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JPH10185383A - 人工雪の製造方法及び装置 - Google Patents

人工雪の製造方法及び装置

Info

Publication number
JPH10185383A
JPH10185383A JP34525096A JP34525096A JPH10185383A JP H10185383 A JPH10185383 A JP H10185383A JP 34525096 A JP34525096 A JP 34525096A JP 34525096 A JP34525096 A JP 34525096A JP H10185383 A JPH10185383 A JP H10185383A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon dioxide
dioxide gas
liquefied carbon
snow
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34525096A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Sekihara
章司 関原
Saburo Hayakawa
三郎 早川
Makoto Chokai
誠 鳥海
Toshiyasu Suzuki
俊康 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Oxygen Co Ltd
JFE Engineering Corp
Taiyo Nippon Sanso Corp
Original Assignee
Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Oxygen Co Ltd, Nippon Sanso Corp, NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical Japan Oxygen Co Ltd
Priority to JP34525096A priority Critical patent/JPH10185383A/ja
Priority to US08/997,882 priority patent/US5961041A/en
Publication of JPH10185383A publication Critical patent/JPH10185383A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 観賞用に適した人工雪、すなわち、滞空時間
が長く、薄片状のひらひらと舞い降るような人工雪を効
率よく得ることができる人工雪の製造方法及び装置を提
供する。 【解決手段】 スノーホーン1の頭部1cに設けた液化
炭酸ガス噴出ノズル2から、スノーホーン1の本体部1
bの内面に沿って流れるように、液化炭酸ガスを放射状
に噴出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工雪の製造方法
及び装置に関し、詳しくは、各種イベントやアトラクシ
ョンに使用するのに好適な滞空時間の長い薄片状の人工
雪を製造するための方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】各種イ
ベントやアトラクション等における演出効果で人工的に
雪を降らせる場合は、視覚的に訴えられるように、でき
るだけ滞空時間が長いものであることが望ましく、ひら
ひらと舞い落ちるような性状の人工雪が望まれている。
しかし、従来の人工雪は、スキー場のゲレンデ等に雪を
堆積させることを主目的としているため、従来の人工雪
の製造技術では、ひらひらと舞い落ちるような観賞用の
人工雪を得ることはできなかった。このため、イベント
等で降雪状態を表現する場合には、例えばシャボン玉や
発泡スチロール,紙片等を雪の代用品として用いてい
た。
【0003】一方、食品の凍結用等として、スノーホー
ン内に液化炭酸ガスを噴出させて断熱膨張させることに
より得られるスノー状ドライアイスが広く用いられてい
る。そして、このスノー状ドライアイスを効率良く得る
ために様々な構造の装置が提案されている。例えば、実
公昭56−3309号公報及び実公昭56−3310号
公報には、サイクロンと略同形状のスノーホーンを使用
し、該スノーホーンの接線方向から液化炭酸ガスを噴出
させる構造のものが、また、特開平6−257937号
公報には、スノーホーン内に突出したノズルから液化炭
酸ガスを旋回流で噴出させるものが、さらに、特開平6
−298513号公報には、スノーホーン内に突出した
噴出部に上下に対向するように配置したノズルから液化
炭酸ガスを噴出させるものがそれぞれ記載されている。
【0004】しかし、これらのスノー状ドライアイスの
製造装置は、食品等を冷凍処理するために適した性状の
スノー状ドライアイスを得るためのものであって、スノ
ー状ドライアイスの収率向上や低騒音化等を目的として
いる。したがって、得られるスノー状ドライアイスは、
小さな粒状の、いわゆる粉雪状のものであって、これを
イベント等の人工雪として用いても視覚効果に乏しく、
滞空時間(存在時間)も短かいため、十分な演出効果を
得ることはできなかった。
【0005】そこで本発明は、観賞用に適した人工雪、
すなわち、滞空時間が長く、薄片状のひらひらと舞い降
るような人工雪を効率よく得ることができる人工雪の製
造方法及び装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の人工雪の製造方法は、下端が開口し、頭部
内面を凹状曲面で形成した筒体内に液化炭酸ガスを噴出
させて断熱膨張させることにより、人工雪となるスノー
状ドライアイスを発生させる人工雪の製造方法であっ
て、前記液化炭酸ガスを、筒体頭部から筒体内面に沿う
ように放射状に複数方向に噴出させるとともに、筒体上
部では、前記液化炭酸ガスの各噴出流がそれぞれ独立し
て流れ、筒体下部で噴出流の一部が交わるようにするこ
とを特徴としている。
【0007】さらに、本発明方法は、前記筒体の開口か
ら噴出する前記スノー状ドライアイスにガスを送風する
とともに、該送風するガスの風速を調節することにより
前記スノー状ドライアイスの大きさを調整することを特
徴としている。
【0008】また、本発明の人工雪の製造装置は、下端
が開口し、頭部内面を凹状曲面で形成した筒体の頭部
に、該筒体内に液化炭酸ガスを噴出する液化炭酸ガス噴
出ノズルを設けるとともに、該液化炭酸ガス噴出ノズル
を、前記液化炭酸ガスが筒体頭部から筒体内面に沿うよ
うに放射状に噴出し、かつ、筒体上部では、前記液化炭
酸ガスの各噴出流がそれぞれ独立して流れ、筒体下部で
噴出流の一部が交わるように配置したことを特徴として
いる。
【0009】さらに、本発明装置は、前記筒体の開口部
近傍に、風速を調節可能な送風手段を設けたこと、前記
送風手段が、前記液化炭酸ガス噴出ノズルに液化炭酸ガ
スを供給する経路に設けた気液分離器によって分離した
低温炭酸ガスを駆動源とする送風機を備えていること、
前記複数の液化炭酸ガス噴出ノズルを、前記筒体の頭部
内面に設けるとともに、前記液化炭酸ガスの噴出方向
を、頭部径方向に対して0〜90度の角度に設定したこ
とを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面を参照して
さらに詳細に説明する。図1乃至図4は、本発明の第1
形態例を示すもので、図1は装置の全体構成を示す系統
図、図2は液化炭酸ガス噴出ノズルを筒体内部側から見
た正面図、図3は同じく液化炭酸ガス噴出ノズル部分を
示す縦断面図、図4は液化炭酸ガスの噴出流の状態を示
す説明図である。
【0011】まず、図1に示すように、本形態例に示す
人工雪製造装置は、人工雪を発生させるための筒体(ス
ノーホーン)1と、該スノーホーン1内に液化炭酸ガス
を噴出する液化炭酸ガス噴出ノズル2と、液化炭酸ガス
の供給源である液化炭酸ガス貯槽3と、該液化炭酸ガス
貯槽3から前記液化炭酸ガス噴出ノズル2に至る液化炭
酸ガス供給経路4に設けた気液分離器5と、スノーホー
ン1の開口部1aの側方に設けられた送風機6とを備え
ている。
【0012】前記スノーホーン1は、円筒状の本体部1
bと、内面を凹状曲面で形成した頭部1cとからなるも
ので、前記液化炭酸ガス噴出ノズル2は、頭部1cの中
央に設けられている。この頭部1cの形状は、液化炭酸
ガス噴出ノズル2から噴出した液化炭酸ガスが、頭部1
cから本体部1bの内面に向かってスムーズに流れ、接
続部に生成したドライアイスが付着しないように、本体
部1bに接続する頭部1cの周縁部が円滑な曲面に形成
できる形状、例えば、半球状等のドーム形状にすること
が好ましい。
【0013】前記液化炭酸ガス噴出ノズル2は、液化炭
酸ガスを噴出する噴出口2aを90度間隔で4個有する
ものであって、各噴出口2aの方向は、該噴出口2aか
ら噴出する液化炭酸ガスが、頭部1cの内面から本体部
1bの内面に沿って流れるように形成されている。さら
に、スノーホーン1と各噴出口2aとは、図4にスノー
ホーン1の内面を展開した状態で示すように、各噴出口
2aから噴出した液化炭酸ガスの噴出流Aが、本体部1
bの上部では互いに独立した状態で流れ、本体部1b下
部の開口部1aの近傍で隣接する噴出流Aの一部が交わ
って混合流Bを形成するように、それぞれの寸法や形状
が設定されている。
【0014】上記構成の人工雪製造装置で人工雪を製造
する際には、まず、液化炭酸ガスの供給開始時に配管内
等でドライアイスが生成して閉塞することを防止するた
め、人工雪の製造運転に先立ち、液化炭酸ガス貯槽3の
蒸発ガス取出し弁3aを開き、低温炭酸ガスを液化炭酸
ガス供給経路4や気液分離器5に供給し、これらを加圧
するとともに冷却する。次いで、液化炭酸ガス取出し弁
3bを開くとともに蒸発ガス取出し弁3aを閉じ、液化
炭酸ガス貯槽3内の液化炭酸ガスの供給を開始する。
【0015】液化炭酸ガス貯槽3から液化炭酸ガス供給
経路4に取出された液化炭酸ガスは、気液分離器5で蒸
発ガスを分離した後、保圧弁4aで適当な圧力に減圧さ
れ、弁4bで流量調節されて前記液化炭酸ガス噴出ノズ
ル2に供給される。そして、液化炭酸ガス噴出ノズル2
からスノーホーン1の内部に噴出した液化炭酸ガスは、
断熱膨張により一部がスノー状ドライアイスとなり、ス
ノーホーン1の内面に沿って独立した整流状態で流れる
ことにより薄片状に成長する。さらに、開口部1aの近
傍で隣接するスノー状ドライアイスの流れと交わって互
いに衝突し、より大きな薄片となって開口部1aから噴
出し、モーター6aで駆動される送風機6から送風され
た空気に乗って舞い落ちる。
【0016】このように、スノーホーン1の内面に沿っ
て液化炭酸ガスを流すようにしたことにより、生成した
スノー状ドライアイスを落下の際の空気抵抗が大きい薄
片状に成長させることができ、滞空時間の長い人工雪を
得ることができる。
【0017】また、スノーホーン1の近傍に送風機6を
設け、開口部1aから噴出した薄片状のスノー状ドライ
アイス(人工雪)に送風することにより、開口部1a付
近の雰囲気の湿気とドライアイスの寒冷とにより発生す
る白煙を霧散させて消滅させることができ、白煙による
視界の悪化や見映えの低下を防止するとともに、噴出し
た人工雪を広範囲に飛散させることができる。
【0018】さらに、送風機6からの風量や風速を調節
することにより、人工雪の雪片の大きさを、例えば8〜
60mm程度の範囲で調整することができ、同時に人工
雪の飛散範囲も調整することができる。
【0019】また、前記気液分離器5で蒸発ガスを分離
した液化炭酸ガスを液化炭酸ガス噴出ノズル2に供給す
ることにより、脈動を抑えて安定した状態で人工雪を製
造することができる。
【0020】図5乃至図7は、本発明の第2形態例を示
すもので、図5は装置の全体構成を示す系統図、図6は
液化炭酸ガス噴出ノズルを筒体内部側から見た正面図、
図7は同じく液化炭酸ガス噴出ノズル部分を示す縦断面
図である。なお、以下の説明において、前記第1形態例
装置における構成要素と同一の構成要素にはそれぞれ同
一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0021】本形態例に示す人工雪製造装置は、前記同
様のスノーホーン1の頭部1cに複数の液化炭酸ガス噴
出ノズル2を設けたもので、この複数の液化炭酸ガス噴
出ノズル2は、頭部1cにおける同心円上に等間隔(9
0度間隔)で設けられている。また、各液化炭酸ガス噴
出ノズル2には、それぞれ1個の噴出口2aが設けられ
ており、該噴出口2aは、頭部1cの径方向に向けて液
化炭酸ガスを噴出するように設定されている。
【0022】このように、液化炭酸ガス噴出ノズル2
は、該ノズル2に設けた噴出口2aの数やスノーホーン
1の大きさなどに応じて、スノーホーン1の頭部1cに
複数個を配設することが可能であり、複数個の液化炭酸
ガス噴出ノズル2を設けた場合でも、液化炭酸ガスの噴
出流を、上述のようにスノーホーン1の内面に沿うよう
に形成することにより、人工雪に適した薄片状の雪片を
得ることができる。
【0023】図8及び図9は、本発明の第3形態例を示
すもので、図8は液化炭酸ガス噴出ノズルを筒体内部側
から見た正面図、図9は同じく液化炭酸ガス噴出ノズル
部分を示す縦断面図である。本形態例では、前記第2形
態例と同様にスノーホーン1の頭部1cに4個の液化炭
酸ガス噴出ノズル2を設けるにあたり、対向配置された
2個の液化炭酸ガス噴出ノズル2の噴出口2aの噴出方
向を、一方(図8において左右の噴出口2a)は前記同
様に頭部1cの径方向に配置し、他方(図8において上
下の噴出口2a)は頭部1cの径方向に対して所定角度
傾けて配置したものである。
【0024】このように、一部の液化炭酸ガス噴出ノズ
ル2の噴出口2aの噴出方向を、頭部1cの径方向に対
して所定角度傾けることにより、前記図4に示した液化
炭酸ガスの噴出流Aの開口部1a近傍における混合流B
の状態を変化させることができ、スノーホーン1の形状
や液化炭酸ガスの噴出速度等に応じて噴出口2aからの
液化炭酸ガスの噴出方向を調節することにより、最適な
状態で人工雪を製造することができる。
【0025】また、頭部1cの径方向に対する噴出口2
aの噴出方向の角度は、スノーホーン1の形状、特に本
体部1bの長さや径に、あるいは噴出口2aから噴出す
る液化炭酸ガスの広がり角度等によって異なるが、通常
は、頭部1cの径方向に対して90度以下、好ましくは
45度以下にすることが望ましい。すなわち、径方向に
対する角度を大きくすると、噴出口2aから開口部1a
までの液化炭酸ガスの流れの長さを長くでき、混合流B
におけるスノー状ドライアイスの成長も促進できるの
で、スノーホーン1の小型化を図ることができるが、角
度が大きくなり過ぎると、スノーホーン1内で液化炭酸
ガス(スノー状ドライアイス)の旋回流が顕著になりス
ノー状ドライアイスの成長を妨げることになる。
【0026】したがって、前記角度は、複数の噴出口2
aにおいて、それぞれ0〜45度の範囲に設定すること
が好ましい。なお、全ての噴出口2aを同方向に同角度
で設置することもでき、隣接する噴出口2a同士が向き
合うように傾けて設置することもできる。
【0027】図10は、本発明の第3形態例を示す系統
図である。本形態例は、前記送風機6の駆動源として、
前記気液分離器5で分離した低温炭酸ガスを駆動源とし
たものである。すなわち、気液分離器5から保圧弁5a
を介して放出される低温炭酸ガスの圧力を減圧弁5bで
適当な圧力に減圧した後、送風機6のファン6bを駆動
するエアーモーター6cに供給し、この低温炭酸ガスに
よりエアーモーター6cを介してファン6bを駆動する
ように形成したものである。
【0028】また、図11は、本発明の第4形態例を示
す系統図であって、前記送風機6を設けずに、前記気液
分離器5で分離した低温炭酸ガスを、減圧弁5bで適当
な圧力に減圧した後、スノーホーン1の開口部1aから
噴出する人工雪に向けて吹出部6dから直接送風するよ
うに形成したものである。
【0029】上記両形態例に示すように、気液分離器5
で分離した低温炭酸ガスを利用して送風することによ
り、電力を消費することなく送風することができ、装置
構成の簡略化と運転コストの低減が図れる。
【0030】なお、前記スノーホーン1や気液分離器
5、送風機6等は、一つのケーシング内に収納するよう
にしてもよく、適当な支持部材を介して所定位置に設置
するようにしてもよい。また、スノーホーン1は、軸線
を鉛直方向にして設置することが好ましいが、適度に傾
斜させて設置することもできる。さらに、スノーホーン
1の本体部1bの形状は、図1に示すようなストレート
な円筒状のものに限らず、開口部1aを絞った形状にす
ることもでき、開口部1aを適度に絞ることにより、外
気の侵入、即ち熱侵入を抑えることができ、生成したド
ライアイスの昇華を効果的に抑制できる。
【0031】また、前記液化炭酸ガス噴出ノズル2の噴
出口2aの口径等は、人工雪の製造量等に応じて決定す
ることができる。さらに、複数の液化炭酸ガス噴出ノズ
ル2を設ける場合は、前述のように、これらを頭部1c
の同心円上に等間隔で設けることが好ましいが、ランダ
ムに設けるようにしてもよく、噴出能力が異なるものを
組合わせて用いることも可能である。
【0032】
【実施例】
実施例1 前記第2形態例に示す構成の人工雪製造装置を用いて人
工雪の製造実験を行った。スノーホーンは、全長100
0mm、外径215.3mmであり、同心円上に90度
間隔で配置した4個の液化炭酸ガス噴出ノズルには、直
径1mmの噴出口を設け、噴出方向は頭部の径方向とし
た。なお、実験は、常温の室内で行った。
【0033】各液化炭酸ガス噴出ノズルに、圧力20k
gf/cm2 、温度−20℃の液化炭酸ガスを全体で毎
分3kgで供給したところ、薄片状で最大寸法が60m
mを超える極めて大きなスノー状ドライアイスが得られ
た。このスノー状ドライアイスからなる雪片は、滞空時
間が長く、ひらひらと舞い降るような状態で落下し、自
然降雪感に近いものであり、イベントやアトラクショ
ン、映画等の背景として用いるのに好適な観賞用人工雪
を得ることができた。
【0034】また、スノーホーンの開口部からは、上記
人工雪と共に白煙が噴出したが、送風機6から毎秒5〜
8mの風速で送風することにより、白煙を略完全に消滅
させることができた。さらに、風速が毎秒5mのときの
雪片の最大寸法は60mm、同様に、風速が毎秒6mで
は52mm、毎秒7mでは48mm、毎秒8mでは43
mmとなり、状況に応じた大きさの雪片を得ることがで
きた。また、風速に応じて降雪範囲も変化し、風速を高
めることにより、降雪範囲を拡大させることができた。
【0035】実施例2 全長500mm、外径139.8mmのスノーホーンを
用い、直径1mmの噴出口を1個有する4個の液化炭酸
ガス噴出ノズル(実施例1と同じもの)を図8に示すよ
うにして配置し、液化炭酸ガスの噴出方向を、頭部の径
方向に対して0〜90度まで変化させて実験を行った。
液化炭酸ガスは、前記同様に、圧力20kgf/c
2 、温度−20℃のものを毎分3kgで供給した。
【0036】その結果、角度が0度の場合(図6に相
当)の雪片の最大寸法は、約15mmであり、スノーホ
ーンの相違により、実施例1より小さなものしか得られ
なかった。しかし、角度を45度にすると、最大62m
mの雪片が得られ、小型のスノーホーンを用いても十分
な大きさの雪片が得られることが確認できた。1度から
90度まで適当な間隔で角度を変えて実験を行った結
果、1〜45度範囲で大きな雪片が得られたが、45度
を超えると得られる雪片が急速に小さくなり、90度で
は最大10mmとなった。
【0037】比較例 前記特開平6−257937号公報記載の構造の装置を
用いてスノー状ドライアイスを製造した。スノーホーン
の大きさや液化炭酸ガスの供給条件等は、実施例1と略
同じとした。その結果、得られたスノー状ドライアイス
は、小さな粒状のものであり、液化炭酸ガスの供給条件
等を変化させても最大寸法10mmを超えるものは得ら
れなかった。さらに、表面積が小さいために直線的に落
下してしまい、ひらひらと舞い降る状態は得られなかっ
た。さらに、常温の室内では昇華しやすく、噴出後数m
落下した時点でほとんどが昇華してしまった。すなわ
ち、従来装置から得られるスノー状ドライアイスは、イ
ベント等における観賞用人工雪としては全く適していな
いことが確認できた。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各種イベントやアトラクションの背景等に使用するのに
好適な滞空時間の長い薄片状の人工雪を効率よく得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1形態例を示す系統図である。
【図2】 液化炭酸ガス噴出ノズルを筒体内部側から見
た正面図である。
【図3】 同じく液化炭酸ガス噴出ノズル部分を示す縦
断面図である。
【図4】 液化炭酸ガスの噴出流の状態を示す説明図で
ある。
【図5】 本発明の第2形態例を示す系統図である。
【図6】 液化炭酸ガス噴出ノズルを筒体内部側から見
た正面図である。
【図7】 同じく液化炭酸ガス噴出ノズル部分を示す縦
断面図である。
【図8】 本発明の第3形態例を示すもので、液化炭酸
ガス噴出ノズルを筒体内部側から見た正面図である。
【図9】 同じく液化炭酸ガス噴出ノズル部分を示す縦
断面図である。
【図10】 本発明の第3形態例を示す系統図である。
【図11】 本発明の第4形態例を示す系統図である。
【符号の説明】
1…スノーホーン(筒体)、1a…開口部、1b…本体
部、1c…頭部、2…液化炭酸ガス噴出ノズル、2a…
噴出口、3…液化炭酸ガス貯槽、4…液化炭酸ガス供給
経路、5…気液分離器、6…送風機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥海 誠 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 鈴木 俊康 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端が開口し、頭部内面を凹状曲面で形
    成した筒体内に液化炭酸ガスを噴出させて断熱膨張させ
    ることにより、人工雪となるスノー状ドライアイスを発
    生させる人工雪の製造方法であって、前記液化炭酸ガス
    を、筒体頭部から筒体内面に沿うように放射状に複数方
    向に噴出させるとともに、筒体上部では、前記液化炭酸
    ガスの各噴出流がそれぞれ独立して流れ、筒体下部で噴
    出流の一部が交わるようにすることを特徴とする人工雪
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記筒体の開口から噴出する前記スノー
    状ドライアイスにガスを送風するとともに、該送風する
    ガスの風速を調節することにより前記スノー状ドライア
    イスの大きさを調整することを特徴とする請求項1記載
    の人工雪の製造方法。
  3. 【請求項3】 下端が開口し、頭部内面を凹状曲面で形
    成した筒体の頭部に、該筒体内に液化炭酸ガスを噴出す
    る液化炭酸ガス噴出ノズルを設けるとともに、該液化炭
    酸ガス噴出ノズルを、前記液化炭酸ガスが筒体頭部から
    筒体内面に沿うように放射状に噴出し、かつ、筒体上部
    では、前記液化炭酸ガスの各噴出流がそれぞれ独立して
    流れ、筒体下部で噴出流の一部が交わるように配置した
    ことを特徴とする人工雪の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記筒体の開口部近傍に、風速を調節可
    能な送風手段を設けたことを特徴とする請求項3記載の
    人工雪の製造装置。
  5. 【請求項5】 前記送風手段は、前記液化炭酸ガス噴出
    ノズルに液化炭酸ガスを供給する経路に設けた気液分離
    器によって分離した低温炭酸ガスを駆動源とする送風機
    を備えていることを特徴とする請求項4記載の人工雪の
    製造装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の液化炭酸ガス噴出ノズルを、
    前記筒体の頭部内面に設けるとともに、前記液化炭酸ガ
    スの噴出方向を、頭部径方向に対して0〜90度の角度
    に設定したことを特徴とする請求項3記載の人工雪の製
    造装置。
JP34525096A 1996-12-25 1996-12-25 人工雪の製造方法及び装置 Pending JPH10185383A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34525096A JPH10185383A (ja) 1996-12-25 1996-12-25 人工雪の製造方法及び装置
US08/997,882 US5961041A (en) 1996-12-25 1997-12-24 Method and apparatus for making carbon dioxide snow

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34525096A JPH10185383A (ja) 1996-12-25 1996-12-25 人工雪の製造方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10185383A true JPH10185383A (ja) 1998-07-14

Family

ID=18375327

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JP34525096A Pending JPH10185383A (ja) 1996-12-25 1996-12-25 人工雪の製造方法及び装置

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