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JPH10172157A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置

Info

Publication number
JPH10172157A
JPH10172157A JP32661696A JP32661696A JPH10172157A JP H10172157 A JPH10172157 A JP H10172157A JP 32661696 A JP32661696 A JP 32661696A JP 32661696 A JP32661696 A JP 32661696A JP H10172157 A JPH10172157 A JP H10172157A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens holder
tracking
focusing
salient poles
drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32661696A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Miyamae
章 宮前
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority to JP32661696A priority Critical patent/JPH10172157A/ja
Publication of JPH10172157A publication Critical patent/JPH10172157A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズホルダをトラッキング方向およびフォ
ーカシング方向に駆動する磁気駆動回路の効率を高める
とともに、装置を薄型化するのに適した対物レンズ駆動
装置を提供すること。 【解決手段】 対物レンズ駆動装置10において、対物
レンズ24を保持するレンズホルダ20の周りにはトラ
ッキング用駆動マグネット52、54とフォーカシング
用駆動マグネット42、44が配置されている。これら
のマグネットに向けては、レンズホルダー20から磁性
体からなる第1の突極25t、26tと第2の突極23
f、24fが突出し、これらの突極にトラッキング用駆
動コイル56、58およびフォーカシング用駆動コイル
46、48が巻回されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDやDVDなど
の光ピックアップ装置に用いられる対物レンズ駆動装置
に関するものである。さらに詳しくは、対物レンズをト
ラッキング方向およびフォーカシング方向に駆動するた
めの磁気駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CDやDVDなどの光ピックアップ装置
に用いることのできる対物レンズ駆動装置としては、特
公昭62−56580号公報等に開示されているものの
他、各種の軸摺動方式、4本ワイヤー方式、板ばね方
式、樹脂ヒンジ方式等を採用したものがある。そのう
ち、軸摺動方式の対物レンズ駆動装置の一例を図5
(A)に示してある。
【0003】この図に示す対物レンズ駆動装置100に
は、対物レンズ124を保持するレンズホルダ120
と、このホルダを軸線方向に移動可能および中心軸線回
りに旋回可能に支持する摺動軸132(ホルダ支持部
材)と、レンズホルダ120の外周を囲むヨーク板13
4とが構成されている。ヨーク板134の内周面には、
フォーカシング用駆動マグネット142、144および
トラッキング用駆動マグネット152、154が周方向
に交互に固着され、これらのマグネットに対向するよう
に、レンズホルダ120の外壁にはフォーカシング用駆
動コイル146、148およびトラッキング用駆動マグ
ネット152、154が取り付けられている。従って、
フォーカシング用駆動コイル146、148に通電する
と、フォーカシング用駆動コイル146、148とフォ
ーカシング用駆動マグネット142、144の間に磁気
力が発生するので、レンズホルダ120は摺動軸132
の軸線に沿って移動し、フォーカシング動作を行う。一
方、トラッキング用駆動コイル156、158に通電す
ると、トラッキング用駆動コイル156、158とトラ
ッキング用駆動マグネット152、154の間に磁気力
が発生するので、レンズホルダ120は摺動軸132の
軸線周りに回転し、トラッキング動作を行う。
【0004】このようなレンズ駆動装置100におい
て、前記の駆動コイル156、158、146、148
としては、図5(B)に示すように、いずれも矩形状に
巻回された偏平空芯コイルが用いられ、いずれの偏平空
芯コイルもレンズホルダ120の外壁に接着などの方法
で取り付けられている。
【0005】このような磁気駆動回路を利用して対物レ
ンズ124をトラッキング方向およびフォーカシング方
向に駆動するという原理は、4本ワイヤー方式のレンズ
駆動装置などでも同様である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
レンズ駆動装置のように各駆動コイル156、158、
146、148として空芯コイルを用いると、駆動マグ
ネット152、154、142、145との間に発生す
る磁気力が小さいため、磁気駆動回路の効率が低いの
で、レンズホルダ100の駆動感度が低いという問題点
がある。
【0007】また、偏平空芯コイルを用いた場合にはコ
イルをレンズホルダ120の外壁に平面的に接着するこ
とになるため、レンズホルダ120には縦方向に十分な
寸法の外壁を確保する必要がある。しかも、空芯コイル
のターン数を増やして磁気駆動回路の効率を高めようと
すると、空芯コイルが外周側に拡大していく。それ故、
偏平空芯コイルを用いると、レンズホルダ120をこれ
以上、薄型化できないという問題点がある。
【0008】さらに、空芯コイルを多層に巻回してその
ターン数を増やすることにより磁気駆動回路の効率を高
めようとしても、コイルの厚みが増加する分、下層側に
位置するコイル部分と駆動マグネットとの間では磁気ギ
ャップが大きくなるので、磁気駆動回路の効率を高める
効果が小さい。
【0009】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
レンズホルダをトラッキング方向およびフォーカシング
方向に駆動する磁気駆動回路の効率を高めるとともに、
装置を薄型化するのに適した対物レンズ駆動装置を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、対物レンズを保持したレンズホルダ
と、このレンズホルダをトラッキング方向およびフォー
カシング方向に変位可能に支持するホルダ支持部材と、
前記レンズホルダに構成されているトラッキング用駆動
コイルとともに前記レンズホルダをトラッキング方向に
駆動するトラッキング用駆動マグネットと、前記レンズ
ホルダに構成されているフォーカシング用駆動コイルと
ともに前記レンズホルダをフォーカシング方向に駆動す
るフォーカシング用駆動マグネットとを有する対物レン
ズ駆動装置において、前記レンズホルダは、前記トラッ
キング用駆動マグネットに向けて突出して前記トラッキ
ング用駆動コイルが巻回された磁性体からなる第1の突
極と、前記フォーカシング用駆動マグネットに向かって
突出して前記フォーカシング用駆動コイルが巻回された
磁性体からなる第2の突極とを備えていることを特徴と
する。
【0011】すなわち、本発明では駆動コイルとして偏
平空芯コイルを用いるのではなく、レンズホルダから各
駆動マグネットに向けて突極を突出させて、これらの突
極の周りに駆動コイルを巻回することに特徴を有する。
従って、本発明に係るレンズ駆動装置では、空芯コイル
と違って、各駆動コイルが突極(コア)に対して巻回さ
れているので、磁気駆動回路の効率が高い。それ故、本
発明によれば、突極を設けた分だけ重くなったとしても
それ以上に推力の増大を図ることができるので、レンズ
ホルダの駆動感度が高い。また、駆動コイルを突極に沿
って巻回していくので、ターン数を増やしても磁気駆動
回路の効率が低下せず、ターン数を増やした分だけは確
実に磁気駆動回路の効率を高めることができる。さら
に、駆動コイルを突極に沿って巻回していくので、ター
ン数を増やしてもその占有面積が増大しないので、レン
ズホルダやレンズ駆動装置の薄型化に適している。しか
も、空芯コイルと違って、駆動コイルを巻回するときに
突極をボビンとして用いることができるので、安価に製
造できる。また、磁性体からなる突極自身と駆動マグネ
ットとの間に発生する磁気力によって、レンズホルダを
動作位置に保持することができるので、レンズホルダを
動作位置に保持するための特別の機構が不要である。
【0012】本発明において、前記トラッキング用駆動
マグネットは前記レンズホルダを挟んで対向する2ヵ所
に配置されて、該2ヵ所のトラッキング用駆動マグネッ
トの各々に向けて前記第1の突極が2本突出していると
ともに、該2本の第1の突極は、該突極同士を連結する
磁性体からなる連結部分を介して同一直線上に構成され
ていることが好ましい。同様に、前記フォーカシング用
駆動マグネットは前記レンズホルダを挟んで対向する2
ヵ所に配置されて、該2か所のフォーカシング用駆動マ
グネットの各々に向けて前記第2の突極が2本突出して
いるとともに、該2本の第2の突極は、該突極同士を連
結する磁性体からなる連結部分を介して同一直線上に構
成されていることが好ましい。このように構成すると、
突極に巻回された駆動コイルがレンズホルダを貫通する
ような磁束を形成し、2つの駆動マグネットを含めて1
つの磁気駆動回路を構成することになるので、磁気駆動
回路の効率が高い。
【0013】本発明において、前記レンズホルダは、少
なくとも前記第1の突極、前記第2の突極、およびこれ
らの突極を連結する部分を構成する磁性体部分と、少な
くとも前記対物レンズの保持部分を構成する樹脂部分と
を備えていることをが好ましい。このように構成する
と、レンズホルダは一部が樹脂で構成されている分、そ
の軽量化を図ることができる。また、レンズホルダは、
磁性体部分と樹脂部分との複合材料で構成されているの
で、それ自身で自己共振をダンピングするなど、耐振動
特性が向上するという利点がある。
【0014】本発明において、少なくとも前記第1およ
び第2の突極は、積層された複数枚の磁性板から構成さ
れていることが好ましい。このような積層構造を採用す
ると、各突極での渦電流損を減少できる。それ故、磁気
駆動回路の効率が高まるので、レンズホルダの駆動感度
を向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態を説明する。
【0016】[実施の形態1]図1(A)は、本発明を
適用した対物レンズ駆動装置の平面図、(B)は、
(A)のB−B’線における断面図、(C)は、(A)
のC−C’線における断面図である。
【0017】図1(A)、(B)に示すように、対物レ
ンズ駆動装置10には、対物レンズ24を保持するレン
ズホルダ20と、このレンズホルダ20を支持するホル
ダ支持部材30とが構成されており、このホルダ支持部
材30には、レンズホルダ20を支持するための摺動軸
32と、この摺動軸32の基端部を固定すると共にレン
ズホルダ20の外周を囲むヨーク34とが構成されてい
る。本形態の対物レンズ駆動装置10は、軸摺動型であ
り、レンズホルダ20は、図1(B)に矢印Fで示すよ
うに、摺動軸32の軸線Lの方向(フォーカシング方
向)に変位可能であると共に、図1(A)に矢印Tで示
すように、軸線Lを回転中心軸としてその周方向(トラ
ッキング方向)に変位可能である。
【0018】ヨーク34は、摺動軸32およびレンズホ
ルダ20を挟み両側がほぼ円弧状になっており、これら
の円弧状の周壁部34aが垂直に立ち上がっている。ヨ
ーク34の周壁部34aの内周面のうち、レンズホルダ
20を挟んで対向する2ヵ所には、レンズホルダ20を
軸線Lに沿って移動させるためのフォーカシング用駆動
マグネット42、44が構成され、これらのフォーカシ
ング用駆動マグネット42、44から所定の角度だけ、
たとえば60°分だけずれた位置には、レンズホルダ2
0を軸線Lの回りに旋回させるためのトラッキング用駆
動マグネット52、54が固着されている。
【0019】図1(A)からわかるように、トラッキン
グ用駆動マグネット52、54は、N極とS極が周方向
に並ぶように分極着磁されているが、各極が互いにトラ
ッキング方向において逆極性となるように分極着磁され
ている。一方、図1(B)からわかるように、フォーカ
シング用駆動マグネット42、44は、N極とS極が摺
動軸32の軸線Lの方向に並ぶように分極着磁されてい
るが、各極は互いにフォーカシング方向において逆極性
となるように分極着磁されている。
【0020】レンズホルダ20は、圧粉鉄心(磁性体)
として一体成形され、その中央部分が連結部21になっ
ている。この連結部21の中央部分にはそれを上下に貫
通する軸孔21aが形成され、この軸孔21aに摺動軸
32が差し込まれている。従って、上記のように、レン
ズホルダ20は摺動軸32に支持されたままフォーカシ
ング方向およびトラッキング方向に変位可能である。
【0021】また、図1(C)に示すように、レンズホ
ルダ20の連結部21からはレンズ保持部27が張り出
している。このレンズ保持部27では、軸線Lの方向に
貫通するレンズ保持用の嵌合孔27aが形成され、この
レンズ嵌合孔27aに対物レンズ24が嵌め込み固定さ
れている。なお、連結部21からはレンズ保持部27の
反対側に向けてバランサ28が張り出しているので、レ
ンズホルダ20の重心位置は摺動軸32の軸線L上にあ
る。
【0022】再び、図1(A)、(B)において、レン
ズホルダ20には、連結部21からトラッキング用駆動
マグネット52、54の各々に向けて突出する第1の突
極25t、26tが2本形成され、これらの第1の突極
25t、26tの周りにはそれに沿ってトラッキング用
駆動コイル56、58が巻回されている。また、レンズ
ホルダ20には、連結部21からフォーカシング用駆動
マグネット42、44の各々に向けて突出する第2の突
極23f、24fが2本形成され、これらの第2の突極
23f、24fの周りにはそれに沿ってフォーカシング
用駆動コイル46、48が巻回されている。従って、2
本の第1の突極25t、26tは、2つのトラッキング
用駆動マグネット52、54を結ぶ直線上において連結
部21から反対側に突出し、2本の第2の突極23f、
24fは、2つのフォーカシング用駆動マグネット4
2、44を結ぶ直線上において連結部21から反対側に
突出している状態にある。ここで、トラッキング用駆動
コイル56、58は、2本のコイル巻線が2つの突極2
5t、26tにそれぞれ巻回される場合、あるいは1本
のコイル巻線が2つの突極25t、26tに巻回される
場合のいずれでもよいが、いずれの場合でもトラッキン
グ用駆動コイル56、58に通電したときには、2つの
突極25t、26tの先端部のうち、一方がN極に他方
がS極になるように構成されている。一方、フォーカシ
ング用駆動コイル48も、2本のコイル巻線が2つの突
極23f、24fにそれぞれ巻回される場合、あるいは
1本のコイル巻線が2つの突極23t、24tに巻回さ
れる場合のいずれでもよいが、いずれの場合でもフォー
カシング用駆動コイル48に通電したときには、2つの
突極23t、24tの端部のうち、一方がN極に他方が
S極になるように構成されている。なお、各駆動コイル
への通電は、フレキシブル基板を介して、あるいはレン
ズホルダ20に形成された配線パターンなどを介して行
われる。
【0023】このように構成した対物レンズ駆動装置1
0において、ヨーク34、トラッキング用駆動マグネッ
ト52、54、第1の突極25t、26t、およびトラ
ッキング用駆動コイル56、58は、実質的に閉鎖した
トラッキング磁気駆動回路を構成している。すなわち、
トラッキング用駆動コイル56、58に通電すると、2
つの突極25t、26tの端部は互いに逆極性になるの
で、第1の突極25t、26tの端部とトラッキング用
駆動マグネット52、54との間にはそれぞれ同じ方向
の磁気力が発生し、レンズホルダ20にトラッキング方
向の推力が発生する。従って、図1(A)に矢印Tで示
すように、レンズホルダ21は軸線Lを回転中心軸とし
て所定の方向に回転し、トラッキング動作が行われる。
【0024】また、ヨーク34、フォーカシング用駆動
マグネット42、44、第2の突極25t、26t、お
よびフォーカシング用駆動コイル46、48は、実質的
に閉鎖したフォーカシング磁気駆動回路を構成してい
る。すなわち、フォーカシング用駆動コイル46、48
に通電すると、2つの突極25t、26tの端部は互い
に逆極性になるので、2つの突極25t、26tの端部
とフォーカシング駆動コイル46、48との間にはそれ
ぞれ同じ方向の磁気力が発生し、レンズホルダ20にフ
ォーカシング方向の推力が発生する。従って、図1
(B)に矢印Fで示すように、レンズホルダ20は軸線
Lに沿って移動するので、フォーカシング動作が行われ
る。
【0025】このような磁気駆動回路を構成するにあた
って、本形態では、レンズホルダ20から各駆動マグネ
ット52、54、42、44に向けて磁性体からなる突
極25t、26t、23f、24fを突出させ、これら
の突極のそれぞれに駆動コイル56、58、46、48
を巻回してある。従って、本形態に係るレンズ駆動装置
10では、各駆動コイル56、58、46、48が突極
25t、26t、23f、24f(コア)に対して巻回
されているので、空芯コイルを用いた場合と違って、磁
気駆動回路の効率が高い。それ故、本形態によれば、突
極を設けた分だけ重くなったとしてもそれ以上に推力の
増大を図ることができるので、レンズホルダ20に対す
る駆動感度が高い。また、各駆動コイル56、58、4
6、48を各突極25t、26t、23f、24fの周
りに巻回していくので、ターン数を増やした分だけは確
実に磁気駆動回路の効率を高めることができる。さら
に、各駆動コイル56、58、46、48を各突極25
t、26t、23f、24fに沿って巻回していくの
で、ターン数を増やしてもその占有面積が増大しないの
で、レンズホルダ20の薄型化に適している。しかも、
駆動コイル56、58、46、48を巻回するときには
突極25t、26t、23f、24f自身をボビンとし
て用いることができるので、コイルを安価に製造でき
る。また、各突極25t、26t、23f、24f自身
(磁性体)と各駆動マグネット52、54、42、44
との間に発生する磁気力によって、レンズホルダ20を
動作位置に保持することができるので、レンズホルダ2
0を動作位置に保持するための特別の機構が不要であ
る。
【0026】また、本形態では、対応する突極25t、
26t、23f、24f同士は、連結部21から反対方
向に突出して、対応する駆動マグネット52、54、4
2、44同士を結ぶ直線上に構成されている。このた
め、各駆動コイル56、58、46、48に通電を行う
と、レンズホルダ20を貫通するような磁束が形成さ
れ、2つの駆動マグネットを含めて1つの磁気駆動回路
を構成するので、磁気駆動回路の効率が高い。
【0027】さらに、本形態では、レンズホルダ20を
磁性体から構成するにあたって圧粉鉄心を用いたので、
磁性体から構成したわりには軽量で、しかも複雑な形状
であっても容易に成形できる。
【0028】[実施の形態2]各駆動コイル56、5
8、46、48を各突極25t、26t、23f、24
fに巻回するタイプのレンズホルダ20としては、図1
に示す構造に限定されることはなく、図2〜図4に示す
構造であってもよい。なお、以下に説明するいずれの形
態でも、各駆動マグネットの配置やレンズホルダの支持
方法など、対物レンズ駆動装置10としての基本的な構
造は、図1を参照して説明したものと同一である。従っ
て、図2〜図4にはレンズホルダ20のみを図示すると
ともに、共通する部分には同一符号を付してそれらの詳
細な説明を省略する。
【0029】まず、図2(A)、(B)に示すレンズホ
ルダ20では、軸孔21aを備える軸受スリーブ22
と、この軸受スリーブ22が中央の嵌合孔21cに嵌め
込み固定されたホルダ本体200とから構成されてい
る。本形態でも、軸孔21aにはホルダ保持部材の摺動
軸32が嵌め込まれているので、レンズホルダ20は、
摺動軸32の軸線Lの方向(矢印Fの方向/フォーカシ
ング方向)に変位可能であると共に、軸線Lを回転中心
軸としてその周方向(矢印Tの方向/トラッキング方
向)に変位可能である。
【0030】本形態において、ホルダ本体200は厚手
の磁性板(鋼板)に対するプレス加工によって製造さ
れ、その中央に位置する連結部分21から各駆動マグネ
ット52、54、42、44(図1(A)参照。)に向
けては、第1の突極25t、26tと第2の突極23
f、24fとが突出している。また、トラッキング用駆
動コイル56、58、およびフォーカシング用駆動コイ
ル46、48は、第1の突極25t、26t、および第
2の突極23f、24fにそれぞれ巻回されている。そ
の他の構成は、実施の形態1と同様である。従って、こ
のレンズホルダ20を用いたレンズ駆動装置でも、実施
の形態1と同様、各駆動コイル56、58、46、48
が突極25t、26t、23f、24f(コア)に対し
て巻回されているので、空芯コイルを用いた場合と違っ
て、磁気駆動回路の効率が高くて、レンズホルダ20の
薄型化に有利であるなどの効果を奏する。
【0031】また、ホルダ本体200は厚手の磁性板
(鋼板)に対するプレス加工によって製造されているの
で、安価に製造できる。
【0032】[実施の形態3]図3(A)、(B)に示
すレンズホルダ20でも、軸孔21aを備える軸受スリ
ーブ22と、この軸受スリーブ22が中央の嵌合孔21
cに嵌め込み固定されたホルダ本体200とから構成さ
れている。本形態でも、軸孔21aにはホルダ支持部材
の摺動軸32が嵌め込まれているので、レンズホルダ2
0は、摺動軸32の軸線Lの方向(矢印Fの方向/フォ
ーカシング方向)に変位可能であると共に、軸線Lを回
転中心軸としてその周方向(矢印Tの方向/トラッキン
グ方向)に変位可能である。
【0033】本形態において、ホルダ本体200は、薄
い磁性板(鋼板)を複数枚積層したものを加締めなどの
方法で一体化したものであり、その中央に位置する連結
部分21から各駆動マグネット52、54、42、44
(図1(A)参照。)に向けては、第1の突極25t、
26tと第2の突極23f、24fとが突出している。
また、トラッキング用駆動コイル56、58、およびフ
ォーカシング用駆動コイル46、48は、第1の突極2
5t、26t、および第2の突極23f、24fにそれ
ぞれ巻回されている。その他の構成は実施の形態1と同
様である。
【0034】従って、このレンズホルダ20を用いたレ
ンズ駆動装置でも、実施の形態1と同様、各駆動コイル
56、58、46、48が突極25t、26t、23
f、24f(コア)に対して巻回されているので、空芯
コイルを用いた場合と違って、磁気駆動回路の効率が高
くて、レンズホルダ20の薄型化に有利であるなどの効
果を奏する。
【0035】また、本形態では、薄い磁性板を積層した
ものからホルダ本体200を構成したので、各突極25
t、26t、23f、24fでの渦電流損を減少でき
る。それ故、磁気駆動回路の効率がより高いという利点
がある。
【0036】[実施の形態4]図4(A)、(B)に示
すレンズホルダ20では、第1の突極25t、26t、
第2の突極23f、24f、およびこれら突極の基部同
士を連結する環状の連結部61を磁性体部分60で構成
するとともに、この磁性体部分60を樹脂でインサート
成形したものである。従って、対物レンズ24を保持す
るレンズ保持部27やバランサ28などは樹脂部分63
で構成され、この樹脂部分63の中央に形成された軸孔
21aに対して、摺動軸32が嵌め込まれている。従っ
て、レンズホルダ20は、摺動軸32の軸線Lの方向
(矢印Fの方向/フォーカシング方向)に変位可能であ
ると共に、軸線Lを回転中心軸としてその周方向(矢印
Tの方向/トラッキング方向)に変位可能である。
【0037】本形態においても、磁性体部分60の連結
部61から各駆動マグネット52、54、42、44
(図1(A)参照。)に向けては、第1の突極25t、
26tと第2の突極23f、24fとが突出している。
また、トラッキング用駆動コイル56、58、およびフ
ォーカシング用駆動コイル46、48は、第1の突極2
5t、26t、および第2の突極23f、24fにそれ
ぞれ巻回されている。その他の構成は、実施の形態1と
同様である。
【0038】従って、このレンズホルダ20を用いたレ
ンズ駆動装置でも、実施の形態1と同様、各駆動コイル
56、58、46、48が突極25t、26t、23
f、24f(コア)に対して巻回されているので、空芯
コイルを用いた場合と違って、磁気駆動回路の効率が高
くて、レンズホルダ20の薄型化に有利であるなどの効
果を奏する。
【0039】それに加えて、本形態では、レンズホルダ
20の一部が樹脂部分63で構成されているので、その
軽量化を図ることができる。しかも、摺動軸32に対す
る軸孔21aなどといった高い精度が求められる部分に
ついてはモールド成形により精度を出すことができる。
また、レンズホルダ20は、樹脂部分63と磁性体部分
60とが重なる複合材料で構成されているので、それ自
身で自己共振をダンピングするなど、耐振動特性が高い
という利点がある。
【0040】[その他の実施の形態]なお、上記のいず
れの形態においても軸摺動方式を例に説明したが、レン
ズホルダから各駆動マグネットに向かう突極を設け、こ
れらの突極のそれぞれにトラッキング用駆動コイルおよ
びフォーカシング用駆動コイルを巻回して磁気駆動回路
を構成するのであれば、軸摺動方式に限らず、4本ワイ
ヤー方式、板ばね方式、樹脂ヒンジ方式等、いずれの方
式を採用したレンズ駆動装置にも本発明を適用できる。
【0041】また、レンズホルダ20にはCD用とDV
D用の2つの対物レンズ24を設けてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るレン
ズ駆動装置では、レンズホルダから各駆動マグネットに
向けて突出する突極を設け、これらの突極のそれぞれに
トラッキング用駆動コイルおよびフォーカシング用駆動
コイルを巻回してあることに特徴を有する。従って、本
発明によれば、空芯コイルと違って、各駆動コイルが突
極(コア)に対して巻回されているので、駆動回路の効
率が高い。それ故、突極を設けた分だけ重くなったとし
てもそれ以上に推力の増大を図ることができるので、駆
動感度が高い。また、駆動コイルを突極に沿って巻回し
ていくので、ターン数を増やしても磁気駆動回路の効率
が低下せず、ターン数を増やした分だけは確実に磁気駆
動回路の効率を高めることができる。さらに、駆動コイ
ルを突極に沿って巻回していくので、ターン数を増やし
てもその占有面積が増大しないので、レンズホルダやレ
ンズ駆動装置の薄型化に適している。しかも、突極を駆
動コイルを巻回するときのボビンとして用いることがで
きるので、安価に製造できる。また、突極と駆動マグネ
ットとの間に発生する磁気力によって、レンズホルダを
動作位置に保持することができるので、レンズホルダを
動作位置に保持するための特別の機構が不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明の実施の形態1に係る対物レ
ンズ駆動装置の平面図、(B)は、(A)のB−B’線
における断面図、(C)は、C−C’線における断面図
である。
【図2】(A)は、本発明の実施の形態2に係る対物レ
ンズ駆動装置に用いたレンズホルダの平面図、(B)
は、(A)のD−D’線における断面図である。
【図3】(A)は、本発明の実施の形態3に係る対物レ
ンズ駆動装置に用いたレンズホルダの平面図、(B)
は、(A)のE−E’線における断面図である。
【図4】(A)は、本発明の実施の形態4に係る対物レ
ンズ駆動装置に用いたレンズホルダの平面図、(B)
は、(A)のG−G’線における断面図である。
【図5】従来の対物レンズ駆動装置の平面図である。
【符号の説明】
10 対物レンズ駆動装置 20 レンズホルダ 21、61 連結部 22 軸受スリーブ 23f、24f フォーカシング用駆動コイルが巻回さ
れた第2の突極 24 対物レンズ 25t、26t トラッキング用駆動コイルが巻回され
た第1の突極 27 レンズ保持部 28 バランサ 30 レンズ保持部材 32 摺動軸 34 ヨーク 42、44 フォーカシング用駆動マグネット 46、48 フォーカシング用駆動コイル 52、54 トラッキング用駆動マグネット 56、58 トラッキング用駆動マグネット 63 ホルダの樹脂部分 60 ホルダの磁性体部分 200 ホルダ本体 F フォーカシング方向 L 摺動軸の軸線(レンズホルダの中心軸線) T トラッキング方向

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズを保持したレンズホルダと、
    このレンズホルダをトラッキング方向およびフォーカシ
    ング方向に変位可能に支持するホルダ支持部材と、前記
    レンズホルダに構成されているトラッキング用駆動コイ
    ルとともに前記レンズホルダをトラッキング方向に駆動
    するトラッキング用駆動マグネットと、前記レンズホル
    ダに構成されているフォーカシング用駆動コイルととも
    に前記レンズホルダをフォーカシング方向に駆動するフ
    ォーカシング用駆動マグネットとを有する対物レンズ駆
    動装置において、 前記レンズホルダは、前記トラッキング用駆動マグネッ
    トに向けて突出して前記トラッキング用駆動コイルが巻
    回された磁性体からなる第1の突極と、前記フォーカシ
    ング用駆動マグネットに向かって突出して前記フォーカ
    シング用駆動コイルが巻回された磁性体からなる第2の
    突極とを備えていることを特徴とする対物レンズ駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記トラッキング用
    駆動マグネットは前記レンズホルダを挟んで対向する2
    ヵ所に配置されて、該2ヵ所のトラッキング用駆動マグ
    ネットの各々に向けて前記第1の突極が2本突出してい
    るとともに、該2本の第1の突極は、該突極同士を連結
    する磁性体からなる連結部分を介して同一直線上に構成
    され、 前記フォーカシング用駆動マグネットは前記レンズホル
    ダを挟んで対向する2ヵ所に配置されて、該2ヵ所のフ
    ォーカシング用駆動マグネットの各々に向けて前記第2
    の突極が2本突出しているとともに、該2本の第2の突
    極は、該突極同士を連結する磁性体からなる連結部分を
    介して同一直線上に構成されていることを特徴とする対
    物レンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記レンズ
    ホルダは、少なくとも前記第1の突極、前記第2の突
    極、およびこれらの突極の連結部分を構成する磁性体部
    分と、少なくとも前記対物レンズの保持部を構成する樹
    脂部分とを備えていることを特徴とする対物レンズ駆動
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3いずれかにおいて、少
    なくとも前記第1および第2の突極は、積層された複数
    枚の磁性板から構成されていることを特徴とする対物レ
    ンズ駆動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1939866A1 (en) 2006-12-28 2008-07-02 Thomson Licensing Pickup for accessing moving storage media and drive having the pickup
US8117631B2 (en) 2006-12-28 2012-02-14 Thomson Licensing Pickup with asymmetrically arranged lens for accessing moving storage media and drive having the pickup

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