[go: up one dir, main page]

JPH10217597A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

Info

Publication number
JPH10217597A
JPH10217597A JP2698597A JP2698597A JPH10217597A JP H10217597 A JPH10217597 A JP H10217597A JP 2698597 A JP2698597 A JP 2698597A JP 2698597 A JP2698597 A JP 2698597A JP H10217597 A JPH10217597 A JP H10217597A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
embedded image
image
general formula
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2698597A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Taguchi
慶一 田口
Yoshiharu Yabuki
嘉治 矢吹
Mitsuo Yoshikane
光雄 吉兼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2698597A priority Critical patent/JPH10217597A/ja
Publication of JPH10217597A publication Critical patent/JPH10217597A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】光堅牢性に優れた画像を形成する方法を提供す
る。 【解決手段】特定の染料を含むインクを用いて、支持体
上に、少なくとも、下記一般式(I)で表される単位を
60モル%以上含むポリマー媒染剤を含有する媒染層を
有する記録媒体に、画像形成させる画像形成方法。(式
中、R1 、R2 、R3 、及びR4 は、それぞれ独立に水
素原子またはアルキル基を表し、直鎖でも分岐していて
もよい。Lは2価の連結基を表す。pは0または1を表
す。) なお前記特定の染料の具体例としては、

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像の光堅牢性に
優れた画像形成方法に関する。さらには、本発明はイン
クジェット記録及びインクジェットプリンター等による
画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピューターの普及
に伴い、インクジェットプリンターを始めとするプリン
ターが急速に普及している。さらに、写真画質のスキャ
ナー、フォトCDさらにはデジタルカメラの普及に伴
い、デジタル化した写真画像をプリントするプリントシ
ステムの需要が急速に増えつつある。特に簡易で安価な
インクジェットプリンターの普及は著しく、その画像の
画質に対する要求も年々高いものになりつつある。
【0003】インクジェットシステムとしては、例え
ば、フォトインクと称する濃度の低いインクを小さい体
積で多数射出する方式、実質的に同じ色相で濃度の異な
る複数のインクを用いて画質を改良する方式、無色透明
のインクを用いる方式など、数多くの新方式が提案、実
用化されている。特に最近は、プリント速度が速く、濃
度が低いインクを多量に噴射する傾向にある。
【0004】インクジェット記録方式に使用される記録
媒体としては、従来、通常の紙やインクジェット記録用
紙と称される支持体上にインク受容層を設けた記録用シ
ートが使用されていた。しかしながら、これらの記録シ
ートを用いた場合、インクのにじみが多い、光沢性が低
いなど、高い解像度と光沢性が求められる写真画質の分
野では使用できうるものはなかった。
【0005】このような問題を解決するために紙の両面
を樹脂で被覆した樹脂被覆紙、いわゆるRC(レジンコ
ート)紙を支持体としてゼラチンをインク受容層に用い
るインクジェット用記録シートの技術が特開平4−21
6990号公報、同6−64306号公報等に記載され
ている。また、インクジェットプリンターで出力する画
像の外観と感触を従来の写真に近づける方法として、特
開平7−179032号公報には、インク受容層に合成
親水性樹脂を含む記録媒体およびそれを用いたインクジ
ェット記録方法が開示されている。さらに、その画像の
画質と安定性を高める方法として、特開平8−2443
36号公報には、インク受容層にゼラチンおよび塩基性
ラテックスを含有し、樹脂被覆した支持体を用いる方法
が開示されている。
【0006】これらのシステムおよび記録媒体の改良に
より、インクジェットの画質は、写真に近づいてきた。
このため、画質以外の性能についても写真と比較される
ようになり、特に画像の光堅牢性が大きく劣っているこ
とが問題となっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、光堅
牢性に優れた画像を形成する方法を提供することにあ
る。さらには、インクジェットなどのデジタル画像情報
をプリントするプリンター、性能が向上しプリント速度
が速くなったインクジェットプリンターや、濃度の薄い
インク滴を多数噴射することで画質を改良したインクジ
ェットプリンターで、光堅牢性に優れた画像を形成する
方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、以下
の手段により達成された。 (1)下記一般式(1)の染料、及び/又は一般式
(2)の染料、及び/又は一般式(3)の染料を含むイ
ンクを用いて、支持体上に、少なくとも、下記一般式
(I)で表される単位を60モル%以上含むポリマー媒
染剤を含有する媒染層を少なくとも一層有する記録媒体
に、画像形成させる画像形成方法。
【0009】
【化8】
【0010】式中、R1 、R2 はそれぞれ水素原子、水
酸基、アルキル基、アリール基、複素環基、ハロゲン原
子、アルコキシ基、アシルアミノ基、スルファモイル
基、スルホ基、カルボキシル基から選ばれた置換基を表
す。nは1または2を表す。Aは下記の一般式から選ば
れる1価の基を表す。
【0011】
【化9】
【0012】式中、R3 、R4 、R5 、R6 はそれぞれ
水素原子、水酸基、アルキル基、ハロゲン原子、アルコ
キシ基、アシルアミノ基、カルバモイル基、アリールア
ゾ基、スルホ基、カルボキシル基から選ばれた置換基を
表すか、またR3 、R4 、R 5 、R6 のうちの隣り合う
2つの基で縮合環を形成してもよい。その縮合環は、さ
らに置換基を有していてもよい。R7 はアルキル基、ア
リール基、カルボキシル基、カルバモイル基、エステル
基、アシルアミノ基、シアノ基、アルコキシ基、水酸基
から選ばれた置換基を表す。R8 、R9 、R10、R11
12はそれぞれ水素原子、アルキル基、アルコキシ基、
ハロゲン原子、スルホ基、カルボキシル基から選ばれた
置換基を表す。nが1のとき、Bは下記の一般式より選
ばれる1価の基を表す。
【0013】
【化10】
【0014】式中、X、Yはそれぞれクロル原子、−N
1 2 、−OL3 を表す。L1 、L2 、L3 は水素原
子、アルキル基、もしくはアリール基を表す。Mは水素
原子、アンモニウムもしくはアルカリ金属を表す。nが
2のとき、Bは下記の一般式から選ばれる2価の基を表
す。そして2つあるアゾ色素部分は同じであっても異な
るものであっても良い。
【0015】
【化11】
【0016】式中、L4 、L5 、L6 は水素原子もしく
はアルキル基を表す。L5 、L6 は互いに結合して5ま
たは6員環を形成してもよい。Xは前述のものと同義で
ある。
【0017】
【化12】
【0018】式中、R21は水素原子、水酸基、アルキル
基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アミノ基、アシルア
ミノ基、スルホニルアミノ基、カルバモイル基、スルフ
ァモイル基、アリールアゾ基、スルホ基、カルボキシル
基から選ばれた置換基を表し、R22、R23、R24はそれ
ぞれ水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、アミノ基、アリール基、アルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基、ニトロ基、ハロゲン原子、
スルホ基、カルボキシル基、アリールアゾ基から選ばれ
た置換基を表す。B、Mは前述と同義である。mは0か
ら2までの整数を表す。nは1または2を表す。nが2
のとき、2つあるナフトールアゾ色素部分は同じであっ
ても異なっていてもよい。一般式(2)において置換基
21、SO 3 M、アリールアゾ基はナフトールの2〜8
位のいずれの位置に置換しても良い。
【0019】
【化13】
【0020】式中、Mは前述と同義である。pは1から
4までの整数を表し、qは0から3までの整数を表す。
【0021】
【化14】
【0022】式中、R1 、R2 、R3 、及びR4 は、そ
れぞれ独立に水素原子またはアルキル基を表し、直鎖で
も分岐していてもよい。Lは2価の連結基を表す。pは
0または1を表す。 (2)インクをインクジェットプリンターを用いて、記
録媒体上に画像形成することを特徴とする前記(1)記
載の画像形成方法。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
一般式(1)で表される染料のうち、nが2のものが好
ましく、その中でもBが下記のものが好ましい。
【0024】
【化15】
【0025】一般式(1)において、特に好ましい染料
は下記のものである。
【0026】
【化16】
【0027】R2 、R3 、Mは前述のものと同義。
【0028】一般式(2)で表される染料のうち好まし
いものは、nが1のときはBが下記のものであり、
【0029】
【化17】
【0030】nが2のときは下記のものである。
【0031】
【化18】
【0032】一般式(2)において特に好ましいものは
下記のものである。
【0033】
【化19】
【0034】本発明に使用される染料は、一般式(1)
の染料、及び/又は一般式(2)の染料、及び/又は一
般式(3)の染料を含むインクを用いて、支持体上に、
少なくとも、一般式(I)で表される単位を60モル%
以上含むポリマー媒染剤を含有する媒染層を少なくとも
一層有する記録媒体に、画像形成させることで、堅牢な
画像が得られることを特徴とするが、なかでも一般式
(2)の染料を用いるときにその効果が大きい。本発明
の好ましい化合物を以下に示す。
【0035】
【化20】
【0036】
【化21】
【0037】
【化22】
【0038】
【化23】
【0039】
【化24】
【0040】
【化25】
【0041】
【化26】
【0042】
【化27】
【0043】
【化28】
【0044】
【化29】
【0045】
【化30】
【0046】
【化31】
【0047】
【化32】
【0048】
【化33】
【0049】
【化34】
【0050】
【化35】
【0051】
【化36】
【0052】
【化37】
【0053】
【化38】
【0054】
【化39】
【0055】これらの染料は、そのまま、または、水性
及び/又は有機溶剤に溶解、または、乳化分散、また
は、ポリマーによりカプセル化し分散、など、液状にさ
せることにより、インクとして用いることができる。こ
れら染料のインキへの添加量は、記録媒体との関係で決
められる。このため、イエロー、マゼンタ、シアンおよ
びブラックインク調整には、それぞれの色のインクにお
いて、0.2〜15重量%、望ましくは0.5〜10重
量%添加することが好ましい。
【0056】本発明の染料を含むインクに用いることの
できる溶剤の例を以下に挙げる。下記の溶媒は混合して
用いることができる。例えば;水、メチルアルコール、
エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロ
ピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチ
ルアルコール、tert−ブチルアルコール、イソブチ
ルアルコール、ペンチルアルコール、ヘキシルアルコー
ル、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、ノニル
アルコール、デシルアルコール、などの炭素数1〜10
のアルキルアルコール、;例えば、シクロペンタン、ヘ
キサン、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナ
ン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカノン、テ
トラリン、デカリン、ベンゼン、トルエン、キシレンな
どで代表される脂肪族または芳香族炭化水素系溶剤、;
例えば、四塩化炭素、トリクロロエチレン、テトラクロ
ロエタン、ジクロロベンゼン、などのハロゲン化炭化水
素系溶剤、;例えば、エチルエーテル、ブチルエーテ
ル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレング
リコールモノエチルエーテル、などのエーテル系溶
剤、;例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
プロピルケトン、メチルアミルケトン、シクロヘキサノ
ン、などのケトン系溶剤、;例えば、ギ酸エチル、メチ
ルアセテート、エチルアセテート、プロピルアセテー
ト、ブチルアセテート、フェニルアセテート、エチレン
グリコールモノエチルエーテルアセテート、乳酸エチ
ル、などのエステル系溶剤、;例えば、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、グリセリンなどの多価ア
ルコール、;その他のアミン系、アミド系、N−メチル
−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリ
ジノンなどの含窒素複素環系、バレロラクトン、カプロ
ラクトンなどのオキシカルボン酸系の分子内エステル系
などの各種溶剤が挙げられる。
【0057】本発明の染料を含むインクを用いて、本発
明の媒染剤を含む記録媒体に画像形成させる方法は特に
限定しない。例として挙げると、該記録媒体を該インク
に直接浸析させてもよいし、該インクを該記録媒体に外
部から吹き付けてもよいし(例として、インクジェット
プリント方式など)、該インクを含む塗膜をつくり熱ま
たはアルカリまたは溶剤などをもちいて該記録媒体に染
料を転写させてもよい(例として、昇華型熱転写プリン
ト、染料拡散プリントなど)。その中でも特にインクジ
ェットプリントに用いると、発明の効果が大きく発揮さ
れる。
【0058】インクジェットプリント方式を用いて、本
発明の画像形成を行う場合には、本発明の色素を含むイ
ンクに、必要に応じて保湿剤、溶解化剤を含有すること
ができる。これらの保湿剤、溶解化剤としては、特公昭
58−27762号に記載されたものが好適である。具
体的には、5〜7員含窒素複素環式ケトン化合物の少
なくとも一種と、脂肪族スルホン化合物、脂環式スル
ホン化合物または脂環式スルホキシド化合物の少なくと
も1種、と組み合わせたものが望ましい。
【0059】これらの化合物は、保湿剤および溶解化剤
として著しい効果を示し、従来公知の親水性有機溶剤と
してのアルキレングリコール類、アルキレングリコール
のアルキルエーテル類、カルボン酸アミド誘導体、ラク
トン類、ジオキシエチレン、硫黄化合物、アルコールア
ミン類、一価、二価または三価アルコール類、炭酸エス
テル類、尿素誘導体、エチレンオキシド付加物、N−ビ
ニル−2−ピロリドンオリゴマー、ヒドロキシプロピル
セルロースなどの繊維素誘導体、などを添加してもそれ
らの効果の減少を示さない。また、保湿剤は、ノズルの
目詰まりの原因の1つとして色素およびその他の化合物
の乾きによる固化防止のための作用を有する。
【0060】更にノズルの目詰まりのもう一つの原因と
しては、黴の発生と、それによる凝集物の発生が考えら
れ、防黴剤も添加される。黴またはバクテリアはインク
ジェット印刷装置におけるインク流路、保存タンク、ノ
ズルなどあらゆる部分に生存しており、栄養源、温度、
湿度などの増殖にてきした条件が整えば、黴またはバク
テリアは著しく増殖し、コロニーの発生、染料をはじめ
とする組成物を取り込んだ凝集物を生じ、目詰まりの原
因を作る。
【0061】本発明に用いることのできるポリマー媒染
剤は、一般式(I)で表される単位を60モル%以上含
む。一般式(I)において、R1 、R2 、R3 、及びR
4 はそれぞれ独立に水素原子あるいは炭素数1〜6個の
低級アルキル基、例えばメチル基、エチル基、n−プロ
ピル基、n−ブチル基、n−アミル基、n−ヘキシル基
などを表し、水素原子あるいはメチル基、エチル基が特
に好ましい。Lは1〜約20個の炭素原子を有する2価
の連結基、例えばアルキレン基、フェニレン基、アリレ
ーン基などを表す。これら2価の連結基の好ましい具体
例を以下に示す。
【0062】
【化40】
【0063】本発明の一般式(I)で表されるモノマー
単位の好ましい具体例を以下に示す。但し、これらに限
定されるわけではない。
【0064】
【化41】
【0065】本発明に用いることのできるポリマー媒染
剤は、一般式(I)以外のモノマー単位を含んでもよ
く、好ましいモノマー単位としては例えばピロリドン
類、アクリル酸エステル類(例えば、n−ブチルアクリ
レート)、メタクリル酸エステル類(例えば、n−ブチ
ルメタクリレート)、アクリルアミド類(例えば、ジア
セトンアクリルアミド)、メタクリルアミド類(例え
ば、n−ブチルメタクリルアミド)、スチレン類(例え
ば、スチレンスルフィン酸)等が挙げられる。また、特
開昭59−169042号、特開昭62−244036
号等に記載されているコモノマーを含有してもよい。ま
た、これらのモノマー単位を2種以上用いてもよい。
【0066】本発明に用いることのできるポリマー媒染
剤の分子量は、5×103 〜1×107 が好ましい。分
子量が小さすぎるとポリマーが移動しやすくなり、また
分子量が大きすぎると塗布に支障を生じることがある。
【0067】以下に本発明に使用されるポリマー媒染剤
の好ましい具体例を示すが、本発明はこれらに限定され
るものではない。また、2種以上併用しても構わない。
【0068】
【化42】
【0069】
【化43】
【0070】
【化44】
【0071】
【化45】
【0072】これら本発明の合成法は、特開昭62−2
44043号等に記載されており、容易に合成可能であ
る。また、ポリマー媒染剤の塗布量は、染料の量、ポリ
マー媒染剤の種類や組成などに応じて、当業者が容易に
定めることができるが、約0.2〜約30g/m2が適当
であり、なかでも0.5〜15g/m2で使用するのが好
ましい。本発明の記録媒体は、該媒染層を少なくとも一
層有すればよいが、必要に応じて保護層、白地改良のた
めの蛍光増白剤を有する層、カール防止層などの補助層
を設けることができる。特に、保護層、白地改良のため
の蛍光増白剤を有する層を設けるのは有効である。媒染
層および補助層を合わせた被覆層全体の膜厚は、3μm
以上50μm以下が好ましく、5μm以上25μm以下
がさらに好ましい。また、被覆層は、支持体の片側のみ
ならず両側に設けてもよい。
【0073】被覆層全体の水による膨潤率は、100%
以上1000%以下であることが望ましく、150%以
上500%以下であることが更に好ましい。ここで膨潤
率とは、水を滴下したときの膨潤値を乾燥膜厚で割った
ものに100を乗じた値である。膨潤挙動を制御するこ
とはインクのしみ込みや広がりを制御する上で、またプ
リンター内での傷などを防止する上で極めて重要であ
る。記録媒体の膜面pHは、記録媒体の保存性及び安全
性の観点から、9以下であることが好ましい。ここで言
う膜面pHとは、記録媒体の塗布面に、40μリットルの水
を滴下し、1分後のpHを測定した値である。
【0074】記録媒体を構成する媒染剤含有層およびそ
の他の層のバインダーには、親水性のものが好ましく用
いられる。その例としては、特開昭62−253159
号の(26)頁〜(28)頁に記載されたものが挙げら
れる。具体的には、透明か半透明の親水性バインダーが
好ましく、例えばゼラチン、ゼラチン誘導体等のタンパ
ク質またはセルロース誘導体、デンプン、アラビアゴ
ム、デキストラン、プルラン等の多糖類のような天然化
合物と、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、アクリルアミド重合体、その他の合成高分子化合物
が挙げられる。また、特開昭62−245260号等に
記載の高吸水性ポリマー、すなわち−COOMまたは−
SO3 M(Mは水素原子またはアルカリ金属)を有する
ビニルモノマーの単独重合体またはこのビニルモノマー
同士もしくは他のビニルモノマーとの共重合体(例えば
メタクリル酸ナトリウム、メタクリル酸アンモニウム、
住友化学(株)製のスミカゲルL−5H)も使用され
る。これらのバインダーは2種以上組み合わせて用いる
こともできる。
【0075】本発明の記録媒体の媒染層には、バインダ
ーを添加してもよい。用いられるバインダーとしては、
上記の親水性バインダーを広く用いることができるが、
ポリビニルアルコールおよびその誘導体が好ましく、特
にポリビニルアルコールの鹸化度が90%以下が好まし
い。
【0076】本発明の記録媒体にはマット剤を用いるこ
とができる。マット剤としては、従来公知のものを使用
できる。マット剤は、写真技術分野においてよく知られ
ており、親水性有機コロイドバインダー中に分散可能な
無機または有機材料の不連続固体粒子であると定義でき
る。無機のマット剤の例としては酸化物(例えば二酸化
珪素、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化アルミニウ
ム等)、アルカリ土類金属塩(例えば硫酸塩や炭酸カル
シウム等)、画像を形成しないハロゲン化銀粒子(塩化
銀や臭化銀等でさらにハロゲン成分として沃素原子がわ
ずかながら入ってもよい)やガラス等である。このほか
に西独特許2,529,321号、英国特許第760,
775号、同1,260,772号、米国特許第1,2
01,905号、同2,192,241号、同3,05
3,662号、同3,062,649号、同3,25
7,206号、同3,322,555号、同3,35
3,958号、同3,370,951号、同3,41
1,907号、同3,437,484号、同3,52
3,022号、同3,615,554号、同3,63
5,714号、同3,769,020号、同4,02
1,245号、同4,029,504号等に記載されて
いる無機マット剤を用いることもできる。
【0077】また、有機のマット剤の例には、デンプ
ン、セルロースエステル(例えば、セルロースアセテー
トプロピオネート等)、セルロースエーテル(例えばエ
チルセルロース等)、合成樹脂等である。合成樹脂の例
としては、水不溶または難溶性合成ポリマーであり、例
えばアルキル(メタ)アクリレート、アルコキシアルキ
ル(メタ)アクリレート、グリシシリル(メタ)アクリ
レート、(メタ)アクリルアミド、ビニルエステル(例
えば酢酸ビニル)、アクリロニトリル、オレフィン(例
えばエチレン等)、スチレン、ベンゾグアナミン、ホル
ムアルデヒド縮合物などの単独もしくは組み合わせ、ま
たはこれらとアクリル酸、メタクリル酸、α、β―不飽
和ジカルボン酸、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレ
ート、スルホアルキル(メタ)アクリレート、スチレン
スルホン酸等の組み合わせを単量体成分とするポリマー
を用いることができる。その他エポキシ樹脂、ナイロ
ン、ポリカーボネート、フェノール樹脂、ポリビニルカ
ルバゾール、ポリ塩化ビニリデン等も用いることができ
る。このほかに、英国特許第1,055,713号、米
国特許第1,939,213号、同2,221,873
号、同2,268,662号、同2,322,037
号、同2,376,005号、同2,391,181
号、同2,701,245号、同2,992,101
号、同3,079,257号、同3,262,782
号、同3,443,946号、同3,516,832
号、同3,539,344号、同3,591,379
号、同3,754,924号、同3,767,448
号、特開昭49−106821号、同57−14835
号等に記載されているマット剤を用いることができる。
【0078】なかでも、ポリメチルメタクリレート、ベ
ンゾグアナミン・ホルムアルデヒド縮合ポリマー(例え
ば商品名エポスター;日本触媒化学工業(株)製:既存
化学物質7―31等)、ポリオレフィン(例えば商品名
フロービーズLE−1080、CL−2080、HE−
5023;製鉄化学製あるいは商品名ケミパールV−1
00;三井石油化学製)、ポリスチレンビーズ(モルテ
ックス社製)、ナイロンビーズ(モルテックス社製)、
AS樹脂ビーズ(モルテックス社製)、エポキシ樹脂ビ
ーズ(モルテック社製)、ポリカーボネート樹脂(モル
テック社製)等が好ましい。アルカリ可溶性マット剤と
して特開昭53−7231号、同58−66937号、
同60−8894号記載のメタアクリル酸アルキル/メ
タアクリル酸共重合体等のアルカリ可溶マット剤、特開
昭58−166341号記載のアニオン性基を有するア
ルカリ可溶性ポリマーを用いることもできる。これらの
マット剤は、併用してもよい。例えば、モース硬度の異
なる2種以上の微粒子粉末の併用、平均粒子径の異なる
2種以上の球形マット剤の併用、媒染層にシリカのよう
な不定形のマット剤とバック層にポリメチルメタクリレ
ートの様な球形のマット剤を併用する等である。
【0079】また、本発明の記録媒体の構成層(バック
層を含む)には、耐接着性の改良、膜強度の改良、カー
ルバランスの改良などの目的でシリカ、特にコロイド状
シリカを含有させてもよい。コロイド状シリカは、平均
粒子径が7mμ〜500mμで主成分は二酸化珪素であ
り、少量成分としてアルミナあるいはアルミン酸ナトリ
ウム等を含んでいてもよい。また、これらのコロイド状
シリカには安定剤として水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化リチウム、水酸化アンモニウム等の無機塩
基やテトラメチルアンモニウムイオンのような有機塩が
含まれていてもよい。特にコロイド状シリカの安定剤と
しては水酸化カリウムあるいは、水酸化アンモニウムか
らなるコロイド状シリカが好ましい。これらコロイド状
シリカについては例えば、イーゴン、マテジェヴィック
(Egon Matijevic)編、サーフィス ア
ンド コロイド サイエンス(Surface and
Colloid Science)の第6巻、3〜1
00頁(1973年、ジョン ウイリー アンドサンス
(John Wiley & Sons))に詳細に述
べられている。コロイド状シリカの具体的な例として
は、デュポン社〔E.I.do pont Nemou
rs & Co,(USA)〕からLudox AM,
Ludox AS,Ludox LS,Ludox T
M,Ludox HS等の商品名で、日産化学(株)
(日本、東京)からスノーテックス20、スノーテック
スC、スノーテックスN、スノーテックスO等の商品名
で、Monsant Co,(USA)からはSyto
n C−30、Syton 200等の商品名で、また
Nalco Chem,CO(USA)からはNalc
oag 1030、Nalcoag 1060、Nal
coag ID−21−64等の商品名で市販している
ものが挙げられる。コロイド状シリカの好ましい使用量
は、構成層の固形分量に対して乾燥重量比で0.05〜
5.0で、特に好ましくは0.2〜2.5である。
【0080】本発明において、各種薬品の分散液あるい
は塗布液の腐敗を防止するため、記録媒体に防菌防バイ
剤を用いることが好ましい。本発明において使用される
防菌防バイ剤としては水溶性のものなら何でもよいが、
具体的にはチアゾリルベンズイミダゾール系化合物、イ
ソチアゾロン系化合物、クロロフェノール系化合物、ブ
ロモフェノール系化合物、チオシアン酸やイソチアン酸
系化合物、酸アジド系化合物、ダイアジンやトリアジン
系化合物、チオ尿素系化合物、アルキルグアニジン化合
物、4級アンモニウム塩、有機スズや有機亜鉛化合物、
シクロヘキシルフェノール系化合物、イミダゾールおよ
びベンズイミダゾール系化合物、スルファミド系化合
物、塩素化イソシアヌル酸、ナトリウム等の活性ハロベ
ン系化合物、キレート剤、亜硫酸化合物、ペニシリンに
代表される抗生物質等種々の防バクテリア剤や防カビ剤
がある。また、その他L.Eウエスト(L.E.Wes
t)、ウォーター クォリティ クライテリア(Wat
er Quality Criteria)Phot.
Sci.and Eng.,Vol9、No6(196
5)記載の殺菌剤;特開昭57−8542号、同58−
105145号、同59−126533号、同55−1
11942号及び同57−157244号記載の各種防
バイ剤;堀口博著「防菌防黴の化学」(昭和57年三共
出版)記載の防菌防バイ剤などを用いることができる。
【0081】本発明の記録媒体に用いられる硬膜剤には
特別な制限はなく、公知の硬膜剤、例えばアルデヒド系
(ホルムアルデヒド、グリオキサール、グルタールデヒ
ド等)、アジリジン系(例えば、PBレポート19,9
21、米国特許第2,950,197号、同第2,96
4,404号、同第2,983,611号、同第3,2
71,175号の各明細書、特公昭46−40898
号、特開昭50−91315号の各公報に記載のも
の)、イソオキサゾール系(例えば、米国特許第33
1,609号明細書に記載のもの)、エポキシ系(例え
ば米国特許第3,047,394号、西独特許第1,0
35,663号、英国特許第1,033,518号の各
明細書、特公昭48−35495号公報に記載のも
の)、ビニールスルフォン系(例えば、1,3,5−ト
リアクリロニトリル−ヘキサヒドロ−s−トリアジン、
ビス(ビニルスルホニル)メチルエーテル、N,N−エ
チレン−ビス(ビニルスルホニルアセタミド)エタン、
N,N’−トリメチレン−ビス(ビニルスルホニルアセ
タミド)等、また例えば、PBレポート19,920、
西独特許第1,100,942号、同2,337,41
2号、同2,545,722号、同2,635,518
号、同2,742,308号、同2,749,260
号、英国特許第1,251,091号、特願昭45−5
4236号、同48−110996号、米国特許第3,
539,644号、同第3,490,911号の各明細
書に記載のもの)、アクリロイル系(例えば、特願昭4
8−27949号、米国特許第3,640,720号の
各明細書に記載のもの)、カルボジイミド系(例えば、
米国特許2,938,892号、同4,043,818
号、同4,061,499号の各明細書、特公昭46−
38715号公報、特願昭49−15095号記載のも
の)、トリアジン系(例えば、2,4−ジクロル−6−
ヒドロキシ−S−トリアジンなど、また、例えば、西独
特許第2,410,973号、同2,553,915
号、米国特許第3,325,287号の各明細書、特開
昭52−12722号公報に記載のもの)、N−メチロ
ール系(ジメチロール尿素、メチロールジメチルヒダン
トインなど)、ジオキサン誘導体(2,3−ジヒドロキ
シジオキサンなど)、ムコハロゲン酸系(ムコクロル
酸、ムコフェノキシクロル酸など)、ジアルデヒドデン
プン、1−クロル−6−ヒドロキシトリアジニル化ゼラ
チン、マレイミド系、アセチレン系、メタスルホン酸エ
ステル系の硬膜剤を用いることができる。また高分子硬
膜剤としては、例えば、米国特許3,396,029号
に記載のアルデヒド基を有するポリマー(例えばアクロ
レインの共重合体など)、同第3,362,827号、
リサーチ・ディスクロイジャー17333号(197
8)などに記載のジクロロトリアジン基を有するポリマ
ー、米国特許第3,623,878号に記載のエポキシ
基を有するポリマー、リサーチ・ディスクロイジャー1
6725号(1978)、米国特許第4,161,40
7号、特開昭54−65033号、同56−14252
4号公報などに記載の活性ビニル基あるいはその前駆体
となり得る基を有するポリマー、及び特開昭56−66
841号公報に記載の活性エステル基を有するポリマー
などが挙げられる。硬膜剤の添加量は任意であるが、通
常、構成素材のうち硬膜剤と反応しうるものの約0.0
1〜30wt%、特に0.1〜10wt%が適当であ
る。
【0082】記録媒体の構成層には、塗布助剤、剥離性
改良、スベリ性改良、帯電防止などの目的で種々の界面
活性剤を使用することができる。界面活性剤の具体例
は、特開昭62−173463号、同62−18345
7号などに記載されている。また、上記目的で、有機フ
ルオロ化合物を含ませてもよい。有機フルオロ化合物の
代表例としては、特公昭57−9053号第8〜17
欄、特開昭61−20994号、同62−135826
号などに記載されているフッ素系界面活性剤、またはフ
ッ素油などのオイル状フッ素系化合物もしくは四フッ化
エチレン樹脂などの固体状フッ素化合物樹脂などの疎水
性フッ素化合物が挙げられる。
【0083】記録媒体の構成層には、塗布助剤、剥離性
改良、スベリ性改良、帯電防止などの目的で高沸点有機
溶剤を用いることができる。具体的には特開昭62−2
53159号の(25)頁、同62−245253号な
どに記載されたものがある。更に、上記目的のために、
各種シリコーンオイル(ジメチルシリコーンオイルから
ジメチルシロキサンに各種の有機基を導入した変性シリ
コーンオイルまでの総てのシリコーンオイル)を使用で
きる。その例としては、信越シリコーン(株)発行の
「変性シリコーンオイル」技術資料P6−18Bに記載
の各種変性シリコーンオイル、特にカルボキシ変性シリ
コーン(商品名X−22−3710)などが有効であ
る。また、特開昭62−215953号、同63−46
449号に記載のシリコーンオイルも有効である。
【0084】記録媒体の構成層(バック層を含む)に
は、寸度安定化、カール防止、接着防止、膜のひび割れ
防止などの膜物性改良の目的で種々のポリマーラテック
スを含有させることができる。具体的には、特開昭62
−245258号、同62−1316648号、同62
−110066号等に記載のポリマーラテックスのいず
れも使用できる。特に、ガラス点移転の低い(40℃以
下)ポリマーラテックスを媒染層に用いると、媒染層の
ひび割れ防止・カール改良を行うことができ、また、ガ
ラス転移点が高いポリマーラテックスをバック層に用い
るとカール防止効果が得られる。
【0085】記録媒体の構成層には、退色防止剤を用い
てもよい。退色防止剤としては、例えば酸化防止剤、紫
外線吸収剤、あるいはある種の金属錯体がある。酸化防
止剤としては、例えばクロマン系化合物、クラマン系化
合物、フェノール系化合物(例えばヒンダードフェノー
ル類)、ハイドロキノン誘導体、ヒンダードアミン誘導
体、スピロインダン系化合物がある。また、特開昭61
−159644号記載の化合物も有効である。紫外線吸
収剤としては、ベンゾトリアゾール系化合物(米国特許
第3,533,794号など)、4−チアゾリドン系化
合物(米国特許第3,352,681号など)、ベンゾ
フェノン系化合物(特開昭46−2784号など)、そ
の他特開昭54−48535号、同62−136641
号、同61−88256号などに記載の化合物がある。
また、特開昭62−260152号記載の紫外線吸収性
ポリマーも有効である。金属錯体としては、米国特許第
4,241,155号、同4,245,018号第3〜
36欄、同第4,254,195号第3〜8欄、特開昭
62−174741号、同61−88256号(27)
〜(29)頁、同63−199248号、特開平1−7
5568号、同1−74272号等に記載されている化
合物がある。
【0086】有用な退色防止剤の例は特開昭62−21
5272号(125)〜(137)頁に記載されてい
る。記録媒体に画像形成された染料の退色を防止するた
めの退色防止剤は予め記録媒体に含有させておいてもよ
いし、インクなどに含有させて外部から記録媒体に供給
するようにしてもよい。上記の酸化防止剤、紫外線吸収
剤、金属錯体はこれら同士を組み合わせて使用してもよ
い。
【0087】記録媒体には、蛍光増白剤を用いてもよ
い。特に記録媒体に蛍光増白剤を内蔵させるか、インク
などに含有させて外部から記録媒体に供給させるのが好
ましい。その例としては、K.Veenkataram
an編「The Chemistry of Synt
hetic Dyes」第V巻第8章、特開昭61−1
43752号などに記載されている化合物を挙げること
ができる。より具体的には、スチルベン系化合物、クマ
リン系化合物、ビフェニル系化合物、ベンゾオキサゾリ
ル系化合物、ナフタルイミド系化合物、ピラゾリン系化
合物、カルボスチリル系化合物などが挙げられる。蛍光
増白剤は、退色防止剤と組み合わせて用いることができ
る。
【0088】本発明において記録媒体の支持体として
は、特に限定されるものではないが、一般的には、紙、
合成高分子(フィルム)が挙げられる。具体的には、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリ塩
化ビニル、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリイミ
ド、セルロース類(例えばトリアセチルセルロース)ま
たはこれらのフィルム中へ酸化チタンなどの顔料を含有
させたもの、さらにポリプロピレンなどから作られるフ
ィルム法合成紙、ポリエチレン等の合成樹脂パルプと天
然パルプとから作られる混抄紙、ヤンキー紙、バライタ
紙、コーティッドペーパー(特にキャストコート紙)、
金属、布類、ガラス類等が用いられる。これらは、単独
で用いることもできるし、ポリエチレン等の合成高分子
で片面または両面をラミネートされた支持体として用い
ることもできる。この他に、特開昭62−253159
号(29)〜(31)頁に記載の支持体を用いることが
できる。これらの支持体の表面に親水性バインダーとア
ルミナゾルや酸化スズのような半導性金属酸化物、カー
ボンブラックその他の帯電防止剤を塗布してもよい。
【0089】本発明において、特に好ましい支持体とし
ては、両面をポリオレフィン(例えばポリエチレン、ポ
リスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブテン
等のホモポリマー、これらの任意の組み合わせのコポリ
マーなど)でラミネートした紙やプラスチック支持体
(ただし、ポリオレフィン中に、酸化チタン、酸化亜鉛
などの白色顔料、コバルトブルーや群青、酸化ネオジウ
ムなどの色味づけ染料を含有させることが好ましい)が
好ましい。
【0090】ポリオレフィン層の厚さに関して、特に制
限はないが、10ないし100ミクロン、特に15ない
し50ミクロン、更に20ないし35ミクロンが特に好
ましい。ポリオレフィンの表面形状は鏡面、規則的な凹
凸をつけたもの、不規則な凹凸をつけたものなど、任意
の形状が可能であるが、特に記録媒体の構成層を塗布す
る面側は鏡面であることが好ましい。ポリオレフィン層
の表面は、コロナ放電処理、火炎処理などの表面活性化
処理を行い必要に応じて下塗り層を設け、その上に構成
層を塗布して用いる。塗布面側のポリオレフィン中に含
ませることのできる白色顔料については特に制限はない
が、酸化チタン、酸化亜鉛が好ましく、特にアナターゼ
型酸化チタンが好ましく、分散性を向上させるために5
0%以下の酸化亜鉛と併用することが好ましい。ポリオ
レフィンに含有させる白色顔料の量は、5重量%以上が
好ましく、更に10ないし50重量%が好ましく、特に
15%ないし30%が好ましい。
【0091】表面側のポリオレフィン中に含ませること
のできる色味づけ顔料については、特に制限はないが、
コバルトブルーや群青、酸化ネオジウムなどの300℃
以上のコーティング温度に耐えられるものが望ましい。
色味づけ顔料の使用量は、白色顔料に対して0.1ない
し3重量%である。表面反射特性をコントロールするた
めには、色味づけ顔料の選択と使用量が特に重要であ
る。群青と称される顔料においても、メーカーや製造ナ
ンバーにより色味が大きく異なるため、必要な表面反射
特性になるよう、各種顔料を調合して使用することが望
ましい。支持体が、酸化チタンなどの白色顔料を含有し
たポリエチレンラミネート紙である場合には、バック層
は、帯電防止機能をもち表面抵抗率が1012Ω・cm以
下になる様設計することが好ましい。
【0092】本発明の画像形成方法は、インクジェット
プリント、昇華型熱転写プリント、色素拡散転写プリン
トを始め、染料の放出と受容からなるシステム全般に用
いることができる。その中でも、インクジェットプリン
トに用いると、発明の効果が大きく発揮される。インク
ジェットプリントの方式には、全く制限がなく、連続
式、オンデマンド式を問わず本発明の画像形成方法を用
いることができる。インクジェットのヘッドの方式にも
制限はなく、ピエゾ方式、バブルジェット方式、サーマ
ルジェト方式、あるいは超音波を用いた方式を始めとす
るあらゆるプリンターに好ましく用いられる。インクジ
ェットシステムの最近の進歩は著しく、例えば、フォト
インクと称する濃度の低いインクを小さい体積で多数射
出する方式、実質的に同じ色相で濃度の異なる複数のイ
ンクを用いて画質を改良する方式、無色透明のインクを
用いる方式など、数多くの新方式が提案、実用化されて
いる。本発明の画像形成方法は、これらいずれの方式に
も好ましくもちいられるが、特にプリント速度が速く、
濃度が低いインクを多量に噴射し、写真に近い画像を形
成するプリンターにおいて、改良効果が顕著に発揮され
る。
【0093】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。な
お、実施例中、部は重量部を意味する。 <インク−01の調整> 染料2−4 5部 N−メチルピロリドン 20部 ジエチレングリコール 20部 ポリエチレングリコール(PEG−300) 5部 水 50部 上記の組成混合物を50℃に加熱溶解し、平均孔径0.
8μm のミクロフィルターにより濾過し、目的とするイ
ンキ100部を得た。
【0094】<記録媒体101の作成>パルプ混合比L
BKP/NBSP=6/4の上質紙(密度1.053、
厚さ152μm )の両面に、押し出しコーティング法に
より300℃でポリエチレンをラミネートし、反射支持
体を作成した。裏面には密度0.923のポリエチレン
に白色顔料として表面処理したチタンと色味付け顔料と
して第一化成社製の群青(青口及び赤口)を混合したも
のを用いた。表ポリエチレンの厚さは36μm 、裏ポリ
エチレンの厚さは27μm であった。上記の樹脂被覆支
持体上に以下の被覆層を塗設し、試料101を作成し
た。なお、各化合物の添加の主目的を( )内に示した
が、添加の目的はそれに限らない。
【0095】 第一層:アルカリ処理ゼラチン 1.0 g/m2 化合物UV−01(蛍光増白剤) 0.03g/m2 化合物H−02(硬膜剤) 0.08g/m2 メタほう酸四水和塩(増粘剤) 0.10g/m2 化合物W−04(界面活性剤) 0.02g/m2 化合物F−08(防腐剤) 0.001g/m2
【0096】 第二層:化合物P−17(ポリマー媒染剤) 5.0g/m2 ポリビニルアルコール クラレ(株)製PVA405(バインダー) 3.5g/m2 化合物W−04(界面活性剤) 0.06g/m2
【0097】 第三層:アルカリ処理ゼラチン 0.3 g/m2 総研化学(株)製 SG−6(マット剤) 0.18g/m2 化合物W−04(界面活性剤) 0.02g/m2 化合物W−07(界面活性剤) 0.02g/m2 化合物F−08(防腐剤) 0.002g/m2
【0098】
【化46】
【0099】インク−01の染料2−1を2−31、2
−32、2−33、2−34とすること以外同様にし
て、インク−02、インク−03、インク−04、イン
ク−05を作成した。記録媒体101の第二層化合物P
−17をP−1、P−5、P−20、P−21(P−2
0、P−21は下記)とすること以外同様にして、記録
媒体102、103、104、105を作成した。
【0100】
【化47】
【0101】記録媒体101から105を塗布後一週間
室温に放置したのち、縦14.5cm、横10cmのはがき
サイズに裁断し、インク−01から05を用い、エプソ
ン社製のインクジェットプリンターPM−700Cを用
いて、べた画像の印字を行った。
【0102】プリントされたサンプルをアトラスC.I
65ウエザーメーターを用い、キセノン光(8万5千
ルクス)を一週間照射した。キセノン光照射前後での画
像濃度を反射濃度計(X−Rite310TR)を用いて測
定し、画像の光に対する堅牢性を染料残存率を求めて評
価した。なお、染料残存率は、下記の式に従って求め
た。これらの結果を表1に示した。
【0103】
【表1】
【0104】以上のように、本発明によれば、光堅牢性
に優れた画像を得ることができる。特に写真に近い画質
を得ることができるインクジェットプリンターについて
は、画質以外の性能についても写真と比較されるように
なり、光堅牢性が優れることは、大きな発明結果と言え
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08J 7/04 C08J 7/04 H C09D 11/00 C09D 11/00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)の染料、及び/又は一
    般式(2)の染料、及び/又は一般式(3)の染料を含
    むインクを用いて、支持体上に、少なくとも、下記一般
    式(I)で表される単位を60モル%以上含むポリマー
    媒染剤を含有する媒染層を少なくとも一層有する記録媒
    体に、画像形成させる画像形成方法。 【化1】 式中、R1 、R2 はそれぞれ水素原子、水酸基、アルキ
    ル基、アリール基、複素環基、ハロゲン原子、アルコキ
    シ基、アシルアミノ基、スルファモイル基、スルホ基、
    カルボキシル基から選ばれた置換基を表す。nは1また
    は2を表す。Aは下記の一般式から選ばれる1価の基を
    表す。 【化2】 式中、R3 、R4 、R5 、R6 はそれぞれ水素原子、水
    酸基、アルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アシ
    ルアミノ基、カルバモイル基、アリールアゾ基、スルホ
    基、カルボキシル基から選ばれた置換基を表すか、また
    3 、R4 、R 5 、R6 のうちの隣り合う2つの基で縮
    合環を形成してもよい。その縮合環は、さらに置換基を
    有していてもよい。R7 はアルキル基、アリール基、カ
    ルボキシル基、カルバモイル基、エステル基、アシルア
    ミノ基、シアノ基、アルコキシ基、水酸基から選ばれた
    置換基を表す。R8 、R9 、R10、R11、R12はそれぞ
    れ水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原
    子、スルホ基、カルボキシル基から選ばれた置換基を表
    す。nが1のとき、Bは下記の一般式より選ばれる1価
    の基を表す。 【化3】 式中、X、Yはそれぞれクロル原子、−NL1 2 、−
    OL3 を表す。L1 、L2 、L3 は水素原子、アルキル
    基、もしくはアリール基を表す。Mは水素原子、アンモ
    ニウムもしくはアルカリ金属を表す。nが2のとき、B
    は下記の一般式から選ばれる2価の基を表す。そして2
    つあるアゾ色素部分は同じであっても異なるものであっ
    ても良い。 【化4】 式中、L4 、L5 、L6 は水素原子もしくはアルキル基
    を表す。L5 、L6 は互いに結合して5または6員環を
    形成してもよい。Xは前述のものと同義である。 【化5】 式中、R21は水素原子、水酸基、アルキル基、ハロゲン
    原子、アルコキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、スル
    ホニルアミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基、
    アリールアゾ基、スルホ基、カルボキシル基から選ばれ
    た置換基を表し、R22、R23、R24はそれぞれ水素原
    子、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ア
    ミノ基、アリール基、アルキルスルホニル基、アリール
    スルホニル基、ニトロ基、ハロゲン原子、スルホ基、カ
    ルボキシル基、アリールアゾ基から選ばれた置換基を表
    す。B、Mは前述と同義である。mは0から2までの整
    数を表す。nは1または2を表す。nが2のとき、2つ
    あるナフトールアゾ色素部分は同じであっても異なって
    いてもよい。一般式(2)において置換基R21、SO 3
    M、アリールアゾ基はナフトールの2〜8位のいずれの
    位置に置換しても良い。 【化6】 式中、Mは前述と同義である。pは1から4までの整数
    を表し、qは0から3までの整数を表す。 【化7】 式中、R1 、R2 、R3 、及びR4 は、それぞれ独立に
    水素原子またはアルキル基を表し、直鎖でも分岐してい
    てもよい。Lは2価の連結基を表す。pは0または1を
    表す。
  2. 【請求項2】 インクをインクジェットプリンターを用
    いて、記録媒体上に画像形成することを特徴とする請求
    項1記載の画像形成方法。
JP2698597A 1997-02-10 1997-02-10 画像形成方法 Pending JPH10217597A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2698597A JPH10217597A (ja) 1997-02-10 1997-02-10 画像形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2698597A JPH10217597A (ja) 1997-02-10 1997-02-10 画像形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10217597A true JPH10217597A (ja) 1998-08-18

Family

ID=12208469

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2698597A Pending JPH10217597A (ja) 1997-02-10 1997-02-10 画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10217597A (ja)

Cited By (70)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1437388A1 (en) 2003-01-08 2004-07-14 Fuji Photo Film Co., Ltd. Coloring composition and inkjet recording method
WO2004113463A1 (en) 2003-06-18 2004-12-29 Fuji Photo Film Co., Ltd. Ink and ink-jet recording ink
WO2009034971A1 (ja) 2007-09-12 2009-03-19 Fujifilm Corporation 置換基脱離化合物の製造方法、有機半導体膜およびその製造方法
EP2090627A1 (en) 2008-02-13 2009-08-19 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set and image forming method
EP2090626A1 (en) 2008-02-13 2009-08-19 FUJIFILM Corporation Aqueous inkjet recording ink and method for producing the same
EP2090625A2 (en) 2008-02-13 2009-08-19 FUJIFILM Corporation Aqueous inkjet recording ink
EP2100930A1 (en) 2008-03-13 2009-09-16 FUJIFILM Corporation Ink composition and image recording method
EP2105477A1 (en) 2008-03-24 2009-09-30 FUJIFILM Corporation Method of forming inkjet image
EP2105317A1 (en) 2008-03-25 2009-09-30 FUJIFILM Corporation Ink-jet recording method and recorded matter
EP2105471A1 (en) 2008-03-25 2009-09-30 FUJIFILM Corporation Method for forming ink jet image
WO2009154184A1 (ja) 2008-06-16 2009-12-23 富士フイルム株式会社 インク組成物、インクジェット記録用インク組成物、インクセット、インクカートリッジ、インクジェット記録方法及び記録物
WO2009154185A1 (ja) 2008-06-16 2009-12-23 富士フイルム株式会社 インク組成物、インクジェット記録用インク組成物、インクセット、インクカートリッジ、インクジェット記録方法及び記録物
EP2154209A1 (en) 2008-08-14 2010-02-17 FUJIFILM Corporation Water-based ink composition for inkjet recording
WO2010024317A1 (ja) 2008-08-29 2010-03-04 富士フイルム株式会社 アゾ顔料を含むインクジェット記録用水性インク
EP2163586A1 (en) 2005-02-07 2010-03-17 Fujifilm Corporation Coloring matter, ink, ink for ink jet, ink jet recording method, color toner, and color filter
EP2166046A1 (en) 2008-09-19 2010-03-24 FUJIFILM Corporation Ink set and inkjet recording method
EP2169017A1 (en) 2008-09-26 2010-03-31 Fujifilm Corporation Ink set and method for forming image
WO2010074350A1 (en) 2008-12-26 2010-07-01 Fujifilm Corporation Ink set, recorded material and printed material
EP2216378A1 (en) 2009-02-05 2010-08-11 Fujifilm Corporation Nonaqueous ink, image-recording method, image-recording apparatus and recorded article
EP2218757A1 (en) 2009-02-12 2010-08-18 Fujifilm Corporation Ink composition
EP2221351A1 (en) 2009-02-20 2010-08-25 FUJIFILM Corporation Ink set for inkjet recording and image recording method
EP2226366A1 (en) 2009-03-03 2010-09-08 FUJIFILM Corporation Ink composition for ink-jet recording, ink set and image forming method
EP2230279A2 (en) 2009-03-19 2010-09-22 FUJIFILM Corporation Method for manufacturing pigment dispersion, and aqueous ink for inkjet recording
EP2236569A2 (en) 2009-03-31 2010-10-06 Fujifilm Corporation Nonaqueous ink, ink set, image-forming method, image-forming apparatus and recorded article
EP2284231A2 (en) 2009-08-12 2011-02-16 Fujifilm Corporation Aqueous ink composition, method of manufacturing composite particles, ink set and image forming method
EP2284230A2 (en) 2009-07-30 2011-02-16 Fujifilm Corporation Inkjet ink composition, ink set, and image forming method
EP2292705A1 (en) 2009-09-08 2011-03-09 FUJIFILM Corporation Aqueous ink composition and image forming method
EP2292708A1 (en) 2009-09-08 2011-03-09 FUJIFILM Corporation Aqueous ink composition, ink set, and inkjet image forming method
WO2011027840A1 (ja) 2009-09-04 2011-03-10 富士フイルム株式会社 アゾ顔料を含む顔料分散体、及び、これを用いたインクジェット記録用水性インク
WO2011027841A1 (ja) 2009-09-04 2011-03-10 富士フイルム株式会社 水系顔料分散物及びインクジェット記録用水性インク
WO2011027842A1 (ja) 2009-09-04 2011-03-10 富士フイルム株式会社 インクセット、記録方法、記録物及び印刷物
EP2295505A1 (en) 2009-09-09 2011-03-16 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set and image forming method
EP2295506A1 (en) 2009-09-10 2011-03-16 Fujifilm Corporation Ink set and image forming method
EP2298555A2 (en) 2009-09-18 2011-03-23 Fujifilm Corporation Image forming method and ink composition
EP2325268A1 (en) 2009-11-09 2011-05-25 FUJIFILM Corporation Aqueous ink composition and image forming method
EP2327746A1 (en) 2009-11-26 2011-06-01 Fujifilm Corporation Aqueous ink composition and image forming method
EP2363436A1 (en) 2010-02-25 2011-09-07 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set and image forming method using the same
EP2365041A1 (en) 2010-03-01 2011-09-14 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set and image forming method using the same
EP2366744A1 (en) 2010-03-16 2011-09-21 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set and image forming method
EP2366745A1 (en) 2010-03-18 2011-09-21 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set and inkjet image forming method
EP2366723A2 (en) 2010-03-16 2011-09-21 Fujifilm Corporation Composite particles, method of manufacturing composite particles, aqueous ink composition, and image forming method using aqueous ink composition
EP2366746A1 (en) 2010-03-18 2011-09-21 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set and image forming method
EP2368946A1 (en) 2010-03-26 2011-09-28 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set and image forming method
EP2371574A1 (en) 2010-03-31 2011-10-05 Fujifilm Corporation Image forming method
WO2011122356A1 (en) 2010-03-30 2011-10-06 Fujifilm Corporation Ink composition and method for producing the same, ink set, and image forming method
EP2374851A2 (en) 2010-04-09 2011-10-12 Fujifilm Corporation Ink composition, method of producing the same, ink set, and image forming method
EP2412763A1 (en) 2010-07-27 2012-02-01 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set and image forming method
WO2012090826A1 (ja) 2010-12-28 2012-07-05 富士フイルム株式会社 着色組成物及びアゾ化合物
EP2484728A1 (en) 2011-02-08 2012-08-08 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set, and image forming method
EP2487208A1 (en) 2011-02-09 2012-08-15 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set and inkjet image forming method
EP2487209A1 (en) 2011-02-09 2012-08-15 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set and inkjet image forming method
EP2487210A1 (en) 2011-02-09 2012-08-15 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set and image forming method
WO2012127758A1 (ja) 2011-03-18 2012-09-27 富士フイルム株式会社 インク組成物、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法
WO2013031428A1 (ja) 2011-08-30 2013-03-07 富士フイルム株式会社 トリアジン側鎖を有する新規化合物、着色組成物、インクジェット用インク、インクジェット記録方法、カラーフィルター、及びカラートナー
WO2013047386A1 (ja) * 2011-09-30 2013-04-04 富士フイルム株式会社 捺染用水性着色組成物、捺染方法、及び布帛
WO2013069667A1 (ja) 2011-11-08 2013-05-16 富士フイルム株式会社 着色組成物及びインクジェット記録用インク
WO2013099677A1 (ja) 2011-12-26 2013-07-04 富士フイルム株式会社 キサンテン骨格を有する化合物、着色組成物、インクジェット記録用インク、及びインクジェット記録方法
WO2013129265A1 (ja) 2012-02-29 2013-09-06 富士フイルム株式会社 着色組成物、インクジェット記録用インク、及びインクジェット記録方法
EP2641942A1 (en) 2012-03-22 2013-09-25 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set and image forming method
EP2669338A2 (en) 2012-05-31 2013-12-04 Fujifilm Corporation Coloring composition, ink for inkjet recording and inkjet recording method
EP2669337A1 (en) 2012-05-30 2013-12-04 Fujifilm Corporation Compound having xanthene structure, coloring composition, ink for inkjet recording and inkjet recording method
WO2014045970A1 (ja) 2012-09-24 2014-03-27 富士フイルム株式会社 インク組成物、インクセット、及び画像形成方法
WO2014077223A1 (ja) 2012-11-15 2014-05-22 富士フイルム株式会社 着色組成物、該着色組成物を用いたインクジェット記録用インク、該インクジェット記録用インクを用いたインクジェット記録方法、インクカートリッジ、及び、インクジェット記録物
WO2014077291A1 (ja) 2012-11-15 2014-05-22 富士フイルム株式会社 着色組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、インクジェットプリンタカートリッジ、及びインクジェット記録物
EP2853568A1 (en) 2013-09-30 2015-04-01 Fujifilm Corporation Ink for inkjet recording, ink set, image forming method and maintenance method
WO2015105108A1 (ja) 2014-01-10 2015-07-16 富士フイルム株式会社 化合物、着色組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、インクジェットプリンタカートリッジ、インクジェット記録物、カラーフィルタ、カラートナー、及び転写用インク
WO2015115569A1 (ja) 2014-01-31 2015-08-06 富士フイルム株式会社 インクジェット記録用インク
WO2018061784A1 (ja) 2016-09-30 2018-04-05 富士フイルム株式会社 水溶液、着色組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、及びインクカートリッジ
WO2020189589A1 (ja) 2019-03-20 2020-09-24 富士フイルム株式会社 染料インク組成物、インクジェット記録用染料インク、及びインクジェット記録方法
WO2021039651A1 (ja) 2019-08-23 2021-03-04 富士フイルム株式会社 染料インク組成物、シアン染料インク、インクジェット記録用染料インク、インクジェット記録方法及び染料水溶液

Cited By (72)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1437388A1 (en) 2003-01-08 2004-07-14 Fuji Photo Film Co., Ltd. Coloring composition and inkjet recording method
US7250079B2 (en) 2003-01-08 2007-07-31 Fujifilm Corporation Coloring composition and inkjet recording method
WO2004113463A1 (en) 2003-06-18 2004-12-29 Fuji Photo Film Co., Ltd. Ink and ink-jet recording ink
EP2163586A1 (en) 2005-02-07 2010-03-17 Fujifilm Corporation Coloring matter, ink, ink for ink jet, ink jet recording method, color toner, and color filter
WO2009034971A1 (ja) 2007-09-12 2009-03-19 Fujifilm Corporation 置換基脱離化合物の製造方法、有機半導体膜およびその製造方法
EP2090627A1 (en) 2008-02-13 2009-08-19 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set and image forming method
EP2090626A1 (en) 2008-02-13 2009-08-19 FUJIFILM Corporation Aqueous inkjet recording ink and method for producing the same
EP2090625A2 (en) 2008-02-13 2009-08-19 FUJIFILM Corporation Aqueous inkjet recording ink
EP2100930A1 (en) 2008-03-13 2009-09-16 FUJIFILM Corporation Ink composition and image recording method
EP2105477A1 (en) 2008-03-24 2009-09-30 FUJIFILM Corporation Method of forming inkjet image
EP2105317A1 (en) 2008-03-25 2009-09-30 FUJIFILM Corporation Ink-jet recording method and recorded matter
EP2105471A1 (en) 2008-03-25 2009-09-30 FUJIFILM Corporation Method for forming ink jet image
WO2009154184A1 (ja) 2008-06-16 2009-12-23 富士フイルム株式会社 インク組成物、インクジェット記録用インク組成物、インクセット、インクカートリッジ、インクジェット記録方法及び記録物
WO2009154185A1 (ja) 2008-06-16 2009-12-23 富士フイルム株式会社 インク組成物、インクジェット記録用インク組成物、インクセット、インクカートリッジ、インクジェット記録方法及び記録物
EP2154209A1 (en) 2008-08-14 2010-02-17 FUJIFILM Corporation Water-based ink composition for inkjet recording
WO2010024317A1 (ja) 2008-08-29 2010-03-04 富士フイルム株式会社 アゾ顔料を含むインクジェット記録用水性インク
EP2166046A1 (en) 2008-09-19 2010-03-24 FUJIFILM Corporation Ink set and inkjet recording method
EP2169017A1 (en) 2008-09-26 2010-03-31 Fujifilm Corporation Ink set and method for forming image
WO2010074350A1 (en) 2008-12-26 2010-07-01 Fujifilm Corporation Ink set, recorded material and printed material
EP2216378A1 (en) 2009-02-05 2010-08-11 Fujifilm Corporation Nonaqueous ink, image-recording method, image-recording apparatus and recorded article
EP2218757A1 (en) 2009-02-12 2010-08-18 Fujifilm Corporation Ink composition
EP2221351A1 (en) 2009-02-20 2010-08-25 FUJIFILM Corporation Ink set for inkjet recording and image recording method
EP2226366A1 (en) 2009-03-03 2010-09-08 FUJIFILM Corporation Ink composition for ink-jet recording, ink set and image forming method
EP2230279A2 (en) 2009-03-19 2010-09-22 FUJIFILM Corporation Method for manufacturing pigment dispersion, and aqueous ink for inkjet recording
EP2236569A2 (en) 2009-03-31 2010-10-06 Fujifilm Corporation Nonaqueous ink, ink set, image-forming method, image-forming apparatus and recorded article
EP2284230A2 (en) 2009-07-30 2011-02-16 Fujifilm Corporation Inkjet ink composition, ink set, and image forming method
EP2284231A2 (en) 2009-08-12 2011-02-16 Fujifilm Corporation Aqueous ink composition, method of manufacturing composite particles, ink set and image forming method
WO2011027840A1 (ja) 2009-09-04 2011-03-10 富士フイルム株式会社 アゾ顔料を含む顔料分散体、及び、これを用いたインクジェット記録用水性インク
WO2011027841A1 (ja) 2009-09-04 2011-03-10 富士フイルム株式会社 水系顔料分散物及びインクジェット記録用水性インク
WO2011027842A1 (ja) 2009-09-04 2011-03-10 富士フイルム株式会社 インクセット、記録方法、記録物及び印刷物
EP2292705A1 (en) 2009-09-08 2011-03-09 FUJIFILM Corporation Aqueous ink composition and image forming method
EP2292708A1 (en) 2009-09-08 2011-03-09 FUJIFILM Corporation Aqueous ink composition, ink set, and inkjet image forming method
EP2295505A1 (en) 2009-09-09 2011-03-16 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set and image forming method
EP2295506A1 (en) 2009-09-10 2011-03-16 Fujifilm Corporation Ink set and image forming method
EP2298555A2 (en) 2009-09-18 2011-03-23 Fujifilm Corporation Image forming method and ink composition
EP2325268A1 (en) 2009-11-09 2011-05-25 FUJIFILM Corporation Aqueous ink composition and image forming method
EP2327746A1 (en) 2009-11-26 2011-06-01 Fujifilm Corporation Aqueous ink composition and image forming method
EP2363436A1 (en) 2010-02-25 2011-09-07 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set and image forming method using the same
EP2365041A1 (en) 2010-03-01 2011-09-14 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set and image forming method using the same
EP2366744A1 (en) 2010-03-16 2011-09-21 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set and image forming method
EP2366723A2 (en) 2010-03-16 2011-09-21 Fujifilm Corporation Composite particles, method of manufacturing composite particles, aqueous ink composition, and image forming method using aqueous ink composition
EP2366745A1 (en) 2010-03-18 2011-09-21 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set and inkjet image forming method
EP2366746A1 (en) 2010-03-18 2011-09-21 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set and image forming method
EP2368946A1 (en) 2010-03-26 2011-09-28 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set and image forming method
WO2011122356A1 (en) 2010-03-30 2011-10-06 Fujifilm Corporation Ink composition and method for producing the same, ink set, and image forming method
EP2371574A1 (en) 2010-03-31 2011-10-05 Fujifilm Corporation Image forming method
EP2374851A2 (en) 2010-04-09 2011-10-12 Fujifilm Corporation Ink composition, method of producing the same, ink set, and image forming method
EP2412763A1 (en) 2010-07-27 2012-02-01 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set and image forming method
WO2012090826A1 (ja) 2010-12-28 2012-07-05 富士フイルム株式会社 着色組成物及びアゾ化合物
EP2484728A1 (en) 2011-02-08 2012-08-08 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set, and image forming method
EP2487208A1 (en) 2011-02-09 2012-08-15 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set and inkjet image forming method
EP2487209A1 (en) 2011-02-09 2012-08-15 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set and inkjet image forming method
EP2487210A1 (en) 2011-02-09 2012-08-15 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set and image forming method
WO2012127758A1 (ja) 2011-03-18 2012-09-27 富士フイルム株式会社 インク組成物、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法
WO2013031428A1 (ja) 2011-08-30 2013-03-07 富士フイルム株式会社 トリアジン側鎖を有する新規化合物、着色組成物、インクジェット用インク、インクジェット記録方法、カラーフィルター、及びカラートナー
JPWO2013047386A1 (ja) * 2011-09-30 2015-03-26 富士フイルム株式会社 捺染用水性着色組成物、捺染方法、及び布帛
WO2013047386A1 (ja) * 2011-09-30 2013-04-04 富士フイルム株式会社 捺染用水性着色組成物、捺染方法、及び布帛
WO2013069667A1 (ja) 2011-11-08 2013-05-16 富士フイルム株式会社 着色組成物及びインクジェット記録用インク
WO2013099677A1 (ja) 2011-12-26 2013-07-04 富士フイルム株式会社 キサンテン骨格を有する化合物、着色組成物、インクジェット記録用インク、及びインクジェット記録方法
WO2013129265A1 (ja) 2012-02-29 2013-09-06 富士フイルム株式会社 着色組成物、インクジェット記録用インク、及びインクジェット記録方法
EP2641942A1 (en) 2012-03-22 2013-09-25 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set and image forming method
EP2669337A1 (en) 2012-05-30 2013-12-04 Fujifilm Corporation Compound having xanthene structure, coloring composition, ink for inkjet recording and inkjet recording method
EP2669338A2 (en) 2012-05-31 2013-12-04 Fujifilm Corporation Coloring composition, ink for inkjet recording and inkjet recording method
WO2014045970A1 (ja) 2012-09-24 2014-03-27 富士フイルム株式会社 インク組成物、インクセット、及び画像形成方法
WO2014077291A1 (ja) 2012-11-15 2014-05-22 富士フイルム株式会社 着色組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、インクジェットプリンタカートリッジ、及びインクジェット記録物
WO2014077223A1 (ja) 2012-11-15 2014-05-22 富士フイルム株式会社 着色組成物、該着色組成物を用いたインクジェット記録用インク、該インクジェット記録用インクを用いたインクジェット記録方法、インクカートリッジ、及び、インクジェット記録物
EP2853568A1 (en) 2013-09-30 2015-04-01 Fujifilm Corporation Ink for inkjet recording, ink set, image forming method and maintenance method
WO2015105108A1 (ja) 2014-01-10 2015-07-16 富士フイルム株式会社 化合物、着色組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、インクジェットプリンタカートリッジ、インクジェット記録物、カラーフィルタ、カラートナー、及び転写用インク
WO2015115569A1 (ja) 2014-01-31 2015-08-06 富士フイルム株式会社 インクジェット記録用インク
WO2018061784A1 (ja) 2016-09-30 2018-04-05 富士フイルム株式会社 水溶液、着色組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、及びインクカートリッジ
WO2020189589A1 (ja) 2019-03-20 2020-09-24 富士フイルム株式会社 染料インク組成物、インクジェット記録用染料インク、及びインクジェット記録方法
WO2021039651A1 (ja) 2019-08-23 2021-03-04 富士フイルム株式会社 染料インク組成物、シアン染料インク、インクジェット記録用染料インク、インクジェット記録方法及び染料水溶液

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10217597A (ja) 画像形成方法
JPH11170686A (ja) 画像形成材料及び画像形成方法
JPH10337947A (ja) 画像記録媒体
JPH10337948A (ja) インクジエツト用画像記録媒体
JPH10235995A (ja) 画像記録媒体および画像記録方法
JP2002316472A (ja) インクジェット記録用シート
KR20110128910A (ko) 개선된 이미지 안정성을 위한 열 전사성 물질
JP2002207275A (ja) 耐水性オーバーコートを有する画像形成されたプリントの作製方法
JP2002174878A (ja) 画像が形成された要素及びその作製方法
JPH1158942A (ja) インクジェットプリンター用記録用紙及び記録方法
JPH1120302A (ja) インクジェット記録用シート
US6814437B2 (en) Ink jet printing method
JPH1158943A (ja) インクジェット記録材及び記録方法
JP3943286B2 (ja) 画像記録媒体及び画像記録方法
US6369750B1 (en) Inkjet system for printing photoreal prints
JPH11180034A (ja) インクジェット記録用記録材及びカラーインクジェット記録方法
JP2000127617A (ja) 画像記録媒体及び画像記録方法
JPH11208098A (ja) 画像記録媒体
JP2002036718A (ja) 記録媒体
JPH11348408A (ja) 画像記録媒体
JP2003183554A (ja) インクジェット記録用インク及び該インクジェット記録用インクを用いたインクジェット記録方法
JP2001150795A (ja) インクジェット記録用シート
JP2002219855A (ja) インクジェット記録用シート
JP2003200659A (ja) インクジェット記録要素
JP2000158802A (ja) インクジェット記録用シート