JPH10176722A - 摩擦連結部材 - Google Patents
摩擦連結部材Info
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- JPH10176722A JPH10176722A JP33414696A JP33414696A JPH10176722A JP H10176722 A JPH10176722 A JP H10176722A JP 33414696 A JP33414696 A JP 33414696A JP 33414696 A JP33414696 A JP 33414696A JP H10176722 A JPH10176722 A JP H10176722A
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Landscapes
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属材料を含有する摩擦フェーシングと摩擦
連結するための摩擦連結部材において摩擦面を充分に潤
滑する。 【解決手段】 フライホイール1は、金属材料を含有す
る摩擦フェーシング18と摩擦連結するための部材であ
り、円板状本体と潤滑部51とを備えている。フライホ
イール1の本体は摩擦フェーシング18と対向する環状
の摩擦面1aを有している。潤滑部51はフライホイー
ル1の本体の摩擦面1a側に固定されている。
連結するための摩擦連結部材において摩擦面を充分に潤
滑する。 【解決手段】 フライホイール1は、金属材料を含有す
る摩擦フェーシング18と摩擦連結するための部材であ
り、円板状本体と潤滑部51とを備えている。フライホ
イール1の本体は摩擦フェーシング18と対向する環状
の摩擦面1aを有している。潤滑部51はフライホイー
ル1の本体の摩擦面1a側に固定されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属材料を含有す
る摩擦部材と摩擦連結するための摩擦連結部材に関し、
具体的には、摩擦クラッチのフライホイール、プレッシ
ャープレート又はインターミディエイトプレートに関す
る。
る摩擦部材と摩擦連結するための摩擦連結部材に関し、
具体的には、摩擦クラッチのフライホイール、プレッシ
ャープレート又はインターミディエイトプレートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】限られたスペースで大きいトルク容量を
確保するために、ツインクラッチが使用される。ツイン
クラッチでは、フライホイールとプレッシャープレート
との間に、2個の摩擦連結部がインターミディエイトプ
レートを挟んで配置され、両方の摩擦連結部を介してフ
ライホイールからクラッチディスク組立体にトルクが伝
達される。
確保するために、ツインクラッチが使用される。ツイン
クラッチでは、フライホイールとプレッシャープレート
との間に、2個の摩擦連結部がインターミディエイトプ
レートを挟んで配置され、両方の摩擦連結部を介してフ
ライホイールからクラッチディスク組立体にトルクが伝
達される。
【0003】特に、レース用自動車などに使用されるツ
インクラッチでは、インターミディエイトプレートを挟
んで対向する2個の摩擦連結部を単一のクラッチディス
クに設ける構造が採用される。2個の摩擦連結部は、そ
れぞれ、セラミック・メタル焼結材料からなる摩擦フェ
ーシングを備えており、一方がフライホイールに対向
し、他方がプレッシャープレートに対向している。
インクラッチでは、インターミディエイトプレートを挟
んで対向する2個の摩擦連結部を単一のクラッチディス
クに設ける構造が採用される。2個の摩擦連結部は、そ
れぞれ、セラミック・メタル焼結材料からなる摩擦フェ
ーシングを備えており、一方がフライホイールに対向
し、他方がプレッシャープレートに対向している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のツインクラ
ッチでは、フライホイール、プレッシャプレート及びイ
ンターミディエイトプレート等の摩擦連結部材は、主に
鋳鉄材料から形成されている。鋳鉄材料が用いられると
きは、摩擦フェーシングに対向する摩擦面にグラファイ
トが全面積の20%形成されることが好ましい。グラフ
ァイトにより摩擦フェーシングが潤滑され、摩擦フェー
シングの焼き付等の不具合が抑制されるからである。
ッチでは、フライホイール、プレッシャプレート及びイ
ンターミディエイトプレート等の摩擦連結部材は、主に
鋳鉄材料から形成されている。鋳鉄材料が用いられると
きは、摩擦フェーシングに対向する摩擦面にグラファイ
トが全面積の20%形成されることが好ましい。グラフ
ァイトにより摩擦フェーシングが潤滑され、摩擦フェー
シングの焼き付等の不具合が抑制されるからである。
【0005】最近では軽量化及び強度向上を目的として
摩擦連結部材にSCM435等の鋼材が用いられてい
る。その場合は摩擦フェーシングを充分に潤滑できない
おそれがある。また、鋳鉄材料を用いても表面に充分な
グラファイトが存在しない場合は充分に潤滑できない。
本発明の目的は、金属材料を含有する摩擦フェーシング
と摩擦連結するための摩擦連結部材において潤滑機能を
高めることにある。
摩擦連結部材にSCM435等の鋼材が用いられてい
る。その場合は摩擦フェーシングを充分に潤滑できない
おそれがある。また、鋳鉄材料を用いても表面に充分な
グラファイトが存在しない場合は充分に潤滑できない。
本発明の目的は、金属材料を含有する摩擦フェーシング
と摩擦連結するための摩擦連結部材において潤滑機能を
高めることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の摩擦連
結部材は、金属材料を含有する摩擦フェーシングと摩擦
連結するための部材であり、円板状本体と固体潤滑剤を
含む潤滑部材とを備えている。本体は摩擦フェーシング
と対向する環状摩擦面を有する。潤滑部材は本体の摩擦
面側に固定されている。
結部材は、金属材料を含有する摩擦フェーシングと摩擦
連結するための部材であり、円板状本体と固体潤滑剤を
含む潤滑部材とを備えている。本体は摩擦フェーシング
と対向する環状摩擦面を有する。潤滑部材は本体の摩擦
面側に固定されている。
【0007】請求項1に記載の摩擦連結部材では、摩擦
連結部材の本体の環状摩擦面が摩擦フェーシングに押し
付けられると、摩擦連結部材は摩擦フェーシングに接触
する。このときに潤滑部材から固体潤滑剤が摩擦フェー
シングに供給される。その結果、摩擦連結部材と摩擦フ
ェーシングとの摩擦連結面が充分に潤滑される。請求項
2に記載の摩擦連結部材では、請求項1において、潤滑
部材は、環状摩擦面の異なる半径方向位置に配置された
複数の第1潤滑部を有している。複数の第1潤滑部は、
摩擦フェーシングの異なる半径方向に位置に対して固体
潤滑剤を供給する。
連結部材の本体の環状摩擦面が摩擦フェーシングに押し
付けられると、摩擦連結部材は摩擦フェーシングに接触
する。このときに潤滑部材から固体潤滑剤が摩擦フェー
シングに供給される。その結果、摩擦連結部材と摩擦フ
ェーシングとの摩擦連結面が充分に潤滑される。請求項
2に記載の摩擦連結部材では、請求項1において、潤滑
部材は、環状摩擦面の異なる半径方向位置に配置された
複数の第1潤滑部を有している。複数の第1潤滑部は、
摩擦フェーシングの異なる半径方向に位置に対して固体
潤滑剤を供給する。
【0008】請求項3に記載の摩擦連結部材では、請求
項1において、潤滑部材は、摩擦面上を半径方向に延び
る第2潤滑部を有している。第2潤滑部は、摩擦フェー
シングの半径方向全体に連続して固体潤滑剤を供給す
る。
項1において、潤滑部材は、摩擦面上を半径方向に延び
る第2潤滑部を有している。第2潤滑部は、摩擦フェー
シングの半径方向全体に連続して固体潤滑剤を供給す
る。
【0009】
【発明の実施の形態】第1実施形態 構成 図1及び図2は本発明に係るツインクラッチの全体を示
している。このツインクラッチはエンジンのフライホイ
ール1に取り付けられるものであり、主に、クラッチデ
ィスク組立体2、クラッチカバー4、プレッシャープレ
ート30、インターミディエイトプレート31などから
構成されている。以下の説明では、エンジン側(図1の
左側)を軸方向前方とし、トランスミッション側(図1
の右側)を軸方向後方とする。
している。このツインクラッチはエンジンのフライホイ
ール1に取り付けられるものであり、主に、クラッチデ
ィスク組立体2、クラッチカバー4、プレッシャープレ
ート30、インターミディエイトプレート31などから
構成されている。以下の説明では、エンジン側(図1の
左側)を軸方向前方とし、トランスミッション側(図1
の右側)を軸方向後方とする。
【0010】フライホイール1は円板上の本体を備えて
いる。フライホイール1本体の外周側軸方向後側には、
平坦な環状摩擦面1aが形成されている。また、フライ
ホイール1の内周部には、複数のクランクボルト孔1b
が形成されている。フライホイール1の外周面にはリン
グギア50が固定されている。エンジンのフライホイー
ル1の軸方向後方にクラッチディスク組立体2が配置さ
れている。クラッチディスク組立体2の半径方向外側に
はフライホイールリング3が配置され、フライホイール
リング3を挟んでフライホイール1と反対側には、クラ
ッチカバー4が配置されている。これらの部品はクラッ
チ出力軸5(トランスミッション入力軸)と同心に配置
されている。フライホイールリング3は、円周方向に等
間隔で3カ所に軸方向後方に延びる弧状部を有する。ま
た、フライホイールリング3とクラッチカバー4(後
述)の外周部とは、軸方向に延びる複数のボルト6によ
りフライホイール1に固定されている。ボルト6はフラ
イホイールリング3の弧状部を貫通している。このよう
にして、フライホイールリング3及びクラッチカバー4
は、フライホイール1に対して移動不能に固定されてい
る。フライホイールリング3及びクラッチカバー4は、
フライホイール1に一体に形成されていてもよい。
いる。フライホイール1本体の外周側軸方向後側には、
平坦な環状摩擦面1aが形成されている。また、フライ
ホイール1の内周部には、複数のクランクボルト孔1b
が形成されている。フライホイール1の外周面にはリン
グギア50が固定されている。エンジンのフライホイー
ル1の軸方向後方にクラッチディスク組立体2が配置さ
れている。クラッチディスク組立体2の半径方向外側に
はフライホイールリング3が配置され、フライホイール
リング3を挟んでフライホイール1と反対側には、クラ
ッチカバー4が配置されている。これらの部品はクラッ
チ出力軸5(トランスミッション入力軸)と同心に配置
されている。フライホイールリング3は、円周方向に等
間隔で3カ所に軸方向後方に延びる弧状部を有する。ま
た、フライホイールリング3とクラッチカバー4(後
述)の外周部とは、軸方向に延びる複数のボルト6によ
りフライホイール1に固定されている。ボルト6はフラ
イホイールリング3の弧状部を貫通している。このよう
にして、フライホイールリング3及びクラッチカバー4
は、フライホイール1に対して移動不能に固定されてい
る。フライホイールリング3及びクラッチカバー4は、
フライホイール1に一体に形成されていてもよい。
【0011】クラッチディスク組立体2では、中心部に
設けたハブ7がクラッチ出力軸5にスプラインを介して
連結している。ハブ7の外向きフランジ10の軸方向両
側には板金製の円板状プレートである第1及び第2円板
状プレート11、12が設けてあり、これらはコイルス
プリング13を介してフランジ10に連結されている。
なお、第1円板状プレート11はフライホイール1に近
接して配置されており、第2円板状プレート12は第1
円板状プレート11の軸方向後方に配置されている。第
1円板状プレート11と第2円板状プレート12の外周
部同士は、複数のストップピン13により互いに固定さ
れている。
設けたハブ7がクラッチ出力軸5にスプラインを介して
連結している。ハブ7の外向きフランジ10の軸方向両
側には板金製の円板状プレートである第1及び第2円板
状プレート11、12が設けてあり、これらはコイルス
プリング13を介してフランジ10に連結されている。
なお、第1円板状プレート11はフライホイール1に近
接して配置されており、第2円板状プレート12は第1
円板状プレート11の軸方向後方に配置されている。第
1円板状プレート11と第2円板状プレート12の外周
部同士は、複数のストップピン13により互いに固定さ
れている。
【0012】クラッチディスク組立体2は、さらに、図
4及び図5に示すように、第1及び第2の摩擦連結部1
5、16を外周部に有している。第1摩擦連結部15は
第1円板状プレート11の外周側を環状に延びており、
コアプレート17と、その両面に固定したセラミック・
メタル焼結材料からなる摩擦フェーシング18とを備え
ている。コアプレート17は摩擦フェーシング18より
も半径方向内方へ延びており、内周部が多数のリベット
20により第1円板状プレート11に固定されている。
第1摩擦連結部15は、フライホイール1の摩擦面1a
に近接して配置されている。
4及び図5に示すように、第1及び第2の摩擦連結部1
5、16を外周部に有している。第1摩擦連結部15は
第1円板状プレート11の外周側を環状に延びており、
コアプレート17と、その両面に固定したセラミック・
メタル焼結材料からなる摩擦フェーシング18とを備え
ている。コアプレート17は摩擦フェーシング18より
も半径方向内方へ延びており、内周部が多数のリベット
20により第1円板状プレート11に固定されている。
第1摩擦連結部15は、フライホイール1の摩擦面1a
に近接して配置されている。
【0013】第2摩擦連結部16は第1摩擦連結部15
とほぼ同様の構造を有しているが、第1摩擦連結部15
と異なり、コアプレート17の内周に複数の爪状の突部
又は内歯19を備えている。第1円板状プレート11の
外周部には、板金製の筒状係合部21が固定されてい
る。筒状係合部21の軸方向前方端部に設けた内向きフ
ランジ21aが、第1摩擦連結部15のコアプレート1
7と共に、リベット20により第1円板状プレート11
の外周部に固定されている。筒状係合部21の筒状部分
はプレス加工による複数の歯型になっている。言い換え
ると、筒状係合部21の筒状部分には、半径方向外方に
突出する複数の突起22が形成されている。各突起22
は軸方向に延びている。第2摩擦連結部16のコアプレ
ート17の内歯19は複数の突起22間に挿入され、そ
れにより第2摩擦連結部16は、筒状係合部21に対し
て軸方向に移動自在にしかも回転不能に連結している。
第2摩擦連結部16は、筒状係合部21に対して軸方向
後側から取付けまたは軸方向後側に取り外し可能であ
る。
とほぼ同様の構造を有しているが、第1摩擦連結部15
と異なり、コアプレート17の内周に複数の爪状の突部
又は内歯19を備えている。第1円板状プレート11の
外周部には、板金製の筒状係合部21が固定されてい
る。筒状係合部21の軸方向前方端部に設けた内向きフ
ランジ21aが、第1摩擦連結部15のコアプレート1
7と共に、リベット20により第1円板状プレート11
の外周部に固定されている。筒状係合部21の筒状部分
はプレス加工による複数の歯型になっている。言い換え
ると、筒状係合部21の筒状部分には、半径方向外方に
突出する複数の突起22が形成されている。各突起22
は軸方向に延びている。第2摩擦連結部16のコアプレ
ート17の内歯19は複数の突起22間に挿入され、そ
れにより第2摩擦連結部16は、筒状係合部21に対し
て軸方向に移動自在にしかも回転不能に連結している。
第2摩擦連結部16は、筒状係合部21に対して軸方向
後側から取付けまたは軸方向後側に取り外し可能であ
る。
【0014】クラッチカバー4は、内周部がボルト6に
よりフライホイール1に固定された円板状の部材であ
る。クラッチカバー4はフライホイール1の摩擦面1a
に対して軸方向に対向している。クラッチカバー4の内
周側軸方向前面に複数のスタッドピンと2本のワイヤリ
ングとからなる支点機構25が設けられており、支点機
構25はダイヤフラムスプリング26の半径方向中間部
を支持している。
よりフライホイール1に固定された円板状の部材であ
る。クラッチカバー4はフライホイール1の摩擦面1a
に対して軸方向に対向している。クラッチカバー4の内
周側軸方向前面に複数のスタッドピンと2本のワイヤリ
ングとからなる支点機構25が設けられており、支点機
構25はダイヤフラムスプリング26の半径方向中間部
を支持している。
【0015】ダイヤフラムスプリング26は、環状部2
6aと、そこから半径方向内方に延びる複数のレバー部
26bとを有している。環状部26aの外周部がプレッ
シャープレート30の後面の突起に支持され、内周部が
が支持機構25に支持されている。レバー部26bの先
端はレリーズベアリング(図示せず)に係合している。
クラッチカバー4、プレッシャープレート30、支点機
構25、及びダイヤフラムスプリング26等でクラッチ
カバー組立体が構成されている。
6aと、そこから半径方向内方に延びる複数のレバー部
26bとを有している。環状部26aの外周部がプレッ
シャープレート30の後面の突起に支持され、内周部が
が支持機構25に支持されている。レバー部26bの先
端はレリーズベアリング(図示せず)に係合している。
クラッチカバー4、プレッシャープレート30、支点機
構25、及びダイヤフラムスプリング26等でクラッチ
カバー組立体が構成されている。
【0016】プレッシャープレート30は両摩擦連結部
15、16を挟んでフライホイール1に対向しており、
それらに沿って環状に延びている。さらに、両摩擦連結
部15、16の間には環状のインターミディエイトプレ
ート31がそれらと同心に設けてある。インターミディ
エイトプレート31には、半径方向に貫通する複数の孔
31aが形成されている。
15、16を挟んでフライホイール1に対向しており、
それらに沿って環状に延びている。さらに、両摩擦連結
部15、16の間には環状のインターミディエイトプレ
ート31がそれらと同心に設けてある。インターミディ
エイトプレート31には、半径方向に貫通する複数の孔
31aが形成されている。
【0017】この実施形態では、フライホイール1、プ
レッシャプレート30及びインターミディエイトプレー
ト31は、金属材料を含有する摩擦フェーシング18に
圧接されて摩擦連結する摩擦連結部材である。フライホ
イール1は、主に、SCM435、SCM440又はS
45C等の鋼材から形成されている。これにより、従来
の鋳鉄からなるものに比べて大幅に軽量化及び強度向上
がされている。プレッシャープレート30及びインター
ミディエイトプレート31は鋳鉄から形成されている。
さらに、これらの摩擦連結部材には摩擦フェーシング1
8との間で潤滑を行うための潤滑剤が設けられている。
この実施形態では、潤滑剤は固体潤滑剤からなるブロッ
ク状の潤滑部が用いられている。固体潤滑剤の種類とし
てはグラファイト(黒鉛)が用いられている。
レッシャプレート30及びインターミディエイトプレー
ト31は、金属材料を含有する摩擦フェーシング18に
圧接されて摩擦連結する摩擦連結部材である。フライホ
イール1は、主に、SCM435、SCM440又はS
45C等の鋼材から形成されている。これにより、従来
の鋳鉄からなるものに比べて大幅に軽量化及び強度向上
がされている。プレッシャープレート30及びインター
ミディエイトプレート31は鋳鉄から形成されている。
さらに、これらの摩擦連結部材には摩擦フェーシング1
8との間で潤滑を行うための潤滑剤が設けられている。
この実施形態では、潤滑剤は固体潤滑剤からなるブロッ
ク状の潤滑部が用いられている。固体潤滑剤の種類とし
てはグラファイト(黒鉛)が用いられている。
【0018】フライホイール1には3個の潤滑部51
(第1潤滑部)が設けられている。潤滑部51は、フラ
イホイール1の摩擦面1a側に固定されている。潤滑部
51は所定の軸方向長さを有する円柱形状である。潤滑
部51は、摩擦面1a側に設けられた孔(凹部)内に圧
入されている。潤滑部51の端面は、フライホイール1
の摩擦面1aとほぼ一致している。潤滑部51は、円周
方向には異なる位置(円周方向等間隔)で、半径方向に
も異なる位置に配置されている。すなわち、潤滑部51
は、摩擦面1aの内周部、外周部及び半径方向中間部に
それぞれ配置されている。3個の潤滑部51は円周方向
に整列させると、半径方向に連続する半径方向位置にあ
る。これにより、対向する摩擦フェーシング18には半
径方向全体にわたって固体潤滑剤が供給される。しか
も、潤滑部51は円周方向複数箇所に配置されているだ
けであるため、材料が非常に少なくて済む。
(第1潤滑部)が設けられている。潤滑部51は、フラ
イホイール1の摩擦面1a側に固定されている。潤滑部
51は所定の軸方向長さを有する円柱形状である。潤滑
部51は、摩擦面1a側に設けられた孔(凹部)内に圧
入されている。潤滑部51の端面は、フライホイール1
の摩擦面1aとほぼ一致している。潤滑部51は、円周
方向には異なる位置(円周方向等間隔)で、半径方向に
も異なる位置に配置されている。すなわち、潤滑部51
は、摩擦面1aの内周部、外周部及び半径方向中間部に
それぞれ配置されている。3個の潤滑部51は円周方向
に整列させると、半径方向に連続する半径方向位置にあ
る。これにより、対向する摩擦フェーシング18には半
径方向全体にわたって固体潤滑剤が供給される。しか
も、潤滑部51は円周方向複数箇所に配置されているだ
けであるため、材料が非常に少なくて済む。
【0019】プレッシャプレート30には、フライホイ
ール1と同様に押圧面30a(摩擦面)側に3個の潤滑
部53(第1潤滑部)が設けられている。3個の潤滑部
53の構成、配置等はフライホイール1の場合と同様で
あるので説明を省略する。インターミディエイトプレー
ト31には、3個の潤滑部52(第1潤滑部)が設けら
れている。潤滑部52は、インターミディエイトプレー
ト31に形成された軸方向貫通孔内に圧入されている。
すなわち、各潤滑部52は軸方向両端がインターミディ
エイトプレート31の軸方向両面(摩擦面)に露出して
おり、両側の摩擦フェーシング18に対向している。潤
滑部52の構成、配置等はフライホイール1の場合と同
様であるので説明を省略する。
ール1と同様に押圧面30a(摩擦面)側に3個の潤滑
部53(第1潤滑部)が設けられている。3個の潤滑部
53の構成、配置等はフライホイール1の場合と同様で
あるので説明を省略する。インターミディエイトプレー
ト31には、3個の潤滑部52(第1潤滑部)が設けら
れている。潤滑部52は、インターミディエイトプレー
ト31に形成された軸方向貫通孔内に圧入されている。
すなわち、各潤滑部52は軸方向両端がインターミディ
エイトプレート31の軸方向両面(摩擦面)に露出して
おり、両側の摩擦フェーシング18に対向している。潤
滑部52の構成、配置等はフライホイール1の場合と同
様であるので説明を省略する。
【0020】図3は図1のIII −III 矢視部分図であ
る。プレッシャープレート30とインターミディエイト
プレート31は、それぞれ、円周方向に間隔を隔てた外
周部の3箇所に、半径方向外方へ突出したボス32、3
3を一体に備えている。ボス33の後面には、クラッチ
接線方向(ほぼクラッチ円周方向)に延びるストラップ
プレート35の一端部がリベット36により固定されて
いる。ストラッププレート35の他端部は、フライホイ
ールリング3の後端面にボルト37により固定されてい
る。ストラッププレート35はインターミディエイトプ
レート31をフライホイールリング3に対して相対回転
不能に連結すると共に、クラッチ接続状態(インターミ
ディエイトプレート31がフライホイール1側へ移動し
た状態)において、インターミディエイトプレート31
をクラッチレリーズ方向に弾性的に付勢する。
る。プレッシャープレート30とインターミディエイト
プレート31は、それぞれ、円周方向に間隔を隔てた外
周部の3箇所に、半径方向外方へ突出したボス32、3
3を一体に備えている。ボス33の後面には、クラッチ
接線方向(ほぼクラッチ円周方向)に延びるストラップ
プレート35の一端部がリベット36により固定されて
いる。ストラッププレート35の他端部は、フライホイ
ールリング3の後端面にボルト37により固定されてい
る。ストラッププレート35はインターミディエイトプ
レート31をフライホイールリング3に対して相対回転
不能に連結すると共に、クラッチ接続状態(インターミ
ディエイトプレート31がフライホイール1側へ移動し
た状態)において、インターミディエイトプレート31
をクラッチレリーズ方向に弾性的に付勢する。
【0021】ボス32の後面には、クラッチ接線方向に
延びるストラッププレート38の一端部がリベット39
により固定されている。リベット39に対応してクラッ
チカバー4には軸方向孔4aが形成されている。ストラ
ッププレート38の他端部は、リベット40によりクラ
ッチカバー4に固定されている。このようにして、スト
ラッププレート38は、プレッシャープレート30をク
ラッチカバー4に対して相対回転不能に連結している。
延びるストラッププレート38の一端部がリベット39
により固定されている。リベット39に対応してクラッ
チカバー4には軸方向孔4aが形成されている。ストラ
ッププレート38の他端部は、リベット40によりクラ
ッチカバー4に固定されている。このようにして、スト
ラッププレート38は、プレッシャープレート30をク
ラッチカバー4に対して相対回転不能に連結している。
【0022】さらに、各ボス32とそれに隣接するボス
33との間には、軸方向に延びるコイルスプリング42
が圧縮状態で配置されている。図3及び図5から明らか
なように、コイルスプリング42は一端部がボス33の
後面に設けた凹部43に、半径方向に移動不能の状態で
入り込んでいる。又、コイルスプリング42の他端部
は、ボス32の前面に設けた凹部44に入り込むと共
に、リベット39の頭部の外周に嵌合しており、半径方
向に移動しない状態で取り付けてある。
33との間には、軸方向に延びるコイルスプリング42
が圧縮状態で配置されている。図3及び図5から明らか
なように、コイルスプリング42は一端部がボス33の
後面に設けた凹部43に、半径方向に移動不能の状態で
入り込んでいる。又、コイルスプリング42の他端部
は、ボス32の前面に設けた凹部44に入り込むと共
に、リベット39の頭部の外周に嵌合しており、半径方
向に移動しない状態で取り付けてある。
【0023】コイルスプリング42とストラッププレー
ト35のばね定数はほぼ同一であり、クラッチ連結時に
たわみ量がほぼ同一になるように設定されている。した
がって、クラッチ連結時に、インターミディエイトプレ
ート31に対してコイルスプリング42から作用する荷
重とストラッププレート35から作用する荷重は釣り合
っている。
ト35のばね定数はほぼ同一であり、クラッチ連結時に
たわみ量がほぼ同一になるように設定されている。した
がって、クラッチ連結時に、インターミディエイトプレ
ート31に対してコイルスプリング42から作用する荷
重とストラッププレート35から作用する荷重は釣り合
っている。
【0024】動作 クラッチ接続状態 クラッチ接続状態では、ダイヤフラムスプリング26の
付勢力によりプレッシャープレート30が第2摩擦連結
部16をインターミディエイトプレート31に押し付
け、インターミディエイトプレート31が第1摩擦連結
部15をフライホイール1に押し付けている。
付勢力によりプレッシャープレート30が第2摩擦連結
部16をインターミディエイトプレート31に押し付
け、インターミディエイトプレート31が第1摩擦連結
部15をフライホイール1に押し付けている。
【0025】このクラッチ接続状態において、前述した
ように、ストラッププレート35がインターミディエイ
トプレート31をクラッチレリーズ方向に付勢する力
と、コイルスプリング42がインターミディエイトプレ
ート31を逆方向に付勢する力は釣り合うように設定さ
れている。したがって、第1摩擦連結部15がフライホ
イール1及びインターミディエイトプレート31に対し
て与える力は、第2摩擦連結部16がインターミディエ
イトプレート31及びプレッシャープレート30に対し
て与える力と等しくなる。そのために、両摩擦連結部1
5、16の全ての摩擦フェーシング18からトルクが均
等かつ効率良く伝えられ、全体として充分に大きいトル
クを伝達することができる。
ように、ストラッププレート35がインターミディエイ
トプレート31をクラッチレリーズ方向に付勢する力
と、コイルスプリング42がインターミディエイトプレ
ート31を逆方向に付勢する力は釣り合うように設定さ
れている。したがって、第1摩擦連結部15がフライホ
イール1及びインターミディエイトプレート31に対し
て与える力は、第2摩擦連結部16がインターミディエ
イトプレート31及びプレッシャープレート30に対し
て与える力と等しくなる。そのために、両摩擦連結部1
5、16の全ての摩擦フェーシング18からトルクが均
等かつ効率良く伝えられ、全体として充分に大きいトル
クを伝達することができる。
【0026】半クラッチ状態 クラッチ接続または遮断時の半クラッチ状態では、摩擦
連結部15,16と摩擦連結部材であるフライホイール
1,プレッシャプレート30及びインターミディエイト
プレート31との間には相対回転が生じる。このとき、
各潤滑部51,52,53が摩擦連結部15,16の摩
擦フェーシング18に対して摺動する。これにより、摩
擦フェーシング18に固体潤滑剤が供給される。この結
果、摩擦フェーシング18の焼き付き等の不具合が生じ
にくい。特に、各潤滑部51,52,53は円周方向に
整列させると、半径方向に連続する半径方向位置にあ
る。これにより、対向する摩擦フェーシング18には半
径方向全体にわたって固体潤滑剤が供給される。しか
も、潤滑部51は円周方向複数箇所に配置されているだ
けであるため、材料が非常に少なくて済む。
連結部15,16と摩擦連結部材であるフライホイール
1,プレッシャプレート30及びインターミディエイト
プレート31との間には相対回転が生じる。このとき、
各潤滑部51,52,53が摩擦連結部15,16の摩
擦フェーシング18に対して摺動する。これにより、摩
擦フェーシング18に固体潤滑剤が供給される。この結
果、摩擦フェーシング18の焼き付き等の不具合が生じ
にくい。特に、各潤滑部51,52,53は円周方向に
整列させると、半径方向に連続する半径方向位置にあ
る。これにより、対向する摩擦フェーシング18には半
径方向全体にわたって固体潤滑剤が供給される。しか
も、潤滑部51は円周方向複数箇所に配置されているだ
けであるため、材料が非常に少なくて済む。
【0027】クラッチ連結動作により、各摩擦連結部材
の摩擦面は磨耗し、それに伴い各潤滑部51,52,5
3も磨耗する。しかし、各潤滑部51,52,53は軸
方向に所定の厚みを有しているため、長期間にわたって
固体潤滑剤を供給可能である。クラッチレリーズ動作 図1に示すクラッチ接続状態から、レリーズベアリング
(図示せず)によりダイヤフラムスプリング26のレバ
ー部26b先端を押して図1の2点鎖線のように変形さ
せると、ダイヤフラムスプリング26の環状部26aか
らプレッシャープレート30への押し付け力が解放され
る。これにより、第1及び第2摩擦連結部15、16に
対する押し付け力も解放され、クラッチがレリーズされ
る。
の摩擦面は磨耗し、それに伴い各潤滑部51,52,5
3も磨耗する。しかし、各潤滑部51,52,53は軸
方向に所定の厚みを有しているため、長期間にわたって
固体潤滑剤を供給可能である。クラッチレリーズ動作 図1に示すクラッチ接続状態から、レリーズベアリング
(図示せず)によりダイヤフラムスプリング26のレバ
ー部26b先端を押して図1の2点鎖線のように変形さ
せると、ダイヤフラムスプリング26の環状部26aか
らプレッシャープレート30への押し付け力が解放され
る。これにより、第1及び第2摩擦連結部15、16に
対する押し付け力も解放され、クラッチがレリーズされ
る。
【0028】このようにしてクラッチがレリーズされる
場合、プレッシャープレート30はストラッププレート
38により軸方向後方に引き上げられる。ストラッププ
レート35とコイルスプリング42のばね定数が等しく
しかも両弾性部材の初期たわみ量は等しいため、クラッ
チレリーズ動作において、フライホイール1に対してイ
ンターミディエイトプレート31が後方へ引き上げられ
るリフト量は、常にプレッシャープレート30のリフト
量の半分になる。その結果、クラッチレリーズ状態なら
びにレリーズ動作や接続動作の途中において、インター
ミディエイトプレート31はフライホイール1とプレッ
シャープレート30との間の中間位置にほぼ正確に保た
れる。すなわち切れ不良が生じにくい。
場合、プレッシャープレート30はストラッププレート
38により軸方向後方に引き上げられる。ストラッププ
レート35とコイルスプリング42のばね定数が等しく
しかも両弾性部材の初期たわみ量は等しいため、クラッ
チレリーズ動作において、フライホイール1に対してイ
ンターミディエイトプレート31が後方へ引き上げられ
るリフト量は、常にプレッシャープレート30のリフト
量の半分になる。その結果、クラッチレリーズ状態なら
びにレリーズ動作や接続動作の途中において、インター
ミディエイトプレート31はフライホイール1とプレッ
シャープレート30との間の中間位置にほぼ正確に保た
れる。すなわち切れ不良が生じにくい。
【0029】第2実施形態 各摩擦連結部材に埋め込む潤滑部の形状を変更してもよ
い。たとえば、図7に示すようにフライホイール1の摩
擦面1aの溝に埋め込まれた第2潤滑部54は半径方向
に延びている。これにより、潤滑部54は相手側の摩擦
フェーシングに対して半径方向全体にわたって固体潤滑
剤を供給する。 〔変形例〕潤滑部の形状、個数、配置位置又は固定方法
は前記実施形態に限定されない。
い。たとえば、図7に示すようにフライホイール1の摩
擦面1aの溝に埋め込まれた第2潤滑部54は半径方向
に延びている。これにより、潤滑部54は相手側の摩擦
フェーシングに対して半径方向全体にわたって固体潤滑
剤を供給する。 〔変形例〕潤滑部の形状、個数、配置位置又は固定方法
は前記実施形態に限定されない。
【0030】固体潤滑剤としてはグラファイトに限定さ
れない。たとえば二硫化モリブデン(MoS2 )、二流
化タングステン(WS2 )、窒化ほう素(BN)等の他
の固体潤滑剤を用いてもよい。また、PTFE、ポリイ
ミド、HDPE、ナイロン、ポリアセタール等のプラス
チック材料を用いてもよい。固体潤滑剤としては、さら
に金属薄膜やセラミックスを用いてもよい。
れない。たとえば二硫化モリブデン(MoS2 )、二流
化タングステン(WS2 )、窒化ほう素(BN)等の他
の固体潤滑剤を用いてもよい。また、PTFE、ポリイ
ミド、HDPE、ナイロン、ポリアセタール等のプラス
チック材料を用いてもよい。固体潤滑剤としては、さら
に金属薄膜やセラミックスを用いてもよい。
【0031】固体潤滑剤は、プラスチック、金属、セラ
ミックスなどの他の材料に混ぜて複合材料として用いて
もよい。本発明はツインクラッチに限定されない、単板
のクラッチや多板のクラッチに用いてもよい。
ミックスなどの他の材料に混ぜて複合材料として用いて
もよい。本発明はツインクラッチに限定されない、単板
のクラッチや多板のクラッチに用いてもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る摩擦連結部材では、潤滑部
材がフライホイール本体の摩擦面側に固定されているた
め、摩擦連結部材は摩擦フェーシングに接触したときに
潤滑部材から固体潤滑剤が摩擦フェーシングに供給され
る。その結果、摩擦連結部材と摩擦フェーシングとの摩
擦連結している面が充分に潤滑される。
材がフライホイール本体の摩擦面側に固定されているた
め、摩擦連結部材は摩擦フェーシングに接触したときに
潤滑部材から固体潤滑剤が摩擦フェーシングに供給され
る。その結果、摩擦連結部材と摩擦フェーシングとの摩
擦連結している面が充分に潤滑される。
【図1】本発明の第1実施形態のツインクラッチの縦断
面概略図。
面概略図。
【図2】本発明の第1実施形態のツインクラッチの平面
図。
図。
【図3】図1のIII-III 矢視図。
【図4】図1の部分拡大図。
【図5】図1の部分拡大図。
【図6】第1実施形態におけるフライホイールの平面
図。
図。
【図7】第2実施形態におけるフライホイールの平面
図。
図。
1 フライホイール 2 クラッチディスク 4 クラッチカバー 15 第1摩擦連結部 16 第2摩擦連結部 18 摩擦フェーシング 30 プレッシャープレート 31 インターミディエイトプレート 51,52,53,54 潤滑部
Claims (3)
- 【請求項1】金属材料を含有する摩擦フェーシングと摩
擦連結するための摩擦連結部材であって、 前記摩擦フェーシングと対向する環状摩擦面を有する円
板状本体と、 前記本体の前記摩擦面側に固定された、固体潤滑剤を含
む潤滑部材と、を備えた摩擦連結部材。 - 【請求項2】前記潤滑部材は、前記摩擦面の異なる半径
方向位置に配置された複数の第1潤滑部を有している、
請求項1に記載の摩擦連結部材。 - 【請求項3】前記潤滑部材は、前記摩擦面上を半径方向
に延びる第2潤滑部を有している、請求項1に記載の摩
擦連結部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33414696A JPH10176722A (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 摩擦連結部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33414696A JPH10176722A (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 摩擦連結部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10176722A true JPH10176722A (ja) | 1998-06-30 |
Family
ID=18274052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33414696A Pending JPH10176722A (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 摩擦連結部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10176722A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006242303A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Exedy Corp | 多板クラッチ装置及びクラッチディスク組立体 |
WO2008105264A1 (ja) * | 2007-02-20 | 2008-09-04 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | 乾式クラッチ、乾式クラッチの一部を構成する伝達部材及び被伝達部材、並びに乾式クラッチを備えた自動二輪車 |
-
1996
- 1996-12-13 JP JP33414696A patent/JPH10176722A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006242303A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Exedy Corp | 多板クラッチ装置及びクラッチディスク組立体 |
WO2008105264A1 (ja) * | 2007-02-20 | 2008-09-04 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | 乾式クラッチ、乾式クラッチの一部を構成する伝達部材及び被伝達部材、並びに乾式クラッチを備えた自動二輪車 |
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