JPH10207283A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JPH10207283A JPH10207283A JP1292197A JP1292197A JPH10207283A JP H10207283 A JPH10207283 A JP H10207283A JP 1292197 A JP1292197 A JP 1292197A JP 1292197 A JP1292197 A JP 1292197A JP H10207283 A JPH10207283 A JP H10207283A
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Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 記録材のサイズ、材質、画像情報に応じて最
適な定着画像を実現する。 【解決手段】 可動ガイド3は先端3aが加熱ローラ1
外周面から離間する第1位置をとり、第2の切換え手段
としての第2加圧ローラ群4は加熱ローラ1の外周に接
触する第1位置をとる。このとき、記録材6の通過する
ニップは2a,4a,5aで最大数となる。また、可動
ガイド3を第1位置に、第2加圧ローラ群4を加熱ロー
ラ1の外周から離間する第2位置に切換えると、記録材
6の通過するニップは2a、5aの2つとなる。また、
可動ガイド3を先端3aが加熱ローラ1外周面に近接も
しくは接触する第2位置に切換えると記録材6の通過す
るニップは2aの1つのみとなる。以上の切換え動作を
記録材6のサイズ、材質、色モード情報、光沢情報に応
じて、定着画像が最適になる如く、選択的に行う。
適な定着画像を実現する。 【解決手段】 可動ガイド3は先端3aが加熱ローラ1
外周面から離間する第1位置をとり、第2の切換え手段
としての第2加圧ローラ群4は加熱ローラ1の外周に接
触する第1位置をとる。このとき、記録材6の通過する
ニップは2a,4a,5aで最大数となる。また、可動
ガイド3を第1位置に、第2加圧ローラ群4を加熱ロー
ラ1の外周から離間する第2位置に切換えると、記録材
6の通過するニップは2a、5aの2つとなる。また、
可動ガイド3を先端3aが加熱ローラ1外周面に近接も
しくは接触する第2位置に切換えると記録材6の通過す
るニップは2aの1つのみとなる。以上の切換え動作を
記録材6のサイズ、材質、色モード情報、光沢情報に応
じて、定着画像が最適になる如く、選択的に行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置におい
て、トナーにより画像形成された記録材を定着させる加
熱定着装置に関する。
て、トナーにより画像形成された記録材を定着させる加
熱定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、トナーにより画像形成された
記録材を定着する方法として、加熱ローラとこれに圧着
する加圧ローラの一対のローラよって形成されたニップ
に未定着のトナー画像をのせた記録材を通過させ、トナ
ーを記録材上に加熱定着していた。ところが近年、画像
形成装置の高速化とカラー化が著しく進んでおり、特
に、カラー(多色)画像を記録材に定着する場合は、安
定した発色性を確保する必要がある。
記録材を定着する方法として、加熱ローラとこれに圧着
する加圧ローラの一対のローラよって形成されたニップ
に未定着のトナー画像をのせた記録材を通過させ、トナ
ーを記録材上に加熱定着していた。ところが近年、画像
形成装置の高速化とカラー化が著しく進んでおり、特
に、カラー(多色)画像を記録材に定着する場合は、安
定した発色性を確保する必要がある。
【0003】これは上層トナーによる下層トナーの隠蔽
を排除することにより実現できる。定着手段でトナー層
を加熱して溶融状態とし、同時に、トナー層に大きな圧
力を加えて、トナー層を空隙の少ない薄層状に圧縮する
ことにより、上層トナーによる下層トナーの隠蔽はおお
むね解除され、上層トナー色と下層トナー色が混色した
良好な発色が実現する。このとき、トナー粒界が若干存
在していても発色性に影響はない。なお、トナー層内の
空隙が少ないため、トナー層表面は平坦で画像は光沢が
増加する。光沢度は、発色性を維持しながら、トナー層
の加熱溶融、かつ、圧縮時間を変化させて、5以上20
未満の範囲で変化させることができる。
を排除することにより実現できる。定着手段でトナー層
を加熱して溶融状態とし、同時に、トナー層に大きな圧
力を加えて、トナー層を空隙の少ない薄層状に圧縮する
ことにより、上層トナーによる下層トナーの隠蔽はおお
むね解除され、上層トナー色と下層トナー色が混色した
良好な発色が実現する。このとき、トナー粒界が若干存
在していても発色性に影響はない。なお、トナー層内の
空隙が少ないため、トナー層表面は平坦で画像は光沢が
増加する。光沢度は、発色性を維持しながら、トナー層
の加熱溶融、かつ、圧縮時間を変化させて、5以上20
未満の範囲で変化させることができる。
【0004】さらに、多色画像を透明シートに定着する
場合は、高い透明性が必要となる。これは、トナー層で
光が散乱されないようにすれば実現できる。
場合は、高い透明性が必要となる。これは、トナー層で
光が散乱されないようにすれば実現できる。
【0005】このためには、前述の多色画像を記録材に
定着するときよりも、より長い時間をかけて、トナー層
を加熱溶融、かつ、圧縮し、光散乱の原因となるトナー
層内の空隙やトナー粒界を排除するとともに、トナー層
表面を鏡面状態まで平滑にすることが必要である。な
お、高い透明性を維持しながら変化可能な光沢度は20
以上である。
定着するときよりも、より長い時間をかけて、トナー層
を加熱溶融、かつ、圧縮し、光散乱の原因となるトナー
層内の空隙やトナー粒界を排除するとともに、トナー層
表面を鏡面状態まで平滑にすることが必要である。な
お、高い透明性を維持しながら変化可能な光沢度は20
以上である。
【0006】一方、単色画像を記録材に定着する場合、
もしくは、黒色画像を透明シートに定着する場合は、ト
ナー層の記録材への固着強度が確保されていれば十分で
ある。したがって、前述の多色画像の定着、透明シート
の定着に比べて、トナー層の加熱溶融、かつ、圧縮は短
い時間で良い。なお、このときのトナー層は空隙を多く
含んでいるため、表面の凹凸は大きく、固着強度を確保
しつつ変化可能な光沢度は5未満である。
もしくは、黒色画像を透明シートに定着する場合は、ト
ナー層の記録材への固着強度が確保されていれば十分で
ある。したがって、前述の多色画像の定着、透明シート
の定着に比べて、トナー層の加熱溶融、かつ、圧縮は短
い時間で良い。なお、このときのトナー層は空隙を多く
含んでいるため、表面の凹凸は大きく、固着強度を確保
しつつ変化可能な光沢度は5未満である。
【0007】よって、多色画像の定着は、単色画像に比
べて、トナー層を長い時間をかけて加熱溶融、かつ、圧
縮することが必要である。したがって、従来の一対のロ
ーラで構成される定着装置で多色画像を定着するために
は、記録材を通過させる速度を遅くするか、または、ニ
ップ幅を大きくして、記録材上のトナー層がニップを通
過する時間を長くする必要があった。
べて、トナー層を長い時間をかけて加熱溶融、かつ、圧
縮することが必要である。したがって、従来の一対のロ
ーラで構成される定着装置で多色画像を定着するために
は、記録材を通過させる速度を遅くするか、または、ニ
ップ幅を大きくして、記録材上のトナー層がニップを通
過する時間を長くする必要があった。
【0008】しかし、記録材を通過させる速度を遅くす
る方法は、近年の高速化の動向に反していた。また、ロ
ーラ径を大きくしてニップ幅を大きくする方法は、装置
の小型化の妨げになっていた。また、加圧ローラの加熱
ローラへの圧接力を増加させる方法では、ニップ幅を何
倍にも大きくすることはできず、多色画像のトナー層を
加熱溶融させるには不十分であり、さらに、ローラの耐
久性が落ちたり、記録材にしわが発生しやすくなるとい
う問題があった。
る方法は、近年の高速化の動向に反していた。また、ロ
ーラ径を大きくしてニップ幅を大きくする方法は、装置
の小型化の妨げになっていた。また、加圧ローラの加熱
ローラへの圧接力を増加させる方法では、ニップ幅を何
倍にも大きくすることはできず、多色画像のトナー層を
加熱溶融させるには不十分であり、さらに、ローラの耐
久性が落ちたり、記録材にしわが発生しやすくなるとい
う問題があった。
【0009】この課題を解決する手段として、特開昭5
5−29822号公報では、無端ベルトを2本の加圧ロ
ーラに巻きかけて、1本の加熱ローラに圧接させること
により、大きなニップ幅を得る方法や、1本の加熱ロー
ラに2本の加圧ローラを圧接させ、かつ、2本の加圧ロ
ーラの間に記録材が加熱ローラに沿って接触するように
固定のガイド機構を加熱ローラに離間させて設けること
により、ニップの数を増やして、トナー層の加熱溶融か
つ圧縮時間を長くする方法が開示されている。
5−29822号公報では、無端ベルトを2本の加圧ロ
ーラに巻きかけて、1本の加熱ローラに圧接させること
により、大きなニップ幅を得る方法や、1本の加熱ロー
ラに2本の加圧ローラを圧接させ、かつ、2本の加圧ロ
ーラの間に記録材が加熱ローラに沿って接触するように
固定のガイド機構を加熱ローラに離間させて設けること
により、ニップの数を増やして、トナー層の加熱溶融か
つ圧縮時間を長くする方法が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
55−29822号公報に示されているような、無端ベ
ルトを加熱ローラに圧接することによりニップ幅を大き
くとる方法では、無端ベルトに伸びやしわが発生しない
ように、加圧ローラの無端ベルトを介しての加熱ローラ
への圧接力は小さく設定されており、したがって、無端
ベルトの加熱ローラへの圧接力は小さい。このため、ト
ナー層が十分に圧縮されず、多色画像の定着の場合に、
上層トナーによる下層トナーの隠蔽が解除されないで発
色性が悪いという問題があった。
55−29822号公報に示されているような、無端ベ
ルトを加熱ローラに圧接することによりニップ幅を大き
くとる方法では、無端ベルトに伸びやしわが発生しない
ように、加圧ローラの無端ベルトを介しての加熱ローラ
への圧接力は小さく設定されており、したがって、無端
ベルトの加熱ローラへの圧接力は小さい。このため、ト
ナー層が十分に圧縮されず、多色画像の定着の場合に、
上層トナーによる下層トナーの隠蔽が解除されないで発
色性が悪いという問題があった。
【0011】この問題を解決するために、通常のトナー
よりも低融点のトナー(シャープメルトトナー)を使用
すると、電子写真装置の現像器の規制ブレードやクリー
ニングブレードへのトナー固着が起きやすくなり、それ
らを原因として画像欠陥やクリーニング不良が発生しや
すくなり、耐久性が落ちるという問題があった。さら
に、無端ベルトを振動が発生したり、片側にずれてしま
うことがないように高速回転駆動させることは困難で、
高速化の限界があるという問題があった。
よりも低融点のトナー(シャープメルトトナー)を使用
すると、電子写真装置の現像器の規制ブレードやクリー
ニングブレードへのトナー固着が起きやすくなり、それ
らを原因として画像欠陥やクリーニング不良が発生しや
すくなり、耐久性が落ちるという問題があった。さら
に、無端ベルトを振動が発生したり、片側にずれてしま
うことがないように高速回転駆動させることは困難で、
高速化の限界があるという問題があった。
【0012】また、特開昭55−29822号公報に示
されているような、1本の加熱ローラに2本の加圧ロー
ラを圧接させ、かつ、2本の加圧ローラの間に記録材が
加熱ローラに沿って接触するように固定のガイド機構を
加熱ローラに離間させて設ける構成では、記録材が定着
装置内で詰まったときに(紙ジャム発生)、固定ガイド
が邪魔になり、記録材が除去しにくいという問題があっ
た。
されているような、1本の加熱ローラに2本の加圧ロー
ラを圧接させ、かつ、2本の加圧ローラの間に記録材が
加熱ローラに沿って接触するように固定のガイド機構を
加熱ローラに離間させて設ける構成では、記録材が定着
装置内で詰まったときに(紙ジャム発生)、固定ガイド
が邪魔になり、記録材が除去しにくいという問題があっ
た。
【0013】一方、電子写真画像の美しさや好みの主観
的な判断は、トナー画像の光沢度と記録材の表面性の組
み合わせに大きく影響される。記録材の種類は数多く存
在し、再生紙やボンド紙に代表されるラフ紙のように表
面が粗く光沢度の低いものから、普通紙のように中間の
光沢度を持つもの、平滑紙のように表面が平滑で光沢度
の高いものまで多様である。定着条件を変化させ、表面
粗さの異なる記録材上に光沢度の異なる画像を印字定着
し、画像の光沢度、記録材の光沢度、主観評価値を調べ
ると、一般に画像の光沢度と背景である記録材の光沢度
との差が小さいほど主観評価値が高くなる。すなわち、
画像と背景が同様な光沢度を有す印字ほど違和感がなく
好まれる傾向にあり、ラフ紙には光沢度の低い(5未
満)マット面が適し、平滑紙には光沢度の高い(20以
上)グロス面が適し、中程度の表面粗さの紙には、中間
の光沢度(5以上20未満)が適する。
的な判断は、トナー画像の光沢度と記録材の表面性の組
み合わせに大きく影響される。記録材の種類は数多く存
在し、再生紙やボンド紙に代表されるラフ紙のように表
面が粗く光沢度の低いものから、普通紙のように中間の
光沢度を持つもの、平滑紙のように表面が平滑で光沢度
の高いものまで多様である。定着条件を変化させ、表面
粗さの異なる記録材上に光沢度の異なる画像を印字定着
し、画像の光沢度、記録材の光沢度、主観評価値を調べ
ると、一般に画像の光沢度と背景である記録材の光沢度
との差が小さいほど主観評価値が高くなる。すなわち、
画像と背景が同様な光沢度を有す印字ほど違和感がなく
好まれる傾向にあり、ラフ紙には光沢度の低い(5未
満)マット面が適し、平滑紙には光沢度の高い(20以
上)グロス面が適し、中程度の表面粗さの紙には、中間
の光沢度(5以上20未満)が適する。
【0014】しかし、少数意見として、記録材の表面粗
さに関係なく、高光沢画像、または、低光沢画像が好ま
れる場合がある。よって、全てのユーザーの好みに対応
するためには、ユーザーの好みに応じて、光沢度を選択
できることがより望ましい。
さに関係なく、高光沢画像、または、低光沢画像が好ま
れる場合がある。よって、全てのユーザーの好みに対応
するためには、ユーザーの好みに応じて、光沢度を選択
できることがより望ましい。
【0015】ここで、トナー層を加熱溶融かつ圧縮させ
る時間を変えない従来の定着方式では、様々な記録材に
単色もしくは多色画像を定着するために、トナー層を加
熱溶融かつ圧縮させる時間を、それが最も長くなる多色
画像を透明シートに定着する条件に設定しなければなら
ない。
る時間を変えない従来の定着方式では、様々な記録材に
単色もしくは多色画像を定着するために、トナー層を加
熱溶融かつ圧縮させる時間を、それが最も長くなる多色
画像を透明シートに定着する条件に設定しなければなら
ない。
【0016】ところが、前述したように、そのときの画
像の光沢度は20以上となり、特に、記録材にラフ紙を
用いた場合、画像と背景の光沢度が大きく異なり、違和
感を人間に与えてしまうという問題があった。また、ユ
ーザーが低光沢画像を望んでも、高光沢画像しか得られ
ないという問題があった。
像の光沢度は20以上となり、特に、記録材にラフ紙を
用いた場合、画像と背景の光沢度が大きく異なり、違和
感を人間に与えてしまうという問題があった。また、ユ
ーザーが低光沢画像を望んでも、高光沢画像しか得られ
ないという問題があった。
【0017】また、加圧ローラの加熱ローラへの圧接力
を変化させて光沢度を変化させる方法では、ニップ幅の
変化量が少なく、したがって、トナー層の加熱溶融かつ
圧縮時間の変化量が少ないため、変化可能な光沢度は中
光沢から高光沢(10から20)であり、ラフ紙に定着
すると違和感を与えてしまう問題があった。さらに、良
好な形状精度を持つ加圧ローラや加熱ローラでも若干の
反りや長手方向のローラ直径のわずかな変動は存在し、
それらローラを回転駆動したときにニップ幅が変動す
る。そして、加圧ローラの加熱ローラに対する圧接力を
小さくするとそのわずかなニップ幅変動の平均ニップ幅
に対する割合が無視できなくなり、定着ムラが顕著とな
る。
を変化させて光沢度を変化させる方法では、ニップ幅の
変化量が少なく、したがって、トナー層の加熱溶融かつ
圧縮時間の変化量が少ないため、変化可能な光沢度は中
光沢から高光沢(10から20)であり、ラフ紙に定着
すると違和感を与えてしまう問題があった。さらに、良
好な形状精度を持つ加圧ローラや加熱ローラでも若干の
反りや長手方向のローラ直径のわずかな変動は存在し、
それらローラを回転駆動したときにニップ幅が変動す
る。そして、加圧ローラの加熱ローラに対する圧接力を
小さくするとそのわずかなニップ幅変動の平均ニップ幅
に対する割合が無視できなくなり、定着ムラが顕著とな
る。
【0018】また、ベルトを加熱ローラに圧接する構成
で、ベルトと加熱ローラの接触幅(ニップ幅)を変化さ
せることにより、トナー層を加熱溶融かつ圧縮させる時
間を変化させる方式では、前述した特開昭55−298
22号公報に示されている方式と同様に、ベルトと加熱
ローラの圧接力が小さいため、トナー層が十分に圧縮さ
れず、多色画像の定着の場合に、上層トナーによる下層
トナーの隠蔽が解除されないで発色性が悪いという問題
があった。
で、ベルトと加熱ローラの接触幅(ニップ幅)を変化さ
せることにより、トナー層を加熱溶融かつ圧縮させる時
間を変化させる方式では、前述した特開昭55−298
22号公報に示されている方式と同様に、ベルトと加熱
ローラの圧接力が小さいため、トナー層が十分に圧縮さ
れず、多色画像の定着の場合に、上層トナーによる下層
トナーの隠蔽が解除されないで発色性が悪いという問題
があった。
【0019】そこで、本発明はかかる問題点を解決する
ためになされたものであり、その目的とするところは、
多色画像で発色性が良く、かつ、透明シート上の多色画
像で透明性が高く、かつ、記録材の種類やユーザーの好
みに応じて高光沢から低光沢まで定着画像の光沢度を変
えることができ、かつ、紙ジャムが発生したときに記録
材を除去しやすい高速で小型な定着手段を有する画像形
成装置を提供することにある。
ためになされたものであり、その目的とするところは、
多色画像で発色性が良く、かつ、透明シート上の多色画
像で透明性が高く、かつ、記録材の種類やユーザーの好
みに応じて高光沢から低光沢まで定着画像の光沢度を変
えることができ、かつ、紙ジャムが発生したときに記録
材を除去しやすい高速で小型な定着手段を有する画像形
成装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明の画像
形成装置は、記録材上にトナーによる画像を形成した
後、定着手段によりトナーを加熱し、記録材上に定着す
る画像形成装置において、定着手段は、加熱部材と加圧
部材により形成される複数のニップを有し、さらに、記
録材の通過するニップの数を切換える切換え手段を備え
ていることを特徴とする。
形成装置は、記録材上にトナーによる画像を形成した
後、定着手段によりトナーを加熱し、記録材上に定着す
る画像形成装置において、定着手段は、加熱部材と加圧
部材により形成される複数のニップを有し、さらに、記
録材の通過するニップの数を切換える切換え手段を備え
ていることを特徴とする。
【0021】また、定着手段は、加圧部材としての第1
の加圧部材と第2の加圧部材、加熱部材と第1の加圧部
材により形成される第1ニップ、加熱部材と第2の加圧
部材により形成される第2ニップ、切換え手段としての
第1位置と第2位置を取りうる可動ガイドからなり、第
1位置で記録材を第1ニップから第2ニップに導き、可
動ガイドは第2位置で記録材を第1ニップのみを通過さ
せることを特徴とする。
の加圧部材と第2の加圧部材、加熱部材と第1の加圧部
材により形成される第1ニップ、加熱部材と第2の加圧
部材により形成される第2ニップ、切換え手段としての
第1位置と第2位置を取りうる可動ガイドからなり、第
1位置で記録材を第1ニップから第2ニップに導き、可
動ガイドは第2位置で記録材を第1ニップのみを通過さ
せることを特徴とする。
【0022】また、定着手段は、加圧部材としての第1
の加圧部材と第2の加圧部材、加熱部材と第1の加圧部
材により形成される第1ニップ、加熱部材と第2の加圧
部材により形成される第2ニップからなり、第2の加圧
部材は、第1位置と第2位置を切換え可能で、第1位置
で記録材を第1ニップから第2ニップに導き、第2位置
で記録材を第1ニップのみを通過させることを特徴とす
る。
の加圧部材と第2の加圧部材、加熱部材と第1の加圧部
材により形成される第1ニップ、加熱部材と第2の加圧
部材により形成される第2ニップからなり、第2の加圧
部材は、第1位置と第2位置を切換え可能で、第1位置
で記録材を第1ニップから第2ニップに導き、第2位置
で記録材を第1ニップのみを通過させることを特徴とす
る。
【0023】また、記録材上に形成されたトナー画像
が、単色か多色かに応じて、切換え手段を切換えること
を特徴とする。
が、単色か多色かに応じて、切換え手段を切換えること
を特徴とする。
【0024】また、記録材の材質に応じて、切換え手段
を切換えることを特徴とする。
を切換えることを特徴とする。
【0025】また、記録材のサイズに応じて、切換え手
段を切換えることを特徴とする。
段を切換えることを特徴とする。
【0026】また、定着後の画像の光沢度に応じて、切
換え手段を切換えることを特徴とする。
換え手段を切換えることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】最初に、画像形成装置の概要を説
明する。
明する。
【0028】画像形成装置において帯電ローラ等の帯電
手段は感光体等の静電潜像保持体を均一にある電位(例
えば−700V)に帯電する。レーザー走査光学系等の
露光手段によって形成された600dpi(dot p
er inch)の解像度のレーザービームによって静
電潜像保持手段上に静電潜像が形成される。ホストコン
ピュータからの画像情報、もしくは画像形成装置に設け
られた色指定スイッチにて指定された単色または多色か
をあらわす色モード情報は画像形成装置内のCPUに送
られ、作像制御手段は、所定のシーケンスに従って、例
えば、離接可能な一成分接触方式の現像器の内、イエロ
ー現像器を接触させ、他の現像器は離間させると共に電
界の作用で負帯電性イエロートナーが反転現像され静電
潜像保持体上において顕像化される。顕像化されたイエ
ロートナーは中間転写体と1次転写ローラで形成される
1次転写部でトナーと逆極性の電界を受け中間転写体上
に転写される。同様に、マゼンダ、シアン、ブラックの
トナーも順次中間転写体上に重ねられフルカラー画像と
なる。次に、中間転写体上のフルカラー画像は2次転写
部に導かれ、電界の作用によって記録材上に転写され
る。未定着のトナー画像を乗せた記録材は定着手段によ
って加熱定着され、排紙経路を経て装置外に排出され
る。
手段は感光体等の静電潜像保持体を均一にある電位(例
えば−700V)に帯電する。レーザー走査光学系等の
露光手段によって形成された600dpi(dot p
er inch)の解像度のレーザービームによって静
電潜像保持手段上に静電潜像が形成される。ホストコン
ピュータからの画像情報、もしくは画像形成装置に設け
られた色指定スイッチにて指定された単色または多色か
をあらわす色モード情報は画像形成装置内のCPUに送
られ、作像制御手段は、所定のシーケンスに従って、例
えば、離接可能な一成分接触方式の現像器の内、イエロ
ー現像器を接触させ、他の現像器は離間させると共に電
界の作用で負帯電性イエロートナーが反転現像され静電
潜像保持体上において顕像化される。顕像化されたイエ
ロートナーは中間転写体と1次転写ローラで形成される
1次転写部でトナーと逆極性の電界を受け中間転写体上
に転写される。同様に、マゼンダ、シアン、ブラックの
トナーも順次中間転写体上に重ねられフルカラー画像と
なる。次に、中間転写体上のフルカラー画像は2次転写
部に導かれ、電界の作用によって記録材上に転写され
る。未定着のトナー画像を乗せた記録材は定着手段によ
って加熱定着され、排紙経路を経て装置外に排出され
る。
【0029】次に、記録材の給紙、搬送方法について述
べる。画像形成装置は複数の給紙手段(給紙カセット
等)を有し、それぞれ別なサイズの記録材が格納されて
いる。1つの給紙手段にはオーバーヘッドプロジェクタ
ー(OHP)用の透明シートが、他の給紙手段にはボン
ド紙が、また他の給紙手段には封筒が格納されている。
また、それぞれの給紙手段には記録材のサイズを検知す
るサイズ検知手段が設けられ、A3、A4、封筒等の紙
サイズを検知し、画像形成装置内のCPUに記録材のサ
イズ情報として出力する。さらにホストコンピュータか
らの、もしくは画像形成装置に設けられた記録材サイズ
指定スイッチにて指定された記録材のサイズ情報に従っ
て、画像形成装置の制御手段は給紙手段を選択駆動し、
所定のサイズの記録材を記録材搬送経路に給紙する。ま
た、給紙手段の直近には記録材の材質を検知する材質検
知手段が配置され、紙の種類(平滑紙かラフ紙)、透明
シート等の材質を検知し、記録材の材質情報を画像形成
装置内のCPUに出力する。材質検知手段はたとえば、
フォトカプラー等を用いて光の透過によって透明シート
と紙を判断する。さらに発光素子と受光素子を用いて、
一定光量の光を記録材に当て、反射光量もしくは散乱光
量を受光素子で検知し、平滑紙であるかラフ紙であるか
を判断する。なお、ホストコンピュータからの、もしく
は画像形成装置に設けられた記録材の材質指定スイッチ
にて指定された情報を記録材の材質情報として用いても
よい。一方、ホストコンピュータからの、もしくは画像
形成装置に設けられた光沢指定スイッチにて指定された
情報を光沢情報として用いCPUに出力する。このよう
に、画像形成装置には記録材のサイズ情報、材質情報、
光沢情報、色モード情報が準備される。
べる。画像形成装置は複数の給紙手段(給紙カセット
等)を有し、それぞれ別なサイズの記録材が格納されて
いる。1つの給紙手段にはオーバーヘッドプロジェクタ
ー(OHP)用の透明シートが、他の給紙手段にはボン
ド紙が、また他の給紙手段には封筒が格納されている。
また、それぞれの給紙手段には記録材のサイズを検知す
るサイズ検知手段が設けられ、A3、A4、封筒等の紙
サイズを検知し、画像形成装置内のCPUに記録材のサ
イズ情報として出力する。さらにホストコンピュータか
らの、もしくは画像形成装置に設けられた記録材サイズ
指定スイッチにて指定された記録材のサイズ情報に従っ
て、画像形成装置の制御手段は給紙手段を選択駆動し、
所定のサイズの記録材を記録材搬送経路に給紙する。ま
た、給紙手段の直近には記録材の材質を検知する材質検
知手段が配置され、紙の種類(平滑紙かラフ紙)、透明
シート等の材質を検知し、記録材の材質情報を画像形成
装置内のCPUに出力する。材質検知手段はたとえば、
フォトカプラー等を用いて光の透過によって透明シート
と紙を判断する。さらに発光素子と受光素子を用いて、
一定光量の光を記録材に当て、反射光量もしくは散乱光
量を受光素子で検知し、平滑紙であるかラフ紙であるか
を判断する。なお、ホストコンピュータからの、もしく
は画像形成装置に設けられた記録材の材質指定スイッチ
にて指定された情報を記録材の材質情報として用いても
よい。一方、ホストコンピュータからの、もしくは画像
形成装置に設けられた光沢指定スイッチにて指定された
情報を光沢情報として用いCPUに出力する。このよう
に、画像形成装置には記録材のサイズ情報、材質情報、
光沢情報、色モード情報が準備される。
【0030】次に、定着手段の構成と動作について詳細
に説明する。
に説明する。
【0031】図1は本発明の画像形成装置の定着手段の
一例の構成の説明図である。
一例の構成の説明図である。
【0032】定着手段は、ハロゲンランプ等の発熱手段
11を有する加熱部材としての加熱ローラ1は図中矢印
rの方向に回転可能に支持されている。加熱ローラ1の
外周には回転方向(矢印r)に従って上流側から順に第
1の加圧部材、第1の切換え手段、第2の加圧部材が設
置されている。ここで、第1の加圧部材は第1加圧ロー
ラ2、第1の切換え手段は可動ガイド3から構成され
る。また、第2の加圧部材は複数のローラから構成さ
れ、近接して設置された第2加圧ローラ群4と第3加圧
ローラ5から成る。
11を有する加熱部材としての加熱ローラ1は図中矢印
rの方向に回転可能に支持されている。加熱ローラ1の
外周には回転方向(矢印r)に従って上流側から順に第
1の加圧部材、第1の切換え手段、第2の加圧部材が設
置されている。ここで、第1の加圧部材は第1加圧ロー
ラ2、第1の切換え手段は可動ガイド3から構成され
る。また、第2の加圧部材は複数のローラから構成さ
れ、近接して設置された第2加圧ローラ群4と第3加圧
ローラ5から成る。
【0033】第1の加圧部材の第1加圧ローラ2、第2
の加圧部材の第2加圧ローラ群4及び第3加圧ローラ5
は、バネ等の公知の加圧手段によって加熱ローラ1に押
し当てられ、それぞれ第1ニップ2a、複数のニップか
らなる第2ニップ群4a、第3ニップ5aを形成してい
る。また、第1の切換え手段としての可動ガイド3は支
点10を中心に回動可能に支持され、可動ガイド先端3
aが加熱ローラ1外周面から離間する第1位置と、加熱
ローラ1外周面に近接もしくは接触する第2位置を取り
うる。図1では可動ガイド3は第1位置をとっている。
さらに、後述するが、第2加圧ローラ群4は第2の切換
え手段としても作用し、加熱ローラ1の外周に接触する
第1位置と、加熱ローラ1の外周から離間する第2位置
を選択的に取りうる。図1では、第2加圧ローラ群4は
第1位置をとっている。第1ニップ2aの前方には定着
前紙案内12が配置され、第3ニップ5a後方には定着
後紙案内13が配置されている。
の加圧部材の第2加圧ローラ群4及び第3加圧ローラ5
は、バネ等の公知の加圧手段によって加熱ローラ1に押
し当てられ、それぞれ第1ニップ2a、複数のニップか
らなる第2ニップ群4a、第3ニップ5aを形成してい
る。また、第1の切換え手段としての可動ガイド3は支
点10を中心に回動可能に支持され、可動ガイド先端3
aが加熱ローラ1外周面から離間する第1位置と、加熱
ローラ1外周面に近接もしくは接触する第2位置を取り
うる。図1では可動ガイド3は第1位置をとっている。
さらに、後述するが、第2加圧ローラ群4は第2の切換
え手段としても作用し、加熱ローラ1の外周に接触する
第1位置と、加熱ローラ1の外周から離間する第2位置
を選択的に取りうる。図1では、第2加圧ローラ群4は
第1位置をとっている。第1ニップ2aの前方には定着
前紙案内12が配置され、第3ニップ5a後方には定着
後紙案内13が配置されている。
【0034】未定着のトナー画像を有する記録材6は定
着前紙案内12に案内され、図中矢印P方向に移動し、
第1ニップ2aに導かれる。次に、可動ガイド3は可動
ガイド先端3aが加熱ローラ外周面から離間する第1位
置を取るため、記録材6は可動ガイド3のガイド面3b
と加熱ローラ1の間を経て第2ニップ群4a及び第3ニ
ップ5aに導かれる。第2ニップ群4a及び第3ニップ
5aを通過した記録材6は定着後紙ガイド13に案内さ
れて図中矢印Q方向に排出される。このように記録材6
はニップ2a、4a、5aを経る経路を通過するが、こ
の経路を第1搬送路14とする。第1搬送路14では最
も多数のニップを通過するため、トナー層の加熱溶融、
かつ、圧縮時間が最も長くなる。
着前紙案内12に案内され、図中矢印P方向に移動し、
第1ニップ2aに導かれる。次に、可動ガイド3は可動
ガイド先端3aが加熱ローラ外周面から離間する第1位
置を取るため、記録材6は可動ガイド3のガイド面3b
と加熱ローラ1の間を経て第2ニップ群4a及び第3ニ
ップ5aに導かれる。第2ニップ群4a及び第3ニップ
5aを通過した記録材6は定着後紙ガイド13に案内さ
れて図中矢印Q方向に排出される。このように記録材6
はニップ2a、4a、5aを経る経路を通過するが、こ
の経路を第1搬送路14とする。第1搬送路14では最
も多数のニップを通過するため、トナー層の加熱溶融、
かつ、圧縮時間が最も長くなる。
【0035】図2は本発明の画像形成装置の定着手段の
一例の動作の説明図である。
一例の動作の説明図である。
【0036】図1の構成に対し、第1の切換え手段とし
ての可動ガイド3は支点10を中心に図中矢印V方向に
回動し、可動ガイド先端3aが加熱ローラ1外周面に近
接もしくは接触する第2位置をとる。
ての可動ガイド3は支点10を中心に図中矢印V方向に
回動し、可動ガイド先端3aが加熱ローラ1外周面に近
接もしくは接触する第2位置をとる。
【0037】未定着のトナー画像を有する記録材6は定
着前紙案内12に案内され、図中矢印P方向に移動し、
第1ニップ2aに導かれる。次に、可動ガイド3は可動
ガイド先端3aが加熱ローラ外周面に接する第2位置を
取るため、記録材6は可動ガイド3のガイド面3cに案
内されて図中矢印T方向に排出される。このように記録
材6は第1ニップ2aのみを経る経路を通過するが、こ
の経路を第2搬送路15とする。第2搬送路15では、
記録材6が1つのニップを通過するため、トナー層の加
熱溶融、かつ、圧縮時間が最も短くなる。なお、説明し
ない他の構成要素とその動作は図1と同様である。
着前紙案内12に案内され、図中矢印P方向に移動し、
第1ニップ2aに導かれる。次に、可動ガイド3は可動
ガイド先端3aが加熱ローラ外周面に接する第2位置を
取るため、記録材6は可動ガイド3のガイド面3cに案
内されて図中矢印T方向に排出される。このように記録
材6は第1ニップ2aのみを経る経路を通過するが、こ
の経路を第2搬送路15とする。第2搬送路15では、
記録材6が1つのニップを通過するため、トナー層の加
熱溶融、かつ、圧縮時間が最も短くなる。なお、説明し
ない他の構成要素とその動作は図1と同様である。
【0038】図3は本発明の画像形成装置の定着手段の
一例の他の動作の説明図である。
一例の他の動作の説明図である。
【0039】図1の構成に対し、第2加圧ローラ群4は
加熱ローラ1の外周から離間するごとく図中矢印U方向
に移動して第2位置に設定される。この場合、第2加圧
ローラ群4は第2の切換え手段として作用する。
加熱ローラ1の外周から離間するごとく図中矢印U方向
に移動して第2位置に設定される。この場合、第2加圧
ローラ群4は第2の切換え手段として作用する。
【0040】未定着のトナー画像を有する記録材6は定
着前紙案内12に案内され、図中矢印P方向に移動し、
第1ニップ2aに導かれる。次に、第1の切換え手段と
しての可動ガイド3は可動ガイド先端3aが加熱ローラ
外周面から離間する第1位置を取るため、記録材6は可
動ガイド3のガイド面3bと加熱ローラ1の間を経て第
2加圧ローラ群4と加熱ローラ1の間の空間に導かれ
る。さらに、記録材6は第3ニップ5aを通過して、定
着後紙ガイド13に案内されて図中矢印S方向に排出さ
れる。このように記録材6はニップ2a、5aを経る経
路を通過するが、この経路を第3搬送路16とする。第
3搬送路16では、記録材6が2つのニップを通過する
ため、トナー層の加熱溶融、かつ、圧縮時間は、前述の
第1搬送路14よりも短く、第2搬送路15よりは長く
なる。なお、説明しない他の構成要素とその動作は図1
と同様である。
着前紙案内12に案内され、図中矢印P方向に移動し、
第1ニップ2aに導かれる。次に、第1の切換え手段と
しての可動ガイド3は可動ガイド先端3aが加熱ローラ
外周面から離間する第1位置を取るため、記録材6は可
動ガイド3のガイド面3bと加熱ローラ1の間を経て第
2加圧ローラ群4と加熱ローラ1の間の空間に導かれ
る。さらに、記録材6は第3ニップ5aを通過して、定
着後紙ガイド13に案内されて図中矢印S方向に排出さ
れる。このように記録材6はニップ2a、5aを経る経
路を通過するが、この経路を第3搬送路16とする。第
3搬送路16では、記録材6が2つのニップを通過する
ため、トナー層の加熱溶融、かつ、圧縮時間は、前述の
第1搬送路14よりも短く、第2搬送路15よりは長く
なる。なお、説明しない他の構成要素とその動作は図1
と同様である。
【0041】図1、図2、図3の構成を状況にあわせて
選択的に切換えるようにするためには、第1の切換え手
段である可動ガイド3、及び、第2の切換え手段である
第2加圧ローラ群4を回動可能に支持し、それぞれ第1
位置、第2位置を取り得るようにカム、クラッチ等の公
知の駆動手段を介し選択的に駆動すればよい。
選択的に切換えるようにするためには、第1の切換え手
段である可動ガイド3、及び、第2の切換え手段である
第2加圧ローラ群4を回動可能に支持し、それぞれ第1
位置、第2位置を取り得るようにカム、クラッチ等の公
知の駆動手段を介し選択的に駆動すればよい。
【0042】このように、本発明の画像形成装置の定着
手段は、第1の切換え手段、第2の切換え手段をそれぞ
れ第1位置、第2位置に切換えることによって、第1搬
送路14、第2搬送路15、第3搬送路16を選択し、
記録材の通過するニップの数を切換えることが可能にな
った。
手段は、第1の切換え手段、第2の切換え手段をそれぞ
れ第1位置、第2位置に切換えることによって、第1搬
送路14、第2搬送路15、第3搬送路16を選択し、
記録材の通過するニップの数を切換えることが可能にな
った。
【0043】記録材6として普通紙を用い、多色画像を
定着する場合は、第3搬送路16で定着する(トナー層
が2つのニップを通過)ことにより、定着速度を遅くす
ることなく、トナー層を空隙の少ない薄層状まで長時間
加熱溶融かつ圧縮することができ、上層トナーによる下
層トナーの隠蔽が解除され、発色性の良好な画像を得る
ことができた。
定着する場合は、第3搬送路16で定着する(トナー層
が2つのニップを通過)ことにより、定着速度を遅くす
ることなく、トナー層を空隙の少ない薄層状まで長時間
加熱溶融かつ圧縮することができ、上層トナーによる下
層トナーの隠蔽が解除され、発色性の良好な画像を得る
ことができた。
【0044】また、記録材6として透明シートを用い、
多色画像を定着する場合は、第1搬送路14で定着する
(トナー層が多数のニップを通過)ことにより、定着速
度を遅くすることなく、トナー層内の空隙やトナー粒界
が排除され、トナー層表面が鏡面状態となるまでトナー
層を長時間加熱溶融かつ圧縮することができ、光散乱の
ほとんどない、透明性が高い画像を得ることができた。
多色画像を定着する場合は、第1搬送路14で定着する
(トナー層が多数のニップを通過)ことにより、定着速
度を遅くすることなく、トナー層内の空隙やトナー粒界
が排除され、トナー層表面が鏡面状態となるまでトナー
層を長時間加熱溶融かつ圧縮することができ、光散乱の
ほとんどない、透明性が高い画像を得ることができた。
【0045】次に、記録材や画像の指定もしくは検知さ
れた情報として 1)記録材のサイズ(たとえばA3、A4、封筒、はが
き等)を示すサイズ情報、 2)記録材の材質(たとえば透明シート、平滑紙、上質
紙、ボンド紙等)を示す材質情報、 3)記録材上の印字が単色または多色かを示す色モード
情報、 4)記録材上のトナーを定着によって低光沢(マット
面)にするか、高光沢(グロス面)にするかを示す光沢
情報、 の組み合わせに対し、画像形成装置の定着手段内の切換
え手段を切換えて定着する場合について説明する。な
お、記録材や画像の情報の組み合わせは多岐に渡るため
そのいくつかの例を表1に示す。
れた情報として 1)記録材のサイズ(たとえばA3、A4、封筒、はが
き等)を示すサイズ情報、 2)記録材の材質(たとえば透明シート、平滑紙、上質
紙、ボンド紙等)を示す材質情報、 3)記録材上の印字が単色または多色かを示す色モード
情報、 4)記録材上のトナーを定着によって低光沢(マット
面)にするか、高光沢(グロス面)にするかを示す光沢
情報、 の組み合わせに対し、画像形成装置の定着手段内の切換
え手段を切換えて定着する場合について説明する。な
お、記録材や画像の情報の組み合わせは多岐に渡るため
そのいくつかの例を表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】表1の例1から例8について説明する。
【0048】(1)例1 記録材6にA4サイズの透明シートを用い、多色画像を
定着する場合であるが、サイズ情報はA4サイズ、材質
情報は透明シート、色モード情報は多色を画像形成装置
のCPUに入力し、制御手段を所定のシーケンスによっ
て第1の切換え手段を第1位置に、第2の切換え手段を
第1位置に切換える。この切換え動作で第1搬送路14
を形成することにより、多数のニップ通過でトナー層を
内部の空隙やトナー粒界が排除され、かつ、表面が鏡面
状態となるまで長時間加熱溶融かつ圧縮する。このよう
にして、光散乱がほとんどなく、透明性が高い定着画像
を得ることができた。
定着する場合であるが、サイズ情報はA4サイズ、材質
情報は透明シート、色モード情報は多色を画像形成装置
のCPUに入力し、制御手段を所定のシーケンスによっ
て第1の切換え手段を第1位置に、第2の切換え手段を
第1位置に切換える。この切換え動作で第1搬送路14
を形成することにより、多数のニップ通過でトナー層を
内部の空隙やトナー粒界が排除され、かつ、表面が鏡面
状態となるまで長時間加熱溶融かつ圧縮する。このよう
にして、光散乱がほとんどなく、透明性が高い定着画像
を得ることができた。
【0049】(2)例2 記録材6にA3サイズの平滑紙を用い、多色画像を定着
する場合であるが、サイズ情報はA3サイズ、材質情報
は平滑紙、色モード情報は多色を画像形成装置のCPU
に入力し、制御手段が所定のシーケンスによって第1の
切換え手段を第1位置に、第2の切換え手段を第1位置
に切換える。この切換え動作で第1搬送路14を形成す
ることにより、多数のニップ通過で上層トナーによる下
層トナーの隠蔽が解除され、かつ、トナー層表面は鏡面
状態となるまで長時間加熱溶融かつ圧縮する。このよう
にして、発色性の良好な、かつ、高光沢なグロス面(光
沢度は40以上、背景の平滑紙光沢度との差は小さい)
を持つ定着画像を得ることができた。
する場合であるが、サイズ情報はA3サイズ、材質情報
は平滑紙、色モード情報は多色を画像形成装置のCPU
に入力し、制御手段が所定のシーケンスによって第1の
切換え手段を第1位置に、第2の切換え手段を第1位置
に切換える。この切換え動作で第1搬送路14を形成す
ることにより、多数のニップ通過で上層トナーによる下
層トナーの隠蔽が解除され、かつ、トナー層表面は鏡面
状態となるまで長時間加熱溶融かつ圧縮する。このよう
にして、発色性の良好な、かつ、高光沢なグロス面(光
沢度は40以上、背景の平滑紙光沢度との差は小さい)
を持つ定着画像を得ることができた。
【0050】(3)例3 記録材6にA4サイズのラフ紙を用い、単色のトナー画
像を定着する場合であるが、サイズ情報はA4サイズ、
材質情報はラフ紙、色モード情報は単色を画像形成装置
のCPUに入力し、制御手段が所定のシーケンスによっ
て第1の切換え手段を第2位置に、第2の切換え手段を
第1位置に切換える。この切換え動作で第2搬送路15
を形成することにより、1つのニップ通過で、トナー層
の加熱溶融かつ圧縮を最小限に留め、トナー層を空隙を
多く含んだ状態とする。このようにして、トナー層表面
の凹凸が大きなマット面(光沢度3以下、背景のラフ紙
光沢度との差は小さい)を持つ定着画像を得ることがで
きた。
像を定着する場合であるが、サイズ情報はA4サイズ、
材質情報はラフ紙、色モード情報は単色を画像形成装置
のCPUに入力し、制御手段が所定のシーケンスによっ
て第1の切換え手段を第2位置に、第2の切換え手段を
第1位置に切換える。この切換え動作で第2搬送路15
を形成することにより、1つのニップ通過で、トナー層
の加熱溶融かつ圧縮を最小限に留め、トナー層を空隙を
多く含んだ状態とする。このようにして、トナー層表面
の凹凸が大きなマット面(光沢度3以下、背景のラフ紙
光沢度との差は小さい)を持つ定着画像を得ることがで
きた。
【0051】(4)例4 記録材6にはがきまたは封筒を用い、単色のトナー画像
を定着する場合は、サイズ情報がはがきまたは封筒であ
り、色モード情報は単色である。これらの情報を画像形
成装置のCPUに入力し、制御手段が所定のシーケンス
によって第1の切換え手段を第2位置に、第2の切換え
手段を第1位置に切換える。この切換え動作で第2搬送
路15を形成することにより、1つのニップ通過でトナ
ー層の加熱溶融かつ圧縮を最小限に留め、はがきまたは
封筒が受ける熱量を小さくできる。したがって、熱変形
によるはがきのカールや封筒しわの発生を無くすことが
できた。
を定着する場合は、サイズ情報がはがきまたは封筒であ
り、色モード情報は単色である。これらの情報を画像形
成装置のCPUに入力し、制御手段が所定のシーケンス
によって第1の切換え手段を第2位置に、第2の切換え
手段を第1位置に切換える。この切換え動作で第2搬送
路15を形成することにより、1つのニップ通過でトナ
ー層の加熱溶融かつ圧縮を最小限に留め、はがきまたは
封筒が受ける熱量を小さくできる。したがって、熱変形
によるはがきのカールや封筒しわの発生を無くすことが
できた。
【0052】(5)例5 記録材6にA4サイズの普通紙を用い、多色画像を定着
する場合であるが、サイズ情報はA4サイズ、材質情報
は普通紙、色モード情報は多色を画像形成装置のCPU
に入力し、制御手段が所定のシーケンスによって第1の
切換え手段を第1位置に、第2の切換え手段を第2位置
に切換える。この切換え動作で第3搬送路16を形成す
ることにより、2つのニップ通過で、トナー層を上層ト
ナーによる下層トナーの隠蔽は解除されるが、トナー層
は若干の空隙とトナー粒界を含んだ状態とする。このよ
うにして、発色性は良好で、かつ、トナー層表面の凹凸
が小さい中間の光沢(光沢度は10程度、背景の普通紙
の光沢度との差は小さい)を持つ定着画像を得ることが
できた。
する場合であるが、サイズ情報はA4サイズ、材質情報
は普通紙、色モード情報は多色を画像形成装置のCPU
に入力し、制御手段が所定のシーケンスによって第1の
切換え手段を第1位置に、第2の切換え手段を第2位置
に切換える。この切換え動作で第3搬送路16を形成す
ることにより、2つのニップ通過で、トナー層を上層ト
ナーによる下層トナーの隠蔽は解除されるが、トナー層
は若干の空隙とトナー粒界を含んだ状態とする。このよ
うにして、発色性は良好で、かつ、トナー層表面の凹凸
が小さい中間の光沢(光沢度は10程度、背景の普通紙
の光沢度との差は小さい)を持つ定着画像を得ることが
できた。
【0053】(6)例6 記録材6にA4サイズの普通紙を用い、多色画像を高光
沢に定着する場合であるが、サイズ情報はA4、材質情
報は普通紙、色モード情報は多色に加えてユーザーが画
像形成装置の光沢指定スイッチで指定した光沢情報(高
光沢)を画像形成装置のCPUに入力する。記録材のサ
イズ情報、材質情報、色モード情報から決定される搬送
路は、第3搬送路16で定着後の画像は中光沢となる
が、指定した光沢情報(高光沢)を優先させ、第1搬送
路14を選択する。これに対し、制御手段が所定のシー
ケンスで第1の切換え手段を第1位置に、第2の切換え
手段を第1位置に切換え、第1搬送路14を形成するこ
とにより、多数のニップ通過でトナー層を上層トナーに
よる下層トナーの隠蔽が解除され、かつ、トナー層表面
は鏡面状態となるまで長時間加熱溶融かつ圧縮する。こ
のようにして、発色性の良好な、かつ、高光沢なグロス
面(背景の普通紙が中光沢に対して光沢度は40以上)
を持つ定着画像を得ることができた。
沢に定着する場合であるが、サイズ情報はA4、材質情
報は普通紙、色モード情報は多色に加えてユーザーが画
像形成装置の光沢指定スイッチで指定した光沢情報(高
光沢)を画像形成装置のCPUに入力する。記録材のサ
イズ情報、材質情報、色モード情報から決定される搬送
路は、第3搬送路16で定着後の画像は中光沢となる
が、指定した光沢情報(高光沢)を優先させ、第1搬送
路14を選択する。これに対し、制御手段が所定のシー
ケンスで第1の切換え手段を第1位置に、第2の切換え
手段を第1位置に切換え、第1搬送路14を形成するこ
とにより、多数のニップ通過でトナー層を上層トナーに
よる下層トナーの隠蔽が解除され、かつ、トナー層表面
は鏡面状態となるまで長時間加熱溶融かつ圧縮する。こ
のようにして、発色性の良好な、かつ、高光沢なグロス
面(背景の普通紙が中光沢に対して光沢度は40以上)
を持つ定着画像を得ることができた。
【0054】(7)例7 記録材6にA4サイズの普通紙を用い、単色画像を低光
沢に定着する場合であるが、サイズ情報はA4、材質情
報は普通紙、色モード情報は単色に加えてユーザーが画
像形成装置の光沢指定スイッチで指定した光沢情報(低
光沢)を画像形成装置のCPUに入力する。記録材のサ
イズ情報、材質情報、色モード情報から決定される搬送
路は、第3搬送路16で定着後の画像は中光沢となる
が、指定した光沢情報(低光沢)を優先させ、第2搬送
路15を選択する。これに対し、制御手段が所定のシー
ケンスで第1の切換え手段を第2位置に、第2の切換え
手段を第1位置に切換え、第2搬送路15を形成するこ
とにより、1つのニップ通過で、トナー層の加熱溶融か
つ圧縮を最小限に留め、トナー層を空隙を多く含んだ状
態とする。このようにして、トナー層表面の凹凸が大き
な低光沢面(背景の普通紙が中光沢に対して光沢度3以
下)を持つ定着画像を得ることができた。
沢に定着する場合であるが、サイズ情報はA4、材質情
報は普通紙、色モード情報は単色に加えてユーザーが画
像形成装置の光沢指定スイッチで指定した光沢情報(低
光沢)を画像形成装置のCPUに入力する。記録材のサ
イズ情報、材質情報、色モード情報から決定される搬送
路は、第3搬送路16で定着後の画像は中光沢となる
が、指定した光沢情報(低光沢)を優先させ、第2搬送
路15を選択する。これに対し、制御手段が所定のシー
ケンスで第1の切換え手段を第2位置に、第2の切換え
手段を第1位置に切換え、第2搬送路15を形成するこ
とにより、1つのニップ通過で、トナー層の加熱溶融か
つ圧縮を最小限に留め、トナー層を空隙を多く含んだ状
態とする。このようにして、トナー層表面の凹凸が大き
な低光沢面(背景の普通紙が中光沢に対して光沢度3以
下)を持つ定着画像を得ることができた。
【0055】(8)例8 記録材6にA3サイズの平滑紙を用い、多色画像を中光
沢に定着する場合であるが、サイズ情報はA4、材質情
報は平滑紙、色モード情報は多色に加えてユーザーが画
像形成装置の光沢指定スイッチで指定した光沢情報(中
光沢)を画像形成装置のCPUに入力する。記録材のサ
イズ情報、材質情報、色モード情報から決定される搬送
路は、第1搬送路14で定着後の画像は高光沢となる
が、指定した光沢情報(中光沢)を優先させ、第3搬送
路16を選択する。これに対し、制御手段が所定のシー
ケンスで第1の切換え手段を第1位置に、第2の切換え
手段を第2位置に切換え、第3搬送路16を形成するこ
とにより、2つのニップ通過でトナー層を上層トナーに
よる下層トナーの隠蔽が解除されるが、トナー層は若干
の空隙とトナー粒界を含んだ状態となるまで長時間加熱
溶融かつ圧縮する。このようにして、発色性の良好な、
かつ、トナー層表面の凹凸の小さい中光沢面(背景の平
滑紙が高光沢に対して光沢度は10程度)を持つ定着画
像を得ることができた。
沢に定着する場合であるが、サイズ情報はA4、材質情
報は平滑紙、色モード情報は多色に加えてユーザーが画
像形成装置の光沢指定スイッチで指定した光沢情報(中
光沢)を画像形成装置のCPUに入力する。記録材のサ
イズ情報、材質情報、色モード情報から決定される搬送
路は、第1搬送路14で定着後の画像は高光沢となる
が、指定した光沢情報(中光沢)を優先させ、第3搬送
路16を選択する。これに対し、制御手段が所定のシー
ケンスで第1の切換え手段を第1位置に、第2の切換え
手段を第2位置に切換え、第3搬送路16を形成するこ
とにより、2つのニップ通過でトナー層を上層トナーに
よる下層トナーの隠蔽が解除されるが、トナー層は若干
の空隙とトナー粒界を含んだ状態となるまで長時間加熱
溶融かつ圧縮する。このようにして、発色性の良好な、
かつ、トナー層表面の凹凸の小さい中光沢面(背景の平
滑紙が高光沢に対して光沢度は10程度)を持つ定着画
像を得ることができた。
【0056】以上の例1から例8に示したように、記録
材のサイズ情報、材質情報、色モード情報、光沢情報の
少なくとも1つ、または、これらの組み合わせに対し、
画像形成装置の定着手段内の切換え手段を切換えること
により、記録材の種類やユーザーの好みに応じて高光沢
から低光沢まで定着画像の光沢度を変えることができ
(例2、例3、例5、例6から例8)、かつ、多色画像
で発色性が良く(例2、例5、例6、例8)、かつ、透
明シート上の多色画像で透明性を高く(例1)すること
ができた。
材のサイズ情報、材質情報、色モード情報、光沢情報の
少なくとも1つ、または、これらの組み合わせに対し、
画像形成装置の定着手段内の切換え手段を切換えること
により、記録材の種類やユーザーの好みに応じて高光沢
から低光沢まで定着画像の光沢度を変えることができ
(例2、例3、例5、例6から例8)、かつ、多色画像
で発色性が良く(例2、例5、例6、例8)、かつ、透
明シート上の多色画像で透明性を高く(例1)すること
ができた。
【0057】さらに、例4に示すようにはがきのカール
や封筒しわの発生を無くすことができた。
や封筒しわの発生を無くすことができた。
【0058】次に、記録材が定着手段内で詰まったとき
(紙ジャム発生時)に排除する動作について説明する。
(紙ジャム発生時)に排除する動作について説明する。
【0059】図2の構成で記録材6が可動ガイド3の先
端3aと加熱ローラ1の間に誤って進入し詰まった場
合、可動ガイド3を回動させて可動ガイド先端3aを図
1に示す第1位置にすることにより、記録材6が可動ガ
イド先端3aと加熱ローラ1とで挟まれて動かせない状
態を解除でき、容易に記録材6を定着手段から取り除く
ことができた。
端3aと加熱ローラ1の間に誤って進入し詰まった場
合、可動ガイド3を回動させて可動ガイド先端3aを図
1に示す第1位置にすることにより、記録材6が可動ガ
イド先端3aと加熱ローラ1とで挟まれて動かせない状
態を解除でき、容易に記録材6を定着手段から取り除く
ことができた。
【0060】また、図1の構成で記録材6が第2ニップ
群4aを通過中に詰まった場合、第2加圧ローラ群4を
図3に示す第2位置に移動させることにより、記録材6
が第2ニップ群4aで挟まれて動かせない状態を解除で
き、容易に記録材6を定着手段から取り除くことができ
た。
群4aを通過中に詰まった場合、第2加圧ローラ群4を
図3に示す第2位置に移動させることにより、記録材6
が第2ニップ群4aで挟まれて動かせない状態を解除で
き、容易に記録材6を定着手段から取り除くことができ
た。
【0061】さらに、図2の構成で記録材6が可動ガイ
ド3の先端3aと加熱ローラ1の間に誤って進入し、第
2ニップ群4aまで達して詰まった場合、可動ガイド3
を回動させて可動ガイド先端3aを図1に示す第1位置
に移動させ、かつ、第2加圧ローラ群4を図3に示す第
2位置に移動させることにより、記録材6が可動ガイド
先端3aと加熱ローラ1とで挟まれ、かつ、第2ニップ
群4aで挟まれて動かせない状態を解除でき、容易に記
録材6を定着手段から取り除くことができた。
ド3の先端3aと加熱ローラ1の間に誤って進入し、第
2ニップ群4aまで達して詰まった場合、可動ガイド3
を回動させて可動ガイド先端3aを図1に示す第1位置
に移動させ、かつ、第2加圧ローラ群4を図3に示す第
2位置に移動させることにより、記録材6が可動ガイド
先端3aと加熱ローラ1とで挟まれ、かつ、第2ニップ
群4aで挟まれて動かせない状態を解除でき、容易に記
録材6を定着手段から取り除くことができた。
【0062】以上、3つの場合で説明したように、記録
材が定着手段内で詰まった場合(紙ジャム発生)でも切
換え手段を可動とすることにより、記録材を容易に除去
することができる。
材が定着手段内で詰まった場合(紙ジャム発生)でも切
換え手段を可動とすることにより、記録材を容易に除去
することができる。
【0063】なお、図1から図3の例では第2加圧ロー
ラ群4を切換える構成としたが、第2加圧ローラ群4と
第3加圧ローラ5を一括して切換える構成としても良
い。あるいは、第2加圧ローラ群4と第3加圧ローラ5
を固定として第1加圧ローラ2を切換える構成としても
良い。
ラ群4を切換える構成としたが、第2加圧ローラ群4と
第3加圧ローラ5を一括して切換える構成としても良
い。あるいは、第2加圧ローラ群4と第3加圧ローラ5
を固定として第1加圧ローラ2を切換える構成としても
良い。
【0064】ただし、これら構成の内で第1加圧ローラ
2を固定とする構成は、切換える構成よりも加熱ローラ
1と第1加圧ローラ2の形成するニップ2aと定着前紙
案内12先端との距離を短くすることができるため、記
録材6の先端が加熱ローラ1や第1加圧ローラ2に突き
当たって折れることなく、記録材6をニップ2aに安定
して挿入できる利点がある。また、第1加圧ローラを切
換える構成は、第1加圧ローラで可動ガイド3の切り替
え機能を兼ね、可動ガイド3を省略することができるた
め、可動ガイド3での紙ジャム発生がなくなり、定着手
段内での紙ジャム発生率を低減できる利点がある。
2を固定とする構成は、切換える構成よりも加熱ローラ
1と第1加圧ローラ2の形成するニップ2aと定着前紙
案内12先端との距離を短くすることができるため、記
録材6の先端が加熱ローラ1や第1加圧ローラ2に突き
当たって折れることなく、記録材6をニップ2aに安定
して挿入できる利点がある。また、第1加圧ローラを切
換える構成は、第1加圧ローラで可動ガイド3の切り替
え機能を兼ね、可動ガイド3を省略することができるた
め、可動ガイド3での紙ジャム発生がなくなり、定着手
段内での紙ジャム発生率を低減できる利点がある。
【0065】次に、図4は本発明の画像形成装置の定着
手段の他の一例の構成と動作の説明図である。ただし、
図1から図3との重複説明を避けるため、同一の記号を
付して説明を省略する。
手段の他の一例の構成と動作の説明図である。ただし、
図1から図3との重複説明を避けるため、同一の記号を
付して説明を省略する。
【0066】第2加圧ローラ8は、取付板9の一端9a
に回転可能に軸支され、取付板9は他端の支点9bにお
いて揺動可能に軸支される。第2加圧ローラ8は、取付
板9がバネ等の公知の加圧手段によって加熱ローラ1方
向に揺動押圧されることで加熱ローラ1に当接し、ニッ
プ8aを形成する第1位置と取付板9が公知のバネ、カ
ム等により、図中Wの方向に揺動し、加熱ローラ1から
離間した第2位置をとり得る。
に回転可能に軸支され、取付板9は他端の支点9bにお
いて揺動可能に軸支される。第2加圧ローラ8は、取付
板9がバネ等の公知の加圧手段によって加熱ローラ1方
向に揺動押圧されることで加熱ローラ1に当接し、ニッ
プ8aを形成する第1位置と取付板9が公知のバネ、カ
ム等により、図中Wの方向に揺動し、加熱ローラ1から
離間した第2位置をとり得る。
【0067】第2加圧ローラ8が第1位置をとる場合
は、図4に表すごとく矢印P方向から搬送された記録材
6は、第1加圧ローラ2、第2加圧ローラ8によって形
成されたニップ2a,8aを通過し、先端6aに導かれ
る。この記録材搬送路を第1搬送路17と呼ぶ。
は、図4に表すごとく矢印P方向から搬送された記録材
6は、第1加圧ローラ2、第2加圧ローラ8によって形
成されたニップ2a,8aを通過し、先端6aに導かれ
る。この記録材搬送路を第1搬送路17と呼ぶ。
【0068】また、第2加圧ローラ8が第2位置をとる
場合は、第2加圧ローラ8が公知の手段によって装置に
よって矢印W方向に回動され第2加圧ローラ8bの位置
に移動した状態で、矢印P方向から搬送された記録材6
は第1ニップ2aを通過した後、加熱ローラ1の外周か
ら分離され、先端6bに導かれる。この記録材搬送路を
第2搬送路18と呼ぶ。
場合は、第2加圧ローラ8が公知の手段によって装置に
よって矢印W方向に回動され第2加圧ローラ8bの位置
に移動した状態で、矢印P方向から搬送された記録材6
は第1ニップ2aを通過した後、加熱ローラ1の外周か
ら分離され、先端6bに導かれる。この記録材搬送路を
第2搬送路18と呼ぶ。
【0069】第1搬送路17では、2つのニップ点で記
録材6は加熱ローラ2に押圧され外周面に沿って移動す
るため、多量の熱を受け、トナーは完全に溶融し押圧さ
れ、トナーは完全に混合し粒界のない薄層のフィルム状
に変形するとともに表面は鏡面に近い平坦になる。した
がって、透明シートを定着させると高い透明性が得られ
た。また、平滑紙を定着させると記録材と画像の光沢差
が少ない高光沢な画像が得られた。さらに、デザイン性
または嗜好性の観点からラフ紙に高光沢画像を形成する
つもりで、ラフ紙を定着させると、低光沢なラフ紙に高
光沢の画像を形成することができた。
録材6は加熱ローラ2に押圧され外周面に沿って移動す
るため、多量の熱を受け、トナーは完全に溶融し押圧さ
れ、トナーは完全に混合し粒界のない薄層のフィルム状
に変形するとともに表面は鏡面に近い平坦になる。した
がって、透明シートを定着させると高い透明性が得られ
た。また、平滑紙を定着させると記録材と画像の光沢差
が少ない高光沢な画像が得られた。さらに、デザイン性
または嗜好性の観点からラフ紙に高光沢画像を形成する
つもりで、ラフ紙を定着させると、低光沢なラフ紙に高
光沢の画像を形成することができた。
【0070】第2搬送路18では1つのニップ点で記録
材6は加熱ローラ1に押圧するため、トナーは半溶融状
態であるが、記録材に十分に定着固定することができ
る。この状態でトナー層は多量の空隙を含み、表面の凹
凸は大きく低光沢である。したがって、ラフ紙に定着さ
せると記録材と画像の光沢差が少ない低光沢な画像が得
られた。また、平滑紙に低光沢画像を形成するつもり
で、平滑紙を定着させると、高光沢な平滑紙に低光沢な
画像を形成することができた。
材6は加熱ローラ1に押圧するため、トナーは半溶融状
態であるが、記録材に十分に定着固定することができ
る。この状態でトナー層は多量の空隙を含み、表面の凹
凸は大きく低光沢である。したがって、ラフ紙に定着さ
せると記録材と画像の光沢差が少ない低光沢な画像が得
られた。また、平滑紙に低光沢画像を形成するつもり
で、平滑紙を定着させると、高光沢な平滑紙に低光沢な
画像を形成することができた。
【0071】また、第2搬送路18では、記録材の受け
る熱量が小さいため、封筒、はがきを定着させると、し
わ、カールのほとんどない良好な定着画像が得られた。
る熱量が小さいため、封筒、はがきを定着させると、し
わ、カールのほとんどない良好な定着画像が得られた。
【0072】以上、図4に示した説明図で本発明に基づ
く別の実施例の構成と動作を説明したが、図4の構成で
は、紙ジャムにより記録材6がニップ2aまたは8a通
過中に停止してしまっても、第2加圧ローラ8を8bの
位置に揺動させることにより容易に記録材6を除去でき
た。
く別の実施例の構成と動作を説明したが、図4の構成で
は、紙ジャムにより記録材6がニップ2aまたは8a通
過中に停止してしまっても、第2加圧ローラ8を8bの
位置に揺動させることにより容易に記録材6を除去でき
た。
【0073】なお、本発明の画像形成装置の定着手段の
構成は、図1から図4に限定されない。
構成は、図1から図4に限定されない。
【0074】例えば、図1から図3の構成で、封筒また
ははがきを定着装置に通過させる位置を仮にニップ2a
の軸方向の右端を通過させると定めておき、第2加圧ロ
ーラ群4を封筒またははがきのどちらか幅の広い方の長
さを超えた長さ分だけ、加熱ローラ1の軸方向の右端を
除けて接触させることにより、可動ガイド3を第1位置
から第2位置へ切り替えることなく、封筒またははがき
はニップ2aしか通過せず、それよりも大きいサイズの
記録材はニップ2a、4a、5aを通過するようにもで
きる。
ははがきを定着装置に通過させる位置を仮にニップ2a
の軸方向の右端を通過させると定めておき、第2加圧ロ
ーラ群4を封筒またははがきのどちらか幅の広い方の長
さを超えた長さ分だけ、加熱ローラ1の軸方向の右端を
除けて接触させることにより、可動ガイド3を第1位置
から第2位置へ切り替えることなく、封筒またははがき
はニップ2aしか通過せず、それよりも大きいサイズの
記録材はニップ2a、4a、5aを通過するようにもで
きる。
【0075】このような構成にすることにより、封筒ま
たははがきとA4サイズの紙を交互に定着したい時に、
可動ガイド3の位置を切り替える必要がなくなり、より
速い速度で連続交互通紙が行える利点がある。
たははがきとA4サイズの紙を交互に定着したい時に、
可動ガイド3の位置を切り替える必要がなくなり、より
速い速度で連続交互通紙が行える利点がある。
【0076】同様に、図4の構成で第2加圧ローラ8を
封筒またははがきを除けるように加熱ローラ1に圧接し
ても同様の効果が得られる。
封筒またははがきを除けるように加熱ローラ1に圧接し
ても同様の効果が得られる。
【0077】また、図1から図3で、第2加圧ローラ群
4及び加熱ローラ1、第1加圧ローラ2、第3加圧ロー
ラ5を最大サイズの記録材6の最大幅以上に長手方向で
連続した構成にすることにより、最大サイズの記録材6
を定着したときに、ニップ2a、4a、5aが記録材6
の幅全体で均一にトナー層を加熱溶融かつ圧縮する。し
たがって、記録材6として透明シートを定着したとき
は、透明シート全体で均一な透明性が得られ、紙を定着
したときは、紙全体で均一な光沢度が得られる利点があ
る。
4及び加熱ローラ1、第1加圧ローラ2、第3加圧ロー
ラ5を最大サイズの記録材6の最大幅以上に長手方向で
連続した構成にすることにより、最大サイズの記録材6
を定着したときに、ニップ2a、4a、5aが記録材6
の幅全体で均一にトナー層を加熱溶融かつ圧縮する。し
たがって、記録材6として透明シートを定着したとき
は、透明シート全体で均一な透明性が得られ、紙を定着
したときは、紙全体で均一な光沢度が得られる利点があ
る。
【0078】同様に、図4の構成で加熱ローラ1、第1
加圧ローラ8、第2加圧ローラ8を最大サイズの記録材
6の最大幅以上に長手方向で連続した構成にすることに
より、記録材6として透明シートを定着したときは、透
明シート全体で均一な透明性が得られ、紙を定着したと
きは、紙全体で均一な光沢度が得られる利点がある。
加圧ローラ8、第2加圧ローラ8を最大サイズの記録材
6の最大幅以上に長手方向で連続した構成にすることに
より、記録材6として透明シートを定着したときは、透
明シート全体で均一な透明性が得られ、紙を定着したと
きは、紙全体で均一な光沢度が得られる利点がある。
【0079】
【発明の効果】以上、述べた様に本発明の画像形成装置
は、記録材上にトナーによる画像を形成した後、定着手
段によりトナーを加熱し、前記記録材上に定着する画像
形成装置において、前記定着手段は、加熱部材と加圧部
材により形成される複数のニップを有し、前記記録材の
通過する前記ニップの数を切換える切換え手段を備える
構成にしたので、 1) 発色性が良好な定着画像が得られた、 2) 透明シート上の画像の定着では透明性の高い定着
画像が得られた、 3) 上記1)、2)を満足する小型かつ高速な定着手
段が得られた。
は、記録材上にトナーによる画像を形成した後、定着手
段によりトナーを加熱し、前記記録材上に定着する画像
形成装置において、前記定着手段は、加熱部材と加圧部
材により形成される複数のニップを有し、前記記録材の
通過する前記ニップの数を切換える切換え手段を備える
構成にしたので、 1) 発色性が良好な定着画像が得られた、 2) 透明シート上の画像の定着では透明性の高い定着
画像が得られた、 3) 上記1)、2)を満足する小型かつ高速な定着手
段が得られた。
【0080】また、記録材のサイズ情報、材質情報、さ
らに、色モード情報、光沢情報に応じて、切換え手段を
切換える構成にしたので、様々な種類の記録材の全てに
対し、最適な定着を選択することが可能になり、 4)記録材の光沢に近い光沢面を持つ定着画像が実現で
き、違和感のない画像が得られた、 5)紙はもとより、封筒またははがきのような特殊紙で
もカール、しわの少ない定着が実現できた、 6)透明シートに透明性の良好な画像を普通紙と同等の
高速で定着することができた。
らに、色モード情報、光沢情報に応じて、切換え手段を
切換える構成にしたので、様々な種類の記録材の全てに
対し、最適な定着を選択することが可能になり、 4)記録材の光沢に近い光沢面を持つ定着画像が実現で
き、違和感のない画像が得られた、 5)紙はもとより、封筒またははがきのような特殊紙で
もカール、しわの少ない定着が実現できた、 6)透明シートに透明性の良好な画像を普通紙と同等の
高速で定着することができた。
【0081】また、加圧部材を可動にし、切換え手段と
して用いる構成にしたので、 7)紙ジャム時の記録材の取り出しが容易で、メインテ
ナンス性に優れる一方、様々な種類の記録材に対し、様
々な光沢面を持った定着画像が実現できるため、 8)記録材の種類や操作者の嗜好性、デザイン性に応じ
た良好な定着画像を得ることができた。
して用いる構成にしたので、 7)紙ジャム時の記録材の取り出しが容易で、メインテ
ナンス性に優れる一方、様々な種類の記録材に対し、様
々な光沢面を持った定着画像が実現できるため、 8)記録材の種類や操作者の嗜好性、デザイン性に応じ
た良好な定着画像を得ることができた。
【図1】本発明の画像形成装置の定着手段の一例の構成
の説明図。
の説明図。
【図2】本発明の画像形成装置の定着手段の一例の動作
の説明図。
の説明図。
【図3】本発明の画像形成装置の定着手段の一例の他の
動作の説明図。
動作の説明図。
【図4】本発明の画像形成装置の定着手段の他の一例の
構成と動作の説明図。
構成と動作の説明図。
1 加熱ローラ 2 第1加圧ローラ 3 可動ガイド 4 第2加圧ローラ群 5 第3加圧ローラ 6 記録材 2a 第1ニップ 3a 可動ガイド先端 3b ガイド面 4a 第2ニップ群 5a 第3ニップ 10 支点 11 発熱手段 12 定着前紙案内 13 定着後紙案内
Claims (7)
- 【請求項1】 記録材上にトナーによる画像を形成した
後、定着手段によりトナーを加熱し、前記記録材上に定
着する画像形成装置において、前記定着手段は、加熱部
材と加圧部材により形成される複数のニップを有し、さ
らに、前記記録材の通過する前記ニップの数を切換える
切換え手段を備えていることを特徴とする画像形成装
置。 - 【請求項2】 前記定着手段は、前記加圧部材としての
第1の加圧部材と第2の加圧部材、前記加熱部材と前記
第1の加圧部材により形成される第1ニップ、前記加熱
部材と前記第2の加圧部材により形成される第2ニッ
プ、前記切換え手段としての第1位置と第2位置を取り
うる可動ガイドからなり、前記第1位置で前記記録材を
前記第1ニップから前記第2ニップに導き、前記可動ガ
イドは前記第2位置で前記記録材を前記第1ニップのみ
を通過させることを特徴とする請求項1記載の画像形成
装置。 - 【請求項3】 前記定着手段は、前記加圧部材としての
第1の加圧部材と第2の加圧部材、前記加熱部材と前記
第1の加圧部材により形成される第1ニップ、前記加熱
部材と前記第2の加圧部材により形成される第2ニップ
からなり、前記第2の加圧部材は、第1位置と第2位置
を切換え可能で、前記第1位置で前記記録材を前記第1
ニップから前記第2ニップに導き、前記第2位置で前記
記録材を前記第1ニップのみを通過させることを特徴と
する請求項1記載の画像形成装置。 - 【請求項4】 前記記録材上に形成されたトナー画像
が、単色か多色かに応じて、前記切換え手段を切換える
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 【請求項5】 前記記録材の材質に応じて、前記切換え
手段を切換えることを特徴とする請求項1記載の画像形
成装置。 - 【請求項6】 前記記録材のサイズに応じて、前記切換
え手段を切換えることを特徴とする請求項1記載の画像
形成装置。 - 【請求項7】 定着後の画像の光沢度に応じて、前記切
換え手段を切換えることを特徴とする請求項1記載の画
像形成装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1292197A JPH10207283A (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 画像形成装置 |
US08/892,973 US5893019A (en) | 1996-07-15 | 1997-07-15 | Fusing device with rollers having different speeds, and image forming apparatus using same |
EP97112085A EP0819994B1 (en) | 1996-07-15 | 1997-07-15 | Fusing device and image forming apparatus |
DE69725656T DE69725656T2 (de) | 1996-07-15 | 1997-07-15 | Heizfixiervorrichtung und Bilderzeugungsgerät |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1292197A JPH10207283A (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10207283A true JPH10207283A (ja) | 1998-08-07 |
Family
ID=11818809
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1292197A Pending JPH10207283A (ja) | 1996-07-15 | 1997-01-27 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10207283A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016133766A (ja) * | 2015-01-22 | 2016-07-25 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置および定着装置 |
-
1997
- 1997-01-27 JP JP1292197A patent/JPH10207283A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016133766A (ja) * | 2015-01-22 | 2016-07-25 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置および定着装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040512 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040929 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |