JPH10154651A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JPH10154651A JPH10154651A JP8313518A JP31351896A JPH10154651A JP H10154651 A JPH10154651 A JP H10154651A JP 8313518 A JP8313518 A JP 8313518A JP 31351896 A JP31351896 A JP 31351896A JP H10154651 A JPH10154651 A JP H10154651A
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Abstract
貫くクラックの発生を極力防止して、レジスト層の膜厚
を厚くすることを可能にする。 【解決手段】 本発明の半導体装置の製造方法は、半導
体の下地構造23上に3つのレジスト層24、25、2
6を形成した後、これらレジスト層のうちの電極形成用
開口部27に対応する領域を露光する場合に、この露光
領域内の露光強度分布を、電極形成用開口部の端部の露
光強度が小さい露光強度分布とした。これにより、現像
したときにレジスト層25、26に形成される電極形成
用開口部27の形状は、該電極形成用開口部27の端部
の隅部27aが丸みを帯びた形状となる。この構成の場
合、下側のレジスト層24のうちのクラックが発生し易
い部分の感光を極力防止できると共に、現像時またはそ
の後の工程において発生する応力の集中を緩和できるか
ら、レジストクラックが発生し難くなる。
Description
例えばT型ゲートを有する電界効果トランジスタを製造
するような場合に好適する半導体装置の製造方法に関す
る。
効果トランジスタ(以下、FETと称す)である例えば
HEMTやMESFET等には、ゲートとしていわゆる
T型ゲートが用いられている。このT型ゲートを用いる
と、ゲート抵抗、ソース抵抗を低減できると共に、ゲー
ト−ソース間容量を低減できるため、FETの遮断周波
数を向上させることができる。このようなT型ゲートを
形成する方法は、従来より多数発明されているが、その
一例として、感度の異なるレジストを複数層形成し、こ
れら複数のレジスト層を用いてT型ゲートを形成する方
法がある。例えば3層のレジストを用いてT型ゲートを
形成する方法の一つに、特開平5−265223号公報
に記載された方法がある。
方法がある。図9(a)に示すように、半導体基板1上
に、まず感度が低いレジストにより第1レジスト層2を
形成する。そして、この第1レジスト層2上に、第1レ
ジスト層2よりも感度の高いレジストで第2レジスト層
3を形成する。更に、この第2レジスト層3上に、第2
レジスト層3よりも感度の低いレジストで第3レジスト
層4を形成する。この後、第3レジスト層4及び第2レ
ジスト層3の広い範囲を電子線で一括描画(図9(a)
にて矢印で示す)してから、一括現像することにより、
T型ゲートの頭部を形成するための開口部5を第2レジ
スト層3及び第3レジスト層4に形成する(図9(b)
参照)。
部5によって露出した部分の中央部を電子線で描画(図
9(b)にて矢印で示す)してから、現像することによ
り、T型ゲートの足部を形成するための開口部6を形成
する(図9(c)参照)。続いて、ゲート用の金属を蒸
着した後、レジスト層2、3、4及びレジスト層4上に
蒸着された金属層をリフトオフすることにより、T型ゲ
ートを形成するように構成されている。
来構成では、図10に示すように、第2レジスト層3の
現像時、または、その後の工程時に、開口部5の底部に
おいて第2レジスト層3の下端部から第1レジスト層2
を貫くようなクラック7が発生するという問題点が生じ
た。このクラック7が発生する原因として、以下のこと
が考えられる。まず、第2レジスト層3及び第3レジス
ト層4を電子線で描画するときに、第1レジスト層2が
ある程度電子線に被曝することにより、第2レジスト層
3及び第3レジスト層4を現像するときに第1レジスト
層2が現像液に溶解し易くなることである。
のベーキング工程において、半導体基板1とレジスト層
2、3、4との熱膨張係数の差により、レジスト層の内
部に応力が発生する。そして、第2レジスト層3及び第
3レジスト層4の現像時に、開口部5の形状によってク
ラック7が発生する部分に上記応力が集中することであ
る。そして、これら2つの要因が加わることによって、
上記クラック7が発生してしまうと考えられるのであ
る。
子を図11に示す。この図11は、Rasna社製のス
トレスシミュレータ「Mechanica」を用いて、
レジスト層の総膜厚が1μmのときに、前記3層レジス
ト形成時に100℃のベークを加えた後に、T型ゲート
の頭部を形成するための開口部5を形成する場合に発生
する応力分布を計算した結果を図示したものである。こ
の図11によれば、開口部5の底部における端部、即
ち、第2レジスト層3の下端部に近い部分に、最大応力
点(この点の応力の強さは5.4×108dyn/cm
2)が存在していることがわかり、この点からクラック
7が発生すると推定することができる。
膜厚が増加するほど、発生し易くなるという特性があ
る。このため、クラック7を発生させないようにするた
めに、レジスト層の総膜厚を制限しなければならなかっ
た。
ためには、寄生容量とゲート抵抗を小さくする必要があ
る。寄生容量の低減のためには、ゲート高さを高くする
必要がある。ゲート抵抗を低減するためには、ゲート断
面積を大きくする必要がある。ところが、上述したよう
に、レジスト総膜厚が制限されると、T型ゲートの高さ
が制限されると共に、ゲート頭部の断面積が小さく制限
されてしまう。
量の下限が決まり、ゲート頭部の断面積の上限により抵
抗の下限が決まるという特性がある。この結果、レジス
トのクラック7の発生を防止する構造とするために、F
ETの雑音を低減させることが困難になっていた。
の下端から第1レジスト層を貫くクラックの発生を極力
防止して、レジスト層の膜厚を厚く設定することができ
る半導体装置の製造方法を提供するにある。
ば、複数のレジスト層のうちの電極形成用開口部に対応
する領域を露光する場合に、この露光領域内において露
光強度を変えるように構成した。これにより、上側のレ
ジスト層の露光時に下側のレジスト層のうちのクラック
が発生し易い部分が感光してしまうことを極力防止でき
る露光強度分布にすることが可能となると共に、露光後
現像したときにレジスト層に形成される電極形成用開口
部の形状を前述した応力集中を緩和できる形状にするこ
とが可能となる。この結果、下側のレジスト層のうちの
電極形成用開口部の底部端部においてクラックが発生し
難くなる。このため、レジスト層の膜厚を厚くすること
が可能となり、ひいては、半導体装置である例えばFE
Tの雑音を低減させることができる。
光強度分布の1つの態様を、電極形成用開口部の中心か
ら端部に向かうに従って露光強度が小さくなる露光強度
分布とした。これにより、露光後現像したときにレジス
ト層に形成される電極形成用開口部の形状は、中心から
端部に向かうに従って漸次厚くなるようなレジスト層が
残るような形状となるため、該電極形成用開口部の端部
の隅部は緩やかな丸みを帯びた形状となる。この構成に
よれば、上側のレジスト層の露光時に下側のレジスト層
のうちのクラックが発生し易い部分が感光してしまうこ
とを極力防止できると共に、露光後現像したときにレジ
スト層に形成される電極形成用開口部の形状が応力集中
を緩和できる。
光強度分布の他の態様を、電極形成用開口部の端部の露
光強度が小さい露光強度分布とした。これにより、露光
後現像したときにレジスト層に形成される電極形成用開
口部の形状は、該電極形成用開口部の端部の隅部が丸み
を帯びた形状となる。従って、この構成によっても、上
側のレジスト層の露光時に下側のレジスト層のうちのク
ラックが発生し易い部分が感光してしまうことを極力防
止できると共に、露光後現像したときにレジスト層に形
成される電極形成用開口部の形状が応力集中を緩和でき
る。
電子を照射する方法により露光を実行する構成としたの
で、電極形成用開口部のうち下部の開口部の左右方向の
長さ、即ち、電極下部の左右方向の長さ(T型ゲートの
ゲート長)をより一層短く形成することが可能となる。
これにより、半導体装置である例えばFETの雑音をよ
り一層低減させることができる。
いて図1ないし図7を参照しながら説明する。この第1
の実施例は、半導体装置として例えば高電子移動度トラ
ンジスタ(以下、HEMTと称す)を製造する製造方法
である。まず、HEMTの下地構造(即ち、ゲートを形
成する前までの構造)を製造する方法を、図2及び図3
に従って説明する。
に半導体基板として例えば板厚が450μmの半絶縁性
InP基板11の上に、分子線エピタキシー法(以下、
MBE法と称す)を用いて次の7層の半導体膜12〜1
8を形成する。具体的には、半絶縁性InP基板11の
上に形成する第1の半導体膜12は、バッファー層とな
るノンドープのIn0.52Al0.48Asであり、
このバッファー層12は膜厚が100nmとなるように
成長形成されている。
の半導体膜13は、第1チャネル層となるノンドープの
In0.8Ga0.2Asであり、この第1チャネル層
13は膜厚が16nmとなるように成長形成されてい
る。上記第1チャネル層13の上に形成する第3の半導
体膜14は、第2チャネル層となるノンドープのIn0
.53Ga0.47Asであり、この第2チャネル層1
4は膜厚が4nmとなるように成長形成されている。上
記第2チャネル層14の上に形成する第4の半導体膜1
5は、スペーサ層となるノンドープのIn0.52Al
0.48Asであり、このスペーサ層15は膜厚が5n
mとなるように成長形成されている。
る第5の半導体膜16は、ドープ層となるn型のIn
0.52Al0.48Asであり、このドープ層16は
膜厚が10nmとなるように成長形成されている。上記
ドープ層16の上に形成する第6の半導体膜17は、ゲ
ートコンタクト層となるノンドープのIn0.52Al
0.48Asであり、このゲートコンタクト層17は膜
厚が100nmとなるように成長形成されている。上記
ゲートコンタクト層17の上に形成する第7の半導体膜
18は、キャップ層となるn型のIn0.53Ga
0.47Asであり、このキャップ層18は膜厚が10
0nmとなるように成長形成されている。
ピタキシャル成長させたエピタキシャル成長基板に、フ
ォトリゾグラフィック工程を用いてキャップ層18をエ
ッチングすることにより、図2(b)に示すように、メ
サ構造19を形成する。続いて、このメサ構造19の上
に、フォトリゾグラフィック工程を用いてAu−Ge6
0nm、Ni20nm、Au150nmよりなる3層の
膜を下から順に積層したオーミック電極20をリフトオ
フ形成することにより、図2(b)に示す構造を形成す
る。
ィック工程を用いてAu400nmよりなる中間配線2
1を形成することにより、図3(c)に示す構造を形成
する。更に、この構造の上に電子線描画工程を用いてリ
セス構造22を形成することにより、図3(d)に示す
構造を形成する。ここまで形成した図3(d)の構造
が、HEMTの下地構造である。そして、この下地構造
(のリセス構造22)の上にT型ゲートを形成する。こ
のT型ゲートを形成する工程について、以下、図1、図
4及び図5を参照して説明する。尚、図4(a)〜図5
(d)においては、上記図3(d)の下地構造をそのま
ま図示することを止めて、簡略に表現した基板状の下地
構造23と図示するようにしている。
構造23の上に第1レジスト層24を形成する。具体的
には、下地構造23の上にクリーンオーブンを用いて2
00℃(N2雰囲気中)で20分間の脱水ベークを施し
た後、室温まで冷却する。そして、この脱水ベークを行
った後、低感度のレジストとして例えば東京応化製OE
BR1000を3500rpmで(即ち、多数の素子分
の下地構造23が設けられたウエハを3500rpmで
回転させながら)塗布してから、プレートヒータを用い
て170℃で3分間のプリベークを施すことにより、膜
厚が360nmの第1レジスト層24を形成する。
た構造を室温まで冷却した後、第1レジスト層24の上
に第2レジスト層25を形成する。具体的には、まず、
第1レジスト層24よりも高感度のレジストとして例え
ば東レ製EBR−9を3000rpmで塗布した後、プ
レートヒータを用いて170℃で3分間のプリベークを
施すことにより、膜厚が360nmの第2レジスト層2
5を形成する。
ト層25の上に第3レジスト層26を形成する。具体的
には、第2レジスト層25よりも低感度のレジストとし
て例えば東京応化製OEBR1000を6000rpm
で塗布してから、プレートヒータを用いて170℃で3
分間のプリベークを施すことにより、膜厚が270nm
の第3レジスト層26を形成する。これにより、図4
(a)に示す構造が得られる。この構成の場合、第1レ
ジスト層24、第2レジスト層25、第3レジスト層2
6が本発明の複数のレジスト層を構成している。
スト構造に、図4(c)に示すような電極形成用開口部
27を形成する。この電極形成用開口部27は、T型ゲ
ートの頭部を形成するための開口部である。具体的に
は、まず図4(b)に示すように、日本電子製の電子線
描画装置JBX5DIIを用いて、中心(ここでいう中心
とは本工程で形成するT型ゲートの中心を指す)から1
00nmの位置に左右対称に0.3nC/cmのドーズ
量で100pAにて線パタン描画(左右1本ずつの電子
線描画)を行う。そして、電子線描画装置JBX5DII
を用いて、中心から300nmの位置に左右対称に0.
25nC/cmのドーズ量で100pAにて線パタン描
画(左右1本ずつの電子線描画)を行う。この場合、上
記2回の電子線による線パタン描画は、露光強度を変え
た露光動作に相当している。
いて、給電のためのパッドとなる部分を40μC/cm
2のドーズ量で10nAにて面パタン描画を行う。この
後、例えばMIBKとIPAを4対1の割合(MIB
K:IPA=4:1)で混合した現像液にて現像するこ
とにより、第2レジスト層25及び第3レジスト層26
に電極形成用開口部27を形成する。これにより、図4
(c)に示す構造が得られる。尚、上記電極形成用開口
部27の左右の内壁部上部(第3レジスト層26に対応
する部分)は、内方へオーバハング形状に突出してお
り、これにより、後述するリフトオフ処理が高品質で実
行されるようになっている。
極形成用開口部27の内底面として露出している部分の
中心部分に、図4(d)に示すような電極形成用開口部
28を形成する。この電極形成用開口部28は、T型ゲ
ートの足部を形成するための開口部である。具体的に
は、日本電子製の電子線描画装置JBX5DIIを用い
て、第1レジスト層24における上記電極形成用開口部
27の内底面として露出している部分の中心を2.5n
C/cmのドーズ量で20pAにて線パタン描画を行
う。この後、例えばMIBKとIPAを1対3の割合
(MIBK:IPA=1:3)で混合した現像液にて現
像する。これにより、図4(d)に示す構造が得られ
る。尚、上記電極形成用開口部28の図4(d)中左右
方向の長さ寸法がT型ゲートのゲート長となる。
後、ゲートとなる金属として例えば3種類の金属Ti/
Pt/Auを下から順に真空蒸着して積層し、3層の金
属膜からなる金属層29を形成する。これにより、図5
(e)に示す構造が得られる。この後、上記構造を例え
ばIPAに浸漬してリフトオフを行い、レジスト層2
4、25、26及びレジスト層26上に蒸着されている
金属層29を除去する。これによって、図5(f)に示
すように、下地構造23上にT型ゲート30が形成され
る。
(a)に示す下地構造23(半導体)上に第1レジスト
層24、第2のレジスト層25、第3のレジスト層26
を形成した後、第2レジスト層25及び第3のレジスト
層26にT型ゲート31を形成するための電極形成用開
口部27を形成する場合において、上記レジスト層2
5、26のうちの電極形成用開口部27に対応する領域
を露光するとき、この露光領域内において露光強度を変
えるように構成した。具体的には、上記露光領域内の露
光強度分布を、電極形成用開口部27の左右の端部に対
応する部分の露光強度がそれ以外の部分よりも小さくな
るような露光強度分布とした。
ジスト層25、26に形成される電極形成用開口部27
の形状は、該電極形成用開口部27の左右の端部の下部
に位置する隅部27aが丸みを帯びた形状となる(図4
(c)参照)。このような形状となる理由は、上述した
露光強度分布とすると、図1(a)に示すような電子線
描画のドーズ量の分布となることから、レジスト層25
における電極形成用開口部27の左右の端部の下部に対
応する部分の感光量が少なくなる。このため、このよう
なレジスト層25、26を現像すると、電極形成用開口
部27の左右の端部の下部におけるレジスト層25の膜
減り速度が遅くなり、図1(b)に示すような形状の電
極形成用開口部27が形成されるのである。
ト層であるレジスト層25、26の露光時に、下側のレ
ジスト層である第1レジスト層24のうちのクラックが
発生し易い部分、具体的には、電極形成用開口部27の
内底部の端部が感光してしまうことを極力防止できるよ
うになる。というのは、電極形成用開口部27の内底部
の隅部27aが丸みを帯びた形状であることは、第2レ
ジスト層25が若干残っていることを示しており、この
ように第2レジスト層25が残っているということは、
第1レジスト層24における電極形成用開口部27の内
底部の端部に相当する部分に対する感光量が低減してい
ることを示しているからである。
7の内底部の隅部27aが丸みを帯びた形状であるの
で、現像時またはその後の工程において、下地構造23
と複数のレジスト層24、25、26との熱膨張係数の
差により発生する応力の集中を緩和することができる。
スト層24のうちの電極形成用開口部27の内底部端部
において、クラック(レジストクラック)が発生し難く
なる。この結果、レジスト層25、26の膜厚を従来構
成に比べて厚くすることが可能となるから、T型ゲート
30の頭部の高さ寸法を高く構成することができる。従
って、T型ゲート30の頭部の断面積を大きくすること
ができるから、HEMTの雑音を低減することが可能と
なる。また、レジストクラックが発生し難くなるから、
T型ゲート30(即ち、HEMT)を製造するときの、
歩留まりを向上させることができる。
ゲート30の頭部に対応する電極形成用開口部27の内
底部端部への応力集中を緩和できたことを、シミュレー
ションによって確認してみた。用いたシミュレータはR
asna社製「Mechanica」である。そして、
このシミュレータにより、図6に示すように、T型ゲー
ト30の頭部の端部の立上がり角度aを90度、54
度、35度、19度と変化させたときの、それぞれ最大
応力点(図6において「小丸」で示す部分)における応
力の大きさを計算した。これら計算結果は、下記の表1
で示すようになった。
成用開口部27の内底部の隅部27aが丸みを帯びた形
状であるので上記角度aは35度または19度程度或い
はそれよりも小さい角度となる)、従来構成(上記角度
aが90度である)に比べて、最大応力の大きさがかな
り小さくなったこと、即ち、応力集中をかなり緩和(低
減)できたことがわかる。そして、上記表1のデータを
折れ線グラフにして示したものが、図7に示すグラフで
ある。
25、26を露光する際に、荷電粒子として例えば電子
を照射する方法を用いた。このため、レジスト層24、
25、26に電極形成用開口部27、28を形成する場
合に、特には、レジスト層24に電極形成用開口部28
を形成する場合に、その左右方向の長さ、即ち、T型ゲ
ート30のゲート長をより一層短く形成することが可能
となる。これにより、HEMTの雑音をより一層低減さ
せることが可能となる。
6を露光する際に、露光領域内の露光強度分布を、電極
形成用開口部27の左右の端部の露光強度がそれ以外の
部分よりも小さくなるような露光強度分布としたが、こ
れに代えて、電極形成用開口部27の中心から端部へ向
かうに従って露光強度が徐々に小さくなるような露光強
度分布としても良く、このように構成した場合も、同様
な作用効果を得ることができる。また、この構成の場
合、露光強度を徐々に小さくするに当たっては、滑らか
に小さくしても良いし、段階的に小さくするようにして
も良い。
25、26を露光する際に、荷電粒子として電子を照射
する方法を用いたが、これに代えて、イオンを照射する
方法を用いても良い。更に、紫外線等の光を照射する方
法を用いてレジスト層を露光するように構成しても良い
(尚、光を照射する方法については後述する)。
ジスト層25、26を露光する場合(図4(b)参
照)、日本電子製電子線描画装置JBX5DIIを用いて
線パタン描画を行う方法を用いる構成としたが、これに
代えて、次に説明する第2の実施例のような方法、具体
的には、面パタン描画を行う方法を用いる構成としても
良い。
に示すように、まず、日本電子製電子線描画装置JBX
5DIIを用いて、中心から300nmの位置まで左右対
称に20μC/cm2のドーズ量で10nAにて面パタ
ン描画を行う。続いて、日本電子製電子線描画装置JB
X5DIIを用いて、中心から300nmの位置から40
0nmの位置まで左右対称に18μC/cm2のドーズ
量で10nAにて面パタン描画を行う。この場合、上記
2回の電子線による面パタン描画は、露光強度を変えた
露光動作に相当している。
いて、給電のためのパッドとなる部分を40μC/cm
2のドーズ量で10nAにて面パタン描画を行う。この
後、例えばMIBKとIPAを4対1の割合(MIB
K:IPA=4:1)で混合した現像液にて現像するこ
とにより、図4(c)に示す構造を得るように構成され
ている。
成は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従
って、第2の実施例においても、第1の実施例と同じ作
用効果を得ることができる。
あり、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、図
8において、第1の実施例と同一部分には同一符号を付
している。上記第3の実施例は、2層のフォトレジスト
層を形成すると共に、紫外線等の光で露光する方法を用
いた製造方法であり、以下、図8に従って具体的に説明
する。
23の上に第1フォトレジスト層36及び第2フォトレ
ジスト層37を順に形成する。この構成の場合、第2フ
ォトレジスト層37の感度を第1フォトレジスト層36
の感度よりも高くする。
8(c)に示すような形状の電極形成用開口部38を形
成する。具体的には、図8(a)に示すように、電極形
成用開口部38(T型ゲートの頭部に対応する開口部)
より1回り小さい開口部39aを有するマスク39を使
用して、第2フォトレジスト層37を露光する(1回目
の露光)。次に、図8(b)に示すように、電極形成用
開口部38(ゲート頭部)とほぼ同じ大きさの開口部4
0aを有するマスク40を使用して、第2フォトレジス
ト層37を露光する(2回目の露光)。ここで、場合に
よっては、使用するレジストに応じて、リフトオフを高
精度に行うためのリップ形状形成処理(電極形成用開口
部の開口縁部に内方へ若干突出するリップを形成する処
理)を施す。このリップ形状形成処理としては、使用す
るレジストが例えばi線レジストの場合には、露光前に
アルカリ浸漬処理を施す。また、使用するレジストが普
通のフォトレジストならば、現像前にモノクロベンゼン
処理を行う。
トレジスト層37のうちの電極形成用開口部38の端部
に対応する部分の露光強度が小さくなると共に、それ以
外の部分の露光強度が大きくなる。従って、この後、現
像を行うと、第2フォトレジスト層37に図8(c)に
示すような形状の電極形成用開口部38が形成される。
この電極形成用開口部38の内底部の隅部38aは、丸
みを帯びた滑らかな形状となる。
7の露光時に、下側の第1フォトレジスト層36のうち
のクラックが発生し易い部分、具体的には、電極形成用
開口部38の内底部の端部が感光してしまうことを極力
防止できる。また、現像時またはその後の工程におい
て、下地構造23と複数のフォトレジスト層36、37
との熱膨張係数の差により発生する応力集中を緩和する
ことができる。これにより、第1フォトレジスト層36
にレジストクラックが発生することを極力防止できるか
ら、フォトレジスト層37の膜厚を厚くすることが可能
になる。
層37に電極形成用開口部38を形成した後は、第1フ
ォトレジスト層36における上記電極形成用開口部38
の内底面として露出している部分の中心部分に、T型ゲ
ートの足部を形成するための電極形成用開口部を形成す
る。この場合、上記電極形成用開口部とほぼ同じ大きさ
の開口部を有するマスクを使用して、第1フォトレジス
ト層36を露光した後、現像することにより上記電極形
成用開口部を形成する。そして、最後にリセスエッチン
グを行った後、ゲートとなる金属を真空蒸着することに
より、金属層を形成する。この後、上記構造についてリ
フトオフを行い、フォトレジスト層36、37及びフォ
トレジスト層37上に蒸着されている金属層を除去す
る。これによって、下地構造23上にT型ゲートが形成
される。尚、図8(c)の後の工程については図示する
ことを省略した。
は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従っ
て、第3の実施例においても、第1の実施例と同じ作用
効果を得ることができる。
上にHEMTを作成するように構成したが、これに代え
て、GaAs基板上にHEMT等の素子を作成するよう
に構成しても良い。また、上記各実施例においては、H
EMTのT型ゲートを形成する場合における複数層のレ
ジスト層に電極形成用開口部を形成する場合に適用した
が、これに限られるものではなく、他の半導体装置を製
造する場合における複数層のレジスト層に電極形成用開
口部を形成する場合に適用することができる。更に、上
記各実施例においては、2層または3層のレジスト構造
に電極形成用開口部を形成する場合に適用したが、4層
以上のレジスト構造に電極形成用開口部を形成する場合
に適用しても良い。
画のドーズ量と電極用開口部の形状との関係を示す縦断
面図
1)
2)
を示す縦断面図
力点に作用する応力の大きさを計算した結果を折れ線グ
ラフにして示す図
トの製造工程を示す縦断面図
を示す縦断面図
縦断面図
果を示す図
構造、24は第1レジスト層、25は第2レジスト層、
26は第3レジスト層、27は電極形成用開口部、28
は電極形成用開口部、29は金属層、30はT型ゲー
ト、36は第1フォトレジスト層、37は第2フォトレ
ジスト層、38は電極形成用開口部、39、40はマス
クを示す。
Claims (4)
- 【請求項1】 半導体上に複数のレジスト層を形成した
後、これら複数のレジスト層を露光及び現像することに
より、電極を形成するための電極形成用開口部を前記複
数のレジスト層に形成するレジストパターン形成工程を
備えた半導体装置の製造方法において、 前記複数のレジスト層のうちの前記電極形成用開口部に
対応する領域を露光する場合に、この露光領域内におい
て露光強度を変えることを特徴とする半導体装置の製造
方法。 - 【請求項2】 前記露光領域内の露光強度分布は、前記
電極形成用開口部の中心から端部に向かうに従って露光
強度が小さくなる露光強度分布であることを特徴とする
請求項1記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 前記露光領域内の露光強度分布は、前記
電極形成用開口部の端部の露光強度が小さい露光強度分
布であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の
製造方法。 - 【請求項4】 前記露光は、荷電粒子を照射する方法に
より行われることを特徴とする請求項1ないし3のいず
れかに記載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31351896A JP3810872B2 (ja) | 1996-11-25 | 1996-11-25 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31351896A JP3810872B2 (ja) | 1996-11-25 | 1996-11-25 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10154651A true JPH10154651A (ja) | 1998-06-09 |
JP3810872B2 JP3810872B2 (ja) | 2006-08-16 |
Family
ID=18042281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31351896A Expired - Fee Related JP3810872B2 (ja) | 1996-11-25 | 1996-11-25 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3810872B2 (ja) |
-
1996
- 1996-11-25 JP JP31351896A patent/JP3810872B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3810872B2 (ja) | 2006-08-16 |
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