JPH10184421A - エンジンの空燃比制御装置 - Google Patents
エンジンの空燃比制御装置Info
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- JPH10184421A JPH10184421A JP8341735A JP34173596A JPH10184421A JP H10184421 A JPH10184421 A JP H10184421A JP 8341735 A JP8341735 A JP 8341735A JP 34173596 A JP34173596 A JP 34173596A JP H10184421 A JPH10184421 A JP H10184421A
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/40—Engine management systems
Landscapes
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】エンジン始動直後から触媒が活性化する迄の所
定期間に、排気ガス中のHC低減のため空燃比をリーン
に制御することによるラフアイドル、エンスト、ドライ
バビリティの悪化を防止して制御性の向上を図る。 【解決手段】始動時リーン係数KLBSを初期設定し、こ
のKLBSに基づき設定した目標空燃比補正係数KTGTによ
り基本燃料噴射パルス幅Tpを補正して燃料噴射パルス
幅Tiを設定することで空燃比をリーンに制御する。こ
のリーン制御中のアイドル時において、エンジン冷却水
温度TWに基づいてリーン制御の解除を判定する始動時
リーン制御解除回転数NE1を設定し(S24)、エンジン
回転数NEとNE1とを比較する(S25)。NE<NE1の
時、始動時リーン制御によって燃焼状態の悪化や燃焼変
動が生じたと判断し、KLBSをクリアしてKLBSの補正無
しの状態とし、始動時リーン制御を解除して、空燃比を
ストイキオとし、エンジンの燃焼状態の安定化を図る。
定期間に、排気ガス中のHC低減のため空燃比をリーン
に制御することによるラフアイドル、エンスト、ドライ
バビリティの悪化を防止して制御性の向上を図る。 【解決手段】始動時リーン係数KLBSを初期設定し、こ
のKLBSに基づき設定した目標空燃比補正係数KTGTによ
り基本燃料噴射パルス幅Tpを補正して燃料噴射パルス
幅Tiを設定することで空燃比をリーンに制御する。こ
のリーン制御中のアイドル時において、エンジン冷却水
温度TWに基づいてリーン制御の解除を判定する始動時
リーン制御解除回転数NE1を設定し(S24)、エンジン
回転数NEとNE1とを比較する(S25)。NE<NE1の
時、始動時リーン制御によって燃焼状態の悪化や燃焼変
動が生じたと判断し、KLBSをクリアしてKLBSの補正無
しの状態とし、始動時リーン制御を解除して、空燃比を
ストイキオとし、エンジンの燃焼状態の安定化を図る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン始動直後
から触媒が活性化するまでの所定期間に亘り空燃比をリ
ーンに制御する始動時リーン制御を行うエンジンの空燃
比制御装置に関し、詳しくは、始動時リーン制御中に燃
焼状態の悪化や燃焼変動が生じたとき、始動時リーン制
御を解除してエンジンの安定化を図るエンジンの空燃比
制御装置に関する。
から触媒が活性化するまでの所定期間に亘り空燃比をリ
ーンに制御する始動時リーン制御を行うエンジンの空燃
比制御装置に関し、詳しくは、始動時リーン制御中に燃
焼状態の悪化や燃焼変動が生じたとき、始動時リーン制
御を解除してエンジンの安定化を図るエンジンの空燃比
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、エンジンの排気系に介装され
た触媒が活性化するまでエンジン始動直後から所定期間
に亘り空燃比をリーンに制御する、いわゆる始動時リー
ン制御を行い、排気ガス中のHC(炭化水素)を低減す
る技術が知られている。
た触媒が活性化するまでエンジン始動直後から所定期間
に亘り空燃比をリーンに制御する、いわゆる始動時リー
ン制御を行い、排気ガス中のHC(炭化水素)を低減す
る技術が知られている。
【0003】しかし、始動時リーン制御を行うと、車輌
やエンジンの個々のばらつき、経時変化等に起因してエ
ンジンの燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じ、エンジンの
不安定化を招き、ラフアイドル、エンスト等を生じ、ド
ライバビリティが悪化する場合がある。
やエンジンの個々のばらつき、経時変化等に起因してエ
ンジンの燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じ、エンジンの
不安定化を招き、ラフアイドル、エンスト等を生じ、ド
ライバビリティが悪化する場合がある。
【0004】例えば、特開昭60−243335号公報
には、アイドル時に燃焼圧力を検出し、燃焼圧力変動が
設定値よりも大きいときには燃料噴射量を設定量増量
し、燃焼圧力変動が設定値より小さく且つエンジン回転
数が所定値以上のときには燃料噴射量を設定量だけ減量
して、トルク変動を抑制しつつ空燃比を極力リーンにす
ることを可能とし、更に、燃焼圧力変動が許容値より小
さくても、エンジン回転数が所定値よりも低いときに
は、燃料噴射量を設定量増量することで、アイドル運転
時にエンジンの作動が不安定になることを防止し、ラフ
アイドル及びエンストを防止する技術が開示されてい
る。
には、アイドル時に燃焼圧力を検出し、燃焼圧力変動が
設定値よりも大きいときには燃料噴射量を設定量増量
し、燃焼圧力変動が設定値より小さく且つエンジン回転
数が所定値以上のときには燃料噴射量を設定量だけ減量
して、トルク変動を抑制しつつ空燃比を極力リーンにす
ることを可能とし、更に、燃焼圧力変動が許容値より小
さくても、エンジン回転数が所定値よりも低いときに
は、燃料噴射量を設定量増量することで、アイドル運転
時にエンジンの作動が不安定になることを防止し、ラフ
アイドル及びエンストを防止する技術が開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行例は、燃焼圧力変動に基づいてアイドル時の空燃比の
リーン化を図るものであり、燃焼圧力変動に変化がな
く、単にエンジン回転数が低下した場合には対応できな
い。
行例は、燃焼圧力変動に基づいてアイドル時の空燃比の
リーン化を図るものであり、燃焼圧力変動に変化がな
く、単にエンジン回転数が低下した場合には対応できな
い。
【0006】また、上記先行例は、燃焼圧力変動に基づ
いて空燃比を制御することを前提としており、燃焼圧力
変動を検出するために圧力センサを必要とするが、この
圧力センサはコストが高く、圧力センサを各気筒に取り
付けるとなると、部品点数が増加して構成が複雑化する
のみならずコストが著しく上昇する。
いて空燃比を制御することを前提としており、燃焼圧力
変動を検出するために圧力センサを必要とするが、この
圧力センサはコストが高く、圧力センサを各気筒に取り
付けるとなると、部品点数が増加して構成が複雑化する
のみならずコストが著しく上昇する。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、エンジン始動
直後から触媒が活性化するまでの所定期間に亘り、排気
ガス中のHC低減のため空燃比をリーンに制御する始動
時リーン制御を行うことによるラフアイドル、エンス
ト、ドライバビリティの悪化を防止して制御性の向上を
図り、且つ簡素な構成にて実現可能なエンジンの空燃比
制御装置を提供することを目的とする。
直後から触媒が活性化するまでの所定期間に亘り、排気
ガス中のHC低減のため空燃比をリーンに制御する始動
時リーン制御を行うことによるラフアイドル、エンス
ト、ドライバビリティの悪化を防止して制御性の向上を
図り、且つ簡素な構成にて実現可能なエンジンの空燃比
制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、エンジン始動直後から触媒
が活性化するまでの所定期間に亘り空燃比をリーンに制
御する始動時リーン制御を行うエンジンの空燃比制御装
置において、図1(a)の基本構成図に示すように、エ
ンジン始動直後から所定期間に亘る始動時リーン制御中
のアイドル時に、エンジン回転数の低下を判断する判別
手段と、エンジン回転数が低下したとき、始動時リーン
制御を解除する始動時リーン制御解除手段とを備えたこ
とを特徴とする。
め、請求項1記載の発明は、エンジン始動直後から触媒
が活性化するまでの所定期間に亘り空燃比をリーンに制
御する始動時リーン制御を行うエンジンの空燃比制御装
置において、図1(a)の基本構成図に示すように、エ
ンジン始動直後から所定期間に亘る始動時リーン制御中
のアイドル時に、エンジン回転数の低下を判断する判別
手段と、エンジン回転数が低下したとき、始動時リーン
制御を解除する始動時リーン制御解除手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、エンジン始動直後
から触媒が活性化するまでの所定期間に亘り空燃比をリ
ーンに制御する始動時リーン制御を行うエンジンの空燃
比制御装置において、図1(b)の基本構成図に示すよ
うに、エンジン始動直後から所定期間に亘る始動時リー
ン制御中のアイドル時に、エンジン回転数の低下を判断
する判別手段と、燃料噴射量を減量補正するための始動
時リーン係数を初期値設定し、エンジン回転数が低下し
たとき、或いは上記所定期間の経過後、上記始動時リー
ン補正係数を上記初期値から漸次減少させる始動時リー
ン係数設定手段と、エンジン運転状態に基づき設定され
る基本燃料噴射量を上記始動時リーン係数により補正し
て燃料噴射量を設定する燃料噴射量設定手段とを備えた
ことを特徴とする。
から触媒が活性化するまでの所定期間に亘り空燃比をリ
ーンに制御する始動時リーン制御を行うエンジンの空燃
比制御装置において、図1(b)の基本構成図に示すよ
うに、エンジン始動直後から所定期間に亘る始動時リー
ン制御中のアイドル時に、エンジン回転数の低下を判断
する判別手段と、燃料噴射量を減量補正するための始動
時リーン係数を初期値設定し、エンジン回転数が低下し
たとき、或いは上記所定期間の経過後、上記始動時リー
ン補正係数を上記初期値から漸次減少させる始動時リー
ン係数設定手段と、エンジン運転状態に基づき設定され
る基本燃料噴射量を上記始動時リーン係数により補正し
て燃料噴射量を設定する燃料噴射量設定手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1或いは請
求項2記載の発明において、上記判別手段は、エンジン
始動後の経過時間が判定開始時間を経過してから、或い
はエンジン完爆後、上記所定期間に達するまでの間、エ
ンジン回転数の低下を判断することを特徴とする。
求項2記載の発明において、上記判別手段は、エンジン
始動後の経過時間が判定開始時間を経過してから、或い
はエンジン完爆後、上記所定期間に達するまでの間、エ
ンジン回転数の低下を判断することを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1ないし請
求項3記載の発明において、上記判別手段は、エンジン
回転数を設定回転数と比較し、エンジン回転数が設定回
転数より低下したとき、エンジン回転数の低下と判断す
ることを特徴とする。
求項3記載の発明において、上記判別手段は、エンジン
回転数を設定回転数と比較し、エンジン回転数が設定回
転数より低下したとき、エンジン回転数の低下と判断す
ることを特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、上記設定回転数は、エンジン温度が低いほ
ど高い値に設定されることを特徴とする。
明において、上記設定回転数は、エンジン温度が低いほ
ど高い値に設定されることを特徴とする。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項4或いは請
求項5記載の発明において、上記設定回転数は、エンジ
ンと変速機とが接続状態の時は解放状態時に対し低い値
に設定されることを特徴とする。
求項5記載の発明において、上記設定回転数は、エンジ
ンと変速機とが接続状態の時は解放状態時に対し低い値
に設定されることを特徴とする。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項1ないし請
求項3記載の発明において、上記判別手段は、所定周期
毎にエンジン回転数平均値を算出し、エンジン回転数が
上記エンジン回転数平均値に対し所定割合低下したと
き、エンジン回転数の低下と判断することを特徴とす
る。
求項3記載の発明において、上記判別手段は、所定周期
毎にエンジン回転数平均値を算出し、エンジン回転数が
上記エンジン回転数平均値に対し所定割合低下したと
き、エンジン回転数の低下と判断することを特徴とす
る。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項1ないし請
求項3記載の発明において、上記判別手段は、所定周期
毎にエンジン回転数変化量を算出し、エンジン回転数変
化量が許容値以上のとき、エンジン回転数の低下と判断
することを特徴とする。
求項3記載の発明において、上記判別手段は、所定周期
毎にエンジン回転数変化量を算出し、エンジン回転数変
化量が許容値以上のとき、エンジン回転数の低下と判断
することを特徴とする。
【0016】請求項9記載の発明は、請求項8記載の発
明において、上記許容値は、エンジン温度が低いほど低
い値に設定されることを特徴とする。
明において、上記許容値は、エンジン温度が低いほど低
い値に設定されることを特徴とする。
【0017】請求項10記載の発明は、請求項8或いは
請求項9記載の発明において、上記許容値は、エンジン
と変速機とが接続状態の時は解放状態時に対し低い値に
設定されることを特徴とする。
請求項9記載の発明において、上記許容値は、エンジン
と変速機とが接続状態の時は解放状態時に対し低い値に
設定されることを特徴とする。
【0018】請求項11記載の発明は、エンジン始動直
後から触媒が活性化するまでの所定期間に亘り空燃比を
リーンに制御する始動時リーン制御を行うエンジンの空
燃比制御装置において、エンジン始動直後から所定期間
に亘る始動時リーン制御中のアイドル時に、エンジン回
転数の低下を判断する第1の判別手段と、エンジン回転
数が低下したとき、始動時リーン制御を解除する始動時
リーン制御解除手段と、上記始動時リーン制御の解除後
であって上記所定期間に達するまでの間、エンジン回転
数の上昇を判断する第2の判別手段と、エンジン回転数
が上昇したとき、始動時リーン制御に復帰する始動時リ
ーン制御復帰手段とを備えたことを特徴とする。
後から触媒が活性化するまでの所定期間に亘り空燃比を
リーンに制御する始動時リーン制御を行うエンジンの空
燃比制御装置において、エンジン始動直後から所定期間
に亘る始動時リーン制御中のアイドル時に、エンジン回
転数の低下を判断する第1の判別手段と、エンジン回転
数が低下したとき、始動時リーン制御を解除する始動時
リーン制御解除手段と、上記始動時リーン制御の解除後
であって上記所定期間に達するまでの間、エンジン回転
数の上昇を判断する第2の判別手段と、エンジン回転数
が上昇したとき、始動時リーン制御に復帰する始動時リ
ーン制御復帰手段とを備えたことを特徴とする。
【0019】請求項12記載の発明は、エンジン始動直
後から触媒が活性化するまでの所定期間に亘り空燃比を
リーンに制御する始動時リーン制御を行うエンジンの空
燃比制御装置において、エンジン始動直後から所定期間
に亘る始動時リーン制御中のアイドル時に、エンジン回
転数の低下を判断する第1の判別手段と、エンジン回転
数の低下が判断された後、上記所定期間に達するまでの
間、エンジン回転数の上昇を判断する第2の判別手段
と、燃料噴射量を減量補正するための始動時リーン係数
を初期値設定し、エンジン回転数が低下したとき、或い
は上記所定期間の経過後、上記始動時リーン補正係数を
漸次減少し、エンジン回転数が上昇したときには上記始
動時リーン係数を再び初期値設定する始動時リーン係数
設定手段と、エンジン運転状態に基づいて設定される基
本燃料噴射量を上記始動時リーン係数により補正して燃
料噴射量を設定する燃料噴射量設定手段とを備えたこと
を特徴とする。
後から触媒が活性化するまでの所定期間に亘り空燃比を
リーンに制御する始動時リーン制御を行うエンジンの空
燃比制御装置において、エンジン始動直後から所定期間
に亘る始動時リーン制御中のアイドル時に、エンジン回
転数の低下を判断する第1の判別手段と、エンジン回転
数の低下が判断された後、上記所定期間に達するまでの
間、エンジン回転数の上昇を判断する第2の判別手段
と、燃料噴射量を減量補正するための始動時リーン係数
を初期値設定し、エンジン回転数が低下したとき、或い
は上記所定期間の経過後、上記始動時リーン補正係数を
漸次減少し、エンジン回転数が上昇したときには上記始
動時リーン係数を再び初期値設定する始動時リーン係数
設定手段と、エンジン運転状態に基づいて設定される基
本燃料噴射量を上記始動時リーン係数により補正して燃
料噴射量を設定する燃料噴射量設定手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0020】請求項13記載の発明は、請求項11或い
は請求項12記載の発明において、上記第1の判別手段
は、エンジン始動後の経過時間が判定開始時間を経過し
てから、或いはエンジン完爆後、上記所定期間に達する
までの間、エンジン回転数の低下を判断することを特徴
とする。
は請求項12記載の発明において、上記第1の判別手段
は、エンジン始動後の経過時間が判定開始時間を経過し
てから、或いはエンジン完爆後、上記所定期間に達する
までの間、エンジン回転数の低下を判断することを特徴
とする。
【0021】請求項14記載の発明は、請求項11或い
は請求項12記載の発明において、上記第1の判別手段
は、エンジン回転数を第1の設定回転数と比較し、エン
ジン回転数が上記第1の設定回転数より低下したとき、
エンジン回転数の低下と判断し、上記第2の判別手段
は、エンジン回転数を第2の設定回転数と比較し、エン
ジン回転数が上記第2の設定回転数より上昇したとき、
エンジン回転数の上昇と判断することを特徴とする。
は請求項12記載の発明において、上記第1の判別手段
は、エンジン回転数を第1の設定回転数と比較し、エン
ジン回転数が上記第1の設定回転数より低下したとき、
エンジン回転数の低下と判断し、上記第2の判別手段
は、エンジン回転数を第2の設定回転数と比較し、エン
ジン回転数が上記第2の設定回転数より上昇したとき、
エンジン回転数の上昇と判断することを特徴とする。
【0022】請求項15記載の発明は、請求項14記載
の発明において、上記第2の設定回転数は上記第1の設
定回転数より高い値に設定されることを特徴とする。
の発明において、上記第2の設定回転数は上記第1の設
定回転数より高い値に設定されることを特徴とする。
【0023】請求項16記載の発明は、請求項14或い
は請求項15記載の発明において、上記第1の設定回転
数及び第2の設定回転数は、エンジン温度が低いほど高
い値に設定されることを特徴とする。
は請求項15記載の発明において、上記第1の設定回転
数及び第2の設定回転数は、エンジン温度が低いほど高
い値に設定されることを特徴とする。
【0024】請求項17記載の発明は、請求項14ない
し請求項16記載の発明において、上記第1の設定回転
数及び第2の設定回転数は、エンジンと変速機とが接続
状態の時は解放状態時に対し低い値に設定されることを
特徴とする。
し請求項16記載の発明において、上記第1の設定回転
数及び第2の設定回転数は、エンジンと変速機とが接続
状態の時は解放状態時に対し低い値に設定されることを
特徴とする。
【0025】請求項18記載の発明は、請求項11或い
は請求項12記載の発明において、上記第1の判別手段
は、所定周期毎にエンジン回転数平均値を算出し、エン
ジン回転数が上記エンジン回転数平均値に対し第1の割
合より低下したとき、エンジン回転数の低下と判断し、
上記第2の判別手段は、エンジン回転数が上記エンジン
回転数平均値に対し第2の割合より上昇したとき、エン
ジン回転数の上昇と判断することを特徴とする。
は請求項12記載の発明において、上記第1の判別手段
は、所定周期毎にエンジン回転数平均値を算出し、エン
ジン回転数が上記エンジン回転数平均値に対し第1の割
合より低下したとき、エンジン回転数の低下と判断し、
上記第2の判別手段は、エンジン回転数が上記エンジン
回転数平均値に対し第2の割合より上昇したとき、エン
ジン回転数の上昇と判断することを特徴とする。
【0026】請求項19記載の発明は、請求項18記載
の発明において、上記第2の割合は上記第1の割合より
高い値に設定されることを特徴とする。
の発明において、上記第2の割合は上記第1の割合より
高い値に設定されることを特徴とする。
【0027】請求項20記載の発明は、請求項11或い
は請求項12記載の発明において、上記第1の判別手段
は、所定周期毎にエンジン回転数変化量を算出し、エン
ジン回転数変化量が第1の許容値以上のとき、エンジン
回転数の低下と判断し、上記第2の判別手段は、上記エ
ンジン回転数変化量が第2の許容値以下のときエンジン
回転数の上昇と判断することを特徴とする。
は請求項12記載の発明において、上記第1の判別手段
は、所定周期毎にエンジン回転数変化量を算出し、エン
ジン回転数変化量が第1の許容値以上のとき、エンジン
回転数の低下と判断し、上記第2の判別手段は、上記エ
ンジン回転数変化量が第2の許容値以下のときエンジン
回転数の上昇と判断することを特徴とする。
【0028】請求項21記載の発明は、請求項20記載
の発明において、上記第2の許容値は上記第1の許容値
より低い値に設定されることを特徴とする。
の発明において、上記第2の許容値は上記第1の許容値
より低い値に設定されることを特徴とする。
【0029】請求項22記載の発明は、請求項20或い
は請求項21記載の発明において、上記第1及び第2の
許容値は、エンジン温度が低いほど低い値に設定される
ことを特徴とする。
は請求項21記載の発明において、上記第1及び第2の
許容値は、エンジン温度が低いほど低い値に設定される
ことを特徴とする。
【0030】請求項23記載の発明は、請求項20ない
し請求項22記載の発明において、上記第1及び第2の
許容値は、エンジンと変速機とが接続状態の時は解放状
態時に対し低い値に設定されることを特徴とする。
し請求項22記載の発明において、上記第1及び第2の
許容値は、エンジンと変速機とが接続状態の時は解放状
態時に対し低い値に設定されることを特徴とする。
【0031】請求項24記載の発明は、請求項2或いは
請求項12記載の発明において、上記始動時リーン係数
設定手段は、上記始動時リーン係数の初期値をエンジン
温度が高いほど大きい値に設定することを特徴とする。
請求項12記載の発明において、上記始動時リーン係数
設定手段は、上記始動時リーン係数の初期値をエンジン
温度が高いほど大きい値に設定することを特徴とする。
【0032】請求項25記載の発明は、請求項3或いは
請求項13記載の発明において、上記判定開始時間は、
エンジン温度が低いほど短い時間値に設定されることを
特徴とする。
請求項13記載の発明において、上記判定開始時間は、
エンジン温度が低いほど短い時間値に設定されることを
特徴とする。
【0033】すなわち、請求項1記載の発明では、空燃
比をリーンに制御するエンジン始動直後から触媒が活性
化するまでの所定期間に亘る始動時リーン制御中のアイ
ドル時に、エンジン回転数の低下を判断することで、始
動時リーン制御による燃焼状態の悪化や燃焼変動を判断
する。そして、エンジン回転数が低下したとき、始動時
リーン制御中に燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたと判
断し、始動時リーン制御を解除して空燃比をストイキオ
とし、エンジンの安定化を図る。
比をリーンに制御するエンジン始動直後から触媒が活性
化するまでの所定期間に亘る始動時リーン制御中のアイ
ドル時に、エンジン回転数の低下を判断することで、始
動時リーン制御による燃焼状態の悪化や燃焼変動を判断
する。そして、エンジン回転数が低下したとき、始動時
リーン制御中に燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたと判
断し、始動時リーン制御を解除して空燃比をストイキオ
とし、エンジンの安定化を図る。
【0034】請求項2記載の発明では、燃料噴射量を減
量補正するための始動時リーン係数を初期設定し、この
始動時リーン係数により基本燃料噴射量を補正して燃料
噴射量を設定することで空燃比をリーンに制御して始動
時リーン制御を行い、エンジン始動直後から触媒が活性
化するまでの所定期間に亘るこの始動時リーン制御中の
アイドル時に、エンジン回転数の低下を判断すること
で、始動時リーン制御による燃焼状態の悪化や燃焼変動
を判断する。そして、エンジン回転数が低下し、始動時
リーン制御中に燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたと判
断されるとき、或いは上記所定期間が経過したとき、上
記始動時リーン係数を漸次減少設定し、この始動時リー
ン係数によってエンジン運転状態に基づき設定される基
本燃料噴射量を補正し燃料噴射量を設定する。ここで、
燃料減量により空燃比をリーン補正するための始動時リ
ーン係数が漸次的に減少設定されることで、空燃比がリ
ーンからストイキオにスムーズに移行し、始動時リーン
制御解除時の空燃比の急変による制御性の悪化が防止さ
れる。
量補正するための始動時リーン係数を初期設定し、この
始動時リーン係数により基本燃料噴射量を補正して燃料
噴射量を設定することで空燃比をリーンに制御して始動
時リーン制御を行い、エンジン始動直後から触媒が活性
化するまでの所定期間に亘るこの始動時リーン制御中の
アイドル時に、エンジン回転数の低下を判断すること
で、始動時リーン制御による燃焼状態の悪化や燃焼変動
を判断する。そして、エンジン回転数が低下し、始動時
リーン制御中に燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたと判
断されるとき、或いは上記所定期間が経過したとき、上
記始動時リーン係数を漸次減少設定し、この始動時リー
ン係数によってエンジン運転状態に基づき設定される基
本燃料噴射量を補正し燃料噴射量を設定する。ここで、
燃料減量により空燃比をリーン補正するための始動時リ
ーン係数が漸次的に減少設定されることで、空燃比がリ
ーンからストイキオにスムーズに移行し、始動時リーン
制御解除時の空燃比の急変による制御性の悪化が防止さ
れる。
【0035】この際、請求項3記載の発明では、エンジ
ン始動後の経過時間が判定開始時間を経過してから、或
いはエンジン完爆後、上記所定期間に達するまでの間の
アイドル時に、エンジン回転数の低下を判断し、始動時
リーン制御による燃焼状態の悪化や燃焼変動を判断す
る。請求項4記載の発明では、エンジン回転数を設定回
転数と比較することで、始動時リーン制御による燃焼状
態の悪化や燃焼変動を判断する。すなわち、エンジン回
転数が設定回転数より低下したとき、始動時リーン制御
中に燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたと判断する。ま
た、請求項5記載の発明では、上記設定回転数を、エン
ジン温度が低いほど高い値に設定し、更に、請求項6記
載の発明では、上記設定回転数を、エンジンと変速機と
が接続状態の時には解放状態時に対し低い値に設定す
る。
ン始動後の経過時間が判定開始時間を経過してから、或
いはエンジン完爆後、上記所定期間に達するまでの間の
アイドル時に、エンジン回転数の低下を判断し、始動時
リーン制御による燃焼状態の悪化や燃焼変動を判断す
る。請求項4記載の発明では、エンジン回転数を設定回
転数と比較することで、始動時リーン制御による燃焼状
態の悪化や燃焼変動を判断する。すなわち、エンジン回
転数が設定回転数より低下したとき、始動時リーン制御
中に燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたと判断する。ま
た、請求項5記載の発明では、上記設定回転数を、エン
ジン温度が低いほど高い値に設定し、更に、請求項6記
載の発明では、上記設定回転数を、エンジンと変速機と
が接続状態の時には解放状態時に対し低い値に設定す
る。
【0036】また、請求項7記載の発明では、所定周期
毎に算出したエンジン回転数平均値とエンジン回転数と
を比較し、エンジン回転数が上記エンジン回転数平均値
に対し所定割合低下したとき、始動時リーン制御中に燃
焼状態の悪化や燃焼変動が生じたと判断する。
毎に算出したエンジン回転数平均値とエンジン回転数と
を比較し、エンジン回転数が上記エンジン回転数平均値
に対し所定割合低下したとき、始動時リーン制御中に燃
焼状態の悪化や燃焼変動が生じたと判断する。
【0037】さらに、請求項8記載の発明では、所定周
期毎に算出したエンジン回転数変化量と許容値とを比較
し、エンジン回転数変化量が許容値以上のとき、始動時
リーン制御中に燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたと判
断する。この際、請求項9記載の発明では、上記許容値
を、エンジン温度が低いほど低い値に設定し、更に、請
求項10記載の発明では、上記許容値を、エンジンと変
速機とが接続状態の時には解放状態時に対し低い値に設
定する。
期毎に算出したエンジン回転数変化量と許容値とを比較
し、エンジン回転数変化量が許容値以上のとき、始動時
リーン制御中に燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたと判
断する。この際、請求項9記載の発明では、上記許容値
を、エンジン温度が低いほど低い値に設定し、更に、請
求項10記載の発明では、上記許容値を、エンジンと変
速機とが接続状態の時には解放状態時に対し低い値に設
定する。
【0038】請求項11記載の発明では、空燃比をリー
ンに制御するエンジン始動直後から触媒が活性化するま
での所定期間に亘る始動時リーン制御中のアイドル時
に、エンジン回転数の低下を判断することで、始動時リ
ーン制御による燃焼状態の悪化や燃焼変動を判断する。
そして、エンジン回転数が低下したとき、始動時リーン
制御中に燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたと判断し、
始動時リーン制御を解除して空燃比をストイキオとし、
エンジンの安定化を図る。更に、始動時リーン制御解除
後であって上記所定期間に達するまでの間のアイドル時
に、エンジン回転数の上昇を判断し、エンジン回転数が
上昇したときには、燃焼状態の悪化や燃焼変動が解消し
たと判断して、再び始動時リーン制御に復帰する。これ
により、始動時リーン制御の解除を必要最低限として、
HCの低減と始動時リーン制御によるラフアイドル、エ
ンスト、ドライバビリティの悪化の防止とを適切に両立
する。
ンに制御するエンジン始動直後から触媒が活性化するま
での所定期間に亘る始動時リーン制御中のアイドル時
に、エンジン回転数の低下を判断することで、始動時リ
ーン制御による燃焼状態の悪化や燃焼変動を判断する。
そして、エンジン回転数が低下したとき、始動時リーン
制御中に燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたと判断し、
始動時リーン制御を解除して空燃比をストイキオとし、
エンジンの安定化を図る。更に、始動時リーン制御解除
後であって上記所定期間に達するまでの間のアイドル時
に、エンジン回転数の上昇を判断し、エンジン回転数が
上昇したときには、燃焼状態の悪化や燃焼変動が解消し
たと判断して、再び始動時リーン制御に復帰する。これ
により、始動時リーン制御の解除を必要最低限として、
HCの低減と始動時リーン制御によるラフアイドル、エ
ンスト、ドライバビリティの悪化の防止とを適切に両立
する。
【0039】請求項12記載の発明では、燃料噴射量を
減量補正するための始動時リーン係数を初期値設定し、
この始動時リーン係数により基本燃料噴射量を補正して
燃料噴射量を設定することで空燃比をリーンに制御して
始動時リーン制御を行う。そして、エンジン始動直後か
ら触媒が活性化するまでの所定期間に亘るこの始動時リ
ーン制御中のアイドル時に、エンジン回転数の低下を判
断することで、始動時リーン制御による燃焼状態の悪化
や燃焼変動を判断する。そして、エンジン回転数が低下
し、始動時リーン制御中に燃焼状態の悪化や燃焼変動が
生じたと判断されるとき、或いは上記所定期間が経過し
たとき、上記始動時リーン係数を漸次減少設定して始動
時リーン制御を解除する。また、燃焼状態の悪化や燃焼
変動の発生によって始動時リーン制御を解除した後は、
上記所定期間に達するまでのアイドル時において、エン
ジン回転数の上昇を判断する。そして、エンジン回転数
が上昇したときには、燃焼状態の悪化や燃焼変動が解消
したと判断して、上記始動時リーン係数を再び初期値設
定し、始動時リーン制御に復帰する。
減量補正するための始動時リーン係数を初期値設定し、
この始動時リーン係数により基本燃料噴射量を補正して
燃料噴射量を設定することで空燃比をリーンに制御して
始動時リーン制御を行う。そして、エンジン始動直後か
ら触媒が活性化するまでの所定期間に亘るこの始動時リ
ーン制御中のアイドル時に、エンジン回転数の低下を判
断することで、始動時リーン制御による燃焼状態の悪化
や燃焼変動を判断する。そして、エンジン回転数が低下
し、始動時リーン制御中に燃焼状態の悪化や燃焼変動が
生じたと判断されるとき、或いは上記所定期間が経過し
たとき、上記始動時リーン係数を漸次減少設定して始動
時リーン制御を解除する。また、燃焼状態の悪化や燃焼
変動の発生によって始動時リーン制御を解除した後は、
上記所定期間に達するまでのアイドル時において、エン
ジン回転数の上昇を判断する。そして、エンジン回転数
が上昇したときには、燃焼状態の悪化や燃焼変動が解消
したと判断して、上記始動時リーン係数を再び初期値設
定し、始動時リーン制御に復帰する。
【0040】この際、請求項13記載の発明では、エン
ジン始動後の経過時間が判定開始時間を経過してから、
或いはエンジン完爆後、上記所定期間に達するまでの間
のアイドル時に、エンジン回転数の低下を判断し、始動
時リーン制御による燃焼状態の悪化や燃焼変動を判断す
る。
ジン始動後の経過時間が判定開始時間を経過してから、
或いはエンジン完爆後、上記所定期間に達するまでの間
のアイドル時に、エンジン回転数の低下を判断し、始動
時リーン制御による燃焼状態の悪化や燃焼変動を判断す
る。
【0041】また、請求項14記載の発明では、エンジ
ン回転数を第1の設定回転数と比較し、エンジン回転数
が第1の設定回転数より低下したとき、始動時リーン制
御中に燃焼状態の悪化や燃焼状態が生じたと判断する。
そして、この燃焼状態の悪化や燃焼変動の発生によって
始動時リーン制御を解除した後は、エンジン回転数を第
2の設定回転数と比較し、エンジン回転数が第2の設定
回転数よりも上昇したとき、燃焼状態の悪化や燃焼変動
が解消したと判断する。
ン回転数を第1の設定回転数と比較し、エンジン回転数
が第1の設定回転数より低下したとき、始動時リーン制
御中に燃焼状態の悪化や燃焼状態が生じたと判断する。
そして、この燃焼状態の悪化や燃焼変動の発生によって
始動時リーン制御を解除した後は、エンジン回転数を第
2の設定回転数と比較し、エンジン回転数が第2の設定
回転数よりも上昇したとき、燃焼状態の悪化や燃焼変動
が解消したと判断する。
【0042】更に、請求項15記載の発明では、上記第
2の設定回転数を、第1の設定回転数よりも高い値に設
定する。請求項16記載の発明では、上記第1及び第2
の設定回転数をエンジン温度が低いほど高い値に設定
し、更に、請求項17記載の発明では、上記第1及び第
2の設定回転数を、エンジンと変速機とが接続状態の時
には解放状態時に対し低い値に設定する。
2の設定回転数を、第1の設定回転数よりも高い値に設
定する。請求項16記載の発明では、上記第1及び第2
の設定回転数をエンジン温度が低いほど高い値に設定
し、更に、請求項17記載の発明では、上記第1及び第
2の設定回転数を、エンジンと変速機とが接続状態の時
には解放状態時に対し低い値に設定する。
【0043】また、請求項18記載の発明では、所定周
期毎に算出したエンジン回転数平均値とエンジン回転数
との比較により、始動時リーン制御中における燃焼状態
の悪化や燃焼変動の発生を判断すると共に、始動時リー
ン制御解除後の燃焼状態の悪化や燃焼変動の解消を判断
する。すなわち、エンジン回転数が上記エンジン回転数
平均値に対し第1の割合より低下したとき、始動時リー
ン制御中に燃焼状態の悪化や燃焼状態が生じたと判断す
る。そして、この燃焼状態の悪化や燃焼変動の発生によ
って始動時リーン制御を解除した後は、エンジン回転数
がエンジン回転数平均値に対し第2の割合より上昇した
とき、燃焼状態の悪化や燃焼変動が解消したと判断す
る。この際、請求項19記載の発明では、上記第2の割
合を上記第1の割合より高い値に設定する。
期毎に算出したエンジン回転数平均値とエンジン回転数
との比較により、始動時リーン制御中における燃焼状態
の悪化や燃焼変動の発生を判断すると共に、始動時リー
ン制御解除後の燃焼状態の悪化や燃焼変動の解消を判断
する。すなわち、エンジン回転数が上記エンジン回転数
平均値に対し第1の割合より低下したとき、始動時リー
ン制御中に燃焼状態の悪化や燃焼状態が生じたと判断す
る。そして、この燃焼状態の悪化や燃焼変動の発生によ
って始動時リーン制御を解除した後は、エンジン回転数
がエンジン回転数平均値に対し第2の割合より上昇した
とき、燃焼状態の悪化や燃焼変動が解消したと判断す
る。この際、請求項19記載の発明では、上記第2の割
合を上記第1の割合より高い値に設定する。
【0044】さらに、請求項20記載の発明では、所定
周期毎に算出したエンジン回転数変動量と許容値との比
較により、始動時リーン制御中における燃焼状態の悪化
や燃焼変動の発生を判断すると共に、始動時リーン制御
解除後の燃焼状態の悪化や燃焼変動の解消を判断する。
すなわち、所定周期毎に算出したエンジン回転数変化量
と第1の許容値とを比較し、エンジン回転数変化量が第
1の許容値以上のとき、始動時リーン制御中に燃焼状態
の悪化や燃焼状態が生じたと判断する。そして、この燃
焼状態の悪化や燃焼変動の発生によって始動時リーン制
御を解除した後は、エンジン回転数変化量と第2の許容
値とを比較し、エンジン回転数変化量が第2の許容値以
下のとき、燃焼状態の悪化や燃焼変動が解消したと判断
する。
周期毎に算出したエンジン回転数変動量と許容値との比
較により、始動時リーン制御中における燃焼状態の悪化
や燃焼変動の発生を判断すると共に、始動時リーン制御
解除後の燃焼状態の悪化や燃焼変動の解消を判断する。
すなわち、所定周期毎に算出したエンジン回転数変化量
と第1の許容値とを比較し、エンジン回転数変化量が第
1の許容値以上のとき、始動時リーン制御中に燃焼状態
の悪化や燃焼状態が生じたと判断する。そして、この燃
焼状態の悪化や燃焼変動の発生によって始動時リーン制
御を解除した後は、エンジン回転数変化量と第2の許容
値とを比較し、エンジン回転数変化量が第2の許容値以
下のとき、燃焼状態の悪化や燃焼変動が解消したと判断
する。
【0045】この際、請求項21記載の発明では、上記
第2の許容値を上記第1の許容値より低い値に設定す
る。また、請求項22記載の発明では、上記第1及び第
2の許容値をエンジン温度が低いほど低い値に設定す
る。更に、請求項23記載の発明では、上記第1及び第
2の許容値を、エンジンと変速機とが接続状態の時には
解放状態時に対し低い値に設定する。
第2の許容値を上記第1の許容値より低い値に設定す
る。また、請求項22記載の発明では、上記第1及び第
2の許容値をエンジン温度が低いほど低い値に設定す
る。更に、請求項23記載の発明では、上記第1及び第
2の許容値を、エンジンと変速機とが接続状態の時には
解放状態時に対し低い値に設定する。
【0046】また、請求項24記載の発明では、上記始
動時リーン係数の初期値をエンジン温度が高いほど大き
い値に設定し、請求項25記載の発明では、上記判定開
始時間を、エンジン温度が低いほど短い時間値に設定す
る。
動時リーン係数の初期値をエンジン温度が高いほど大き
い値に設定し、請求項25記載の発明では、上記判定開
始時間を、エンジン温度が低いほど短い時間値に設定す
る。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図2〜図23は本発明の実施の第
1形態を示す。
施の形態を説明する。図2〜図23は本発明の実施の第
1形態を示す。
【0048】先ず、図18に基づきエンジンの概略構成
について説明する。符号1はエンジンの一例としての自
動車等の車輌用のリーンバーンエンジンであり、図にお
いては水平対向型4気筒ガソリンエンジンを示す。この
エンジン1のシリンダブロック1aの左右両バンクに
は、シリンダヘッド2がそれぞれ設けられ、各シリンダ
ヘッド2に吸気ポート2aと排気ポート2bが形成され
ている。
について説明する。符号1はエンジンの一例としての自
動車等の車輌用のリーンバーンエンジンであり、図にお
いては水平対向型4気筒ガソリンエンジンを示す。この
エンジン1のシリンダブロック1aの左右両バンクに
は、シリンダヘッド2がそれぞれ設けられ、各シリンダ
ヘッド2に吸気ポート2aと排気ポート2bが形成され
ている。
【0049】このエンジン1の吸気系は、各吸気ポート
2aにインテークマニホルド3が連通され、このインテ
ークマニホルド3に各気筒の吸気通路が集合するエアチ
ャンバ4を介してスロットルチャンバ5が連通され、更
に、このスロットルチャンバ5の上流側に吸気管6を介
してエアクリーナ7が取り付けられ、このエアクリーナ
7がエアインテークチャンバ8に連通されている。
2aにインテークマニホルド3が連通され、このインテ
ークマニホルド3に各気筒の吸気通路が集合するエアチ
ャンバ4を介してスロットルチャンバ5が連通され、更
に、このスロットルチャンバ5の上流側に吸気管6を介
してエアクリーナ7が取り付けられ、このエアクリーナ
7がエアインテークチャンバ8に連通されている。
【0050】また、上記スロットルチャンバ5には、ア
クセルペダルに連動するスロットル弁5aが設けられて
いる。上記吸気管6には、スロットル弁5aをバイパス
するバイパス通路9が接続され、このバイパス通路9
に、アイドル時にその弁開度によって該バイパス通路9
を流れるバイパス空気量を調整することでアイドル回転
数を制御するアイドル回転数制御弁(ISC弁)10が
介装されている。
クセルペダルに連動するスロットル弁5aが設けられて
いる。上記吸気管6には、スロットル弁5aをバイパス
するバイパス通路9が接続され、このバイパス通路9
に、アイドル時にその弁開度によって該バイパス通路9
を流れるバイパス空気量を調整することでアイドル回転
数を制御するアイドル回転数制御弁(ISC弁)10が
介装されている。
【0051】一方、各気筒毎に、上記インテークマニホ
ルド3の中途から上記吸気ポート2aにかけて、吸気通
路を主吸気通路11aと副吸気通路11bとに区画する
隔壁3aが形成されている(図19参照)。また、上記
インテークマニホールド3の各気筒の吸気ポート2aの
直上流に、上記副吸気通路11bからの吸気流方向に指
向してインジェクタ12が配設されている。
ルド3の中途から上記吸気ポート2aにかけて、吸気通
路を主吸気通路11aと副吸気通路11bとに区画する
隔壁3aが形成されている(図19参照)。また、上記
インテークマニホールド3の各気筒の吸気ポート2aの
直上流に、上記副吸気通路11bからの吸気流方向に指
向してインジェクタ12が配設されている。
【0052】上記インジェクタ12は燃料供給路13を
介して燃料タンク14に連通されており、この燃料タン
ク14にはインタンク式の燃料ポンプ15が設けられて
いる。この燃料ポンプ15からの燃料は、上記燃料供給
路13に介装された燃料フィルタ16を経て上記インジ
ェクタ12及びプレッシャレギュレータ17に圧送さ
れ、このプレッシャレギュレータ17から上記燃料タン
ク14にリターンされて上記インジェクタ12への燃料
圧力が所定の圧力に調圧される。
介して燃料タンク14に連通されており、この燃料タン
ク14にはインタンク式の燃料ポンプ15が設けられて
いる。この燃料ポンプ15からの燃料は、上記燃料供給
路13に介装された燃料フィルタ16を経て上記インジ
ェクタ12及びプレッシャレギュレータ17に圧送さ
れ、このプレッシャレギュレータ17から上記燃料タン
ク14にリターンされて上記インジェクタ12への燃料
圧力が所定の圧力に調圧される。
【0053】また、上記各主吸気通路11aの直上流
に、それぞれダイヤフラムアクチュエータ18によって
作動され主吸気通路11aを開閉する吸気制御弁として
のタンブルジェネレータ弁(以下「TGV」と略称す
る)19が設けられている。上記各ダイヤフラムアクチ
ュエータ18のスプリングが内装された作動室が、制御
圧通路20を介して、TGV切換ソレノイド弁21に連
通されている。このTGV切換ソレノイド弁21は、大
気に連通する大気ポートとサージタンク22に連通する
負圧ポートとを選択的に上記ダイヤフラムアクチュエー
タ18の作動室に作用させる。上記サージタンク22
は、インテークマニホルド3にチェック弁23を介して
連通しスロットル弁5a下流に生じる負圧を蓄える。
に、それぞれダイヤフラムアクチュエータ18によって
作動され主吸気通路11aを開閉する吸気制御弁として
のタンブルジェネレータ弁(以下「TGV」と略称す
る)19が設けられている。上記各ダイヤフラムアクチ
ュエータ18のスプリングが内装された作動室が、制御
圧通路20を介して、TGV切換ソレノイド弁21に連
通されている。このTGV切換ソレノイド弁21は、大
気に連通する大気ポートとサージタンク22に連通する
負圧ポートとを選択的に上記ダイヤフラムアクチュエー
タ18の作動室に作用させる。上記サージタンク22
は、インテークマニホルド3にチェック弁23を介して
連通しスロットル弁5a下流に生じる負圧を蓄える。
【0054】すなわち、後述する電子制御装置50(図
22参照)によって、TGV19を開閉することで吸気
制御を行うと共に、燃料噴射量を補正することで空燃比
制御を行う。そして、エンジン始動直後から触媒が活性
化するまでの所定期間は、排気ガス中のHCを低減する
ためインジェクタ12による燃料噴射量を減量補正して
空燃比をリーンに制御する、いわゆる始動時リーン制御
を行う。なお、本実施の形態においては、このとき、T
GV切換ソレノイド弁21をOFFし、TGV19を閉
弁制御する。
22参照)によって、TGV19を開閉することで吸気
制御を行うと共に、燃料噴射量を補正することで空燃比
制御を行う。そして、エンジン始動直後から触媒が活性
化するまでの所定期間は、排気ガス中のHCを低減する
ためインジェクタ12による燃料噴射量を減量補正して
空燃比をリーンに制御する、いわゆる始動時リーン制御
を行う。なお、本実施の形態においては、このとき、T
GV切換ソレノイド弁21をOFFし、TGV19を閉
弁制御する。
【0055】また、所定期間の経過後は、吸気制御にお
いては、エンジン運転状態が高負荷高回転を除くタンブ
ル領域か否かを判断し、タンブル領域のとき、TGV切
換ソレノイド弁21をOFFして大気ポートと制御圧通
路20とを連通し、ダイヤフラムアクチュエータ18の
作動室に大気圧を導くことで該ダイヤフラムアクチュエ
ータ18の作動室に内装されたスプリングの付勢力によ
って図19に示すようにTGV19を閉じる。また、エ
ンジン運転状態がタンブル領域外のとき、すなわち高負
荷高回転のときのみTGV切換ソレノイド弁21をON
して負圧ポートと制御圧通路20とを連通し、ダイヤフ
ラムアクチュエータ18の作動室に負圧を導入すること
で、該作動室内のスプリングの付勢力に抗して、図19
に一点鎖線で示すようにTGV19を開く。
いては、エンジン運転状態が高負荷高回転を除くタンブ
ル領域か否かを判断し、タンブル領域のとき、TGV切
換ソレノイド弁21をOFFして大気ポートと制御圧通
路20とを連通し、ダイヤフラムアクチュエータ18の
作動室に大気圧を導くことで該ダイヤフラムアクチュエ
ータ18の作動室に内装されたスプリングの付勢力によ
って図19に示すようにTGV19を閉じる。また、エ
ンジン運転状態がタンブル領域外のとき、すなわち高負
荷高回転のときのみTGV切換ソレノイド弁21をON
して負圧ポートと制御圧通路20とを連通し、ダイヤフ
ラムアクチュエータ18の作動室に負圧を導入すること
で、該作動室内のスプリングの付勢力に抗して、図19
に一点鎖線で示すようにTGV19を開く。
【0056】一方、所定期間経過後の空燃比制御におい
ては、エンジン運転状態がリーン領域かストイキオ或い
はリッチ領域かを判断し、リーン領域のときには、イン
ジェクタ12による燃料噴射量を減量補正して空燃比を
リーンに制御し、ストイキオ或いはリッチ領域のときに
は、空燃比をストイキオ(理論空燃比)或いはリッチに
制御する。
ては、エンジン運転状態がリーン領域かストイキオ或い
はリッチ領域かを判断し、リーン領域のときには、イン
ジェクタ12による燃料噴射量を減量補正して空燃比を
リーンに制御し、ストイキオ或いはリッチ領域のときに
は、空燃比をストイキオ(理論空燃比)或いはリッチに
制御する。
【0057】ここで、上記リッチ領域は、高負荷高回転
域であり、このときTGV19が開弁される。すなわ
ち、本実施の形態では、リッチ空燃比制御時にTGV1
9が開弁し、リーン空燃比制御時或いはストイキオ制御
時にTGV19が閉弁する。
域であり、このときTGV19が開弁される。すなわ
ち、本実施の形態では、リッチ空燃比制御時にTGV1
9が開弁し、リーン空燃比制御時或いはストイキオ制御
時にTGV19が閉弁する。
【0058】図19に示すように、上記吸気ポート2a
はストレートポート形状に形成されており、上記TGV
19の閉弁により主吸気通路11aが閉じると、吸気弁
24の開弁時、副吸気通路11bによる吸気流によっ
て、燃焼室25に流入する混合気に該燃焼室25に対し
て同図に矢印で示すように縦方向の渦流いわゆるタンブ
ル流が生じ、リーン空燃比制御時には、このタンブル流
により層状燃焼が可能となり、リーンバーンが行われ
る。また、ストイキオ制御時には、燃焼室25に流入す
る混合気がタンブル流によって流動強化され、燃焼性が
向上される。
はストレートポート形状に形成されており、上記TGV
19の閉弁により主吸気通路11aが閉じると、吸気弁
24の開弁時、副吸気通路11bによる吸気流によっ
て、燃焼室25に流入する混合気に該燃焼室25に対し
て同図に矢印で示すように縦方向の渦流いわゆるタンブ
ル流が生じ、リーン空燃比制御時には、このタンブル流
により層状燃焼が可能となり、リーンバーンが行われ
る。また、ストイキオ制御時には、燃焼室25に流入す
る混合気がタンブル流によって流動強化され、燃焼性が
向上される。
【0059】また、エンジン運転状態がタンブル領域外
の高負荷高回転時には、TGV19の開弁により、主吸
気通路11aと副吸気通路11bの双方から吸気が流
れ、吸気抵抗が減少されて充填効率が向上し均一混合燃
焼が行われ、これとリッチ空燃比制御によりエンジン出
力が確保される。
の高負荷高回転時には、TGV19の開弁により、主吸
気通路11aと副吸気通路11bの双方から吸気が流
れ、吸気抵抗が減少されて充填効率が向上し均一混合燃
焼が行われ、これとリッチ空燃比制御によりエンジン出
力が確保される。
【0060】一方、上記シリンダヘッド2の各気筒毎
に、先端の放電電極を上記燃焼室25に露呈する点火プ
ラグ26が取り付けられ、この点火プラグ26に、各気
筒毎に配設された点火コイル27を介してイグナイタ2
8が接続されている。
に、先端の放電電極を上記燃焼室25に露呈する点火プ
ラグ26が取り付けられ、この点火プラグ26に、各気
筒毎に配設された点火コイル27を介してイグナイタ2
8が接続されている。
【0061】また、エンジン1の排気系としては、上記
シリンダヘッド2の各排気ポート2bに連通するエキゾ
ーストマニホルド29の集合部に排気管30が連通さ
れ、この排気管30に触媒コンバータ31が介装されて
マフラ32に連通されている。
シリンダヘッド2の各排気ポート2bに連通するエキゾ
ーストマニホルド29の集合部に排気管30が連通さ
れ、この排気管30に触媒コンバータ31が介装されて
マフラ32に連通されている。
【0062】次に、エンジン運転状態を検出するための
センサ類について説明する。上記吸気管6のエアクリー
ナ7の直下流に、ホットワイヤ或いはホットフィルム等
を用いた熱式の吸入空気量センサ33が介装され、更
に、上記スロットルチャンバ5に設けられたスロットル
弁5aに、スロットル開度センサ34aとスロットル弁
5aの全閉でONするアイドルスイッチ34bとを内蔵
したスロットルセンサ34が連設されている。
センサ類について説明する。上記吸気管6のエアクリー
ナ7の直下流に、ホットワイヤ或いはホットフィルム等
を用いた熱式の吸入空気量センサ33が介装され、更
に、上記スロットルチャンバ5に設けられたスロットル
弁5aに、スロットル開度センサ34aとスロットル弁
5aの全閉でONするアイドルスイッチ34bとを内蔵
したスロットルセンサ34が連設されている。
【0063】また、エンジン1のシリンダブロック1a
にノックセンサ35が取り付けられていると共に、シリ
ンダブロック1aの左右バンクを連通する冷却水通路3
6に冷却水温センサ37が臨まされ、更に、上記触媒コ
ンバータ31の上流に空燃比状態を検出するためのO2
センサ38が配設されている。
にノックセンサ35が取り付けられていると共に、シリ
ンダブロック1aの左右バンクを連通する冷却水通路3
6に冷却水温センサ37が臨まされ、更に、上記触媒コ
ンバータ31の上流に空燃比状態を検出するためのO2
センサ38が配設されている。
【0064】また、エンジン1のクランクシャフト39
に軸着するクランクロータ40の外周に、クランク角セ
ンサ41が対設され、更に、クランクシャフト39に対
して1/2回転するカムシャフト42に連設するカムロ
ータ43に、気筒判別用のカム角センサ44が対設され
ている。
に軸着するクランクロータ40の外周に、クランク角セ
ンサ41が対設され、更に、クランクシャフト39に対
して1/2回転するカムシャフト42に連設するカムロ
ータ43に、気筒判別用のカム角センサ44が対設され
ている。
【0065】上記クランクロータ40は、図20に示す
ように、その外周に突起40a,40b,40cが形成
され、これらの各突起40a,40b,40cが、各気
筒(#1,#2気筒と#3,#4気筒)の圧縮上死点前
(BTDC)θ1,θ2,θ3の位置に形成されている。
本形態においては、θ1=97°CA,θ2=65°C
A,θ3=10°CAである。
ように、その外周に突起40a,40b,40cが形成
され、これらの各突起40a,40b,40cが、各気
筒(#1,#2気筒と#3,#4気筒)の圧縮上死点前
(BTDC)θ1,θ2,θ3の位置に形成されている。
本形態においては、θ1=97°CA,θ2=65°C
A,θ3=10°CAである。
【0066】また、図21に示すように、上記カムロー
タ43の外周には、気筒判別用の突起43a,43b,
43cが形成され、突起43aが#3,#4気筒の圧縮
上死点後(ATDC)θ4の位置に形成され、突起43
bが3個の突起で構成されて最初の突起が#1気筒のA
TDCθ5の位置に形成されている。更に、突起43c
が2個の突起で形成され、最初の突起が#2気筒のAT
DCθ6の位置に形成されている。本形態においては、
θ4=20°CA,θ5=5°CA,θ6=20°CAで
ある。
タ43の外周には、気筒判別用の突起43a,43b,
43cが形成され、突起43aが#3,#4気筒の圧縮
上死点後(ATDC)θ4の位置に形成され、突起43
bが3個の突起で構成されて最初の突起が#1気筒のA
TDCθ5の位置に形成されている。更に、突起43c
が2個の突起で形成され、最初の突起が#2気筒のAT
DCθ6の位置に形成されている。本形態においては、
θ4=20°CA,θ5=5°CA,θ6=20°CAで
ある。
【0067】そして、図11のタイムチャートに示すよ
うに、エンジン運転に伴いクランクシャフト39及びカ
ムシャフト42の回転により上記クランクロータ40及
びカムロータ43が回転して、クランクロータ40の各
突起が上記クランク角センサ41によって検出され、ク
ランク角センサ41からθ1,θ2,θ3(BTDC97
°,65°,10°)の各クランクパルスがエンジン1
/2回転(180°CA)毎に出力される。一方、θ3
クランクパルスとθ1クランクパルスとの間で上記カム
ロータ43の各突起が上記カム角センサ44によって検
出され、カム角センサ44から所定数のカムパルスが出
力される。
うに、エンジン運転に伴いクランクシャフト39及びカ
ムシャフト42の回転により上記クランクロータ40及
びカムロータ43が回転して、クランクロータ40の各
突起が上記クランク角センサ41によって検出され、ク
ランク角センサ41からθ1,θ2,θ3(BTDC97
°,65°,10°)の各クランクパルスがエンジン1
/2回転(180°CA)毎に出力される。一方、θ3
クランクパルスとθ1クランクパルスとの間で上記カム
ロータ43の各突起が上記カム角センサ44によって検
出され、カム角センサ44から所定数のカムパルスが出
力される。
【0068】後述するように、電子制御装置50では、
上記クランク角センサ41から出力されるクランクパル
スの入力間隔時間Tθに基づいてエンジン回転数NEを
算出し、また、各気筒の燃焼行程順(例えば、#1気筒
→#3気筒→#2気筒→#4気筒)と、上記カム角セン
サ44からのカムパルスをカウンタによって計数した値
とのパターンに基づいて、燃料噴射対象気筒や点火対象
気筒の気筒判別を行う。
上記クランク角センサ41から出力されるクランクパル
スの入力間隔時間Tθに基づいてエンジン回転数NEを
算出し、また、各気筒の燃焼行程順(例えば、#1気筒
→#3気筒→#2気筒→#4気筒)と、上記カム角セン
サ44からのカムパルスをカウンタによって計数した値
とのパターンに基づいて、燃料噴射対象気筒や点火対象
気筒の気筒判別を行う。
【0069】上記インジェクタ12、点火プラグ26、
ISC弁10、TGV19を切換作動するためのTGV
切換ソレノイド弁21等のアクチュエータ類に対する制
御量の演算、制御信号の出力、すなわち空燃比制御を含
む燃料噴射制御、点火時期制御、アイドル回転数制御、
吸気制御等のエンジン制御は、図22に示す電子制御装
置(ECU)50によって行われる。
ISC弁10、TGV19を切換作動するためのTGV
切換ソレノイド弁21等のアクチュエータ類に対する制
御量の演算、制御信号の出力、すなわち空燃比制御を含
む燃料噴射制御、点火時期制御、アイドル回転数制御、
吸気制御等のエンジン制御は、図22に示す電子制御装
置(ECU)50によって行われる。
【0070】上記ECU50は、CPU51、ROM5
2、RAM53、バックアップRAM54、カウンタ・
タイマ群55、及びI/Oインターフェイス56がバス
ラインを介して互いに接続されるマイクロコンピュータ
を中心として構成され、各部に安定化電源を供給する定
電圧回路57、上記I/Oインターフェイス56に接続
される駆動回路58及びA/D変換器59等の周辺回路
が内蔵されている。
2、RAM53、バックアップRAM54、カウンタ・
タイマ群55、及びI/Oインターフェイス56がバス
ラインを介して互いに接続されるマイクロコンピュータ
を中心として構成され、各部に安定化電源を供給する定
電圧回路57、上記I/Oインターフェイス56に接続
される駆動回路58及びA/D変換器59等の周辺回路
が内蔵されている。
【0071】なお、上記カウンタ・タイマ群55は、フ
リーランカウンタ、カム角センサ信号(カムパルス)の
入力計数用カウンタ等の各種カウンタ、燃料噴射用タイ
マ、点火用タイマ、定期割り込みを発生させるための定
期割り込み用タイマ、クランク角センサ信号(クランク
パルス)の入力間隔計時用タイマ、エンジン始動後の経
過時間を計時する始動後時間計時用タイマ、及びシステ
ム異常監視用のウオッチドッグタイマ等の各種タイマを
便宜上総称するものであり、その他、各種のソフトウエ
アカウンタ・タイマが用いられる。
リーランカウンタ、カム角センサ信号(カムパルス)の
入力計数用カウンタ等の各種カウンタ、燃料噴射用タイ
マ、点火用タイマ、定期割り込みを発生させるための定
期割り込み用タイマ、クランク角センサ信号(クランク
パルス)の入力間隔計時用タイマ、エンジン始動後の経
過時間を計時する始動後時間計時用タイマ、及びシステ
ム異常監視用のウオッチドッグタイマ等の各種タイマを
便宜上総称するものであり、その他、各種のソフトウエ
アカウンタ・タイマが用いられる。
【0072】上記定電圧回路57は、2回路のリレー接
点を有する電源リレー60の第1のリレー接点を介して
バッテリ61に接続され、バッテリ61に、上記電源リ
レー60のリレーコイルがイグニッションスイッチ62
を介して接続されている。また、上記定電圧回路57
は、直接、上記バッテリ61に接続されており、イグニ
ッションスイッチ62がONされて電源リレー60の接
点が閉となるとECU50内の各部へ電源を供給する一
方、上記イグニッションスイッチ62のON,OFFに
拘らず、常時、上記バックアップRAM54にバックア
ップ用の電源を供給する。更に、上記バッテリ61に
は、燃料ポンプリレー63のリレー接点を介して燃料ポ
ンプ15が接続されている。なお、上記電源リレー60
の第2のリレー接点には、上記バッテリ61から各アク
チュエータに電源を供給するための電源線が接続されて
いる。
点を有する電源リレー60の第1のリレー接点を介して
バッテリ61に接続され、バッテリ61に、上記電源リ
レー60のリレーコイルがイグニッションスイッチ62
を介して接続されている。また、上記定電圧回路57
は、直接、上記バッテリ61に接続されており、イグニ
ッションスイッチ62がONされて電源リレー60の接
点が閉となるとECU50内の各部へ電源を供給する一
方、上記イグニッションスイッチ62のON,OFFに
拘らず、常時、上記バックアップRAM54にバックア
ップ用の電源を供給する。更に、上記バッテリ61に
は、燃料ポンプリレー63のリレー接点を介して燃料ポ
ンプ15が接続されている。なお、上記電源リレー60
の第2のリレー接点には、上記バッテリ61から各アク
チュエータに電源を供給するための電源線が接続されて
いる。
【0073】上記I/Oインターフェイス56の入力ポ
ートには、アイドルスイッチ34b、ノックセンサ3
5、クランク角センサ41、カム角センサ44、車速を
検出するための車速センサ45、自動変速機搭載車(A
T車)において自動変速機のシフトレバーによるレンジ
位置を検出するシフトスイッチ46(手動変速機搭載
車、いわゆるMT車の場合は、ニュートラル状態を検出
するニュートラルスイッチ、及びクラッチペダルの操作
状態を検出するクラッチスイッチを用いる)、及び、エ
ンジン始動状態を検出するためスタータスイッチ47が
接続されており、更に、上記A/D変換器59を介し
て、吸入空気量センサ33、スロットル開度センサ34
a、冷却水温センサ37、及びO2センサ38が接続さ
れると共に、バッテリ電圧VBが入力されてモニタされ
る。
ートには、アイドルスイッチ34b、ノックセンサ3
5、クランク角センサ41、カム角センサ44、車速を
検出するための車速センサ45、自動変速機搭載車(A
T車)において自動変速機のシフトレバーによるレンジ
位置を検出するシフトスイッチ46(手動変速機搭載
車、いわゆるMT車の場合は、ニュートラル状態を検出
するニュートラルスイッチ、及びクラッチペダルの操作
状態を検出するクラッチスイッチを用いる)、及び、エ
ンジン始動状態を検出するためスタータスイッチ47が
接続されており、更に、上記A/D変換器59を介し
て、吸入空気量センサ33、スロットル開度センサ34
a、冷却水温センサ37、及びO2センサ38が接続さ
れると共に、バッテリ電圧VBが入力されてモニタされ
る。
【0074】一方、上記I/Oインターフェイス56の
出力ポートには、ISC弁10、インジェクタ12、T
GV切換ソレノイド弁21、及び、燃料ポンプリレー6
3のリレーコイルが上記駆動回路58を介して接続され
ると共に、イグナイタ28が接続されている。
出力ポートには、ISC弁10、インジェクタ12、T
GV切換ソレノイド弁21、及び、燃料ポンプリレー6
3のリレーコイルが上記駆動回路58を介して接続され
ると共に、イグナイタ28が接続されている。
【0075】上記CPU51では、ROM52に記憶さ
れている制御プログラムに従って、I/Oインターフェ
イス56を介して入力されるセンサ・スイッチ類からの
検出信号、及びバッテリ電圧等を処理し、RAM53に
格納される各種データ、及びバックアップRAM54に
格納されている各種学習値データ,ROM52に記憶さ
れている固定データ等に基づき、燃料噴射量、点火時
期、ISC弁10に対する駆動信号のデューティ比等を
演算すると共に、TGV切換ソレノイド弁21のON,
OFFを設定し、空燃比制御を含む燃料噴射制御、点火
時期制御、アイドル回転数制御、吸気制御等のエンジン
制御を行う。
れている制御プログラムに従って、I/Oインターフェ
イス56を介して入力されるセンサ・スイッチ類からの
検出信号、及びバッテリ電圧等を処理し、RAM53に
格納される各種データ、及びバックアップRAM54に
格納されている各種学習値データ,ROM52に記憶さ
れている固定データ等に基づき、燃料噴射量、点火時
期、ISC弁10に対する駆動信号のデューティ比等を
演算すると共に、TGV切換ソレノイド弁21のON,
OFFを設定し、空燃比制御を含む燃料噴射制御、点火
時期制御、アイドル回転数制御、吸気制御等のエンジン
制御を行う。
【0076】このようなエンジン制御系において、EC
U50では、エンジン始動直後から触媒が活性化するま
での所定期間、排気ガス中のHCを低減するためインジ
ェクタ12による燃料噴射量を減量補正して空燃比をリ
ーンに制御する、いわゆる始動時リーン制御を行う。
U50では、エンジン始動直後から触媒が活性化するま
での所定期間、排気ガス中のHCを低減するためインジ
ェクタ12による燃料噴射量を減量補正して空燃比をリ
ーンに制御する、いわゆる始動時リーン制御を行う。
【0077】そして、所定期間の経過後は、各センサに
より検出されるエンジン運転状態に基づき領域判断を行
う。すなわち、吸気制御においては、エンジン運転状態
が高負荷高回転を除くタンブル領域か否かを判断し、タ
ンブル領域のときには、TGV切換ソレノイド弁21を
OFFし、TGV19を閉弁させて主吸気通路11aを
閉じ、副吸気通路11bからの吸気流により燃焼室25
内にタンブル流を生じさせる(図19参照)。また、タ
ンブル領域外の高負荷高回転時には、TGV切換ソレノ
イド弁21をONしてTGV19を開き、TGV19の
開弁により、主吸気通路11aと副吸気通路11bとの
双方により吸気を供給させ、吸気抵抗を減少し充填効率
を向上する。
より検出されるエンジン運転状態に基づき領域判断を行
う。すなわち、吸気制御においては、エンジン運転状態
が高負荷高回転を除くタンブル領域か否かを判断し、タ
ンブル領域のときには、TGV切換ソレノイド弁21を
OFFし、TGV19を閉弁させて主吸気通路11aを
閉じ、副吸気通路11bからの吸気流により燃焼室25
内にタンブル流を生じさせる(図19参照)。また、タ
ンブル領域外の高負荷高回転時には、TGV切換ソレノ
イド弁21をONしてTGV19を開き、TGV19の
開弁により、主吸気通路11aと副吸気通路11bとの
双方により吸気を供給させ、吸気抵抗を減少し充填効率
を向上する。
【0078】一方、上記所定期間経過後の空燃比制御に
おいては、エンジン運転状態がリーン領域かストイキオ
或いはリッチ領域かを判断し、アイドルを除く低負荷低
回転のリーン領域のときには、インジェクタ12による
燃料噴射量を減量補正して空燃比をリーンに制御し、ア
イドル時及び中負荷中回転のストイキオ領域のときに
は、空燃比をストイキオに制御し、また、高負荷高回転
のリッチ領域のときには、空燃比をリッチに制御する。
おいては、エンジン運転状態がリーン領域かストイキオ
或いはリッチ領域かを判断し、アイドルを除く低負荷低
回転のリーン領域のときには、インジェクタ12による
燃料噴射量を減量補正して空燃比をリーンに制御し、ア
イドル時及び中負荷中回転のストイキオ領域のときに
は、空燃比をストイキオに制御し、また、高負荷高回転
のリッチ領域のときには、空燃比をリッチに制御する。
【0079】従って、アイドル時を除く低負荷低回転の
ときには、リーン空燃比に制御され、このときTGV切
換ソレノイド弁21のOFFによりTGV19が閉弁し
ており、主吸気通路11aを閉じて、副吸気通路11b
からの吸気流により燃焼室25内にタンブル流が生じ
(図19参照)、層状燃焼によるリーンバーンとなって
燃費の向上及び排気エミッションの改善が図られる。ま
た、アイドル時及び中負荷中回転時には、空燃比がスト
イキオに制御されると共に、このときTGV19が閉弁
されており、燃焼室25に流入した混合気がタンブル流
によって流動強化され、燃焼性が向上される。なお、こ
のときには混合燃焼が行われる。
ときには、リーン空燃比に制御され、このときTGV切
換ソレノイド弁21のOFFによりTGV19が閉弁し
ており、主吸気通路11aを閉じて、副吸気通路11b
からの吸気流により燃焼室25内にタンブル流が生じ
(図19参照)、層状燃焼によるリーンバーンとなって
燃費の向上及び排気エミッションの改善が図られる。ま
た、アイドル時及び中負荷中回転時には、空燃比がスト
イキオに制御されると共に、このときTGV19が閉弁
されており、燃焼室25に流入した混合気がタンブル流
によって流動強化され、燃焼性が向上される。なお、こ
のときには混合燃焼が行われる。
【0080】さらに、高負荷高回転時には、TGV19
の開弁により、主吸気通路11aと副吸気通路11bの
双方から吸気が流れ、吸気抵抗が減少されて充填効率が
向上し均一混合燃焼が行われ、これとリッチ空燃比によ
りエンジン出力が確保される。
の開弁により、主吸気通路11aと副吸気通路11bの
双方から吸気が流れ、吸気抵抗が減少されて充填効率が
向上し均一混合燃焼が行われ、これとリッチ空燃比によ
りエンジン出力が確保される。
【0081】ここで、触媒の不活性時における排気ガス
中のHCを低減するためエンジン始動直後から触媒が活
性するまでの所定期間、空燃比をリーンに制御する始動
時リーン制御を行うと、車輌やエンジンの個々のばらつ
き、経時変化等に起因してエンジン燃焼状態の悪化や燃
焼変動が生じ、エンジン運転状態の不安定化を招き、ラ
フアイドル、エンスト等を生じ、ドライバビリティが悪
化する場合がある。
中のHCを低減するためエンジン始動直後から触媒が活
性するまでの所定期間、空燃比をリーンに制御する始動
時リーン制御を行うと、車輌やエンジンの個々のばらつ
き、経時変化等に起因してエンジン燃焼状態の悪化や燃
焼変動が生じ、エンジン運転状態の不安定化を招き、ラ
フアイドル、エンスト等を生じ、ドライバビリティが悪
化する場合がある。
【0082】このため、始動時リーン制御中のアイドル
時に、エンジン回転状態量に基づいてエンジン回転数の
低下を判断することで、始動時リーン制御による燃焼状
態の悪化や燃焼変動の発生を判断する。そして、エンジ
ン回転数が低下したとき、始動時リーン制御中に燃焼状
態の悪化や燃焼変動が生じたと判断し、始動時リーン制
御を解除して空燃比をストイキオとし、エンジンの安定
化を図る。
時に、エンジン回転状態量に基づいてエンジン回転数の
低下を判断することで、始動時リーン制御による燃焼状
態の悪化や燃焼変動の発生を判断する。そして、エンジ
ン回転数が低下したとき、始動時リーン制御中に燃焼状
態の悪化や燃焼変動が生じたと判断し、始動時リーン制
御を解除して空燃比をストイキオとし、エンジンの安定
化を図る。
【0083】すなわち、ECU50によって本発明に係
る判別手段、始動時リーン制御解除手段の各機能が実現
される。
る判別手段、始動時リーン制御解除手段の各機能が実現
される。
【0084】より詳細には、本形態においては、燃料噴
射量を減量補正するための始動時リーン係数を初期値設
定し、この始動時リーン係数により基本燃料噴射量を補
正して燃料噴射量を設定することで空燃比をリーンに制
御して始動時リーン制御を行う。そして、この始動時リ
ーン制御中のアイドル時において、エンジン回転状態量
の一例としてエンジン回転数NEを用い設定回転数との
比較によりエンジン回転数の低下を判断することで、始
動時リーン制御によるエンジン1の燃焼状態の悪化や燃
焼変動を判断する。
射量を減量補正するための始動時リーン係数を初期値設
定し、この始動時リーン係数により基本燃料噴射量を補
正して燃料噴射量を設定することで空燃比をリーンに制
御して始動時リーン制御を行う。そして、この始動時リ
ーン制御中のアイドル時において、エンジン回転状態量
の一例としてエンジン回転数NEを用い設定回転数との
比較によりエンジン回転数の低下を判断することで、始
動時リーン制御によるエンジン1の燃焼状態の悪化や燃
焼変動を判断する。
【0085】そして、エンジン回転数NEが設定回転数
よりも低下したとき、始動時リーン制御によって燃焼状
態の悪化や燃焼変動が生じたと判断し、始動時リーン係
数をクリアして始動時リーン係数による補正無しの状態
とすることで、始動時リーン制御を解除して、空燃比を
ストイキオとする。
よりも低下したとき、始動時リーン制御によって燃焼状
態の悪化や燃焼変動が生じたと判断し、始動時リーン係
数をクリアして始動時リーン係数による補正無しの状態
とすることで、始動時リーン制御を解除して、空燃比を
ストイキオとする。
【0086】なお、エンジン回転数NEは、クランク角
に応じて変動し、図11に示すように、各気筒の燃焼圧
力の影響で燃焼行程初期に上昇し、その後、漸次減少す
る。このため、エンジン回転数NEの低下によって、エ
ンジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動を判断するために
は、エンジン回転数NEの算出区間を管理する必要があ
る。従って、本実施の形態では、各気筒間の燃焼による
仕事をしていない区間のエンジン回転数を採用し、具体
的にはBTDCθ2,θ3間のエンジン回転数NEを用い
る。なお、同区間によるエンジン回転数を用い、各気筒
毎に燃焼状態を判断する手法については、本出願人によ
る特開平4−66750号公報等に詳述されている。
に応じて変動し、図11に示すように、各気筒の燃焼圧
力の影響で燃焼行程初期に上昇し、その後、漸次減少す
る。このため、エンジン回転数NEの低下によって、エ
ンジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動を判断するために
は、エンジン回転数NEの算出区間を管理する必要があ
る。従って、本実施の形態では、各気筒間の燃焼による
仕事をしていない区間のエンジン回転数を採用し、具体
的にはBTDCθ2,θ3間のエンジン回転数NEを用い
る。なお、同区間によるエンジン回転数を用い、各気筒
毎に燃焼状態を判断する手法については、本出願人によ
る特開平4−66750号公報等に詳述されている。
【0087】以下、上記ECU50によって実行される
本発明に係る制御処理について、図2〜図10に示すフ
ローチャートに従って説明する。
本発明に係る制御処理について、図2〜図10に示すフ
ローチャートに従って説明する。
【0088】先ず、イグニッションスイッチ62がON
され、ECU50に電源が投入されると、システムがイ
ニシャライズされ、バックアップRAM54に格納され
ている各種学習値等のデータを除く、各フラグ、各カウ
ンタ類が初期化される。そして、スタータスイッチ47
がONされてエンジンが起動すると、クランク角センサ
41からのクランクパルス入力毎に、図2に示す気筒判
別/エンジン回転数算出ルーチンが実行される。
され、ECU50に電源が投入されると、システムがイ
ニシャライズされ、バックアップRAM54に格納され
ている各種学習値等のデータを除く、各フラグ、各カウ
ンタ類が初期化される。そして、スタータスイッチ47
がONされてエンジンが起動すると、クランク角センサ
41からのクランクパルス入力毎に、図2に示す気筒判
別/エンジン回転数算出ルーチンが実行される。
【0089】この気筒判別/エンジン回転数算出ルーチ
ンでは、エンジン運転に伴いクランクロータ40が回転
してクランク角センサ41からのクランクパルスが入力
されると、先ず、ステップS1で、今回入力されたクラン
クパルスがθ1,θ2,θ3の何れのクランク角に対応す
る信号かをカム角センサ44からのカムパルスの入力パ
ターンに基づいて識別し、ステップS2で、クランクパル
スとカムパルスとの入力パターンから点火対象気筒、燃
料噴射対象気筒等の気筒判別を行う。
ンでは、エンジン運転に伴いクランクロータ40が回転
してクランク角センサ41からのクランクパルスが入力
されると、先ず、ステップS1で、今回入力されたクラン
クパルスがθ1,θ2,θ3の何れのクランク角に対応す
る信号かをカム角センサ44からのカムパルスの入力パ
ターンに基づいて識別し、ステップS2で、クランクパル
スとカムパルスとの入力パターンから点火対象気筒、燃
料噴射対象気筒等の気筒判別を行う。
【0090】すなわち、図11のタイムチャートに示す
ように、例えば、前回クランクパルスが入力してから今
回クランクパルスが入力されるまでの間にカムパルス入
力があれば、今回のクランクパルスはθ1クランクパル
スであると識別でき、更に次回入力されるクランクパル
スはθ2クランクパルスと識別できる。
ように、例えば、前回クランクパルスが入力してから今
回クランクパルスが入力されるまでの間にカムパルス入
力があれば、今回のクランクパルスはθ1クランクパル
スであると識別でき、更に次回入力されるクランクパル
スはθ2クランクパルスと識別できる。
【0091】また、前回と今回とのクランクパルス入力
間にカムパルス入力がなく、前々回と前回のクランクパ
ルス入力間にカムパルス入力が有ったときには、今回の
クランクパルスはθ2クランクパルスと識別でき、次回
入力されるクランクパルスはθ3クランクパルスと識別
できる。また、前回と今回との間、及び前々回と前回と
のクランクパルス入力間に、何れもカムパルス入力が無
いときには、今回入力されたクランクパルスはθ3クラ
ンクパルスと識別でき、次回入力されるクランクパルス
はθ1クランクパルスと識別できる。
間にカムパルス入力がなく、前々回と前回のクランクパ
ルス入力間にカムパルス入力が有ったときには、今回の
クランクパルスはθ2クランクパルスと識別でき、次回
入力されるクランクパルスはθ3クランクパルスと識別
できる。また、前回と今回との間、及び前々回と前回と
のクランクパルス入力間に、何れもカムパルス入力が無
いときには、今回入力されたクランクパルスはθ3クラ
ンクパルスと識別でき、次回入力されるクランクパルス
はθ1クランクパルスと識別できる。
【0092】さらに、前回と今回とのクランクパルス入
力間にカムパルスが3個入力(突起43bに対応するθ
5カムパルス)したときには、次の圧縮上死点は#3気
筒であり、点火対象気筒は#3気筒、燃料噴射対象気筒
は、その2つ後の#4気筒と判別することができる。ま
た、前回と今回のクランクパルス入力間にカムパルスが
2個入力(突起43cに対応するθ6カムパルス)した
ときには、次の圧縮上死点は#4気筒であり、点火対象
気筒は#4気筒、燃料噴射対象気筒は#3気筒と判別で
きる。
力間にカムパルスが3個入力(突起43bに対応するθ
5カムパルス)したときには、次の圧縮上死点は#3気
筒であり、点火対象気筒は#3気筒、燃料噴射対象気筒
は、その2つ後の#4気筒と判別することができる。ま
た、前回と今回のクランクパルス入力間にカムパルスが
2個入力(突起43cに対応するθ6カムパルス)した
ときには、次の圧縮上死点は#4気筒であり、点火対象
気筒は#4気筒、燃料噴射対象気筒は#3気筒と判別で
きる。
【0093】また、前回と今回のクランクパルス入力間
にカムパルスが1個入力(突起43aに対応するθ4カ
ムパルス)し、前の圧縮上死点判別が#4気筒であった
ときには、次の圧縮上死点は#1気筒であり、点火対象
気筒は#1気筒、燃料噴射対象気筒は#2気筒と判別で
きる。同様に、前回と今回のクランクパルス入力間にカ
ムパルスが1個入力し、前の圧縮上死点判別が#3気筒
であったときには、次の圧縮上死点は#2気筒であり、
点火対象気筒は#2気筒、燃料噴射対象気筒は#1気筒
と判別できる。
にカムパルスが1個入力(突起43aに対応するθ4カ
ムパルス)し、前の圧縮上死点判別が#4気筒であった
ときには、次の圧縮上死点は#1気筒であり、点火対象
気筒は#1気筒、燃料噴射対象気筒は#2気筒と判別で
きる。同様に、前回と今回のクランクパルス入力間にカ
ムパルスが1個入力し、前の圧縮上死点判別が#3気筒
であったときには、次の圧縮上死点は#2気筒であり、
点火対象気筒は#2気筒、燃料噴射対象気筒は#1気筒
と判別できる。
【0094】その後、ステップS2からステップS3へ進
み、前記クランクパルス入力間隔計時用タイマによって
計時された前回のクランクパルス入力から今回のクラン
クパルス入力までの時間、すなわちクランクパルス入力
間隔時間(θ1クランクパルスとθ2クランクパルスの入
力間隔時間Tθ12、θ2クランクパルスとθ3クランクパ
ルスの入力間隔時間Tθ23、或いはθ3クランクパルス
とθ1クランクパルスの入力間隔時間Tθ31)を読み出
し、クランクパルス入力間隔時間Tθを検出する。
み、前記クランクパルス入力間隔計時用タイマによって
計時された前回のクランクパルス入力から今回のクラン
クパルス入力までの時間、すなわちクランクパルス入力
間隔時間(θ1クランクパルスとθ2クランクパルスの入
力間隔時間Tθ12、θ2クランクパルスとθ3クランクパ
ルスの入力間隔時間Tθ23、或いはθ3クランクパルス
とθ1クランクパルスの入力間隔時間Tθ31)を読み出
し、クランクパルス入力間隔時間Tθを検出する。
【0095】次いで、ステップ4へ進み、今回識別した
クランクパルスに対応するクランクパルス間角度を読み
出し、このクランクパルス間角度と上記クランクパルス
入力間隔時間とに基づいて現在のエンジン回転数NEを
算出し、RAM53の所定アドレスにストアしてルーチ
ンを抜ける。なお、上記クランクパルス間角度は既知で
あり、予めROM52に固定データとして記憶されてい
るものであり、本形態においては、θ1クランクパルス
とθ2クランクパルス間の角度は32°CAであり、θ2
クランクパルスとθ3クランクパルス間の角度は55°
CA、θ3クランクパルスとθ1クランクパルス間の角度
は93°CAである。
クランクパルスに対応するクランクパルス間角度を読み
出し、このクランクパルス間角度と上記クランクパルス
入力間隔時間とに基づいて現在のエンジン回転数NEを
算出し、RAM53の所定アドレスにストアしてルーチ
ンを抜ける。なお、上記クランクパルス間角度は既知で
あり、予めROM52に固定データとして記憶されてい
るものであり、本形態においては、θ1クランクパルス
とθ2クランクパルス間の角度は32°CAであり、θ2
クランクパルスとθ3クランクパルス間の角度は55°
CA、θ3クランクパルスとθ1クランクパルス間の角度
は93°CAである。
【0096】そして、θ3クランクパルス入力毎に実行
される図3及び図4に示す始動時リーン制御条件判別及
び始動時リーン係数設定ルーチンにおいて、上記エンジ
ン回転数NEが読み出され、始動時リーン制御中におけ
るエンジン回転数NEの低下判断によってエンジン1の
燃焼状態の悪化や燃焼変動を判断する。また、このエン
ジン回転数NEは、燃料噴射量を減量補正するための始
動時リーン係数KLBSを設定する際に用いられる。
される図3及び図4に示す始動時リーン制御条件判別及
び始動時リーン係数設定ルーチンにおいて、上記エンジ
ン回転数NEが読み出され、始動時リーン制御中におけ
るエンジン回転数NEの低下判断によってエンジン1の
燃焼状態の悪化や燃焼変動を判断する。また、このエン
ジン回転数NEは、燃料噴射量を減量補正するための始
動時リーン係数KLBSを設定する際に用いられる。
【0097】ここで、始動時リーン制御条件判別及び始
動時リーン係数設定ルーチンは、θ3クランクパルス入
力に対応して実行され、このとき、上記気筒判別/エン
ジン回転数算出ルーチンによりθ2クランクパルスとθ3
クランクパルス間の入力間隔時間Tθ23に基づきBTD
Cθ2,θ3間のエンジン回転数NEが算出されており、
上述のBTDCθ2,θ3間のエンジン回転数NEに基づ
いて始動時リーン制御によるエンジン1の燃焼状態の悪
化や燃焼変動が判断されることになる。
動時リーン係数設定ルーチンは、θ3クランクパルス入
力に対応して実行され、このとき、上記気筒判別/エン
ジン回転数算出ルーチンによりθ2クランクパルスとθ3
クランクパルス間の入力間隔時間Tθ23に基づきBTD
Cθ2,θ3間のエンジン回転数NEが算出されており、
上述のBTDCθ2,θ3間のエンジン回転数NEに基づ
いて始動時リーン制御によるエンジン1の燃焼状態の悪
化や燃焼変動が判断されることになる。
【0098】なお、この始動時リーン係数KLBSは、後
述の目標空燃比補正係数設定ルーチンで目標空燃比補正
係数KTGTの演算式においてマイナス項で与えられ(図
7のステップS71)、この目標空燃比補正係数KTGTが、
燃料噴射量設定ルーチンにおけて燃料噴射量を定める燃
料噴射パルス幅Tiの演算式に組み込まれることで(図
9のステップS106)、燃料噴射量が減量補正され、始動
時リーン制御が行われる。
述の目標空燃比補正係数設定ルーチンで目標空燃比補正
係数KTGTの演算式においてマイナス項で与えられ(図
7のステップS71)、この目標空燃比補正係数KTGTが、
燃料噴射量設定ルーチンにおけて燃料噴射量を定める燃
料噴射パルス幅Tiの演算式に組み込まれることで(図
9のステップS106)、燃料噴射量が減量補正され、始動
時リーン制御が行われる。
【0099】この始動時リーン制御条件判別及び始動時
リーン係数設定ルーチンにおいては、先ず、ステップS1
1,S12で、スタータスイッチ47の操作状態、及びエン
ジン回転数NEに基づいてエンジン始動後か否かを判断
する。すなわち、ステップS11で、スタータスイッチ4
7がONのエンジンクランキング中、或いは、ステップ
S12でNE=0のエンスト中の時には、該当するステップ
からステップS13へ進み、始動判別フラグFSTをセット
する(FST←1)。そして、ステップS14で、エンジン
始動直後からの所定期間において始動時リーン係数KLB
Sにより燃料噴射量を減量補正する始動時リーン制御の
実行を指示する始動時リーン制御フラグFLBSをセット
し(FLBS←1)、続くステップS15で、始動時リーン係
数KLBSをクリアして(KLBS←0)、ルーチンを抜け
る。
リーン係数設定ルーチンにおいては、先ず、ステップS1
1,S12で、スタータスイッチ47の操作状態、及びエン
ジン回転数NEに基づいてエンジン始動後か否かを判断
する。すなわち、ステップS11で、スタータスイッチ4
7がONのエンジンクランキング中、或いは、ステップ
S12でNE=0のエンスト中の時には、該当するステップ
からステップS13へ進み、始動判別フラグFSTをセット
する(FST←1)。そして、ステップS14で、エンジン
始動直後からの所定期間において始動時リーン係数KLB
Sにより燃料噴射量を減量補正する始動時リーン制御の
実行を指示する始動時リーン制御フラグFLBSをセット
し(FLBS←1)、続くステップS15で、始動時リーン係
数KLBSをクリアして(KLBS←0)、ルーチンを抜け
る。
【0100】また、上記ステップS11,S12で、スタータ
スイッチ47がOFF、且つNE≠0でエンジン始動後
のときは、ステップS16へ進み、始動判別フラグFSTを
クリアする(FST←0)。そして、ステップS17以降の
処理によって、触媒の不活性時における排気ガス中のH
Cを低減するためエンジン始動直後から触媒が活性する
までの所定期間、燃料噴射量を減量補正して空燃比をリ
ーンに制御する始動時リーン係数KLBSを設定する。そ
して、この始動時リーン制御中のアイドル時において、
エンジン回転数NEの低下を判断し、エンジン回転数NE
が低下したときには、直ちに、始動時リーン係数KLBS
をクリアして始動時リーン係数KLBSによる燃料減量補
正無しの状態として、始動時リーン制御を解除し、空燃
比オープンループ制御から空燃比フィードバック制御に
移行して空燃比をリーンからストイキオに移行させる。
スイッチ47がOFF、且つNE≠0でエンジン始動後
のときは、ステップS16へ進み、始動判別フラグFSTを
クリアする(FST←0)。そして、ステップS17以降の
処理によって、触媒の不活性時における排気ガス中のH
Cを低減するためエンジン始動直後から触媒が活性する
までの所定期間、燃料噴射量を減量補正して空燃比をリ
ーンに制御する始動時リーン係数KLBSを設定する。そ
して、この始動時リーン制御中のアイドル時において、
エンジン回転数NEの低下を判断し、エンジン回転数NE
が低下したときには、直ちに、始動時リーン係数KLBS
をクリアして始動時リーン係数KLBSによる燃料減量補
正無しの状態として、始動時リーン制御を解除し、空燃
比オープンループ制御から空燃比フィードバック制御に
移行して空燃比をリーンからストイキオに移行させる。
【0101】ステップS17では、始動時リーン制御フラ
グFLBSを参照し、FLBS=0で始動時リーン制御が解除
されているときには、ルーチンを抜ける。また、FLBS
=1で始動時リーン制御が指示されているときには、ス
テップS18へ進み、エンジン温度を表す冷却水温センサ
37による冷却水温度TWに基づいてテーブル参照によ
り判定開始時間TIMSTSを設定する。
グFLBSを参照し、FLBS=0で始動時リーン制御が解除
されているときには、ルーチンを抜ける。また、FLBS
=1で始動時リーン制御が指示されているときには、ス
テップS18へ進み、エンジン温度を表す冷却水温センサ
37による冷却水温度TWに基づいてテーブル参照によ
り判定開始時間TIMSTSを設定する。
【0102】エンジン始動直後のエンジン回転数変化が
大きい期間では、エンジン回転数NEの低下判定によっ
てエンジン燃焼状態の悪化や燃焼変動を判断すると誤判
定を生じる。上記判定開始時間TIMSTSは、エンジン
始動直後のエンジン回転数変化が大きい期間での誤判定
を防止するため、エンジン低下判定の開始時期を定める
ものである。
大きい期間では、エンジン回転数NEの低下判定によっ
てエンジン燃焼状態の悪化や燃焼変動を判断すると誤判
定を生じる。上記判定開始時間TIMSTSは、エンジン
始動直後のエンジン回転数変化が大きい期間での誤判定
を防止するため、エンジン低下判定の開始時期を定める
ものである。
【0103】この判定開始時間TIMSTSは、ステップS
18中に示すように、冷却水温度TWが低いほど短い時間
値に設定される。ここで、エンジン温度が低いほど、燃
焼状態の悪化や燃焼変動、すなわち回転変動によるエン
ジン1の不安定度合いが大きくなり、ラフアイドル、エ
ンスト等の現象が生じる。従って、これに対応させてエ
ンジン温度すなわち冷却水温度TWが低いほどエンジン
回転数NEの低下判定開始時期を早めることで、適切に
ラフアイドル、エンスト等を防止する。
18中に示すように、冷却水温度TWが低いほど短い時間
値に設定される。ここで、エンジン温度が低いほど、燃
焼状態の悪化や燃焼変動、すなわち回転変動によるエン
ジン1の不安定度合いが大きくなり、ラフアイドル、エ
ンスト等の現象が生じる。従って、これに対応させてエ
ンジン温度すなわち冷却水温度TWが低いほどエンジン
回転数NEの低下判定開始時期を早めることで、適切に
ラフアイドル、エンスト等を防止する。
【0104】次いで、ステップS19へ進み、前記始動後
時間計時用タイマによって計時されたエンジン始動後経
過時間TIMSTを読み出して、上記判定開始時間TIM
STSと比較し、エンジン回転数低下判定条件を判断す
る。
時間計時用タイマによって計時されたエンジン始動後経
過時間TIMSTを読み出して、上記判定開始時間TIM
STSと比較し、エンジン回転数低下判定条件を判断す
る。
【0105】なお、簡易的には、エンジン回転数NEを
エンジン完爆回転数(例えば、400〜500rpm程
度)と比較し、エンジン回転数NEがエンジン完爆回転
数以上のエンジン完爆後、エンジン回転数低下判定を開
始するようにしてもよい。
エンジン完爆回転数(例えば、400〜500rpm程
度)と比較し、エンジン回転数NEがエンジン完爆回転
数以上のエンジン完爆後、エンジン回転数低下判定を開
始するようにしてもよい。
【0106】そして、TIMST<TIMSTSでエンジン
始動後経過時間TIMSTが判定開始時間TIMSTSに達
していないときには、ステップS20へ進み、冷却水温度
TWに基づいて始動時リーン係数初期値テーブルを参照
して始動時リーン係数KLBSを初期設定し、ルーチンを
抜ける。
始動後経過時間TIMSTが判定開始時間TIMSTSに達
していないときには、ステップS20へ進み、冷却水温度
TWに基づいて始動時リーン係数初期値テーブルを参照
して始動時リーン係数KLBSを初期設定し、ルーチンを
抜ける。
【0107】上記始動時リーン係数初期値テーブルは、
エンジン温度を表す冷却水温度TWによる領域毎に空燃
比をリーン補正する際の燃料噴射量に対する最適減量率
を予め実験等により求め、この最適減量率を始動時リー
ン係数KLBSの初期値として、冷却水温度TWをパラメー
タとするテーブルとして設定し、ROM52の一連のア
ドレスにメモリされているものである。ステップS20中
に示すように、始動時リーン係数KLBSは、冷却水温度
TWが高いほど大きい値に設定される。
エンジン温度を表す冷却水温度TWによる領域毎に空燃
比をリーン補正する際の燃料噴射量に対する最適減量率
を予め実験等により求め、この最適減量率を始動時リー
ン係数KLBSの初期値として、冷却水温度TWをパラメー
タとするテーブルとして設定し、ROM52の一連のア
ドレスにメモリされているものである。ステップS20中
に示すように、始動時リーン係数KLBSは、冷却水温度
TWが高いほど大きい値に設定される。
【0108】すなわち、冷却水温度TWが高くエンジン
温度が高いほど、燃料蒸発率が高く燃料減量が可能なた
め、始動時リーン係数KLBSを大きい値に設定し、燃料
減量率を増加する。
温度が高いほど、燃料蒸発率が高く燃料減量が可能なた
め、始動時リーン係数KLBSを大きい値に設定し、燃料
減量率を増加する。
【0109】なお、始動時リーン制御フラグFLBSがセ
ットされている状態下においては、後述する図8の空燃
比フィードバック補正係数設定ルーチンにより空燃比フ
ィードバック補正係数αが、α=1.0に設定されて、
空燃比オープンループ制御が行われる。従って、このと
きには始動時リーン係数KLBSによる燃料噴射量の減量
補正により、空燃比をリーンに制御することが可能にな
る。
ットされている状態下においては、後述する図8の空燃
比フィードバック補正係数設定ルーチンにより空燃比フ
ィードバック補正係数αが、α=1.0に設定されて、
空燃比オープンループ制御が行われる。従って、このと
きには始動時リーン係数KLBSによる燃料噴射量の減量
補正により、空燃比をリーンに制御することが可能にな
る。
【0110】一方、上記ステップS19で、TIMST≧T
IMSTSのときには、ステップS21へ進み、エンジン始動
後において触媒が活性化したと見なし得る所定期間を定
め始動時リーン制御の終了時期を定める始動時リーン制
御終了時間LNTIMEを、冷却水温度TWに基づいて
テーブル参照により設定する。
IMSTSのときには、ステップS21へ進み、エンジン始動
後において触媒が活性化したと見なし得る所定期間を定
め始動時リーン制御の終了時期を定める始動時リーン制
御終了時間LNTIMEを、冷却水温度TWに基づいて
テーブル参照により設定する。
【0111】この始動時リーン制御終了時間LNTIM
Eは、ステップS21中に示すように、冷却水温度TWが高
くエンジン温度が高いほど、これに対応して触媒の温度
も高いため触媒が活性化するまでの時間が短く、従っ
て、冷却水温度TWが高いほど短い時間値に設定され
る。また、エンジン型式、触媒コンバータ31の触媒容
量等の相違によって触媒が活性化するまでの時間が異な
る。従って、予め実験等によりエンジン温度を表す冷却
水温度TWによる領域毎に触媒が活性化するまでの時間
を求め、この時間値を始動時リーン制御解除時間LNT
IMEとして、冷却水温度TWをパラメータとするテー
ブルとして設定し、ROM52の一連のアドレスにメモ
リしておく。
Eは、ステップS21中に示すように、冷却水温度TWが高
くエンジン温度が高いほど、これに対応して触媒の温度
も高いため触媒が活性化するまでの時間が短く、従っ
て、冷却水温度TWが高いほど短い時間値に設定され
る。また、エンジン型式、触媒コンバータ31の触媒容
量等の相違によって触媒が活性化するまでの時間が異な
る。従って、予め実験等によりエンジン温度を表す冷却
水温度TWによる領域毎に触媒が活性化するまでの時間
を求め、この時間値を始動時リーン制御解除時間LNT
IMEとして、冷却水温度TWをパラメータとするテー
ブルとして設定し、ROM52の一連のアドレスにメモ
リしておく。
【0112】次いでステップS22では、エンジン始動後
経過時間TIMSTを上記始動時リーン制御終了時間LN
TIMEと比較し、TIMST<LNTIMEで触媒が未
だ活性化していないと判断されるときには、ステップS2
3へ進み、アイドルスイッチ34bのON,OFF状態
等に基づいてアイドル判定を行い、アイドルスイッチ3
4bがOFFの非アイドル時には、そのままルーチンを
抜ける。
経過時間TIMSTを上記始動時リーン制御終了時間LN
TIMEと比較し、TIMST<LNTIMEで触媒が未
だ活性化していないと判断されるときには、ステップS2
3へ進み、アイドルスイッチ34bのON,OFF状態
等に基づいてアイドル判定を行い、アイドルスイッチ3
4bがOFFの非アイドル時には、そのままルーチンを
抜ける。
【0113】一方、アイドルスイッチ34bがON(ス
ロットル弁全閉)のアイドル時は、図4のステップS24
へ進み、エンジン回転数NEの低下判定によりエンジン
1の燃焼状態の悪化や燃焼変動を判断し始動時リーン制
御を解除する設定回転数を定める始動時リーン制御解除
回転数NE1を、シフトスイッチ46により検出される変
速機のシフトレンジ位置、及び冷却水温度TWに基づい
てテーブル参照により設定する。
ロットル弁全閉)のアイドル時は、図4のステップS24
へ進み、エンジン回転数NEの低下判定によりエンジン
1の燃焼状態の悪化や燃焼変動を判断し始動時リーン制
御を解除する設定回転数を定める始動時リーン制御解除
回転数NE1を、シフトスイッチ46により検出される変
速機のシフトレンジ位置、及び冷却水温度TWに基づい
てテーブル参照により設定する。
【0114】ここで、エンジン始動後、エンジン1が暖
機され、アイドル回転数制御によってエンジン温度を表
す冷却水温度TWの上昇に伴いエンジン回転数NEが漸次
に低下される。また、エンジン温度が低いほど、エンジ
ン1の燃焼状態が悪化し易く、エンジン回転数NEが低
下したときには早期に始動時リーン制御を解除する必要
がある。このため、ステップS24中に示すように、始動
時リーン制御解除回転数NE1は、冷却水温度TWが低い
ほど、高い値に設定される。また、逆に冷却水温度TW
が高くエンジン温度が高いときには、始動時リーン制御
の解除により空燃比をストイキオに制御する空燃比フィ
ードバック制御に移行すると、エンジン始動直後は触媒
が非活性或いは充分活性化しておらず、排気エミッショ
ンが悪化する。このため、冷却水温度TWが高くエンジ
ン温度が高くなるに従い、始動時リーン制御解除回転数
NE1を低く設定することで、誤判定を防止すると共に、
エンジン回転数低下による始動時リーン制御の解除を最
小限とする。
機され、アイドル回転数制御によってエンジン温度を表
す冷却水温度TWの上昇に伴いエンジン回転数NEが漸次
に低下される。また、エンジン温度が低いほど、エンジ
ン1の燃焼状態が悪化し易く、エンジン回転数NEが低
下したときには早期に始動時リーン制御を解除する必要
がある。このため、ステップS24中に示すように、始動
時リーン制御解除回転数NE1は、冷却水温度TWが低い
ほど、高い値に設定される。また、逆に冷却水温度TW
が高くエンジン温度が高いときには、始動時リーン制御
の解除により空燃比をストイキオに制御する空燃比フィ
ードバック制御に移行すると、エンジン始動直後は触媒
が非活性或いは充分活性化しておらず、排気エミッショ
ンが悪化する。このため、冷却水温度TWが高くエンジ
ン温度が高くなるに従い、始動時リーン制御解除回転数
NE1を低く設定することで、誤判定を防止すると共に、
エンジン回転数低下による始動時リーン制御の解除を最
小限とする。
【0115】また、アイドル時においてエンジン1と変
速機とが接続されているとき、すなわち、自動変速機搭
載車(AT車)の場合は、シフトレンジが走行レンジに
シフトされているときには、Nレンジ(ニュートラルレ
ンジ)或いはPレンジ(パーキングレンジ)にシフトさ
れているときに対し、トルクコンバータによる引きずり
抵抗等によりアイドル回転数が低く且つエンジン回転変
動がなまされる。従って、シフトスイッチ46により検
出されるシフトレンジに応じ、図12の図表に示すよう
に、走行レンジのときには、Nレンジ、Pレンジのとき
に対し、上記始動時リーン制御解除回転数NE1を相対的
に低い値に設定する。
速機とが接続されているとき、すなわち、自動変速機搭
載車(AT車)の場合は、シフトレンジが走行レンジに
シフトされているときには、Nレンジ(ニュートラルレ
ンジ)或いはPレンジ(パーキングレンジ)にシフトさ
れているときに対し、トルクコンバータによる引きずり
抵抗等によりアイドル回転数が低く且つエンジン回転変
動がなまされる。従って、シフトスイッチ46により検
出されるシフトレンジに応じ、図12の図表に示すよう
に、走行レンジのときには、Nレンジ、Pレンジのとき
に対し、上記始動時リーン制御解除回転数NE1を相対的
に低い値に設定する。
【0116】また、手動変速機搭載車(MT車)の場合
は、上記シフトスイッチ46に代え、変速機のニュート
ラル状態を検出するニュートラルスイッチ、及びクラッ
チペダル踏込みに応じて作動するクラッチスイッチを用
いる。アイドル時においてニュートラル状態で、クラッ
チスイッチがONでクラッチペダルが踏込まれているク
ラッチ解放状態のときに対し、クラッチスイッチがOF
Fでクラッチ接続のエンジンと変速機が接続状態のとき
には、変速機は空転しているが変速機駆動抵抗によりエ
ンジン回転変動がなまされるため、図13の図表に示す
ように、始動時リーン制御解除回転数NE1を相対的に低
い値に設定する。
は、上記シフトスイッチ46に代え、変速機のニュート
ラル状態を検出するニュートラルスイッチ、及びクラッ
チペダル踏込みに応じて作動するクラッチスイッチを用
いる。アイドル時においてニュートラル状態で、クラッ
チスイッチがONでクラッチペダルが踏込まれているク
ラッチ解放状態のときに対し、クラッチスイッチがOF
Fでクラッチ接続のエンジンと変速機が接続状態のとき
には、変速機は空転しているが変速機駆動抵抗によりエ
ンジン回転変動がなまされるため、図13の図表に示す
ように、始動時リーン制御解除回転数NE1を相対的に低
い値に設定する。
【0117】続くステップS25では、現在のエンジン回
転数NEを読み出して、上記始動時リーン制御解除回転
数NE1と比較し、始動時リーン制御の解除を判断する。
なお、ここで読み出される現在のエンジン回転数NE
は、上述のように、BTDCθ2,θ3間のエンジン回転
数NEとなる。
転数NEを読み出して、上記始動時リーン制御解除回転
数NE1と比較し、始動時リーン制御の解除を判断する。
なお、ここで読み出される現在のエンジン回転数NE
は、上述のように、BTDCθ2,θ3間のエンジン回転
数NEとなる。
【0118】そして、NE≧NE1で始動時リーン制御中
において燃焼状態の悪化や燃焼変動によるエンジン回転
数NEの低下が認められないときには、そのままルーチ
ンを抜けて、始動時リーン制御を継続する。
において燃焼状態の悪化や燃焼変動によるエンジン回転
数NEの低下が認められないときには、そのままルーチ
ンを抜けて、始動時リーン制御を継続する。
【0119】一方、上記ステップS25においてNE<NE1
であり、エンジン始動後の経過時間TIMSTが判定開始
時間TIMSTSを経過してから触媒が活性化する始動時
リーン制御終了時間LNTIMEに達するまでの始動時
リーン制御中のアイドル時において、エンジン回転数N
Eが始動時リーン制御解除回転数NE1より低下し、車輌
やエンジン1の個々のばらつき、経時変化等に起因して
始動時リーン制御によってエンジン1の燃焼状態の悪化
や燃焼変動が生じたと判断されるときには、ステップS2
5から図3のステップS26へ進み、始動時リーン係数KLB
Sをクリアし(KLBS←0)、ステップS27で、始動時リ
ーン制御フラグFLBSをクリアして(FLBS←0)、ルー
チンを抜ける。
であり、エンジン始動後の経過時間TIMSTが判定開始
時間TIMSTSを経過してから触媒が活性化する始動時
リーン制御終了時間LNTIMEに達するまでの始動時
リーン制御中のアイドル時において、エンジン回転数N
Eが始動時リーン制御解除回転数NE1より低下し、車輌
やエンジン1の個々のばらつき、経時変化等に起因して
始動時リーン制御によってエンジン1の燃焼状態の悪化
や燃焼変動が生じたと判断されるときには、ステップS2
5から図3のステップS26へ進み、始動時リーン係数KLB
Sをクリアし(KLBS←0)、ステップS27で、始動時リ
ーン制御フラグFLBSをクリアして(FLBS←0)、ルー
チンを抜ける。
【0120】従って、このときには、図14に示すよう
に、始動時リーン制御の中途であっても、始動時リーン
係数KLBSのクリアにより始動時リーン係数による燃料
噴射量の減量補正が中止される。そして、始動時リーン
制御に実行を指示する始動時リーン制御フラグFLBSの
クリアにより、以後の本ルーチンの実行時には、上記ス
テップS17において、FLBS=1によりステップS17から
ルーチンを抜け、始動時リーン制御が解除される。その
結果、始動時リーン制御の解除後は後述の空燃比フィー
ドバック補正係数設定ルーチンにおいて、始動時リーン
制御フラグFLBSのクリアにより空燃比フィードバック
補正係数αがO2センサ38の出力値(出力電圧)と理
論空燃比に対応するスライスレベルSLICEとの比較結果
に応じて設定され、この空燃比フィードバック補正係数
αが燃料噴射量を定める燃料噴射パルス幅Tiの演算式
に組み込まれ、空燃比がストイキオ等の通常空燃比とな
るよう直ちに制御される。なお、このときO2センサ3
8の非活性等に起因してストイキオに限らず、リッチ空
燃比に制御される場合も有り得る。
に、始動時リーン制御の中途であっても、始動時リーン
係数KLBSのクリアにより始動時リーン係数による燃料
噴射量の減量補正が中止される。そして、始動時リーン
制御に実行を指示する始動時リーン制御フラグFLBSの
クリアにより、以後の本ルーチンの実行時には、上記ス
テップS17において、FLBS=1によりステップS17から
ルーチンを抜け、始動時リーン制御が解除される。その
結果、始動時リーン制御の解除後は後述の空燃比フィー
ドバック補正係数設定ルーチンにおいて、始動時リーン
制御フラグFLBSのクリアにより空燃比フィードバック
補正係数αがO2センサ38の出力値(出力電圧)と理
論空燃比に対応するスライスレベルSLICEとの比較結果
に応じて設定され、この空燃比フィードバック補正係数
αが燃料噴射量を定める燃料噴射パルス幅Tiの演算式
に組み込まれ、空燃比がストイキオ等の通常空燃比とな
るよう直ちに制御される。なお、このときO2センサ3
8の非活性等に起因してストイキオに限らず、リッチ空
燃比に制御される場合も有り得る。
【0121】ここで、始動時リーン制御中において燃焼
状態の悪化や燃焼変動が生じた場合、図14に破線で示
す空燃比(A/F)がリーンの始動時リーン制御をその
まま継続すると、同図に破線で示すエンジン回転数NE
の挙動変化のように、ラフアイドルやエンストを生じ
る。これに対し、上述の処理により始動時リーン制御中
において燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたときには、
直ちに始動時リーン制御を解除して図14に実線で示す
ストイキオ或いはリッチ空燃比による混合燃焼に移行す
ることで、エンジン燃焼状態の安定化が図られ、エンジ
ン回転数NEが同図に実線で示すように正規状態に復帰
し、始動時リーン制御によるラフアイドルやエンスト等
が防止され、ドライバビリティの悪化が防止される。
状態の悪化や燃焼変動が生じた場合、図14に破線で示
す空燃比(A/F)がリーンの始動時リーン制御をその
まま継続すると、同図に破線で示すエンジン回転数NE
の挙動変化のように、ラフアイドルやエンストを生じ
る。これに対し、上述の処理により始動時リーン制御中
において燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたときには、
直ちに始動時リーン制御を解除して図14に実線で示す
ストイキオ或いはリッチ空燃比による混合燃焼に移行す
ることで、エンジン燃焼状態の安定化が図られ、エンジ
ン回転数NEが同図に実線で示すように正規状態に復帰
し、始動時リーン制御によるラフアイドルやエンスト等
が防止され、ドライバビリティの悪化が防止される。
【0122】また、上記ステップS22におけるエンジン
始動後経過時間TIMSTと始動時リーン制御終了時間L
NTIMEとの比較の結果、TIMST≧LNTIMEで
エンジン始動後の経過時間TIMSTが触媒が活性化した
と見なし得る始動時リーン制御終了時間に達したときに
は、ステップS28へ進み、始動時リーン制御の終了によ
り後述する始動時リーン係数設定サブルーチンによって
始動時リーン係数が漸次減少され、始動時リーン係数K
LBSが0以下となったか否かを判断する。
始動後経過時間TIMSTと始動時リーン制御終了時間L
NTIMEとの比較の結果、TIMST≧LNTIMEで
エンジン始動後の経過時間TIMSTが触媒が活性化した
と見なし得る始動時リーン制御終了時間に達したときに
は、ステップS28へ進み、始動時リーン制御の終了によ
り後述する始動時リーン係数設定サブルーチンによって
始動時リーン係数が漸次減少され、始動時リーン係数K
LBSが0以下となったか否かを判断する。
【0123】すなわち、本ルーチンはθ3クランクパル
ス入力による180°CA毎に実行され、これに対し、
始動時リーン制御終了による始動時リーン係数KLBSの
減少処理は、所定時間毎に漸次、始動時リーン係数KLB
Sを減少させるため、時間同期の後述の始動時リーン係
数設定サブルーチンが必要となる。
ス入力による180°CA毎に実行され、これに対し、
始動時リーン制御終了による始動時リーン係数KLBSの
減少処理は、所定時間毎に漸次、始動時リーン係数KLB
Sを減少させるため、時間同期の後述の始動時リーン係
数設定サブルーチンが必要となる。
【0124】そして、上記ステップS28で、KLBS>0で
始動時リーン係数KLBSの減少処理が終了していないと
きには、そのままルーチンを抜け、KLBS≦0で始動時
リーン係数KLBSの減少処理が終了しているときには、
上記ステップS26で、始動時リーン係数KLBSをクリアし
(KLBS←0)、続くステップS27で、始動時リーン係数
KLBSによる燃料噴射量の減量補正の終了、すなわち始
動時リーン制御の終了により始動時リーン制御フラグF
LBSをクリアして(FLBS←0)、ルーチンを抜ける。
始動時リーン係数KLBSの減少処理が終了していないと
きには、そのままルーチンを抜け、KLBS≦0で始動時
リーン係数KLBSの減少処理が終了しているときには、
上記ステップS26で、始動時リーン係数KLBSをクリアし
(KLBS←0)、続くステップS27で、始動時リーン係数
KLBSによる燃料噴射量の減量補正の終了、すなわち始
動時リーン制御の終了により始動時リーン制御フラグF
LBSをクリアして(FLBS←0)、ルーチンを抜ける。
【0125】従って、次回以降のルーチン実行時にエン
ジン運転中であれば、以後、上記ステップS17におい
て、FLBS=0によりステップS17からルーチンを抜け、
始動時リーン制御は行われない。
ジン運転中であれば、以後、上記ステップS17におい
て、FLBS=0によりステップS17からルーチンを抜け、
始動時リーン制御は行われない。
【0126】次に、始動時リーン制御の終了に対応して
始動時リーン係数KLBSを漸次減少するための始動時リ
ーン係数設定サブルーチンを図5のフローチャートに従
い説明する。
始動時リーン係数KLBSを漸次減少するための始動時リ
ーン係数設定サブルーチンを図5のフローチャートに従
い説明する。
【0127】この始動時リーン係数設定サブルーチン
は、システムイニシャライズ後、所定時間(例えば、1
0msec)毎に実行され、ステップS31〜S34で、始動時リ
ーン係数KLBSの減少処理条件を判断する。この減少処
理条件は、始動判別フラグFSTがクリアされているエン
ジン始動後(FST=0)、且つ、始動時リーン制御フラ
グFLBSがセットされている始動時リーン制御中で(FL
BS=1)、且つ、エンジン始動後の経過時間TIMSTが
始動時リーン制御終了時間LNTIMEに達しており
(TIMST≧LNTIME)、且つ、始動時リーン係数
KLBSが0よりも大きいとき(KLBS>0)、始動時リー
ン係数KLBSの減少処理条件の成立とする。
は、システムイニシャライズ後、所定時間(例えば、1
0msec)毎に実行され、ステップS31〜S34で、始動時リ
ーン係数KLBSの減少処理条件を判断する。この減少処
理条件は、始動判別フラグFSTがクリアされているエン
ジン始動後(FST=0)、且つ、始動時リーン制御フラ
グFLBSがセットされている始動時リーン制御中で(FL
BS=1)、且つ、エンジン始動後の経過時間TIMSTが
始動時リーン制御終了時間LNTIMEに達しており
(TIMST≧LNTIME)、且つ、始動時リーン係数
KLBSが0よりも大きいとき(KLBS>0)、始動時リー
ン係数KLBSの減少処理条件の成立とする。
【0128】そして、減少処理条件の非成立時には、始
動時リーン係数KLBSに対する減少処理を行うことな
く、該当するステップからステップS38へジャンプし、
始動時リーン係数KLBSに対する減少処理周期の時間を
計時するための減少処理周期時間カウント値CLBSをク
リアして(CLBS←0)、ルーチンを抜ける。
動時リーン係数KLBSに対する減少処理を行うことな
く、該当するステップからステップS38へジャンプし、
始動時リーン係数KLBSに対する減少処理周期の時間を
計時するための減少処理周期時間カウント値CLBSをク
リアして(CLBS←0)、ルーチンを抜ける。
【0129】一方、上記ステップS31〜S34の判断により
始動時リーン係数KLBSに対する減少処理条件が成立し
ているときには、ステップS35へ進み、減少処理周期時
間カウント値CLBSを設定値CLBST(例えば、50msec
相当値)と比較して、始動時リーン係数KLBSに対する
減少処理周期に達したかを判断する。そして、CLBS<
CLBSTのときには、始動時リーン係数KLBSを減少設定
することなくステップS36へ進み、上記減少処理周期時
間カウント値CLBSをカウントアップしてルーチンを抜
け、CLBS≧CLBSTで減少処理周期に達したとき、ステ
ップS37へ進み、始動時リーン係数KLBSを設定値DLB
Sにより減少させ(KLBS←KLBS−DLBS)、次回の
減少処理に備え上記ステップS38で減少処理周期時間カ
ウント値CLBSをクリアしてルーチンを抜ける。
始動時リーン係数KLBSに対する減少処理条件が成立し
ているときには、ステップS35へ進み、減少処理周期時
間カウント値CLBSを設定値CLBST(例えば、50msec
相当値)と比較して、始動時リーン係数KLBSに対する
減少処理周期に達したかを判断する。そして、CLBS<
CLBSTのときには、始動時リーン係数KLBSを減少設定
することなくステップS36へ進み、上記減少処理周期時
間カウント値CLBSをカウントアップしてルーチンを抜
け、CLBS≧CLBSTで減少処理周期に達したとき、ステ
ップS37へ進み、始動時リーン係数KLBSを設定値DLB
Sにより減少させ(KLBS←KLBS−DLBS)、次回の
減少処理に備え上記ステップS38で減少処理周期時間カ
ウント値CLBSをクリアしてルーチンを抜ける。
【0130】従って、図15に示すように、始動時リー
ン係数KLBSが初期設定されている状態で、エンジン始
動後時間TIMSTが始動時リーン制御終了時間LNTI
MEに達した後は、上記設定値CLBSにより定まる所定
時間毎(本形態では、50msec毎)に、始動時リーン係
数KLBSが、設定値DLBSづつ0になるまで、すなわ
ち始動時リーン補正係数KLBSによる燃料減量補正無し
の状態となるまで漸次減少される。これにより始動時リ
ーン制御から通常制御への移行時の空燃比の急変が防止
され、空燃比の急変に伴う運転性の悪化が防止される。
ン係数KLBSが初期設定されている状態で、エンジン始
動後時間TIMSTが始動時リーン制御終了時間LNTI
MEに達した後は、上記設定値CLBSにより定まる所定
時間毎(本形態では、50msec毎)に、始動時リーン係
数KLBSが、設定値DLBSづつ0になるまで、すなわ
ち始動時リーン補正係数KLBSによる燃料減量補正無し
の状態となるまで漸次減少される。これにより始動時リ
ーン制御から通常制御への移行時の空燃比の急変が防止
され、空燃比の急変に伴う運転性の悪化が防止される。
【0131】そして、始動時リーン制御の終了後は、エ
ンジン運転状態がアイドルを除く低負荷低回転のリーン
領域にあるのか、アイドル及び中負荷中回転のストイキ
オ領域、或いは、高負荷高回転のリッチ領域にあるのか
を判断する。そして、アイドルを除く低負荷低回転のリ
ーン領域のときには、燃費の向上及び排気エミッション
の改善を図るため、燃料噴射量を減量補正して空燃比を
リーンに制御してリーンバーンとし、アイドル時及び中
負荷中回転のストイキオ領域のときには、空燃比をスト
イキオに制御し、高負荷高回転のときには空燃比をリッ
チに制御する。
ンジン運転状態がアイドルを除く低負荷低回転のリーン
領域にあるのか、アイドル及び中負荷中回転のストイキ
オ領域、或いは、高負荷高回転のリッチ領域にあるのか
を判断する。そして、アイドルを除く低負荷低回転のリ
ーン領域のときには、燃費の向上及び排気エミッション
の改善を図るため、燃料噴射量を減量補正して空燃比を
リーンに制御してリーンバーンとし、アイドル時及び中
負荷中回転のストイキオ領域のときには、空燃比をスト
イキオに制御し、高負荷高回転のときには空燃比をリッ
チに制御する。
【0132】すなわち、図6に示すリーンバーン制御条
件判別ルーチンにおいてエンジン運転状態に基づいてリ
ーンバーンを行うリーンバーン制御条件が成立するか否
かを判断し、燃料噴射量の設定に反映させる。
件判別ルーチンにおいてエンジン運転状態に基づいてリ
ーンバーンを行うリーンバーン制御条件が成立するか否
かを判断し、燃料噴射量の設定に反映させる。
【0133】このリーンバーン制御条件判別ルーチンは
所定時間(例えば、10msec)毎に実行され、先ずステ
ップS41で、始動時リーン制御フラグFLBSを参照し、F
LBS=1で始動時リーン制御が終了していないときに
は、ステップS51へジャンプし、リーンバーン制御条件
成立の継続時間を計時する継続時間カウント値C1をク
リアし(C1←0)、ステップS50で始動時リーン制御終
了後のリーンバーン制御の実行を指示するリーンバーン
制御フラグFLBをクリアして(FLB←0)、ルーチンを
抜ける。すなわち、通常のリーンバーン制御に対して始
動時リーン制御を優先する。
所定時間(例えば、10msec)毎に実行され、先ずステ
ップS41で、始動時リーン制御フラグFLBSを参照し、F
LBS=1で始動時リーン制御が終了していないときに
は、ステップS51へジャンプし、リーンバーン制御条件
成立の継続時間を計時する継続時間カウント値C1をク
リアし(C1←0)、ステップS50で始動時リーン制御終
了後のリーンバーン制御の実行を指示するリーンバーン
制御フラグFLBをクリアして(FLB←0)、ルーチンを
抜ける。すなわち、通常のリーンバーン制御に対して始
動時リーン制御を優先する。
【0134】また、FLBS=0で始動時リーン制御の終
了後は、ステップS42へ進み、TGV切換ソレノイド弁
21に対する現在の制御信号出力状態を判断し、TGV
切換ソレノイド弁21がOFFされているとき、すなわ
ち後述の図10のTGV制御ルーチンによってTGV1
9を閉弁制御しタンブル流の生成状態のとき、ステップ
S43へ進む。
了後は、ステップS42へ進み、TGV切換ソレノイド弁
21に対する現在の制御信号出力状態を判断し、TGV
切換ソレノイド弁21がOFFされているとき、すなわ
ち後述の図10のTGV制御ルーチンによってTGV1
9を閉弁制御しタンブル流の生成状態のとき、ステップ
S43へ進む。
【0135】そして、ステップS43で、現在のエンジン
回転数NE、及びエンジン負荷を表す基本燃料噴射パル
ス幅Tp(後述する燃料噴射量設定ルーチンにおいて算
出される)を読み出し、ステップS44〜S47で、エンジン
運転状態に基づきリーンバーンを行うリーンバーン制御
条件が成立するか否かを判断する。
回転数NE、及びエンジン負荷を表す基本燃料噴射パル
ス幅Tp(後述する燃料噴射量設定ルーチンにおいて算
出される)を読み出し、ステップS44〜S47で、エンジン
運転状態に基づきリーンバーンを行うリーンバーン制御
条件が成立するか否かを判断する。
【0136】ステップS44では、上記エンジン回転数NE
と基本燃料噴射パルス幅Tpとによるエンジン運転状態
に基づいて、現在のエンジン運転状態がリーン領域にあ
るか否かをマップ参照等により判断する。
と基本燃料噴射パルス幅Tpとによるエンジン運転状態
に基づいて、現在のエンジン運転状態がリーン領域にあ
るか否かをマップ参照等により判断する。
【0137】すなわち、図16に示すように、極低負荷
低回転のアイドル域においてはアイドル安定化のため空
燃比をストイキオ(理論空燃比)に制御するストイキオ
領域であり、アイドルを除く低負荷低回転域では燃費向
上および排気エミッションの改善を図るため空燃比をリ
ーンとしリーンバーンを行うリーン領域であり、また、
中負荷中回転域では空燃比をストイキオに制御するスト
イキオ領域、高負荷高回転域ではエンジン出力の確保を
図るため空燃比をリッチに制御するリッチ領域であり、
エンジン回転数NE及び基本燃料噴射パルス幅Tpをパ
ラメータとして、これらの領域データを予めマップとし
て設定し、ROM52の一連のアドレスにストアしてお
くもので、このマップ参照によりリーン領域を判断す
る。
低回転のアイドル域においてはアイドル安定化のため空
燃比をストイキオ(理論空燃比)に制御するストイキオ
領域であり、アイドルを除く低負荷低回転域では燃費向
上および排気エミッションの改善を図るため空燃比をリ
ーンとしリーンバーンを行うリーン領域であり、また、
中負荷中回転域では空燃比をストイキオに制御するスト
イキオ領域、高負荷高回転域ではエンジン出力の確保を
図るため空燃比をリッチに制御するリッチ領域であり、
エンジン回転数NE及び基本燃料噴射パルス幅Tpをパ
ラメータとして、これらの領域データを予めマップとし
て設定し、ROM52の一連のアドレスにストアしてお
くもので、このマップ参照によりリーン領域を判断す
る。
【0138】そして、エンジン回転数NEと基本燃料噴
射パルス幅Tpによる現在のエンジン運転状態がリーン
領域のときは、ステップS45で、冷却水温センサ37に
よる冷却水温度TWを暖機完了温度TWSと比較する。そ
して、TW≧TWSのエンジン暖機完了状態のとき、ステ
ップS46で、スロットル開度センサ34aによる現在の
スロットル開度THVと設定値THT(例えば、30de
g)とを比較し、THV≦THTのエンジン高負荷以外の
とき、続くステップS47で、車速センサ45による現在
の車速VSPを、下限値VSPL(例えば、40km/h)
及び上限値VSPH(例えば、120km/h)と比較す
る。
射パルス幅Tpによる現在のエンジン運転状態がリーン
領域のときは、ステップS45で、冷却水温センサ37に
よる冷却水温度TWを暖機完了温度TWSと比較する。そ
して、TW≧TWSのエンジン暖機完了状態のとき、ステ
ップS46で、スロットル開度センサ34aによる現在の
スロットル開度THVと設定値THT(例えば、30de
g)とを比較し、THV≦THTのエンジン高負荷以外の
とき、続くステップS47で、車速センサ45による現在
の車速VSPを、下限値VSPL(例えば、40km/h)
及び上限値VSPH(例えば、120km/h)と比較す
る。
【0139】そして、VSPL≦VSP≦VSPHのと
き、続くステップS48で、上記ステップS44〜S47による
条件判断成立の継続時間を計時する継続時間カウント値
C1を設定値C1Sと比較する。
き、続くステップS48で、上記ステップS44〜S47による
条件判断成立の継続時間を計時する継続時間カウント値
C1を設定値C1Sと比較する。
【0140】そして、C1<C1Sのときには、ステップS
49で、上記継続時間カウント値C1をカウントアップ
し、続くステップS50で、リーンバーン制御フラグFLB
をクリアして(FLB←0)、ルーチンを抜け、また、C
1≧C1Sのときは、ステップS52へ進み、リーンバーン制
御実行を指示するリーンバーン制御フラグFLBをセット
して(FLB←1)、ルーチンを抜ける。
49で、上記継続時間カウント値C1をカウントアップ
し、続くステップS50で、リーンバーン制御フラグFLB
をクリアして(FLB←0)、ルーチンを抜け、また、C
1≧C1Sのときは、ステップS52へ進み、リーンバーン制
御実行を指示するリーンバーン制御フラグFLBをセット
して(FLB←1)、ルーチンを抜ける。
【0141】すなわち、本実施の形態においては、TG
V19が閉弁制御されている状況下で、エンジン回転数
NEと基本燃料噴射パルス幅Tpとによるエンジン運転
状態がリーン領域にあり、且つエンジン1の暖機が完了
しており、且つスロットル開度THVによってエンジン
運転状態が高負荷運転を除く領域にあることが検証さ
れ、且つ車速VSPが下限値VSPL及び上限値VSP
Hにより定まる所定範囲内にあり、この状態が上記設定
値C1Sにより定まる設定時間以上継続しているとき、エ
ンジン1が安定状態にあると判断してリーンバーン条件
成立とする。そして、このとき、リーンバーン制御フラ
グFLBをセットしてリーンバーン制御の実行を指示し、
後述する燃料噴射量設定ルーチンによって燃料噴射量を
減量補正して空燃比をリーンとし、リーンバーンを行わ
せる。
V19が閉弁制御されている状況下で、エンジン回転数
NEと基本燃料噴射パルス幅Tpとによるエンジン運転
状態がリーン領域にあり、且つエンジン1の暖機が完了
しており、且つスロットル開度THVによってエンジン
運転状態が高負荷運転を除く領域にあることが検証さ
れ、且つ車速VSPが下限値VSPL及び上限値VSP
Hにより定まる所定範囲内にあり、この状態が上記設定
値C1Sにより定まる設定時間以上継続しているとき、エ
ンジン1が安定状態にあると判断してリーンバーン条件
成立とする。そして、このとき、リーンバーン制御フラ
グFLBをセットしてリーンバーン制御の実行を指示し、
後述する燃料噴射量設定ルーチンによって燃料噴射量を
減量補正して空燃比をリーンとし、リーンバーンを行わ
せる。
【0142】一方、上記ステップS42においてTGV切
換ソレノイド弁21がONされTGV19が開弁制御さ
れているとき、或いは上記ステップS44〜S47において、
エンジン回転数NEと基本燃料噴射パルス幅Tpとによ
るエンジン運転状態がストイキオ或いはリッチ領域のと
き、或いは、TW<TWSのエンジン暖機が未完了のと
き、或いは、THV>THTでエンジン高負荷運転状態の
とき、或いはVSPL>VSP或いはVSP>VSPH
のときには、リーンバーン制御条件の不成立により、該
当するステップからステップS51へ進む。、そして、次
回の判定に備え、上記継続時間カウント値C1をクリア
して(C1←0)、上記ステップS50へ進み、リーンバ
ーン制御フラグFLBをクリアし、ルーチンを抜ける。
換ソレノイド弁21がONされTGV19が開弁制御さ
れているとき、或いは上記ステップS44〜S47において、
エンジン回転数NEと基本燃料噴射パルス幅Tpとによ
るエンジン運転状態がストイキオ或いはリッチ領域のと
き、或いは、TW<TWSのエンジン暖機が未完了のと
き、或いは、THV>THTでエンジン高負荷運転状態の
とき、或いはVSPL>VSP或いはVSP>VSPH
のときには、リーンバーン制御条件の不成立により、該
当するステップからステップS51へ進む。、そして、次
回の判定に備え、上記継続時間カウント値C1をクリア
して(C1←0)、上記ステップS50へ進み、リーンバ
ーン制御フラグFLBをクリアし、ルーチンを抜ける。
【0143】そして、上記リーンバーン制御フラグFLB
が図7に示す目標空燃比補正係数設定ルーチンにおいて
参照され、空燃比をリーンにするためのリーンバーン係
数KLBを設定する。なお、このリーンバーン係数KLB
は、目標空燃比補正係数設定ルーチンで目標空燃比補正
係数KTGTの演算式においてマイナス項で与えられ(図
7のステップS71)、この目標空燃比補正係数KTGTが、
燃料噴射量設定ルーチンにおけて燃料噴射量を定める燃
料噴射パルス幅Tiの演算式に組み込まれることで(図
9のステップS106)、燃料噴射量が減量補正され、空燃
比がリーンに制御される。
が図7に示す目標空燃比補正係数設定ルーチンにおいて
参照され、空燃比をリーンにするためのリーンバーン係
数KLBを設定する。なお、このリーンバーン係数KLB
は、目標空燃比補正係数設定ルーチンで目標空燃比補正
係数KTGTの演算式においてマイナス項で与えられ(図
7のステップS71)、この目標空燃比補正係数KTGTが、
燃料噴射量設定ルーチンにおけて燃料噴射量を定める燃
料噴射パルス幅Tiの演算式に組み込まれることで(図
9のステップS106)、燃料噴射量が減量補正され、空燃
比がリーンに制御される。
【0144】次に、図7の目標空燃比補正係数設定ルー
チンについて説明する。この目標空燃比補正係数設定ル
ーチンは、システムイニシャライズ後、所定周期毎に実
行され、ステップS61で、スロットル開度センサ34a
によるスロットル開度THV、基本燃料噴射パルス幅T
p、エンジン回転数NEに基づいてフル増量計数KFULL
を設定する。このフル増量係数KFULLは、スロットル開
度THVが全開状態のとき、或いは基本燃料噴射パルス
幅Tpにより判断されるエンジン負荷が高負荷状態のと
き、エンジン回転数NEをパラメータとするテーブルに
より設定されるもので、エンジン出力が要求される領域
での出力性能を確保する。なお、スロットル全開領域及
び高負荷域を除く領域においては、KFULL=0である。
チンについて説明する。この目標空燃比補正係数設定ル
ーチンは、システムイニシャライズ後、所定周期毎に実
行され、ステップS61で、スロットル開度センサ34a
によるスロットル開度THV、基本燃料噴射パルス幅T
p、エンジン回転数NEに基づいてフル増量計数KFULL
を設定する。このフル増量係数KFULLは、スロットル開
度THVが全開状態のとき、或いは基本燃料噴射パルス
幅Tpにより判断されるエンジン負荷が高負荷状態のと
き、エンジン回転数NEをパラメータとするテーブルに
より設定されるもので、エンジン出力が要求される領域
での出力性能を確保する。なお、スロットル全開領域及
び高負荷域を除く領域においては、KFULL=0である。
【0145】続くステップS62では、冷却水温センサ3
7による冷却水温度TWに基づいてテーブル参照により
水温増量係数KTWを設定する。この水温増量係数KTW
は、エンジン冷態時の運転性を確保するための燃料増量
率を定めるものであり、ステップS62中に示すように、
冷却水温度TWが低いほど、大きい値の水温増量係数KT
Wがテーブルにストアされている。
7による冷却水温度TWに基づいてテーブル参照により
水温増量係数KTWを設定する。この水温増量係数KTW
は、エンジン冷態時の運転性を確保するための燃料増量
率を定めるものであり、ステップS62中に示すように、
冷却水温度TWが低いほど、大きい値の水温増量係数KT
Wがテーブルにストアされている。
【0146】次いで、ステップS63で、始動増量係数KA
Sを設定する。前記始動時リーン係数KLBSはエンジン始
動直後から触媒が活性化するまでの期間において排気ガ
ス中のHC低減を目的として燃料噴射量を減量補正して
空燃比をリーンにするのに対し、この始動増量係数KAS
はスタータスイッチ47がONのエンジン始動中におけ
るエンジン始動性を確保するためのもので、ステップS6
3中に示すように、スタータスイッチ47がONのと
き、冷却水温度TWに基づいて初期値を設定し、スター
タスイッチ47のOFF後、KAS=0になるまで漸次的
に減少される。
Sを設定する。前記始動時リーン係数KLBSはエンジン始
動直後から触媒が活性化するまでの期間において排気ガ
ス中のHC低減を目的として燃料噴射量を減量補正して
空燃比をリーンにするのに対し、この始動増量係数KAS
はスタータスイッチ47がONのエンジン始動中におけ
るエンジン始動性を確保するためのもので、ステップS6
3中に示すように、スタータスイッチ47がONのと
き、冷却水温度TWに基づいて初期値を設定し、スター
タスイッチ47のOFF後、KAS=0になるまで漸次的
に減少される。
【0147】続くステップS64では、アイドル後増量係
数KAIを設定する。このアイドル後増量係数KAIは、ア
イドル解除時のもたつきを防止するためのものであり、
同ステップ中に示すように、設定車速(例えば、15km
/h)以下で且つアイドルスイッチ34bがON(スロッ
トル弁全閉)からOFF(スロットル弁開)に移行した
とき冷却水温度TWに基づき初期値に設定され、その
後、KAI=0になるまで漸次的に減少される。
数KAIを設定する。このアイドル後増量係数KAIは、ア
イドル解除時のもたつきを防止するためのものであり、
同ステップ中に示すように、設定車速(例えば、15km
/h)以下で且つアイドルスイッチ34bがON(スロッ
トル弁全閉)からOFF(スロットル弁開)に移行した
とき冷却水温度TWに基づき初期値に設定され、その
後、KAI=0になるまで漸次的に減少される。
【0148】そして、ステップS65で、加速増量係数KA
CCを設定する。この加速増量係数KACCは、スロットル
弁5aが急開される加速時において吸入空気量センサ3
3の吸入空気量検出遅れに起因する空燃比のリーンスパ
イクを防止するためのもので、スロットル開度変化速度
に基づきスロットル弁急開の加速を検出したとき、初期
値に設定され、その後、0になるまで漸次減少される。
CCを設定する。この加速増量係数KACCは、スロットル
弁5aが急開される加速時において吸入空気量センサ3
3の吸入空気量検出遅れに起因する空燃比のリーンスパ
イクを防止するためのもので、スロットル開度変化速度
に基づきスロットル弁急開の加速を検出したとき、初期
値に設定され、その後、0になるまで漸次減少される。
【0149】次いで、ステップS66で、減速減量係数KD
Cを設定する。この減速減量係数KDCは、スロットル弁
急閉の減速時に、吸気管負圧の影響で吸気ポート壁面の
付着燃料が剥離されることによる燃焼室25内に供給さ
れる燃料量の急増、及び、吸入空気量センサ33の吸入
空気量検出遅れに起因する空燃比のリッチスパイクを防
止するためのもので、スロットル開度変化速度に基づき
スロットル弁急閉の減速を検出したとき、初期値に設定
され、その後、0になるまで漸次減少される。そして、
ステップS67で、前記始動時リーン係数KLBSを読み出
し、ステップS68で、前記リーンバーン制御フラグFLB
を参照し、FLB=1でリーンバーン制御条件の成立によ
りリーンバーン制御が指示されているときには、ステッ
プS69へ進み、リーンバーン係数KLBを設定値LB(例
えば、0.2〜0.3)により設定し、ステップS71へ
進む。すなわち、リーンバーン制御時には、このリーン
バーン係数KLBにより燃料減量補正が行われ、空燃比が
リーンに制御される。
Cを設定する。この減速減量係数KDCは、スロットル弁
急閉の減速時に、吸気管負圧の影響で吸気ポート壁面の
付着燃料が剥離されることによる燃焼室25内に供給さ
れる燃料量の急増、及び、吸入空気量センサ33の吸入
空気量検出遅れに起因する空燃比のリッチスパイクを防
止するためのもので、スロットル開度変化速度に基づき
スロットル弁急閉の減速を検出したとき、初期値に設定
され、その後、0になるまで漸次減少される。そして、
ステップS67で、前記始動時リーン係数KLBSを読み出
し、ステップS68で、前記リーンバーン制御フラグFLB
を参照し、FLB=1でリーンバーン制御条件の成立によ
りリーンバーン制御が指示されているときには、ステッ
プS69へ進み、リーンバーン係数KLBを設定値LB(例
えば、0.2〜0.3)により設定し、ステップS71へ
進む。すなわち、リーンバーン制御時には、このリーン
バーン係数KLBにより燃料減量補正が行われ、空燃比が
リーンに制御される。
【0150】一方、FLB=0のときには、ステップS70
へ進み、リーンバーン係数KLBを0に設定し(KLB←
0)、リーンバーン係数KLBによる燃料減量補正無しと
し、ステップS71へ進む。
へ進み、リーンバーン係数KLBを0に設定し(KLB←
0)、リーンバーン係数KLBによる燃料減量補正無しと
し、ステップS71へ進む。
【0151】そして、ステップS71で、上記フル増量係
数KFULL、水温増量係数KTW、始動増量係数KAS、アイ
ドル後増量係数KAI、加速増量係数KACC、減速減量係
数KDC、始動時リーン係数KLBS、及びリーンバーン係
数KLBによって、目標空燃比を得るための目標空燃比補
正係数KTGTを次式により算出し、ルーチンを抜ける。
数KFULL、水温増量係数KTW、始動増量係数KAS、アイ
ドル後増量係数KAI、加速増量係数KACC、減速減量係
数KDC、始動時リーン係数KLBS、及びリーンバーン係
数KLBによって、目標空燃比を得るための目標空燃比補
正係数KTGTを次式により算出し、ルーチンを抜ける。
【0152】KTGT←1+(KFULL+KTW+KAS+KAI
+KACC−KDC−KLBS−KLB) ここで、始動時リーン制御フラグFLBS、或いはリーン
バーン制御フラグFLBがセットされている状態下におい
ては、後述の図8の空燃比フィードバック補正係数設定
ルーチンにより空燃比フィードバック補正係数αが、α
=1.0に設定されて、空燃比オープンループ制御とな
り、且つ、上記始動時リーン係数KLBS、及びリーンバ
ーン係数KLBは、目標空燃比補正係数KTGTの演算式に
おいてマイナス項で与えられ、この目標空燃比補正係数
KTGTが燃料噴射量を定める燃料噴射パルス幅Tiの演
算式に組み込まれることで、燃料噴射量が減量補正さ
れ、空燃比がリーンに制御される。
+KACC−KDC−KLBS−KLB) ここで、始動時リーン制御フラグFLBS、或いはリーン
バーン制御フラグFLBがセットされている状態下におい
ては、後述の図8の空燃比フィードバック補正係数設定
ルーチンにより空燃比フィードバック補正係数αが、α
=1.0に設定されて、空燃比オープンループ制御とな
り、且つ、上記始動時リーン係数KLBS、及びリーンバ
ーン係数KLBは、目標空燃比補正係数KTGTの演算式に
おいてマイナス項で与えられ、この目標空燃比補正係数
KTGTが燃料噴射量を定める燃料噴射パルス幅Tiの演
算式に組み込まれることで、燃料噴射量が減量補正さ
れ、空燃比がリーンに制御される。
【0153】次に、図8の空燃比フィードバック補正係
数設定ルーチンについて説明する。この空燃比フィード
バック補正係数設定ルーチンは、システムイニシャライ
ズ後、所定周期毎に実行され、先ず、ステップS81〜S85
で、空燃比フィードバック条件が成立しているか否かを
判断する。この空燃比フィードバック条件は、ステップ
S81でエンジン回転数NEが設定回転数NEH以下且つ基本
燃料噴射パルス幅Tpがフル増量判定値TpH以下でエ
ンジン運転状態がフル増量域を除く領域にあり、且つ、
ステップS82でO2センサ38の出力電圧が設定値以上或
いは所定範囲の状態が設定時間以上継続しておりO2セ
ンサ38が活性状態と判断され、且つ、ステップS83,S
84で始動時リーン制御フラグFLBS及びリーンバーン制
御フラグFLBが共にクリアされており、且つ、ステップ
S85でクランプ条件非成立のエンジン定常運転状態のと
き、空燃比フィードバック条件成立と判断する。
数設定ルーチンについて説明する。この空燃比フィード
バック補正係数設定ルーチンは、システムイニシャライ
ズ後、所定周期毎に実行され、先ず、ステップS81〜S85
で、空燃比フィードバック条件が成立しているか否かを
判断する。この空燃比フィードバック条件は、ステップ
S81でエンジン回転数NEが設定回転数NEH以下且つ基本
燃料噴射パルス幅Tpがフル増量判定値TpH以下でエ
ンジン運転状態がフル増量域を除く領域にあり、且つ、
ステップS82でO2センサ38の出力電圧が設定値以上或
いは所定範囲の状態が設定時間以上継続しておりO2セ
ンサ38が活性状態と判断され、且つ、ステップS83,S
84で始動時リーン制御フラグFLBS及びリーンバーン制
御フラグFLBが共にクリアされており、且つ、ステップ
S85でクランプ条件非成立のエンジン定常運転状態のと
き、空燃比フィードバック条件成立と判断する。
【0154】上記ステップS81でエンジン運転状態がフ
ル増領域のとき、或いはステップS82でO2センサ38が
非活性状態のとき、或いはステップS83でFLBS=1の始
動時リーン制御が指示されているとき、或いはステップ
S84でFLB=1のリーンバーン制御が指示されていると
きには、ステップS86へ進み、空燃比フィードバック補
正係数αを、α=1.0に固定してルーチンを抜ける。
また、上記ステップS85で、加減速補正中、燃料カット
中等、エンジン過渡運転状態のクランプ条件の成立時に
は、ステップS87で、空燃比フィードバック補正係数α
を所定値(通常、1.0)にクランプしてルーチンを抜
ける。その結果、FLBS=1或いはFLB=1のときを含
む空燃比フィードバック条件の非成立時には、空燃比オ
ープンループ制御となる。従って、FLBS=1で始動時
リーン制御が指示されているとき、或いはFLB=1でリ
ーンバーン制御が指示されているときには、空燃比オー
プンループのもとで上記始動時リーン係数KLBS、リー
ンバーン係数KLBによる燃料噴射量の減量補正によって
空燃比をリーンに制御することが可能となる。
ル増領域のとき、或いはステップS82でO2センサ38が
非活性状態のとき、或いはステップS83でFLBS=1の始
動時リーン制御が指示されているとき、或いはステップ
S84でFLB=1のリーンバーン制御が指示されていると
きには、ステップS86へ進み、空燃比フィードバック補
正係数αを、α=1.0に固定してルーチンを抜ける。
また、上記ステップS85で、加減速補正中、燃料カット
中等、エンジン過渡運転状態のクランプ条件の成立時に
は、ステップS87で、空燃比フィードバック補正係数α
を所定値(通常、1.0)にクランプしてルーチンを抜
ける。その結果、FLBS=1或いはFLB=1のときを含
む空燃比フィードバック条件の非成立時には、空燃比オ
ープンループ制御となる。従って、FLBS=1で始動時
リーン制御が指示されているとき、或いはFLB=1でリ
ーンバーン制御が指示されているときには、空燃比オー
プンループのもとで上記始動時リーン係数KLBS、リー
ンバーン係数KLBによる燃料噴射量の減量補正によって
空燃比をリーンに制御することが可能となる。
【0155】一方、上記ステップS81〜S85の判断により
空燃比フィードバック条件の成立時には、ステップS88
へ進み、ステップS88以下の処理によりO2センサ38と
スライスレベルSLICEとの比較結果に応じ比例積分制御
(PI制御)によって空燃比フィードバック補正係数α
を設定する。
空燃比フィードバック条件の成立時には、ステップS88
へ進み、ステップS88以下の処理によりO2センサ38と
スライスレベルSLICEとの比較結果に応じ比例積分制御
(PI制御)によって空燃比フィードバック補正係数α
を設定する。
【0156】ステップS88では、O2センサ38の出力電
圧VO2を読み込み、続くステップS89では、O2センサ
出力電圧VO2と空燃比状態を判断するためのスライス
レベルSLICEとを比較し、現在の空燃比がリッチかリー
ンかを判断する。
圧VO2を読み込み、続くステップS89では、O2センサ
出力電圧VO2と空燃比状態を判断するためのスライス
レベルSLICEとを比較し、現在の空燃比がリッチかリー
ンかを判断する。
【0157】そして、VO2>SLICEで空燃比リッチのと
きには、ステップS90へ進み、反転初回判別フラグFRを
参照する。この反転初回判別フラグFRは、空燃比がリ
ーンからリッチに反転した初回、或いは空燃比がリッチ
からリーンに反転した初回を判断するためのフラグであ
り、空燃比がリーンからリッチに反転した後に0→1と
され、リッチからリーンに反転した後に1→0とされ
る。
きには、ステップS90へ進み、反転初回判別フラグFRを
参照する。この反転初回判別フラグFRは、空燃比がリ
ーンからリッチに反転した初回、或いは空燃比がリッチ
からリーンに反転した初回を判断するためのフラグであ
り、空燃比がリーンからリッチに反転した後に0→1と
され、リッチからリーンに反転した後に1→0とされ
る。
【0158】従って、空燃比リッチで、且つFR=0の
ときには、空燃比がリーンからリッチに反転した初回で
あるため、上記ステップS90からステップS91へ進み、空
燃比フィードバック補正係数αをPI制御の比例定数P
によりマイナス方向へスキップさせ(α←α−P)、ス
テップS92で、反転初回判別フラグFRをセットして(F
R←1)、ルーチンを抜ける。また、空燃比リッチで、
且つFR=1のときには、既に空燃比フィードバック補
正係数αに対し比例定数Pによるマイナス方向へのスキ
ップが実行されているため上記ステップS90からステッ
プS93へ進み、空燃比フィードバック補正係数αをPI
制御の積分定数Iによりルーチン実行毎に漸次減少させ
(α←α−I)、上記ステップS92を経てルーチンを抜
ける。
ときには、空燃比がリーンからリッチに反転した初回で
あるため、上記ステップS90からステップS91へ進み、空
燃比フィードバック補正係数αをPI制御の比例定数P
によりマイナス方向へスキップさせ(α←α−P)、ス
テップS92で、反転初回判別フラグFRをセットして(F
R←1)、ルーチンを抜ける。また、空燃比リッチで、
且つFR=1のときには、既に空燃比フィードバック補
正係数αに対し比例定数Pによるマイナス方向へのスキ
ップが実行されているため上記ステップS90からステッ
プS93へ進み、空燃比フィードバック補正係数αをPI
制御の積分定数Iによりルーチン実行毎に漸次減少させ
(α←α−I)、上記ステップS92を経てルーチンを抜
ける。
【0159】一方、上記ステップS89において、VO2≦
SLICEで空燃比リーンのときには、ステップS94へ分岐
し、同様に反転初回判別フラグFRを参照する。そして、
空燃比リーンで、且つFR=1のときには、空燃比がリ
ッチからリーンに反転した初回であるためステップS95
へ進み、空燃比フィードバック補正係数αを比例定数P
によってプラス方向にスキップさせ(α←α+P)、ス
テップS96で、反転初回判別フラグFRをクリアして(F
R←0)、ルーチンを抜ける。
SLICEで空燃比リーンのときには、ステップS94へ分岐
し、同様に反転初回判別フラグFRを参照する。そして、
空燃比リーンで、且つFR=1のときには、空燃比がリ
ッチからリーンに反転した初回であるためステップS95
へ進み、空燃比フィードバック補正係数αを比例定数P
によってプラス方向にスキップさせ(α←α+P)、ス
テップS96で、反転初回判別フラグFRをクリアして(F
R←0)、ルーチンを抜ける。
【0160】また、空燃比リーンで、且つFR=0のと
きには、既に空燃比フィードバック補正係数αに対し比
例定数Pによるプラス方向へのスキップが実行されてい
る場合には、上記ステップS94からステップS97へ進み、
空燃比フィードバック補正係数αをPI制御の積分定数
Iによりルーチン実行毎に漸次増加させ(α←α+
I)、上記ステップS96を経てルーチンを抜ける。
きには、既に空燃比フィードバック補正係数αに対し比
例定数Pによるプラス方向へのスキップが実行されてい
る場合には、上記ステップS94からステップS97へ進み、
空燃比フィードバック補正係数αをPI制御の積分定数
Iによりルーチン実行毎に漸次増加させ(α←α+
I)、上記ステップS96を経てルーチンを抜ける。
【0161】以上の空燃比状態に対する空燃比フィード
バック補正係数αの設定関係を図17のタイムチャート
に示す。すなわち、比例積分制御によって、空燃比がリ
ッチのときには空燃比フィードバック補正係数αが減少
され、空燃比がリーンのときには空燃比フィードバック
補正係数αが増加される。そして、この空燃比フィード
バック補正係数αが、燃料噴射パルス幅Tiの演算式に
組み込まれることで(図9のステップS106)、空燃比リ
ッチのときには燃料噴射量が空燃比フィードバック補正
係数αによって減量補正され、また、空燃比リーンのと
きには燃料噴射量が増量補正され、これによって空燃比
がストイキオに収束するよう制御される。
バック補正係数αの設定関係を図17のタイムチャート
に示す。すなわち、比例積分制御によって、空燃比がリ
ッチのときには空燃比フィードバック補正係数αが減少
され、空燃比がリーンのときには空燃比フィードバック
補正係数αが増加される。そして、この空燃比フィード
バック補正係数αが、燃料噴射パルス幅Tiの演算式に
組み込まれることで(図9のステップS106)、空燃比リ
ッチのときには燃料噴射量が空燃比フィードバック補正
係数αによって減量補正され、また、空燃比リーンのと
きには燃料噴射量が増量補正され、これによって空燃比
がストイキオに収束するよう制御される。
【0162】従って、上述のように、始動時リーン制御
中において燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じ、エンジン
回転数NEが始動時リーン制御解除回転数NE1よりも低
下したときには、始動時リーン係数KLBSのクリアと共
に始動時リーン制御フラグFLBSがクリアされ、この始
動時リーン制御フラグFLBSのクリアにより、空燃比フ
ィードバック条件が成立しているときには、空燃比が直
ちにストイキオに制御される。また、空燃比フィードバ
ック条件の非成立時であっても、空燃比フィードバック
補正係数αがα=1.0に固定され、少なくとも空燃比
のリーンは確実に解除される。
中において燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じ、エンジン
回転数NEが始動時リーン制御解除回転数NE1よりも低
下したときには、始動時リーン係数KLBSのクリアと共
に始動時リーン制御フラグFLBSがクリアされ、この始
動時リーン制御フラグFLBSのクリアにより、空燃比フ
ィードバック条件が成立しているときには、空燃比が直
ちにストイキオに制御される。また、空燃比フィードバ
ック条件の非成立時であっても、空燃比フィードバック
補正係数αがα=1.0に固定され、少なくとも空燃比
のリーンは確実に解除される。
【0163】そして、上記始動時リーン係数KLB及びリ
ーンバーン係数KLBによって設定された上記目標空燃比
補正係数KTGT、及び上記空燃比フィードバック補正係
数αに応じて、図9に示す燃料噴射量設定ルーチンにお
いて、気筒毎にエンジンに供給する最終的な燃料噴射量
を定める燃料噴射パルス幅Tiが設定される。
ーンバーン係数KLBによって設定された上記目標空燃比
補正係数KTGT、及び上記空燃比フィードバック補正係
数αに応じて、図9に示す燃料噴射量設定ルーチンにお
いて、気筒毎にエンジンに供給する最終的な燃料噴射量
を定める燃料噴射パルス幅Tiが設定される。
【0164】この燃料噴射量算出ルーチンは、所定周期
(例えば、180°CA)毎に実行され、ステップS101
で、エンジン回転数NEと吸入空気量センサ33からの
出力信号に基づく吸入空気量Qとから、基本燃料噴射量
を定める基本燃料噴射パルス幅Tpを算出し(Tp←K
×Q/NE;Kはインジェクタ特性補正定数)、ステッ
プS102,S103で、それぞれ上記目標空燃比補正係数KTG
T、空燃比フィードバック補正係数αを読み出す。
(例えば、180°CA)毎に実行され、ステップS101
で、エンジン回転数NEと吸入空気量センサ33からの
出力信号に基づく吸入空気量Qとから、基本燃料噴射量
を定める基本燃料噴射パルス幅Tpを算出し(Tp←K
×Q/NE;Kはインジェクタ特性補正定数)、ステッ
プS102,S103で、それぞれ上記目標空燃比補正係数KTG
T、空燃比フィードバック補正係数αを読み出す。
【0165】続くステップS104では、エンジン回転数N
Eとエンジン負荷を表す基本燃料噴射パルス幅Tpとに
基づいてバックアップRAM54の一連のアドレスから
なる空燃比学習値テーブルを参照して空燃比学習値KLR
を検索し、補間計算により空燃比学習補正係数KBLRCを
設定して、ステップS105へ進む。この空燃比学習補正係
数KBLRCの基となる空燃比学習値KLRは、周知のよう
に、エンジン回転数NEとエンジン負荷を表す基本燃料
噴射パルス幅Tpとによるエンジン運転領域毎に、上記
空燃比フィードバック補正係数αの所定周期における平
均値の基準値に対するずれに応じて学習され、吸入空気
量センサ33等の吸入空気量計測系、及びインジェクタ
12等の燃料供給系の生産時のバラツキや経時劣化等を
補正するためのものである。
Eとエンジン負荷を表す基本燃料噴射パルス幅Tpとに
基づいてバックアップRAM54の一連のアドレスから
なる空燃比学習値テーブルを参照して空燃比学習値KLR
を検索し、補間計算により空燃比学習補正係数KBLRCを
設定して、ステップS105へ進む。この空燃比学習補正係
数KBLRCの基となる空燃比学習値KLRは、周知のよう
に、エンジン回転数NEとエンジン負荷を表す基本燃料
噴射パルス幅Tpとによるエンジン運転領域毎に、上記
空燃比フィードバック補正係数αの所定周期における平
均値の基準値に対するずれに応じて学習され、吸入空気
量センサ33等の吸入空気量計測系、及びインジェクタ
12等の燃料供給系の生産時のバラツキや経時劣化等を
補正するためのものである。
【0166】次いでステップS105で、バッテリ電圧VB
に基づきテーブル参照によりインジェクタ12の無効噴
射時間を補償する電圧補正パルス幅TSを設定する。そ
して、ステップS106で、上記基本燃料噴射パルス幅Tp
に、上記目標空燃比補正係数KTGT及び空燃比フィード
バック補正係数αを乗算して空燃比補正すると共に、空
燃比学習補正係数KBLRCを乗算して学習補正し、更に上
記電圧補正パルス幅TSを加算して電圧補正し、エンジ
ンへ供給する最終的な燃料噴射量を定める燃料噴射パル
ス幅Tiを算出する(Ti←Tp×KTGT×α×KBLRC
+TS)。
に基づきテーブル参照によりインジェクタ12の無効噴
射時間を補償する電圧補正パルス幅TSを設定する。そ
して、ステップS106で、上記基本燃料噴射パルス幅Tp
に、上記目標空燃比補正係数KTGT及び空燃比フィード
バック補正係数αを乗算して空燃比補正すると共に、空
燃比学習補正係数KBLRCを乗算して学習補正し、更に上
記電圧補正パルス幅TSを加算して電圧補正し、エンジ
ンへ供給する最終的な燃料噴射量を定める燃料噴射パル
ス幅Tiを算出する(Ti←Tp×KTGT×α×KBLRC
+TS)。
【0167】そして、ステップS107で、上記燃料噴射パ
ルス幅Tiを燃料噴射対象気筒の噴射タイマにセットし
てルーチンを抜ける。
ルス幅Tiを燃料噴射対象気筒の噴射タイマにセットし
てルーチンを抜ける。
【0168】その結果、所定タイミングで上記噴射タイ
マがスタートされ、上記燃料噴射パルス幅Tiの駆動パ
ルス信号が燃料噴射対象気筒のインジェクタ12へ出力
され、該インジェクタ12から所定に計量された燃料が
噴射される。
マがスタートされ、上記燃料噴射パルス幅Tiの駆動パ
ルス信号が燃料噴射対象気筒のインジェクタ12へ出力
され、該インジェクタ12から所定に計量された燃料が
噴射される。
【0169】そして更に、以上の燃料噴射制御と並行し
て吸気制御が行われ、図10に示すTGV制御ルーチン
によってTGV19が開閉制御される。
て吸気制御が行われ、図10に示すTGV制御ルーチン
によってTGV19が開閉制御される。
【0170】このTGV制御ルーチンは、システムイニ
シャライズ後、所定時間(例えば、50ms)毎に起動さ
れ、先ずステップS111で、始動時リーン制御フラグFLB
Sを参照する。そして、FLBS=1で始動時リーン制御が
指示されているときには、ステップS120へジャンプし、
TGV切換ソレノイド弁21をOFFとし、ルーチンを
抜ける。
シャライズ後、所定時間(例えば、50ms)毎に起動さ
れ、先ずステップS111で、始動時リーン制御フラグFLB
Sを参照する。そして、FLBS=1で始動時リーン制御が
指示されているときには、ステップS120へジャンプし、
TGV切換ソレノイド弁21をOFFとし、ルーチンを
抜ける。
【0171】従って、始動時リーン制御時には、TGV
切換ソレノイド弁21のOFFにより、大気ポートと制
御圧通路20とが連通して、ダイヤフラムアクチュエー
タ18の作動室に大気圧が導入され、該ダイヤフラムア
クチュエータ18の作動室に内装されたスプリングの付
勢力によってTGV19が閉弁する。そして、TGV1
9によって主吸気通路11aが閉じ、副吸気通路11b
からの吸気流により燃焼室25内にタンブル流を生じ
(図19参照)、このタンブル流及び上述の燃料噴射制
御によるリーン空燃比によって層状燃焼によるリーンバ
ーンが可能となる。これにより、触媒が活性化するまで
間の排気ガス中のHCが低減される。
切換ソレノイド弁21のOFFにより、大気ポートと制
御圧通路20とが連通して、ダイヤフラムアクチュエー
タ18の作動室に大気圧が導入され、該ダイヤフラムア
クチュエータ18の作動室に内装されたスプリングの付
勢力によってTGV19が閉弁する。そして、TGV1
9によって主吸気通路11aが閉じ、副吸気通路11b
からの吸気流により燃焼室25内にタンブル流を生じ
(図19参照)、このタンブル流及び上述の燃料噴射制
御によるリーン空燃比によって層状燃焼によるリーンバ
ーンが可能となる。これにより、触媒が活性化するまで
間の排気ガス中のHCが低減される。
【0172】一方、FLBS=0のときには、ステップS11
3へ進み、エンジン回転数NE、及びエンジン負荷を表す
上記基本燃料噴射パルス幅Tpを読み出し、ステップS1
13〜S115で、タンブル流を生成するTGV19の閉弁条
件を、エンジン運転状態に基づいて判断する。
3へ進み、エンジン回転数NE、及びエンジン負荷を表す
上記基本燃料噴射パルス幅Tpを読み出し、ステップS1
13〜S115で、タンブル流を生成するTGV19の閉弁条
件を、エンジン運転状態に基づいて判断する。
【0173】ステップS113では、上記エンジン回転数N
Eと基本燃料噴射パルス幅Tpとによるエンジン運転状
態に基づいて、現在のエンジン運転状態がタンブル領域
にあるか否かをマップ参照等により判断する。
Eと基本燃料噴射パルス幅Tpとによるエンジン運転状
態に基づいて、現在のエンジン運転状態がタンブル領域
にあるか否かをマップ参照等により判断する。
【0174】すなわち、上述の図16に斜線で示すよう
に、高負荷高回転領域ではエンジン出力を確保するため
空燃比をリッチに制御するリッチ領域であり、この領域
のときTGV19を開弁して均一混合燃焼を行い、一
方、高負荷高回転域を除く領域がTGV19の閉弁によ
ってタンブル流を生成するタンブル領域である。そし
て、エンジン回転数NE及び基本燃料噴射パルス幅Tp
をパラメータとして、この領域データを予めマップとし
て設定し、ROM52の一連のアドレスにストアしてお
き、このマップ参照によりタンブル領域を判断する。
に、高負荷高回転領域ではエンジン出力を確保するため
空燃比をリッチに制御するリッチ領域であり、この領域
のときTGV19を開弁して均一混合燃焼を行い、一
方、高負荷高回転域を除く領域がTGV19の閉弁によ
ってタンブル流を生成するタンブル領域である。そし
て、エンジン回転数NE及び基本燃料噴射パルス幅Tp
をパラメータとして、この領域データを予めマップとし
て設定し、ROM52の一連のアドレスにストアしてお
き、このマップ参照によりタンブル領域を判断する。
【0175】そして、エンジン回転数NEと基本燃料噴
射パルス幅Tpとによる現在のエンジン運転状態がタン
ブル領域のときには、ステップS114で、スロットル開度
センサ34aによる現在のスロットル開度THVと設定
値THT(例えば、30deg)とを比較し、エンジン高負
荷状態か否かを検証する。そして、THV≦THTで高負
荷運転以外のとき、ステップS115へ進み、冷却水温セン
サ37による冷却水温度TWを暖機完了温度TWSと比較
し、TW≧TWSのエンジン暖機完了状態のとき、続くス
テップS116で、上記ステップS113〜S115による条件成立
の継続時間を計時する継続時間カウント値C2を設定値
C2Sと比較する。
射パルス幅Tpとによる現在のエンジン運転状態がタン
ブル領域のときには、ステップS114で、スロットル開度
センサ34aによる現在のスロットル開度THVと設定
値THT(例えば、30deg)とを比較し、エンジン高負
荷状態か否かを検証する。そして、THV≦THTで高負
荷運転以外のとき、ステップS115へ進み、冷却水温セン
サ37による冷却水温度TWを暖機完了温度TWSと比較
し、TW≧TWSのエンジン暖機完了状態のとき、続くス
テップS116で、上記ステップS113〜S115による条件成立
の継続時間を計時する継続時間カウント値C2を設定値
C2Sと比較する。
【0176】そして、C2<C2Sのときには、ステッ
プS117で、上記継続時間カウント値C2をカウントアッ
プし、続くステップS118で、TGV切換ソレノイド弁2
1をONとし、ルーチンを抜ける。
プS117で、上記継続時間カウント値C2をカウントアッ
プし、続くステップS118で、TGV切換ソレノイド弁2
1をONとし、ルーチンを抜ける。
【0177】その結果、TGV切換ソレノイド弁21の
ONによりサージタンク22に連通する負圧ポートと制
御圧通路20とが連通し、ダイヤフラムアクチュエータ
18の作動室に負圧が導入され、該作動室内のスプリン
グの付勢力に抗して、図19に1点鎖線で示すようにT
GV19が開弁する。そして、このときには、TGV1
9の開弁によって主吸気通路11aと副吸気通路11b
の双方から吸気が流れ、吸気抵抗が減少されて充填効率
が向上し均一混合燃焼となる。
ONによりサージタンク22に連通する負圧ポートと制
御圧通路20とが連通し、ダイヤフラムアクチュエータ
18の作動室に負圧が導入され、該作動室内のスプリン
グの付勢力に抗して、図19に1点鎖線で示すようにT
GV19が開弁する。そして、このときには、TGV1
9の開弁によって主吸気通路11aと副吸気通路11b
の双方から吸気が流れ、吸気抵抗が減少されて充填効率
が向上し均一混合燃焼となる。
【0178】また、C2≧C2Sのときには、上記ステ
ップS120へ進み、TGV切換ソレノイド弁21をOFF
して、ルーチンを抜ける。
ップS120へ進み、TGV切換ソレノイド弁21をOFF
して、ルーチンを抜ける。
【0179】すなわち、本実施の形態においては、FLB
S=0の始動時リーン制御の解除後は、エンジン回転数
NEと基本燃料噴射パルス幅Tpとによるエンジン運転
状態が高負荷高回転を除くタンブル領域にあり、且つエ
ンジン1の暖機が完了しており、この状態が上記設定値
C2により定まる設定時間以上継続しているとき、条件
成立と判断し、このときTGV切換ソレノイド弁21を
OFFとしてTGV19を閉弁制御し、タンブル流を生
成させ混合気の流動を強化する。
S=0の始動時リーン制御の解除後は、エンジン回転数
NEと基本燃料噴射パルス幅Tpとによるエンジン運転
状態が高負荷高回転を除くタンブル領域にあり、且つエ
ンジン1の暖機が完了しており、この状態が上記設定値
C2により定まる設定時間以上継続しているとき、条件
成立と判断し、このときTGV切換ソレノイド弁21を
OFFとしてTGV19を閉弁制御し、タンブル流を生
成させ混合気の流動を強化する。
【0180】一方、上記ステップS113〜S115において、
エンジン回転数NEと基本燃料噴射パルス幅Tpとによ
るエンジン運転状態がタンブル領域外のとき、或いは、
THV>THTでエンジン高負荷が検証されるとき、或い
は、TW<TWSのエンジン暖機が未完了のときには、タ
ンブル制御条件の不成立により、該当するステップから
ステップS119へ進み、次回の判定に備え上記継続時間カ
ウント値C2をクリアする(C2←0)。そして、上記
ステップS118へ進み、TGV切換ソレノイド弁21をO
NしてTGV19を開弁制御し、ルーチンを抜ける。
エンジン回転数NEと基本燃料噴射パルス幅Tpとによ
るエンジン運転状態がタンブル領域外のとき、或いは、
THV>THTでエンジン高負荷が検証されるとき、或い
は、TW<TWSのエンジン暖機が未完了のときには、タ
ンブル制御条件の不成立により、該当するステップから
ステップS119へ進み、次回の判定に備え上記継続時間カ
ウント値C2をクリアする(C2←0)。そして、上記
ステップS118へ進み、TGV切換ソレノイド弁21をO
NしてTGV19を開弁制御し、ルーチンを抜ける。
【0181】従って、始動時リーン制御中において燃焼
状態の悪化や燃焼変動が生じたときには、FLBS=0に
より始動時リーン制御を解除することで、エンジン暖機
の未完了時には、TGV19が開弁制御され、また、エ
ンジン暖機完了状態のときには、TGV19が閉弁制御
される。そして、ストイキオによる混合燃焼に移行し、
これによって、エンジン燃焼状態の安定化が図られ、始
動時リーン制御によるラフアイドルやエンスト等が防止
され、ドライバビリティの悪化が防止される。
状態の悪化や燃焼変動が生じたときには、FLBS=0に
より始動時リーン制御を解除することで、エンジン暖機
の未完了時には、TGV19が開弁制御され、また、エ
ンジン暖機完了状態のときには、TGV19が閉弁制御
される。そして、ストイキオによる混合燃焼に移行し、
これによって、エンジン燃焼状態の安定化が図られ、始
動時リーン制御によるラフアイドルやエンスト等が防止
され、ドライバビリティの悪化が防止される。
【0182】次に、図23及び図24に基づいて実施の
第2形態を説明する。
第2形態を説明する。
【0183】上記第1形態では、エンジン回転数NEが
始動時リーン制御解除回転数NE1より低下したとき、直
ちに始動時リーン係数KLBSをクリア(KLBS←0)する
のに対し、本形態においては、始動時リーン係数KLBS
を漸次減少させる。すなわち、ECU50は、本発明に
係る判別手段、始動時リーン係数設定手段、及び燃料噴
射量設定手段としての機能を実現する。
始動時リーン制御解除回転数NE1より低下したとき、直
ちに始動時リーン係数KLBSをクリア(KLBS←0)する
のに対し、本形態においては、始動時リーン係数KLBS
を漸次減少させる。すなわち、ECU50は、本発明に
係る判別手段、始動時リーン係数設定手段、及び燃料噴
射量設定手段としての機能を実現する。
【0184】本形態では、第1形態における始動時リー
ン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ルーチンの一
部を代えるのみであり、具体的には第1形態の図4に示
す処理に代え、図23に示す処理を採用する。なお、第
1形態と同じステップには同一符号を付して詳細説明は
省略する。
ン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ルーチンの一
部を代えるのみであり、具体的には第1形態の図4に示
す処理に代え、図23に示す処理を採用する。なお、第
1形態と同じステップには同一符号を付して詳細説明は
省略する。
【0185】すなわち、本形態においては、始動時リー
ン係数KLBSの初期設定後、エンジン始動後の経過時間
TIMSTが判定開始時間TIMSTSを経過してから触媒
が活性化するまでの始動時リーン制御終了時間LNTI
MEに達するまでの始動時リーン制御中において、図3
のステップS23でアイドルのとき、図23のステップS24
へ進み、始動時リーン制御解除回転数NE1の設定後、ス
テップS25で、エンジン回転数NEを始動時リーン制御解
除回転数NE1と比較する。
ン係数KLBSの初期設定後、エンジン始動後の経過時間
TIMSTが判定開始時間TIMSTSを経過してから触媒
が活性化するまでの始動時リーン制御終了時間LNTI
MEに達するまでの始動時リーン制御中において、図3
のステップS23でアイドルのとき、図23のステップS24
へ進み、始動時リーン制御解除回転数NE1の設定後、ス
テップS25で、エンジン回転数NEを始動時リーン制御解
除回転数NE1と比較する。
【0186】そして、NE≧NE1で始動時リーン制御中
において燃焼状態の悪化や燃焼変動によるエンジン回転
数NEの低下が認められないときは、そのままルーチン
を抜け、始動時リーン制御を継続する。
において燃焼状態の悪化や燃焼変動によるエンジン回転
数NEの低下が認められないときは、そのままルーチン
を抜け、始動時リーン制御を継続する。
【0187】一方、上記ステップS25で、NE<NE1であ
り、エンジン始動後の経過時間TIMSTが判定開始時間
TIMSTSを経過してから触媒が活性化するまでの始動
時リーン制御終了時間LNTIMEに達するまでの始動
時リーン制御中のアイドル時において、エンジン回転数
NEが始動時リーン制御解除回転数NE1よりも低下し、
車輌やエンジン1の個々のばらつき、経時変化等に起因
して始動時リーン制御によってエンジン1の燃焼状態の
悪化やエンジン燃焼変動が生じたと判断されるときに
は、ステップS201へ進み、エンジン始動後経過時間TI
MSTを前記始動時リーン制御終了時間LNTIME(こ
の始動時リーン制御終了時間LNTIMEは図3のステ
ップS21で設定されている)により設定してルーチンを
抜ける。
り、エンジン始動後の経過時間TIMSTが判定開始時間
TIMSTSを経過してから触媒が活性化するまでの始動
時リーン制御終了時間LNTIMEに達するまでの始動
時リーン制御中のアイドル時において、エンジン回転数
NEが始動時リーン制御解除回転数NE1よりも低下し、
車輌やエンジン1の個々のばらつき、経時変化等に起因
して始動時リーン制御によってエンジン1の燃焼状態の
悪化やエンジン燃焼変動が生じたと判断されるときに
は、ステップS201へ進み、エンジン始動後経過時間TI
MSTを前記始動時リーン制御終了時間LNTIME(こ
の始動時リーン制御終了時間LNTIMEは図3のステ
ップS21で設定されている)により設定してルーチンを
抜ける。
【0188】このように、エンジン始動後経過時間TI
MSTを強制的に始動時リーン制御終了時間LNTIME
に設定することで、図5の始動時リーン係数設定サブル
ーチンにおいてステップS33の条件が成立し、これによ
って、始動時リーン係数KLBSが漸次減少される。
MSTを強制的に始動時リーン制御終了時間LNTIME
に設定することで、図5の始動時リーン係数設定サブル
ーチンにおいてステップS33の条件が成立し、これによ
って、始動時リーン係数KLBSが漸次減少される。
【0189】そして、KLBS≦0となった時点で、図3
の始動時リーン制御条件判別及び始動時リーン係数設定
ルーチンにおけるステップS26,S27で、始動時リーン係
数KLBS及び始動時リーン制御フラグFLBSがクリアされ
て、始動時リーン制御が終了する。
の始動時リーン制御条件判別及び始動時リーン係数設定
ルーチンにおけるステップS26,S27で、始動時リーン係
数KLBS及び始動時リーン制御フラグFLBSがクリアされ
て、始動時リーン制御が終了する。
【0190】すなわち、本形態では、図24のタイムチ
ャートに示すように、始動時リーン制御中のアイドル時
において、エンジン回転数NEが始動時リーン制御解除
回転数NE1より低下し、始動時リーン制御によってエン
ジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたと判断され
たときには、前記設定値CLBSにより定まる所定時間毎
(本形態では、50msec毎)に、始動時リーン係数KLB
Sが、設定値DLBSづつ0になるまで、すなわち始動
時リーン補正係数KLBSによる燃料減量補正無しの状態
となるまで漸次減少される。
ャートに示すように、始動時リーン制御中のアイドル時
において、エンジン回転数NEが始動時リーン制御解除
回転数NE1より低下し、始動時リーン制御によってエン
ジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたと判断され
たときには、前記設定値CLBSにより定まる所定時間毎
(本形態では、50msec毎)に、始動時リーン係数KLB
Sが、設定値DLBSづつ0になるまで、すなわち始動
時リーン補正係数KLBSによる燃料減量補正無しの状態
となるまで漸次減少される。
【0191】従って、本形態においては、始動時リーン
係数KLBSの漸次減少により、この始動時リーン係数KL
BSによる燃料減量率が漸次的に減少し、これにより図2
4に示すように、始動時リーン制御解除時の空燃比(A
/F)がリーンからストイキオにスムーズに移行し、燃
焼状態の悪化や燃焼変動が生じた際の始動時リーン制御
解除による空燃比の急変が防止され、空燃比の急変に伴
う制御性の悪化が防止される。
係数KLBSの漸次減少により、この始動時リーン係数KL
BSによる燃料減量率が漸次的に減少し、これにより図2
4に示すように、始動時リーン制御解除時の空燃比(A
/F)がリーンからストイキオにスムーズに移行し、燃
焼状態の悪化や燃焼変動が生じた際の始動時リーン制御
解除による空燃比の急変が防止され、空燃比の急変に伴
う制御性の悪化が防止される。
【0192】なお、本形態においても、図24に破線で
示す始動時リーン制御中において燃焼状態の悪化や燃焼
変動が生じた場合のラフアイドルやエンストが、始動時
リーン制御の解除によって同図に実線で示すようにスト
イキオに移行することで、エンジン燃焼状態の安定化が
図られ、エンジン回転数NEが同図に実線で示すように
正規状態に復帰し、始動時リーン制御によるラフアイド
ルやエンスト等が防止され、ドライバビリティの悪化が
防止される。
示す始動時リーン制御中において燃焼状態の悪化や燃焼
変動が生じた場合のラフアイドルやエンストが、始動時
リーン制御の解除によって同図に実線で示すようにスト
イキオに移行することで、エンジン燃焼状態の安定化が
図られ、エンジン回転数NEが同図に実線で示すように
正規状態に復帰し、始動時リーン制御によるラフアイド
ルやエンスト等が防止され、ドライバビリティの悪化が
防止される。
【0193】次に、図25に基づいて実施の第3形態を
説明する。
説明する。
【0194】本形態では、所定周期毎に算出したエンジ
ン回転数平均値NEAとエンジン回転数NEとの比較によ
り、始動時リーン制御中における燃焼状態の悪化や燃焼
変動の発生を判断する。
ン回転数平均値NEAとエンジン回転数NEとの比較によ
り、始動時リーン制御中における燃焼状態の悪化や燃焼
変動の発生を判断する。
【0195】本形態では、上記実施の第1形態における
始動時リーン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ル
ーチンの一部を代えるのみであり、具体的には第1形態
の図4に示す処理に代え、図25に示す処理を採用す
る。なお、第1形態と同じステップには同一符号を付し
て詳細説明は省略する。
始動時リーン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ル
ーチンの一部を代えるのみであり、具体的には第1形態
の図4に示す処理に代え、図25に示す処理を採用す
る。なお、第1形態と同じステップには同一符号を付し
て詳細説明は省略する。
【0196】すなわち、本形態においては、始動時リー
ン係数KLBSの初期設定後、エンジン始動後の経過時間
TIMSTが判定開始時間TIMSTSを経過してから触媒
が活性化するまでの始動時リーン制御終了時間LNTI
MEに達するまでの始動時リーン制御中において、図3
のステップS23でアイドルのとき、図25のステップS21
1へ進み、前回ルーチン実行時におけるエンジン回転数
平均値NEAと現在のエンジン回転数NEとの加重平均に
より次式によってエンジン回転数平均値NEを算出す
る。
ン係数KLBSの初期設定後、エンジン始動後の経過時間
TIMSTが判定開始時間TIMSTSを経過してから触媒
が活性化するまでの始動時リーン制御終了時間LNTI
MEに達するまでの始動時リーン制御中において、図3
のステップS23でアイドルのとき、図25のステップS21
1へ進み、前回ルーチン実行時におけるエンジン回転数
平均値NEAと現在のエンジン回転数NEとの加重平均に
より次式によってエンジン回転数平均値NEを算出す
る。
【0197】NEA←((n−1)×NEA+NE)/n なお、上式におけるnは加重係数、すなわち加重平均の
重みである。また、アイドルと判定された初回のルーチ
ン実行時には、平均処理を行えないため、現在のエンジ
ン回転数NEを、エンジン回転数平均値NEAとする(NE
A←NE)。
重みである。また、アイドルと判定された初回のルーチ
ン実行時には、平均処理を行えないため、現在のエンジ
ン回転数NEを、エンジン回転数平均値NEAとする(NE
A←NE)。
【0198】次いで、ステップS212へ進み、現在のエン
ジン回転数NEが、上記エンジン回転数平均値NEAに対
し設定値x1(例えば、x1=0.9)により定まる所定
割合より低下したかを判断することで、始動時リーン制
御中において燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたかを判
断する。
ジン回転数NEが、上記エンジン回転数平均値NEAに対
し設定値x1(例えば、x1=0.9)により定まる所定
割合より低下したかを判断することで、始動時リーン制
御中において燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたかを判
断する。
【0199】そして、NE≧(NEA×x1)で始動時リー
ン制御による燃焼状態の悪化や燃焼変動が認められない
ときは、そのままルーチンを抜け、始動時リーン制御を
継続する。
ン制御による燃焼状態の悪化や燃焼変動が認められない
ときは、そのままルーチンを抜け、始動時リーン制御を
継続する。
【0200】一方、NE<(NEA×x1)のときには、エ
ンジン始動後の経過時間TIMSTが判定開始時間TIM
STSを経過してから触媒が活性化するまでの始動時リー
ン制御終了時間LNTIMEに達するまでの始動時リー
ン制御中のアイドル時において、車輌やエンジン1の個
々のばらつき、経時変化等に起因して始動時リーン制御
によってエンジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じ
ていると判断し、図3のステップS26へ進む。そして、
ステップS26,S27で、始動時リーン係数KLBS及び始動
時リーン制御フラグFLBSがクリアされて始動時リーン
制御が解除され、ストイキオに移行する。これにより、
エンジン燃焼状態の安定化が図られ、始動時リーン制御
によるラフアイドルやエンスト等が防止され、ドライバ
ビリティの悪化が防止される。
ンジン始動後の経過時間TIMSTが判定開始時間TIM
STSを経過してから触媒が活性化するまでの始動時リー
ン制御終了時間LNTIMEに達するまでの始動時リー
ン制御中のアイドル時において、車輌やエンジン1の個
々のばらつき、経時変化等に起因して始動時リーン制御
によってエンジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じ
ていると判断し、図3のステップS26へ進む。そして、
ステップS26,S27で、始動時リーン係数KLBS及び始動
時リーン制御フラグFLBSがクリアされて始動時リーン
制御が解除され、ストイキオに移行する。これにより、
エンジン燃焼状態の安定化が図られ、始動時リーン制御
によるラフアイドルやエンスト等が防止され、ドライバ
ビリティの悪化が防止される。
【0201】以上のように本形態では、始動時リーン制
御中の燃焼状態の悪化や燃焼変動の発生を、本ルーチン
の実行周期により定まる所定周期毎に算出したエンジン
回転数平均値NEAとエンジン回転数NEとの比較により
判断し、エンジン回転数NEが上記エンジン回転数平均
値NEAに対し所定割合低下したとき、始動時リーン制御
を解除する。
御中の燃焼状態の悪化や燃焼変動の発生を、本ルーチン
の実行周期により定まる所定周期毎に算出したエンジン
回転数平均値NEAとエンジン回転数NEとの比較により
判断し、エンジン回転数NEが上記エンジン回転数平均
値NEAに対し所定割合低下したとき、始動時リーン制御
を解除する。
【0202】すなわち、エンジン始動後、エンジン1が
暖機され、アイドル回転数制御によってエンジン温度を
表す冷却水温度TWの上昇に伴いエンジン回転数NEが漸
次低下される。従って、前記第1形態においては、始動
時リーン制御中の燃焼状態の悪化や燃焼変動の発生を判
定するための始動時リーン制御解除回転数NE1を、エン
ジン1の暖機進行に伴うエンジン回転数の低下による誤
判定を防止するため、これに対応して設定する必要があ
り、且つ、エンジン回転数NEを、予め設定された始動
時リーン解除回転数NE1と比較することで、始動時リー
ン制御によるエンジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動の
発生を判断しており、実際のエンジン1の燃焼状態を判
断するには判定精度に限界がある。
暖機され、アイドル回転数制御によってエンジン温度を
表す冷却水温度TWの上昇に伴いエンジン回転数NEが漸
次低下される。従って、前記第1形態においては、始動
時リーン制御中の燃焼状態の悪化や燃焼変動の発生を判
定するための始動時リーン制御解除回転数NE1を、エン
ジン1の暖機進行に伴うエンジン回転数の低下による誤
判定を防止するため、これに対応して設定する必要があ
り、且つ、エンジン回転数NEを、予め設定された始動
時リーン解除回転数NE1と比較することで、始動時リー
ン制御によるエンジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動の
発生を判断しており、実際のエンジン1の燃焼状態を判
断するには判定精度に限界がある。
【0203】これに対して、本形態においては、現在の
エンジン回転数NEのエンジン回転数平均値NEAに対す
る低下率によって始動時リーン制御中の燃焼状態の悪化
や燃焼変動を判断するため、エンジン1の暖機進行によ
るエンジン回転数の低下の影響を受けず、且つ、現在の
エンジン回転数NEと、これ以前のエンジン回転数によ
るエンジン回転数平均値NEAとの比較により燃焼状態を
判断するので、燃焼状態の変化を確実に捕捉でき、的確
に始動時リーン制御によるエンジン1の燃焼状態の悪化
や燃焼変動の発生を判断することができて判定精度が向
上し、より制御精度を向上することが可能となる。
エンジン回転数NEのエンジン回転数平均値NEAに対す
る低下率によって始動時リーン制御中の燃焼状態の悪化
や燃焼変動を判断するため、エンジン1の暖機進行によ
るエンジン回転数の低下の影響を受けず、且つ、現在の
エンジン回転数NEと、これ以前のエンジン回転数によ
るエンジン回転数平均値NEAとの比較により燃焼状態を
判断するので、燃焼状態の変化を確実に捕捉でき、的確
に始動時リーン制御によるエンジン1の燃焼状態の悪化
や燃焼変動の発生を判断することができて判定精度が向
上し、より制御精度を向上することが可能となる。
【0204】次に、図26に基づいて実施の第4形態を
説明する。
説明する。
【0205】本形態では、上記実施の第3形態に対し、
始動時リーン制御中において燃焼状態の悪化や燃焼変動
が生じたときの始動時リーン制御を解除する際、空燃比
の急変を防止するため上記始動時リーン係数KLBSを漸
次減少させるものであり、この始動時リーン係数KLBS
に対する漸次減少処理は上記実施の第2形態と同様であ
る。
始動時リーン制御中において燃焼状態の悪化や燃焼変動
が生じたときの始動時リーン制御を解除する際、空燃比
の急変を防止するため上記始動時リーン係数KLBSを漸
次減少させるものであり、この始動時リーン係数KLBS
に対する漸次減少処理は上記実施の第2形態と同様であ
る。
【0206】本形態では、上記実施の第1形態における
始動時リーン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ル
ーチンの一部を代えるのみであり、具体的には第1形態
の図4に示す処理に代え、図26に示す処理を採用す
る。なお、上記各形態と同じステップには同一符号を付
して詳細説明は省略する。
始動時リーン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ル
ーチンの一部を代えるのみであり、具体的には第1形態
の図4に示す処理に代え、図26に示す処理を採用す
る。なお、上記各形態と同じステップには同一符号を付
して詳細説明は省略する。
【0207】始動時リーン係数KLBSの初期設定後、エ
ンジン始動後の経過時間TIMSTが判定開始時間TIM
STSを経過してから触媒が活性化するまでの始動時リー
ン制御終了時間LNTIMEに達するまでの始動時リー
ン制御中において、図3のステップS23でアイドルのと
き、図26のステップS211へ進む。
ンジン始動後の経過時間TIMSTが判定開始時間TIM
STSを経過してから触媒が活性化するまでの始動時リー
ン制御終了時間LNTIMEに達するまでの始動時リー
ン制御中において、図3のステップS23でアイドルのと
き、図26のステップS211へ進む。
【0208】そして、前回ルーチン実行時におけるエン
ジン回転数平均値NEAと現在のエンジン回転数NEとの
加重平均によってエンジン回転数平均値NEAを算出し
(NEA←((n−1)×NEA+NE)/n)、続くステ
ップS212で、現在のエンジン回転数NEが、上記エンジ
ン回転数平均値NEAに対し設定値x1(例えば、x1=
0.9)により定まる所定割合より低下したかを判断す
ることで、始動時リーン制御中において燃焼状態の悪化
や燃焼変動が生じたかを判断する。
ジン回転数平均値NEAと現在のエンジン回転数NEとの
加重平均によってエンジン回転数平均値NEAを算出し
(NEA←((n−1)×NEA+NE)/n)、続くステ
ップS212で、現在のエンジン回転数NEが、上記エンジ
ン回転数平均値NEAに対し設定値x1(例えば、x1=
0.9)により定まる所定割合より低下したかを判断す
ることで、始動時リーン制御中において燃焼状態の悪化
や燃焼変動が生じたかを判断する。
【0209】そして、NE≧(NEA×x1)で始動時リー
ン制御による燃焼状態の悪化や燃焼変動が認められない
ときは、そのままルーチンを抜け、始動時リーン制御を
継続する。
ン制御による燃焼状態の悪化や燃焼変動が認められない
ときは、そのままルーチンを抜け、始動時リーン制御を
継続する。
【0210】一方、NE<(NEA×x1)のときには、エ
ンジン始動後の経過時間TIMSTが判定開始時間TIM
STSを経過してから触媒が活性化するまでの始動時リー
ン制御終了時間LNTIMEに達するまでの始動時リー
ン制御中のアイドル時において、車輌やエンジン1の個
々のばらつき、経時変化等に起因して始動時リーン制御
によってエンジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じ
ていると判断し、ステップS221へ進み、エンジン始動後
経過時間TIMSTを前記始動時リーン制御終了時間LN
TIME(この始動時リーン制御終了時間LNTIME
は図3のステップS21で設定されている)により設定し
てルーチンを抜ける。
ンジン始動後の経過時間TIMSTが判定開始時間TIM
STSを経過してから触媒が活性化するまでの始動時リー
ン制御終了時間LNTIMEに達するまでの始動時リー
ン制御中のアイドル時において、車輌やエンジン1の個
々のばらつき、経時変化等に起因して始動時リーン制御
によってエンジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じ
ていると判断し、ステップS221へ進み、エンジン始動後
経過時間TIMSTを前記始動時リーン制御終了時間LN
TIME(この始動時リーン制御終了時間LNTIME
は図3のステップS21で設定されている)により設定し
てルーチンを抜ける。
【0211】これにより、図5の始動時リーン係数設定
サブルーチンにおいてステップS33の条件が成立し、こ
れによって、始動時リーン係数KLBSが漸次減少され
る。
サブルーチンにおいてステップS33の条件が成立し、こ
れによって、始動時リーン係数KLBSが漸次減少され
る。
【0212】そして、KLBS≦0となった時点で、図3
の始動時リーン制御条件判別及び始動時リーン係数設定
ルーチンにおけるステップS26,S27で、始動時リーン係
数KLBS及び始動時リーン制御フラグFLBSがクリアされ
て、始動時リーン制御が終了する。
の始動時リーン制御条件判別及び始動時リーン係数設定
ルーチンにおけるステップS26,S27で、始動時リーン係
数KLBS及び始動時リーン制御フラグFLBSがクリアされ
て、始動時リーン制御が終了する。
【0213】次に、図27に基づいて実施の第5形態を
説明する。
説明する。
【0214】本形態では、所定周期毎に算出したエンジ
ン回転数変化量ΔNEと許容値NK1との比較により、始
動時リーン制御中における燃焼状態の悪化や燃焼変動の
発生を判断する。
ン回転数変化量ΔNEと許容値NK1との比較により、始
動時リーン制御中における燃焼状態の悪化や燃焼変動の
発生を判断する。
【0215】本形態では、上記実施の第1形態における
始動時リーン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ル
ーチンの一部を代えるのみであり、具体的には第1形態
の図4に示す処理に代え、図27に示す処理を採用す
る。
始動時リーン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ル
ーチンの一部を代えるのみであり、具体的には第1形態
の図4に示す処理に代え、図27に示す処理を採用す
る。
【0216】すなわち、本形態においては、始動時リー
ン係数KLBSの初期設定後、エンジン始動後の経過時間
TIMSTが判定開始時間TIMSTSを経過してから触媒
が活性化するまでの始動時リーン制御終了時間LNTI
MEに達するまでの始動時リーン制御中において、図3
のステップS23でアイドルのとき、図27のステップS23
1へ進み、前回ルーチン実行時におけるエンジン回転数
NEBから現在のエンジン回転数NEを減算してエンジン
回転数変化量ΔNEを算出する(ΔNE←NEB−NE)。
ン係数KLBSの初期設定後、エンジン始動後の経過時間
TIMSTが判定開始時間TIMSTSを経過してから触媒
が活性化するまでの始動時リーン制御終了時間LNTI
MEに達するまでの始動時リーン制御中において、図3
のステップS23でアイドルのとき、図27のステップS23
1へ進み、前回ルーチン実行時におけるエンジン回転数
NEBから現在のエンジン回転数NEを減算してエンジン
回転数変化量ΔNEを算出する(ΔNE←NEB−NE)。
【0217】次いでステップS232で、現在のエンジン回
転数NEを前回のエンジン回転数NEBとして設定し(NE
←NEB)、次回ルーチン実行時のエンジン回転数変化量
ΔNEの算出に備えた後、ステップS233へ進む。
転数NEを前回のエンジン回転数NEBとして設定し(NE
←NEB)、次回ルーチン実行時のエンジン回転数変化量
ΔNEの算出に備えた後、ステップS233へ進む。
【0218】ステップS233では、エンジン回転数変化量
ΔNEとの比較によってエンジン1の燃焼状態の悪化や
燃焼変動を判断し始動時リーン制御を解除するか否かを
判断するための許容値NK1を、シフトスイッチ46によ
り検出される変速機のシフトレンジ位置、及び冷却水温
度TWに基づいてテーブル参照により設定する。
ΔNEとの比較によってエンジン1の燃焼状態の悪化や
燃焼変動を判断し始動時リーン制御を解除するか否かを
判断するための許容値NK1を、シフトスイッチ46によ
り検出される変速機のシフトレンジ位置、及び冷却水温
度TWに基づいてテーブル参照により設定する。
【0219】ここで、前述のように、上記エンジン回転
数変化量ΔNEの算出の際に用いられるエンジン回転数
NEは、各気筒間の燃焼による仕事をしていない区間す
なわちBTDCθ2,θ3間のエンジン回転数NEであ
る。図11に示すように、前回のBTDCθ2,θ3間の
エンジン回転数NEBと今回のエンジン回転数NEとのエ
ンジン回転数変化量ΔNEは、この間の燃焼行程気筒
(図11においては#1気筒が該当する)の燃焼状態を
表すパラメータとなる。すなわち、該当気筒の燃焼状態
が悪化するほど、或いは各気筒の燃焼変動が大きいほ
ど、このエンジン回転数変化量ΔNEは増大する。
数変化量ΔNEの算出の際に用いられるエンジン回転数
NEは、各気筒間の燃焼による仕事をしていない区間す
なわちBTDCθ2,θ3間のエンジン回転数NEであ
る。図11に示すように、前回のBTDCθ2,θ3間の
エンジン回転数NEBと今回のエンジン回転数NEとのエ
ンジン回転数変化量ΔNEは、この間の燃焼行程気筒
(図11においては#1気筒が該当する)の燃焼状態を
表すパラメータとなる。すなわち、該当気筒の燃焼状態
が悪化するほど、或いは各気筒の燃焼変動が大きいほ
ど、このエンジン回転数変化量ΔNEは増大する。
【0220】また、前述のように、エンジン温度が低い
ほど、エンジン1の燃焼状態が悪化し易く、燃焼状態の
悪化や燃焼変動が生じたときには、早期に始動時リーン
制御を解除する必要がある。このため、ステップS233中
に示すように、上記許容値NK1は、冷却水温度TWが低
いほど、低い値に設定される。また、逆に冷却水温度T
Wが高くエンジン温度が高いときには、始動時リーン制
御の解除により空燃比をストイキオに制御する空燃比フ
ィードバック制御に移行すると、エンジン始動直後は触
媒が非活性或いは充分活性化しておらず、排気エミッシ
ョンが悪化する。このため、冷却水温度TWが高くエン
ジン温度が高くなるに従い、エンジン回転数変化量ΔN
Eとの比較により始動時リーン制御を解除する許容値NK
1を高く設定することで、このときには始動時リーン制
御の解除を最小限とする。
ほど、エンジン1の燃焼状態が悪化し易く、燃焼状態の
悪化や燃焼変動が生じたときには、早期に始動時リーン
制御を解除する必要がある。このため、ステップS233中
に示すように、上記許容値NK1は、冷却水温度TWが低
いほど、低い値に設定される。また、逆に冷却水温度T
Wが高くエンジン温度が高いときには、始動時リーン制
御の解除により空燃比をストイキオに制御する空燃比フ
ィードバック制御に移行すると、エンジン始動直後は触
媒が非活性或いは充分活性化しておらず、排気エミッシ
ョンが悪化する。このため、冷却水温度TWが高くエン
ジン温度が高くなるに従い、エンジン回転数変化量ΔN
Eとの比較により始動時リーン制御を解除する許容値NK
1を高く設定することで、このときには始動時リーン制
御の解除を最小限とする。
【0221】更に、アイドル時においてエンジン1と変
速機とが接続されているとき、すなわち、自動変速機搭
載車(AT車)の場合は、シフトレンジがDレンジ等の
走行レンジにシフトされているときには、Nレンジ(ニ
ュートラルレンジ)或いはPレンジ(パーキングレン
ジ)にシフトされているときに対し、トルクコンバータ
による引きずり抵抗等によりアイドル回転数が低く且つ
エンジン回転変動がなまされる。従って、シフトスイッ
チ46により検出されるシフトレンジに応じ、走行レン
ジのときには、Nレンジ、Pレンジのときに対し、上記
許容値NK1を相対的に低い値に設定する。
速機とが接続されているとき、すなわち、自動変速機搭
載車(AT車)の場合は、シフトレンジがDレンジ等の
走行レンジにシフトされているときには、Nレンジ(ニ
ュートラルレンジ)或いはPレンジ(パーキングレン
ジ)にシフトされているときに対し、トルクコンバータ
による引きずり抵抗等によりアイドル回転数が低く且つ
エンジン回転変動がなまされる。従って、シフトスイッ
チ46により検出されるシフトレンジに応じ、走行レン
ジのときには、Nレンジ、Pレンジのときに対し、上記
許容値NK1を相対的に低い値に設定する。
【0222】また、手動変速機搭載車(MT車)の場合
は、上記シフトスイッチ46に代え、変速機のニュート
ラル状態を検出するニュートラルスイッチ、及びクラッ
チペダル踏込みに応じて作動するクラッチスイッチを用
いる。アイドル時においてニュートラル状態で、クラッ
チスイッチがONでクラッチペダルが踏込まれているク
ラッチ解放状態のときに対し、クラッチスイッチがOF
Fでクラッチ接続のエンジンと変速機が接続状態のとき
には、変速機は空転しているが変速機駆動抵抗によりエ
ンジン回転変動がなまされるため、上記許容値NK1を相
対的に低い値に設定する。
は、上記シフトスイッチ46に代え、変速機のニュート
ラル状態を検出するニュートラルスイッチ、及びクラッ
チペダル踏込みに応じて作動するクラッチスイッチを用
いる。アイドル時においてニュートラル状態で、クラッ
チスイッチがONでクラッチペダルが踏込まれているク
ラッチ解放状態のときに対し、クラッチスイッチがOF
Fでクラッチ接続のエンジンと変速機が接続状態のとき
には、変速機は空転しているが変速機駆動抵抗によりエ
ンジン回転変動がなまされるため、上記許容値NK1を相
対的に低い値に設定する。
【0223】そして、上記許容値NK1の設定後、ステッ
プS234へ進み、上記エンジン回転数変化量ΔNEと許容
値NK1とを比較し、始動時リーン制御中において燃焼状
態の悪化や燃焼変動が生じたかを判断する。
プS234へ進み、上記エンジン回転数変化量ΔNEと許容
値NK1とを比較し、始動時リーン制御中において燃焼状
態の悪化や燃焼変動が生じたかを判断する。
【0224】そして、ΔNE<NK1で始動時リーン制御
による燃焼状態の悪化や燃焼変動が認められないとき
は、そのままルーチンを抜け、始動時リーン制御を継続
する。
による燃焼状態の悪化や燃焼変動が認められないとき
は、そのままルーチンを抜け、始動時リーン制御を継続
する。
【0225】一方、ΔNE≧NK1のときには、エンジン
始動後の経過時間TIMSTが判定開始時間TIMSTSを
経過してから触媒が活性化するまでの始動時リーン制御
終了時間LNTIMEに達するまでの始動時リーン制御
中のアイドル時において、車輌やエンジン1の個々のば
らつき、経時変化等に起因して始動時リーン制御によっ
てエンジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じている
と判断し、図3のステップS26へ進む。そして、ステッ
プS26,S27で、始動時リーン係数KLBS及び始動時リー
ン制御フラグFLBSがクリアされて始動時リーン制御が
解除され、ストイキオに移行する。これにより、エンジ
ン燃焼状態の安定化が図られ、始動時リーン制御による
ラフアイドルやエンスト等が防止され、ドライバビリテ
ィの悪化が防止される。
始動後の経過時間TIMSTが判定開始時間TIMSTSを
経過してから触媒が活性化するまでの始動時リーン制御
終了時間LNTIMEに達するまでの始動時リーン制御
中のアイドル時において、車輌やエンジン1の個々のば
らつき、経時変化等に起因して始動時リーン制御によっ
てエンジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じている
と判断し、図3のステップS26へ進む。そして、ステッ
プS26,S27で、始動時リーン係数KLBS及び始動時リー
ン制御フラグFLBSがクリアされて始動時リーン制御が
解除され、ストイキオに移行する。これにより、エンジ
ン燃焼状態の安定化が図られ、始動時リーン制御による
ラフアイドルやエンスト等が防止され、ドライバビリテ
ィの悪化が防止される。
【0226】以上のように本形態では、始動時リーン制
御中の燃焼状態の悪化や燃焼変動の発生を、本ルーチン
の実行周期により定まる所定周期毎に算出したエンジン
回転数変化量ΔNEに基づいて判断し、エンジン回転数
変化量ΔNEが許容量NK1以上のとき、始動時リーン制
御を解除する。
御中の燃焼状態の悪化や燃焼変動の発生を、本ルーチン
の実行周期により定まる所定周期毎に算出したエンジン
回転数変化量ΔNEに基づいて判断し、エンジン回転数
変化量ΔNEが許容量NK1以上のとき、始動時リーン制
御を解除する。
【0227】上記エンジン回転数変化量ΔNEは、上述
のように、気筒毎の燃焼状態を表すパラメータであり、
このエンジン回転数変化量ΔNEによって各気筒の燃焼
状態を判断することができ、始動時リーン制御の解除を
より的確に行うことが可能となり、制御精度が向上す
る。
のように、気筒毎の燃焼状態を表すパラメータであり、
このエンジン回転数変化量ΔNEによって各気筒の燃焼
状態を判断することができ、始動時リーン制御の解除を
より的確に行うことが可能となり、制御精度が向上す
る。
【0228】次に、図28に基づいて実施の第6形態を
説明する。
説明する。
【0229】本形態では、上記実施の第5形態に対し、
始動時リーン制御中において燃焼状態の悪化や燃焼変動
が生じたときの始動時リーン制御を解除する際、空燃比
の急変を防止するため上記始動時リーン係数KLBSを漸
次減少させるものであり、この始動時リーン係数KLBS
に対する漸次減少処理は上記実施の第2形態と同様であ
る。
始動時リーン制御中において燃焼状態の悪化や燃焼変動
が生じたときの始動時リーン制御を解除する際、空燃比
の急変を防止するため上記始動時リーン係数KLBSを漸
次減少させるものであり、この始動時リーン係数KLBS
に対する漸次減少処理は上記実施の第2形態と同様であ
る。
【0230】本形態では、上記実施の第1形態における
始動時リーン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ル
ーチンの一部を代えるのみであり、具体的には第1形態
の図4に示す処理に代え、図28に示す処理を採用す
る。なお、上記各形態と同じステップには同一符号を付
して詳細説明は省略する。
始動時リーン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ル
ーチンの一部を代えるのみであり、具体的には第1形態
の図4に示す処理に代え、図28に示す処理を採用す
る。なお、上記各形態と同じステップには同一符号を付
して詳細説明は省略する。
【0231】始動時リーン係数KLBSの初期設定後、エ
ンジン始動後の経過時間TIMSTが判定開始時間TIM
STSを経過してから触媒が活性化するまでの始動時リー
ン制御終了時間LNTIMEに達するまでの始動時リー
ン制御中において、図3のステップS23でアイドルのと
き、図28のステップS231へ進む。
ンジン始動後の経過時間TIMSTが判定開始時間TIM
STSを経過してから触媒が活性化するまでの始動時リー
ン制御終了時間LNTIMEに達するまでの始動時リー
ン制御中において、図3のステップS23でアイドルのと
き、図28のステップS231へ進む。
【0232】そして、前回ルーチン実行時におけるエン
ジン回転数NEBから現在のエンジン回転数NEを減算し
てエンジン回転数変化量ΔNEを算出し、続くステップS
232で、現在のエンジン回転数NEを前回のエンジン回転
数NEBとして設定し、次回ルーチン実行時のエンジン回
転数変化量ΔNEの算出に備える。
ジン回転数NEBから現在のエンジン回転数NEを減算し
てエンジン回転数変化量ΔNEを算出し、続くステップS
232で、現在のエンジン回転数NEを前回のエンジン回転
数NEBとして設定し、次回ルーチン実行時のエンジン回
転数変化量ΔNEの算出に備える。
【0233】次いでステップS233で、許容値NK1を、シ
フトスイッチ46により検出される変速機のシフトレン
ジ位置、及び冷却水温度TWに基づいてテーブル参照に
より設定し、ステップS234で、上記エンジン回転数変化
量ΔNEと許容値NK1とを比較し、始動時リーン制御中
において燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたかを判断す
る。
フトスイッチ46により検出される変速機のシフトレン
ジ位置、及び冷却水温度TWに基づいてテーブル参照に
より設定し、ステップS234で、上記エンジン回転数変化
量ΔNEと許容値NK1とを比較し、始動時リーン制御中
において燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたかを判断す
る。
【0234】そして、ΔNE<NK1で始動時リーン制御
による燃焼状態の悪化や燃焼変動が認められないとき
は、そのままルーチンを抜け、始動時リーン制御を継続
する。
による燃焼状態の悪化や燃焼変動が認められないとき
は、そのままルーチンを抜け、始動時リーン制御を継続
する。
【0235】一方、ΔNE≧NK1のときには、エンジン
始動後の経過時間TIMSTが判定開始時間TIMSTSを
経過してから触媒が活性化するまでの始動時リーン制御
終了時間LNTIMEに達するまでの始動時リーン制御
中のアイドル時において、車輌やエンジン1の個々のば
らつき、経時変化等に起因して始動時リーン制御によっ
てエンジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じている
と判断し、ステップS235へ進み、エンジン始動後経過時
間TIMSTを前記始動時リーン制御終了時間LNTIM
E(この始動時リーン制御終了時間LNTIMEは図3
のステップS21で設定されている)により設定してルー
チンを抜ける。
始動後の経過時間TIMSTが判定開始時間TIMSTSを
経過してから触媒が活性化するまでの始動時リーン制御
終了時間LNTIMEに達するまでの始動時リーン制御
中のアイドル時において、車輌やエンジン1の個々のば
らつき、経時変化等に起因して始動時リーン制御によっ
てエンジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じている
と判断し、ステップS235へ進み、エンジン始動後経過時
間TIMSTを前記始動時リーン制御終了時間LNTIM
E(この始動時リーン制御終了時間LNTIMEは図3
のステップS21で設定されている)により設定してルー
チンを抜ける。
【0236】これにより、図5の始動時リーン係数設定
サブルーチンにおいてステップS33の条件が成立し、こ
れによって、始動時リーン係数KLBSが漸次減少され
る。
サブルーチンにおいてステップS33の条件が成立し、こ
れによって、始動時リーン係数KLBSが漸次減少され
る。
【0237】そして、KLBS≦0となった時点で、図3
の始動時リーン制御条件判別及び始動時リーン係数設定
ルーチンにおけるステップS26,S27で、始動時リーン係
数KLBS及び始動時リーン制御フラグFLBSがクリアされ
て、始動時リーン制御が終了する。
の始動時リーン制御条件判別及び始動時リーン係数設定
ルーチンにおけるステップS26,S27で、始動時リーン係
数KLBS及び始動時リーン制御フラグFLBSがクリアされ
て、始動時リーン制御が終了する。
【0238】次に、図29〜図31に基づいて実施の第
7形態を説明する。
7形態を説明する。
【0239】本形態においては、上記実施の第1形態に
対し、エンジン回転数NEが第1の設定回転数としての
始動時リーン制御解除回転数NE1より低下し、エンジン
1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたと判断して始動
時リーン係数KLBS、始動時リーン制御フラグFLBSをク
リアして始動時リーン制御を解除した後、エンジン始動
後経過時間TIMSTが始動時リーン制御終了時間LNT
IMEに達するまでの間のアイドル時において、エンジ
ン回転数NEを第2の設定回転数としての始動時リーン
制御復帰回転数NE2と比較して、燃焼状態の悪化や燃焼
変動の解消を判断する。そして、エンジン回転数NEが
第2の設定回転数よりも上昇したとき、燃焼変動の悪化
や燃焼変動が解消したと判断し、始動時リーン係数KLB
Sを再び初期設定すると共に、始動時リーン制御フラグ
FLBSをセットして、始動時リーン制御に復帰する。
対し、エンジン回転数NEが第1の設定回転数としての
始動時リーン制御解除回転数NE1より低下し、エンジン
1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたと判断して始動
時リーン係数KLBS、始動時リーン制御フラグFLBSをク
リアして始動時リーン制御を解除した後、エンジン始動
後経過時間TIMSTが始動時リーン制御終了時間LNT
IMEに達するまでの間のアイドル時において、エンジ
ン回転数NEを第2の設定回転数としての始動時リーン
制御復帰回転数NE2と比較して、燃焼状態の悪化や燃焼
変動の解消を判断する。そして、エンジン回転数NEが
第2の設定回転数よりも上昇したとき、燃焼変動の悪化
や燃焼変動が解消したと判断し、始動時リーン係数KLB
Sを再び初期設定すると共に、始動時リーン制御フラグ
FLBSをセットして、始動時リーン制御に復帰する。
【0240】なお、本形態においては、エンジン回転数
NEが始動時リーン制御解除回転数NE1より低下したと
き、直ちに始動時リーン係数KLBSをクリア(KLBS←
0)するようにしているが、このとき、上記実施の第2
形態のように、始動時リーン係数KLBSを漸次減少させ
るようにしてもよい。
NEが始動時リーン制御解除回転数NE1より低下したと
き、直ちに始動時リーン係数KLBSをクリア(KLBS←
0)するようにしているが、このとき、上記実施の第2
形態のように、始動時リーン係数KLBSを漸次減少させ
るようにしてもよい。
【0241】すなわち、ECU50は、本発明に係る第
1の判別手段、第2の判別手段、始動時リーン制御解除
手段、始動時リーン制御復帰手段の機能を有し、更に、
始動時リーン係数設定手段、及び燃料噴射量設定手段と
しての機能をも実現する。
1の判別手段、第2の判別手段、始動時リーン制御解除
手段、始動時リーン制御復帰手段の機能を有し、更に、
始動時リーン係数設定手段、及び燃料噴射量設定手段と
しての機能をも実現する。
【0242】本形態では、第1形態における図3及び図
4の始動時リーン制御条件判別及び始動時リーン係数設
定ルーチンの一部を代えるのみであり、具体的には第1
形態の図3及び図4に代え、図29及び図30に示す始
動時リーン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ルー
チンを採用する。なお、第1形態と同じステップには同
一符号を付して詳細説明は省略する。
4の始動時リーン制御条件判別及び始動時リーン係数設
定ルーチンの一部を代えるのみであり、具体的には第1
形態の図3及び図4に代え、図29及び図30に示す始
動時リーン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ルー
チンを採用する。なお、第1形態と同じステップには同
一符号を付して詳細説明は省略する。
【0243】図29及び図30に示す始動時リーン制御
条件判別及び始動時リーン係数設定ルーチンは、上記第
1形態と同様に、θ3クランクパルス入力毎に実行さ
れ、ステップS11,S12で、スタータスイッチ47の操作
状態、及びエンジン回転数NEに基づいてエンジン始動
後か否かを判断する。
条件判別及び始動時リーン係数設定ルーチンは、上記第
1形態と同様に、θ3クランクパルス入力毎に実行さ
れ、ステップS11,S12で、スタータスイッチ47の操作
状態、及びエンジン回転数NEに基づいてエンジン始動
後か否かを判断する。
【0244】そして、ステップS11で、スタータスイッ
チ47がONのエンジンクランキング中、或いは、ステ
ップS12でNE=0のエンスト中の時には、該当するステ
ップからステップS13へ進み、ステップS13,S14で、そ
れぞれ始動判別フラグFST、始動時リーン制御フラグF
LBSをセットし、続くステップS15で、始動時リーン係数
KLBSをクリアし、ステップS301で、始動時リーン制御
の終了を指示する始動時リーン制御終了フラグFENDを
クリアして(FEND←0)、ルーチンを抜ける。
チ47がONのエンジンクランキング中、或いは、ステ
ップS12でNE=0のエンスト中の時には、該当するステ
ップからステップS13へ進み、ステップS13,S14で、そ
れぞれ始動判別フラグFST、始動時リーン制御フラグF
LBSをセットし、続くステップS15で、始動時リーン係数
KLBSをクリアし、ステップS301で、始動時リーン制御
の終了を指示する始動時リーン制御終了フラグFENDを
クリアして(FEND←0)、ルーチンを抜ける。
【0245】また、上記ステップS11,S12で、スタータ
スイッチ47がOFF、且つNE≠0でエンジン始動後
のときは、ステップS16へ進み、始動判別フラグFSTを
クリアする(FST←0)。
スイッチ47がOFF、且つNE≠0でエンジン始動後
のときは、ステップS16へ進み、始動判別フラグFSTを
クリアする(FST←0)。
【0246】そして、ステップS302以降の処理によっ
て、触媒の不活性時における排気ガス中のHCを低減す
るためエンジン始動直後から触媒が活性するまでの所定
期間、燃料噴射量を減量補正して空燃比をリーンに制御
する始動時リーン係数KLBSを設定する。そして、この
始動時リーン制御中のアイドル時において、エンジン回
転数NEが始動時リーン制御解除回転数NE1より低下
し、エンジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたと
判断されるときには、始動時リーン係数KLBS、始動時
リーン制御フラグFLBSをクリアして始動時リーン制御
を解除し、空燃比オープンループ制御から空燃比フィー
ドバック制御に移行して空燃比をストイキオとする。
て、触媒の不活性時における排気ガス中のHCを低減す
るためエンジン始動直後から触媒が活性するまでの所定
期間、燃料噴射量を減量補正して空燃比をリーンに制御
する始動時リーン係数KLBSを設定する。そして、この
始動時リーン制御中のアイドル時において、エンジン回
転数NEが始動時リーン制御解除回転数NE1より低下
し、エンジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたと
判断されるときには、始動時リーン係数KLBS、始動時
リーン制御フラグFLBSをクリアして始動時リーン制御
を解除し、空燃比オープンループ制御から空燃比フィー
ドバック制御に移行して空燃比をストイキオとする。
【0247】さらに、この始動時リーン制御の解除後、
エンジン始動後経過時間TIMSTが始動時リーン制御終
了時間LNTIMEに達するまでの間のアイドル時にお
いて、エンジン回転数NEを始動時リーン制御復帰回転
数NE2と比較して、燃焼状態の悪化や燃焼変動の解消を
判断する。そして、エンジン回転数NEが始動時リーン
制御復帰回転数NE2よりも上昇したとき、燃焼変動の悪
化や燃焼変動が解消したと判断し、始動時リーン係数K
LBSを再び初期設定すると共に、始動時リーン制御フラ
グFLBSをセットして、始動時リーン制御に復帰する。
エンジン始動後経過時間TIMSTが始動時リーン制御終
了時間LNTIMEに達するまでの間のアイドル時にお
いて、エンジン回転数NEを始動時リーン制御復帰回転
数NE2と比較して、燃焼状態の悪化や燃焼変動の解消を
判断する。そして、エンジン回転数NEが始動時リーン
制御復帰回転数NE2よりも上昇したとき、燃焼変動の悪
化や燃焼変動が解消したと判断し、始動時リーン係数K
LBSを再び初期設定すると共に、始動時リーン制御フラ
グFLBSをセットして、始動時リーン制御に復帰する。
【0248】ステップS302では、始動時リーン制御終了
フラグFLBSを参照し、始動時リーン制御終了時間LN
TIMEが経過してFEND=1で始動時リーン制御が終
了しているときには、ルーチンを抜ける。また、FEND
=0でエンジン始動後の経過時間TIMSTが始動時リー
ン制御終了時間LNTIMEの経過前は、ステップS18
へ進み、冷却水温度TWに基づいてテーブル参照により
判定開始時間TIMSTSを設定し、続くステップS19で、
始動後時間計時用タイマによって計時されたエンジン始
動後経過時間TIMSTを読み出して、上記判定開始時間
TIMSTSと比較し、エンジン回転数低下判定条件を判
断する。
フラグFLBSを参照し、始動時リーン制御終了時間LN
TIMEが経過してFEND=1で始動時リーン制御が終
了しているときには、ルーチンを抜ける。また、FEND
=0でエンジン始動後の経過時間TIMSTが始動時リー
ン制御終了時間LNTIMEの経過前は、ステップS18
へ進み、冷却水温度TWに基づいてテーブル参照により
判定開始時間TIMSTSを設定し、続くステップS19で、
始動後時間計時用タイマによって計時されたエンジン始
動後経過時間TIMSTを読み出して、上記判定開始時間
TIMSTSと比較し、エンジン回転数低下判定条件を判
断する。
【0249】そして、TIMST<TIMSTSでエンジン
始動後経過時間TIMSTが判定開始時間TIMSTSに達
していないときには、ステップS20へ進み、冷却水温度
TWに基づいて始動時リーン係数初期値テーブルを参照
して始動時リーン係数KLBSを初期設定し、ルーチンを
抜ける。
始動後経過時間TIMSTが判定開始時間TIMSTSに達
していないときには、ステップS20へ進み、冷却水温度
TWに基づいて始動時リーン係数初期値テーブルを参照
して始動時リーン係数KLBSを初期設定し、ルーチンを
抜ける。
【0250】一方、上記ステップS19で、TIMST≧T
IMSTSのときには、ステップS21へ進み、エンジン始動
後において触媒が活性化したと見なし得る所定期間を定
め始動時リーン制御の終了時期を定める始動時リーン制
御終了時間LNTIMEを、冷却水温度TWに基づいて
テーブル参照により設定する。
IMSTSのときには、ステップS21へ進み、エンジン始動
後において触媒が活性化したと見なし得る所定期間を定
め始動時リーン制御の終了時期を定める始動時リーン制
御終了時間LNTIMEを、冷却水温度TWに基づいて
テーブル参照により設定する。
【0251】次いでステップS22で、エンジン始動後経
過時間TIMSTを上記始動時リーン制御終了時間LNT
IMEと比較し、TIMST<LNTIMEで触媒が未だ
活性化していないと判断されるときには、ステップS23
へ進み、アイドルスイッチ34bのON,OFF状態等
に基づいてアイドル判定を行い、アイドルスイッチ34
bがOFFの非アイドル時には、そのままルーチンを抜
ける。
過時間TIMSTを上記始動時リーン制御終了時間LNT
IMEと比較し、TIMST<LNTIMEで触媒が未だ
活性化していないと判断されるときには、ステップS23
へ進み、アイドルスイッチ34bのON,OFF状態等
に基づいてアイドル判定を行い、アイドルスイッチ34
bがOFFの非アイドル時には、そのままルーチンを抜
ける。
【0252】一方、アイドルスイッチ34bがON(ス
ロットル弁全閉)のアイドル時は、図30のステップS2
4へ進み、エンジン回転数NEの低下判定によりエンジン
1の燃焼状態の悪化や燃焼変動を判断し始動時リーン制
御を解除する第1の設定回転数を定める始動時リーン制
御解除回転数NE1を、シフトスイッチ46により検出さ
れる変速機のシフトレンジ位置、及び冷却水温度TWに
基づいてテーブル参照により設定する。
ロットル弁全閉)のアイドル時は、図30のステップS2
4へ進み、エンジン回転数NEの低下判定によりエンジン
1の燃焼状態の悪化や燃焼変動を判断し始動時リーン制
御を解除する第1の設定回転数を定める始動時リーン制
御解除回転数NE1を、シフトスイッチ46により検出さ
れる変速機のシフトレンジ位置、及び冷却水温度TWに
基づいてテーブル参照により設定する。
【0253】続くステップS25では、現在のエンジン回
転数NEを読み出して、上記始動時リーン制御解除回転
数NE1と比較し、始動時リーン制御の解除を判断する。
転数NEを読み出して、上記始動時リーン制御解除回転
数NE1と比較し、始動時リーン制御の解除を判断する。
【0254】そして、NE<NE1で、エンジン始動後の
経過時間TIMSTが判定開始時間TIMSTSを経過して
から触媒が活性化するまでの始動時リーン制御終了時間
LNTIMEに達するまでの始動時リーン制御中のアイ
ドル時において、エンジン回転数NEが始動時リーン制
御解除回転数NE1より低下し、車輌やエンジン1の個々
のばらつき、経時変化等に起因して始動時リーン制御に
よってエンジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じた
と判断されるときには、ステップS25から図3のステッ
プS26へ進み、始動時リーン係数KLBSをクリアし(KLB
S←0)、ステップS27で、始動時リーン制御フラグFLB
Sをクリアして(FLBS←0)、ルーチンを抜ける。
経過時間TIMSTが判定開始時間TIMSTSを経過して
から触媒が活性化するまでの始動時リーン制御終了時間
LNTIMEに達するまでの始動時リーン制御中のアイ
ドル時において、エンジン回転数NEが始動時リーン制
御解除回転数NE1より低下し、車輌やエンジン1の個々
のばらつき、経時変化等に起因して始動時リーン制御に
よってエンジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じた
と判断されるときには、ステップS25から図3のステッ
プS26へ進み、始動時リーン係数KLBSをクリアし(KLB
S←0)、ステップS27で、始動時リーン制御フラグFLB
Sをクリアして(FLBS←0)、ルーチンを抜ける。
【0255】従って、このときには、始動時リーン制御
の中途であっても、始動時リーン係数KLBSのクリアに
より始動時リーン係数による燃料噴射量の減量補正が中
止される。そして、始動時リーン制御に実行を指示する
始動時リーン制御フラグFLBSのクリアにより、前述の
空燃比フィードバック補正係数設定ルーチン(図8)に
おいて、空燃比フィードバック補正係数αがO2センサ
38の出力電圧VO2と理論空燃比に対応するスライス
レベルSLICEとの比較結果に応じて設定され、この空燃
比フィードバック補正係数αが燃料噴射料設定ルーチン
における燃料噴射量を定める燃料噴射パルス幅Tiの演
算式に組み込まれ(図9のステップS106)、空燃比がス
トイキオ等の通常空燃比となるよう直ちに制御される。
これにより、エンジン燃焼状態の安定化が図られ、始動
時リーン制御によるラフアイドルやエンスト等が防止さ
れ、ドライバビリティの悪化が防止される。
の中途であっても、始動時リーン係数KLBSのクリアに
より始動時リーン係数による燃料噴射量の減量補正が中
止される。そして、始動時リーン制御に実行を指示する
始動時リーン制御フラグFLBSのクリアにより、前述の
空燃比フィードバック補正係数設定ルーチン(図8)に
おいて、空燃比フィードバック補正係数αがO2センサ
38の出力電圧VO2と理論空燃比に対応するスライス
レベルSLICEとの比較結果に応じて設定され、この空燃
比フィードバック補正係数αが燃料噴射料設定ルーチン
における燃料噴射量を定める燃料噴射パルス幅Tiの演
算式に組み込まれ(図9のステップS106)、空燃比がス
トイキオ等の通常空燃比となるよう直ちに制御される。
これにより、エンジン燃焼状態の安定化が図られ、始動
時リーン制御によるラフアイドルやエンスト等が防止さ
れ、ドライバビリティの悪化が防止される。
【0256】一方、上記ステップS25において、NE≧N
E1のときには、ステップS303へ進み、始動時リーン制御
フラグFLBSを参照し、エンジン1の燃焼状態の悪化や
燃焼変動により始動時リーン制御が解除されているか否
かを判断する。
E1のときには、ステップS303へ進み、始動時リーン制御
フラグFLBSを参照し、エンジン1の燃焼状態の悪化や
燃焼変動により始動時リーン制御が解除されているか否
かを判断する。
【0257】そして、FLBS=1で始動時リーン制御中
であり、燃焼状態の悪化や燃焼変動によるエンジン回転
数NEの低下が認められないときには、そのままルーチ
ンを抜けて、始動時リーン制御を継続する。
であり、燃焼状態の悪化や燃焼変動によるエンジン回転
数NEの低下が認められないときには、そのままルーチ
ンを抜けて、始動時リーン制御を継続する。
【0258】また、FLBS=0で、エンジン1の燃焼状
態の悪化や燃焼変動により始動時リーン制御が解除され
ているときには、ステップS304へ進み、燃焼状態の悪化
や燃焼変動の解消を判断するための第2の設定回転数と
しての始動時リーン制御復帰回転数NE2を、上記始動時
リーン制御解除回転数NE1と同様に、シフトスイッチ4
6により検出される変速機のシフトレンジ位置、及び冷
却水温度TWに基づいてテーブル参照により設定する。
態の悪化や燃焼変動により始動時リーン制御が解除され
ているときには、ステップS304へ進み、燃焼状態の悪化
や燃焼変動の解消を判断するための第2の設定回転数と
しての始動時リーン制御復帰回転数NE2を、上記始動時
リーン制御解除回転数NE1と同様に、シフトスイッチ4
6により検出される変速機のシフトレンジ位置、及び冷
却水温度TWに基づいてテーブル参照により設定する。
【0259】ここで、始動時リーン制御復帰回転数NE2
は、上記始動時リーン制御解除回転数NE1よりも高い値
に設定され、且つステップS304中に示すように、始動時
リーン制御復帰回転数NE1は、上記始動時リーン解除回
転数NE1に対応して冷却水温度TWが低いほど、高い値
に設定される。
は、上記始動時リーン制御解除回転数NE1よりも高い値
に設定され、且つステップS304中に示すように、始動時
リーン制御復帰回転数NE1は、上記始動時リーン解除回
転数NE1に対応して冷却水温度TWが低いほど、高い値
に設定される。
【0260】更に、始動時リーン制御復帰回転数NE2
は、上記始動時リーン解除回転数NE1に対応して、アイ
ドル時においてエンジン1と変速機とが接続されている
とき、すなわち、自動変速機搭載車(AT車)の場合
は、走行レンジのときには、Nレンジ、Pレンジのとき
に対し、相対的に低い値に設定される。また、手動変速
機搭載車(MT車)の場合には、始動時リーン制御解除
回転数NE2は、アイドル時においてニュートラル状態
で、クラッチスイッチがONでクラッチペダルが踏込ま
れているクラッチ解放状態のときに対し、クラッチスイ
ッチがOFFでクラッチ接続のエンジンと変速機が接続
状態のときに、相対的に低い値に設定される。
は、上記始動時リーン解除回転数NE1に対応して、アイ
ドル時においてエンジン1と変速機とが接続されている
とき、すなわち、自動変速機搭載車(AT車)の場合
は、走行レンジのときには、Nレンジ、Pレンジのとき
に対し、相対的に低い値に設定される。また、手動変速
機搭載車(MT車)の場合には、始動時リーン制御解除
回転数NE2は、アイドル時においてニュートラル状態
で、クラッチスイッチがONでクラッチペダルが踏込ま
れているクラッチ解放状態のときに対し、クラッチスイ
ッチがOFFでクラッチ接続のエンジンと変速機が接続
状態のときに、相対的に低い値に設定される。
【0261】すなわち、始動時リーン制御復帰回転数N
E2を始動時リーン制御解除回転数NE1とりも高い値に設
定することで、図31に示すように、エンジン回転数判
定による始動時リーン制御解除と始動時リーン制御復帰
とにヒステリシスが設けられ、これによって、始動時リ
ーン制御の解除と復帰との切換えハンチングが防止され
て制御性が向上する。
E2を始動時リーン制御解除回転数NE1とりも高い値に設
定することで、図31に示すように、エンジン回転数判
定による始動時リーン制御解除と始動時リーン制御復帰
とにヒステリシスが設けられ、これによって、始動時リ
ーン制御の解除と復帰との切換えハンチングが防止され
て制御性が向上する。
【0262】次いで、ステップS306へ進み、現在のエン
ジン回転数NEと上記始動時リーン制御復帰回転数とを
比較して、始動時リーン制御への復帰を判断する。
ジン回転数NEと上記始動時リーン制御復帰回転数とを
比較して、始動時リーン制御への復帰を判断する。
【0263】そして、NE≦NE2のときには、エンジン
1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が解消していないと判断
してそのままルーチンを抜け、始動時リーン制御の解除
を継続する。
1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が解消していないと判断
してそのままルーチンを抜け、始動時リーン制御の解除
を継続する。
【0264】一方、NE>NE2で、始動時リーン制御の
解除によってエンジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が
解消したと判断されるときには、ステップS307へ進み、
始動時リーン制御フラグFLBSをセットして(FLBS←
1)、図29のステップS20へ進み、再び冷却水温度TW
に基づいて始動時リーン係数KLBSを初期設定してルー
チンを抜け、始動時リーン制御に復帰する。
解除によってエンジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が
解消したと判断されるときには、ステップS307へ進み、
始動時リーン制御フラグFLBSをセットして(FLBS←
1)、図29のステップS20へ進み、再び冷却水温度TW
に基づいて始動時リーン係数KLBSを初期設定してルー
チンを抜け、始動時リーン制御に復帰する。
【0265】そして、上記ステップS22でのエンジン始
動後経過時間TIMSTと始動時リーン制御終了時間LN
TIMEとの比較の結果、TIMST≧LNTIMEで、
エンジン始動後の経過時間TIMSTが触媒が活性化した
と見なし得る始動時リーン制御終了時間LNTIMEに
達したときには、ステップS28へ進み、始動時リーン制
御の終了により前述の図5の始動時リーン係数設定サブ
ルーチンによって始動時リーン係数KLBSが漸次減少さ
れ、始動時リーン係数KLBSが0以下となったか否かを
判断する。
動後経過時間TIMSTと始動時リーン制御終了時間LN
TIMEとの比較の結果、TIMST≧LNTIMEで、
エンジン始動後の経過時間TIMSTが触媒が活性化した
と見なし得る始動時リーン制御終了時間LNTIMEに
達したときには、ステップS28へ進み、始動時リーン制
御の終了により前述の図5の始動時リーン係数設定サブ
ルーチンによって始動時リーン係数KLBSが漸次減少さ
れ、始動時リーン係数KLBSが0以下となったか否かを
判断する。
【0266】そして、KLBS>0で始動時リーン係数KL
BSの減少処理が終了していないときには、そのままルー
チンを抜け、KLBS≦0で始動時リーン係数KLBSの減少
処理が終了しているときには、上記ステップS308で、始
動時リーン制御の終了により始動時リーン制御終了フラ
グFENDをセットし(FEND←1)、ステップS26,S27
で、それぞれ始動時リーン係数KLBS、始動時リーン制
御フラグFLBSをクリアして、ルーチンを抜ける。
BSの減少処理が終了していないときには、そのままルー
チンを抜け、KLBS≦0で始動時リーン係数KLBSの減少
処理が終了しているときには、上記ステップS308で、始
動時リーン制御の終了により始動時リーン制御終了フラ
グFENDをセットし(FEND←1)、ステップS26,S27
で、それぞれ始動時リーン係数KLBS、始動時リーン制
御フラグFLBSをクリアして、ルーチンを抜ける。
【0267】従って、次回以降のルーチン実行時にエン
ジン運転中であれば、以後、上記ステップS302におい
て、FEND=0によりステップS302からルーチンを抜
け、始動時リーン制御は行われない。
ジン運転中であれば、以後、上記ステップS302におい
て、FEND=0によりステップS302からルーチンを抜
け、始動時リーン制御は行われない。
【0268】本実施の形態においては、エンジン1の燃
焼状態の悪化や燃焼変動によって始動時リーン制御を解
除した後、エンジン始動後経過時間TIMSTが始動時リ
ーン制御終了時間LNTIMEに達するまでの間のアイ
ドル時において、エンジン回転数NEが始動時リーン制
御復帰回転数NE2よりも上昇したとき、燃焼変動の悪化
や燃焼変動が解消したと判断し、始動時リーン係数KLB
Sを再び初期設定すると共に、始動時リーン制御フラグ
FLBSをセットして、始動時リーン制御に復帰する。こ
れにより、始動時リーン制御の解除を必要最低限とし
て、触媒が非活性時の排気ガス中のHC低減と始動時リ
ーン制御によるラフアイドル、エンスト、ドライバビリ
ティの悪化の防止とを適切に両立することが可能とな
る。
焼状態の悪化や燃焼変動によって始動時リーン制御を解
除した後、エンジン始動後経過時間TIMSTが始動時リ
ーン制御終了時間LNTIMEに達するまでの間のアイ
ドル時において、エンジン回転数NEが始動時リーン制
御復帰回転数NE2よりも上昇したとき、燃焼変動の悪化
や燃焼変動が解消したと判断し、始動時リーン係数KLB
Sを再び初期設定すると共に、始動時リーン制御フラグ
FLBSをセットして、始動時リーン制御に復帰する。こ
れにより、始動時リーン制御の解除を必要最低限とし
て、触媒が非活性時の排気ガス中のHC低減と始動時リ
ーン制御によるラフアイドル、エンスト、ドライバビリ
ティの悪化の防止とを適切に両立することが可能とな
る。
【0269】次に、図32に基づいて実施の第8形態を
説明する。
説明する。
【0270】本形態では、所定周期毎に算出したエンジ
ン回転数平均値NEAとエンジン回転数NEとの比較によ
り、始動時リーン制御中における燃焼状態の悪化や燃焼
変動の発生を判断すると共に、始動時リーン制御解除後
の燃焼状態の悪化や燃焼変動の解消を判断する。
ン回転数平均値NEAとエンジン回転数NEとの比較によ
り、始動時リーン制御中における燃焼状態の悪化や燃焼
変動の発生を判断すると共に、始動時リーン制御解除後
の燃焼状態の悪化や燃焼変動の解消を判断する。
【0271】本形態では、上記実施の第7形態における
始動時リーン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ル
ーチンの一部を代えるのみであり、具体的には第7形態
の図30に示す処理に代え、図32に示す処理を採用す
る。また、エンジン回転数平均値NEAの算出処理、及び
エンジン回転数平均値NEAによる始動時リーン制御の解
除判断は、前記実施の第3形態と同様である。なお、前
記各形態と同じステップには同一符号を付して詳細説明
は省略する。
始動時リーン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ル
ーチンの一部を代えるのみであり、具体的には第7形態
の図30に示す処理に代え、図32に示す処理を採用す
る。また、エンジン回転数平均値NEAの算出処理、及び
エンジン回転数平均値NEAによる始動時リーン制御の解
除判断は、前記実施の第3形態と同様である。なお、前
記各形態と同じステップには同一符号を付して詳細説明
は省略する。
【0272】すなわち、本形態においては、始動時リー
ン係数KLBSの初期設定後、エンジン始動後の経過時間
TIMSTが判定開始時間TIMSTSを経過してから触媒
が活性化するまでの始動時リーン制御終了時間LNTI
MEに達するまでの始動時リーン制御中において、図2
9のステップS23でアイドルのとき、図32のステップS
211へ進む。
ン係数KLBSの初期設定後、エンジン始動後の経過時間
TIMSTが判定開始時間TIMSTSを経過してから触媒
が活性化するまでの始動時リーン制御終了時間LNTI
MEに達するまでの始動時リーン制御中において、図2
9のステップS23でアイドルのとき、図32のステップS
211へ進む。
【0273】そして、前回ルーチン実行時におけるエン
ジン回転数平均値NEAと現在のエンジン回転数NEとの
加重平均によってエンジン回転数平均値NEAを算出し
(NEA←((n−1)×NEA+NE)/n)、続くステ
ップS212で、現在のエンジン回転数NEが、上記エンジ
ン回転数平均値NEAに対し設定値x1(例えば、x1=
0.9)により定まる第1の割合より低下したかを判断
することで、始動時リーン制御中において燃焼状態の悪
化や燃焼変動が生じたかを判断する。
ジン回転数平均値NEAと現在のエンジン回転数NEとの
加重平均によってエンジン回転数平均値NEAを算出し
(NEA←((n−1)×NEA+NE)/n)、続くステ
ップS212で、現在のエンジン回転数NEが、上記エンジ
ン回転数平均値NEAに対し設定値x1(例えば、x1=
0.9)により定まる第1の割合より低下したかを判断
することで、始動時リーン制御中において燃焼状態の悪
化や燃焼変動が生じたかを判断する。
【0274】そして、NE<(NEA×x1)で、エンジン
始動後の経過時間TIMSTが判定開始時間TIMSTSを
経過してから触媒が活性化するまでの始動時リーン制御
終了時間LNTIMEに達するまでの始動時リーン制御
中のアイドル時において、始動時リーン制御によってエ
ンジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じていると判
断されるときには、図29のステップS26へ進む。そし
て、ステップS26,S27で、それぞれ始動時リーン係数K
LBS、始動時リーン制御フラグFLBSがクリアされて、始
動時リーン制御が解除され、ストイキオに移行する。こ
れにより、エンジン燃焼状態の安定化が図られ、始動時
リーン制御によるラフアイドルやエンスト等が防止さ
れ、ドライバビリティの悪化が防止される。
始動後の経過時間TIMSTが判定開始時間TIMSTSを
経過してから触媒が活性化するまでの始動時リーン制御
終了時間LNTIMEに達するまでの始動時リーン制御
中のアイドル時において、始動時リーン制御によってエ
ンジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じていると判
断されるときには、図29のステップS26へ進む。そし
て、ステップS26,S27で、それぞれ始動時リーン係数K
LBS、始動時リーン制御フラグFLBSがクリアされて、始
動時リーン制御が解除され、ストイキオに移行する。こ
れにより、エンジン燃焼状態の安定化が図られ、始動時
リーン制御によるラフアイドルやエンスト等が防止さ
れ、ドライバビリティの悪化が防止される。
【0275】一方、上記ステップS212において、NE≧
(NEA×x1)のときには、ステップS401へ進み、始動
時リーン制御フラグFLBSを参照し、エンジン1の燃焼
状態の悪化や燃焼変動により始動時リーン制御が解除さ
れているか否かを判断する。
(NEA×x1)のときには、ステップS401へ進み、始動
時リーン制御フラグFLBSを参照し、エンジン1の燃焼
状態の悪化や燃焼変動により始動時リーン制御が解除さ
れているか否かを判断する。
【0276】そして、FLBS=1で始動時リーン制御中
であり、燃焼状態の悪化や燃焼変動が認められないとき
には、そのままルーチンを抜けて、始動時リーン制御を
継続する。
であり、燃焼状態の悪化や燃焼変動が認められないとき
には、そのままルーチンを抜けて、始動時リーン制御を
継続する。
【0277】また、FLBS=0で、エンジン1の燃焼状
態の悪化や燃焼変動により始動時リーン制御が解除され
ているときには、ステップS402へ進む。そして、現在の
エンジン回転数NEが、上記エンジン回転数平均値NEA
に対し設定値x2により定まる第2の割合より上昇した
かを判断することで、始動時リーン制御の解除によって
エンジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が解消したかを
判断し、始動時リーン制御への復帰を判断する。
態の悪化や燃焼変動により始動時リーン制御が解除され
ているときには、ステップS402へ進む。そして、現在の
エンジン回転数NEが、上記エンジン回転数平均値NEA
に対し設定値x2により定まる第2の割合より上昇した
かを判断することで、始動時リーン制御の解除によって
エンジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が解消したかを
判断し、始動時リーン制御への復帰を判断する。
【0278】ここで、始動時リーン制御への復帰を判断
するための上記設定値x2は、始動時リーン制御の解除
を判断するための上記設定値x1よりも高い値に設定さ
れる(例えば、x2=0.95)。これにより、エンジ
ン回転数平均値NEAとエンジン回転数NEとの比較によ
る始動時リーン制御解除と始動時リーン制御復帰とにヒ
ステリシスが設けられ、始動時リーン制御の解除と復帰
との切換えハンチングが防止されて制御性が向上する。
するための上記設定値x2は、始動時リーン制御の解除
を判断するための上記設定値x1よりも高い値に設定さ
れる(例えば、x2=0.95)。これにより、エンジ
ン回転数平均値NEAとエンジン回転数NEとの比較によ
る始動時リーン制御解除と始動時リーン制御復帰とにヒ
ステリシスが設けられ、始動時リーン制御の解除と復帰
との切換えハンチングが防止されて制御性が向上する。
【0279】そして、NE≦(NEA×x2)のときには、
エンジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が解消していな
いと判断してそのままルーチンを抜け、始動時リーン制
御の解除を継続する。
エンジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が解消していな
いと判断してそのままルーチンを抜け、始動時リーン制
御の解除を継続する。
【0280】一方、NE>(NEA×x2)で、始動時リー
ン制御の解除によってエンジン1の燃焼状態の悪化や燃
焼変動が解消したと判断されるときには、ステップS403
へ進み、始動時リーン制御フラグFLBSをセットして
(FLBS←1)、図29のステップS20へ進み、再び冷却
水温度TWに基づいて始動時リーン係数KLBSを初期設定
してルーチンを抜け、始動時リーン制御に復帰する。
ン制御の解除によってエンジン1の燃焼状態の悪化や燃
焼変動が解消したと判断されるときには、ステップS403
へ進み、始動時リーン制御フラグFLBSをセットして
(FLBS←1)、図29のステップS20へ進み、再び冷却
水温度TWに基づいて始動時リーン係数KLBSを初期設定
してルーチンを抜け、始動時リーン制御に復帰する。
【0281】すなわち、本形態では、現在のエンジン回
転数NEのエンジン回転数平均値NEAに対する低下率に
よって始動時リーン制御による燃焼状態の悪化や燃焼変
動を判断するため、エンジン1の暖機進行によるエンジ
ン回転数の低下の影響を受けず、且つ、燃焼状態の変化
を確実に捕捉でき、的確に始動時リーン制御によるエン
ジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動の発生を判断するこ
とができて判定精度が向上する。また、現在のエンジン
回転数NEとエンジン回転数平均値NEAとの比較によっ
て始動時リーン制御解除後の燃焼状態の悪化や燃焼変動
の解消を判断するため、燃焼状態の悪化や燃焼変動の解
消を確実に捕捉して、これを的確に判断することがで
き、判定精度が向上する。従って、上記実施の第7形態
に対し、より制御精度を向上することが可能となる。
転数NEのエンジン回転数平均値NEAに対する低下率に
よって始動時リーン制御による燃焼状態の悪化や燃焼変
動を判断するため、エンジン1の暖機進行によるエンジ
ン回転数の低下の影響を受けず、且つ、燃焼状態の変化
を確実に捕捉でき、的確に始動時リーン制御によるエン
ジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動の発生を判断するこ
とができて判定精度が向上する。また、現在のエンジン
回転数NEとエンジン回転数平均値NEAとの比較によっ
て始動時リーン制御解除後の燃焼状態の悪化や燃焼変動
の解消を判断するため、燃焼状態の悪化や燃焼変動の解
消を確実に捕捉して、これを的確に判断することがで
き、判定精度が向上する。従って、上記実施の第7形態
に対し、より制御精度を向上することが可能となる。
【0282】なお、本形態においても、燃焼状態の悪化
や燃焼変動による始動時リーン制御の解除時に、上記実
施の第2形態のように、始動時リーン係数KLBSを漸次
減少させるようにしてもよい。
や燃焼変動による始動時リーン制御の解除時に、上記実
施の第2形態のように、始動時リーン係数KLBSを漸次
減少させるようにしてもよい。
【0283】次に、図33に基づいて実施の第9形態を
説明する。
説明する。
【0284】本形態では、所定周期毎に算出したエンジ
ン回転数変化量ΔNEと第1の許容値としての回転数低
下判定値NK1との比較により、始動時リーン制御中にお
ける燃焼状態の悪化や燃焼変動の発生を判断し、また、
エンジン回転数変化量ΔNEと第2の許容値としての回
転数上昇判定値NK2との比較によって、始動時リーン制
御解除後の燃焼状態の悪化や燃焼変動の解消を判断す
る。
ン回転数変化量ΔNEと第1の許容値としての回転数低
下判定値NK1との比較により、始動時リーン制御中にお
ける燃焼状態の悪化や燃焼変動の発生を判断し、また、
エンジン回転数変化量ΔNEと第2の許容値としての回
転数上昇判定値NK2との比較によって、始動時リーン制
御解除後の燃焼状態の悪化や燃焼変動の解消を判断す
る。
【0285】本形態では、上記実施の第7形態における
始動時リーン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ル
ーチンの一部を代えるのみであり、具体的には第7形態
の図30に示す処理に代え、図33に示す処理を採用す
る。また、エンジン回転数変化量ΔNEの算出処理、及
びエンジン回転数変化量ΔNEによる始動時リーン制御
の解除判断は、前記実施の第5形態と同様である。な
お、前記各形態と同じステップには同一符号を付して詳
細説明は省略する。
始動時リーン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ル
ーチンの一部を代えるのみであり、具体的には第7形態
の図30に示す処理に代え、図33に示す処理を採用す
る。また、エンジン回転数変化量ΔNEの算出処理、及
びエンジン回転数変化量ΔNEによる始動時リーン制御
の解除判断は、前記実施の第5形態と同様である。な
お、前記各形態と同じステップには同一符号を付して詳
細説明は省略する。
【0286】すなわち、本形態においては、始動時リー
ン係数KLBSの初期設定後、エンジン始動後の経過時間
TIMSTが判定開始時間TIMSTSを経過してから触媒
が活性化するまでの始動時リーン制御終了時間LNTI
MEに達するまでの始動時リーン制御中において、図2
9のステップS23でアイドルのとき、図33のステップS
231へ進む。
ン係数KLBSの初期設定後、エンジン始動後の経過時間
TIMSTが判定開始時間TIMSTSを経過してから触媒
が活性化するまでの始動時リーン制御終了時間LNTI
MEに達するまでの始動時リーン制御中において、図2
9のステップS23でアイドルのとき、図33のステップS
231へ進む。
【0287】そして、前回ルーチン実行時におけるエン
ジン回転数NEBから現在のエンジン回転数NEを減算し
てエンジン回転数変化量ΔNEを算出する(ΔNE←NEB
−NE)。
ジン回転数NEBから現在のエンジン回転数NEを減算し
てエンジン回転数変化量ΔNEを算出する(ΔNE←NEB
−NE)。
【0288】次いでステップS232で、現在のエンジン回
転数NEを前回のエンジン回転数NEBとして設定し(NE
←NEB)、次回ルーチン実行時のエンジン回転数変化量
ΔNEの算出に備えた後、ステップS233へ進む。
転数NEを前回のエンジン回転数NEBとして設定し(NE
←NEB)、次回ルーチン実行時のエンジン回転数変化量
ΔNEの算出に備えた後、ステップS233へ進む。
【0289】ステップS233では、エンジン回転数変化量
ΔNEとの比較によってエンジン1の燃焼状態の悪化や
燃焼変動を判断し始動時リーン制御を解除するか否かを
判断するための回転数低下判定値NK1を、シフトスイッ
チ46により検出される変速機のシフトレンジ位置、及
び冷却水温度TWに基づいてテーブル参照により設定す
る。なお、この回転数低下判定値NK1は前記第5形態の
許容値NK1と同一のものである。
ΔNEとの比較によってエンジン1の燃焼状態の悪化や
燃焼変動を判断し始動時リーン制御を解除するか否かを
判断するための回転数低下判定値NK1を、シフトスイッ
チ46により検出される変速機のシフトレンジ位置、及
び冷却水温度TWに基づいてテーブル参照により設定す
る。なお、この回転数低下判定値NK1は前記第5形態の
許容値NK1と同一のものである。
【0290】続くステップS234では、上記エンジン回転
数変化量ΔNEと回転数低下判定値NK1とを比較し、始
動時リーン制御中において燃焼状態の悪化や燃焼変動が
生じたかを判断する。
数変化量ΔNEと回転数低下判定値NK1とを比較し、始
動時リーン制御中において燃焼状態の悪化や燃焼変動が
生じたかを判断する。
【0291】そして、ΔNE≧NK1で、エンジン始動後
の経過時間TIMSTが判定開始時間TIMSTSを経過し
てから触媒が活性化するまでの始動時リーン制御終了時
間LNTIMEに達するまでの始動時リーン制御中のア
イドル時において、始動時リーン制御によってエンジン
1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じていると判断され
るときには、図29のステップS26へ進む。そして、ス
テップS26,S27で、それぞれ始動時リーン係数KLBS、
始動時リーン制御フラグFLBSがクリアされて、始動時
リーン制御が解除され、ストイキオに移行する。これに
より、エンジン燃焼状態の安定化が図られ、始動時リー
ン制御によるラフアイドルやエンスト等が防止され、ド
ライバビリティの悪化が防止される。
の経過時間TIMSTが判定開始時間TIMSTSを経過し
てから触媒が活性化するまでの始動時リーン制御終了時
間LNTIMEに達するまでの始動時リーン制御中のア
イドル時において、始動時リーン制御によってエンジン
1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じていると判断され
るときには、図29のステップS26へ進む。そして、ス
テップS26,S27で、それぞれ始動時リーン係数KLBS、
始動時リーン制御フラグFLBSがクリアされて、始動時
リーン制御が解除され、ストイキオに移行する。これに
より、エンジン燃焼状態の安定化が図られ、始動時リー
ン制御によるラフアイドルやエンスト等が防止され、ド
ライバビリティの悪化が防止される。
【0292】一方、上記ステップS234において、ΔNE
<NK1のときには、ステップS501へ進み、始動時リーン
制御フラグFLBSを参照し、エンジン1の燃焼状態の悪
化や燃焼変動により始動時リーン制御が解除されている
か否かを判断する。
<NK1のときには、ステップS501へ進み、始動時リーン
制御フラグFLBSを参照し、エンジン1の燃焼状態の悪
化や燃焼変動により始動時リーン制御が解除されている
か否かを判断する。
【0293】そして、FLBS=1で始動時リーン制御中
であり、燃焼状態の悪化や燃焼変動が認められないとき
には、そのままルーチンを抜けて、始動時リーン制御を
継続する。
であり、燃焼状態の悪化や燃焼変動が認められないとき
には、そのままルーチンを抜けて、始動時リーン制御を
継続する。
【0294】また、FLBS=0で、エンジン1の燃焼状
態の悪化や燃焼変動により始動時リーン制御が解除され
ているときには、ステップS502へ進み、エンジン回転数
変化量ΔNEとの比較によって燃焼状態の悪化や燃焼変
動の解消を判断するための第2の許容値としての回転数
上昇判定値NK2を、上記回転数低下判定値(許容値)N
K1と同様に、シフトスイッチ46により検出される変速
機のシフトレンジ位置、及び冷却水温度TWに基づいて
テーブル参照により設定する。
態の悪化や燃焼変動により始動時リーン制御が解除され
ているときには、ステップS502へ進み、エンジン回転数
変化量ΔNEとの比較によって燃焼状態の悪化や燃焼変
動の解消を判断するための第2の許容値としての回転数
上昇判定値NK2を、上記回転数低下判定値(許容値)N
K1と同様に、シフトスイッチ46により検出される変速
機のシフトレンジ位置、及び冷却水温度TWに基づいて
テーブル参照により設定する。
【0295】ステップS502中に示すように、回転数上昇
判定値NK2は、上記回転数低下判定値NK1がプラス値で
あるのに対し、マイナス値に設定され、回転数低下判定
値NK1よりも低い値に設定される。また、上記回転数上
昇判定値NK2は、冷却水温度TWが低いほど、低い値に
設定される。
判定値NK2は、上記回転数低下判定値NK1がプラス値で
あるのに対し、マイナス値に設定され、回転数低下判定
値NK1よりも低い値に設定される。また、上記回転数上
昇判定値NK2は、冷却水温度TWが低いほど、低い値に
設定される。
【0296】ここで、前述のように、上記エンジン回転
数変化量ΔNEの算出の際に用いられるエンジン回転数
NEは、各気筒間の燃焼による仕事をしていない区間す
なわちBTDCθ2,θ3間のエンジン回転数NEであ
り、前回のBTDCθ2,θ3間のエンジン回転数NEBと
今回のエンジン回転数NEとのエンジン回転数変化量Δ
NEは(図11参照)、この間の燃焼行程気筒(図11
においては#1気筒が該当する)の燃焼状態を表すパラ
メータとなる。すなわち、該当気筒の燃焼状態の悪化に
より始動時リーン制御の解除後、通常空燃比による均一
混合燃焼により燃焼状態が回復するに従い、或いは燃焼
変動が減少するに従い、前回のBTDCθ2,θ3間のエ
ンジン回転数NEBに対して今回のBTDCθ2,θ3間の
エンジン回転数NEの方が高くなり、上記エンジン回転
数変化量ΔNE(=NEB−NE)は、よりマイナス値を示
す。従って、これに対応して回転数上昇判定値NK2を設
定するのである。
数変化量ΔNEの算出の際に用いられるエンジン回転数
NEは、各気筒間の燃焼による仕事をしていない区間す
なわちBTDCθ2,θ3間のエンジン回転数NEであ
り、前回のBTDCθ2,θ3間のエンジン回転数NEBと
今回のエンジン回転数NEとのエンジン回転数変化量Δ
NEは(図11参照)、この間の燃焼行程気筒(図11
においては#1気筒が該当する)の燃焼状態を表すパラ
メータとなる。すなわち、該当気筒の燃焼状態の悪化に
より始動時リーン制御の解除後、通常空燃比による均一
混合燃焼により燃焼状態が回復するに従い、或いは燃焼
変動が減少するに従い、前回のBTDCθ2,θ3間のエ
ンジン回転数NEBに対して今回のBTDCθ2,θ3間の
エンジン回転数NEの方が高くなり、上記エンジン回転
数変化量ΔNE(=NEB−NE)は、よりマイナス値を示
す。従って、これに対応して回転数上昇判定値NK2を設
定するのである。
【0297】また、回転数上昇判定値NK2は、上記回転
数低下判定値NK1に対応して、アイドル時においてエン
ジン1と変速機とが接続されているとき、すなわち、自
動変速機搭載車(AT車)の場合は、走行レンジのとき
には、Nレンジ、Pレンジのときに対し、相対的に低い
値に設定される。また、手動変速機搭載車(MT車)の
場合には、回転数上昇判定値NK2は、アイドル時におい
てニュートラル状態で、クラッチスイッチがONでクラ
ッチペダルが踏込まれているクラッチ解放状態のときに
対し、クラッチスイッチがOFFでクラッチ接続のエン
ジンと変速機が接続状態のときに、相対的に低い値に設
定される。
数低下判定値NK1に対応して、アイドル時においてエン
ジン1と変速機とが接続されているとき、すなわち、自
動変速機搭載車(AT車)の場合は、走行レンジのとき
には、Nレンジ、Pレンジのときに対し、相対的に低い
値に設定される。また、手動変速機搭載車(MT車)の
場合には、回転数上昇判定値NK2は、アイドル時におい
てニュートラル状態で、クラッチスイッチがONでクラ
ッチペダルが踏込まれているクラッチ解放状態のときに
対し、クラッチスイッチがOFFでクラッチ接続のエン
ジンと変速機が接続状態のときに、相対的に低い値に設
定される。
【0298】更に、前述のように、エンジン温度が低い
ほど、エンジン1の燃焼状態が悪化し易く、燃焼状態の
悪化や燃焼変動が生じたときには、早期に始動時リーン
制御を解除する必要があり、上記回転数上昇判定値NK1
は、冷却水温度TWが低いほど、低い値に設定されてお
り、これに対応して、始動時リーン制御への復帰を判断
するための回転数上昇判定値NE2も冷却水温度TWが低
いほど、低い値に設定する。これにより、エンジン回転
数変化量ΔNEと回転数低下判定値NK1との比較による
始動時リーン制御の解除と、エンジン回転数変化量ΔN
Eと回転数上昇判定値NK2との比較による始動時リーン
制御の復帰とに、適切にヒステリシスが設けられ、本形
態においても始動時リーン制御の解除と復帰との切換え
ハンチングが防止されて制御性が向上する。
ほど、エンジン1の燃焼状態が悪化し易く、燃焼状態の
悪化や燃焼変動が生じたときには、早期に始動時リーン
制御を解除する必要があり、上記回転数上昇判定値NK1
は、冷却水温度TWが低いほど、低い値に設定されてお
り、これに対応して、始動時リーン制御への復帰を判断
するための回転数上昇判定値NE2も冷却水温度TWが低
いほど、低い値に設定する。これにより、エンジン回転
数変化量ΔNEと回転数低下判定値NK1との比較による
始動時リーン制御の解除と、エンジン回転数変化量ΔN
Eと回転数上昇判定値NK2との比較による始動時リーン
制御の復帰とに、適切にヒステリシスが設けられ、本形
態においても始動時リーン制御の解除と復帰との切換え
ハンチングが防止されて制御性が向上する。
【0299】次いで、ステップS503へ進み、エンジン回
転数変化量ΔNEと上記回転数上昇判定値NK2とを比較
して、始動時リーン制御への復帰を判断する。
転数変化量ΔNEと上記回転数上昇判定値NK2とを比較
して、始動時リーン制御への復帰を判断する。
【0300】そして、ΔNE>NK2のときには、エンジ
ン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が解消していないと判
断してそのままルーチンを抜け、始動時リーン制御の解
除を継続する。
ン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動が解消していないと判
断してそのままルーチンを抜け、始動時リーン制御の解
除を継続する。
【0301】一方、ΔNE≦NK2で、始動時リーン制御
の解除によってエンジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動
が解消したと判断されるときには、ステップS504へ進
み、始動時リーン制御フラグFLBSをセットして(FLBS
←1)、図29のステップS20へ進み、再び冷却水温度
TWに基づいて始動時リーン係数KLBSを初期設定してル
ーチンを抜け、始動時リーン制御に復帰する。
の解除によってエンジン1の燃焼状態の悪化や燃焼変動
が解消したと判断されるときには、ステップS504へ進
み、始動時リーン制御フラグFLBSをセットして(FLBS
←1)、図29のステップS20へ進み、再び冷却水温度
TWに基づいて始動時リーン係数KLBSを初期設定してル
ーチンを抜け、始動時リーン制御に復帰する。
【0302】すなわち、本形態では、気筒毎の燃焼状態
を表すパラメータとなるエンジン回転数変化量ΔNEに
基づいて、始動時リーン制御による燃焼状態の悪化や燃
焼変動を判断し、また、始動時リーン制御の解除後にお
ける燃焼状態の悪化や燃焼変動が解消したことを判断す
るため、各気筒毎の燃焼状態に対応して始動時リーン制
御の解除、及び復帰をより的確に行うことが可能とな
り、従って、制御精度を向上することが可能となる。
を表すパラメータとなるエンジン回転数変化量ΔNEに
基づいて、始動時リーン制御による燃焼状態の悪化や燃
焼変動を判断し、また、始動時リーン制御の解除後にお
ける燃焼状態の悪化や燃焼変動が解消したことを判断す
るため、各気筒毎の燃焼状態に対応して始動時リーン制
御の解除、及び復帰をより的確に行うことが可能とな
り、従って、制御精度を向上することが可能となる。
【0303】また、本形態においても、燃焼状態の悪化
や燃焼変動による始動時リーン制御の解除時に、上記実
施の第2形態のように、始動時リーン係数KLBSを漸次
減少させるようにしてもよい。
や燃焼変動による始動時リーン制御の解除時に、上記実
施の第2形態のように、始動時リーン係数KLBSを漸次
減少させるようにしてもよい。
【0304】なお、上記実施の各形態においてはエンジ
ン回転状態量としてエンジン回転数を用いた例につき説
明したが、本発明はこれに限定されず、エンジン回転数
に代えてエンジン回転周期、エンジン回転角速度、或い
はエンジン回転角加速度を用いるようにしても良いこと
は勿論である。
ン回転状態量としてエンジン回転数を用いた例につき説
明したが、本発明はこれに限定されず、エンジン回転数
に代えてエンジン回転周期、エンジン回転角速度、或い
はエンジン回転角加速度を用いるようにしても良いこと
は勿論である。
【0305】また、本実施の形態では、タンブルジェネ
レーション弁付きのリーンバーンエンジンに適用した例
につき説明したが、始動時リーン制御を行うエンジンで
あればよく、本発明はこれに限定されない。
レーション弁付きのリーンバーンエンジンに適用した例
につき説明したが、始動時リーン制御を行うエンジンで
あればよく、本発明はこれに限定されない。
【0306】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、空燃比を
リーンに制御するエンジン始動直後から触媒が活性化す
るまでの所定期間に亘る始動時リーン制御中のアイドル
時に、エンジン回転数の低下を判断し、エンジン回転数
が低下したとき、始動時リーン制御中に燃焼状態の悪化
や燃焼変動が生じたと判断し、始動時リーン制御を解除
するので、車輌やエンジンの個々のばらつき、経時変化
等に起因して始動時リーン制御によってエンジンの燃焼
状態の悪化や燃焼変動が生じたときには、直ちに始動時
リーン制御が解除され、ストイキオに移行してエンジン
燃焼状態の安定化が図られ、始動時リーン制御によるラ
フアイドルやエンスト等が防止され、ドライバビリティ
の悪化を防止することができ、制御性を向上することが
できる。
リーンに制御するエンジン始動直後から触媒が活性化す
るまでの所定期間に亘る始動時リーン制御中のアイドル
時に、エンジン回転数の低下を判断し、エンジン回転数
が低下したとき、始動時リーン制御中に燃焼状態の悪化
や燃焼変動が生じたと判断し、始動時リーン制御を解除
するので、車輌やエンジンの個々のばらつき、経時変化
等に起因して始動時リーン制御によってエンジンの燃焼
状態の悪化や燃焼変動が生じたときには、直ちに始動時
リーン制御が解除され、ストイキオに移行してエンジン
燃焼状態の安定化が図られ、始動時リーン制御によるラ
フアイドルやエンスト等が防止され、ドライバビリティ
の悪化を防止することができ、制御性を向上することが
できる。
【0307】また、燃焼圧力変動を検出することなく実
現でき、燃焼圧力変動を検出するための圧力センサを必
要とせず、従来の始動時リーン制御に容易に適用するこ
とができ、構成簡素にして実現することができる。
現でき、燃焼圧力変動を検出するための圧力センサを必
要とせず、従来の始動時リーン制御に容易に適用するこ
とができ、構成簡素にして実現することができる。
【0308】請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の効果に加え、燃料噴射量を減量補正する
ための始動時リーン係数を初期値設定し、この始動時リ
ーン係数により基本燃料噴射量を補正して燃料噴射量を
設定することで空燃比をリーンに制御して始動時リーン
制御を行い、エンジン始動直後から触媒が活性化するま
での所定期間に亘るこの始動時リーン制御中のアイドル
時に、エンジン回転数の低下を判断し、エンジン回転数
の低下により始動時リーン制御中に燃焼状態の悪化や燃
焼変動が生じたと判断されるとき、或いは上記所定期間
が経過したとき、上記始動時リーン係数を漸次減少設定
し、この始動時リーン係数によってエンジン運転状態に
基づき設定される基本燃料噴射量を補正し燃料噴射量を
設定するので、始動時リーン制御を行うため燃料減量に
より空燃比をリーンに補正するための始動時リーン係数
が、始動時リーン制御の解除時において、漸次的に減少
設定され、これにより、空燃比がリーンからストイキオ
にスムーズに移行し、始動時リーン制御解除時の空燃比
の急変による制御性の悪化を防止することができる効果
を有する。
1記載の発明の効果に加え、燃料噴射量を減量補正する
ための始動時リーン係数を初期値設定し、この始動時リ
ーン係数により基本燃料噴射量を補正して燃料噴射量を
設定することで空燃比をリーンに制御して始動時リーン
制御を行い、エンジン始動直後から触媒が活性化するま
での所定期間に亘るこの始動時リーン制御中のアイドル
時に、エンジン回転数の低下を判断し、エンジン回転数
の低下により始動時リーン制御中に燃焼状態の悪化や燃
焼変動が生じたと判断されるとき、或いは上記所定期間
が経過したとき、上記始動時リーン係数を漸次減少設定
し、この始動時リーン係数によってエンジン運転状態に
基づき設定される基本燃料噴射量を補正し燃料噴射量を
設定するので、始動時リーン制御を行うため燃料減量に
より空燃比をリーンに補正するための始動時リーン係数
が、始動時リーン制御の解除時において、漸次的に減少
設定され、これにより、空燃比がリーンからストイキオ
にスムーズに移行し、始動時リーン制御解除時の空燃比
の急変による制御性の悪化を防止することができる効果
を有する。
【0309】請求項3記載の発明によれば、エンジン始
動後の経過時間が判定開始時間を経過してから、或いは
エンジン完爆後、上記所定期間に達するまでの間のアイ
ドル時に、エンジン回転数の低下を判断し、始動時リー
ン制御による燃焼状態の悪化や燃焼変動を判断するの
で、上記請求項1或いは請求項2記載の発明の効果に加
え、エンジン始動直後のエンジン回転変動の大きい期間
での、エンジン回転数の低下判定によってエンジンの燃
焼状態の悪化や燃焼変動の発生を判断することによる誤
判定を未然に防止することができ、制御精度を向上する
ことができる。
動後の経過時間が判定開始時間を経過してから、或いは
エンジン完爆後、上記所定期間に達するまでの間のアイ
ドル時に、エンジン回転数の低下を判断し、始動時リー
ン制御による燃焼状態の悪化や燃焼変動を判断するの
で、上記請求項1或いは請求項2記載の発明の効果に加
え、エンジン始動直後のエンジン回転変動の大きい期間
での、エンジン回転数の低下判定によってエンジンの燃
焼状態の悪化や燃焼変動の発生を判断することによる誤
判定を未然に防止することができ、制御精度を向上する
ことができる。
【0310】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
1ないし請求項3記載の発明の効果に加え、エンジン回
転数を設定回転数と比較することで、始動時リーン制御
による燃焼状態の悪化や燃焼変動を判断するので、簡単
に始動時リーン制御による燃焼状態の悪化や燃焼変動の
発生を判断することができ、非常に簡単な制御でもって
実現することができる。
1ないし請求項3記載の発明の効果に加え、エンジン回
転数を設定回転数と比較することで、始動時リーン制御
による燃焼状態の悪化や燃焼変動を判断するので、簡単
に始動時リーン制御による燃焼状態の悪化や燃焼変動の
発生を判断することができ、非常に簡単な制御でもって
実現することができる。
【0311】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
4記載の発明の効果に加え、上記設定回転数を、エンジ
ン温度が低いほど高い値に設定するので、アイドル回転
数制御によってエンジン温度が低いほどエンジン回転数
が高く制御されることに起因する誤判定を防止すること
ができる。また、エンジンの燃焼状態の悪化し易いエン
ジン低温時には、エンジン回転数の低下によって早期に
始動時リーン制御を解除することができ、始動時リーン
制御によるラフアイドルやエンスト等を適切に防止する
ことができる。更に、エンジン温度が高いときには、始
動時リーン制御の解除を行う設定回転数が相対的に低く
設定されることで、始動時リーン制御の解除が最小限と
なり、始動時リーン制御により有効に排気エミッション
を改善することができる。
4記載の発明の効果に加え、上記設定回転数を、エンジ
ン温度が低いほど高い値に設定するので、アイドル回転
数制御によってエンジン温度が低いほどエンジン回転数
が高く制御されることに起因する誤判定を防止すること
ができる。また、エンジンの燃焼状態の悪化し易いエン
ジン低温時には、エンジン回転数の低下によって早期に
始動時リーン制御を解除することができ、始動時リーン
制御によるラフアイドルやエンスト等を適切に防止する
ことができる。更に、エンジン温度が高いときには、始
動時リーン制御の解除を行う設定回転数が相対的に低く
設定されることで、始動時リーン制御の解除が最小限と
なり、始動時リーン制御により有効に排気エミッション
を改善することができる。
【0312】請求項6記載の発明によれば、上記請求項
4或いは請求項5記載の発明の効果に加え、上記設定回
転数を、エンジンと変速機とが接続状態の時には解放状
態時に対し低い値に設定するので、エンジンと変速機と
の接続状態、解放状態によって相違するエンジン回転変
動に対応して、始動時リーン制御を解除するための設定
回転数を的確に設定することができ、エンジンと変速機
との接続状態、解放状態によって相違するエンジン回転
変動に起因する誤判定を防止することができる。
4或いは請求項5記載の発明の効果に加え、上記設定回
転数を、エンジンと変速機とが接続状態の時には解放状
態時に対し低い値に設定するので、エンジンと変速機と
の接続状態、解放状態によって相違するエンジン回転変
動に対応して、始動時リーン制御を解除するための設定
回転数を的確に設定することができ、エンジンと変速機
との接続状態、解放状態によって相違するエンジン回転
変動に起因する誤判定を防止することができる。
【0313】請求項7記載の発明によれば、上記請求項
1ないし請求項3記載の発明の効果に加え、現在のエン
ジン回転数のエンジン回転数平均値に対する低下率によ
って始動時リーン制御中の燃焼状態の悪化や燃焼変動を
判断するため、エンジンの暖機進行によるエンジン回転
数の低下の影響を受けず、且つ、現在のエンジン回転数
と、これ以前のエンジン回転数によるエンジン回転数平
均値との比較により燃焼状態を判断するので、燃焼状態
の変化を確実に捕捉でき、的確に始動時リーン制御によ
るエンジンの燃焼状態の悪化や燃焼変動の発生を判断す
ることができて判定精度が向上し、従って、より制御精
度を向上することができる。
1ないし請求項3記載の発明の効果に加え、現在のエン
ジン回転数のエンジン回転数平均値に対する低下率によ
って始動時リーン制御中の燃焼状態の悪化や燃焼変動を
判断するため、エンジンの暖機進行によるエンジン回転
数の低下の影響を受けず、且つ、現在のエンジン回転数
と、これ以前のエンジン回転数によるエンジン回転数平
均値との比較により燃焼状態を判断するので、燃焼状態
の変化を確実に捕捉でき、的確に始動時リーン制御によ
るエンジンの燃焼状態の悪化や燃焼変動の発生を判断す
ることができて判定精度が向上し、従って、より制御精
度を向上することができる。
【0314】請求項8記載の発明によれば、上記請求項
1ないし請求項3記載の発明の効果に加え、所定周期毎
に算出したエンジン回転数変化量と許容値とを比較し、
エンジン回転数変化量が許容値以上のとき、始動時リー
ン制御中に燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたと判断す
るので、上記エンジン回転数変化量は、気筒毎の燃焼状
態を表すパラメータであり、このエンジン回転数変化量
によって各気筒の燃焼状態を判断することができ、始動
時リーン制御の解除をより的確に行うことが可能とな
り、制御精度をより向上することができる。
1ないし請求項3記載の発明の効果に加え、所定周期毎
に算出したエンジン回転数変化量と許容値とを比較し、
エンジン回転数変化量が許容値以上のとき、始動時リー
ン制御中に燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたと判断す
るので、上記エンジン回転数変化量は、気筒毎の燃焼状
態を表すパラメータであり、このエンジン回転数変化量
によって各気筒の燃焼状態を判断することができ、始動
時リーン制御の解除をより的確に行うことが可能とな
り、制御精度をより向上することができる。
【0315】請求項9記載の発明によれば、上記請求項
8記載の発明に効果に加え、上記許容値を、エンジン温
度が低いほど低い値に設定するので、エンジンの燃焼状
態の悪化し易いエンジン低温時には、早期に始動時リー
ン制御を解除することができ、始動時リーン制御による
ラフアイドルやエンスト等を適切に防止することができ
る。また、エンジン温度が高いときには、始動時リーン
制御の解除を行う許容値が相対的に高い値に設定される
ことで、始動時リーン制御の解除が最小限となり、始動
時リーン制御により有効に排気エミッションを改善する
ことができる。
8記載の発明に効果に加え、上記許容値を、エンジン温
度が低いほど低い値に設定するので、エンジンの燃焼状
態の悪化し易いエンジン低温時には、早期に始動時リー
ン制御を解除することができ、始動時リーン制御による
ラフアイドルやエンスト等を適切に防止することができ
る。また、エンジン温度が高いときには、始動時リーン
制御の解除を行う許容値が相対的に高い値に設定される
ことで、始動時リーン制御の解除が最小限となり、始動
時リーン制御により有効に排気エミッションを改善する
ことができる。
【0316】請求項10記載の発明では、上記請求項8
或いは請求項9記載の発明の効果に加え、上記許容値
を、エンジンと変速機とが接続状態の時には解放状態時
に対し低い値に設定するので、エンジンと変速機との接
続状態、解放状態によって相違するエンジン回転変動に
対応して、始動時リーン制御を解除するための許容値を
的確に設定することができ、エンジンと変速機との接続
状態、解放状態によって相違するエンジン回転変動に起
因する誤判定を防止することができる。
或いは請求項9記載の発明の効果に加え、上記許容値
を、エンジンと変速機とが接続状態の時には解放状態時
に対し低い値に設定するので、エンジンと変速機との接
続状態、解放状態によって相違するエンジン回転変動に
対応して、始動時リーン制御を解除するための許容値を
的確に設定することができ、エンジンと変速機との接続
状態、解放状態によって相違するエンジン回転変動に起
因する誤判定を防止することができる。
【0317】請求項11記載の発明によれば、空燃比を
リーンに制御するエンジン始動直後から触媒が活性化す
るまでの所定期間に亘る始動時リーン制御中のアイドル
時に、エンジン回転数の低下を判断することで、始動時
リーン制御による燃焼状態の悪化や燃焼変動を判断し、
エンジン回転数が低下したとき、始動時リーン制御中に
燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたと判断し、始動時リ
ーン制御を解除して空燃比をストイキオとし、エンジン
の安定化を図る。更に、始動時リーン制御解除後であっ
て上記所定期間に達するまでの間のアイドル時に、エン
ジン回転数の上昇を判断し、エンジン回転数が上昇した
ときには、燃焼状態の悪化や燃焼変動が解消したと判断
して、再び始動時リーン制御に復帰するので、上記請求
項1記載の発明の効果に加え、始動時リーン制御の解除
を必要最低限とすることができ、始動時リーン制御によ
る排気ガス中のHCの低減と、始動時リーン制御を行う
ことによって生じるラフアイドル、エンスト、ドライバ
ビリティの悪化の防止とを適切に両立することができる
効果を有する。
リーンに制御するエンジン始動直後から触媒が活性化す
るまでの所定期間に亘る始動時リーン制御中のアイドル
時に、エンジン回転数の低下を判断することで、始動時
リーン制御による燃焼状態の悪化や燃焼変動を判断し、
エンジン回転数が低下したとき、始動時リーン制御中に
燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたと判断し、始動時リ
ーン制御を解除して空燃比をストイキオとし、エンジン
の安定化を図る。更に、始動時リーン制御解除後であっ
て上記所定期間に達するまでの間のアイドル時に、エン
ジン回転数の上昇を判断し、エンジン回転数が上昇した
ときには、燃焼状態の悪化や燃焼変動が解消したと判断
して、再び始動時リーン制御に復帰するので、上記請求
項1記載の発明の効果に加え、始動時リーン制御の解除
を必要最低限とすることができ、始動時リーン制御によ
る排気ガス中のHCの低減と、始動時リーン制御を行う
ことによって生じるラフアイドル、エンスト、ドライバ
ビリティの悪化の防止とを適切に両立することができる
効果を有する。
【0318】請求項12記載の発明によれば、燃料噴射
量を減量補正するための始動時リーン係数を初期値設定
し、この始動時リーン係数により基本燃料噴射量を補正
して燃料噴射量を設定することで空燃比をリーンに制御
して始動時リーン制御を行い、エンジン始動直後から触
媒が活性化するまでの所定期間に亘るこの始動時リーン
制御中のアイドル時に、エンジン回転数の低下を判断
し、エンジン回転数の低下により始動時リーン制御中に
燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたと判断されるとき、
或いは上記所定期間が経過したとき、上記始動時リーン
係数を漸次減少設定して始動時リーン制御を解除する。
また、燃焼状態の悪化や燃焼変動の発生によって始動時
リーン制御を解除した後は、上記所定期間に達するまで
のアイドル時において、エンジン回転数の上昇を判断
し、エンジン回転数が上昇したときには、燃焼状態の悪
化や燃焼変動が解消したと判断して、上記始動時リーン
係数を再び初期設定し、始動時リーン制御に復帰するの
で、上記請求項11記載の発明の効果に加え、始動時リ
ーン制御を行うため燃料減量により空燃比をリーンに補
正するための始動時リーン係数が、始動時リーン制御の
解除時において漸次的に減少設定され、これにより、空
燃比がリーンから通常空燃比にスムーズに移行し、始動
時リーン制御解除時の空燃比の急変による制御性の悪化
を防止することができる効果を有する。
量を減量補正するための始動時リーン係数を初期値設定
し、この始動時リーン係数により基本燃料噴射量を補正
して燃料噴射量を設定することで空燃比をリーンに制御
して始動時リーン制御を行い、エンジン始動直後から触
媒が活性化するまでの所定期間に亘るこの始動時リーン
制御中のアイドル時に、エンジン回転数の低下を判断
し、エンジン回転数の低下により始動時リーン制御中に
燃焼状態の悪化や燃焼変動が生じたと判断されるとき、
或いは上記所定期間が経過したとき、上記始動時リーン
係数を漸次減少設定して始動時リーン制御を解除する。
また、燃焼状態の悪化や燃焼変動の発生によって始動時
リーン制御を解除した後は、上記所定期間に達するまで
のアイドル時において、エンジン回転数の上昇を判断
し、エンジン回転数が上昇したときには、燃焼状態の悪
化や燃焼変動が解消したと判断して、上記始動時リーン
係数を再び初期設定し、始動時リーン制御に復帰するの
で、上記請求項11記載の発明の効果に加え、始動時リ
ーン制御を行うため燃料減量により空燃比をリーンに補
正するための始動時リーン係数が、始動時リーン制御の
解除時において漸次的に減少設定され、これにより、空
燃比がリーンから通常空燃比にスムーズに移行し、始動
時リーン制御解除時の空燃比の急変による制御性の悪化
を防止することができる効果を有する。
【0319】請求項13記載に発明によれば、エンジン
始動後の経過時間が判定開始時間を経過してから、或い
はエンジン完爆後、上記所定期間に達するまでの間のア
イドル時に、エンジン回転数の低下を判断し、始動時リ
ーン制御による燃焼状態の悪化や燃焼変動を判断するの
で、上記請求項11或いは請求項12記載の発明の効果
に加え、エンジン始動直後のエンジン回転変動の大きい
期間での、エンジン回転数の低下判定によってエンジン
の燃焼状態の悪化や燃焼変動の発生を判断することによ
る誤判定を未然に防止することができ、制御精度を向上
することができる効果を有する。
始動後の経過時間が判定開始時間を経過してから、或い
はエンジン完爆後、上記所定期間に達するまでの間のア
イドル時に、エンジン回転数の低下を判断し、始動時リ
ーン制御による燃焼状態の悪化や燃焼変動を判断するの
で、上記請求項11或いは請求項12記載の発明の効果
に加え、エンジン始動直後のエンジン回転変動の大きい
期間での、エンジン回転数の低下判定によってエンジン
の燃焼状態の悪化や燃焼変動の発生を判断することによ
る誤判定を未然に防止することができ、制御精度を向上
することができる効果を有する。
【0320】請求項14記載の発明によれば、エンジン
回転数を第1の設定回転数と比較し、エンジン回転数が
第1の設定回転数より低下したとき、始動時リーン制御
中に燃焼状態の悪化や燃焼状態が生じたと判断する。そ
して、この燃焼状態の悪化や燃焼変動の発生によって始
動時リーン制御を解除した後は、エンジン回転数を第2
の設定回転数と比較し、エンジン回転数が第2の設定回
転数よりも上昇したとき、燃焼状態の悪化や燃焼変動が
解消したと判断するので、上記請求項11或いは請求項
12記載の発明の効果に加え、始動時リーン制御による
燃焼状態の悪化や燃焼変動の発生、及び、始動時リーン
制御解除後の燃焼変動の悪化や燃焼変動が解消したこと
を、簡単に判断することができ、非常に簡単な制御でも
って実現することができる効果を有する。
回転数を第1の設定回転数と比較し、エンジン回転数が
第1の設定回転数より低下したとき、始動時リーン制御
中に燃焼状態の悪化や燃焼状態が生じたと判断する。そ
して、この燃焼状態の悪化や燃焼変動の発生によって始
動時リーン制御を解除した後は、エンジン回転数を第2
の設定回転数と比較し、エンジン回転数が第2の設定回
転数よりも上昇したとき、燃焼状態の悪化や燃焼変動が
解消したと判断するので、上記請求項11或いは請求項
12記載の発明の効果に加え、始動時リーン制御による
燃焼状態の悪化や燃焼変動の発生、及び、始動時リーン
制御解除後の燃焼変動の悪化や燃焼変動が解消したこと
を、簡単に判断することができ、非常に簡単な制御でも
って実現することができる効果を有する。
【0321】請求項15記載の発明によれば、上記請求
項14記載の発明の効果に加え、上記第2の設定回転数
を、第1の設定回転数よりも高い値に設定するので、エ
ンジン回転数判定による始動時リーン制御解除と始動時
リーン制御復帰とにヒステリシスが設けられ、始動時リ
ーン制御の解除と復帰との切換えハンチングを防止する
ことができ、制御性を向上することができる。
項14記載の発明の効果に加え、上記第2の設定回転数
を、第1の設定回転数よりも高い値に設定するので、エ
ンジン回転数判定による始動時リーン制御解除と始動時
リーン制御復帰とにヒステリシスが設けられ、始動時リ
ーン制御の解除と復帰との切換えハンチングを防止する
ことができ、制御性を向上することができる。
【0322】請求項16記載の発明によれば、上記請求
項14或いは請求項15記載の発明の効果に加え、上記
第1及び第2の設定回転数をエンジン温度が低いほど高
い値に設定するので、アイドル回転数制御によってエン
ジン温度が低いほどエンジン回転数が高く制御されるこ
とに起因する誤判定を防止することができる。また、エ
ンジンの燃焼状態の悪化し易いエンジン低温時には、エ
ンジン回転数の低下によって早期に始動時リーン制御を
解除することができ、始動時リーン制御によるラフアイ
ドルやエンスト等を適切に防止することができる。更
に、エンジン温度が高いときには、始動時リーン制御の
解除或いは復帰を行う第1、第2の設定回転数が相対的
に低く設定されることで、始動時リーン制御の解除が最
小限となり、また、始動時リーン制御が解除されても早
期に始動時リーン制御に復帰し、より有効に排気エミッ
ションを改善することができる。
項14或いは請求項15記載の発明の効果に加え、上記
第1及び第2の設定回転数をエンジン温度が低いほど高
い値に設定するので、アイドル回転数制御によってエン
ジン温度が低いほどエンジン回転数が高く制御されるこ
とに起因する誤判定を防止することができる。また、エ
ンジンの燃焼状態の悪化し易いエンジン低温時には、エ
ンジン回転数の低下によって早期に始動時リーン制御を
解除することができ、始動時リーン制御によるラフアイ
ドルやエンスト等を適切に防止することができる。更
に、エンジン温度が高いときには、始動時リーン制御の
解除或いは復帰を行う第1、第2の設定回転数が相対的
に低く設定されることで、始動時リーン制御の解除が最
小限となり、また、始動時リーン制御が解除されても早
期に始動時リーン制御に復帰し、より有効に排気エミッ
ションを改善することができる。
【0323】請求項17記載の発明によれば、上記請求
項14ないし請求項16記載の発明の効果に加え、上記
第1及び第2の設定回転数を、エンジンと変速機とが接
続状態の時には解放状態時に対し低い値に設定するの
で、エンジンと変速機との接続状態、解放状態によって
相違するエンジン回転変動に対応して、始動時リーン制
御を解除或いは復帰するための第1、第2の設定回転数
を的確に設定することができ、エンジンと変速機との接
続状態、解放状態によって相違するエンジン回転変動に
起因する始動時リーン制御の解除、復帰の誤判定を防止
することができる。
項14ないし請求項16記載の発明の効果に加え、上記
第1及び第2の設定回転数を、エンジンと変速機とが接
続状態の時には解放状態時に対し低い値に設定するの
で、エンジンと変速機との接続状態、解放状態によって
相違するエンジン回転変動に対応して、始動時リーン制
御を解除或いは復帰するための第1、第2の設定回転数
を的確に設定することができ、エンジンと変速機との接
続状態、解放状態によって相違するエンジン回転変動に
起因する始動時リーン制御の解除、復帰の誤判定を防止
することができる。
【0324】請求項18記載の発明によれば、上記請求
項11或いは請求項12記載の発明の効果に加え、現在
のエンジン回転数のエンジン回転数平均値に対する低下
率によって始動時リーン制御による燃焼状態の悪化や燃
焼変動を判断するため、エンジンの暖機進行によるエン
ジン回転数の低下の影響を受けず、且つ、燃焼状態の変
化を確実に捕捉でき、的確に始動時リーン制御によるエ
ンジンの燃焼状態の悪化や燃焼変動の発生を判断するこ
とができ、判定精度を向上することができる。また、現
在のエンジン回転数とエンジン回転数平均値との比較に
よって始動時リーン制御解除後の燃焼状態の悪化や燃焼
変動の解消を判断するため、燃焼状態の悪化や燃焼変動
の解消を確実に捕捉して、これを的確に判断することが
でき、この場合においても判定精度が向上し、これらに
よって、より制御精度を向上することができる。
項11或いは請求項12記載の発明の効果に加え、現在
のエンジン回転数のエンジン回転数平均値に対する低下
率によって始動時リーン制御による燃焼状態の悪化や燃
焼変動を判断するため、エンジンの暖機進行によるエン
ジン回転数の低下の影響を受けず、且つ、燃焼状態の変
化を確実に捕捉でき、的確に始動時リーン制御によるエ
ンジンの燃焼状態の悪化や燃焼変動の発生を判断するこ
とができ、判定精度を向上することができる。また、現
在のエンジン回転数とエンジン回転数平均値との比較に
よって始動時リーン制御解除後の燃焼状態の悪化や燃焼
変動の解消を判断するため、燃焼状態の悪化や燃焼変動
の解消を確実に捕捉して、これを的確に判断することが
でき、この場合においても判定精度が向上し、これらに
よって、より制御精度を向上することができる。
【0325】請求項19記載の発明によれば、上記請求
項18記載の発明の効果に加え、始動時リーン制御の復
帰を判定するための第2の割合を、始動時リーン制御の
解除を判定するための第1の割合より高い値に設定する
ので、エンジン回転数平均値とエンジン回転数との比較
による始動時リーン制御解除と始動時リーン制御復帰と
にヒステリシスが設けられ、始動時リーン制御の解除と
復帰との切換えハンチングを防止することができ、制御
性を向上することができる。
項18記載の発明の効果に加え、始動時リーン制御の復
帰を判定するための第2の割合を、始動時リーン制御の
解除を判定するための第1の割合より高い値に設定する
ので、エンジン回転数平均値とエンジン回転数との比較
による始動時リーン制御解除と始動時リーン制御復帰と
にヒステリシスが設けられ、始動時リーン制御の解除と
復帰との切換えハンチングを防止することができ、制御
性を向上することができる。
【0326】請求項20記載の発明によれば、所定周期
毎に算出したエンジン回転数変化量と第1の許容値とを
比較し、エンジン回転数変化量が第1の許容値以上のと
き、始動時リーン制御中に燃焼状態の悪化や燃焼状態が
生じたと判断する。そして、この燃焼状態の悪化や燃焼
変動の発生によって始動時リーン制御を解除した後は、
エンジン回転数変化量と第2の許容値とを比較し、エン
ジン回転数変化量が第2の許容値以下のとき、燃焼状態
の悪化や燃焼変動が解消したと判断するので、上記請求
項11或いは請求項12記載の発明の効果に加え、気筒
毎の燃焼状態を表すパラメータとなるエンジン回転数変
化量に基づいて、始動時リーン制御による燃焼状態の悪
化や燃焼変動を判断し、また、始動時リーン制御の解除
後における燃焼状態の悪化や燃焼変動が解消したことを
判断するため、各気筒毎の燃焼状態に対応して始動時リ
ーン制御の解除、及び復帰をより的確に行うことがで
き、従って、制御精度をより向上することができる。
毎に算出したエンジン回転数変化量と第1の許容値とを
比較し、エンジン回転数変化量が第1の許容値以上のと
き、始動時リーン制御中に燃焼状態の悪化や燃焼状態が
生じたと判断する。そして、この燃焼状態の悪化や燃焼
変動の発生によって始動時リーン制御を解除した後は、
エンジン回転数変化量と第2の許容値とを比較し、エン
ジン回転数変化量が第2の許容値以下のとき、燃焼状態
の悪化や燃焼変動が解消したと判断するので、上記請求
項11或いは請求項12記載の発明の効果に加え、気筒
毎の燃焼状態を表すパラメータとなるエンジン回転数変
化量に基づいて、始動時リーン制御による燃焼状態の悪
化や燃焼変動を判断し、また、始動時リーン制御の解除
後における燃焼状態の悪化や燃焼変動が解消したことを
判断するため、各気筒毎の燃焼状態に対応して始動時リ
ーン制御の解除、及び復帰をより的確に行うことがで
き、従って、制御精度をより向上することができる。
【0327】請求項21記載の発明によれば、上記請求
項20記載に発明の効果に加え、上記第2の許容値を上
記第1の許容値より低い値に設定するので、エンジン回
転数変化量と第1の許容値との比較による始動時リーン
制御の解除と、エンジン回転数変化量と第2の許容値と
の比較による始動時リーン制御の復帰とに、ヒステリシ
スが設けられ、始動時リーン制御の解除と復帰との切換
えハンチングを防止することができ、制御性を向上する
ことができる。
項20記載に発明の効果に加え、上記第2の許容値を上
記第1の許容値より低い値に設定するので、エンジン回
転数変化量と第1の許容値との比較による始動時リーン
制御の解除と、エンジン回転数変化量と第2の許容値と
の比較による始動時リーン制御の復帰とに、ヒステリシ
スが設けられ、始動時リーン制御の解除と復帰との切換
えハンチングを防止することができ、制御性を向上する
ことができる。
【0328】請求項22記載の発明によれば、上記請求
項20或いは請求項21記載の発明の効果に加え、上記
第1及び第2の許容値をエンジン温度が低いほど低い値
に設定するので、エンジンの燃焼状態の悪化し易いエン
ジン低温時には、早期に始動時リーン制御を解除するこ
とができ、始動時リーン制御によるラフアイドルやエン
スト等を適切に防止することができる。また、エンジン
温度が高いときには、始動時リーン制御の解除或いは復
帰を行う第1、第2の許容値が相対的に高く設定される
ことで、始動時リーン制御の解除が最小限となり、ま
た、始動時リーン制御が解除されても早期に始動時リー
ン制御に復帰し、より有効に排気エミッションを改善す
ることができる。
項20或いは請求項21記載の発明の効果に加え、上記
第1及び第2の許容値をエンジン温度が低いほど低い値
に設定するので、エンジンの燃焼状態の悪化し易いエン
ジン低温時には、早期に始動時リーン制御を解除するこ
とができ、始動時リーン制御によるラフアイドルやエン
スト等を適切に防止することができる。また、エンジン
温度が高いときには、始動時リーン制御の解除或いは復
帰を行う第1、第2の許容値が相対的に高く設定される
ことで、始動時リーン制御の解除が最小限となり、ま
た、始動時リーン制御が解除されても早期に始動時リー
ン制御に復帰し、より有効に排気エミッションを改善す
ることができる。
【0329】請求項23記載の発明によれば、上記請求
項20ないし請求項22記載の発明の効果に加え、上記
第1及び第2の許容値を、エンジンと変速機とが接続状
態の時には解放状態時に対し低い値に設定するので、エ
ンジンと変速機との接続状態、解放状態によって相違す
るエンジン回転変動に対応して、始動時リーン制御を解
除或いは復帰するための第1、第2の許容値を的確に設
定することができ、エンジンと変速機との接続状態、解
放状態によって相違するエンジン回転変動に起因する始
動時リーン制御の解除、復帰の誤判定を防止することが
できる。
項20ないし請求項22記載の発明の効果に加え、上記
第1及び第2の許容値を、エンジンと変速機とが接続状
態の時には解放状態時に対し低い値に設定するので、エ
ンジンと変速機との接続状態、解放状態によって相違す
るエンジン回転変動に対応して、始動時リーン制御を解
除或いは復帰するための第1、第2の許容値を的確に設
定することができ、エンジンと変速機との接続状態、解
放状態によって相違するエンジン回転変動に起因する始
動時リーン制御の解除、復帰の誤判定を防止することが
できる。
【0330】請求項24記載の発明によれば、上記請求
項2或いは請求項12記載の発明の効果に加え、上記始
動時リーン係数の初期値をエンジン温度が高いほど大き
い値に設定するので、エンジン温度が高いほど、燃料蒸
発率が高く燃料減量が可能であり、これに対応して始動
時リーン係数が大きい値に設定され燃料減量率が増加さ
れ、始動時リーン制御時の燃料噴射量に対する最適減量
率を得ることができる。
項2或いは請求項12記載の発明の効果に加え、上記始
動時リーン係数の初期値をエンジン温度が高いほど大き
い値に設定するので、エンジン温度が高いほど、燃料蒸
発率が高く燃料減量が可能であり、これに対応して始動
時リーン係数が大きい値に設定され燃料減量率が増加さ
れ、始動時リーン制御時の燃料噴射量に対する最適減量
率を得ることができる。
【0331】請求項25記載の発明によれば、上記請求
項3或いは請求項13記載の発明の効果に加え、上記判
定開始時間を、エンジン温度が低いほど短い時間値に設
定するので、エンジン温度が低いほど、燃焼状態の悪化
や燃焼変動、すなわち回転変動によるエンジンの不安定
度合いが大きくなり、ラフアイドル、エンスト等の現象
を生じ、これに対応してエンジン温度が低いほど、エン
ジン回転数の低下判定開始時期が早められ、これによっ
て、より適切にラフアイドル、エンスト等を防止するこ
とができ、ドライバビリティの悪化を防止することがで
きる。
項3或いは請求項13記載の発明の効果に加え、上記判
定開始時間を、エンジン温度が低いほど短い時間値に設
定するので、エンジン温度が低いほど、燃焼状態の悪化
や燃焼変動、すなわち回転変動によるエンジンの不安定
度合いが大きくなり、ラフアイドル、エンスト等の現象
を生じ、これに対応してエンジン温度が低いほど、エン
ジン回転数の低下判定開始時期が早められ、これによっ
て、より適切にラフアイドル、エンスト等を防止するこ
とができ、ドライバビリティの悪化を防止することがで
きる。
【図1】本発明の基本構成図
【図2】本発明の実施の第1形態に係り、気筒判別/エ
ンジン回転数算出ルーチンのフローチャート
ンジン回転数算出ルーチンのフローチャート
【図3】同上、始動時リーン制御条件判別及び始動時リ
ーン係数設定ルーチンのフローチャート
ーン係数設定ルーチンのフローチャート
【図4】同上、始動時リーン制御条件判別及び始動時リ
ーン係数設定ルーチンのフローチャート(続き)
ーン係数設定ルーチンのフローチャート(続き)
【図5】同上、始動時リーン係数設定サブルーチンのフ
ローチャート
ローチャート
【図6】同上、リーンバーン制御条件判別ルーチンのフ
ローチャート
ローチャート
【図7】同上、目標空燃比補正係数設定ルーチンのフロ
ーチャート
ーチャート
【図8】同上、空燃比フィードバック補正係数設定ルー
チンのフローチャート
チンのフローチャート
【図9】同上、燃料噴射量設定ルーチンのフローチャー
ト
ト
【図10】同上、TGV制御ルーチンのフローチャート
【図11】同上、クランクパルス、カムパルス、及びエ
ンジン回転数状態を示すタイムチャート
ンジン回転数状態を示すタイムチャート
【図12】同上、自動変速機搭載車におけるシフトレン
ジと始動時リーン制御解除回転数との関係を示す図表
ジと始動時リーン制御解除回転数との関係を示す図表
【図13】同上、手動変速機搭載車におけるクラッチ状
態と始動時リーン制御解除回転数との関係を示す図表
態と始動時リーン制御解除回転数との関係を示す図表
【図14】同上、エンジン回転数、始動時リーン係数、
及び空燃比状態の関係を示すタイムチャート
及び空燃比状態の関係を示すタイムチャート
【図15】同上、始動時リーン係数の設定状態と空燃比
との関係を示すタイムチャート
との関係を示すタイムチャート
【図16】同上、領域判別マップの説明図
【図17】同上、空燃比状態と空燃比フィードバック補
正係数との関係を示すタイムチャート
正係数との関係を示すタイムチャート
【図18】同上、エンジンの全体概略図
【図19】同上、吸気系の要部詳細を示す説明図
【図20】同上、クランクロータとクランク角センサの
正面図
正面図
【図21】同上、カムロータとカム角センサの正面図
【図22】同上、電子制御系の回路構成図
【図23】本発明の実施の第2形態に係り、始動時リー
ン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ルーチンの要
部のフローチャート
ン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ルーチンの要
部のフローチャート
【図24】同上、エンジン回転数、始動時リーン係数、
及び空燃比状態の関係を示すタイムチャート
及び空燃比状態の関係を示すタイムチャート
【図25】本発明の実施の第3形態に係り、始動時リー
ン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ルーチンの要
部のフローチャート
ン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ルーチンの要
部のフローチャート
【図26】本発明の実施の第4形態に係り、始動時リー
ン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ルーチンの要
部のフローチャート
ン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ルーチンの要
部のフローチャート
【図27】本発明の実施の第5形態に係り、始動時リー
ン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ルーチンの要
部のフローチャート
ン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ルーチンの要
部のフローチャート
【図28】本発明の実施の第6形態に係り、始動時リー
ン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ルーチンの要
部のフローチャート
ン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ルーチンの要
部のフローチャート
【図29】本発明の実施の第7形態に係り、始動時リー
ン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ルーチンのフ
ローチャート
ン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ルーチンのフ
ローチャート
【図30】同上、始動時リーン制御条件判別及び始動時
リーン係数設定ルーチンのフローチャート(続き)
リーン係数設定ルーチンのフローチャート(続き)
【図31】同上、エンジン回転数判定に基づく始動時リ
ーン制御の解除と復帰との切換えの制御ハンチングを防
止するためのヒステリシスを示す説明図
ーン制御の解除と復帰との切換えの制御ハンチングを防
止するためのヒステリシスを示す説明図
【図32】本発明の実施の第8形態に係り、始動時リー
ン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ルーチンの要
部のフローチャート
ン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ルーチンの要
部のフローチャート
【図33】本発明の実施の第9形態に係り、始動時リー
ン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ルーチンの要
部のフローチャート
ン制御条件判別及び始動時リーン係数設定ルーチンの要
部のフローチャート
1 リーンバーンエンジン(エンジン) 12 インジェクタ 41 クランク角センサ 50 電子制御装置(判別手段、始動時リーン制御解除
手段、始動時リーン係数設定手段、燃料噴射量設定手
段、第1の判別手段、第2の判別手段、始動時リーン制
御復帰手段) LNTIME 始動時リーン制御終了時間(所定期間) NE エンジン回転数(エンジン回転状態量) KLBS 始動時リーン係数 Tp 基本燃料噴射パルス幅(基本燃料噴射量) Ti 燃料噴射パルス幅(燃料噴射量) TIMST エンジン始動後経過時間 TIMSTS 判定開始時間 NE1 始動時リーン制御解除回転数(設定回転数、第1
の設定回転数) TW 冷却水温度(エンジン温度) NEA エンジン回転数平均値 x1 設定値(所定割合、第1の割合) ΔNE エンジン回転数変化量 NK1 許容値、回転数低下判定値(第1の許容値) NE2 始動時リーン制御復帰回転数(第2の設定回転
数) x2 設定値(第2の割合) NK2 回転数上昇判定値(第2の許容値)
手段、始動時リーン係数設定手段、燃料噴射量設定手
段、第1の判別手段、第2の判別手段、始動時リーン制
御復帰手段) LNTIME 始動時リーン制御終了時間(所定期間) NE エンジン回転数(エンジン回転状態量) KLBS 始動時リーン係数 Tp 基本燃料噴射パルス幅(基本燃料噴射量) Ti 燃料噴射パルス幅(燃料噴射量) TIMST エンジン始動後経過時間 TIMSTS 判定開始時間 NE1 始動時リーン制御解除回転数(設定回転数、第1
の設定回転数) TW 冷却水温度(エンジン温度) NEA エンジン回転数平均値 x1 設定値(所定割合、第1の割合) ΔNE エンジン回転数変化量 NK1 許容値、回転数低下判定値(第1の許容値) NE2 始動時リーン制御復帰回転数(第2の設定回転
数) x2 設定値(第2の割合) NK2 回転数上昇判定値(第2の許容値)
Claims (25)
- 【請求項1】エンジン始動直後から触媒が活性化するま
での所定期間に亘り空燃比をリーンに制御する始動時リ
ーン制御を行うエンジンの空燃比制御装置において、 エンジン始動直後から所定期間に亘る始動時リーン制御
中のアイドル時に、エンジン回転数の低下を判断する判
別手段と、 エンジン回転数が低下したとき、始動時リーン制御を解
除する始動時リーン制御解除手段とを備えたことを特徴
とするエンジンの空燃比制御装置。 - 【請求項2】エンジン始動直後から触媒が活性化するま
での所定期間に亘り空燃比をリーンに制御する始動時リ
ーン制御を行うエンジンの空燃比制御装置において、 エンジン始動直後から所定期間に亘る始動時リーン制御
中のアイドル時に、エンジン回転数の低下を判断する判
別手段と、 燃料噴射量を減量補正するための始動時リーン係数を初
期値設定し、エンジン回転数が低下したとき、或いは上
記所定期間の経過後、上記始動時リーン補正係数を漸次
減少する始動時リーン係数設定手段と、 エンジン運転状態に基づき設定される基本燃料噴射量を
上記始動時リーン係数により補正して燃料噴射量を設定
する燃料噴射量設定手段とを備えたことを特徴とするエ
ンジンの空燃比制御装置。 - 【請求項3】上記判別手段は、エンジン始動後の経過時
間が判定開始時間を経過してから、或いはエンジン完爆
後、上記所定期間に達するまでの間、エンジン回転数の
低下を判断することを特徴とする請求項1或いは請求項
2記載のエンジンの空燃比制御装置。 - 【請求項4】上記判別手段は、エンジン回転数を設定回
転数と比較し、エンジン回転数が設定回転数より低下し
たとき、エンジン回転数の低下と判断することを特徴と
する請求項1ないし請求項3記載のエンジンの空燃比制
御装置。 - 【請求項5】上記設定回転数は、エンジン温度が低いほ
ど高い値に設定されることを特徴とする請求項4記載の
エンジンの空燃比制御装置。 - 【請求項6】上記設定回転数は、エンジンと変速機とが
接続状態の時は解放状態時に対し低い値に設定されるこ
とを特徴とする請求項4或いは請求項5記載ののエンジ
ンの空燃比制御装置。 - 【請求項7】上記判別手段は、所定周期毎にエンジン回
転数平均値を算出し、エンジン回転数が上記エンジン回
転数平均値に対し所定割合低下したとき、エンジン回転
数の低下と判断することを特徴とする請求項1ないし請
求項3記載のエンジンの空燃比制御装置。 - 【請求項8】上記判別手段は、所定周期毎にエンジン回
転数変化量を算出し、エンジン回転数変化量が許容値以
上のとき、エンジン回転数の低下と判断することを特徴
とする請求項1ないし請求項3記載のエンジンの空燃比
制御装置。 - 【請求項9】上記許容値は、エンジン温度が低いほど低
い値に設定されることを特徴とする請求項8記載のエン
ジンの空燃比制御装置。 - 【請求項10】上記許容値は、エンジンと変速機とが接
続状態の時は解放状態時に対し低い値に設定されること
を特徴とする請求項8或いは請求項9記載のエンジンの
空燃比制御装置。 - 【請求項11】エンジン始動直後から触媒が活性化する
までの所定期間に亘り空燃比をリーンに制御する始動時
リーン制御を行うエンジンの空燃比制御装置において、 エンジン始動直後から所定期間に亘る始動時リーン制御
中のアイドル時に、エンジン回転数の低下を判断する第
1の判別手段と、 エンジン回転数が低下したとき、始動時リーン制御を解
除する始動時リーン制御解除手段と、 上記始動時リーン制御の解除後であって上記所定期間に
達するまでの間、エンジン回転数の上昇を判断する第2
の判別手段と、 エンジン回転数が上昇したとき、始動時リーン制御に復
帰する始動時リーン制御復帰手段とを備えたことを特徴
とするエンジンの空燃比制御装置。 - 【請求項12】エンジン始動直後から触媒が活性化する
までの所定期間に亘り空燃比をリーンに制御する始動時
リーン制御を行うエンジンの空燃比制御装置において、 エンジン始動直後から所定期間に亘る始動時リーン制御
中のアイドル時に、エンジン回転数の低下を判断する第
1の判別手段と、 エンジン回転数の低下が判断された後、上記所定期間に
達するまでの間、エンジン回転数の上昇を判断する第2
の判別手段と、 燃料噴射量を減量補正するための始動時リーン係数を初
期値設定し、エンジン回転数が低下したとき、或いは上
記所定期間の経過後、上記始動時リーン補正係数を漸次
減少し、エンジン回転数が上昇したときには上記始動時
リーン係数を再び初期値設定する始動時リーン係数設定
手段と、 エンジン運転状態に基づいて設定される基本燃料噴射量
を上記始動時リーン係数により補正して燃料噴射量を設
定する燃料噴射量設定手段とを備えたことを特徴とする
エンジンの空燃比制御装置。 - 【請求項13】上記第1の判別手段は、エンジン始動後
の経過時間が判定開始時間を経過してから、或いはエン
ジン完爆後、上記所定期間に達するまでの間、エンジン
回転数の低下を判断することを特徴とする請求項11或
いは請求項12記載のエンジンの空燃比制御装置。 - 【請求項14】上記第1の判別手段は、エンジン回転数
を第1の設定回転数と比較し、エンジン回転数が上記第
1の設定回転数より低下したとき、エンジン回転数の低
下と判断し、上記第2の判別手段は、エンジン回転数を
第2の設定回転数と比較し、エンジン回転数が上記第2
の設定回転数より上昇したとき、エンジン回転数の上昇
と判断することを特徴とする請求項11或いは請求項1
2記載のエンジンの空燃比制御装置。 - 【請求項15】上記第2の設定回転数は上記第1の設定
回転数より高い値に設定されることを特徴とする請求項
14記載のエンジンの空燃比制御装置。 - 【請求項16】上記第1の設定回転数及び第2の設定回
転数は、エンジン温度が低いほど高い値に設定されるこ
とを特徴とする請求項14或いは請求項15記載のエン
ジンの空燃比制御装置。 - 【請求項17】上記第1の設定回転数及び第2の設定回
転数は、エンジンと変速機とが接続状態の時は解放状態
時に対し低い値に設定されることを特徴とする請求項1
4ないし請求項16記載のエンジンの空燃比制御装置。 - 【請求項18】上記第1の判別手段は、所定周期毎にエ
ンジン回転数平均値を算出し、エンジン回転数が上記エ
ンジン回転数平均値に対し第1の割合より低下したと
き、エンジン回転数の低下と判断し、上記第2の判別手
段は、エンジン回転数が上記エンジン回転数平均値に対
し第2の割合より上昇したとき、エンジン回転数の上昇
と判断することを特徴とする請求項11或いは請求項1
2記載のエンジンの空燃比制御装置。 - 【請求項19】上記第2の割合は上記第1の割合より高
い値に設定されることを特徴とする請求項18記載のエ
ンジンの空燃比制御装置。 - 【請求項20】上記第1の判別手段は、所定周期毎にエ
ンジン回転数変化量を算出し、エンジン回転数変化量が
第1の許容値以上のとき、エンジン回転数の低下と判断
し、上記第2の判別手段は、上記エンジン回転数変化量
が第2の許容値以下のときエンジン回転数の上昇と判断
することを特徴とする請求項11或いは請求項12記載
のエンジンの空燃比制御装置。 - 【請求項21】上記第2の許容値は上記第1の許容値よ
り低い値に設定されることを特徴とする請求項20記載
のエンジンの空燃比制御装置。 - 【請求項22】上記第1及び第2の許容値は、エンジン
温度が低いほど低い値に設定されることを特徴とする請
求項20或いは請求項21記載のエンジンの空燃比制御
装置。 - 【請求項23】上記第1及び第2の許容値は、エンジン
と変速機とが接続状態の時は解放状態時に対し低い値に
設定されることを特徴とする請求項20ないし請求項2
2記載のエンジンの空燃比制御装置。 - 【請求項24】上記始動時リーン係数設定手段は、上記
始動時リーン係数の初期値をエンジン温度が高いほど大
きい値に設定することを特徴とする請求項2或いは請求
項12記載のエンジンの空燃比制御装置。 - 【請求項25】上記判定開始時間は、エンジン温度が低
いほど短い時間値に設定されることを特徴とする請求項
3或いは請求項13記載のエンジンの空燃比制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8341735A JPH10184421A (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | エンジンの空燃比制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8341735A JPH10184421A (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | エンジンの空燃比制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10184421A true JPH10184421A (ja) | 1998-07-14 |
Family
ID=18348376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8341735A Pending JPH10184421A (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | エンジンの空燃比制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10184421A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7464541B2 (en) | 2004-06-09 | 2008-12-16 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control device of internal combustion engine |
US8423227B2 (en) | 2007-03-01 | 2013-04-16 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Monitoring apparatus and method |
JP2013113262A (ja) * | 2011-11-30 | 2013-06-10 | Suzuki Motor Corp | 船外機用内燃機関の空燃比制御装置、空燃比制御方法およびプログラム |
JP2019100227A (ja) * | 2017-11-30 | 2019-06-24 | ダイハツ工業株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
-
1996
- 1996-12-20 JP JP8341735A patent/JPH10184421A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7464541B2 (en) | 2004-06-09 | 2008-12-16 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control device of internal combustion engine |
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US9347391B2 (en) | 2011-11-30 | 2016-05-24 | Suzuki Motor Corporation | Air-fuel ratio control device for internal combustion engine for outboard motor, air-fuel ratio control method, and program product |
JP2019100227A (ja) * | 2017-11-30 | 2019-06-24 | ダイハツ工業株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
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