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JPH10200406A - Pll回路 - Google Patents

Pll回路

Info

Publication number
JPH10200406A
JPH10200406A JP9011891A JP1189197A JPH10200406A JP H10200406 A JPH10200406 A JP H10200406A JP 9011891 A JP9011891 A JP 9011891A JP 1189197 A JP1189197 A JP 1189197A JP H10200406 A JPH10200406 A JP H10200406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
voltage
signal
frequency
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9011891A
Other languages
English (en)
Inventor
啓行 ▲たか▼橋
Hiroyuki Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP9011891A priority Critical patent/JPH10200406A/ja
Publication of JPH10200406A publication Critical patent/JPH10200406A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 位相周波数比較器のアンロックが検出された
とき,チャージポンプ以降のループをバイパスして発振
器の段数を切り替えて,ループの応答速度を改善すると
共に,電圧制御発振器の特性が変化した場合でも発振器
の段数をフィードバックループを構成して自動的に切り
替えることにより,素子ばらつきや電源電圧変動,温度
温度の影響を受けにくくする。 【解決手段】 電圧制御発振器100が,制御部104
からの出力信号を入力する2個以上の発振器105〜1
08およびスイッチ109〜112とから構成され,さ
らに位相周波数比較器101からの出力信号を入力とす
るアンロック検出回路115と,アンロック検出回路1
15からの出力と外部からの周波数切り替え信号とを入
力し,スイッチ109〜112を制御する信号を選択・
出力するセレクタ114とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は,シングルチップの
マクロコンピュータなどの内部で用いられるクロック発
生回路に含まれるPLL(フェイズロックドループ)回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は,従来におけるPLL回路の構成
を示すブロック図である。図において,101は外部か
らの入力信号S1(fref)と可変分周器出力信号S
2とを入力し,その位相および周波数差を検出して出力
する位相周波数比較器,102は位相周波数比較器10
1からの出力信号を入力し,電流に変換するチャージポ
ンプ,103はチャージポンプ102からの出力電流を
電圧に変換するラグあるいはラグリード型のループフィ
ルタ,104はループフィルタ103からの出力を後述
する電圧制御発振器の入力信号に変換する制御部であ
る。
【0003】また,100は入力電圧に応じて出力周波
数が変化する電圧制御発振器(VCO)であり,発振器
(OSC1〜OSC4)105〜108と,分周比選択
信号S3で制御されるスイッチ109〜112(以下,
SW1〜SW4という)とから構成されている。
【0004】また,113は外部からの分周比選択信号
S3(SEL)が入力される可変分周器,114は分周
比選択信号S4を出力するセレクタである。
【0005】分周比選択信号S3は,セレクタ114を
介して電圧制御発振器100と可変分周器113の両方
に入力され,出力信号S4の周波数を切り替える。この
PLL回路の目的は,システム全体の動作のタイムベー
スであるシステムクロックfrefを入力信号とし,こ
れを周波数逓倍した出力信号foutを得ることであ
る。以下,その動作を説明する。
【0006】位相周波数比較器101には入力信号S1
と可変分周器113からの出力信号S2が入力され,こ
の2つの入力信号間の位相および周波数差に応じた信号
が出力される。チャージポンプ102には位相周波数比
較器101からの出力信号が入力され,入力信号S1に
対し,可変分周器113からの出力信号S2の周波数あ
るいは位相が大きいあるいは進んでいる場合は電流を吸
い込み,また,これと反対の場合は電流を吐き出す。
【0007】ループフィルタ103にはチャージポンプ
102からの電流が入力され,フィルタリングされたア
ナログ電圧が出力される。電圧制御発振器100にはル
ープフィルタ103からの出力信号およびセレクタ11
4から分周比選択信号S3が入力される。
【0008】ループフィルタ103から入力されるアナ
ログ電圧に対しては,これに応じた出力周波数の信号が
出力され,分周比選択信号S3に対してはデジタルで出
力信号を切り替える。可変分周器113には出力信号S
4および分周比選択信号S3が入力され,電圧制御発振
器100の出力信号を分周して出力する。分周比は分周
比選択信号S3により切り替えられる。
【0009】以上のように,PLL回路では入力信号S
1と可変分周器113からの出力信号S2の位相,およ
び周波数が同じになるようなフィードバック制御が行わ
れている。
【0010】次に,電圧制御発振器100について述べ
る。ループフィルタ103から入力されるアナログ電圧
は制御部104に入力され,制御信号が出力される。こ
の制御信号は発振器OSC1〜OSC4に入力され,制
御部104の入力電圧に応じて発振周波数が変化する。
スイッチSW1〜SW4は電圧制御発振器100の動作
周波数範囲を選択するために設けられており,高周波で
発振させる場合にはスイッチSW1を選択し,低周波で
発振させる場合にはスイッチSW4を選択する。
【0011】さて,従来のPLL回路は発振周波数を切
り替えるとループゲインが変化するため,系全体の応答
も変化し,安定性が損なわれる場合が生じるという問題
点もあった。そこで,このような問題点を解消するため
に,以下の図6に示すように,発振周波数を切り替える
と同時に,ループフィルタも切り替え,閉ループ伝達特
性をなるべく一定にしている。
【0012】図6は,従来におけるPLL回路の構成を
示すブロック図である。図において,基本的な動作は前
述した図5と同様であるが,構成としてループフィルタ
103a,103bの2組もち,これを分周比選択信号
SELによりスイッチ601(SW5)で切り替えてい
る点が異なる。
【0013】このような構成は,出力周波数を切り替え
たとき,電圧制御発振器100の伝達特性が変わってし
まう場合に必要となる。すなわち,ループフィルタの特
性はフィードバックループ内の各ブロックの伝達特性と
PLL回路全体の所望の特性から決定されるものであ
り,あるブロックの伝達特性が変わってしまうような場
合は2組のループフィルタ103a,103bを切り替
えて使用する。
【0014】また,上記のようなPLL回路に関連する
参考技術文献として,たとえば特開平6−260932
号公報が開示されている。ここではループフィルタとそ
れに対応する電圧制御発振器をそれぞれ2組もち,これ
らを出力周波数に応じて切り替えている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記に
示されるような従来のPLL回路(図5,特開平6−2
60932号公報)にあっては,まず,ループの応答が
遅いため,発振周波数を高周波から低周波に切り替える
のに時間がかかるという問題点があった。また,発振器
OSCの段数で発振周波数を切り替えているため,各段
毎の特性をそろえる必要があり,さらに素子ばらつき,
電源電圧変動および温度変動に対する影響を受けにくい
構成にしなければならないという問題点があった。
【0016】また,図6に示されるような従来のPLL
回路にあっては,ループフィルタにはコンデンサが含ま
れているため,回路規模の増大を招来させてしまうとい
う問題点があった。また,回路規模の増大を回避するた
めにループフィルタを1種類のみとした場合は,出力周
波数を切り替えたときに前述したように,閉ループ伝達
特性が変わるため,高周波出力時および低周波出力時の
両方で安定動作させるのは困難である。
【0017】さらに,従来のPLL回路におけるループ
フィルタは抵抗とコンデンサ(あるいはアンプを含む)
から構成されているため,モノシリック化した場合は前
述したように回路規模の増大を招来させてしまうという
問題点があった。また,ループフィルタの定数は絶対値
で効いてくるため,素子ばらつきの影響が大きく,かつ
温度依存性も高く,さらにはノイズの影響を受けやすい
という問題点があった。
【0018】また,一般的にPLLが安定状態のとき,
電圧制御発振器の入力電圧は,電源電圧の1/2付近で
あることが望ましい。しかしながら,素子ばらつき,あ
るいは電源電圧変動および温度変動の影響を受けて,グ
ランドレベルあるいは電源電圧レベル付近にまで電圧制
御発振器の入力電圧が変動するため,動作が不安定にな
ってしまうと共に,最悪の場合は安定点から外れてしま
うという問題点があった。
【0019】本発明は,上記に鑑みてなされたものであ
って,位相周波数比較器のアンロックが検出されたと
き,チャージポンプ以降のループをバイパスして発振器
の段数を切り替えることにより,ループの応答速度を改
善すると共に,電圧制御発振器の特性が変化した場合で
も発振器の段数をフィードバックループを構成して自動
的に切り替えることにより,素子ばらつきの影響,ある
いは電源電圧変動や温度温度の影響を受けにくいPLL
回路を提供することを第1の目的とする。
【0020】また,チャージアンプとループフィルタを
デジタル回路で構成することにより,発振周波数の切り
替え時に発生する系の不安定化を回避し,またループフ
ィルタに含まれる抵抗・コンデンサあるいはアンプなど
の素子ばらつきや温度依存性の軽減,ノイズの影響を回
避することを第2の目的とする。
【0021】また,任意に設定したバイアス電圧とルー
プフィルタの出力電圧とが等しくなるように制御部を制
御することにより,電源電圧変動の入力電圧を設定電圧
付近で動作させることが可能なPLL回路を提供するこ
とを第3の目的とする。
【0022】また,上記第2および第3の目的を同時に
実現することを第4の目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,請求項1に係るPLL回路にあっては,分周比が
可変である可変分周器と,入力電圧に応じて出力周波数
が変化する電圧制御発振器と,外部からの基準信号と前
記可変分周器の可変分周器出力信号とを入力し,その位
相および周波数差を検出して出力する位相周波数比較器
と,前記位相周波数比較器からの出力を電流に変換する
チャージポンプと,前記チャージポンプからの出力電流
を電圧に変換するループフィルタと,前記ループフィル
タからの出力を前記電圧制御発振器の入力信号に変換す
る変換手段と,を備えたPLL回路において,前記電圧
制御発振器が,前記変換手段からの出力信号を入力する
2個以上の発振器および切り替えスイッチとから構成さ
れ,さらに前記位相周波数比較器からの出力信号を入力
とする検出部と,前記検出部からの出力と外部からの周
波数切り替え信号とを入力し,前記切り替えスイッチを
制御する信号を選択・出力するセレクタと,を備えたも
のである。
【0024】すなわち,位相周波数比較器でアンロック
が検出されたとき,チャージポンプ以降のループをバイ
パスして発振器の段数を切り替えることにより,ループ
の応答速度を改善し,さらに電圧制御発振器の特性が変
化した場合でも発振器の段数をフィードバックループを
構成して自動的に切り替えることにより,素子ばらつき
の影響,あるいは電源電圧変動や温度変動の影響を受け
にくくする。
【0025】また,請求項2に係るPLL回路にあって
は,前記チャージポンプと前記ループフィルタとが,デ
ジタルフィルタとD/Aコンバータとで構成されるもの
である。
【0026】すなわち,チャージポンプとループフィル
タとをデジタル回路で構成することにより,発振周波数
の切り替え時に発生する系の安定性に関する問題が回避
され,さらにループフィルタに含まれる抵抗やコンデン
サ(あるいはアンプを含む)の素子ばらつきの影響や温
度依存性を軽減させ,およびノイズの影響を受けにくく
する。
【0027】また,請求項3に係るPLL回路にあって
は,前記ループフィルタからの出力と基準電圧の差分と
を増幅し,前記変換手段に出力する増幅器と,前記増幅
器を制御するロジック回路と,を備えたものである。
【0028】すなわち,任意に設定したバイアス電圧と
ループフィルタの出力電圧とが等しきなるように制御部
を制御することにより,素子バラツキの影響や電源電圧
依存性を軽減させ,および電圧制御発振器の入力電圧の
変動を抑制する。
【0029】また,請求項4に係るPLL回路にあって
は,前記デジタルフィルタからの出力および基準データ
を入力するコンパレータと,前記コンパレータの出力を
入力とし,前記D/Aコンバータに出力するロジック回
路と,を備えたものである。
【0030】すなわち,上記請求項2および請求項3の
両方を兼ね備えることにより,ノイズに強く,しかも温
度変動あるいは電源電圧変動が生じた場合でも,理想的
な条件でPLLを動作させることが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下,本発明のPLL回路につい
て添付図面を参照し,〔実施の形態1〕,〔実施の形態
2〕,〔実施の形態3〕,〔実施の形態4〕の順に詳細
に説明する。
【0032】〔実施の形態1〕 (実施の形態1の構成)図1は,実施の形態1に係るP
LL回路の構成を示すブロック図である。なお,このP
LL回路は,前述した図5と同様の要素はそのまま用い
るものとする。以下,重複する部分を含めて説明する。
【0033】図1において,101は外部からの基準信
号S1と可変分周器出力信号S2とを入力し,その位相
および周波数差を検出して出力する位相周波数比較器,
102は位相周波数比較器101からの出力を電流に変
換するチャージポンプ,103はチャージポンプ102
からの出力電流を電圧に変換するループフィルタ,10
4はループフィルタ103からの出力を電圧制御発振器
の入力信号に変換する変換手段としての制御部である。
【0034】また,100は入力電圧に応じて出力周波
数が変化する電圧制御発振器(VCO)であり,発振器
(OSC1〜OSC4)105〜108と,スイッチ
(SW1〜SW4)109〜112とから構成されてい
る。
【0035】また,113は分周比が可変である可変分
周器,114は後述するアンロック検出回路からの出力
と外部からの周波数切り替え信号を入力としてスイッチ
SW1〜SW4を制御する信号を出力するセレクタ,1
15は位相周波数比較器101からの出力を入力し,位
相周波数比較器101のアンロックを検出するアンロッ
ク検出回路,116はアンロック検出回路115の出力
(UP/DOWN)に応じたカウントを実行し,所定値
に達した場合にその値をセレクタ114に与えるアップ
/ダウンカウンタである。
【0036】(実施の形態1の動作)次に,以上のよう
に構成されたPLL回路の動作について説明する。ま
ず,スイッチの切り替えについて述べると,分周比選択
信号S3(SEL)は2ビットの信号線で,SEL=0
のときスイッチSW1がオン,以下SEL=1のときス
イッチSW2がオン,SEL=2のときスイッチSW3
がオン,SEL=3のときスイッチSW4がオンとな
る。また,スイッチSW1〜SW4は同時に2つ以上オ
ンすることがないものとする。
【0037】また,この実施の形態では出力周波数が2
通りに設定可能であるとする。高周波数側はスイッチS
W2がオン,低周波数側はスイッチSW3がオンである
とする。アップ/ダウンカウンタ116はアンロック検
出回路115からの出力がUPであればカントアップ
し,DOWNであればカウントダウンする。そして,所
定の回数以上カウントアップあるはカウントダウンする
と,アップ/ダウンカウンタ116はセレクタ114に
信号を出力し,セレクタ114がオンしているスイッチ
SW1〜SW4の切り替えを行う。
【0038】すなわち,カウントアップ時にはスイッチ
の番号の小さい方へ(たとえば,現在スイッチSW2が
オンであればスイッチSW1に),カウントダウン時に
は番号の大きい方へ(たとえば,現在スイッチSW2が
オンであればスイッチSW3に)切り替えられる。
【0039】さて,ここで初期状態では低周波数側で動
作されているものする。すなわち,スイッチSW3がオ
ンとなっている。位相周波数比較器101の出力は,し
ばらくの間UP側がオンのままの状態となる。これによ
りセレクタ114はオンとなっているスイッチSW3を
スイッチSW2に切り替える。この切り替えられるまで
の時間はループフィルタ103の電圧が上昇するよりも
速いものとする。
【0040】SW2に切り替わると,電圧制御発振器1
00の出力周波数は当然大きくなるので,位相周波数比
較器101の出力は,UP,DOWN側共に出力されな
い状態(ハイインピーダンス状態)か,あるいはDOW
N側が出力される状態になる。ハイインピーダンス状態
になれば,アップ/ダウンカウンタ116が停止するの
で,通常のループが形成される。一方,上記とは反対
に,周波数が上がり過ぎた状態になればアップ/ダウン
カウンタ116はダウンカウントを開始し,再びスイッ
チSW3がオンとなる。
【0041】上記動作は,温度変動および電源電圧変動
により電圧制御発振器100の発振周波数が変化した場
合でも自動的に行われる動作である。したがって,位相
周波数比較器101のアンロックが検出されたとき,チ
ャージポンプ102以降のループをバイパスして,発振
器105〜108の段数を切り替えることでループの応
答速度を改善し,さらに電圧制御発振器100の特性が
変化した場合でも発振器の段数をフィードバックループ
を構成して自動的に切り替えることにより,素子ばらつ
きの影響,あるいは電源電圧変動や温度変動による影響
を受けにくくすることができる。
【0042】〔実施の形態2〕 (実施の形態2の構成)図2は,実施の形態2に係るP
LL回路の構成を示すブロック図である。本回路は,前
述した実施の形態1の図1に対し,チャージポンプ10
2およびループフィルタ103をデジタルフィルタ20
1とD/Aコンバータ202で構成し,他の構成は図1
と同様とする。したがって,他の構成要素およびその機
能は実施の形態1と同様であるので,図1と同一符号を
付し,その説明は省略する。
【0043】(実施の形態2の動作)次に,以上のよう
に構成されたPLL回路の動作について,その特徴とな
る部分を説明する。ここでフィルタ定数はデジタルデー
タを設定する。デジタルフィルタ201の特性は素子の
ばらつき,電源電圧依存性,温度依存性がない。このた
め,これらに起因する問題が基本的に発生しなくなる。
さらに,デジタル回路であるので,耐ノイズ性がアナロ
グ回路で構成した場合に比べて数段アップし,ノイズの
問題も解消される。
【0044】〔実施の形態3〕 (実施の形態3の構成)図3は,実施の形態3に係るP
LL回路の構成を示すブロック図である。本回路は,前
述した実施の形態1の図1に対し,ループフィルタ10
3と制御部104との間に,ループフィルタ103の出
力に追従するモードと直前のアナログ出力電圧を保持す
るホールドモードをもつ増幅器301を接続し,さらに
増幅器301を制御するロジック回路302を付加して
構成し,他の構成は図1と同様とする。
【0045】また,バイアス電圧Vbを反転入力,ルー
プフィルタ103の出力を非反転入力とする。したがっ
て,他の構成要素およびその機能は実施の形態1と同様
であるので,図1と同一符号を付し,その説明は省略す
る。
【0046】(実施の形態3の動作)次に,以上のよう
に構成されたPLL回路の動作について,その特徴とな
る部分を説明する。ロジック回路302には間欠的にモ
ードを切り替える信号が入力される。追従するモードに
なると,ループフィルタ103の出力が設定したバイア
ス電圧Vbになるように制御部104が制御される。
【0047】次に,ホールドモードに入り,PLLは通
常動作となる。そして,この動作が繰り返し実行される
ことで,ループフィルタ103の出力電圧がほぼVbに
なる。
【0048】すなわち,任意に設定したバイアス電圧V
bとループフィルタ103の出力電圧とを等しくなるよ
うに制御部104を制御することで,電圧制御発振器1
00の入力電圧を設定電圧付近で動作させることができ
る。したがって,温度変動あるいは電源電圧変動が生じ
た場合でも,理想的な条件でPLLを動作させることが
できる。
【0049】〔実施の形態4〕 (実施の形態4の構成)図4は,実施の形態4に係るP
LL回路の構成を示すブロック図である。本回路は,前
述した実施の形態2の図2および実施の形態3の図3の
両方の構成を有している。すなわち,基準データとデジ
タルフィルタ201の出力を入力するコンパレータ40
1と,コンパレータ401の出力を入力とし,D/Aコ
ンバータ202に出力するロジック回路402とを設け
た構成となっている。したがって,他の構成要素および
その機能は実施の形態3と同様であるので図3と同一符
号を付し,その説明は省略する。
【0050】(実施の形態4の動作)次に,以上のよう
に構成されたPLL回路の動作について,その特徴とな
る部分を説明する。この回路の基本的な動作は前述した
実施の形態3と同様であり,アナログ信号がデジタル信
号に置き換わるものである。したがって,ノイズに強
く,しかも温度変動あるいは電源電圧変動が生じた場合
でも,理想的な条件でPLLを動作させることができ
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように,本発明に係るPL
L回路(請求項1)によれば,位相周波数比較器でアン
ロックが検出されたとき,チャージポンプ以降のループ
をバイパスして発振器の段数を切り替えるため,ループ
の応答速度を改善することができ,さらに電圧制御発振
器の特性が変化した場合でも発振器の段数をフィードバ
ックループを構成して自動的に切り替えるため,素子ば
らつきの影響,あるいは電源電圧変動や温度変動の影響
を受けにくくすることができる。
【0052】また,本発明に係るPLL回路(請求項
2)によれば,チャージポンプとループフィルタとをデ
ジタル回路で構成するため,発振周波数の切り替え時に
発生する系の安定性に関する問題を回避することがで
き,さらにループフィルタに含まれる抵抗やコンデンサ
(あるいはアンプを含む)の素子ばらつきの影響や温度
依存性が軽減すると共にノイズの影響を受けにくくする
ことができる。
【0053】また,本発明に係るPLL回路(請求項
3)によれば,任意に設定したバイアス電圧とループフ
ィルタの出力電圧とが等しきなるように制御部を制御す
るため,素子バラツキの影響や電源電圧依存性が軽減す
ると共に電圧制御発振器の入力電圧の変動を抑制するこ
とができる。
【0054】また,本発明に係るPLL回路(請求項
4)によれば,上記請求項2および請求項3の両方を兼
ね備えるため,ノイズに強く,しかも温度変動あるいは
電源電圧変動が生じた場合でも,理想的な条件でPLL
を動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係るPLL回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】実施の形態2に係るPLL回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】実施の形態3に係るPLL回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】実施の形態4に係るPLL回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図5】従来におけるPLL回路の構成を示すブロック
図である。
【図6】従来におけるPLL回路の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
100 電圧制御発振器 101 位相周波数比較器 102 チャージポンプ 103 ループフィルタ 104 制御部 105〜108 発振器(OSC1〜OSC4) 109〜112 SW1〜SW4 114 セレクタ 115 アンロック検出回路 116 アップ/ダウンカウンタ 201 デジタルフィルタ 202 D/Aコンバータ 301 増幅器 302,402 ロジック回路 401 コンパレータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分周比が可変である可変分周器と,入力
    電圧に応じて出力周波数が変化する電圧制御発振器と,
    外部からの基準信号と前記可変分周器の可変分周器出力
    信号とを入力し,その位相および周波数差を検出して出
    力する位相周波数比較器と,前記位相周波数比較器から
    の出力を電流に変換するチャージポンプと,前記チャー
    ジポンプからの出力電流を電圧に変換するループフィル
    タと,前記ループフィルタからの出力を前記電圧制御発
    振器の入力信号に変換する変換手段と,を備えたPLL
    回路において,前記電圧制御発振器が,前記変換手段か
    らの出力信号を入力する2個以上の発振器および切り替
    えスイッチとから構成され,さらに前記位相周波数比較
    器からの出力信号を入力とする検出部と,前記検出部か
    らの出力と外部からの周波数切り替え信号とを入力し,
    前記切り替えスイッチを制御する信号を選択・出力する
    セレクタと,を備えたことを特徴とするPLL回路。
  2. 【請求項2】 前記チャージポンプと前記ループフィル
    タとが,デジタルフィルタとD/Aコンバータとで構成
    されることを特徴とする請求項1に記載のPLL回路。
  3. 【請求項3】 前記ループフィルタからの出力と基準電
    圧の差分とを増幅し,前記変換手段に出力する増幅器
    と,前記増幅器を制御するロジック回路と,を備えたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のPLL回路。
  4. 【請求項4】 前記デジタルフィルタからの出力および
    基準データを入力するコンパレータと,前記コンパレー
    タの出力を入力とし,前記D/Aコンバータに出力する
    ロジック回路と,を備えたことを特徴とする請求項2ま
    たは3に記載のPLL回路。
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