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JPH10174940A - 粒状体の検査装置 - Google Patents

粒状体の検査装置

Info

Publication number
JPH10174940A
JPH10174940A JP8339395A JP33939596A JPH10174940A JP H10174940 A JPH10174940 A JP H10174940A JP 8339395 A JP8339395 A JP 8339395A JP 33939596 A JP33939596 A JP 33939596A JP H10174940 A JPH10174940 A JP H10174940A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
granular material
unit
frequency
group
inspection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8339395A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazushige Ikeda
一繁 池田
Tomoisa Nakao
知功 中尾
Shinichi Kitano
紳一 北野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP8339395A priority Critical patent/JPH10174940A/ja
Publication of JPH10174940A publication Critical patent/JPH10174940A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検査対象物ごとに供給量を手動設定する必要
がなく、又、処理途中で変化する不良発生頻度に対応し
た供給量条件で適切な選別処理を行うようにして、その
作業能率の低下を回避させる。 【解決手段】 選別部Sにおける不良物の不良発生頻度
が検出され、その不良発生頻度が多いほど選別部Sへの
検査対象物(粒状体群k)の供給量が少なくなるよう
に、選別部Sに検査対象物を供給するフィーダ19等の
供給部Pからの供給量が変更調節され、選別部Sにおい
て供給された粒状体群k内における不良物が検出されて
正常物と異なる経路に分離され、不良物が箱3に正常物
が箱2に選別回収される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粒状体群を検査対
象物として粒状体群内における不良物を検出して、その
不良物と正常物とを異なる経路に分離して選別する選別
部と、その選別部に供給する検査対象物の供給量を変更
調節自在な供給部とが設けられた粒状体の検査装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】上記粒状体の検査装置は、例えば、外部
の精米機等からの米粒群をフィーダ等の供給部から、検
査対象物を所定経路に沿って移送しながら選別処理する
選別部に供給して、着色米等の不良米や石等の異物を不
良物としてエアーの噴射等にて分離・除去して正常米
(正常物)を得るものであるが、上記不良物の発生頻度
が通常よりも高い場合には、粒状体群内の不良を検出す
るための光センサや、不良物を分離するためのエアー吹
き付け装置等の処理能力が不足して、適切に選別処理さ
れないおそれがある。そこで、従来は、検査対象物ごと
に不良物の発生頻度を予想して、その値に合わせて例え
ばフィーダの移送速度を調整して供給部から選別部への
供給量を手動で設定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、検査対象物ごとに予想される不良発生頻度
に合わせて選別部への供給量を手動設定するので、その
設定操作が面倒であり、又、処理途中で不良発生頻度が
変わることを考慮して予想される不良発生頻度の最大値
に合わせて供給量を少なめに設定していたので、選別処
理の作業能率が低下するという不具合があった。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、上記従来技術の不具合を解消す
べく、検査対象物ごとに供給量を手動設定する必要がな
く、又、処理途中で変化する不良発生頻度に対応した供
給量条件で適切な選別処理を行うようにして、その作業
能率の低下を回避させた粒状体の検査装置を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、選別
部における不良物の不良発生頻度が検出され、その不良
発生頻度が多いほど選別部への検査対象物の供給量が少
なくなるように、選別部に検査対象物を供給する供給部
からの供給量が変更調節され、選別部において、供給さ
れた粒状体群内における不良物が検出され、その不良物
が正常物と異なる経路に分離されて選別される。
【0006】従って、選別部における不良物の不良発生
頻度が多くなると選別部への検査対象物の供給量が少な
くなる一方、不良発生頻度が少なくなると選別部への検
査対象物の供給量が多くなるように、実際の不良発生頻
度に応じて、選別部への検査対象物の供給量が自動的に
調節されるので、従来技術の供給量を手動設定する場合
のように、検査対象物ごとに予想される不良発生頻度に
合わせて供給量を設定する面倒な手間が不良になり、
又、処理途中で不良発生頻度が変化してもそれに対応し
た供給量条件で適切な選別処理を行うので、従来技術の
ように、予想される不良発生頻度の最大値に合わせて供
給量を少なめに固定して設定していたために生じていた
作業能率の低下も回避させることができる。
【0007】請求項2によれば、請求項1において、選
別部に備えた流下案内手段にて、粒状体群が一層状態で
流下案内されながら、その流下方向下流側において、粒
状体の良否又は異物の存否が判別されるとともに、その
判別情報に基づいて粒状体群における不良物と正常物と
を異なる経路に分離され、同時に、上記判別情報に基づ
いて選別部における不良物の不良発生頻度が検出され
る。
【0008】従って、重力によって流下している粒状体
群を検査対象として、不良の判別と除去とを行うことに
より、例えば、特別の搬送装置によって粒状体群を送る
場合に比べて装置構成を簡素化しながら、同時に、その
不良の判別情報から不良の発生頻度を適切に検出するこ
とができ、もって、請求項1の好適な手段が得られる。
【0009】請求項3によれば、請求項2において、選
別部における不良発生頻度が多いほど移送量が少なくな
るように移送量が変更される移送装置によって、粒状体
群が前記流下案内手段の流下方向始端部まで移送されて
選別部に供給される。
【0010】従って、例えば、移送装置にて移送される
対象物の層厚さを設定層厚さの状態を維持しながらその
移送速度を変更することによって、選別部への供給量を
精度良く変更調節することができ、もって、請求項2の
好適な手段が得られる。
【0011】請求項4によれば、請求項2において、選
別部における不良発生頻度が多いほど、前記流下案内手
段の流下方向上流側の流下案内面上に貯溜された粒状体
群の流下案内面への排出量が少なくなるように、その排
出量を変更する開閉式のゲート手段が作動される。
【0012】従って、選別部に備える板状部材等の流下
案内手段の一部を利用して粒状体群を貯溜して、別に貯
溜用のタンク等を設けることを不要とし、且つ、その貯
溜物の選別部への排出量を単純な開閉ゲートで変更調節
するようにしたので、供給部を簡素に構成することがで
き、もって、請求項2の好適な手段が得られる。
【0013】請求項5によれば、請求項2〜4のいずれ
か1項において、流下案内される粒状体に照射される光
の光学特性の変化に基づいて、粒状体の良否又は異物の
存否が判別される。
【0014】従って、光学特性の変化に基づいて粒状体
の良否又は異物の存否を判別することにより、粒状体群
における不良物の検出を適切に行うことができ、もっ
て、請求項2〜4のいずれか1項の好適な手段が得られ
る。
【0015】請求項6によれば、請求項2〜5のいずれ
か1項において、不良物に対してエアーを吹き付けて、
正常物と異なる経路に分離させる。
【0016】従って、例えば米粒等を検査対象として、
正常米から不良米や異物等の不良物を分離させるのに、
エアーの吹き付け作用によって行うので、例えば、出退
動作をする板等の機械的な手段で直接接触して分離させ
るのに比べて、速い応答速度で且つソフトタッチに損傷
を与えるおそれもなく良好に分離でき、もって、請求項
2〜5のいずれか1項の好適な手段が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の粒状体の検査装置
の実施形態を、玄米や精米等の米粒群からなる粒状体群
を検査対象物として流下案内させながら、不良検出及び
不良物除去を行う場合について図面に基づいて説明す
る。
【0018】図1〜図2に示すように、所定幅の板状の
シュータ1が、水平面に対して所定角度(例えば60
度)に傾斜されて設置され、このシュータ1の上部側に
設けた貯溜用のタンク18からフィーダ19で搬送され
て供給された米粒群kがシュータ1上を一層状態で横方
向に広がった状態で滑って移送されている。つまり、検
査対象物としての米粒群kを一層状態で流下案内させる
流下案内手段がシュータ1にて構成される。
【0019】タンク18の上部には、外部の精米機等か
ら供給される米粒群kの搬入口18Aが設けられ、先細
筒状のタンク下端部には、タンク内の米粒群kをシュー
タ1へ供給させるか否かを切り換える開閉シャッター2
0が設けられている。そして、タンク18からフィーダ
19上に落下した米粒群kのシュータ1への供給量が、
フィーダ19の搬送速度を変化させて調節される(ここ
で、フィーダ19上の米粒群kの層は、スクレイパー等
にて一定厚さに保持されている)。つまり、シュータ1
(選別部S)に供給する米粒群kの供給量を変更調節自
在な供給部Pが、米粒群kを移送量が変更自在な状態で
シュータ1の流下方向始端部まで移送する移送装置とし
てのフィーダ19を備えて構成されている。タンク18
には、内部の米粒群kの貯溜量を検出するレベルセンサ
12が設置されている。
【0020】図1に示すように、シュータ下端からの米
粒群kの落下経路中に、米粒群kに対する検査用のライ
ンセンサ5A,5Bの検出位置Jが設定され、その検出
位置Jを挟んで一方側に、その位置Jの複数列の米粒群
kの並び方向の全幅を照明する蛍光灯等のライン状光源
4と、そのライン状光源4からの照明光が上記検出位置
Jで反射した反射光を受光する反射光用のラインセンサ
5Bとが、一方の格納室13B内に格納され、又、上記
検出位置Jを挟んで他方側に、ライン状光源4からの照
明光が検出位置Jを透過した透過光を受光する透過光用
のラインセンサ5Aと、反射光用のラインセンサ5Bの
受光方向であって検出位置Jの背部側に位置してライン
状光源4からの照明光を反射光用のラインセンサ5Bに
向けて反射する反射板8とが、他方の格納室13A内に
格納されている。
【0021】両格納室13A,13B夫々は、検出位置
Jに面する側に板状の透明なガラスからなる窓部材14
A,14Bを備えるとともに、その窓部材14A,14
Bの入射側及び出射側の各面が、透過光用のラインセン
サ5Aに入射する透過光及び反射光用のラインセンサ5
Bに入射する反射光の両方向に対して直交するように設
定されている。そして、透過光と反射光の方向が同一方
向にできないために、各窓部材14A,14Bを途中箇
所で折れ曲げるように形成して上記直交状態を実現して
いる。
【0022】上記反射板8は、米粒と同じ反射率の領域
8aを上記ライン状光源4にて照明された米粒群kの全
幅に対応して長手状に形成し、且つその長手状の領域8
aの両側に黒色の領域8bを形成した表面を、窓部14
Aの背部に押し付ける状態で固定されている。つまり、
反射板8が、他方の格納室13A内の窓部14Aを固定
するための固定部材に兼用されている。もう一方の格納
室13Bの窓部14Bは専用の固定板15で押し付けて
固定されている。
【0023】図4に示すように、上記両ラインセンサ5
A,5Bは、米粒kの大きさよりも小さい範囲p(例え
ば米粒kの大きさの10分の1程度)を夫々の受光対象
範囲として、各別に受光情報が取出し可能な複数個の受
光部5aを、米粒群kの受光位置Jの全体に亘って備え
るように構成されている。具体的には、複数個の受光部
5aとしての受光素子が上記複数列の米粒群kの並び方
向に沿ってその全幅に亘って直線状に並置されたモノク
ロタイプのCCDセンサと、米粒群kの像を上記CCD
センサの各受光素子上に結像させるための光学系とから
構成されている。これにより、両ラインセンサ5A,5
Bは、複数列の米粒群kの並び方向に沿ってその全幅を
受光範囲とするように構成される。
【0024】上記両ラインセンサ5A,5Bの検出位置
Jから経路方向の下手側に、後述の判別手段100によ
って不良と判定された米粒kや異物等の不良物に対して
エアーを吹き付けて正常な米粒kと異なる経路に分離さ
せるためのエアー吹き付け装置6が設けられている。つ
まり、このエアー吹き付け装置6が、シュータ1の流下
方向下流側において、判別手段100の判別情報に基づ
いて米粒群k内の不良物と正常物とを異なる経路に分離
する分離手段を構成する。上記エアー吹き付け装置6
は、米粒kの流れ方向に対して横幅方向に所定幅毎に分
割した各米粒群kに対して各別に吹き付け作動する複数
個のエアーガン6aを備えている。
【0025】そして、エアー吹き付け装置6よりも流下
方向下流側には、その流下方向に沿って自然落下する正
常な米粒kを回収する良米回収箱2と、正常な米粒kの
流れから分離した着色米(焼け米)や胴割れ米等の不良
米又は石やガラス片等の異物を回収する不良物回収箱3
とが設置されている。
【0026】制御構成を説明すると、図3に示すよう
に、マイクロコンピュータ利用の制御装置10が設けら
れ、この制御装置10に、前記両ラインセンサ5A,5
Bからの各画像信号と、前記レベルセンサ12の検出信
号と、前記フィーダ19による米粒群kの供給量制御に
使用する不良発生頻度の基準値を設定する基準頻度設定
器21からの情報とが入力されている。
【0027】一方、制御装置10からは、エアー吹き付
け装置6の各エアーガン6aを夫々各別に作動させるた
めに、図示しないコンプレッサーから各エアーガン6a
への各エアー供給路のエアー流通をオンオフする複数個
の電磁弁11に対する駆動信号と、前記シャッター20
を作動させる電磁ソレノイド20Aに対する駆動信号
と、前記フィーダ19を作動させるフィーダ駆動モータ
19Bへの駆動信号とが出力されている。尚、フィーダ
19の移送速度はフィーダ駆動モータ19Bの駆動電圧
を変えることによって変更される。
【0028】前記両ラインセンサ5A,5B及び制御装
置10を利用して、前記シュータ1の流下方向下流側に
おいて、米粒群k内における米粒の良否又は異物の存否
を判別する判別手段100が構成されている。つまり、
判別手段100は、前記検出位置Jにおける透過光用及
び反射光用の各ラインセンサ5A,5Bの受光情報に基
づいて、すなわち、流下案内される米粒群kに照射され
る光の光学特性の変化に基づいて、粒状体の良否又は異
物の存否を判別する。
【0029】透過光の場合は、図5の透過光用のライン
センサ5Aの出力波形に示すように、透過光用のライン
センサ5Aの受光量つまり各受光部5aの受光量に対応
する出力電圧が米粒群kに対する適正光量範囲ΔEtの
上限値ULと下限値LLとの間にある場合に正常な米粒
の存在を判定するとともに、設定適正範囲ΔEtの下限
値LLよりも小さい場合に、正常な米粒よりも透過率が
小さい不良の米粒や異物等(例えば、黒色の石粒)の存
在を判定する。
【0030】ここで、米粒kや異物等が存在しない位置
の受光部5aでは、照明光源4からの照明光を直接受光
して設定適正範囲ΔEtの上限値ULよりも大きい出力
値Esになる。そこで、適正光量範囲ΔEtの上限値U
Lと、照明光源4からの照明光を直接受光したときの受
光量Esとの間に、明側の判定レベルUL1を設定し、
ラインセンサ5Aの受光量が、適正光量範囲ΔEtの上
限値ULと前記明側の判定レベルUL1との間にある場
合に、正常な米粒kよりも透過率が大きい不良の米粒k
又は前記異物の存在を判定する。この正常な米粒kより
も透過率が大きい不良の米粒k又は異物の例としては、
正常な米粒kを「もち米」としたときの「うるち米」が
正常な米粒kよりも透過率が大きい不良の米粒kにな
り、薄い色付の透明なガラス片等が、正常な米粒kより
も透過率が大きい異物になる。
【0031】図5には、受光部5aの出力電圧(受光
量)が、米粒kに一部着色部分が存在する位置や、黒色
の石等(e1で示す)、及び、胴割れ部分が存在する位
置(e2で示す)では、上記設定適正範囲ΔEtよりも
下側に位置し、又、正常な米粒よりも透過率が大きい異
物等が存在する場合には、位置e4に示すように設定適
正範囲ΔEtよりも上側で前記明側の判定レベルUL1
よりも下側に位置している状態を例示している。
【0032】そして、ラインセンサ5Aの受光量が、上
記明側の判定レベルUL1と、設定適正範囲ΔEtの上
限値ULとの間にあることを判別するために、ラインセ
ンサ5Aの各受光部5aにおいて、その受光量(出力電
圧)が明側の判定レベルUL1よりも小で且つ前記適正
光量範囲ΔEtの上限値ULよりも大である受光部5a
を求め、その求めた受光部5aの隣接する連続個数が設
定個数(例えば、2個)を超える箇所を、正常な米粒k
よりも透過率が大きい不良の米粒k又は前記異物の存在
箇所と判定している。つまり、受光部5aの受光量が明
側の判定レベルUL1よりも小である2値情報と、受光
部5aの受光量が適正光量範囲ΔEtの上限値ULより
も大である2値情報とを演算して、前記受光量が明側の
判定レベルUL1よりも小で且つ適正光量範囲ΔEtの
上限値ULよりも大である受光部5aを求める。
【0033】具体的な処理を、図6によって説明する。
(イ)は、受光部5aの受光量が明側の判定レベルUL
1よりも小のときを1とした出力波形であり、前述の4
つの位置e0,e1,e2,e4の夫々に対応する箇所
で1になっている。(ロ)は、設定適正範囲ΔEtの上
限値ULよりも大のときを1とした出力波形(上限値U
Lよりも小のときを1とした出力波形の反転波形)であ
り、前述の4つの位置e0,e1,e2,e4のうちで
e4だけが出力されていない。そして、(イ)の波形と
(ロ)の波形との論理積(AND処理)を演算すると、
(ハ)に示すように、e4だけに対応する信号波形が得
られる。但し、UL1にて検出される波形とULにて検
出される波形の幅が異なる(UL1の方がULに比べて
広い)ので、e4以外の位置e0,e1,e2において
も、前後に細いパルス状の波形が出るが、これは、前述
の設定個数(例えば、2個)以下の波形をカットするフ
イルター処理にて除去することができる。そして、
(ニ)に示すように、設定適正範囲ΔEtの下限値LL
よりも下側の位置e1,e2と、上記位置e4とが、不
良物の位置として判定される。
【0034】一方、反射光の場合には、図7の反射光用
のラインセンサ5Bの出力波形に示すように、ラインセ
ンサ5Aの複数個の受光部5aの受光情報に基づいて、
その各受光部5aの受光量に対応する出力電圧が設定適
正範囲ΔEhを外れた場合に前記米粒の不良又は前記異
物の存在を判定する。ここで、反射光用の設定適正範囲
ΔEhは、正常米粒からの標準的な反射光に対する出力
電圧レベルe0’を挟んで上下所定幅の範囲に設定され
る。
【0035】図7には、米粒kに一部着色部分が存在す
る位置(e1’で示す)や胴割れ部分が存在する位置
(e2’で示す)では、上記設定適正範囲ΔEhから下
側に外れている状態を例示し、又、ガラス片等の異物が
存在する場合には、異物からの強い直接反射光によって
位置e3’に示すように設定適正範囲ΔEhから上側に
外れている状態を例示している。又、図示しないが、黒
色の石等では、反射率が非常に小さいので、波形におい
て設定適正範囲ΔEhから下側に大きく外れることにな
る。
【0036】そして、前記制御装置10は、前記判別手
段100の判別情報に基づいて、前記両ラインセンサ5
A,5Bの検出位置Jに移送した米粒群kのうちで、米
粒の不良又は異物の存在が判別された場合には、検出位
置Jから不良の米粒又は異物に対する異なる経路への分
離箇所(前記エアーガン6aの設置箇所)までの移送時
間が経過するに伴って、自重にて落下している不良の米
粒又は異物に対して、その位置に対応する各エアーガン
6aからエアーを吹き付けて正常な米粒の経路から分離
させる。
【0037】以上より、米粒群kを検査対象物として米
粒群k内における不良物を検出して、その不良物と正常
物とを異なる経路に分離して選別する選別部Sが、前記
シュータ1と、前記判別手段100と、前記エアー吹き
付け装置6とを備えて構成されることになる。
【0038】又、制御装置10を利用して、選別部Sに
おける不良物の不良発生頻度を検出する不良頻度検出手
段101と、その不良頻度検出手段101の情報に基づ
いて、前記不良発生頻度が多いほど前記供給部P(フィ
ーダ19)から前記選別部S(シュータ1)への米粒群
kの供給量が少なくなるように制御する供給量制御手段
102とが構成されている。
【0039】前記不良頻度検出手段101は、前記判別
手段100の情報に基づいて、前記不良発生頻度を検出
するように構成されている。具体的には、前記両ライン
センサ5A,5Bの検出位置Jの全幅に亘っての画像信
号中における不良米及び異物の判別信号を計数して、単
位時間当たりの積算値を不良発生頻度とする。そして、
図8に例示する供給量制御特性になるように、前記基準
頻度設定器21で設定された不良発生頻度の基準値と、
上記検出した不良発生頻度とを比較して、グラフの曲線
に示すように供給量を調節制御する。
【0040】〔別実施形態〕前記供給部Pは、前記フィ
ーダ19によるものに限らない。1つの別実施例を図9
に示すように、供給部Pが、米粒群kを流下案内手段
(シュータ1)の流下方向上流側の流下案内面上にて貯
溜する貯溜手段としてのホッパー7と、そのホッパー7
から前記流下案内手段(シュータ1)の流下案内面への
米粒群kの排出量を変更する開閉式のゲート手段として
の開閉ゲート9Aとを備えて構成されている。ホッパー
7は、シュータ1の上流側部分のシュータ面1aと、こ
のシュータ面1aに対向して反対側に傾斜した傾斜側面
7aとによって、図9の紙面に垂直な方向視において下
端側ほど先細状の筒体に構成されるとともに、その筒体
の底部において、図9の紙面に垂直な方向に沿う直線状
の隙間をシュータ面1aとの間に形成する開閉ゲート9
Aが、ゲート駆動モータ9Bによって傾斜側面7aに沿
って移動して上記隙間の間隔を変更調節自在な状態で設
けられている。尚、このゲート駆動モータ9Bは、図8
の供給量制御の特性になるように、前記制御装置10に
よって駆動される(図3参照)。図中、12Aは、ホッ
パー内の貯溜量を検出するレベルセンサである。
【0041】上記実施例では、検査対象物としての粒状
体群が玄米等の米粒群kである場合について例示した
が、これに限るものではなく、例えば、プラスチック粒
等における不良物や異物の存否を検査する場合にも適用
できる。
【0042】上記実施例では、選別部Sが、粒状体群を
一層状態で斜め方向に流下案内させながら、不良物の判
別と分離とを行うようにしたが、これに限らず、例え
ば、粒状体群を一層状態で載置した保持面を水平方向に
送りながら、不良物の判別と分離とを行うようにしても
よい。
【0043】又、流下案内手段は、横幅方向に複数列状
に広がった粒状体群を一層状態で流下案内させる板状の
シュータ1に限るものではなく、例えば粒状体群を多数
並置した流下樋群等によって各別に一列状態で流下案内
するようにしてもよい。
【0044】又、分離手段は、自重落下している不良物
に対してエアーを吹き付けて、正常な粒状体の経路から
分離するエアー吹き付け装置6に限らず、例えば、不良
物をエアーで吸引して正常な粒状体の経路から分離する
ものでもよい。
【0045】又、判別手段100は、横幅方向に広がっ
た状態で流下する粒状体群を照明して、その透過光及び
反射光を受光するライン状の受光手段5A,5Bの受光
情報に基づいて不良物と正常物の判別を行うように構成
したが、ライン状の受光手段ではなく、例えば上記個別
の流下樋上を一列状に流下させるような場合には、フォ
トセンサー等の単一のセンサーで構成してもよい。
【0046】尚、光学的な判別用のライン状の受光手段
も、多数個の光素子を並置したモノクロタイプのCCD
センサ以外に、撮像管式のテレビカメラでもよく、又、
モノクロタイプではなく、カラータイプのCCDセンサ
にて構成して、例えば、色情報R,G,B毎の受光量か
ら不良米や異物の存否をさらに精度良く判別するように
してもよい。
【0047】上記実施例では、不良頻度検出手段101
が、選別部Sの判別手段100の情報に基づいて、不良
米や異物等の不良発生頻度を検出するようにしたが、こ
れに限らず、例えば、上記判別に基づいて前記エアー吹
き付け装置等の分離手段6で不良物を排除する排除信号
を計数して不良発生頻度を検出するようにしてもよい。
又、上記判別手段100の情報に基づく場合も、両ライ
ンセンサ5A,5Bの検出位置Jの全幅に亘っての画像
信号ではなく、その全幅の一部での画像信号を対象とし
たり、あるいは、一方のラインセンサ5の画像信号のみ
を対象としたりしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】不良検出・除去装置の全体側面図
【図2】同要部斜視図
【図3】制御構成のブロック図
【図4】受光検出範囲の説明図
【図5】透過光受光手段の出力波形図
【図6】透過光の場合の不良検出処理を説明する波形図
【図7】反射光受光手段の出力波形図
【図8】供給量制御の特性を示すグラフ
【図9】別実施例の不良検出・除去装置の全体側面図
【符号の説明】
1 流下案内手段 6 分離手段 7 貯溜手段 9A ゲート手段 19 移送装置 100 判別手段 101 不良頻度検出手段 102 供給量制御手段 P 供給部 S 選別部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒状体群を検査対象物として粒状体群内
    における不良物を検出して、その不良物と正常物とを異
    なる経路に分離して選別する選別部と、その選別部に供
    給する検査対象物の供給量を変更調節自在な供給部とが
    設けられた粒状体の検査装置であって、 前記選別部における不良物の不良発生頻度を検出する不
    良頻度検出手段と、 前記不良頻度検出手段の情報に基づいて、前記不良発生
    頻度が多いほど前記供給部から前記選別部への検査対象
    物の供給量が少なくなるように制御する供給量制御手段
    とが設けられている粒状体の検査装置。
  2. 【請求項2】 前記選別部が、粒状体群を一層状態で流
    下案内させる流下案内手段と、その流下案内手段の流下
    方向下流側において、粒状体の良否又は異物の存否を判
    別する判別手段と、その判別手段の判別情報に基づい
    て、前記不良物と正常物とを異なる経路に分離する分離
    手段とを備え、 前記不良頻度検出手段が、前記判別手段の情報に基づい
    て、前記不良発生頻度を検出するように構成されている
    請求項1記載の粒状体の検査装置。
  3. 【請求項3】 前記供給部が、粒状体群を移送量が変更
    自在な状態で前記流下案内手段の流下方向始端部まで移
    送する移送装置とを備えて構成されている請求項2記載
    の粒状体の検査装置。
  4. 【請求項4】 前記供給部が、粒状体群を前記流下案内
    手段の流下方向上流側の流下案内面上にて貯溜する貯溜
    手段と、その貯溜手段から前記流下案内面への粒状体群
    の排出量を変更する開閉式のゲート手段とを備えて構成
    されている請求項2記載の粒状体の検査装置。
  5. 【請求項5】 前記判別手段は、流下案内される粒状体
    に照射される光の光学特性の変化に基づいて、粒状体の
    良否又は異物の存否を判別するように構成されている請
    求項2〜4のいずれか1項に記載の粒状体の検査装置。
  6. 【請求項6】 前記分離手段が、不良物に対してエアー
    を吹き付けて正常物と異なる経路に分離させるように構
    成されている請求項2〜5のいずれか1項に記載の粒状
    体の検査装置。
JP8339395A 1996-12-19 1996-12-19 粒状体の検査装置 Pending JPH10174940A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012170947A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Mitsubishi Electric Corp 選別装置
CN107520147A (zh) * 2017-09-18 2017-12-29 安徽叁旺网络信息技术有限公司 一种新型喂料装置的色选机

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JP2012170947A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Mitsubishi Electric Corp 選別装置
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