JPH10140251A - 電縫管のシーム熱処理設備 - Google Patents
電縫管のシーム熱処理設備Info
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- JPH10140251A JPH10140251A JP29644396A JP29644396A JPH10140251A JP H10140251 A JPH10140251 A JP H10140251A JP 29644396 A JP29644396 A JP 29644396A JP 29644396 A JP29644396 A JP 29644396A JP H10140251 A JPH10140251 A JP H10140251A
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- seam heat
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 靱性仕様付の管の場合であっても、シーム部
の熱処理不良に起因する歩留り落ちを簡単な構造で防止
する。 【解決手段】 電縫管製造ラインにおける溶接機の下流
側に配置されたシーム熱処理装置21と、このシーム熱
処理装置21の直後に配置された水冷ノズル23を、電
縫管製造ラインの流れ方向に沿うて前後移動が可能なよ
うに構成する。また、必要に応じて、シーム熱処理装置
21と水冷ノズル23を、電縫管製造ラインの進行方向
と直角方向への移動をも可能なように構成する。
の熱処理不良に起因する歩留り落ちを簡単な構造で防止
する。 【解決手段】 電縫管製造ラインにおける溶接機の下流
側に配置されたシーム熱処理装置21と、このシーム熱
処理装置21の直後に配置された水冷ノズル23を、電
縫管製造ラインの流れ方向に沿うて前後移動が可能なよ
うに構成する。また、必要に応じて、シーム熱処理装置
21と水冷ノズル23を、電縫管製造ラインの進行方向
と直角方向への移動をも可能なように構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電縫管製造ライン
において、シーム部の熱処理不良に起因する歩留り落ち
を確実に防止できる電縫管のシーム熱処理設備に関する
ものである。
において、シーム部の熱処理不良に起因する歩留り落ち
を確実に防止できる電縫管のシーム熱処理設備に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の電縫管製造ラインにおける
設備構成を示した概略図である。この図3において、コ
イル状に巻回された帯状金属板2は、アンコイラー1で
巻き戻され、ガイドローラ3を介して成形ロール群4を
順次経るうちに次第に断面円形状に成形され、その後、
高周波加熱装置5により板縁部を溶融状態にまで加熱さ
れ、スクイズロール6によって溶着接合される。そし
て、板縁部を溶着接合された管は、その後ビード切削機
7,シーム部誘導加熱装置(以下、「シーム熱処理装
置」という)8,冷却装置9を経てサイジングロール群
10を通過し、走行切断機11によって定尺に切断され
管12となる。
設備構成を示した概略図である。この図3において、コ
イル状に巻回された帯状金属板2は、アンコイラー1で
巻き戻され、ガイドローラ3を介して成形ロール群4を
順次経るうちに次第に断面円形状に成形され、その後、
高周波加熱装置5により板縁部を溶融状態にまで加熱さ
れ、スクイズロール6によって溶着接合される。そし
て、板縁部を溶着接合された管は、その後ビード切削機
7,シーム部誘導加熱装置(以下、「シーム熱処理装
置」という)8,冷却装置9を経てサイジングロール群
10を通過し、走行切断機11によって定尺に切断され
管12となる。
【0003】ここで、シーム熱処理装置8は管の溶接シ
ーム部を誘導加熱によって管の肉厚,規格グレード,用
途等によって定まる所定の温度まで昇温するものである
が、近年の管の厚肉化,高グレード化によって管への必
要投入熱量が増加しているので、このシーム熱処理装置
8は図4に示すように多段化(図4では8a〜8eの5
段)の一途をたどっている。
ーム部を誘導加熱によって管の肉厚,規格グレード,用
途等によって定まる所定の温度まで昇温するものである
が、近年の管の厚肉化,高グレード化によって管への必
要投入熱量が増加しているので、このシーム熱処理装置
8は図4に示すように多段化(図4では8a〜8eの5
段)の一途をたどっている。
【0004】しかしながら、上記したような従来のシー
ム熱処理装置にあっては以下に述べるような問題があ
る。すなわち、操業中にラインが何等かの原因、例えば
操業上のトラブルや設備の故障等によって停止した場合
には、シーム熱処理装置の加熱範囲内に存在した管(図
4中において長さL2 に該当する範囲の管)は、加熱が
停止するために一旦常温まで冷却される。そして、再び
ラインが操業を開始した時には、改めて加熱を開始する
ために、前記L2 の加熱範囲内に存在した管については
加熱不足となって所定の熱処理温度条件を満足できず、
当該範囲内の管は製造不良品としてスクラップにせざる
を得なくなる。その上、上記した近年のシーム熱処理装
置の多段化によって上記L2 の範囲は大きくなってお
り、歩留り低下代は極めて大きくなってきている。な
お、図4中のL1 は適正熱処理部を示す。
ム熱処理装置にあっては以下に述べるような問題があ
る。すなわち、操業中にラインが何等かの原因、例えば
操業上のトラブルや設備の故障等によって停止した場合
には、シーム熱処理装置の加熱範囲内に存在した管(図
4中において長さL2 に該当する範囲の管)は、加熱が
停止するために一旦常温まで冷却される。そして、再び
ラインが操業を開始した時には、改めて加熱を開始する
ために、前記L2 の加熱範囲内に存在した管については
加熱不足となって所定の熱処理温度条件を満足できず、
当該範囲内の管は製造不良品としてスクラップにせざる
を得なくなる。その上、上記した近年のシーム熱処理装
置の多段化によって上記L2 の範囲は大きくなってお
り、歩留り低下代は極めて大きくなってきている。な
お、図4中のL1 は適正熱処理部を示す。
【0005】この問題を解決するために、本出願人は、
特願平7−123695号で、図5に示すように、製造
ラインの流れ方向に移動可能な台車13上にシーム熱処
理装置8を載設したものを提案した。この装置では、ラ
インの操業を停止した際の熱処理不良部より下流側の適
正熱処理域までこの装置を移動させておき、ラインの
再開と同時に熱処理を開始し、不良部を適正温度まで再
加熱するか、また、この装置を上流に移動させながら
不良部を適正温度まで再加熱し、その後ラインを再開さ
せる、ことにより熱処理不良部をなくし、歩留りを向上
させるというものである。
特願平7−123695号で、図5に示すように、製造
ラインの流れ方向に移動可能な台車13上にシーム熱処
理装置8を載設したものを提案した。この装置では、ラ
インの操業を停止した際の熱処理不良部より下流側の適
正熱処理域までこの装置を移動させておき、ラインの
再開と同時に熱処理を開始し、不良部を適正温度まで再
加熱するか、また、この装置を上流に移動させながら
不良部を適正温度まで再加熱し、その後ラインを再開さ
せる、ことにより熱処理不良部をなくし、歩留りを向上
させるというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特願平
7−123695号で提案した装置は、本出願人のその
後の実験、研究により以下に述べるような問題を内在し
ていることが判明した。
7−123695号で提案した装置は、本出願人のその
後の実験、研究により以下に述べるような問題を内在し
ていることが判明した。
【0007】すなわち、近年の溶接管の高グレード化に
伴い、溶接部に高い靱性が求められるようになってきて
いる。鋼の靱性を向上させるには、一般的には、結晶粒
を微細に、かつ、均一にすることが必要であり、電縫溶
接管においては、シーム部を誘導加熱した後に水冷等に
よる冷却手段を用いて、所定の冷却開始温度から所定の
冷却速度で急冷する必要がある。しかし、前述した装置
では、その特徴上、シーム熱処理装置8のみがラインの
流れ方向に移動することから、下流側に移動した場合に
は、その範囲内には冷却のための手段を設置することが
できず、必然的にシーム熱処理装置8と冷却装置9の距
離が大きくなってしまう。
伴い、溶接部に高い靱性が求められるようになってきて
いる。鋼の靱性を向上させるには、一般的には、結晶粒
を微細に、かつ、均一にすることが必要であり、電縫溶
接管においては、シーム部を誘導加熱した後に水冷等に
よる冷却手段を用いて、所定の冷却開始温度から所定の
冷却速度で急冷する必要がある。しかし、前述した装置
では、その特徴上、シーム熱処理装置8のみがラインの
流れ方向に移動することから、下流側に移動した場合に
は、その範囲内には冷却のための手段を設置することが
できず、必然的にシーム熱処理装置8と冷却装置9の距
離が大きくなってしまう。
【0008】このような装置において、溶接部に靱性が
求められる溶接管を製造しようとした場合、シーム熱処
理装置と冷却装置の間で加熱部が空冷されて低温化する
ため、狙った開始温度、速度での冷却が不可能になり、
所定の靱性が得られなくなる。よって、この装置では靱
性仕様付ではない溶接管の生産においては歩留り向上に
有効であるが、靱性仕様付の溶接管の生産にあっては歩
留り向上に役立たない。
求められる溶接管を製造しようとした場合、シーム熱処
理装置と冷却装置の間で加熱部が空冷されて低温化する
ため、狙った開始温度、速度での冷却が不可能になり、
所定の靱性が得られなくなる。よって、この装置では靱
性仕様付ではない溶接管の生産においては歩留り向上に
有効であるが、靱性仕様付の溶接管の生産にあっては歩
留り向上に役立たない。
【0009】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、靱性仕様付の管の場合であって
も、シーム部の熱処理不良に起因する歩留り落ちを簡単
な構造で防止可能な電縫管のシーム熱処理設備を提供す
ることを目的としている。
なされたものであり、靱性仕様付の管の場合であって
も、シーム部の熱処理不良に起因する歩留り落ちを簡単
な構造で防止可能な電縫管のシーム熱処理設備を提供す
ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の電縫管のシーム熱処理設備は、シーム
熱処理装置と冷却装置を、電縫管製造ラインの流れ方向
に沿うて前後移動が可能なように構成しているのであ
る。このようにすることで、狙った開始温度、速度での
冷却が可能になる。
ために、本発明の電縫管のシーム熱処理設備は、シーム
熱処理装置と冷却装置を、電縫管製造ラインの流れ方向
に沿うて前後移動が可能なように構成しているのであ
る。このようにすることで、狙った開始温度、速度での
冷却が可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の電縫管のシーム熱処理設
備は、電縫管製造ラインにおける溶接機の下流側に配置
されたシーム熱処理装置と、このシーム熱処理装置の直
後に配置された冷却装置を、電縫管製造ラインの流れ方
向に沿うて前後移動が可能なように構成したものであ
り、必要に応じて、シーム熱処理装置と冷却装置を、電
縫管製造ラインの流れ方向と直角方向への移動をも可能
なように構成している。
備は、電縫管製造ラインにおける溶接機の下流側に配置
されたシーム熱処理装置と、このシーム熱処理装置の直
後に配置された冷却装置を、電縫管製造ラインの流れ方
向に沿うて前後移動が可能なように構成したものであ
り、必要に応じて、シーム熱処理装置と冷却装置を、電
縫管製造ラインの流れ方向と直角方向への移動をも可能
なように構成している。
【0012】本発明の電縫管のシーム熱処理設備では、
ライン停止後の再スタートに際して、予めシーム熱処理
装置の最終段がその下流側に位置する管の適正熱処理部
上にあたる位置になるまでシーム熱処理装置と冷却装置
を下流側に移動させておけば、シーム部の熱処理不良部
をなくすることができる。
ライン停止後の再スタートに際して、予めシーム熱処理
装置の最終段がその下流側に位置する管の適正熱処理部
上にあたる位置になるまでシーム熱処理装置と冷却装置
を下流側に移動させておけば、シーム部の熱処理不良部
をなくすることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の電縫管のシーム熱処理設備を
図1及び図2に示す一実施例に基づいて説明する。図1
は本発明の電縫管のシーム熱処理設備の一実施例を示す
概略正面図、図2は本発明の電縫管のシーム熱処理設備
を用いてシーム部を熱処理する方法を説明する図面であ
る。
図1及び図2に示す一実施例に基づいて説明する。図1
は本発明の電縫管のシーム熱処理設備の一実施例を示す
概略正面図、図2は本発明の電縫管のシーム熱処理設備
を用いてシーム部を熱処理する方法を説明する図面であ
る。
【0014】図1において、21は例えば5段に構成さ
れたシーム熱処理装置であり、管12のシーム部の揺れ
に対して追従できるように、電縫管製造ラインの流れ方
向に対して直角の方向に移動可能な横行台車22上に載
置されており、また、各段においてその下流側に公知の
温度計14が設置されて加熱部の温度を測定するように
構成されている。
れたシーム熱処理装置であり、管12のシーム部の揺れ
に対して追従できるように、電縫管製造ラインの流れ方
向に対して直角の方向に移動可能な横行台車22上に載
置されており、また、各段においてその下流側に公知の
温度計14が設置されて加熱部の温度を測定するように
構成されている。
【0015】23は前記シーム熱処理装置21の直後に
配置された冷却装置である例えば水冷ノズルであり、こ
の水冷ノズル23も前記したシーム熱処理装置21と同
様に横行台車22上に載置されており、また、その下流
側に公知の温度計14が設置されて冷却部の温度を測定
するように構成されている。
配置された冷却装置である例えば水冷ノズルであり、こ
の水冷ノズル23も前記したシーム熱処理装置21と同
様に横行台車22上に載置されており、また、その下流
側に公知の温度計14が設置されて冷却部の温度を測定
するように構成されている。
【0016】24は電縫管製造ラインの進行方向に移動
可能な走行台車であり、この走行台車24上に前記横行
台車22を介してシーム熱処理装置21と水冷ノズル2
3が載設されている。そして、この走行台車24の電縫
管製造ラインの流れ方向における位置は位置検出装置2
5によって検出され、その検出位置は熱処理制御用計算
機26に入力される。熱処理制御用計算機26には、さ
らに前記温度計14で測定された温度と、ライン速度検
出装置27によって測定されたライン速度が入力され、
これら入力値に基づいてフィードバック制御により熱処
理温度,ライン速度,走行台車24の位置を制御してい
る。
可能な走行台車であり、この走行台車24上に前記横行
台車22を介してシーム熱処理装置21と水冷ノズル2
3が載設されている。そして、この走行台車24の電縫
管製造ラインの流れ方向における位置は位置検出装置2
5によって検出され、その検出位置は熱処理制御用計算
機26に入力される。熱処理制御用計算機26には、さ
らに前記温度計14で測定された温度と、ライン速度検
出装置27によって測定されたライン速度が入力され、
これら入力値に基づいてフィードバック制御により熱処
理温度,ライン速度,走行台車24の位置を制御してい
る。
【0017】上記した本実施例は熱処理温度,ライン速
度,走行台車24の位置を自動制御する場合の一例であ
り、これらを手動制御する場合には温度計14,ライン
速度検出装置27,位置検出装置25や熱処理制御用計
算機26等は必要ない。
度,走行台車24の位置を自動制御する場合の一例であ
り、これらを手動制御する場合には温度計14,ライン
速度検出装置27,位置検出装置25や熱処理制御用計
算機26等は必要ない。
【0018】本発明のシーム熱処理設備は上記したよう
な構成であり、以下、本発明のシーム熱処理設備を用い
てシーム熱処理を行う方法の例について説明する。 〔その1〕図2に示すように、電縫管製造ライン停止後
の再スタート前に、シーム熱処理装置21をその最終段
21eが下流側の適正熱処理部(図中のL1 で示す範
囲)上にあたる位置21Bまで移動させておく。
な構成であり、以下、本発明のシーム熱処理設備を用い
てシーム熱処理を行う方法の例について説明する。 〔その1〕図2に示すように、電縫管製造ライン停止後
の再スタート前に、シーム熱処理装置21をその最終段
21eが下流側の適正熱処理部(図中のL1 で示す範
囲)上にあたる位置21Bまで移動させておく。
【0019】その後、ライン再開と同時に熱処理及び冷
却を開始する。この時は最終段21eの下流側に設置し
た温度計14の下方には既に熱処理したシーム部が位置
しているので、当該シーム部を測温できて出力の制御が
可能となり、そのシーム部は直後で順次冷却されること
になる。そして、停止前の適正熱処理部(L1 )以内に
おいて最終段21eによる加熱が適正温度に達するよう
にライン速度及び熱処理装置出力を制御する。最終段2
1eによる加熱後の熱処理が適正温度範囲内になった後
は出力を制御しながらシーム熱処理装置21全段を移動
前の基準位置21Aまで移動する。
却を開始する。この時は最終段21eの下流側に設置し
た温度計14の下方には既に熱処理したシーム部が位置
しているので、当該シーム部を測温できて出力の制御が
可能となり、そのシーム部は直後で順次冷却されること
になる。そして、停止前の適正熱処理部(L1 )以内に
おいて最終段21eによる加熱が適正温度に達するよう
にライン速度及び熱処理装置出力を制御する。最終段2
1eによる加熱後の熱処理が適正温度範囲内になった後
は出力を制御しながらシーム熱処理装置21全段を移動
前の基準位置21Aまで移動する。
【0020】〔その2〕電縫管製造ライン停止後の再ス
タート前に、シーム熱処理装置21の最終段21eを下
流側の適正熱処理部(L1 )上にあたる位置21Bまで
移動させておく。その後、先ず熱処理及び冷却を開始す
ると同時にシーム熱処理装置21全段の上流方向への移
動を開始する。この時は最終段21eの下流側に設置し
た温度計14の下方には既に熱処理したシーム部が位置
しているので、当該シーム部を測温できて出力の制御が
可能となる。
タート前に、シーム熱処理装置21の最終段21eを下
流側の適正熱処理部(L1 )上にあたる位置21Bまで
移動させておく。その後、先ず熱処理及び冷却を開始す
ると同時にシーム熱処理装置21全段の上流方向への移
動を開始する。この時は最終段21eの下流側に設置し
た温度計14の下方には既に熱処理したシーム部が位置
しているので、当該シーム部を測温できて出力の制御が
可能となる。
【0021】そして、停止前の適正熱処理部(L1 )内
において最終段21eによる加熱が適正温度に達するよ
うにシーム熱処理装置21の移動速度及び出力を制御す
る。最終段21eによる加熱が適正温度範囲内に達する
よう走行台車24の移動速度及びシーム熱処理装置2
1,水冷ノズル23の出力を制御する。そして、最終段
21eによる加熱後の熱処理が適正温度範囲内になった
後にラインを再スタートさせ、出力を制御しながらシー
ム熱処理装置21全段及び水冷ノズル23を移動前の基
準位置21Aまで移動してゆく。
において最終段21eによる加熱が適正温度に達するよ
うにシーム熱処理装置21の移動速度及び出力を制御す
る。最終段21eによる加熱が適正温度範囲内に達する
よう走行台車24の移動速度及びシーム熱処理装置2
1,水冷ノズル23の出力を制御する。そして、最終段
21eによる加熱後の熱処理が適正温度範囲内になった
後にラインを再スタートさせ、出力を制御しながらシー
ム熱処理装置21全段及び水冷ノズル23を移動前の基
準位置21Aまで移動してゆく。
【0022】なお、シーム熱処理装置と冷却装置を横行
台車22に載置し、それぞれを製造ラインの流れ方向と
直角方向への移動を可能としたのは、電縫管のシームに
それぞれを芯合わせをするため、あるいは、ラインの修
理等でそれぞれを退避させる必要時に退避させるためで
ある。
台車22に載置し、それぞれを製造ラインの流れ方向と
直角方向への移動を可能としたのは、電縫管のシームに
それぞれを芯合わせをするため、あるいは、ラインの修
理等でそれぞれを退避させる必要時に退避させるためで
ある。
【0023】これらの方法によって、溶接部靱性仕様付
の溶接管の生産においても、ラインの停止によって発生
する熱処理不良部をオンラインにて100%適正に再熱
処理でき、スクラップの発生による歩留りの低下を防止
できる。
の溶接管の生産においても、ラインの停止によって発生
する熱処理不良部をオンラインにて100%適正に再熱
処理でき、スクラップの発生による歩留りの低下を防止
できる。
【0024】次に、本発明のシーム熱処理設備の効果を
確認するために行った実施結果について説明する。外径
が508.0mm、肉厚が16.13mmの溶接部靱性
仕様付の溶接管を1000トン製造するに際し、本発明
のシーム熱処理設備を用い、前記した〔その1〕の方法
によって熱処理した。この製造中には20回のライン停
止があったが、熱処理不良によるスクラップの発生は皆
無であった。一方、この製造に際して本発明のシーム熱
処理設備を使用しなかった場合には、一回の停止によっ
て発生する熱処理不良部は従来は約14mであり、それ
が20回発生したことからスクラップは280m相当
分、約54.8トン発生したはずである。これは製造量
の5.5%に相当することから、本発明のシーム熱処理
設備を使用した場合の歩留り低下の防止効果は絶大であ
ることが判る。
確認するために行った実施結果について説明する。外径
が508.0mm、肉厚が16.13mmの溶接部靱性
仕様付の溶接管を1000トン製造するに際し、本発明
のシーム熱処理設備を用い、前記した〔その1〕の方法
によって熱処理した。この製造中には20回のライン停
止があったが、熱処理不良によるスクラップの発生は皆
無であった。一方、この製造に際して本発明のシーム熱
処理設備を使用しなかった場合には、一回の停止によっ
て発生する熱処理不良部は従来は約14mであり、それ
が20回発生したことからスクラップは280m相当
分、約54.8トン発生したはずである。これは製造量
の5.5%に相当することから、本発明のシーム熱処理
設備を使用した場合の歩留り低下の防止効果は絶大であ
ることが判る。
【0025】本実施例では、シーム熱処理装置21と水
冷ノズル23を別の横行台車22に載設したものを示し
たが、同じ横行台車22に載設してもよい。また、シー
ム部の揺れが無視できる程度であれば、シーム熱処理装
置21と水冷ノズル23を直接走行台車24に載設しも
よい。
冷ノズル23を別の横行台車22に載設したものを示し
たが、同じ横行台車22に載設してもよい。また、シー
ム部の揺れが無視できる程度であれば、シーム熱処理装
置21と水冷ノズル23を直接走行台車24に載設しも
よい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシーム熱
処理設備を使用すれば、溶接部靱性仕様付の溶接管の生
産においても、ラインの停止によって発生する熱処理不
良部をオンラインにて100%適正に再熱処理できるの
で、熱処理不良によるスクラップの発生を皆無にでき、
歩留りを著しく向上できる。
処理設備を使用すれば、溶接部靱性仕様付の溶接管の生
産においても、ラインの停止によって発生する熱処理不
良部をオンラインにて100%適正に再熱処理できるの
で、熱処理不良によるスクラップの発生を皆無にでき、
歩留りを著しく向上できる。
【図1】本発明の電縫管のシーム熱処理装置の一実施例
を示す概略正面図である。
を示す概略正面図である。
【図2】本発明の電縫管のシーム熱処理装置を用いてシ
ーム部を熱処理する方法を説明する図面である。
ーム部を熱処理する方法を説明する図面である。
【図3】従来の電縫管製造ラインにおける設備構成を示
した概略図である。
した概略図である。
【図4】従来のシーム熱処理装置を示す概略正面図であ
る。
る。
【図5】特願平7−123695号で提案されたシーム
熱処理装置を示す概略正面図である。
熱処理装置を示す概略正面図である。
21 シーム熱処理装置 22 横行台車 23 水冷ノズル 24 走行台車
Claims (2)
- 【請求項1】 電縫管製造ラインにおける溶接機の下流
側に配置され、管のシーム部を熱処理する設備であっ
て、シーム熱処理装置と、このシーム熱処理装置の直後
に配置された冷却装置を、電縫管製造ラインの流れ方向
に沿うて前後移動が可能なように構成したことを特徴と
する電縫管のシーム熱処理設備。 - 【請求項2】 シーム熱処理装置と冷却装置を、電縫管
製造ラインの流れ方向と直角方向への移動が可能なよう
に構成したことを特徴とする請求項1記載の電縫管のシ
ーム熱処理設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29644396A JPH10140251A (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | 電縫管のシーム熱処理設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29644396A JPH10140251A (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | 電縫管のシーム熱処理設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10140251A true JPH10140251A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=17833613
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Country | Link |
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JP (1) | JPH10140251A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006093006A1 (ja) * | 2005-03-03 | 2006-09-08 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | 金属材の曲げ加工方法、曲げ加工装置および曲げ加工設備列、並びにそれらを用いた曲げ加工製品 |
JP2014065053A (ja) * | 2012-09-26 | 2014-04-17 | Jfe Steel Corp | 電縫溶接管の熱処理方法 |
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-
1996
- 1996-11-08 JP JP29644396A patent/JPH10140251A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006093006A1 (ja) * | 2005-03-03 | 2006-09-08 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | 金属材の曲げ加工方法、曲げ加工装置および曲げ加工設備列、並びにそれらを用いた曲げ加工製品 |
EP2511020A3 (en) * | 2005-03-03 | 2012-11-14 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Method for bending metal material, bending machine, bending-equipment line, and bent product |
US8919171B2 (en) | 2005-03-03 | 2014-12-30 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Method for three-dimensionally bending workpiece and bent product |
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