JP3609658B2 - Pll回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、PLL(フェーズロックドループ)回路に関する。PLL回路を構成する電圧制御発振器(VCO)は、その発振周波数を基準となる入力信号に一致させるように制御される。VCOは、電源投入時や入力信号がない待機状態では入力信号と無関係に発振している。そのため、入力信号が入ってきた後にロック状態となるまでの時間が長くなってしまう。また、VCOの特性によっては、入力信号が入ってきてもロック状態に達しない場合もある。本発明は、このような欠点を改善するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10は、一般的なPLL回路の構成を示すブロック図である。PLL回路は、位相・周波数比較器11、チャージポンプ12、ローパスフィルタ(LPF)13、電圧制御発振器14および分周回路15により構成される。基準信号aおよび比較信号bは、位相・周波数比較器11に入力される。位相・周波数比較器11は、基準信号aと比較信号bとの位相および周波数の比較を行う。そして、位相・周波数比較器11は、その比較による差に応じた比較差信号c、dを生成して出力する。チャージポンプ12は、位相・周波数比較器11から出力された比較差信号c、dに基づいてパルス出力eを生成し、それを出力する。
【0003】
LPF13は、パルス出力eをアナログ出力電圧に変換し、それを制御電圧fとして出力する。VCO14は、制御電圧fに基づいて発振周波数を制御し、周波数出力信号gを出力する。分周回路15は、VCO14の周波数出力信号gを分周して得られた信号を、比較信号bとして位相・周波数比較器11に出力する。このように、PLL回路は、位相・周波数比較器11において基準信号aと比較信号bとの比較を常に行い、両者の差がなくなるように制御電圧fを調整して、所望する周波数出力信号gを得る。
【0004】
PLL回路の一般的なロック状態に至るまでの過程を図16および図17に示す。これらの図に示すように、電源投入時や基準信号aのない待機状態の時に、制御電圧fは不確定になっているため、制御電圧fが最大(電源電圧)または最小(基準電圧)になる場合がある。その場合には、VCO14の発振周波数が所望の周波数とかけ離れてしまうため、ロック状態に至るまでの時間が長くなってしまうという不具合がある。
【0005】
また、一般には、制御電圧fが大きくなるのに伴ってVCO14の発振周波数は上がる。しかし、VCO14が、制御電圧fが大きくなるのに伴って発振周波数が下がるような逆特性を制御電圧fの上限側や下限側において具えていると、ロックしない場合がある。つまり、図6を参照しながら説明すると、制御電圧fの上限側の逆特性領域の場合、発振周波数を下げるために制御電圧fがさらに高くなり、ロック時の電圧から離れていってしまう。同様に、制御電圧fの下限側の逆特性領域では、発振周波数を上げるために制御電圧fがさらに低くなり、ロック時の電圧から離れていってしまう。
【0006】
このような不具合をなくすため、図11に示すPLL回路のように、調整回路16を設けたものがある。調整回路16は、図12に示すように、制御信号としてリセット信号hが入力されるインバータIn1と、インバータIn1の出力によりオンするトランジスタTr1とで構成されている。調整回路16は、リセット信号hが入力されると、LPF13に所定の大きさの初期電圧を出力する。それによって、LPF13からVCO14に制御電圧fとして初期電圧が出力される。したがって、VCO14が、制御電圧fの上昇に伴って発振周波数が下がるような逆特性領域で動作していても、リセット信号hの入力により、制御電圧fをロック電圧の近くに戻すことができる。
【0007】
また、PLL回路がロックするまでの時間を短縮するため、図13に示すPLL回路のように検出回路17を設けたものがある。検出回路17は、図14に示すように、周波数比較器18とチャージポンプ19で構成されている。周波数比較器18は、基準信号aと比較信号bを入力信号とし、それらの差に基づく比較差信号m、nを出力する。チャージポンプ19は、LPF13に、比較差信号m、nに基づくパルス出力pを出力する。それによって、LPF13からVCO14に制御電圧fとして所定の大きさの電圧が出力される。したがって、基準信号aと比較信号bの周波数差が大きいことを検出回路17で検出し、VCO14の制御電圧fを調整することにより、ロックに要する時間を短縮することができる。
【0008】
図15は、図14に示す検出回路17において用いられた周波数比較器18の構成を示すブロック図である。周波数比較器18は、エッジ検出回路181、90°遅延回路182、6個のDフリップフロップFF1、FF2、FF3、FF4、FF5、FF6、インバータIn2および4個のアンド回路An1、An2、An3、An4で構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、調整回路16を設けたPLL回路(図11参照)では、リセット信号hのない回路では使用できないため、汎用性に欠けるという問題点がある。また、検出回路17を設けたPLL回路(図13参照)では、検出回路17内の周波数比較器18の論理が複雑であり、回路規模が大きくなってしまうという問題点がある。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、より短時間でロックし、またVCOが逆特性を具える場合であっても正常に動作するPLL回路を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のPLL回路は、VCOを動作させる制御電圧に有効範囲を設定するとともに、制御電圧を監視する監視回路を設ける。制御電圧がその有効範囲を逸脱した場合、監視回路はチャージポンプに監視信号を送る。チャージポンプは、監視信号が入力されたら、LPFに固定電圧を出力する。それによって、VCO24が逆特性領域で動作するのを防ぐ。また、基準信号が入力されない状態において、VCO24が所定の周波数範囲内で発振するため、基準信号が入力された後、ロックするまでに要する時間が短縮される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明に係るPLL回路の一例を示すブロック図である。PLL回路は、従来同様、位相・周波数比較器21、チャージポンプ22、ローパスフィルタ23、電圧制御発振器24および分周回路25を備えている。また、本実施の形態のPLL回路は監視回路26をさらに備えている。
【0013】
監視回路26は、電圧制御発振器24に入力される制御電圧fを監視し、制御電圧fの大きさに基づいて監視出力iをチャージポンプ22に出力する。なお、位相・周波数比較器21、ローパスフィルタ23、電圧制御発振器24および分周回路25は、図10に示す従来のものと同じであるため、重複する説明を省略する。以下、従来と異なる構成についてのみ説明する。
【0014】
図2は、監視回路26について示す図であり、同図(a)は回路例を示し、同図(b)はその論理を示している。監視回路26は、例えば、2個のコンパレータ261、262と、監視出力iを出力する一致回路(エクスクルーシブノア回路)ENORと、3個の抵抗R1、R2、R3を備えている。
【0015】
3個の抵抗R1、R2、R3は、電源電圧と基準電圧の間に直列に接続されている。これらの抵抗R1、R2、R3により、制御電圧fの下限値および上限値をそれぞれ規定する下限設定電圧V1および上限設定電圧V2が設定される。特に限定しないが、例えば、3つの抵抗R1、R2、R3の抵抗値は同じであり、したがって下限設定電圧V1および上限設定電圧V2は電源電圧のそれぞれ1/3および2/3の電圧値となる。
【0016】
コンパレータ261は制御電圧fを上限設定電圧V2と比較する。コンパレータ262は制御電圧fを下限設定電圧V1と比較する。2個のコンパレータ261、262の出力信号は一致回路ENORに入力される。一致回路ENORは監視出力iを出力する。
【0017】
図3は、チャージポンプ22の一例を示す回路図である。チャージポンプ22は、例えば、2個のオア回路OR1、OR2と、スイッチング手段である2個のトランジスタTr2、Tr3と、2個の抵抗R4、R5を備えている。オア回路OR1は、位相・周波数比較器21から出力される比較差信号cと、監視回路26から出力される監視出力iとの論理和を出力する。トランジスタTr2は、そのオア回路OR1の出力信号によりオン/オフ制御される。オア回路OR2は、位相・周波数比較器21から出力される比較差信号dと、監視出力iとの論理和を出力する。トランジスタTr3は、そのオア回路OR2の出力信号によりオン/オフ制御される。
【0018】
トランジスタTr2、抵抗R4、トランジスタTr3および抵抗R5は、この順番で、電源電圧と基準電圧の間に直列に接続されており、ポンプ部を構成している。そして、抵抗R4とトランジスタTr3との接続ノードよりパルス出力eが出力される。特に限定しないが、例えば、抵抗R4と抵抗R5は同じ抵抗値を有する。
【0019】
次に、上記構成のPLL回路の作用について説明する。制御電圧fが上限設定電圧V2を超えている場合、コンパレータ261の出力は、相対的に電位が高い「H」レベルとなる。制御電圧fが上限設定電圧V2以下のときには、コンパレータ261の出力は、相対的に電位が低い「L」レベルとなる。制御電圧fが下限設定電圧V1以上のときには、コンパレータ262の出力は「H」レベルとなる。制御電圧fが下限設定電圧V1に満たないと、コンパレータ262の出力は「L」レベルとなる。
【0020】
2個のコンパレータ261、262の出力レベルがともに「H」レベルのとき、すなわち制御電圧fが上限設定電圧V2よりも高いとき、一致回路ENORの出力、すなわち監視出力iは「H」レベルとなる。また、2個のコンパレータ261、262の出力レベルがともに「L」レベルのとき、すなわち制御電圧fが下限設定電圧V1よりも低いときも、監視出力i(一致回路ENORの出力)は「H」レベルとなる。
【0021】
監視出力iが「H」レベルのとき、2個のオア回路OR1、OR2の出力はともに「H」レベルとなる。したがって、2個のトランジスタTr2、Tr3はともにオン状態となり、パルス出力eの電圧レベルは、電源電圧と基準電圧との差を抵抗R4と抵抗R5で分割した固定値となる。すなわち、抵抗4と抵抗5の抵抗値が同じであるので、パルス出力eの電圧レベルは電源電圧/2となる。
【0022】
電源電圧/2に固定されたパルス出力eがLPF23に入力されると、LPF23が出力する制御電圧fの電圧レベルは、電源電圧/2となる。電源電圧/2は、上限設定電圧V2よりも低く、かつ下限設定電圧V1よりも高い。そのため、コンパレータ261の出力レベルは「L」レベルとなり、かつコンパレータ262の出力レベルは「H」レベルとなる。したがって監視出力iは「L」レベルとなる。監視出力iが「L」レベルの場合には、チャージポンプ22のオア回路OR1およびオア回路OR2の出力レベルは、それぞれ位相・周波数比較器21から出力される比較差信号cおよび比較差信号dにより決まる。
【0023】
比較差信号cが「H」レベルで、かつ比較差信号dが「L」レベルのとき、オア回路OR1およびオア回路OR2の出力レベルはそれぞれ「H」レベルおよび「L」レベルとなる。したがって、トランジスタTr2はオン状態となり、トランジスタTr3はオフ状態となる。それによって、LPF23に蓄積される電荷が増えるので、制御電圧fが上がる。しかしながら、制御電圧fが上限設定電圧V2よりも高くなると、上述したように、監視出力iが「H」レベルとなり、チャージポンプ22から出力される制御電圧fは電源電圧/2に固定される。
【0024】
比較差信号cが「L」レベルで、かつ比較差信号dが「H」レベルのとき、オア回路OR1およびオア回路OR2の出力レベルはそれぞれ「L」レベルおよび「H」レベルとなる。したがって、トランジスタTr2はオフ状態となり、トランジスタTr3はオン状態となる。それによって、LPF23に蓄積される電荷が減るので、制御電圧fが下がる。しかしながら、制御電圧fが下限設定電圧V1よりも低くなると、上述したように、監視出力iが「H」レベルとなり、チャージポンプ22から出力される制御電圧fは電源電圧/2に固定される。
【0025】
比較差信号cおよび比較差信号dがともに「H」レベルのとき、オア回路OR1およびオア回路OR2の出力レベルはともに「H」レベルとなる。したがって、トランジスタTr2およびトランジスタTr3はともにオン状態となり、パルス出力eの電圧レベルは電源電圧/2になる。よって、チャージポンプ22から出力される制御電圧fも電源電圧/2になる。
【0026】
比較差信号cおよび比較差信号dがともに「L」レベルのとき、オア回路OR1およびオア回路OR2の出力レベルはともに「L」レベルとなる。したがって、トランジスタTr2およびトランジスタTr3はともにオフ状態となる。よって、チャージポンプ22から出力される制御電圧fは、電源電圧/2に保持される。
【0027】
本実施の形態のPLL回路は、位相・周波数比較器21に基準信号aが入力されるまで、以上の動作のいずれかを繰り返す。したがって、図4に示すタイミングチャートのように、電源投入後、基準信号aが入力されるまでの待機状態の間、制御電圧fは下限設定電圧V1〜上限設定電圧V2の範囲内に収まり、VCO24はそれに応じた周波数範囲内で発振する。それによって、基準信号aが入力されると、従来よりも短時間でロック状態となる。図5は、本実施の形態のPLL回路がロック状態に至るまでの過程を示す図である。
【0028】
上記実施の形態によれば、VCO24の発振周波数gは下限設定電圧V1〜上限設定電圧V2の範囲で制御される。したがって、基準信号aが入力されてからロックするまでに要する時間を短縮させることができる。
【0029】
また、上記実施の形態によれば、図6に示すように、VCO24が制御電圧fの上限側や下限側において逆特性を具えている場合でも、下限設定電圧V1および上限設定電圧V2を適当に設定することにより、VCO24が逆特性領域で動作するのを回避することができる。したがって、このような場合でも迅速にロック状態に到達させることができる。
【0030】
また、上記実施の形態によれば、監視回路26の回路規模はDフリップフロップのおおよそ1/2である。図15に示す従来の回路は6個のDフリップフロップを備えているため、監視回路26はその従来回路のおおよそ1/12の回路規模となる。また、チャージポンプ22には新たに2個のオア回路OR1、OR2が設けられているが、オア回路の回路規模は小さい。したがって、本実施の形態は、従来に比べて非常に小さな規模の回路を追加することにより実現される。
【0031】
また、上記実施の形態によれば、図11に示す従来のPLL回路において必要とされるリセット信号は不要となるため、リセット信号を発するように構成されていない回路にも本実施の形態のPLL回路を適用することができるため、汎用性が高い。
【0032】
以上において本発明は、上記実施の形態に限らず、種々設計変更可能である。例えば、監視回路26に代えて、図7に示すように、抵抗R3と基準電圧端子との間にトランジスタTr4をダイオードとして接続した構成の監視回路36を用いてもよい。この監視回路36では、電源電圧の変動、雰囲気温度の変動またはトランジスタの製造プロセスの変動などに起因してコンパレータ261、262を構成するトランジスタ(図示せず)の特性が変動した場合、同様にトランジスタTr4の特性も変動する。したがって、この監視回路36を用いれば、上述した変動要因によりVCO24のロック電圧が変化しても下限設定電圧V1および上限設定電圧V2も同様に変化するので、それら変動要因の影響を受けずに、PLL回路を安定して動作させることができる。
【0033】
また、監視回路26に代えて、図8に示すように、電源電圧の変動や雰囲気温度の変動の影響を受けないリファレンス電圧Vrefを上限設定電圧V2とし、リファレンス電圧Vrefを2個の抵抗R6、R7で分割した電圧を下限設定電圧V1としてコンパレータ261、262にそれぞれ入力させるようにした構成の監視回路46を用いてもよい。この監視回路46を用いれば、下限設定電圧V1および上限設定電圧V2が変動しないため、PLL回路を安定して動作させることができる。
【0034】
また、チャージポンプ22に代えて、図9に示すように、LPF23に電荷を供給するために電流源321を用い、かつLPF23から電荷を引き抜くために電流源322を用い、トランジスタTr2およびトランジスタTr3のオン/オフによりそれら電流源321、322に電流を流させるようにした構成のチャージポンプ32を用いてもよい。このチャージポンプ32を用いれば、電源電圧の変動の影響を小さくすることができる。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、基準信号が入力されない期間中、VCOの発振周波数を制御する制御電圧を所定の電圧範囲内に保つため、入力信号が入力された後ロックするまでの時間を短縮させることができる。また、本発明によれば、VCOが制御電圧の上限側や下限側において逆特性を具えている場合でも、VCOが逆特性領域で動作するのを回避することができるため、正常に動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るPLL回路の一例を示すブロック図である。
【図2】図1に示すPLL回路において用いられる監視回路の一例を示す回路図である。
【図3】図1に示すPLL回路において用いられるチャージポンプの一例を示す回路図である。
【図4】図1に示すPLL回路の動作のタイミングチャートである。
【図5】図1に示すPLL回路がロック状態に至るまでの過程を示す図である。
【図6】図1に示すPLL回路がロック状態に至るまでの過程を示す図である。
【図7】監視回路の他の例を示す回路図である。
【図8】監視回路のさらに他の例を示す回路図である。
【図9】チャージポンプの他の例を示す回路図である。
【図10】一般的なPLL回路を示すブロック図である。
【図11】従来のPLL回路の一例を示すブロック図である。
【図12】図11に示すPLL回路において用いられた調整回路を示す回路図である。
【図13】従来のPLL回路の他の例を示すブロック図である。
【図14】図13に示すPLL回路において用いられた検出回路を示すブロック図である。
【図15】図14に示す検出回路において用いられた周波数比較器を示すブロック図である。
【図16】PLL回路の一般的なロック状態に至るまでの過程を示す図である。
【図17】PLL回路の一般的なロック状態に至るまでの過程を示す図である。
【符号の説明】
Tr2、Tr3 スイッチング手段(トランジスタ)
Tr2、R4、Tr3、R5 ポンプ部
21 位相・周波数比較器
22、32 チャージポンプ
23 LPF
24 VCO
26、36、46 監視回路
261、262 コンパレータ
Claims (3)
- VOCの発振周波数を制御する制御電圧が所定の電圧範囲を逸脱したときに監視信号を出力する監視回路と、
VOCの出力信号に基づく比較信号を基準信号と比較して比較差信号を出力する位相・周波数比較器と、
前記制御電圧を制御するためのパルス信号を、前記位相・周波数比較器から出力された比較差信号に応じて出力するか、または前記監視回路から出力された監視信号に基づく所定の信号として出力するチャージポンプと、
前記チャージポンプから出力されたパルス信号を前記制御電圧に変換するLPFと、
前記LPFから出力された制御電圧に基づいて発振するVOCと、を具備し、
前記監視回路はENOR回路を含んでなり、前記チャージポンプは前記位相・周波数比較器の出力を直接受けるOR回路を含み、該OR回路の一方の入力が該ENOR回路の出力を受ける構成であることを特徴とするPLL回路。 - 前記監視回路は、前記制御電圧と前記制御電圧の有効範囲の上限値を規定するための上限設定電圧とを比較する第1のコンパレータと、前記制御電圧と前記制御電圧の有効範囲の下限値を規定するための下限設定電圧とを比較する第2のコンパレータと、を具備し、それら2つのコンパレータの比較結果に基づいて前記監視信号を出力することを特徴とする請求項1記載のPLL回路。
- 前記チャージポンプは、前記制御電圧を上昇させるための比較差信号または前記監視信号に基づいてオンする第1のスイッチング手段と、前記制御電圧を下降させるための比較差信号または前記監視信号に基づいてオンする第2のスイッチング手段と、前記第1のスイッチング手段のみがオンしたときに前記LPFに蓄積される電荷を増加させるためのパルス信号を出力し、かつ前記第2のスイッチング手段のみがオンしたときに前記LPFに蓄積された電荷を減少させるためのパルス信号を出力し、さらに前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段の両方が同時にオンしたときに所定のパルス信号を出力するポンプ部と、を具備することを特徴とする請求項1または2記載のPLL回路。
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