JPH10151572A - 研磨布紙 - Google Patents
研磨布紙Info
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- JPH10151572A JPH10151572A JP32474996A JP32474996A JPH10151572A JP H10151572 A JPH10151572 A JP H10151572A JP 32474996 A JP32474996 A JP 32474996A JP 32474996 A JP32474996 A JP 32474996A JP H10151572 A JPH10151572 A JP H10151572A
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- abrasive grains
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 目詰まりの生じない研磨布紙の提供を目的と
する。 【構成】 基材1上に接着剤を介し砥粒を固着させてな
る研磨布紙において、砥粒は0.25mm以上2mm以下の
間隔Sをおいてドット状に点在する砥粒塊2,2,2を
形成している。
する。 【構成】 基材1上に接着剤を介し砥粒を固着させてな
る研磨布紙において、砥粒は0.25mm以上2mm以下の
間隔Sをおいてドット状に点在する砥粒塊2,2,2を
形成している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、基材上に接着剤を介
し砥粒を固着させて、ディスク状,シート状,ベルト
状,ロール状等に形成される研磨布紙に関するものであ
る。
し砥粒を固着させて、ディスク状,シート状,ベルト
状,ロール状等に形成される研磨布紙に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、研磨布紙は基材上全
面に砥粒を固着させて形成されるものであるが、従来の
研磨布紙では、ワークを研磨する際に、研磨クズが詰ま
って、砥粒による研磨力が著しく低下し、寿命を損なっ
たり、研磨布紙がワーク上で滑りを生じて発熱が生じ、
ワークの加工精度を悪化させてしまうという問題点があ
った。
面に砥粒を固着させて形成されるものであるが、従来の
研磨布紙では、ワークを研磨する際に、研磨クズが詰ま
って、砥粒による研磨力が著しく低下し、寿命を損なっ
たり、研磨布紙がワーク上で滑りを生じて発熱が生じ、
ワークの加工精度を悪化させてしまうという問題点があ
った。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、研磨クズの詰まりがな
く、良好な研磨力を持続できる研磨布紙を提供せんこと
を目的とし、その第1の要旨は、基材上に接着剤を介し
砥粒を固着させてなる研磨布紙において、前記砥粒は、
0.25mm以上2mm以下の間隔をおいてドット状に点在
する砥粒塊を形成していることである。また、第2の要
旨は、前記各砥粒塊の径は、砥粒の粒度がP240以細
の場合は0.05mm以上0.5mm以下に、砥粒の粒度が
P220以粗の場合は0.1mm以上1mm以下に設定され
ていることである。また、第3の要旨は、前記砥粒上
に、上塗り接着剤層が高く形成され、該上塗り接着剤層
上にさらに目詰まり防止剤の層が形成されていることで
ある。
点に鑑み案出したものであって、研磨クズの詰まりがな
く、良好な研磨力を持続できる研磨布紙を提供せんこと
を目的とし、その第1の要旨は、基材上に接着剤を介し
砥粒を固着させてなる研磨布紙において、前記砥粒は、
0.25mm以上2mm以下の間隔をおいてドット状に点在
する砥粒塊を形成していることである。また、第2の要
旨は、前記各砥粒塊の径は、砥粒の粒度がP240以細
の場合は0.05mm以上0.5mm以下に、砥粒の粒度が
P220以粗の場合は0.1mm以上1mm以下に設定され
ていることである。また、第3の要旨は、前記砥粒上
に、上塗り接着剤層が高く形成され、該上塗り接着剤層
上にさらに目詰まり防止剤の層が形成されていることで
ある。
【0004】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。先ず、研磨布紙の平面構成図を図1に示し説明す
ると、研磨布紙は、基材1上に砥粒塊2,2,2を所定
の間隔Sをおいてドット状に点在させたものであり、各
砥粒塊2,2,2は多数の砥粒で所定の径の円,多角形
等を成すように構成されたものである。なお、前記基材
1としては、紙,布,ポリマーフィルム,バルカナイズ
ドファイバー,不織布基材およびそれらを複合したもの
が使用される。また、各砥粒塊2,2,2を構成する砥
粒は、溶融酸化アルミニウム,熱処理酸化アルミニウ
ム,セラミック酸化アルミニウム,共溶融アルミナージ
ルコニア,ガーネット,炭化珪素,フリント,酸化セリ
ウム,ダイヤモンド,立方晶窒化ホウ素,集合砥粒,表
面処理砥粒の何れか一種または二種以上で構成されたも
のである。
する。先ず、研磨布紙の平面構成図を図1に示し説明す
ると、研磨布紙は、基材1上に砥粒塊2,2,2を所定
の間隔Sをおいてドット状に点在させたものであり、各
砥粒塊2,2,2は多数の砥粒で所定の径の円,多角形
等を成すように構成されたものである。なお、前記基材
1としては、紙,布,ポリマーフィルム,バルカナイズ
ドファイバー,不織布基材およびそれらを複合したもの
が使用される。また、各砥粒塊2,2,2を構成する砥
粒は、溶融酸化アルミニウム,熱処理酸化アルミニウ
ム,セラミック酸化アルミニウム,共溶融アルミナージ
ルコニア,ガーネット,炭化珪素,フリント,酸化セリ
ウム,ダイヤモンド,立方晶窒化ホウ素,集合砥粒,表
面処理砥粒の何れか一種または二種以上で構成されたも
のである。
【0005】なお、前記ドット状の砥粒塊2,2,2
は、基材1上に接着剤を治具を用いて対応するドット
状に塗布し、これに前記砥粒を重力または静電気を利用
して接着させる方法とか、基材1の全面に接着剤を塗
布し、これに砥粒を重力または静電気を利用してドット
状に接着させる方法とか、或いは、基材1上に接着剤
と砥粒を混ぜたものをドット状に塗布する等の方法によ
り固着されるが、製造上もしくは研磨性においてによ
る方法が好ましく、下塗り接着剤を円または多角形状を
成すドット状に塗布すると、各砥粒塊2,2,2を円ま
たは多角形状に形成することができる。なお、前記各砥
粒塊2,2,2は図2の概略拡大構成図で示すように、
前述した如く所定の間隔Sをおいて配設されており、各
砥粒塊2,2間は砥粒3の存在しない空間を形成してい
る。
は、基材1上に接着剤を治具を用いて対応するドット
状に塗布し、これに前記砥粒を重力または静電気を利用
して接着させる方法とか、基材1の全面に接着剤を塗
布し、これに砥粒を重力または静電気を利用してドット
状に接着させる方法とか、或いは、基材1上に接着剤
と砥粒を混ぜたものをドット状に塗布する等の方法によ
り固着されるが、製造上もしくは研磨性においてによ
る方法が好ましく、下塗り接着剤を円または多角形状を
成すドット状に塗布すると、各砥粒塊2,2,2を円ま
たは多角形状に形成することができる。なお、前記各砥
粒塊2,2,2は図2の概略拡大構成図で示すように、
前述した如く所定の間隔Sをおいて配設されており、各
砥粒塊2,2間は砥粒3の存在しない空間を形成してい
る。
【0006】なお、図3の拡大図で示すように、各砥粒
塊2を構成している多数の砥粒3,3,3上には、さら
に上塗り接着剤が塗布されて上塗り接着剤層4が形成さ
れ、さらにその上層に、ロール等を用いて目詰まり防止
剤の層5が形成される場合があり、前記下塗り接着剤お
よび上塗り接着剤層4を構成する接着剤としては、熱可
塑性樹脂,熱硬化性樹脂いずれのタイプのものでも良
く、フェノール樹脂,エポキシ樹脂,ポリウレタン樹
脂,ポリエステル樹脂,ポリウレタンポリカーボネート
樹脂,尿素樹脂,メラミン樹脂,アルキッド樹脂,シリ
コン樹脂,アクリル系反応樹脂等が単体で、またはこれ
らが組合わされて用いられ、さらに、例えば研磨助剤,
フィラー,カップリング剤,染料,顔料,可塑剤,湿潤
剤等の添加剤が含まれる場合もある。また、前記目詰ま
り防止剤層5を形成する目詰まり防止剤(オーバーサイ
ズ)としては、例えばステアリン酸亜鉛,ステアリン酸
カルシウム等の脂肪酸の金属塩が用いられ、その他、フ
ッ素化合物,シリコン化合物,グラファイト,有機硫黄
化合物,金属性スルフィド類,ワックス類,ハロゲン化
有機化合物,ハロゲン化塩類,ハロゲン化金属類(例え
ば硼弗化カリウム,クリオライト,フッ化カルシウム
等)が用いられる。
塊2を構成している多数の砥粒3,3,3上には、さら
に上塗り接着剤が塗布されて上塗り接着剤層4が形成さ
れ、さらにその上層に、ロール等を用いて目詰まり防止
剤の層5が形成される場合があり、前記下塗り接着剤お
よび上塗り接着剤層4を構成する接着剤としては、熱可
塑性樹脂,熱硬化性樹脂いずれのタイプのものでも良
く、フェノール樹脂,エポキシ樹脂,ポリウレタン樹
脂,ポリエステル樹脂,ポリウレタンポリカーボネート
樹脂,尿素樹脂,メラミン樹脂,アルキッド樹脂,シリ
コン樹脂,アクリル系反応樹脂等が単体で、またはこれ
らが組合わされて用いられ、さらに、例えば研磨助剤,
フィラー,カップリング剤,染料,顔料,可塑剤,湿潤
剤等の添加剤が含まれる場合もある。また、前記目詰ま
り防止剤層5を形成する目詰まり防止剤(オーバーサイ
ズ)としては、例えばステアリン酸亜鉛,ステアリン酸
カルシウム等の脂肪酸の金属塩が用いられ、その他、フ
ッ素化合物,シリコン化合物,グラファイト,有機硫黄
化合物,金属性スルフィド類,ワックス類,ハロゲン化
有機化合物,ハロゲン化塩類,ハロゲン化金属類(例え
ば硼弗化カリウム,クリオライト,フッ化カルシウム
等)が用いられる。
【0007】なお、発明者は、前記砥粒3の粒度、及び
前記図2に示す砥粒塊2の径(ドット径)D、及び砥粒
塊2,2間の間隔S、及び前記上塗り接着剤層4の層の
高さa(S・Cレベル)、及び目詰まり防止剤層5の有
無の条件を種々変更させた研磨布紙を形成し、各研磨布
紙をディスク状として自動車の中塗り塗料面(ワーク表
面)を研磨し、表1に示すような実験結果を得ている。
前記図2に示す砥粒塊2の径(ドット径)D、及び砥粒
塊2,2間の間隔S、及び前記上塗り接着剤層4の層の
高さa(S・Cレベル)、及び目詰まり防止剤層5の有
無の条件を種々変更させた研磨布紙を形成し、各研磨布
紙をディスク状として自動車の中塗り塗料面(ワーク表
面)を研磨し、表1に示すような実験結果を得ている。
【0008】
【表1】
【0009】先ず、主要な実施例を以下に説明すると、
実施例1では、砥粒3の粒度がP400のものを使用
し、前記砥粒塊2の径Dを0.1mmに設定し、また、砥
粒塊2,2間の間隔Sを0.15mmに設定し、前記上塗
り接着剤層4の高さaを高く設定し、前記目詰まり防止
剤層5を形成させた研磨布紙を、直径125mmのディス
ク状に形成して、このディスクを用い、試験機としてダ
イナオービタルダブルアクションサンダーを用い、この
ダブルアクションサンダーに前記製作したディスクを取
り付けて、荷重を約4kgとしてワーク面(自動車中塗り
塗料面)上を研磨した。その結果、研磨クズが急速に発
生し、1.5分後に研磨布紙のディスクに目詰まりが生
じてしまった。
実施例1では、砥粒3の粒度がP400のものを使用
し、前記砥粒塊2の径Dを0.1mmに設定し、また、砥
粒塊2,2間の間隔Sを0.15mmに設定し、前記上塗
り接着剤層4の高さaを高く設定し、前記目詰まり防止
剤層5を形成させた研磨布紙を、直径125mmのディス
ク状に形成して、このディスクを用い、試験機としてダ
イナオービタルダブルアクションサンダーを用い、この
ダブルアクションサンダーに前記製作したディスクを取
り付けて、荷重を約4kgとしてワーク面(自動車中塗り
塗料面)上を研磨した。その結果、研磨クズが急速に発
生し、1.5分後に研磨布紙のディスクに目詰まりが生
じてしまった。
【0010】次に、同じく粒度P400の砥粒3で、砥
粒塊2の径Dを0.1mmに設定し、砥粒塊2,2間の間
隔Sを0.25mmに設定し、また、上塗り接着剤層4を
高く形成させ、さらに目詰まり防止剤層5を形成させた
研磨布紙を製作し、これをディスク状として、前述した
ものと同じ試験機により同一のワークを同一条件で研磨
した。その結果は、5分経過しても目詰まりが生じな
く、良好な研磨力が維持されるものであった。
粒塊2の径Dを0.1mmに設定し、砥粒塊2,2間の間
隔Sを0.25mmに設定し、また、上塗り接着剤層4を
高く形成させ、さらに目詰まり防止剤層5を形成させた
研磨布紙を製作し、これをディスク状として、前述した
ものと同じ試験機により同一のワークを同一条件で研磨
した。その結果は、5分経過しても目詰まりが生じな
く、良好な研磨力が維持されるものであった。
【0011】次に、実施例2として、粒度P320の砥
粒3を用いて、砥粒塊2の径Dを0.1mmに設定し、砥
粒塊2,2間の間隔Sを0.15mmに設定し、上塗り接
着剤層4の高さaを高く形成し、前記目詰まり防止剤層
5の存在しない研磨布紙を形成してディスク状とし、こ
れを前記第1実施例と同一の試験機を用いて同一のワー
クを同一条件で研磨した結果、1.5分で目詰まりが生
じてしまった。
粒3を用いて、砥粒塊2の径Dを0.1mmに設定し、砥
粒塊2,2間の間隔Sを0.15mmに設定し、上塗り接
着剤層4の高さaを高く形成し、前記目詰まり防止剤層
5の存在しない研磨布紙を形成してディスク状とし、こ
れを前記第1実施例と同一の試験機を用いて同一のワー
クを同一条件で研磨した結果、1.5分で目詰まりが生
じてしまった。
【0012】次に、同じ粒度P320の砥粒3を用い
て、砥粒塊2の径Dを0.1mmに設定し、砥粒塊2,2
間の間隔Sを0.25mmに設定し、上塗り接着剤層4の
高さaを高く形成させて、前記目詰まり防止剤層5の存
在しない研磨布紙を形成し、これをディスク状として、
前記と同一の試験機により同一条件でワークを研磨した
結果、5分間研磨を継続しても目詰まりが生じないもの
であった。
て、砥粒塊2の径Dを0.1mmに設定し、砥粒塊2,2
間の間隔Sを0.25mmに設定し、上塗り接着剤層4の
高さaを高く形成させて、前記目詰まり防止剤層5の存
在しない研磨布紙を形成し、これをディスク状として、
前記と同一の試験機により同一条件でワークを研磨した
結果、5分間研磨を継続しても目詰まりが生じないもの
であった。
【0013】なお、さらに実施例3として、粒度P32
0の砥粒3を用いて、砥粒塊2の径Dを0.25mmに設
定し、また、砥粒塊2,2間の間隔Sを0.25mmに設
定し、前記上塗り接着剤層4の高さaを中くらいの高さ
に設定し、さらに目詰まり防止剤層5を形成させた研磨
布紙をディスク状として、前述した実施例と同一の試験
機を用いて同一の条件でワークを研磨したところ、5分
間、目詰まりが生ずることなく良好な研磨力の持続が確
認された。
0の砥粒3を用いて、砥粒塊2の径Dを0.25mmに設
定し、また、砥粒塊2,2間の間隔Sを0.25mmに設
定し、前記上塗り接着剤層4の高さaを中くらいの高さ
に設定し、さらに目詰まり防止剤層5を形成させた研磨
布紙をディスク状として、前述した実施例と同一の試験
機を用いて同一の条件でワークを研磨したところ、5分
間、目詰まりが生ずることなく良好な研磨力の持続が確
認された。
【0014】発明者は上記実施例の他に、前記砥粒3の
粒度をP600,P400,P320と変更させ、さら
に前記砥粒塊2の径Dを変更させ、さらに前記砥粒塊
2,2間の間隔Sを変更させ、さらに前記上塗り接着剤
層4の高さaを変更させ、また、目詰まり防止剤層5の
有無を選択して、それぞれに研磨布紙を製作して試験を
行ない、表1に示すような結果を得ており、その他、発
明者は、前記砥粒3の粒度をP24〜P2000まで変
更させて種々実験を試みているが、前記表1の実験結果
から得られた結論として、前記砥粒塊2,2間の間隔S
は0.25mm以上の間隔をおけば、砥粒3が何れの粒度
の場合にも目詰まりが生じないことが確認され、また、
前記砥粒塊2の径Dを2.5mm以上にすると、各砥粒塊
2の内部で研磨クズが詰まる現象が見られ、従って、砥
粒塊2の径Dは2.5mm以下に設定することが好ましい
という結論が得られ、詳細には、砥粒3の粒度P240
以細の場合は砥粒塊2の径Dは0.5mm以下に設定し、
砥粒3の粒度がP220以粗の場合は砥粒塊2の径Dは
1mm以下に設定することが好ましいという結果を得てい
る。また、前記上塗り接着剤層4の高さaは高い方が目
詰まりが生じないという結果が得られており、さらに前
記目詰まり防止剤層5が存在すれば、更に目詰まりが少
なくなるという結論が得られている。
粒度をP600,P400,P320と変更させ、さら
に前記砥粒塊2の径Dを変更させ、さらに前記砥粒塊
2,2間の間隔Sを変更させ、さらに前記上塗り接着剤
層4の高さaを変更させ、また、目詰まり防止剤層5の
有無を選択して、それぞれに研磨布紙を製作して試験を
行ない、表1に示すような結果を得ており、その他、発
明者は、前記砥粒3の粒度をP24〜P2000まで変
更させて種々実験を試みているが、前記表1の実験結果
から得られた結論として、前記砥粒塊2,2間の間隔S
は0.25mm以上の間隔をおけば、砥粒3が何れの粒度
の場合にも目詰まりが生じないことが確認され、また、
前記砥粒塊2の径Dを2.5mm以上にすると、各砥粒塊
2の内部で研磨クズが詰まる現象が見られ、従って、砥
粒塊2の径Dは2.5mm以下に設定することが好ましい
という結論が得られ、詳細には、砥粒3の粒度P240
以細の場合は砥粒塊2の径Dは0.5mm以下に設定し、
砥粒3の粒度がP220以粗の場合は砥粒塊2の径Dは
1mm以下に設定することが好ましいという結果を得てい
る。また、前記上塗り接着剤層4の高さaは高い方が目
詰まりが生じないという結果が得られており、さらに前
記目詰まり防止剤層5が存在すれば、更に目詰まりが少
なくなるという結論が得られている。
【0015】
【発明の効果】本発明は、基材上に接着剤を介し砥粒を
固着させてなる研磨布紙において、前記砥粒は、0.2
5mm以上2mm以下の間隔をおいてドット状に点在する砥
粒塊を形成していることにより、各砥粒塊は0.25mm
以上2mm以下の間隔をおいた空間を形成しているため、
研磨時に生ずる研磨クズはこの砥粒塊と砥粒塊の間の間
隔内を通過して良好に外部に排出され、さらに間隔の空
間は空気の通り道となり、良好な冷却機能をも発揮し
て、目詰まりの発生を良好に防ぎ、研磨力の低下しない
良好な研磨布紙を構成することができる効果を有する。
固着させてなる研磨布紙において、前記砥粒は、0.2
5mm以上2mm以下の間隔をおいてドット状に点在する砥
粒塊を形成していることにより、各砥粒塊は0.25mm
以上2mm以下の間隔をおいた空間を形成しているため、
研磨時に生ずる研磨クズはこの砥粒塊と砥粒塊の間の間
隔内を通過して良好に外部に排出され、さらに間隔の空
間は空気の通り道となり、良好な冷却機能をも発揮し
て、目詰まりの発生を良好に防ぎ、研磨力の低下しない
良好な研磨布紙を構成することができる効果を有する。
【0016】また、前記各砥粒塊の径は、砥粒の粒度が
P240以細の場合は0.05mm以上0.5mm以下に、
砥粒の粒度がP220以粗の場合は0.1mm以上1mm以
下に設定されていることにより、各砥粒塊内で目詰まり
が生ずることがなく、より目詰まりの少ない研磨布紙を
構成し得る効果を有する。
P240以細の場合は0.05mm以上0.5mm以下に、
砥粒の粒度がP220以粗の場合は0.1mm以上1mm以
下に設定されていることにより、各砥粒塊内で目詰まり
が生ずることがなく、より目詰まりの少ない研磨布紙を
構成し得る効果を有する。
【0017】また、前記砥粒上に、上塗り接着剤層が高
く形成され、該上塗り接着剤層上にさらに目詰まり防止
剤の層が形成されていることにより、さらに目詰まり防
止効果の向上した研磨布紙を構成し得る効果を有する。
く形成され、該上塗り接着剤層上にさらに目詰まり防止
剤の層が形成されていることにより、さらに目詰まり防
止効果の向上した研磨布紙を構成し得る効果を有する。
【図1】間隔をおいて砥粒塊を形成させた研磨布紙の平
面構成図である。
面構成図である。
【図2】各砥粒塊の間隔を示す概略拡大構成図である。
【図3】砥粒と上塗り接着剤層と目詰まり防止剤層の断
面拡大構成図である。
面拡大構成図である。
1 基材 2 砥粒塊 3 砥粒 4 上塗り接着剤層 5 目詰まり防止剤層 D 砥粒塊の径 S 砥粒塊と砥粒塊の間隔 a 上塗り接着剤層の高さ
Claims (3)
- 【請求項1】 基材上に接着剤を介し砥粒を固着させて
なる研磨布紙において、前記砥粒は、0.25mm以上2
mm以下の間隔をおいてドット状に点在する砥粒塊を形成
していることを特徴とする研磨布紙。 - 【請求項2】 前記各砥粒塊の径は、砥粒の粒度がP2
40以細の場合は0.05mm以上0.5mm以下に、砥粒
の粒度がP220以粗の場合は0.1mm以上1mm以下に
設定されている請求項1に記載の研磨布紙。 - 【請求項3】 前記砥粒上に、上塗り接着剤層が高く形
成され、該上塗り接着剤層上にさらに目詰まり防止剤の
層が形成されている請求項1または請求項2に記載の研
磨布紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32474996A JPH10151572A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 研磨布紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32474996A JPH10151572A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 研磨布紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10151572A true JPH10151572A (ja) | 1998-06-09 |
Family
ID=18169260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32474996A Pending JPH10151572A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 研磨布紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10151572A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003062754A (ja) * | 2001-08-24 | 2003-03-05 | Ricoh Co Ltd | 研磨具及び研磨具の製造方法 |
JP2008260125A (ja) * | 2001-01-04 | 2008-10-30 | Saint-Gobain Abrasives Inc | 抗目つまり処理 |
WO2009011311A1 (ja) * | 2007-07-13 | 2009-01-22 | Kovax Corporation | 研磨物品 |
CN102837268A (zh) * | 2011-06-21 | 2012-12-26 | 祁成 | 页轮专用砂布的生产方法 |
JP2014218534A (ja) * | 2013-05-01 | 2014-11-20 | 日油株式会社 | 研磨布紙用目詰まり防止剤および研磨布紙用目詰まり防止剤組成物 |
JP2021193349A (ja) * | 2020-06-08 | 2021-12-23 | 住友金属鉱山株式会社 | 鉱物分析用観察試料の作製用研磨紙及びこれを用いた研磨方法 |
-
1996
- 1996-11-19 JP JP32474996A patent/JPH10151572A/ja active Pending
Cited By (8)
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