[go: up one dir, main page]

JPH0984320A - ブラシレスモータ - Google Patents

ブラシレスモータ

Info

Publication number
JPH0984320A
JPH0984320A JP7260879A JP26087995A JPH0984320A JP H0984320 A JPH0984320 A JP H0984320A JP 7260879 A JP7260879 A JP 7260879A JP 26087995 A JP26087995 A JP 26087995A JP H0984320 A JPH0984320 A JP H0984320A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
rotary shaft
washer
bearing
brushless motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7260879A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3505668B2 (ja
Inventor
Shinichi Oi
伸一 大井
Chikashi Umegaki
史 梅垣
Masami Takemasa
雅美 武政
Tatsuo Haraguchi
達夫 原口
Yoshihide Gunji
佳英 郡司
Hiroshi Osawa
博 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zexel Corp filed Critical Zexel Corp
Priority to JP26087995A priority Critical patent/JP3505668B2/ja
Priority to US08/711,591 priority patent/US5798589A/en
Priority to DE19637036A priority patent/DE19637036A1/de
Priority to KR1019960039673A priority patent/KR100247312B1/ko
Publication of JPH0984320A publication Critical patent/JPH0984320A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3505668B2 publication Critical patent/JP3505668B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Brushless Motors (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ロータとケースとの間を最適な間隔とすると
共に、この間隔を維持する。 【解決手段】 ロータの下端とケースハウジングの上端
面との間の間隔hの下限を1.5mmとする。これによ
って毛細管現象及び表面張力によってロータとケースハ
ウジング間に水の接続状態ができることを防止する。ま
た、前記間隔hの上限を風量及び騒音の臨界点である8
mm以下とする。これによって風量の確保及び騒音を増
大を抑制できる。また、回転軸の下端に固着されるセン
サマグネットと下の軸受との間に、少なくとも一つの樹
脂ワッシャ、ゴムワッシャ、及びPOM(ポリオキシメ
チレン)ワッシャからなるワッシャ群を介在させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に車両用空調
装置の送風機に用いられるブラシレスモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のブラシレスモータとしては、実開
平2−139473号公報に開示されているものがあ
る。このブラシレスモータは、界磁石を有して回転自在
に設けられたロータと、このロータに対して回転磁界を
発生する電機子と、前記電機子を励磁する励磁手段とを
具備し、前記電機子を収納するケーシングを設けてこの
電機子を防水するようにしたものである。
【0003】また、このブラシレスモータにおいて、回
転軸は前記ロータの下端部分とケーシングの上端面との
間が所定の間隔となるように、軸方向に固定されてい
る。具体的には、回転軸を回転自在に保持する上の軸受
の下端部及び下の軸受の上端部に、該上の軸受及び下の
軸受に当接するワッシャを設け、このワッシャによって
軸方向の位置を固定するようにしたものである。
【0004】これによって、前記ブラシレスモータは、
ロータの下端とケースの上端面との間の距離を小さく設
定してその間隔を維持することができるために、風量の
低下及び騒音の原因となる送風時の乱流を防ぐことがで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このブ
ラシレスモータにおいて、ロータの下端とケースの上端
面との間の距離を小さくすると、外気と共に侵入してく
る水や雪等がこのロータとケースとの間に付着して氷結
し、ブラシレスモータの回転を阻害するという問題点が
生じ、またロータの下端とケースの上端面との間の距離
を大きくすると、風量の低下及び送風機の乱流を引き起
こす結果となる。
【0006】このため、この発明においては、ロータと
ケースとの間を最適な間隔とすると共に、この間隔を維
持することのできるブラシレスモータを提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】したがって、この発明
は、回転軸と、この回転軸を回転自在に保持する上下の
軸受と、前記回転軸に固着されるロータと、このロータ
に環状に配設された永久磁石と、この永久磁石に対して
回転磁界を発生させるステータと、このステータに巻回
される励磁コイルと、この励磁コイルに通電するコント
ロール基板と、このコントロール基板が収納されるケー
スハウジングとからなるブラシレスモータにおいて、前
記ロータの下端と前記ケースハウジングの上端面との間
の間隔hを、1.5mm≦h≦8mmとしたことにある
(請求項1)。
【0008】これによって、前記ロータの下端と前記ケ
ースハウジングの上端面との間の間隔hの下限を、1.
5mmとしたことによって、毛細管現象及び表面張力に
よってロータとケースハウジング間に水の接続状態がで
きることを防止することができると共に、前記間隔hの
上限を図7(a),(b)の特性線図で示す風量及び騒
音の臨界点である8mm以下としたことによって、風量
の確保及び騒音を増大を抑制でき、上記課題を達成でき
る。
【0009】また、この発明は、回転軸と、この回転軸
を回転自在に保持する上下の軸受と、前記回転軸に固着
されるロータと、このロータに環状に配設された永久磁
石と、この永久磁石に対して回転磁界を発生させるステ
ータと、このステータに巻回される励磁コイルと、この
励磁コイルに通電するコントロール基板と、このコント
ロール基板が収納されるケースハウジングとからなるブ
ラシレスモータにおいて、前記回転軸の下端に固着され
るセンサマグネットと前記下の軸受との間に、少なくと
も一つの樹脂ワッシャ、ゴムワッシャ、及びPOM(ポ
リオキシメチレン)ワッシャからなるワッシャ群を介在
させたことにある(請求項2)。また、前記樹脂ワッシ
ャ、ゴムワッシャ及びPOMワッシャは、軸受の下端側
からセンサマグネット側に順次配されることが望まし
い。さらに、前記樹脂ワッシャは、ナイロンベースのワ
ッシャであることが好ましく、またゴムワッシャは、合
成ゴム、特にNBR(ブタジエンアクリロニトリルゴ
ム)からなるものが好ましい。
【0010】これによって、熱膨張等によってセンサマ
グネットと軸受の間に配されたワッシャ群にスラスト力
が働いて回転軸の軸方向の位置が変化した場合、前記P
OMワッシャが最も摩擦抵抗が少ないため、このPOM
ワッシャの側面に当接するセンサマグネットの回転によ
って生じる摩擦熱によってPOMワッシャが変形して軸
方向に膨張することから、回転軸の軸方向の位置を保持
することができ、上記課題を達成できる。
【0011】さらに、この発明は、前記回転軸の下端に
挿着されるセンサマグネットを、プッシュナットによっ
て回転軸下端に固装したことにある(請求項3)。
【0012】これによって、センサマグネットの抜け落
ちを防止できるために、センサマグネットが抜け落ちる
ことによって生じる回転軸の軸方向のブレを防止でき、
上記課題を達成できる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1乃至図3に示されるブラシレ
スモータ1は、例えば車両用空調装置の送風機として使
用されるもので、回転軸2の上端に形成された装着部3
にシロッコ型のファン4が固着される。前記装着部3の
下方近傍に、回転子(ロータ)5が圧入固着される。ま
た、このロータ5の下方には、スラストストッパ6が圧
入固着され、ロータ5を軸方向に支持している。
【0014】前記ロータ5は、回転軸2に圧入固着され
るボス部7と、このボス部7から傘状に広がると共に複
数の通気孔8が形成された傘部9と、この傘部9の最外
周縁から下方に延出する円筒部10と、この円筒部10
の内周側面に配される複数の永久磁石11とによって構
成される。この実施の形態において、前記永久磁石11
は、前記円筒部10の内周側面の周方向に極性が交互と
なるように4つ配される。言い換えると、対向する位置
にある永久磁石は極性が同一であり、隣合う永久磁石の
極性は異なるように配されるものである。また、前記傘
部15には、複数(この実施の形態においては4つ)の
通気孔8が形成されている。尚、この通気孔8の内側の
辺を結んだ円の直径は、図4で示すようにD3 である。
【0015】また、前記ローラ5の下端と下記するケー
スハウジング45上端面との間の間隔hは、1.5mm
〜8mmの間に設定されており、ロータ5の下端とケー
スハウジング47上端面との間が水滴によって接続状態
となること、及びロータ5の回転時に発生する乱流によ
る不具合を防止するようになっている。尚、ロータ5と
ケースハウジング45の上端面との間の間隔hの下限
は、毛細管現象及び表面張力により、水が前記ロータ5
とケースハウジング45との間を接続する状態にならな
い限界の寸法、具体的には1.5mmとした。
【0016】また、前記間隔hの上限は、図7(a)で
示す間隔hと風量(m3 /h)との関係、及び図7
(b)で示す間隔hと騒音(dB−A)との関係から臨
界点8mmとした。これは、前記間隔hの上限をこの臨
界点8mm以上とした場合には、ファン4から吹き出さ
れる風が、ロータ5とケースハウジング45との間から
ファン4の内側へ入り込むことから、ファン4の外方近
傍において吹出空気の乱流が生じるためである。そし
て、この乱流を原因として、図7(a)で示すように間
隔hが臨界点8mmを越えるとファンから送り出される
風量は急減に減少していき、また図7(b)で示すよう
に間隔hが臨界点8mmを越えると騒音が急激に大きく
なるからである。
【0017】前記回転軸2は、軸受16,17によって
回転自在に保持される。また、軸受16,17は、下記
する固定子(ステータ)12の中央を貫通して形成され
た貫通孔13に装着される上下の軸受ホルダ14,15
に固着されている。前記回転軸2の下端には、前記ロー
タ5の永久磁石11の位置を示すセンサマグネット18
が圧入され、プッシュナット79によって回転軸2の軸
方向に保持され、センサマグネット18とコントロール
基板19に取付られた複数のホール素子20との距離が
一定に保たれるものである。
【0018】センサマグネット18はコントロール基板
19に形成された開口部21を貫通して回転軸2に装着
され、センサマグネット18の端部に形成されたフラン
ジ部22は、コントロール基板19の下方おいて径方向
に広がって形成され、前記コントロール基板19の裏側
であって前記フランジ部22と対峙する位置に複数のホ
ール素子20が配されるものである。また、これらのホ
ール素子20は、前記センサマグネット18の磁性を検
出することによってロータ5の永久磁石11の位置を的
確に検出し、この検出結果に基づいて前記コントロール
基板19に配置された励磁回路によってステータ12に
回転磁界を発生させるものである。尚、前記センサマグ
ネット18と軸受17との間には、複数のワッシャから
なるワッシャ群23が介在され、センサマグネット18
と軸受との間の摺動抵抗を減じるようになっている。
【0019】ステータ12は、珪素鋼板を多段積層して
形成された鉄心からなるステータコア35と、このステ
ータコア35を上下から挟持するように装着される上下
の絶縁カバー36,37と、上下の絶縁カバー36,3
7によって絶縁されたステータコア35に巻回される励
磁コイル38とによって構成される。尚、前記ステータ
コア35は、中央に前記軸受ホルダ14,15が装着さ
れる貫通孔13を有し、この貫通孔13の周壁39から
6方向に延出するコイル巻回部40を有し、このコイル
巻回部40の先端には、前記ロータ5の永久磁石11と
対面する円弧状の磁極面41が形成される。尚、この実
施の形態においては、励磁コイル38は、デルタ結線さ
れているものである。
【0020】以上の構成のブラシレスモータ1におい
て、コントロール基板19上に配置された励磁回路によ
って、前記ホール素子20を介して検出された前記セン
サマグネット18の位置、いわゆるロータ5の永久磁石
11の位置に対して適切な回転磁界をステータ12に発
生させるために、ロータ5を回転させることができるも
のである。
【0021】前記下の絶縁カバー37は6方向に延出す
る脚部42を有し、この脚部42の先端が、弾性部材4
3,44で挟持されると共に、前記ケースハウジング4
5を形成する上ケース部材46と蓋体47との間に挟持
固定される。これによって、前記ステータ12がケース
ハウジング45に対して固定され、さらにステータ12
の貫通孔13に前記軸受ホルダ14,15が固定される
ことによって、前記回転軸2がケースハウジング45に
対して回転自在に立設されることとなるものである。
尚、前記蓋体47は、リブ48によって位置決めされ、
螺子49によって固定されているものである。
【0022】ケースハウジング45は、上ケース部材4
6と、下ケース部材50と、蓋体47によって構成さ
れ、内部に前記コントロール基板19が配設される。前
記上ケース部材46には、このブラシレスモータ1に装
着するための螺子孔51が形成された取付部52,5
3,54、コントロール基板19に取付られた複数の電
界効果トランジスタ(FET)55が固着される放熱板
56が露出する開口部57が形成される。
【0023】また、ケースハウジング45の側部には、
上ケース部材46の側部と下ケース部材50の側部によ
って電源コネクタ(図示しない)が装着されるコネクタ
装着部58が画成される。このコネクタ装着部58は、
上ケース部材46の側部に形成された複数の上ガイドリ
ブ59及び一対の両側ガイドリブ60と、下ケース部材
50の側部に形成されたコネクタ装着孔61とによって
形成され、さらに前記コネクタ装着孔61には、前記コ
ントロール基板19に接続される複数の端子62が突出
するものである。これによって、電源コネクタを前記コ
ネクタ装着部58に装着する場合、上ガイドリブ59と
両側ガイドリブ60とによって電源コネクタの上側及び
両側の位置を制限できるために、装着作業を容易にする
ことができる。
【0024】前記スラストストッパ6は、図4に示すよ
うに、前記ロータ5を軸方向に支持するもので、軸受1
6との間にナイロンベースのワッシャ24とNBRゴム
からなるワッシャ25を介在させて、スラストストッパ
6の摺動抵抗を減じるようにしてある。このスラストス
トッパ6は、回転軸2が挿通される貫通孔26と、この
貫通孔26が形成される円筒部27と、この円筒部27
の上端から前記ロータ5の傘部15に沿って径方向の拡
張する円板部28とによって構成される。この円板部2
8の外径はD2 である。
【0025】この円板部28の外周縁部には、所定の幅
で下方に延出した周壁29が形成されている。さらに、
前記円筒部27の下端面には、ワッシャ25との摺動当
接面から漸次径方向外方に向けて下方へ傾斜するオイル
ガイド30が形成されている。このオイルガイド30の
径方向外方端部と前記周壁29の内側面の間には、実質
的に環状凹部31が形成され、この環状凹部31内に上
の軸受ホルダ14のスラストストッパ側開口部(上部開
口端)32が所定距離dだけ入り込むものである。
【0026】前記軸受ホルダ14の上部開口端32の直
径はD1 であり、該軸受ホルダ14の内部には、軸受ス
トッパ33によって固定された軸受16が配されてい
る。この軸受16の軸方向の略中央の外周面には、潤滑
油を含んだフェルト34が当接しており、焼結金属によ
り形成された軸受16に潤滑油を供給するようになって
いる。
【0027】以上のように、前記通気孔8の径方向内側
に位置する辺を結んでできる円の直径をD3 とし、前記
スラストストッパ6の径D2 よりも大きく設定したこと
から、通気孔8から侵入する塵埃は、このスラストスト
ッパ6に阻まれるために、軸受16若しくは軸受16と
回転軸2の摺動部分に付着しなくなる。さらに、上の軸
受ホルダ14の上部開口端32が、スラストストッパ6
の環状凹部31内に所定の距離dだけ入り込むようにし
たために、軸受16若しくは軸受16と回転軸2との摺
動部分を塵埃の侵入経路から隔絶することができる。
【0028】前記下の軸受ホルダ15は、図5に示すよ
うに、前記ステータ12の貫通孔13及び下の絶縁カバ
ー37に形成の貫通孔37aに下方から挿着されるもの
で、内側下方に下の軸受17が軸受ストッパ71によっ
て固着されている。また、内側が前記軸受17に当接す
るフェルト70は、軸受ストッパ71によって軸受ホル
ダ15の内部に保持されている。
【0029】また、前記軸受17と前記センサマグネッ
ト18との間に配されるワッシャ群23は、合成樹脂
製、特にナイロンベースのワッシャ(ナイロンワッシ
ャ)81と、合成ゴム、特にNBR(ブタジエンアクリ
ロニトリルゴム)からなるワッシャ(ゴムワッシャ)8
2と、POM(ポリオキシメチレン)材からなるワッシ
ャ(POMワッシャ)83によって構成されるもので、
軸受17側から順次配されるものである。尚、この実施
の形態においては、ナイロンワッシャ81は2つ配され
ている。
【0030】通常、このワッシャ群23は軸方向に特別
な圧力がかかっていない状態で前記軸受17とセンサマ
グネット18との間に配されており、静止している軸受
17と回転するセンサマグネット18の間が円滑となる
ように、センサマグネット18の回転を吸収して、軸受
17の端部及びセンサマグネット18の端部との間の摺
動性を高めるものである。
【0031】しかしながら、ステータ12から発生する
熱や各部の摺動面から発生する摩擦熱等により軸受ホル
ダ15等の部品が熱膨張すると、前記ワッシャ群23を
挟むようにスラスト力が働き、軸受17とセンサマグネ
ット18の間の間隔は狭くなる。これによって、ロータ
5の下端及びケースハウジング45の上端面との間の間
隔hは影響され、上記設定した範囲(1.5mm≦h≦
8mm)を逸脱する場合が生じる。これを回避するため
に、本発明は、前記ワッシャ群23の一部にPOMワッ
シャ83を使用する。このPOMワッシャ83を形成す
る原材料としてのポリオキシメチレン(POM)は、ポ
リアセタールの末端にアセチル化処理を施して安定させ
たもので、耐油、耐水、耐化学薬品性に優れており、さ
らに強じんで、熱変形温度も高く、摺動摩擦係数も低い
ものである。
【0032】このため、ワッシャ群23にかかるスラス
ト力が一時的なものである場合には、軸受17とセンサ
マグネット18間に押圧されたワッシャ群23におい
て、最も摩擦係数の低い、POMワッシャ83とセンサ
マグネット18の上端の当接部分が摺動してセンサマグ
ネット18の回転を吸収し、スラスト力の解消と共に、
通常の状態に戻るようになっている。
【0033】しかし、前記ワッシャ群23にかかるスラ
スト力が継続的なものである場合には、、POMワッシ
ャ83とセンサマグネット18の間の摺動部分の温度が
次第に上昇して前記POMワッシャ83の臨界温度を越
える。この場合、POMワッシャ83は摺動部分の温度
によって変形して膨張することとなり、前記軸受17と
センサマグネット18間を広げる方向に付勢力が働き、
前記軸受17とセンサマグネット18間の間隔を維持す
ることができる。これによって、回転軸2の軸方向のず
れを防止できるために、前記ロータ5とケ−スハウジン
グ45の上端面との間の間隔hを一定に維持できる。ま
た、POMワッシャ83の当接面が摺動することから、
樹脂ワッシャ81が軸受17に対して回転することを防
止でき、よって樹脂ワッシャ81が軸受17に対して回
転摺動することによって生じる摩擦熱により焼きつくこ
とを防止できるために、回転軸2がロックすることを防
止できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ブラシレスモータにおいて、ロータの下端とケース
ハウジングの上端面との間の間隔hを、1.5mm≦h
≦8mmとしたことによって、毛細管現象及び表面張力
によってロータとケースハウジング間に水の接続状態が
できることを防止することができると共に、前記間隔h
の上限を風量及び騒音の臨界点である8mm以下とした
ことによって、風量の確保及び騒音を増大を抑制できる
ものである。
【0035】また、この発明は、前記回転軸の下端に固
着されるセンサマグネットと前記下の軸受との間に、少
なくとも一つの樹脂ワッシャ、ゴムワッシャ、及びPO
M(ポリオキシメチレン)ワッシャからなるワッシャ群
を介在させたことにある。これによって、熱交換器膨張
等によってセンサマグネットと軸受の間に配されるセン
サ群の軸方向に所定の圧力が加わった場合、前記POM
ワッシャとセンサマグネットの間が最も摩擦係数が小さ
いために、POMワッシャとセンサマグネットの間が回
転し、この回転によって生じる摩擦熱によってPOMワ
ッシャが変形して前記軸受とセンサマグネットの間の間
隔を元に戻すことができ、回転軸の軸方向の位置を保持
することができる。
【0036】さらに、この発明は、前記回転軸の下端に
挿着されるセンサマグネットを、プッシュナットによっ
て回転軸下端に固装したことにある。
【0037】これによって、センサマグネットの抜け落
ちを防止できるために、センサマグネットが抜け落ちる
ことによって生じる回転軸の軸方向のブレを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブラシレスモータの断面図であ
る。
【図2】本発明に係るブラシレスモータの側面図であ
る。
【図3】本発明に係るブラシレスモータの平面図であ
る。
【図4】本発明に係るブラシレスモータの上部付近の一
部拡大断面図である。
【図5】本発明に係るブラシレスモータの下部付近の一
部拡大断面図である。
【図6】本発明のワッシャ群の分解斜視図である。
【図7】(a)はロータとケースハウジングの上端面と
の間の間隔hと風量との関係を示した特性線図であり、
(b)はロータとケースハウジングの上端面との間の間
隔hと騒音との関係を示した特性線図である。
【符号の説明】
1 ブラシレスモータ 2 回転軸 5 回転子(ロータ) 11 永久磁石 12 固定子(ステータ) 14 (上の)軸受ホルダ 15 (下の)軸受ホルダ 16 (上の)軸受 17 (下の)軸受 18 センサマグネット 19 コントロール基板 23 ワッシャ群 38 励磁コイル 45 ケースハウジング 79 プッシュナット 81 樹脂ワッシャ 82 ゴムワッシャ 83 POM(ポリオキシメチレン)ワッシャ
フロントページの続き (72)発明者 原口 達夫 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセル江南工場内 (72)発明者 郡司 佳英 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセル江南工場内 (72)発明者 大澤 博 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセル江南工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と、この回転軸を回転自在に保持
    する上下の軸受と、前記回転軸に固着されるロータと、
    このロータに環状に配設された永久磁石と、この永久磁
    石に対して回転磁界を発生させるステータと、このステ
    ータに巻回される励磁コイルと、この励磁コイルに通電
    するコントロール基板と、このコントロール基板が収納
    されるケースハウジングとからなるブラシレスモータに
    おいて、 前記ロータの下端と前記ケースハウジングの上端面との
    間の間隔hを、 1.5mm≦h≦8mm としたことを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 【請求項2】 回転軸と、この回転軸を回転自在に保持
    する上下の軸受と、前記回転軸に固着されるロータと、
    このロータに環状に配設された永久磁石と、この永久磁
    石に対して回転磁界を発生させるステータと、このステ
    ータに巻回される励磁コイルと、この励磁コイルに通電
    するコントロール基板と、このコントロール基板が収納
    されるケースハウジングとからなるブラシレスモータに
    おいて、 前記回転軸の下端に固着されるセンサマグネットと前記
    下の軸受との間に、少なくとも一つの樹脂ワッシャ、ゴ
    ムワッシャ、及びPOM(ポリオキシメチレン)ワッシ
    ャからなるワッシャ群を介在させたことを特徴とするブ
    ラシレスモータ。
  3. 【請求項3】 前記回転軸の下端に挿着されるセンサマ
    グネットを、プッシュナットによって回転軸下端に固装
    したことを特徴とすることを特徴とする請求項1又は2
    記載のブラシレスモータ。
JP26087995A 1995-09-13 1995-09-13 ブラシレスモータ Expired - Lifetime JP3505668B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26087995A JP3505668B2 (ja) 1995-09-13 1995-09-13 ブラシレスモータ
US08/711,591 US5798589A (en) 1995-09-13 1996-09-10 Brushless motor having lubrication system for upper and lower bearings
DE19637036A DE19637036A1 (de) 1995-09-13 1996-09-12 Bürstenloser Elektromotor
KR1019960039673A KR100247312B1 (ko) 1995-09-13 1996-09-13 무브러시 모우터

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26087995A JP3505668B2 (ja) 1995-09-13 1995-09-13 ブラシレスモータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0984320A true JPH0984320A (ja) 1997-03-28
JP3505668B2 JP3505668B2 (ja) 2004-03-08

Family

ID=17354027

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26087995A Expired - Lifetime JP3505668B2 (ja) 1995-09-13 1995-09-13 ブラシレスモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3505668B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6121700A (en) * 1998-03-26 2000-09-19 Asmo Co., Ltd. Brushless motor and method of manufacture
EP1496602A2 (de) * 2003-07-07 2005-01-12 Robert Bosch Gmbh Anlaufscheibe für eine elektrische Maschine mit Gleitlagerung
JP2011081928A (ja) * 2009-10-05 2011-04-21 Denyo Co Ltd 投光機
CN113001156A (zh) * 2021-04-25 2021-06-22 浙江露通机电有限公司 一种小型电机转子外壳、冷却风叶、磁铁一次性压装机

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6121700A (en) * 1998-03-26 2000-09-19 Asmo Co., Ltd. Brushless motor and method of manufacture
EP1496602A2 (de) * 2003-07-07 2005-01-12 Robert Bosch Gmbh Anlaufscheibe für eine elektrische Maschine mit Gleitlagerung
EP1496602A3 (de) * 2003-07-07 2005-10-05 Robert Bosch Gmbh Anlaufscheibe für eine elektrische Maschine mit Gleitlagerung
JP2011081928A (ja) * 2009-10-05 2011-04-21 Denyo Co Ltd 投光機
CN113001156A (zh) * 2021-04-25 2021-06-22 浙江露通机电有限公司 一种小型电机转子外壳、冷却风叶、磁铁一次性压装机

Also Published As

Publication number Publication date
JP3505668B2 (ja) 2004-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100247312B1 (ko) 무브러시 모우터
US5982064A (en) DC motor
US20070140844A1 (en) Axial Flow Fan
JP2001304189A (ja) 送風機
JPH10271789A (ja) ブラシレスモータ
US6762527B1 (en) DC brushless motor
KR100228504B1 (ko) 무브러시 모우터
JP3505668B2 (ja) ブラシレスモータ
US7235908B2 (en) Motor actuator having motor holding arrangement
US20030124000A1 (en) Heat dissipation fan
JP3517763B2 (ja) ブラシレスモータ
JP2000014072A (ja) 送風装置
JPWO2017104431A1 (ja) モールドモータ
JP3505667B2 (ja) ブラシレスモータ
JP2003116254A (ja) ブラシレスモータ
JP2000220597A (ja) ファン装置
JPH0312045Y2 (ja)
JPH03285551A (ja) 送風機
JP3438088B2 (ja) ブラシレスモータ
KR200265834Y1 (ko) 자동차용 모터의 회전자 유동방지 구조
JPH0713416Y2 (ja) 軸流ファンモータ
JPS638704B2 (ja)
JP2007053852A (ja) ブラシレスモータ
JPS638702B2 (ja)
JPH04133650A (ja) 送風用無刷子電動機

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031204

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071226

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081226

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091226

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091226

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101226

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101226

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 8

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131226

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term