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JPH10117875A - バランス昇降座椅子 - Google Patents

バランス昇降座椅子

Info

Publication number
JPH10117875A
JPH10117875A JP9264802A JP26480297A JPH10117875A JP H10117875 A JPH10117875 A JP H10117875A JP 9264802 A JP9264802 A JP 9264802A JP 26480297 A JP26480297 A JP 26480297A JP H10117875 A JPH10117875 A JP H10117875A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat plate
link
center
rod
compression coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9264802A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Senda
司郎 専田
Yojiro Senda
洋二郎 専田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP9264802A priority Critical patent/JPH10117875A/ja
Publication of JPH10117875A publication Critical patent/JPH10117875A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Chairs Characterized By Structure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】バランス昇降機能は維持して、座板を着座者の
重心で支持して、軽量で変形に強い構造にし、製造コス
トを下げる。更に重心移動により椅子の安定性を良くす
る。更にバネの負担を軽減し、座板押し上げ効率を向上
させる。 【構成】下支持台9と上支持台12の間にリンク13
a,13b,16a,16bを連結して平行リンク機構
4を構成し、その平行リンク機構4で座板3中央部を下
方から支持する。上方リンク16a,16bに肘掛け5
a,5bを固着する。下支持台9に位置調節可能に送り
ナット22と送りネジ23を備える。圧縮コイルバネ3
1a,31bを内蔵したシリンダ6a,6bのヘッド部
を下方リンク13a,13bに連結し、そのロッド27
a,27b端を送りナット22に連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自力で座ったり立った
りすることが困難な人たちを支援するために、座板を低
い座り姿勢から高い腰掛け姿勢までの間でバランスをも
って昇降させるバランス昇降座椅子に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】本発明は、本願出願人が先に出願した特
願平4−293624号(特公平7−090034号)
を改良することにより得られるバランス昇降座椅子を提
供するもので、従来例として前記の出願のものを図9乃
至図12に基づいて説明する。先ず、図12に基づい
て、従来例における一定押し上げ力をつくり出す原理を
説明する。図12に示すX,Yの直交座標において、L
は原点Oを支点として回動する棒であり、LからL’の
範囲で回動するものとする。その棒L上の任意の点Bに
Y軸上の任意の点AからワイヤーWを張着して、棒Lを
常にベクトルBAで引っ張るようにし、そのベクトルB
Aを、点Bを押し上げるY軸に平行な力ベクトルBC
と、点Bに働く原点Oに向かう力ベクトルBOの2力に
分解すると、平行四辺形ACBOができる。この平行四
辺形ACBOの四辺の長さは、棒Lが回動してその棒L
の角度が変わっても変化しない。すなわち、棒LがL’
に変位してもそのベクトルB’C’はベクトルBCと等
しい。従って、ワイヤーWのAB間の長さに比例した強
さの張力ベクトルBAを常に加えていれば、棒L上の任
意の点Bを押し上げるY軸に平行な力ベクトルBCは、
棒Lの角度の変化に拘らず、常に一定となる。以上が一
定押し上げ力をつくり出す原理である。次に、上記の一
定押し上げ力の強さを調節する原理を同図12により続
けて説明すれば、棒L上の点Bに張着したワイヤーWを
原点Oの方向に少し移動させ、新たに点DにワイヤーW
を張着して、棒Lを常にベクトルDAで引っ張るように
する。そして、そのベクトルDAを点Dを押し上げるY
軸に平行な力ベクトルDEと、点Dに働く原点Oに向か
う力ベクトルDOの2力に分解すると、平行四辺形AE
DOができる。この場合も、この平行四辺形AEDOの
四辺の長さは、棒Lが回動してその棒Lの角度が変わっ
ても変化しない。すなわち、棒LがL’に変位してもそ
のベクトルD’E’はベクトルDEと等しい。従って、
ベクトルDEも一定押し上げ力になる。このベクトルD
Eと、点BにワイヤーWを張着したときに点Bに働くベ
クトルBCの2力の強さは、両方ともOA間の長さと等
しくなっている。この2力の強さは、棒L上のワイヤー
の張着位置に拘らず、常にOA間の長さと等しくなる。
然るに、点Dにワイヤーを張着したときに、もとの点B
に働くY軸に平行な力ベクトルBFの強さは、てこの原
理によりベクトルDEにDO間の長さを掛けて、更にそ
れをBO間の長さで割った値になり、ベクトルDEの強
さに比例するので、やはりベクトルBFも一定押し上げ
力になる。すなわち、棒LがL’に変位してもそのベク
トルB’F’はベクトルBFと等しい。このベクトルB
FとベクトルBCの力の強さは、各々DO間の長さとB
O間の長さに比例している。従って、棒L上の任意の点
Bに働くY軸に平行な一定押し上げ力の強さは、棒L上
に張着したワイヤーの位置と原点O間の長さに比例して
増減する。以上が一定押し上げ力の強さを調節する原理
である。従来例は前記原理を利用して構成されており、
図9において61は従来のバランス昇降座椅子であり、
全体は、基フレーム62と、座板63と、平行リンク機
構部64と、背もたれ65と、作動肘掛け66a,66
bと、圧縮コイルバネ内設管67と、ワイヤー68と、
バランス調節装置69と、ブレーキ装置70とから構成
されている。平行リンク機構部64は、基フレーム62
における両側面フレーム62a,62bの後部と座板6
3における両座板側面フレーム63a,63bのほぼ中
央部とを後方リンク71a,71bで連結し、基フレー
ム62における両側面フレーム62a,62bのほぼ中
央部と座板63における両座板側面フレーム63a,6
3bの前部とを前方リンク72a,72bで連結して構
成されている。作動肘掛け66a,66bは、作動フレ
ーム73a,73bとその後部に一体に垂設した伝達ア
ーム74a,74bと肘掛け板75a,75bとから形
成されており、その作動肘掛け66a,66bは、作動
フレーム73a,73bの前部を後方リンク71a,7
1bの上端支軸76a,76bに連結し、伝達アーム7
4a,74bの下部を後方リンク71a,71bの下端
支軸77a,77bに連結して、座板63両側面に前後
回動可能として備えられている。バランス調節装置69
は、一方の作動肘掛け66aにおける作動フレーム73
aに備えられており、そのバランス調節装置69は、位
置調節可能な送りナット78とこれに螺合した送りネジ
79とその送りネジ79を正逆回転する調節ハンドル8
0とから構成されている。圧縮コイルバネ内設管67
は、背もたれ65と共に座板63の後部に横架して備え
られており、図11に示すように、その管の一方の開口
端部内側には自在滑車本体81が挿着され、更に、その
管内には圧縮コイルバネ82が一方の作動肘掛け66a
側(自在滑車本体81側)を固定し他端を伸縮自在とし
て備えられている。自在滑車本体81は、回転可能にし
た滑車83が圧縮コイルバネ内設管67の中心線を軸に
して自由に首振りするように形成されている。ワイヤー
68は自在滑車本体81を介して90゜に曲げられ、圧
縮コイルバネ82の他端と上記送りナット78に連結さ
れている。また、椅子側面から見て、上記バランス調節
装置69における送りネジ79の軸中心線の延長線を支
軸76aの中心と交わらせてある。また、椅子側面から
見て、圧縮コイルバネ内設管67の中心と支軸76aの
中心とを結んだ線分と送りネジ79の中心線の延長線と
の成す角度θ1を、鉛直線とリンク71a,71b,7
2a,72bとの成す角度θと一致させると共に、圧縮
コイルバネ82のたわみ量が送りネジ79の軸中心線か
ら圧縮コイルバネ内設管67の中心までのワイヤー68
方向の長さと対応してたわみ得るように設定してある。
また、図10のブレーキ装置70は、前記の作動肘掛け
66bの回動を停止するように常時付勢したブレーキ機
構84と、そのブレーキ機構84を解除するブレーキ解
除レバー85とから構成されている。従来例は以上の構
成であり、以下に従来例を側面から見たものとしてその
作用を原理図と対応させて説明する。前記説明の図12
の原理図における原点Oは作動フレーム73aの支軸7
6aの中心に該当し、原理図における棒Lは作動フレー
ム73a及び送りネジ79に該当し、原理図におけるワ
イヤーWはワイヤー68に該当し、原理図におけるB点
(又はD点)は送りネジ79の軸中心線とワイヤー68
の中心線との交点に該当し、原理図におけるA点は圧縮
コイルバネ内設管67の中心に該当する。従って、原理
図におけるY軸は支軸76aの中心と圧縮コイルバネ内
設管67の中心とを結んだ直線に該当し、送りネジ79
の軸中心線とワイヤー68の中心線との交点を通り、上
記Y軸と平行する直線の方向が原理図におけるベクトル
BC(B’C’)の方向となる。また、作動フレーム7
3a及び送りネジ79とリンク71aとが、支軸76a
を支点とするベルクランク(まがりてこ)の形態になっ
ており、図9におけるθとθ1を同一角度に設定するこ
とにより、作動フレーム73aにおける上記Y軸と平行
なベクトルBC(B’C’)の方向が、リンク71aに
おける支軸76aを通る鉛直方向に位相していると考え
ることができる。従って、原理図におけるベクトルBC
(B’C’)の方向と力は、支軸76aに作用する力、
すなわち座板63の上昇方向とその押し上げ力とみなす
ことができるので、原理図におけるB点が座板63を昇
降させるものとして以下説明する。着座者が高い腰掛け
姿勢から、ブレーキ解除レバー85を握ってブレーキを
解除して、作動肘掛け66a,66bを前方へ回動させ
ると、座板63は平行リンク機構部64の働きにより水
平姿勢で下降する。すると、その座板63の下降動作に
伴ってワイヤー68が引かれ、これにより圧縮コイルバ
ネ82が圧縮され、その圧縮コイルバネ82の復帰力が
増大する。すなわち、座板63の支軸76aに相当する
点BがB’に下降すると、ワイヤー68に相当するWに
作用する圧縮コイルバネ82の復帰力がベクトルBAか
らベクトルB’Aのように増大し、点Bにおけるベクト
ルBCと点B’におけるB’C’が等しくなる。従っ
て、ワイヤーWのAB間の長さに常に比例するように圧
縮コイルバネ82の復帰力を設定することにより、すな
わち、圧縮コイルバネ内設管67から引き出されたワイ
ヤー68の長さと圧縮コイルバネ82のたわみ量とを一
致させることにより、着座状態において、座板63の上
昇位置から下降位置まで、どの高さ位置にあっても着座
者の体重と座板63に作用する押し上げ力とのバランス
をとることができ、人の僅かな力で座板63を昇降させ
ることができる。また、調節ハンドル80を回転させて
送りナット78の位置を変位させることにより、すなわ
ち、図12の原理図において、点Bを点Dに変位するこ
とにより、てこの原理によって、点Bでの押し上げ力は
ベクトルBFに短く変化する。そのため、座板63に作
用する着座者の体重が軽い場合は、以上のように調節し
て点Bでの押し上げ力を減少させることにより、その体
重とバランスさせることができる。また、調節ハンドル
80を上記と逆の方向に回転することにより、上記より
重い体重の人に対してバランスさせることができる。ま
た、ブレーキ解除レバー85を無操作状態にすることに
より、ブレーキを作用させて座板63を所望の位置で停
止させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のバランス昇
降座椅子においては、以下に示す問題があった。第1
に、椅子横方向に作用する圧縮コイルバネの引き力を一
方の作動肘掛けの椅子縦方向の動きに、ワイヤーにより
自在滑車本体を介して変換伝達していた。そのため、着
座者の体重がほぼ座板中央部に真下方向へ作用するのに
対し、圧縮コイルバネによる押し上げ力が一方の作動肘
掛け、すなわち座板の片側部に真上方向へ作用するた
め、座板押し上げ力と着座者の体重との2力の方向が互
いに反対になり、かつ、その2力の作用点が大きく食い
違って、片持ち構造となっていた。この従来例における
片持ち構造は、荷重に対してフレーム、リンクの各部分
に捻れ変形を起こし易く、特に座板が低い位置にあっ
て、座板に勢い良く着座した場合などの衝撃力に対して
は極めて弱い構造であった。そのため、平行リンクの横
幅を座板の横幅一杯まで広げたり、フレーム、リンクを
補強して頑丈に製作しなければならず、その結果、重量
と製造コストが増大した。また、ボールベアリングを多
用した高精度で高価な自在滑車本体を使用していたた
め、これもまた製造コストを上げる要因であった。第2
に、従来例を起立した椅子状態にした場合、座板フレー
ム、バランス調節装置、圧縮コイルバネ内設管等の比較
的重い部材が座板の回りに配設され、特に重量の大きな
圧縮コイルバネ内設管が座板後部に備えられていたた
め、重心の位置が後方の高いところに来てしまった。そ
のため、椅子が不安定となり、例えば、背もたれに勢い
良くもたれ掛かって着座した場合や、着座者が急上昇
し、急停止した場合に、その反動により、椅子が後方に
転倒し易かった。第3に、従来例は圧縮コイルバネの押
し上げ力によって、着座者の体重の他に座板フレーム、
バランス調節装置、圧縮コイルバネ内設管等の重量の大
きな部材も一緒に支持していたため、圧縮コイルバネの
負担が増大し、その結果、実際に昇降可能な着座者の体
重の大きさが減少し、圧縮コイルバネの座板押し上げ効
率を下げていた。第4に、上記の片持ち構造の問題を解
決する手段として、試みに、ワイヤーをロッドに置換
し、かつ、リンクにシリンダを直結した昇降機構を図1
2の従来の原理で構成すると図13に示すものになっ
た。この場合、圧縮コイルバネを内蔵したシリンダGと
ロッドRが一直線になると共に、シリンダGのロッドR
突出側端部A(従来例における圧縮コイルバネ内設管の
ワイヤー突出側端部)が回動支点となり、シリンダGが
椅子の後方に大きく突出し、しかも、フリー状態となっ
たシリンダGのヘッドが、昇降動作時に揺動するため、
この突出したシリンダGが人や物にぶつかり易く邪魔で
危険であり、同時に、シリンダG自体も破損し易く、全
く実用的ではなかった。そこで本発明は、低い座り姿勢
から高い腰掛け姿勢の間で着座者の体重と座板押し上げ
力とをバランスさせて昇降するバランス昇降機能を備
え、かつ、座板下方のスペース内にコンパクトに収める
ことができるシリンダ昇降機構を実現することにより、
第1〜第3までの問題を解決するバランス昇降座椅子を
提案することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決するためになされたもので、先ず、本発明の一定押し
上げ力をつくり出す原理を図8により説明する。X,Y
の直交座標において、Tは原点Oを支点として回動する
リンクであり、TからT’の範囲で回動するものとす
る。リンクT先端の点Hに、圧縮コイルバネを内蔵した
シリンダGのヘッド部を連結する。同様に、点Oを原点
とするX1、Y1の直交座標において、Y1軸上の点J
にロッドR先端を連結する。そして、点Jから点Hの方
向へ圧縮コイルバネのたわみ量分行ったシリンダG上の
点Mを定め、リンクTを常にベクトルMJで引っ張るよ
うにし、併せて、∠HOY=∠MOJすなわち、αとα
1を等しく設定する。そして、線分MOをX1、Y1の
座標系における仮想リンクとし、ベクトルMJを仮想リ
ンクMO上の点Mに働くY1軸に平行な力ベクトルMN
と、点Mに働く原点Oに向かう力ベクトルMOの2力に
分解すると平行四辺形JNMOができる。この場合、リ
ンクTが回動してそのリンクTの角度が変わっても、M
H間とHO間の2辺の長さは変化せず、また、∠JHO
の角度変化は小さいので、リンクTの回動に伴う∠JH
Oの角度変化が無いものとする。すると、三角形MHO
はリンクTの角度変化に拘らず常に変化しないことにな
る。すなわち、リンクTがT’に変位しても三角形MH
Oは三角形M’H’Oと合同となるため、仮想リンクの
MO間の長さはM’O間の長さと等しく、∠MOHは∠
M’OH’と等しくなる。従って、MJ間の長さに比例
した強さの引き力ベクトルMJを常に加えていれば、仮
想リンクMO上の点Mに働くY1軸に平行な力ベクトル
MNは、リンクTの角度変化に拘らず、常に一定とな
る。更に、仮想リンクMOとリンクTは∠MOHの角度
を持つベルクランク(まがりてこ)となると共に、上記
αとα1を等しく設定したことにより、X1、Y1の座
標系における一定力ベクトルMNはX、Yの座標系にお
けるリンクT上の点Hを押し上げるY軸に平行な力ベク
トルHSに位相しており、このベクトルHSはリンクT
の角度変化に拘らず、常に一定押し上げ力となる。以上
が一定押し上げ力をつくり出す原理である。次に、上記
一定押し上げ力の強さを調節する原理を同図8により続
けて説明する。ロッドR先端を点Jよりも原点Oに近い
位置にある点Kに改めて連結する。すると、シリンダG
のロッド側が下動し、それに伴いシリンダG上の点Mも
点M1まで下動する。この時、∠HOY=∠M1OKす
なわち、αとα2を等しく設定する。そして、点Oを原
点とし点KをY2軸上の点とするX2、Y2の直交座標
を新たに定める。この時できる線分JKがロッドR先端
の強さ調節の方向と範囲である。そして、リンクTを常
にベクトルM1Kで引っ張るようにし、線分M1OをX
2、Y2の座標系における仮想リンクとし、ベクトルM
1Kを仮想リンクM1O上の点M1に働くY2軸に平行
な力ベクトルM1N1と、点M1に働く原点Oに向かう
力ベクトルM1Oの2力に分解すると平行四辺形KN1
M1Oができる。この場合も、リンクTが回動してその
リンクTの角度が変わっても、M1H間とHO間の2辺
の長さは変化せず、また、∠KHOの角度変化は小さい
ので、リンクTの回動に伴う∠KHOの角度変化が無い
ものとする。すると、三角形M1HOはリンクTの角度
変化に拘らず常に変化しないことになる。すなわち、リ
ンクTがT’に変位しても三角形M1HOは三角形M
1’H’Oと合同となるため、仮想リンクのM1O間の
長さはM1’O間の長さと等しく、∠M1OHは∠M
1’OH’と等しくなる。従って、M1K間の長さに比
例した強さの引き力ベクトルM1Kを常に加えていれ
ば、仮想リンクM1O上の点M1に働くY2軸に平行な
力ベクトルM1N1は、リンクTの角度変化に拘らず、
常に一定となる。更に、仮想リンクM1OとリンクTは
∠M1OHの角度を持つベルクランク(まがりてこ)と
なると共に、上記αとα2を等しく設定したことによ
り、X2、Y2の座標系における一定力ベクトルM1N
1はX、Yの座標系におけるリンクT上の点Hを押し上
げるY軸に平行な力ベクトルHS1に位相しており、こ
のベクトルHS1はリンクTの角度変化に拘らず、常に
一定押し上げ力となる。このベクトルHS1と前記のベ
クトルHSの力の強さは、てこの原理により、KO間の
長さとM1O間の長さの積と、JO間の長さとMO間の
長さの積にそれぞれ比例している。従って、リンクT上
の点Hに働くY軸に平行な一定押し上げ力の強さは、ロ
ッドR先端の連結位置を線分JK上で移動することによ
り増減することができる。以上が一定押し上げ力の強さ
を調節する原理である。次に、前記原理を利用して構成
した本発明について図1乃至図7に基づいて説明する。
平行リンク機構(4)は、下支持台(11)と上支持台
(21)とを、互いに平行な下方リンク(26a,26
b)と上方リンク(29a,29b)とでそれぞれ連結
して構成されている。その平行リンク機構(4)は、下
支持台(11)を基フレーム(2)後部に固着して、基
フレーム(2)上側に備えられている。座板(3)は、
上支持台(21)上面に載設されており、その座板
(3)下面中央部を平行リンク機構(4)で下方から支
持している。その座板(3)後部には背もたれ(5)を
設けてある。肘掛け(6a,6b)は、上方リンク(2
6a,26b)に固着され椅子両側部に備えられてい
る。下支持台(11)には、移動可能にした送りナット
(38)とこれに螺合した送りネジ(39)とその送り
ネジ(39)を正逆回転する調節ハンドル(40)から
成るバランス調節機構(15)が備えられている。圧縮
コイルバネ(45a,45b)は、シリンダ(7a,7
b)内にそのロッド(43a,43b)突出側を固定す
ると共に、その他端を伸縮自在として備えられている。
シリンダ(7a,7b)内のロッド(43a,43b)
の一端は、圧縮コイルバネ(45a,45b)の他端に
連結されている。シリンダ(7a,7b)から突出した
ロッド(43a,43b)の他端は、送りナット(3
8)に回動可能に連結されている。シリンダ(7a,7
b)のヘッド部は、下方リンク(26a,26b)前端
部に回動可能に連結されている。また、椅子側面から見
て、ロッド(43a,43b)他端の支軸(44a,4
4b)中心からシリンダ(7a,7b)のヘッド部の支
軸(32a,32b)中心方向へ圧縮コイルバネ(45
a,45b)のたわみ量分離れた地点を基準点(51
a,51b)とする。更に、送りナット(38)の移動
した時の最上位置と最下位置において、基準点(51
a,51b)と下方リンク(26a,26b)後端の支
軸(31a,31b)中心とを結んだ線分とロッド(4
3a,43b)他端の支軸(44a,44b)中心と下
方リンク(26a,26b)後端の支軸(31a,31
b)中心とを結んだ線分との成す角度(λ1,λ2)
を、鉛直線と下方リンク(26a,26b)との成す角
度(λ)と一致させる。(上記の角度λ1、λ2及びλ
は、前記図8の原理図における角度α1、α2及びαに
それぞれ相当する。) また、以上の構成のものに付加したシリンダ機構のロッ
ク装置(8)は、直線往復摺動するロッドを任意位置で
ロック可能にしたもので、下支持台(11)と上支持台
(21)とに架け渡して連結されている。そのロック装
置(8)は、平行リンク機構(4)の回動を停止しロッ
クするように常時付勢されており、そのロック装置
(8)のロックを解除するロック解除レバー(54)が
備えられている。
【0005】
【作用】先ず、前記図8に示す原理図と図1に示す本発
明の椅子との対応関係について、その椅子を側面から見
たものとして説明する。原理図における原点Oは、下方
リンク(26a,26b)後端の支軸(31a,31
b)中心に該当する。原理図におけるY軸は、支軸(3
1a,31b)中心を通る鉛直線に該当する。原理図に
おけるY1軸は、支軸(31a,31b)中心とロッド
(43a,43b)端の支軸(44a,44b)中心と
を結んだ直線に該当する。原理図におけるリンクTは、
下方リンク(26a,26b)に該当する。原理図にお
けるシリンダGは、シリンダ(7a,7b)に該当す
る。原理図におけるロッドRは、ロッド(43a,43
b)に該当する。原理図における点J(又は点K)は、
支軸(44a,44b)中心に該当する。原理図におけ
る線分JKは、送りネジ(39)の軸中心線に該当す
る。原理図における点Hは、下方リンク(26a,26
b)前端部の支軸(32a,32b)中心に該当する。
原理図における点M(又は点M1)は、シリンダ(7
a,7b)の中心線上の基準点(51a,51b)に該
当する。原理図におけるα1、α2及びαは、それぞれ
(λ1)、(λ2)及び(λ)に該当する。原理図にお
ける仮想リンクMO(又はM1O)は、支軸(31a,
31b)中心と基準点(51a,51b)とを結んだ線
分に該当する。従って、原理図における一定力ベクトル
MN(又はベクトルM1N1)は、基準点(51a,5
1b)に働く支軸(31a,31b)中心と支軸(44
a,44b)中心とを結んだ直線に平行な力に該当し、
原理図における一定押し上げ力ベクトルHS(又はHS
1)は、支軸(32a,32b)に働く真上方向の力に
該当する。そこで、この支軸(32a,32b)すなわ
ち、原理図における点Hが座板を昇降させるものとして
以下説明する。下支持台(11)と上支持台(21)と
上下のリンク(26a,26b,29a,29b)によ
り平行リンク機構(4)が構成され、座板(3)は水平
姿勢で昇降する。またこの時、平行リンク機構(4)と
圧縮コイルバネ(45a,45b)を内蔵した一対のシ
リンダ(7a,7b)が直結されて座板(3)下方中央
に備えられており、圧縮コイルバネ(45a,45b)
による座板(3)押し上げ力が着座者の重心の位置に作
用するようになっている。肘掛け(6a,6b)を後方
へ引き動かすと、座板(3)は平行リンク機構(4)に
より水平姿勢で上昇する。また、肘掛け(6a,6b)
を前方へ押し動かすと、座板(3)は水平姿勢で下降す
る。このように、着座者が高い腰掛け姿勢から肘掛け
(6a,6b)を前方へ押し動かすと、ロッド(43
a,43b)が引かれる。これにより、圧縮コイルバネ
(45a,45b)が圧縮され、その圧縮コイルバネ
(45a,45b)の復帰力が増大する。すなわち、支
軸(32a,32b)に相当する点HがH’に下降する
と、ロッド(43a,43b)に相当するRに作用する
圧縮コイルバネ(45a,45b)の復帰力がベクトル
MJからベクトルM’Jのように増大し、点Mにおける
ベクトルMNと点M’におけるM’N’が等しくなると
共に、点HにおけるベクトルHSと点H’におけるH’
S’が等しくなる。従って、着座状態において、座板
(3)の上昇位置から下降位置まで、どの高さ位置にあ
っても着座者の体重と座板(3)押し上げ力とをバラン
スさせることができ、人の僅かな力で座板(3)を昇降
させることができる。また、調節ハンドル(40)を回
転させて送りナット(38)の位置を変位させることに
より、すなわち、図8の原理図において、点Jを点Kに
変位することにより、てこの原理によって、点Hでの押
し上げ力はベクトルHS1に短く変化する。そのため、
座板(3)に作用する着座者の体重が軽い場合は、以上
のように調節して点Hでの押し上げ力を減少させること
により、その体重とバランスさせることができる。ま
た、調節ハンドル(40)を上記と逆の方向に回転する
ことにより、上記より重い体重の人に対してバランスさ
せることができる。次に、シリンダ機構のロック装置
(8)を付加した場合について説明する。着座者の体重
と座板(3)押し上げ力とをバランスさせた状態におい
て、座板(3)を昇降移動するときはロック解除レバー
(54)を操作し、座板(3)を所望の位置で停止させ
るときはロック解除レバー(54)を無操作状態にし
て、ロック装置(8)のロック力を作用させる。
【0006】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1において、1はバランス昇降座椅子であり、全体は
基フレーム2と、座板3と、平行リンク機構4と、背も
たれ5と、左右の肘掛け6a,6bと、一対のシリンダ
7a,7bと、ロック装置8とから構成されている。基
フレーム2は、本椅子の土台に当る部分であり、管材に
よりコ字状に形成された外フレーム9と、その内側に固
着された足フレーム10a,10bとから成っている。
図3に示すように、下支持台11は、基フレーム2後部
中央に足フレーム10a,10bにより固着されてい
る。図4に示すように、下支持台11は、断面三角形の
横パイプ12の前側斜面の両端に断面コ字形でかつ上下
一体で形成された軸受け13a,14aと13b,14
bを設け、その横パイプ12の前側斜面の中央部に断面
コ字形のバランス調節機構15を備えて形成されてい
る。また、そのバランス調節機構15下部に、ロック装
置8用の軸受け16が一体で形成されている。バランス
調節機構15は、スライド面37a,37bとそのスラ
イド面37a,37bを摺動する送りナット38とその
送りナット38に螺合した送りネジ39とその送りネジ
39を正逆回転する調節ハンドル40から形成されてい
る。送りネジ39は、その基端軸部41をバランス調節
機構15上端部の穴42に貫通して軸支し、そのネジ部
をスライド面37a,37bと平行にして、釣り下げら
れている。また、穴42を上方に貫通した送りネジ39
の基端軸部41先端に調節ハンドル40を固着してあ
る。図5に示すように、座板3は、基板17上面にクッ
ション材18を貼付け、それにカバー19を施して形成
されている。図1に示すように、その座板3後部には、
角度調整可能にした取り付け具20により背もたれ5が
取り付けられている。また、その座板3中央下部には、
門型の上支持台21が固着されている。図6に示すよう
に、その上支持台21は、その上部中央にロック装置用
の断面コ字形の軸受け22を備え、その両端の上部と下
部にリンク用の軸受け23a,23b,24a,24b
を備えて形成されている。また、上支持台21の下端部
には、座板3の下降着地の際の衝撃を緩和するためのク
ッション足25a,25bが固着されている。図3に示
すように、一対の下方リンク26a,26bはその上端
部に天井フレーム27を横架して固着し、更に、その天
井フレーム27の中央部にシリンダ7a,7b連結用の
補助軸受け28を固着して形成されている。また、一対
の上方リンク29a,29bは、そのほぼ中央部に横フ
レーム30を横架して固着しH字状に形成されている。
図1に示すように、平行リンク機構4は、下支持台11
下部の軸受け14a,14bと上支持台21下部の軸受
け24a,24bに下方リンク26a,26b両端部を
支軸31a,31bと支軸32a,32bによりそれぞ
れ軸着し、下支持台11上部の軸受け13a,13bと
上支持台21上部の軸受け23a,23bに下方リンク
26a,26bと平行な上方リンク29a,29b両端
部を支軸33a,33bと支軸34a,34bによりそ
れぞれ軸着して形成されている。左右の肘掛け6a,6
bは、L字状のフレーム35a,35bとそのフレーム
35a,35b上端部に固着した肘掛け板36a,36
bとから左右対称に形成され、フレーム35a,35b
下端部を上方リンク29a,29b左右外側部にそれぞ
れ固着して座板3両側部に設けられている。一対のシリ
ンダ7a,7bは、そのロッド43a,43b端部を送
りナット38左右側面に支軸44a,44bによりそれ
ぞれ軸着し、シリンダ7a,7bのヘッド部を下方リン
ク26a,26b前端部内側に支軸32a,32bによ
りそれぞれ軸着してある。図7に示すように、シリンダ
7a,7bは、管内に圧縮コイルバネ45a,45bを
挿入してある。その圧縮コイルバネ45a,45bの一
端は、シリンダ7a,7bのロッドカバー46a,46
bにより固定されている。また、ロッド43a,43b
の反対側端部に固着したバネ受け蓋47a,47bを圧
縮コイルバネ45a,45bの他端に冠着して、圧縮コ
イルバネ45a,45bの他端が伸縮自在としてある。
また、ロッド43a,43b先端部とシリンダ7a,7
bヘッド部に、取り付け用の穴48a,48bと穴49
a,49bが設けられている。更に、圧縮コイルバネ4
5a,45bとシリンダ7a,7b内壁の間に、薄肉で
円筒状の緩衝材50が設けられている。この緩衝材50
により、圧縮コイルバネ45a,45bは滑らかに伸縮
運動をすることができる。図1に示すように、支軸44
a,44b中心からシリンダ7a,7bのヘッド側の支
軸32a,32b方向へ圧縮コイルバネ45a,45b
のたわみ量分離れた地点を基準点51a,51bと定め
てある。また、移動する送りナット38が最上位置にあ
る場合と最下位置にある場合において、基準点51a,
51bと支軸31a,31b中心とを結んだ線分と支軸
44a,44b中心と支軸31a,31b中心とを結ん
だ線分との成す角度λ1,λ2を、鉛直線と下方リンク
26a,26bとの成す角度λと一致させてある。ロッ
ク装置8は、直線往復摺動するロッドを任意の位置でロ
ック可能にしたシリンダ機構のものを利用する。シリン
ダ機構のロック装置8としては、コイルバネの締め付け
摩擦力によりロッドを機械的にロックする形式のもの
が、一般に普及しているので、これを使用するのが製造
コストを減らす上から最適である。そのロック装置8
は、図3に示すように、椅子の中心線上、すなわち左右
のシリンダ7a,7b間に設置されており、その両端を
それぞれ下支持台11に設けた軸受け16と上支持台2
1に設けた軸受け22に支軸52と支軸53により回動
可能に軸着し、シリンダ7a,7bとクロスした状態に
設置されている。また、ロック装置8とロック解除レバ
ー54は、遠隔操作用のワイヤー55で連結されてい
る。着座者自身で昇降する場合は、ロック解除レバー5
4を肘掛け6a,6b前部に左右両方へ取り付け、しか
も、どちらか一方のレバーを操作すればロック解除でき
るようにすれば、利き腕(又は使える腕)を選ばないの
で便利である。また、介護者の操作により昇降させる場
合には、ロック解除レバー54を背もたれ5の後ろ側の
高い位置に取り付けると操作し易い。また、以上の椅子
の基フレーム2にキャスターを取り付けて、着座したま
ま移動できるようにした応用例も考えられる。
【0007】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1に、
シリンダのヘッド部を下方リンク前端部に直結し、併せ
て図7の本発明の原理に基づいて圧縮コイルバネのたわ
み量及び各部の長さ、角度を設定して構成することによ
り、低い座り姿勢から高い腰掛け姿勢の間で着座者の体
重と座板押し上げ力とをバランスさせて昇降するバラン
ス昇降機能と、座板押し上げ力を着座者の体重に合わせ
るバランス調節機能を備えると共に、そのシリンダ昇降
機構を座板下方のスペース内にコンパクトに収めること
ができる。第2に、着座者の体重と座板押し上げ力との
2力の作用点を合致させることにより、すなわち、着座
者の重心の位置で座板を支持することにより、フレー
ム、リンクに捻り応力が作用せず、座板への衝撃荷重に
対しても、極めて強い構造になる。そのため、余計な補
強が要らなくなり、また、平行リンク機構の横幅も従来
例の1/3になり、更に、高精度で高価な自在滑車本体
も要らなくなり、その結果、椅子全体が軽量になり、そ
の分製造コストを下げることができる。実際の試作品に
よる比較において、本発明の全重量は従来例の24Kg
から17Kgへ7Kg軽量になっている。第3に、重量
の大きなシリンダが座板下方中央に備えられたことと、
椅子全体の軽量化により、本発明を起立した椅子状態に
した場合、その重心の位置を椅子中央の低い位置にする
ことができるので、従来例に比べて椅子の安定性が格段
に良くなり、安全性が増す。第4に、シリンダのロッド
端を下支持台の送りナットに連結して、シリンダの座板
に掛かる荷重を半分以下に減らしたことと、椅子全体の
軽量化により、圧縮コイルバネに対する着座者の体重以
外の負担を軽減することができ、より重い人まで昇降可
能となる。実際の試作品による比較において、本発明の
椅子は圧縮コイルバネの負担が従来例より5Kg減って
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のバランス昇降座椅子の起立した状態
の側面図である。
【図2】 本発明のバランス昇降座椅子の下降した状態
の側面図である。
【図3】 本発明のバランス昇降座椅子の斜視図であ
る。
【図4】 本発明の下支持台の一部分解斜視図である。
【図5】 本発明の座板の断面図である。
【図6】 本発明の上支持台の斜視図である。
【図7】 本発明のシリンダの断面図である。
【図8】 本発明のバランス昇降座椅子の一定押し上げ
力をつくり出す原理と、一定押し上げ力の強さを調節す
る原理の説明図である。
【図9】 従来例の起立した状態の斜視図である。
【図10】 従来例の下降した状態の斜視図である。
【図11】 従来例の圧縮コイルバネ内設管の断面図で
ある。
【図12】 従来例の一定押し上げ力をつくり出す原理
と、一定押し上げ力の強さを調節する原理の説明図であ
る。
【図13】 図12の従来の原理でシリンダを用いた昇
降機構にした場合の側面説明図である。
【符号の説明】
1… バランス昇降座椅子 2… 基フレーム 3… 座板 4… 平行リンク機構 5… 背もたれ 6a,6b… 肘掛け 7a,7b… シリンダ 8… ロック装置 11… 下支持台 15… バランス調節機構 21… 上支持台 26a,26b… 下方リンク 29a,29b… 上方リンク 31a,31b… 支軸 32a,32b… 支軸 38… 送りナット 39… 送りネジ 40… 調節ハンドル 43a,43b… ロッド 44a,44b… 支軸 45a,45b… 圧縮コイルバネ 51a,51b… 基準点 54… ロック解除レバー λ,λ1,λ2… 角度

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮コイルバネ(45a,45b)を駆
    動手段とし、座る人の体重と同等の押し上げ力を座板
    (3)に作用させ、座板(3)をその昇降の全範囲にお
    いてバランスさせて支持し、座板(3)を人の僅かな力
    で昇降させるバランス昇降座椅子(1)において、下支
    持台(11)と上支持台(21)を、下方リンク(26
    a,26b)と上方リンク(29a,29b)でそれぞ
    れ連結して平行リンク機構(4)を構成し、その下支持
    台(11)を基フレーム(2)後部に固着し、座板
    (3)を上支持台(21)上面に載設し、座板(3)中
    央部を平行リンク機構(4)で下方から支持し、座板
    (3)後部に背もたれ(5)を設け、肘掛け(6a,6
    b)を上方リンク(29a,29b)に固着して設け、
    下支持台(11)には移動可能にした送りナット(3
    8)とこれに螺合した送りネジ(39)とその送りネジ
    (39)を正逆回転する調節ハンドル(40)から成る
    バランス調節機構(15)を備え、シリンダ(7a,7
    b)内に圧縮コイルバネ(45a,45b)を、ロッド
    (43a,43b)突出側を固定し、他端を伸縮自在と
    して備え、その圧縮コイルバネ(45a,45b)の他
    端にロッド(43a,43b)の一端を連結し、送りナ
    ット(38)にロッド(43a,43b)の他端を回動
    可能に連結し、かつ、下方リンク(26a,26b)前
    端部にシリンダ(7a,7b)のヘッド部を回動可能に
    連結すると共に、椅子側面から見て、ロッド(43a,
    43b)の他端の支軸(44a,44b)中心からシリ
    ンダ(7a,7b)のヘッド部の支軸(32a,32
    b)中心方向へ圧縮コイルバネ(45a,45b)のた
    わみ量分離れた地点を基準点(51a,51b)とし、
    かつ、送りナット(38)移動時の最上位置と最下位置
    において、基準点(51a,51b)と下方リンク(2
    6a,26b)後端の支軸(31a,31b)中心とを
    結んだ線分とロッド(43a,43b)他端の支軸(4
    4a,44b)中心と下方リンク(26a,26b)後
    端の支軸(31a,31b)中心とを結んだ線分との成
    す角度(λ1,λ2)を、鉛直線と下方リンク(26
    a,26b)との成す角度(λ)と一致させたことを特
    徴とするバランス昇降座椅子。
  2. 【請求項2】 直線往復摺動するロッドを任意位置でロ
    ック可能にしたシリンダ機構のロック装置(8)を、下
    支持台(11)と上支持台(21)とに架け渡して連結
    し、かつ、平行リンク機構(4)の回動を停止しロック
    するように常時付勢して備えると共に、そのロック装置
    (8)のロックを解除するロック解除レバー(54)を
    備えた請求項1記載のバランス昇降座椅子。
JP9264802A 1996-08-27 1997-08-22 バランス昇降座椅子 Pending JPH10117875A (ja)

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JP9264802A JPH10117875A (ja) 1996-08-27 1997-08-22 バランス昇降座椅子

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JP8-262258 1996-08-27
JP26225896 1996-08-27
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020179158A (ja) * 2019-03-22 2020-11-05 ボリゲ エ マビラール アンジェニュール コンセイル ソシエテ アノニム ローラーコースターのための乗客拘束システム
JP2021505306A (ja) * 2017-12-20 2021-02-18 エイチアンドイー カンパニー リミテッド 起立補助椅子

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