JPH10116593A - 無電極蛍光ランプ - Google Patents
無電極蛍光ランプInfo
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- JPH10116593A JPH10116593A JP27202596A JP27202596A JPH10116593A JP H10116593 A JPH10116593 A JP H10116593A JP 27202596 A JP27202596 A JP 27202596A JP 27202596 A JP27202596 A JP 27202596A JP H10116593 A JPH10116593 A JP H10116593A
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Landscapes
- Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】高周波ノイズが少なく、周囲の影響を受けにく
い、外観形状も優れた長寿命の無電極蛍光ランプを提供
する。 【解決手段】高周波電磁場のシールド手段として、高い
透磁率もしくは強磁性を有する光透過性の導電膜３を構
成する。
い、外観形状も優れた長寿命の無電極蛍光ランプを提供
する。 【解決手段】高周波電磁場のシールド手段として、高い
透磁率もしくは強磁性を有する光透過性の導電膜３を構
成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電容器内に放電
のための電極を必要とせず長寿命の無電極蛍光ランプに
関する。特に電球口金を有する点灯回路内蔵で小形の無
電極蛍光ランプに関する。
のための電極を必要とせず長寿命の無電極蛍光ランプに
関する。特に電球口金を有する点灯回路内蔵で小形の無
電極蛍光ランプに関する。
【０００２】
【従来の技術】照明用光源として商用周波数もしくは数
十ｋＨｚ程度の周波数で点灯される蛍光ランプが広く用
いられている。これら従来の蛍光ランプは通常直管状も
しくは曲管状をしてその両端部に電極を有している。こ
の電極間に電圧を印加して放電を発生させ、放電で発生
する紫外線をガラス容器内面に塗布された蛍光体によっ
て可視光に変換して外部に取り出す。電極には電子放射
物質が塗布されており、電子放射物質が消耗し尽くすと
放電を維持できなくなる。したがって電極を有する従来
のランプの寿命は、電極の電子放射物質の消耗で決まっ
ていた。
十ｋＨｚ程度の周波数で点灯される蛍光ランプが広く用
いられている。これら従来の蛍光ランプは通常直管状も
しくは曲管状をしてその両端部に電極を有している。こ
の電極間に電圧を印加して放電を発生させ、放電で発生
する紫外線をガラス容器内面に塗布された蛍光体によっ
て可視光に変換して外部に取り出す。電極には電子放射
物質が塗布されており、電子放射物質が消耗し尽くすと
放電を維持できなくなる。したがって電極を有する従来
のランプの寿命は、電極の電子放射物質の消耗で決まっ
ていた。
【０００３】近年、長寿命の無電極蛍光ランプが検討さ
れている。例えば、特開平8−7844号公報がある。無電
極蛍光ランプは放電気体を封入した放電容器に近接して
配置した励起コイルに高周波電流を流し、または一対の
対向電極に高周波電圧を印加し、発生する高周波電磁界
で放電容器内の放電気体を放電，発光させるものであ
る。高周波の周波数は数百ｋＨｚから数十ＭＨｚ程度で
ある。この無電極蛍光ランプは放電容器内に電極を持た
ないため、長寿命であることが特長である。
れている。例えば、特開平8−7844号公報がある。無電
極蛍光ランプは放電気体を封入した放電容器に近接して
配置した励起コイルに高周波電流を流し、または一対の
対向電極に高周波電圧を印加し、発生する高周波電磁界
で放電容器内の放電気体を放電，発光させるものであ
る。高周波の周波数は数百ｋＨｚから数十ＭＨｚ程度で
ある。この無電極蛍光ランプは放電容器内に電極を持た
ないため、長寿命であることが特長である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記無電極蛍光ランプ
は高周波で点灯するため、ランプから周辺へ高周波ノイ
ズが放射されたり、電源線を通して高周波ノイズが伝導
され、周囲へ悪影響を及ぼす可能性がある。このため、
高周波ノイズが外部へ漏洩するのを防止するためのシー
ルド手段が必要である。例えば、従来の方法は、回路部
分は金属ケースに入れ、ランプの発光部分を金網状の金
属メッシュで覆ったり、ランプのバルブに光透過性の導
電膜を塗布していた。
は高周波で点灯するため、ランプから周辺へ高周波ノイ
ズが放射されたり、電源線を通して高周波ノイズが伝導
され、周囲へ悪影響を及ぼす可能性がある。このため、
高周波ノイズが外部へ漏洩するのを防止するためのシー
ルド手段が必要である。例えば、従来の方法は、回路部
分は金属ケースに入れ、ランプの発光部分を金網状の金
属メッシュで覆ったり、ランプのバルブに光透過性の導
電膜を塗布していた。
【０００５】ところが、メッシュ状の金属金網で覆う場
合は、外観がすぐれず、また形状が大きくなり重くなる
等の欠点があった。また、ランプのバルブに光透過性の
導電膜を塗布する場合は、導電膜の導電率が必ずしも良
くないため、放射ノイズを十分小さくすることができな
いという欠点があった。またランプを照明器具等に入れ
るなどして、ランプの近傍に金属製物質がおかれた場
合、プラズマが影響を受け、回路の点灯条件が変化して
点灯できなくなるという問題が生じることがあった。
合は、外観がすぐれず、また形状が大きくなり重くなる
等の欠点があった。また、ランプのバルブに光透過性の
導電膜を塗布する場合は、導電膜の導電率が必ずしも良
くないため、放射ノイズを十分小さくすることができな
いという欠点があった。またランプを照明器具等に入れ
るなどして、ランプの近傍に金属製物質がおかれた場
合、プラズマが影響を受け、回路の点灯条件が変化して
点灯できなくなるという問題が生じることがあった。
【０００６】本発明の目的は、高周波ノイズが少なく、
周囲の影響を受けにくい、外観形状も優れた無電極蛍光
ランプを提供することにある。
周囲の影響を受けにくい、外観形状も優れた無電極蛍光
ランプを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、シール
ド手段に光透過性の導電物質であり、なおかつ高い透磁
率を有する物質を用いることによって達成される。
ド手段に光透過性の導電物質であり、なおかつ高い透磁
率を有する物質を用いることによって達成される。
【０００８】一般に高周波ノイズが外部に漏洩するのを
防ぐために、光透過性の導電層をバルブに塗布してい
る。ところが高周波電磁場の発生にコイルを用いた場
合、コイル近傍では磁場が電場よりも優勢であり、導電
層のみでは高周波電磁場を十分に減衰させることが難し
かった。このため放射ノイズを低減するためには磁場の
減衰量を大きくすることが重要となる。このため光透過
性の導電膜の透磁率を高くし磁気遮蔽効果が大きくなる
ように構成することにより放射ノイズの外部への漏洩量
を大幅に低減できるようになる。
防ぐために、光透過性の導電層をバルブに塗布してい
る。ところが高周波電磁場の発生にコイルを用いた場
合、コイル近傍では磁場が電場よりも優勢であり、導電
層のみでは高周波電磁場を十分に減衰させることが難し
かった。このため放射ノイズを低減するためには磁場の
減衰量を大きくすることが重要となる。このため光透過
性の導電膜の透磁率を高くし磁気遮蔽効果が大きくなる
ように構成することにより放射ノイズの外部への漏洩量
を大幅に低減できるようになる。
【０００９】
【発明の実施の形態】図１は本発明の一実施例である無
電極蛍光ランプの断面図である。放電容器１は通常の蛍
光ランプと同様のガラス容器からできている。外観は略
球形をしており、その底辺から内側に向かって円筒状の
沈み込み部となっている。放電容器１の中にはアルゴン
等の希ガスと水銀または水銀合金が封入されている。
電極蛍光ランプの断面図である。放電容器１は通常の蛍
光ランプと同様のガラス容器からできている。外観は略
球形をしており、その底辺から内側に向かって円筒状の
沈み込み部となっている。放電容器１の中にはアルゴン
等の希ガスと水銀または水銀合金が封入されている。
【００１０】放電容器１の外方に面した部分Ａの拡大図
を図２に示した。放電容器１の内面には光透過性の導電
膜３が形成されている。導電膜３は、例えば、塩酸中に
スズおよび鉄を溶解し、この溶液を炉中で噴霧すること
によって塗布することができる。この光透過性の導電膜
３は、酸化スズおよび鉄もしくは酸化鉄で構成されてい
る。またこれら以外に導電率を上げるため、周知の技術
としてアンチモン，インジウム等を混合させてもよい。
導電膜３の内側にはアルミナ膜等の保護膜４が塗布され
ている。さらに内面に蛍光体２が塗布されている。
を図２に示した。放電容器１の内面には光透過性の導電
膜３が形成されている。導電膜３は、例えば、塩酸中に
スズおよび鉄を溶解し、この溶液を炉中で噴霧すること
によって塗布することができる。この光透過性の導電膜
３は、酸化スズおよび鉄もしくは酸化鉄で構成されてい
る。またこれら以外に導電率を上げるため、周知の技術
としてアンチモン，インジウム等を混合させてもよい。
導電膜３の内側にはアルミナ膜等の保護膜４が塗布され
ている。さらに内面に蛍光体２が塗布されている。
【００１１】一方、放電容器１の円筒状の沈み込み部の
内面には直接蛍光体２が塗布されている。放電容器１の
下部には商用電源に接続するための通常の電球口金１０
が設けられている。放電容器１の円筒状沈み込み部の下
部から口金１０の内部にかけて点灯回路１２が設置され
ている。点灯回路１２の収容部分は高周波電磁界がラン
プ外に漏洩しないように金属容器で覆われている。
内面には直接蛍光体２が塗布されている。放電容器１の
下部には商用電源に接続するための通常の電球口金１０
が設けられている。放電容器１の円筒状沈み込み部の下
部から口金１０の内部にかけて点灯回路１２が設置され
ている。点灯回路１２の収容部分は高周波電磁界がラン
プ外に漏洩しないように金属容器で覆われている。
【００１２】点灯回路１２は商用電源から数ＭＨｚの高
周波を発生し、その高周波出力は円筒状沈み込み部の内
部に設けられた励起コイル２０に接続されている。励起
コイル２０は円筒状のフェライト２１の周りに巻かれて
いる。
周波を発生し、その高周波出力は円筒状沈み込み部の内
部に設けられた励起コイル２０に接続されている。励起
コイル２０は円筒状のフェライト２１の周りに巻かれて
いる。
【００１３】点灯時の動作は次のようになる。商用電源
に接続され、点灯回路１２から励起コイル２０に高周波
電力が供給される。通常は点灯回路１２の中にある共振
コンデンサとの間で略共振状態にあるため励起コイル２
０の両端間の電圧は高電圧となり、強い電界により放電
始動する。この後は励起コイル２０の周りの誘導電界に
よってリング状の高周波プラズマが発生する。高周波プ
ラズマ中から発生する紫外線が蛍光体２に照射されて可
視光に変換され、放電容器１の外側に取り出される。
に接続され、点灯回路１２から励起コイル２０に高周波
電力が供給される。通常は点灯回路１２の中にある共振
コンデンサとの間で略共振状態にあるため励起コイル２
０の両端間の電圧は高電圧となり、強い電界により放電
始動する。この後は励起コイル２０の周りの誘導電界に
よってリング状の高周波プラズマが発生する。高周波プ
ラズマ中から発生する紫外線が蛍光体２に照射されて可
視光に変換され、放電容器１の外側に取り出される。
【００１４】このとき高周波エネルギはプラズマで吸収
されるが、吸収されず外方に向かった高周波エネルギは
高周波磁場が優勢であるため、高い透磁率を有する導電
膜３によって大幅に低減される。従って本実施例によれ
ば、ランプ外への放射ノイズの非常に少ない無電極ラン
プを実現できる。
されるが、吸収されず外方に向かった高周波エネルギは
高周波磁場が優勢であるため、高い透磁率を有する導電
膜３によって大幅に低減される。従って本実施例によれ
ば、ランプ外への放射ノイズの非常に少ない無電極ラン
プを実現できる。
【００１５】他の実施例を図３に示した。外観および全
体構成は図１と同じであるが、透明導電膜は２層構造と
なっており、外方の導電層３−１は第１の実施例と同じ
ように鉄を含んだ酸化スズ膜であり、内側の導電層３−
２は鉄を含まない通常の酸化スズ膜である。このように
構成することにより高導電率と高透磁率を両方兼ね備
え、電磁遮蔽能力がより優れた、ノイズの少ない無電極
蛍光ランプを実現できる。
体構成は図１と同じであるが、透明導電膜は２層構造と
なっており、外方の導電層３−１は第１の実施例と同じ
ように鉄を含んだ酸化スズ膜であり、内側の導電層３−
２は鉄を含まない通常の酸化スズ膜である。このように
構成することにより高導電率と高透磁率を両方兼ね備
え、電磁遮蔽能力がより優れた、ノイズの少ない無電極
蛍光ランプを実現できる。
【００１６】実施例では励起コイル２０が円筒状フェラ
イト２１の周りに巻かれている例を示したが、空芯であ
っても良い。また、実施例では放電容器と点灯回路が一
体型であったが、点灯回路は専用の別容器内に設置し、
高周波ケーブルで放電容器部分まで導くようにしても良
い。
イト２１の周りに巻かれている例を示したが、空芯であ
っても良い。また、実施例では放電容器と点灯回路が一
体型であったが、点灯回路は専用の別容器内に設置し、
高周波ケーブルで放電容器部分まで導くようにしても良
い。
【００１７】実施例では透明導電膜３は放電容器１の内
面に塗布した例を述べたが、本発明はこれに限定される
ものではない。例えば放電容器１の外面に塗布し、その
外側に電気絶縁層を設けても良い。また例えば、放電容
器１とは別に放電容器を覆うような第二の容器を構成
し、第二の容器に透明導電膜を塗布しても良い。
面に塗布した例を述べたが、本発明はこれに限定される
ものではない。例えば放電容器１の外面に塗布し、その
外側に電気絶縁層を設けても良い。また例えば、放電容
器１とは別に放電容器を覆うような第二の容器を構成
し、第二の容器に透明導電膜を塗布しても良い。
【００１８】
【発明の効果】本発明によれば、高周波ノイズが少な
く、周囲の影響を受けにくい、長寿命の無電極蛍光ラン
プを実現できる。
く、周囲の影響を受けにくい、長寿命の無電極蛍光ラン
プを実現できる。
【図１】本発明の無電極蛍光ランプの一実施例を示す説
明図。
明図。
【図２】本発明の一実施例のランプ管球部の拡大断面
図。
図。
【図３】本発明の他の実施例のランプ管球部の拡大断面
図。
図。
１…放電容器、２…蛍光体、３…光透過性の導電膜、４
…保護膜、１２…点灯回路、２０…励起コイル、２１…
円筒状フェライト。
…保護膜、１２…点灯回路、２０…励起コイル、２１…
円筒状フェライト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮田 健二 東京都青梅市藤橋888番地 株式会社日立 製作所熱器ライティング事業部内
Claims (3)
- 【請求項１】放電状態に励起し得るガス充填物を内部に
封入した光透過性の放電容器と、放電により発生した紫
外線を可視光に変換するための蛍光体と、上記放電容器
に密接して上記放電を発生させるための高周波電磁界を
発生させるためのコイルと、放電と上記コイルを取り囲
み高周波電磁界が外部へ漏洩するのを防止するためのシ
ールド手段と、上記コイルに高周波電力を供給するため
の高周波点灯回路とより構成される無電極蛍光ランプに
おいて、上記シールド手段が比透磁率１００以上を有す
る光透過性の導電膜で構成されていることを特徴とする
無電極蛍光ランプ。 - 【請求項２】放電状態に励起し得るガス充填物を内部に
封入した光透過性の放電容器と、放電により発生した紫
外線を可視光に変換するための蛍光体と、上記放電容器
に密接して放電を発生させるための高周波電磁界を発生
させるためのコイルと、放電と上記コイルを取り囲み高
周波電磁界が外部へ漏洩するのを防止するためのシール
ド手段と、上記コイルに高周波電力を供給するための高
周波点灯回路とより構成される無電極蛍光ランプにおい
て、上記シールド手段が強磁性を有する光透過性の導電
膜で構成されていることを特徴とする無電極蛍光ラン
プ。 - 【請求項３】請求項１または請求項２において、上記導
電膜が上記放電容器に設けられ、Ｆｅ，Ｎｉ，Ｃｏの中
から選ばれた少なくとも一元素を含んでいる無電極蛍光
ランプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27202596A JPH10116593A (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 無電極蛍光ランプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27202596A JPH10116593A (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 無電極蛍光ランプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10116593A true JPH10116593A (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=17508087
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27202596A Pending JPH10116593A (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 無電極蛍光ランプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10116593A (ja) |
-
1996
- 1996-10-15 JP JP27202596A patent/JPH10116593A/ja active Pending
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