JPH10144601A - 指令値の決定方法及びステージ装置 - Google Patents
指令値の決定方法及びステージ装置Info
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- JPH10144601A JPH10144601A JP31865496A JP31865496A JPH10144601A JP H10144601 A JPH10144601 A JP H10144601A JP 31865496 A JP31865496 A JP 31865496A JP 31865496 A JP31865496 A JP 31865496A JP H10144601 A JPH10144601 A JP H10144601A
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/70691—Handling of masks or workpieces
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- Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ステージを高加速度で移動させる際の定盤
(除振台)の揺動を減少させる。 【解決手段】 図5(A)に実線で示される推力指令値
に基づいてステージの移動を制御する。このため、図5
(C)のようにステージの移動開始時は、ステージに作
用する推力Aの反力により、定盤がステージと反対方向
(負の方向)に揺動し、この直後に定盤は正の方向に揺
動するが、Bの負の指令値により定盤の正の揺動が加速
され、これにより、定盤は早く初期位置へ戻る。その直
後に定盤は初期位置でその揺動速度が零となる。このた
め、図5(C)のように、定盤は1周期分の揺動後に直
ちに停止し、しかも初期位置へは従来より早く戻るの
で、ステージを高加速度で移動させる際にも定盤の揺動
を減少させることができる。
(除振台)の揺動を減少させる。 【解決手段】 図5(A)に実線で示される推力指令値
に基づいてステージの移動を制御する。このため、図5
(C)のようにステージの移動開始時は、ステージに作
用する推力Aの反力により、定盤がステージと反対方向
(負の方向)に揺動し、この直後に定盤は正の方向に揺
動するが、Bの負の指令値により定盤の正の揺動が加速
され、これにより、定盤は早く初期位置へ戻る。その直
後に定盤は初期位置でその揺動速度が零となる。このた
め、図5(C)のように、定盤は1周期分の揺動後に直
ちに停止し、しかも初期位置へは従来より早く戻るの
で、ステージを高加速度で移動させる際にも定盤の揺動
を減少させることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指令値の決定方法
及びステージ装置に係り、さらに詳しくは、ステージの
位置決め(あるいは定速度制御)の際の整定期間におけ
るステージと除振台との相対位置(あるいは速度)変化
が低減されるようなステージに対する指令値の決定方
法、及びこの決定方法により予め決定された指令値をス
テージの駆動手段に出力してステージを制御するステー
ジ装置に関する。
及びステージ装置に係り、さらに詳しくは、ステージの
位置決め(あるいは定速度制御)の際の整定期間におけ
るステージと除振台との相対位置(あるいは速度)変化
が低減されるようなステージに対する指令値の決定方
法、及びこの決定方法により予め決定された指令値をス
テージの駆動手段に出力してステージを制御するステー
ジ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ステップ・アンド・リピート方式の縮小
投影型露光装置、即ちいわゆるステッパ等の精密機器の
高精度化に伴い、設置床から定盤(除振台)に作用する
微振動をマイクロGレベルで絶縁する必要が生じてい
る。従来のこの種の装置における除振台を支持する除振
パッドとしてはダンピング液中に圧縮コイルバネを入れ
た機械式ダンパや空気式ダンパ等種々のものが使用さ
れ、除振パッド自体がある程度のセンタリング機能を備
えている。
投影型露光装置、即ちいわゆるステッパ等の精密機器の
高精度化に伴い、設置床から定盤(除振台)に作用する
微振動をマイクロGレベルで絶縁する必要が生じてい
る。従来のこの種の装置における除振台を支持する除振
パッドとしてはダンピング液中に圧縮コイルバネを入れ
た機械式ダンパや空気式ダンパ等種々のものが使用さ
れ、除振パッド自体がある程度のセンタリング機能を備
えている。
【0003】従来のステッパ等の精密機器に用いられる
ステージ装置は、図8に示されるような構造であった。
この図8において、除振パッド82によって水平に支え
られた定盤(除振台)84上には、当該定盤84上を所
定方向(図8における紙面左右方向)に移動可能なステ
ージ86が搭載されている。このステージ86上には保
持部材88を介して基板状の試料90が載置されてお
り、ステージ86は送りねじ92を介してモータ94に
よって駆動されるようになっている。ステージ86の位
置は、移動鏡96を介してレーザ干渉計98により計測
されており、制御装置100では、このレーザ干渉計9
8の計測値をモニタしつつモータ94の回転を制御する
ことによりステージ86の位置を制御していた。
ステージ装置は、図8に示されるような構造であった。
この図8において、除振パッド82によって水平に支え
られた定盤(除振台)84上には、当該定盤84上を所
定方向(図8における紙面左右方向)に移動可能なステ
ージ86が搭載されている。このステージ86上には保
持部材88を介して基板状の試料90が載置されてお
り、ステージ86は送りねじ92を介してモータ94に
よって駆動されるようになっている。ステージ86の位
置は、移動鏡96を介してレーザ干渉計98により計測
されており、制御装置100では、このレーザ干渉計9
8の計測値をモニタしつつモータ94の回転を制御する
ことによりステージ86の位置を制御していた。
【0004】また、特にステッパ等の半導体露光装置の
場合、集積回路の高密度化によるパターン線幅のますま
すの微細化に伴い、より高精度なステージの位置制御の
ため、最近ではエア・ベアリングとリニアモータを用い
たステージ装置も用いられるようになってきた。
場合、集積回路の高密度化によるパターン線幅のますま
すの微細化に伴い、より高精度なステージの位置制御の
ため、最近ではエア・ベアリングとリニアモータを用い
たステージ装置も用いられるようになってきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のステージ装置においては、除振パッド82の機
能により設置床から定盤84に作用する振動は防げる
が、ステージ86が例えば紙面左側に移動したとき右向
きの反力が定盤84に作用し、除振パッド82が圧縮、
伸張を受け、定盤84ひいてはこの定盤84の一端部に
取り付けられたレーザ干渉計98を揺動させることにな
る。この揺動はステージ86とレーザ干渉計98の間の
距離に変化をもたらす外乱として働き、ステージ86の
位置決め性能を悪化させる。
た従来のステージ装置においては、除振パッド82の機
能により設置床から定盤84に作用する振動は防げる
が、ステージ86が例えば紙面左側に移動したとき右向
きの反力が定盤84に作用し、除振パッド82が圧縮、
伸張を受け、定盤84ひいてはこの定盤84の一端部に
取り付けられたレーザ干渉計98を揺動させることにな
る。この揺動はステージ86とレーザ干渉計98の間の
距離に変化をもたらす外乱として働き、ステージ86の
位置決め性能を悪化させる。
【0006】かかる不都合を改善すべく、最近では、変
位センサ、加速度センサ等の出力に基づいてアクチュエ
ータを駆動することにより、定盤の振動を積極的にキャ
ンセルしようとするアクティブ除振装置も種々開発され
ている。しかしながら、このアクティブ除振装置により
ステージの移動による定盤の揺動の影響を低減するため
には、上記変位センサ、加速度センサ、アクチュエータ
等の構成要素を付加しなければならず、その分装置構成
が複雑になるとともに制御系が複雑になるという不都合
があった。
位センサ、加速度センサ等の出力に基づいてアクチュエ
ータを駆動することにより、定盤の振動を積極的にキャ
ンセルしようとするアクティブ除振装置も種々開発され
ている。しかしながら、このアクティブ除振装置により
ステージの移動による定盤の揺動の影響を低減するため
には、上記変位センサ、加速度センサ、アクチュエータ
等の構成要素を付加しなければならず、その分装置構成
が複雑になるとともに制御系が複雑になるという不都合
があった。
【0007】ところで、ステージの移動に伴う上記定盤
(除振台)の揺動は、上述した送りねじとモータとを用
いてステージを駆動する装置より、エア・ベアリングと
リニアモータとを用いてステージを駆動する装置の方が
大きくなる。これは、リニアモータによる場合は、ステ
ージと定盤との間に機械的結合がなく、より大きな反力
が定盤に作用するからである。
(除振台)の揺動は、上述した送りねじとモータとを用
いてステージを駆動する装置より、エア・ベアリングと
リニアモータとを用いてステージを駆動する装置の方が
大きくなる。これは、リニアモータによる場合は、ステ
ージと定盤との間に機械的結合がなく、より大きな反力
が定盤に作用するからである。
【0008】図9(A)には、従来のステージ装置にお
いて、リニアモータ駆動部に与えられる指令値の一例が
示されている。この図に示される如く、指令値はステー
ジが最終位置決め期間(整定期間)に振動的にならない
ように、滑らかな曲線となるように設定されていた。図
9(B)にはこの時の定盤の変位の時間的変化(揺動)
の一例が示されている。
いて、リニアモータ駆動部に与えられる指令値の一例が
示されている。この図に示される如く、指令値はステー
ジが最終位置決め期間(整定期間)に振動的にならない
ように、滑らかな曲線となるように設定されていた。図
9(B)にはこの時の定盤の変位の時間的変化(揺動)
の一例が示されている。
【0009】この図9(B)に示されるような定盤の揺
動はステージとレーザ干渉計との間の距離に変化をもた
らす外乱として働き、ステージの位置決め性能を悪化さ
せる。この図9(B)の場合、定盤は最大約90μm変
位しているが、現在のステッパ等のステージに求められ
る位置決め精度は、ナノメータ(nm)のオーダーであ
り、90000nmの定盤の変位は位置決め性能に大き
く影響することは明らかである。
動はステージとレーザ干渉計との間の距離に変化をもた
らす外乱として働き、ステージの位置決め性能を悪化さ
せる。この図9(B)の場合、定盤は最大約90μm変
位しているが、現在のステッパ等のステージに求められ
る位置決め精度は、ナノメータ(nm)のオーダーであ
り、90000nmの定盤の変位は位置決め性能に大き
く影響することは明らかである。
【0010】さらに、ステージが高加速度で移動すると
きその反力はさらに大きくなるため、揺動もさらに大き
くなり外乱が増し、位置決め性能はさらに悪化する。
きその反力はさらに大きくなるため、揺動もさらに大き
くなり外乱が増し、位置決め性能はさらに悪化する。
【0011】本発明は、かかる事情の下になされたもの
で、ステージを高加速度で移動させる際の定盤(除振
台)の揺動を減少させることができるステージに対する
指令値の決定方法を提供することにある。
で、ステージを高加速度で移動させる際の定盤(除振
台)の揺動を減少させることができるステージに対する
指令値の決定方法を提供することにある。
【0012】また、本発明の別の目的は、装置構成の複
雑化を招くことがないとともに、高速、高精度にステー
ジを位置決めすることができるステージ装置を提供する
ことにある。
雑化を招くことがないとともに、高速、高精度にステー
ジを位置決めすることができるステージ装置を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、除振台(14)上で移動するステージ(16)に対
する指令値の決定方法であって、前記ステージ(16)
及び除振台(14)を含む装置本体の振動周期を考慮し
て、前記ステージ(16)の移動開始直後の除振台(1
4)の前記ステージ運動方向及びその反対方向の少なく
とも一方の方向の除振台(14)の揺動が加速され、そ
の直後に前記除振台(14)の初期位置でその揺動速度
が零となるように前記ステージに対する指令値を決定す
ることを特徴とする。
は、除振台(14)上で移動するステージ(16)に対
する指令値の決定方法であって、前記ステージ(16)
及び除振台(14)を含む装置本体の振動周期を考慮し
て、前記ステージ(16)の移動開始直後の除振台(1
4)の前記ステージ運動方向及びその反対方向の少なく
とも一方の方向の除振台(14)の揺動が加速され、そ
の直後に前記除振台(14)の初期位置でその揺動速度
が零となるように前記ステージに対する指令値を決定す
ることを特徴とする。
【0014】この決定方法によって決定された指令値に
基づいてステージ(16)の移動が制御されると、ステ
ージ(16)の移動開始時は、ステージ(16)に作用
する推力の反力により、除振台(14)がステージ(1
6)と反対方向に揺動し、この直後に除振台(14)は
前と反対方向(すなわち、ステージ移動方向)に揺動す
るが、これらのいずれかの揺動方向の除振台(14)の
揺動が加速され、これにより、除振台(14)は従来例
の場合より早く初期位置へ戻る。その直後に除振台(1
4)の初期位置でその揺動速度が零となる。このため、
除振台(14)は半周期又は1周期分の揺動後に直ちに
停止し、しかも初期位置へは従来より早く戻るので、ス
テージ(16)を高加速度で移動させる際にも除振台
(14)の揺動を減少させることができる。
基づいてステージ(16)の移動が制御されると、ステ
ージ(16)の移動開始時は、ステージ(16)に作用
する推力の反力により、除振台(14)がステージ(1
6)と反対方向に揺動し、この直後に除振台(14)は
前と反対方向(すなわち、ステージ移動方向)に揺動す
るが、これらのいずれかの揺動方向の除振台(14)の
揺動が加速され、これにより、除振台(14)は従来例
の場合より早く初期位置へ戻る。その直後に除振台(1
4)の初期位置でその揺動速度が零となる。このため、
除振台(14)は半周期又は1周期分の揺動後に直ちに
停止し、しかも初期位置へは従来より早く戻るので、ス
テージ(16)を高加速度で移動させる際にも除振台
(14)の揺動を減少させることができる。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の指令値の決定方法において、前記除振台(14)の揺
動速度が零になったときに指令値の加速度成分が零にな
るように前記ステージに対する指令値を決定することを
特徴とする。これによれば、除振台(14)の揺動速度
が零になったときに指令値の加速度成分が零になるよう
にステージに対する指令値が決定されることから、この
指令値に基づいてステージ(16)の移動を制御した場
合、位置決め後又は目標速度へ設定後のその状態を保持
するためのステージ(16)のサーボ制御が不要とな
る。
の指令値の決定方法において、前記除振台(14)の揺
動速度が零になったときに指令値の加速度成分が零にな
るように前記ステージに対する指令値を決定することを
特徴とする。これによれば、除振台(14)の揺動速度
が零になったときに指令値の加速度成分が零になるよう
にステージに対する指令値が決定されることから、この
指令値に基づいてステージ(16)の移動を制御した場
合、位置決め後又は目標速度へ設定後のその状態を保持
するためのステージ(16)のサーボ制御が不要とな
る。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の指令値の決定方法において、前記除振台(14)の揺
動速度が零になるまでの指令値の加速度成分を時間積分
すると目標速度になるように前記ステージに対する指令
値を決定することを特徴とする。これによれば、除振台
(14)の揺動速度が零になるまでの指令値の加速度成
分を時間積分すると目標速度になるようにステージ(1
6)に対する指令値が決定されることから、推力の指令
が停止した時点で確実に目標速度に設定することができ
る。
の指令値の決定方法において、前記除振台(14)の揺
動速度が零になるまでの指令値の加速度成分を時間積分
すると目標速度になるように前記ステージに対する指令
値を決定することを特徴とする。これによれば、除振台
(14)の揺動速度が零になるまでの指令値の加速度成
分を時間積分すると目標速度になるようにステージ(1
6)に対する指令値が決定されることから、推力の指令
が停止した時点で確実に目標速度に設定することができ
る。
【0017】請求項4に記載の発明に係るステージ装置
は、除振パッド(12)を介して水平に保持された除振
台(14)上を所定の移動方向に移動可能なステージ
(16)と;前記ステージ(16)の位置を計測する位
置計測手段(28)と;前記ステージ(16)を駆動す
る駆動手段(18〜19)と;前記位置計測手段(2
8)の計測値と目標値とに基づいて前記駆動手段を制御
するとともに、請求項1ないし3のいずれかの決定方法
により予め決定された指令値を前記駆動手段に出力する
制御手段(20)とを有する。
は、除振パッド(12)を介して水平に保持された除振
台(14)上を所定の移動方向に移動可能なステージ
(16)と;前記ステージ(16)の位置を計測する位
置計測手段(28)と;前記ステージ(16)を駆動す
る駆動手段(18〜19)と;前記位置計測手段(2
8)の計測値と目標値とに基づいて前記駆動手段を制御
するとともに、請求項1ないし3のいずれかの決定方法
により予め決定された指令値を前記駆動手段に出力する
制御手段(20)とを有する。
【0018】これによれば、制御手段(20)から駆動
手段(18〜19)に、請求項1ないし3のいずれかの
決定方法により予め決定された指令値が出力され、ステ
ージ(16)の移動が制御されることから、請求項1に
記載の発明と同様に、ステージ(16)を高加速度で移
動させる際にも除振台(14)の揺動を減少させること
ができ、また、アクティブ除振装置等を新たに設ける必
要はない。従って、装置構成の複雑化を招くことがない
とともに、高速、高精度にステージを位置決めすること
ができる。
手段(18〜19)に、請求項1ないし3のいずれかの
決定方法により予め決定された指令値が出力され、ステ
ージ(16)の移動が制御されることから、請求項1に
記載の発明と同様に、ステージ(16)を高加速度で移
動させる際にも除振台(14)の揺動を減少させること
ができ、また、アクティブ除振装置等を新たに設ける必
要はない。従って、装置構成の複雑化を招くことがない
とともに、高速、高精度にステージを位置決めすること
ができる。
【0019】
《第1の実施形態》以下、本発明の第1の実施形態を図
1ないし図5に基づいて説明する。
1ないし図5に基づいて説明する。
【0020】図1には、第1の実施形態に係るステージ
装置10の構成が概略的に示されている。このステージ
装置10は、複数(ここでは4つ)の除振パッド12を
介して水平に保持された除振台としての定盤14上で静
圧流体軸受け15によって支持され、所定の移動方向
(図1における紙面左右方向)に移動可能なステージ1
6と、このステージ16をリニアモータ19(図1では
図示せず、図2参照)を介して駆動するリニアモータ駆
動部18と、このリニアモータ駆動部18を制御する制
御手段としての制御装置20とを備えている。本実施形
態では、リニアモータ駆動部18とリニアモータ19と
によって駆動手段が構成されている。
装置10の構成が概略的に示されている。このステージ
装置10は、複数(ここでは4つ)の除振パッド12を
介して水平に保持された除振台としての定盤14上で静
圧流体軸受け15によって支持され、所定の移動方向
(図1における紙面左右方向)に移動可能なステージ1
6と、このステージ16をリニアモータ19(図1では
図示せず、図2参照)を介して駆動するリニアモータ駆
動部18と、このリニアモータ駆動部18を制御する制
御手段としての制御装置20とを備えている。本実施形
態では、リニアモータ駆動部18とリニアモータ19と
によって駆動手段が構成されている。
【0021】除振パッド12としては、ここでは機械式
ダンパが用いられている。ステージ16上には保持部材
(例えば、ウエハホルダ)22を介して試料(例えばウ
エハ等の基板)24が吸着保持されている。ステージ1
6の一端部(図1における左端部)上面には、移動方向
に直交する方向(図1における紙面直交方向)の反射面
を有する移動鏡26が設けられており、この移動鏡26
に対向して定盤14の一端部上面の延設部14aの上面
には、位置計測手段としてのレーザ干渉計28が固定さ
れている。このレーザ干渉計28は、移動鏡26にレー
ザビームを照射し、その反射光を受光して例えば0.0
1μmの分解能でステージ16の位置を計測する。
ダンパが用いられている。ステージ16上には保持部材
(例えば、ウエハホルダ)22を介して試料(例えばウ
エハ等の基板)24が吸着保持されている。ステージ1
6の一端部(図1における左端部)上面には、移動方向
に直交する方向(図1における紙面直交方向)の反射面
を有する移動鏡26が設けられており、この移動鏡26
に対向して定盤14の一端部上面の延設部14aの上面
には、位置計測手段としてのレーザ干渉計28が固定さ
れている。このレーザ干渉計28は、移動鏡26にレー
ザビームを照射し、その反射光を受光して例えば0.0
1μmの分解能でステージ16の位置を計測する。
【0022】レーザ干渉計28の計測値は制御装置20
に供給されており、この制御装置20ではレーザ干渉計
28の計測値に基づいてリニアモータ駆動部18を介し
てリニアモータ19を制御することにより、ステージ1
6上の試料24を目標位置へ位置決めする。この際に、
制御装置20では後述するような指令値をリニアモータ
駆動部18に与えるようになっている。
に供給されており、この制御装置20ではレーザ干渉計
28の計測値に基づいてリニアモータ駆動部18を介し
てリニアモータ19を制御することにより、ステージ1
6上の試料24を目標位置へ位置決めする。この際に、
制御装置20では後述するような指令値をリニアモータ
駆動部18に与えるようになっている。
【0023】図2には、ステージ装置10の位置制御系
の構成が模式的に示されている。ここで、この図2を用
いてステージ16の位置決め時の制御系動作を説明す
る。
の構成が模式的に示されている。ここで、この図2を用
いてステージ16の位置決め時の制御系動作を説明す
る。
【0024】制御装置20は、不図示のメインコンピュ
ータからの目標位置の指令とレーザ干渉計28で計測さ
れたステージ16の現在位置とに基づいて、ステージの
移動距離(又はステッピング距離)を演算し、この演算
結果に基づいて後述する本発明に係る指令値の決定方法
により予め決定された指令値をリニアモータ駆動部18
に出力する。リニアモータ駆動部18ではこの指令値に
基づいてリニアモータ19を駆動する。これにより、リ
ニアモータ19の推力によってステージ16が移動す
る。
ータからの目標位置の指令とレーザ干渉計28で計測さ
れたステージ16の現在位置とに基づいて、ステージの
移動距離(又はステッピング距離)を演算し、この演算
結果に基づいて後述する本発明に係る指令値の決定方法
により予め決定された指令値をリニアモータ駆動部18
に出力する。リニアモータ駆動部18ではこの指令値に
基づいてリニアモータ19を駆動する。これにより、リ
ニアモータ19の推力によってステージ16が移動す
る。
【0025】このようにして、指令値に従ってリニアモ
ータ駆動部18によってリニアモータ19を介してステ
ージ16の移動が行われ、ステージ16が目標位置に達
すると、レーザ干渉計28の計測位置と目標位置とが一
致するが、本実施形態の場合、この直後に後述するよう
に推力指令値が零となるとともに定盤14の変位が零に
なって、ステージ16がその位置で速やかに位置決めさ
れる(図5(A)〜(C)参照)。
ータ駆動部18によってリニアモータ19を介してステ
ージ16の移動が行われ、ステージ16が目標位置に達
すると、レーザ干渉計28の計測位置と目標位置とが一
致するが、本実施形態の場合、この直後に後述するよう
に推力指令値が零となるとともに定盤14の変位が零に
なって、ステージ16がその位置で速やかに位置決めさ
れる(図5(A)〜(C)参照)。
【0026】図3には、本実施形態に係るステージ装置
10において、ステージ16を22mmステップ移動さ
せる際に用いられる本発明に係る指令値の決定方法によ
って決定された推力指令値の一例が示され、また、図4
には、制御装置20からリニアモータ駆動部18にこの
推力指令値が出力された際の定盤14の変位の時間変化
が示されている。ここで、これらの図を用いて、ステー
ジ16の運動と定盤14の運動との関係について説明す
る。
10において、ステージ16を22mmステップ移動さ
せる際に用いられる本発明に係る指令値の決定方法によ
って決定された推力指令値の一例が示され、また、図4
には、制御装置20からリニアモータ駆動部18にこの
推力指令値が出力された際の定盤14の変位の時間変化
が示されている。ここで、これらの図を用いて、ステー
ジ16の運動と定盤14の運動との関係について説明す
る。
【0027】ステージ16の運動開始時に、図3中の符
号Aで示されるような大きな推力指令値がリニアモータ
駆動部18に与えられると、ステージ16の推力の反力
により定盤14はステージ16の運動方向と逆方向に変
位する。その後、一旦、推力指令値が零になり、定盤1
4の運動方向が反転してステージ16と同じ方向になる
直前又は直後に、ステージ16の加速度を減少させるよ
うな図3中の符号Bで示されるような負の推力がリニア
モータ駆動部18に与えられる。ここで、ステージ16
が負の推力を持つということは、定盤14に対してステ
ージ16の運動方向と同じ向きの力を加えることに他な
らない。この場合、定盤14は除振パッド12によって
減衰することなく、図4中の符号D部分のように、ステ
ージ16と同じ正の方向に向かって揺動するが、この揺
動が上記負の推力により加速され、定盤14は初期位置
に早く戻る。ここで、この定盤14が初期位置に戻った
時点では、推力指令値は零に戻っている(図3参照)。
号Aで示されるような大きな推力指令値がリニアモータ
駆動部18に与えられると、ステージ16の推力の反力
により定盤14はステージ16の運動方向と逆方向に変
位する。その後、一旦、推力指令値が零になり、定盤1
4の運動方向が反転してステージ16と同じ方向になる
直前又は直後に、ステージ16の加速度を減少させるよ
うな図3中の符号Bで示されるような負の推力がリニア
モータ駆動部18に与えられる。ここで、ステージ16
が負の推力を持つということは、定盤14に対してステ
ージ16の運動方向と同じ向きの力を加えることに他な
らない。この場合、定盤14は除振パッド12によって
減衰することなく、図4中の符号D部分のように、ステ
ージ16と同じ正の方向に向かって揺動するが、この揺
動が上記負の推力により加速され、定盤14は初期位置
に早く戻る。ここで、この定盤14が初期位置に戻った
時点では、推力指令値は零に戻っている(図3参照)。
【0028】次に、定盤14が正方向に向かって正方向
の最大振幅点(図4中の符号イ)まで揺動を続け、その
後揺動の向きが負方向になる。この定盤14の負の方向
の揺動開始から約4分の1周期弱経過した時に、定盤1
4の負の方向の揺動を相殺するような図3中の符号Cで
示される推力指令値をステージ16に与えると、定盤1
4が丁度初期位置(図4中の符号ロ)に戻ってきたとき
に、その揺動速度が零となって、定盤14は初期位置ロ
で静止する。
の最大振幅点(図4中の符号イ)まで揺動を続け、その
後揺動の向きが負方向になる。この定盤14の負の方向
の揺動開始から約4分の1周期弱経過した時に、定盤1
4の負の方向の揺動を相殺するような図3中の符号Cで
示される推力指令値をステージ16に与えると、定盤1
4が丁度初期位置(図4中の符号ロ)に戻ってきたとき
に、その揺動速度が零となって、定盤14は初期位置ロ
で静止する。
【0029】そこで、本実施形態では、予め、図3に示
されるような推力の指令値、すなわちステージ16の
運動開始時には大きな推力指令値(A)である、定盤
14の運動方向が反転してステージ16と同じ方向にな
る直前又は直後には負の推力指令値(B)である、定
盤14が初期位置に戻った時点では零である、定盤1
4が正方向の最大振幅点を過ぎて、負の方向の揺動を開
始し、最大振幅点イから約4分の1周期弱経過した時に
は、定盤14の負の方向の揺動を相殺するような推力指
令値である、の4つの要件を満足するような推力指令値
の関数を、予めシミュレーションにより求め、制御装置
20内のメモリに格納している。
されるような推力の指令値、すなわちステージ16の
運動開始時には大きな推力指令値(A)である、定盤
14の運動方向が反転してステージ16と同じ方向にな
る直前又は直後には負の推力指令値(B)である、定
盤14が初期位置に戻った時点では零である、定盤1
4が正方向の最大振幅点を過ぎて、負の方向の揺動を開
始し、最大振幅点イから約4分の1周期弱経過した時に
は、定盤14の負の方向の揺動を相殺するような推力指
令値である、の4つの要件を満足するような推力指令値
の関数を、予めシミュレーションにより求め、制御装置
20内のメモリに格納している。
【0030】そして、実際のステージ16の位置決めの
際には、制御装置20では、ステッピング距離に応じ
て、推力指令値(A)、(B)の大きさを調整した推力
指令値をリニアモータ駆動部18に出力し、前記の如く
して、ステージ16が静止したときステージ16を、目
標位置に正確に位置決めするようになっている。
際には、制御装置20では、ステッピング距離に応じ
て、推力指令値(A)、(B)の大きさを調整した推力
指令値をリニアモータ駆動部18に出力し、前記の如く
して、ステージ16が静止したときステージ16を、目
標位置に正確に位置決めするようになっている。
【0031】図5(A)〜(C)には、上記の推力指令
値、そのときのステージ16と定盤14の相対変位、定
盤14の変位が、前述した従来例の場合と対比してそれ
ぞれ示されている。これらの図において、実線は本実施
形態の場合を示し、点線は従来例の場合を示す。これら
の図からも明かなように、本発明に係る指令値の決定方
法によって決定された推力指令値を用いた方が定盤14
の揺動が小さくなり、整定期間におけるステージ16と
定盤14との相対変位が小さくなっている。
値、そのときのステージ16と定盤14の相対変位、定
盤14の変位が、前述した従来例の場合と対比してそれ
ぞれ示されている。これらの図において、実線は本実施
形態の場合を示し、点線は従来例の場合を示す。これら
の図からも明かなように、本発明に係る指令値の決定方
法によって決定された推力指令値を用いた方が定盤14
の揺動が小さくなり、整定期間におけるステージ16と
定盤14との相対変位が小さくなっている。
【0032】以上説明したように、本実施形態による
と、ステージ16の移動開始時は、ステージ16に作用
する推力の反力により、定盤14がステージ16と反対
方向に揺動するが、その直後に定盤14は前と反対方向
(すなわち、ステージ16移動方向)に揺動し始めたと
き加速され、これにより、定盤14は前述した従来例の
場合(図5(C)点線参照)より初期位置に早く戻る
(図5(C)実線参照)。次いで、定盤14が反対方向
に揺動する際に初期位置でその揺動速度が零となって、
定盤14の揺動が停止する。このため、定盤14は1周
期分(1往復)の揺動後に直ちに停止し、しかもステー
ジ16移動方向への揺動の際には、初期位置に早く戻る
ので、ステージ16を高加速度で移動させる際にも定盤
14の揺動を減少させることができる。従って、ステー
ジ16が定盤14の揺動を大きくすることがないのでス
テージ16に対する外乱を減らすことができ高速、高精
度の位置決めが可能になる。
と、ステージ16の移動開始時は、ステージ16に作用
する推力の反力により、定盤14がステージ16と反対
方向に揺動するが、その直後に定盤14は前と反対方向
(すなわち、ステージ16移動方向)に揺動し始めたと
き加速され、これにより、定盤14は前述した従来例の
場合(図5(C)点線参照)より初期位置に早く戻る
(図5(C)実線参照)。次いで、定盤14が反対方向
に揺動する際に初期位置でその揺動速度が零となって、
定盤14の揺動が停止する。このため、定盤14は1周
期分(1往復)の揺動後に直ちに停止し、しかもステー
ジ16移動方向への揺動の際には、初期位置に早く戻る
ので、ステージ16を高加速度で移動させる際にも定盤
14の揺動を減少させることができる。従って、ステー
ジ16が定盤14の揺動を大きくすることがないのでス
テージ16に対する外乱を減らすことができ高速、高精
度の位置決めが可能になる。
【0033】《第2の実施形態》次に、本発明の第2の
実施形態を図6ないし図7に基づいて説明する。ここ
で、前述した第1の実施形態の装置と同一の構成部分に
ついては、同一の符号を用いるとともに、その説明を省
略するものとする。
実施形態を図6ないし図7に基づいて説明する。ここ
で、前述した第1の実施形態の装置と同一の構成部分に
ついては、同一の符号を用いるとともに、その説明を省
略するものとする。
【0034】図6には、本第2の実施形態に係るステー
ジ16装置の速度制御系の構成が模式的に示されてい
る。この速度制御系は、前述した図2の位置制御系にお
いて、レーザ干渉計28と制御装置20との間に、レー
ザ干渉計28の計測値(位置)を微分する微分回路30
が挿入されている点に特徴を有する。その他の部分の構
成は、図2の位置制御系と同様であり、また、ステージ
装置そのものの構成は第1の実施形態の装置と同一にな
っている。
ジ16装置の速度制御系の構成が模式的に示されてい
る。この速度制御系は、前述した図2の位置制御系にお
いて、レーザ干渉計28と制御装置20との間に、レー
ザ干渉計28の計測値(位置)を微分する微分回路30
が挿入されている点に特徴を有する。その他の部分の構
成は、図2の位置制御系と同様であり、また、ステージ
装置そのものの構成は第1の実施形態の装置と同一にな
っている。
【0035】ここで、この図6を用いてステージ16の
位置決め時の制御系の動作を説明する。
位置決め時の制御系の動作を説明する。
【0036】制御装置20は、不図示のメインコンピュ
ータからの目標速度の指令とレーザ干渉計28で計測さ
れたステージ16の現在位置の情報を微分して得られる
微分回路30からの速度情報とに基づいて、ステージ1
6の移動速度を演算し、この演算結果に基づいて後述す
る推力指令値をリニアモータ駆動部18に出力する。リ
ニアモータ駆動部18ではこの指令値に基づいてリニア
モータ19を駆動する。これにより、リニアモータ19
の推力によってステージ16が移動する。
ータからの目標速度の指令とレーザ干渉計28で計測さ
れたステージ16の現在位置の情報を微分して得られる
微分回路30からの速度情報とに基づいて、ステージ1
6の移動速度を演算し、この演算結果に基づいて後述す
る推力指令値をリニアモータ駆動部18に出力する。リ
ニアモータ駆動部18ではこの指令値に基づいてリニア
モータ19を駆動する。これにより、リニアモータ19
の推力によってステージ16が移動する。
【0037】このようにして、指令値に従ってリニアモ
ータ駆動部18によってリニアモータ19を介してステ
ージ16の移動が行われ、ステージ16が目標速度に達
すると、レーザ干渉計28の計測速度と目標速度とが一
致するが、本実施形態の場合、この直後に後述するよう
に推力指令値が零となるとともに定盤14の変位が零に
なって、ステージ16がその速度で保たれる(図7
(A)〜(C)参照)。
ータ駆動部18によってリニアモータ19を介してステ
ージ16の移動が行われ、ステージ16が目標速度に達
すると、レーザ干渉計28の計測速度と目標速度とが一
致するが、本実施形態の場合、この直後に後述するよう
に推力指令値が零となるとともに定盤14の変位が零に
なって、ステージ16がその速度で保たれる(図7
(A)〜(C)参照)。
【0038】図7(A)には、本実施形態に係るステー
ジ装置において、ステージ16を400mm/secで
等速移動させる際に用いられる本発明に係る指令値の決
定方法によって決定された指令値の一例が示され、ま
た、図7(B)には、制御装置20からリニアモータ駆
動部18にこの推力指令値が出力された際のステージ1
6と定盤14の相対変位が示され、図7(C)には定盤
14の変位の時間変化が示されている。これらの図で
は、従来例の場合が対比のために示されている。これら
の図において、実線は本実施形態の場合を示し、点線は
従来例の場合を示す。
ジ装置において、ステージ16を400mm/secで
等速移動させる際に用いられる本発明に係る指令値の決
定方法によって決定された指令値の一例が示され、ま
た、図7(B)には、制御装置20からリニアモータ駆
動部18にこの推力指令値が出力された際のステージ1
6と定盤14の相対変位が示され、図7(C)には定盤
14の変位の時間変化が示されている。これらの図で
は、従来例の場合が対比のために示されている。これら
の図において、実線は本実施形態の場合を示し、点線は
従来例の場合を示す。
【0039】図7(A)に示される推力指令値は、前述
した第1の実施形態の場合と同様に、ステージ16及び
定盤14を含む装置本体の振動周期を考慮して、ステー
ジ16の移動開始直後の定盤14のステージ運動方向及
びその反対方向の少なくとも一方の方向の定盤14の揺
動が加速され、その直後に定盤14の初期位置でその揺
動速度が零となるよう予め決定されたものである。ま
た、この推力指令値は、時間積分(斜線部の面積)が目
標速度400(mm/sec)に一致するように定めら
れている。
した第1の実施形態の場合と同様に、ステージ16及び
定盤14を含む装置本体の振動周期を考慮して、ステー
ジ16の移動開始直後の定盤14のステージ運動方向及
びその反対方向の少なくとも一方の方向の定盤14の揺
動が加速され、その直後に定盤14の初期位置でその揺
動速度が零となるよう予め決定されたものである。ま
た、この推力指令値は、時間積分(斜線部の面積)が目
標速度400(mm/sec)に一致するように定めら
れている。
【0040】この図7から明らかなように、本発明に係
る決定方法により決定された推力指令値を用いた方が定
盤14の揺動が小さくなり(図7(C)参照)、等速度
に到るまでの整定期間におけるステージ16と定盤14
との相対速度の変化が小さくなっている(図7(B)参
照)。従って、ステージ16に対する外乱を減らすこと
ができ、従来に比べて整定時間の短い速やかな定速度制
御を実現することができる。また、推力指令値は、時間
積分が目標速度に一致するように定められていることか
ら、推力の指令が停止した時点で確実に目標速度に設定
することができるという利点もある。本実施形態の定速
度制御は、マスクと感光基板を投影光学系に対して同期
して走査しつつ、マスクのパターンを感光基板上に投影
露光する走査型露光装置のマスクステージ、基板ステー
ジの速度制御に適用して好適である。
る決定方法により決定された推力指令値を用いた方が定
盤14の揺動が小さくなり(図7(C)参照)、等速度
に到るまでの整定期間におけるステージ16と定盤14
との相対速度の変化が小さくなっている(図7(B)参
照)。従って、ステージ16に対する外乱を減らすこと
ができ、従来に比べて整定時間の短い速やかな定速度制
御を実現することができる。また、推力指令値は、時間
積分が目標速度に一致するように定められていることか
ら、推力の指令が停止した時点で確実に目標速度に設定
することができるという利点もある。本実施形態の定速
度制御は、マスクと感光基板を投影光学系に対して同期
して走査しつつ、マスクのパターンを感光基板上に投影
露光する走査型露光装置のマスクステージ、基板ステー
ジの速度制御に適用して好適である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る指令
値の決定方法によれば、決定された指令値に基づいてス
テージを高加速度で移動させる際の除振台の揺動を減少
させることができるという従来にない優れた効果があ
る。
値の決定方法によれば、決定された指令値に基づいてス
テージを高加速度で移動させる際の除振台の揺動を減少
させることができるという従来にない優れた効果があ
る。
【0042】また、本発明に係るステージ装置によれ
ば、装置構成の複雑化を招くことがないとともに、高
速、高精度にステージを位置決めすることができるとい
う効果がある。
ば、装置構成の複雑化を招くことがないとともに、高
速、高精度にステージを位置決めすることができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るステージ装置の構成を概
略的に示す正面図である。
略的に示す正面図である。
【図2】図1の装置の位置制御系の構成を模式的に示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図3】図1の装置において、ステージを22mmステ
ップ移動させる際に用いられる推力指令値の一例を示す
線図である。
ップ移動させる際に用いられる推力指令値の一例を示す
線図である。
【図4】制御装置からリニアモータ駆動部に図3の推力
指令値が出力された際の定盤の変位の時間変化を示す線
図が示されている。
指令値が出力された際の定盤の変位の時間変化を示す線
図が示されている。
【図5】第1の実施形態の効果を説明するための図であ
って、(A)は推力指令値を、(B)はステージと定盤
の相対変位を、(C)は定盤の変位を、従来例の場合と
対比してそれぞれ示す線図である。
って、(A)は推力指令値を、(B)はステージと定盤
の相対変位を、(C)は定盤の変位を、従来例の場合と
対比してそれぞれ示す線図である。
【図6】第2の実施形態に係るステージ装置の速度制御
系の構成を模式的に示すブロック図である。
系の構成を模式的に示すブロック図である。
【図7】第2の実施形態の効果を説明するための図であ
って、(A)はステージを400mm/secで等速移
動させる際に用いられる指令値の一例を、(B)は制御
装置からリニアモータ駆動部に(A)の推力指令値が出
力された際のステージと定盤の相対変位を、(C)は定
盤の変位の時間変化を、従来例の場合と対比してそれぞ
れ示す線図である。
って、(A)はステージを400mm/secで等速移
動させる際に用いられる指令値の一例を、(B)は制御
装置からリニアモータ駆動部に(A)の推力指令値が出
力された際のステージと定盤の相対変位を、(C)は定
盤の変位の時間変化を、従来例の場合と対比してそれぞ
れ示す線図である。
【図8】従来のステージ装置の構成を示す説明図であ
る。
る。
【図9】発明が解決しようとする課題を説明するための
図であって、(A)は従来のステージ装置においてリニ
アモータ駆動部に与えられる指令値の一例を、(B)は
このときの定盤の変位の時間的変化を、それぞれ示す線
図である。
図であって、(A)は従来のステージ装置においてリニ
アモータ駆動部に与えられる指令値の一例を、(B)は
このときの定盤の変位の時間的変化を、それぞれ示す線
図である。
10 ステージ装置 12 除振パッド 14 定盤(除振台) 16 ステージ 18 リニアモータ駆動部 19 リニアモータ 20 制御装置 28 レーザ干渉計
Claims (4)
- 【請求項1】 除振台上で移動するステージに対する指
令値の決定方法であって、 前記ステージ及び除振台を含む装置本体の振動周期を考
慮して、前記ステージの移動開始直後の除振台の前記ス
テージ運動方向及びその反対方向の少なくとも一方の方
向の除振台の揺動が加速され、その直後に前記除振台の
初期位置でその揺動速度が零となるように前記ステージ
に対する指令値を決定することを特徴とする指令値の決
定方法。 - 【請求項2】 前記除振台の揺動速度が零になったとき
に指令値の加速度成分が零になるように前記ステージに
対する指令値を決定することを特徴とする請求項1に記
載の指令値の決定方法。 - 【請求項3】 前記除振台の揺動速度が零になるまでの
指令値の加速度成分を時間積分すると目標速度になるよ
うに前記ステージに対する指令値を決定することを特徴
とする請求項2に記載の指令値の決定方法。 - 【請求項4】 除振パッドを介して水平に保持された除
振台上を所定の移動方向に移動可能なステージと;前記
ステージの位置を計測する位置計測手段と;前記ステー
ジを駆動する駆動手段と;前記位置計測手段の計測値と
目標値とに基づいて前記駆動手段を制御するとともに、
請求項1ないし3のいずれかの決定方法により予め決定
された指令値を前記駆動手段に出力する制御手段とを有
するステージ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31865496A JPH10144601A (ja) | 1996-11-14 | 1996-11-14 | 指令値の決定方法及びステージ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31865496A JPH10144601A (ja) | 1996-11-14 | 1996-11-14 | 指令値の決定方法及びステージ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10144601A true JPH10144601A (ja) | 1998-05-29 |
Family
ID=18101553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31865496A Pending JPH10144601A (ja) | 1996-11-14 | 1996-11-14 | 指令値の決定方法及びステージ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10144601A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2790115A1 (fr) * | 1999-02-23 | 2000-08-25 | Micro Controle | Procede et dispositif pour deplacer un mobile sur une base montee elastiquement par rapport au sol |
JP2002525858A (ja) * | 1998-09-18 | 2002-08-13 | ゼネラル・スキャニング・インコーポレーテッド | 高速精密位置決め装置 |
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