテクタの双方で
「洩れ無し」と判定した被検査体だけを良品と判定する
から、良品と判定した被検査体には大リークと小リーク
も何れも持たない製品とすることができる。よって信頼
性の高い洩れ検査を行なうことができる。更に、この発
明の第1の検査方法によればエアリークテスタによって
大リークを検査した後に、ヘリウムリークディテクタに
よって微小リークを検出する検査を行なう方法としたか
ら、エアリークテスタによって検査を行なった時点で大
リークを持つ被検査体を検出できるから、ヘリウムリー
クディテクタで微小リークを検査する場合は「大リーク
有り」と判定した被検査体を検査しなくてよい。従っ
て、ヘリウムリークディテクタで大リークを持つ被検査
体を検査しないから、ヘリウムガスを多量に吸い込むお
それはない。この結果ヘリウムリークディテクタを効率
よく運用することができる利点が得られる。
【0019】この発明の第2の洩れ検査方法によれば、
ボンビング処理した被検査体から比較的大きい洩れが存
在することによりヘリウムガスが洩れてしまったとして
も、エアリークテストを行なう際に、エアの代りにヘリ
ウムガスを加圧気体として利用したから、被検査体に対
してヘリウムガスを再ボンビングすることができる。従
って、エアリークテスタによっては「洩れ有り」と判定
できないが、ヘリウムリークディテクタに対しては大き
いリークの被検査体に対してヘリウムガスを再ボンビン
グすることができるから、エアリークテスタをヘリウム
ディテクタの各検査範囲の境界部分に属するリーク量の
被検査体の検査精度を高めることができる利点が得られ
る。
【0020】尚、ここでエアリークテスト中にヘリウム
ガスを再ボンビングすることができる被検査体としては
短時間にヘリウムガスを吸引することができる被検査体
に限られる。つまり、比較的大きいリーク流量(孔の面
積が大きい)の被検査体に限られ、微小リークの被検査
体に対しては検査開始前に行なう本来のボンビング処理
によらなくてはヘリウムガスを吸引させることはできな
い。従ってエアリークテスト中に被検査体に対してヘリ
ウムガスをボンビングできるとは言っても、検査前に行
なう本来のボンビング処理(2時間程度掛けて行なうボ
ンビング処理)は必要不可欠である。
【0021】更に、この発明の洩れ検査装置によれば、
例えば振動フィーダによって構成した部品供給手段を用
いるから被検査体を部品供給手段に供給すれば、その後
は全てエアリークテスト(又はグロスリークテストと称
す)とヘリウムリークディテクタによる洩れ試験(以下
ファインリークテストと称す)を自動的に行なうことが
できる。従って人手を掛けることなく、微小な形状の電
子部品等を多量に、然も信頼性よく洩れ検査することが
できる利点が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1にこの発明による洩れ検査方
法によって微小空隔容積の部品(以下被検査体と称す)
の洩れを検査する洩れ検査装置の一実施例を示す。図1
を用いてこの発明による洩れ検査装置の概略の構成を予
め説明する。この発明による洩れ検査装置は大別して7
つの手段によって構成される。
【0023】これらの7つの手段は被検査体の流れの順
に部品供給手段100、整列手段200、無終端搬送手
段300、下カプセル板400、グロスリークテストス
テーション500、ファインリークステーション60
0、収納部700が配置されて構成される。以下にその
概略の構成及び動作について説明する。部品供給手段1
00には予めボンビング処理されて洩れが存在する部品
にはヘリウムガスがその内部空隔内に吸い込ませた状態
で供給される。部品供給手段100に供給された被検査
体は1個ずつ姿勢が揃えられて整列手段200に送られ
る。整列手段200は複数の被検査体を格納する格納部
201を有し、この格納部201に被検査体を1個ずつ
格納する。全ての格納部201に被検査体を格納すると
整列手段200は図1に点線で示す位置まで移動する。
【0024】整列手段200が点線の位置まで進み停止
すると、図2に示すピックアンドプレスと呼ばれる空中
搬送手段800で各被検査体を例えば真空吸着ヘッド8
01A〜801Hによって吸着し、無終端搬送手段30
0に搭載されている下カプセル板400に運ばれ、下カ
プセル板400に設けた検査カプセル401A〜401
Hに挿入される。
【0025】無終端搬送手段300は図の例では円盤状
のターンテーブルによって構成した場合を示す。この無
終端搬送手段300の搬送経路に沿ってグロスリークテ
ストステーション500とファインリークテストステー
ション600を設け、これらがグロスリークテストステ
ーション500とファインリークテストステーション6
00で各被検査体の洩れの有無を検査する。図の例では
下カプセル板400に被検査体を8個ずつ供給して一度
に8個の被検査体の洩れの有無を検査するように構成し
た場合を示す。
【0026】無終端搬送手段300にはこの実施例では
120度角間隔に3個の下カプセル板400を搭載し、
1動作で120度ずつ回転して下カプセル板400を図
1に示すローダ及びアンローダ位置(積込、積降し位
置)Aとグロスリークテストステーション500と対向
する位置Bと、ファインリークテストステーション60
0と対向する位置Cを巡ぐって再びローダ及びアンロー
ダ位置Aに戻るように構成した場合を示す。
【0027】一巡してローダ及びアンローダ位置Aに戻
った下カプセル板400に格納されている被検査体は検
査が終了しており、各試験カプセル401A〜401H
毎に設けられた記憶器に試験結果が記憶されており、そ
の試験結果に従って収納部700に良品と不良品に仕分
けして収納される。図の例では収納部700に3種の収
納部701,702,703を設け、例えばグロスリー
クテストで不良と判定された被検査体、ファインリーク
テストで不良と判定された被検査体、不良判定が全くな
い良品の被検査体を仕分けして収納する構成とした場合
を示す。
【0028】以上により、この発明による洩れ検査装置
の概要が理解できよう。次に各部の構成をこの発明の独
特の部分については詳細に説明する。部品供給手段10
0は従来からよく知られているパーツフィーダ或は振動
フィーダ等と呼ばれている装置によって構成することが
できる。収納凹部101に先にも説明したようにボンビ
ング処理した被検査体を載置する。この載置状態は一般
に山積みの状態と呼ばれるように、無作為に載置され
る。収納凹部101には例えば商用電源周波数で駆動さ
れるバイブレータにより振動が与えられる。振動が与え
られた被検査体は漸次ガイド102に取り込まれ、ガイ
ド102に沿って矢印103の方向に送られる。ガイド
102の途中に各種の関門が設けられ、例えば被検査体
に設けられている端子、或は突起等の形状に従ってその
向きが揃えられる。つまり、この種の分野ではよく知ら
れているように一定の向きに合致した被検査体だけが通
過を許され、不一致のものは関門で収納凹部101に落
とされる。
【0029】部品供給手段100の終端部分にはエスケ
ープ機構104が設けられる。エスケープ機構とはガイ
ド102に沿って整列された被検査体Wを1個ずつ分離
して次のステージに送り出す機構を指す。エスケープ機
構104には各種の構造のものが考えられているが、一
般的には次のステージを移動させる間、ガイド102の
最先端に位置する被検査体Wを抑え付けてその位置に静
止させておく動作を行なう。図の例では部品供給手段1
00の排出口に空の格納部201が対向した状態で、最
先端の被検査体Wを抑え付けている状態を解放し、被検
査体Wの列を整列手段200に向って流し込む。最先端
の被検査体Wが整列手段200の格納部201に格納さ
れた状態で次に排出口に到来した被検査体Wを抑え付け
る。被検査体Wを抑え付けた状態で整列手段200は次
の格納部201を部品供給手段100の部品排出口に対
向するように移動する。この繰返しで整列手段200の
各格納部201に被検査体Wを格納する。
【0030】ここで整列手段200の各格納部201の
奥行(被検査体Wが流れ込む方向の寸法)は被検査体W
の1個分の寸法に選定されている。従って1個の被検査
体Wが各格納部201に格納された状態では次の被検査
体Wの先端は丁度整列手段200の格納部201の入口
の開口端部分と一致していると見ることができる。従っ
て整列手段200をその状態のままX軸方向に移動させ
てもよいが、この実施例では整列手段200を一旦Y軸
方向にわずかに後退させ、Y軸方向に移動させた状態で
X軸方向に移動させるように構成した場合を示す。
【0031】その理由は以下の如くである。被検査体W
が例えばセラミック製のパッケージに水晶振動子を収納
した製品であったとする。セラミック製のパッケージは
成形時に周囲にバリ等が突出して形成される場合が多
い。このため、部品供給手段100から整列手段200
の格納部201に送り込まれた被検査体Wの相互はバリ
等で結合し合っていることがある。この結果、被検査体
Wの相互がバリ等で結合している状態のまま、整列手段
200をX軸方向に移動させると、被検査体Wの相互が
噛り合い、破損させてしまうおそれがある。このため
に、この実施例では整列手段200をY軸方向に移動さ
せ、被検査体Wの相互を引き離した状態でX軸方向に移
動させるように構成したものである。X軸方向への移動
は例えばパルスモータ202と、このパルスモータ20
2で回転駆動されるスクリューシャフト203とによっ
て実行することができる。スクリューシャフト203に
は可動台204が螺合して配置され、この可動台204
に整列手段200がY軸方向に可動できるように支持さ
れる。整列手段200をY軸方向に移動させる手段とし
ては例えば可動台204に搭載したエアシリンダ205
によって移動させる。従って整列手段200の移動とし
てはY1−X1−Y2−Y3−X2−Y4−Y5・・・
の順に櫛歯状に移動する。
【0032】整列手段200は長方形状の金属ブロック
によって形成され、その一方の長辺に沿って格納部20
1が形成される。格納部201は被検査体Wの形状より
わずかに大きい程度の形状の凹溝によって構成され、そ
の凹溝に被検査体Wを流し込んで被検査体Wを格納す
る。整列手段200の各格納部201には図3に拡大し
て示すように、格納部201に格納した被検査体Wを一
方向に抑え付け、格納位置を規定する規制手段206が
設けられる。この規制手段206は各格納部201毎に
設けたレバー206Aと、このレバー206Aにピン2
06Bが係合する摺動レバー206Cと、この摺動レバ
ー206Cを駆動する例えばエアシリンダ206Dと、
各レバー206Aを図の例では反時計方向に回動偏倚さ
せるバネ206Eとによって構成することができる。何
れかの格納部201に被検査体Wを格納する状態ではエ
アシリンダ206Dを吸引動作させ、各レバー206A
をバネ206Eの偏倚力に抗して時計廻り方向に回動さ
せる。被検査体Wが格納部201に格納された状態でエ
アシリンダ206Dは吸引力を解除し、摺動レバー20
6Cを元に戻す。このときレバー206Aが反時計方向
に回動し、レバー206Aによって被検査体Wを格納部
201を構成する凹溝の一方の内壁に抑え付ける。従っ
て各格納部201に格納された被検査体Wは、各格納部
201の一方の内壁に抑え付けられた位置に規制され、
格納位置が揃えられる。これと共に整列手段200がY
軸方向に移動するとき、被検査体Wがバリ同士で結合し
ていても、格納部201に格納した被検査体Wはレバー
206Aで抑え付けられているから、この被検査体Wが
部品供給手段100の排出口側の被検査体に係合したま
ま格納部201から抜け出てしまうことも防止すること
ができる。
【0033】整列手段200の各格納部201の全てに
被検査体Wが格納されると、整列手段200は図1に点
線で示す位置に停止する。この停止位置で各格納部20
1の上部には図2に示した空中搬送手段800の各吸着
ヘッド801A〜801Hが配置される。吸着ヘッド8
01A〜801Hはそれぞれ例えばゴムによって吸盤形
状に形成されて構成され、吸盤の中心部分にホース80
2が連通され、このホース802が吸引ポンプに接続さ
れて空気を吸引する。吸着ヘッド801A〜801Hは
それぞれエアシリンダ803によって上下に移動され
る。下向に移動させることにより、整列手段200に格
納されている被検査体Wに吸着ヘッド801A〜801
Hを接触させ、被検査体Wを吸着ヘッド801A〜80
1Hのそれぞれに吸着させる。804はホース802と
各吸着ヘッド801A〜801Hの間に挿入した電磁弁
を示す。この電磁弁804を開閉制御することにより、
吸着ヘッド801A〜801Hは吸着力を発生する状態
と、吸着力を解く状態とに切替られる。
【0034】空中搬送手段800の各吸着ヘッド801
A〜801Hに被検査体Wを吸着した状態でシリンダ8
03は吸着ヘッド801A〜801Hを上方に移動さ
せ、被検査体Wを空間に吊り上げた状態で空中搬送手段
800は全体が図1に示したX軸方向に移動し、無終端
搬送手段300に搭載されている下カプセル板400の
上部に移動する。
【0035】下カプセル板400にはこの例では8個の
試験カプセル401A〜401Hが形成され、この検査
カプセル401A〜401Hに空中搬送手段800で搬
送して来た被検査体Wを落し込む。下カプセル板400
には検査カプセル401A〜401Hに隣接してマスタ
カプセル402A〜402Hが形成される。マスタカプ
セル402A〜402Hには予め検査され、洩れ無しと
判定されたマスタM(被検査体Wと同じ部品)を挿入し
ておく。
【0036】検査カプセル401A〜401Hとマスタ
カプセル402A〜402Hの詳細構造を図4に示す。
長方形状の金属板に2列に8個の円形の穴を形成し、各
穴を一方の列を検査カプセル401A〜401Hとして
使用し、他方の列をマスタカプセル402A〜402H
として使用する。尚、この例では各検査カプセル401
A〜401Hと、マスタカプセル402A〜402Hの
各周縁にリング状の溝を形成し、この溝にオーリング4
03を装着すると共に、オーリング403を下カプセル
板400の板面より一部を突出して装着し、この突出部
分を上カプセル板に圧接して検査カプセル401A〜4
01H及びマスタカプセル402A〜402Hが気密状
態に閉塞するように構成した場合を示す。
【0037】下カプセル板400は無終端搬送手段30
0に対して上下方向に移動自在に支持される。グロスリ
ークテストステーション500とファインリークテスト
ステーション600の位置には下カプセル板400を上
方に移動させる昇降装置が設けられる。図5及び図6に
その昇降装置の一例を示す。上カプセル板450は各グ
ロスリークテストステーション500及びファインリー
クテストステーション600の各位置において図5及び
図6に示すフレーム451によって無終端搬送手段30
0の上部に突出して配置される。つまり、下カプセル板
400が停止する位置毎に設けられる。下カプセル板4
00の装着位置の中央部分には無終端搬送手段300を
貫通する孔301が設けられる。この孔301を通じて
昇降手段を構成するロッド452が上向に突き上げら
れ、ロッド452によって下カプセル板400が上向に
押し上げられ、上カプセル板450に圧接される。
【0038】ロッド452は図6に示すエアシリンダ4
53の突出駆動力をリンク454で方向転換して駆動さ
れる。455は下カプセル板400が例えば上昇位置に
あることを検出するためのスイッチを示す。また図5に
示す404は下カプセル板400に下向の偏倚力を与え
るバネを示す。従ってロッド452が下降すると、下カ
プセル板400はこのバネ404の偏倚力によって元の
下降位置に戻される。また図6に示す305は無終端搬
送手段300を120度角ずつ回転駆動させるインデッ
クス式の回転駆動装置を示す。
【0039】上カプセル板450には下カプセル板40
0に形成した検査カプセル401A〜401H及びマス
タカプセル402A〜402Hと対向して給入・排気ポ
ート456が装着される。この給入・排気ポート456
にパイプ457が接続され、グロスリークテストステー
ション500にあってはパイプ457はそれぞれ各1台
のエアリークテスタに接続される。ファインリークテス
トステーション600にあってはそれぞれ電磁弁を通じ
て1台のヘリウムリークディテクタに接続される。
【0040】図7にグロスリークテストステーション5
00とファインリークテストステーション600の各空
圧回路と電気系の構成を示す。グロスリークテストステ
ーション500には図10で説明したエアリークテスタ
が8台ART1〜ART8が設けられる。これら8台の
エアリークテスタART1〜ART8は図10で説明し
たと同様に検査カプセル401A(その他の検査カプセ
ルも同様)とマスタカプセル402A(その他のマスタ
カプセルも同様)にパイプ457を通じて空圧源1から
空気圧を印加し、バルブV2とV3を閉じた状態で可変
容積タンクVT1とVT2の容積を変化させ、検査カプ
セル401Aとマスタカプセル402Aに圧力変化を与
える一例を示す。
【0041】尚、図7ではバルブV2とV3は空圧制御
型のバルブを用いた場合を示し、バルブV7を例えば開
に制御してバルブV2とV3を閉の状態に制御するよう
に構成した場合を示す。この圧力変化を与えた状態で差
圧検出器DPS1が差圧を検出するか否かによって洩れ
の有無を判定する。501A〜501Hは各エアリーク
テスタART1〜ART8に設けた差圧検出器DPS1
の検出信号を増幅し、その増幅出力と基準値とを比較
し、洩れの有無を判定する判定装置を示す。各エアリー
クテスタART1〜ART8に設けた判定装置501A
〜501Hの判定結果はマルチプレクサ502で1つず
つ選択されて制御器PCに取り込まれる。制御器PCは
例えばパーソナルコンピュータによって構成することが
でき、各エアリークテスタART1〜ART8の電磁弁
V1,V2,V3,V6,V7の開閉制御と、各判定装
置501A〜501Hの判定結果の取り込みを実行す
る。制御器PCには各エアリークテスタART1〜AR
T8毎にと、また、無終端搬送手段300に搭載した3
個の下カプセル板400の別に記憶器が設けられ、この
記憶器に良否の判定結果を記憶する。従ってグロスリー
クテストステーション500で検査した各被検査体Wは
ファインリークテストステーション600に送られた状
態でどの検査カプセルに収納されている被検査体Wがグ
ロスリークテストで「洩れ有り」と判定されたかが認識
できる。
【0042】ファインリークテストステーション600
では各検査カプセル401A〜401Hは電磁弁601
A〜601Hを通じてヘリウムリークディテクタHEL
Tに接続される。ヘリウムリークディテクタHELTは
吸引手段を内蔵し、検査カプセル401A〜401Hか
ら空気を吸引する。但し、グロスリークテストステーシ
ョン500において「洩れ有り」と判定された検査カプ
セルに関しては電磁弁601A〜601Hが閉の状態に
制御されて検査から除外される。
【0043】ヘリウムリークディテクタHELTにおい
て、ヘリウムガスが検出されなければ検査した全ての被
検査体Wは良品と判定する。ヘリウムガスが検出された
場合は、そのとき検査した被検査体Wの中に微小な洩れ
が存在するものが存在していると判定する。この場合、
一つの方法として、電磁弁601A〜601Hの開に制
御されている電磁弁を順次閉の状態に制御し、閉の状態
に制御した時点でヘリウムの検出が無になればそのとき
閉じた弁に相当する被検査体が「ファインリーク有り」
と判定し、洩れの有る被検査体を特定することもでき
る。また他の方法としてそのとき検査対象となっている
被検査体Wを全て「ファインリーク有り」と判定し、再
度ボンビング処理して再検査するように処理することも
できる。
【0044】グロスリークテスト及びファインリークテ
ストを終了した被検査体Wは下カプセル板400に乗せ
られた状態で図1に示すローダ及びアンローダ位置Aに
戻される。ローダ及びアンローダ位置Aに戻された被検
査体Wは再び図2に示した空中搬送手段800に吸着さ
れ収納部700に配送される。収納部700には「グロ
スリーク有り」を収納する収納部701と、「ファイン
リーク有り」を収納する収納部702と、「良品」を収
納する収納部703とが設けられる。これらの各収納部
701,702,703に仕分けして収納する。
【0045】これらの各収納部701〜703に空中搬
送手段800から仕分けして被検査体Wを収納する方法
としては収納部700を空中搬送手段800の各吸着ヘ
ッド801A〜801Hをその配列方向と直交する方向
(Y軸方向)に移動自在に装着し、空中搬送手段800
を各収納部701〜703の上部に移動させた状態で収
納部700をY軸方向に移動させ、目的とする収納部7
01,702又は703を空中搬送手段800の下部に
順次位置させ、各位置で各検査結果に従って被検査体W
を落し込む方法と、空中搬送手段800の全体をY軸方
向に移動させ、被検査体Wを仕分けして各収納部701
〜703に落し込む方法と、或は空中搬送手段800の
各吸着ヘッド801A〜801Hを別々にY軸方向に移
動できるように支持し、各吸着ヘッド801A〜801
Hを移動させて被検査体Wを仕分けして各収納部701
〜703に落し込む方法とが考えられる。
【0046】以上説明した実施例ではエアリークテスタ
はその加圧気体として空気を利用した本来のエアリーク
テスタとして動作させた場合を説明したが、この発明の
第2の洩れ検査方法では加圧気体をヘリウムガスとし、
グロスリークテスト中にヘリウムガスを被検査体Wに対
して再ボンビングする洩れ検査方法を提案するものであ
る。
【0047】このためには、例えば図7に示した空圧源
1を図8に示すようにヘリウムガス源11に交換し、ヘ
リウムガスを加圧して検査カプセル401Aとマスタカ
プセル402Aに与えるようにすればよい。但し、この
場合、電磁弁V6とV7を図8に示すように3方電磁弁
に交換し、これらの排気口と3方電磁弁V1の排気口を
回収装置12に接続し、グロスリークテストの終了時点
で各3方電磁弁V1とV6,V7を通じてヘリウムガス
を回収装置12に回収するように構成することができ
る。
【0048】また下カプセル板400に形成するオーリ
ング403を格納する凹溝を図9に示すように、オーリ
ング403の内側に間隙Gが形成されるように構成し、
オーリング403と凹溝の間に圧入されるヘリウムガス
を下カプセル板400の上面を開放した時に速やかに逃
がし、ヘリウムガスが残留しないように構成するか、又
はオーリング403を上カプセル板450(図5、図6
参照)に装着し、オーリング403の部分にヘリウムガ
スが残留したままファインリークテストステーション6
00に運ばれることを阻止するように構成することが考
えられる。
【0049】エアリークテスタにおける加圧気体源をヘ
リウムガス源11に交換しても、グロスリークテストは
空気圧の場合と何等変わることなく、正常に行なわれ
る。更にグロスリークテスト時に洩れ量が大きい被検査
体Wに対してはヘリウムガスを再ボンビングすることが
できる。従って洩れ量が大きい被検査体Wに予めボンビ
ングしたヘリウムガスが洩れてしまっていても、その被
検査体Wに対してヘリウムガスを再ボンビングすること
ができ、次に行なわれるファインリークテストで洩れ有
りと判定させることができる。
【0050】尚、グロスリークテスト時に行なわれる再
ボンビングは数秒程度の極く短かい時間であるため、微
小な洩れ量の被検査体Wに対してはボンビング作用は全
くない。従ってグロスリークテスト時にボンビングを行
なうと言っても検査前のボンビング処理を省略すること
はできない。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
部品供給手段100にボンビング処理した被検査体Wを
供給するだけで全自動でグロスリークテストとファイン
リークテストを連続して実行し、グロスリークテスト及
びファインリークテストで共に「洩れなし」と判定され
た被検査体だけを良品と判定する構成としたから、良品
と判定された被検査体は大リーク1×10-5cc/se
c以上の洩れから微小リーク1×10-8〜1×10-5
c/secまでの広い領域にわたって洩れがないものと
見ることができる。従って微小な部品であっても密封度
に関して信頼性の高い検査を行なうことができる。また
全自動化したから2種類の検査を人手を掛けることなく
実現することができる利点が得られる。
【0052】更に、この発明では洩れ有りの被検査体W
に対してヘリウムガスをボンビング処理して空隔内にガ
スを吸引させ、そのボンビング処理した被検査体をグロ
スリークテストにより大リーク有りを検出し、大リーク
有りと判定した被検査体はファインリークテストステー
ション600では検査対象としない検査方法を採ったか
ら、ファインリークテストにおいてヘリウムリークディ
テクタHELTは多量のヘリウムガスを吸引することを
阻止することができる。
【0053】この結果、ヘリウムリークディテクタHE
LTに多量のヘリウムガスを吸引してしまって検査を一
時中断し、ヘリウムガスをヘリウムリークディテクタH
ELTから排気する等の処理をしなければならない状況
が発生するおそれはなく、検査を効率よく実施すること
ができる利点も得られる。また、この発明の請求項7で
提案した第2の洩れ検査方法によればエアリークテスト
時に加圧気体としてヘリウムガスを用いたから、被検査
体に対してボンビング処理した後に、洩れ量が大きい
(エアリークテスタの検査範囲より小さく、ヘリウムリ
ークディテクタの検査範囲より大きい洩れ量)ためにヘ
リウムガスが抜けてしまった被検査体が存在しても、そ
の被検査体に対してヘリウムガスを再ボンビングするこ
とができる。
【0054】従って、この第2の洩れ検査方法を用いる
ことにより、洩れ量がヘリウムリークディテクタの検査
範囲より大きいためにファインリークテストを行なうま
でにヘリウムガスが抜けてしまっても、エアリークテス
タによるグロスリークテスト時にヘリウムガスが再ボン
ビングされるから、グロスリークテスト時に洩れ量がグ
ロスリークテストの検査範囲より小さいために「洩れな
し」と判定され、更にファインリークテスト時にヘリウ
ムガスが抜けてしまってファインリークテストでも「洩
れなし」と判定してしまう事故を防止できる利点が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による第1の洩れ検査方法によって洩
れ検査を実施する洩れ検査装置の一実施例を説明するた
めの略線的な平面図。
【図2】図1に示した洩れ検査装置に用いる空中搬送手
段の一例を説明するための正面図。
【図3】図1に示した洩れ検査装置に用いる整列手段の
一例を説明するための拡大平面図。
【図4】図1に示した洩れ検査装置に用いる下カプセル
板の構造を説明するための拡大断面図。
【図5】図1に示した洩れ検査装置に用いる各テストス
テーションに設けた昇降装置の一例を説明するための正
面図。
【図6】図5の側面図。
【図7】図1に示した洩れ検査装置の空気圧回路と電気
系の構成を説明するための系統図。
【図8】この発明の請求項7で提案する第2の洩れ検査
方法を説明するための系統図。
【図9】図8に示した第2の検査方法に用いる下カプセ
ル板の構造を説明するための拡大断面図。
【図10】従来のエアリークテスタの例を説明するため
の図。
【図11】従来のエアリークテスタの他の例を説明する
ための図。
【図12】微小空隙内容積の洩れを検査することができ
るエアリークテスタの例を説明するための図。
【符号の説明】
1 空圧源 11 ヘリウムガス源 100 部品供給手段 200 整列手段 300 無終端搬送手段 400 下カプセル板 500 グロスリークテストステーション 600 ファインリークテストステーション 700 収納部 800 空中搬送手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘリウムガスをボンビング処理した被検
    査体をエアリークテスタによってグロスリークテストを
    行ない、次に上記グロスリークテストにおいて洩れ無し
    と判定した被検査体だけをヘリウムリークディテクタに
    よってファインリークテストを行ない、双方のテストに
    おいて洩れなしと判定した被検査体を良品と判定する微
    小部品の洩れ検査方法。
  2. 【請求項2】 A.混載された被検査体をガイド上に整
    列させ、排出口に送り出す部品供給手段と、 B.この部品供給手段の排出口に設けられ、上記被検査
    体を1個ずつ分離して排出させるエスケープ機構と、 C.このエスケープ機構によって1個ずつに分離されて
    排出される被検査体を所定の姿勢で取り込む整列手段
    と、 D.この整列手段に取り込んだ被検査体を取り上げて搬
    送する空中搬送装置と、 E.無終端搬送手段に等間隔に複数装着され、上記空中
    搬送装置によって搬送された複数の被検査体のそれぞれ
    を各1個ずつ収納する検査カプセルと、この検査カプセ
    ルに隣接して設けられ、洩れのない被検査体と同等の部
    品を収納するマスタカプセルとを具備した下カプセル板
    に、 F.上記無終端搬送手段の搬送通路の複数の位置に設け
    られ、上記下カプセル板が送られて来る毎にその下カプ
    セル板を上昇させる昇降装置と、 G.この昇降装置によって上昇される上記下カプセル板
    と接触し上記検査カプセルを密封する上カプセル板と、 H.上記無終端搬送手段に搭載した上記下カプセル板が
    被検査体を積込んだ位置から最初に対向する上記昇降装
    置に設けた上記上カプセル板を貫通し、上記検査カプセ
    ル及びマスタカプセルに連通したパイプと、 I.このパイプに接続したエアリークテスタと、 J.上記下カプセル板が上記無終端搬送手段によって搬
    送されて2番目に対向する昇降装置に設けた上記上カプ
    セル板を貫通し上記検査カプセルに連通したパイプと、 K.このパイプのそれぞれに電磁弁を介して接続したヘ
    リウムリークディテクタと、 L.上記エアリークテスタとヘリウムリークディテクタ
    の検査結果に従って双方の検査結果が共に洩れ無しとす
    る被検査体を良品と判定して収納する収納部と、によっ
    て構成したことを特徴とする洩れ検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の洩れ検査装置において、
    上記整列手段は長方形状の金属板によって構成され、こ
    の金属板の一方の長辺に沿って所定個の凹溝で形成され
    た格納部が設けられ、この格納部に供給される被検査体
    を上記凹溝の一方の側壁に抑え付け、格納位置を揃える
    規制手段を設けた構造としたことを特徴とする洩れ検査
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の洩れ検査装置において、
    上記整列手段は格納部の配列方向と直交する方向と配列
    方向と平行する方向とに駆動する駆動手段によって移動
    し、被検査体を上記格納部に格納する毎に上記直交する
    方向に移動して後に配列方向と平行する方向に移動し、
    その後再び上記直交する方向に逆向に移動することを繰
    返して全ての格納部に被検査体を格納することを特徴と
    する洩れ検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の洩れ検査装置において、
    上記無終端搬送手段は円盤形状の回転テーブルによって
    構成され、この回転テーブルに等角間隔に上記下カプセ
    ル板を3個装着したことを特徴とする洩れ試験装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の洩れ検査装置において、
    上記上カプセル板を貫通し、各検査カプセルとマスタカ
    プセルに連通したパイプのそれぞれをエアリークテスタ
    の1台ずつに接続したことを特徴とする洩れ検査装置。
  7. 【請求項7】 ヘリウムガスをボンビング処理した被検
    査体を、圧縮気体源をヘリウムガスとしたエアリークテ
    スタによってグロスリークテストを行ない、次に上記グ
    ロスリークテストにおいて洩れ無しと判定した被検査体
    だけをヘリウムリークディテクタによってファインリー
    クテストを行ない、双方のテストにおいて洩れなしと判
    定した被検査体を良品と判定する微小部品の洩れ検査方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の洩れ検査装置において、
    エアリークテスタに用いる圧縮気体をヘリウムガスとし
    たことを特徴とする洩れ検査装置。
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