JPH10114016A - 木質仕上材 - Google Patents
木質仕上材Info
- Publication number
- JPH10114016A JPH10114016A JP9237727A JP23772797A JPH10114016A JP H10114016 A JPH10114016 A JP H10114016A JP 9237727 A JP9237727 A JP 9237727A JP 23772797 A JP23772797 A JP 23772797A JP H10114016 A JPH10114016 A JP H10114016A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- resin
- paper
- base plate
- impregnated
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Landscapes
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
- Finished Plywoods (AREA)
- Finishing Walls (AREA)
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 安価で耐傷性に優れたものとする。
【解決手段】 樹脂の含浸を可能とする台板1上に熱硬
化性樹脂を含むプリプレグ状態のシート2を重ね合わ
せ、このシート2上に樹脂の含浸を可能とする化粧材3
を重ね合わせて熱プレスして互いに接着した木質仕上材
であって、熱硬化性樹脂として水に溶解又は分散させた
フェノール樹脂を用いた。
化性樹脂を含むプリプレグ状態のシート2を重ね合わ
せ、このシート2上に樹脂の含浸を可能とする化粧材3
を重ね合わせて熱プレスして互いに接着した木質仕上材
であって、熱硬化性樹脂として水に溶解又は分散させた
フェノール樹脂を用いた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、床、壁、天井等
の表面仕上材又は柱、キャビネット、家具等の表面材あ
るいは自動車の内装材、さらには各種造作の表面材等と
して用いられる木質仕上材に関する。
の表面仕上材又は柱、キャビネット、家具等の表面材あ
るいは自動車の内装材、さらには各種造作の表面材等と
して用いられる木質仕上材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ダニの発生防止等の観点から木質
仕上材が急速に増加してきているが、表面の耐傷性に関
する改善要求が多くなってきた。一般的な木質仕上材
は、台板上に化粧張り用の木の薄板である突き板(化粧
材)を貼り合わせたものであり、この突き板の表面に傷
がつきにくいようにWPC処理したものが開発されてい
る。WPCとは、ウッド・プラスチック・コンビネーシ
ョンの略称であり、突き板を加熱・加圧容器へ入れ、プ
ラスチックを強制的に突き板に含浸させたものを接着剤
が塗布された台板に熱プレスして貼り合わせている。
仕上材が急速に増加してきているが、表面の耐傷性に関
する改善要求が多くなってきた。一般的な木質仕上材
は、台板上に化粧張り用の木の薄板である突き板(化粧
材)を貼り合わせたものであり、この突き板の表面に傷
がつきにくいようにWPC処理したものが開発されてい
る。WPCとは、ウッド・プラスチック・コンビネーシ
ョンの略称であり、突き板を加熱・加圧容器へ入れ、プ
ラスチックを強制的に突き板に含浸させたものを接着剤
が塗布された台板に熱プレスして貼り合わせている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のWPC処理が施
されたものは、価格が高くなるという欠点があった。
されたものは、価格が高くなるという欠点があった。
【0004】そこで、この発明は、安価で耐傷性に優れ
た木質仕上材を提供することを目的とする。
た木質仕上材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、樹脂の含浸を可能とする台板上に熱硬
化性樹脂を含むプリプレグ状態のシートを重ね合わせ、
このシート上に樹脂の含浸を可能とする化粧材を重ね合
わせて熱プレスして互いに接着してなる木質仕上材であ
って、熱硬化性樹脂として水に溶解又は分散させたフェ
ノール樹脂を用いたものである。
め、この発明は、樹脂の含浸を可能とする台板上に熱硬
化性樹脂を含むプリプレグ状態のシートを重ね合わせ、
このシート上に樹脂の含浸を可能とする化粧材を重ね合
わせて熱プレスして互いに接着してなる木質仕上材であ
って、熱硬化性樹脂として水に溶解又は分散させたフェ
ノール樹脂を用いたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の好適な実施例
を図面を参照にして説明する。
を図面を参照にして説明する。
【0007】図1に示す実施例では、台板1上に熱硬化
性樹脂を含むシート2を貼り、このシート2上に化粧材
3を貼ってある。
性樹脂を含むシート2を貼り、このシート2上に化粧材
3を貼ってある。
【0008】台板1としては、樹脂の含浸を可能とする
材質、例えば合板、木質系繊維ボード、パーティクルボ
ード、ウエハーボード等あるいはこれらの複合板が好適
に使用される。
材質、例えば合板、木質系繊維ボード、パーティクルボ
ード、ウエハーボード等あるいはこれらの複合板が好適
に使用される。
【0009】シート2は紙、織布、不織布等からなるシ
ート基材20(図2参照)に熱硬化性樹脂を含浸させた
ものである。シート基材20として熱硬化性樹脂が含浸
される紙としては、石膏ボード紙、クラフト紙、レーヨ
ン紙等が好適に使用できる。織布としては、有機繊維の
織物、ガラス繊維、炭素繊維、無機ウィスカー、ロック
ファイバー、ロックウール等の無機繊維の織物、アモル
ファス金属繊維等の織物が好適に使用できる。不織布と
しては、ガラス繊維、綿、レーヨン等の原料繊維を接着
もしくは絡み合わせ或いはその双方を用いて機械的・化
学的・加熱的もしくは溶媒を用いる方法、或いはそれら
の組み合わせによって作られたシート状のものである。
繊維原料としては、3〜50mmにカットされた繊維を湿
式抄紙若しくは乾式不織布製造法によりマット化したも
のをバインダー樹脂で結合したものが使用に好適であ
る。繊維原料としては、ガラス繊維単独、若しくはガラ
ス繊維とアルミナ繊維、アルミナシリカ繊維、炭素繊
維、金属繊維等の無機系繊維や、アラミド繊維、レーヨ
ン繊維、ビニロン繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊
維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維等の有機系
繊維を単独もしくは複数混合して用いることができる。
シート基材の強度を考慮するとともに、樹脂含浸の容易
さ等を考慮したとき、ガラス繊維を用いるのが好適であ
る。さらに、含浸性、脱泡性、シート基材強度、ハンド
リング成形品の耐傷性の点から坪量は10〜1000g
/m2 であることが好ましく、さらに好ましい坪量は5
0〜250g/m2 である。10g/m2 より少ない
と、耐傷性が発現しにくく、1000g/m2 より多い
と含浸が困難となる。これらの繊維は3mm以下の短繊維
では補強効果が低く、一方50mmを越える長繊維では均
一シート化が困難であり、結果として優れた補強効果が
得られない。また、3〜15mmの短繊維が全繊維中20
〜100%であることが、強度(補強性)、不織布の均
一性の観点からは好ましい。短繊維が20%より少ない
と均一な不織布とはならない。これら繊維材料の他に短
繊維のセルロースパルプ等を混合することは差し支えな
い。また、ガラス繊維を用いる場合は、繊維表面をシラ
ンカップリング剤でコートしておくことにより、補強効
果を高めることができる。
ート基材20(図2参照)に熱硬化性樹脂を含浸させた
ものである。シート基材20として熱硬化性樹脂が含浸
される紙としては、石膏ボード紙、クラフト紙、レーヨ
ン紙等が好適に使用できる。織布としては、有機繊維の
織物、ガラス繊維、炭素繊維、無機ウィスカー、ロック
ファイバー、ロックウール等の無機繊維の織物、アモル
ファス金属繊維等の織物が好適に使用できる。不織布と
しては、ガラス繊維、綿、レーヨン等の原料繊維を接着
もしくは絡み合わせ或いはその双方を用いて機械的・化
学的・加熱的もしくは溶媒を用いる方法、或いはそれら
の組み合わせによって作られたシート状のものである。
繊維原料としては、3〜50mmにカットされた繊維を湿
式抄紙若しくは乾式不織布製造法によりマット化したも
のをバインダー樹脂で結合したものが使用に好適であ
る。繊維原料としては、ガラス繊維単独、若しくはガラ
ス繊維とアルミナ繊維、アルミナシリカ繊維、炭素繊
維、金属繊維等の無機系繊維や、アラミド繊維、レーヨ
ン繊維、ビニロン繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊
維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維等の有機系
繊維を単独もしくは複数混合して用いることができる。
シート基材の強度を考慮するとともに、樹脂含浸の容易
さ等を考慮したとき、ガラス繊維を用いるのが好適であ
る。さらに、含浸性、脱泡性、シート基材強度、ハンド
リング成形品の耐傷性の点から坪量は10〜1000g
/m2 であることが好ましく、さらに好ましい坪量は5
0〜250g/m2 である。10g/m2 より少ない
と、耐傷性が発現しにくく、1000g/m2 より多い
と含浸が困難となる。これらの繊維は3mm以下の短繊維
では補強効果が低く、一方50mmを越える長繊維では均
一シート化が困難であり、結果として優れた補強効果が
得られない。また、3〜15mmの短繊維が全繊維中20
〜100%であることが、強度(補強性)、不織布の均
一性の観点からは好ましい。短繊維が20%より少ない
と均一な不織布とはならない。これら繊維材料の他に短
繊維のセルロースパルプ等を混合することは差し支えな
い。また、ガラス繊維を用いる場合は、繊維表面をシラ
ンカップリング剤でコートしておくことにより、補強効
果を高めることができる。
【0010】シート基材20に含浸させる熱硬化性樹脂
としては、表面材としての必要な特性がある樹脂が選択
されるため、フェノール類とアルデヒド類との反応によ
り得られるフェノール樹脂を使用する。コスト、安全性
の点から水に溶解もしくは分散させたものを用いる。さ
らにこれらに各種の充填剤、例えばステアリン酸鉛、ジ
ブチル錫ジラウレート、カーボンブラック、炭酸カルシ
ウム、チタンホワイト、雲母、ガラス球、水酸化アルミ
ニウム、酸化アンチモン、トリ(2,3ジプロモプロピ
ル)ホスフェート、脂肪族スルフォン酸塩、高級アルコ
ール酸塩エステル等、熱安定剤、強化剤、難燃剤、帯電
防止剤等が配合されて使用することもできる。また、フ
ェノール樹脂の製造に必要な触媒としては、アルキルア
ミン、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化バリウム
等が好ましい。特に、アルキルアミン、アンモニアにつ
いては他の2つに比べ分子量も大きく、分子構造上、水
和性が低いので貼り合わせ後の耐水性が飛躍的に向上す
る。この時、フェノール樹脂は、固形分20〜80%と
なるように水に溶解もしくは分散されていることが含浸
の容易さの点から好ましい。固形分が20%未満だと必
要量含浸することが困難となり、80%より多いと粘度
上昇により含浸が困難となる。
としては、表面材としての必要な特性がある樹脂が選択
されるため、フェノール類とアルデヒド類との反応によ
り得られるフェノール樹脂を使用する。コスト、安全性
の点から水に溶解もしくは分散させたものを用いる。さ
らにこれらに各種の充填剤、例えばステアリン酸鉛、ジ
ブチル錫ジラウレート、カーボンブラック、炭酸カルシ
ウム、チタンホワイト、雲母、ガラス球、水酸化アルミ
ニウム、酸化アンチモン、トリ(2,3ジプロモプロピ
ル)ホスフェート、脂肪族スルフォン酸塩、高級アルコ
ール酸塩エステル等、熱安定剤、強化剤、難燃剤、帯電
防止剤等が配合されて使用することもできる。また、フ
ェノール樹脂の製造に必要な触媒としては、アルキルア
ミン、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化バリウム
等が好ましい。特に、アルキルアミン、アンモニアにつ
いては他の2つに比べ分子量も大きく、分子構造上、水
和性が低いので貼り合わせ後の耐水性が飛躍的に向上す
る。この時、フェノール樹脂は、固形分20〜80%と
なるように水に溶解もしくは分散されていることが含浸
の容易さの点から好ましい。固形分が20%未満だと必
要量含浸することが困難となり、80%より多いと粘度
上昇により含浸が困難となる。
【0011】熱硬化性樹脂として使用するフェノール樹
脂は、シート基材20に、固形分50〜500g/
m2 、好ましくは150〜350g/m2 になるように
含浸させる。50g/m2 未満だと充分な耐傷性を発現
しにくく、500g/m2 以下でなければ硬化時間がか
かり、端部からのはみだし等外観上も問題がある。含浸
方法は、例えば図2に示すようにシート基材20をロー
ラでフェノール樹脂溶液10中へディッピングし、その
後一定条件下で乾燥させてプリプレグ状態のシート2を
得る。
脂は、シート基材20に、固形分50〜500g/
m2 、好ましくは150〜350g/m2 になるように
含浸させる。50g/m2 未満だと充分な耐傷性を発現
しにくく、500g/m2 以下でなければ硬化時間がか
かり、端部からのはみだし等外観上も問題がある。含浸
方法は、例えば図2に示すようにシート基材20をロー
ラでフェノール樹脂溶液10中へディッピングし、その
後一定条件下で乾燥させてプリプレグ状態のシート2を
得る。
【0012】シート2としてはガラス不織布のいずれか
1つをシート基材20としてこれに熱硬化性樹脂を含浸
させたものを単独で用いず、例えばこれを複数枚用いた
り、これに紙を貼り合わせたものをシート2として用い
ることもできる。例えば、未硬化のフェノール樹脂をガ
ラス不織布に含浸させ、これに紙を貼り合わせたものを
用いれば全体の強度や寸法安定性が飛躍的に向上する。
1つをシート基材20としてこれに熱硬化性樹脂を含浸
させたものを単独で用いず、例えばこれを複数枚用いた
り、これに紙を貼り合わせたものをシート2として用い
ることもできる。例えば、未硬化のフェノール樹脂をガ
ラス不織布に含浸させ、これに紙を貼り合わせたものを
用いれば全体の強度や寸法安定性が飛躍的に向上する。
【0013】シート基材20に含浸させる熱硬化性樹脂
は含浸後半硬化状態であることが望ましく、シート2は
プリプレグ状態となり、これを台板1上に重ね、このプ
リプレグ状態のシート2上に化粧材3を重ね合わせ、こ
れらを熱プレスすれば、互いに強固に接着される。プリ
プレグは、繊維補強剤と熱硬化性樹脂、その他必要に応
じ熱可塑性樹脂、着色剤、硬化触媒等を混和してなる強
化プラスチックの、接着性と成形性の能力を残した硬化
終了前の半硬化状態の成形素材であり、好ましいゲルタ
イムは150℃の設定温度において30秒〜800秒で
ある。
は含浸後半硬化状態であることが望ましく、シート2は
プリプレグ状態となり、これを台板1上に重ね、このプ
リプレグ状態のシート2上に化粧材3を重ね合わせ、こ
れらを熱プレスすれば、互いに強固に接着される。プリ
プレグは、繊維補強剤と熱硬化性樹脂、その他必要に応
じ熱可塑性樹脂、着色剤、硬化触媒等を混和してなる強
化プラスチックの、接着性と成形性の能力を残した硬化
終了前の半硬化状態の成形素材であり、好ましいゲルタ
イムは150℃の設定温度において30秒〜800秒で
ある。
【0014】シート基材20に含浸させる熱硬化性樹脂
を、含浸後半硬化状態にするための乾燥条件として、シ
ート2のできあがり水分率の下限は、3%以上、好まし
くは5%以上、さらに好ましくは8%以上であり、上限
は15%以下、好ましくは10%以下である。3%未満
では化粧材3や台板1との接着不良をおこし、15%以
下でない場合は、シート同士ブロッキングをおこす。ま
た、乾燥時間と温度の関係を表1に示す。表中○はでき
上がりのプリプレグシートの状態が使用可能、△は使用
するにあたりあまり好ましくない、×は使用不可能を示
す。
を、含浸後半硬化状態にするための乾燥条件として、シ
ート2のできあがり水分率の下限は、3%以上、好まし
くは5%以上、さらに好ましくは8%以上であり、上限
は15%以下、好ましくは10%以下である。3%未満
では化粧材3や台板1との接着不良をおこし、15%以
下でない場合は、シート同士ブロッキングをおこす。ま
た、乾燥時間と温度の関係を表1に示す。表中○はでき
上がりのプリプレグシートの状態が使用可能、△は使用
するにあたりあまり好ましくない、×は使用不可能を示
す。
【0015】
【表1】
【0016】表1に示すように80〜120℃の温度で
乾燥時間2.5〜30分で好ましい半硬化状態のシート
を得ることができる。
乾燥時間2.5〜30分で好ましい半硬化状態のシート
を得ることができる。
【0017】プリプレグシートの引張強度としては、充
分な耐傷性発現のためには、破断強度10kgf以上で
あることが好ましい。10kgf未満では充分な耐傷性
が発現しない。破断強度の測定は、プリプレグ状態のシ
ート2を2枚の離型紙間に挟み、150℃、5分、10
kgf/cm2 の条件下で熱プレスして樹脂を硬化させた
後のものについて行った。
分な耐傷性発現のためには、破断強度10kgf以上で
あることが好ましい。10kgf未満では充分な耐傷性
が発現しない。破断強度の測定は、プリプレグ状態のシ
ート2を2枚の離型紙間に挟み、150℃、5分、10
kgf/cm2 の条件下で熱プレスして樹脂を硬化させた
後のものについて行った。
【0018】化粧材3は化粧張り用の木の薄板や予め模
様等を印刷あるいは凹凸加工を施した紙等が好適に使用
でき、厚みは1mm以下が好ましい。化粧材3の材質も樹
脂の含浸を可能とするものが選ばれる。
様等を印刷あるいは凹凸加工を施した紙等が好適に使用
でき、厚みは1mm以下が好ましい。化粧材3の材質も樹
脂の含浸を可能とするものが選ばれる。
【0019】実施例1 台板1・・・12mm厚さの合板 化粧材3・・・0.3mm厚さの檜単板 ガラス不織布・・・繊維径10μm、短繊維と長繊維の
混合繊維からなる坪量100g/m2 のガラス不織布に
固形分40%の水分散系フェノール樹脂を含浸させて固
形分200g/m2 のものを得、含浸後105℃で10
分間乾燥させて半硬化のシート2を得た。 台板1上にシート2を重ね合わせ、シート2上に化粧材
3を重ね合わせてプレス温度150℃、圧力10kgf
/cm2 、プレス時間5分で木質仕上材を製造した。
混合繊維からなる坪量100g/m2 のガラス不織布に
固形分40%の水分散系フェノール樹脂を含浸させて固
形分200g/m2 のものを得、含浸後105℃で10
分間乾燥させて半硬化のシート2を得た。 台板1上にシート2を重ね合わせ、シート2上に化粧材
3を重ね合わせてプレス温度150℃、圧力10kgf
/cm2 、プレス時間5分で木質仕上材を製造した。
【0020】実施例2 実施例1と同様の台板1と化粧材3を使用し、実施例1
と同一のガラス不織布に固形分40%の水分散系フェノ
ール樹脂を含浸させて固形分300g/m2 のものを
得、実施例1と同一条件で乾燥させて半硬化状態とし
た。接着時のプレス条件はプレス時間を10分とし、他
の条件は実施例1と同一とした。
と同一のガラス不織布に固形分40%の水分散系フェノ
ール樹脂を含浸させて固形分300g/m2 のものを
得、実施例1と同一条件で乾燥させて半硬化状態とし
た。接着時のプレス条件はプレス時間を10分とし、他
の条件は実施例1と同一とした。
【0021】実施例3 実施例1と同様の台板1と化粧材3を使用し、実施例1
と同一のガラス不織布に固形分54%の水溶解系フェノ
ール樹脂を含浸させて固形分200g/m2 のものを
得、実施例1と同一条件で乾燥させて半硬化状態とし
た。接着時のプレス条件は実施例1と同一条件とした。
と同一のガラス不織布に固形分54%の水溶解系フェノ
ール樹脂を含浸させて固形分200g/m2 のものを
得、実施例1と同一条件で乾燥させて半硬化状態とし
た。接着時のプレス条件は実施例1と同一条件とした。
【0022】実施例4 使用した台板1、化粧材3、ガラス不織布は実施例1と
同一であり、ガラス不織布に固形分54%の水溶解系フ
ェノール樹脂を含浸させて固形分300g/m2 のもの
を得、実施例1と同一条件で乾燥させて半硬化状態とし
た。接着時のプレス条件は実施例2と同一条件とした。
同一であり、ガラス不織布に固形分54%の水溶解系フ
ェノール樹脂を含浸させて固形分300g/m2 のもの
を得、実施例1と同一条件で乾燥させて半硬化状態とし
た。接着時のプレス条件は実施例2と同一条件とした。
【0023】実施例1〜4におけるシート基材に含浸さ
せるフェノール樹脂の相違点を次の表2に示す。
せるフェノール樹脂の相違点を次の表2に示す。
【0024】
【表2】
【0025】比較例 実施例1で使用したフェノール樹脂の替わりにDAP樹
脂を使用し、その他の条件は実施例1と同一とした。
脂を使用し、その他の条件は実施例1と同一とした。
【0026】上述した実施例1〜4、比較例について、
JIS A−1408に準拠し、鋼球落下試験を行っ
た。この試験は、2号鋼球(540g)をサンプル上に
落下させたときのサンプルのくぼみ深さを測定したもの
である。サンプルは砂上全面支持された状態におく。そ
の結果は、次の表3の如くになった。
JIS A−1408に準拠し、鋼球落下試験を行っ
た。この試験は、2号鋼球(540g)をサンプル上に
落下させたときのサンプルのくぼみ深さを測定したもの
である。サンプルは砂上全面支持された状態におく。そ
の結果は、次の表3の如くになった。
【0027】
【表3】
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、樹脂の含浸を可能とする台板上に熱硬化性樹脂を含
むプリプレグ状態のシートを重ね合わせ、このシート上
に樹脂の含浸を可能とする化粧材を重ね合わせて熱プレ
スして互いに接着してなる木質仕上材であって、熱硬化
性樹脂として水に溶解又は分散させたフェノール樹脂を
用いたので、シートの熱硬化性樹脂が化粧材に含浸硬化
し、化粧材の対傷性を向上させる。また、台板上に化粧
材を接着するための接着剤は不要となり、熱プレスする
だけで台板上にシート並びに化粧材を確実に貼り合わせ
ることができるので、製造も容易である。さらに、温度
や湿度の変化に対してもシートの存在により寸法安定性
に優れ、強度面でも向上する。さらにまた、水分散系又
は水溶解系フェノール樹脂を用いることで、安価かつ容
易に製造でき、耐傷性も向上する。
ば、樹脂の含浸を可能とする台板上に熱硬化性樹脂を含
むプリプレグ状態のシートを重ね合わせ、このシート上
に樹脂の含浸を可能とする化粧材を重ね合わせて熱プレ
スして互いに接着してなる木質仕上材であって、熱硬化
性樹脂として水に溶解又は分散させたフェノール樹脂を
用いたので、シートの熱硬化性樹脂が化粧材に含浸硬化
し、化粧材の対傷性を向上させる。また、台板上に化粧
材を接着するための接着剤は不要となり、熱プレスする
だけで台板上にシート並びに化粧材を確実に貼り合わせ
ることができるので、製造も容易である。さらに、温度
や湿度の変化に対してもシートの存在により寸法安定性
に優れ、強度面でも向上する。さらにまた、水分散系又
は水溶解系フェノール樹脂を用いることで、安価かつ容
易に製造でき、耐傷性も向上する。
【図1】この発明の好適な実施例を示す断面図。
【図2】シートの製造例を示す説明図。
1 台板 2 シート 3 化粧材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29C 70/06 C08J 5/24 CFB C08J 5/24 CFB B29C 67/14 L B29K 105:08
Claims (2)
- 【請求項1】 樹脂の含浸を可能とする台板上に熱硬化
性樹脂を含むプリプレグ状態のシートを重ね合わせ、こ
のシート上に樹脂の含浸を可能とする化粧材を重ね合わ
せて熱プレスして互いに接着した木質仕上材であって、 熱硬化性樹脂として水に溶解又は分散させたフェノール
樹脂を用いたことを特徴とする木質仕上材。 - 【請求項2】 上記フェノール樹脂が固形分20から8
0%となるように水に溶解又は分散されていることを特
徴とする請求項1に記載の木質仕上材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9237727A JPH10114016A (ja) | 1996-08-19 | 1997-08-19 | 木質仕上材 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-235946 | 1996-08-19 | ||
JP23594696 | 1996-08-19 | ||
JP9237727A JPH10114016A (ja) | 1996-08-19 | 1997-08-19 | 木質仕上材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10114016A true JPH10114016A (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=26532412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9237727A Pending JPH10114016A (ja) | 1996-08-19 | 1997-08-19 | 木質仕上材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10114016A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999028101A1 (en) * | 1997-11-28 | 1999-06-10 | Bridgestone Corporation | Ligneous finishing material |
CN100387411C (zh) * | 2006-01-23 | 2008-05-14 | 浙江林学院 | 竹木粘接面施胶方法 |
-
1997
- 1997-08-19 JP JP9237727A patent/JPH10114016A/ja active Pending
Cited By (2)
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