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JPH10120041A - 薬液吸収材包装体 - Google Patents

薬液吸収材包装体

Info

Publication number
JPH10120041A
JPH10120041A JP8278040A JP27804096A JPH10120041A JP H10120041 A JPH10120041 A JP H10120041A JP 8278040 A JP8278040 A JP 8278040A JP 27804096 A JP27804096 A JP 27804096A JP H10120041 A JPH10120041 A JP H10120041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
chemical
liquid medicine
chemical solution
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8278040A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Minamoto
政明 源
Shoji Sakakiyama
昭二 榊山
Takuya Toyokawa
卓也 豊川
Masahiro Nakaizumi
政博 中泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP8278040A priority Critical patent/JPH10120041A/ja
Publication of JPH10120041A publication Critical patent/JPH10120041A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D77/00Packages formed by enclosing articles or materials in preformed containers, e.g. boxes, cartons, sacks or bags
    • B65D77/22Details
    • B65D77/24Inserts or accessories added or incorporated during filling of containers
    • B65D77/245Utensils for removing the contents from the package, e.g. spoons, forks, spatulas
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D81/00Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
    • B65D81/32Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging two or more different materials which must be maintained separate prior to use in admixture
    • B65D81/3216Rigid containers disposed one within the other
    • B65D81/3222Rigid containers disposed one within the other with additional means facilitating admixture
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
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    • B65D81/3238Flexible containers disposed within rigid containers with additional means facilitating admixture
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
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    • B65D81/32Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging two or more different materials which must be maintained separate prior to use in admixture
    • B65D81/3294Thermoformed trays or the like with a plurality of recesses for different materials located in different recesses

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用前の薬液の漏洩が生じ難く、使用時に簡
便な操作により薬液を薬液吸収材に確実に含浸させ得る
衛生的な薬液吸収材包装体を得る。 【解決手段】 容器本体2内に薬液吸収材として綿棒7
と、薬液6が密封された薬液袋5とを配置し、蓋材3に
より容器本体2の開口を閉成してなる薬液吸収材包装体
1において、容器の内面に薬液袋5を突き破るための先
端が鋭利な突起3aを形成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば綿棒などの
薬液吸収材を包装してなる薬液吸収材包装体に関し、よ
り詳細には、薬液吸収材を薬液と共に包装してなり、薬
液等による薬液吸収材の汚染や薬液の汚染が生じ難い薬
液吸収材包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】医療用途に用いられている薬液吸収材と
して、綿棒、ガーゼ、脱脂綿、不織布などがあるが、中
でも、綿棒は適用箇所に手を触れることなく操作し得る
ため、衛生的である。綿棒は、そのまま耳や鼻などの掃
除に用いられるが、種々の薬液等を含浸させて皮膚等に
薬液を塗布するためにも用いられる。
【0003】綿棒に薬液を含浸させて皮膚に塗布する場
合、まず、綿棒と、薬液の収納されている容器とを用意
する。しかる後、綿棒に薬液を滴下したり、あるいは綿
棒を薬液に浸漬して、綿棒に薬液を含浸させている。従
って、使用に先立ち、綿棒だけでなく薬液の入った容器
をも探さねばならず、かつ上記のような煩雑な含浸作業
が必要であった。加えて、使用者が、上記のような含浸
作業を行わねばならないため、残った薬液が汚染される
可能性や、汚染された薬液で逆に綿棒が汚染される可能
性があった。すなわち、従来の綿棒は使用状況によって
は、必ずしも、衛生的ではなかった。
【0004】そこで、予め綿棒に薬液が含浸されたもの
が提案されている(例えば、実開昭57−26247号
公報など)。しかしながら、綿棒の綿球に薬液が含浸さ
れている状態で長期間保存されることになるため、薬液
の種類や綿球の材質によっては、薬が綿球に吸着し、濃
度が低下することがあった。また、綿棒を構成する材
料、包装袋などからの溶出物または繊維屑などの不純物
が、長期間保管している間に薬液に混入するおそれもあ
った。
【0005】そこで、綿棒やガーゼなどの薬液吸収材と
薬液などを、予め密封された包装体内に収納してなる薬
液吸収材包装体が考えられている。例えば、実開昭58
−156664号公報には、綿棒などの薬液吸収材を収
納してなる包装袋内に、薬液を密封してなる小袋を設け
てなる薬液吸収材の包装用シール袋が開示されている。
ここでは、外部から包装袋を指で押圧して小袋を破裂さ
せ、綿棒に薬液を含浸させたり、あるいは包装袋内で綿
棒を移動させて小袋を突き破り、綿棒に薬液を含浸させ
たりすることが可能とされている。
【0006】しかしながら、上記薬液吸収材包装用シー
ル袋では、薬液を収納している小袋の破れ易さを、小袋
を構成している合成樹脂フィルム等の接着力や剥離力で
調整している。従って、このような破れ易さの調整が非
常に難しく、製造上のばらつきにより、予定した接着力
や剥離力が得られないことがあった。
【0007】例えば、薬液を収納してなる小袋が比較的
小さな外圧を加えられただけで容易に破れる場合には、
包装用シール袋の保管時や運搬時に加わる圧力により小
袋が破れ、薬液が漏洩し、綿棒等が使用に先立ち汚染さ
れることがあった。逆に、薬液収納小袋を破り難くした
場合には、使用に際して大きな圧力を加えても小袋が破
れず、薬液を綿棒に吸収させることができないことがあ
った。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明の目的
は、保管時や運搬時に薬液の漏洩が生じ難く、使用に際
しては薬液を確実にかつ所望通りに薬液吸収材に含浸さ
せることができ、さらに、衛生的にかつ簡便に使用し得
る薬液吸収材包装体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、薬液吸収材と、薬液を封止してなる薬液袋とを容器
に収納してなる薬液吸収材包装体において、薬液袋を突
き破るための突起が前記容器の内面に突出形成されてい
ることを特徴とする薬液吸収剤包装体である。
【0010】請求項1に記載の発明に係る薬液吸収材包
装体では、薬液が容器内に収納されている薬液袋に密封
されている。従って、使用前においては、薬液吸収材と
薬液とが分離されている。また、使用に際しては、外部
から容器に力を加え容器の内面に突出されている突起を
薬液袋に貫通させることにより、薬液袋が容易に破れ、
薬液が薬液吸収材に含浸されることになる。
【0011】すなわち、請求項1に記載の発明は、上記
薬液袋を、予め容器内面に設けられた突起により破るよ
うに構成したことにより、薬液袋を外部からの押圧等で
破り難い強度に構成したとしても、確実に薬液を薬液吸
収材に含浸することができ、それによって使用前の薬液
の漏洩を防止すると共に、使用に際して確実に薬液を薬
液吸収材に含浸させることに特徴を有する。
【0012】また、本発明の薬液吸収材包装体では、好
ましくは、請求項2に記載のように、容器は、保形性を
有する容器本体と、該容器本体の開口を閉成するように
設けられた蓋材とを有する。この場合には、容器本体内
に上記薬液袋と薬液吸収材が収納されることになり、容
器本体が保形性を有するため、使用前に薬液袋に対して
外部からの押圧力が加わり難い。
【0013】請求項3に記載の発明では、薬液袋が、容
器本体内において、薬液吸収材の側方に配置されてお
り、従って、薬液袋が破られて薬液が漏洩した場合、薬
液吸収材の所望でない部分、例えば綿棒の軸部分等に薬
液が付着する可能性を防止することができる。
【0014】請求項4に記載の発明では、上記容器が、
柔軟な袋で構成されている。この場合においても、容器
の内面に突起が形成されているので、単に外部から押圧
しただけでは破れ難い強度の薬液袋を構成した場合にお
いても、突起を薬液袋に突き刺すことにより、確実に薬
液を薬液袋から漏洩させ、薬液吸収材に含浸させること
ができる。
【0015】なお、本発明において、上記薬液吸収材と
は、綿棒に限られず、ガーゼ、脱脂綿または不織布など
の従来より薬液を含浸させて皮膚等に適用するのに用い
られている一般的な吸収性材料の全てを包含するものと
する。
【0016】また、上記薬液袋に充填される薬液につい
ても、特に限定されるものではなく、薬液吸収材に含浸
させて皮膚等に塗布するのに適した全ての薬液を用いる
ことができる。また、薬液は、薬効等を示す主成分の水
溶液であってもよく、他の溶媒の溶液であってもよい。
さらに、薬液は、溶液ではなく分散液であってもよい。
【0017】薬効等を有する主成分についても特に限定
されるものではなく、例えば、消毒薬、傷薬、かゆみ止
め薬、水虫薬などを挙げることができ、その他、洗浄液
や化粧液を用いることも可能である。
【0018】上記消毒薬の一例としては、ポビドンヨー
ド、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウ
ム、エタノールやイソプロパノールなどのアルコール類
などを挙げることができる。また、これらの2種以上を
混合することにより併用してもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
薬液吸収材包装体の具体的構造を説明することにより、
本発明を明らかにする。
【0020】第1の構造例 図1〜図5を参照して、本発明の薬液吸収材包装体の第
1の構造例を説明する。図1に外観斜視図で示すよう
に、薬液吸収材包装体1は、容器本体2と、容器本体2
を閉成している蓋材3とからなる容器4を有する。
【0021】容器本体2を、図2に斜視図で示す。容器
本体2は、上方に開口を有し、開口周辺にフランジ部2
aが形成されている。フランジ部2aは、蓋材3を貼り
合わせる部分として設けられている。また、容器本体2
内には、薬液袋及び綿棒の綿球を収納するための相対的
に深い収納凹部2bが形成されている。収納凹部2bの
側方には、溝2cが長さ方向に延びるように形成されて
いる。溝2cは、後述する綿棒の軸部分が載置される部
分である。
【0022】容器本体2を構成する材料については、特
に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリアミドもしくは
ポリスチレンなどの合成樹脂、アルミニウム箔などの金
属または紙など、あるいはこれらの積層体により構成す
ることができる。また、本構造例では、容器本体2は、
これらの材料を成形することにより構成されており、従
って、保形性を有するように構成されている。
【0023】図3に薬液吸収材包装体の断面図を示す。
薬液吸収材包装体1では、容器本体2の収納凹部2b内
に薬液袋5が収納されている。薬液袋5は、内部に薬液
6を収納している。また、薬液袋5は、本構造例では、
容器本体2の内壁2dに接合されている。薬液袋5は、
容器本体2の内壁2dに接合されている必要は必ずしも
ないが、内壁2dに接合しておくことにより、容器本体
2内で薬液袋5が使用に先立ち移動し、誤って後述の突
起と接触して溢れるような事故を確実に防止することが
できる。
【0024】薬液袋5を構成する材料についても特に限
定されるものではない。好ましくは、薬液袋5は、内部
の薬液を確実に維持し得るガスバリア性及び水蒸気バリ
ア性を有する材料で構成される。また、ガスバリア性及
び水蒸気バリア性を高めるために、珪素酸化物等の無機
物や金属等が薬液袋の表面に蒸着されていてもよい。
【0025】なお、薬液袋5を構成する材料の好ましい
例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリアクリロニ
トリル、ポリアミド、ポリスチレンなどの樹脂、アルミ
ニウム等の金属箔などが挙げられる。また、積層材で構
成してもよく、その場合には、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンテレフタレートの合成樹脂層と、
アルミニウム箔等の金属箔層との積層材を挙げることが
でき、アルミニウム箔層を合成樹脂層で挟んだ3層以上
の積層体を用いることが特に好ましい。
【0026】薬液袋5を構成する材料の厚みは、要求さ
れるガスバリア性及び水蒸気バリア性並びに材料によっ
ても異なるが、通常、5〜1000μm、好ましくは1
0〜100μm程度とされる。5μmの場合にはガスバ
リア性及び水蒸気バリア性が充分でないことがあり、1
000μmを超えると突起による突き刺しで薬液袋5が
破れないことがある。
【0027】要求されるガスバリア性は、充填される薬
液によって異なるため一義的には定めないが、好ましく
は、酸素透過度で15ml/24hr・m2 ・atm以
下、より好ましくは5ml/24hr・m2 ・atm以
下であり、特に高いガスバリア性が要求される場合に
は、1ml/24hr・m2 ・atm以下であることが
望ましい。
【0028】また、水蒸気バリア性についても充填され
る薬液によって異なるが、水蒸気透過どで15g/24
hr・m2 以下が好ましく、より好ましくは5g/24
hr・m2 以下であり、特に高い水蒸気バリア性が要求
される場合には、1g/24hr・m2 以下であること
が望ましい。
【0029】薬液袋5は、指で軽く押圧した程度では破
れ難い強度を有するように構成されている。薬液袋5の
形状は、特に限定されるものではない。例えば、球形、
直方体状、立方体状、円盤形、ドーナツ形または座布団
形等の適宜の形状とすることができる。さらに、薬液袋
5は、必ずしもこれらの形状を維持するような保形性を
有するものでなくともよい。
【0030】さらに、薬液袋5は、合成樹脂シートを三
方シールや四方シールすることにより袋状としたもので
あってもよく、あるいはブロー成形や押出成形等で形成
されていてもよい。
【0031】薬液袋5の大きさについては、所望量の薬
液を充填し得る限り特に限定されるものではない。薬液
6の薬液袋5への充填量についても特に限定されるもの
ではなく、綿棒等の薬液吸収量に合わせて適宜決定すれ
ばよい。
【0032】もっとも、薬液袋5に充填される薬液6の
量が多すぎると、開封時に余剰の薬液が飛散したり、溢
れ落ちたりし、使用されない薬液量が多くなり、コスト
も高くつくことになる。逆に、薬液6の量が少なすぎる
と、充分な量の薬液が綿棒に含浸されず、皮膚等の表面
に薬液を充分に適用することができないことがある。従
って、薬液袋5に収納する薬液6の量は、好ましくは、
綿棒等の最大薬液吸収量の0.5〜5倍、より好ましく
は、1〜3倍とされる。
【0033】なお、薬液6には、色素等を添加して着色
し、それによって内容物の確認を容易としてもよい。こ
の場合には、容器本体2及び剥離材3についても、内部
をし認し得るように透明性を有する材料で構成すること
が望ましい。
【0034】また、薬液袋5は、後述の突起により突き
破られるものであるため、その厚みについても、単に外
部から容器4を指で押圧したとしても、その押圧力のみ
によって破れないような厚みに形成することができる。
収納凹部2bにおいては、薬液袋5の側方に、綿棒7の
綿球7aが収納されている。また、綿棒7の軸部7b
は、前述した溝2c内に載置されている。
【0035】綿棒7については、特に限定されるもので
はなく、綿棒の綿球7aは、薬液を吸収し、かつ皮膚な
どに塗布し得るものであれば、適宜の材料で構成され得
る。例えば、脱脂綿、絹、ウール、レーヨン、ポリエス
テル、アクリル、ナイロン、ポリオレフィンなどからな
るものを挙げることができ、これらの2種以上を混合し
たものであってもよい。形状についても特に限定される
ものではなく、例えば、球形、円筒形、平板形などの適
宜の形状とすることができる。もっとも、球形の変形体
として、断面形状が楕円のものが従来より慣用されてお
り、これを用いてもよい。
【0036】また、綿球7aは、繊維を巻き付けて構成
したものであってもよく、帯状の不織布をロール状に巻
き付けたものであってもよく、型抜きされた一体ものや
成形品であってもよい。
【0037】綿球7aの大きさについても、特に限定さ
れず、所望量の薬液を皮膚に塗布し得る限り適宜の大き
さとし得る。消毒薬の場合には、好ましくは、長さ10
〜30mm、最大径3〜20mm、重量0.01〜0.
3g程度とされ、それによって皮膚表面の消毒に好適に
用いることができる。
【0038】綿棒7の軸部7bについても、材質、形状
及び大きさなどについては、使用に際し指で保持し得る
限り特に限定されない。例えば、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリエチレンテレフタレート、紙、木、アル
ミニウムなどの金属等を挙げることができる。形状につ
いては、例えば、円柱状、楕円柱状、角柱状等を挙げる
ことができる。軸部7bの大きさについては、作業を容
易とするためには、好ましくは、20〜200mmの長
さ、1〜5mm径のものが用いられる。
【0039】また、軸部7bは、綿球7aを固定するた
めに表面に滑り止めを施したものであってもよい。ま
た、綿球7aと軸部7bは通常接着剤を用いて固定され
ているが、熱溶着や、一体成形で形成されていてもよ
い。さらに、綿球7aと軸部7bとの固定方法はこれら
に限定されるものでもない。
【0040】綿球7aが繊維を巻き付けたような繊維集
合体の場合には、表面のけば立ちを防止するため、ある
いは繊維の抜け落ちを防止するために、表面を、例え
ば、カルボキシメチルセルロースなどの接着剤によりコ
ーティングしておいてもよい。
【0041】図3に示すように蓋材3は、容器本体2の
開口周縁のフランジ部2aに貼り合わされている。蓋材
3を構成する材料についても特に限定されるものではな
く、容器本体を構成する材料として例示した適宜の材料
を用いることができ、好ましくは、剥離を容易とするた
めに、比較的厚みの薄い合成樹脂フィルムにより構成さ
れる。また、蓋材3の容器本体2への接合についても、
接着剤を用いる方法、熱溶着などの適宜の方法で行い得
る。
【0042】蓋材3の下面には、先端が尖らされた突起
3aが、下方に薬液袋5が配置されている位置に設けら
れている。突起3aは、蓋材3の下面から内側、すなわ
ち下方に向かって突出されている。
【0043】突起3aの形状については、図示のように
円錐状のものに限られず、角錐状など、先端が尖らされ
ており、薬液袋5を突き破るのに適している限り、特に
限定されない。
【0044】また、薬液袋5と綿球7aとの間を区画す
るための仕切り壁3bが収納凹部2b内に延ばされてい
る。仕切り壁3bは、上端において蓋材3の下面に接合
されており、下端は収納凹部2bの底面よりも上方に位
置している。また、仕切り壁3bの幅方向寸法は、図4
から明らかなように、容器本体2の収納凹部2bの幅方
向内寸よりも小さくされている。従って、薬液袋5が破
れた場合、薬液6が、速やかに綿球7a側に漏洩するこ
とが可能とされている。
【0045】なお、上記突起3a及び仕切り壁3bは、
蓋材3と同一材料により一体的に形成されていてもよ
く、あるいは他の材料、例えば合成樹脂により形成され
た突起、及び仕切り壁を、蓋材3の下面に接着等により
固定したものであってもよい。
【0046】また、図4に平面図で示すように、蓋材3
には一点鎖線Aに沿って破ることを容易とするためのミ
シン目が形成されている。一点鎖線Aに沿ってミシン目
を形成することにより、一点鎖線Aで囲まれた突き破り
舌片3cが形成されている。
【0047】上記のように、薬液吸収材包装体1では、
使用に先立ち、薬液袋5が、綿棒7の側方に配置されて
おり、薬液6が薬液袋5内に密封されている。従って、
使用に先立ち、薬液6や綿棒7が汚染されるおそれがな
い。加えて、薬液袋5の厚みを、指で押圧した場合であ
っても容易には破れないように構成することができるた
め、保管や運搬時に外力が加わったとしても、薬液袋5
が押圧力によって破れて薬液6が漏洩するおそれがな
い。
【0048】使用に際しては、図5に部分拡大断面図で
示すように、容器4の先端4a側から蓋材3を剥離する
際に、上述した突き破り舌片3cを指で下方に押圧し、
突起3aにより薬液袋5を突き破る。薬液袋5は、上記
のように、単に外部がら容器4を押圧した程度の力では
破れないが、突起3aの先端が鋭利であるため、上記操
作により容易に突き破れ、薬液6が漏洩する。従って、
薬液袋5の側方に配置されている綿棒7の綿球7aに薬
液6が速やかに含浸されることになる。
【0049】加えて、本構造例では、収納凹部2bの側
方において、収納凹部2bの底面よりもその底面が高い
位置に形成された溝2c内に綿棒7の軸部7bが配置さ
れている。従って、漏洩した薬液6により、軸部7bが
汚染されるおそれもない。
【0050】第2の構造例 図6及び図7を参照して、本発明に係る薬液吸収材包装
体の第2の構造例を説明する。
【0051】第2の構造例に係る薬液吸収材包装体11
は、薬液袋5を破るための突起の数及び形成位置が異な
ることを除いては、第1の構造例であるため、同一部分
については、同一の参照番号を付することにより、その
説明は省略する。
【0052】図6に示すように、薬液吸収材包装体11
では、容器本体2と、蓋材3とからなる容器4におい
て、容器本体2側に突起2e〜2gが形成されている。
すなわち、容器4の先端4a側において、蓋材3と平行
に延びる舌片2hを有する。舌片2hの平面形状は、図
7に一点鎖線で示す通りであり、収納凹部2bの幅方向
寸法よりもその幅が浅くされている。舌片2hの先端近
傍において、下面に突出するように突起2gが形成され
ている。
【0053】他方、収納凹部2bの底面から上方に突出
するように突起2e,2fが形成されている。なお、図
7に破線で突起2e〜2gの位置を略図的に示す。図7
から明らかなように、突起2fは、収納凹部2bにおい
て、容器4の幅方向に沿って2個形成されている。ま
た、突起2e,2f,2fで構成される仮想三角形の中
心に、上方の突起2gが位置するように配置されてい
る。
【0054】薬液袋5は、突起2e,2f,2fで構成
される上記仮想三角形の領域を含むように配置されてい
る。図7に、薬液袋5の外形を二点鎖線で示す。舌片2
hは、容器本体2の他の部分と合成樹脂の一体成形によ
り構成されているが、舌片2hについては別部材で構成
し、容器本体2の先端4a側において、フランジ部2a
の上面に接合することにより構成してもよい。
【0055】薬液吸収材包装体11においても、薬液吸
収材包装体1の場合と同様に、薬液6が薬液袋5に密封
されているので、保管中あるいは運搬時に漏洩するおそ
れがない。従って、綿棒7の綿球7aの使用前の汚染が
生じ難い。
【0056】使用に際しては、まず、舌片2hを下方に
指で押圧する。その結果、突起2gが薬液袋5に食い込
むと共に、下方では薬液袋5の下面に突起2e,2f,
2fが食い込むことにより、薬液袋5が突き破られる。
そのため、薬液6が綿棒7の綿球7aに速やかに含浸さ
れる。しかる後、容器4の先端4a側から蓋材3を剥離
して綿棒7を取り出す。
【0057】第3の構造例 図8〜図11を参照して、第3の構造例に係る薬液吸収
材包装体を説明する。薬液吸収材包装体21は、突起が
設けられている位置が異なり、かつ突起が受け入れられ
る円筒状受け部を有することを除いては、第1の構造例
に係る薬液吸収材包装体1と同様に構成されている。従
って、同一部分については、同一の参照番号を付するこ
とにより、その説明は省略する。
【0058】図8は、薬液吸収材包装体21の外観を示
す斜視図であり、図9は容器本体2を示す斜視図であ
る。薬液袋5には、薬液として0.5重量%グルコン酸
クロルヘキシジンのエタノール液が収納されている。薬
液吸収材体包装体21は、容器本体2及び蓋材3からな
る容器4を有する。容器本体2には、収納凹部2b及び
溝2cが形成されている。収納凹部2bの対向し合う一
対の側壁のうち、一方の側壁内面に突起2iが形成され
ており、反対側の側壁内面に突起2iを受け入れるため
の円筒状の受け部2jが形成されている。
【0059】収納凹部2bには、図10に蓋材3を除い
た部分切欠平面図で示すように、薬液袋5が収納されて
いる。また、薬液袋5の側方に、綿球7aが綿で、軸部
7bがポリプロピレンにより構成されている綿棒7が配
置されている。
【0060】薬液吸収材包装体21においても、使用前
においては、薬液袋5内に薬液が密封されているため、
使用に先立ち、薬液が綿棒7を汚染することがない。ま
た、容器本体2が保形性を有する材料で構成されている
ので、誤って容器本体2に押圧力が加わったとしても、
薬液袋5がそのような押圧力で破れないような強度を有
するように構成しておけば、運搬時などにおいて誤って
薬液袋5が破裂し、薬液が漏洩するおそれもない。
【0061】使用に際しては、図10に矢印Bで示すよ
うに、容器本体2の収納凹部2bにおいて、突起2i及
び受け部2jが設けられている部分の外側から指で押圧
する。突起2iが薬液袋5を突き破り、受け部2jが入
り込む得る。その結果、薬液袋5が破れ、内部の薬液
が、薬液袋5の側方に配置された綿棒7の綿球7aに含
浸される。従って、第1,第2の構造例に係る薬液吸収
材包装体1,11の場合と同様に、薬液を綿棒7の綿球
7aに確実に含浸させることができる。
【0062】第4の構造例 図12〜図14を参照して、第4の構造例に係る薬液吸
収材包装体を説明する。薬液吸収材包装体31は、容器
本体32及び蓋材33からなる容器34を有する。容器
本体32は、前述した容器本体2と同様の材料で構成さ
れており、保形性を有する厚みに成形されている。蓋材
33は、前述した蓋材3と同様の材料で構成されてい
る。
【0063】容器本体32は、図13に示すように、突
起収納部32aを先端に連ねた構造を有する。すなわ
ち、収納凹部32bの先端側に、突起収納部32aが一
体に形成されている。なお、収納凹部32bと突起収納
部32aとの間の連結部分32cにおいて、薬液袋5の
端部が容器本体2と蓋材33との間に挟持された状態で
接合されている。
【0064】突起収納部32aは、上方に開いた有底の
容器の形状を有するように構成されており、底面から上
方に突出するように先端が尖らされた突起32dが形成
されている。なお、蓋材33は、この突起収納部32a
の上方開口も閉成するように設けられているが、蓋材3
3は、連結部32cまで、すなわち突起収納部32aを
閉成しないように設けられていてもよい。
【0065】また、薬液袋5は、収納凹部32b内にお
いて、綿球7aの上方に配置されている。もっとも、長
さ寸法の増大を厭わないのであれば、薬液袋5は、綿球
7aの側方、図13においては左側に配置されていても
よい。
【0066】薬液吸収材包装体31においても、使用に
際して薬液6を綿球7aに含浸させるに際しては、突起
32dが用いられる。すなわち、連結部32cを介して
先端側の突起収納部32aを図13の状態から時計方向
に回転させ、突起収納部32aの底部を上方から図14
の矢印で示すように押圧することにより、突起32dが
薬液袋5を突き破る。その結果、内部の薬液6が綿球7
aに含浸される。
【0067】薬液吸収材包装体31においても、使用前
には、容器本体32が保形性を有するため、外部から圧
力が加わったとしても、薬液袋5が破れ難く、従って、
使用前の綿棒7の薬液6による汚染を防止することがで
きる。また、使用に際しては、上記のように、突起32
dを用いて、薬液袋5を確実に突き破ることができ、そ
れによって薬液6を綿球7aに確実に含浸させ得る。
【0068】しかも、本構造例では、薬液袋5が綿球7
aの上方に位置しているため、薬液袋5が破られて漏洩
した薬液6が確実に綿球7aに上方から降り注がれるこ
とになるため、薬液6をより一層確実に綿球7aに含浸
させることができる。
【0069】第5の構造例 図15及び図16は、本発明の薬液吸収材包装体の第5
の構造例を説明するための平面図及び正面断面図であ
る。
【0070】薬液吸収材包装体41は、シート42a,
42bを周縁で貼り合わせることにより構成された容器
43を有する。シート42a,42bは、前述した容器
本体2を構成するのに用い得る適宜の合成樹脂シートも
しくはフィルムにより構成することができる。また、シ
ート42a,42bは、合成樹脂とアルミ箔との積層体
などの複合材料で構成されていてもよい。また、シート
42a,42bの周縁における接合は、ヒートシール、
接着剤を用いた接合など適宜の方法で行い得る。
【0071】なお、43cは、開封を容易とするための
切り込みを示す。容器43内には、綿棒7が配置されて
いる。綿棒7の綿球7aの先端側には、薬液袋5が配置
されている。
【0072】また、薬液袋5内には、薬液6が密封され
ている。本構造例においても、薬液袋5は、薬液袋5自
体を指で押圧したとしても、容易には破れ得ない構造を
有するように構成されている。
【0073】シート42aの内面には、薬液袋5が設け
られている位置において、内側に突出した突起43aが
形成されており、他方、シート42bには、突起43a
を受け入れる円筒状の凹部43bが固着されている。
【0074】従って、薬液吸収材包装体41において
も、使用に際しては、突起43aが設けられている部分
の外側から、指で押圧することにより、突起43aによ
り薬液袋5が突き破られ、薬液6が漏洩することにな
る。そのため、綿棒7の綿球7aに薬液6が確実に含浸
され得る。好ましくは、軸の汚染を防止するため軸7b
を上にして使用する。
【0075】第6の構造例 図17及び図18は、本発明に係る薬液吸収材包装体の
第6の構造例を説明するための正面断面図及び蓋材を除
去した状態の模式的平面図である。
【0076】薬液吸収材包装体51は、合成樹脂を成形
することにより得られ、有底であり、上方に開いた開口
を有する容器本体52と蓋材53とからなる容器54を
有する。容器本体52は、前述した容器本体2と同様の
材料で構成される。また、容器本体52は、上記のよう
な材料を成形することにより構成されており、保形性を
有する。蓋材53は、前述した蓋材3と同様の材料で構
成されている。
【0077】容器本体52の内底面52aは、図17に
示すように、一方側から他方側に向かって低くなるよう
に傾斜されている。そして、この内底面52aの相対的
に高い位置において、突起52bが上方に突出するよう
に形成されており、該突起52bが設けられている部分
の上方において、薬液袋55が配置されている。薬液袋
55は、図17の状態のままでは、重力により下方に移
動しようとするが、このような薬液袋55の重みだけで
は、突起52bによって突き破られないような強度を有
するように構成されている。薬液袋55内には、薬液6
が収納されている。
【0078】また、内底面52aの相対的に高さが低い
領域において、薬液吸収材としてのレーヨンからなる不
織布57が配置されている。本構造例では、使用前にお
いては、不織布57と薬液袋55とが分離されており、
薬液袋55内に薬液6が密封されているため、使用前に
不織布57が薬液6により汚染されることがない。
【0079】使用に際しては、薬液吸収材包装体51を
用意し、上記薬液袋55が配置されている部分の上方か
ら指で蓋材53を押圧するだけで、薬液袋55が突起5
2bにより突き破られて薬液が漏洩する。また、内底面
52aが前述したように傾斜されているため、薬液が、
速やかに不織布57の方に流れ、不織布57に薬液6が
確実に含浸される。
【0080】従って、薬液吸収材包装体51において
も、使用前の薬液吸収材の汚染を引き起こすことなく、
簡便に使用することができ、かつ使用に際して薬液を薬
液吸収材包装体51に確実に含浸させ得る。
【0081】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、薬液吸収材と薬液を液密的に封止してなる薬液
袋と共に容器に収納してなる薬液吸収材包装体におい
て、該薬液袋を突き破るための突起が容器の内面に形成
されているので、使用に際しては、突起により薬液袋を
突き破るように容器を押圧するだけで、確実に薬液吸収
材に薬液を含浸させることができる。すなわち、簡便な
操作で薬液を薬液吸収材に確実に含浸させることがで
き、しかも、薬液を含浸させるに際し、薬液吸収材に薬
液を注いだり、薬液に薬液吸収材を挿入するような煩雑
な作業を実施する必要がないため、極めて衛生的に薬液
を薬液吸収材に含浸させることができる。
【0082】また、使用に至るまでは、薬液が薬液袋内
に密封されているため、薬液により薬液吸収材が汚染さ
れるおそれも少ない。さらに、突起により薬液袋を破る
ものであるため、薬液袋の強度を高精度に調整する必要
がない。
【0083】また、請求項2に記載のように、容器が保
形性を有する容器本体と、蓋材とを有する場合には、容
器本体が保形性を有するため、保管時や運搬時に誤って
容器に押圧力が加わったとしても、容器本体の保形性に
より薬液袋の破裂を確実に防止することができ、従っ
て、使用前の薬液の漏洩をより確実に防止することがで
きる。
【0084】請求項3に記載の発明では、薬液袋が容器
本体内において薬液吸収材の側方に配置されているの
で、使用に先立ち容器に押圧力が加わったとしても、薬
液袋が薬液吸収材に押し付けられ難いため、薬液の使用
前の漏洩を確実に防止することができる。
【0085】また、薬液袋を薬液吸収材の側方に配置す
る構造では、例えば、薬液吸収材として綿棒を用いる場
合には、綿球側を薬液袋側となるように綿棒を配置すれ
ば、綿棒の軸部の薬液による汚染を生じることなく、綿
球のみに薬液を含浸させることが容易となる。
【0086】請求項4に記載の発明では、薬液袋及び薬
液吸収材が、柔軟性を有する合成樹脂からなる袋内に設
けられており、該袋の内面に突起が設けられているた
め、請求項1に記載の発明の場合と同様に、使用に際し
ては、突起が設けられている部分において容器を外側か
ら押圧するだけで、薬液袋を破ることができ、極めて簡
便な操作で薬液を薬液吸収材に含浸させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薬液吸収材包装体の第1の構造例を示
す外観斜視図。
【図2】本発明の薬液吸収材包装体の第1の構造例の容
器本体を示す斜視図。
【図3】本発明の薬液吸収材包装体の第1の構造例の断
面図。
【図4】図3に示した薬液吸収材包装体の要部を拡大し
て示す部分切欠平面図。
【図5】本発明の薬液吸収材包装体の第1の構造例にお
いて薬液袋を破る工程を説明するための部分切欠断面
図。
【図6】本発明の薬液吸収材包装体の第2の構造例を示
す断面図。
【図7】第2の構造例の液吸収材包装体の部分切欠平面
図。
【図8】本発明の薬液吸収材包装体の第3の構造例を示
す斜視図。
【図9】第3の構造例において用いられる容器本体を示
す斜視図。
【図10】薬液吸収材包装体の第3の構造例において、
薬液袋を破る工程を説明するための部分切欠平面図。
【図11】第3の構造例において薬液袋が破られた状態
を説明するための部分切欠平面図。
【図12】本発明の薬液吸収材包装体の第4の構造例を
説明するための斜視図。
【図13】第4の構造例に係る薬液吸収材包装体の断面
図。
【図14】第4の構造例において、薬液袋を破る工程を
説明するための断面図。
【図15】本発明の薬液吸収材包装体の第5の構造例を
説明するための平面図。
【図16】本発明の薬液吸収材包装体の第5の構造例の
断面図。
【図17】本発明の薬液吸収材包装体の第6の構造例を
説明するための断面図。
【図18】本発明の薬液吸収材包装体の第6の構造例の
略図的平面図。
【符号の説明】
1…薬液吸収材包装体概要 2…容器本体概要 2e,2f,2g,2i…突起 3…蓋材 3a…突起 4…容器 5…薬液袋 6…薬液 7…薬液吸収材としての綿棒 7a…綿球 7b…軸部 11…薬液吸収材包装体 21…薬液吸収材包装体 31…薬液吸収材包装体 32d…突起 41…薬液吸収材包装体 43a…突起 51…薬液吸収材包装体 52b…突起 55…薬液袋 57…薬液吸収材としての不織布
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年10月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】削除
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0086
【補正方法】削除
フロントページの続き (72)発明者 中泉 政博 山口県新南陽市開成町4560 積水化学工業 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液吸収材と、薬液を封止してなる薬液
    袋とを容器に収納してなる薬液吸収材包装体において、 薬液袋を突き破るための突起が前記容器の内面に突出形
    成されていることを特徴とする薬液吸収剤包装体。
  2. 【請求項2】 前記容器が、保形性を有しかつ開口を有
    する容器本体と、前記容器本体の開口を閉成するように
    取り付けられた蓋材とを有することを特徴とする請求項
    1に記載の薬液吸収材包装体。
  3. 【請求項3】 前記薬液袋が、前記容器本体内において
    前記薬液吸収材の側方に配置されている請求項1または
    2に記載の薬液吸収材包装体。
JP8278040A 1996-10-21 1996-10-21 薬液吸収材包装体 Withdrawn JPH10120041A (ja)

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