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JPH10142196A - 質量分析方法および装置 - Google Patents

質量分析方法および装置

Info

Publication number
JPH10142196A
JPH10142196A JP8301740A JP30174096A JPH10142196A JP H10142196 A JPH10142196 A JP H10142196A JP 8301740 A JP8301740 A JP 8301740A JP 30174096 A JP30174096 A JP 30174096A JP H10142196 A JPH10142196 A JP H10142196A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
data
ions
sample
data collection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8301740A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Nagai
伸治 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP8301740A priority Critical patent/JPH10142196A/ja
Publication of JPH10142196A publication Critical patent/JPH10142196A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
  • Electron Tubes For Measurement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】MSnデータのための標準試料を添加すること
なく定量分析する。 【解決手段】MS分析(ステップ503〜504)とM
n分析(ステップ505〜509)とを、途中に試料
注入処理を挟むことなく、連続して行なうことにより、
試料注入量の誤差によるMSデータとMSnデータとの
間のイオン強度の変動を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、質量分析方法およ
び該方法を用いた質量分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】質量分析計は、測定対象のサンプル分子
に様々な方法で電荷を付与し、生成したイオンの質量対
電荷比とイオン電流値とを、マススペクトルデータとし
て計測する分析装置である。物質はそれを構成する原子
の種類や数から特徴的な分子量を持っているため、マス
スペクトルデータを得る事によって各々の物質を特定す
るための重要な情報を得る事ができる。また質量分析計
は、ガスクロマトグラフ等のクロマトグラフ装置とオン
ラインで直結する事で、クロマトグラフ装置により分離
された物質の、高感度かつ豊富な定性情報を得るための
検出器として使用する事もできる。
【0003】近年、環境問題や健康に関する関心が高ま
っており、上水、排水、食品等に含まれる有害有機化合
物のチェック、新薬開発における安全性の確認などの様
々な分野でクロマトグラフ直結形の質量分析計が使用さ
れるようになってきている。
【0004】このような分野における分析を行なうため
に分析装置には、 (1)高感度であり、定量分析ができること (2)物質を確実に特定できるだけの十分な定性情報が
得られること (3)実試料を分析する際の、測定対象外の夾雑物を取
り除くための試料調製の手間を少しでも軽減できること (4)一回の試料注入で一斉分析できる成分数が多いこ
と(農薬の分析などでは、測定対象物質が10〜60成
分程度に及ぶため) といった機能が求められている。しかし、これらの機能
の内、特に(2)および(3)については、通常の質量
分析計の分析手法によって得られたマススペクトルデー
タでは十分でない場合があった。そこで、近年これらの
分析にMSn分析(n≧2)を導入して対応する質量分析
計が市場に供給されはじめた。
【0005】通常の質量分析方法、すなわち最初に生成
したイオンをそのまま検出器に送り出してマススペクト
ルデータを得る質量分析方法をMS分析(またはMS1
分析)と呼び、得られたマススペクトルデータをMSデ
ータ(またはMS1データ)と呼ぶ。
【0006】これに対して、MSn分析は、質量分析計
に導入されたイオンの内、あらかじめ選択された特定質
量数のイオンを、中性分子を衝突させるなどなどしてエ
ネルギーを与えて開裂させ(これを衝突誘起解離(CI
D)と呼ぶ)、生成したイオンを質量数毎に順次検出器
へ送り出してマススペクトルデータを得る分析方法であ
る。開裂の操作を1回行なった場合は、MS1データに
更に1段階の反応を加えて得られたデータということで
MS2データとなる。また、開裂の操作を2回以上繰り
返してから、最終的に生成したイオンを検出器へ送り出
してマススペクトルデータを得ることで、n=3、4、
5、…のMSn分析も可能である。
【0007】MS1分析では、分子量の等しいイオン
は、構造が異なっていても区別できない。しかし、開裂
を起こし易い部位は分子構造によって定まるため、差異
が生じるまでイオンを開裂させた後、生成したイオンの
マススペクトルデータを比較する事で、分子量が同じで
あっても構造の違う化合物を区別する事ができる。従っ
て、MSn分析によれば、MS1分析では特定するのに十
分な情報を得ることができない化合物についても、特定
することができる。
【0008】また、MSn分析では、試料中に多量の夾
雑物成分が存在している場合であっても、選択された特
定質量数のイオンを残し、他のイオンを排除することに
より、夾雑物を除くことができる。
【0009】しかし、MSn分析は、夾雑物などを排除
できる反面、特定質量数のイオンのみを分析するため、
事実上1つの物質にのみ着目した分析となってしまう。
そこで、x個の物質の混合試料を1回の測定で分析する
ために、一つめの物質に着目したMSn分析、二つ目の
物質に着目したMSn分析、…、x個目の物質に着目し
たMSn分析のx個のMSn分析を1セットとし、これを
所定時間(分析対象成分が質量分析部に導入される予想
時間)繰り返す事という手法が採られる。
【0010】つぎに、従来技術による分析の例として、
物質A〜Fの混合している試料を一斉分析する場合につ
いて説明する。通常のMSデータのトータルイオンクロ
マトグラムを図7(m)に、そのデータから抽出した個
々の成分のマスクロマトグラムデータとを、図7(a)
〜(f)に、それぞれに示す。なお、物質A〜Fは、各
々に特徴的なイオンの質量数がA:300、B:40
0、C:500、D:600、E:700、F:800
であるとする。また、図7(a)〜(f)に示した各マ
スクロマトグラムは、それぞれ、縦軸がイオン強度を示
し、横軸は検出時間を示す。
【0011】A、B、C、Dの各成分は、マスクロマト
グラム上で完全に分離されたシャープなピークとして捉
えられており、この分析条件で定量分析を行う事ができ
る。しかし、成分Eについては夾雑成分と重なっている
と考えられ、このままでは分析できない。またFについ
てはマスクロマトグラム上で単一成分である事は確認で
きるものの、実試料中にFと同じMSデータを与える試
料F’が含まれている可能性がある場合、成分Fである
事を確認するため、更に定性情報が必要である。従っ
て、通常のMS測定を行なう従来法では、1回の測定で
A〜Fすべての成分を捕らえた分析を行なう事はできな
い。
【0012】従来法における測定手順を、図8に示す。
この方法では、まず、第1回目の試料注入により導入さ
れ分離された試料をイオン化して質量分析部に保持し
(ステップ801)、保持されたイオンの質量数を検出
部により検出して、質量数100〜800のマススペク
トルを得る(ステップ802)という処理を、所定時間
(分析対象試料の出現予想時間)が経過するまで繰り返
す(ステップ803)。これにより、トータルイオンマ
ススペクトル(MSデータ)が得られる。
【0013】つぎに、第2回目の試料注入を行ない、質
量数700のイオンの分析処理(ステップ804〜80
7)と、質量数800のイオンの分析処理(ステップ8
08〜811)とを、所定時間(分析対象試料の出現予
想時間)が経過するまで繰り返す(ステップ812)。
これにより、質量数700および800のイオンの開裂
反応後のマススペクトル(MS2データ)が得られる。
【0014】なお、質量数700(または800)のイ
オンの分析処理は、分離されイオン化された試料をイオ
ン源から質量分析部に受け入れ(ステップ804,80
8)、質量数700(または800)以外のイオンを質
量分析部から排除した上で(ステップ805,80
9)、質量数700(または800)のイオンに電圧を
印加して開裂させ(ステップ806,810)、得られ
たイオンを検出部に導入してマススペクトル(MS2
ータ)を得る(ステップ807,811)という処理で
ある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】イオン選択や開裂反応
の際、実際には、一部のイオンが失われてしまう場合が
多い。このため、MSn測定により得られたデータを基
に定量分析を行う場合には、開裂前のイオンの量を推定
するための基準が必要となる。なお、質量分析計に導入
されたイオンの量に対する、選択処理および開裂反応に
よって得られたイオンの量の比率は、イオン生成効率と
呼ばれる。
【0016】従来の測定方法では、MSn測定の対象イ
オンと類似の構造を持ち、同じイオン生成効率が期待で
きる既知濃度の試料(標準試料)を、測定試料にあらか
じめ一定量添加しておくという手法(内部標準法)が採
られる。このようにすれば、MSnデータにおける標準
試料に起因するイオンの量と測定対象イオンに起因する
イオンの量との比率により、測定試料中の測定対象イオ
ン量を推定することができる。
【0017】このように、従来技術によって精密な定量
分析を行なおうとする場合には、測定対象成分ごとに、
該成分とすべての選択・開裂処理においてイオン生成効
率が等しい標準試料を探し、その標準試料を測定対象試
料に添加しておかなくてはならない。しかし、イオンを
開裂させる回数が多い場合には、それらの開裂のすべて
について同じイオン生成効率が期待できる標準試料を探
すことはかなり困難である。また、このような内部標準
法による定量精度の保証は、これはあくまで間接的であ
り、測定試料について毎回のMSnデータの精度を直接
的に保証する事はできない。
【0018】そこで、本発明では、MSnデータのため
の標準試料を添加することなく、測定対象試料をMSn
分析により定量することのできる質量分析方法および装
置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、MS1データ収集ステップ、および、
MSnデータ収集ステップを、途中に試料注入を行なう
ことなく、連続して繰り返す質量分析方法が提供され
る。すなわち、本発明では、質量分析計による質量分析
方法であって、質量分析計に測定対象試料を注入するス
テップと、MS1データ収集ステップおよびMSnデータ
収集ステップを連続して繰り返すステップとを備える質
量分析方法が提供される。
【0020】ここで、MS1データ収集ステップは、測
定対象試料をイオン化して生成したイオンについて、一
定範囲の質量数を掃引してマススペクトルデータを収集
するステップである。
【0021】また、MSnデータ収集ステップは、測定
対象試料をイオン化して生成したイオンのうち、あらか
じめ定められた特定質量数のイオンを選別し、該特定質
量数イオンを開裂させる開裂ステップと、開裂により得
られたイオンについて、一定範囲の質量数を掃引してマ
ススペクトルデータを得る掃引ステップとを備える。な
お、MSnデータ収集ステップは、開裂ステップと掃引
ステップとの間に、開裂により得られたイオンのうち、
あらかじめ定められた特定質量数のイオンを選別し、該
特定質量数イオンを開裂させる処理を、少なくとも1回
行なうステップ備えていてもよい。
【0022】さらに、本発明では、上述の質量分析方法
により質量分析を行なう装置が提供される。すなわち、
本発明では、測定対象試料をイオン化するイオン化機構
と、イオン化された試料を保持する手段と、選別し開裂
させる手段とを備える質量分析部と、該質量分析部から
導入されたイオンのイオン強度を質量数ごとに検出する
検出部とを備える質量分析装置であって、質量分析部の
動作を制御し、検出部の検出したデータを処理するデー
タ処理部をさらに備える質量分析装置が提供される。こ
こで、データ処理部は、質量分析部に、上述のMS1
ータ収集ステップおよびMSnデータ収集ステップを連
続して繰り返すさせる手段を備える。
【0023】また、本発明では、MS1データとMSn
ータとの両者を表示した画像を上記画像表示装置に表示
する手段を備える質量分析装置が提供される。すなわ
ち、本発明では、測定対象試料をイオン化するイオン化
機構と、イオン化された試料を保持する手段と、選別し
開裂させる手段とを備える質量分析部と、該質量分析部
から導入されたイオンのイオン強度を質量数ごとに検出
する検出部とを備える質量分析装置であって、質量分析
部の動作を制御し、検出部の検出したデータを処理する
データ処理部をさらに備え、データ処理部は、画像表示
装置と、質量分析部にMS1データ収集ステップを実行
させる手段と、質量分析部にMSnデータ収集ステップ
を実行させる手段と、MS1データ収集ステップにより
収集されたデータ、および、MSnデータ収集ステップ
により収集されたデータの、両データを表示した画像を
画像表示装置に表示する手段とを備える質量分析装置が
提供される。
【0024】なお、本発明の質量分析装置は、ガスクロ
マトグラフ、液体クロマトグラフ、キャピラリ電気泳動
等の試料分離装置と、この試料分離装置により分離され
た試料をイオン化機構に導入するための試料導入機構と
を備えていることが望ましい。このようにすれば、適宜
分離条件を整えることにより、複雑な混合物について
も、該混合物を構成する個々の成分について、定性/定
量分析を行なうことができる。また、本発明の質量分析
装置は、イオントラップ型であることが望ましい。イオ
ントラップ型は、質量分析部に生成したイオンを保持し
て、選別し、開裂させることができるため、イオンを開
裂させない分析と、開裂させる分析とを連続して行なう
本発明に特に適している。
【0025】本発明によれば、同一試料について(すな
わち一回お試料注入で)、MS測定とMSn測定とが行
なわれるため、MSデータとMSnデータとの間に、試
料注入量の変動による誤差が生じない。従って、MSn
データによる定量性を確保するための標準試料をあらか
じめ測定対象試料に添加しておく必要がない。本発明で
は、ある成分について最初に生成するイオンの量と、M
n測定で得られるイオン量の比率を確認する事で、毎
回の測定におけるイオン選択、開裂反応の効率を直接チ
ェックすることができる。
【0026】なお、MSn測定に於いては、特定イオン
の選択を行う前の、最初のイオン化で生成したイオンの
マススペクトル(MSデータ)が、参考データとして必
要になる場合が多い。本発明では、MS測定から最初に
生成するイオンのマススペクトルデータと、MSn測定
から開裂後に生成するイオンのマススペクトルデータと
を一度に得ることができる。そこで、本発明によれば、
一回の試料注入により、夾雑物の影響を受ける化合物
や、十分な定性情報が得られない化合物については、M
n分析でのデータから定性、定量分析を行い、それ以
外の通常の一斉分析を行いたい化合物については、MS
分析のデータから定性、定量を行う事ができる。
【0027】一方、従来より行なわれている手法では、
イオンを開裂させない分析(MS1分析)と、イオンを
開裂させる分析(MSn分析)とを別々に行なっていた
ため、1回の試料注入により、成分の同定および定量に
十分なデータを得ることはできなかった。
【0028】なお、本発明の質量分析方法では、イオン
化により生成したイオンについて、定量のための特定質
量数イオンをモニタするデータ収集と、1回以上のMS
nデータ収集とを、連続して行うようにしてもよい。ま
た、本発明の質量分析装置のデータ処理部は、マススペ
クトルにピークの現われた質量数(または該質量数のイ
オン(または化合物)の名称)の指定を受け付け、その
指定されたイオン(または化合物)の定量分析を行う手
段をさらに備えてもよい。さらに、本発明の質量分析装
置のデータ処理部は、MSデータの示すイオン量から、
現在質量分析計に導入されているイオン量を計算し、こ
の計算結果に基づいて、MSn測定におけるイオン生成
の時間を自動的に制御するようにしてもよい。
【0029】
【発明の実施の形態】前述の例と同じ、特徴的なイオン
の質量数がA:300、B:400、C:500、D:
600、E:700、F:800である物質A〜Fの混
合している試料を一斉分析する場合を例にとって、本願
発明の実施例について説明する。
【0030】I.ハードウエア構成 本実施例で用いる質量分析装置は、図1に示すように、
試料の分離のためのクロマトグラフ装置10と、分離後
の試料をイオン化するためのイオン源14と、イオンに
電圧を印加する質量分析部15と、イオンを検出する検
出部16とを備える。クロマトグラフ装置10と、試料
の注入を受け付けるための試料導入部11と、試料の成
分を分離するための分析カラム13と、試料を搬送する
ための溶媒供給部およびポンプ(図示せず)とを備え
る。試料導入部11と分析カラム13との間、分析カラ
ム13とイオン源14との間は、それぞれ、配管12に
より連通されている。
【0031】さらに、本実施例の質量分析装置は、制御
部17と、データ処理部19とを備える。質量分析部1
5とイオン源14ならびに制御部17との間、検出部1
6とデータ処理部19との間、および、制御部17とデ
ータ制御部19との間は、それぞれ信号線18により接
続されている。
【0032】データ処理部19は、図8に示すように、
中央演算処理装置(CPU)190と、主記憶装置19
1と、外部記憶装置192と、画像表示装置193と、
入力装置194とを備え、検出部19により検出された
マススペクトルデータを信号線18を介して受け付け、
このデータを処理して処理結果を画像表示装置193の
表示画面193a(図1に図示)に表示する。また、デ
ータ処理部19は、あらかじめ定められた手順に従い、
信号線18を介して、制御部17に制御信号を通知す
る。
【0033】制御部17は、データ処理部19から通知
された制御信号に応じて、質量分析部15の印加電圧な
どを制御する。
【0034】本実施例の質量分析装置は、質量分析部1
5にイオントラップを使用する。イオン源でイオン化さ
れた試料は、イオントラップ部で3次元電界内に一度保
持される。その後、MSデータを取得する場合には、低
い質量のイオンから順に、検出器へ送り出される。ま
た、MSnデータを取得する場合には、特定質量数のイ
オンを保持した状態で、このイオンの運動に共鳴する周
波数の電圧(または異なる周波数の電圧)を加えること
によって、このイオンにエネルギーを与えてCID反応
を起させ、その結果開裂したイオンを検出器へ送り出し
てマススペクトルデータを得る。
【0035】II.データ収集手順 本実施例では、このような、電界制御によって開裂反応
を起すことができるというイオントラップの特徴を利用
して、MSデータとMSnデータとの同時測定を行なっ
た。
【0036】具体的には、成分A、B、C、Dの分析に
ついてはMSデータを使用し、成分E、Fについてはそ
れぞれMS2データを取得し分析を行う。本実施例にお
けるデータ収集のタイムチャートを図2に示し、データ
処理部19による処理の流れを図5に示す。
【0037】データ処理部19は、まず、開裂させるイ
オンごとに、該イオンの質量数と、開裂させる回数(n
−1回)と、開裂のために印加する電圧との入力を、入
力装置194を介して受け付け(ステップ501)、分
析開始の指示を待つ(ステップ502)。
【0038】分析開始が指示されると、データ処理部1
9は、MS分析処理(ステップ503〜504)とMS
n分析処理(ステップ505〜508)とを連続して行
なう処理を、(分析対象試料の導入予想時間)が経過す
るまで繰り返した後(ステップ510)、得られた結果
を画像表示装置193の表示画面193aに表示する
(ステップ511)。
【0039】なお、MS分析処理は、イオン源から質量
分析部15のイオントラップ部にイオンを受け入れた後
(ステップ503)、分析対象のすべての質量数(ここ
で用いている例では、300、400、500、60
0、700、800)のイオンを捉える事ができるMS
データを取得するための制御信号を制御部17に通知す
る(ステップ504)という処理である。分析対象がイ
オン源に達し、質量分析部15に導入された瞬間に、ス
テップ502により得られたマススペクトルをデータ図
2(a)に示す。
【0040】また、MSn分析処理では、開裂対象とし
てステップ501において入力された質量数のイオンの
分析処理(ステップ505〜508)、すなわち、イオ
ン源から質量分析部15のイオントラップ部にイオンを
受け入れた後(ステップ505)、入力により指定され
た質量数以外のイオンをイオントラップ部から排除し
(ステップ506)、指定質量数のイオンに、ステップ
501で指定された電圧を印加して、指定された回数
(n−1回)開裂させ(ステップ507)、得られたイ
オンを検出部16に導入して、MSnデータを取得する
(ステップ508)という一連の処理のための制御信号
を制御部17に通知する処理が、開裂対象として指示さ
れたすべてのイオンについて繰り返される(ステップ5
09)。
【0041】上述のように、本実施例では、MSデータ
と、MSnデータとが、一回の測定(試料注入)により
得られる。そこで、本実施例のデータ処理部19は、入
力装置194を介して入力された指示に応じて、MSデ
ータとMSnデータとを一画面中に表示することができ
る。
【0042】本実施例のデータ処理部19における表示
処理(ステップ511)を、図10に示す。本実施例の
データ処理部19は、表示処理において、まず、入力装
置194を介して表示指示の入力を受け付ける(ステッ
プ101)。ここで受け付けられる表示指示には、表示
内容(マススペクトルおよびマスクロマトグラムのいず
れを表示するか)の指示と、表示処理の終了指示とがあ
る。ここで終了指示が入力されれば(ステップ10
2)、データ処理部19は表示処理を終了する。
【0043】一方、表示内容の指示が入力されれば、デ
ータ処理部19は、入力装置194を介して表示対象イ
オンとそのデータ種別(MS1データ、MS2データ、M
3データ…のいずれのデータを表示に用いるか)の指
定を受け付ける(ステップ103)。このステップ10
3において、本実施例のデータ処理部19は、トータル
イオンMSデータから、ピークの検出された質量数を検
知し、この検知した質量数を表示画面193aに表示し
て、そのいずれを表示対象とするかの選択を受け付ける
が、例えば、直接、キーボードからの質量数の入力を受
け付けるなど、他の方法によってイオンが指定されるよ
うにしてもよい。
【0044】つぎに、データ処理部19は、画面193
aに、ステップ101において指定された表示内容に応
じて(ステップ104)、ステップ103において指定
されたデータを用い、図6(a)に示すようなマススペ
クトル表示画面を表示するか(ステップ106)、ある
いは、図6(b)に示すようなマスクロマトグラム表示
画面を表示する(ステップ105)。なお、図6には、
ステップ103において、全イオンのMSデータと、質
量数700のイオンのMS2データとが指定された場合
の表示画面例を示した。
【0045】上述のように、本実施例では、同時収集す
るMSデータおよびMSnデータの両方を、同一画面に
表示できる。従って、測定者はこれらのデータを容易に
比較することができるため、試料を迅速に同定すること
ができる。また、本実施例によれば、一画面の表示によ
り、MSデータから、イオン化により生じたイオンの全
体量を確認するとともに、MSnデータから、開裂反応
により新たに生じたイオンの量を確認する操作が簡単に
行なえる。
【0046】なお、本実施例では、図5に示す各ステッ
プを実行するためのプログラムが、外部記憶装置192
にあらかじめ保持されている。本実施例のデータ処理部
19の処理は、このプログラムを構成するインストラク
ションが、必要に応じて主記憶装置191に読み込ま
れ、このインストラクションをCPU190が実行する
ことにより実現される。しかし、本発明のデータ処理部
19は、このような構成には限られず、上記各ステップ
を実行させるような命令によってプログラムされた汎用
プロセッサや、上述の各ステップを実行するハードワイ
ヤードロジックを含むハードウエア装置、あるいは、こ
れらの組み合わせなどによって、データ処理部19が実
現されてもよい。
【0047】III.分析結果 ここで用いている例では、ステップ501において、質
量数700および800が開裂対象とされ、それぞれ1
回の開裂が指示される。そこで、ステップ508によ
り、図2(b)に示す、質量数700のMS2分析によ
る成分Eのマススペクトルと、図2(c)に示す、質量
数800のMS2分析による成分Fのマススペクトルと
が得られる。
【0048】この内、成分Eの分析について、図3を用
いて説明する。図3(a)はイオン選択前のマススペク
トル、すなわち、ステップ502により得られたトータ
ルイオンマススペクトルである。ここで、質量数700
のイオンを選択した(すなわち、他の質量数のイオンを
排除した)状態で、イオンを検出部16に導入すると、
質量数700のピーク31のみが存在するスペクトル
(図3(b))が得られる。また、ステップ507によ
り質量数700のイオンを開裂させて、生成したイオン
についてマススペクトルを測定すると(ステップ50
8)、図3(c)に示すマススペクトルデータが得られ
る。このスペクトルデータに現れたピークのうち、最も
最も感度の高いピークは、質量数550のピーク32で
ある。この質量数のイオン550に着目すると、図3
(d)に示すマスクロマトグラムが得られる。
【0049】図7(e)からわかるように、混合試料中
には、成分Eの他に、質量数700のイオンを生成する
夾雑物成分が存在していると考えられる。しかし、図3
(d)からわかるように、質量数550のイオンは、マ
スクロマトグラム上で完全に分離されたピーク33とし
て現れるため、夾雑物の混在しない単独の(すなわち、
成分Eのみに特有の)イオンであると考える事ができ
る。従って、開裂によりこの質量数550のイオンを生
成するということから、分析対象の成分Eの構造を解析
することができる。
【0050】このように、本実施例によれば、MS測定
とMSn測定とを連続して行なうことにより、イオンを
開裂させることなく分析可能な成分と、イオンを開裂さ
せる必要のある成分との両方の測定対象化合物を含む試
料を、夾雑成分を含んだまま、1回の試料注入により分
析することができる。
【0051】つぎに、成分Fの分析について説明する。
試料中に存在している、質量数800の夾雑成分F’の
MSデータを図4(a)に示し、分析対象成分FのMS
データを図4(b)に示す。これらの図からわかるよう
に、成分FとF’とは、MSデータから得られたマスス
ペクトルでは区別できないため、成分Fの存在を確認す
ることも、成分Fを定量することもできない。そこで、
この質量数800のイオンを開裂させてMS2データを
収集すると、図4(d)に示すように、成分Fでは質量
数540のイオンが観測されるが、図4(c)に示すよ
うに、成分F’ではこのイオンは観察されない。従っ
て、この質量数540のイオンの存在によって、試料中
の成分Fの存在が確認される。また、この質量数540
のイオン強度を基に、成分Fを定量することができる。
【0052】成分Fの定量のためには、あらかじめ、一
定濃度の成分Fの標準試料を調製し、この標準試料につ
いてMSデータと、MS2データとを測定しておくこと
により、イオン選択、開裂反応による質量数540のイ
オンの生成効率を測定しておく。ここでは、生成効率が
80%であり、質量数800のイオン強度が1000で
あって、質量数540のイオン強度が640であったと
する。
【0053】生成効率が80%であるので、質量数54
0のイオン強度640から、成分Fに起因する質量数8
00のイオン強度は640/0.8(すなわち800)
であると推定される。従って、本実施例によれば、質量
数540のイオンのための標準物質を添加することな
く、質量数800のイオンを生成する成分のうち、80
0/1000(すなわち80%)が成分Fであることが
直接確認できる。そこで、あらかじめ試料に添加された
MS分析用内部標準物質との比較により、質量数800
のイオンを定量すれば、成分Fの濃度を容易に知ること
ができる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、測定対象試料を、MS
nデータのための標準試料を添加することなく、MSn
析により定量することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例における質量分析装置の構成を示す模
式図である。
【図2】 実施例における質量分析のタイムチャートを
示す説明図である。
【図3】 成分の同定に用いられるマススペクトルの例
を示す説明図である。
【図4】 成分の定量に用いられるマススペクトルの例
を示す説明図である。
【図5】 実施例におけるデータ処理部の処理を示す流
れ図である。
【図6】 実施例における表示画面例を示す説明図であ
る。
【図7】 MS測定により得られるマスクロマトグラム
の例を示す説明図である。
【図8】 従来技術によるデータ収集方法の手順を示す
流れ図である。
【図9】 実施例におけるデータ処理部のハードウエア
構成図である。
【図10】 実施例におけるデータ処理部の表示処理を
示す流れ図である。
【符号の説明】
10…クロマトグラフ装置、11…試料導入部、12…
配管、13…分析カラム、14…イオン源、15…質量
分析部、16…検出部、17…制御部、18…信号線、
19…データ処理部、31…質量数700のイオンのマ
ススペクトル、32…質量数550のイオンのマススペ
クトル、33…質量数550のイオンのマスクロマトグ
ラム、190…中央演算処理装置、191…主記憶装
置、192…外部記憶装置、193…画像表示装置、1
93a…表示画面、194…入力装置。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】質量分析計による質量分析方法において、 上記質量分析計に測定対象試料を注入するステップと、 MS1データ収集ステップ、および、MSnデータ収集ス
    テップを連続して繰り返すステップとを備え、 上記MS1データ収集ステップは、 上記測定対象試料をイオン化して生成したイオンについ
    て、一定範囲の質量数を掃引してマススペクトルデータ
    を収集するステップであり、 上記MSnデータ収集ステップは、 上記測定対象試料をイオン化して生成したイオンのう
    ち、あらかじめ定められた特定質量数のイオンを選別
    し、該特定質量数イオンを開裂させる開裂ステップと、 開裂により得られたイオンについて、一定範囲の質量数
    を掃引してマススペクトルデータを得る掃引ステップと
    を備えることを特徴とする質量分析方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 上記MSnデータ収集ステップは、上記開裂ステップと
    上記掃引ステップとの間に、 上記開裂により得られたイオンのうち、あらかじめ定め
    られた特定質量数のイオンを選別し、該特定質量数イオ
    ンを開裂させる処理を、少なくとも1回行なうステップ
    備えることを特徴とする質量分析方法。
  3. 【請求項3】測定対象試料をイオン化するイオン化機構
    と、イオン化された試料を保持する手段と、選別し開裂
    させる手段とを備える質量分析部と、該質量分析部から
    導入されたイオンのイオン強度を質量数ごとに検出する
    検出部とを備える質量分析装置において、 上記質量分析部の動作を制御し、上記検出部の検出した
    データを処理するデータ処理部をさらに備え、 上記データ処理部は、 上記質量分析部に、MS1データ収集ステップ、およ
    び、MSnデータ収集ステップを連続して繰り返すさせ
    る手段を備え、 上記MS1データ収集ステップは、 上記イオン化機構から導入されたイオンについて、一定
    範囲の質量数を掃引してマススペクトルデータを収集す
    るステップであり、 上記MSnデータ収集ステップは、 上記イオン化機構から導入されたイオンのうち、あらか
    じめ定められた特定質量数のイオンを選別し、該特定質
    量数イオンを開裂させる開裂ステップと、 開裂により得られたイオンについて、一定範囲の質量数
    を掃引してマススペクトルデータを得る掃引ステップと
    を備えることを特徴とする質量分析装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、 上記データ処理部は、 画像表示装置と、 上記MS1データ収集ステップにより収集されたデータ
    と、上記MSnデータ収集ステップにより収集されたデ
    ータとの両者を表示した画像を、上記画像表示装置に表
    示する手段を、さらに備えることを特徴とする質量分析
    装置。
  5. 【請求項5】測定対象試料をイオン化するイオン化機構
    と、イオン化された試料を保持する手段と、選別し開裂
    させる手段とを備える質量分析部と、該質量分析部から
    導入されたイオンのイオン強度を質量数ごとに検出する
    検出部とを備える質量分析装置において、 上記質量分析部の動作を制御し、上記検出部の検出した
    データを処理するデータ処理部をさらに備え、 上記データ処理部は、 画像表示装置と、 上記質量分析部に、MS1データ収集ステップを実行さ
    せる手段と、 上記質量分析部に、MSnデータ収集ステップを実行さ
    せる手段と、 上記MS1データ収集ステップにより収集されたデー
    タ、および、上記MSnデータ収集ステップにより収集
    されたデータの、両データを表示した画像を、上記画像
    表示装置に表示する手段とを備え、 上記MS1データ収集ステップは、 上記イオン化機構から導入されたイオンについて、一定
    範囲の質量数を掃引してマススペクトルデータを収集す
    るステップであり、 上記MSnデータ収集ステップは、 上記イオン化機構から導入されたイオンのうち、あらか
    じめ定められた特定質量数のイオンを選別し、該特定質
    量数イオンを開裂させる開裂ステップと、 開裂により得られたイオンについて、一定範囲の質量数
    を掃引してマススペクトルデータを得る掃引ステップと
    を備えることを特徴とする質量分析装置。
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