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JPH10129683A - スタンディングパウチ - Google Patents

スタンディングパウチ

Info

Publication number
JPH10129683A
JPH10129683A JP30553196A JP30553196A JPH10129683A JP H10129683 A JPH10129683 A JP H10129683A JP 30553196 A JP30553196 A JP 30553196A JP 30553196 A JP30553196 A JP 30553196A JP H10129683 A JPH10129683 A JP H10129683A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
pouch
film
neck
standing pouch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30553196A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayasu Hayashi
正保 林
Izumi Kojima
いずみ 児嶋
Takashi Nakagome
隆 中込
Hidehiko Mazaki
秀彦 真崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP30553196A priority Critical patent/JPH10129683A/ja
Publication of JPH10129683A publication Critical patent/JPH10129683A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パウチ上部シール部の所定の部分を切り取る
だけで部分的な注出口が形成され、安全且つスムーズに
内容物を最後まで注ぎ出せるスタンディングパウチを提
供する。 【解決手段】 上部に開口部を有する通常の形態のスタ
ンディングパウチにおいて、上部開口部のヒートシール
パターンを、壁面フィルム2の上縁部では開口部全幅を
シールできる形状とし、その下に連接される部分では一
部に開口部を形成できるように首状の未シール部4を形
成できる形状とすると共に、前後2面の壁面フィルム2
には、該首状未シール部4を左右に2分しパウチ下方に
伸びる所定の長さの折目線5aと、該折目線の両側に首状
未シール部4の端を通り該折目線5aの下端方向に伸びる
斜めの折目線5b,5c とを前後対称形に設け、更に壁面フ
ィルム2の首状未シール部4の両側の端部にノッチ8a,8
b を設けてスタンディングパウチ10を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体、粉体などの
流動性の内容物を密封包装するために用いられるスタン
ディングパウチに関し、更に詳しくは、開封時に内容物
をコップや他の容器に容易に移し替えられるよう簡易形
式の注出口が設けられたスタンディングパウチに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、スタンディングパウチは、プラス
チックフィルムなどの軟包装材で形成されているにも拘
わらず、自立性があり立体容器としての特徴も備えてい
ることから、液体、粉体などの容器として広く用いられ
ている。しかし、その開封に関しては、スタンディン
グパウチの上部に設けられたノッチ部から上部全体を除
去して開封する方法、鋏で上部シール部のコーナーを
切り取って開封し、これを注ぎ口とする方法、更には、
プラスチック成形品などによる別体のキャップ付き注
出口などを、上部開口部に予め熱接着などで取り付けて
おいて、キャップを取り外すことにより開封する方法、
などが採られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、のス
タンディングパウチの上部全体を除去して開封する方法
は、特に内容物が液体の場合、パウチが軟らかいため手
で持ったときに上部から溢れやすいという問題がある。
また、の上部シール部のコーナーを切り取って開封
し、これを注ぎ口とする方法は、開口部を狭くできる点
で上記の方法と比較すると、内容物を誤って溢れさせ
る危険性は少なくできる。しかし、開口部が狭くなると
開口部両面のフィルムが内面同士で密着しやすくなるた
め、継続的に安定した流れで最後まで注ぎ出すことが難
しく、特に残量が少なくなった場合、手でパウチを圧迫
して押し出す必要を生じ、手で圧迫すると瞬間的に勢い
よく流出するためこぼしやすいという問題がある。
【0004】また、のキャップ付き注出口などを、上
部開口部に予め熱接着などで取り付けておいて、キャッ
プを取り外すことにより開封する方法は、開口部の大き
さなどを予め内容物の性状や注出条件に適するように安
定した形状で設定できるので、前記、の方法と比較
すると注出の安全性、安定性とも優れている。しかし、
このようなプラスチック成形品などによる注出口をスタ
ンディングパウチに取り付けた場合、包装袋が嵩張り、
内容物の充填も孔径の小さな注出口から行う必要がある
ため、特別な充填装置を必要とし、更に、注出口のコス
トも余分にかかるため、包装にかかるコストが大幅に高
くなる欠点がある。
【0005】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、成形品などによ
る別体の注出口を必要とせず、内容物の充填が容易で、
しかもパウチの上部ヒートシール部の所定の部分を切り
取るだけで注出口が形成され、安全且つスムーズに最後
まで注ぎ出しの行える簡便な注出口付きのスタンディン
グパウチを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、以下の本
発明により達成することができる。即ち、請求項1に記
載した発明は、底部がフィルムを内側に折り返してなる
ガセット形式で形成され、胴部が前後2面の壁面フィル
ムで形成され、上部の開口部がヒートシールにより密閉
される形式のスタンディングパウチにおいて、該開口部
の密閉に用いるヒートシールパターンを、壁面フィルム
の上縁部では、開口部の全幅をシールできる形状とし、
その下に連接される部分では、壁面フィルムの上縁部を
切り取って開封した際、開口部の全幅の中、一部に開口
部を形成できるように首状の未シール部を形成できる形
状とすると共に、該壁面フィルムの首状未シール部が設
けられる面には、該首状未シール部を左右に2分し、パ
ウチの下方向に伸びる所定の長さの折目線と、該折目線
の両側に首状未シール部の端を通り、該折目線の下端方
向に伸びる斜めの折目線とが、2面の壁面フィルムに対
称形に設けられ、且つ、パウチの開封時には上部開口部
を密閉するシール部の左右いずれか一方の端から首状未
シール部を横断するようにパウチ上部を切り取って開封
することを特徴とするスタンディングパウチからなる。
そして、請求項2に記載した発明は、前記請求項1に記
載した発明のスタンディングパウチにおいて、首状未シ
ール部が設けられる部分の少なくとも左右いずれか一方
の端部にノッチを設けたものである。
【0007】このような構成を採ることにより、例え
ば、液状などの内容物が充填、密封されているスタンデ
ィングパウチの使用に際して、上部シール部の左右いず
れか一方の端から、首状未シール部を横断するようにパ
ウチ上部を切り取って開口させ、手でパウチを保持して
傾けることにより、内容物による圧がパウチ内の上部に
かかり、パウチ上部が外側に押し広げられると同時に、
この部分に設けられている折目線が折れ曲がって、首状
未シール部が開口し、注出口が形成される。この注出口
が注ぎ出される内容物の案内口となるため、安全、且つ
スムーズに内容物を最後まで注ぎ出すことができる。ま
た、上部シール部の首状未シール部が設けられている部
分の少なくとも左右いずれか一方の端部にノッチが設け
られている場合には、鋏などを使わなくとも、これを起
点として横方向に手で容易にパウチ上部を引き裂いて開
口させることができる。
【0008】また、請求項3に記載した発明は、底部が
フィルムを内側に折り返してなるガセット形式で形成さ
れ、胴部が前後2面の壁面フィルムで形成され、上部に
開口部を有するスタンディングパウチにおいて、該上部
開口部の前後2面の壁面フィルムの上端の一部に前後対
称形に凸部が連接され、且つ、該2面の壁面フィルムに
は、該凸部の中央部上部から該凸部を左右に2分し、パ
ウチの下方向に伸びる所定の長さの折目線と、該凸部の
左右両側から該折目線の下端方向に伸びる斜めの折目線
とが、前後対称形に設けられると共に、上部開口部が該
壁面フィルムの上縁部において所定のパターンでヒート
シールにより密閉されることを特徴とするスタンディン
グパウチからなる。そして、請求項4に記載した発明
は、前記請求項3に記載した発明のスタンディングパウ
チにおいて、前記凸部の少なくとも左右いずれか一方の
端部に、ノッチを設けたものである。
【0009】このような構成を採ることにより、内容物
が充填、密封されたスタンディングパウチの使用に際し
て、前記凸部の上部を切り取って開口させ、手でスタン
ディングパウチを保持して傾けることにより、内容物に
よる圧がパウチ内の上部にかかり、前記凸部の切り取ら
れていない部分を含むパウチの上部が外側に押し広げら
れると同時に、この部分に設けられている前記折目線が
折れ曲がって断面が菱形状などの注出口が形成されるた
め、この部分が注ぎ出される内容物の案内口となり、安
全且つスムーズに内容物を最後まで注ぎ出すことができ
る。また、前記凸部の側端部にノッチが設けられている
場合には、これを起点として手で容易に引き裂いて凸部
の上部を取り除き、開口させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明のスタンディングパ
ウチの製造方法など実施の形態について説明する。先
ず、本発明のスタンディングパウチの製造に用いる材料
は、特に限定はされず、公知のスタンディングパウチに
用いられている材料はいずれも使用でき、包装する内容
物の種類や充填後の加熱処理の有無など使用条件に応じ
て適する材料を自由に選定して使用することができる。
只、本発明のスタンディングパウチでは、注出口を形成
するために折目線を設けており、折目の付きやすい材
料、例えばアルミニウム箔や、セロファン、紙、合成紙
などが積層された積層フィルムは特に使いやすく、この
ほかプラスチック材料でも高密度ポリエチレンフィルム
やポリプロピレンフィルムなどは、比較的折目が付き易
いため、これらがフィルムラミネート、或いは押し出し
コーティングなどにより積層された積層フィルムも適し
ている。
【0011】積層フィルムの具体例としては、例えば ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シー
ラント層) ONフィルム/接着剤/HDPEフィルム/接着剤/
L・LDPEフィルム ONフィルム/接着剤/OPPフィルム/接着剤/L
・LDPEフィルム ONフィルム(シリカ蒸着層)/接着剤/HDPEフ
ィルム/接着剤/L・LDPEフィルム ONフィルム/アンカーコート層/共押し出し(HD
PE/L・LDPE) ONフィルム/アンカーコート層/共押し出し(HD
PE/LDPE)/接着剤/L・LDPEフィルム PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/
ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/
ONフィルム/接着剤/CPPフィルム PETフィルム/接着剤/EVOHフィルム/接着剤
/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく
様々な組み合わせの積層フィルムを使用することができ
る。
【0012】尚、上記において、ONフィルムは2軸延
伸ナイロンフィルム、L・LDPEは直鎖状低密度ポリ
エチレン、HDPEは高密度ポリエチレン、LDPEは
低密度ポリエチレン、OPPフィルムは2軸延伸ポリプ
ロピレンフィルム、PETフィルムは2軸延伸ポリエチ
レンテレフタレートフィルム、EVOHフィルムはエチ
レン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム、CPPフ
ィルムは無延伸ポリプロピレンフィルムを指すものであ
る。また、アンカーコートは、押し出しコーティング法
で樹脂を積層する際、接着性を向上させるために基材フ
ィルム側に予めコーティングするもので一種のプライマ
ーコートである。
【0013】前記積層フィルムの構成において、シーラ
ント層にはL・LDPEフィルムとCPPフィルムの2
種類の例を示したが、L・LDPEフィルムはヒートシ
ールの安定性と耐内容物性(例えば界面滑性剤に対する
耐ストレスクラッキング性)に優れ、CPPフィルムは
耐熱性、低臭性などに優れている。シーラント層として
は、上記のほか充填される内容物に応じて、エチレン・
αオレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合
体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリ
ル酸エステル共重合体、アイオノマー、ポリブテンなど
からなる層を適宜選択して使用することができる。
【0014】特に、本発明のスタンディングパウチにお
いて、パウチ上部開口部の所定の位置に、ヒートシール
の前に予め折目線が設けられている場合には、ヒートシ
ール部に折目線による段差を生じることがある。そのよ
うな場合には、シーラント層として、低温ヒートシール
性、熱間シール性に優れたメタロセン系触媒を用いて重
合したエチレン・αオレフィン共重合体を用いることが
安定したシールを得られる点で好ましい。メタロセン系
触媒は、従来の活性点が不均一なマルチサイト触媒とは
異なり、活性点の性質が均一なシングルサイト触媒と呼
ばれるもので、これを用いて重合したエチレン・αオレ
フィン共重合体は、分子量分布の幅が狭く、共重合比も
安定しているため、低温ヒートシール性、熱間シール性
に優れている。そして、このようなエチレン・αオレフ
ィン共重合体には、更にオレフィン系エラストマーをブ
レンドしてもよく、これにより熱流動性が一層改善さ
れ、段差によるピンホールの発生を確実に防止できる効
果を奏する。
【0015】次に、前記のような積層フィルムを用いて
製造する本発明のスタンディングパウチの製造方法につ
いて説明する。先ず、請求項1または2に記載した発明
のスタンディングパウチについては、その構成において
従来のスタンディングパウチと異なる点は、上部開口部
をヒートシールする加熱板の形状、即ち、ヒートシール
パターンを壁面フィルムの上縁部では開口部の全幅をシ
ールできる形状とし、その下に連接される部分では、部
分的な開口部が設けられるように、首状の未シール部を
有する形状に変え、更に、壁面フィルムの前記開口部を
含む位置に所定の形状の折目線を設けて注出口を形成で
きるようにした点である。このようなヒートシールパタ
ーンおよび折目線は、スタンディングパウチの寸法、充
填する内容物の性状などに応じて予め設計して決めるこ
とができる。
【0016】そして、該折目線は、内容物の充填前、即
ち、製袋の段階で両側の壁面フィルムに別々に設けるこ
とが好ましいが、充填後に両側の壁面フィルムに同時に
設けることもできる。折目線を設ける方法は、雄型と雌
型による公知の筋押し(エンボス)方式を用いることが
できる。そして、製袋とインラインで折目線を設ける場
合には、公知のスタンディングパウチ用製袋機に筋押し
装置を組み込めばよく、充填後に折目線を設ける場合に
は、充填機のシール装置の後に筋押し装置を組み込む
か、或いは、独立の筋押し装置を用意し、これを使用し
て折目線を設けてもよい。尚、充填後、両側の壁面フィ
ルムに同時に折目線を設ける場合には、加熱温度を、シ
ーラント層同士が内面で融着したり、加熱によりシワが
発生しない範囲、好ましくは60〜100℃程度の低め
に設定して行うことが必要である。
【0017】また、パウチの開封に際して、上部シール
部を切り取って部分的な開口部を開口させるためには、
上部シール部のヒートシールパターンの首状未シール部
が設けられている部分の少なくとも左右いずれか一方の
端部にノッチを設けることができる。このようなノッチ
を設けることにより、手で容易に横方向に引き裂いて首
状未シール部による部分的な開口部を設けることができ
る。万一、パウチ壁面フィルムの材質によって、ノッチ
による横方向の引き裂き性が不充分な場合には、レーザ
ー光照射などにより前後の壁面フィルムの開封予定位置
表面にハーフカット線を設けるとか、或いは直線カット
性のよいカットフィルムを積層または貼着するような補
助手段をノッチと併用してもよく、また、予め所望の位
置に切り取り線を印刷しておいて鋏で切り取るようにし
てもよい。
【0018】次に、請求項3または4に記載した発明の
スタンディングパウチは、パウチ上部開口部の前後2面
の壁面フィルムの上端に前後対称形の凸部が連接され、
且つ、該2面の壁面フィルムに、該凸部の中央部上部か
ら該凸部を左右に2分し、パウチの下方向に伸びる所定
の長さの折目線と、該凸部の左右両側から該折目線の下
端方向に伸びる斜めの折目線とが前後対称形に設けら
れ、且つ、上部開口部が該壁面フィルムの上縁部におい
て所定のパターンでヒートシールにより密閉されること
を特徴とするものであり、また、上記構成のスタンディ
ングパウチにおいて、前記凸部の少なくとも左右いずれ
か一方の端部に、ノッチを設けて構成したものである。
【0019】上記の構成において、凸部の形状は特に限
定されず、例えば、三角形、半円形、逆U字形など自由
に決めることができる。また、上部開口部を壁面フィル
ムの上縁部でヒートシールするための所定のパターン
は、壁面フィルムの上端の一部に連接された凸部におい
ては、その外側周縁部のみを一定のシール幅、例えば5
〜7mm程度のシール幅でシールする形状として、内側
には未シール部を残し、その他の部分では前記凸部に設
けた一定幅のシール部の両側下端に連続するように壁面
フィルムの上縁部をシールできる形状とすればよい。
【0020】このような構成のスタンディングパウチを
製造する方法は、例えば、公知のスタンディングパウチ
用製袋機に、折目線の筋押し(エンボス)装置と、凸部
形成用のトリミング装置とを組み込んで、インライン
で、底シール、折目線の形成、トリミングによる凸部の
形成、サイドシール、カッティングを行って製袋しても
よく、また、通常の方法で製袋した後、オフラインでト
リミングによる凸部の形成と筋押しによる折目線の形成
を行うこともできる。
【0021】以上、本発明では、スタンディングパウチ
に部分的な開口部と折目線による注出口を設けたが、こ
のような注出口は、平パウチやガセットパウチなどにも
同様に設けられることは明らかである。
【0022】
【実施例】以下に、図面を用いて本発明を更に具体的に
説明する。但し、本発明は図面に限定されるものではな
い。また、異なる図においても同一名称の部分には同じ
符号を付した。図1、図2は、それぞれ本発明のスタン
ディングパウチの一実施例の構成を示す正面図である。
【0023】図1に示したスタンディングパウチ10は、
請求項1または2に記載した発明のスタンディングパウ
チに相当するものであり、底部1がフィルムを内側に折
り返してなるガセット形式で形成され、胴部が前後2面
の壁面フィルム2の両側縁部をヒートシールして形成さ
れ、また、上部開口部をヒートシールにより密閉する際
に用いるヒートシールパターンを、壁面フィルム2の上
縁部においては、開口部の全幅をシールできる形状と
し、その下に連接される部分では、一部に開口部を形成
できるように首状の未シール部4を形成できる形状とす
ると共に、該壁面フィルムの首状未シール部4が設けら
れる面には、該首状未シール部4を左右に2分し、パウ
チの下方向に伸びる所定の長さの折目線5aと、該折目線
5aの両側に首状未シール部4の端を通り、該折目線5aの
下端方向に伸びる斜めの折目線5b,5c とが、2面の壁面
フィルム2に対称形に設けられ、更に、壁面フィルム2
の首状未シール部4が設けられる部分の両側の端部にノ
ッチ8a,8b が設けられた構成である。
【0024】また、上記の構成のスタンディングパウチ
では、図には示していないが、上部開口部をヒートシー
ルするヒートシールパターンの首状の未シール部4を縦
方向に長くし、更に、その両側と肩部に一定幅のシール
部を残すようにミシン目線などによる切り取り線を設け
ることにより、首部の上部を切り取って開口させると共
に、このミシン目線(切り取り線)で両側の角隅部を取
り除いてパウチ上部に突出した形状の注出口を設けるこ
ともできる。
【0025】図2に示したスタンディングパウチ10は、
請求項3または4に記載した発明のスタンディングパウ
チに相当するものであり、底部1がフィルムを内側に折
り返してなるガセット形式で形成され、胴部が前後2面
の壁面フィルム2の両側縁部をヒートシールして形成さ
れ、また、上部開口部の前後2面の壁面フィルム2の上
端の一部に前後対称形に凸部7が連接され、且つ、該2
面の壁面フィルム2には、該凸部7の中央部上部から該
凸部7を左右に2分し、パウチの下方向に伸びる所定の
長さの折目線5aと、該凸部7の左右両側から該折目線5a
の下端方向に伸びる斜めの折目線5b,5c とが前後対称形
に設けられると共に、前記凸部7の両側の端部にはノッ
チ8a,8b が設けられ、更に、上部開口部が該壁面フィル
ム2の上縁部において所定のパターンでヒートシールに
より密閉される構成である。
【0026】以上、図1、図2に示した構成のスタンデ
ィングパウチ10では、内容物の充填は、通常、上部開口
部がシールされる前に、この部分から充填し、充填後そ
れぞれのヒートシールパターンでヒートシールして密封
されるが、応用例として、パウチ胴部の両側縁部のシー
ルの中、いずれか一方のシール部の全部、または一部を
未シールとして開口させておき、上部開口部は所定のヒ
ートシールパターンで先にシールしておいて、未シール
の側面から内容物を充填し、最後にこの部分をヒートシ
ールして包装体を完成させてもよい。
【0027】また、図3、図4は、それぞれ図1、図2
に示した構成のスタンディングパウチに内容物を充填
し、ヒートシールして密封した包装体を、それぞれの切
り取り線6でカットして開封し、部分的な開口部と折目
線とで形成される注出口から、内容物を注ぎ出した時の
状態を示す斜視図である。
【0028】
【発明の効果】以上詳しく説明したように本発明によれ
ば、成形品などによる別体の注出口を取り付ける必要が
なく、内容物の充填の際には広幅の開口部から容易に充
填することができ、且つ、使用時には、パウチ上部の所
定の部分を容易に切り取って部分的な開口部を設けるこ
とができ、しかも、その開口部には折目線が設けられて
いるため、パウチを傾けることにより安定した形状の注
出口が形成され、周囲に内容物をこぼすことなく最後ま
でスムーズに注ぎ出しの行えるスタンディングパウチを
提供できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスタンディングパウチの一実施例の構
成を示す正面図である。
【図2】本発明のスタンディングパウチの別の一実施例
の構成を示す正面図である。
【図3】図1に示した構成のスタンディングパウチの使
用時(注ぎ出し時)の状態を示す斜視図である。
【図4】図2に示した構成のスタンディングパウチの使
用時(注ぎ出し時)の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 底部 2 壁面フィルム 3 ヒートシール部 4 首状の未シール部 5a,5b,5c 折目線 6 切り取り線 7 凸部 8a,8b ノッチ 10 スタンディングパウチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真崎 秀彦 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底部がフィルムを内側に折り返してなるガ
    セット形式で形成され、胴部が前後2面の壁面フィルム
    で形成され、上部の開口部がヒートシールにより密閉さ
    れる形式のスタンディングパウチにおいて、該開口部の
    密閉に用いるヒートシールパターンを、壁面フィルムの
    上縁部では、開口部の全幅をシールできる形状とし、そ
    の下に連接される部分では、壁面フィルムの上縁部を切
    り取って開封した際、開口部の全幅の中、一部に開口部
    を形成できるように首状の未シール部を形成できる形状
    とすると共に、該壁面フィルムの首状未シール部が設け
    られる面には、該首状未シール部を左右に2分し、パウ
    チの下方向に伸びる所定の長さの折目線と、該折目線の
    両側に首状未シール部の端を通り、該折目線の下端方向
    に伸びる斜めの折目線とが、2面の壁面フィルムに対称
    形に設けられ、且つ、パウチの開封時には上部開口部を
    密閉するシール部の左右いずれか一方の端から首状未シ
    ール部を横断するようにパウチ上部を切り取って開封す
    ることを特徴とするスタンディングパウチ。
  2. 【請求項2】前記スタンディングパウチの首状未シール
    部が設けられる部分の少なくとも左右いずれか一方の端
    部にノッチが設けられていることを特徴とする請求項1
    記載のスタンディングパウチ。
  3. 【請求項3】底部がフィルムを内側に折り返してなるガ
    セット形式で形成され、胴部が前後2面の壁面フィルム
    で形成され、上部に開口部を有するスタンディングパウ
    チにおいて、該上部開口部の前後2面の壁面フィルムの
    上端の一部に前後対称形に凸部が連接され、且つ、該2
    面の壁面フィルムには、該凸部の中央部上部から該凸部
    を左右に2分し、パウチの下方向に伸びる所定の長さの
    折目線と、該凸部の左右両側から該折目線の下端方向に
    伸びる斜めの折目線とが、前後対称形に設けられると共
    に、上部開口部が該壁面フィルムの上縁部において所定
    のパターンでヒートシールにより密閉されることを特徴
    とするスタンディングパウチ。
  4. 【請求項4】前記凸部の少なくとも左右いずれか一方の
    端部に、ノッチが設けられていることを特徴とする請求
    項3記載のスタンディングパウチ。
JP30553196A 1996-11-01 1996-11-01 スタンディングパウチ Pending JPH10129683A (ja)

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JP30553196A JPH10129683A (ja) 1996-11-01 1996-11-01 スタンディングパウチ

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JP30553196A JPH10129683A (ja) 1996-11-01 1996-11-01 スタンディングパウチ

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JPH10129683A true JPH10129683A (ja) 1998-05-19

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