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JPH10116919A - 電界効果型トランジスタ - Google Patents

電界効果型トランジスタ

Info

Publication number
JPH10116919A
JPH10116919A JP8269577A JP26957796A JPH10116919A JP H10116919 A JPH10116919 A JP H10116919A JP 8269577 A JP8269577 A JP 8269577A JP 26957796 A JP26957796 A JP 26957796A JP H10116919 A JPH10116919 A JP H10116919A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
sigec
sige
silicon
band
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8269577A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakatsu Suzuki
政勝 鈴木
Takeshi Uenoyama
雄 上野山
Minoru Kubo
実 久保
Katsuya Nozawa
克弥 能澤
Yasuhito Kumabuchi
康仁 熊渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP8269577A priority Critical patent/JPH10116919A/ja
Publication of JPH10116919A publication Critical patent/JPH10116919A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリアの移動度が高く、結晶欠陥が少ない
半導体装置を提供する。 【解決手段】 シリコン基板10上のpウェル11pの
上に、シリコン層13n、SiGeC層が形成されてい
る。このSiGeC層とシリコン層13nとのヘテロ界
面に伝導帯の不連続が形成されており、この界面に形成
されたチャネルを電子が走行する。SiGeC層はシリ
コンに比べて電子の移動度が大きく、このNMOSの速
度も大きくなる。PMOSは、nウェル11nの上に、
シリコン層13n、SiGeC、SiGe層15n、S
i層17nが形成されている。PMOSの場合は、正孔
のチャネルはSiGe層15pとSi層17pとの界面
に形成される。このヘテロ界面に伝導帯のバンド不連続
が形成されており、このチャネルを正孔が走行するが、
SiGe層もシリコン層に比べて正孔の移動度が大き
く、このPMOSの速度も大きくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界効果型トラン
ジスタに関し、特に、SiGeC層を用いたヘテロ接合
の電界効果型トランジスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリコン基板上に形成される相補型半導
体装置(CMOS)に代わって、Si/SiGe系によ
るヘテロ構造CMOS(HeterostructureCMOS:以下HCMOSと略
する)の提案がされている。
【0003】これは、Siより移動度の高いSi/Si
Ge系を用いることにより、より高速の素子を作製でき
ると期待されているからである。Si/SiGe系で
は、組成の制御によりSi基板上に歪、及び、バンドギ
ャップエネルギーを制御したエピタキシャル成長が可能
である。Ismailは、この系のHCMOSによる特性向上につ
いての基礎実験をしている(K. Ismail, "Si/SiGe High
Speed Field-Effect Tramsistors", IEDM Tech. Dig.
1995, p509. 及びM.A. Armstrong et al, "Design of
Si/SiGe Hetrojunction Complementary Metal-Oxide-Se
miconductor Transistors" IEDM Tech. Dig. 1995, p76
1.を参照)。
【0004】Si基板上に電子及びホールのチャンネル
を形成するには、バンドギャップのヘテロ界面における
不連続が必要となる。Si/SiGe系では、正孔につ
いてはSiGeがSiに対して価電子帯のバンド不連続
を有するため、正孔のチャンネルが形成することができ
る。伝導帯は、バンド不連続がほとんどないので、電子
のチャネルはSi層に引っ張り歪を印加して、Si/S
iGeヘテロ界面にバンド不連続を形成している。しか
し、格子定数を変化させることから、格子緩和による転
位の導入を伴う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図5にSi基板上に成
長したSiGe層を示す。SiGe層は、Si基板より
も格子定数は大きいので、(a)に示したように結晶成
長した段階で歪みが蓄積されている。この歪みの蓄積が
大きくなると(b)に示したようにSiGe層に転位が
入ってしまう。このようにSi基板上にSiGe層を成
長させると格子不整合歪による転位や欠陥の導入は避け
られない。したがって、この結晶を利用した素子の初期
特性はともかく、信頼性や寿命の観点からは、転位の増
殖などによる特性劣化の影響がでてくると考えられる。
【0006】従来の技術に示したように、SiGe系に
おいては、CMOSをヘテロ構造で作製する場合、電子
のチャネルを形成するために、Si/SiGeのヘテロ
界面において、伝導帯のバンド不連続が取れるように、
Si層に引っ張り歪を印加しなければならない。そのた
めに、Si基板上にSiより格子定数の大きなSiGe
層を積層し、その上に成長するSi層に引っ張り歪を蓄
積させる。SiGe層の膜厚を大きくしていくと、その
間にSiGe層の格子定数は、Siから本来のSiGe
層へと格子定数が変化して臨界膜厚を超えるため、格子
緩和が生じSiGe層に転位等の欠陥が導入される。こ
れらの欠陥は、先ほど述べたように素子の初期特性への
影響は少ない場合もあるが、長期的な信頼性や寿命とい
う観点からは、問題が生じると思われる。すなわち、電
流による欠陥の増殖や、金属や不純物の欠陥を介在した
劣化が生じる。これらの問題は、素子の実用化を考える
上で大きな問題であり、改善が必須である。
【0007】そこで本発明はSiGeC層を用い、その
層と隣接する層とのバンド不連続を利用することで、キ
ャリアの移動度が高く、また格子不整合による結晶欠陥
が少なく信頼性の高い電界効果型トランジスタを提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、Si1-x-yGexy(0≦x≦1,0≦
y≦1)層を用い、この層に隣接する層とに形成される
ヘテロ接合を利用することでキャリアの移動度を大きく
するとともに、Si1-x-yGexy層に結晶欠陥にが入
らないようにすることができる。
【0009】また、基板にSiを用いた場合は、Si基
板上にSiGeCからなる多層構造を形成し、格子緩和
層の導入無し(緩和を起こさない程度の膜厚に設定)
に、バンドギャップエネルギーの制御をSiGeC三元
混晶の組成を制御することによって実現するものであ
る。これにより、Si1-x-yGexyと隣接する層との
間にバンド不連続が形成できる。このSiGeC層はS
iよりも移動度が大きいので、素子のスピードを大きく
することができる。
【0010】また、SiGeC層と、この層を挟む障壁
層とを設け、SiGeC層をチャネルとして電荷を走行
させることもできる。電荷はたとえばゲート電極により
制御することになる。同様に、SiGe層をチャネルと
し、このチャネルはSi層により挟まれるようにする。
これにより、チャネルを走行する正孔等の電荷をゲート
電極で制御することができる。これらの場合は、電荷の
閉じ込め効率を大きくすることができる。
【0011】また、シリコン基板上にHCMOSを形成
することから、素子のスピードが要求されるところには
このHCMOSを用い、それ以外には、通常のシリコン
基板上に形成したCMOSを作製すればよく、このよう
に、シリコンの基板に直接作製する素子との集積をもす
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、SiGe/Si系にC
を添加した、SiGeCの3元混晶系を用いて、Siに
格子整合させ、バンドギャップエネルギーの差異からヘ
テロ界面のバンド不連続を形成する電界効果トランジス
タである。また、SiGeC層をSiにわざと格子整合
させずに、格子歪を臨界膜厚までの範囲で制御し、バン
ド不連続を形成する電界効果トランジスタである。以
下、図面を用いて本発明の実施の形態について順次説明
していく。
【0013】(実施形態1)図1に本発明の実施形態で
あるHCMOSの構造断面図を示す。シリコン基板10
上に、NMOSとPMOSとが形成されたCMOS構造
である。まず、NMOSの構造から説明する。
【0014】NMOSは、シリコン基板10上に形成さ
れたpウェル11(高濃度p型シリコン層)があり、さ
らにその上に、V族元素が高濃度にドーピングされたδ
ドープ層を有するシリコン層13nが形成されている。
このシリコン層13n上に、SiGeC(Cの組成は4
%、Geの組成は36%)層が形成されている。あとで
図2を用いて説明するが、この組成はシリコン基板10
に格子整合している。
【0015】このSiGeC層14nとシリコン層13
nとのヘテロ界面に図1で示すように、伝導帯Ecのバ
ンド不連続が形成されており、SiGeC層14n側の
界面に形成されたチャネルを電子が走行する。SiGe
C層14nは、シリコンに比べて電子の移動度が大き
く、このNMOSのスイッチング速度も大きくすること
ができる。
【0016】さらに、このSiGeC層14nの上にS
i0.7Ge0.3層15n、Si層17nが形成さ
れ、さらに表面にはシリコン酸化膜からなるゲート絶縁
膜19nが形成されている。ゲート絶縁膜19nの下に
シリコン層17nが形成されているため、酸化するだけ
で結晶性の高いゲート絶縁膜19nが容易に形成するこ
とができる。ゲート絶縁膜19nの上には、ゲート電極
18nが形成され、この電極18nの両側にはソース・
ドレイン層16nが形成されている。SiGeC層14
nを走行する電子は、ゲート電極18nに印加される電
圧により制御されている。ソース・ドレイン層16n
は、pウェル11に達する深さにまで形成されている
が、少なくとも、SiGeC層14nに形成されるチャ
ネル層の深さにまで形成しておけばよい。
【0017】PMOSは、先に説明したNMOSとほぼ
同じ構成になっている。シリコン基板10上に形成され
たnウェル12(高濃度n型シリコン層)があり、さら
にその上に、V族元素が高濃度にドーピングされたδド
ープ層を有するシリコン層13pが形成されている。こ
のシリコン層13p上に、SiGeC(Ge組成は36
%、C組成は4%)層14pが形成されている。さら
に、このSiGeC層14pの上にSiGe層15p、
Si層17pが形成されている。PMOSの場合は、キ
ャリアが正孔となるが、この正孔が流れるチャネルはS
iGe層15p(Ge組成は30%、Si組成は70
%)とSi層17pとの界面のSiGe層15p側に形
成される。このSiGe層15pとシリコン層17pと
のヘテロ界面に伝導帯のバンド不連続が形成されてお
り、SiGe層15p側の界面に形成されたチャネルを
正孔が走行するが、SiGe層15pもシリコン層に比
べて正孔の移動度が大きく、このPMOSのスイッチン
グ速度も大きくなる。
【0018】さらに表面にはシリコン酸化膜からなるゲ
ート絶縁膜19pが形成されている。ゲート電極18p
の両側にはソース・ドレイン層16pが形成され、Si
Ge層15pを走行する電子はゲート電極18pに印加
される電圧により制御されている。
【0019】シリコン層13n/13p、SiGeC層
14p/14n、SiGe層15n/15p、シリコン
層17n/17pは結晶成長により同時に形成されてい
る。また、NMOSとPMOSとの間は、トレンチ分離
による溝があり、この溝はSiO2酸化膜により埋め込
まれることにより、NMOS、PMOSは、電気的に分
離されている。
【0020】このHCMOS(HeterostructureCMO
S)の特徴は、SiGeC層を用いている点である。こ
のSiGeC層は、図2に示すようにSi、Ge、Cの
各々の組成により、バンドギャップエネルギーおよびシ
リコンに対する格子不整合率を変えることができる。
【0021】図2(a)は、横軸にCカーボンの組成、
縦軸にGeの組成をとったときに、シリコンとの格子不
整合が変化する様子を示している。ミスフィットがゼロ
のラインは格子不整合がゼロであることを示す。Ge
(ゲルマニウム)はSi(シリコン)よりも格子が大き
く、C(カーボン)は、Siよりも格子が小さいので、
GeとCの組成を調整することでSiの格子定数にあわ
せることができる。さらにバンドギャップも組成によっ
て調整することができる。それを図2(b)に示す。
【0022】図2(b)には3角形の頂点にそれぞれ、
シリコンSi、ゲルマニウムGe、カーボンCを配置
し、縦軸にバンドギャップEgをとり、SiGeCの組
成によってバンドギャップEgが変化する様子を3次元
的に示している。この実施形態で用いているSiGeC
は、Geの組成が36%であり、Cの組成が4%である
ことから、図2(a)よりシリコン基板との格子不整合
が0であり、シリコン基板と同じ格子定数となっている
ことがわかる。しかし、図2(b)より、バンドギャッ
プEgはシリコン(1.12eV)よりも大きく、シリ
コンとの界面にバンド不連続が形成されることがわか
る。ここでは、Geの組成を36%、Cの組成を4%と
したが、図2から格子整合系でバンド不連続がもっとも
大きくなるように組成を特定すればよい。これにより、
ヘテロ界面に2次元に閉じ込められた電子(2DEG)
は、電子の濃度が高くなってもヘテロ界面を乗り越える
ことがなく、安定して走行することができる。
【0023】正孔をキャリアとするPMOSの場合は、
SiGe層とSi層とのヘテロ接合を利用している。S
iGeはSi、SiGeCよりも格子定数が大きく、し
かもSiGeはSiとSiGeCとにより挟まれている
ため、歪みによるバンド構造の変化により、価電子帯E
vでのバンド不連続量が大きくなっている。この場合も
ゲート電極18pからの電界印加時に、バンドの傾斜に
より正孔が2次元的に閉じ込められ(2DHG)、これ
をチャネルとして用いるのである。
【0024】以上のように、Si基板上に、Si基板に
格子整合するSiGeCを用いて、伝導帯のバンド不連
続を形成し、速度の大きいNMOSと、また、SiGe
を用いて価電子帯のバンド不連続を形成して速度の大き
いPMOSとを集積することにより、高性能なHCMO
Sを実現することができる。
【0025】また、HCMOSはSi基板上に形成する
ことから、素子のスピードが要求されるところにはこの
HCMOSを用い、それ以外には、通常のシリコン基板
上に形成したCMOSを作製すればよく、Si基板に直
接作製するMOS型電界効果トランジスタとの集積化を
も可能になる。
【0026】この実施形態のSi、Ge、Cの組成、
歪、バンドオフセットについて詳細に説明しておく。S
iGeC層は、図9に示すようにSi、Ge、Cの各々
の組成により、伝導帯、ならびに価電子帯のバンドオフ
セット、およびSiに対する格子不整合率を変えること
ができる。
【0027】図9には、3角形の頂点にそれぞれ、S
i、Ge、Cを配置し、SiGeCの3元混晶系の組成
によってSiとの格子不整合率が変化する様子を示して
いる。実線は格子不整合がゼロであることを示す。Ge
の格子定数はSiの格子定数よりも4.2%大きく、C
の格子定数はSiの格子定数よりも34.3%小さいの
で、Geの組成をCの組成よりも8.2倍大きくすること
で、SiGeC層の格子定数をSiの格子定数にあわせ
ることができる。さらに伝導帯のバンドオフセットも組
成によって調整することができる。それを図10に示
す。
【0028】図10は横軸にCの組成、縦軸にエネルギ
ーをとったときに、SiGeC層とSi層の間の伝導帯
のバンドオフセットΔEc、ならびに価電子帯のバンド
オフセットΔEvが変化する様子を示している。但し、
黒丸は価電子帯のバンドオフセットであり、白丸は伝導
帯のバンドオフセットを表わしている。またエネルギー
の原点は、伝導帯と価電子帯に対して、それぞれSiの
伝導帯の下端と価電子帯の上端のエネルギーにとってあ
る。また図10の実線と点線は、それぞれ無歪み系と引
張り歪み系に対応している。
【0029】また、この実施形態で用いているSiGe
Cは、Geの組成が8.2%(組成:0.082)であ
り、Cの組成が1%(x=0.01)であることから、
図9よりシリコン基板との格子不整合が0であり、シリ
コン基板と同じ格子定数となっていることがわかる。
【0030】図10より、伝導帯、ならびに価電子帯の
バンドオフセットは、それぞれ300meV、0meVであり、S
iGeC層とSi層の界面では価電子帯にはバンド不連
続がなく、伝導帯にのみバンド不連続が形成されること
がわかる。ここでは、Geの組成を8.2%、Cの組成を1
%としたが、図9から格子整合系でバンド不連続がもっ
とも大きくなるようにするには、C組成を大きくすれば
よい。これにより、ヘテロ界面に2次元に閉じ込められ
た電子(2DEG)は、電子の濃度が高くなってもヘテ
ロ界面を乗り越えることがなく、安定して走行すること
ができる。また、この場合は価電子帯にはバンド不連続
がないため、SiGeC層には正孔は閉じ込めることが
できない。
【0031】正孔をキャリアとするPMOSの場合は、
SiGe層とSi層とのヘテロ接合を利用している。S
iGeはSiよりも格子定数が大きく、しかもSiGe
はSiと格子整合したSiGeCの上に位置するため、
圧縮歪みによるバンド構造の変化により価電子帯でのバ
ンド不連続量が大きくなっている。この場合もゲートか
らの電界印加時にバンド傾斜により正孔が2次元的に閉
じ込められ(2DHG)、これをチャネルとして用いる
のである。ここでは、Geの組成を30%としたが、バン
ド不連続がもっとも大きくなるようにGe組成を大きく
し、圧縮歪みを大きくすればよい。
【0032】(実施形態2)以上述べた実施形態1では
SiGeC層をシリコンに格子整合させたものを用いて
電界効果型トランジスタを形成した例である。次に、こ
の実施形態2では、結晶性の劣化のない範囲で、SiG
eC層に積極的に歪みを導入し、この歪みによるバンド
構造の変化を利用したトランジスタとするものである。
【0033】図3には、SiGeCに圧縮歪、引っ張り
歪を印加した場合と、格子整合(歪なし)のバンド構造
の変化の様子をそれぞれ(a1)(a3)(a2)に模
式的に示している。このように、SiGeCの格子定数
をシリコンよりも大きくするとSiGeCには圧縮歪み
が導入され、横軸に波数kをとり縦軸にバンドギャップ
Egをとったときには、図3(a1)のようになる。同
様に、SiGeCの格子定数をシリコンよりも小さく引
っ張り歪みを導入したときには、(a3)のようにな
る。また歪みがないときには(a2)のようになる。こ
のように歪みによりバンド構造が変化していくので、こ
の効果を積極的に利用することで、隣接する層とのバン
ド不連続を大きくすることができる。
【0034】また歪みとSi、Ge、C元素の様子につ
いても、(b1)(b2)(b3)に示した。(a1)
(a2)(a3)はそれぞれ(b1)(b2)(b3)
に対応している。
【0035】ここでは、SiGeC結晶の格子定数をシ
リコンよりもずらせて使用してはいるが、層の厚みは格
子緩和が起こらず歪みが蓄積される程度にしているの
で、転位等の結晶欠陥により素子の信頼性が低下するこ
とはない。
【0036】具体的には、Si基板上にシリコン層を成
長した後、C組成を大きくしたSiGeC(Geを10
%、Cを4%)を成長することにより、バンドギャップ
エネルギーは大きく、格子定数は小さくなるように設定
する。格子緩和が起こらずに歪みが蓄積される膜厚であ
れば、SiGeC層は引っ張り歪み受ける。C組成を大きく
することによるバンドギャップが大きくなる効果に加え
て、引っ張り歪みにより伝導帯のバンド不連続が大きく
なり、2DEGの閉じ込め効率が向上する。
【0037】さらに、その上にSiGeを成長すること
により、SiGeはSiGeCよりも格子定数が大きく
圧縮歪みを受けるので、2DHGのチャンネルを形成す
ることができる。
【0038】図4にシリコン基板上に成長したシリコン
層41、SiGeC層42、SiGe層43、Si層4
4の積層構造と、エネルギーとの関係を示している。
【0039】SiGeC層に引っ張り歪み、SiGe層
の圧縮歪みを導入することにより、SiGeC層とSi
層との伝導帯でのバンド不連続は大きく、またSiGe
層とSi層との価電子帯でのバンド不連続も大きく、N
MOSではSiGeC側に形成されるチャネルを、PM
OSではSiGe側に形成されるチャネルを利用するこ
とで、同一の結晶の積層構造を用いつつもチャネル位置
の異なるHCMOSを形成することができる。これらは
薄膜多層の構成ではあるが、格子不整合による転位や欠
陥の導入の無い、良好な結晶性による電界効果型のトラ
ンジスタである。
【0040】この実施形態のSi、Ge、Cの組成、
歪、バンドオフセットについて詳細に説明しておく。図
10の点線は、SiGeC層に0.25%の引っ張り歪が加
わるような組成を示している。一般に、Geの組成をC
の組成の8.2倍でシリコンに格子整合するのであるか
ら、8.2倍よりも小さくすることでSiGeCに引っ
張り歪みを導入することができる。また、Cの組成をx
としたとき、Geの組成を8.2x-0.12とした場合、Si
GeC層の格子定数をSiの格子定数より0.25%小さく
することができる。
【0041】図10の点線は、SiGeC層に0.25%の
引っ張り歪が加わった場合の、SiGeC層とSi層の
間の伝導帯、ならびに価電子帯のバンドオフセットが変
化する様子を示している。
【0042】図10より、無歪み系の場合と同じく、S
iGeC層とSi層の界面では価電子帯にはバンド不連
続がなく、伝導帯にのみバンド不連続が形成されること
がわかる。Cの組成が2%以下の場合は伝導帯のバンド
不連続は無歪みの場合とほとんど同じであり、Cの組成
とGeの組成の比が格子整合の条件を満足する値からず
れても、格子整合系と同じ素子特性を得ることができ
る。このことは、SiGeC層を結晶成長する際のCの
組成とGeの組成の制御の面から見て、条件に幅を持た
せることができることを意味し、SiGeC層の結晶成
長を容易にする。また、Cの組成が2%以上の場合、無
歪みの場合と比べて、同じCの組成でもバンド不連続が
大きくとることができる。これにより、バンド不連続を
より大きくとる必要がある場合にも対応することができ
る。
【0043】ここでは、SiGeCの格子定数をSiよ
りも小さくして使用してはいるが、層の厚みは格子緩和
が起こらず歪みが蓄積される程度にしているので、転位
等の結晶欠陥により素子の信頼性が低下することはな
い。
【0044】(実施形態3)先に述べた実施形態1で
は、SiGeC層をシリコンに格子整合させたものを用
い、ヘテロ界面におけるバンド不連続の部分に、電子も
しくは正孔を閉じ込めて、キャリアとして用いて電界効
果型トランジスタを形成した例である。次に、この実施
形態では、キャリアを閉じ込める領域を、ヘテロ界面で
はなく、Si/SiGeC/Siもしくは、Si/Si
Ge/Siの構造で量子井戸構造を形成し、障壁層では
さまれる量子井戸(SiGeC、SiGe)をチャネル
として、トランジスタとするものである。この系では、
キャリアの閉じ込め効率が向上し、混晶比の小さな格子
整合系を用いてトランジスタを実現するものである。
【0045】図7に本実施形態であるHCMOSの構造
断面図を示す。シリコン基板70上に、NMOSとPM
OSとが形成されたCMOS構造である。この構造で
は、シリコン基板70上に形成されたpウェル71及び
nウェル72、その上に、V族元素が高濃度にドーピン
グされたδドープ層を有するシリコン層73n、73p
については、実施形態1(図1)に記載したものと同じ
である。このシリコン層73n、73p上のNMOSの
構造から説明する。
【0046】NMOSは、シリコン層73n上に、シリ
コンに格子整合する組成のSiGeC74nを形成し、
さらにSi層75nを積層することにより、伝導帯のバ
ンド不連続ΔEcによる量子井戸を形成する。このSi
GeC24nの量子井戸層中に2次元電子ガス(2DE
G)を閉じ込め、キャリアとするわけである。キャリア
の閉じ込め効率は、井戸層となるSiGeC74n層の
膜厚が小さいため、実施形態1より向上し、混晶比の小
さな系で実現できる。そのため、混晶化に伴う合金化散
乱などのキャリアとなる電子の移動度を劣化させる要因
を抑制できる。
【0047】PMOSは、先に説明したNMOSとほぼ
同じ構成になっている。前述のシリコン層73p上に、
格子整合したSiGeC74p及びSi層75pを積層
し、さらにその上に、SiGe層76p、Si層77p
を積層する。PMOSの場合は、キャリアは正孔となる
が、この正孔のチャネルは、Si層75pとSi層77
pとに挟まれたSiGe層76pの量子井戸となる価電
子帯のバンドに正孔が2次元的に閉じ込められ、チャネ
ルを形成している。SiGe層76pもシリコン層に比
べて正孔の移動度が大きく、このPMOSのスイッチン
グ速度も大きくなる。
【0048】さらに表面にはシリコン酸化膜からなるゲ
ート絶縁膜82pが形成されている。ゲート電極84p
の両側にはソース・ドレイン層83pが形成され、量子
井戸SiGe層76pを走行する正孔はゲート電極84
pに印加される電圧により制御されている。
【0049】これらの積層構造、エピタキシャル成長に
よって形成され、NMOSとPMOSとの間は、トレン
チ分離による溝があり、この溝はSiO2酸化膜80に
より埋め込まれることにより、NMOS、PMOSは、
電気的に分離されている。
【0050】実施形態1と同じように、Si基板上にS
i基板に格子整合するSiGeCを用いて、伝導帯のバ
ンド不連続を形成し、速度の大きいNMOSと、SiG
eを用いて価電子帯のバンド不連続を形成して速度の大
きいPMOSとを集積することにより、高性能なHCO
Sを実現することができる。この実施形態では、SiG
eC,SiGeを各々量子井戸としてキャリアを閉じ込
めて用いている。
【0051】これによりキャリアの閉じ込め効率を大き
くすることが可能である。この実施形態の場合も、素子
のスピードが要求されるところにこのHCMOSを用
い、それ以外には、通常のシリコン基板上に形成したC
MOSを作製すればよく、Si基板上に直接作製したM
OS型電界効果トランジスタとの集積をも可能にするこ
とができる。
【0052】(実施形態4)図6を用いて図1に示した
HCMOSの製造方法について説明する。図6は図1の
HCMOSの製造工程断面図である。
【0053】(a)のように、シリコン基板60にpウ
ェル61、nウェル62をイオン注入により形成する。
そして、このウェル61/62上に、UHVーCVD法
によりδドープ層を含むシリコン層63、SiGeC
(Ge:36%、C:4%)層64、SiGe層65、
シリコン層66を成長させる(b)。
【0054】PMOS、NMOSとを電気的に分離する
ために、トレンチ分離溝100を形成した後(c)、こ
の溝をシリコン酸化膜で埋め、また、シリコン層66の
表面を酸化してゲート酸化膜用のSiO2膜67n/6
7pを形成する(d)。
【0055】この後、NMOS側には、Pリンイオンの
注入により、ソース領域69s、ドレイン領域69dを
形成し、PMOS側には、Bボロンイオンの注入によ
り、ソース領域70s、ドレイン領域70dを形成する
(e)。NMOSのソース・ドレイン領域の深さは少な
くともSiGeC層よりも深ければよく、PMOSのソ
ース・ドレイン領域の深さは、少なくともSiGe65
よりも深ければよい。これは、SiGeC層64、Si
Ge層65内にチャネルが形成されるためである。
【0056】この後、ゲート酸化膜67n/67pをパ
ターニングし、開口部にゲート電極71n/71p、ソ
ース電極72s/73s、ドレイン電極72d/73d
を形成してNMOS、PMOSが形成され、HCMOS
ができる。
【0057】このように、製造方法においても、NMO
S、PMOSで異なったチャネルとなるものの、結晶成
長は1回でよく、簡単に製造することができる。
【0058】(実施形態5)実施形態3の製造方法を図
8を用いて説明する。
【0059】図8には、図7でしめしたHCMOSの製
造方法を示す。SiGeC74及びSiGe76の間に
Si層75を成長し、SiGeC、SiGeのともに伝
導帯、価電子帯の各々のバンドで量子井戸を形成するよ
うな構造をとっている。SiGeC層、SiGe層は、
量子井戸となるように膜厚は10nm以下としている。
その他は、図6の場合とほぼ同一の工程で作製される。
【0060】(a)のように、シリコン基板70にpウ
ェル71、nウェル72をイオン注入により形成する。
そして、このウェル71/72上に、UHVーCVD法
によりδドープ層を含む第1のシリコン層73、SiG
eC(Ge:36%、C:4%)層74、第2のSi層
75、SiGe層76、第3のシリコン層77を成長さ
せる(b)。
【0061】PMOS、NMOSとを電気的に分離する
ために、トレンチ分離溝80aを形成した後、この溝を
シリコン酸化膜で埋め、また、シリコン層77の表面を
酸化してゲート酸化膜用のSiO2膜81n/81pを
形成する(c)。
【0062】この後、NMOS側には、Pリンイオンの
注入により、ソース領域79n、ドレイン領域79nを
形成し、PMOS側には、Bボロンイオンの注入によ
り、ソース領域79p、ドレイン領域79pを形成する
(d)。NMOSのソース・ドレイン領域79nの深さ
は少なくともSiGeC層74nよりも深ければよく、
PMOSのソース・ドレイン領域79pの深さは、少な
くともSiGe76pよりも深ければよい。これは、S
iGeC層74n、SiGe層76p内にチャネルが形
成されるためである。
【0063】この後、ゲート酸化膜81n/81pをパ
ターニングし、開口部にゲート電極84n/84p、ソ
ース電極・ドレイン電極83n/83pを形成してNM
OS、PMOSが形成され、HCMOSができる。
【0064】ここでは、NMOSのチャネルをSiGe
C74n層とし、PMOSのチャネルをSiGe層76
pとしている。そのためにSiGeC層74はシリコン
層73n、シリコン層75nで挟まれ、SiGe層76
pは、シリコン層シリコン層ではさまれている。チャネ
ルとなるSiGeC層74n、SiGe層76pの膜厚
はそれぞれ3nmに設定している。
【0065】この製造方法においても、NMOS、PM
OSで異なったチャネルとなるものの、結晶成長は1回
でよく、簡単に製造することができる。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、Siに格子整合したS
1-x-yGexy(0≦x≦1,0≦y≦1)で形成さ
れるヘテロ界面により2DEGと2DHGが形成される
ので、P型電界効果型トランジスタ、N型電界効果型ト
ランジスタを構成でき、これらをあわせるとCMOSが
実現できる。ここで、バンドギャップエネルギーの制御
によるバンド不連続の形成と、歪の印加によるバンド不
連続の形成と2通りの方法が可能であるが、いずれの場
合も、格子緩和を伴うことの無い格子整合系で実現でき
る。したがって、高速で、信頼性が高い優れた特性の半
導体装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の格子整合系SiGeC−HCMOSの
構造断面図
【図2】本発明のSiGeCの格子歪およびバンドギャ
ップエネルギーの組成依存性を示す図
【図3】本発明のSiGeCのバンド構造と結晶構造の
組成依存性を示す図
【図4】本発明の格子整合系SiGeC−HCMOSの
バンドーラインナップを示す図
【図5】従来のSiGe/Si系によるHBTとMOD
FETのバンド構造図と、ヘテロ界面に導入される格子
不整合歪による転位等の欠陥を示す図
【図6】本発明のSiGeC−HCMOSの製造工程断
面図
【図7】本発明のSiGeC−HCMOSの構造断面図
【図8】本発明のSiGeC−HCMOSの製造工程断
面図
【図9】シリコンに格子整合するSi、Ge、Cの組成
を示す図
【図10】カーボン組成に対する価電子帯バンドオフセ
ット、伝導帯のバンドオフセットを示す図
【符号の説明】
10 シリコン基板 11 pウェル 12 nウェル 13n シリコン層 13p シリコン層 14n SiGeC層 14p SiGeC層 15n SiGe層 15p SiGe層 16n ソースドレイン領域 16p ソースドレイン領域 17n シリコン層 17p シリコン層 18n ゲート電極 18p ゲート電極 19n ゲート酸化膜 19p ゲート酸化膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 能澤 克弥 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 熊渕 康仁 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】SiとSi1-x-yGexy(0≦x≦1,
    0<y≦1)とのヘテロ界面に閉じ込められた電荷を、
    電極から印加した電位により制御する電界効果型トラン
    ジスタ。
  2. 【請求項2】SiとSi1-x-yGexy(0≦x≦1,
    0<y≦1)とのヘテロ界面に閉じ込められた負の電荷
    を制御する請求項1に記載の電界効果型トランジスタ。
  3. 【請求項3】Si1-x-yGexy(0≦x≦1,0<y
    ≦1)上にSiGe、Si層を備え、前記SiGeとS
    iとのヘテロ界面に閉じ込められた正の電荷を制御する
    請求項2に記載の電界効果型トランジスタ。
  4. 【請求項4】Si基板上にSi1-x-yGexy(0≦x
    ≦1,0≦y≦1)の組成の異なる複数の層を備え、ヘ
    テロ界面に閉じ込められた電荷を酸化膜上の電極から印
    加した電位により制御する電界効果型トランジスタ。
  5. 【請求項5】Si基板上にSi1-x-yGexy(0≦x
    ≦1,0≦y≦1)の組成の異なる複数の層を備え、前
    記Si1-x-yGexy膜を前記Si基板にほぼ格子整合
    するx及びyとし、さらに、前記Si1-x-yGexy
    のバンドギャップエネルギーを制御して伝導帯および価
    電子帯の不連続を形成し、電子または正孔のチャンネル
    とする請求項4に記載の電界効果型トランジスタ。
  6. 【請求項6】Si基板上にSi1-x-yGexy(0≦x
    ≦1,0≦y≦1)の組成の異なる複数の層を備え、前
    記Si基板上のSi1-x-yGexy層の組成が、前記S
    i基板より格子定数が小さく、格子緩和を起こさない膜
    厚に設定し、前記Si1−x−yGexCy層を歪によ
    り隣接する層との伝導帯のバンド不連続を増加させる請
    求項1に記載の電界効果型トランジスタ。
  7. 【請求項7】Si1-x-yGexy(0≦x≦1,0<y
    ≦1)層と、前記Si1 -x-yGexy層を挟むように設
    けられた障壁層とを有し、前記Si1-x-yGex yに閉
    じ込められた電荷を、電極から印加した電位により制御
    する電界効果型トランジスタ。
  8. 【請求項8】SiGe層と、前記SiGe層を挟むよう
    に設けられた障壁層とを有し、前記SiGe層に閉じ込
    められた負の電荷を制御する電界効果型トランジスタ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1020900A2 (en) * 1999-01-14 2000-07-19 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor device and method for fabricating the same
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