JPH10181912A - 給紙装置 - Google Patents
給紙装置Info
- Publication number
- JPH10181912A JPH10181912A JP8346018A JP34601896A JPH10181912A JP H10181912 A JPH10181912 A JP H10181912A JP 8346018 A JP8346018 A JP 8346018A JP 34601896 A JP34601896 A JP 34601896A JP H10181912 A JPH10181912 A JP H10181912A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- friction
- sheet
- cut sheet
- friction member
- cut
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000003068 static effect Effects 0.000 claims abstract description 5
- 229920002803 thermoplastic polyurethane Polymers 0.000 claims description 16
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 claims description 9
- 238000000576 coating method Methods 0.000 claims description 9
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 27
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 2
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 229920006289 polycarbonate film Polymers 0.000 description 2
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 2
- 229920002943 EPDM rubber Polymers 0.000 description 1
- 241001272720 Medialuna californiensis Species 0.000 description 1
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 description 1
- 230000001747 exhibiting effect Effects 0.000 description 1
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 1
- 230000035553 feeding performance Effects 0.000 description 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 229920005749 polyurethane resin Polymers 0.000 description 1
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920001187 thermosetting polymer Polymers 0.000 description 1
Landscapes
- Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 給紙装置で、カットシートの種類の違いにか
かわらず1枚ずつ確実に分離し安定して給紙できるよう
にすることを目的とする。 【解決手段】 積載されたカットシート11の給紙ロー
ラ31による繰り出し経路に延びる摩擦部材の摩擦面が
一般の上質紙との静摩擦係数を1.0〜1.5に設定さ
れ、前記繰り出されるカットシート11の先端部と当接
して押し退けられるときの摩擦接触を十分なものとなる
ようにして、カットシート11を1枚ずつに確実に分離
できるようにすることにより、上記の目的を達成する。
かわらず1枚ずつ確実に分離し安定して給紙できるよう
にすることを目的とする。 【解決手段】 積載されたカットシート11の給紙ロー
ラ31による繰り出し経路に延びる摩擦部材の摩擦面が
一般の上質紙との静摩擦係数を1.0〜1.5に設定さ
れ、前記繰り出されるカットシート11の先端部と当接
して押し退けられるときの摩擦接触を十分なものとなる
ようにして、カットシート11を1枚ずつに確実に分離
できるようにすることにより、上記の目的を達成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積載されたカット
シートをこれの一面側から接する給紙ローラによって順
次に繰り出し給紙する給紙装置に関し、特に、カットシ
ートの繰り出し経路に延びる片持ちの摩擦部材が繰り出
されるカットシートの先端部と当接して押し退けられる
ときの摩擦接触によりそのカットシートを1枚ずつに分
離し、重送を防止するようにした給紙装置に関するもの
で、複写機、プリンタ、ファクシミリ等での記録シート
や原稿の給紙、画像読取り装置の原稿の給紙、その他積
載された複数のカットシートを1枚ずつ繰り出して使用
する各種の場合に用いられる。
シートをこれの一面側から接する給紙ローラによって順
次に繰り出し給紙する給紙装置に関し、特に、カットシ
ートの繰り出し経路に延びる片持ちの摩擦部材が繰り出
されるカットシートの先端部と当接して押し退けられる
ときの摩擦接触によりそのカットシートを1枚ずつに分
離し、重送を防止するようにした給紙装置に関するもの
で、複写機、プリンタ、ファクシミリ等での記録シート
や原稿の給紙、画像読取り装置の原稿の給紙、その他積
載された複数のカットシートを1枚ずつ繰り出して使用
する各種の場合に用いられる。
【0002】
【従来の技術】特開平7−196186号公報はそのよ
うな給紙装置を開示している。この従来装置は、図11
に示すように給紙トレーaに積載されたカットシートb
の給紙ローラcによる繰り出し経路に下方から延び、下
端を軸dにより枢支されて起伏する摩擦部材eを備え、
これが給紙ローラcが一回転される都度繰り出されるカ
ットシートbの先端部の全幅と当接して復元ばねfの付
勢に抗し図11に仮想線で示すように押し退けらるとき
の摩擦接触によりその繰り出されるカットシートbを1
枚ずつに分離し、重送なく1枚ずつ給紙できるようにす
る。
うな給紙装置を開示している。この従来装置は、図11
に示すように給紙トレーaに積載されたカットシートb
の給紙ローラcによる繰り出し経路に下方から延び、下
端を軸dにより枢支されて起伏する摩擦部材eを備え、
これが給紙ローラcが一回転される都度繰り出されるカ
ットシートbの先端部の全幅と当接して復元ばねfの付
勢に抗し図11に仮想線で示すように押し退けらるとき
の摩擦接触によりその繰り出されるカットシートbを1
枚ずつに分離し、重送なく1枚ずつ給紙できるようにす
る。
【0003】摩擦部材eは特に前記摩擦による分離が確
実なように、摩擦部材eの摩擦面とカットシートbの最
上面とのなす角度αが85度〜55度の範囲に設定され
ている。
実なように、摩擦部材eの摩擦面とカットシートbの最
上面とのなす角度αが85度〜55度の範囲に設定され
ている。
【0004】上記公報は、弾性シートよりなる摩擦部材
を、前記と同じ角度条件にて下端を固定して設けたもの
も開示している。
を、前記と同じ角度条件にて下端を固定して設けたもの
も開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な摩擦部材によるカットシートの分離には微妙な調整が
要る。本発明者等の実験によれば、カットシートが摩擦
部材を押し退けながら進行するとき、摩擦部材によって
残留変形を受けないようにするには、摩擦部材の初期位
置への復元力を弱くする方がよく、カットシートを確実
に分離するには復元力を強くして双方間の摩擦力が大き
くなるようにする方がよい。これらは相容れないもので
ありバランス良く設定するのは難しい。しかも、カット
シートは紙質や厚さによって、曲がり易さ、つまり腰の
強さが違うので、同一の摩擦部材から受ける摩擦抵抗に
差があり分離性能にも差が出る。
な摩擦部材によるカットシートの分離には微妙な調整が
要る。本発明者等の実験によれば、カットシートが摩擦
部材を押し退けながら進行するとき、摩擦部材によって
残留変形を受けないようにするには、摩擦部材の初期位
置への復元力を弱くする方がよく、カットシートを確実
に分離するには復元力を強くして双方間の摩擦力が大き
くなるようにする方がよい。これらは相容れないもので
ありバランス良く設定するのは難しい。しかも、カット
シートは紙質や厚さによって、曲がり易さ、つまり腰の
強さが違うので、同一の摩擦部材から受ける摩擦抵抗に
差があり分離性能にも差が出る。
【0006】上記公報に開示の摩擦部材eは、給紙ロー
ラcがカットシートbに接してこれを繰り出すニップ位
置から比較的離れた給紙方向下流位置に配置されてい
て、給紙ローラcにより繰り出されて摩擦部材eと当接
しこれとの摩擦接触によって座屈を起こしながら分離さ
れるカットシートbは、給紙ローラcのニップ部と摩擦
部材との間で大きな変形自由度を与えられるので、摩擦
部材eを押し退けながら通過するとき、摩擦部材eが傾
倒して行くのに伴い摩擦部材eから逃げやすくなり、ど
のような厚さのカットシートbでも残留変形を受けにく
い。
ラcがカットシートbに接してこれを繰り出すニップ位
置から比較的離れた給紙方向下流位置に配置されてい
て、給紙ローラcにより繰り出されて摩擦部材eと当接
しこれとの摩擦接触によって座屈を起こしながら分離さ
れるカットシートbは、給紙ローラcのニップ部と摩擦
部材との間で大きな変形自由度を与えられるので、摩擦
部材eを押し退けながら通過するとき、摩擦部材eが傾
倒して行くのに伴い摩擦部材eから逃げやすくなり、ど
のような厚さのカットシートbでも残留変形を受けにく
い。
【0007】しかし、このような従来装置ではカットシ
ートbの分離性能が不安定で、ときとして重送が生じ
る。従来装置の摩擦部材eは、カットシートbの摩擦接
触方向に均一な摩擦面を持つだけであるため、カットシ
ートbの先端部は摩擦部材eを押し退けながらその先端
部に近づくほど、滑りやすい接触角度になり摩擦面に設
定された程度の摩擦状態を下回ってしまい、カットシー
トbが十分に分離されないうちに摩擦部材eに対して滑
り重送状態で抜けることがある。前記角度の設定はこれ
を幾分抑制するが不十分であり、紙質や薄いと云ったこ
とのために腰の弱いカットシートbでは特に重送が生じ
やすい。
ートbの分離性能が不安定で、ときとして重送が生じ
る。従来装置の摩擦部材eは、カットシートbの摩擦接
触方向に均一な摩擦面を持つだけであるため、カットシ
ートbの先端部は摩擦部材eを押し退けながらその先端
部に近づくほど、滑りやすい接触角度になり摩擦面に設
定された程度の摩擦状態を下回ってしまい、カットシー
トbが十分に分離されないうちに摩擦部材eに対して滑
り重送状態で抜けることがある。前記角度の設定はこれ
を幾分抑制するが不十分であり、紙質や薄いと云ったこ
とのために腰の弱いカットシートbでは特に重送が生じ
やすい。
【0008】本発明の目的は、カットシートの種類の違
いにかかわらず1枚ずつ確実に分離し安定して給紙する
ことができる給紙装置を提供することにある。
いにかかわらず1枚ずつ確実に分離し安定して給紙する
ことができる給紙装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明の給紙装置は、積載されたカットシ
ートにその一面側から接して順次に繰り出し給紙する給
紙ローラと、積載されたカットシートの他面側からカッ
トシートの繰り出し経路に延び繰り出されるカットシー
トの先端部と当接して押し退けられるときの摩擦接触に
よりそのカットシートを1枚ずつに分離する片持ちの摩
擦部材を備え、摩擦部材の摩擦面の一般の上質紙との静
摩擦係数を1.0〜1.5に設定したことを特徴とする
ものである。
に、請求項1の発明の給紙装置は、積載されたカットシ
ートにその一面側から接して順次に繰り出し給紙する給
紙ローラと、積載されたカットシートの他面側からカッ
トシートの繰り出し経路に延び繰り出されるカットシー
トの先端部と当接して押し退けられるときの摩擦接触に
よりそのカットシートを1枚ずつに分離する片持ちの摩
擦部材を備え、摩擦部材の摩擦面の一般の上質紙との静
摩擦係数を1.0〜1.5に設定したことを特徴とする
ものである。
【0010】このような構成では、給紙ローラによって
繰り出されるカットシートの先端部が摩擦部材に当接し
てこれを押し退けながら進行するのに、カットシートの
先端部が摩擦部材の先端側に移行するのに伴い、摩擦部
材の摩擦面との接触角度が順次小さくなっていくが、摩
擦面が一般の上質紙に対する静摩擦を1.0〜1.5に
設定されていることにより、カットシートの先端部が摩
擦部材の先端たから外れるまで、十分な接触摩擦を与え
られるので、カットシートの種類にかかわらず1枚ずつ
に確実に分離し安定して給紙することができる。
繰り出されるカットシートの先端部が摩擦部材に当接し
てこれを押し退けながら進行するのに、カットシートの
先端部が摩擦部材の先端側に移行するのに伴い、摩擦部
材の摩擦面との接触角度が順次小さくなっていくが、摩
擦面が一般の上質紙に対する静摩擦を1.0〜1.5に
設定されていることにより、カットシートの先端部が摩
擦部材の先端たから外れるまで、十分な接触摩擦を与え
られるので、カットシートの種類にかかわらず1枚ずつ
に確実に分離し安定して給紙することができる。
【0011】摩擦面はウレタン樹脂をコートして形成す
るのが好適であり、シルク印刷によって簡易にコートす
ることができる。
るのが好適であり、シルク印刷によって簡易にコートす
ることができる。
【0012】ウレタン樹脂のコート部の非コート部との
面積比が、摩擦部材のカットシートとの摩擦接触方向に
変化するものであると、カットシートの先端部が摩擦部
材の基部側から先端側に移行するときの位置ごとに満足
すべき摩擦係数を設定することができ、各種のカットシ
ートに対する分離特性がさらに向上する。
面積比が、摩擦部材のカットシートとの摩擦接触方向に
変化するものであると、カットシートの先端部が摩擦部
材の基部側から先端側に移行するときの位置ごとに満足
すべき摩擦係数を設定することができ、各種のカットシ
ートに対する分離特性がさらに向上する。
【0013】この場合、ウレタン樹脂のコート部の面積
比は、摩擦部材の先端の側ほど大きくなるように設定す
るのが、摩擦部材先端部まで十分な分離機能を発揮させ
る上で好適であり、ウレタン樹脂のコート部をV字形ま
たは逆V字形をなしてカットシートとの摩擦接触方向に
密度や太さの変化を持って並ぶ縞模様に形成して上記条
件を達成するようにすると、コート部の面積比を左右対
称な状態にて連続して変化させやすく、摩擦部材の基部
側から先端にかけてカットシートの効果的な分離を左右
バランスよく連続的に進めることができ、分離特性がさ
らに向上する。
比は、摩擦部材の先端の側ほど大きくなるように設定す
るのが、摩擦部材先端部まで十分な分離機能を発揮させ
る上で好適であり、ウレタン樹脂のコート部をV字形ま
たは逆V字形をなしてカットシートとの摩擦接触方向に
密度や太さの変化を持って並ぶ縞模様に形成して上記条
件を達成するようにすると、コート部の面積比を左右対
称な状態にて連続して変化させやすく、摩擦部材の基部
側から先端にかけてカットシートの効果的な分離を左右
バランスよく連続的に進めることができ、分離特性がさ
らに向上する。
【0014】摩擦部材が弾性シートからなり、摩擦面の
摩擦係数が異なる第1、第2の摩擦部材を備え、第2の
摩擦部材は第1の摩擦部材と面一状態で横に並ぶか前面
基部側から途中部分に重なるように設けられていると、
摩擦面が所定の異なる摩擦係数に設定された第1、第2
の摩擦部材が、カットシートの先端部と接触する摩擦面
を、左右方向またはカットシートとの摩擦接触方向で分
担し合い、カットシートの先端部が摩擦部材の基部側か
ら先端に移行するときの各位置に応じて必要な摩擦係数
を複合的に満足することができ、各種カットシートの分
離に対応しやすい。
摩擦係数が異なる第1、第2の摩擦部材を備え、第2の
摩擦部材は第1の摩擦部材と面一状態で横に並ぶか前面
基部側から途中部分に重なるように設けられていると、
摩擦面が所定の異なる摩擦係数に設定された第1、第2
の摩擦部材が、カットシートの先端部と接触する摩擦面
を、左右方向またはカットシートとの摩擦接触方向で分
担し合い、カットシートの先端部が摩擦部材の基部側か
ら先端に移行するときの各位置に応じて必要な摩擦係数
を複合的に満足することができ、各種カットシートの分
離に対応しやすい。
【0015】第2の摩擦部材がカットシートとの摩擦接
触方向に位置調整できるように設けられていると、この
位置調整によって、第1の摩擦部材とによる複合的な摩
擦係数の設定を種々に変化させることができ、各種カッ
トシートの分離にささに対応しやすく便利である。
触方向に位置調整できるように設けられていると、この
位置調整によって、第1の摩擦部材とによる複合的な摩
擦係数の設定を種々に変化させることができ、各種カッ
トシートの分離にささに対応しやすく便利である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付の図を参照して本発明
の給紙装置の幾つかの実施の形態について説明する。
の給紙装置の幾つかの実施の形態について説明する。
【0017】(実施の形態1)本実施の形態1は図1〜
図4に示してあり、図4に示すような複写機で記録シー
トを給紙する給紙装置1の場合を例示している。複写機
はデジタル方式のものを示してあり、プラテンガラス上
に手置きされ、あるいは図示しない原稿給紙装置によっ
て自動的に送られた原稿を走査光学系2により走査す
る。この走査した画像は画像読取り部3のイメージセン
サ4に結像して電気的な画像信号に変換する。この画像
信号はプリントヘッド5に送られ、プリントヘッド5は
画像信号により変調したレーザ光6を感光体ドラム7に
向け出射し画像露光を行う。
図4に示してあり、図4に示すような複写機で記録シー
トを給紙する給紙装置1の場合を例示している。複写機
はデジタル方式のものを示してあり、プラテンガラス上
に手置きされ、あるいは図示しない原稿給紙装置によっ
て自動的に送られた原稿を走査光学系2により走査す
る。この走査した画像は画像読取り部3のイメージセン
サ4に結像して電気的な画像信号に変換する。この画像
信号はプリントヘッド5に送られ、プリントヘッド5は
画像信号により変調したレーザ光6を感光体ドラム7に
向け出射し画像露光を行う。
【0018】感光体ドラム7は複写機本体10のほぼ中
央に位置し、前記画像露光のために帯電ブラシ8により
表面を一様に帯電される。感光体ドラム7の帯電後の表
面に前記画像露光によって形成される静電潜像は現像器
9によってトナー現像されて顕像となる。この顕像は前
記給紙装置1などから送られてくるカットシート11に
対し転写ローラ12等によって転写される。転写後のカ
ットシート11は定着器13に送られて定着処理を受
け、その後直接あるいは排紙ローラ14によって排紙ト
レイ15に排出される。
央に位置し、前記画像露光のために帯電ブラシ8により
表面を一様に帯電される。感光体ドラム7の帯電後の表
面に前記画像露光によって形成される静電潜像は現像器
9によってトナー現像されて顕像となる。この顕像は前
記給紙装置1などから送られてくるカットシート11に
対し転写ローラ12等によって転写される。転写後のカ
ットシート11は定着器13に送られて定着処理を受
け、その後直接あるいは排紙ローラ14によって排紙ト
レイ15に排出される。
【0019】複写機本体10内にはその底部等に定型
の、あるいは常用のカットシート11を給紙する給紙装
置16が設けられている。この給紙装置16は出し入れ
できる給紙カセット17と、装着された給紙カセット1
7内のカットシート11を繰り出し給紙する複写機本体
10内の給紙ローラ18とで構成されている。前記給紙
装置1はいわゆる手差し給紙部として用いられるものの
場合を示してあり、複写機本体10の側面から張り出す
ように設けられている。これにより、複写機本体10内
に用意されていない紙質やサイズのカットシート11を
必要の都度複数枚積載し、あるいは1枚を載置して給紙
できるようにする。
の、あるいは常用のカットシート11を給紙する給紙装
置16が設けられている。この給紙装置16は出し入れ
できる給紙カセット17と、装着された給紙カセット1
7内のカットシート11を繰り出し給紙する複写機本体
10内の給紙ローラ18とで構成されている。前記給紙
装置1はいわゆる手差し給紙部として用いられるものの
場合を示してあり、複写機本体10の側面から張り出す
ように設けられている。これにより、複写機本体10内
に用意されていない紙質やサイズのカットシート11を
必要の都度複数枚積載し、あるいは1枚を載置して給紙
できるようにする。
【0020】給紙装置1は用いられるカットシート11
のサイズの違いに対応するのに、図3に示すように給紙
トレイ21に設けられる左右のサイドガイド22をカッ
トシート11の幅に合わせて位置調節できるものとして
ある。左右のサイドガイド22は給紙トレイ21内に設
けられた連動ギア23により連動し、どのようなサイズ
のカットシート11でも同じ位置に中央を合わせるいわ
ゆる中央合わせ方式の位置決めをして給紙する。
のサイズの違いに対応するのに、図3に示すように給紙
トレイ21に設けられる左右のサイドガイド22をカッ
トシート11の幅に合わせて位置調節できるものとして
ある。左右のサイドガイド22は給紙トレイ21内に設
けられた連動ギア23により連動し、どのようなサイズ
のカットシート11でも同じ位置に中央を合わせるいわ
ゆる中央合わせ方式の位置決めをして給紙する。
【0021】このような手差しの給紙装置1は葉書や、
紙以外の例えばオーバヘッドプロジェクタ用の樹脂製シ
ートと云ったもの、あるいは普通紙よりも薄い紙質のも
のなど種々なカットシート11が用いられることが多
い。場合によっては予期しない種類のカットシート11
が使用されることもある。
紙以外の例えばオーバヘッドプロジェクタ用の樹脂製シ
ートと云ったもの、あるいは普通紙よりも薄い紙質のも
のなど種々なカットシート11が用いられることが多
い。場合によっては予期しない種類のカットシート11
が使用されることもある。
【0022】給紙装置1は使用頻度の少ない付帯装置で
あることもあり、小型で簡易な給紙機構が望まれる反
面、各種のカットシート11に対応できる給紙性能が要
求される。本実施の形態1では図1〜図3に示すように
この給紙装置1を、上記従来のように、給紙ローラ31
によって繰り出されるカットシート11に押し退けられ
ながらそのときの摩擦接触によって、最表面のカットシ
ート11に重送されようとする次位以下のカットシート
11の進行を妨げる摩擦部材33を用いた簡易捌き方式
のものとし、しかも、各種のカットシート11にも安定
した給紙性能を発揮できるようにしている。もっとも、
本発明の給紙装置は複写機の常用の給紙装置としても同
様に適用できるし、原稿を自動的に給送するのにも適用
できる。また、複写機以外のものにも適用できるのは上
述の通りである。
あることもあり、小型で簡易な給紙機構が望まれる反
面、各種のカットシート11に対応できる給紙性能が要
求される。本実施の形態1では図1〜図3に示すように
この給紙装置1を、上記従来のように、給紙ローラ31
によって繰り出されるカットシート11に押し退けられ
ながらそのときの摩擦接触によって、最表面のカットシ
ート11に重送されようとする次位以下のカットシート
11の進行を妨げる摩擦部材33を用いた簡易捌き方式
のものとし、しかも、各種のカットシート11にも安定
した給紙性能を発揮できるようにしている。もっとも、
本発明の給紙装置は複写機の常用の給紙装置としても同
様に適用できるし、原稿を自動的に給送するのにも適用
できる。また、複写機以外のものにも適用できるのは上
述の通りである。
【0023】給紙装置1の給紙ローラ31は複写機本体
10の側に設けられている。給紙装置1の給紙トレイ2
1は前記給紙装置16から給紙されるカットシート11
を受け入れて感光体ドラム7の側に向かわせる通紙経路
34の外側ガイド35を持ったベース36から側方やや
斜め上に延び、ベース36は図示しない側方にて複写機
本体10にヒンジ連結され、このヒンジ連結部を中心に
した給紙トレイ21と一体の回動により前記通紙経路3
4をジャム処理等のために開閉できる。
10の側に設けられている。給紙装置1の給紙トレイ2
1は前記給紙装置16から給紙されるカットシート11
を受け入れて感光体ドラム7の側に向かわせる通紙経路
34の外側ガイド35を持ったベース36から側方やや
斜め上に延び、ベース36は図示しない側方にて複写機
本体10にヒンジ連結され、このヒンジ連結部を中心に
した給紙トレイ21と一体の回動により前記通紙経路3
4をジャム処理等のために開閉できる。
【0024】給紙トレイ21は軸24によって後端部が
枢支され、ばね25によって上向きに付勢された押上げ
板26を持ち、この押上げ板26によって給紙トレイ2
1に積載されるカットシート11を給紙ローラ31に圧
接させ、給紙ローラ31が回転することにより最表面、
本実施の形態1では最上面のカットシート11を繰り出
し給紙できるようにする。給紙ローラ31は表面が例え
ばEPDM等のゴム製として適当な摩擦力を得ている。
しかし、これに限ることはない。
枢支され、ばね25によって上向きに付勢された押上げ
板26を持ち、この押上げ板26によって給紙トレイ2
1に積載されるカットシート11を給紙ローラ31に圧
接させ、給紙ローラ31が回転することにより最表面、
本実施の形態1では最上面のカットシート11を繰り出
し給紙できるようにする。給紙ローラ31は表面が例え
ばEPDM等のゴム製として適当な摩擦力を得ている。
しかし、これに限ることはない。
【0025】また、給紙ローラ31はほぼ半月形状であ
り、非給紙時にはその切欠き部がカットシート11と対
向し、給紙時は一回転されて切欠きのない外周部がカッ
トシート11に接することによりカットシート11を送
り出す。また、非給紙時は給紙ローラ31と同期回転す
るカム31bが押上げ板26のカムフォロア26aに当
接して押上げ板26をばね25に抗して押し下げ、給紙
トレイ21上のカットシート11を給紙ローラ31から
大きく離して、非給紙時に限って給紙トレイ21の所定
位置、つまり摩擦部材33に当接するまでカットシート
11を手差により楽に積載し、あるいは引き出せるよう
にしてある。
り、非給紙時にはその切欠き部がカットシート11と対
向し、給紙時は一回転されて切欠きのない外周部がカッ
トシート11に接することによりカットシート11を送
り出す。また、非給紙時は給紙ローラ31と同期回転す
るカム31bが押上げ板26のカムフォロア26aに当
接して押上げ板26をばね25に抗して押し下げ、給紙
トレイ21上のカットシート11を給紙ローラ31から
大きく離して、非給紙時に限って給紙トレイ21の所定
位置、つまり摩擦部材33に当接するまでカットシート
11を手差により楽に積載し、あるいは引き出せるよう
にしてある。
【0026】給紙時に給紙ローラ31が回転を始める
と、切欠き部がカットシート11と対向しなくなるのと
同時かやや遅れてカム31bがカムフォロア26aから
外れるので、押上げ板26はフリーとなりばね25の付
勢によりカットシート11を回転され始めた給紙ローラ
31の外径面に圧接させ給紙が行われるようにする。
と、切欠き部がカットシート11と対向しなくなるのと
同時かやや遅れてカム31bがカムフォロア26aから
外れるので、押上げ板26はフリーとなりばね25の付
勢によりカットシート11を回転され始めた給紙ローラ
31の外径面に圧接させ給紙が行われるようにする。
【0027】本実施の形態1の摩擦部材33は弾性シー
ト材よりなり、カットシート11が給紙ローラ31によ
って繰り出されてくると弾性的に撓み変形して押し退け
られ、そのときの摩擦接触にてカットシート11を1枚
ずつに分離するもので、給紙ローラ31が積載されたカ
ットシート11の最上面から接して繰り出し給紙するい
わゆる上出し方式であるのに対応して、積載されたカッ
トシート11の最下面側からカットシート11の繰り出
し経路30に延びるようにしてある。
ト材よりなり、カットシート11が給紙ローラ31によ
って繰り出されてくると弾性的に撓み変形して押し退け
られ、そのときの摩擦接触にてカットシート11を1枚
ずつに分離するもので、給紙ローラ31が積載されたカ
ットシート11の最上面から接して繰り出し給紙するい
わゆる上出し方式であるのに対応して、積載されたカッ
トシート11の最下面側からカットシート11の繰り出
し経路30に延びるようにしてある。
【0028】ここで、このような摩擦部材33による捌
きのメカニズムにつき考察する。実際の捌きのメカニズ
ムは、片持ちされた摩擦部材33がカットシート11に
よって押し退けられる動きと、カットシート11の部分
的な座屈との組み合わせとなる。これを説明の簡単のた
めに原理的かつ定性的に以下述べる。
きのメカニズムにつき考察する。実際の捌きのメカニズ
ムは、片持ちされた摩擦部材33がカットシート11に
よって押し退けられる動きと、カットシート11の部分
的な座屈との組み合わせとなる。これを説明の簡単のた
めに原理的かつ定性的に以下述べる。
【0029】いま、図5の(a)に示すように、力Fで
進もうとするカットシート11が摩擦部材33の摩擦面
33aで摩擦力を受けてつりあっている条件を考える。
摩擦部材33の摩擦面33aのカットシート11に対す
る摩擦係数をμB 、当接角度θ(ここでは固定値)とす
ると、 Fcosθ=μB ・Fsinθ……(1) のとき、つりあうから、 μB ・tanθ<1(カットシート11は進行する。)……(2) μB ・tanθ≧1(カットシート11は停止する。)……(3) なる関係が成立する。適当な摩擦係数μB の範囲でカッ
トシート11が滑って進行する当接角度θの臨界値を図
6の(b)に示す。
進もうとするカットシート11が摩擦部材33の摩擦面
33aで摩擦力を受けてつりあっている条件を考える。
摩擦部材33の摩擦面33aのカットシート11に対す
る摩擦係数をμB 、当接角度θ(ここでは固定値)とす
ると、 Fcosθ=μB ・Fsinθ……(1) のとき、つりあうから、 μB ・tanθ<1(カットシート11は進行する。)……(2) μB ・tanθ≧1(カットシート11は停止する。)……(3) なる関係が成立する。適当な摩擦係数μB の範囲でカッ
トシート11が滑って進行する当接角度θの臨界値を図
6の(b)に示す。
【0030】原理的には、上記(2)、(3)式より、
カットシート11の進行の可否は力Fによらず、摩擦係
数μB と当接角θのみで決定されることが分かる。した
がって、摩擦係数μB が不変とすると、カットシート1
1を捌くためには最表面のカットシート11と次位以下
のカットシート11との摩擦面33aに対する当接角度
θに差をつけることが必要である。すなわち、摩擦部材
33で捌くことの意味は、最表面のカットシート11の
みの当接角度θをカットシート11の停止域から進行域
へと追いやることである。
カットシート11の進行の可否は力Fによらず、摩擦係
数μB と当接角θのみで決定されることが分かる。した
がって、摩擦係数μB が不変とすると、カットシート1
1を捌くためには最表面のカットシート11と次位以下
のカットシート11との摩擦面33aに対する当接角度
θに差をつけることが必要である。すなわち、摩擦部材
33で捌くことの意味は、最表面のカットシート11の
みの当接角度θをカットシート11の停止域から進行域
へと追いやることである。
【0031】しかし、通常、カットシート11の最表面
のものと次位以下のものとは非常に接近し、密着に近い
状態にあるため、最表面のものと次位以下のものとの当
接角度θの差はほとんどないと考えられる。
のものと次位以下のものとは非常に接近し、密着に近い
状態にあるため、最表面のものと次位以下のものとの当
接角度θの差はほとんどないと考えられる。
【0032】これを摩擦部材33は給紙ローラ31によ
り繰り出されるカットシート11により押し退けられな
がらその時の摩擦接触により、図2の(b)に示すよう
に最表面のカットシート11を次位以下のカットシート
11よりも大きく座屈させて、最表面のカットシート1
1の当接角度θが次位以下のカットシート11の当接角
度θよりも格段に小さくなるように働いて、カットシー
ト11を1枚ずつに分離し、最表面のカットシート11
のみが通過し、次位以下のカットシート11は停止する
ように捌き重送を防止する。
り繰り出されるカットシート11により押し退けられな
がらその時の摩擦接触により、図2の(b)に示すよう
に最表面のカットシート11を次位以下のカットシート
11よりも大きく座屈させて、最表面のカットシート1
1の当接角度θが次位以下のカットシート11の当接角
度θよりも格段に小さくなるように働いて、カットシー
ト11を1枚ずつに分離し、最表面のカットシート11
のみが通過し、次位以下のカットシート11は停止する
ように捌き重送を防止する。
【0033】しかし、実際には、カットシートは紙質や
厚さによって曲がり易さ、つまり腰の強さが違うのに対
応し、しかも、給紙ローラ31によって繰り出されるカ
ットシート11が摩擦部材33によって残留変形を受け
ず、かつ確実に分離され捌けるようにするのは困難であ
る。
厚さによって曲がり易さ、つまり腰の強さが違うのに対
応し、しかも、給紙ローラ31によって繰り出されるカ
ットシート11が摩擦部材33によって残留変形を受け
ず、かつ確実に分離され捌けるようにするのは困難であ
る。
【0034】本実施の形態1では、摩擦部材33は例え
ばポリカーボネートフィルムを用いており、その厚みは
市販品にある200μm程度でカットシート11を捌く
のに適当な復元力が得られる。摩擦面33aはポリカー
ボネートフィルムの表面にウレタン樹脂等の摩擦係数の
大きな材料をコーティングするなどにより、必要な摩擦
係数が得られるようにしてある。摩擦面33aは一般上
質紙に対して1.0〜1.5程度の静摩擦係数を有する
ものが好適である。また、摩擦面33aと最表面のカッ
トシート11とのなす角度を90度〜120度に設定す
るのが好適である。本実施の形態1ではポリウレタン樹
脂を200メッシュ程度でシルク印刷してコーディング
した後、約80℃にて約30分間熱硬化処理することに
より、上記条件の摩擦面33aが簡易に得られた。
ばポリカーボネートフィルムを用いており、その厚みは
市販品にある200μm程度でカットシート11を捌く
のに適当な復元力が得られる。摩擦面33aはポリカー
ボネートフィルムの表面にウレタン樹脂等の摩擦係数の
大きな材料をコーティングするなどにより、必要な摩擦
係数が得られるようにしてある。摩擦面33aは一般上
質紙に対して1.0〜1.5程度の静摩擦係数を有する
ものが好適である。また、摩擦面33aと最表面のカッ
トシート11とのなす角度を90度〜120度に設定す
るのが好適である。本実施の形態1ではポリウレタン樹
脂を200メッシュ程度でシルク印刷してコーディング
した後、約80℃にて約30分間熱硬化処理することに
より、上記条件の摩擦面33aが簡易に得られた。
【0035】これにより、給紙ローラ31によって繰り
出されるカットシート11の先端部が摩擦部材33に当
接してこれを押し退けながら進行するのに、カットシー
ト11の先端部が摩擦部材33の先端側に移行するのに
伴い、摩擦部材33の摩擦面33aとの接触角度が図2
の(b)に示すようにθ1 〜θ3 のように順次小さくな
っていくが、摩擦面33が一般の上質紙に対する静摩擦
を1.0〜1.5に設定されていることで、カットシー
ト11の先端部が摩擦部材33の先端たから外れるま
で、十分な接触摩擦を与えられるので、カットシート1
1の種類にかかわらず1枚ずつに確実に分離し安定して
給紙することができる。
出されるカットシート11の先端部が摩擦部材33に当
接してこれを押し退けながら進行するのに、カットシー
ト11の先端部が摩擦部材33の先端側に移行するのに
伴い、摩擦部材33の摩擦面33aとの接触角度が図2
の(b)に示すようにθ1 〜θ3 のように順次小さくな
っていくが、摩擦面33が一般の上質紙に対する静摩擦
を1.0〜1.5に設定されていることで、カットシー
ト11の先端部が摩擦部材33の先端たから外れるま
で、十分な接触摩擦を与えられるので、カットシート1
1の種類にかかわらず1枚ずつに確実に分離し安定して
給紙することができる。
【0036】ここで、図2の(a)に示すように、ウレ
タン樹脂のコート部33a1の非コート部33a2との
面積比が、摩擦部材33のカットシート11との摩擦接
触方向に変化するものであると、カットシート11の先
端部が摩擦部材33の基部側から先端側に移行するとき
の位置ごとに満足すべき摩擦係数を設定することがで
き、各種のカットシート11に対する分離特性がさらに
向上する。
タン樹脂のコート部33a1の非コート部33a2との
面積比が、摩擦部材33のカットシート11との摩擦接
触方向に変化するものであると、カットシート11の先
端部が摩擦部材33の基部側から先端側に移行するとき
の位置ごとに満足すべき摩擦係数を設定することがで
き、各種のカットシート11に対する分離特性がさらに
向上する。
【0037】この面積比の変化を図2の(a)に示す本
実施の形態1の場合のように、摩擦部材33の先端の側
ほど大きくなるように設定してあると、摩擦部材33の
先端部まで十分な分離機能を発揮させる上で好適であ
り、ウレタン樹脂のコート部33a1を図2の(a)に
示すようにV字形または逆V字形をなしてカットシート
との摩擦接触方向に密度や太さの変化を持って並ぶ縞模
様に形成して上記面積比の変化お与えてあると、コート
部33a1の面積比を左右対称な状態にて連続して変化
させやすく、摩擦部材33の基部側から先端にかけてカ
ットシート11の効果的な分離を左右バランスよく連続
的に進めることができ、分離特性がさらに向上する。
実施の形態1の場合のように、摩擦部材33の先端の側
ほど大きくなるように設定してあると、摩擦部材33の
先端部まで十分な分離機能を発揮させる上で好適であ
り、ウレタン樹脂のコート部33a1を図2の(a)に
示すようにV字形または逆V字形をなしてカットシート
との摩擦接触方向に密度や太さの変化を持って並ぶ縞模
様に形成して上記面積比の変化お与えてあると、コート
部33a1の面積比を左右対称な状態にて連続して変化
させやすく、摩擦部材33の基部側から先端にかけてカ
ットシート11の効果的な分離を左右バランスよく連続
的に進めることができ、分離特性がさらに向上する。
【0038】この面積比の変化は、カットシート11と
摩擦面33aとの各部での全幅における総接触摩擦
μ1 、μ2 、μ3 のそれぞれが、 1/μ1 =tanθ1 1/μ2 =tanθ2 1/μ2 =tanθ2 を満足するように設定されるのが好適である。
摩擦面33aとの各部での全幅における総接触摩擦
μ1 、μ2 、μ3 のそれぞれが、 1/μ1 =tanθ1 1/μ2 =tanθ2 1/μ2 =tanθ2 を満足するように設定されるのが好適である。
【0039】さらに本実施の形態1では、摩擦部材33
の摩擦面33aは図1に示すように、給紙ローラ31の
外径の内側に位置するようになっているので、給紙ロー
ラ31がカットシート11に接して給紙を行うニップ位
置Nから摩擦部材33の摩擦面33aまでの距離は上述
した従来例に比し極端に小さい。このため、これらニッ
プ位置Nから摩擦面33aまでの間のカットシート11
の変形自由度を抑えて、カットシート11が摩擦面33
aの摩擦を受けやすく捌かれやすくなるので、捌き性能
が向上し高速給紙に対応でき、摩擦部材33の前記角度
設定は好結果をもたらした。
の摩擦面33aは図1に示すように、給紙ローラ31の
外径の内側に位置するようになっているので、給紙ロー
ラ31がカットシート11に接して給紙を行うニップ位
置Nから摩擦部材33の摩擦面33aまでの距離は上述
した従来例に比し極端に小さい。このため、これらニッ
プ位置Nから摩擦面33aまでの間のカットシート11
の変形自由度を抑えて、カットシート11が摩擦面33
aの摩擦を受けやすく捌かれやすくなるので、捌き性能
が向上し高速給紙に対応でき、摩擦部材33の前記角度
設定は好結果をもたらした。
【0040】給紙ローラ31の一回転により1枚のカッ
トシート11が繰り出され、これの後端がニップ位置N
から抜けると、摩擦部材33は給紙されるカットシート
11による押圧から解放されてフリーになるので、元の
状態に復帰する。このとき、給紙されるカットシート1
1に重送しようとした次位以下のカットシート11は、
摩擦部材33の前記復帰力によって元の位置に押し戻さ
れ、乱れたままで次の給紙の妨げになるようなことを防
止することができ、これにも、摩擦部材33の前記角度
設定は無理なく適合し好都合であった。
トシート11が繰り出され、これの後端がニップ位置N
から抜けると、摩擦部材33は給紙されるカットシート
11による押圧から解放されてフリーになるので、元の
状態に復帰する。このとき、給紙されるカットシート1
1に重送しようとした次位以下のカットシート11は、
摩擦部材33の前記復帰力によって元の位置に押し戻さ
れ、乱れたままで次の給紙の妨げになるようなことを防
止することができ、これにも、摩擦部材33の前記角度
設定は無理なく適合し好都合であった。
【0041】(実施の形態2)本実施の形態2は図6、
図7に示すように、摩擦部材33は、弾性シートからな
り、摩擦面の摩擦係数が異なる第1、第2の摩擦部材3
3A、33Bを備え、第2の摩擦部材33Aは第1の摩
擦部材33Bと面一状態で所定枚数が交互に横に並ぶよ
うにして設けてある。もっとも、配置状態は左右対称に
なるのが分離特性の左右のバランス上好適であるが、そ
れぞれの配列数や配列状態は自由である。
図7に示すように、摩擦部材33は、弾性シートからな
り、摩擦面の摩擦係数が異なる第1、第2の摩擦部材3
3A、33Bを備え、第2の摩擦部材33Aは第1の摩
擦部材33Bと面一状態で所定枚数が交互に横に並ぶよ
うにして設けてある。もっとも、配置状態は左右対称に
なるのが分離特性の左右のバランス上好適であるが、そ
れぞれの配列数や配列状態は自由である。
【0042】このように、摩擦面33aが所定の異なる
摩擦係数に設定された第1、第2の摩擦部材33A、3
3Bが、カットシート11の先端部と接触する摩擦面3
3aを、左右方向で分担し合い、カットシート11の先
端部が摩擦部材33の基部側から先端に移行するときの
各位置に応じて必要な摩擦係数を複合的に満足すること
ができ、各種カットシート11の分離に対応しやすい。
この場合、図示していないが第1、第2の摩擦部材33
A、33Bの摩擦面33aにも、双方の摩擦係数を異な
らせた上で、実施の形態1のようなコート部を設ける
が、そのコート部の面積比を実施の形態1の場合と同様
に変化させたものとしても好適である。
摩擦係数に設定された第1、第2の摩擦部材33A、3
3Bが、カットシート11の先端部と接触する摩擦面3
3aを、左右方向で分担し合い、カットシート11の先
端部が摩擦部材33の基部側から先端に移行するときの
各位置に応じて必要な摩擦係数を複合的に満足すること
ができ、各種カットシート11の分離に対応しやすい。
この場合、図示していないが第1、第2の摩擦部材33
A、33Bの摩擦面33aにも、双方の摩擦係数を異な
らせた上で、実施の形態1のようなコート部を設ける
が、そのコート部の面積比を実施の形態1の場合と同様
に変化させたものとしても好適である。
【0043】しかも、例えばカットシート11との接触
摩擦範囲の長いメインの第1の摩擦部材33Aはその共
通とした基部33A1を支持壁37のスリット37a内
に接着する等して固定するのに対し、接触摩擦範囲の短
いサブの第2の摩擦部材33Bはその共通の基部33B
1をスリット37aに背部から臨ませたねじ53により
ねじ止めして固定し、ねじ53を緩めることにより接触
摩擦方向に位置調節できるようにしてある。
摩擦範囲の長いメインの第1の摩擦部材33Aはその共
通とした基部33A1を支持壁37のスリット37a内
に接着する等して固定するのに対し、接触摩擦範囲の短
いサブの第2の摩擦部材33Bはその共通の基部33B
1をスリット37aに背部から臨ませたねじ53により
ねじ止めして固定し、ねじ53を緩めることにより接触
摩擦方向に位置調節できるようにしてある。
【0044】これにより、カットシート11の種類や分
離特性に大きく影響する湿気等の環境条件に対応して位
置調節することにより、第2の摩擦部材33Bによる摩
擦面33aの分担率を変えて適正な分離特性を発揮でき
るようにすることができる。
離特性に大きく影響する湿気等の環境条件に対応して位
置調節することにより、第2の摩擦部材33Bによる摩
擦面33aの分担率を変えて適正な分離特性を発揮でき
るようにすることができる。
【0045】この位置調節はカットシート11との接触
摩擦の度合いを変化させるもので、カットシート11と
の間の角度を変化させるようにしても同様の効果があ
る。実施の形態1のような1枚の摩擦部材33でも同様
に位置調節すれば有効である。
摩擦の度合いを変化させるもので、カットシート11と
の間の角度を変化させるようにしても同様の効果があ
る。実施の形態1のような1枚の摩擦部材33でも同様
に位置調節すれば有効である。
【0046】他の構成および作用効果は実施の形態1の
場合と変わらないので、同一の部材および部分には同一
の符合を付して重複する図示および説明は省略する。
場合と変わらないので、同一の部材および部分には同一
の符合を付して重複する図示および説明は省略する。
【0047】また、実施の形態1、2は、摩擦部材33
が弾性シートの場合についてのみ説明したが、これに限
らず基部が回動できるように軸支され、ばねによる復元
力が与えられた剛体よりなるものにも同様に適用でき
る。
が弾性シートの場合についてのみ説明したが、これに限
らず基部が回動できるように軸支され、ばねによる復元
力が与えられた剛体よりなるものにも同様に適用でき
る。
【0048】(実施の形態3)本実施の形態3は図8、
図9に示してあるように、第2の摩擦部材33Bが第1
の摩擦部材33Aの前面基部側から途中部分に重なるよ
うに設けてあり、摩擦面33aが所定の異なる摩擦係数
に設定された第1、第2の摩擦部材33A、33Bが、
カットシート11の先端部と接触する摩擦面33aを、
カットシート11との接触摩擦方向で分担し合い、カッ
トシート11の先端部が摩擦部材33の基部側から先端
に移行するときの各位置に応じて必要な摩擦係数を複合
的に満足することができ、各種カットシート11の分離
に対応しやすい。
図9に示してあるように、第2の摩擦部材33Bが第1
の摩擦部材33Aの前面基部側から途中部分に重なるよ
うに設けてあり、摩擦面33aが所定の異なる摩擦係数
に設定された第1、第2の摩擦部材33A、33Bが、
カットシート11の先端部と接触する摩擦面33aを、
カットシート11との接触摩擦方向で分担し合い、カッ
トシート11の先端部が摩擦部材33の基部側から先端
に移行するときの各位置に応じて必要な摩擦係数を複合
的に満足することができ、各種カットシート11の分離
に対応しやすい。
【0049】第1、第2の摩擦部材33A、33Bの摩
擦面33aには、双方の摩擦係数を異ならせた上で、コ
ート部33a1を設けてある。これら双方のコート部3
3a1の面積比を実施の形態1のように変化させたもの
とするのが好適である。
擦面33aには、双方の摩擦係数を異ならせた上で、コ
ート部33a1を設けてある。これら双方のコート部3
3a1の面積比を実施の形態1のように変化させたもの
とするのが好適である。
【0050】しかも、例えば長いメインの第1の摩擦部
材33Aは支持壁37のスリット37a内に接着する等
して固定するのに対し、短いサブの第2の摩擦部材33
Bはスリット37aに背部から臨ませたねじ53により
ねじ止めして固定し、ねじ53を緩めることにより接触
摩擦方向に位置調節できるようにしてある。
材33Aは支持壁37のスリット37a内に接着する等
して固定するのに対し、短いサブの第2の摩擦部材33
Bはスリット37aに背部から臨ませたねじ53により
ねじ止めして固定し、ねじ53を緩めることにより接触
摩擦方向に位置調節できるようにしてある。
【0051】これにより、カットシート11の種類や分
離特性に大きく影響する湿気等の環境条件に対応して位
置調節することにより、第2の摩擦部材33Bによる摩
擦面33aの分担率を変えて適正な分離特性を発揮でき
るようにすることができる。
離特性に大きく影響する湿気等の環境条件に対応して位
置調節することにより、第2の摩擦部材33Bによる摩
擦面33aの分担率を変えて適正な分離特性を発揮でき
るようにすることができる。
【0052】この位置調節はカットシート11との接触
摩擦の度合いを変化させるもので、カットシート11と
第1、第2の摩擦部材33A、33Bとの間の角度を変
化させるようにしても同様の効果がある。
摩擦の度合いを変化させるもので、カットシート11と
第1、第2の摩擦部材33A、33Bとの間の角度を変
化させるようにしても同様の効果がある。
【0053】他の構成および作用効果は実施の形態1の
場合と変わらないので、同一の部材および部分には同一
の符合を付して重複する図示および説明は省略する。
場合と変わらないので、同一の部材および部分には同一
の符合を付して重複する図示および説明は省略する。
【0054】(実施の形態4)本実施の形態4は図10
に示したように、図示しないが実施の形態1の場合と同
様なウレタン樹脂のコートを摩擦面33aに施した摩擦
部材33を支持壁37に接着等して、実施の形態1の場
合同様に給紙ローラ31の外径内に位置するように設け
てあるが、この摩擦部材33の背部に給紙ローラ31の
外径に沿って繰り出されるカットシート11を繰り出し
経路30の次の通紙路71に送り込むように案内するガ
イド72を設けた点で実施の形態1〜4の場合と異な
る。
に示したように、図示しないが実施の形態1の場合と同
様なウレタン樹脂のコートを摩擦面33aに施した摩擦
部材33を支持壁37に接着等して、実施の形態1の場
合同様に給紙ローラ31の外径内に位置するように設け
てあるが、この摩擦部材33の背部に給紙ローラ31の
外径に沿って繰り出されるカットシート11を繰り出し
経路30の次の通紙路71に送り込むように案内するガ
イド72を設けた点で実施の形態1〜4の場合と異な
る。
【0055】これにより、給紙ローラ31によって繰り
出されるカットシート11はよって摩擦部材33を押し
退けながら進行するが、その押し退け位置は摩擦部材3
3がガイド72に当接するまでに制限され、カットシー
ト11自体はガイド72によって強制的に向きを変えら
れることによる反力も手伝って、摩擦部材33の摩擦面
33aと強く接触しながらも、摩擦面33aに沿う向き
にされているので、先へスムーズに抜けていくことがで
き、分離性能が高い上にカットシート11が給紙されに
くくなったり給紙されなかったりする不都合が生じな
い。
出されるカットシート11はよって摩擦部材33を押し
退けながら進行するが、その押し退け位置は摩擦部材3
3がガイド72に当接するまでに制限され、カットシー
ト11自体はガイド72によって強制的に向きを変えら
れることによる反力も手伝って、摩擦部材33の摩擦面
33aと強く接触しながらも、摩擦面33aに沿う向き
にされているので、先へスムーズに抜けていくことがで
き、分離性能が高い上にカットシート11が給紙されに
くくなったり給紙されなかったりする不都合が生じな
い。
【0056】また、上記各実施の形態1〜4では上出し
方式の給紙装置1について述べたが、下出し給紙するタ
イプのものにも、上下が逆になる構成とするだけで同様
に適用することができる。また、中央合わせ方式ものに
つき述べたが、給紙ローラ31が複数あるとカットシー
ト11の偏った位置に働いてもスキューは生じ難いの
で、実施の形態1の構成そのままを片側合わせ方式にも
適用することができる。
方式の給紙装置1について述べたが、下出し給紙するタ
イプのものにも、上下が逆になる構成とするだけで同様
に適用することができる。また、中央合わせ方式ものに
つき述べたが、給紙ローラ31が複数あるとカットシー
ト11の偏った位置に働いてもスキューは生じ難いの
で、実施の形態1の構成そのままを片側合わせ方式にも
適用することができる。
【0057】いずれにしても、第1の給紙ローラ31A
および第2の摩擦部材33Aの少なくとも一方を複数設
置するようにもできるし、給紙ローラ31および摩擦部
材33は適宜配置することができる。
および第2の摩擦部材33Aの少なくとも一方を複数設
置するようにもできるし、給紙ローラ31および摩擦部
材33は適宜配置することができる。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、給紙ローラによって繰
り出されるカットシートの先端部が摩擦部材に当接して
これを押し退けながら進行するのに、カットシートの先
端部が摩擦部材の先端側に移行するのに伴い、摩擦部材
の摩擦面との接触角度が順次小さくなっていくが、摩擦
面が一般の上質紙に対する静摩擦を1.0〜1.5に設
定されていることにより、カットシートの先端部が摩擦
部材の先端たから外れるまで、十分な接触摩擦を与えら
れるので、カットシートの種類にかかわらず1枚ずつに
確実に分離し安定して給紙することができる。
り出されるカットシートの先端部が摩擦部材に当接して
これを押し退けながら進行するのに、カットシートの先
端部が摩擦部材の先端側に移行するのに伴い、摩擦部材
の摩擦面との接触角度が順次小さくなっていくが、摩擦
面が一般の上質紙に対する静摩擦を1.0〜1.5に設
定されていることにより、カットシートの先端部が摩擦
部材の先端たから外れるまで、十分な接触摩擦を与えら
れるので、カットシートの種類にかかわらず1枚ずつに
確実に分離し安定して給紙することができる。
【0059】摩擦面はウレタン樹脂をコートして形成す
るのが好適であり、シルク印刷によって簡易にコートす
ることができる。
るのが好適であり、シルク印刷によって簡易にコートす
ることができる。
【0060】ウレタン樹脂のコート部の非コート部との
面積比が、摩擦部材のカットシートとの摩擦接触方向に
変化するものであると、カットシートの先端部が摩擦部
材の基部側から先端側に移行するときの位置ごとに満足
すべき摩擦係数を設定することができ、各種のカットシ
ートに対する分離特性がさらに向上する。
面積比が、摩擦部材のカットシートとの摩擦接触方向に
変化するものであると、カットシートの先端部が摩擦部
材の基部側から先端側に移行するときの位置ごとに満足
すべき摩擦係数を設定することができ、各種のカットシ
ートに対する分離特性がさらに向上する。
【0061】この場合、ウレタン樹脂のコート部の面積
比は、摩擦部材の先端の側ほど大きくなるように設定す
るのが、摩擦部材先端部まで十分な分離機能を発揮させ
る上で好適であり、ウレタン樹脂のコート部をV字形ま
たは逆V字形をなしてカットシートとの摩擦接触方向に
密度や太さの変化を持って並ぶ縞模様に形成して上記条
件を達成するようにすると、コート部の面積比を左右対
称な状態にて連続して変化させやすく、摩擦部材の基部
側から先端にかけてカットシートの効果的な分離を左右
バランスよく連続的に進めることができ、分離特性がさ
らに向上する。
比は、摩擦部材の先端の側ほど大きくなるように設定す
るのが、摩擦部材先端部まで十分な分離機能を発揮させ
る上で好適であり、ウレタン樹脂のコート部をV字形ま
たは逆V字形をなしてカットシートとの摩擦接触方向に
密度や太さの変化を持って並ぶ縞模様に形成して上記条
件を達成するようにすると、コート部の面積比を左右対
称な状態にて連続して変化させやすく、摩擦部材の基部
側から先端にかけてカットシートの効果的な分離を左右
バランスよく連続的に進めることができ、分離特性がさ
らに向上する。
【0062】摩擦部材が弾性シートからなり、摩擦面の
摩擦係数が異なる第1、第2の摩擦部材を備え、第2の
摩擦部材は第1の摩擦部材と面一状態で横に並ぶか前面
基部側から途中部分に重なるように設けられていると、
摩擦面が所定の異なる摩擦係数に設定された第1、第2
の摩擦部材が、カットシートの先端部と接触する摩擦面
を、左右方向またはカットシートとの摩擦接触方向で分
担し合い、カットシートの先端部が摩擦部材の基部側か
ら先端に移行するときの各位置に応じて必要な摩擦係数
を複合的に満足することができ、各種カットシートの分
離に対応しやすい。
摩擦係数が異なる第1、第2の摩擦部材を備え、第2の
摩擦部材は第1の摩擦部材と面一状態で横に並ぶか前面
基部側から途中部分に重なるように設けられていると、
摩擦面が所定の異なる摩擦係数に設定された第1、第2
の摩擦部材が、カットシートの先端部と接触する摩擦面
を、左右方向またはカットシートとの摩擦接触方向で分
担し合い、カットシートの先端部が摩擦部材の基部側か
ら先端に移行するときの各位置に応じて必要な摩擦係数
を複合的に満足することができ、各種カットシートの分
離に対応しやすい。
【0063】第2の摩擦部材がカットシートとの摩擦接
触方向に位置調整できるように設けられていると、この
位置調整によって、第1の摩擦部材とによる複合的な摩
擦係数の設定を種々に変化させることができ、各種カッ
トシートの分離にささに対応しやすく便利である。
触方向に位置調整できるように設けられていると、この
位置調整によって、第1の摩擦部材とによる複合的な摩
擦係数の設定を種々に変化させることができ、各種カッ
トシートの分離にささに対応しやすく便利である。
【図1】本発明の実施の形態1の給紙装置の要部を示す
断面図。
断面図。
【図2】図1の給紙装置の要部を示し、その(a)は正
面図、その(b)は側面図である。
面図、その(b)は側面図である。
【図3】図1の給紙装置の全体を示す断面図。
【図4】図1の給紙装置を持った複写機の概略構成図。
【図5】本発明が適用する摩擦部材によるカットシート
の分離原理を説明する説明図で、(a)は側面ず、
(b)はカットシートが摩擦部材に当接したときの停止
および進行の境界条件を示すグラフである。
の分離原理を説明する説明図で、(a)は側面ず、
(b)はカットシートが摩擦部材に当接したときの停止
および進行の境界条件を示すグラフである。
【図6】本発明の実施の形態2を示す給紙装置の要部の
斜視図。
斜視図。
【図7】図6の給紙装置の要部の断面図。
【図8】本発明の実施の形態3を示す給紙装置の要部の
斜視図。
斜視図。
【図9】図8の給紙装置の要部の断面図。
【図10】本発明の実施の形態4を示す給紙装置の要部
の断面図。
の断面図。
【図11】従来の給紙装置を示す要部の断面図。
1 給紙装置 10 複写機本体 11 カットシート 21 給紙トレイ 26 押上げ板 30 繰り出し経路 31 給紙ローラ 33 摩擦部材 33a 摩擦面 33a1 コート部 33a2 非コート部 33A 第1の摩擦部材 33B 第2の摩擦部材 37 支持壁
Claims (7)
- 【請求項1】 積載されたカットシートにその一面側か
ら接して順次に繰り出し給紙する給紙ローラと、積載さ
れたカットシートの他面側からカットシートの繰り出し
経路に延び繰り出されるカットシートの先端部と当接し
て押し退けられるときの摩擦接触によりそのカットシー
トを1枚ずつに分離する片持ちの摩擦部材を備えた給紙
装置において、 摩擦部材の摩擦面は一般の上質紙との静摩擦係数が1.
0〜1.5に設定したことを特徴とする給紙装置。 - 【請求項2】 摩擦面はウレタン樹脂をコートして形成
してある請求項1に記載の給紙装置。 - 【請求項3】 ウレタン樹脂のコート部の非コート部と
の面積比が、摩擦部材のカットシートとの摩擦接触方向
に変化する請求項2に記載の給紙装置。 - 【請求項4】 ウレタン樹脂のコート部の面積比が、摩
擦部材の先端の側ほど大きくなる請求項3に記載の給紙
装置。 - 【請求項5】 ウレタン樹脂のコート部はV字形または
逆V字形をなしてカットシートとの摩擦接触方向に密度
や太さの変化を持って並ぶ縞模様に形成されている請求
項3、4のいずれか一項に記載の給紙装置。 - 【請求項6】 摩擦部材は弾性シートからなり、摩擦面
の摩擦係数が異なる第1、第2の摩擦部材を備え、第2
の摩擦部材は第1の摩擦部材と面一状態で横に並ぶか前
面基部側から途中部分に重なるように設けられている請
求項1、2のいずれか一項に記載の給紙装置。 - 【請求項7】 第2の摩擦部材はカットシートとの摩擦
接触方向に位置調節できるように設けられている請求項
6に記載の給紙装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8346018A JPH10181912A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 給紙装置 |
US08/990,295 US6398205B1 (en) | 1996-12-25 | 1997-12-15 | Sheet feeder unit |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8346018A JPH10181912A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 給紙装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10181912A true JPH10181912A (ja) | 1998-07-07 |
Family
ID=18380581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8346018A Pending JPH10181912A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 給紙装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10181912A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100461589B1 (ko) * | 2002-08-07 | 2004-12-14 | 삼성전자주식회사 | 인쇄장치용 급지카세트의 용지분리가이드 |
JP2008239299A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Brother Ind Ltd | 給紙装置及びそれを備えた画像記録装置 |
JP2008239272A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Brother Ind Ltd | 給紙装置 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63315435A (ja) * | 1987-06-19 | 1988-12-23 | Fuji Xerox Co Ltd | シ−ト材供給装置の重送防止装置 |
JPH02123044A (ja) * | 1988-10-31 | 1990-05-10 | Daiichi Seiki Kogyo Kk | シート給送装置 |
JPH03284561A (ja) * | 1990-03-31 | 1991-12-16 | Tokai Rubber Ind Ltd | 給紙装置における重送防止用ゴム部材 |
JPH04188283A (ja) * | 1990-11-22 | 1992-07-06 | Canon Inc | 画像処理方法および装置 |
JPH0530035U (ja) * | 1991-09-28 | 1993-04-20 | 村田機械株式会社 | 分離パツド |
JPH0661849U (ja) * | 1993-02-02 | 1994-09-02 | 三菱電機株式会社 | 給紙装置 |
JPH07266550A (ja) * | 1994-03-28 | 1995-10-17 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録方法 |
JPH08245005A (ja) * | 1995-03-14 | 1996-09-24 | Konica Corp | 給紙装置 |
-
1996
- 1996-12-25 JP JP8346018A patent/JPH10181912A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63315435A (ja) * | 1987-06-19 | 1988-12-23 | Fuji Xerox Co Ltd | シ−ト材供給装置の重送防止装置 |
JPH02123044A (ja) * | 1988-10-31 | 1990-05-10 | Daiichi Seiki Kogyo Kk | シート給送装置 |
JPH03284561A (ja) * | 1990-03-31 | 1991-12-16 | Tokai Rubber Ind Ltd | 給紙装置における重送防止用ゴム部材 |
JPH04188283A (ja) * | 1990-11-22 | 1992-07-06 | Canon Inc | 画像処理方法および装置 |
JPH0530035U (ja) * | 1991-09-28 | 1993-04-20 | 村田機械株式会社 | 分離パツド |
JPH0661849U (ja) * | 1993-02-02 | 1994-09-02 | 三菱電機株式会社 | 給紙装置 |
JPH07266550A (ja) * | 1994-03-28 | 1995-10-17 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録方法 |
JPH08245005A (ja) * | 1995-03-14 | 1996-09-24 | Konica Corp | 給紙装置 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100461589B1 (ko) * | 2002-08-07 | 2004-12-14 | 삼성전자주식회사 | 인쇄장치용 급지카세트의 용지분리가이드 |
US6874779B2 (en) * | 2002-08-07 | 2005-04-05 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Paper separating guide of paper feeding cassette for printing |
JP2008239272A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Brother Ind Ltd | 給紙装置 |
JP2008239299A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Brother Ind Ltd | 給紙装置及びそれを備えた画像記録装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0215462B2 (ja) | ||
JPH0627845A (ja) | 画像形成装置 | |
US20080211166A1 (en) | Sheet feeding device and image forming apparatus | |
JP2001253580A (ja) | 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置 | |
JPH10181912A (ja) | 給紙装置 | |
US9618890B2 (en) | Fixing device and image forming apparatus | |
US6168150B1 (en) | Sheet feeder unit | |
JP3735473B2 (ja) | シート給送部材および該シート給送部材を有するシート給送装置 | |
US6398205B1 (en) | Sheet feeder unit | |
JP2007217156A (ja) | シート排出機構及びそれを備えた画像形成装置 | |
JP3320187B2 (ja) | シート給送装置及び画像形成装置 | |
JPH10181910A (ja) | 給紙装置 | |
JPH10181913A (ja) | 給紙装置 | |
US10647538B2 (en) | Sheet discharge device and image forming apparatus therewith | |
JPH10181907A (ja) | 給紙装置 | |
JPH10181917A (ja) | 給紙装置 | |
JPH10181909A (ja) | 給紙装置 | |
JPH10181908A (ja) | 給紙装置 | |
JPH10181911A (ja) | 給紙装置 | |
JPH10181918A (ja) | 給紙装置 | |
JPH10181916A (ja) | 給紙装置 | |
JP3559859B2 (ja) | 分離給紙装置 | |
JP2901478B2 (ja) | 画像形成装置 | |
US11982966B2 (en) | Sheet feeding device and image forming apparatus | |
US11208278B2 (en) | Sheet feed device and image forming apparatus |