[go: up one dir, main page]

JPH0998870A - 調湿機能を有する枕 - Google Patents

調湿機能を有する枕

Info

Publication number
JPH0998870A
JPH0998870A JP25596295A JP25596295A JPH0998870A JP H0998870 A JPH0998870 A JP H0998870A JP 25596295 A JP25596295 A JP 25596295A JP 25596295 A JP25596295 A JP 25596295A JP H0998870 A JPH0998870 A JP H0998870A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pillow
humidity control
moisture
sheet
silica gel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25596295A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoheiji Matsuda
與平治 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MARUKOSHI KASEI KK
Original Assignee
MARUKOSHI KASEI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MARUKOSHI KASEI KK filed Critical MARUKOSHI KASEI KK
Priority to JP25596295A priority Critical patent/JPH0998870A/ja
Publication of JPH0998870A publication Critical patent/JPH0998870A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bedding Items (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 粒状シリカゲルの優れた吸湿、放湿機能を損
なうことなく保持せしめ、これにより、就寝・使用者の
首筋周辺に多少の発汗があっても、むれ感等の不快感が
少なく、快眠・熟睡できるように創案された調湿機能を
有する枕を提供すること。 【解決手段】 所望する形状に形成した枕用芯材20
と、少なくとも上面に柔軟な透湿性シートを有する袋体
に構成され該袋体の内部を教室31に仕切り各室31に
可逆的に吸湿・放湿可能な粒状シリカゲル32を充填し
て略シート形状に形成された調湿部材30と、柔軟な透
湿性シートで平枕状の袋体に構成され該袋体の内部を教
室41に仕切り各室41に緩衝材(檜チップ)42を充
填してなる緩衝部材40とを、この順序に重ね合わせ、
透湿性の不織布又は織布からなる表袋体6に全体が封止
してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調湿機能を有する
枕に関するものであり、特には、所望する形状に形成し
た枕用芯材と、少なくとも上面に柔軟な透湿性シートを
有する袋体に構成され該袋体の内部に可逆的に吸湿・放
湿可能な粒状シリカゲルを充填してなる調湿部材と、柔
軟な透湿性シートで平枕状の袋体に構成され該袋体の内
部に緩衝チップを充填してなる緩衝部材とを、この順序
に重ね合わせ、透湿性の不織布又は織布からなる表袋体
に全体を封止してなる調湿機能を有する枕に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】仰臥、横臥就寝するに際して頭部を支持
するために、種々な素材、形状、高さ等の就寝・使用者
の好み等に対応した枕が使用されているが、その多くが
カポック製(パンヤ)であり、伝統的なものとしてそば
がら製、半そば(そばがらとカポックを重ねたもの)製
のものがあり、近時、ベッドの普及に伴って羽毛製、カ
ポックと羽毛を混ぜた枕等が市販普及しており、また、
主に夏用の枕として籐製のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の枕は吸湿性に乏しいから、例えば夏の蒸し暑い
時や病気で発熱した時などのように、特に首筋周辺に多
量の発汗がありむれ感等の不快感があると、これらが就
寝・使用者の寝つきや寝心地の善し悪しに大きく影響す
るため、寝苦しく快眠・熟睡することができないという
問題があった。
【0004】特に、フォームラバーや化繊綿等が使用さ
れている枕にあっては吸湿性がほとんどないから、首筋
周辺に僅かの発汗があっても就寝・使用者に対してむれ
感等の不快感を与え、寝苦しく、快眠・熟睡の妨げにな
るという不具合があり、しかも、カビやダニ等が発生し
やすい等様々な物質上、健康上、あるいは衛生上の弊害
があった。
【0005】本発明はこのような事情に鑑み創案された
ものであり、その解決しようとする課題は、上述した従
来の枕が具有する不具合や問題を解消することであり、
その目的とするところは、粒状シリカゲルの優れた吸
湿、放湿機能を損なうことなく保持せしめ、これによ
り、就寝・使用者の首筋周辺に多少の発汗があっても、
むれ感等の不快感が少なく、快眠・熟睡できるように創
案された調湿機能を有する枕を提供することである。
【0006】従来、かかる調湿機能を有する枕は知られ
ていない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決しその目的を達成するために、次のような手段を採
用するものである。
【0008】すなわち、請求項1の発明は、「ポリスチ
レン樹脂やフェノール樹脂のような硬質樹脂発泡体、又
はポリウレタン樹脂やポリプロピレン樹脂若しくはポリ
エチレン樹脂等の軟質樹脂発泡体を所望する形状に形成
してなる枕用芯材20と、少なくとも上面に柔軟な透湿
性シートを有する袋体に構成され該袋体の内部を教室に
仕切り各室に可逆的に吸湿・放湿可能な粒状シリカゲル
32を充填してなる調湿部材30と、柔軟な透湿性シー
トで袋体に構成され該袋体の内部を教室に仕切り各室に
緩衝チップを充填してなる緩衝部材40とを、この順序
に重ね合わせ、透湿性の不織布又は織布からなる表袋体
6に全体を封止してなる」処に特徴を有する調湿機能を
有する枕を、その要旨とするものである。
【0009】請求項2の発明は、「前記調湿機能を有す
る枕において、前記枕用芯材の前後に遠赤外綿を有す
る」処に特徴を有する請求項1記載の調湿機能を有する
枕を、その要旨とするものである。
【0010】請求項3の発明は、「前記枕用芯材が、内
部に、繊維屑フェルト、カポック、そばがら、羽毛、合
成樹脂製チップ、又は木材チップなどを充填した袋体で
ある」処に特徴を有する請求項1又は2のいずれか記載
の調湿機能を有する枕を、その要旨とするものであ
る。。
【0011】請求項4の発明は、「前記調湿機能を有す
る枕において、該枕の左右の両側に、前記枕用芯材、遠
赤外綿、調湿部材、又は緩衝部材の少なくとも1以上を
固着するための側壁部材が備えられている」処に特徴を
有する請求項1〜3のいずれか記載の調湿機能を有する
枕を、その要旨とするものである。
【0012】請求項5の発明は、「前記調湿部材が、透
湿性を有する基材シートと、該基材シートの少なくとも
一方の面に接着、固定された吸湿性と放湿性との両性質
を有する粒状シリカゲルと、該粒状シリカゲルを前記基
材シートに接着、固定するために備えられた接着シート
と、前記粒状シリカゲルを被覆した透湿性のカバーシー
トと、とから構成された調湿性エラストマーシートを積
み重ね、補強材とともに縫合して一体に形成した多層体
である」処に特徴を有する請求項1〜4のいずれか記載
の調湿機能を有する枕を、請求項6の発明は、「前記調
湿機能を有する枕において、前記調湿部材の前後の両端
縁に袋体を備え該袋体に前記遠赤外綿を封止した」処に
特徴を有する請求項2〜5のいずれか記載の調湿機能を
有する枕を、それぞれその要旨とするものである。
【0013】請求項7の発明は、「前記緩衝チップが、
檜チップやあかしチップ等のような木材チップ、合成樹
脂製のチップ、カポック、そばがら、羽毛のいずれか単
独又はその複数の混合物である」処に特徴を有する請求
項1〜6のいずれか記載の調湿機能を有する枕を、請求
項8の発明は、「前記緩衝部材に、前記緩衝チップの詰
め替えを可能とするための取出手段7を備えた」処に特
徴を有する請求項1〜7のいずれか記載の調湿機能を有
する枕を、それぞれその要旨とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】まず、図面を参照して本発明の一
実施例を説明するが、これは代表的なものを示したもの
であり、本発明の要旨を越えない限り、以下の各実施例
に限定されるものではない。
【0015】まず、本発明でいう枕用芯材20は、所望
の形状に成形可能な材料、例えばポリスチレン樹脂やフ
ェノール樹脂のような硬質樹脂発泡体等の硬質材料、ポ
リウレタン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹
脂等の軟質樹脂発泡体や繊維屑フェルト等の軟質材料か
ら構成されていると好適である。なお、枕用芯材は、上
述した各種材料の積層体であってもよく、また、その内
部に、カポック、そばがら、羽毛、合成樹脂製のチップ
や木材チップ等のいずれか単独又は複数の混合物を充填
してなる袋体であってもよい。
【0016】次に、本発明でいう調湿部材30は、少な
くとも上面に柔軟な透湿性を有するシートを備えた袋体
に製袋され該袋体の内部を教室31に仕切り各室31の
内部に可逆的に吸湿・放湿可能な粒状シリカゲル32を
充填、封入し、全体の外観形状を平枕状に構成すると、
当該調湿部材30に多量の粒状シリカゲル32を保持さ
せることができ、かつ加工し易くかつ取り扱い易いので
好適であるが、これらは適宜設計変更可能な事項であ
る。
【0017】前記粒状シリカゲル32とは、微細空間を
有するシリカのコロイド粒子の連結体の粒状物であり、
その微細空間容積が0.5ml/g以上、表面積が70
0m 2/g以下であることが好ましい。微細空間容積及
び表面積が上述の範囲以外の場合は、水分吸収効果が不
十分となり、良好な吸湿特性及び放湿特性が得られにく
い。粒状シリカゲルの形状は、特に限定されるものでは
ないが、球状又は破砕状のものが好ましく、また、その
粒度も、特に限定されるものではないが、扱い易さの点
で、20〜80メッシュの範囲が好適である。
【0018】粒状シリカゲル32の充填量は、適宜設定
し得るが、250g/m2以上が好ましく、500g/
2以上がより好ましい。充填量が250g/m2未満の
場合は、十分な吸湿特性及び放湿特性を発揮し得ない。
【0019】なお、粒状シリカゲル32に代えて、活性
炭、酸化チタン、ベントナイト、酸性白土、ケイソウ
土、消炭、焼き米等を用いることもできるが、粒状シリ
カゲルが最も好適である。
【0020】次に、本発明でいう緩衝部材40は、柔軟
な透湿性シートで袋体に製袋され該袋体の内部を教室4
1に仕切り各室41の内部に略球状の又は面取りした略
サイコロ形状の緩衝材42を充填封入し、全体の外観形
状は平枕状に構成してあるので、当該緩衝部材40に多
量の緩衝材42を漏洩することなく確実に保持させるこ
とができ、かつ加工時や取り扱い時に容易に変形したり
破損しないので好適である。しかし、緩衝材42の形状
や全体の外観形状等は適宜設計変更可能な事項である。
【0021】透湿性を有するシートとしては、例えば、
織物、編物、不職布のような繊維布帛、多数の細孔を設
けた樹脂フィルム類が例示でき、これらの単独であって
も複数の集層体であってもよい。なお、繊維布帛は必要
に応じて樹脂含浸処理や融着処理が施されていてもかま
わない。そして、その厚さや柔軟性等は、加工時や取り
扱い時に容易に変形したり破損しない程度であればよく
適宜設定可能な事項である。更に、その端縁部を接着剤
で接着、熱融着、又は有機溶剤で溶着されていると、が
好ましい。
【0022】つぎに、緩衝材42としては、檜チップや
あかしチップ等のような木材チップ、又は合成樹脂製の
好ましくは中空チップ、カポック、そばがら、羽毛等が
例示でき、これらの単独であっても複数の混合物であっ
てもよい。檜チップや合成樹脂製の中空チップを緩衝材
として使用する場合、その形状や大きさは特に限定され
るものではないが、例えば、檜チップの場合には、一辺
が約3〜7mmの面取りしたサイコロ形状又は半径が約
3〜7mmの球形状のものが取り扱い易いので好適であ
る。一辺が7mm以上の面取りしたサイコロ状の檜チッ
プを使用すると、使用時に多少ゴツゴツ感じるなどの違
和感があるが、睡眠中に後頭部や肩部をマッサージする
ことができるという作用効果を期待することもできる。
【0023】緩衝材42の充填量は枕の柔軟性等と密接
な関係がある。硬い枕を好む者は緩衝材42の充填量を
多めにすればよく、柔らかい枕を好む者は極端な場合に
は緩衝材42を充填せずに使用すればよく、これらも適
宜設定可能な事項である。
【0024】次に、本発明でいう調湿性エラストマーシ
ート素材10は、図1(a)に示したように、透湿性を
有する基材シート11と、該基材シート11の少なくと
も一方の面に接着、固定された吸湿性と放湿性との両性
質を有する粒状シリカゲル13と、該粒状シリカゲル1
3を前記基材シート11に接着、固定するために備えら
れた接着シート12と、粒状シリカゲル13を備えた面
を被覆した透湿性のカバーシート14とから構成された
エラストマーシートを積み重ねて多層体となし、縫合糸
15で補強材16(例えばナイロンの合成繊維を束ねて
織った布)に縫合して一体に形成したものである。
【0025】調湿性エラストマーシートは、透湿性の基
材シート11の一方の全面に、ポバール(ポリビニール
アルコール溶液)を全面に均等に流延し、ついで、該接
着剤が乾燥する前に約50から600g/m2、好適に
は500g/m2の所謂B型粒状シリカゲル13を全面
に均等に散布したのち、2枚の透湿性のカバーシート1
4の間にこれを挟持し、自然乾燥又は強制乾燥(接着)
後、その端縁部を圧着しながら熱溶着して作製した。
【0026】得られた調湿性エラストマーシート素材1
0は、B型粒状シリカゲルの少なくとも一部が接着シー
ト12外に露出した状態で均等に埋設されているため、
調湿性エラストマーシート素材10を高湿雰囲気に備え
た時は、繊維接着型不織布を通して空気中の湿気を吸湿
することができ、一方、低湿雰囲気に備えた時には、繊
維接着型不織布を通して前記粒状シリカゲル13に吸湿
された湿気を空気中に放湿することができるから、優れ
た調湿機能を長期間に亘り保持、発揮する。
【0027】その他、粒状シリカゲル13の少なくとも
その一部を接着シート外に露出した状態で埋め込む方法
としては、基材シート11となる例えば綿布表面上に、
合成樹脂を溶融押出法、カレンダー法、ラミネート法等
によって接着シートを形成した後、該接着シートを軟化
状態に保持した状態で接着シート12上に粒状シリカゲ
ル13を散布し、散布面をゴム弾性を有する材料からな
る押圧材で押圧する方法、未硬化の合成樹脂製の接着シ
ート上に粒状シリカゲル13を散布し、熱又は熱エレル
ギー光線により硬化する方法等がある。また、調湿性エ
ラストマーシート素材10の端縁部を、接着剤で接着若
しくは熱融着、又は有機剤で溶着したのち、これらを一
体に縫合して製造することもできる。
【0028】調湿性エラストマーシート素材10は、図
1に示したように、粒状シリカゲル13を接着、固定し
た面と反対側の面に、例えばナイロンの合成繊維を束ね
て織った布を補強材16として装着した構成とすると、
粒状シリカゲル13の有する優れた調湿機能を損なうこ
となく、その機械的強度を増強させることができるので
好適である。この補強材16は、調湿性エラストマーシ
ート素材10の上層、中間層、又は下層のいずれの位置
にも装着することができる。この場合の補強材16とし
ては、例えばポリエステル、ビニロン、ポリエチレン、
ナイロン等の合成繊維を束ねて織った布、又は合成繊
維、天然繊維、グラスファイバー等の不織布又は紙であ
ってもよい。
【0029】前記透湿性の基材シート11とは、透湿性
を有するとともに所謂B型粒状シリカゲル13を接着さ
せることができるシートであれば何でもよく、澱粉やデ
キストラン、アガロースや寒天末、セルロース等の天然
炭水化物系化合物、ポリエステルエラストマー、酢酸繊
維素、ポリビニールアルコール、熱可塑性ポリ塩化ビニ
ール(軟質)、セロファン、ポリカーボネート、ポリエ
ステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の様な軟質樹
脂フィルム若しくは発泡体、繊維屑フェルト、空隙率の
大きい繊維集積体などが好適であり、更に、これらの単
独の素材であっても複数の集層体であってもよい。そし
て、その厚さや柔軟性等は、加工時や取り扱い時に容易
に変形したり破損しない程度であればよく、目的によっ
て適宜設定可能である。
【0030】透湿性のカバーシート14とは、接着され
た粒状シリカゲル13が露出したりこぼれ落ちたりする
ことを防止するために備えられた透湿性を有する、例え
ば、天然繊維の織物、編物、不織布のような繊維布帛
や、多数の細孔を設けたポリエステルエラストマー、酢
酸繊維素、ポリビニールアルコール(PVA)、熱可塑
性ポリ塩化ビニール(軟質)、セロファン、ポリカーボ
ネート、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリウレタン等の樹脂フィルム類が例示でき、その
厚さや柔軟性等は、加工時や取り扱い時に容易に変形し
たり破損しない程度であればよく、目的によって適宜設
定可能である。更に、少なくともその端縁部を接着剤で
接着、熱融着、又は有機溶剤で溶着されていることが好
適である。なお、繊維布帛は必要に応じて樹脂含浸処理
や融着処理が施されていてもかまわない。
【0031】前記基材シート11及びカバーシート14
の透湿度は少なくとも3000g/m2・24時間(J
IS−z0208による)のものであればよいが、好適
には、通気量が10cc/cm2/秒以上の通気性シー
トが望ましい。
【0032】つぎに、実施例1に係る枕1を、その断面
図で示した図2に基いて説明すると、この枕1は、枕用
芯材20と、調湿部材30と、緩衝部材40とを、この
順序に重ね合わせ、ポリエステル繊維の織布からなる表
袋体6の内部にその全体を封止し、全体の外観形状を略
蒲鉾状に作製したものである。
【0033】枕用芯材20は、図2に示すように、その
全体の外観形状が略蒲鉾状に形成されたウレタンフォー
ム製であり、前後の両側に高枕用の山部21と低枕用の
山部22とがそれぞれ備えてある。
【0034】なお、枕用芯材20は、上述したように、
所望の形状に成形可能な材料、例えばポリスチレン樹脂
やフェノール樹脂のような硬質樹脂発泡体等の硬質材
料、ポリウレタン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチ
レン樹脂等の軟質樹脂発泡体や繊維屑フェルト等の軟質
材料の単独から構成してもよく、各種材料の積層体であ
ってもよく、内部にカポック、そばがら、羽毛若しくは
柔軟質の合成樹脂製チップなどのいずれか単独又はその
複数の混合物を充填した袋体であってもよい。そして、
その大きさや柔軟性、あるいは外観形状等は、目的によ
って適宜設計可能である。
【0035】次に、調湿部材30は、柔軟な透湿性ポリ
エステルからなるシートを製袋してなる袋体の内部を図
3(a)に示すような平行な教室31に仕切り各室31
の内部に前記可逆的に吸湿・放湿可能な粒状シリカゲル
32が封入されてなる略シート形状のものである。ま
た、3(b)に示すような平行な教室31に仕切り各室
31の周りに前記粒状シリカゲル32を封入してもよ
く、、前記袋体の内部を図3(c)に示すような格子状
の教室31に仕切り各室31の内部に前記粒状シリカゲ
ル32を封入してもよく、図3(d)に示すような格子
状の教室31に仕切り各室31の周りに前記粒状シリカ
ゲル32を封入してもよい。その厚さや柔軟性等は、加
工時や取り扱い時に容易に変形したり破損しない程度で
あればよく、適宜設定可能な事項である。そして、少な
くともその端縁部は接着剤で接着、熱融着、又は有機溶
剤で溶着されていることが好ましい。
【0036】次に、緩衝部材40は、柔軟な透湿性ポリ
エステルからなるシートを製袋してなる袋体の内部を図
3(a)に示すような平行な教室41に仕切り各室41
の内部に例えば一辺が5〜7mmの面取りした略サイコ
ロ状の檜チップ(緩衝材)42が封入され略シート状に
形成してある。また、3(b)に示すような平行な教室
41に仕切り各室41の周りに前記檜チップ42を封入
してもよく、、前記袋体の内部を図3(c)に示すよう
な格子状の教室41に仕切り各室41の内部に前記檜チ
ップ42を封入してもよく、図3(d)に示すような格
子状の教室41に仕切り各室41の周りに前記檜チップ
42を封入してもよい。
【0037】また、その厚さや柔軟性等は、加工時や取
り扱い時に容易に変形したり破損しない程度であればよ
く、適宜設定可能な事項である。そして、少なくともそ
の端縁部は接着剤で接着、熱融着、又は有機溶剤で溶着
されていることが好ましい。
【0038】なお、緩衝材42として檜チップを封入し
た当該枕は、檜チップ中に揮散性の精神安定効果を有す
る芳香成分(主成分はヒノキチオールと言われている)
が含まれており、この芳香成分が使用者を精神的に安定
化させることができるので、これによっても催眠、熟睡
効果を期待することができる。したがって、当該緩衝部
材の適宜位置に、チャックやファスナーなどに代表され
る取出手段7を取り付け、必要に応じて、古くなった檜
チップを取り出して新しい檜チップに詰め替えることが
できるようにしておくと、檜チップから揮散する芳香成
分を使用者に常に安定して供与することができるので好
適である。
【0039】ついで、前記枕用芯材20と、調湿部材3
0と、緩衝部材40とをこの順序に重ね合わせたまま、
図2に示すように、ポリエステル繊維の織布からなる表
袋体6の内部にその全体を封止してある。
【0040】なお、枕用芯材20と調湿部材30との
間、調湿部材30と緩衝部材40との間のそれぞれを、
ポリエステル系樹脂接着剤やウレタン系接着剤等の一般
的な接着剤で貼着して、前記製袋した表袋体6に封止す
るようにしてもよく、また、枕用芯材20と調湿部材3
0と緩衝部材40とをこの順序に重ね合わせその全体を
テープ止めして、前記表袋体6に封止するようにしても
よい。
【0041】つぎに、実施例2に係る枕2は、枕用芯材
20と、調湿部材30と、緩衝部材40と、側壁部材5
0とから構成されており、図4に正面断面図で示すよう
に、枕用芯材20の左右の両側に側壁部材50がそれぞ
れ備えられ、該側壁部材50に、枕用芯材20、調湿部
材30、及び緩衝部材40の端縁部がそれぞれ貼着固定
されている点を除けば、他の構成は実施例1に係る枕1
と同様に構成されているので、実施例1に係る枕1の有
する作用効果に加えて、製袋した表袋体6の内部に、重
ね合わせた全体を封止する際の作業能率の向上と、完成
品の型くずれを確実に防止することができる。
【0042】つぎに、実施例3に係る枕は、調湿部材3
0として図1に示した調湿性エラストマーシート素材1
0を三層に積層貼着してなる多層体が用いられている点
を除けば、他の構成は実施例2に係る枕と同様に構成さ
れている。
【0043】つぎに、実施例4に係る枕3は、図5に断
面図で示したように、調湿部材30の前後の両側に左右
に長い筒状の袋体33が備えられこの袋体33に遠赤外
綿34が封止されている点を除けば、他の構成は実施例
1に係る枕1と同様に構成されている。
【0044】遠赤外綿34から放射される電磁波は、使
用者の首筋や肩部に当たって頸部や肩部を温め温熱効果
を奏することとなるので、毛細血管が拡張して血液の循
環が良くなり特には肩こりや肩こりからくる偏頭痛等に
効果がある。
【0045】
【発明の効果】本発明の枕にあっては、粒状シリカゲル
を有する調湿部材が備えられ、湿気が粒状シリカゲルに
吸湿されるとともに粒状シリカゲルに吸湿された湿気を
放湿させることができ(調湿機能を有する)かつ該調湿
機能を長期間に渡り保持することができるように構成さ
れているので、 従来の枕と対比して特に次の格別の作
用効果を奏する。
【0046】(1) 例えば夏の蒸し暑い時や病気で発熱し
た時のように首筋周辺に汗をかいても、就寝者に対して
快適な湿度環境を提供することができ、就寝時にむれ感
等の不快感がなく爽快であり、寝つきや寝心地に優れて
いる。 (2) 多湿環境によって引き起こされる例えばカビやダニ
等の発生を防止することができ、いつも衛生的に使用す
ることができる。 (3) 緩衝部材に檜チップを使用した枕は、檜チップから
精神安定効果を有する芳香成分(主成分はヒノキチオー
ルと言われている)が揮散し、かかる芳香成分が使用者
を精神的に安定化させ、催眠効果と熟眠効果の両方を期
待することができる。 (4) また、当該緩衝部材の適宜位置に、チャックやファ
スナーなどに代表される取出手段を取り付けた緩衝部材
を有する枕は、必要に応じて、例えば古くなった檜チッ
プを取り出して新しい檜チップに詰め替えることができ
るので、檜チップから揮散する芳香成分を使用者に常に
安定して提供することができる。 (5) そして、一辺が7mm以上の面取りしたサイコロ形
状の檜チップを緩衝材として使用した枕にあっては、使
用時にゴツゴツした違和感を感じるかもしれないが、睡
眠中に後頭部や肩部を適宜マッサージできるという作用
効果を奏する。 (6) 遠赤外綿が備えられた枕にあっては、遠赤外綿から
放射される電磁波が使用者の首筋や肩部に当たって頸部
や肩部を温め温熱効果を奏することとなるので、毛細血
管が拡張して血液の循環が良くなり特には肩こりや肩こ
りからくる偏頭痛等に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の調湿部材に使用した調湿性エラストマ
ーシート素材を示した断面図である。
【図2】本発明の一実施例の、調湿機能を有する枕を示
した断面図である。
【図3】本発明にかかる調湿部材を説明するための模式
図であり、図3(a)は、柔軟な透湿性ポリエステルか
らなるシートを製袋してなる袋体の内部を平行な教室に
仕切り各室の内部に前記可逆的に吸湿・放湿可能な粒状
シリカゲル(緩衝材)が封入されてなる略シート形状の
ものが示してあり、図3(b)は、前記袋体の内部を平
行な教室31に仕切り各室31の周りに前記粒状シリカ
ゲル(緩衝材)を封入した略シート形状のものが示して
あり、図3(c)は、前記袋体の内部を格子状の教室に
仕切り各室の内部に前記粒状シリカゲル(緩衝材)を封
入した略シート形状のものが示してあり、図3(d)
は、前記袋体の内部を格子状の教室に仕切り各室の内部
周りに前記粒状シリカゲル(緩衝材)を封入した略シー
ト形状のものが示してある。
【図4】本発明の他の実施例の、調湿機能を有する枕を
示す左右方向の断面図である。
【図5】本発明の他の実施例の、調湿機能を有する枕を
示す断面図であり、該枕の前後に遠赤外綿が備えられて
いる。
【符号の説明】
1、2、3 … 調湿機能を有する枕 6 … 表袋体 7 … 取出手段(ファスナー) 10 … 調湿性エラストマーシート素材 11 … 基材シート 12 … 接着シート 13 … 粒状シリカゲル 14 … カバーシート 15 … 縫合糸 16 … 補強材 20 … 枕用芯材 21 … 高枕用の山部 22 … 低枕用の山部 30 … 調湿部材 31 … 教室 32 … 粒状シリカゲル 33 … 袋体 34 … 遠赤外綿 40 … 緩衝部材 41 … 教室 42 … 緩衝材(檜チップ) 50 … 側壁部材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリスチレン樹脂やフェノール樹脂のよ
    うな硬質樹脂発泡体、又はポリウレタン樹脂やポリプロ
    ピレン樹脂若しくはポリエチレン樹脂等の軟質樹脂発泡
    体を所望する形状に形成してなる枕用芯材と、少なくと
    も上面に柔軟な透湿性シートを有する袋体に構成され該
    袋体の内部を教室に仕切り各室に可逆的に吸湿・放湿可
    能な粒状シリカゲルを充填してなる調湿部材と、柔軟な
    透湿性シートで袋体に構成され該袋体の内部を教室に仕
    切り各室に緩衝チップを充填してなる緩衝部材とを、こ
    の順序に重ね合わせ、透湿性の不織布又は織布からなる
    表袋体に全体を封止してなる調湿機能を有する枕。
  2. 【請求項2】 前記調湿機能を有する枕において、前記
    枕用芯材の前後に遠赤外綿を有する請求項1記載の調湿
    機能を有する枕。
  3. 【請求項3】 前記枕用芯材が、内部に、繊維屑フェル
    ト、カポック、そばがら、羽毛、合成樹脂製チップ、又
    は木材チップなどを充填した袋体であることを特徴とす
    る請求項1又は2のいずれか記載の調湿機能を有する
    枕。
  4. 【請求項4】 前記調湿機能を有する枕において、該枕
    の左右の両側に、前記枕用芯材、遠赤外綿、調湿部材、
    又は緩衝部材の少なくとも1以上を固着するための側壁
    部材が備えられていることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか記載の調湿機能を有する枕。
  5. 【請求項5】 前記調湿部材が、透湿性を有する基材シ
    ートと、該基材シートの少なくとも一方の面に接着、固
    定された吸湿性と放湿性との両性質を有する粒状シリカ
    ゲルと、該粒状シリカゲルを前記基材シートに接着、固
    定するために備えられた接着シートと、前記粒状シリカ
    ゲルを被覆した透湿性のカバーシートと、とから構成さ
    れた調湿性エラストマーシートを積み重ね、補強材とと
    もに縫合して一体に形成した多層体であることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか記載の調湿機能を有する
    枕。
  6. 【請求項6】 前記調湿機能を有する枕において、前記
    調湿部材の前後の両端縁に袋体を備え該袋体に前記遠赤
    外綿を封止したことを特徴とする請求項2〜5のいずれ
    か記載の調湿機能を有する枕。
  7. 【請求項7】 前記緩衝チップが、繊維屑フェルト、カ
    ポック、そばがら、羽毛、合成樹脂製チップ、又は檜チ
    ップや松根チップ等の木材チップのいずれか単独又はそ
    の複数の混合物であることを特徴とする請求項1〜6の
    いずれか記載の調湿機能を有する枕。
  8. 【請求項8】 前記緩衝部材に、前記緩衝チップの詰め
    替えを可能とするための取出手段を備えたことを特徴と
    する請求項1〜7のいずれか記載の調湿機能を有する
    枕。
JP25596295A 1995-10-03 1995-10-03 調湿機能を有する枕 Pending JPH0998870A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25596295A JPH0998870A (ja) 1995-10-03 1995-10-03 調湿機能を有する枕

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25596295A JPH0998870A (ja) 1995-10-03 1995-10-03 調湿機能を有する枕

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0998870A true JPH0998870A (ja) 1997-04-15

Family

ID=17286002

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25596295A Pending JPH0998870A (ja) 1995-10-03 1995-10-03 調湿機能を有する枕

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0998870A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6098220A (en) * 1998-01-22 2000-08-08 Momma; Koji Swinging pillow
JP2008107597A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Yamaha Corp 電子楽器の鍵盤装置
JP2008145944A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Yamaha Corp 電子楽器の鍵盤装置
JP2008145945A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Yamaha Corp 電子楽器の鍵盤装置
JP2008145943A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Yamaha Corp 電子楽器の鍵盤装置
JP2008145946A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Yamaha Corp 電子楽器の鍵盤装置
JP2016067607A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 有限会社蘇生会 姿勢調整用クッション
CN111531912A (zh) * 2020-04-29 2020-08-14 西安增材制造国家研究院有限公司 一种硅胶头枕的制作方法和硅胶枕头
JP2021129656A (ja) * 2020-02-18 2021-09-09 合同会社ドラゴンアロー

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6098220A (en) * 1998-01-22 2000-08-08 Momma; Koji Swinging pillow
JP2008107597A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Yamaha Corp 電子楽器の鍵盤装置
JP2008145944A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Yamaha Corp 電子楽器の鍵盤装置
JP2008145945A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Yamaha Corp 電子楽器の鍵盤装置
JP2008145943A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Yamaha Corp 電子楽器の鍵盤装置
JP2008145946A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Yamaha Corp 電子楽器の鍵盤装置
JP2016067607A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 有限会社蘇生会 姿勢調整用クッション
JP2021129656A (ja) * 2020-02-18 2021-09-09 合同会社ドラゴンアロー
CN111531912A (zh) * 2020-04-29 2020-08-14 西安增材制造国家研究院有限公司 一种硅胶头枕的制作方法和硅胶枕头
CN111531912B (zh) * 2020-04-29 2022-04-08 西安增材制造国家研究院有限公司 一种硅胶头枕的制作方法和硅胶枕头

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4695496A (en) Skin protective pad
JPH0998870A (ja) 調湿機能を有する枕
JP3136000U (ja) 保温用敷設具
JP2008114374A (ja) 機能性シートおよびその製造方法
JP7113038B2 (ja) 布団
JP2887648B2 (ja) 調湿性装寝具
JP2000202011A (ja) 消臭除湿シ―ト
JP3044620U (ja) 炭入りシート積層枕
JP3684391B2 (ja) 高通気性マット
JP2000287804A (ja)
JP3101719U (ja) マットレス
JPH07275099A (ja) 衛生枕
JP7548570B2 (ja) 調湿シート
JP3237365U (ja) 布状部材
JP2607187Y2 (ja) 多層構造シート
JP3004395U (ja)
JP2880911B2 (ja) スプリングマットレス
JP3080514U (ja) 敷き蒲団
JPH11248A (ja) 機能性シーツ
JPH0144120Y2 (ja)
JPH0731532A (ja) 居住環境改善用物品
KR200407202Y1 (ko) 흡습기능을 갖는 매트리스
JPS6112841Y2 (ja)
JPH03202016A (ja) 三層構造を有する健康増進用クッション体
JP3045700U (ja) 健康寝具