JPH10101611A - 安息香酸の精製方法 - Google Patents
安息香酸の精製方法Info
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- JPH10101611A JPH10101611A JP8258722A JP25872296A JPH10101611A JP H10101611 A JPH10101611 A JP H10101611A JP 8258722 A JP8258722 A JP 8258722A JP 25872296 A JP25872296 A JP 25872296A JP H10101611 A JPH10101611 A JP H10101611A
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- JP
- Japan
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- benzoic acid
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- purified
- withdrawn
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D9/00—Crystallisation
- B01D9/004—Fractional crystallisation; Fractionating or rectifying columns
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C51/00—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
- C07C51/42—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
- C07C51/43—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by change of the physical state, e.g. crystallisation
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 比較的簡単な設備で、効率よく、高純度の安
息香酸を連続的に得ることができる安息香酸の精製方法
を提供する。 【解決手段】 嵩密度を0.2g/cm3 以上、平均粒
径0.3mm以上とした粗安息香酸の結晶を、攪拌機5
を備えた連続晶析装置の上部の原料装入口1より装入
し、下部に備えられた加熱手段3により沈降した結晶を
融解させて生ずる融解液と向流接触させて精製し、精製
された安息香酸は下部の製品抜き出し口4より融解液と
して抜き出し、母液は上部の母液抜き出し口2より抜き
出すことにより、99.9%以上の精製安息香酸を連続
的に得る。
息香酸を連続的に得ることができる安息香酸の精製方法
を提供する。 【解決手段】 嵩密度を0.2g/cm3 以上、平均粒
径0.3mm以上とした粗安息香酸の結晶を、攪拌機5
を備えた連続晶析装置の上部の原料装入口1より装入
し、下部に備えられた加熱手段3により沈降した結晶を
融解させて生ずる融解液と向流接触させて精製し、精製
された安息香酸は下部の製品抜き出し口4より融解液と
して抜き出し、母液は上部の母液抜き出し口2より抜き
出すことにより、99.9%以上の精製安息香酸を連続
的に得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は安息香酸の精製方法
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】安息香酸はトルエンを酸化する方法など
により得ることができる。例えば、トルエンを液相酸化
する方法では、40%程度の収率で安息香酸が得られる
ことが報告されている。このような方法で得られる安息
香酸は事前にトルエン等の低沸点物を除去した後であっ
ても、少量の不純物を含んでいる。この不純物はベンズ
アルデヒド、ベンジルアルコ−ル、安息香酸エステル、
ビフェニル類、p−フェニル安息香酸、無水フタル酸、
トルイル酸等であるが、臭気や着色の問題を引き起こす
ため製品の安息香酸からは除去することが望まれる。
により得ることができる。例えば、トルエンを液相酸化
する方法では、40%程度の収率で安息香酸が得られる
ことが報告されている。このような方法で得られる安息
香酸は事前にトルエン等の低沸点物を除去した後であっ
ても、少量の不純物を含んでいる。この不純物はベンズ
アルデヒド、ベンジルアルコ−ル、安息香酸エステル、
ビフェニル類、p−フェニル安息香酸、無水フタル酸、
トルイル酸等であるが、臭気や着色の問題を引き起こす
ため製品の安息香酸からは除去することが望まれる。
【0003】安息香酸の精製方法としては、硫酸処理、
次いで精留する方法(特公昭61−25013号公
報)、不活性ガス中で気化させ、これを特定の条件下で
析出させる方法(特公昭57−118999公報)、脂
肪族アミンの存在下に蒸留する方法(特公平6−433
67号公報)、超臨界抽出法により精製する方法(特開
昭61−130257号公報)等の方法が知られている
が、精製効率、精製設備、精製費用等のいずれかの点で
満足すべきものとはいえないものであった。また、結晶
性固体の精製方法として再結晶法等の晶析による方法も
知られているが、この方法も上記のような問題があり、
工業的に優れた方法とはいえないものであった。
次いで精留する方法(特公昭61−25013号公
報)、不活性ガス中で気化させ、これを特定の条件下で
析出させる方法(特公昭57−118999公報)、脂
肪族アミンの存在下に蒸留する方法(特公平6−433
67号公報)、超臨界抽出法により精製する方法(特開
昭61−130257号公報)等の方法が知られている
が、精製効率、精製設備、精製費用等のいずれかの点で
満足すべきものとはいえないものであった。また、結晶
性固体の精製方法として再結晶法等の晶析による方法も
知られているが、この方法も上記のような問題があり、
工業的に優れた方法とはいえないものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、比較的簡単な設備で、効率よく高純度の安息香
酸を連続的に得ることができる安息香酸の精製方法を提
供することにある。
目的は、比較的簡単な設備で、効率よく高純度の安息香
酸を連続的に得ることができる安息香酸の精製方法を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、嵩
密度を0.2g/cm3 以上、平均粒径0.3mm以上
とした安息香酸の結晶を、攪拌機を備えた連続晶析装置
の上部より装入し、下部に備えられた加熱手段により沈
降した結晶を融解して得られる融解液と向流接触させて
精製し、精製された安息香酸は下部より融解液として抜
き出し、母液は上部より抜き出すことを特徴とする安息
香酸の精製方法である。
密度を0.2g/cm3 以上、平均粒径0.3mm以上
とした安息香酸の結晶を、攪拌機を備えた連続晶析装置
の上部より装入し、下部に備えられた加熱手段により沈
降した結晶を融解して得られる融解液と向流接触させて
精製し、精製された安息香酸は下部より融解液として抜
き出し、母液は上部より抜き出すことを特徴とする安息
香酸の精製方法である。
【0006】本発明で精製する粗安息香酸は、トルエン
の液相酸化で得られた反応生成物から固形分及びトルエ
ン等の低沸点分を除去したものなどが挙げられるが、こ
れに限定されるものではない。また、粗安息香酸は純度
が90%以上、好ましくは95%以上であることがよ
い。
の液相酸化で得られた反応生成物から固形分及びトルエ
ン等の低沸点分を除去したものなどが挙げられるが、こ
れに限定されるものではない。また、粗安息香酸は純度
が90%以上、好ましくは95%以上であることがよ
い。
【0007】粗安息香酸は、嵩密度を0.2g/cm3
以上、好ましくは0.3g/cm3以上、より好ましく
は0.4g/cm3 以上とした結晶として使用する。こ
のような結晶は、例えば粗安息香酸をフレ−カドラムで
融解、析出、掻き取り等をすることにより得ることがで
きる。そして、この粗安息香酸の大きさは平均粒径が
0.3mm以上、好ましくは0.5mm以上とすること
がよい。もちろん、これは平均の値であるので粉末や粗
大粒が混在しうることは当然である。しかしながら、粒
径が30mmを超えるような粗大粒は可及的に除くこと
がよいが、厚みが1mm以下のように薄いものであれば
100mm程度であっても差し支えない。なお、本発明
でいう嵩密度は、100gの結晶を1000ccのメス
シリンダに入れ、これをバイブレ−タで30秒間振動を
加えたのち、目盛りを読むという方法で測定したもので
ある。また、平均粒径は平均的な粒子をいくつか取り出
し、その縦(x)、横(y)、高さ(z)を測定し、x
+y+z/3の式で計算した値の平均値である。
以上、好ましくは0.3g/cm3以上、より好ましく
は0.4g/cm3 以上とした結晶として使用する。こ
のような結晶は、例えば粗安息香酸をフレ−カドラムで
融解、析出、掻き取り等をすることにより得ることがで
きる。そして、この粗安息香酸の大きさは平均粒径が
0.3mm以上、好ましくは0.5mm以上とすること
がよい。もちろん、これは平均の値であるので粉末や粗
大粒が混在しうることは当然である。しかしながら、粒
径が30mmを超えるような粗大粒は可及的に除くこと
がよいが、厚みが1mm以下のように薄いものであれば
100mm程度であっても差し支えない。なお、本発明
でいう嵩密度は、100gの結晶を1000ccのメス
シリンダに入れ、これをバイブレ−タで30秒間振動を
加えたのち、目盛りを読むという方法で測定したもので
ある。また、平均粒径は平均的な粒子をいくつか取り出
し、その縦(x)、横(y)、高さ(z)を測定し、x
+y+z/3の式で計算した値の平均値である。
【0008】本発明で使用する攪拌機を備えた連続晶析
装置は、上部に原料装入口と母液抜き出し口を有し、下
部に加熱手段と製品抜き出し口を有する堅型塔形式の晶
析装置であれば、各種のものを使用することができる
が、特公昭58−46322号公報や「アロマテイック
ス」第37巻(1985),p109〜127に記載さ
れたような装置やこれを一部変形したものが好ましい。
特に、このような装置から上部の冷却手段を除くような
ものが好ましい。
装置は、上部に原料装入口と母液抜き出し口を有し、下
部に加熱手段と製品抜き出し口を有する堅型塔形式の晶
析装置であれば、各種のものを使用することができる
が、特公昭58−46322号公報や「アロマテイック
ス」第37巻(1985),p109〜127に記載さ
れたような装置やこれを一部変形したものが好ましい。
特に、このような装置から上部の冷却手段を除くような
ものが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照しつつ
説明する。図1は連続晶析装置の一例を示すものであっ
て、図中1は原料装入口、2は母液抜き出し口、3は加
熱手段、4は製品抜き出し口、5は攪拌機、6はモータ
である。ここで、攪拌機5は同一平面内の攪拌を主とし
て行うものであることが好ましい。上下方向に激しく攪
拌を行うようなものは、温度勾配等を乱すことになる。
このような晶析装置は、通常上部は母液層、中段から下
部にかけては結晶と液が混在するスラリ−層となってお
り、上部から下部に向かって温度が高くなる温度勾配を
有している。
説明する。図1は連続晶析装置の一例を示すものであっ
て、図中1は原料装入口、2は母液抜き出し口、3は加
熱手段、4は製品抜き出し口、5は攪拌機、6はモータ
である。ここで、攪拌機5は同一平面内の攪拌を主とし
て行うものであることが好ましい。上下方向に激しく攪
拌を行うようなものは、温度勾配等を乱すことになる。
このような晶析装置は、通常上部は母液層、中段から下
部にかけては結晶と液が混在するスラリ−層となってお
り、上部から下部に向かって温度が高くなる温度勾配を
有している。
【0010】所定の密度と粒径にされた原料の粗安息香
酸の結晶は、原料装入口1から装入される。装入された
原料はゆっくり沈降し、母液と接触して一部融解、結晶
化を行いながら、スラリ−層に達する。スラリ−層では
還流液と接触して融解、再結晶による精製が行われ、順
次、純度が高められた結晶は沈降し、不純物は還流液、
すなわち母液に移行する。精製された結晶は、装置下部
に設けられた加熱手段3により融解され、一部は製品と
して製品抜き出し口4から抜き出され、一部は還流液と
して上昇する。
酸の結晶は、原料装入口1から装入される。装入された
原料はゆっくり沈降し、母液と接触して一部融解、結晶
化を行いながら、スラリ−層に達する。スラリ−層では
還流液と接触して融解、再結晶による精製が行われ、順
次、純度が高められた結晶は沈降し、不純物は還流液、
すなわち母液に移行する。精製された結晶は、装置下部
に設けられた加熱手段3により融解され、一部は製品と
して製品抜き出し口4から抜き出され、一部は還流液と
して上昇する。
【0011】本発明では、原料として所定の密度と粒径
の粗安息香酸の結晶を装入するが、これを液状で装入し
たり、所定の密度、粒径未満の固体で装入したりする
と、母液層とスラリ−層の区別をはっきりとさせること
が困難となり、所定の温度勾配が得られず、安定運転が
不可能となる。これは、いままで安息香酸が晶析法では
精製することが行われなかったという大きな理由である
と思われる。また、所定の密度と平均粒径をもったもの
であれば、スラリ−状として装入することもできる。
の粗安息香酸の結晶を装入するが、これを液状で装入し
たり、所定の密度、粒径未満の固体で装入したりする
と、母液層とスラリ−層の区別をはっきりとさせること
が困難となり、所定の温度勾配が得られず、安定運転が
不可能となる。これは、いままで安息香酸が晶析法では
精製することが行われなかったという大きな理由である
と思われる。また、所定の密度と平均粒径をもったもの
であれば、スラリ−状として装入することもできる。
【0012】晶析装置の運転条件は原料の純度や装置の
形状、大きさ等によっても変化するが、装置下部の温度
は約122℃、上部の温度は約110〜120℃、中段
の温度はその中間の温度とすることが好ましい。所定の
温度勾配を設けるため、例えば堅型塔の周囲をジャケッ
ト等で囲んで加熱又は冷却してもよいが、保温するだけ
で十分である。しかし、周囲、特に上部の周囲を冷却す
ることは細かい結晶が析出しやすいなどの問題が起きや
すい。また、本発明では原料を結晶の形で装入するの
で、その融解熱で母液又は還流液を冷却し、再結晶化を
生じさせるという利点がある。したがって、装入する原
料は常温であっても何ら問題はない。
形状、大きさ等によっても変化するが、装置下部の温度
は約122℃、上部の温度は約110〜120℃、中段
の温度はその中間の温度とすることが好ましい。所定の
温度勾配を設けるため、例えば堅型塔の周囲をジャケッ
ト等で囲んで加熱又は冷却してもよいが、保温するだけ
で十分である。しかし、周囲、特に上部の周囲を冷却す
ることは細かい結晶が析出しやすいなどの問題が起きや
すい。また、本発明では原料を結晶の形で装入するの
で、その融解熱で母液又は還流液を冷却し、再結晶化を
生じさせるという利点がある。したがって、装入する原
料は常温であっても何ら問題はない。
【0013】本発明では、原料として所定の密度と平均
粒径の粗安息香酸の結晶を装入するので、これは母液層
を順調に沈降し、スラリ−層に達すると共に、装置内で
発生する微細な結晶を抑え込むようにかぶさり、スラリ
−層と母液層の区別をはっきりとさせる。そして、攪拌
機の攪拌効果により、結晶と還流液の接触が促進され、
精製効率を高めることになると考えられる。
粒径の粗安息香酸の結晶を装入するので、これは母液層
を順調に沈降し、スラリ−層に達すると共に、装置内で
発生する微細な結晶を抑え込むようにかぶさり、スラリ
−層と母液層の区別をはっきりとさせる。そして、攪拌
機の攪拌効果により、結晶と還流液の接触が促進され、
精製効率を高めることになると考えられる。
【0014】
実施例1 図1に示すような形状であって、攪拌軸に対して垂直方
向に棒状の攪拌翼を50mm間隔で取り付けてなる攪拌
機を備えた塔径50mm、塔高600mmの堅型連続晶
析装置に、トルエンの液相酸化で得られた粗安息香酸を
フレ−カドラムでフレ−ク状にした原料(嵩密度0.4
5g/cm3 、厚み0.45mm、平均径5.0mm、
純度98%)を、原料装入口1から400g/hで装入
した。定常状態での晶析装置の上部母液層を約150m
m、スラリ−層の高さを約400mmとし、攪拌機の回
転数を50rpmとして運転を行った。上部の温度は1
18℃、中段の温度は119℃、下部の温度は122℃
であった。製品抜き出し口4から、精製された安息香酸
の融解液を製品として200g/hで抜き出し、母液抜
き出し口2から、母液を200g/hで抜き出した。製
品の純度は99.99%であり、母液中の安息香酸濃度
は96%であった。
向に棒状の攪拌翼を50mm間隔で取り付けてなる攪拌
機を備えた塔径50mm、塔高600mmの堅型連続晶
析装置に、トルエンの液相酸化で得られた粗安息香酸を
フレ−カドラムでフレ−ク状にした原料(嵩密度0.4
5g/cm3 、厚み0.45mm、平均径5.0mm、
純度98%)を、原料装入口1から400g/hで装入
した。定常状態での晶析装置の上部母液層を約150m
m、スラリ−層の高さを約400mmとし、攪拌機の回
転数を50rpmとして運転を行った。上部の温度は1
18℃、中段の温度は119℃、下部の温度は122℃
であった。製品抜き出し口4から、精製された安息香酸
の融解液を製品として200g/hで抜き出し、母液抜
き出し口2から、母液を200g/hで抜き出した。製
品の純度は99.99%であり、母液中の安息香酸濃度
は96%であった。
【0015】実施例2 攪拌機の回転数を100rpm、原料装入量500g/
h、精製された安息香酸の融解液の抜き出し量350g
/hとした他は、実施例1と同様にして精製を行ったと
ころ、製品の純度は99.97%であった。なお、上部
の温度は116℃、中段の温度は119℃、下部の温度
は122℃であった。
h、精製された安息香酸の融解液の抜き出し量350g
/hとした他は、実施例1と同様にして精製を行ったと
ころ、製品の純度は99.97%であった。なお、上部
の温度は116℃、中段の温度は119℃、下部の温度
は122℃であった。
【0016】実施例3 攪拌機の回転数を100rpm、原料装入量500g/
h、精製された安息香酸の融解液の抜き出し量400g
/h、母液の抜き出し量を200g/hとし、かつ、抜
き出された母液の半分100g/hを原料装入口1から
戻した他は、実施例1と同様にして精製を行ったとこ
ろ、製品の純度は99.95%であった。なお、上部の
温度は113℃、中段の温度は118℃、下部の温度は
122℃であった。
h、精製された安息香酸の融解液の抜き出し量400g
/h、母液の抜き出し量を200g/hとし、かつ、抜
き出された母液の半分100g/hを原料装入口1から
戻した他は、実施例1と同様にして精製を行ったとこ
ろ、製品の純度は99.95%であった。なお、上部の
温度は113℃、中段の温度は118℃、下部の温度は
122℃であった。
【0017】実施例4 フレ−ク状にした原料(嵩密度0.45g/cm3 、厚
み0.3mm、平均径0.7mm、純度98%)を用
い、原料装入量300g/h、精製された安息香酸の融
解液の抜き出し量150g/hとした他は、実施例1と
同様にして精製を行ったところ、製品の純度は99.9
9%であった。
み0.3mm、平均径0.7mm、純度98%)を用
い、原料装入量300g/h、精製された安息香酸の融
解液の抜き出し量150g/hとした他は、実施例1と
同様にして精製を行ったところ、製品の純度は99.9
9%であった。
【0018】
【発明の効果】本発明の精製方法によれば、比較的簡易
な設備で、しかも安価な運転費用で純度99.9%以上
の安息香酸を容易に得ることができ、工業的に極めて有
効な方法である。
な設備で、しかも安価な運転費用で純度99.9%以上
の安息香酸を容易に得ることができ、工業的に極めて有
効な方法である。
【図1】連続晶析装置の一例を示す概念図である。
1 原料装入口 2 母液抜き出し口 3 加熱手段 4 製品抜き出し口 5 攪拌機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野間 修匡 福岡県遠賀郡水巻町大字頃末1472−48 (72)発明者 竹内 正和 福岡県行橋市二塚851−9 (72)発明者 河野 春喜 福岡県北九州市小倉北区中井4−6−14− 702
Claims (1)
- 【請求項1】 嵩密度を0.2g/cm3 以上、平均粒
径0.3mm以上とした粗安息香酸の結晶を、攪拌機を
備えた連続晶析装置の上部より装入し、下部に備えられ
た加熱手段により沈降した結晶を融解させて生ずる融解
液と向流接触させて精製し、精製された安息香酸は下部
より融解液として抜き出し、母液は上部より抜き出すこ
とを特徴とする安息香酸の精製方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8258722A JPH10101611A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 安息香酸の精製方法 |
EP97942211A EP0937702B1 (en) | 1996-09-30 | 1997-09-29 | Method of refining benzoic acid |
EEP199900134A EE04109B1 (et) | 1996-09-30 | 1997-09-29 | Menetlus bensoehappe puhastamiseks |
US09/269,552 US6211404B1 (en) | 1996-09-30 | 1997-09-29 | Method of refining benzoic acid |
DE69726594T DE69726594T2 (de) | 1996-09-30 | 1997-09-29 | Verfahren zur Reinigung von Benzoesäure |
PCT/JP1997/003472 WO1998014420A1 (fr) | 1996-09-30 | 1997-09-29 | Procede de raffinage d'acide benzoique |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8258722A JPH10101611A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 安息香酸の精製方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10101611A true JPH10101611A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17324188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8258722A Pending JPH10101611A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 安息香酸の精製方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6211404B1 (ja) |
EP (1) | EP0937702B1 (ja) |
JP (1) | JPH10101611A (ja) |
DE (1) | DE69726594T2 (ja) |
EE (1) | EE04109B1 (ja) |
WO (1) | WO1998014420A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002527499A (ja) * | 1998-10-20 | 2002-08-27 | ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト | フェノキシメチル安息香酸類の乾燥方法 |
CN102001935A (zh) * | 2010-11-29 | 2011-04-06 | 武汉有机实业有限公司 | 苯甲酸的精制方法 |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL1016974C2 (nl) * | 2000-12-22 | 2002-06-25 | Dsm Nv | BenzoÙzuurdeeltjes. |
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