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JPH10158340A - 不飽和エステルにより部分架橋されたプラスチック組成物 - Google Patents

不飽和エステルにより部分架橋されたプラスチック組成物

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Publication number
JPH10158340A
JPH10158340A JP9305953A JP30595397A JPH10158340A JP H10158340 A JPH10158340 A JP H10158340A JP 9305953 A JP9305953 A JP 9305953A JP 30595397 A JP30595397 A JP 30595397A JP H10158340 A JPH10158340 A JP H10158340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
compound
partially crosslinked
plastic composition
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9305953A
Other languages
English (en)
Inventor
Stefan Dr Seelert
シュテファン、ゼーレルト
Joachim Dr Roesch
ヨーアヒム、レシュ
Klaus-Dieter Dr Ruempler
クラウス−ディーター、リュムプラー
Meinolf Dr Kersting
マイノルフ、ケルスティング
Karl Huber
カール、フーバー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JPH10158340A publication Critical patent/JPH10158340A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F287/00Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to block polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F255/00Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of hydrocarbons as defined in group C08F10/00
    • C08F255/02Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of hydrocarbons as defined in group C08F10/00 on to polymers of olefins having two or three carbon atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
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    • C08K5/103Esters; Ether-esters of monocarboxylic acids with polyalcohols
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    • C08L23/02Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
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    • C08L23/12Polypropene
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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  • Artificial Filaments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い剛性、良好な剛性/靭性の比、良好なウ
ェルドライン強度、小さい応力白化の傾向及び極めて低
いゲル含有率を有する部分架橋プラスチック組成物を提
供することにある。 【解決手段】a1 )60〜92重量%のプロピレン単独
重合体及びa2 )C2 〜C10の1−アルケンを、15〜
70重量%のコモノマー含有量でその重合体鎖に導入さ
れた、8〜40重量%のプロピレン共重合体とを含む重
合体と、多官能(メタ)アクリル酸誘導体等の化合物
b)とから製造された、且つ上記重合体a)と上記化合
物b)とを、180 〜280 ℃で、1 〜100 0バールの圧力
下、そして反応混合物の平均滞留時間が0.2 〜10分の範
囲で、反応させることにより得られる230 ℃、2.16kgの
荷重におけるメルト・フロー・インデックスが0.1 〜10
0 g/10分で、ゲル含有率が12重量%未満である不飽
和エステルにより部分架橋されたプラスチック組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部分架橋されたプ
ラスチック組成物に関する。また、本発明は、部分架橋
されたプラスチック組成物の製造方法、及びこれらのプ
ラスチック組成物から作製されたフィルム、繊維及び造
形品に関する。
【0002】
【従来の技術】プロピレン単独重合体の靭性を改良する
ため、特に0℃未満の靭性を改良するために、エチレン
−プロピレン共重合体をプロピレン単独重合体に、衝撃
改良剤として添加することが一般的である。これを行う
ための最もコスト削減効果が大きい方法は、多段重合で
直接、衝撃性改良ポリプロピレンを製造することである
ことが分かっている。これらの生成物は、ポリプロピレ
ン・ブロック共重合体あるいはポリプロピレン・耐衝撃
性共重合体と称される。このタイプのエチレン−プロピ
レン共重合体は、例えばEP−A515855に記載さ
れている。
【0003】衝撃性改良ポリプロピレンとして、靭性を
改良するために剛性の低減が受容されなければならない
場合が一般的である。こうして得られるれる性質を有す
るものは多くの用途に好適であり、さらに多くの性質の
改善が望まれている。例えば、剛性/靭性の比の他に、
耐熱性、ウェルドライン強さ及び応力白化、即ち衝撃応
力付与後望ましくない白化現象、の改善が望まれてい
る。
【0004】重合体の性質を改良するには、架橋は一方
法である。架橋された重合体は、架橋していない重合体
に比べて、機械的安定性が高いとの優位性を有する。し
かしながら、完全に架橋された材料は、その低い溶融流
動性のため、プラスチック加工の通常の方法[エリアス
(H.G.Elias )著、「高分子」("Makromolekule" 、Ve
rlag Huthig & Wepf)、第4版、1000-1003 頁]で、熱
を用いて成形することができない。このため、重合体を
加工するため、重合体の架橋の程度をあまり高くせず
に、重合体がプラスチック加工で使用される機器で成形
することができる性質を保持するようにすることが必要
である。架橋は、縮合触媒、過酸化物の存在下に不飽和
シランを用いて行うことができる。フリーラジカルを発
生する開始剤の存在下では、ビスマレイミドあるいは多
官能金属(メタ)アクリレートを使用することも可能で
ある。
【0005】ポリオレフィンを過酸化物を用いて多価ア
ルコールの(メタ)アクリレート付加体で架橋すること
は知られている。例えば、特開昭(JP−A)41−3
0106には、ポリオレフィンとゴムの混合物を、過酸
化物の存在下にトリメチロールプロパントリアクリレー
ト等のアクリレートと反応させることからなる熱可塑性
エラストマーの製造方法が記載されている。しかしなが
ら、こうして得られた生成物は高度に架橋され、架橋の
程度の尺度であるゲル含有率がゴム含有量に対して10
0%以上も有している。特開昭(JP−A)62−14
2056号公報にも、熱可塑性エラストマーをトリアク
リレートを用いて架橋して、得られる生成物のゲル含有
率が20%以上とする製造方法が開示されている。
【0006】これらの製法の不利は、比較的多量の架橋
剤を使用する必要があり、また得られる材料は完全に架
橋されている。即ち、加工工程が困難となるであろう高
いゲル含有率を有している。
【0007】US−A4367185に記載の架橋した
ポリプロピレンフォームの製造方法は、トリアクリレー
トの添加で行われるものであり、ここでもまた比較的多
量の架橋剤が使用されている。このため。得られる重合
体は、同様に比較的ゲル含有率の高いものである。
【0008】過酸化物とトリメチロールプロパントリア
クリレート等の多官能アクリレートをプロピレン単独重
合体とプロペン含有量が26〜28%のエチレン−プロ
ピレンゴムとの押し出し混合物に添加することにより、
混合物のノッチ付き衝撃強さを向上させることができる
[キム及びドー(B.C. Kim and H.I. Do)、J. Appl. Pol
m. Sci. 、61巻、439ff 、(1966)]。しかしながら、
このような混合物の製造は、プロピレン単独重合体及び
エチレン−プロピレンゴムの混合物がそれ自身の重合の
間に形成される、一つの多段法により重合されるポリプ
ロピレン耐衝撃性共重合体より、技術的にはさらに難し
いものである。
【0009】EP−A686664には、50モル%以
上のプロピレンを有するプロピレンの単独又は共重合体
及び90モル%以上のエチレンを有するエチレンの単独
又は共重合体から溶融下に作製された重合体混合物と、
フリーラジカル開始剤及び3個以上のアクリレート基を
有する架橋剤とを反応させることが提案されている。得
られた配合物は流動学的性質が改良されている。これら
の重合体混合物は、また、2個の重合体成分からなる。
溶融したときに、これらは、別相として互いに並んで存
在しており、各場合において互いに同じように安定で、
均一な組成分布のものを再生産することは困難である。
【0010】EP−A688817及び特開昭(JP−
A)61−152442合公報には、特に、ポリプロピ
レンブロック共重合体を、トリメチロールプロパントリ
アクリレート等の多官能アクリレートと反応させること
により得られるプラスチック組成物が記載されている。
しかしながら、これらの公報に記載されている成形組成
物は、比較的剛性が低く、剛性/靭性比も満足できない
ものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高い
剛性、良好な剛性/靭性の比、優れた耐熱性、良好なウ
ェルドライン強度、低減された応力白化傾向及び極めて
低いゲル含有率を有する部分架橋プラスチック組成物を
提供することにある。
【0012】さらに、これらは限定された量の架橋剤を
用いる低コスト製法により得ることができるはずであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、下記の架
橋プラスチック組成物により上記目的が達成されること
を見出した。
【0014】a)下記のa1 )及びa2 )を含む重合
体: a1 )60〜92重量%のプロピレン単独重合体 a2 )C2 〜C10の1−アルケンが、このa2 )共重合
体に対して15〜70重量%のコモノマー含有量でその
重合体鎖に導入された、8〜40重量%のプロピレン共
重合体;と b)下記一般式(I)の化合物:
【0015】
【化2】 [但し、R1 水素又はC1 〜C4 のアルキルであり、X
が置換又は非置換のC1 〜C30のアルキルあるいは置換
又は非置換のC7 〜C30のアリールアルキルを表し、且
つこれらのアルキル基のそれぞれは、エーテル部分(−
O−)又はオキシカルボニル部分(−O−CO−)中の
1個以上の酸素原子、及び/又は一般式NR2 (但し、
2 は水素、C1 〜C6 のアルキル又はC1 〜C6 のヒ
ドロキシアルキルである)の窒素原子により遮断されて
いても良く、そしてnは2又は3である。]とから製造
され、且つ上記重合体a)と上記化合物b)とを、18
0〜280℃で、1〜100バールの圧力下、そして反
応混合物の平均滞留時間が0.2〜10分の範囲で、反
応させることにより得られる、230℃、2.16kg
の荷重におけるメルト・フロー・インデックスが0.1
〜100g/10分で、ゲル含有率が12重量%未満であ
る不飽和エステルにより部分架橋されたプラスチック組
成物。
【0016】上記新規な部分架橋されたプラスチック組
成物は、230℃、2.16kgの荷重におけるメルト
・フロー・インデックスが0.1〜100g/10分であ
る。このメルト・フロー・インデックスは、230℃、
2.16kgの荷重で10分間に亘ってISO−113
3で規格化された試験機で押し出される重合体の量を示
す。特に、上記部分架橋されたプラスチック組成物の2
30℃、2.16kgの荷重におけるメルト・フロー・
インデックスは、0.1〜50g/10分の範囲が好まし
い。
【0017】上記新規な部分架橋されたプラスチック組
成物のゲル含有率は、12重量%未満である。ゲル含有
率は、ソックスレー抽出器で24時間p−キシレンで煮
沸後、乾燥して、そのホルダー(保持器)に残存する重
合体の重量比率を示している。特に、部分架橋されたプ
ラスチック組成物のゲル含有率は8重量%未満が好まし
い。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の新規な部分架橋されたプ
ラスチック組成物は、重合体a)を含む。重合体a)
は、a1 )60〜92重量%のプロピレン単独重合体a
1 )と8〜40重量%のプロピレン共重合体a2 )とを
含む。重合体a)の好ましい態様は、66〜90重量%
のプロピレン単独重合体a1 )と10〜34重量%のプ
ロピレン共重合体a2 )とを含むことであり、特に好ま
しい態様は、a1 )72〜88重量%のプロピレン単独
重合体a1 )と12〜28重量%のプロピレン共重合体
2 )とを含むことである。
【0019】プロピレン共重合体a2 )は、重合体主鎖
に導入されたC2 〜C10の1−アルケン(即ち、アルキ
−1−エン)を15〜70重量%で含んでいる。共重合
体a2 )の好ましい態様は、コモノマー(C2 〜C10
1−アルケン)を20〜65重量%で含むことであり、
特に好ましい態様は、30〜55重量%で含むことであ
る。
【0020】重合体主鎖に導入されたC2 〜C10の1−
アルケンの例としては、特にこの明細書では、エチレ
ン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘ
プテン、1−オクテン及びこれらの混合物を挙げること
ができる。エチレン又は1−ブテンが好ましい。
【0021】本発明の重合体a)は、プロピレンの重合
に使用される通常の反応器を用いて、気相中、溶液中、
液体モノマー中あるいは懸濁液中において、バッチ、半
連続あるいは完全連続の重合で、製造することができ
る。好適な反応器としては、特に、連続流れ攪拌タンク
反応器、ループ反応器、及び流動層反応器を挙げること
ができる。
【0022】本発明で使用される重合体a)は、第1段
階でプロピレン単独重合体a1 )を製造し、そして少な
くとももう1段階でプロピレン共重合体a2 )を製造す
ることからなる多段重合法で製造されることが好まし
い。バッチ法では、重合段階は、互いに反応条件を変え
て続いて行われる。しかしながら、連続法では、一般
に、第1段階でプロピレン単独重合体a1 )を1基以上
の反応器でまず製造し、そして1基以上の反応器でプロ
ピレン共重合体a2 )を製造する。
【0023】重合体a)の製造のために、異なったタイ
プの反応器を組み合わせることも可能である。特に、重
合体a)は、連続流れ攪拌タンク反応器を用いた2段階
気相法で製造することが好ましい。反応器は微粒化重合
体の固定層を有し、通常攪拌による運動が維持されてい
る。
【0024】重合方法は、通常のチグラー−ナッタ重合
触媒を用いて行うことができる。これらは、特に、チタ
ン含有固形成分以外に、アルミニウム化合物等の助触媒
も含んでいる。このアルミニウム化合物の他、助触媒の
構成成分として1種以上の電子供与化合物を使用するこ
とが好ましい。
【0025】チタン含有固形成分を製造するために使用
されるチタン化合物は、一般に3価又は4価のチタンの
ハロゲン化物又はアルコキシドであり、塩化チタンが好
ましく、特に四塩化チタンが好ましい。チタン含有固形
成分が微粒化支持材料を含む場合は、シリカ、アルミナ
及び式SiO2・aAl2O3 (但しaは0.01〜2、特に0.
01〜0.5)がこの目的に良いことが試験されてお
り、有利である。
【0026】使用される好ましい支持材料の粒径は、
0.1〜1000μm の範囲が好ましく、特に10〜3
00μm の範囲が好ましい。細孔容積は0.1〜10cm
3/g の範囲が好ましく、特に1.0〜5.0cm3/g の範
囲が好ましい。また、比表面積は10〜1000m2/gの
範囲が好ましく、特に100〜500m2/gの範囲が好ま
しい。
【0027】チタン含有固形成分の微粒化支持材料は、
特に、pH1 〜6の微粒化無機酸化物でよく、その平均
粒径は5〜200μm の範囲が一般的で、20〜70μ
m の範囲が好ましく、そしてその一次粒子の平均粒径は
1〜20μm の範囲が好ましく、特に1〜5μm の範囲
が好ましい。これらの一次粒子は多孔性の酸化物粒子
で、適当なヒドロゲルから、所望により分級した後粉砕
することにより得られる。このヒドロゲルは酸性領域、
即ち1〜6のpH領域で製造されるか、あるいは後処理
されそして同様に酸洗浄溶液を用いて精製される。
【0028】微粒化無機酸化物のさらなる特徴は、特
に、平均粒径が0.1〜20μm 、特に好ましくは1〜
15μm の空隙あるいは溝を有し、それが5〜30%、
特に10〜30%の全粒子の巨視的な容積率を形成して
いる。微粒化無機酸化物はまた、特に、0.1〜10cm
3/g の細孔容積、好ましくは1.0〜4.0cm3/g の細
孔容積を有し、10〜1000m2/gの比表面積、好まし
くは100〜500m2/gの比表面積を有する。pH、即
ち無機酸化物のプロトン濃度の負の常用対数、は、1〜
6の範囲、特に2〜5の範囲が好ましい。
【0029】好ましい無機酸化物は、特に、珪素、アル
ミニウム、チタンあるいは周期律表の第1、第2主族の
金属の一種との酸化物である。アルミニウム又はマグネ
シウムの酸化物あるいは珪酸塩板(sheet silicate)の他
に、特にシリカゲル(SiO2)が好ましい。これらは特に噴
霧乾燥により得ることができるものである。また、同時
ゲル物、即ち二種の異なる無機酸化物の混合物、を使用
することもできる。最後に、このタイプの無機酸化物微
粒子もまた市販されている。
【0030】チタン含有固形成分の製造において、特に
マグネシウム化合物も使用される。例えば、マグネシウ
ムハロゲン化物、アルキルマグネシウム化合物、アリー
ルマグネシウム化合物及びアルコキシマグネシウム、ア
リールオキシマグネシウム化合物であり、マグネシウム
ジクロライド、マグネシウムジブロマイド、及びジ(C
1 〜C10アルキル)マグネシウム化合物が好ましい。チ
タン含有固形成分は、さらに、ハロゲン、好ましくは塩
素、臭素を含んでも良い。
【0031】チタン含有固形成分は、さらに、電子供与
化合物を含んでいる。その例としては、単又は多官能カ
ルボン酸類、無水カルボン酸類、又はカルボン酸のエス
テル類、ケトン類、エーテル類、アルコール類、ラクト
ン類、又は有機リンあるいは有機珪素化合物を挙げるこ
とができる。好ましいチタン含有固形成分内の電子供与
化合物は、式Iのフタル酸誘導体である。
【0032】
【化3】 式中、X及びYはそれぞれ塩素又はC1 〜C10のアルコ
キシを表すか、あるいは両方一緒で酸素を表す。特に、
電子供与化合物は、X及びYがC1 〜C8 のアルコキ
シ、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシあるいはブ
トキシ、であるフタレートが好ましい。
【0033】チタン含有固形成分内の他の好ましい電子
供与化合物としては、特に置換又は非置換の3−又は4
−員のシクロアルキル−1,2−ジカルボン酸のジエス
テル、及び置換又は非置換のベンゾフェノン−2−カル
ボン酸のモノエステルを挙げることができる。これれら
のエステルを誘導するためのヒドロキシ化合物は、エス
テル化反応に通常使用されるアルコール類、特にC1
10のアルキルで置換されていても良いC1 〜C15のア
ルカノール及びC5 〜C7 のシクロアルカノール、及び
フェノール類、ナフトール類、そしてこれらの化合物の
1 〜C10のアルキル誘導体である。
【0034】チタン含有固形成分は、それ自体公知の方
法、例えば、特にEP−A171200,GB−A21
11066、US−A4857613及びUS−A52
88824に記載の方法により、製造することができ
る。
【0035】チタン含有固形成分の製造には、下記の2
段の工程を利用することが好ましい。
【0036】第1段(工程)では、まず、微粒化支持材
料、好ましくはシリカ又はSiO2・aAl2O3 (但しaは0.
001〜2、特に0.01〜0.5)を、マグネシウム
含有化合物の液体アルカン溶液と混合し、そしてその混
合物を10〜120℃で0.5〜5時間攪拌する。支持
材料1モルに対してマグネシウム化合物を0.1〜1モ
ル使用することが好ましい。それから連続的に攪拌しな
がら、ハロゲン又はハロゲン化水素、特に塩素又は塩化
水素を、マグネシウム含有化合物に対して少なくとも2
倍モル過剰(好ましくは少なくとも5倍モル過剰)で添
加する。約30〜120分後、固形物を液層から分離す
る。
【0037】第2段階(工程)では、この方法で得られ
た生成物を液体アルカン及びC1 〜C8 のアルカノール
(特に、エタノール)に導入し、それから3価または4
価のチタンのハロゲン化物及びアルコキシド(特に4塩
化チタン)電子供与化合物、特に式Iのフタル酸誘導体
を添加する。第1段階で得られた固形物中のマグネシウ
ム1モル当たりに使用されるこれらの量として、1〜5
モル、特に2〜4モルのアルカノール、2〜20モル、
特に4〜10モルの3価または4価のチタン、及び0.
01〜1モル、特に0.1〜1.0モルの電子供与化合
物を挙げることができる。この混合物は、10〜150
℃で少なくとも1時間攪拌され、そして得られた固形物
質は濾過された後、液体アルカン、好ましくはヘキサン
又はヘプタンで洗浄される。
【0038】第3段階(工程)において、第2段階で得
られた固体は、過剰の4塩化チタンを用いて又は過剰の
4塩化チタンの不活性溶媒溶液から、10〜150℃で
数1時間抽出される。不活性溶媒は、アルキルベンゼン
が好ましい。その溶液は4塩化チタンを少なくとも5重
量%含んでいる。得られた生成物はそれから液体アルカ
ンで洗浄され、洗浄は洗浄液の4塩化チタン含有量が2
重量%未満になるまで行われる。
【0039】このようにして得られるチタン含有固形成
分は、チーグラー・ナッタ触媒系のように、助触媒と共
に使用される。助触媒としては、例えばアルミニウム化
合物を挙げることができる。
【0040】好適なアルミニウム化合物としては、トリ
アルキルアルミニウム以外に、アルキル基がアルコキシ
又はハロゲン(例、塩素、臭素)と置き換わったこの種
の化合物も挙げることができる。トリアルキルアルミニ
ウムの好ましい例としては、トリメチル、トリエチルあ
るいはメチルジエチルアルミニウム等のアルキル基が1
〜8の炭素原子数であるものを挙げることができる。
【0041】アルミニウム化合物の他に、さらなる助触
媒として、電子供与化合物(例、単又は多官能カルボン
酸類、無水カルボン酸類、又はカルボン酸のエステル
類、ケトン類、エーテル類、アルコール類、ラクトン
類、又は有機リンあるいは有機珪素化合物を挙げること
ができる。特に、好適な電子供与化合物は、ここでは式
IIの有機珪素化合物である。
【0042】
【化4】 式中、R’は、同一又は異なっており、C1 〜C20のア
ルキル、5員〜7員のシクロアルキル(これらの基はC
1 〜C10のアルキル又はC6 〜C20のアリールアルキル
で置換されていても良い)を表し、R”は、同一又は異
なっており、C1 〜C20のアルキルを表し、そしてnは
1、2又は3である。特に、R’が、C1 〜C8 のアル
キル、5員〜7員のシクロアルキルを表し、R”がC1
〜C4 のアルキルを表し、そしてnが1又は2であるこ
とが好ましい。
【0043】これらの化合物の例としては、ジメトキシ
ジイソプロピルシラン、ジメトキシイソブチルイソプロ
ピルシラン、ジメトキシジイソブチルシラン、ジメトキ
シジシクロペンチルシラン、ジメトキシ−sec−ブチ
ルジイソプロピルシラン、ジエトキシジシクロペンチル
シラン、ジエトキシ−sec−ブチルジイソプロピルシ
ラン及びジエトキシイソブチルイソプロピルシランを挙
げることができる。
【0044】チタン含有固形成分のチタンに対するアル
ミニウム化合物のアルミニウムの原子比は、10:1〜
800:1の範囲が好ましく、特に20:1〜200:
1が好ましい。また、補触媒として使用される電子供与
化合部に対するアルミニウム化合物のモル比は、1:1
〜100:1の範囲が好ましく、特に2:1〜20:1
が好ましい。触媒の構成成分は重合系に個々に所望の順
序で導入することも、あるいは要素の混合物として導入
することもできる。
【0045】このタイプの触媒系の介助により、新規な
部分架橋プラスチック組成物中に存在する重合体a)を
製造することが可能である。特の好ましい2段法におい
て、まず、プロピレン単独重合体a1 )を最初の重合段
階(工程)の気相において製造し、それから第2段階で
プロピレン共重合体a2 )を製造する。
【0046】最初の重合工程では、プロピレンの重合
は、通常20〜40バールの圧力、60〜90℃の温
度、0.5〜5時間の反応混合物の平均滞留時間で行わ
れる。プロピレン単独重合体a1 )の製造は、20〜3
5バールの圧力、65〜85℃の温度、0.7〜3.5
時間の平均滞留時間が好ましく、反応条件はこの第1段
階の重合では、プロピレン単独重合体a1 )がアルミニ
ウム成分1ミリモルに対して0.05〜2kg、好まし
くは0.1〜1.5kgの量で形成されるように選択さ
れることが好ましい。分子量を調整するため、1−アル
ケンの重合用の通常の調整剤(例、水素)を添加しても
良い。
【0047】このようにして形成されたプロピレン単独
重合体a1 )は、反応終了後、第1重合工程から触媒と
共に抜き出され、そして第2重合工程に導入される。そ
こで、プロピレンと一種以上のC2 〜C10の1−アルケ
ンをこの生成物と共にさらに重合させる。重合は、通常
5〜30バールの圧力、30〜100℃の温度、0.5
〜5時間の反応混合物の平均滞留時間で行われ、10〜
25バールの圧力、35〜80℃の温度、0.7〜3.
5時間の平均滞留時間が好ましい。第2重合工程の圧力
は、第1重合工程の圧力より低い少なくとも7バール、
好ましくは少なくとも10バールで行われる。ここで使
用されるC2 〜C10の1−アルケンとしては、特に、エ
チレン、1−ブチレン又はこれらのモノマーの混合物が
好ましい。プロピレン共重合体a2 )を製造するため
に、プロピレンをコモノマーと、プロピレンの分圧とコ
モノマーの分圧の比が0.1:1〜20:1の範囲(特
に0.2:1〜15:1の範囲)で共重合させる。さら
に、第1及び第2の重合工程で反応したモノマーの重量
比が0.2:1〜20:1の範囲(特に0.4:1〜1
5:1の範囲)となるよう、重合パラメータを選択する
よう注意を払うべきである。
【0048】このようにして得られる重合体a)のメル
ト・フロー・インデックスは、ISO−1133におけ
ると同様に230℃、2.16kgの荷重において、
0.1〜100g/10分(特に0.5〜50g/10分)
の範囲である。このメルト・フロー・インデックスは、
230℃、2.16kgの荷重でISO1133で規格
化された試験機から押し出される重合体の量である。
【0049】新規な部分架橋プラスチック組成物は、さ
らに一般式(I)の化合物を含む。
【0050】
【化5】 [但し、R1 が水素又はC1 〜C4 のアルキルであり、
Xが置換又は非置換のC1 〜C30のアルキル又は置換又
は非置換のC7 〜C30のアリールアルキル(但し、各ア
ルキル基は、1個又は2個以上のエーテル部分(−O
−)又は1個又は2個以上のオキシカルボニル部分(−
O−CO−)のどちらかの1個又は2個以上の酸素原
子、及び/又は一般式NR2 (但し、R2 は水素、C1
〜C6 のアルキル又はC1 〜C6 のヒドロキシアルキル
である)の1個又は2個以上の窒素原子により遮断され
ていても良い)であり、そしてnは2又は3である。] 一般式(I)の化合物b)の好ましい態様は、R1 が水
素、メチル又はエチルであり、特に水素又はメチルが好
ましい。従って、特に好ましい態様は、(メタ)アクリ
ル酸の誘導体である。
【0051】特に好ましい一般式(I)の化合物b)
は、Xがエーテル部分の1個又は2個以上の酸素原子に
より遮断されても良いC2 〜C20のアルキルであるもの
であり、このような好ましい化合物はトリメチロール
(C2 〜C4 アルカン)トリアクリレート、特にトリメ
チロールプロパントリアクリレートである。このような
基Xの例としては、特に次のアルコールから誘導される
基である;ヘキサンジオール、トリプロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、グリセロール、トリメチ
ロールエタントリオール、トリメチロールプロパントリ
オール及びトリメチロールブタントリオール。
【0052】さらに、化合物b)の例としては、Xが、
1個又は2個以上のNR2 (R2 は、水素、C1 〜C6
のアルキル又はC1 〜C6 のヒドロキシアルキル)によ
り、所望によりさらに酸素原子により遮断されていても
良い、C2 〜C20のアルキル、特にC4 〜C20のアルキ
ルである化合物を挙げることができる。
【0053】化合物b)の基Xは、また、1個又は2個
以上の酸素原子及び/又は窒素含有単位により遮断され
ていても良いC7 〜C30のアリールアルキル、特にC8
〜C20のアリールアルキルであってもよい。例えば、フ
ェニルグリセロール、あるいはビスフェノール−A−ジ
グリセロールに由来する基を挙げることができる。
【0054】基XのC1 〜C30のアルキル又はC7 〜C
30のアリールアルキルは、置換されていても良い。置換
基の例としては、C1 〜C6 のアルキル、OH及び他の
通常の有機基を挙げることができる。
【0055】前述のアルコール類は、適当な不飽和カル
ボン酸、例えば(メタ)アクリル酸と、通常の方法で反
応して、対応する不飽和化合物b)を形成する。化合物
b)はさらに、市販品としても入手できる。
【0056】新規な部分架橋プラスチック組成物は、重
合体a)あるいはプロピレン単独重合体a1 )及びプロ
ピレン共重合体a2 )を、化合物b)と、180〜28
0℃で、1〜100バールの圧力下、そして反応混合物
の平均滞留時間が0.2〜10分の範囲で、反応させる
ことにより得られる。好まし反応条件は、190〜26
0℃で、1〜60バールの圧力下、そして反応混合物の
平均滞留時間が0.2〜5分の範囲である。一個の成分
と他の成分との反応は、物質を結合させるプラスチック
の製造で通常使用される装置(例、ドラムミキサー、ミ
ル、スクリュー押出機、ディスクパック・プラスチケー
タ、ロール・ミル、あるいは配合機)を用いて行われ
る。
【0057】新規部分架橋プラスチック組成物を与える
重合体a)と化合物b)との反応は、分解してフリーラ
ジカルを形成する開始剤の存在下あるいは非存在下のい
ずれかで行うことができる。
【0058】使用されるフリーラジカル開始剤として
は、有機過酸化物又はアゾ化合物が好ましく、210℃
での半減期が1〜30分の有機過酸化物が特に好まし
い。これらの化合物の中で特に好ましい例としては、ジ
クミルパーオキサイド、クミル−tert−ブチルパー
オキサイド、ジ(tert−ブチル)パーオキサイド、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパー
オキシ)ヘキサン、そして2,5−ジメチル−2,5−
ジ(tert−ブチルパーオキシ)−3−ヘキシンを挙
げることができる。
【0059】新規な部分架橋プラスチック組成物を製造
するため、0.001〜5.0重量部の化合物b)及び
0〜2.0重量部の分解してフリーラジカルを発生する
開始剤が、100重量部の重合体a)毎に対して、一般
に使用される。100重量部の重合体a)毎に対しての
使用量は、化合物b)は0.01〜2.0重量部が好ま
しく、特に0.02〜1.0重量部が好ましく、また分
解してフリーラジカルを発生する開始剤は0〜1.0重
量部が好ましく、特に0〜0.5重量部が好ましい。
【0060】重合体a)と化合物b)との反応は、押出
機内で行うことが好ましく、特に二軸スクリュー押出機
内で行うことが好ましい。好ましい態様では、重合体
a)は化合物b)及び分解してフリーラジカルを発生す
る開始剤(使用するなら)と共に計量し、二軸スクリュ
ー押出機の供給ゾーンに送る。二軸スクリュー押出機の
供給ゾーンでは、その混合物を約180〜190℃で溶
融し、それから180〜280℃で、1.2〜10分間
反応させる。
【0061】化合物b)及び分解してフリーラジカルを
発生する開始剤(使用するなら)は、また重合体a)を
溶融した後押出機に導入してもよい。
【0062】同様に好ましい製造方法では、化合物b)
と分解してフリーラジカルを発生する開始剤(使用する
なら)が、その製造反応器に接続された混合装置内の製
造直後の重合体a)に加えられる。
【0063】新規な部分架橋されたプラスチック組成物
は、特に、低いゲル含有率、高い剛性、極めて優れた剛
性/靭性の比、良好なウェルドライン強度及び小さい応
力−白化傾向を有する。充分に架橋されたプラスチック
に比較して、新規な部分架橋されたプラスチック組成物
は製造が容易との性能を維持している。
【0064】新規な部分架橋されたプラスチック組成物
は、その良好な加工性のため、特に射出成形、ブロー成
形及び押出し用材料、及び発泡(フォーム)の製造用材
料として好適であり、従って、特にフィルム、繊維及び
造形品の製造に使用される。
【0065】
【実施例】実施例1及び2及び比較例A,B及びCで使
用された各重合体a)は、連続的に接続された2基の攪
拌オートクレーブ内で2段連続気相重合により製造し
た。各オートクレーブは微粒化ポリプロピレンの攪拌固
定層で満たされていた。新規な部分架橋されたプラスチ
ック組成物は、長さ/直径が27の二軸スクリュー押出
機(ヴェルナ&プフライデラZSK57(Werner & Pfl
eiderer ZSK 57) )で製造された。重合体a)を顆粒の
状態で二軸スクリュー押出機に送り、化合物b)及びフ
リーラジカル開始剤c)と共に溶融した。
【0066】生成物は下記の試験により評価した。 [メルト・フロー・インデクッス(MFR)の決定]I
SO−1133に従い、230℃、2.16kg荷重で
行った。 [弾性率(引張弾性率)の決定]ISO−527−2に
従い、23℃で測定した。 [シャルピーノッチ付き衝撃強さの決定]ISO−17
9−2/1eAに従い、23℃、0℃及び−20℃で測
定した。 [ビカー軟化点の決定]VST/A50はISO−30
6に従い、10Nの荷重で測定した。
【0067】VST/B50はISO−306に従い、
50Nの荷重で測定した。 [ウェルドライン強度の決定]2箇所のゲートから挿入
されたダンベル形試験片を、縦線に対する中央の垂線に
ウェルドラインを持つように製造した。そのダンベル形
試験片は、ISO−527に従う3mmの厚さ標準ダン
ベル型1に対応している。ダンベルは250℃で、20
0mm/秒の流頭速度にて製造された。ウェルドライン
を持つ破壊伸びは、このようして得られたダンベル上
で,ISO−527に従い23℃にて引張試験機を用い
て決定された。
【0068】[応力−白化の決定]23℃における引張
応力下の変形による体積増加により決定される。この方
法は、ラムスタイナー(F. Ramsteiner) 、アクタ・ポリ
メリカ(Acta Polymerica)、42巻、1991,584
−589頁に、詳細に記載されている。その値(d(V/
V0)/d ε) として表される)は0〜1の範囲でとること
ができ、低い値は体積の小さい増加を意味し、それ故、
応力−白化の傾向が小さいことを示す。
【0069】[ゲル含有率の決定]煮沸p−キシレンに
よる抽出で決定した。そのために約2gの重合体をソッ
クスレー保持器に測って入れ、そして24時間抽出し
た。保持器に残った不溶性部分の乾燥後のものをゲル含
有率とする。
【0070】[実施例1]85重量%のプロピレン単独
重合体a1 )と15重量%のプロピレン−エチレン共重
合体a2 )からなる重合体a)[ホルツルプ(W. Holtru
p)、高分子化学(Makromol. Chem.) 、178巻、233
5,(1977)に従う抽出分別により決定;さらに重
合体a)は共重合体a2 )に対して52重量%のエチレ
ン含有量(赤外線分光スペクトルより決定)を有し、そ
して5.9g/10分のメルト・フロー・インデックス
(230℃、2,16kgでISO−1133に従う)
を有する]100重量部を、0.6重量部のトリメチロ
ールプロパントリアクリレート及び0.01重量部の
2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパー
オキシ)ヘキサンと共に、240℃、20バールそして
30秒の平均滞留時間で二軸スクリュー押出機で混合し
た。得られた混合物は、それから押し出し、粒状化し、
無色、無臭の生成物を得た。
【0071】上記で得られたプラスチック組成物の性質
は、下記の表1に示す。 [比較例A]実施例1で使用したプロピレン重合体a)
を、さらなる変性を行わず試験した。実施例1と同様に
して、同じパラメータを決定した。その結果を下記の表
1に示す。
【0072】[実施例2]実施例1の重合体a)の代わ
りに、75重量%のプロピレン単独重合体a1 )と25
重量%のプロピレン−エチレン共重合体a2 )からなる
重合体a)[共重合体a2 )に対して53重量%のエチ
レン含有量を有し、そして7.7g/10分のメルト・
フロー・インデックスを有する]を用いた以外は、実施
例1と同様にしてそうさを繰り返した。
【0073】上記で得られたプラスチック組成物の性質
は、下記の表1に示す。 [比較例B]実施例2で使用したプロピレン重合体a)
を、さらなる変性を行わず試験した。実施例2と同様に
して、同じパラメータを決定した。その結果を下記の表
1に示す。
【0074】実施例1と比較例Aとの比較、及び実施例
2と比較例Bとの比較から分かるように、本発明の部分
架橋により得られた重合体は、ほぼ同程度の剛性を維持
しながらノッチ付き衝撃強さが大きく改善されている。
即ち、剛性/靭性の比が大きく改善されている。さら
に、ウェルドラインが改善されているのみならず(2箇
所で成形されたダンベル形試験片の破壊伸びの4倍
増)、耐熱性も増加しそして応力白化も大幅に減少して
いる。
【0075】
【表1】
【0076】[比較例C]55重量%のプロピレン単独
重合体a1 )と45重量%のプロピレン−エチレン共重
合体a2 )からなる重合体a)[ホルツルプ(W. Holtru
p)、高分子化学(Makromol. Chem.) 、178巻、233
5,(1977)に従う抽出分別により決定;さらに重
合体a)は共重合体a2 )に対して53.5重量%のエ
チレン含有量(赤外線分光スペクトルより決定)を有
し、そして2.2g/10分のメルト・フロー・インデ
ックス(230℃、2,16kgでISO−1133に
従う)を有する]100重量部を、0.6重量部のトリ
メチロールプロパントリアクリレート及び0.01重量
部の2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチル
パーオキシ)ヘキサンと共に、240℃、20バールそ
して30秒の滞留時間で二軸スクリュー押出機で混合し
た。得られた混合物は、それから押し出し、粒状化し、
無色、無臭の生成物を得た。
【0077】上記で得られたプラスチック組成物の性質
は、下記の表2に示す。
【0078】
【表2】 上記結果が示すように、比較例Cでは靭性が極めて低
く、耐熱性が悪い。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08J 5/00 CES C08J 5/00 CES (72)発明者 クラウス−ディーター、リュムプラー ドイツ、67157、ヴァヘンハイム、エルレ ンヴェーク、4 (72)発明者 マイノルフ、ケルスティング ドイツ、67435、ノイシュタット、イン、 デァ、アーヘン、26 (72)発明者 カール、フーバー ドイツ、67227、フランケンタール、ベン スハイマー、リング、6アー

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)下記のa1 )及びa2 )を含む重合
    体: a1 )60〜92重量%のプロピレン単独重合体 a2 )C2 〜C10の1−アルケンが、a2 )に対して1
    5〜70重量%のコモノマー含有量でその重合体鎖に導
    入された、8〜40重量%のプロピレン共重合体;と b)下記一般式(I)の化合物: 【化1】 (I)[但し、 R1 水素又はC1 〜C4 のアルキルであり、 Xが置換又は非置換のC1 〜C30のアルキルあるいは置
    換又は非置換のC7 〜C30のアリールアルキルを表し、
    且つこれらのアルキル基のそれぞれは、エーテル部分
    (−O−)又はオキシカルボニル部分(−O−CO−)
    中の1個以上の酸素原子、及び/又は一般式NR2 (但
    し、R2 は水素、C1 〜C6 のアルキル又はC1 〜C6
    のヒドロキシアルキルである)の窒素原子により遮断さ
    れていても良く、そしてnは2又は3である。]とか
    ら、上記重合体a)と上記化合物b)とを、180〜2
    80℃で、1〜100バールの圧力下、そして反応混合
    物の平均滞留時間が0.2〜10分の範囲で、反応させ
    ることにより得られる、230℃、2.16kgの荷重
    におけるメルト・フロー・インデックスが0.1〜10
    0g/10分で、ゲル含有率が12重量%未満である不飽
    和エステルにより部分架橋されたプラスチック組成物。
  2. 【請求項2】 重合体a)が多段重合法により製造され
    る請求項1に記載の部分架橋されたプラスチック組成
    物。
  3. 【請求項3】 重合体a)が、72〜80重量%のプロ
    ピレン単独重合体a1 )と12〜28重量%のプロピレ
    ン共重合体a2 )とからなる請求項1又は2に記載の部
    分架橋されたプラスチック組成物。
  4. 【請求項4】 プロピレン共重合体a2 )のコモノマー
    含有量が30〜55重量%である請求項1〜3のいずれ
    かに記載の部分架橋されたプラスチック組成物。
  5. 【請求項5】 重合体a)と化合物b)とを、分解して
    フリーラジカルを発生する開始剤の存在下に反応させる
    ことにより得られる請求項1〜4のいずれかに記載の部
    分架橋されたプラスチック組成物。
  6. 【請求項6】 重合体a)100重量部毎に対して、
    0.001〜5重量部の化合物b)及び0〜2重量%の
    分解してフリーラジカルを発生する開始剤を用いること
    より得られる請求項1〜5のいずれかに記載の部分架橋
    されたプラスチック組成物。
  7. 【請求項7】 重合体a)と一般式(I)で表され且つ
    1 が、水素、メチル又はエチルである化合物b)とを
    反応させることにより得られる請求項1〜6のいずれか
    に記載の部分架橋されたプラスチック組成物。
  8. 【請求項8】 重合体a)と一般式(I)で表され且つ
    Xがエーテル部分(−O−)の1個以上の酸素原子によ
    り遮断されていても良いC2 〜C20のアルキルである化
    合物b)との反応により得られる請求項1〜7のいずれ
    かに記載の部分架橋されたプラスチック組成物。
  9. 【請求項9】 化合物b)がトリメチロール(C2 〜C
    4 アルカン)トリアクリレートである請求項1〜8のい
    ずれかに記載の部分架橋されたプラスチック組成物。
  10. 【請求項10】 上記重合体a)と上記化合物b)と
    を、180〜280℃で、1〜100バールの圧力下、
    そして反応混合物の平均滞留時間が0.2〜10分の範
    囲で反応させる工程を含む請求項1〜9のいずれかに記
    載の部分架橋されたプラスチック組成物の製造方法。
  11. 【請求項11】 製造反応器に接続した混合機中で、重
    合体a)を、その製造直後に、請求項1又は請求項7〜
    9のいずれかに記載の化合物b)とを反応させる工程を
    含む請求項10に記載の部分架橋されたプラスチック組
    成物の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項1〜9のいずれかに記載の部分
    架橋されたプラスチック組成物から作製されたフィル
    ム、繊維あるいは造形品。
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