JPH10204859A - 油回収装置 - Google Patents
油回収装置Info
- Publication number
- JPH10204859A JPH10204859A JP9007231A JP723197A JPH10204859A JP H10204859 A JPH10204859 A JP H10204859A JP 9007231 A JP9007231 A JP 9007231A JP 723197 A JP723197 A JP 723197A JP H10204859 A JPH10204859 A JP H10204859A
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- Japan
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- oil
- water
- suction pump
- storage container
- float
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
- Y02A20/20—Controlling water pollution; Waste water treatment
- Y02A20/204—Keeping clear the surface of open water from oil spills
Landscapes
- Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 陸から遠く離れた洋上に流出した油の回収も
可能であり、遠く離れた場所まで回収装置の運搬が容易
であり、且つ多量の流出油を現地で回収可能な油回収装
置を得る。 【解決手段】 水面に浮遊する油を吸引するサクション
ポンプ3と、このサクションポンプにより吸引した油水
混合物を油分と水分とに分離する油水分離容器5と、油
水分離容器により分離された油分を貯蔵する油貯蔵容器
10とから油回収装置が構成される。サクションポンプ
3は浮き子2により支持されて浮遊して、水面を浮遊す
る油を吸引し、油貯蔵容器10はサクションポンプとは
別に独立して水面に浮遊可能に構成される。サクション
ポンプ3により吸引した油水混合物はパイプライン4に
より油水分離容器に送られ、ここで分離された油分はパ
イプライン9により油貯蔵容器10に送り込まれる。
可能であり、遠く離れた場所まで回収装置の運搬が容易
であり、且つ多量の流出油を現地で回収可能な油回収装
置を得る。 【解決手段】 水面に浮遊する油を吸引するサクション
ポンプ3と、このサクションポンプにより吸引した油水
混合物を油分と水分とに分離する油水分離容器5と、油
水分離容器により分離された油分を貯蔵する油貯蔵容器
10とから油回収装置が構成される。サクションポンプ
3は浮き子2により支持されて浮遊して、水面を浮遊す
る油を吸引し、油貯蔵容器10はサクションポンプとは
別に独立して水面に浮遊可能に構成される。サクション
ポンプ3により吸引した油水混合物はパイプライン4に
より油水分離容器に送られ、ここで分離された油分はパ
イプライン9により油貯蔵容器10に送り込まれる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水中(海水中)に流
出して水面に浮遊する油を吸引して分離回収する装置に
関する。
出して水面に浮遊する油を吸引して分離回収する装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水中特に海水中に流出して水面に
浮遊する油、例えば、事故等によりタンカーから流出し
た石油を回収するために、オイルスキマーポンプを利用
して吸引した油を、陸上の分離用容器内にて油水の分離
処理をし、分離された油分をタンクに貯蔵したり、海上
の箱型船(ベッセル)に貯蔵したりする方法がとられて
きた。
浮遊する油、例えば、事故等によりタンカーから流出し
た石油を回収するために、オイルスキマーポンプを利用
して吸引した油を、陸上の分離用容器内にて油水の分離
処理をし、分離された油分をタンクに貯蔵したり、海上
の箱型船(ベッセル)に貯蔵したりする方法がとられて
きた。
【0003】しかるにこの方法は流出油が岸近くまで到
達して初めて利用することのできる方法であり、海岸や
磯に多大の被害をもたらし、油分が広範囲に拡散した後
に回収するため、効率も極めて悪い方法であった。ま
た、箱型船を移動させ沖合で回収する方法もあったが、
流出事故の場所に牽引していくのに時間がかかり、迅速
な処置には遠く及ばなかった。
達して初めて利用することのできる方法であり、海岸や
磯に多大の被害をもたらし、油分が広範囲に拡散した後
に回収するため、効率も極めて悪い方法であった。ま
た、箱型船を移動させ沖合で回収する方法もあったが、
流出事故の場所に牽引していくのに時間がかかり、迅速
な処置には遠く及ばなかった。
【0004】さらに、海岸や磯で柄杓により回収する方
法もあるが、多くの時間と人力を必要とし、問題であっ
た。この他、海面活性剤の散布により油分を水中に分散
させるという方法もあるが、水質汚濁に繋がる他、魚介
類にも悪い影響があり、推奨される方法ではなかった。
法もあるが、多くの時間と人力を必要とし、問題であっ
た。この他、海面活性剤の散布により油分を水中に分散
させるという方法もあるが、水質汚濁に繋がる他、魚介
類にも悪い影響があり、推奨される方法ではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】また、特開平6−10
334号公報には、油水分離装置による方法が提起され
ており、この方式は陸上からの回収には適している。し
かしながら、海上における回収の場合には、船体内に回
収油を貯蔵するため、回収油の貯蔵容量がかぎられてお
り、貯蔵容器が満タンとなる度に陸上の廃棄場所に移動
して油を廃棄場所に移す必要があるといった問題があ
る。このため、陸から遠く離れた海上で多量の油分を回
収するにはあまり適していない。
334号公報には、油水分離装置による方法が提起され
ており、この方式は陸上からの回収には適している。し
かしながら、海上における回収の場合には、船体内に回
収油を貯蔵するため、回収油の貯蔵容量がかぎられてお
り、貯蔵容器が満タンとなる度に陸上の廃棄場所に移動
して油を廃棄場所に移す必要があるといった問題があ
る。このため、陸から遠く離れた海上で多量の油分を回
収するにはあまり適していない。
【0006】本発明はこのようなことに鑑みたもので、
陸から遠く離れた洋上に流出した油の回収も可能であ
り、遠く離れた場所まで回収装置の運搬が容易であり、
且つ多量の流出油を現地で回収可能な油回収装置を提供
することを目的とする。
陸から遠く離れた洋上に流出した油の回収も可能であ
り、遠く離れた場所まで回収装置の運搬が容易であり、
且つ多量の流出油を現地で回収可能な油回収装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明の油回収装置は、水面に浮遊する油を吸引す
るサクションポンプと、このサクションポンプにより吸
引した油水混合物を油分と水分とに分離する油水分離手
段と、油水分離手段により分離された油分を貯蔵する油
貯蔵容器とから構成される。そして、サクションポンプ
は浮き子により支持されて浮遊して、その吸引口から水
面を浮遊する油を吸引するように構成され、油貯蔵容器
はサクションポンプとは別に独立して水面に浮遊可能に
構成され、サクションポンプにより吸引した油水混合物
は第1パイプ手段により油水分離手段に送られ、油水分
離手段により分離された油分は第2パイプ手段により油
貯蔵容器に送り込まれる。
め、本発明の油回収装置は、水面に浮遊する油を吸引す
るサクションポンプと、このサクションポンプにより吸
引した油水混合物を油分と水分とに分離する油水分離手
段と、油水分離手段により分離された油分を貯蔵する油
貯蔵容器とから構成される。そして、サクションポンプ
は浮き子により支持されて浮遊して、その吸引口から水
面を浮遊する油を吸引するように構成され、油貯蔵容器
はサクションポンプとは別に独立して水面に浮遊可能に
構成され、サクションポンプにより吸引した油水混合物
は第1パイプ手段により油水分離手段に送られ、油水分
離手段により分離された油分は第2パイプ手段により油
貯蔵容器に送り込まれる。
【0008】なお、サクションポンプが浮き子により支
持されて浮遊した状態において、浮き子内の空気量を調
整する手段を有し、この空気量調整によりサクションポ
ンプの吸引口の水面に対する位置調整が可能なようにす
るのが好ましい。
持されて浮遊した状態において、浮き子内の空気量を調
整する手段を有し、この空気量調整によりサクションポ
ンプの吸引口の水面に対する位置調整が可能なようにす
るのが好ましい。
【0009】また、サクションポンプ、油水分離手段、
油貯蔵容器および第1、第2パイプ手段を船体に搭載す
るようにしても良い。この場合には、油水分離手段は船
体上に設置され、サクションポンプおよび油貯蔵容器は
船体に搭載されて運搬される。そして、油回収現場にお
いては、サクションポンプおよび油貯蔵容器はそれぞれ
水面上に浮遊状態で置かれ、油分の吸引回収を行う。
油貯蔵容器および第1、第2パイプ手段を船体に搭載す
るようにしても良い。この場合には、油水分離手段は船
体上に設置され、サクションポンプおよび油貯蔵容器は
船体に搭載されて運搬される。そして、油回収現場にお
いては、サクションポンプおよび油貯蔵容器はそれぞれ
水面上に浮遊状態で置かれ、油分の吸引回収を行う。
【0010】この場合、油貯蔵容器は船体上に複数搭載
され、油貯蔵容器が回収油で満タンとなると、次の容器
を使用するのが好ましく、これにより大量の油の回収が
可能となる。なお、満タンとなった油貯蔵容器はそれ自
体水面に浮遊するので、これを牽引して回収場所に移動
させたりすればよい。このようなことから、油貯蔵容器
は折り畳み可能に構成するのが望ましい。この場合、容
器の表面の少なくとも一部を二重構造にし、この二重構
造の内部空間に気体もしくは液体を注入して容器形状を
保持するように構成することができる。
され、油貯蔵容器が回収油で満タンとなると、次の容器
を使用するのが好ましく、これにより大量の油の回収が
可能となる。なお、満タンとなった油貯蔵容器はそれ自
体水面に浮遊するので、これを牽引して回収場所に移動
させたりすればよい。このようなことから、油貯蔵容器
は折り畳み可能に構成するのが望ましい。この場合、容
器の表面の少なくとも一部を二重構造にし、この二重構
造の内部空間に気体もしくは液体を注入して容器形状を
保持するように構成することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の油
回収装置の好ましい実施形態について説明する。この回
収装置は、ナイロン製の球形の3個の浮き子2により浮
遊状態で保持されたスクリュウ型ポンプからなるサクシ
ョンポンプ3を具備する。サクションポンプ3の上部に
吸い込み口1があり、ポンプ3は第1パイプライン(ホ
ース)4を介して油水分離用容器5に接続されている。
このため、ポンプ3により吸引された油水混合物13は
第1パイプライン4を通って分離用容器5に送られる。
回収装置の好ましい実施形態について説明する。この回
収装置は、ナイロン製の球形の3個の浮き子2により浮
遊状態で保持されたスクリュウ型ポンプからなるサクシ
ョンポンプ3を具備する。サクションポンプ3の上部に
吸い込み口1があり、ポンプ3は第1パイプライン(ホ
ース)4を介して油水分離用容器5に接続されている。
このため、ポンプ3により吸引された油水混合物13は
第1パイプライン4を通って分離用容器5に送られる。
【0012】なお、浮き子2の数は3個に限られず、こ
れ以上でも良い。また、この浮き子2内の空気量を調整
可能となし、この調整により浮き子2に保持されたサク
ションポンプ3の水面に対する浮遊上下位置を調整し、
吸い込み口1の位置調整を行えるようにするのが好まし
い。これにより、吸い込み口1を最適な位置になるよう
に調整し効率の良い吸い込みを行うことができる。
れ以上でも良い。また、この浮き子2内の空気量を調整
可能となし、この調整により浮き子2に保持されたサク
ションポンプ3の水面に対する浮遊上下位置を調整し、
吸い込み口1の位置調整を行えるようにするのが好まし
い。これにより、吸い込み口1を最適な位置になるよう
に調整し効率の良い吸い込みを行うことができる。
【0013】この分離用容器5はステンレス製で、内容
積が10,000リットルで内部にポリプロピレン製の
波板状のプレートセパレータ6が組み込まれており、船
体50に固定設置されている。また、容器5の上部に油
抜き出し口7が設けられるとともに、容器5の下部に水
抜き出し口8が設けられている。上記のように容器内に
送られた油水混合物はプレートセバレータ6により油分
と水分とに分離され、油分は油抜き出し口7からこれに
繋がる第2パイプライン9に送りこまれ、水分は水抜き
出し口8から海中に放出される。なお、第2パイプライ
ン9は海面を浮遊する油貯蔵容器10に繋がり、上記油
分は油貯蔵容器10内に送り込まれる。なお、ここでは
プレートセバレータを用いて油水分離を行う例を示した
が、油水分離を行う手段はこれに限られるものではな
い。
積が10,000リットルで内部にポリプロピレン製の
波板状のプレートセパレータ6が組み込まれており、船
体50に固定設置されている。また、容器5の上部に油
抜き出し口7が設けられるとともに、容器5の下部に水
抜き出し口8が設けられている。上記のように容器内に
送られた油水混合物はプレートセバレータ6により油分
と水分とに分離され、油分は油抜き出し口7からこれに
繋がる第2パイプライン9に送りこまれ、水分は水抜き
出し口8から海中に放出される。なお、第2パイプライ
ン9は海面を浮遊する油貯蔵容器10に繋がり、上記油
分は油貯蔵容器10内に送り込まれる。なお、ここでは
プレートセバレータを用いて油水分離を行う例を示した
が、油水分離を行う手段はこれに限られるものではな
い。
【0014】油貯蔵容器10は、ナイロン製で網により
強化された容積100キロリットルの折り畳み可能な容
器である。その上部に設けられて第2パイプライン10
と繋がる流入口14の周りにはドーナッツ状の浮き輪1
1が接続されており、これにより油貯蔵容器10は海中
に沈むことなく安定して浮遊し、流入口14は海面上に
突出する。
強化された容積100キロリットルの折り畳み可能な容
器である。その上部に設けられて第2パイプライン10
と繋がる流入口14の周りにはドーナッツ状の浮き輪1
1が接続されており、これにより油貯蔵容器10は海中
に沈むことなく安定して浮遊し、流入口14は海面上に
突出する。
【0015】サクションポンプ3および油貯蔵容器10
は船体50に搭載されて油回収現場まで搬送され、現場
において海中に置かれて油の回収が行われる。このと
き、油貯蔵容器10は折り畳み可能であり、コンパクト
に折り畳まれた状態で複数の容器10が船体50内に搭
載されて搬送される。このように折り畳まれた容器10
を現場で所定の形状にするために、容器10は二重構造
12となっている。このため、現場において二重構造の
内部空間に空気もしくは水を注入して所定の形状に変形
される。なお、この例では容器10の全体を二重構造に
しているが、リブ状の二重構造を設ける等、部分的に二
重構造として容器形状を保持するようにしても良い。
は船体50に搭載されて油回収現場まで搬送され、現場
において海中に置かれて油の回収が行われる。このと
き、油貯蔵容器10は折り畳み可能であり、コンパクト
に折り畳まれた状態で複数の容器10が船体50内に搭
載されて搬送される。このように折り畳まれた容器10
を現場で所定の形状にするために、容器10は二重構造
12となっている。このため、現場において二重構造の
内部空間に空気もしくは水を注入して所定の形状に変形
される。なお、この例では容器10の全体を二重構造に
しているが、リブ状の二重構造を設ける等、部分的に二
重構造として容器形状を保持するようにしても良い。
【0016】次に、上記のような構成の油回収装置によ
る油の回収作業を説明する。回収作業を行うときには、
まず、サクションポンプ3(これを浮遊させる浮き子2
も含む)、折り畳んだ状態の複数の油貯蔵容器10、パ
イプライン4,9等を船体50に搭載し、油の回収現場
まで船体50を移動させる。
る油の回収作業を説明する。回収作業を行うときには、
まず、サクションポンプ3(これを浮遊させる浮き子2
も含む)、折り畳んだ状態の複数の油貯蔵容器10、パ
イプライン4,9等を船体50に搭載し、油の回収現場
まで船体50を移動させる。
【0017】現場に到着すると、浮き子2に保持された
状態でサクションポンプ3を海面上に浮遊させる。この
とき第1パイプライン4を介してサクションポンプ3と
分離用容器5とが接続される。同時に折り畳み可能な油
貯蔵用容器10も二重構造内に空気もしくは水を入れて
容器上に成形した後、海中に置かれ、浮き輪11により
水面に浮かんだ状態となる。なお、最初は容器10の内
部空間が空であるため、二重構造内への空気などの供給
は、内部に分離油がたまるにつれて行うようにしても良
い。
状態でサクションポンプ3を海面上に浮遊させる。この
とき第1パイプライン4を介してサクションポンプ3と
分離用容器5とが接続される。同時に折り畳み可能な油
貯蔵用容器10も二重構造内に空気もしくは水を入れて
容器上に成形した後、海中に置かれ、浮き輪11により
水面に浮かんだ状態となる。なお、最初は容器10の内
部空間が空であるため、二重構造内への空気などの供給
は、内部に分離油がたまるにつれて行うようにしても良
い。
【0018】この状態でサクションポンプ3がエンジ
ン、電気モータ等により駆動されて海面に漂う油の吸引
が開始される。サクションポンプ3により吸引された油
水混合物13は第1パイプライン4を介して分離用容器
5に送られ、内部のプレートセパレータ6を通って連続
的に油水分離が行われる。分離された水分16はそのま
ま海中に戻され、油分15は第2パイプライン9を通っ
て油貯蔵用容器10に送られて貯蔵される。
ン、電気モータ等により駆動されて海面に漂う油の吸引
が開始される。サクションポンプ3により吸引された油
水混合物13は第1パイプライン4を介して分離用容器
5に送られ、内部のプレートセパレータ6を通って連続
的に油水分離が行われる。分離された水分16はそのま
ま海中に戻され、油分15は第2パイプライン9を通っ
て油貯蔵用容器10に送られて貯蔵される。
【0019】この容器10は折り畳み可能であるため、
一隻の船体50に多数の容器10が搭載されているが、
容器10内に回収油が満たされると、入口14を閉じて
そのまま海面に浮遊させ、これを船体50により牽引し
て所定の回収場所に運搬する。このため、船体50には
油の回収タンクが不要であり、小型の船体50でも大量
の油の回収が可能となる。
一隻の船体50に多数の容器10が搭載されているが、
容器10内に回収油が満たされると、入口14を閉じて
そのまま海面に浮遊させ、これを船体50により牽引し
て所定の回収場所に運搬する。このため、船体50には
油の回収タンクが不要であり、小型の船体50でも大量
の油の回収が可能となる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
サクションポンプは浮き子により支持されて浮遊して、
その吸引口から水面を浮遊する油を吸引するように構成
され、油貯蔵容器はサクションポンプとは別に独立して
水面に浮遊可能に構成されているのので、サクションポ
ンプにより効率のよい吸引が可能である。また、油貯蔵
容器を水中に浮遊させた状態で牽引運搬が可能であるの
で、船体に回収油タンクが不要であり、小さな船舶で大
量の流出油回収が可能である。
サクションポンプは浮き子により支持されて浮遊して、
その吸引口から水面を浮遊する油を吸引するように構成
され、油貯蔵容器はサクションポンプとは別に独立して
水面に浮遊可能に構成されているのので、サクションポ
ンプにより効率のよい吸引が可能である。また、油貯蔵
容器を水中に浮遊させた状態で牽引運搬が可能であるの
で、船体に回収油タンクが不要であり、小さな船舶で大
量の流出油回収が可能である。
【0021】なお、サクションポンプが浮き子により支
持されて浮遊した状態において、浮き子内の空気量を調
整する手段を有し、この空気量調整によりサクションポ
ンプの吸引口の水面に対する位置調整が可能なようにす
れば、油の種類、浮遊状態等に応じて最適な吸引が可能
である。
持されて浮遊した状態において、浮き子内の空気量を調
整する手段を有し、この空気量調整によりサクションポ
ンプの吸引口の水面に対する位置調整が可能なようにす
れば、油の種類、浮遊状態等に応じて最適な吸引が可能
である。
【図1】本発明に係る油回収装置構成を示す概略図であ
る。
る。
2 浮き子 3 サクションポンプ 5 分離用容器 6 プレートセパレータ 10 油貯蔵容器 50 船体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩谷 憲一 神奈川県川崎市宮前区東有馬2−1−22 和興産業株式会社川崎事業所内
Claims (4)
- 【請求項1】 水面に浮遊する油を吸引するサクション
ポンプと、 このサクションポンプにより吸引した油水混合物を油分
と水分とに分離する油水分離手段と、 前記油水分離手段により分離された油分を貯蔵する油貯
蔵容器とからなり、 前記サクションポンプが浮き子により支持されて浮遊し
て、その吸引口から水面を浮遊する油を吸引するように
構成され、 前記油貯蔵容器は前記サクションポンプとは別に独立し
て水面に浮遊可能に構成され、 前記サクションポンプと前記油水分離手段を繋いで油水
混合物を送る第1パイプ手段、および前記油水分離手段
と前記油貯蔵容器を繋いで油分を送る第2パイプ手段を
備えることを特徴とする油回収装置。 - 【請求項2】 前記サクションポンプが前記浮き子によ
り支持されて浮遊した状態において、前記浮き子内の空
気量を調整する手段を有し、この空気量調整により前記
サクションポンプの吸引口の水面に対する位置調整が可
能であることを特徴とする請求項1に記載の油回収装
置。 - 【請求項3】 前記サクションポンプ、前記油水分離手
段、前記油貯蔵容器および前記第1、第2パイプ手段を
搭載する船体を備え、 前記油水分離手段は前記船体上に設置され、 前記サクションポンプおよび前記油貯蔵容器は前記船体
に搭載されて運搬可能であるとともに油回収現場におい
て水面上に浮遊状態で位置して油分の吸引回収を行うよ
うになっていることを特徴とする請求項1もしくは2に
記載の油回収装置。 - 【請求項4】 前記油貯蔵容器が折り畳み可能であり、
その表面の少なくとも一部が二重構造であり、この二重
構造の内部空間に気体もしくは液体を注入して容器形状
を保持するようになっていることを特徴とする請求項1
〜3のいずれかに記載の油回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9007231A JPH10204859A (ja) | 1997-01-20 | 1997-01-20 | 油回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9007231A JPH10204859A (ja) | 1997-01-20 | 1997-01-20 | 油回収装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10204859A true JPH10204859A (ja) | 1998-08-04 |
Family
ID=11660231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9007231A Pending JPH10204859A (ja) | 1997-01-20 | 1997-01-20 | 油回収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10204859A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103276707A (zh) * | 2013-05-14 | 2013-09-04 | 中国科学技术大学 | 一种浮油收集设备及其制备方法和应用 |
CN109306682A (zh) * | 2017-09-01 | 2019-02-05 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种水面浮油清理装置 |
JP2020157202A (ja) * | 2019-03-25 | 2020-10-01 | 華南理工大学 | 石油汚染水域を処理する現場制御設備 |
CN115324006A (zh) * | 2022-07-18 | 2022-11-11 | 滨州学院 | 一种海洋油污回收装置 |
-
1997
- 1997-01-20 JP JP9007231A patent/JPH10204859A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103276707A (zh) * | 2013-05-14 | 2013-09-04 | 中国科学技术大学 | 一种浮油收集设备及其制备方法和应用 |
CN109306682A (zh) * | 2017-09-01 | 2019-02-05 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种水面浮油清理装置 |
JP2020157202A (ja) * | 2019-03-25 | 2020-10-01 | 華南理工大学 | 石油汚染水域を処理する現場制御設備 |
CN115324006A (zh) * | 2022-07-18 | 2022-11-11 | 滨州学院 | 一种海洋油污回收装置 |
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