JPH10107821A - 多重伝送装置 - Google Patents
多重伝送装置Info
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- JPH10107821A JPH10107821A JP8258180A JP25818096A JPH10107821A JP H10107821 A JPH10107821 A JP H10107821A JP 8258180 A JP8258180 A JP 8258180A JP 25818096 A JP25818096 A JP 25818096A JP H10107821 A JPH10107821 A JP H10107821A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 多重通信線を介して交信する複数のノードか
らなる多重伝送装置において、各ノードが、自ノードが
通信不能な状態になった場合でも、所定のスリープ条件
が成立すれば適切にスリープ状態へ移行することがで
き、さらにいずれか1つでも交信不能なノードがある場
合には、装置全体の統制よりも消費電力の節約を重視し
てスリープ制御を行うようにする。 【解決手段】 各ノードにおいて、CPU2は通信回路
3の診断と他ノードの状態監視を行い、通信回路3が故
障している場合、および他ノードのうち少なくとも1つ
が交信不能である場合に、イグニッション信号10の有無
と制御対象からの入出力信号の有無の判定のみに基づい
て、スリープ状態に移行する。
らなる多重伝送装置において、各ノードが、自ノードが
通信不能な状態になった場合でも、所定のスリープ条件
が成立すれば適切にスリープ状態へ移行することがで
き、さらにいずれか1つでも交信不能なノードがある場
合には、装置全体の統制よりも消費電力の節約を重視し
てスリープ制御を行うようにする。 【解決手段】 各ノードにおいて、CPU2は通信回路
3の診断と他ノードの状態監視を行い、通信回路3が故
障している場合、および他ノードのうち少なくとも1つ
が交信不能である場合に、イグニッション信号10の有無
と制御対象からの入出力信号の有無の判定のみに基づい
て、スリープ状態に移行する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多重通信線を介し
て信号を伝送する多重伝送装置に関し、特に詳しくは、
所定の条件が満たされた場合に装置全体を省電力状態に
する、いわゆるスリープ制御を行う多重伝送装置に関す
るものである。
て信号を伝送する多重伝送装置に関し、特に詳しくは、
所定の条件が満たされた場合に装置全体を省電力状態に
する、いわゆるスリープ制御を行う多重伝送装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】自動車に搭載される電装品、例えばエア
コン、オーディオ機器などの制御を行うための信号を伝
送するにあたり、配線の肥大化、複雑化を回避するため
に多重通信線を用いることが行われている(特開昭61-2
24634号等)。また、このような多重伝送装置では、所
定時間制御対象からの入出力がなかった場合などに装置
の一部への電力供給を停止して消費電力を節約するスリ
ープ制御が行われている。
コン、オーディオ機器などの制御を行うための信号を伝
送するにあたり、配線の肥大化、複雑化を回避するため
に多重通信線を用いることが行われている(特開昭61-2
24634号等)。また、このような多重伝送装置では、所
定時間制御対象からの入出力がなかった場合などに装置
の一部への電力供給を停止して消費電力を節約するスリ
ープ制御が行われている。
【0003】一般に、多重伝送装置のスリープ制御で
は、多重通信線を介して接続されている全てのノードが
スリープ状態へ移行可能であることを確認した後に全ノ
ードが一斉にスリープ状態へと移行するようになってい
る。これは、各ノードがそれぞれの判断によりスリープ
状態への移行を行うとすると、ノード間の交信において
処理されるべき信号が処理されないなどの不都合が生
じ、誤動作の原因となり得るからである。
は、多重通信線を介して接続されている全てのノードが
スリープ状態へ移行可能であることを確認した後に全ノ
ードが一斉にスリープ状態へと移行するようになってい
る。これは、各ノードがそれぞれの判断によりスリープ
状態への移行を行うとすると、ノード間の交信において
処理されるべき信号が処理されないなどの不都合が生
じ、誤動作の原因となり得るからである。
【0004】しかし、全ノードがスリープ状態に移行可
能であることを確認するためにはノード間で交信を行う
必要があるので、この時点で故障しているノードがある
と、その確認をとることができず適切にスリープ状態へ
移行できないことになる。この解決策として、スリープ
状態に移行可能かどうかを確認するための交信において
何ら応答がなかったノードは故障状態にあるものと判断
し、そのノードを除く他の交信可能なノードだけで統制
をとってスリープ条件の判定を行い、スリープ状態へと
移行する方法が提案されている(特開平6-38276号)。
能であることを確認するためにはノード間で交信を行う
必要があるので、この時点で故障しているノードがある
と、その確認をとることができず適切にスリープ状態へ
移行できないことになる。この解決策として、スリープ
状態に移行可能かどうかを確認するための交信において
何ら応答がなかったノードは故障状態にあるものと判断
し、そのノードを除く他の交信可能なノードだけで統制
をとってスリープ条件の判定を行い、スリープ状態へと
移行する方法が提案されている(特開平6-38276号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法ではスリープ状態への移行の判断は交信可能なノード
との交信結果に基づいて行われるため、制御対象の制御
は可能であるのにもかかわらず通信制御部分のみが故障
してしまったノード、つまり交信不能なノードはスリー
プ状態へ移行することができない。したがって、例えば
1つのノードがそのような状態となった場合、他のノー
ドはその故障したノードを無視して適切にスリープ状態
へ移行することができるが、その故障したノードは、通
常どおり電力を消費することとなる。
法ではスリープ状態への移行の判断は交信可能なノード
との交信結果に基づいて行われるため、制御対象の制御
は可能であるのにもかかわらず通信制御部分のみが故障
してしまったノード、つまり交信不能なノードはスリー
プ状態へ移行することができない。したがって、例えば
1つのノードがそのような状態となった場合、他のノー
ドはその故障したノードを無視して適切にスリープ状態
へ移行することができるが、その故障したノードは、通
常どおり電力を消費することとなる。
【0006】また、従来技術においては、あるノードが
故障した場合、それ以外の正常なノードは統制をとって
一斉にスリープ状態へ移行している。しかし、いずれか
1つのノードでも故障すれば装置全体としては正常な状
態とはいえず、したがってそのような異常状態において
全体の統制をとろうとすることには何ら意味がない。む
しろ、このような場合には、各ノードはできる限り早く
スリープ状態へと移行して誤動作を防止するとともに消
費電力を減らすことが望ましい。
故障した場合、それ以外の正常なノードは統制をとって
一斉にスリープ状態へ移行している。しかし、いずれか
1つのノードでも故障すれば装置全体としては正常な状
態とはいえず、したがってそのような異常状態において
全体の統制をとろうとすることには何ら意味がない。む
しろ、このような場合には、各ノードはできる限り早く
スリープ状態へと移行して誤動作を防止するとともに消
費電力を減らすことが望ましい。
【0007】本発明は上記課題に鑑みて、他ノードのみ
ならず自ノードが通信不能な状態になった場合でも、所
定のスリープ条件が成立すれば適切にスリープ状態へ移
行することができ、さらにいずれか1つでも交信不能な
ノードがある場合には、装置全体の統制よりも消費電力
の節約を重視してスリープ制御を行う多重伝送装置を提
供することを目的とするものである。
ならず自ノードが通信不能な状態になった場合でも、所
定のスリープ条件が成立すれば適切にスリープ状態へ移
行することができ、さらにいずれか1つでも交信不能な
ノードがある場合には、装置全体の統制よりも消費電力
の節約を重視してスリープ制御を行う多重伝送装置を提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の多重伝送装置
は、多重通信線と、該通信線を介して信号の交信を行う
複数のノードとを備え、全ノードがスリープ状態へ移行
可能な状態となったときに全ノードが同時にスリープ状
態へ移行する多重伝送装置であり、前記各ノードが、前
記複数のノードのうち少なくとも1つのノードが交信不
能状態にあるときは、自ノードの所定のスリープ条件が
成立したか否かを判定し、条件成立時に自ノードを単独
でスリープ状態に移行させるスリープ制御手段を備えた
ことを特徴とするものである。
は、多重通信線と、該通信線を介して信号の交信を行う
複数のノードとを備え、全ノードがスリープ状態へ移行
可能な状態となったときに全ノードが同時にスリープ状
態へ移行する多重伝送装置であり、前記各ノードが、前
記複数のノードのうち少なくとも1つのノードが交信不
能状態にあるときは、自ノードの所定のスリープ条件が
成立したか否かを判定し、条件成立時に自ノードを単独
でスリープ状態に移行させるスリープ制御手段を備えた
ことを特徴とするものである。
【0009】ここで「少なくとも1つのノード」とは他
ノードのみならず、自ノードも含むものとする。つまり
「少なくとも1つのノードが交信不能状態にあるとき」
とは、他ノードにおいて異常が発生したためにそのノー
ドと交信ができない場合のみならず、自ノードの通信制
御部において異常が発生したために通信はできないが他
の処理の続行は可能である場合も含む意味である。
ノードのみならず、自ノードも含むものとする。つまり
「少なくとも1つのノードが交信不能状態にあるとき」
とは、他ノードにおいて異常が発生したためにそのノー
ドと交信ができない場合のみならず、自ノードの通信制
御部において異常が発生したために通信はできないが他
の処理の続行は可能である場合も含む意味である。
【0010】また、「全ノードがスリープ状態へ移行可
能な状態となったとき全ノードが同時にスリープ状態へ
移行する」方法としては、各ノードがそれぞれ自ノード
および他ノードの状態を監視して全ノードがスリープ状
態へ移行可能な状態となったか否かを判断し、全ノード
がスリープ状態へ移行可能な状態となったらそれぞれス
リープ状態に移行する方法を用いることもできるが、前
記複数のノードのうちの1つをスリープ管理ノードと
し、該スリープ管理ノードが、全ノードが交信可能時は
全ノードがスリープ状態へ移行可能であるか否かを判断
し、可能となった場合に他ノードにスリープ状態への移
行を指示し、この指示にしたがってスリープ管理ノード
を含む全ノードが同時にスリープ状態へ移行する方法を
用いることが望ましい。
能な状態となったとき全ノードが同時にスリープ状態へ
移行する」方法としては、各ノードがそれぞれ自ノード
および他ノードの状態を監視して全ノードがスリープ状
態へ移行可能な状態となったか否かを判断し、全ノード
がスリープ状態へ移行可能な状態となったらそれぞれス
リープ状態に移行する方法を用いることもできるが、前
記複数のノードのうちの1つをスリープ管理ノードと
し、該スリープ管理ノードが、全ノードが交信可能時は
全ノードがスリープ状態へ移行可能であるか否かを判断
し、可能となった場合に他ノードにスリープ状態への移
行を指示し、この指示にしたがってスリープ管理ノード
を含む全ノードが同時にスリープ状態へ移行する方法を
用いることが望ましい。
【0011】さらに、前記各ノードは、自ノードに含ま
れる通信ICの故障を検出する故障検出手段と、該故障
検出手段による故障検出に基づいて該ノードを通信禁止
モードに移行させるモード切替手段をさらに有していて
もよい。この際、このモード切替手段は、前記故障検出
手段により前記通信ICの故障が所定回数検出された際
に該ノードを通信禁止モードに移行する手段とすること
が望ましい。
れる通信ICの故障を検出する故障検出手段と、該故障
検出手段による故障検出に基づいて該ノードを通信禁止
モードに移行させるモード切替手段をさらに有していて
もよい。この際、このモード切替手段は、前記故障検出
手段により前記通信ICの故障が所定回数検出された際
に該ノードを通信禁止モードに移行する手段とすること
が望ましい。
【0012】ここで、「通信禁止モード」とは多重通信
線を介して行うべき通信を禁止(中止)した状態を意味
する。原則として、通信禁止モードへの移行は実際に通
信ができない場合に行われる。しかし、通信禁止モード
への移行条件の設定方法によっては、実際は通信できる
状態に回復しているのにもかかわらず通信禁止モードの
ままとなる場合もあり得る。そこで、この通信禁止モー
ドへの移行が行われる多重伝送装置の場合には、上述
の、自ノードが「交信不能な状態」を、実際に通信でき
ない場合、または通信禁止モードに移行している場合と
定義する。
線を介して行うべき通信を禁止(中止)した状態を意味
する。原則として、通信禁止モードへの移行は実際に通
信ができない場合に行われる。しかし、通信禁止モード
への移行条件の設定方法によっては、実際は通信できる
状態に回復しているのにもかかわらず通信禁止モードの
ままとなる場合もあり得る。そこで、この通信禁止モー
ドへの移行が行われる多重伝送装置の場合には、上述
の、自ノードが「交信不能な状態」を、実際に通信でき
ない場合、または通信禁止モードに移行している場合と
定義する。
【0013】なお、前記「所定回数」は1回でもよい
が、2回以上とすれば、異常の発生を何度も確認するこ
とにより、異常が一時的なものでありすぐに回復した場
合には通信禁止モードに移行しないようになるため、実
際に通信できない状態と通信禁止モードとのずれが、よ
り少なくなる。
が、2回以上とすれば、異常の発生を何度も確認するこ
とにより、異常が一時的なものでありすぐに回復した場
合には通信禁止モードに移行しないようになるため、実
際に通信できない状態と通信禁止モードとのずれが、よ
り少なくなる。
【0014】また、前記多重伝送装置が、自動車に搭載
される装置である場合には、前記スリープ制御手段は、
自動車のイグニッションスイッチがオフであり、かつ所
定時間入出力信号がない場合に、前記自ノードの所定の
スリープ条件が成立したものと判定することが望まし
い。
される装置である場合には、前記スリープ制御手段は、
自動車のイグニッションスイッチがオフであり、かつ所
定時間入出力信号がない場合に、前記自ノードの所定の
スリープ条件が成立したものと判定することが望まし
い。
【0015】
【発明の効果】本発明の多重伝送装置によれば、複数の
ノードのうちいずれか1つでも交信不能な状態になれ
ば、各ノードは他ノードの状態によらずに、自ノードの
スリープ条件の成立をもって単独でスリープ状態に移行
するため、交信不能な状態のノードは他ノードの状態が
わからなくてもスリープ状態に移行することができ、そ
れ以外の交信可能なノードも、交信不能なノードの存在
に拘わらず、また他ノードとの調整に時間を費やすこと
なく直ちにスリープ状態へ移行することができる。
ノードのうちいずれか1つでも交信不能な状態になれ
ば、各ノードは他ノードの状態によらずに、自ノードの
スリープ条件の成立をもって単独でスリープ状態に移行
するため、交信不能な状態のノードは他ノードの状態が
わからなくてもスリープ状態に移行することができ、そ
れ以外の交信可能なノードも、交信不能なノードの存在
に拘わらず、また他ノードとの調整に時間を費やすこと
なく直ちにスリープ状態へ移行することができる。
【0016】また、前記複数のノードのうちの1つをス
リープ管理ノードとし、このスリープ管理ノードが、各
ノードがスリープ状態へ移行可能であるか否かを判断
し、可能となった場合に他ノードにスリープ状態への移
行を指示し、この指示にしたがって全ノードが同時にス
リープ状態へ移行するようにすれば、各ノードの他ノー
ドの状態監視の負担を軽減することができる。
リープ管理ノードとし、このスリープ管理ノードが、各
ノードがスリープ状態へ移行可能であるか否かを判断
し、可能となった場合に他ノードにスリープ状態への移
行を指示し、この指示にしたがって全ノードが同時にス
リープ状態へ移行するようにすれば、各ノードの他ノー
ドの状態監視の負担を軽減することができる。
【0017】また、各ノードが、自ノードに含まれる通
信ICの故障を検出し、それに基づいて通信禁止モード
に移行するようにすることにより、自ノードが交信可能
な状態か否かをモードによって判断することが可能とな
り、判断のための時間を節約できる。この際、通信禁止
モードへの移行条件を、故障が所定回数検出されたこと
とすれば、この所定回数を多くすることによりより慎重
な故障判定を行うことができる。
信ICの故障を検出し、それに基づいて通信禁止モード
に移行するようにすることにより、自ノードが交信可能
な状態か否かをモードによって判断することが可能とな
り、判断のための時間を節約できる。この際、通信禁止
モードへの移行条件を、故障が所定回数検出されたこと
とすれば、この所定回数を多くすることによりより慎重
な故障判定を行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施
の形態における多重伝送装置の構成の概要を示す図であ
る。本実施の形態は自動車に搭載されている多重伝送装
置であるため、図に示される各ノード1は、例えばドア
の開閉、ドアのロック/アンロック、ライトのオン/オ
フ等をそれぞれ制御するノードであり、多重バス4のほ
か、バッテリー(B)、接地線(GND)、イグニッシ
ョン信号線(IG)10にそれぞれ接続されているものと
する。
いて図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施
の形態における多重伝送装置の構成の概要を示す図であ
る。本実施の形態は自動車に搭載されている多重伝送装
置であるため、図に示される各ノード1は、例えばドア
の開閉、ドアのロック/アンロック、ライトのオン/オ
フ等をそれぞれ制御するノードであり、多重バス4のほ
か、バッテリー(B)、接地線(GND)、イグニッシ
ョン信号線(IG)10にそれぞれ接続されているものと
する。
【0019】各ノード1は主として、そのノードの処理
を実際に行うCPU2と、そのような処理において他ノ
ードと通信を行う場合に、その通信制御を行う通信回路
(通信制御IC)3とからなる。以下の説明において、
ノードが交信不能であるとは、CPU2が故障した場
合、およびCPU2は正常だが通信制御ICが故障ある
いは一時的な異常により通信を制御できなくなった場合
を意味する。また、前記故障検出手段およびモード切替
手段は、実際にはCPUが実行する処理プログラムであ
るため、以下の説明においては、各手段を特に区別する
ことなく、CPUが行う一連の処理として説明する。
を実際に行うCPU2と、そのような処理において他ノ
ードと通信を行う場合に、その通信制御を行う通信回路
(通信制御IC)3とからなる。以下の説明において、
ノードが交信不能であるとは、CPU2が故障した場
合、およびCPU2は正常だが通信制御ICが故障ある
いは一時的な異常により通信を制御できなくなった場合
を意味する。また、前記故障検出手段およびモード切替
手段は、実際にはCPUが実行する処理プログラムであ
るため、以下の説明においては、各手段を特に区別する
ことなく、CPUが行う一連の処理として説明する。
【0020】このような多重通信装置のスリープ制御の
形態としては、一般に、次の2つの形態がある。1つ
は、図2に示すように1つのノードにスリープ管理ノー
ドとしての機能をもたせる形態であり、装置全体として
のスリープ条件が成立しているか否かを、スリープ管理
ノードが必要に応じて他ノードと交信を行うことにより
判定し、条件が成立した場合に全てのノードに対してス
リープ状態への移行を指示するものである。スリープ管
理ノードは、一般には他のノードと同じ処理も行った上
でさらにスリープ管理の処理を行うことが多いが、スリ
ープ管理専用ノードとして独立させてもよい。
形態としては、一般に、次の2つの形態がある。1つ
は、図2に示すように1つのノードにスリープ管理ノー
ドとしての機能をもたせる形態であり、装置全体として
のスリープ条件が成立しているか否かを、スリープ管理
ノードが必要に応じて他ノードと交信を行うことにより
判定し、条件が成立した場合に全てのノードに対してス
リープ状態への移行を指示するものである。スリープ管
理ノードは、一般には他のノードと同じ処理も行った上
でさらにスリープ管理の処理を行うことが多いが、スリ
ープ管理専用ノードとして独立させてもよい。
【0021】もう1つは、図3に示すように、全てのノ
ードが対等な関係にある形態で、各ノードはそれぞれス
リープフレームを送信して自分がスリープ状態への移行
が可能であることを他ノードに通知するとともに、他ノ
ードが送信したスリープフレームを受信(確認)して互
いの状態を認識し、全てのノードがスリープ状態へ移行
可能であると判断した場合に、それぞれスリープ状態へ
移行するものである。
ードが対等な関係にある形態で、各ノードはそれぞれス
リープフレームを送信して自分がスリープ状態への移行
が可能であることを他ノードに通知するとともに、他ノ
ードが送信したスリープフレームを受信(確認)して互
いの状態を認識し、全てのノードがスリープ状態へ移行
可能であると判断した場合に、それぞれスリープ状態へ
移行するものである。
【0022】本発明の概念は上記形態に依存するもので
はないため、いずれの形態にも適用可能であるが、上記
のように2つの形態はスリープ条件の判定方法などが異
なるため、実施の際には、図2のスリープ管理ノード、
図2のその他のノード、図3のノードで処理が多少異な
る。以下の説明は基本的には2つの形態において共通の
構成および処理であり、形態(ノードの種類)ごとに異
なる処理についてはその都度その旨を記して説明するこ
ととする。
はないため、いずれの形態にも適用可能であるが、上記
のように2つの形態はスリープ条件の判定方法などが異
なるため、実施の際には、図2のスリープ管理ノード、
図2のその他のノード、図3のノードで処理が多少異な
る。以下の説明は基本的には2つの形態において共通の
構成および処理であり、形態(ノードの種類)ごとに異
なる処理についてはその都度その旨を記して説明するこ
ととする。
【0023】はじめに、各ノードの構成について説明す
る。図1に示される各ノード1は、より詳しくは図4に
示されるように、CPU2、上記通信制御IC3に相当
する通信ロジック回路5とバスインタフェース(バスI
/F)回路6、例えばドアロックなどの制御対象からの
入出力を管理するインタフェース(I/F)回路9、時
間管理を行いCPUへの割り込みを制御するウォッチド
ック回路7、そして定電源回路8からなり、ノード間の
交信は上記バスI/F回路6に接続されている多重バス
4を介して行われる。
る。図1に示される各ノード1は、より詳しくは図4に
示されるように、CPU2、上記通信制御IC3に相当
する通信ロジック回路5とバスインタフェース(バスI
/F)回路6、例えばドアロックなどの制御対象からの
入出力を管理するインタフェース(I/F)回路9、時
間管理を行いCPUへの割り込みを制御するウォッチド
ック回路7、そして定電源回路8からなり、ノード間の
交信は上記バスI/F回路6に接続されている多重バス
4を介して行われる。
【0024】この多重バス4を介して交信される通信フ
レームの構成を図5に示す。一般の通信フレームと同じ
く、この通信フレームはフレーム開始を表すSOFとフ
レーム終端を表すEOFにより区切られ、フレーム競合
時の優先順位を制御するためのプライオリティ領域(P
RI)と、交信相手の受信を確認するための受信応答領
域(ANC)を有している。さらにフレームの誤り訂正
を巡回符号方式(CRC)により行っており、このため
の領域としてデータチェック(CRC)領域が用意され
ている。
レームの構成を図5に示す。一般の通信フレームと同じ
く、この通信フレームはフレーム開始を表すSOFとフ
レーム終端を表すEOFにより区切られ、フレーム競合
時の優先順位を制御するためのプライオリティ領域(P
RI)と、交信相手の受信を確認するための受信応答領
域(ANC)を有している。さらにフレームの誤り訂正
を巡回符号方式(CRC)により行っており、このため
の領域としてデータチェック(CRC)領域が用意され
ている。
【0025】本実施の形態においては、上記通信フレー
ムとして、チェックフレーム、データフレーム、スリー
プフレームの3種類があるが、これを分類するための領
域がフレームタイプ分類領域(TYPE)である。デー
タフレームは本来の制御用データを伝送するためのフレ
ームである。また、チェックフレームは、自ノードある
いは他ノードの故障の早期検出を目的として送信される
フレームであり、チェックフレームの送信により自ノー
ドの通信制御ICの故障/回復を検出するとともに、他
ノードはチェックフレームを確認することによりそのチ
ェックフレームを送信したノードが正常か否かを判断す
る。
ムとして、チェックフレーム、データフレーム、スリー
プフレームの3種類があるが、これを分類するための領
域がフレームタイプ分類領域(TYPE)である。デー
タフレームは本来の制御用データを伝送するためのフレ
ームである。また、チェックフレームは、自ノードある
いは他ノードの故障の早期検出を目的として送信される
フレームであり、チェックフレームの送信により自ノー
ドの通信制御ICの故障/回復を検出するとともに、他
ノードはチェックフレームを確認することによりそのチ
ェックフレームを送信したノードが正常か否かを判断す
る。
【0026】スリープフレームは、スリープ制御用の通
信フレームであり、図2の形態ではスリープ管理ノード
が他ノードに対してスリープ状態への移行を指示する際
に送信し、図3の形態では各ノードが自ノードがスリー
プ状態へ移行可能であることを他ノードに通知する際に
送信するものである。本実施の形態ではスリープフレー
ムのみ別のタイプとし、他の2種類のフレームは同じタ
イプとして分類している。
信フレームであり、図2の形態ではスリープ管理ノード
が他ノードに対してスリープ状態への移行を指示する際
に送信し、図3の形態では各ノードが自ノードがスリー
プ状態へ移行可能であることを他ノードに通知する際に
送信するものである。本実施の形態ではスリープフレー
ムのみ別のタイプとし、他の2種類のフレームは同じタ
イプとして分類している。
【0027】このほかの領域としては、そのフレームの
意味づけ(例えばドアロック制御のため)を表すため
に、データ機能分類領域(ID)が用意されている。ま
た、データ領域(DATA)はいうまでもなく、フレー
ム交信の本来の目的であるデータを格納する領域であ
る。
意味づけ(例えばドアロック制御のため)を表すため
に、データ機能分類領域(ID)が用意されている。ま
た、データ領域(DATA)はいうまでもなく、フレー
ム交信の本来の目的であるデータを格納する領域であ
る。
【0028】次に、各ノードのCPUが行うスリープ制
御処理、故障検出処理などについて、図6から図15を参
照して詳細に説明する。
御処理、故障検出処理などについて、図6から図15を参
照して詳細に説明する。
【0029】図6は、電源投入時にCPUが行う処理を
示すフローチャートである。はじめに、故障カウンタの
初期化が行われる。故障カウンタは故障が検出される度
にカウントアップされるものであり、通信禁止モードへ
の移行を判断する際に参照される。次に、通信ロジック
回路の故障診断(イニシャルチェック)が行われる。こ
の故障診断によりイニシャルチェックエラーが発生した
場合には、通信故障処理として通信ロジック回路のソフ
トリセットが行われるとともに、故障カウンタがカウン
トアップされる。
示すフローチャートである。はじめに、故障カウンタの
初期化が行われる。故障カウンタは故障が検出される度
にカウントアップされるものであり、通信禁止モードへ
の移行を判断する際に参照される。次に、通信ロジック
回路の故障診断(イニシャルチェック)が行われる。こ
の故障診断によりイニシャルチェックエラーが発生した
場合には、通信故障処理として通信ロジック回路のソフ
トリセットが行われるとともに、故障カウンタがカウン
トアップされる。
【0030】イニシャルチェックにより通信ロジック回
路が正常と判定された場合には、次にCPUおよび通信
ロジック回路の初期設定が行われ、通信許可の設定、す
なわち通常制御が開始され、初期送信処理として、まず
データフレームの送信、続いてチェックフレームの送信
が行われる。なお、通信禁止モードになっていた場合に
は、電源投入時の上記通信許可の設定により、通信禁止
モードが解除されることとなる。
路が正常と判定された場合には、次にCPUおよび通信
ロジック回路の初期設定が行われ、通信許可の設定、す
なわち通常制御が開始され、初期送信処理として、まず
データフレームの送信、続いてチェックフレームの送信
が行われる。なお、通信禁止モードになっていた場合に
は、電源投入時の上記通信許可の設定により、通信禁止
モードが解除されることとなる。
【0031】これらのフレームの送信については、いず
れも送信タイマーがセットされ、何らかの異常により所
定の時間内に送信が完了しなかった場合にタイムアウト
により故障検出できるようになっている。
れも送信タイマーがセットされ、何らかの異常により所
定の時間内に送信が完了しなかった場合にタイムアウト
により故障検出できるようになっている。
【0032】なお、データフレームに続いて送信される
チェックフレームは、上述のように繰り返し通信フレー
ムを送信することにより検出の機会を増やすとともに、
他ノードに対して自分の状態を通知するためのものであ
り、上記故障検出手段としての役割を担うものである。
またタイムアウトによる故障検出もまた上記故障検出手
段に相当する。
チェックフレームは、上述のように繰り返し通信フレー
ムを送信することにより検出の機会を増やすとともに、
他ノードに対して自分の状態を通知するためのものであ
り、上記故障検出手段としての役割を担うものである。
またタイムアウトによる故障検出もまた上記故障検出手
段に相当する。
【0033】以上の処理が完了すると、処理はメインル
ーチンにうつる。ここで、メインルーチンとは、図7に
示すように、所定の処理を循環的に行うことを意味して
いるが、所定の処理とはTWS制御、具体的にはドアロ
ックの制御や、ライトの消し忘れに対するワーニング処
理などである。つまり、図4に示されるインタフェース
回路9を介してCPUが行うべき本来の入出力処理を意
味している。この他、メインルーチンにおいてはIG ON
処理と、スリープ制御処理が行われる。
ーチンにうつる。ここで、メインルーチンとは、図7に
示すように、所定の処理を循環的に行うことを意味して
いるが、所定の処理とはTWS制御、具体的にはドアロ
ックの制御や、ライトの消し忘れに対するワーニング処
理などである。つまり、図4に示されるインタフェース
回路9を介してCPUが行うべき本来の入出力処理を意
味している。この他、メインルーチンにおいてはIG ON
処理と、スリープ制御処理が行われる。
【0034】IG ON処理は、イグニッションスイッチ
(イグニッション信号線10からの入力)がOFFからONに
なったタイミングで、通信禁止モードを一旦解除して、
通信制御ICが回復しているか否かを診断する処理であ
る。したがって、図8に示すように、まずイグニッショ
ンスイッチがOFFからONに変化したか否か、また通信禁
止モードか否かが判定され、両条件が成立した場合に、
通信ロジック回路の初期設定、および通信許可の設定と
故障カウンタのクリア、すなわち通信禁止モードの解除
が行われる。なお、その後行われるデータフレームおよ
びチェックフレームの送信は、上記のように通信制御I
Cの再診断を行うための処理であるが、図のように通信
禁止モードの解除を行わない場合でも送信される。これ
は、上述のように自ノードあるいは他ノードの故障およ
び回復の早期検出のためである。このデータフレームお
よびチェックフレームの送信処理は、以下に説明する他
の処理においても随時行われるものであり、そのように
頻繁にフレーム送信を行うことにより故障および回復の
早期検出を可能とするものである。
(イグニッション信号線10からの入力)がOFFからONに
なったタイミングで、通信禁止モードを一旦解除して、
通信制御ICが回復しているか否かを診断する処理であ
る。したがって、図8に示すように、まずイグニッショ
ンスイッチがOFFからONに変化したか否か、また通信禁
止モードか否かが判定され、両条件が成立した場合に、
通信ロジック回路の初期設定、および通信許可の設定と
故障カウンタのクリア、すなわち通信禁止モードの解除
が行われる。なお、その後行われるデータフレームおよ
びチェックフレームの送信は、上記のように通信制御I
Cの再診断を行うための処理であるが、図のように通信
禁止モードの解除を行わない場合でも送信される。これ
は、上述のように自ノードあるいは他ノードの故障およ
び回復の早期検出のためである。このデータフレームお
よびチェックフレームの送信処理は、以下に説明する他
の処理においても随時行われるものであり、そのように
頻繁にフレーム送信を行うことにより故障および回復の
早期検出を可能とするものである。
【0035】ここで、上記スリープ制御の説明に先立
ち、CPUが行う他の処理について説明する。上記メイ
ンルーチンの処理中に、例えば多重バスから何らかの入
力があった場合などは、通信ロジック回路からCPUに
対する割込みが発生する。図9および図10はこの通信制
御割込処理、すなわち通信ロジック回路から割り込まれ
た際にCPUが行う処理が示されている。通信ロジック
回路からCPUへの割込みには、次の4種類、つまり、
通信制御異常の通知、以前に送信しておいた通信フレー
ムの送信完了の通知、他ノードからの通信フレームの受
信完了の通知、そしてANCテーブルの変化の通知があ
る。CPUは、割込みが4つのうちのどれであるかを前
述の順番で判定し、それぞれに対応する処理を行う。
ち、CPUが行う他の処理について説明する。上記メイ
ンルーチンの処理中に、例えば多重バスから何らかの入
力があった場合などは、通信ロジック回路からCPUに
対する割込みが発生する。図9および図10はこの通信制
御割込処理、すなわち通信ロジック回路から割り込まれ
た際にCPUが行う処理が示されている。通信ロジック
回路からCPUへの割込みには、次の4種類、つまり、
通信制御異常の通知、以前に送信しておいた通信フレー
ムの送信完了の通知、他ノードからの通信フレームの受
信完了の通知、そしてANCテーブルの変化の通知があ
る。CPUは、割込みが4つのうちのどれであるかを前
述の順番で判定し、それぞれに対応する処理を行う。
【0036】まず、通信制御異常の通知の場合には、通
信故障処理を行う。通信故障処理は図11に示されるよう
な処理であり、まず通信ロジック回路のソフトリセット
が行われ、故障カウンタがカウントアップされる。ここ
で故障カウンタが所定の値より大きくなった場合には、
通信禁止の設定、つまり通信禁止モードへの移行が行わ
れる。所定の値を大きくすれば、一時的な異常によって
直ぐに通信禁止モードに移行してしまうことはなくな
る。つまり所定の値が大きいほど、通信制御モードへの
移行が慎重に行われることになる。この値は設計事項と
して定めればよいものであり、特に値は限定しない。
信故障処理を行う。通信故障処理は図11に示されるよう
な処理であり、まず通信ロジック回路のソフトリセット
が行われ、故障カウンタがカウントアップされる。ここ
で故障カウンタが所定の値より大きくなった場合には、
通信禁止の設定、つまり通信禁止モードへの移行が行わ
れる。所定の値を大きくすれば、一時的な異常によって
直ぐに通信禁止モードに移行してしまうことはなくな
る。つまり所定の値が大きいほど、通信制御モードへの
移行が慎重に行われることになる。この値は設計事項と
して定めればよいものであり、特に値は限定しない。
【0037】上述の電源投入時の処理では、次のイニシ
ャルチェックエラーの判定によりエラー発生とみなされ
るためソフトリセットのみでこの処理が終了するが、通
信制御割込処理からの呼び出しの場合には、イニシャル
チェックエラーではないため、以降、通信ロジック回路
の初期設定、通信許可の設定が行われ、通常モードとし
てデータフレームおよびチェックフレームの送信処理が
行われる。
ャルチェックエラーの判定によりエラー発生とみなされ
るためソフトリセットのみでこの処理が終了するが、通
信制御割込処理からの呼び出しの場合には、イニシャル
チェックエラーではないため、以降、通信ロジック回路
の初期設定、通信許可の設定が行われ、通常モードとし
てデータフレームおよびチェックフレームの送信処理が
行われる。
【0038】次に、通信制御異常の通知以外の割込みに
対する処理について再び図9および図10を参照して説明
する。まず送信完了通知か否かの判定がなされ、送信完
了通知である場合には送信タイマーストップ処理が行わ
れる。次に受信完了通知か否かの判定がなされ、受信完
了通知である場合には、受信した通信フレームがチェッ
クフレームか、データフレームか、スリープフレームか
が判定され、それぞれのフレームに対して施されるべき
処理が行われる。
対する処理について再び図9および図10を参照して説明
する。まず送信完了通知か否かの判定がなされ、送信完
了通知である場合には送信タイマーストップ処理が行わ
れる。次に受信完了通知か否かの判定がなされ、受信完
了通知である場合には、受信した通信フレームがチェッ
クフレームか、データフレームか、スリープフレームか
が判定され、それぞれのフレームに対して施されるべき
処理が行われる。
【0039】ここで、図に示されるように、受信した通
信フレームがスリープフレームのときにはスリープフラ
グがセットされる。多重通信装置が図2の形態の場合に
は、スリープ管理ノード以外のノードにおいてこの処理
が行われる。各ノードは、以降このスリープフラグを参
照することによってスリープ制御を行う。一方、多重通
信装置が図3の形態の場合には、全てのノードがスリー
プフラグのセットを行う。また、図3の形態では、スリ
ープフラグはノードごとに1つあるものとし、スリープ
フレームの送信元の識別が行われ(図示せず)、それに
対応するフラグがセットされる。
信フレームがスリープフレームのときにはスリープフラ
グがセットされる。多重通信装置が図2の形態の場合に
は、スリープ管理ノード以外のノードにおいてこの処理
が行われる。各ノードは、以降このスリープフラグを参
照することによってスリープ制御を行う。一方、多重通
信装置が図3の形態の場合には、全てのノードがスリー
プフラグのセットを行う。また、図3の形態では、スリ
ープフラグはノードごとに1つあるものとし、スリープ
フレームの送信元の識別が行われ(図示せず)、それに
対応するフラグがセットされる。
【0040】受信完了通知でない場合には、ANCテー
ブルの変化による割込みか否かの判定がなされる。ここ
でANCテーブルとは通信フレームのANC領域のビッ
トを意味するものであり、図6において説明したように
これは通信フレームを送信した相手先がその通信フレー
ムを正常に受信した際に応答を記録するための領域であ
る。したがって、ANCテーブルの変化によって他ノー
ドの状態を判定することができる。この判定結果は他ノ
ード情報として蓄積され、スリープ制御の際に参照され
る。また、ここでもデータフレーム、チェックフレーム
の送信を行い、他ノードに対して状態を通知する。特に
ダウンしていたノードが回復したことがANCテーブル
の変化により検出された場合には、ここで送信するフレ
ームは、そのノードに対して最新の情報を提供するとい
う目的を有する。
ブルの変化による割込みか否かの判定がなされる。ここ
でANCテーブルとは通信フレームのANC領域のビッ
トを意味するものであり、図6において説明したように
これは通信フレームを送信した相手先がその通信フレー
ムを正常に受信した際に応答を記録するための領域であ
る。したがって、ANCテーブルの変化によって他ノー
ドの状態を判定することができる。この判定結果は他ノ
ード情報として蓄積され、スリープ制御の際に参照され
る。また、ここでもデータフレーム、チェックフレーム
の送信を行い、他ノードに対して状態を通知する。特に
ダウンしていたノードが回復したことがANCテーブル
の変化により検出された場合には、ここで送信するフレ
ームは、そのノードに対して最新の情報を提供するとい
う目的を有する。
【0041】以上、通信ロジック回路からの割込みに対
するCPUの処理について説明した。次に、送信タイマ
ーのタイムアウトによる故障検出および回復検出処理に
ついて説明する。上述のように、データフレームなどの
通信フレームを送信する場合には、送信と同時に送信タ
イマーがセットされる。本実施の形態ではタイムアウト
時間は500ミリ秒となっている。この送信タイマーは
所定の間隔でチェックされるものであるが、図12にこの
タイマーによる通信故障検出処理を示す。
するCPUの処理について説明した。次に、送信タイマ
ーのタイムアウトによる故障検出および回復検出処理に
ついて説明する。上述のように、データフレームなどの
通信フレームを送信する場合には、送信と同時に送信タ
イマーがセットされる。本実施の形態ではタイムアウト
時間は500ミリ秒となっている。この送信タイマーは
所定の間隔でチェックされるものであるが、図12にこの
タイマーによる通信故障検出処理を示す。
【0042】この処理はCPUにより所定の周期で定期
的に起動される処理であり、はじめに送信タイマーがス
タートされた(セットされた)状態か否かが判定され
る。セットされた状態でない場合には、現在送信中の通
信フレームはないということであるが、以前に行われた
送信のタイマー値が残っている可能性があるので、送信
タイマーをクリアする。
的に起動される処理であり、はじめに送信タイマーがス
タートされた(セットされた)状態か否かが判定され
る。セットされた状態でない場合には、現在送信中の通
信フレームはないということであるが、以前に行われた
送信のタイマー値が残っている可能性があるので、送信
タイマーをクリアする。
【0043】一方、タイマーがセットされている状態で
あればCPUはタイマーカウンタをインクリメントし、
タイマーが500ミリ秒、すなわちタイムアウト値を越
えたか否かを判定する。もしタイマーが500ミリ秒を
越えていれば、それは500ミリ秒たっても送信が完了
しなかったということ、すなわち何らかの異常が発生し
たということを意味するため、送信タイマーをクリアし
た後、通信故障処理を行う。
あればCPUはタイマーカウンタをインクリメントし、
タイマーが500ミリ秒、すなわちタイムアウト値を越
えたか否かを判定する。もしタイマーが500ミリ秒を
越えていれば、それは500ミリ秒たっても送信が完了
しなかったということ、すなわち何らかの異常が発生し
たということを意味するため、送信タイマーをクリアし
た後、通信故障処理を行う。
【0044】一方、タイマーがまだタイムアウト値に到
達していない場合には、引き続き送信完了を待つことと
なるが、この際、CSエラー(ノイズ等により無効デー
タが発生した状態)が発生していないかどうかを確認す
る。CSエラーが発生している場合には、その状態が所
定時間続いているかどうかをCSエラータイマーにより
タイムアウト検出する。この場合のタイムアウト時間も
500ミリ秒とする。タイマーがタイムアウト時間を超
えている場合にはCSエラータイマーをクリアし、通信
故障処理を行う。またCSエラーが発生していない状態
では、CSエラータイマーのクリアのみ行う。
達していない場合には、引き続き送信完了を待つことと
なるが、この際、CSエラー(ノイズ等により無効デー
タが発生した状態)が発生していないかどうかを確認す
る。CSエラーが発生している場合には、その状態が所
定時間続いているかどうかをCSエラータイマーにより
タイムアウト検出する。この場合のタイムアウト時間も
500ミリ秒とする。タイマーがタイムアウト時間を超
えている場合にはCSエラータイマーをクリアし、通信
故障処理を行う。またCSエラーが発生していない状態
では、CSエラータイマーのクリアのみ行う。
【0045】以上、タイムアウトによる故障および回復
の検出について説明したが、タイムアウトにより検出さ
れた故障についても、上記通信故障処理が呼び出された
際に、故障カウンタがカウントアップされ、所定値を越
えた場合には通信禁止モードへの移行がなされる。
の検出について説明したが、タイムアウトにより検出さ
れた故障についても、上記通信故障処理が呼び出された
際に、故障カウンタがカウントアップされ、所定値を越
えた場合には通信禁止モードへの移行がなされる。
【0046】以上の処理を前提として、次にスリープ制
御処理について説明する。図7で説明したように、スリ
ープ制御処理はメインルーチンにおいて呼び出される処
理である。図13は、図2の形態におけるスリープ管理ノ
ード以外のノードのスリープ制御処理を示すフローチャ
ートである。
御処理について説明する。図7で説明したように、スリ
ープ制御処理はメインルーチンにおいて呼び出される処
理である。図13は、図2の形態におけるスリープ管理ノ
ード以外のノードのスリープ制御処理を示すフローチャ
ートである。
【0047】はじめに、図9の処理においてセットされ
るスリープフラグの判定が行われる。スリープフラグが
1である場合には、スリープ管理ノードからのスリープ
状態移行指示を受信したということなので、スリープ状
態へと移行する。スリープフラグが1でない場合として
は、そのノードが通信禁止モードであるためにスリープ
フラグを受信できなかった場合、スリープ管理ノードが
スリープ状態移行指示を出していない場合、スリープ管
理ノードがダウンしている場合の3通りが考えられる。
るスリープフラグの判定が行われる。スリープフラグが
1である場合には、スリープ管理ノードからのスリープ
状態移行指示を受信したということなので、スリープ状
態へと移行する。スリープフラグが1でない場合として
は、そのノードが通信禁止モードであるためにスリープ
フラグを受信できなかった場合、スリープ管理ノードが
スリープ状態移行指示を出していない場合、スリープ管
理ノードがダウンしている場合の3通りが考えられる。
【0048】そこで、まず自ノードが通信禁止モードに
なっているか否かが判定される。自ノードが通信禁止モ
ードであるときは、他ノードの状態を確認することなく
自ノードのスリープ条件の判定処理を行う。自ノードが
通信禁止でないときは、スリープ管理ノードがダウンし
ているか否かが判定される。これは図9のチェックフレ
ームの受信あるいは図10のANCテーブルの変化により
予めノードダウン判定をしているので、この情報を参照
することにより判定する。その結果スリープ管理ノード
が正常であれば、単に装置全体のスリープ条件が成立し
ておらず、まだスリープに移行すべきでないということ
なので、引き続き通常の制御を行う。また、スリープ管
理ノードがダウンしている(交信不能である)場合に
は、上記自ノードが通信禁止の場合と同様、自ノードの
スリープ条件の判定処理を行う。
なっているか否かが判定される。自ノードが通信禁止モ
ードであるときは、他ノードの状態を確認することなく
自ノードのスリープ条件の判定処理を行う。自ノードが
通信禁止でないときは、スリープ管理ノードがダウンし
ているか否かが判定される。これは図9のチェックフレ
ームの受信あるいは図10のANCテーブルの変化により
予めノードダウン判定をしているので、この情報を参照
することにより判定する。その結果スリープ管理ノード
が正常であれば、単に装置全体のスリープ条件が成立し
ておらず、まだスリープに移行すべきでないということ
なので、引き続き通常の制御を行う。また、スリープ管
理ノードがダウンしている(交信不能である)場合に
は、上記自ノードが通信禁止の場合と同様、自ノードの
スリープ条件の判定処理を行う。
【0049】ここで自ノードのスリープ条件とは、イグ
ニッションスイッチがオフであり、かつ制御対象からの
入出力(図5のインタフェース回路9の入出力)が所定
時間ないということである。いずれか一方でも満たされ
なかった場合には、そのノードはスリープ状態に移行す
べきでないので通常制御に戻る。両条件が成立した場合
にはスリープ状態へと移行する。
ニッションスイッチがオフであり、かつ制御対象からの
入出力(図5のインタフェース回路9の入出力)が所定
時間ないということである。いずれか一方でも満たされ
なかった場合には、そのノードはスリープ状態に移行す
べきでないので通常制御に戻る。両条件が成立した場合
にはスリープ状態へと移行する。
【0050】スリープ状態に移行する際には、まず通信
禁止の設定がなされ、続いてスリープ設定が行われる。
これにより一切の通信は中止され、例えばイグニッショ
ンスイッチがオンになるなどのウェークアップ条件が成
立するまではこの状態が続く。ウェークアップ条件が成
立すると、故障カウンタ、スリープフラグがクリアさ
れ、通信禁止モードが解除され(通信許可の設定がさ
れ)、自ノードの状態を他のノードに通知するべくデー
タフレームとチェックフレームが送信される。
禁止の設定がなされ、続いてスリープ設定が行われる。
これにより一切の通信は中止され、例えばイグニッショ
ンスイッチがオンになるなどのウェークアップ条件が成
立するまではこの状態が続く。ウェークアップ条件が成
立すると、故障カウンタ、スリープフラグがクリアさ
れ、通信禁止モードが解除され(通信許可の設定がさ
れ)、自ノードの状態を他のノードに通知するべくデー
タフレームとチェックフレームが送信される。
【0051】以上、図2の形態におけるスリープ管理ノ
ード以外のノードの処理について説明した。次に同形態
におけるスリープ管理ノードのスリープ制御処理につい
て図14を参照して説明する。
ード以外のノードの処理について説明した。次に同形態
におけるスリープ管理ノードのスリープ制御処理につい
て図14を参照して説明する。
【0052】スリープ管理ノードは、原則としては装置
全体のスリープ条件が成立した際にスリープフレームを
送信するものであるが、最初に、自分自身のスリープ条
件が成立しているか否かが判定される。この条件は、図
13の場合と同様に、イグニッションスイッチがオフであ
り、かつ制御対象からの入出力が所定時間ないことであ
る。もしこの条件が成立していなければ、通常制御へと
戻る。また、条件が成立しており(自分自身がスリープ
可能であり)、かつ通信禁止モードである場合には、他
のノードに関する処理を行うことができないため、直ち
にスリープ状態へと移行する。通信禁止モードでない場
合には、他のノードの状態を確認する。
全体のスリープ条件が成立した際にスリープフレームを
送信するものであるが、最初に、自分自身のスリープ条
件が成立しているか否かが判定される。この条件は、図
13の場合と同様に、イグニッションスイッチがオフであ
り、かつ制御対象からの入出力が所定時間ないことであ
る。もしこの条件が成立していなければ、通常制御へと
戻る。また、条件が成立しており(自分自身がスリープ
可能であり)、かつ通信禁止モードである場合には、他
のノードに関する処理を行うことができないため、直ち
にスリープ状態へと移行する。通信禁止モードでない場
合には、他のノードの状態を確認する。
【0053】他のノードの状態の確認とは、まずダウン
しているか否か、そしてスリープ条件が成立しているか
否かの確認である。もし他のノードのうち1つでもダウ
ンしていて交信不能なノードがあれば、それは装置全体
としてはもはや正常ではないため、装置全体のスリープ
条件の判定を行わずに直ちにスリープフラグを送信し、
自らもスリープ状態へと移行する。全ノードが正常であ
れば装置全体としてのスリープ条件を判定し、条件が成
立していればスリープ状態へ移行し、成立していなけれ
ば通常制御に戻る。スリープ状態への移行、およびウェ
ークアップ条件成立時の復帰処理は図13の処理と同じと
する。
しているか否か、そしてスリープ条件が成立しているか
否かの確認である。もし他のノードのうち1つでもダウ
ンしていて交信不能なノードがあれば、それは装置全体
としてはもはや正常ではないため、装置全体のスリープ
条件の判定を行わずに直ちにスリープフラグを送信し、
自らもスリープ状態へと移行する。全ノードが正常であ
れば装置全体としてのスリープ条件を判定し、条件が成
立していればスリープ状態へ移行し、成立していなけれ
ば通常制御に戻る。スリープ状態への移行、およびウェ
ークアップ条件成立時の復帰処理は図13の処理と同じと
する。
【0054】最後に、図3の形態における各ノードのス
リープ制御処理について、図15を参照して説明する。こ
の形態では、はじめに、自ノードのスリープ条件が成立
しているか否かが判定される。この条件は、図13の場合
と同様に、イグニッションスイッチがオフであり、かつ
制御対象からの入出力が所定時間ないことである。ここ
で、スリープ条件が不成立であれば通常制御に戻る。こ
の条件が成立した場合には、次に自分自身が通信禁止モ
ードであるか否かの判定が行われる。通信禁止モードで
あれば、他ノードに対する送信は行えないため、直ちに
スリープ状態へと移行する。通信禁止モードでなけれ
ば、自ノードがスリープ状態への移行が可能であること
を他ノードに知らせるべくスリーブフレームが送信され
る。
リープ制御処理について、図15を参照して説明する。こ
の形態では、はじめに、自ノードのスリープ条件が成立
しているか否かが判定される。この条件は、図13の場合
と同様に、イグニッションスイッチがオフであり、かつ
制御対象からの入出力が所定時間ないことである。ここ
で、スリープ条件が不成立であれば通常制御に戻る。こ
の条件が成立した場合には、次に自分自身が通信禁止モ
ードであるか否かの判定が行われる。通信禁止モードで
あれば、他ノードに対する送信は行えないため、直ちに
スリープ状態へと移行する。通信禁止モードでなけれ
ば、自ノードがスリープ状態への移行が可能であること
を他ノードに知らせるべくスリーブフレームが送信され
る。
【0055】次に他ノードのうち交信不能なノードがあ
るか否かが確認される。これは図13の処理と同様、図9
および図10の処理におけるノードダウン判定の情報を参
照することにより確認される。ここで、1つでも交信不
能なノードがあれば直ちにスリープ状態への移行が行わ
れるが、他ノードが全て正常である場合には、それらの
ノードのスリープフラグが1か否かの判定が行われる。
このフラグは図9の処理において設定されるものであ
る。他ノードのスリープフラグが全て1に設定されてい
れば、自ノードを含め全ノードがスリープ状態に移行可
能であるため、移行処理が行われる。この移行処理、お
よびウェークアップ条件成立時の復帰処理は図13の処理
と同じため説明を省略する。
るか否かが確認される。これは図13の処理と同様、図9
および図10の処理におけるノードダウン判定の情報を参
照することにより確認される。ここで、1つでも交信不
能なノードがあれば直ちにスリープ状態への移行が行わ
れるが、他ノードが全て正常である場合には、それらの
ノードのスリープフラグが1か否かの判定が行われる。
このフラグは図9の処理において設定されるものであ
る。他ノードのスリープフラグが全て1に設定されてい
れば、自ノードを含め全ノードがスリープ状態に移行可
能であるため、移行処理が行われる。この移行処理、お
よびウェークアップ条件成立時の復帰処理は図13の処理
と同じため説明を省略する。
【0056】以上、3種類のノードのスリープ制御処理
についてそれぞれ説明したが、いずれの処理も、1つで
も故障したノードがあるとき(自ノードの故障を含む)
には、自ノードのスリープ条件さえ成立していれば特に
全体の統制をとることなくスリープ状態に移行するとい
う点で同じであり、これが本発明の思想である。
についてそれぞれ説明したが、いずれの処理も、1つで
も故障したノードがあるとき(自ノードの故障を含む)
には、自ノードのスリープ条件さえ成立していれば特に
全体の統制をとることなくスリープ状態に移行するとい
う点で同じであり、これが本発明の思想である。
【図1】多重伝送装置の概要を表す図
【図2】スリープ管理ノードを備えた多重伝送装置の形
態を表す図
態を表す図
【図3】スリープ管理ノードがない多重伝送装置の形態
を表す図
を表す図
【図4】本発明の一実施の形態における多重伝送装置の
ノードの構成を表す図
ノードの構成を表す図
【図5】通信フレームの使用例を表す図
【図6】電源投入時の処理を表すフローチャート
【図7】メインルーチンを表すフローチャート
【図8】イグニッションスイッチがオンされた際の処理
を表すフローチャート
を表すフローチャート
【図9】通信制御割込処理を表すフローチャート
【図10】通信制御割込処理の図9に続く処理を表すフ
ローチャート
ローチャート
【図11】通信故障処理を表すフローチャート
【図12】通信故障検出処理を表すフローチャート
【図13】図2の形態におけるスリープ管理ノード以外
のノードのスリープ制御処理を表すフローチャート
のノードのスリープ制御処理を表すフローチャート
【図14】図2の形態におけるスリープ管理ノードのス
リープ制御処理を表すフローチャート
リープ制御処理を表すフローチャート
【図15】図3の形態における各ノードのスリープ制御
処理を表す図
処理を表す図
1 ノード 2 CPU 3 通信回路 4 多重バス 5 通信ロジック回路 6 バスインタフェース回路 7 ウォッチドック回路 8 定電源回路 9 インタフェース回路 10 イグニッションスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中嶋 仁志 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 多重通信線と、該通信線を介して信号の
交信を行う複数のノードとを備え、全ノードがスリープ
状態へ移行可能な状態となったときに全ノードが同時に
スリープ状態へ移行する多重伝送装置において、 前記各ノードが、前記複数のノードのうち少なくとも1
つのノードが交信不能状態にあるときは、自ノードの所
定のスリープ条件が成立したか否かを判定し、条件成立
時に自ノードを単独でスリープ状態に移行させるスリー
プ制御手段を備えたことを特徴とする多重伝送装置。 - 【請求項2】 前記複数のノードのうちの1つがスリー
プ管理ノードであり、該スリープ管理ノードが、全ノー
ドが交信可能時は全ノードがスリープ状態へ移行可能で
あるか否かを判断し、可能となった場合に他ノードにス
リープ状態への移行を指示し、この指示にしたがって全
ノードが同時にスリープ状態へ移行することを特徴とす
る請求項1記載の多重伝送装置。 - 【請求項3】 前記各ノードが、自ノードに含まれる通
信ICの故障を検出する故障検出手段と、 該故障検出手段による故障検出に基づいて該ノードを通
信禁止モードに移行させるモード切替手段をさらに有す
ることを特徴とする請求項1または2記載の多重伝送装
置。 - 【請求項4】 前記モード切替手段が、前記故障検出手
段により前記通信ICの故障が所定回数検出された際に
該ノードを通信禁止モードに移行する手段であることを
特徴とする請求項3記載の多重伝送装置。 - 【請求項5】 前記多重伝送装置が、自動車に搭載され
る装置であり、 前記スリープ制御手段が、自動車のイグニッションスイ
ッチがオフであり、かつ所定時間入出力信号がない場合
に、前記自ノードの所定のスリープ条件が成立したもの
と判定することを特徴とする請求項1から4のいずれか
1項記載の多重伝送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8258180A JPH10107821A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 多重伝送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8258180A JPH10107821A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 多重伝送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10107821A true JPH10107821A (ja) | 1998-04-24 |
Family
ID=17316636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8258180A Pending JPH10107821A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 多重伝送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10107821A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-09-30 JP JP8258180A patent/JPH10107821A/ja active Pending
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