JP3283203B2 - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents
対物レンズ駆動装置Info
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- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 claims description 15
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 14
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- BGPVFRJUHWVFKM-UHFFFAOYSA-N N1=C2C=CC=CC2=[N+]([O-])C1(CC1)CCC21N=C1C=CC=CC1=[N+]2[O-] Chemical compound N1=C2C=CC=CC2=[N+]([O-])C1(CC1)CCC21N=C1C=CC=CC1=[N+]2[O-] BGPVFRJUHWVFKM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDやDVD等の
光ピックアップ装置に用いられる対物レンズ駆動装置に
関するものである。特に、対物レンズを中立位置に保持
するための磁気ばね機構が備えられた対物レンズ駆動装
置に関するものである。
光ピックアップ装置に用いられる対物レンズ駆動装置に
関するものである。特に、対物レンズを中立位置に保持
するための磁気ばね機構が備えられた対物レンズ駆動装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CDやDVD等の光ピックアップ装置に
用いることのできる対物レンズ駆動装置として、軸摺動
方式の対物レンズ駆動装置が知られている。図4(A)
に示すように、軸摺動方式の対物レンズ駆動装置100
には、対物レンズ2を保持するレンズホルダ20と、こ
のホルダ20を軸線方向に移動可能および中心軸線回り
に移動可能に支持する摺動軸28と、レンズホルダ20
の外周を囲むように設けられた外ヨーク板29とが構成
されている。外ヨーク板29の内周面には、フォーカシ
ング用マグネット33、34およびトラッキング用駆動
マグネット43、44が周方向に交互に固着され、これ
らのマグネットに対向するように、レンズホルダ20の
外壁(内ヨーク板)にフォーカシング用駆動コイル3
1、32およびトラッキング用駆動コイル41、44が
取り付けられている。従って、フォーカシング用駆動コ
イル31、33に通電すると、フォーカシング用駆動コ
イル31、32とフォーカシング用マグネット33、3
4の間に磁気力が発生するので、レンズホルダ20は摺
動軸28の軸線に沿って移動し、フォーカシング動作を
行う。一方、トラッキング用駆動コイル41、42に通
電すると、トラッキング用駆動コイル41、42とトラ
ッキング用マグネット43、44の間に磁気力が発生す
るので、レンズホルダ20は摺動軸28の軸線回りに回
転し、トラッキング動作を行う。
用いることのできる対物レンズ駆動装置として、軸摺動
方式の対物レンズ駆動装置が知られている。図4(A)
に示すように、軸摺動方式の対物レンズ駆動装置100
には、対物レンズ2を保持するレンズホルダ20と、こ
のホルダ20を軸線方向に移動可能および中心軸線回り
に移動可能に支持する摺動軸28と、レンズホルダ20
の外周を囲むように設けられた外ヨーク板29とが構成
されている。外ヨーク板29の内周面には、フォーカシ
ング用マグネット33、34およびトラッキング用駆動
マグネット43、44が周方向に交互に固着され、これ
らのマグネットに対向するように、レンズホルダ20の
外壁(内ヨーク板)にフォーカシング用駆動コイル3
1、32およびトラッキング用駆動コイル41、44が
取り付けられている。従って、フォーカシング用駆動コ
イル31、33に通電すると、フォーカシング用駆動コ
イル31、32とフォーカシング用マグネット33、3
4の間に磁気力が発生するので、レンズホルダ20は摺
動軸28の軸線に沿って移動し、フォーカシング動作を
行う。一方、トラッキング用駆動コイル41、42に通
電すると、トラッキング用駆動コイル41、42とトラ
ッキング用マグネット43、44の間に磁気力が発生す
るので、レンズホルダ20は摺動軸28の軸線回りに回
転し、トラッキング動作を行う。
【0003】図4(B)に拡大して示すように、対物レ
ンズ駆動装置100においては、レンズホルダ20の外
壁のうちマグネット33、34と対向する位置に磁性片
51、52が取り付けられており、磁性片51、52に
作用する磁気力を用いてレンズホルダ20を予め定めら
れた中立位置に保持するようにしている。すなわち、レ
ンズホルダ20は磁気ばね機構によって中立位置に保持
される。そして、この中立位置を初期位置としてフォー
カシングサーボおよびトラッキングサーボが行われる。
ンズ駆動装置100においては、レンズホルダ20の外
壁のうちマグネット33、34と対向する位置に磁性片
51、52が取り付けられており、磁性片51、52に
作用する磁気力を用いてレンズホルダ20を予め定めら
れた中立位置に保持するようにしている。すなわち、レ
ンズホルダ20は磁気ばね機構によって中立位置に保持
される。そして、この中立位置を初期位置としてフォー
カシングサーボおよびトラッキングサーボが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図4(C)に示すよう
に、上記の磁性片51、52は、駆動コイル31、32
の中空部より小さい場合がある。この場合、磁性片5
1、52には、矢印Aで示すようなマグネット33、3
4の側に吸引される磁気力が作用するので、この磁気力
によって磁性片51、52がレンズホルダ20の外壁か
ら脱落したり、位置ズレを起こす恐れがある。従来の対
物レンズ駆動装置100においては、この点には着目さ
れておらず、マグネット33、34の磁気吸引力による
磁性片51、52の脱落や位置ズレを未然に防ぐ工夫は
何らされていない。
に、上記の磁性片51、52は、駆動コイル31、32
の中空部より小さい場合がある。この場合、磁性片5
1、52には、矢印Aで示すようなマグネット33、3
4の側に吸引される磁気力が作用するので、この磁気力
によって磁性片51、52がレンズホルダ20の外壁か
ら脱落したり、位置ズレを起こす恐れがある。従来の対
物レンズ駆動装置100においては、この点には着目さ
れておらず、マグネット33、34の磁気吸引力による
磁性片51、52の脱落や位置ズレを未然に防ぐ工夫は
何らされていない。
【0005】そこで、本発明の課題は、レンズホルダ
(対物レンズ)を中立位置に保持する磁気ばね機能の構
成要素である磁性片がマグネットによる磁気吸引力によ
って脱落したり、位置ズレするのを未然に防止可能な対
物レンズ駆動装置を提案することにある。
(対物レンズ)を中立位置に保持する磁気ばね機能の構
成要素である磁性片がマグネットによる磁気吸引力によ
って脱落したり、位置ズレするのを未然に防止可能な対
物レンズ駆動装置を提案することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、対物レンズを保持したレンズホルダ
と、当該レンズホルダをフォーカシング方向およびトラ
ッキング方向に変位可能に支持するホルダ支持部材と、
前記レンズホルダを前記フォーカシング方向に変位させ
るフォーカシング用磁気駆動回路と、前記レンズホルダ
を前記トラッキング方向に変位させるトラッキング用磁
気駆動回路と、少なくとも前記フォーカシング用磁気駆
動回路および前記トラッキング用磁気駆動回路のどちら
か一方の磁気駆動回路中に配置された磁性片とを有し、
当該磁性片に作用する磁力によって前記レンズホルダを
予め定められた中立位置に保持する構成の対物レンズ駆
動装置において、前記磁性片が配置された磁気駆動回路
は、前記レンズホルダおよび前記ホルダ支持部材の一方
に構成されているコイル取付け部に固定された駆動コイ
ルと、前記レンズホルダおよび前記ホルダ支持部材の他
方に前記駆動コイルに対向した状態に固定されたマグネ
ットとを備えており、前記磁性片は、前記コイル取付け
部を挟み、当該コイル取付け部の前記駆動コイルが固定
されている表面とは反対側の裏面に固定されていること
を特徴としている。
め、本発明では、対物レンズを保持したレンズホルダ
と、当該レンズホルダをフォーカシング方向およびトラ
ッキング方向に変位可能に支持するホルダ支持部材と、
前記レンズホルダを前記フォーカシング方向に変位させ
るフォーカシング用磁気駆動回路と、前記レンズホルダ
を前記トラッキング方向に変位させるトラッキング用磁
気駆動回路と、少なくとも前記フォーカシング用磁気駆
動回路および前記トラッキング用磁気駆動回路のどちら
か一方の磁気駆動回路中に配置された磁性片とを有し、
当該磁性片に作用する磁力によって前記レンズホルダを
予め定められた中立位置に保持する構成の対物レンズ駆
動装置において、前記磁性片が配置された磁気駆動回路
は、前記レンズホルダおよび前記ホルダ支持部材の一方
に構成されているコイル取付け部に固定された駆動コイ
ルと、前記レンズホルダおよび前記ホルダ支持部材の他
方に前記駆動コイルに対向した状態に固定されたマグネ
ットとを備えており、前記磁性片は、前記コイル取付け
部を挟み、当該コイル取付け部の前記駆動コイルが固定
されている表面とは反対側の裏面に固定されていること
を特徴としている。
【0007】この構成の対物レンズ駆動装置では、磁性
片に作用する磁気吸引力が磁性片を脱落させる方向には
作用せずに、磁性片をコイル取付け部の裏面側に押しつ
ける方向に作用する。このため、本発明の対物レンズ駆
動装置においても、磁性片が脱落したり、位置ズレを起
こすのを未然に防ぐことができ、レンズホルダを常に適
正な中立位置に保持することができる。
片に作用する磁気吸引力が磁性片を脱落させる方向には
作用せずに、磁性片をコイル取付け部の裏面側に押しつ
ける方向に作用する。このため、本発明の対物レンズ駆
動装置においても、磁性片が脱落したり、位置ズレを起
こすのを未然に防ぐことができ、レンズホルダを常に適
正な中立位置に保持することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明を
適用した対物レンズ駆動装置を説明する。
適用した対物レンズ駆動装置を説明する。
【0009】図1には本発明の実施の形態に係る対物レ
ンズ駆動装置の概略平面構成図を示してあり、図2に
は、その側面図を示してある。これらの図に示すよう
に、対物レンズ駆動装置10は、軸摺動型の対物レンズ
駆動装置であり、CD用の対物レンズ2およびDVD用
の対物レンズ3の2つのレンズを保持するレンズホルダ
20と、このレンズホルダ20を支持する摺動軸28を
有しており、この摺動軸28によって、レンズホルダ2
0は、その軸線Fの方向(フォーカシング方向)に移動
可能であると共に、当該軸線Fの回り(トラッキング方
向)Tに回転可能に支持されている。また、本例の対物
レンズ駆動装置10は、摺動軸28の下端部が固定され
た底板部分と、この底板部分から軸線Fの方向に立ち上
がり、レンズホルダ20の外周を囲んでいる外ヨーク板
29を備えており、この外ヨーク板29とレンズホルダ
20の間に、レンズホルダ20をフォーカシング方向F
に変位させるフォーカシング用磁気駆動回路30と、レ
ンズホルダ20をトラッキング方向Tに変位させるトラ
ッキング用磁気駆動回路40が構成されている。さら
に、本例の対物レンズ駆動装置10は、トラッキング用
磁気駆動回路40の磁気駆動回路中に配置された磁性片
51、52を備えており、これらの磁性片51、52に
作用する磁力によってレンズホルダ20を予め定められ
た中立位置に保持する構成となっている。
ンズ駆動装置の概略平面構成図を示してあり、図2に
は、その側面図を示してある。これらの図に示すよう
に、対物レンズ駆動装置10は、軸摺動型の対物レンズ
駆動装置であり、CD用の対物レンズ2およびDVD用
の対物レンズ3の2つのレンズを保持するレンズホルダ
20と、このレンズホルダ20を支持する摺動軸28を
有しており、この摺動軸28によって、レンズホルダ2
0は、その軸線Fの方向(フォーカシング方向)に移動
可能であると共に、当該軸線Fの回り(トラッキング方
向)Tに回転可能に支持されている。また、本例の対物
レンズ駆動装置10は、摺動軸28の下端部が固定され
た底板部分と、この底板部分から軸線Fの方向に立ち上
がり、レンズホルダ20の外周を囲んでいる外ヨーク板
29を備えており、この外ヨーク板29とレンズホルダ
20の間に、レンズホルダ20をフォーカシング方向F
に変位させるフォーカシング用磁気駆動回路30と、レ
ンズホルダ20をトラッキング方向Tに変位させるトラ
ッキング用磁気駆動回路40が構成されている。さら
に、本例の対物レンズ駆動装置10は、トラッキング用
磁気駆動回路40の磁気駆動回路中に配置された磁性片
51、52を備えており、これらの磁性片51、52に
作用する磁力によってレンズホルダ20を予め定められ
た中立位置に保持する構成となっている。
【0010】レンズホルダ20は、ほぼ円筒状の軸受部
21と、この軸受部21を同心円状に囲む内ヨーク板2
2と、軸受部21と内ヨーク板22を連結する複数のリ
ブ群23と、内ヨーク板22の上面に軸受部21を中心
としてほぼ90度間隔に形成したレンズ保持部24、2
5を備えている。軸受部21の軸孔には摺動軸28が差
し込まれている。レンズ保持部24には、CD用の対物
レンズ2が、その光軸が摺動軸28の軸線方向に平行と
なるように固定され、一方、レンズ保持部25には、D
VD用の対物レンズ3が、その光軸が摺動軸28の軸線
方向に平行となるように固定されている。
21と、この軸受部21を同心円状に囲む内ヨーク板2
2と、軸受部21と内ヨーク板22を連結する複数のリ
ブ群23と、内ヨーク板22の上面に軸受部21を中心
としてほぼ90度間隔に形成したレンズ保持部24、2
5を備えている。軸受部21の軸孔には摺動軸28が差
し込まれている。レンズ保持部24には、CD用の対物
レンズ2が、その光軸が摺動軸28の軸線方向に平行と
なるように固定され、一方、レンズ保持部25には、D
VD用の対物レンズ3が、その光軸が摺動軸28の軸線
方向に平行となるように固定されている。
【0011】トラッキング用磁気駆動回路40は、内ヨ
ーク板22の円弧状の外周面221のうち、摺動軸28
を挟んで対向する2ヵ所に構成されたトラッキング用駆
動コイル41、42と、これらのコイル41、42に対
向するように外ヨーク板29に固定されたトラッキング
用マグネット43、44を備えている。トラッキング用
駆動コイル41、42は、偏平型の空芯コイルであっ
て、接着などの方法によって内ヨーク板22の外周面2
21に固着されている。トラッキング用マグネット4
3、44は、N極とS極が周方向に並ぶように分極着磁
され、しかも、各極が互いにトラッキング方向Tにおい
て逆極性となるように分極着磁されている。このため、
トラッキング用駆動コイル41、42に駆動電流が供給
されると、外ヨーク、トラッキング用マグネット43、
44、トラッキング用駆動コイル41、42、および内
ヨーク板22によって、実質的に閉鎖したトラッキング
用磁気駆動回路40が構成される。このトラッキング用
磁気駆動回路40によってレンズホルダ20にトラッキ
ング方向Tの推力が発生し、レンズホルダ20が軸線L
の周回りに沿って回転する。すなわち、トラッキング動
作が行われる。
ーク板22の円弧状の外周面221のうち、摺動軸28
を挟んで対向する2ヵ所に構成されたトラッキング用駆
動コイル41、42と、これらのコイル41、42に対
向するように外ヨーク板29に固定されたトラッキング
用マグネット43、44を備えている。トラッキング用
駆動コイル41、42は、偏平型の空芯コイルであっ
て、接着などの方法によって内ヨーク板22の外周面2
21に固着されている。トラッキング用マグネット4
3、44は、N極とS極が周方向に並ぶように分極着磁
され、しかも、各極が互いにトラッキング方向Tにおい
て逆極性となるように分極着磁されている。このため、
トラッキング用駆動コイル41、42に駆動電流が供給
されると、外ヨーク、トラッキング用マグネット43、
44、トラッキング用駆動コイル41、42、および内
ヨーク板22によって、実質的に閉鎖したトラッキング
用磁気駆動回路40が構成される。このトラッキング用
磁気駆動回路40によってレンズホルダ20にトラッキ
ング方向Tの推力が発生し、レンズホルダ20が軸線L
の周回りに沿って回転する。すなわち、トラッキング動
作が行われる。
【0012】一方、フォーカシング用駆動回路30は、
内ヨーク板22の円弧状の外周面221のうち、レンズ
摺動軸28を挟んで対向する2ヵ所に構成されたフォー
カシング用駆動コイル31、32と、これらのコイル3
1、32に対向するように外ヨーク板29に固定された
フォーカシング用マグネット33、34を備えている。
フォーカシング用駆動コイル31、32は、偏平型の空
芯コイルであって、接着などの方法によって内ヨーク板
22の外周面に、フォーカシング用駆動コイル31、3
2とトラッキング用駆動コイル41、42が交互になる
ように固着されている。フォーカシング用マグネット3
3、34は、N極およびS極が摺動軸28の軸線Lの方
向に並ぶように分極着磁されたマグネットである。ま
た、フォーカシング用マグネット33、34は、各極が
互いにフォーカシング方向において逆磁性となるように
配置されている。
内ヨーク板22の円弧状の外周面221のうち、レンズ
摺動軸28を挟んで対向する2ヵ所に構成されたフォー
カシング用駆動コイル31、32と、これらのコイル3
1、32に対向するように外ヨーク板29に固定された
フォーカシング用マグネット33、34を備えている。
フォーカシング用駆動コイル31、32は、偏平型の空
芯コイルであって、接着などの方法によって内ヨーク板
22の外周面に、フォーカシング用駆動コイル31、3
2とトラッキング用駆動コイル41、42が交互になる
ように固着されている。フォーカシング用マグネット3
3、34は、N極およびS極が摺動軸28の軸線Lの方
向に並ぶように分極着磁されたマグネットである。ま
た、フォーカシング用マグネット33、34は、各極が
互いにフォーカシング方向において逆磁性となるように
配置されている。
【0013】本例の対物レンズ駆動装置10において
は、レンズホルダ20を予め定められた中立位置に保持
するための矩形状の磁性片51、52が、内ヨーク板2
2の内周面223、すなわち、フォーカシング用駆動コ
イル31、32が取付けられた外周面とは反対側の内周
面に接着などの方法によって固定配置されている。この
ため、フォーカシング用駆動コイル31、32に駆動電
流が供給されると、外ヨーク、フォーカシング用マグネ
ット33、34、フォーカシング用駆動コイル31、3
2、磁性片51、52、および内ヨーク板22によっ
て、実質的に閉鎖したフォーカシング用磁気駆動回路3
0が構成される。このフォーカシング用磁気駆動回路3
0によってレンズホルダ20にフォーカシング方Fの推
力が発生し、レンズホルダ20が軸線Lに沿って移動す
る。すなわち、フォーカシング動作が行われる。
は、レンズホルダ20を予め定められた中立位置に保持
するための矩形状の磁性片51、52が、内ヨーク板2
2の内周面223、すなわち、フォーカシング用駆動コ
イル31、32が取付けられた外周面とは反対側の内周
面に接着などの方法によって固定配置されている。この
ため、フォーカシング用駆動コイル31、32に駆動電
流が供給されると、外ヨーク、フォーカシング用マグネ
ット33、34、フォーカシング用駆動コイル31、3
2、磁性片51、52、および内ヨーク板22によっ
て、実質的に閉鎖したフォーカシング用磁気駆動回路3
0が構成される。このフォーカシング用磁気駆動回路3
0によってレンズホルダ20にフォーカシング方Fの推
力が発生し、レンズホルダ20が軸線Lに沿って移動す
る。すなわち、フォーカシング動作が行われる。
【0014】また、フォーカシング用駆動コイル31、
32、トラッキング用駆動コイル41、42が励磁され
ていない状態(駆動電流が供給されていない状態)にお
いては、磁性片51、52にはフォーカシング用マグネ
ット33、34による磁気吸引力が作用する。この磁気
吸引力によって、レンズホルダ20は、摺動軸28を中
心とする円周方向の所定の位置に保持され、かつ、摺動
軸28の軸線方向の所定の高さ位置に保持される。
32、トラッキング用駆動コイル41、42が励磁され
ていない状態(駆動電流が供給されていない状態)にお
いては、磁性片51、52にはフォーカシング用マグネ
ット33、34による磁気吸引力が作用する。この磁気
吸引力によって、レンズホルダ20は、摺動軸28を中
心とする円周方向の所定の位置に保持され、かつ、摺動
軸28の軸線方向の所定の高さ位置に保持される。
【0015】ここで、図3に拡大して示すように、磁性
片51、52は、内ヨーク板22の内周面223、すな
わち、フォーカシング用駆動コイル31、32が取付け
られた外周面とは反対側の内周面に接着などの方法によ
って固定されている。このため、マグネット33、34
による磁気吸引力は、磁性片51、52を内ヨーク板2
2の内周面223に押しつける方向に作用する。従っ
て、磁性片51、52が内ヨーク板22から脱落した
り、位置ズレするのを未然に回避できる。これにより、
対物レンズ2、3を保持しているレンズホルダ20を常
に適正な中立位置に保持できる。一般的に、レンズホル
ダ20を中立位置に保持できる構成の対物レンズ駆動装
置においては、その中立位置をフォーカシングサーボお
よびトラッキングサーボのための初期位置として用いて
いる。このため、本発明を適用した対物レンズ駆動装置
10によれば、フォーカシングおよびトラッキング制御
を常に高精度に行うことが可能である。
片51、52は、内ヨーク板22の内周面223、すな
わち、フォーカシング用駆動コイル31、32が取付け
られた外周面とは反対側の内周面に接着などの方法によ
って固定されている。このため、マグネット33、34
による磁気吸引力は、磁性片51、52を内ヨーク板2
2の内周面223に押しつける方向に作用する。従っ
て、磁性片51、52が内ヨーク板22から脱落した
り、位置ズレするのを未然に回避できる。これにより、
対物レンズ2、3を保持しているレンズホルダ20を常
に適正な中立位置に保持できる。一般的に、レンズホル
ダ20を中立位置に保持できる構成の対物レンズ駆動装
置においては、その中立位置をフォーカシングサーボお
よびトラッキングサーボのための初期位置として用いて
いる。このため、本発明を適用した対物レンズ駆動装置
10によれば、フォーカシングおよびトラッキング制御
を常に高精度に行うことが可能である。
【0016】なお、磁性片51、52をそのまま内ヨー
ク板22の内周面223に固定するのではなく、内ヨー
ク板22の内周面223に磁性片51、52を取り付け
るための凹状等の取付け部を形成し、そこに磁性片を固
定しても良いのは勿論である。また、トラッキング用磁
気駆動回路40に磁性片を配置しても良く、また、フォ
ーカシング用磁気駆動回路30およびトラッキング用磁
気駆動回路40の双方に磁性片を配置しても良い。
ク板22の内周面223に固定するのではなく、内ヨー
ク板22の内周面223に磁性片51、52を取り付け
るための凹状等の取付け部を形成し、そこに磁性片を固
定しても良いのは勿論である。また、トラッキング用磁
気駆動回路40に磁性片を配置しても良く、また、フォ
ーカシング用磁気駆動回路30およびトラッキング用磁
気駆動回路40の双方に磁性片を配置しても良い。
【0017】また、実施例ではレンズホルダ20の側に
各駆動コイルが固定されている例を説明したが、レンズ
ホルダ20の側に各マグネットが配置された構成の対物
レンズ駆動装置に対しても本発明を適用できる。例え
ば、駆動コイルが外ヨーク板に固定されている対物レン
ズ駆動装置においては、外ヨーク板の外周面に磁性片を
固定しても良い。
各駆動コイルが固定されている例を説明したが、レンズ
ホルダ20の側に各マグネットが配置された構成の対物
レンズ駆動装置に対しても本発明を適用できる。例え
ば、駆動コイルが外ヨーク板に固定されている対物レン
ズ駆動装置においては、外ヨーク板の外周面に磁性片を
固定しても良い。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の対物レン
ズ駆動装置においては、レンズホルダを中立位置に保持
するための磁性片をコイル取付け部における駆動コイル
が固定される表面とは反対側の裏面に固定するようにし
ている。この場合、磁性片にマグネットによる磁気吸引
力が作用したとしても、磁性片が脱落したり、位置ズレ
するのを未然に防止できる。これにより、レンズホルダ
を常に適正な中立位置に保持して、光ディスクの再生あ
るいは記録のためのフォーカシング制御およびトラッキ
ング制御を常に高精度に行うことが可能である。
ズ駆動装置においては、レンズホルダを中立位置に保持
するための磁性片をコイル取付け部における駆動コイル
が固定される表面とは反対側の裏面に固定するようにし
ている。この場合、磁性片にマグネットによる磁気吸引
力が作用したとしても、磁性片が脱落したり、位置ズレ
するのを未然に防止できる。これにより、レンズホルダ
を常に適正な中立位置に保持して、光ディスクの再生あ
るいは記録のためのフォーカシング制御およびトラッキ
ング制御を常に高精度に行うことが可能である。
【図1】本発明を適用した対物レンズ駆動装置の概略平
面構成図である。
面構成図である。
【図2】図1に示す対物レンズ駆動装置の側面図であ
る。
る。
【図3】図1のB−B線における拡大断面図である。
【図4】従来の対物レンズ駆動装置の概略構成図であ
る。
る。
【符号の説明】10 対物レンズ駆動装置 2、3 対物レンズ 20 レンズホルダ 22 内ヨーク板 221 外周面 223 内周面 28 摺動軸 29 外ヨーク板 30 フォーカシング磁気駆動回路 31、32 フォーカシング用駆動コイル 33、34 フォーカシング用マグネット 40 トラッキング磁気駆動回路 31、32 トラッキング用駆動コイル 33、34 トラッキング用マグネット 51、52 磁性片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−162389(JP,A) 特開 平9−237427(JP,A) 特開 昭62−54837(JP,A) 特開 平1−312743(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09 - 7/135
Claims (1)
- 【請求項1】 対物レンズを保持したレンズホルダと、
当該レンズホルダをフォーカシング方向およびトラッキ
ング方向に変位可能に支持するホルダ支持部材と、前記
レンズホルダを前記フォーカシング方向に変位させるフ
ォーカシング用磁気駆動回路と、前記レンズホルダを前
記トラッキング方向に変位させるトラッキング用磁気駆
動回路と、少なくとも前記フォーカシング用磁気駆動回
路および前記トラッキング用磁気駆動回路のどちらか一
方の磁気駆動回路中に配置された磁性片とを有し、当該
磁性片に作用する磁力によって前記レンズホルダを予め
定められた中立位置に保持する構成の対物レンズ駆動装
置において、 前記磁性片が配置された前記磁気駆動回路は、前記レン
ズホルダおよび前記ホルダ支持部材の一方に構成されて
いるコイル取付け部に固定された駆動コイルと、前記レ
ンズホルダおよび前記ホルダ支持部材の他方に前記駆動
コイルに対向した状態に固定されたマグネットとを備え
ており、前記磁性片は、前記コイル取付け部を挟み、当該コイル
取付け部の前記駆動コイルが固定されている表面とは反
対側の裏面に固定されていることを特徴とする対物レン
ズ駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02623997A JP3283203B2 (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 対物レンズ駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02623997A JP3283203B2 (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 対物レンズ駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10228654A JPH10228654A (ja) | 1998-08-25 |
JP3283203B2 true JP3283203B2 (ja) | 2002-05-20 |
Family
ID=12187768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02623997A Expired - Fee Related JP3283203B2 (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 対物レンズ駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3283203B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6996037B2 (en) * | 2002-05-22 | 2006-02-07 | Industrial Technology Research Institute | Pickup head actuator |
-
1997
- 1997-02-10 JP JP02623997A patent/JP3283203B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10228654A (ja) | 1998-08-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |