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JPH10129958A - 電磁ブレーキ装置及びそれを搭載したエレベーター装置 - Google Patents

電磁ブレーキ装置及びそれを搭載したエレベーター装置

Info

Publication number
JPH10129958A
JPH10129958A JP29022996A JP29022996A JPH10129958A JP H10129958 A JPH10129958 A JP H10129958A JP 29022996 A JP29022996 A JP 29022996A JP 29022996 A JP29022996 A JP 29022996A JP H10129958 A JPH10129958 A JP H10129958A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
arms
electromagnetic force
electromagnetic
supports
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29022996A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Miyoshi
寛 三好
Masanobu Ito
正信 伊藤
Ichiro Nakamura
一朗 中村
Hiroshi Nagase
長瀬  博
Hideki Nihei
秀樹 二瓶
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP29022996A priority Critical patent/JPH10129958A/ja
Publication of JPH10129958A publication Critical patent/JPH10129958A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は電磁力発生手段を長円形にしな
くとも一対のガイドレ−ル間方向の寸法を縮小するのに
適した電磁ブレ−キ装置及びそれを搭載したエレベ−タ
−装置を提供することにある。 【解決手段】被制動体である昇降体の横枠1に支持軸2
を設け、支持軸2の他端には横枠3を設け、その支持軸
の略中間部分に電磁ブレーキの一対のアーム4a、4b
が回動自在に取り付けられている。その一対のアーム4
a、4bの各一端には、電磁ブレーキを取り付けた昇降
体を案内するガイドレール5を挟むブレーキ摺動材6が
固設され、各他端には2個の電磁力発生手段7a、7b
とこれらの外部に、具体的にはそれらの間に設けられた
圧縮ばね8と含む制動制御手段9が取り付けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁ブレーキ装置及
びそれを搭載したエレベーター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、ロープ式エレベーターでは、
昇降路の上部に設置された滑車に掛かる主ロープの両端
に乗りかごと釣合おもりがつるべ式に連結されている。
かかるロープ式エレベーターのうち、その駆動方式がリ
ニアモータであるリニアモータ駆動エレベーターでは、
昇降体である釣合おもりにリニアモータの一次コイルが
設置され、それに対応して二次導体が昇降路に沿って上
下方向に設置される。かかるリニアモータ駆動エレベー
ターでは、釣合おもりに取付けられたリニアモータの一
次コイルを励磁することにより、二次導体と一次コイル
との間に相対的な推進力が発生し、この推進力によって
釣合おもりが二次導体に沿って昇降路を上下方向に走行
する。一方、乗りかごは、昇降路の上部に設置された滑
車に掛け渡された主ロープによりこの釣合おもりとつる
べ式に連結されているため、釣合おもりの走行動作に応
じて昇降する。
【0003】このようなリニアモータ駆動エレベーター
に用いられる電磁ブレーキの構成は、例えば特開平2−
107833公報によって開示されている。この電磁ブ
レーキは、上下方向に延び、その上下にフランジを有す
る支持軸と、その上下方向の中央部で支持軸に回動自在
に嵌合された一対のアームと、この一対のアームの各一
端に釣合おもり用ガイドレールを両側から挟むように対
向して固着されたブレーキ摺動材と、一対のブレーキア
ームの各他端に対向して固着された一対の電磁石と、こ
の一対の電磁石の互いに対向する部分間に挿入されたブ
レーキ用圧縮ばねとより構成され、支持軸の上下のフラ
ンジを釣合おもりと結合している。その電磁石は、例え
ば鋳鉄からなる円形の鉄心と電磁コイルとからなり、鉄
心の平らな対向面には外周側にドーナツ形のコイル収納
溝、中央部に円形のばね収納溝がそれぞれ切削加工によ
り形成され、各鉄心のコイル収納溝には電磁コイルが、
また両鉄心のばね収納溝に跨って圧縮ばねが収納されて
いる。
【0004】このように構成された電磁ブレーキにおい
て、電磁石の電磁コイルが励磁されていないときには、
アームの電磁石側の一端が圧縮ばねの押圧力により押し
広げられ、ブレーキ摺動材がガイドレールの両側に押し
付けられて制動状態となる。また、電磁石の電磁コイル
が励磁されると、電磁石はその電磁力により圧縮ばねを
圧縮しながら互いに吸引されるので、ブレーキ摺動材が
ガイドレールから引き離されて制動状態が解除される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記ブレーキの問題点
としては、一対のガイドレ−ルの一方から他方に至る方
向(以下この方向を一対のガイドレール間方向と呼ぶ)
の電磁ブレーキ寸法が大きいことが挙げられる。釣合お
もり式リニアモータ駆動エレベーターでは、電磁ブレー
キは二次導体と釣合おもり用ガイドレールの間に設置さ
れる。このため、電磁ブレーキの寸法がこの一対のガイ
ドレール間方向に大きいと、その一対のガイドレールの
間隔を大きくしなければならなくなり、昇降路の占有面
積が広くなる。
【0006】さらに、特開平5−78060号公報に開
示されたような、二次導体が平板状で、その一対のガイ
ドレール方向の寸法が大きい釣合おもり式リニアモータ
駆動エレベーターでは、上記の傾向が顕著になる。した
がって、釣合おもり式リニアモータ駆動エレベーターに
おいて、その昇降路の占有面積を小さくするためには、
電磁ブレーキの制動力を変更しないで、釣合おもりの一
対のガイドレール間方向の寸法をより一層小さくしなけ
ればならない。
【0007】上記の問題点に対しては、特開平7−27
7634公報に開示されるような、上下方向に長い長円
形の電磁コイルを用いる方式がある。この方式では、電
磁コイルを長円形で製作しなければならない。この長円
形の電磁石の形状は、鉄心にコイル収納溝を形成する際
の切削加工が困難であることと、電磁石の周長が大きい
ため円形に形成した場合と比べて漏れ磁束が大きくな
り、その吸引効率が悪くなる問題点がある。
【0008】本発明の目的は電磁力発生手段を前述のよ
うに長円形にしなくとも一対のガイドレ−ル間方向の寸
法を縮小するのに適した電磁ブレ−キ装置及びそれを搭
載したエレベ−タ−装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁ブレ−キ装
置は、一つの観点によれば、 昇降体に設けられた支持
軸と、一対のア−ムとを備え、該一対のア−ムはその両
端間の予め定められた位置において前記支持軸によって
回動自在に支持され、前記一対のア−ムの一端側は前記
昇降体を案内するガイドレ−ルを介して前記昇降体に対
して制動を付与及び解除する制動部とされ、前記一対の
ア−ムの他端側には制動制御手段が設けられ、該制動制
御手段は前記制動用の弾発力を発生させるばねと、その
弾発力に打ち勝つ電磁力を発生させる複数の電磁力発生
手段とを含み、該複数の電磁力発生手段は前記ガイドレ
−ルに沿って配置されていることを特徴とする。
【0010】本発明の電磁ブレ−キ装置は、もう一つの
観点によれば、昇降体に設けられた支持軸と、一対のア
−ムとを備え、該一対のア−ムはその両端間の予め定め
られた位置において前記支持軸によって回動自在に支持
され、前記一対のア−ムの一端側は前記昇降体を案内す
るガイドレ−ルを介して前記昇降体に対して制動を付与
及び解除する制動部とされ、前記一対のア−ムの他端側
には制動制御手段が設けられ、該制動制御手段は前記制
動用の弾発力を発生させるばねと、その弾発力に打ち勝
つ電磁力を発生させる複数の電磁力発生手段とを含み、
前記ばねは前記複数の電磁力発生手段の各々の外部に配
置され、前記複数の電磁力発生手段は前記ガイドレ−ル
に沿って配置されていることを特徴とする。
【0011】本発明の別の特徴はエレベ−タ−装置に上
記のような電磁ブレ−キ装置を搭載したことにある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1〜9
を用いて説明する。
【0013】図1〜3において、本発明の電磁ブレーキ
装置の一実施例では、被制動体である昇降体(後述の釣
合おもりに対応する)の横枠1に支持軸2を設け、支持
軸2の他端には横枠3が設けられている。一対のア−ム
4a、4bはその両端間のほぼ中央部において支持軸2
によって回動自在に支持されている。一対のアーム4
a、4bの一端には、昇降体を案内するガイドレール5
を挟むブレーキ摺動材6が固設されている。したがっ
て、一対のア−ム4a、4bの一端側はガイドレ−ル5
を介して昇降体に対して制動を付与及び解除する制動部
とされている。一方、一対のア−ム4a、4bの他端側
には制動制御手段9が設けられている。制動制御手段9
は制動用の弾発力を発生させる圧縮ばね8とその弾発力
に打ち勝つ電磁力を発生させる2個の断面が円形の電磁
力発生手段7a、7bを含み、該2個の電磁力発生手段
はガイドレ−ル5に沿って配置され、また、2個の電磁
力発生手段7a、7bはそれぞれ一対の円形の電磁石7
a−1、7a−2及び7b−1、7b−2を含んでい
る。一対の電磁石7a−1、7a−2はそれぞれ鉄心7
a−1a、7a−2aと該鉄心の互いに対向する対向面
側に設けられたド−ナツ形コイル溝中に収納された電磁
コイル7a−1b、7a−2bとからなる。同様に、一
対の電磁石7b−1、7b−2はそれぞれ鉄心7b−1
a、7b−2aと該鉄心の互いに対向する対向面側に設
けられたド−ナツ形コイル溝中に収納された電磁コイル
7b−1b、7b−2bとからなる。圧縮ばね8は2個
の電磁力発生手段7a、7bの外部に、具体的にはそれ
らの間に配置されている。
【0014】制動制御手段9は更に圧縮ばね8及び2個
の電磁力発生手段7a、7bがそれぞれ間に配置される
一対の支持体18a、18bとばね8の中心を通り、更
に一対の支持体18a、18bを貫通するア−ム案内軸
11を含む。
【0015】一対のアーム4a、4bの他端には、それ
ぞれ凹状の切り欠き部10が形成され、該切欠き部にア
−ム案内軸11の両端がそれぞれ係合されている。ア−
ム案内軸11は、その一端で一対のアームの一方4aの
他端とピン12により回動自在に結合され、ア−ム案内
軸11の他端でア−ム案内軸11の長穴13を通してピ
ン14により支持体18bに結合されている。また、ア
−ム案内軸11は支持体18aとフランジ15により固
定結合され、支持体18bとは摺動自在なるように支持
される。
【0016】このように構成された電磁ブレーキ装置に
おいては、電磁力発生手段7a、7bの一対の電磁石7
a−1、7a−2及び7b−1、7b−2の電磁コイル
7a−1b、7a−2b及び7b−1b、7b−2bが
それぞれ励磁されていないときには、一対のアーム4
a、4bの電磁石側の各一端が圧縮ばね8の押圧力(弾
発力)により押し広げられ、ブレーキ摺動材6がガイド
レール5の両側に押し付けられて制動状態となる。一
方、一対の電磁石7a−1、7a−2及び7b−1、7
b−2の電磁コイル7a−1b、7a−2b及び7b−
1b、7b−2bが励磁されると、それらの電磁石はそ
の電磁力が圧縮ばね8の弾発力に打ち勝って圧縮ばね8
を圧縮しながら互いに吸引されるので、ブレーキ摺動材
6がガイドレール5から引き離されて制動状態が解除さ
れる。
【0017】一般的には、電磁ブレーキ装置における制
動制御手段は、例えば鋳鉄からなる円形の鉄心と電磁コ
イル、それに圧縮ばねを含み、鉄心の対向面には外周側
にドーナツ形のコイル収納溝、中央部に円形の圧縮ばね
収納溝がそれぞれ切削加工により形成され、各鉄心のコ
イル収納溝には電磁コイルが、また両鉄心のばね収納溝
に跨って圧縮ばねがそれぞれ収納されている。
【0018】しかし、電磁石内に圧縮ばねを収納する方
式は電磁石の外周を大きくし、上述の構成の電磁ブレー
キ装置では、必然的に昇降体の左右のガイドレール間方
向の寸法を大きくする。
【0019】そこで、本発明の実施例では、通常1個の
電磁力発生手段により発生させている、圧縮ばね8の押
圧力に打ち勝つ電磁力を2個の電磁力発生手段7a、7
bによって発生させているので、各電磁力発生手段を小
型化することができる。したがって、その2個の電磁力
発生手段7a、7bを図1に示すようにガイドレ−ル5
に沿って配置することができるようになり、その結果と
して、全体としてのガイドレ−ル間方向の寸法を縮小す
ることができる。また、ガイドレール5への押圧力を発
生する圧縮ばね8が電磁力発生手段7a、7bの外部に
配置されているので、圧縮ばね8が通常のように電磁力
発生手段の内部に配置される場合に比べて電磁力発生手
段7a、7bの寸法を小さくすることができ、このため
全体としてのガイドレ−ル間方向の寸法を縮小すること
ができる。このように、2個の電磁力発生手段の利用及
び圧縮ばねの電磁力発生手段外への配置は装置全体のガ
イドレ−ル間方向の寸法縮小化に貢献する。
【0020】また、電磁力発生手段7a、7bの各々は
電磁石を案内する電磁石案内軸19が一対の支持体18
a、18bと結合され、この電磁石案内軸19により電
磁力発生手段7a、7bの、ア−ム案内軸11を中心と
しての回転が防止される。したがって、電磁力発生手段
7a、7bの各々における一対の電磁石の互いに対向し
て磁気的に結合し得る結合面は一定した結合関係を保つ
ようになる。
【0021】図4は本発明にもとづくもう一つの実施例
を示す電磁ブレ−キ装置の制動制御手段を示すもので、
図3と同様の断面形式で示されている。この実施例の図
3に示される実施例に対する相違点は、電磁力発生手段
7aは、図3では一対の電磁石7a−1、7a−2から
なるのに対して、図4では電磁石7a−1と該電磁石に
よって磁気的に吸引される板状の磁性体とからなり、同
様に電磁力発生手段7bは、図3では一対の電磁石7b
−1、7b−2からなるのに対して、図4では電磁石7
b−1と該電磁石によって吸引される板状の磁性体とか
らなり、そしてそれらの磁性体は一対の支持体18a、
18bの一方18bによって兼用されていることであ
る。
【0022】磁性体である支持体18bの、電磁石7a
−1、7b−1と対向する面の大きさaは電磁石7a−
1、7b−1の外径bよりも大きく設定されている。ま
た、電磁石案内軸19と磁性体である支持体18bとの
結合部には隙間21が設けられ、これによって電磁石案
内軸19と支持体18bとは図中左右方向に互いに自在
に動き得るようになっている。また、隙間21は支持体
18bに対するア−ム案内軸11の貫通部の隙間22よ
りも大きく設定されている。これにより、電磁石7a−
1、7b−1、磁性体である支持体18b及び電磁石案
内軸19の製作が容易となる。また、隙間21の故にそ
の分だけ制動制御手段9がア−ム案内軸11を中心とし
て回転し得るが、磁性体である支持体18bの、電磁石
7a−1、7b−1と対向する面の大きさaが電磁石7
a−1、7b−1の外径bよりも大きく設定されている
ため、電磁力の低下は生じない。また、電磁石案内軸1
9は制動制御手段9の、ア−ム案内軸11を中心とする
回り止め効果をももっている。
【0023】図5は本発明にもとづく別のもう一つの実
施例を示す電磁ブレ−キ装置の制動制御手段を示すもの
で、これも図3と同様の断面形式で示されている。この
実施例では、電磁力発生手段7a、7bが互い違いにな
っている。すなわち、電磁力発生手段7aは板状の磁性
体7a−11とこれを磁気的に吸引する電磁石7a−2
とからなっていると共に、電磁力発生手段7bは電磁石
7b−1とこれによって電磁的に吸引される板状の磁性
体7b−22からなっており、したがって、磁性体と電
磁石との配置関係は電磁力発生手段7a、7bにおいて
互いに逆である。磁性体7a−11、7b−22はそれ
ぞれ支持体18a、18bに固定され、磁性体の大きさ
(直径)aは、図4の場合と同様に、電磁石の外径bよ
りも大きく設定されている。
【0024】図5の実施例では、電磁力発生手段7a、
7bの質量のアンバランスが小さいため、吸引力発生時
に一対の支持体18a、18bに均等に吸引力が生じ、
一対のアーム4a、4bに均等の開閉力を伝達すること
ができ、効率よく制動制御を行うことができる。
【0025】電磁石案内軸19は電磁力発生手段7a、
7bの少なくともどちらか一方(図では電磁力発生手段
7a)に設けることによって制動制御手段9の、ア−ム
案内軸11を中心とする回り止め効果が得られる。
【0026】図6は本発明にもとづく更にもう一つの実
施例を示す電磁ブレ−キ装置の制動制御手段を示すもの
で、これも図3と同様の断面形式で示されている。この
実施例の図5の実施例に対する特徴は、4個の電磁力発
生手段7a、7b、7c及び7dが用いられ、そしてそ
のうちの2個がア−ム案内軸11の上側に、残り2個が
ア−ム案内軸11の下側にそれぞれ配置されていること
である。簡略化のため、図6では各電磁力発生手段内の
各部品ないしは要素に付せられるべき符号は省略されて
いる。もちろん、磁性体7a−10及び7b−20は支
持体18a、18bと共用されてもよい。
【0027】図6の実施例によれば、同じ電磁力を4個
の電磁力発生手段で発生させることができるので、個々
の電磁力発生手段をより小形化することができ、したが
って、全体としてのガイドレ−ル間方向のより一層の寸
法縮小化を図ることができる。
【0028】次に、これまで述べてきた電磁ブレーキ装
置を搭載したエレベーター装置の一実施例について説明
する。
【0029】図7は本発明のエレベーター装置の正面図
を、図8は側面図を示している。図7及び図8におい
て、エレベーター装置は、昇降路27の最上部に設置さ
れている滑車28とその滑車28につるべ式に掛け渡さ
れているロープ29の両端に昇降体である乗りかご30
と釣合おもり31が設けられている。また、昇降路27
の全長に渡ってガイドレール32が敷設され、昇降体で
ある乗りかご30と釣合おもり31はその四隅に設けら
れた案内手段33で係合されて上下方向に移動できる。
また、昇降路27にはその全長に渡ってリニアモータの
二次側34が敷設され、それに対応して釣合おもりには
支持台41を介してリニアモータの一次側35が設置さ
れ、それらの一次側35と二次側34間で釣合おもり3
1を昇降路27の上下方向に推進力を発生する。更に、
釣合おもり31には、ガイドレール5との間で制動力を
発生する本発明の電磁ブレーキ装置36が設置されてい
る。この電磁ブレーキ装置36は、複数個の電磁力発生
手段の利用及び圧縮ばねの電磁力発生手段外への配置の
故に、その左右のガイドレール5間の寸法すなわちガイ
ドレ−ル間寸法eを小さくでき、それにともなって昇降
路27の寸法fを小さくすることができ、建物の床面積
を有効利用することができる。
【0030】図9は本発明の電磁ブレーキ装置を設置し
たブレーキユニットの構成を示した正面図である。この
ブレーキユニットは、本発明の電磁ブレーキ装置36、
横枠37、回り止めレール38から構成される。回り止
めレール38は、支持部材39により横枠37に設置さ
れている。また、電磁ブレーキ装置36の支持軸2は横
枠37に紙面の左右方向にスライドできる構造である。
エレベーターの据付時には、まずこのブレーキユニット
が昇降体の上部または下部に設置される。次に、回り止
めレール38を外し、支持軸2を紙面内の左右のガイド
レール方向にそれぞれ移動後、横枠37に固定し、制動
力発生可能状態となる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、電磁力発生手段を長円
形にしなくとも一対のガイドレ−ル間方向の寸法を縮小
するのに適した電磁ブレ−キ装置及びそれを搭載したエ
レベ−タ−装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にもとづく一実施例を示す電磁ブレ−キ
装置の正面図である。
【図2】一部を図1のII−IIに沿う断面で示した、図1
の上面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】本発明にもとづくもう一つの実施例を示す電磁
ブレ−キ装置の制動制御手段の、図3と同様の断面図で
ある。
【図5】本発明にもとづく別のもう一つの実施例を示す
電磁ブレ−キ装置の制動制御手段の、図3と同様の断面
図である。
【図6】本発明にもとづく更にもう一つの実施例を示す
電磁ブレ−キ装置の制動制御手段の、図3と同様の断面
図である。
【図7】本発明の電磁ブレーキ装置を搭載したエレベー
ター装置の一実施例の正面図である。
【図8】図7の、一部断面で示した側面図である。
【図9】図7の電磁ブレーキユニットの拡大正面図であ
る。
【符号の説明】
1、3:横枠、2:支持軸、4a、4b:一対のア−
ム、5:ガイドレ−ル、ブレ−キ摺動材、7a、7b:
電磁力発生手段、7a−1、7a−2、7b−1、7b
−2:電磁石、8:圧縮ばね、9:制動制御手段、1
0:切欠き部、11:ア−ム案内軸、12:ピン、1
4:ピン、15:フランジ、18a、18b:支持体、
27:昇降路、28:滑車、29:ロ−プ、31:釣合
おもり、33:案内手段、34:リニアモ−タの二次
側、35:リニアモ−タの一次側。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長瀬 博 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 (72)発明者 二瓶 秀樹 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】昇降体に設けられた支持軸と、一対のア−
    ムとを備え、該一対のア−ムはその両端間の予め定めら
    れた位置において前記支持軸によって回動自在に支持さ
    れ、前記一対のア−ムの一端側は前記昇降体を案内する
    ガイドレ−ルを介して前記昇降体に対して制動を付与及
    び解除する制動部とされ、前記一対のア−ムの他端側に
    は制動制御手段が設けられ、該制動制御手段は前記制動
    用の弾発力を発生させるばねと、その弾発力に打ち勝つ
    電磁力を発生させる複数の電磁力発生手段とを含み、該
    複数の電磁力発生手段は前記ガイドレ−ルに沿って配置
    されていることを特徴とする電磁ブレ−キ装置。
  2. 【請求項2】昇降体に設けられた支持軸と、一対のア−
    ムとを備え、該一対のア−ムはその両端間の予め定めら
    れた位置において前記支持軸によって回動自在に支持さ
    れ、前記一対のア−ムの一端側は前記昇降体を案内する
    ガイドレ−ルを介して前記昇降体に対して制動を付与及
    び解除する制動部とされ、前記一対のア−ムの他端側に
    は制動制御手段が設けられ、該制動制御手段は前記制動
    用の弾発力を発生させるばねと、その弾発力に打ち勝つ
    電磁力を発生させる複数の電磁力発生手段とを含み、前
    記ばねは前記複数の電磁力発生手段の各々の外部に配置
    され、前記複数の電磁力発生手段は前記ガイドレ−ルに
    沿って配置されていることを特徴とする電磁ブレ−キ装
    置。
  3. 【請求項3】前記ばねは圧縮ばねからなり、前記制動制
    御手段は、間に前記圧縮ばねが配置される一対の支持体
    と、該一対の支持体を貫通するア−ム案内軸とを含み、
    前記一対の支持体は前記一対のア−ム間に配置され、前
    記電磁力発生手段は前記一対の支持体間に配置され、前
    記ア−ム案内軸は前記一対の支持体の一方と結合すると
    共に前記一対の支持体の他方と摺動自在に結合し、更に
    前記一対のア−ムと回動可能に結合していることを特徴
    とする請求項1又は2に記載された電磁ブレ−キ装置。
  4. 【請求項4】前記ばねは圧縮ばねからなり、前記複数の
    電磁力発生手段の各々は前記電磁力を発生させる少なく
    とも1個の電磁石を含み、前記制動制御手段は、間に前
    記圧縮ばねが配置される一対の支持体と、該一対の支持
    体を貫通するア−ム案内軸と、前記各電磁力発生手段の
    前記少なくとも1個の電磁石を案内する、前記一対の支
    持体と結合された電磁石案内軸とを含み、前記一対の支
    持体は前記一対のア−ム間に配置され、前記電磁力発生
    手段は前記一対の支持体間に配置され、前記ア−ム案内
    軸は前記一対の支持体の一方と結合すると共に前記一対
    の支持体の他方と摺動自在に結合し、更に前記一対のア
    −ムと回動可能にそれぞれ結合していることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載された電磁ブレ−キ装
    置。
  5. 【請求項5】滑車と、該滑車に掛け渡されたロープと、
    該ロープの一端に接続された乗りかごと、前記ロープの
    他端に接続された釣合おもりと、該釣合おもりと係合し
    てこれを案内するガイドレールと、前記釣合おもりに設
    置された一次コイル及び前記ガイドレ−ルに沿って配置
    された二次導体を有し、前記一次コイル及び前記二次導
    体間に発生する推進力によって前記乗りかごを昇降させ
    るリニアモ−タと、前記乗りかごを停止させ得るように
    前記釣合おもりに設けられたブレ−キ装置とを備えたエ
    レベ−ター装置において、前記ブレ−キ装置は請求項1
    〜4のいずれかに記載されたブレ−キ装置からなり、該
    ブレ−キ装置中の昇降体は前記釣合おもりであることを
    特徴とするエレベ−ター装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005053698A (ja) * 2003-07-31 2005-03-03 Inventio Ag エスカレータのステップ又は動く歩道のプレート用の駆動装置
JP2005053699A (ja) * 2003-07-31 2005-03-03 Inventio Ag エスカレータのステップ又は動く歩道のプレート用の駆動装置

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