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JPH10157317A - 熱転写受像シート - Google Patents

熱転写受像シート

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Publication number
JPH10157317A
JPH10157317A JP33308396A JP33308396A JPH10157317A JP H10157317 A JPH10157317 A JP H10157317A JP 33308396 A JP33308396 A JP 33308396A JP 33308396 A JP33308396 A JP 33308396A JP H10157317 A JPH10157317 A JP H10157317A
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JP
Japan
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thermal transfer
transfer image
parts
polycarbonate resin
receiving sheet
Prior art date
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Application number
JP33308396A
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English (en)
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JP3745058B2 (ja
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Hitoshi Saito
仁 斉藤
Shino Takao
志乃 高尾
Hirobumi Tomita
博文 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
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Priority to US08/979,650 priority patent/US6300278B1/en
Priority to EP97309653A priority patent/EP0845367B1/en
Priority to DE1997628627 priority patent/DE69728627T2/de
Publication of JPH10157317A publication Critical patent/JPH10157317A/ja
Priority to US09/845,423 priority patent/US6420310B1/en
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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇華性染料を使用する熱転写記録方法におい
て、発色濃度、鮮明性、及び諸堅牢性、特に耐光性に優
れた記録画像を形成する事ができ、かつケトン系、トル
エン系或いはこれらの混合溶媒の非ハロゲン系炭化水素
溶媒を用いて通常のコーティング設備により、容易に製
造可能な熱転写受像シートを提供する。 【解決手段】 基材シートの少なくとも一方の面に染料
受容層を形成してなる熱転写受像シートにおいて、該染
料受容層が芳香族ポリカーボネート樹脂からなり、該芳
香族ポリカーボネート樹脂が下記一般式1で表される構
成単位と、下記一般式2で表される構成単位のランダム
共重合体であり、一般式1で表される構成単位の含量が
70mol%以下で、かつ、該ランダム共重合体のTg
が125℃以上である、汎用溶剤可溶なポリカーボネー
ト樹脂であることを特徴とする。 【化1】 〔上記式1中、mは整数を表す。〕 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱転写受像シートに
関し、更に詳しくは発色濃度、鮮明性及び諸堅牢性、特
に耐光性、耐指紋性、耐可塑剤性等の耐久性に優れた記
録画像を形成することが出来る熱転写受像シートに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の熱転写方法が公知である
が、それらの中で昇華性染料を記録剤とし、これをポリ
エステルフイルム等の基材シートに担持させて熱転写シ
ートとし、昇華性染料で染着可能な被転写材、例えば、
紙やプラスチックフイルム等に染料受容層を形成した受
像シート上に各種のフルカラー画像を形成する方法が提
案されている。この場合には加熱手段としてプリンター
のサーマルヘッドが使用され、極めて短時間の加熱によ
って3色又は4色の多数の色ドットを受像シートに転移
させ、該多色の色ドットにより原稿のフルカラー画像を
再現するものである。この様に形成された画像は、使用
する色材が染料であることから非常に鮮明であり、且つ
透明性に優れている為、得られる画像は中間色の再現性
や階調性に優れ、従来のオフセット印刷やグラビア印刷
による画像と同様であり、且つフルカラー写真画像に匹
敵する高品質の画像が形成可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き熱転写方法
を有効に実施するためには、熱転写シートの構成は勿
論、画像を形成する為の受像シートの構成も同様に重要
である。以上の如き熱転写受像シートの従来技術として
は、例えば、特開昭57−1639370号、同60−
25793号公報等においてポリエステル系樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂等のビニル系樹脂、ポリカーボネート系
樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、アクリル系樹脂、
セルロース系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリスチレン系
樹脂等を用いて染料受容層を形成することが開示されて
いる。
【0004】以上の如き熱転写受像シートにおいては、
染料受容層の染料転写感度及びそこに形成された画像の
各種耐久性や保存安定性は、染料受容層を形成している
樹脂に大きく依存している。特に、形成された画像の耐
光性は、受容層樹脂の組成構造に大きく依存し、最適な
樹脂組成を選択する必要がある。耐光性に優れた樹脂と
しては芳香族ポリカーボネート樹脂が挙げられ特開昭6
2−169694、特開平5−131758号公報等に
種々の芳香族ポリカーボネート樹脂が開示されている。
また、染料の転写感度を良好にする手段としては、熱転
写時の染料の拡散性を向上させればよく、低Tgの樹脂
を受容層樹脂として用いる方法や、受容層中に可塑剤を
添加する方法がある。 特開平2−301487には、
共重合により、芳香族ポリカーボネート樹脂を低Tg化
する方法が開示されており、特開昭60−19138、
特開平2−80291、特開昭62−202791号公
報には可塑剤または、低Tg樹脂の添加により、芳香族
ポリカーボネート樹脂の染料転写感度を向上させる方法
が開示されている。
【0005】しかし、上記従来技術には以下の問題点が
あった。最も一般的であり、かつ上記公報の大部分にお
いても好適とされる、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン(ビスフェノールA)から誘導された
ポリカーボネート樹脂(一般式1)
【化1】〔上記式1中、mは整数を表す。〕や特開平2
−301487に記載の共重合ポリカーボネート樹脂
は、溶剤に対する溶解性に乏しく、熱転写受像シートの
製造に際しては、塩化メチレン、トリクロロメタンとい
った塩素系溶剤を用いてコーティングする必要があり、
作業環境上好ましくない。溶解性が良好であり、ケトン
系、トルエン系或いはこれらの混合溶媒といった非ハロ
ゲン系炭化水素溶媒からコーティング可能な芳香族系ポ
リカーボネート樹脂としては、1,1−ビス(4ーヒド
ロキシフェニル)シクロヘキサン (ビスフェノール
Z)から誘導されたポリカーボネート樹脂(一般式5)
【化5】 〔上記式5中、nは整数を表す。〕や2,2−ビス(4
−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン (ビス
フェノールC)から誘導されたポリカーボネート樹脂
(一般式2)
【化2】〔上記式2中、nは整数を表す。〕が挙げら
れ、更に特開平5−131758には、溶解性が良好な
種々の共重合ポリカーボネート樹脂が開示されている。
【0006】しかし、これらのポリカーボネート樹脂
は、ビスフェノールAから誘導されたポリカーボネート
樹脂に比較し、耐光性が劣るという問題や、原料となる
芳香族ジオキシ化合物がビスフェノールAに比べ高価で
あるという工業的な問題があった。更に又、これらの芳
香族ポリカーボネート樹脂は一般的に高Tgであり、充
分な染料の転写性を得るためには、上述したように原料
となるジオキシ化合物を選択してビスフェノールAと共
重合してポリカーボネート自体を低Tg化する方法や、
可塑剤または、低Tg樹脂を染料受容層中に更に添加し
て、受容層を可塑化することにより、染料の転写性、及
び拡散性を向上させることが考えられる。しかし、共重
合により低Tg化すると、耐光性に優れるというビスフ
ェノールA系ポリカーボネート樹脂の特質が損なわれや
すくまた、染料の転写性、及び拡散性を充分に向上させ
るためには、Tgを非常に低く設定する必要があるた
め、染料の定着性が損なわれ、印画後の画像滲み等の問
題が発生し易かったり、コストを含め、ビスフェノール
Aと共重合する適当なジオキシ化合物を選択するのが困
難であるという問題があった。染料の転写性、拡散性を
向上させるもう一つの方法としては、上記公報で開示さ
れているように、受容層樹脂中に可塑剤や低Tg樹脂を
添加する方法がある。
【0007】この方法では加える可塑剤や低Tg樹脂の
添加量を調整することで、染料の転写性、拡散性と定着
性を両立するように容易に調整でき、特にTgが充分に
高い芳香族ジオキシ化合物から誘導されるポリカーボネ
ート樹脂(ビスフェノールAタイプで約150℃)は添
加量の調整範囲が広く好ましい。ただし、添加する可塑
剤や低Tg樹脂の物性、構造が最適でないと、芳香族ポ
リカーボネート樹脂との相溶性が損なわれ下記のような
問題があった。・受容層を形成後、経時的に可塑剤、低
Tg樹脂がブリードアウトし、染料の転写性、拡散性も
変化するため、記録感度もまた経時的に変化する。相溶
性が更に悪い場合には、染料の定着性が充分でなく、記
録時に滲みが発生したり、さらには受容層にタックが発
生し印字自体が不可能になる場合もある。
【0008】・記録の際には異常が無くとも、記録後の
ブリードアウト(特に高温保存時)に伴い記録された画
像がにじむ。従って、本発明の目的は、昇華性染料を使
用する熱転写記録方法において、発色濃度、鮮明性、及
び諸堅牢性、特に耐光性に優れた記録画像を形成する事
ができ、尚かつケトン系、トルエン系或いはこれらの混
合溶媒といった非ハロゲン系炭化水素溶媒を用いて通常
のコーティング設備により、容易に製造可能な熱転写受
像シートを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、基材シートの少
なくとも一方の面に染料受容層を形成してなる熱転写受
像シートにおいて、該染料受容層が芳香族ポリカーボネ
ート樹脂からなり、該芳香族ポリカーボネート樹脂が下
記一般式1で表される構成単位と、下記一般式2で表さ
れる構成単位のランダム共重合体であり、一般式1で表
される構成単位の含量が70mol%以下で、かつ、該
ランダム共重合体のTgが125℃以上である、汎用溶
剤可溶なポリカーボネート樹脂であることを特徴とす
る。
【化1】〔上記式1中、mは整数を表す。〕
【化2】〔上記式2中、nは整数を表す。〕また、前記
の染料受容層が芳香族ポリカーボネート樹脂と、フタル
酸系可塑剤、リン酸エステル系可塑剤、ポリカプロラク
トン、ポリエステル系可塑剤の内から選ばれる少なくと
も1種を含んでなることを特徴とする。
【0010】また、基材シートの少なくとも一方の面に
染料受容層を形成してなる熱転写受像シートにおいて、
該染料受容層が芳香族ポリカーボネート樹脂からなり、
該芳香族ポリカーボネート樹脂が上記一般式2で表され
る構成単位のホモポリマーであり、かつ該染料受容層が
フタル酸系可塑剤、リン酸エステル系可塑剤、ポリカプ
ロラクトン、ポリエステル系可塑剤の内から選ばれる少
なくとも1種を含んでなることを特徴とする。また、フ
タル酸系可塑剤、リン酸エステル系可塑剤、ポリカプロ
ラクトン、ポリエステル系可塑剤の、融点,若しくは凝
固点が60℃以上であることが好ましい。また、更に染
料受容層に芳香族飽和ポリエステル樹脂を含むことが好
ましい。さらに、フタル酸系可塑剤がジシクロヘキシル
フタレートであることが好ましい。また、リン酸エステ
ル系可塑剤が非ハロゲンリン酸エステル及び/又は非ハ
ロゲン縮合リン酸エステルであることが好ましい。
【0011】また、リン酸エステル系可塑剤が下記一般
式3で表される非ハロゲンリン酸エステルであることが
好ましい。
【化3】〔上記式3中、R1 、R2 は水素、メチル基等
のアルキル基、または置換アルキル基を表す。〕 さらに、リン酸エステル系可塑剤が下記一般式4で表さ
れる非ハロゲン縮合リン酸エステルであることが好まし
い。
【化4】〔上記式4中、R1 、R2 は水素、メチル基等
のアルキル基、または置換アルキル基を表す。〕 また、更に離型剤として、シリコーンオイル及び/又
は、その硬化物を含むことが好ましい。また、シリコー
ンオイルの硬化物が、付加重合型シリコーンの硬化物及
び/又は、カルビノール変成シリコーンとイソシアネー
ト化合物の反応による硬化物であることが好ましい。
【0012】
【作用】染料受容層を、本願記載の特定の構造のポリカ
ーボネート樹脂、すなわち、上記の一般式1で表される
構成単位と、上記一般式2で表される構成単位のランダ
ム共重合体であり、一般式1で表される構成単位の含量
が70mol%以下で、かつ、該ランダム共重合体のT
gが125℃以上である、汎用溶剤可溶なポリカーボネ
ート樹脂を用いることにより、また好ましくは、フタル
酸系可塑剤、リン酸エステル系可塑剤、ポリカプロラク
トン、ポリエステル系可塑剤の内から選ばれる少なくと
も1種を含有させることにより、また、上記一般式2で
表される構成単位のホモポリマーであり、かつ該染料受
容層がフタル酸系可塑剤、リン酸エステル系可塑剤、ポ
リカプロラクトン、ポリエステル系可塑剤の内から選ば
れる少なくとも1種を含ませることにより、発色濃度、
鮮明性、及び諸堅牢性(特に耐光性)に優れた記録画像
を形成することが出来、なおかつケトン系、トルエン系
あるいはこれらの混合溶媒といった非ハロゲン系炭化水
素溶媒を用いて通常のコーティング設備により、容易に
製造可能な熱転写シートを提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を挙げ
て、本発明を更に詳細に説明する。本発明の熱転写受像
シートは、基材シートと、その少なくとも一方の面に設
けた染料受容層とからなる。本発明で使用する基材シー
トとしては、合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン
系等)、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート
紙、壁紙、裏打ち用紙、合成樹脂又はエマルジョン含浸
紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙
等のセルロース繊維紙、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリ
メタクリレート、ポリカーボネート等の各種のプラスチ
ックフィルムまたはシート等が使用でき、また、これら
の合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不
透明フィルム或いは或いは発泡させた発泡フィルム等も
使用でき特に限定されない。また、上記基材シートの任
意の組合せによる積層体も使用できる。代表的な積層体
の例としては、セルロース繊維紙と合成紙或いはセルロ
ース繊維紙とプラスチックフィルム又はシートとの積層
体が挙げられる。これらの基材シートの厚みは任意でよ
く、例えば、10〜300μm程度の厚みが一般的であ
る。上記の如き基材シートは、その表面に形成する受容
層との密着力が乏しい場合には、その表面にプライマー
処理やコロナ放電処理を施すのが好ましい。
【0014】受容層と基材の間には、接着性、白色度、
クッション性、帯電防止性、隠蔽性、カール防止性等の
付与の目的で、従来公知のあらゆる中間層を設けても良
い。同様に、基材シートの受容層を設けた面の反対面に
は、搬送適性、筆記性、耐汚染性、カール防止性、帯電
防止性等の付与の目的で従来公知のあらゆる裏面層を設
けることができる。また、帯電防止性に関しては、受容
層、裏面層の上に更に従来公知の帯電防止剤を含む帯電
防止層を設けても良い。
【0015】上記基材シートの表面に形成する受容層
は、熱転写シートから移行してくる昇華性染料を受容
し、形成された画像を維持するためのものである。染料
受容層を形成するための樹脂としては、前記特定のポリ
カーボネート樹脂を使用し、好ましくは、フタル酸系可
塑剤、リン酸エステル系可塑材、ポリカプロラクトン、
ポリエステル系可塑剤の内から選ばれる少なくとも1種
が受容層に含有するものである。記録に用いる転写フィ
ルムの染料等に応じて、濃度、鮮明性、或いは各種保存
性を改善するために、受容層樹脂として使用できる従来
公知の他の如何なる樹脂を更にブレンドすることができ
るが、濃度、各種保存性を考慮すると芳香族系の飽和ポ
リエステル樹脂が特に好ましい。又、ブレンド比は、ポ
リカーボネート樹脂100部に対して、5から50部の
範囲であることが好ましい。5部未満では添加による改
質の効果が発現しにくく、50部を越えると、耐光性に
優れるというポリカーボネート樹脂の特質が損なわれ
る。ブレンドの際の他の樹脂との相溶性及び溶剤溶解性
を考慮すると、このポリカーボネート樹脂の粘度平均分
子量は、5,000〜100,000より好ましくは、
10,000〜50,000であることが好ましい。本
発明で用いられるポリカーボネート樹脂は、原料となる
二価フェノール系化合物として2,2−ビス(4- ヒド
ロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)と、
2,2−ビス(4- ヒドロキシ- 3- メチルフェニル)
プロパン(ビスフェノールC)を用い、両者を常法によ
りランダム共重合させることにより得られる。
【0016】又、ポリカーボネート樹脂の末端について
は、常法によって用いられるフェノール系等のいずれの
重合停止剤も用い得るため、特に限定はされない。従っ
て、ヒドロキシフェノール系の重合停止剤を用いれば、
容易に末端にOH基を導入でき、受容層製造時にイソシ
アネート化合物等の架橋剤と共存させることにより、更
に架橋させることもできる。ここで、2,2−ビス(4
- ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)
から誘導されたポリカーボネート樹脂は本来、汎用の非
ハロゲン系炭化水素溶媒に対して不溶であるので、ブロ
ック共重合体では、溶解性、溶液安定性の面で好ましく
ない。
【0017】両者の共重合比に関しては、ケトン系、ト
ルエン系あるいはこれらの混合溶媒といった非ハロゲン
系炭化水素溶媒に対する溶剤溶解性を考慮すると、ビス
フェノールAより誘導される構成成分の含量は70モル
%以下であることが好ましい。ビスフェノールAより誘
導される構成成分の含量が70モル%を越えると溶解性
が充分でなく、上記汎用溶剤には、常温下10wt%以
上の溶解性は得られない可能性がある。一方、原料とし
て2,2−ビス(4- ヒドロキシ- 3- メチルフェニ
ル)プロパン(ビスフェノールC)のみを用いて得られ
たホモポリマーであるポリカーボネート樹脂について
は、上記汎用溶剤に対する溶解性は良好であり、本願の
ポリカーボネート樹脂として用いることができる。粘度
平均分子量が5,000よりも小さくなると、塗布法に
よって得られる染料受容層の強度が充分でなく、10
0,000以上では溶剤に溶解した状態での粘度が高す
ぎ、塗布法による生産効率が低下するという問題点や、
溶解性が低下し、溶液安定性が損なわれるという問題点
がある。
【0018】また、本願で用いるポリカーボネート樹脂
は、Tgが125℃以上であるため、単品で用いても充
分な染着性が得られにくく、濃度、鮮明性が不足しやす
い。ポリカーボネート樹脂の特徴である優れた耐光性を
損なわずに、充分な染着性を得るためには、フタル酸系
可塑剤、リン酸エステル系可塑剤、ポリカプロラクト
ン、ポリエステル系可塑剤の内から選ばれる少なくとも
1種を、ポリカーボネート樹脂100部に対して20部
〜100部、更に好ましくは40部から70部添加する
ことが好ましい。添加量が20部以下では、充分な染着
性が得られず、100部以上では染料の定着性が不足
し、記録時に滲みや地汚れが発生する。また、現在、本
願記載の記録材料は、製品輸送時の温度履歴、及び印字
後の保存環境(夏季の車中等)の制約から、市場ニーズ
として印字前、印字後の双方において50℃〜60℃の
耐熱性を求められている。印字前の記録感度の経時的な
変化及び、記録後の保存における画像の経時的な滲みを
考慮すると、フタル酸系可塑剤、リン酸エステル系可塑
剤、ポリカプロラクトン、ポリエステル系可塑剤の融
点、若しくは凝固点は、60℃以上であることが望まし
い。
【0019】上記制約及び耐光性等の保存性を考慮する
と、フタル酸系可塑剤としてはDCHPが特に好まし
く、リン酸エステル系可塑剤としては、一般式3,4で
表される非ハロゲンリン酸エステル、非ハロゲン縮合リ
ン酸エステルが好ましい。
【化3】〔上記式3中、R1 、R2 は水素、メチル基等
のアルキル基、または置換アルキル基を表す。〕
【化4】〔上記式4中、R1 、R2 は水素、メチル基等
のアルキル基、または置換アルキル基を表す。〕
【0020】ポリカプロラクトンに関しては、印画後の
高温保存時の滲みを考慮すると数平均分子量が2,00
0〜100,000、特に好ましくは10,000〜7
0,000が好ましい。分子量2,000以下では、記
録後に経時的に滲みやすく、100,000以上ではポ
リカプロラクトン自体の生産安定性及び、本願のポリカ
ーボネート樹脂との相溶性に問題がある。また、本発明
のポリエステル系可塑剤は、ポリカプロラクトンを含ま
ず、低分子量のものを意味し、特にジオールアジペート
が耐指紋性、耐可塑剤性等の向上の点から好ましい。
【0021】また、上記の制約は、前述したように更に
他の樹脂を、ポリカーボネート樹脂100部に対して5
〜50重量部ブレンドすることによっても解決できる。
この場合、ブレンドする樹脂は、そのガラス転移温度が
60℃以上であることが望ましく、中でも芳香族飽和ポ
リエステル樹脂が特に好ましい。本発明の熱転写受像シ
ートは前記の基材シートの少なくとも一方の面に、上記
の如きポリカーボネート樹脂を使用し、好ましくは、フ
タル酸系可塑剤、リン酸エステル系可塑材、ポリカプロ
ラクトン、ポリエステル系可塑剤の内から選ばれる少な
くとも1種を添加し、更に他の必要な添加剤、例えば、
離型剤、架橋剤、硬化剤、触媒、紫外線吸収剤、酸化防
止剤、光安定化剤等を適宜加えたものを、適当な有機溶
剤に溶解し、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラ
ビア版を用いたリバースロールコーティング法等の形成
手段により塗布及び乾燥して染料受容層を形成すること
によって得られる。
【0022】離型剤としては、特にシリコーンオイル及
びその硬化物が好ましく用いられるが、硬化型のシリコ
ーンオイルを受容層形成用インキにオイル状で添加し
て、他の受容層構成材料と良く相溶した状態で、基材シ
ート上に塗布し、乾燥時もしくはその後に硬化させて用
いると離型性や染着性がミクロなレベルで均一で、且つ
ベタ付きも無く良好な性能が得られる。好ましい硬化型
シリコーンオイルとしては、下記の一般式6で表される
付加重合型シリコーンオイルや、一般式7で表されるカ
ルビノール変性シリコーンオイルが挙げられる。
【化6】 〔上記式6中、X1 、X2 、X3 は、−CH3 、又は−
CH=CH2 を表す。但し、X1 、X2 、X3 の少なく
とも1つは−CH=CH2 である。また、Y1 、Y2
3 は、水素原子、又は−CH3 を表す。但し、Y1
2 、Y3 の少なくとも1つは水素原子である。m、n
は、それぞれ整数を表す。〕
【0023】
【化7】 〔上記式7中、Z1 、Z2 、Z3 は、−ROH、又は−
CH3 を表す。但しZ1、Z2 、Z3 の少なくとも1つ
は−ROHであり、Rはメチル基、エチル基、プロピル
基等のアルキル基を表す。m、nは、それぞれ整数を表
す。〕 尚、カルビノール変性シリコーンオイルについては、イ
ソシアネート化合物により反応硬化させるのが好適であ
る。また、各シリコーンオイルは、受容層樹脂等、他の
受容層構成材料との相溶性を向上させる等の目的によ
り、ジメチルシロキサン鎖のメチル基の一部をフェニル
基と適宜置換して用いることができる。以上のごとく形
成される染料受容層は任意の厚さで良いが、一般的には
1〜50μmの厚さである。またこの様な染料受容層は
連続被膜であるのが好ましいが、樹脂エマルジョンや樹
脂分散液を使用して、不連続の被膜として形成しても良
い。
【0024】又、本発明の受像シートは、基材シートを
適宜選択することにより、熱転写記録可能な被熱転写シ
ート、カード類、透過型原稿作成用シート等の各種用途
に適用することもできる。上記の如き本発明の熱転写受
像シートを使用して熱転写を行う際に使用する熱転写シ
ートは、紙やポリエステルフィルム上に昇華性染料を含
む染料層を設けたものであり、従来公知の熱転写シート
はいずれも本発明でそのまま使用することができる。
又、熱転写時の熱エネルギーの付与手段は、従来公知の
付与手段がいずれも使用でき、例えば、サーマルプリン
ター(例えば、(株)日立製作所製 ビデオプリンター
VY−170,VY−VP10 三菱電機(株)製 ビ
デオプリンターCP−700)等の記録装置によって、
記録時間をコントロールすることにより、5〜100m
J/mm2 程度の熱エネルギーを付与することによって
所期の目的を充分に達成することができる。
【0025】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りのない限り重量基準である。 (汎用溶剤への溶剤溶解性)下記のポリカーボネート樹
脂を、メチルエチルケトン,トルエンの1対1混合溶媒
に20wt%添加し、室温下、8時間振とうし溶解性を
評価した。結果を表1に示す。
【0026】・PC−1;一般式1で表される構成単位
から成る、ホモポリマーであるポリカーボネート樹脂。 ・PC−2;一般式1で表される構成単位を90mol
%、一般式2で表される構成単位を10mol%含む、
ランダム共重合体であるポリカーボネート樹脂。 ・PC−3;一般式1で表される構成単位を80mol
%、一般式2で表される構成単位を20mol%含む、
ランダム共重合体であるポリカーボネート樹脂。 ・PC−4;一般式1で表される構成単位を70mol
%、一般式2で表される構成単位を30mol%含む、
ランダム共重合体であるポリカーボネート樹脂。 ・PC−5;一般式1で表される構成単位を60mol
%、一般式2で表される構成単位を40mol%含む、
ランダム共重合体であるポリカーボネート樹脂。 ・PC−6;一般式1で表される構成単位を40mol
%、一般式2で表される構成単位を60mol%含む、
ランダム共重合体であるポリカーボネート樹脂。 ・PC−7;一般式1で表される構成単位を20mol
%、一般式2で表される構成単位を80mol%含む、
ランダム共重合体であるポリカーボネート樹脂。 ・PC−8;一般式2で表される構成単位から成る、ホ
モポリマーであるポリカーボネート樹脂。
【0027】
【化1】〔上記式1中、mは整数を表す。〕
【化2】〔上記式2中、nは整数を表す。〕 (以下余白)
【0028】
【表1】 但し、ガラス転移温度(Tg)の測定は、上記の表及び
本発明で規定するもの全てについて、示差走査熱量計D
SC−50((株)島津製作所製)を用いて、JIS
K7121に基づき、行った。
【0029】(実施例1)基材シートとして合成紙(ユ
ポ−FPG−150、厚さ150μm,王子油化(株)
製)を用い、この一方の面に下記組成の染料受容層の塗
工液をバーコーターにより乾燥時4.0(g/m2 )に
なる割合で塗布し、120℃,1分間乾燥し、熱転写受
像シートを得た。 塗工液組成 ・ポリカーボネート樹脂(PC−6) 70部 ・ジ−2−エチルヘキシルフタレート(DOP) 30部 (凝固点;−55℃) ・構造式1の付加重合型シリコーンオイル 5.0部 ・白金系硬化触媒(PL−50T,信越化学工業(株)製) 2.0部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部
【0030】
【化8】 〔但し、式aは分子量が約7,000で、ビニル基変性
シロキサン単位の含有率は約15mol%で、全メチル
基の約30%は、フェニル基に置換されたものである。
また、式bは分子量が約7,000で、ハイドロジェン
変性シロキサン単位の含有率は約15mol%で、全メ
チル基の約30%は、フェニル基に置換されたものであ
る。〕
【0031】(実施例2)実施例1の塗工液に替え、下
記組成の塗工液を用い、他は全て実施例1と同様にして
熱転写受像シートを得た。 塗工液組成 ・ポリカーボネート樹脂(PC−6) 70部 ・エチルフタリルエチルグリコレート(凝固点;13℃) 30部 ・構造式1の付加重合型シリコーンオイル 5.0部 ・白金系硬化触媒(PL−50T,信越化学工業(株)製) 2.0部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部
【0032】(実施例3)実施例1の塗工液に替え、下
記組成の塗工液を用い、他は全て実施例1と同様にして
熱転写受像シートを得た。 塗工液組成 ・ポリカーボネート樹脂(PC−6) 70部 ・ジフェニルフタレート(DPP)−−−融点;69℃ 30部 ・構造式1の付加重合型シリコーンオイル 5.0部 ・白金系硬化触媒(PL−50T,信越化学工業(株)製) 2.0部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部
【0033】(実施例4)実施例1の塗工液に替え、下
記組成の塗工液を用い、他は全て実施例1と同様にして
熱転写受像シートを得た。 塗工液組成 ・ポリカーボネート樹脂(PC−6) 70部 ・ジシクロヘキシルフタレート(DCHP)−−−融点;61℃ 30部 ・構造式1の付加重合型シリコーンオイル 5.0部 ・白金系硬化触媒(PL−50T,信越化学工業(株)製) 2.0部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部
【0034】(実施例5)実施例1の塗工液に替え、下
記組成の塗工液を用い、他は全て実施例1と同様にして
熱転写受像シートを得た。 塗工液組成 ・ポリカーボネート樹脂(PC−6) 60部 ・ジシクロヘキシルフタレート(DCHP)−−−融点;61℃ 40部 ・構造式1の付加重合型シリコーンオイル 5.0部 ・白金系硬化触媒(PL−50T,信越化学工業(株)製) 2.0部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部
【0035】(実施例6)実施例1の塗工液に替え、下
記組成の塗工液を用い、他は全て実施例1と同様にして
熱転写受像シートを得た。 塗工液組成 ・ポリカーボネート樹脂(PC−6) 70部 ・トリフェニルホスフェート(TPP,大八化学工業(株)製) 30部 (融点48.5℃)(構造式2) ・構造式1の付加重合型シリコーンオイル 5.0部 ・白金系硬化触媒(PL−50T,信越化学工業(株)製) 2.0部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部
【0036】
【化9】
【0037】(実施例7)実施例1の塗工液に替え、下
記組成の塗工液を用い、他は全て実施例1と同様にして
熱転写受像シートを得た。 塗工液組成 ・ポリカーボネート樹脂(PC−6) 70部 ・トリス(2,6ジメチルフェニル)ホスフェート 30部 (PX−130,大八化学工業(株)製) 融点136〜138℃(構造式3) ・構造式1の付加重合型シリコーンオイル 5.0部 ・白金系硬化触媒(PL−50T,信越化学工業(株)製) 2.0部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部
【0038】
【化10】
【0039】(実施例8)実施例1の塗工液に替え、下
記組成の塗工液を用い、他は全て実施例1と同様にして
熱転写受像シートを得た。 塗工液組成 ・ポリカーボネート樹脂(PC−6) 70部 ・テトラフェニルレゾルシノールジホスフェート 30部 凝固点−13℃(構造式4) ・構造式1の付加重合型シリコーンオイル 5.0部 ・白金系硬化触媒(PL−50T,信越化学工業(株)製) 2.0部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部
【0040】
【化11】
【0041】(実施例9)実施例1の塗工液に替え、下
記組成の塗工液を用い、他は全て実施例1と同様にして
熱転写受像シートを得た。 塗工液組成 ・ポリカーボネート樹脂(PC−6) 70部 ・テトラキス(2,6キシレノールレゾルシノール)ジホスフェート 30部 融点96℃(構造式5) ・構造式1の付加重合型シリコーンオイル 5.0部 ・白金系硬化触媒(PL−50T,信越化学工業(株)製) 2.0部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部
【0042】
【化12】
【0043】(実施例10)実施例1の塗工液に替え、
下記組成の塗工液を用い、他は全て実施例1と同様にし
て熱転写受像シートを得た。 塗工液組成 ・ポリカーボネート樹脂(PC−6) 60部 ・トリフェニルホスフェート(TPP,大八化学工業(株)製) 40部 融点48.5℃(構造式2) ・構造式1の付加重合型シリコーンオイル 5.0部 ・白金系硬化触媒(PL−50T,信越化学工業(株)製) 2.0部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部
【0044】(実施例11)実施例1の塗工液に替え、
下記組成の塗工液を用い、他は全て実施例1と同様にし
て熱転写受像シートを得た。 塗工液組成 ・ポリカーボネート樹脂(PC−6) 60部 ・トリス(2,6ジメチルフェニル)ホスフェート 40部 (PX−130,大八化学工業(株)製) 融点136〜138℃(構造式3) ・構造式1の付加重合型シリコーンオイル 5.0部 ・白金系硬化触媒(PL−50T,信越化学工業(株)製) 2.0部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部
【0045】(実施例12)実施例1の塗工液に替え、
下記組成の塗工液を用い、他は全て実施例1と同様にし
て熱転写受像シートを得た。 塗工液組成 ・ポリカーボネート樹脂(PC−6) 60部 ・ポリカプロラクトン(プラクセルH4,ダイセル化学工業(株)製)40部 分子量4×104 ,融点60℃ ・構造式1の付加重合型シリコーンオイル 5.0部 ・白金系硬化触媒(PL−50T,信越化学工業(株)製) 2.0部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部
【0046】(実施例13)実施例1の塗工液に替え、
下記組成の塗工液を用い、他は全て実施例1と同様にし
て熱転写受像シートを得た。 塗工液組成 ・ポリカーボネート樹脂(PC−6) 60部 ・ポリカプロラクトン(プラクセルH7,ダイセル化学工業(株)製)40部 分子量7×104 〜10×104 ,融点60℃ ・構造式1の付加重合型シリコーンオイル 5.0部 ・白金系硬化触媒(PL−50T,信越化学工業(株)製) 2.0部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部
【0047】(実施例14)実施例1の塗工液に替え、
下記組成の塗工液を用い、他は全て実施例1と同様にし
て熱転写受像シートを得た。 塗工液組成 ・ポリカーボネート樹脂(PC−4) 60部 ・ジシクロヘキシルフタレート(DCHP)−−−融点;61℃ 40部 ・構造式1の付加重合型シリコーンオイル 5.0部 ・白金系硬化触媒(PL−50T,信越化学工業(株)製) 2.0部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部
【0048】(実施例15)実施例1の塗工液に替え、
下記組成の塗工液を用い、他は全て実施例1と同様にし
て熱転写受像シートを得た。 塗工液組成 ・ポリカーボネート樹脂(PC−6) 60部 ・ポリカプロラクトン 40部 (プラクセル240,ダイセル化学工業(株)製) 分子量4000,融点55〜58℃ ・構造式1の付加重合型シリコーンオイル 5.0部 ・白金系硬化触媒(PL−50T,信越化学工業(株)製) 2.0部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部
【0049】(実施例16)実施例1の塗工液に替え、
下記組成の塗工液を用い、他は全て実施例1と同様にし
て熱転写受像シートを得た。 塗工液組成 ・ポリカーボネート樹脂(PC−6) 60部 ・ポリカプロラクトン 40部 (プラクセル240,ダイセル化学工業(株)製) 分子量4000,融点55〜58℃ ・構造式6のカルビノール変成シリコーンオイル 5.0部 ・イソシアネート化合物 10.0部 (タケネートXA−14,武田薬品工業(株)製) XDIビューレット体 ・ジラウリン酸ジ−n−ブチル錫 0.1部 (STANN BL 三共有機合成(株)製) ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部
【0050】
【化13】 〔但し、上記式6の分子量は約2,000であり、OH
価は約140mgKOH/gであり、全メチル基の約2
0%はフェニル基に置換されたものである。Rはメチル
基、エチル基等のアルキル基を表す。m、nは、それぞ
れ整数を表す。〕
【0051】(実施例17)実施例1の塗工液に替え、
下記組成の塗工液を用い、他は全て実施例1と同様にし
て熱転写受像シートを得た。 塗工液組成 ・ポリカーボネート樹脂(PC−6) 60部 ・ポリカプロラクトン 40部 (プラクセルH4,ダイセル化学工業(株)製) 分子量4×104 ,融点60℃ ・構造式6のカルビノール変成シリコーンオイル 5.0部 ・イソシアネート化合物 10.0部 (タケネートXA−14、武田薬品工業(株)製) XDIビューレット体 ・ジラウリン酸ジ−n−ブチル錫 0.1部 (STANN BL 三共有機合成(株)製) ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部
【0052】(実施例18)実施例1の塗工液に替え、
下記組成の塗工液を用い、他は全て実施例1と同様にし
て熱転写受像シートを得た。 塗工液組成 ・ポリカーボネート樹脂(PC−7) 60部 ・ポリカプロラクトン 40部 (プラクセルH7,ダイセル化学工業(株)製) 分子量7×104 〜10×104 ,融点60℃ ・構造式6のカルビノール変成シリコーンオイル 5.0部 ・イソシアネート化合物 10.0部 (タケネートXA−14、武田薬品工業(株)製) XDIビューレット体 ・ジラウリン酸ジ−n−ブチル錫 0.1部 (STANN BL 三共有機合成(株)製) ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部
【0053】(実施例19)実施例1の塗工液に替え、
下記組成の塗工液を用い、他は全て実施例1と同様にし
て熱転写受像シートを得た。 塗工液組成 ・ポリカーボネート樹脂(PC−8) 70部 ・ジシクロヘキシルフタレート(DCHP)−−−融点61℃ 30部 ・構造式1の付加重合型シリコーンオイル 5.0部 ・白金系硬化触媒(PL−50T,信越化学工業(株)製) 2.0部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部
【0054】(実施例20)実施例1の塗工液に替え、
下記組成の塗工液を用い、他は全て実施例1と同様にし
て熱転写受像シートを得た。 塗工液組成 ・ポリカーボネート樹脂(PC−4) 80部 ・芳香族飽和ポリエステル樹脂 20部 (バイロン200,東洋紡績(株)製) ・ポリカプロラクトン 40部 (プラクセルH7,ダイセル化学工業(株)製) 分子量7×104 〜10×104 ,融点60℃ ・構造式6のカルビノール変成シリコーンオイル 5.0部 ・イソシアネート化合物 10.0部 (タケネートXA−14、武田薬品工業(株)製) XDIビューレット体 ・ジラウリン酸ジ−n−ブチル錫 0.1部 (STANN BL 三共有機合成(株)製) ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 560部
【0055】(実施例21)実施例1の塗工液に替え、
下記組成の塗工液を用い、他は全て実施例1と同様にし
て熱転写受像シートを得た。 塗工液組成 ・ポリカーボネート樹脂(PC−6) 80部 ・芳香族飽和ポリエステル樹脂 10部 (バイロン200,東洋紡績(株)製) ・ポリカプロラクトン 40部 (プラクセルH7,ダイセル化学工業(株)製) 分子量7×104 〜10×104 ,融点60℃ ・構造式6のカルビノール変成シリコーンオイル 5.0部 ・イソシアネート化合物 10.0部 (タケネートXA−14、武田薬品工業(株)製) XDIビューレット体 ・ジラウリン酸ジ−n−ブチル錫 0.1部 (STANN BL 三共有機合成(株)製) ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 520部
【0056】(実施例22)実施例1の塗工液に替え、
下記組成の塗工液を用い、他は全て実施例1と同様にし
て熱転写受像シートを得た。 塗工液組成 ・ポリカーボネート樹脂(PC−4) 80部 ・芳香族飽和ポリエステル樹脂 20部 (バイロン200,東洋紡績(株)製) ・ポリカプロラクトン 20部 (プラクセルH4,ダイセル化学工業(株)製) 分子量4×104 ,融点60℃ ・ポリ1,3−ブタンジオールアジペート(ポリエステル系可塑剤) 20部 (BAA−15,大八化学工業(株)製) ・構造式6のカルビノール変成シリコーンオイル 5.0部 ・イソシアネート化合物 10.0部 (タケネートXA−14、武田薬品工業(株)製) XDIビューレット体 ・ジラウリン酸ジ−n−ブチル錫 0.1部 (STANN BL 三共有機合成(株)製) ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 480部
【0057】(比較例1)実施例1の塗工液に替え、下
記組成の塗工液を用い、他は全て実施例1と同様にして
熱転写受像シートを得た。 塗工液組成 ・ポリカーボネート樹脂(PC−6) 100部 ・構造式1の付加重合型シリコーンオイル 5.0部 ・白金系硬化触媒(PL−50T,信越化学工業(株)製) 2.0部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部
【0058】(比較例2)実施例1の塗工液に替え、下
記組成の塗工液を用い、他は全て実施例1と同様にして
熱転写受像シートを得た。 塗工液組成 ・ポリカーボネート樹脂(PC−1) 100部 ・構造式1の付加重合型シリコーンオイル 5.0部 ・白金系硬化触媒(PL−50T,信越化学工業(株)製) 2.0部 ・トリクロロメタン 400部
【0059】(比較例3)実施例1の塗工液に替え、下
記組成の塗工液を用い、他は全て実施例1と同様にして
熱転写受像シートを得た。 塗工液組成 ・ポリカーボネート樹脂(PC−8) 100部 ・構造式1の付加重合型シリコーンオイル 5.0部 ・白金系硬化触媒(PL−50T,信越化学工業(株)製) 2.0部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部
【0060】上記実施例及び比較例の熱転写受像シート
について、下記の各種評価を行い、性能を調べた。 熱転写試験 三菱電機(株)製ビデオプリンターCP−700用の転
写フィルムPK700L(市販品)を用い、Y,M,C
の各色について本発明、及び比較例の熱転写受像シート
とを、それぞれの染料層と染料受容面とを対向させて重
ね合わせ、転写フィルムの裏面から下記条件でサーマル
ヘッドを用い熱転写記録をおこない、以下の各種評価を
行った。
【0061】(印字条件) ・サーマルヘッド;KGT−217−12MPL20
(京セラ(株)製) ・発熱体平均抵抗値;3195(Ω) ・主走査方向印字密度;300dpi ・副走査方向印字密度;300dpi ・印加電力;0.12(w/dot) ・1ライン周期;5(msec.) ・印字開始温度;40(℃) ・階調制御方法
【0062】1ライン周期中に、1ライン周期を256
に等分割したパルス長を持つ分割パルスの数を0から2
55個まで可変できるマルチパルス方式のテストプリン
ターを用い、各分割パルスのDuty比を60%固定と
し、階調によって、ライン周期あたりのパルス数を0ス
テップでは0個、1ステップでは17個、2ステップで
は34個と0から255個まで17個毎に順次増加させ
ることにより、0ステップから15ステップまでの16
階調を制御する。
【0063】・鮮明性 実施例及び比較例の熱転写受像シートを、前記転写フィ
ルムを用いて、前記印字条件で熱転写記録して、得られ
た記録画像の鮮明性を下記の基準で目視評価した。 ○;充分な鮮明性,濃度が得られ、低濃度部から高濃度
部まで滑らかな階調が得られた。 ×;鮮明性に乏しく且つ、低濃度部の階調性に乏しい記
録であった。
【0064】・印字前耐熱性試験 実施例及び比較例の熱転写受像シートを、各2枚用意し
1枚を常温に、他の1枚を60℃のオーブン中にそれぞ
れ100時間保存し、それぞれの熱転写受像シートにつ
いて上記の熱転写フィルムを用いて、上記印字条件で
Y,M,C各色のグラデーションを印字した。得られた
それぞれの印字物について、各ステップ毎の光学反射濃
度を光学濃度計(マクベス社製、マクベスRD−91
8)を測定した。得られた各色、各ステップの光学反射
濃度について、常温で保存した熱転写受像シートの印字
物の光学反射濃度の実測値を[OD]0とし、60℃,
100時間保存した熱転写受像シートの印字物の光学反
射濃度の実測値を[OD]1とし、対応する各色、各ス
テップについて下記式により、印字前の耐熱保存性試験
によるγ特性の変化率を算出した。変化率(%)=
([OD]1−[OD]0)×100/[OD]0
【0065】各色、各ステップで最も大きな値を示した
変化率を、その熱転写受像シートの印字前耐熱保存時の
安定性として、下記の基準に基づき判定した。 ○;変化率が±10%未満 △;変化率が±10%以上,±20%未満 ×;変化率が±20%以上
【0066】・耐光性試験 実施例及び比較例の熱転写受像シートを前記の熱転写フ
ィルム、印字条件で、熱転写記録を行い、Cy色につい
て下記条件で耐光性試験を行った。 ・照射試験器 ;アトラス社製Ci35 ・光源 ;キセノンランプ ・フィルター ;内側--- IRフィルター,外側---
ソーダライムガラス ・ブラックパネル温度;45℃ ・照射強度 ;1.2(W/m2 )--- 420(n
m)での測定値 ・照射エネルギー;200(KJ/m2 )--- 420
(nm)での積算値
【0067】照射前の光学反射濃度が1.0近傍のステ
ップについて、照射の前後における光学濃度の変化を測
定し、下記式により、残存率を算出した。 残存率(%)=([照射後の光学反射濃度]/[照射前
の光学反射濃度])×100 以下の基準に従って、各熱転写受像シートの耐光性を評
価した。 ○;残存率が80%以上 △;残存率が70%以上、80%未満 ×;残存率が70%未満
【0068】・耐熱性試験 実施例及び比較例の熱転写受像シートを前記の熱転写フ
ィルム、印字条件で、熱転写記録を行い、印字物を60
℃のオーブン中に100時間放置し、画像の滲みを25
倍のルーペで観察し、下記基準に従って判定した。 ○;サーマルヘッドのドットサイズに大きな変化が認め
られなかった。 △;ドットの拡散は認められたが、目視では明確な滲み
は認められなかった。 ×;未印字の部分にも激しく色素が拡散し、目視でもは
っきりした滲みが認められた。
【0069】・耐指紋性 実施例及び比較例の熱転写受像シートを前記の熱転写フ
ィルム、印字条件で、熱転写記録を行い、印字物表面に
指紋を押印し、室温に3日間放置した後、指紋押印部の
変化の度合いを目視にて評価した。 ○;指紋押印部と非押印部の差がほとんど認められなか
った。 △;指紋押印部に濃度変化、変色が認められた。 ×;指紋押印部が、濃度変化、変色するとともに、白抜
け、染料の凝集がはっきりと認められた。
【0070】・耐可塑剤性 実施例及び比較例の熱転写受像シートを前記の熱転写フ
ィルム、印字条件で、熱転写記録を行い、印字物表面の
同一部分を、市販のプラスチック消しゴムで2〜3回軽
くこすり、濃度変化の度合いを目視にて判定した。 ○;濃度変化が殆ど認められなかった。 △;濃度変化が明瞭に認められた。 ×;濃度が大きく変化し、特に低濃度部から中濃度部に
かけては、白抜けとなった。
【0071】評価結果を表2に示す。但し、総合評価
は、上記の評価項目、すなわち鮮明性、印字前耐熱性試
験、耐光性試験、耐熱性試験、耐指紋性、耐可塑剤性の
全ての評価において、以下の基準で評価した。 ○;6個全ての評価項目が“○“である。 △;6個全ての評価項目のうち“△“が1〜3個であ
り、“דが2個以下である。但し、“△“が3個の場
合、“דは1個以下である。 ×;6個全ての評価項目のうち“דが3個以上であ
る。 (以下余白)
【0072】
【表2】
【0073】上記の結果が得られた。但し、上記の実施
例及び比較例の染料受容層塗工液において、比較例2は
ビスフェノールAから誘導された所定の一般式1だけの
構成単位のホモポリマーであるため、ケトン系、トルエ
ン系或いはそれらの混合溶媒の非ハロゲン系炭化水素溶
媒では溶解しないため、トリクロロメタンのような毒性
の高い塩素系溶剤によりポリカーボネート樹脂を溶解せ
ざるを得なかった。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、以上のように、基材シ
ートの少なくとも一方の面に染料受容層を形成してなる
熱転写受像シートにおいて、該染料受容層が芳香族ポリ
カーボネート樹脂からなり、該芳香族ポリカーボネート
樹脂が所定の一般式1で表される構成単位と、一般式2
で表される構成単位のランダム共重合体であり、一般式
1で表される構成単位の含量が70mol%以下で、か
つ、該ランダム共重合体のTgが125℃以上である、
汎用溶剤可溶なポリカーボネート樹脂であることを特徴
とすることにより、発色濃度、鮮明性、及び諸堅牢性、
特に耐光性に優れた記録画像を形成する事ができ、尚か
つケトン系、トルエン系或いはこれらの混合溶媒といっ
た非ハロゲン系炭化水素溶媒を用いて通常のコーティン
グ設備により、容易に製造可能となる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートの少なくとも一方の面に染料
    受容層を形成してなる熱転写受像シートにおいて、該染
    料受容層が芳香族ポリカーボネート樹脂からなり、該芳
    香族ポリカーボネート樹脂が下記一般式1で表される構
    成単位と、下記一般式2で表される構成単位のランダム
    共重合体であり、一般式1で表される構成単位の含量が
    70mol%以下で、かつ、該ランダム共重合体のTg
    が125℃以上である、汎用溶剤可溶なポリカーボネー
    ト樹脂であることを特徴とする熱転写受像シート。 【化1】 〔上記式1中、mは整数を表す。〕 【化2】 〔上記式2中、nは整数を表す。〕
  2. 【請求項2】 前記の染料受容層が芳香族ポリカーボネ
    ート樹脂と、フタル酸系可塑剤、リン酸エステル系可塑
    剤、ポリカプロラクトン、ポリエステル系可塑剤の内か
    ら選ばれる少なくとも1種を含んでなることを特徴とす
    る請求項1に記載の熱転写受像シート。
  3. 【請求項3】 基材シートの少なくとも一方の面に染料
    受容層を形成してなる熱転写受像シートにおいて、該染
    料受容層が芳香族ポリカーボネート樹脂からなり、該芳
    香族ポリカーボネート樹脂が上記一般式2で表される構
    成単位のホモポリマーであり、かつ該染料受容層がフタ
    ル酸系可塑剤、リン酸エステル系可塑剤、ポリカプロラ
    クトン、ポリエステル系可塑剤の内から選ばれる少なく
    とも1種を含んでなることを特徴とする熱転写受像シー
    ト。
  4. 【請求項4】 フタル酸系可塑剤、リン酸エステル系可
    塑剤、ポリカプロラクトン、ポリエステル系可塑剤の、
    融点,若しくは凝固点が60℃以上である請求項2、3
    に記載の熱転写受像シート。
  5. 【請求項5】 更に、芳香族飽和ポリエステル樹脂を含
    む請求項1、2、3に記載の熱転写受像シート。
  6. 【請求項6】 フタル酸系可塑剤がジシクロヘキシルフ
    タレートである請求項2、3、4に記載の熱転写受像シ
    ート。
  7. 【請求項7】 リン酸エステル系可塑剤が非ハロゲンリ
    ン酸エステル及び/又は非ハロゲン縮合リン酸エステル
    である請求項2、3、4に記載の熱転写受像シート。
  8. 【請求項8】 リン酸エステル系可塑剤が下記一般式3
    で表される非ハロゲンリン酸エステルである請求項7に
    記載の熱転写受像シート。 【化3】 〔上記式3中、R1 、R2 は水素、メチル基等のアルキ
    ル基、または置換アルキル基を表す。〕
  9. 【請求項9】 リン酸エステル系可塑剤が下記一般式4
    で表される非ハロゲン縮合リン酸エステルである請求項
    7に記載の熱転写受像シート。 【化4】 〔上記式4中、R1 、R2 は水素、メチル基等のアルキ
    ル基、または置換アルキル基を表す。〕
  10. 【請求項10】 離型剤として、シリコーンオイル及び
    /又は、その硬化物を含む、請求項1、2、3に記載の
    熱転写受像シート。
  11. 【請求項11】 シリコーンオイルの硬化物が、付加重
    合型シリコーンの硬化物及び/又は、カルビノール変成
    シリコーンとイソシアネート化合物の反応による硬化物
    であることを特徴とする請求項10に記載の熱転写受像
    シート。
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