JPH10173653A - 通信方式および通信装置 - Google Patents
通信方式および通信装置Info
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- JPH10173653A JPH10173653A JP33054396A JP33054396A JPH10173653A JP H10173653 A JPH10173653 A JP H10173653A JP 33054396 A JP33054396 A JP 33054396A JP 33054396 A JP33054396 A JP 33054396A JP H10173653 A JPH10173653 A JP H10173653A
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- terminal
- wireless communication
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Links
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Landscapes
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
- Small-Scale Networks (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 各通信装置が対等に同報送信を行い、通信量
の増大を招くことなく同報送信の成否の判断を確実に行
う通信方式および通信装置を提供する。 【解決手段】 無線ネットワークを構成する任意の端末
機より同報通信に参加する端末機を募ってグループを形
成し、グループ内の全端末機に順番を付与する。グルー
プ内の任意の端末機から同報送信されたデータを受信し
た各端末機は、自身の順番がきたときに受信応答する。
各端末機は、周囲に存在する端末機およびそれらと自身
との直接通信の可否を記憶しておき、自身が記憶してい
る情報を定期的に放送送信して、情報を交換する。直接
通信できない端末機に送信するときは、記憶している情
報に基づいて中継機となる端末機を見い出して、その端
末機に中継を依頼する。中継機は同報送信に対する受信
応答も中継する。
の増大を招くことなく同報送信の成否の判断を確実に行
う通信方式および通信装置を提供する。 【解決手段】 無線ネットワークを構成する任意の端末
機より同報通信に参加する端末機を募ってグループを形
成し、グループ内の全端末機に順番を付与する。グルー
プ内の任意の端末機から同報送信されたデータを受信し
た各端末機は、自身の順番がきたときに受信応答する。
各端末機は、周囲に存在する端末機およびそれらと自身
との直接通信の可否を記憶しておき、自身が記憶してい
る情報を定期的に放送送信して、情報を交換する。直接
通信できない端末機に送信するときは、記憶している情
報に基づいて中継機となる端末機を見い出して、その端
末機に中継を依頼する。中継機は同報送信に対する受信
応答も中継する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信方式および通信
装置に関し、特に、同報通信の方式およびその装置に関
するものである。
装置に関し、特に、同報通信の方式およびその装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】3台以上の通信装置で形成したネットワ
ークにおいては、1つの通信装置から同一のデータを複
数の通信装置に送信するときに、受信すべき個々の通信
装置に宛てて個別に送信を行う方法と、受信すべき全て
の通信装置に宛てて1度に送信する方法が用いられてい
る。後者は同報通信または同報送信と呼ばれ、送信回数
および通信量を最低限にし得るという特長を有してい
る。
ークにおいては、1つの通信装置から同一のデータを複
数の通信装置に送信するときに、受信すべき個々の通信
装置に宛てて個別に送信を行う方法と、受信すべき全て
の通信装置に宛てて1度に送信する方法が用いられてい
る。後者は同報通信または同報送信と呼ばれ、送信回数
および通信量を最低限にし得るという特長を有してい
る。
【0003】例えば、公開特許公報・平6−23286
5号には、コンピュータと複数の端末装置間で同報通信
を行い、情報量の増大に対処する技術が提案されてい
る。この技術では、コンピュータを1次局、端末装置を
2次局とし、1次局から2次局に宛てて同報送信を行う
ことができる。
5号には、コンピュータと複数の端末装置間で同報通信
を行い、情報量の増大に対処する技術が提案されてい
る。この技術では、コンピュータを1次局、端末装置を
2次局とし、1次局から2次局に宛てて同報送信を行う
ことができる。
【0004】一般に、同報送信されたデータを受信した
通信装置はそれぞれ、その発信元の通信装置に対してデ
ータを受信したことの通知すなわち受信確認を行う。発
信元の通信装置が受信すべき全通信装置から受信確認を
受けた時点で、1度の同報通信は完了する。受信確認し
ない通信装置がある場合、発信元の通信装置は送信が失
敗したと判断してデータの再送信を行うことになる。
通信装置はそれぞれ、その発信元の通信装置に対してデ
ータを受信したことの通知すなわち受信確認を行う。発
信元の通信装置が受信すべき全通信装置から受信確認を
受けた時点で、1度の同報通信は完了する。受信確認し
ない通信装置がある場合、発信元の通信装置は送信が失
敗したと判断してデータの再送信を行うことになる。
【0005】同報通信においては、複数の通信装置が略
同時に受信をするから、受信確認も略同時になる。その
場合、発信元の通信装置は全ての受信確認に対処できな
くなって、同報送信の成否を正しく判断できなくなる。
特に、通信装置同士が有線で接続され共通の伝送路を使
用するネットワークでは、受信確認が衝突してしまい、
同報送信の成否の判断が困難になる。
同時に受信をするから、受信確認も略同時になる。その
場合、発信元の通信装置は全ての受信確認に対処できな
くなって、同報送信の成否を正しく判断できなくなる。
特に、通信装置同士が有線で接続され共通の伝送路を使
用するネットワークでは、受信確認が衝突してしまい、
同報送信の成否の判断が困難になる。
【0006】受信確認が同時に発生することを回避する
一法として、受信した通信装置が直ちに受信確認の送信
をすることを禁止し、同報送信をした後その発信元から
受信すべき通信装置に対して個々に、受信確認を発する
許可を与えることが行われている。許可を与えられた通
信装置は、同報送信されたデータを正しく受信していた
ときは受信確認し、データを正しく受信していなかった
ときは、その旨を発信元に伝えて再送信を受ける。
一法として、受信した通信装置が直ちに受信確認の送信
をすることを禁止し、同報送信をした後その発信元から
受信すべき通信装置に対して個々に、受信確認を発する
許可を与えることが行われている。許可を与えられた通
信装置は、同報送信されたデータを正しく受信していた
ときは受信確認し、データを正しく受信していなかった
ときは、その旨を発信元に伝えて再送信を受ける。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、受信確認の
許可を個別に与える上記方法では、受信確認の衝突は回
避することができるものの、同報送信以外に受信確認の
許可を与えるための送信を行う必要が生じる。このため
通信回数および通信量が増大して、同報通信の特長が損
なわれることになる。
許可を個別に与える上記方法では、受信確認の衝突は回
避することができるものの、同報送信以外に受信確認の
許可を与えるための送信を行う必要が生じる。このため
通信回数および通信量が増大して、同報通信の特長が損
なわれることになる。
【0008】また、前記公報の技術では、1次局のみが
同報送信を行うことができ、2次局からの同報送信は行
うことができない。したがって、2次局から1次局や他
の2次局へのデータの送信は、たとえそれが同一データ
であっても、常に個別に行う必要がある。同報通信にこ
のような制約を設けることは、コンピュータとその端末
装置というように明瞭に役割分担がなされる構成では有
用であるが、対等な関係にある通信装置でネットワーク
を構成する場合には、通信の効率化への妨げとなる。
同報送信を行うことができ、2次局からの同報送信は行
うことができない。したがって、2次局から1次局や他
の2次局へのデータの送信は、たとえそれが同一データ
であっても、常に個別に行う必要がある。同報通信にこ
のような制約を設けることは、コンピュータとその端末
装置というように明瞭に役割分担がなされる構成では有
用であるが、対等な関係にある通信装置でネットワーク
を構成する場合には、通信の効率化への妨げとなる。
【0009】近年では、電子手帳のような携帯用装置に
無線通信の機能を備えてネットワークを構成し、複数の
装置間で相互にデータの送受を行うことも提案されてい
る。このような無線通信ネットワークでも、同報通信を
行うことで通信量の増大の抑制を図ることができる。し
かしながら、無線通信は環境条件の影響を受けて通信状
態が変動し易く、また装置の移動によっても通信状態が
変動する。このため、同報通信の成否が時間ともに変化
し、同報通信の成否の判断も確実に行うことが難しい。
無線通信の機能を備えてネットワークを構成し、複数の
装置間で相互にデータの送受を行うことも提案されてい
る。このような無線通信ネットワークでも、同報通信を
行うことで通信量の増大の抑制を図ることができる。し
かしながら、無線通信は環境条件の影響を受けて通信状
態が変動し易く、また装置の移動によっても通信状態が
変動する。このため、同報通信の成否が時間ともに変化
し、同報通信の成否の判断も確実に行うことが難しい。
【0010】本発明は、複数の通信装置が対等に同報送
信を行うことが可能で、しかも通信量を増大させること
なく同報送信の成否を確実に知ることができる通信方式
および通信装置を提供することを目的とし、さらに、携
帯用無線通信装置間で同報送信とその成否の確認を確実
にし得る通信方式および通信装置を提供することを目的
とする。
信を行うことが可能で、しかも通信量を増大させること
なく同報送信の成否を確実に知ることができる通信方式
および通信装置を提供することを目的とし、さらに、携
帯用無線通信装置間で同報送信とその成否の確認を確実
にし得る通信方式および通信装置を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、通信装置間で同報通信を行い、同報送
信されたデータを受信した通信装置が同報送信されたデ
ータを受信したことを知らせる受信確認パケットを返送
する通信方式において、同報通信に参加する全ての通信
装置に対して順番を定めて、該順番を同報通信に参加す
る全ての通信装置に通知しておき、同報送信されたデー
タを受信した同報通信に参加している通信装置は前記順
番に従って順に受信確認パケットを返送するものとす
る。
に、本発明では、通信装置間で同報通信を行い、同報送
信されたデータを受信した通信装置が同報送信されたデ
ータを受信したことを知らせる受信確認パケットを返送
する通信方式において、同報通信に参加する全ての通信
装置に対して順番を定めて、該順番を同報通信に参加す
る全ての通信装置に通知しておき、同報送信されたデー
タを受信した同報通信に参加している通信装置は前記順
番に従って順に受信確認パケットを返送するものとす
る。
【0012】同報通信に参加している通信装置はいずれ
もデータを同報送信することができるが、受信確認パケ
ットの返送順は定められており、どの通信装置から同報
送信がなされた場合でも、各通信装置は通知された順番
に従って順に受信確認パケットを返送する。受信確認パ
ケットは順序よく返送されるため、たとえパケットの伝
送経路が唯1つしかない場合でも、受信確認パケットの
衝突は発生しない。
もデータを同報送信することができるが、受信確認パケ
ットの返送順は定められており、どの通信装置から同報
送信がなされた場合でも、各通信装置は通知された順番
に従って順に受信確認パケットを返送する。受信確認パ
ケットは順序よく返送されるため、たとえパケットの伝
送経路が唯1つしかない場合でも、受信確認パケットの
衝突は発生しない。
【0013】本発明では、また、移動可能な無線通信装
置間で通信を行い、データを受信した無線通信装置がデ
ータを受信したことを知らせる受信確認パケットを返送
する通信方式において、各無線通信装置は、存在を認識
している他の無線通信装置および自身と存在を認識して
いる他の無線通信装置との直接通信の可否を記憶してお
くとともに、自身の存在、自身が存在を認識している他
の無線通信装置の存在および自身と存在を認識している
他の無線通信装置との直接通信の可否を記した情報パケ
ットを定期的に送信して、受信した他の無線通信装置か
らの情報パケットに基づいて自身の記憶を更新し、各無
線通信装置は、データを送信しようとする相手無線通信
装置との直接通信が不可であると記憶しているときに、
記憶している他の無線通信装置の中から自身とも相手無
線通信装置とも直接通信が可能な無線通信装置を選出し
て、選出した無線通信装置に対して相手無線通信装置へ
の転送を依頼する情報を前記データに付加して送信し、
自身に対して他の無線通信装置への転送を依頼する情報
が付加されているデータを受信した無線通信装置は、デ
ータを前記他の無線通信装置に転送するとともに、他の
無線通信装置が返送した受信確認パケットをデータを送
信した無線通信装置に転送する。
置間で通信を行い、データを受信した無線通信装置がデ
ータを受信したことを知らせる受信確認パケットを返送
する通信方式において、各無線通信装置は、存在を認識
している他の無線通信装置および自身と存在を認識して
いる他の無線通信装置との直接通信の可否を記憶してお
くとともに、自身の存在、自身が存在を認識している他
の無線通信装置の存在および自身と存在を認識している
他の無線通信装置との直接通信の可否を記した情報パケ
ットを定期的に送信して、受信した他の無線通信装置か
らの情報パケットに基づいて自身の記憶を更新し、各無
線通信装置は、データを送信しようとする相手無線通信
装置との直接通信が不可であると記憶しているときに、
記憶している他の無線通信装置の中から自身とも相手無
線通信装置とも直接通信が可能な無線通信装置を選出し
て、選出した無線通信装置に対して相手無線通信装置へ
の転送を依頼する情報を前記データに付加して送信し、
自身に対して他の無線通信装置への転送を依頼する情報
が付加されているデータを受信した無線通信装置は、デ
ータを前記他の無線通信装置に転送するとともに、他の
無線通信装置が返送した受信確認パケットをデータを送
信した無線通信装置に転送する。
【0014】無線通信装置は情報パケットを送信するこ
とで、自身の存在、存在を認識している他の無線通信装
置の存在およびそれらと自身との直接通信の可否を、互
いに知らせ合う。これにより、各無線通信装置は、存在
する無線通信装置のうち、自身との直接通信が可能なも
のと、自身との直接通信が不可能なものとを識別するこ
とができる。しかも、直接通信が不可能な無線通信装置
とのデータ授受を中継し得る無線通信装置を見い出すこ
とが可能になる。
とで、自身の存在、存在を認識している他の無線通信装
置の存在およびそれらと自身との直接通信の可否を、互
いに知らせ合う。これにより、各無線通信装置は、存在
する無線通信装置のうち、自身との直接通信が可能なも
のと、自身との直接通信が不可能なものとを識別するこ
とができる。しかも、直接通信が不可能な無線通信装置
とのデータ授受を中継し得る無線通信装置を見い出すこ
とが可能になる。
【0015】各無線通信装置は、直接通信が不可能な相
手無線通信装置に対してデータを送信する場合は、中継
可能な無線通信装置に対して転送を依頼する情報を送信
データに付加しておく。転送を依頼された無線通信装置
は、そのデータの転送を行うのみならず、データを受信
した相手無線通信装置が返送する受信確認パケットを、
転送を依頼したデータ送信元に転送する。したがって、
1つの転送依頼により往信と復信の両方が転送されるこ
とになる。
手無線通信装置に対してデータを送信する場合は、中継
可能な無線通信装置に対して転送を依頼する情報を送信
データに付加しておく。転送を依頼された無線通信装置
は、そのデータの転送を行うのみならず、データを受信
した相手無線通信装置が返送する受信確認パケットを、
転送を依頼したデータ送信元に転送する。したがって、
1つの転送依頼により往信と復信の両方が転送されるこ
とになる。
【0016】上記通信方式において、同報通信に参加す
る全ての無線通信装置に対して順番を定めて、その順番
を同報通信に参加する全ての通信装置に通知しておき、
同報送信されたデータを受信した同報通信に参加してい
る無線通信装置は前記順番に従って順に受信確認パケッ
トを返送し、自身に対して他の無線通信装置への転送を
依頼する情報が付加されている同報送信されたデータを
受信した同報送信に参加している無線通信装置は、デー
タを前記他の無線通信装置に転送するとともに、他の無
線通信装置が返送した受信確認パケットを、前記他の通
信装置が受信確認パケットを返送する順番の時に、デー
タを同報送信した無線通信装置に転送するようにしても
よい。
る全ての無線通信装置に対して順番を定めて、その順番
を同報通信に参加する全ての通信装置に通知しておき、
同報送信されたデータを受信した同報通信に参加してい
る無線通信装置は前記順番に従って順に受信確認パケッ
トを返送し、自身に対して他の無線通信装置への転送を
依頼する情報が付加されている同報送信されたデータを
受信した同報送信に参加している無線通信装置は、デー
タを前記他の無線通信装置に転送するとともに、他の無
線通信装置が返送した受信確認パケットを、前記他の通
信装置が受信確認パケットを返送する順番の時に、デー
タを同報送信した無線通信装置に転送するようにしても
よい。
【0017】この通信方式では、直接通信ができない無
線通信装置間でも同報送信が可能になり、しかも、受信
確認パケットは順序よく送信されて衝突しない。
線通信装置間でも同報送信が可能になり、しかも、受信
確認パケットは順序よく送信されて衝突しない。
【0018】前記目的を達成するために、本発明ではま
た、同報通信を行う通信装置において、他の通信装置に
グループへの参加を呼びかけ、呼びかけに応えてグルー
プへの参加を表明した他の通信装置と自身とでグループ
を定め、定めたグループに含まれる全通信装置に順番を
割り当て、そのグループに含まれる全通信装置のアドレ
スと順番をそのグループに含まれる全通信装置に通知す
るグループ設定手段と、上記グループ設定手段と同一の
グループ設定手段を有する他の通信装置からのグループ
への参加の呼びかけに応えてその通信装置にグループへ
の参加を表明し、その通信装置からグループに含まれる
全通信装置のアドレスと順番を通知されるグループ参加
手段と、グループ設定手段によって定められたグループ
に含まれる全通信装置のアドレスと順番、またはグルー
プ参加手段が他の通信装置から通知されたグループに含
まれる全通信装置のアドレスと順番を記憶する記憶手段
と、記憶手段に記憶している全通信装置に宛ててデータ
を同報送信する送信手段と、記憶手段に記憶している他
の通信装置から同報送信されたデータを受信したとき
に、記憶手段に記憶している自身の順番がくるまで待っ
て、データを受信したことをデータを送信した他の通信
装置に知らせる応答手段とを備える。
た、同報通信を行う通信装置において、他の通信装置に
グループへの参加を呼びかけ、呼びかけに応えてグルー
プへの参加を表明した他の通信装置と自身とでグループ
を定め、定めたグループに含まれる全通信装置に順番を
割り当て、そのグループに含まれる全通信装置のアドレ
スと順番をそのグループに含まれる全通信装置に通知す
るグループ設定手段と、上記グループ設定手段と同一の
グループ設定手段を有する他の通信装置からのグループ
への参加の呼びかけに応えてその通信装置にグループへ
の参加を表明し、その通信装置からグループに含まれる
全通信装置のアドレスと順番を通知されるグループ参加
手段と、グループ設定手段によって定められたグループ
に含まれる全通信装置のアドレスと順番、またはグルー
プ参加手段が他の通信装置から通知されたグループに含
まれる全通信装置のアドレスと順番を記憶する記憶手段
と、記憶手段に記憶している全通信装置に宛ててデータ
を同報送信する送信手段と、記憶手段に記憶している他
の通信装置から同報送信されたデータを受信したとき
に、記憶手段に記憶している自身の順番がくるまで待っ
て、データを受信したことをデータを送信した他の通信
装置に知らせる応答手段とを備える。
【0019】上記構成の通信装置は、自身から他の通信
装置に呼びかけてグループを設定することもできるし、
他の通信装置が設定しようとするグループに参加するこ
ともできる。設定されたグループに含まれる全通信装置
には順番が割り当てられ、この順番はグループに含まれ
る全通信装置のアドレスとともにグループ内の全通信装
置に通知される。割り当てる順番は、例えばグループへ
の参加を表明した順とする。
装置に呼びかけてグループを設定することもできるし、
他の通信装置が設定しようとするグループに参加するこ
ともできる。設定されたグループに含まれる全通信装置
には順番が割り当てられ、この順番はグループに含まれ
る全通信装置のアドレスとともにグループ内の全通信装
置に通知される。割り当てる順番は、例えばグループへ
の参加を表明した順とする。
【0020】この通信装置は、グループ内の他の通信装
置にデータを同報送信すること、およびグループ内の他
の通信装置から同報送信されたデータを受信することが
可能であり、同報送信されたデータを受信したとき、受
信したことを直ちに発信元の通信装置に知らせるのでは
なく、自身に割り当てられた順番が来るのを待って知ら
せる。したがって、この通信装置でグループを構成すれ
ば、同報送信に対する受信確認は、グループ内で同時に
行われるのではなく、通信装置ごとに時間をずらして順
に行われることになる。
置にデータを同報送信すること、およびグループ内の他
の通信装置から同報送信されたデータを受信することが
可能であり、同報送信されたデータを受信したとき、受
信したことを直ちに発信元の通信装置に知らせるのでは
なく、自身に割り当てられた順番が来るのを待って知ら
せる。したがって、この通信装置でグループを構成すれ
ば、同報送信に対する受信確認は、グループ内で同時に
行われるのではなく、通信装置ごとに時間をずらして順
に行われることになる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について図面
を参照して説明する。図1および図2に、複数の端末機
1から成る無線ネットワークの構成の一部を示す。端末
機1相互間の通信は無線によって行われ、各端末機は他
の端末機に対して同一データを一度に送信する同報送信
を行うことができる。
を参照して説明する。図1および図2に、複数の端末機
1から成る無線ネットワークの構成の一部を示す。端末
機1相互間の通信は無線によって行われ、各端末機は他
の端末機に対して同一データを一度に送信する同報送信
を行うことができる。
【0022】無線ネットワークを構成する端末機のネッ
トワークからの離脱や、新たな端末機のネットワークへ
の参入は任意の時に行うことが可能であり、ネットワー
ク内の端末機の台数は時間によって変動する。また、各
端末機は移動可能であり無線によって通信を行うため、
時間によって無線波の到達状況に変化が生じ、ネットワ
ーク内の相互に直接通信可能な端末機も変化する。した
がって、ここでは各端末機の通信相手を初めから固定設
定することはせず、実際の通信に際して、各端末機が自
身の周囲に存在する他の端末機の存在を検知して、端末
データとして記憶していくようにしている。
トワークからの離脱や、新たな端末機のネットワークへ
の参入は任意の時に行うことが可能であり、ネットワー
ク内の端末機の台数は時間によって変動する。また、各
端末機は移動可能であり無線によって通信を行うため、
時間によって無線波の到達状況に変化が生じ、ネットワ
ーク内の相互に直接通信可能な端末機も変化する。した
がって、ここでは各端末機の通信相手を初めから固定設
定することはせず、実際の通信に際して、各端末機が自
身の周囲に存在する他の端末機の存在を検知して、端末
データとして記憶していくようにしている。
【0023】自身の存在を他の端末機に知らせるため
に、各端末機は存在通知パケットというパケットを定期
的に送信する。存在通知パケットには、これを送信する
端末機のアドレスと、その端末機が存在を検知し記憶し
ている他の全ての端末機のアドレスが記される。したが
って、存在通知パケットを受信した端末機には、その発
信元の端末機のみならず、発信元の端末機が記憶してい
る他の端末機の存在が判ることになる。
に、各端末機は存在通知パケットというパケットを定期
的に送信する。存在通知パケットには、これを送信する
端末機のアドレスと、その端末機が存在を検知し記憶し
ている他の全ての端末機のアドレスが記される。したが
って、存在通知パケットを受信した端末機には、その発
信元の端末機のみならず、発信元の端末機が記憶してい
る他の端末機の存在が判ることになる。
【0024】しかも、存在通知パケットを受信した端末
機には、その発信元の端末機が発する無線波を自身が受
信し得ることが明かである。各端末機は、他の端末機の
アドレスに加えその端末機から自身が直接受信し得るこ
とを存在通知パケットに記して送信する。このような存
在通知パケットをネットワーク内の全端末機が繰り返し
送信することにより、端末機は相互に、自身と直接通信
が可能な他の端末機や、直接通信ができない端末機との
通信を中継し得る端末機を知ることができる。
機には、その発信元の端末機が発する無線波を自身が受
信し得ることが明かである。各端末機は、他の端末機の
アドレスに加えその端末機から自身が直接受信し得るこ
とを存在通知パケットに記して送信する。このような存
在通知パケットをネットワーク内の全端末機が繰り返し
送信することにより、端末機は相互に、自身と直接通信
が可能な他の端末機や、直接通信ができない端末機との
通信を中継し得る端末機を知ることができる。
【0025】同報通信は無線ネットワークに参入してい
る全ての端末機で行うことも可能であるが、ネットワー
クに参入している端末機が時間とともに変動し通信状況
も変化し易い環境では、常にネットワーク内の全端末機
を対象として同報通信を行うことは、受信の確認をはじ
めとする同報送信の手続が煩雑になるとともに総通信量
が増大して、効率がよくない。そこで、同報通信を行う
ためのグループを前もって形成しておき、グループ内で
同報通信を行う。
る全ての端末機で行うことも可能であるが、ネットワー
クに参入している端末機が時間とともに変動し通信状況
も変化し易い環境では、常にネットワーク内の全端末機
を対象として同報通信を行うことは、受信の確認をはじ
めとする同報送信の手続が煩雑になるとともに総通信量
が増大して、効率がよくない。そこで、同報通信を行う
ためのグループを前もって形成しておき、グループ内で
同報通信を行う。
【0026】同報グループの形成は、1台の端末機がグ
ループへの参加を募るグループ召集パケットを送信し、
これに応えて他の端末機が参加の意思を表明するグルー
プ接続要求パケットを返送し、グループ召集パケットを
送信した端末機がグループを決定してその情報を記した
グループ確立パケットを送信することで行われる。この
一連の手順をグループ接続確立という。同報グループは
相互に直接通信し得る端末機のみから構成する必要はな
く、中継送信が必要な端末機であってもグループに参加
することができる。
ループへの参加を募るグループ召集パケットを送信し、
これに応えて他の端末機が参加の意思を表明するグルー
プ接続要求パケットを返送し、グループ召集パケットを
送信した端末機がグループを決定してその情報を記した
グループ確立パケットを送信することで行われる。この
一連の手順をグループ接続確立という。同報グループは
相互に直接通信し得る端末機のみから構成する必要はな
く、中継送信が必要な端末機であってもグループに参加
することができる。
【0027】図1および図2は、無線ネットワーク内の
端末機1のうち、5台の端末機1a〜1eが同報グルー
プに参加している場合を表している。これらの図におい
て、実線矢印は同報送信される同報データパケットの伝
達を示したものである。
端末機1のうち、5台の端末機1a〜1eが同報グルー
プに参加している場合を表している。これらの図におい
て、実線矢印は同報送信される同報データパケットの伝
達を示したものである。
【0028】図1では同報グループを形成した端末機1
aと他の端末機1b〜1eが相互に直接通信可能な状態
にあり、端末機1b〜1eは端末機1aからの同報デー
タパケットを直接受信している。端末機1aは1回のパ
ケット送出で他の4台の端末機にデータを送信する。同
報グループ内の各端末機1a〜1eは、同報データパケ
ットの送信において互いに対等な関係にあり、端末機1
a以外の端末機1b〜1eからも、必要に応じて、他の
端末機に対して同報データパケットの送信を行うことが
できる。
aと他の端末機1b〜1eが相互に直接通信可能な状態
にあり、端末機1b〜1eは端末機1aからの同報デー
タパケットを直接受信している。端末機1aは1回のパ
ケット送出で他の4台の端末機にデータを送信する。同
報グループ内の各端末機1a〜1eは、同報データパケ
ットの送信において互いに対等な関係にあり、端末機1
a以外の端末機1b〜1eからも、必要に応じて、他の
端末機に対して同報データパケットの送信を行うことが
できる。
【0029】図2では、図1の状態と比べて端末機1c
と端末機1dが移動し、端末機1aと直接相互に通信で
きない状態にある。図中、点線矢印は、端末機1aが送
信した同報データパケットが端末機1cと1dに直接受
信されないことを表している。この場合、端末機1aが
送信した同報データパケットは、端末機1bおよび1e
により中継されて端末機1cおよび1dに伝達される。
と端末機1dが移動し、端末機1aと直接相互に通信で
きない状態にある。図中、点線矢印は、端末機1aが送
信した同報データパケットが端末機1cと1dに直接受
信されないことを表している。この場合、端末機1aが
送信した同報データパケットは、端末機1bおよび1e
により中継されて端末機1cおよび1dに伝達される。
【0030】各端末機は、上述の存在通知パケットの交
換により、自身と他の端末機との通信状況を常時把握し
ている。図2の状況では、端末機1aは、自身が端末機
1bおよび端末機1eと直接通信し得ること、自身が端
末機1cと端末機1dに対しては直接通信できないこ
と、さらに、端末機1cと端末機1b、および端末機1
dと端末機1eは相互に直接通信可能であることを認識
している。
換により、自身と他の端末機との通信状況を常時把握し
ている。図2の状況では、端末機1aは、自身が端末機
1bおよび端末機1eと直接通信し得ること、自身が端
末機1cと端末機1dに対しては直接通信できないこ
と、さらに、端末機1cと端末機1b、および端末機1
dと端末機1eは相互に直接通信可能であることを認識
している。
【0031】そこで、端末機1aは、パケットを端末機
1cと1dにそれぞれ転送できる端末機1bと端末機1
eに対して転送を依頼することを記した中継依頼リスト
を、同報データパケットに付加して同報送信する。この
同報データパケットを受信した端末機1bと端末機1e
は、受信パケットに含まれる中継依頼リストに従って、
それぞれ端末機1cと端末機1dへの同報データパケッ
トの転送を行う。
1cと1dにそれぞれ転送できる端末機1bと端末機1
eに対して転送を依頼することを記した中継依頼リスト
を、同報データパケットに付加して同報送信する。この
同報データパケットを受信した端末機1bと端末機1e
は、受信パケットに含まれる中継依頼リストに従って、
それぞれ端末機1cと端末機1dへの同報データパケッ
トの転送を行う。
【0032】このように、無線端末機1の移動や無線波
の到達状態の変化により無線端末機間の通信状態が変化
した場合も、グループ内同報通信を行うことができる。
なお、図1の状態では、端末機1aは、他の端末機1b
〜1e全てに対して直接通信可能であることを認識して
おり、この場合は中継依頼リストを同報データパケット
に付加しない。
の到達状態の変化により無線端末機間の通信状態が変化
した場合も、グループ内同報通信を行うことができる。
なお、図1の状態では、端末機1aは、他の端末機1b
〜1e全てに対して直接通信可能であることを認識して
おり、この場合は中継依頼リストを同報データパケット
に付加しない。
【0033】以下、本実施形態における端末機1の構
成、ならびに同報グループの生成および同報データ通信
に関する処理手順について詳しく説明する。図3は、端
末機1の概略構成を示すブロック図である。
成、ならびに同報グループの生成および同報データ通信
に関する処理手順について詳しく説明する。図3は、端
末機1の概略構成を示すブロック図である。
【0034】端末機1は、ユーザインターフェイスのた
めのキー入力装置やディスプレイ装置等を含む入出力装
置11、アンテナ16に接続して無線でのパケットの送
受信を行う無線モジュール13、ROMおよびRAMを
含みプログラムおよび種々の制御データを記憶するメモ
リ装置14、それらの装置と接続して入出力の制御とパ
ケット送受信やそれに関連する種々の制御を行うプロセ
ッサ12を備えている。また、第1、第2および第3の
タイマーを含むタイマー装置15がプロセッサ12に接
続して設けられている。
めのキー入力装置やディスプレイ装置等を含む入出力装
置11、アンテナ16に接続して無線でのパケットの送
受信を行う無線モジュール13、ROMおよびRAMを
含みプログラムおよび種々の制御データを記憶するメモ
リ装置14、それらの装置と接続して入出力の制御とパ
ケット送受信やそれに関連する種々の制御を行うプロセ
ッサ12を備えている。また、第1、第2および第3の
タイマーを含むタイマー装置15がプロセッサ12に接
続して設けられている。
【0035】端末機1のメモリ装置14内のRAMに記
憶される情報について説明する。図4に、端末データの
1つである近傍端末データの構造を示す。近傍端末デー
タには、その端末機の近傍に存在する端末機で、存在通
知パケットを直接受信することが可能な端末機に関する
情報を複数記憶する。近傍端末データの先頭には記憶さ
れている近傍端末情報の数が記憶され、その後に近傍端
末アドレス、存在通知パケットID、通信可フラグ、存
在通知受信フラグの4項目で構成される近傍端末情報が
複数記憶される。近傍端末情報内の各項目の内容につい
ては、後述の存在通知パケットの受信処理において説明
する。
憶される情報について説明する。図4に、端末データの
1つである近傍端末データの構造を示す。近傍端末デー
タには、その端末機の近傍に存在する端末機で、存在通
知パケットを直接受信することが可能な端末機に関する
情報を複数記憶する。近傍端末データの先頭には記憶さ
れている近傍端末情報の数が記憶され、その後に近傍端
末アドレス、存在通知パケットID、通信可フラグ、存
在通知受信フラグの4項目で構成される近傍端末情報が
複数記憶される。近傍端末情報内の各項目の内容につい
ては、後述の存在通知パケットの受信処理において説明
する。
【0036】図5に、もう1つの端末データである中継
要端末データの構造を示す。中継要端末データには、そ
の端末機とは直接通信不可であるが、直接通信可の近傍
端末機のいずれかに転送を依頼することにより、間接的
に通信することが可能な端末機に関する情報を複数記憶
する。中継要端末データの先頭には記憶されている中継
要端末情報の数が記憶され、その後に中継要端末アドレ
ス、中継依頼端末数、中継依頼端末数で示される個数分
の中継依頼端末アドレスの3項目で構成される中継要端
末情報が複数記憶される。中継要端末情報の各項目の内
容については、近傍端末情報と同様に後述の存在通知パ
ケットの受信処理において説明する。
要端末データの構造を示す。中継要端末データには、そ
の端末機とは直接通信不可であるが、直接通信可の近傍
端末機のいずれかに転送を依頼することにより、間接的
に通信することが可能な端末機に関する情報を複数記憶
する。中継要端末データの先頭には記憶されている中継
要端末情報の数が記憶され、その後に中継要端末アドレ
ス、中継依頼端末数、中継依頼端末数で示される個数分
の中継依頼端末アドレスの3項目で構成される中継要端
末情報が複数記憶される。中継要端末情報の各項目の内
容については、近傍端末情報と同様に後述の存在通知パ
ケットの受信処理において説明する。
【0037】次に、本実施形態で使用する各種パケット
のフォーマットについて説明する。パケットの先頭より
発信元アドレス、着信先アドレスおよびパケットタイプ
の3項目が続くフォーマットを、パケットの基本フォー
マットとする。グループ接続確立の手順において使用す
るグループ召集パケットとグループ接続要求パケット
は、この基本フォーマットのパケットであり、パケット
タイプはそれぞれ、「グループ召集」、「グループ接続
要求」である。
のフォーマットについて説明する。パケットの先頭より
発信元アドレス、着信先アドレスおよびパケットタイプ
の3項目が続くフォーマットを、パケットの基本フォー
マットとする。グループ接続確立の手順において使用す
るグループ召集パケットとグループ接続要求パケット
は、この基本フォーマットのパケットであり、パケット
タイプはそれぞれ、「グループ召集」、「グループ接続
要求」である。
【0038】図6にグループ召集、グループ接続要求と
ともにグループ接続確立の手順で使用するグループ確立
パケットのフォーマットを示す。グループ確立パケット
には、「グループ確立」のパケットタイプを持つ基本フ
ォーマット部分に加えて、その後のグループ内の同報通
信で使用する同報アドレスと、グループ構成端末数とそ
の個数分のグループ構成端末アドレスで構成されるグル
ープ構成端末リストが付加される。
ともにグループ接続確立の手順で使用するグループ確立
パケットのフォーマットを示す。グループ確立パケット
には、「グループ確立」のパケットタイプを持つ基本フ
ォーマット部分に加えて、その後のグループ内の同報通
信で使用する同報アドレスと、グループ構成端末数とそ
の個数分のグループ構成端末アドレスで構成されるグル
ープ構成端末リストが付加される。
【0039】図7に近傍端末の存在確認手順で使用する
存在通知パケットのフォーマットを示す。存在通知パケ
ットには、「存在通知」のパケットタイプを持つ基本フ
ォーマット部分に加えて、個々の存在通知パケットを識
別するパケットIDと、近傍端末情報数とその個数分の
近傍端末アドレス、存在通知パケットID、通信可フラ
グの組で構成される近傍端末情報リストが付加される。
存在通知パケットのフォーマットを示す。存在通知パケ
ットには、「存在通知」のパケットタイプを持つ基本フ
ォーマット部分に加えて、個々の存在通知パケットを識
別するパケットIDと、近傍端末情報数とその個数分の
近傍端末アドレス、存在通知パケットID、通信可フラ
グの組で構成される近傍端末情報リストが付加される。
【0040】図8にグループ内の同報データ通信手順で
使用する同報データパケットのフォーマットを示す。同
報データパケットには、「同報データ」のパケットタイ
プを持つ基本フォーマット部分に加えて、同報データパ
ケットの送信順序や受信確認との対応を識別するための
シーケンス番号、中継されたパケットであるかどうかを
示す中継フラグと、中継要端末数とその個数分の中継要
端末アドレス、中継依頼端末アドレスの組で構成される
中継依頼リストが付加され、さらにデータ長とそのサイ
ズ分のデータで構成されるユーザデータの部分が付加さ
れる。
使用する同報データパケットのフォーマットを示す。同
報データパケットには、「同報データ」のパケットタイ
プを持つ基本フォーマット部分に加えて、同報データパ
ケットの送信順序や受信確認との対応を識別するための
シーケンス番号、中継されたパケットであるかどうかを
示す中継フラグと、中継要端末数とその個数分の中継要
端末アドレス、中継依頼端末アドレスの組で構成される
中継依頼リストが付加され、さらにデータ長とそのサイ
ズ分のデータで構成されるユーザデータの部分が付加さ
れる。
【0041】図9にこの同報データパケットの受信確認
を通知するための受信確認パケットのフォーマットを示
す。受信確認パケットには、「受信確認」のパケットタ
イプを持つ基本フォーマット部分に加えて、同報データ
パケットとの対応を識別するためのシーケンス番号が付
加される。
を通知するための受信確認パケットのフォーマットを示
す。受信確認パケットには、「受信確認」のパケットタ
イプを持つ基本フォーマット部分に加えて、同報データ
パケットとの対応を識別するためのシーケンス番号が付
加される。
【0042】次に、端末機1における処理について説明
する。最初に、端末機1のメモリ装置14内のRAMに
記憶される情報の初期化処理について述べる。近傍端末
データと中継要端末データについては、近傍端末および
中継要端末のない状態に、つまり近傍端末データの近傍
端末情報数と中継要端末データの中継要端末情報数を0
に初期化する。さらに、グループ内の端末のアドレスの
リスト、受信処理中の同報データパケットパラメータ、
受信処理中での受信確認送信の順番情報のそれぞれのパ
ラメータの記憶エリアについて、格納情報のない状態に
初期化する。最後に、存在通知パケットに付加するパケ
ットID、同報データパケットの再送カウントのそれぞ
れのパラメータを0に初期化する。
する。最初に、端末機1のメモリ装置14内のRAMに
記憶される情報の初期化処理について述べる。近傍端末
データと中継要端末データについては、近傍端末および
中継要端末のない状態に、つまり近傍端末データの近傍
端末情報数と中継要端末データの中継要端末情報数を0
に初期化する。さらに、グループ内の端末のアドレスの
リスト、受信処理中の同報データパケットパラメータ、
受信処理中での受信確認送信の順番情報のそれぞれのパ
ラメータの記憶エリアについて、格納情報のない状態に
初期化する。最後に、存在通知パケットに付加するパケ
ットID、同報データパケットの再送カウントのそれぞ
れのパラメータを0に初期化する。
【0043】まず、近傍端末機の存在確認手順について
説明する。各端末機は所定時間(例:2秒)ごとに存在
通知パケットを送信する。図12に存在通知パケットの
送信処理の流れを示す。メモリ装置14内のRAMに記
憶したパケットIDを更新(+1)する。存在通知パケ
ットに、更新されたパケットIDと、RAMに記憶して
いる近傍端末データより作成した近傍端末情報リストを
付加し、放送形式で送信する。このとき、近傍端末情報
リストとしては、通信可/不可にかかわらず全ての近傍
端末データ内の近傍端末情報よりそれぞれの近傍端末ア
ドレス、存在通知パケットID、通信可フラグを抜き出
してリスト化する(ステップS105)。
説明する。各端末機は所定時間(例:2秒)ごとに存在
通知パケットを送信する。図12に存在通知パケットの
送信処理の流れを示す。メモリ装置14内のRAMに記
憶したパケットIDを更新(+1)する。存在通知パケ
ットに、更新されたパケットIDと、RAMに記憶して
いる近傍端末データより作成した近傍端末情報リストを
付加し、放送形式で送信する。このとき、近傍端末情報
リストとしては、通信可/不可にかかわらず全ての近傍
端末データ内の近傍端末情報よりそれぞれの近傍端末ア
ドレス、存在通知パケットID、通信可フラグを抜き出
してリスト化する(ステップS105)。
【0044】更新されたRAM内のパケットIDが偶数
であるかどうかをチェックし(S110)、その結果に
より存在通知パケット送信処理時の2回に1回の割合
で、RAM内の近傍端末データと中継要端末データの削
除処理を行う。具体的には、近傍端末データから存在通
知受信フラグがオンでない近傍端末情報を削除し、さら
に、削除したデータの近傍端末アドレスが中継依頼端末
アドレスとして中継要端末データに登録されている場
合、その中継要端末データ内の対応する中継依頼端末ア
ドレスを削除する。
であるかどうかをチェックし(S110)、その結果に
より存在通知パケット送信処理時の2回に1回の割合
で、RAM内の近傍端末データと中継要端末データの削
除処理を行う。具体的には、近傍端末データから存在通
知受信フラグがオンでない近傍端末情報を削除し、さら
に、削除したデータの近傍端末アドレスが中継依頼端末
アドレスとして中継要端末データに登録されている場
合、その中継要端末データ内の対応する中継依頼端末ア
ドレスを削除する。
【0045】この削除によって、中継要端末情報内に中
継依頼端末アドレスが一つもなくなった場合は、その中
継要端末情報を削除し中継要端末情報数を更新する。最
後に、近傍端末データ内の残った各近傍端末情報の存在
通知受信フラグをオフにリセットする(S115)。
継依頼端末アドレスが一つもなくなった場合は、その中
継要端末情報を削除し中継要端末情報数を更新する。最
後に、近傍端末データ内の残った各近傍端末情報の存在
通知受信フラグをオフにリセットする(S115)。
【0046】次に、近傍の端末機がそれぞれ所定時間ご
とに送信する存在通知パケットを受信した場合の処理の
流れを図13に示す。存在通知パケットを受信した端末
機は、近傍端末データ内の受信した存在通知パケットの
発信元端末アドレスに対応する近傍端末情報を更新す
る。対応する近傍端末情報がない場合は、発信元端末ア
ドレスを近傍端末アドレスとする近傍端末情報を追加す
る。
とに送信する存在通知パケットを受信した場合の処理の
流れを図13に示す。存在通知パケットを受信した端末
機は、近傍端末データ内の受信した存在通知パケットの
発信元端末アドレスに対応する近傍端末情報を更新す
る。対応する近傍端末情報がない場合は、発信元端末ア
ドレスを近傍端末アドレスとする近傍端末情報を追加す
る。
【0047】近傍端末情報内の存在通知パケットID
は、受信した存在通知パケット内のパケットIDで更新
する。受信した存在通知パケット内の近傍端末情報リス
トに自身のアドレスが含まれ、そのアドレスに対応する
存在通知パケットIDの値が、自身が存在通知パケット
に付加して送信した最新または一つ前のパケットIDの
値と一致する場合、相手の端末機が自身の送信した存在
通知パケットを受信していることになる。この場合は、
通信可と判断して通信可フラグをオンにセットする。一
致しない場合は、通信不可と判断して通信可フラグをオ
フにセットする。存在通知受信フラグにはオンをセット
する(ステップS205)。
は、受信した存在通知パケット内のパケットIDで更新
する。受信した存在通知パケット内の近傍端末情報リス
トに自身のアドレスが含まれ、そのアドレスに対応する
存在通知パケットIDの値が、自身が存在通知パケット
に付加して送信した最新または一つ前のパケットIDの
値と一致する場合、相手の端末機が自身の送信した存在
通知パケットを受信していることになる。この場合は、
通信可と判断して通信可フラグをオンにセットする。一
致しない場合は、通信不可と判断して通信可フラグをオ
フにセットする。存在通知受信フラグにはオンをセット
する(ステップS205)。
【0048】続いて、上記の処理で発信元端末機を通信
可と判断したかどうかをチェックする(S210)。通
信可である場合、中継要端末データ内の中継要端末アド
レスに存在通知パケットの発信元端末アドレスが存在す
れば、それに対応する中継要端末情報を削除する。さら
に、受信した存在通知パケット内の近傍端末情報リスト
内で通信可となっている近傍端末アドレスより、RAM
に記憶した近傍端末データ内に存在しないまたは存在す
るが通信不可となっている端末アドレスを抜き出す。
可と判断したかどうかをチェックする(S210)。通
信可である場合、中継要端末データ内の中継要端末アド
レスに存在通知パケットの発信元端末アドレスが存在す
れば、それに対応する中継要端末情報を削除する。さら
に、受信した存在通知パケット内の近傍端末情報リスト
内で通信可となっている近傍端末アドレスより、RAM
に記憶した近傍端末データ内に存在しないまたは存在す
るが通信不可となっている端末アドレスを抜き出す。
【0049】この抜き出した端末アドレスを持つ端末機
は、直接通信可能ではないが受信した存在通知パケット
の発信元端末に転送を依頼することで、間接的に通信す
ることが可能な端末機である。この情報をもとに自身の
中継要端末データを更新する。具体的には、中継要端末
データ内のその抜き出した端末アドレスを中継要端末ア
ドレスとした中継要端末情報を更新する。この更新処理
では、その対応する中継要端末情報内の中継依頼端末ア
ドレスに、受信した存在通知パケットの発信元端末アド
レスを追加する。中継要端末データに抜き出した端末ア
ドレスに対応する中継要端末情報がない場合は、受信し
た存在通知パケットの発信元端末アドレスを中継依頼端
末アドレスにセットした中継要端末情報を追加する(S
215)。
は、直接通信可能ではないが受信した存在通知パケット
の発信元端末に転送を依頼することで、間接的に通信す
ることが可能な端末機である。この情報をもとに自身の
中継要端末データを更新する。具体的には、中継要端末
データ内のその抜き出した端末アドレスを中継要端末ア
ドレスとした中継要端末情報を更新する。この更新処理
では、その対応する中継要端末情報内の中継依頼端末ア
ドレスに、受信した存在通知パケットの発信元端末アド
レスを追加する。中継要端末データに抜き出した端末ア
ドレスに対応する中継要端末情報がない場合は、受信し
た存在通知パケットの発信元端末アドレスを中継依頼端
末アドレスにセットした中継要端末情報を追加する(S
215)。
【0050】ステップS210のチェックで通信不可で
ある場合、受信した存在通知パケットの発信元端末アド
レスと一致する中継依頼端末アドレスを、自身の中継要
端末データ内のそれぞれの中継要端末情報より削除する
(S220)。
ある場合、受信した存在通知パケットの発信元端末アド
レスと一致する中継依頼端末アドレスを、自身の中継要
端末データ内のそれぞれの中継要端末情報より削除する
(S220)。
【0051】次に、同報通信を行う同報グループ接続の
確立手順を説明する。図10にこの同報グループ接続の
確立手順例を示す。グループ接続確立においては、いず
れかの端末機がグループの召集を行う。以後この確立手
順においてはグループの召集を行う端末機をリーダー端
末機と呼ぶ。
確立手順を説明する。図10にこの同報グループ接続の
確立手順例を示す。グループ接続確立においては、いず
れかの端末機がグループの召集を行う。以後この確立手
順においてはグループの召集を行う端末機をリーダー端
末機と呼ぶ。
【0052】リーダー端末機はグループ召集パケットを
放送形式で送信する。グループ召集パケットを受信した
グループに参加する端末機は、リーダー端末機に対して
グループ接続要求パケットを送信する。グループ接続要
求パケットを受信したリーダー端末機は、あらかじめ決
められた条件(参加端末数、接続要求待ちタイムアウト
など)でグループの召集を締め切り、その時点でグルー
プを確定する。
放送形式で送信する。グループ召集パケットを受信した
グループに参加する端末機は、リーダー端末機に対して
グループ接続要求パケットを送信する。グループ接続要
求パケットを受信したリーダー端末機は、あらかじめ決
められた条件(参加端末数、接続要求待ちタイムアウト
など)でグループの召集を締め切り、その時点でグルー
プを確定する。
【0053】リーダー端末機は、確定したグループに対
してグループ内の同報アドレスおよび各端末機の受信確
認送信順番を割当て、グループに参加した各端末機に、
グループの同報アドレスとグループを構成する端末機の
アドレスを受信確認送信順番の順に並べたグループ構成
端末リストを付加したグループ確立パケットを送信す
る。
してグループ内の同報アドレスおよび各端末機の受信確
認送信順番を割当て、グループに参加した各端末機に、
グループの同報アドレスとグループを構成する端末機の
アドレスを受信確認送信順番の順に並べたグループ構成
端末リストを付加したグループ確立パケットを送信す
る。
【0054】図10はリーダー端末機を含めて4台の端
末機で同報グループを構成する場合の手順を示してい
る。グループ接続確立後は、リーダー端末機であるかど
うかにかかわらず、グループ内のいずれの端末機も同報
データパケットの送信が可能である。
末機で同報グループを構成する場合の手順を示してい
る。グループ接続確立後は、リーダー端末機であるかど
うかにかかわらず、グループ内のいずれの端末機も同報
データパケットの送信が可能である。
【0055】次に、上記の手順で確立した同報グループ
内での同報データ通信手順について説明する。図14に
同報データパケットの送信の処理の流れを示す。同報デ
ータパケットを送信する端末機は、RAM内のシーケン
ス番号を更新し、RAMに記憶しているグループ内端末
のアドレスリストと中継要端末データより、同報グルー
プに含まれる端末機の中で中継要である端末機のアドレ
スとその端末機へのデータパケットの中継を依頼する中
継依頼端末機のアドレスより成る中継依頼リストを作成
する。そして、更新したシーケンス番号と、オフを示す
中継フラグと、作成した中継依頼リストと、送信するユ
ーザデータとから同報データパケットを組み立て、同報
アドレスへの送信を行う(ステップS305)。
内での同報データ通信手順について説明する。図14に
同報データパケットの送信の処理の流れを示す。同報デ
ータパケットを送信する端末機は、RAM内のシーケン
ス番号を更新し、RAMに記憶しているグループ内端末
のアドレスリストと中継要端末データより、同報グルー
プに含まれる端末機の中で中継要である端末機のアドレ
スとその端末機へのデータパケットの中継を依頼する中
継依頼端末機のアドレスより成る中継依頼リストを作成
する。そして、更新したシーケンス番号と、オフを示す
中継フラグと、作成した中継依頼リストと、送信するユ
ーザデータとから同報データパケットを組み立て、同報
アドレスへの送信を行う(ステップS305)。
【0056】その後、受信端末数(グループ内端末総数
−1)*N1(例:N1=30ミリ秒)の第1端末タイ
マーを設定する(S310)。これで端末機1は、同報
グループ内の他の端末機よりの受信確認パケットの受信
を待つ状態となる。
−1)*N1(例:N1=30ミリ秒)の第1端末タイ
マーを設定する(S310)。これで端末機1は、同報
グループ内の他の端末機よりの受信確認パケットの受信
を待つ状態となる。
【0057】図15に、この状態で受信確認パケットを
受信した場合の処理の流れを示す。ここで処理する受信
確認パケットは、同報データパケットを受信したグルー
プ内の端末機から直接返信されたもの、または中継を依
頼した端末機によって転送されたものである。まず、受
信確認パケット内のシーケンス番号をチェックし、それ
が送信した同報データパケットに付加した値と一致する
場合、受信確認パケットの発信元端末アドレスを受信確
認済みとして記憶する。シーケンス番号が一致しなかっ
た場合、その受信確認パケットを無視する(ステップS
405)。
受信した場合の処理の流れを示す。ここで処理する受信
確認パケットは、同報データパケットを受信したグルー
プ内の端末機から直接返信されたもの、または中継を依
頼した端末機によって転送されたものである。まず、受
信確認パケット内のシーケンス番号をチェックし、それ
が送信した同報データパケットに付加した値と一致する
場合、受信確認パケットの発信元端末アドレスを受信確
認済みとして記憶する。シーケンス番号が一致しなかっ
た場合、その受信確認パケットを無視する(ステップS
405)。
【0058】次いで、同報グループ内の全ての端末機よ
り受信確認パケットを受信して受信確認済みとなったか
否かをチェックする。受信確認済みとなっていない端末
機がある場合、この受信確認パケットの受信処理を終了
し(S410)、新たな受信確認パケットの受信を待
つ。全ての端末機が受信確認済みとなった場合、第1端
末タイマーを解除し、同報データパケットの送信に関す
る処理を完了する(S415)。
り受信確認パケットを受信して受信確認済みとなったか
否かをチェックする。受信確認済みとなっていない端末
機がある場合、この受信確認パケットの受信処理を終了
し(S410)、新たな受信確認パケットの受信を待
つ。全ての端末機が受信確認済みとなった場合、第1端
末タイマーを解除し、同報データパケットの送信に関す
る処理を完了する(S415)。
【0059】図16に第1端末タイマーにタイムアウト
が発生した場合の処理の流れを示す。まず、同報データ
パケットの再送カウントが設定された回数(例:2回)
に達しているかどうかをチェックする(ステップS50
5)。再送カウントが設定値に達していない場合、再送
カウントを更新(+1)し、同報データパケットの再送
を行い、第1端末タイマーを再設定して未受信の受信確
認パケットの受信を待つ(S510)。再送カウントが
設定値に達している場合、同報データパケットの送信エ
ラーを通知し、同報データパケットの送信に関する処理
を終了する(S515)。
が発生した場合の処理の流れを示す。まず、同報データ
パケットの再送カウントが設定された回数(例:2回)
に達しているかどうかをチェックする(ステップS50
5)。再送カウントが設定値に達していない場合、再送
カウントを更新(+1)し、同報データパケットの再送
を行い、第1端末タイマーを再設定して未受信の受信確
認パケットの受信を待つ(S510)。再送カウントが
設定値に達している場合、同報データパケットの送信エ
ラーを通知し、同報データパケットの送信に関する処理
を終了する(S515)。
【0060】図17に同報データパケットの受信処理の
流れを示す。同報データパケットを受信した端末機は、
まず受信した同報データパケット内の中継フラグを参照
し、転送されて受信した同報データパケットであるかど
うかをチェックする(ステップS605)。中継フラグ
がオンで転送された同報データパケットの受信である場
合、同報データ受信の通知を行い、受信した同報データ
パケットに含まれているシーケンス番号を付加した受信
確認パケットを、同報データパケットの発信元アドレス
に向けて送信し、この端末機の同報データパケット受信
に関する処理を完了する(S610)。
流れを示す。同報データパケットを受信した端末機は、
まず受信した同報データパケット内の中継フラグを参照
し、転送されて受信した同報データパケットであるかど
うかをチェックする(ステップS605)。中継フラグ
がオンで転送された同報データパケットの受信である場
合、同報データ受信の通知を行い、受信した同報データ
パケットに含まれているシーケンス番号を付加した受信
確認パケットを、同報データパケットの発信元アドレス
に向けて送信し、この端末機の同報データパケット受信
に関する処理を完了する(S610)。
【0061】中継フラグがオフで同報データパケットの
発信元端末機よりの直接の受信である場合、同報データ
受信の通知を行い、受信処理中の同報データパケットパ
ラメータとして、受信した同報データパケットのユーザ
データ以外の部分のパラメータをRAMに記憶し、さら
にRAM内の受信確認送信の順番情報を、グループ内端
末アドレスのリストから同報データパケットの発信元ア
ドレスを除いたものより先頭のアドレスを記憶すること
で初期化する(S615)。
発信元端末機よりの直接の受信である場合、同報データ
受信の通知を行い、受信処理中の同報データパケットパ
ラメータとして、受信した同報データパケットのユーザ
データ以外の部分のパラメータをRAMに記憶し、さら
にRAM内の受信確認送信の順番情報を、グループ内端
末アドレスのリストから同報データパケットの発信元ア
ドレスを除いたものより先頭のアドレスを記憶すること
で初期化する(S615)。
【0062】その後、RAM内の受信確認送信の順番情
報にこの端末機自身のアドレスが記憶されている、つま
りこの端末機自身の受信確認送信の順番となっているか
どうかをチェックする(S620)。この端末機自身の
受信確認送信の順番となっている場合、同報データパケ
ットの発信元端末機に向けてシーケンス番号を付加した
受信確認パケットの送信を行い、RAM内の受信確認送
信の順番情報を、グループ内端末アドレスのリストから
自身のアドレスの次の端末アドレスを記憶することで更
新する(S625)。この端末機自身の受信確認送信の
順番となっていない場合、ステップS635のチェック
に進む。
報にこの端末機自身のアドレスが記憶されている、つま
りこの端末機自身の受信確認送信の順番となっているか
どうかをチェックする(S620)。この端末機自身の
受信確認送信の順番となっている場合、同報データパケ
ットの発信元端末機に向けてシーケンス番号を付加した
受信確認パケットの送信を行い、RAM内の受信確認送
信の順番情報を、グループ内端末アドレスのリストから
自身のアドレスの次の端末アドレスを記憶することで更
新する(S625)。この端末機自身の受信確認送信の
順番となっていない場合、ステップS635のチェック
に進む。
【0063】ステップS625の処理に続いて、同報デ
ータパケットより記憶した中継依頼リスト内にこの端末
機に転送を依頼する情報があり、かつそれらの中に転送
処理が未処理のものがあるか否かをチェックする(S6
30)。未処理の、つまり今後対応必要な転送依頼がな
い場合、受信処理中の同報データパケットパラメータを
消去して、その同報データパケットに関する受信確認・
転送などの一連の処理が完了したことを示す(S64
0)。
ータパケットより記憶した中継依頼リスト内にこの端末
機に転送を依頼する情報があり、かつそれらの中に転送
処理が未処理のものがあるか否かをチェックする(S6
30)。未処理の、つまり今後対応必要な転送依頼がな
い場合、受信処理中の同報データパケットパラメータを
消去して、その同報データパケットに関する受信確認・
転送などの一連の処理が完了したことを示す(S64
0)。
【0064】対応必要な転送依頼がある場合、RAM内
の受信確認送信の順番情報に、この端末機に転送が依頼
された転送要端末アドレスが記憶されているか否か、つ
まりその転送要端末機の受信確認送信の順番となってい
るかどうかをチェックする(S635)。転送要端末機
の受信確認送信の順番となっている場合、その転送要端
末機に向けて同報データパケットの転送を行う。
の受信確認送信の順番情報に、この端末機に転送が依頼
された転送要端末アドレスが記憶されているか否か、つ
まりその転送要端末機の受信確認送信の順番となってい
るかどうかをチェックする(S635)。転送要端末機
の受信確認送信の順番となっている場合、その転送要端
末機に向けて同報データパケットの転送を行う。
【0065】この転送処理では、受信した同報データパ
ケットの中継フラグをオンにセットし、さらに着信先ア
ドレスに転送要端末アドレスをセットして送信すること
で中継された同報データパケットであることを示し、か
つ他の端末が二重に同じ同報データパケットを受信する
ことを防ぐ(S645)。その後、N3(例:10ミリ
秒)の第3端末タイマーを設定し、転送先の端末機から
の受信確認パケットの受信を待つ(S655)。
ケットの中継フラグをオンにセットし、さらに着信先ア
ドレスに転送要端末アドレスをセットして送信すること
で中継された同報データパケットであることを示し、か
つ他の端末が二重に同じ同報データパケットを受信する
ことを防ぐ(S645)。その後、N3(例:10ミリ
秒)の第3端末タイマーを設定し、転送先の端末機から
の受信確認パケットの受信を待つ(S655)。
【0066】ステップS635のチェックで転送要端末
機の受信確認送信の順番となっていない場合、次にこの
端末機自身が処理する必要がある端末機(端末機自身ま
たは転送要端末機)の受信確認送信の順番となるまでの
端末数*N2(例:N2=20ミリ秒)の第2端末タイ
マーを設定し、他の端末機からの受信確認パケットの受
信を待つ(S650)。
機の受信確認送信の順番となっていない場合、次にこの
端末機自身が処理する必要がある端末機(端末機自身ま
たは転送要端末機)の受信確認送信の順番となるまでの
端末数*N2(例:N2=20ミリ秒)の第2端末タイ
マーを設定し、他の端末機からの受信確認パケットの受
信を待つ(S650)。
【0067】図17において符号Aを付した部位よりの
処理は、図18、19、20の受信確認パケット受信や
タイマータイムアウト処理より共通の受信確認パケット
送信・同報データパケット転送処理として利用する。A
に進むと、まずこの端末自身の受信確認送信または依頼
された同報データパケットの転送処理に順番となってい
ないために未処理のものがあるかどうかをチェックする
(S660)。未処理のものがある場合はステップS6
20のチェックに進み、未処理のものがない場合はステ
ップS640の処理に進んで一連の同報データパケット
受信に対する処理を終了する。
処理は、図18、19、20の受信確認パケット受信や
タイマータイムアウト処理より共通の受信確認パケット
送信・同報データパケット転送処理として利用する。A
に進むと、まずこの端末自身の受信確認送信または依頼
された同報データパケットの転送処理に順番となってい
ないために未処理のものがあるかどうかをチェックする
(S660)。未処理のものがある場合はステップS6
20のチェックに進み、未処理のものがない場合はステ
ップS640の処理に進んで一連の同報データパケット
受信に対する処理を終了する。
【0068】図18に、同報データパケットに関する処
理中で、他の端末機より同報データパケットの発信元端
末機への受信確認パケット、またはこの端末機自身への
受信確認パケットを受信した場合の処理の流れを示す。
まず、ステップS645で転送処理を行った同報データ
パケットに対する転送先からの受信確認パケットである
かどうかをチェックする(ステップS705)。転送し
た同報データパケットに対する受信確認パケットである
場合、受信した受信確認パケットを、着信先アドレスに
同報データパケットの発信元アドレスをセットして転送
し、第3端末タイマーを解除する(S710)。転送し
た同報データパケットに対する受信確認パケットでない
場合、以下のステップS715の処理に進む。
理中で、他の端末機より同報データパケットの発信元端
末機への受信確認パケット、またはこの端末機自身への
受信確認パケットを受信した場合の処理の流れを示す。
まず、ステップS645で転送処理を行った同報データ
パケットに対する転送先からの受信確認パケットである
かどうかをチェックする(ステップS705)。転送し
た同報データパケットに対する受信確認パケットである
場合、受信した受信確認パケットを、着信先アドレスに
同報データパケットの発信元アドレスをセットして転送
し、第3端末タイマーを解除する(S710)。転送し
た同報データパケットに対する受信確認パケットでない
場合、以下のステップS715の処理に進む。
【0069】次いで、受信した受信確認パケットの発信
元アドレスの次の端末アドレスを、グループ内端末アド
レスのリストより取り出し、そのアドレスをRAM内の
受信確認送信の順番情報に記憶し更新する(S71
5)。その後、図17のAよりの受信確認パケット送信
・同報データパケット転送処理に進む。
元アドレスの次の端末アドレスを、グループ内端末アド
レスのリストより取り出し、そのアドレスをRAM内の
受信確認送信の順番情報に記憶し更新する(S71
5)。その後、図17のAよりの受信確認パケット送信
・同報データパケット転送処理に進む。
【0070】図19に第2端末タイマーがタイムアウト
となった場合の処理の流れを示す。まず、この端末機自
身が受信確認送信処理または同報データパケットの転送
処理を行う必要がある端末機(端末機自身または転送要
端末機)で一番順番が近いものの受信確認送信の順番と
なるよう、RAM内の受信確認送信の順番情報をその端
末機のアドレスで更新する(ステップS805)。その
後、図17のAよりの受信確認パケット送信・同報デー
タパケット転送処理に進む。
となった場合の処理の流れを示す。まず、この端末機自
身が受信確認送信処理または同報データパケットの転送
処理を行う必要がある端末機(端末機自身または転送要
端末機)で一番順番が近いものの受信確認送信の順番と
なるよう、RAM内の受信確認送信の順番情報をその端
末機のアドレスで更新する(ステップS805)。その
後、図17のAよりの受信確認パケット送信・同報デー
タパケット転送処理に進む。
【0071】図20に第3端末タイマーがタイムアウト
となった場合の処理の流れを示す。まず、転送した同報
データパケットに対する再送カウントが設定値(例:2
回)に達しているかどうかをチェックする(ステップS
905)。再送カウントが設定値に達していない場合、
再送カウントを更新(+1)し、同報データパケットの
再転送を行い、第3端末タイマーを再設定して転送先の
端末機よりの受信確認パケットの受信を待つ(S91
0)。
となった場合の処理の流れを示す。まず、転送した同報
データパケットに対する再送カウントが設定値(例:2
回)に達しているかどうかをチェックする(ステップS
905)。再送カウントが設定値に達していない場合、
再送カウントを更新(+1)し、同報データパケットの
再転送を行い、第3端末タイマーを再設定して転送先の
端末機よりの受信確認パケットの受信を待つ(S91
0)。
【0072】再送カウントが設定値に達している場合、
グループ内端末アドレスのリストからタイムアウトとな
った転送先端末機のアドレスの次の順番の端末アドレス
を取り出して、そのアドレスをRAM内の受信確認送信
の順番情報に記憶し更新する(S915)。その後、図
17のAよりの受信確認パケット送信・同報データパケ
ット転送処理に進む。
グループ内端末アドレスのリストからタイムアウトとな
った転送先端末機のアドレスの次の順番の端末アドレス
を取り出して、そのアドレスをRAM内の受信確認送信
の順番情報に記憶し更新する(S915)。その後、図
17のAよりの受信確認パケット送信・同報データパケ
ット転送処理に進む。
【0073】最後に、図11に4台の端末機で構成され
る同報グループにおける同報データパケットとその受信
確認パケットの送受信のシーケンスの例を示し、中継処
理を含めたパケットの流れの具体例を説明する。この端
末機G1より端末機G4で構成される同報グループにお
ける受信確認パケット送信の順番は、端末機G1、端末
機G2、端末機G3、端末機G4の順に割り当てられて
いるものとする。
る同報グループにおける同報データパケットとその受信
確認パケットの送受信のシーケンスの例を示し、中継処
理を含めたパケットの流れの具体例を説明する。この端
末機G1より端末機G4で構成される同報グループにお
ける受信確認パケット送信の順番は、端末機G1、端末
機G2、端末機G3、端末機G4の順に割り当てられて
いるものとする。
【0074】図の場合、まず端末機G1が同報データパ
ケットをグループ内の他の端末機に向けて送信する。こ
の時、端末機G2と端末機G4は端末機G1に対して通
信可の状態であるが、端末機G3は移動などの要因によ
り通信不可の状態にある。またこの時、端末機G4は端
末機G3と通信可である。端末機G1は存在通知手順に
よってこれらの通信状態を認識しており、送信する同報
データパケットには、端末機G3への中継を端末機G4
に依頼することを示す中継依頼リストが付加されてい
る。
ケットをグループ内の他の端末機に向けて送信する。こ
の時、端末機G2と端末機G4は端末機G1に対して通
信可の状態であるが、端末機G3は移動などの要因によ
り通信不可の状態にある。またこの時、端末機G4は端
末機G3と通信可である。端末機G1は存在通知手順に
よってこれらの通信状態を認識しており、送信する同報
データパケットには、端末機G3への中継を端末機G4
に依頼することを示す中継依頼リストが付加されてい
る。
【0075】送信された同報データパケットは、端末機
G2と端末機G4で受信され受信処理が開始される。受
信確認送信の順番が最も早いのは端末機G2なので、端
末機G2が最初に受信確認パケットを送信する。この端
末機G2より端末機G1への受信確認パケットを受信
(傍受)した端末機G4は、次の順番が端末機G3であ
り端末機G3への中継を自身が依頼されているので、同
報データパケットを端末機G3に転送する。
G2と端末機G4で受信され受信処理が開始される。受
信確認送信の順番が最も早いのは端末機G2なので、端
末機G2が最初に受信確認パケットを送信する。この端
末機G2より端末機G1への受信確認パケットを受信
(傍受)した端末機G4は、次の順番が端末機G3であ
り端末機G3への中継を自身が依頼されているので、同
報データパケットを端末機G3に転送する。
【0076】この転送された同報データパケットを受信
した端末機G3は、直ちに受信確認パケットを端末機G
4に返信する。端末機G3よりの受信確認パケットを受
信した端末機G4は、それを端末機G1に向けて転送す
る。その受信確認パケットの転送後、端末機G4は自身
の受信確認送信の順番となったことを判断し、自身の受
信確認パケットを端末機G1に向けて送信する。他の3
台の端末機よりの受信確認パケットを受信した端末機G
1は、同報データパケットがグループ内の全端末機に正
常に受信されたことを確認する。これで1回の同報送信
が終了することになる。
した端末機G3は、直ちに受信確認パケットを端末機G
4に返信する。端末機G3よりの受信確認パケットを受
信した端末機G4は、それを端末機G1に向けて転送す
る。その受信確認パケットの転送後、端末機G4は自身
の受信確認送信の順番となったことを判断し、自身の受
信確認パケットを端末機G1に向けて送信する。他の3
台の端末機よりの受信確認パケットを受信した端末機G
1は、同報データパケットがグループ内の全端末機に正
常に受信されたことを確認する。これで1回の同報送信
が終了することになる。
【0077】なお、ここでは無線によって通信を行う実
施形態を示したが、本発明は無線通信に限られるもので
はなく、端末機を有線で接続した構成にも適用可能なも
のである。その場合、各端末機が共通の伝送路を使用す
る構成としても、同報送信に対する受信確認パケットの
送信は順になされるから、それらが衝突することはな
く、同報データパケットの発信元端末機は、送信の成否
を確実に判断することができる。有線通信を行う場合
は、ネットワークを構成する端末機が固定されているた
め、存在確認手順は必ずしも必要ではないが、各端末機
が稼働中であるか否かによって個々の時点で実質的に存
在する端末機は変わるので、存在確認手順を定期的に実
行することが望ましい。
施形態を示したが、本発明は無線通信に限られるもので
はなく、端末機を有線で接続した構成にも適用可能なも
のである。その場合、各端末機が共通の伝送路を使用す
る構成としても、同報送信に対する受信確認パケットの
送信は順になされるから、それらが衝突することはな
く、同報データパケットの発信元端末機は、送信の成否
を確実に判断することができる。有線通信を行う場合
は、ネットワークを構成する端末機が固定されているた
め、存在確認手順は必ずしも必要ではないが、各端末機
が稼働中であるか否かによって個々の時点で実質的に存
在する端末機は変わるので、存在確認手順を定期的に実
行することが望ましい。
【0078】
【発明の効果】請求項1の通信方式によるときは、複数
の通信装置が同報送信されたデータを略同時に受信した
ときでも、受信確認パケットは同時に返送されないか
ら、パケットの送信経路がたとえ1つしかなくても受信
確認パケットに衝突が生じず、同報送信した通信装置は
確実に受信を確認することができる。また、受信確認パ
ケットの送信タイミングを各通信装置が自身で判断する
ことができるため、受信確認パケットの送信タイミング
を管理するための専用の装置は不要であり、送信と受信
の役割分担を固定する必要もない。このため、同報通信
に参加する通信装置は同報送信に関しては対等となり、
いずれも同報送信を行うことが可能である。
の通信装置が同報送信されたデータを略同時に受信した
ときでも、受信確認パケットは同時に返送されないか
ら、パケットの送信経路がたとえ1つしかなくても受信
確認パケットに衝突が生じず、同報送信した通信装置は
確実に受信を確認することができる。また、受信確認パ
ケットの送信タイミングを各通信装置が自身で判断する
ことができるため、受信確認パケットの送信タイミング
を管理するための専用の装置は不要であり、送信と受信
の役割分担を固定する必要もない。このため、同報通信
に参加する通信装置は同報送信に関しては対等となり、
いずれも同報送信を行うことが可能である。
【0079】請求項2の通信方式によるときは、各無線
通信装置は定期的に通信状況を確認することができるた
め、変動し易い無線通信の状況に対応して直接通信と中
継通信とを適切に選択することが可能である。したがっ
て、不可能な直接通信を試みるという無駄が回避され
て、通信効率が向上するとともに、通信量の増大を防止
することができる。
通信装置は定期的に通信状況を確認することができるた
め、変動し易い無線通信の状況に対応して直接通信と中
継通信とを適切に選択することが可能である。したがっ
て、不可能な直接通信を試みるという無駄が回避され
て、通信効率が向上するとともに、通信量の増大を防止
することができる。
【0080】請求項3の通信方式では、同報通信におい
ても中継通信を利用することができるから、互いに直接
通信ができない関係にある無線通信装置であっても同報
通信に参加することが可能となる。しかも、受信確認パ
ケットの衝突を確実に防止することができるから、多く
の無線通信装置が同報通信に参加しても処理効率は低下
しない。
ても中継通信を利用することができるから、互いに直接
通信ができない関係にある無線通信装置であっても同報
通信に参加することが可能となる。しかも、受信確認パ
ケットの衝突を確実に防止することができるから、多く
の無線通信装置が同報通信に参加しても処理効率は低下
しない。
【0081】請求項4の通信装置によるときは、同報通
信を行うグループを自発的にまたは他の通信装置からの
呼びかけに応じて任意に設定することが可能であり、設
定したグループ内で対等に同報送信を行うことができ
る。しかも、同報送信に対する受信確認の時間をずらす
ため受信確認が重なることがなく、同報送信した通信装
置は同報送信の成否を確実に知ることができる。また、
受信確認を促すための送信をする必要がなく、通信回数
と通信量を最低限に抑えることができる。
信を行うグループを自発的にまたは他の通信装置からの
呼びかけに応じて任意に設定することが可能であり、設
定したグループ内で対等に同報送信を行うことができ
る。しかも、同報送信に対する受信確認の時間をずらす
ため受信確認が重なることがなく、同報送信した通信装
置は同報送信の成否を確実に知ることができる。また、
受信確認を促すための送信をする必要がなく、通信回数
と通信量を最低限に抑えることができる。
【図1】 直接通信によって同報通信が行われている状
態を示す図。
態を示す図。
【図2】 中継通信によって同報通信が行われている状
態を示す図。
態を示す図。
【図3】 無線端末機の概略構成を示すブロック図。
【図4】 無線端末機が記憶している近傍端末データの
構造を示す図。
構造を示す図。
【図5】 無線端末機が記憶している中継要端末データ
の構造を示す図。
の構造を示す図。
【図6】 グループ確立パケットの構造を示す図。
【図7】 存在通知パケットの構造を示す図。
【図8】 同報データパケットの構造を示す図。
【図9】 受信確認パケットの構造を示す図。
【図10】 グループ接続確立手順のパケットシーケン
ス例を示す図。
ス例を示す図。
【図11】 同報データ通信手順のパケットシーケンス
例を示す図。
例を示す図。
【図12】 無線端末機の存在通知パケット送信時の処
理を示す流れ図。
理を示す流れ図。
【図13】 無線端末機の存在通知パケット受信時の処
理を示す流れ図。
理を示す流れ図。
【図14】 無線端末機の同報データパケット送信時の
処理を示す流れ図。
処理を示す流れ図。
【図15】 同報データパケットを送信した無線端末機
の受信確認パケット受信時の処理を示す流れ図。
の受信確認パケット受信時の処理を示す流れ図。
【図16】 同報データパケットを送信した無線端末機
の第1端末タイマータイムアウト時の処理を示す流れ
図。
の第1端末タイマータイムアウト時の処理を示す流れ
図。
【図17】 無線端末機の同報データパケット受信時の
処理を示す流れ図。
処理を示す流れ図。
【図18】 同報データパケットを受信した無線端末機
の受信確認パケット受信時の処理を示す流れ図。
の受信確認パケット受信時の処理を示す流れ図。
【図19】 同報データパケットを受信した無線端末機
の第2端末タイマータイムアウト時の処理を示す流れ
図。
の第2端末タイマータイムアウト時の処理を示す流れ
図。
【図20】 同報データパケットを受信した無線端末機
の第3端末タイマータイムアウト時の処理を示す流れ
図。
の第3端末タイマータイムアウト時の処理を示す流れ
図。
1 無線端末機 11 入出力装置 12 プロセッサ 13 無線モジュール 14 メモリ装置 15 タイマー装置 16 アンテナ
Claims (4)
- 【請求項1】 通信装置間で同報通信を行い、同報送信
されたデータを受信した通信装置が同報送信されたデー
タを受信したことを知らせる受信確認パケットを返送す
る通信方式において、 同報通信に参加する全ての通信装置に対して順番を定め
て、該順番を同報通信に参加する全ての通信装置に通知
しておき、同報送信されたデータを受信した同報通信に
参加している通信装置は前記順番に従って順に受信確認
パケットを返送することを特徴とする通信方式。 - 【請求項2】 移動可能な無線通信装置間で通信を行
い、データを受信した無線通信装置がデータを受信した
ことを知らせる受信確認パケットを返送する通信方式に
おいて、 各無線通信装置は、存在を認識している他の無線通信装
置および自身と存在を認識している他の無線通信装置と
の直接通信の可否を記憶しておくとともに、自身の存
在、自身が存在を認識している他の無線通信装置の存在
および自身と存在を認識している他の無線通信装置との
直接通信の可否を記した情報パケットを定期的に送信し
て、受信した他の無線通信装置からの前記情報パケット
に基づいて自身の記憶を更新し、 各無線通信装置は、データを送信しようとする相手無線
通信装置との直接通信が不可であると記憶しているとき
に、記憶している他の無線通信装置の中から自身とも前
記相手無線通信装置とも直接通信が可能な無線通信装置
を選出して、選出した無線通信装置に対して前記相手無
線通信装置への転送を依頼する情報を前記データに付加
して送信し、 自身に対して他の無線通信装置への転送を依頼する情報
が付加されているデータを受信した無線通信装置は、該
データを前記他の無線通信装置に転送するとともに、前
記他の無線通信装置が返送した受信確認パケットを前記
データを送信した無線通信装置に転送することを特徴と
する通信方式。 - 【請求項3】 同報通信に参加する全ての無線通信装置
に対して順番を定めて、該順番を同報通信に参加する全
ての通信装置に通知しておき、同報送信されたデータを
受信した同報通信に参加している無線通信装置は前記順
番に従って順に受信確認パケットを返送し、 自身に対して他の無線通信装置への転送を依頼する情報
が付加されている同報送信されたデータを受信した同報
送信に参加している無線通信装置は、該データを前記他
の無線通信装置に転送するとともに、前記他の無線通信
装置が返送した受信確認パケットを、前記他の通信装置
が受信確認パケットを返送する順番の時に、前記データ
を同報送信した無線通信装置に転送することを特徴とす
る請求項2に記載の通信方式。 - 【請求項4】 同報通信を行う通信装置において、 他の通信装置にグループへの参加を呼びかけ、呼びかけ
に応えてグループへの参加を表明した他の通信装置と自
身とでグループを定め、定めたグループに含まれる全通
信装置に順番を割り当て、そのグループに含まれる全通
信装置のアドレスと順番をそのグループに含まれる全通
信装置に通知するグループ設定手段と、 上記グループ設定手段と同一のグループ設定手段を有す
る他の通信装置からのグループへの参加の呼びかけに応
えてその通信装置にグループへの参加を表明し、その通
信装置からグループに含まれる全通信装置のアドレスと
順番を通知されるグループ参加手段と、 前記グループ設定手段によって定められたグループに含
まれる全通信装置のアドレスと順番、または前記グルー
プ参加手段が他の通信装置から通知されたグループに含
まれる全通信装置のアドレスと順番を記憶する記憶手段
と、 前記記憶手段に記憶している全通信装置に宛ててデータ
を同報送信する送信手段と、 前記記憶手段に記憶している他の通信装置から同報送信
されたデータを受信したときに、前記記憶手段に記憶し
ている自身の順番がくるまで待って、そのデータを受信
したことをそのデータを送信した他の通信装置に知らせ
る応答手段とを備えることを特徴とする通信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33054396A JPH10173653A (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | 通信方式および通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33054396A JPH10173653A (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | 通信方式および通信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10173653A true JPH10173653A (ja) | 1998-06-26 |
Family
ID=18233820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33054396A Pending JPH10173653A (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | 通信方式および通信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10173653A (ja) |
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1996
- 1996-12-11 JP JP33054396A patent/JPH10173653A/ja active Pending
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