JPH0980977A - 画像形成装置 - Google Patents
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- JPH0980977A JPH0980977A JP7229731A JP22973195A JPH0980977A JP H0980977 A JPH0980977 A JP H0980977A JP 7229731 A JP7229731 A JP 7229731A JP 22973195 A JP22973195 A JP 22973195A JP H0980977 A JPH0980977 A JP H0980977A
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Landscapes
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 湿式の電子写真法により画像を形成する画像
形成装置の地肌汚れを解消する。 【解決手段】 帯電器16の出力電圧を増加させて記録
媒体Pの地肌部分の印刷濃度を通常状態から増加状態に
一時的に変更し、この地肌部分の増加状態の印刷濃度を
検出して通常状態の印刷濃度を類推し、通常状態の地肌
部分が現像されないように印刷条件を調整する。通常状
態では検出困難な地肌部分の印刷濃度を良好に検出する
ことができ、これに基づいて通常状態の地肌汚れを良好
に解消することができる。
形成装置の地肌汚れを解消する。 【解決手段】 帯電器16の出力電圧を増加させて記録
媒体Pの地肌部分の印刷濃度を通常状態から増加状態に
一時的に変更し、この地肌部分の増加状態の印刷濃度を
検出して通常状態の印刷濃度を類推し、通常状態の地肌
部分が現像されないように印刷条件を調整する。通常状
態では検出困難な地肌部分の印刷濃度を良好に検出する
ことができ、これに基づいて通常状態の地肌汚れを良好
に解消することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湿式の電子写真法
により画像を形成する画像形成装置に関する。
により画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、乾式の電子写真法により画像を形
成する画像形成装置が普及しているが、湿式の電子写真
法により画像を形成する画像形成装置も存在している。
乾式の現像剤は粉体のトナーであるが、湿式の現像剤は
液体の現像液であり、より高精細に画像を形成すること
ができる。
成する画像形成装置が普及しているが、湿式の電子写真
法により画像を形成する画像形成装置も存在している。
乾式の現像剤は粉体のトナーであるが、湿式の現像剤は
液体の現像液であり、より高精細に画像を形成すること
ができる。
【0003】この湿式の画像形成装置としても各種形態
が存在するが、例えば、静電潜像の形成と印刷用紙の搬
送とを分離したものがある。このような画像形成装置で
は、回転自在な感光ドラムと給紙ドラムとが圧接されて
おり、感光ドラムに帯電器と露光器とが対向配置されて
いる。一方、給紙ドラムには現像器が対向配置されてお
り、感光ドラムが給紙ドラムに圧接される位置などに転
写器が配置されている。
が存在するが、例えば、静電潜像の形成と印刷用紙の搬
送とを分離したものがある。このような画像形成装置で
は、回転自在な感光ドラムと給紙ドラムとが圧接されて
おり、感光ドラムに帯電器と露光器とが対向配置されて
いる。一方、給紙ドラムには現像器が対向配置されてお
り、感光ドラムが給紙ドラムに圧接される位置などに転
写器が配置されている。
【0004】このような構造の画像形成装置が印刷用紙
に画像を形成する場合は、回転する感光ドラムの表面を
帯電器の出力電荷により一様に帯電させ、この感光ドラ
ムの表面のうち印刷用紙の地肌部分となる位置を露光器
により選択的に露光除電し、残存電荷により静電潜像を
形成する。同時に、印刷用紙を給紙ドラムにより給送し
て感光ドラムの表面に順次圧接させ、この感光ドラムが
圧接される印刷用紙に転写器により転写電圧を印加す
る。すると、感光ドラムの静電潜像が印刷用紙に転写さ
れるので、この印刷用紙の静電潜像を現像器から供給さ
れる現像液により現像する。この印刷用紙には、静電潜
像に対応して現像液が塗布されるので、この現像液によ
り印刷画像が形成される。
に画像を形成する場合は、回転する感光ドラムの表面を
帯電器の出力電荷により一様に帯電させ、この感光ドラ
ムの表面のうち印刷用紙の地肌部分となる位置を露光器
により選択的に露光除電し、残存電荷により静電潜像を
形成する。同時に、印刷用紙を給紙ドラムにより給送し
て感光ドラムの表面に順次圧接させ、この感光ドラムが
圧接される印刷用紙に転写器により転写電圧を印加す
る。すると、感光ドラムの静電潜像が印刷用紙に転写さ
れるので、この印刷用紙の静電潜像を現像器から供給さ
れる現像液により現像する。この印刷用紙には、静電潜
像に対応して現像液が塗布されるので、この現像液によ
り印刷画像が形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような湿式の画
像形成装置は、現像液により印刷用紙に高精細に画像を
形成することができる。
像形成装置は、現像液により印刷用紙に高精細に画像を
形成することができる。
【0006】しかし、このように印刷用紙に画像を形成
する場合、その地肌部分には現像液が完全に付着しない
ことが好ましいが、実際には印刷用紙の地肌部分に現像
液が付着することがある。これは一般的に地肌汚れと呼
称され、各部の経時劣化や使用環境の変動などに起因し
て発生する。
する場合、その地肌部分には現像液が完全に付着しない
ことが好ましいが、実際には印刷用紙の地肌部分に現像
液が付着することがある。これは一般的に地肌汚れと呼
称され、各部の経時劣化や使用環境の変動などに起因し
て発生する。
【0007】このような地肌汚れを解消するためには、
その印刷濃度を検出する必要があるが、実際には地肌汚
れの印刷濃度は極めて低いため、これを光学センサによ
り検出することは困難である。同様に、感光ドラム上で
地肌部分の表面電位を検出することも想定できるが、こ
れの表面電位も極めて低いので、これを電位センサによ
り検出することは困難である。
その印刷濃度を検出する必要があるが、実際には地肌汚
れの印刷濃度は極めて低いため、これを光学センサによ
り検出することは困難である。同様に、感光ドラム上で
地肌部分の表面電位を検出することも想定できるが、こ
れの表面電位も極めて低いので、これを電位センサによ
り検出することは困難である。
【0008】しかも、現像剤が液体である湿式の画像形
成装置においては、その地肌汚れが解消されるように印
刷条件を調整する有効な手法が開発されていない。例え
ば、現像剤が粉体である湿式の画像形成装置では、現像
剤に印加するバイアス電圧を調整して現像濃度を変更す
ることにより、地肌汚れを解消することができるが、こ
れを湿式の画像形成装置に適用することはできない。
成装置においては、その地肌汚れが解消されるように印
刷条件を調整する有効な手法が開発されていない。例え
ば、現像剤が粉体である湿式の画像形成装置では、現像
剤に印加するバイアス電圧を調整して現像濃度を変更す
ることにより、地肌汚れを解消することができるが、こ
れを湿式の画像形成装置に適用することはできない。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
順次移動する感光体の表面を帯電器の出力電荷により一
様に帯電させ、この感光ドラムの表面のうち記録媒体の
地肌部分となる位置を露光器により選択的に露光除電し
て残存電荷により静電潜像を形成し、記録媒体を媒体給
送装置により給送して前記感光体の表面に順次圧接さ
せ、この感光体と記録媒体との少なくとも一方に転写器
により転写電圧を印加して前記感光体の静電潜像を記録
媒体に転写し、この記録媒体の静電潜像を現像器から供
給される現像液により現像して印刷画像を形成する画像
形成装置において、前記帯電器の出力電圧を増加させて
記録媒体の地肌部分の印刷濃度を通常状態から増加状態
に一時的に変更する濃度増加手段を設け、この地肌部分
の増加状態の印刷濃度を検出する濃度検出手段を設け、
この印刷濃度の検出結果に基づいて通常状態の地肌部分
が現像されないように印刷条件を調整する条件調整手段
を設けた。この画像形成装置では、帯電電圧を増加させ
ることにより、地肌部分の印刷濃度を増加状態に変更す
るので、通常状態では検出が困難な地肌部分の印刷濃度
が良好に検出される。
順次移動する感光体の表面を帯電器の出力電荷により一
様に帯電させ、この感光ドラムの表面のうち記録媒体の
地肌部分となる位置を露光器により選択的に露光除電し
て残存電荷により静電潜像を形成し、記録媒体を媒体給
送装置により給送して前記感光体の表面に順次圧接さ
せ、この感光体と記録媒体との少なくとも一方に転写器
により転写電圧を印加して前記感光体の静電潜像を記録
媒体に転写し、この記録媒体の静電潜像を現像器から供
給される現像液により現像して印刷画像を形成する画像
形成装置において、前記帯電器の出力電圧を増加させて
記録媒体の地肌部分の印刷濃度を通常状態から増加状態
に一時的に変更する濃度増加手段を設け、この地肌部分
の増加状態の印刷濃度を検出する濃度検出手段を設け、
この印刷濃度の検出結果に基づいて通常状態の地肌部分
が現像されないように印刷条件を調整する条件調整手段
を設けた。この画像形成装置では、帯電電圧を増加させ
ることにより、地肌部分の印刷濃度を増加状態に変更す
るので、通常状態では検出が困難な地肌部分の印刷濃度
が良好に検出される。
【0010】請求項2記載の発明は、順次移動する感光
体の表面を帯電器の出力電荷により一様に帯電させ、こ
の感光ドラムの表面のうち記録媒体の地肌部分となる位
置を露光器により選択的に露光除電して残存電荷により
静電潜像を形成し、記録媒体を媒体給送装置により給送
して前記感光体の表面に順次圧接させ、この感光体と記
録媒体との少なくとも一方に転写器により転写電圧を印
加して前記感光体の静電潜像を記録媒体に転写し、この
記録媒体の静電潜像を現像器から供給される現像液によ
り現像して印刷画像を形成する画像形成装置において、
前記露光器の露光強度を低下させて記録媒体の地肌部分
の印刷濃度を通常状態から増加状態に一時的に変更する
濃度増加手段を設け、この地肌部分の増加状態の印刷濃
度を検出する濃度検出手段を設け、この印刷濃度の検出
結果に基づいて通常状態の地肌部分が現像されないよう
に印刷条件を調整する条件調整手段を設けた。この画像
形成装置では、露光強度を低下させることにより、地肌
部分の印刷濃度を増加状態に変更するので、通常状態で
は検出が困難な地肌部分の印刷濃度が良好に検出され
る。
体の表面を帯電器の出力電荷により一様に帯電させ、こ
の感光ドラムの表面のうち記録媒体の地肌部分となる位
置を露光器により選択的に露光除電して残存電荷により
静電潜像を形成し、記録媒体を媒体給送装置により給送
して前記感光体の表面に順次圧接させ、この感光体と記
録媒体との少なくとも一方に転写器により転写電圧を印
加して前記感光体の静電潜像を記録媒体に転写し、この
記録媒体の静電潜像を現像器から供給される現像液によ
り現像して印刷画像を形成する画像形成装置において、
前記露光器の露光強度を低下させて記録媒体の地肌部分
の印刷濃度を通常状態から増加状態に一時的に変更する
濃度増加手段を設け、この地肌部分の増加状態の印刷濃
度を検出する濃度検出手段を設け、この印刷濃度の検出
結果に基づいて通常状態の地肌部分が現像されないよう
に印刷条件を調整する条件調整手段を設けた。この画像
形成装置では、露光強度を低下させることにより、地肌
部分の印刷濃度を増加状態に変更するので、通常状態で
は検出が困難な地肌部分の印刷濃度が良好に検出され
る。
【0011】請求項3記載の発明は、順次移動する感光
体の表面を帯電器の出力電荷により一様に帯電させ、こ
の感光ドラムの表面のうち記録媒体の地肌部分となる位
置を露光器により選択的に露光除電して残存電荷により
静電潜像を形成し、記録媒体を媒体給送装置により給送
して前記感光体の表面に順次圧接させ、この感光体と記
録媒体との少なくとも一方に転写器により転写電圧を印
加して前記感光体の静電潜像を記録媒体に転写し、この
記録媒体の静電潜像を現像器から供給される現像液によ
り現像して印刷画像を形成する画像形成装置において、
前記転写器の出力電圧を増加させて記録媒体の地肌部分
の印刷濃度を通常状態から増加状態に一時的に変更する
濃度増加手段を設け、この地肌部分の増加状態の印刷濃
度を検出する濃度検出手段を設け、この印刷濃度の検出
結果に基づいて通常状態の地肌部分が現像されないよう
に印刷条件を調整する条件調整手段を設けた。この画像
形成装置では、転写電圧を増加させることにより、地肌
部分の印刷濃度を増加状態に変更するので、通常状態で
は検出が困難な地肌部分の印刷濃度が良好に検出され
る。
体の表面を帯電器の出力電荷により一様に帯電させ、こ
の感光ドラムの表面のうち記録媒体の地肌部分となる位
置を露光器により選択的に露光除電して残存電荷により
静電潜像を形成し、記録媒体を媒体給送装置により給送
して前記感光体の表面に順次圧接させ、この感光体と記
録媒体との少なくとも一方に転写器により転写電圧を印
加して前記感光体の静電潜像を記録媒体に転写し、この
記録媒体の静電潜像を現像器から供給される現像液によ
り現像して印刷画像を形成する画像形成装置において、
前記転写器の出力電圧を増加させて記録媒体の地肌部分
の印刷濃度を通常状態から増加状態に一時的に変更する
濃度増加手段を設け、この地肌部分の増加状態の印刷濃
度を検出する濃度検出手段を設け、この印刷濃度の検出
結果に基づいて通常状態の地肌部分が現像されないよう
に印刷条件を調整する条件調整手段を設けた。この画像
形成装置では、転写電圧を増加させることにより、地肌
部分の印刷濃度を増加状態に変更するので、通常状態で
は検出が困難な地肌部分の印刷濃度が良好に検出され
る。
【0012】請求項4記載の発明では、請求項1,2又
は3記載の発明において、条件調整手段は、地肌部分の
増加状態の印刷濃度から通常状態の印刷濃度を類推して
印刷条件を調整することにより、地肌部分の通常状態の
印刷濃度である地肌汚れが解消される。
は3記載の発明において、条件調整手段は、地肌部分の
増加状態の印刷濃度から通常状態の印刷濃度を類推して
印刷条件を調整することにより、地肌部分の通常状態の
印刷濃度である地肌汚れが解消される。
【0013】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
発明において、条件調整手段は、類推した通常状態の印
刷濃度から、静電潜像が転写される感光体と記録媒体と
の最小の電位差である転写開始電圧を算出し、この転写
開始電圧より前記感光体の地肌部分の帯電電位が低くな
るように転写器の出力電圧を低下させる。このことによ
り、地肌汚れが簡易な操作で有効に解消される。
発明において、条件調整手段は、類推した通常状態の印
刷濃度から、静電潜像が転写される感光体と記録媒体と
の最小の電位差である転写開始電圧を算出し、この転写
開始電圧より前記感光体の地肌部分の帯電電位が低くな
るように転写器の出力電圧を低下させる。このことによ
り、地肌汚れが簡易な操作で有効に解消される。
【0014】請求項6記載の発明では、請求項1,2,
3,4又は5記載の発明において、濃度増加手段と濃度
検出手段と条件調整手段との処理動作を通常状態の画像
印刷に先行させることにより、画像は地肌汚れが解消さ
れた状態で形成される。
3,4又は5記載の発明において、濃度増加手段と濃度
検出手段と条件調整手段との処理動作を通常状態の画像
印刷に先行させることにより、画像は地肌汚れが解消さ
れた状態で形成される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図面に基
づいて以下に説明する。まず、ここで例示する画像形成
装置1は、図1に示すように、感光体として円筒形の感
光ドラム2を有しており、この感光ドラム2が回転自在
に軸支されている。媒体給送装置である給紙ドラム3も
回転自在に軸支されており、これらのドラム2,3が相
互に圧接されている。なお、駆動モータ(図示せず)は
前記給紙ドラム3のみに連結されており、前記感光ドラ
ム2は従動回転する。
づいて以下に説明する。まず、ここで例示する画像形成
装置1は、図1に示すように、感光体として円筒形の感
光ドラム2を有しており、この感光ドラム2が回転自在
に軸支されている。媒体給送装置である給紙ドラム3も
回転自在に軸支されており、これらのドラム2,3が相
互に圧接されている。なお、駆動モータ(図示せず)は
前記給紙ドラム3のみに連結されており、前記感光ドラ
ム2は従動回転する。
【0016】記録媒体である記録紙Pは連続紙からな
り、ロール状に巻回されて給紙部4に装填されている。
この給紙部4は前記給紙ドラム3の表面に連通する位置
に設けられており、この給紙ドラム3と前記給紙部4と
の中間に切断器5が配置されている。前記給紙ドラム3
の表面には、クランプ6とイジェクトピン7とが変位自
在に設けられており、前記クランプ6は記録紙Pの先端
を保持し、前記イジェクトピン7は記録紙Pの先端を排
出する。
り、ロール状に巻回されて給紙部4に装填されている。
この給紙部4は前記給紙ドラム3の表面に連通する位置
に設けられており、この給紙ドラム3と前記給紙部4と
の中間に切断器5が配置されている。前記給紙ドラム3
の表面には、クランプ6とイジェクトピン7とが変位自
在に設けられており、前記クランプ6は記録紙Pの先端
を保持し、前記イジェクトピン7は記録紙Pの先端を排
出する。
【0017】前記給紙ドラム3の表面と対向する位置に
は、前記感光ドラム2、記録紙Pの表面電位を検出する
電位センサ8、記録紙PにYMCK(Yellow,Magenta,Cy
anide,Black)の現像液を個々に供給する四個の現像器
9、記録紙Pの印刷濃度を検出する光学センサ10、な
どが順番に配置されている。前記現像器9は、現像液を
格納した現像タンク11、現像液を圧送する吸引ポンプ
12、現像液を記録紙Pに塗布する現像ヘッド13を有
しており、これが供給パイプ14や回収パイプ15によ
り連結されている。
は、前記感光ドラム2、記録紙Pの表面電位を検出する
電位センサ8、記録紙PにYMCK(Yellow,Magenta,Cy
anide,Black)の現像液を個々に供給する四個の現像器
9、記録紙Pの印刷濃度を検出する光学センサ10、な
どが順番に配置されている。前記現像器9は、現像液を
格納した現像タンク11、現像液を圧送する吸引ポンプ
12、現像液を記録紙Pに塗布する現像ヘッド13を有
しており、これが供給パイプ14や回収パイプ15によ
り連結されている。
【0018】前記感光ドラム2の表面と対向する位置に
は、帯電器である帯電チャージャ16、露光器であるレ
ーザスキャナ17、前記給紙ドラム3、などが順番に配
置されている。前記感光ドラム2は、金属ドラムの周面
にOPC(Organic Photoconductive Conductor)を外装
した構造などに形成されており、その支持軸18に転写
器(図示せず)が接続されている。
は、帯電器である帯電チャージャ16、露光器であるレ
ーザスキャナ17、前記給紙ドラム3、などが順番に配
置されている。前記感光ドラム2は、金属ドラムの周面
にOPC(Organic Photoconductive Conductor)を外装
した構造などに形成されており、その支持軸18に転写
器(図示せず)が接続されている。
【0019】また、ここで例示する画像形成装置1は、
図2に示すように、シーケンス制御部21とプロセス制
御部22とを有しており、これらの制御部21,22は
相互に接続されている。前記シーケンス制御部21に
は、操作パネル23、シリアルI/F(Interface)2
4、センサ系25、駆動系26が接続されており、前記
プロセス制御部22には、センサ系27、電源系28、
スキャナ制御部29が接続されている。
図2に示すように、シーケンス制御部21とプロセス制
御部22とを有しており、これらの制御部21,22は
相互に接続されている。前記シーケンス制御部21に
は、操作パネル23、シリアルI/F(Interface)2
4、センサ系25、駆動系26が接続されており、前記
プロセス制御部22には、センサ系27、電源系28、
スキャナ制御部29が接続されている。
【0020】前記操作パネル23は、各種情報が入力操
作され、前記シリアルI/F24は、ホストコンピュー
タなどの外部機器30が接続される。前記センサ系25
は、前記給紙ドラム3のポジションセンサなどからな
り、前記駆動系26は、前記給紙ドラム3の駆動モータ
などからなる。前記センサ系27は、前記電位センサ8
などからなり、前記電源系28は、前記転写器のバイア
ス電源などからなる。前記スキャナ制御部29は、前記
レーザスキャナ17に接続されており、その露光強度な
どを制御する。
作され、前記シリアルI/F24は、ホストコンピュー
タなどの外部機器30が接続される。前記センサ系25
は、前記給紙ドラム3のポジションセンサなどからな
り、前記駆動系26は、前記給紙ドラム3の駆動モータ
などからなる。前記センサ系27は、前記電位センサ8
などからなり、前記電源系28は、前記転写器のバイア
ス電源などからなる。前記スキャナ制御部29は、前記
レーザスキャナ17に接続されており、その露光強度な
どを制御する。
【0021】ここで例示する画像形成装置1は、前記操
作パネル23や前記外部機器30や前記センサ系25,
27などから前記制御部21,22に各種情報が入力さ
れると、これらの制御部21,22が前記駆動系26や
前記電源系28や前記スキャナ制御部29などを動作制
御する。このような処理動作を実現する画像形成装置1
は、モード設定手段、濃度増加手段、濃度検出手段、条
件調整手段、を有している。
作パネル23や前記外部機器30や前記センサ系25,
27などから前記制御部21,22に各種情報が入力さ
れると、これらの制御部21,22が前記駆動系26や
前記電源系28や前記スキャナ制御部29などを動作制
御する。このような処理動作を実現する画像形成装置1
は、モード設定手段、濃度増加手段、濃度検出手段、条
件調整手段、を有している。
【0022】前記モード設定手段は、ハードウェアとし
て前記制御部21,22などを有しており、画像形成モ
ードや濃度検出モードなどの各種の動作モードを選択的
に設定する。画像形成モードが設定された場合は、前記
外部機器30から入力される画像情報に対応して前記制
御部21,22が前記駆動系26や前記電源系28を動
作制御することにより、印刷画像が記録紙Pに形成され
る。濃度検出モードが設定された場合は、前記制御部2
1,22が前記駆動系26や前記電源系28を動作制御
することにより、下記に詳述する地肌汚れのテストパタ
ーンが記録紙Pに形成される。
て前記制御部21,22などを有しており、画像形成モ
ードや濃度検出モードなどの各種の動作モードを選択的
に設定する。画像形成モードが設定された場合は、前記
外部機器30から入力される画像情報に対応して前記制
御部21,22が前記駆動系26や前記電源系28を動
作制御することにより、印刷画像が記録紙Pに形成され
る。濃度検出モードが設定された場合は、前記制御部2
1,22が前記駆動系26や前記電源系28を動作制御
することにより、下記に詳述する地肌汚れのテストパタ
ーンが記録紙Pに形成される。
【0023】前記濃度増加手段は、前記制御部22,2
9などを有しており、濃度検出モードの設定下でテスト
パターンを形成する場合に、前記プロセス制御部22に
より前記スキャナ制御部29に通常より低下させた露光
強度を設定し、このスキャナ制御部29により動作制御
される前記レーザスキャナ17の露光強度を低下させ
る。この露光強度の低下により前記感光ドラム2の地肌
部分の表面電位が増加するので、これが転写されて現像
される記録紙Pの地肌部分の印刷濃度が通常状態から増
加状態に一時的に変更される。
9などを有しており、濃度検出モードの設定下でテスト
パターンを形成する場合に、前記プロセス制御部22に
より前記スキャナ制御部29に通常より低下させた露光
強度を設定し、このスキャナ制御部29により動作制御
される前記レーザスキャナ17の露光強度を低下させ
る。この露光強度の低下により前記感光ドラム2の地肌
部分の表面電位が増加するので、これが転写されて現像
される記録紙Pの地肌部分の印刷濃度が通常状態から増
加状態に一時的に変更される。
【0024】前記濃度検出手段は、前記光学センサ10
や前記プロセス制御部22を有しており、記録紙Pの地
肌部分の増加状態の印刷濃度を光学的に検出する。前記
条件調整手段は、前記制御部21,22などを有してお
り、印刷濃度の検出結果に基づいて通常状態の地肌部分
が現像されないように印刷条件を調整する。
や前記プロセス制御部22を有しており、記録紙Pの地
肌部分の増加状態の印刷濃度を光学的に検出する。前記
条件調整手段は、前記制御部21,22などを有してお
り、印刷濃度の検出結果に基づいて通常状態の地肌部分
が現像されないように印刷条件を調整する。
【0025】より詳細には、予め設定された演算処理に
より、地肌部分の増加状態の印刷濃度から通常状態の印
刷濃度を類推し、この類推した通常状態の印刷濃度か
ら、静電潜像が転写される感光ドラム2と記録紙Pとの
最小の電位差である転写開始電圧を算出し、この転写開
始電圧より感光ドラム2の地肌部分の帯電電位が低くな
るように転写器の出力電圧を低下させる。
より、地肌部分の増加状態の印刷濃度から通常状態の印
刷濃度を類推し、この類推した通常状態の印刷濃度か
ら、静電潜像が転写される感光ドラム2と記録紙Pとの
最小の電位差である転写開始電圧を算出し、この転写開
始電圧より感光ドラム2の地肌部分の帯電電位が低くな
るように転写器の出力電圧を低下させる。
【0026】このような構成において、ここで例示する
画像形成装置1は、動作モードとして画像形成モードが
設定されると、外部入力に対応して記録紙Pに印刷画像
を形成する。この場合、外部機器30から入力される画
像情報に対応して制御部21,22が駆動系26や電源
系28を動作制御することにより、クランプ6が記録紙
Pの先端部を保持し、給紙ドラム3が回転駆動される。
このため、回転する給紙ドラム3の周面に記録紙Pが順
次給送されるので、この記録紙Pを切断器5が所定位置
で切断する。
画像形成装置1は、動作モードとして画像形成モードが
設定されると、外部入力に対応して記録紙Pに印刷画像
を形成する。この場合、外部機器30から入力される画
像情報に対応して制御部21,22が駆動系26や電源
系28を動作制御することにより、クランプ6が記録紙
Pの先端部を保持し、給紙ドラム3が回転駆動される。
このため、回転する給紙ドラム3の周面に記録紙Pが順
次給送されるので、この記録紙Pを切断器5が所定位置
で切断する。
【0027】同時に、給紙ドラム3に従動して感光ドラ
ム2が回転し、図3及び図4(a)に示すように、電位
“0”の感光ドラム2の全体に転写器により転写電圧
“Vt”が一様に印加される。さらに、この感光ドラム
2の周面に帯電チャージャ16により帯電電圧“Vs”
が一様に印加されるので、この感光ドラム2の周面の電
位は“Vst=Vs+Vt”となる。
ム2が回転し、図3及び図4(a)に示すように、電位
“0”の感光ドラム2の全体に転写器により転写電圧
“Vt”が一様に印加される。さらに、この感光ドラム
2の周面に帯電チャージャ16により帯電電圧“Vs”
が一様に印加されるので、この感光ドラム2の周面の電
位は“Vst=Vs+Vt”となる。
【0028】このように帯電した感光ドラム2の周面の
うち、記録紙Pの地肌部分となる位置をレーザスキャナ
17が選択的に露光除電することにより、帯電電位“V
s”が露光電位“VL”まで除電される。つまり、この
感光ドラム2の表面は、現像されない地肌部分が露光除
電されて残存電位により静電潜像が形成されるので、こ
こには高電位“Vst”の静電潜像と、低電位“VLt=V
L+Vt”の地肌部分とが形成される。
うち、記録紙Pの地肌部分となる位置をレーザスキャナ
17が選択的に露光除電することにより、帯電電位“V
s”が露光電位“VL”まで除電される。つまり、この
感光ドラム2の表面は、現像されない地肌部分が露光除
電されて残存電位により静電潜像が形成されるので、こ
こには高電位“Vst”の静電潜像と、低電位“VLt=V
L+Vt”の地肌部分とが形成される。
【0029】このように静電潜像が形成された感光ドラ
ム2が給紙ドラム3の記録紙Pに順次圧接されることに
より、感光ドラム2の静電潜像が記録紙Pに転写され
る。この時、“Vst”の静電潜像が転写される感光ドラ
ム2と記録紙Pとの最小の電位差として転写開始電圧
“Vth”が特性的に存在するので、これより高電位“V
st”の静電潜像の電荷は記録紙Pに転写され、低電位
“VLt”の地肌部分の電荷は記録紙Pに転写されない。
このため、図3に示すように、記録紙Pの表面電位“V
p”は、静電潜像の位置では感光ドラム2の表面電位
“Vst”に略比例して帯電し、地肌部分の位置では
“0”となる。
ム2が給紙ドラム3の記録紙Pに順次圧接されることに
より、感光ドラム2の静電潜像が記録紙Pに転写され
る。この時、“Vst”の静電潜像が転写される感光ドラ
ム2と記録紙Pとの最小の電位差として転写開始電圧
“Vth”が特性的に存在するので、これより高電位“V
st”の静電潜像の電荷は記録紙Pに転写され、低電位
“VLt”の地肌部分の電荷は記録紙Pに転写されない。
このため、図3に示すように、記録紙Pの表面電位“V
p”は、静電潜像の位置では感光ドラム2の表面電位
“Vst”に略比例して帯電し、地肌部分の位置では
“0”となる。
【0030】このように静電潜像が順次転写された記録
紙Pは、給紙ドラム3の回転により現像器9の位置に順
次給送されるので、この記録紙Pの静電潜像が現像器9
から供給される現像液により現像される。この現像によ
る記録紙Pの印刷濃度“ID”は、記録紙Pの帯電電位
“Vp”に対応した関係にあるので、この帯電電位“V
p”が一定ならば印刷濃度“ID”も一定となる。
紙Pは、給紙ドラム3の回転により現像器9の位置に順
次給送されるので、この記録紙Pの静電潜像が現像器9
から供給される現像液により現像される。この現像によ
る記録紙Pの印刷濃度“ID”は、記録紙Pの帯電電位
“Vp”に対応した関係にあるので、この帯電電位“V
p”が一定ならば印刷濃度“ID”も一定となる。
【0031】なお、ここで例示する画像形成装置1は、
四個の現像器9を有しており、これらの現像器9にYM
CKの現像液が個々に収納されている。そこで、これら
YMCKの各々に個々に対応した静電潜像の形成と現像
とを順番に繰り返すことにより、記録紙PにはYMCK
の現像液によりフルカラーの印刷画像が形成される。
四個の現像器9を有しており、これらの現像器9にYM
CKの現像液が個々に収納されている。そこで、これら
YMCKの各々に個々に対応した静電潜像の形成と現像
とを順番に繰り返すことにより、記録紙PにはYMCK
の現像液によりフルカラーの印刷画像が形成される。
【0032】このようにフルカラーの印刷画像を形成す
る場合、YMCKの単色画像の印刷濃度が相互に対応し
ないと、印刷画像のカラーバランスが劣化する。このよ
うな印刷濃度の変化は、感光ドラム2の感光特性、帯電
チャージャ16の帯電特性、レーザスキャナ17の露光
特性、転写器の転写特性、などの変化により発生し、こ
れらの特性変化は各部の経時劣化や使用環境の変動など
に起因して発生する。この場合、感光ドラム2の感光特
性は制御できないので、プロセス制御部22により帯電
チャージャ16とレーザスキャナ17と転写器との少な
くとも一つを動作制御することにより、印刷画像を所定
濃度に調整する。
る場合、YMCKの単色画像の印刷濃度が相互に対応し
ないと、印刷画像のカラーバランスが劣化する。このよ
うな印刷濃度の変化は、感光ドラム2の感光特性、帯電
チャージャ16の帯電特性、レーザスキャナ17の露光
特性、転写器の転写特性、などの変化により発生し、こ
れらの特性変化は各部の経時劣化や使用環境の変動など
に起因して発生する。この場合、感光ドラム2の感光特
性は制御できないので、プロセス制御部22により帯電
チャージャ16とレーザスキャナ17と転写器との少な
くとも一つを動作制御することにより、印刷画像を所定
濃度に調整する。
【0033】これら各部の動作制御による印刷濃度の変
化は、図5に示すように、各々に固有の特性を有してい
る。つまり、印刷濃度を百分率で階調表現して横軸に示
し、上述した各部の動作制御による印刷濃度の補正値を
縦軸に示すと、図5(a)に示すように、帯電チャージ
ャ16の出力電圧と印刷濃度とは略正比例の関係にあ
る。同様に、図5(b)に示すように、転写器の出力電
圧と印刷濃度とは略反比例の関係にあり、図5(c)に
示すように、レーザスキャナ17の露光強度と印刷濃度
との関係は中央で最低の曲線となる。
化は、図5に示すように、各々に固有の特性を有してい
る。つまり、印刷濃度を百分率で階調表現して横軸に示
し、上述した各部の動作制御による印刷濃度の補正値を
縦軸に示すと、図5(a)に示すように、帯電チャージ
ャ16の出力電圧と印刷濃度とは略正比例の関係にあ
る。同様に、図5(b)に示すように、転写器の出力電
圧と印刷濃度とは略反比例の関係にあり、図5(c)に
示すように、レーザスキャナ17の露光強度と印刷濃度
との関係は中央で最低の曲線となる。
【0034】一方、印刷濃度を百分率で階調表現して横
軸に示し、上述した各部の動作制御による印刷濃度の変
動分を縦軸に示すと、図6(a)に示すように、感光ド
ラム2の感度劣化による印刷濃度の変動特性は、上方に
湾曲して水平から下降した曲線を示す。つまり、印刷濃
度が“0”の位置では印刷濃度の変動も“0”である
が、印刷濃度が上昇すると変動は自乗的に増加し、印刷
濃度が最大の“100 ”の位置では変動も最大となる。
軸に示し、上述した各部の動作制御による印刷濃度の変
動分を縦軸に示すと、図6(a)に示すように、感光ド
ラム2の感度劣化による印刷濃度の変動特性は、上方に
湾曲して水平から下降した曲線を示す。つまり、印刷濃
度が“0”の位置では印刷濃度の変動も“0”である
が、印刷濃度が上昇すると変動は自乗的に増加し、印刷
濃度が最大の“100 ”の位置では変動も最大となる。
【0035】この印刷濃度“100 ”の変動が“0”とな
るように帯電チャージャ16の出力電圧を調整すると、
図6(b)に示すように、印刷濃度の変動特性は上方に
湾曲した曲線を示す。つまり、上述のように感光ドラム
2の感度が劣化して印刷濃度が低下した場合、これは静
電潜像の電位低下として発生しているので、これが補償
されるように帯電チャージャ16の出力電圧を増加させ
る。なお、このままでは印刷濃度は中央ほど上昇した特
性となるので、図6(c)に示すように、レーザスキャ
ナ17の露光強度を増加させて中央の印刷濃度の変動を
“0”とする。
るように帯電チャージャ16の出力電圧を調整すると、
図6(b)に示すように、印刷濃度の変動特性は上方に
湾曲した曲線を示す。つまり、上述のように感光ドラム
2の感度が劣化して印刷濃度が低下した場合、これは静
電潜像の電位低下として発生しているので、これが補償
されるように帯電チャージャ16の出力電圧を増加させ
る。なお、このままでは印刷濃度は中央ほど上昇した特
性となるので、図6(c)に示すように、レーザスキャ
ナ17の露光強度を増加させて中央の印刷濃度の変動を
“0”とする。
【0036】上述のように感光ドラム2の感度劣化に対
応して帯電チャージャ16とレーザスキャナ17とを動
作制御することにより、印刷濃度の変動を略解消するこ
とができる。このような印刷濃度の変動の補償をYMC
Kの各々で個々に実行することにより、フルカラーの印
刷画像のカラーバランスの劣化を防止することができ
る。
応して帯電チャージャ16とレーザスキャナ17とを動
作制御することにより、印刷濃度の変動を略解消するこ
とができる。このような印刷濃度の変動の補償をYMC
Kの各々で個々に実行することにより、フルカラーの印
刷画像のカラーバランスの劣化を防止することができ
る。
【0037】しかし、上述のように感光ドラム2の感度
劣化を解消するために帯電チャージャ16の出力電圧を
増強すると、図6(b)(c)に示すように、静電潜像の
表面電位“Vst”だけでなく、地肌部分の表面電位“V
Lt”まで上昇する。図4(b)に示すように、このよう
に上昇した地肌部分の表面電位“VLt”が転写開始電圧
“Vth”を超過すると、この差分の電荷が感光ドラム2
から記録紙Pに転写されるため、これが現像されて地肌
汚れが発生する。
劣化を解消するために帯電チャージャ16の出力電圧を
増強すると、図6(b)(c)に示すように、静電潜像の
表面電位“Vst”だけでなく、地肌部分の表面電位“V
Lt”まで上昇する。図4(b)に示すように、このよう
に上昇した地肌部分の表面電位“VLt”が転写開始電圧
“Vth”を超過すると、この差分の電荷が感光ドラム2
から記録紙Pに転写されるため、これが現像されて地肌
汚れが発生する。
【0038】このように画像形成装置1に地肌汚れが発
生した場合、やはり各部を動作制御して解消することに
なるが、これを実現するためには地肌汚れを正確に検出
する必要がある。しかし、実際には地肌汚れの印刷濃度
は極めて低いため、これを光学センサ10により検出す
ることは困難であり、同様に、感光ドラム2や記録紙P
の地肌部分の表面電位として電位センサ8により検出す
ることも困難である。
生した場合、やはり各部を動作制御して解消することに
なるが、これを実現するためには地肌汚れを正確に検出
する必要がある。しかし、実際には地肌汚れの印刷濃度
は極めて低いため、これを光学センサ10により検出す
ることは困難であり、同様に、感光ドラム2や記録紙P
の地肌部分の表面電位として電位センサ8により検出す
ることも困難である。
【0039】しかし、ここで例示する画像形成装置1で
は、動作モードとして濃度検出モードが設定されると、
記録紙Pの地肌部分の印刷濃度が通常状態から増加状態
に一時的に変更され、この増加状態の地肌部分の印刷濃
度が光学センサ10により光学的に検出される。この印
刷濃度の検出結果に基づいて通常状態の地肌濃度が調整
されるので、地肌汚れが簡易かつ確実に解消される。
は、動作モードとして濃度検出モードが設定されると、
記録紙Pの地肌部分の印刷濃度が通常状態から増加状態
に一時的に変更され、この増加状態の地肌部分の印刷濃
度が光学センサ10により光学的に検出される。この印
刷濃度の検出結果に基づいて通常状態の地肌濃度が調整
されるので、地肌汚れが簡易かつ確実に解消される。
【0040】より詳細には、動作モードとして濃度検出
モードが設定されると、図4(c)に示すように、プロ
セス制御部22により帯電チャージャ16の出力電圧が
“Vs′”まで一時的に増加される。このため、感光ド
ラム2の周面全域の帯電電位も“Vst′”まで増加する
ので、これが露光除電される地肌部分の表面電位も“V
L′t”まで増加する。この場合、この地肌部分の表面電
位“VL′t”が転写開始電圧“Vth”を超過した電荷が
記録紙Pに転写されるので、この記録紙Pの地肌部分の
表面電位も“VL′t−Vth”に増加し、その印刷濃度が
通常状態から増加状態に一時的に変更される。
モードが設定されると、図4(c)に示すように、プロ
セス制御部22により帯電チャージャ16の出力電圧が
“Vs′”まで一時的に増加される。このため、感光ド
ラム2の周面全域の帯電電位も“Vst′”まで増加する
ので、これが露光除電される地肌部分の表面電位も“V
L′t”まで増加する。この場合、この地肌部分の表面電
位“VL′t”が転写開始電圧“Vth”を超過した電荷が
記録紙Pに転写されるので、この記録紙Pの地肌部分の
表面電位も“VL′t−Vth”に増加し、その印刷濃度が
通常状態から増加状態に一時的に変更される。
【0041】このような増加状態の地肌部分はテストパ
ターンとして記録紙Pの所定位置に形成されるので、図
8に示すように、この形成位置とモード設定とが確認さ
れると、増加状態の地肌部分の印刷濃度が光学センサ1
0により光学的に検出される。このような濃度検出は数
十回まで実行されてから平均され、このように検出され
た印刷濃度から、通常状態の地肌部分の印刷濃度と、転
写開始電圧“Vth”とが算出される。
ターンとして記録紙Pの所定位置に形成されるので、図
8に示すように、この形成位置とモード設定とが確認さ
れると、増加状態の地肌部分の印刷濃度が光学センサ1
0により光学的に検出される。このような濃度検出は数
十回まで実行されてから平均され、このように検出され
た印刷濃度から、通常状態の地肌部分の印刷濃度と、転
写開始電圧“Vth”とが算出される。
【0042】つまり、図3に示すように、記録紙Pの表
面電位“Vp”と印刷濃度“ID”は所定の関係で対応
するが、図7に示すように、これは転写電圧が数十V程
の領域では比例関係と見做すことができる。また、図4
に示すように、感光ドラム2の表面電位“VLt”が転写
開始電圧“Vth”を超過した電荷が記録紙Pに転写され
るので、図7に示すように、感光ドラム2の表面電位
“VLt”が転写開始電圧“Vth”の場合に印刷濃度は
“0”となる。このため、増加状態の表面電位“VL′
t”と印刷濃度“ID”とが判明すれば、通常状態の印
刷濃度“ID”と表面電位“VLt”及び転写開始電圧
“Vth”を算出することができる。
面電位“Vp”と印刷濃度“ID”は所定の関係で対応
するが、図7に示すように、これは転写電圧が数十V程
の領域では比例関係と見做すことができる。また、図4
に示すように、感光ドラム2の表面電位“VLt”が転写
開始電圧“Vth”を超過した電荷が記録紙Pに転写され
るので、図7に示すように、感光ドラム2の表面電位
“VLt”が転写開始電圧“Vth”の場合に印刷濃度は
“0”となる。このため、増加状態の表面電位“VL′
t”と印刷濃度“ID”とが判明すれば、通常状態の印
刷濃度“ID”と表面電位“VLt”及び転写開始電圧
“Vth”を算出することができる。
【0043】このように通常状態の地肌部分の印刷濃度
“ID”と表面電位“VLt”及び転写開始電圧“Vth”
が判明すれば、この転写開始電圧“Vth”より感光ドラ
ム2の地肌部分の帯電電位が低くなるよう、転写器の出
力電圧“Vt”を“VLt−Vth”以上に低下させる。こ
のような転写器の設定により、記録紙Pの通常状態の地
肌部分の表面電位は“0”となるので、この地肌部分の
現像が防止されて地肌汚れが解消される。
“ID”と表面電位“VLt”及び転写開始電圧“Vth”
が判明すれば、この転写開始電圧“Vth”より感光ドラ
ム2の地肌部分の帯電電位が低くなるよう、転写器の出
力電圧“Vt”を“VLt−Vth”以上に低下させる。こ
のような転写器の設定により、記録紙Pの通常状態の地
肌部分の表面電位は“0”となるので、この地肌部分の
現像が防止されて地肌汚れが解消される。
【0044】なお、このように転写器の出力電圧“V
t”を低下させる場合は、感光ドラム2の通常状態の地
肌部分の表面電位“VLt”を、転写開始電圧“Vth”よ
り“20〜30(V)”程度まで低下させることが好ましい。
また、上述のように感光ドラム2の地肌部分の表面電位
“VLt”を増加状態に変更する場合には、これが転写開
始電圧“Vth”を“20〜30(V)”程度まで超過すること
が好ましいので、帯電チャージャ16の出力電圧を“40
〜60(V)”まで増加させる。さらに、上述した画像形成
装置1では、四個の現像器9によりYMCKの単色画像
を印刷するので、上述のような地肌汚れの解消もYMC
Kの単色画像の各々で個々に実行する。
t”を低下させる場合は、感光ドラム2の通常状態の地
肌部分の表面電位“VLt”を、転写開始電圧“Vth”よ
り“20〜30(V)”程度まで低下させることが好ましい。
また、上述のように感光ドラム2の地肌部分の表面電位
“VLt”を増加状態に変更する場合には、これが転写開
始電圧“Vth”を“20〜30(V)”程度まで超過すること
が好ましいので、帯電チャージャ16の出力電圧を“40
〜60(V)”まで増加させる。さらに、上述した画像形成
装置1では、四個の現像器9によりYMCKの単色画像
を印刷するので、上述のような地肌汚れの解消もYMC
Kの単色画像の各々で個々に実行する。
【0045】上述した画像形成装置1では、帯電チャー
ジャ16の出力電圧を一時的に増加させて地肌部分の印
刷濃度を増加状態に変更するので、通常状態では検出困
難な地肌部分の印刷濃度を良好に検出することができ
る。しかも、このように検出した地肌部分の増加状態の
印刷濃度から通常状態の印刷濃度を類推するので、地肌
部分の通常状態の印刷濃度である地肌汚れを確実に解消
することができる。さらに、このように類推した通常状
態の印刷濃度から印刷条件を調整する場合、転写開始電
圧“Vth”を算出し、この転写開始電圧より感光ドラム
2の地肌部分の帯電電位“VLt”が低くなるように、転
写器の出力電圧“VL”を低下させるので、地肌汚れを
簡易な操作で有効に解消することができる。
ジャ16の出力電圧を一時的に増加させて地肌部分の印
刷濃度を増加状態に変更するので、通常状態では検出困
難な地肌部分の印刷濃度を良好に検出することができ
る。しかも、このように検出した地肌部分の増加状態の
印刷濃度から通常状態の印刷濃度を類推するので、地肌
部分の通常状態の印刷濃度である地肌汚れを確実に解消
することができる。さらに、このように類推した通常状
態の印刷濃度から印刷条件を調整する場合、転写開始電
圧“Vth”を算出し、この転写開始電圧より感光ドラム
2の地肌部分の帯電電位“VLt”が低くなるように、転
写器の出力電圧“VL”を低下させるので、地肌汚れを
簡易な操作で有効に解消することができる。
【0046】なお、上述した画像形成装置1では、画像
形成モードの設定下では記録紙Pに画像を形成し、濃度
検出モードの設定下では記録紙Pにテストパターンを形
成して地肌汚れを解消することを例示した。このため、
起動時の初期設定やメンテナンス時などに濃度検出モー
ドを実行し、これにより地肌汚れが解消された状態で画
像形成モードが実行されることを想定している。
形成モードの設定下では記録紙Pに画像を形成し、濃度
検出モードの設定下では記録紙Pにテストパターンを形
成して地肌汚れを解消することを例示した。このため、
起動時の初期設定やメンテナンス時などに濃度検出モー
ドを実行し、これにより地肌汚れが解消された状態で画
像形成モードが実行されることを想定している。
【0047】しかし、本発明は上述した方式に限定され
るものではなく、例えば、上述のような地肌汚れの解消
を画像形成に先行させて連続的に実行することも可能で
ある。より具体的には、上述した画像形成装置1は、連
続紙からなる記録紙Pを前記切断器5により定型に切断
して使用するので、図9に示すように、この定型の記録
紙Pに対して領域A,Bを設定する。
るものではなく、例えば、上述のような地肌汚れの解消
を画像形成に先行させて連続的に実行することも可能で
ある。より具体的には、上述した画像形成装置1は、連
続紙からなる記録紙Pを前記切断器5により定型に切断
して使用するので、図9に示すように、この定型の記録
紙Pに対して領域A,Bを設定する。
【0048】領域Aは、上述した画像形成モードの設定
下で外部入力に対応した印刷画像が形成され、領域B
は、濃度検出モードの設定下で地肌汚れのテストパター
ンが形成される。この領域Bは記録紙Pの搬送方向で領
域Aより前方に位置するので、領域Bで地肌汚れが検出
されて解消され、このように地肌汚れが解消された状態
で領域Aに印刷画像が形成される。
下で外部入力に対応した印刷画像が形成され、領域B
は、濃度検出モードの設定下で地肌汚れのテストパター
ンが形成される。この領域Bは記録紙Pの搬送方向で領
域Aより前方に位置するので、領域Bで地肌汚れが検出
されて解消され、このように地肌汚れが解消された状態
で領域Aに印刷画像が形成される。
【0049】なお、このような領域Bは、光学センサ1
0により印刷濃度を正確に検出できる長さ“L”に形成
する必要があるので、具体的には“10(mm)”以上に形成
することが好ましい。ここでは黒色の単色画像を形成す
る場合を想定して一つの領域Bを領域Aに先行させた
が、前述のようにフルカラーの印刷画像を形成する場合
には、一つの領域Aに対して四つの領域Bを用意する。
0により印刷濃度を正確に検出できる長さ“L”に形成
する必要があるので、具体的には“10(mm)”以上に形成
することが好ましい。ここでは黒色の単色画像を形成す
る場合を想定して一つの領域Bを領域Aに先行させた
が、前述のようにフルカラーの印刷画像を形成する場合
には、一つの領域Aに対して四つの領域Bを用意する。
【0050】また、図示した領域Cは、現像器9に残留
する現像液を回収するスクイズ領域であり、領域Dは、
印刷濃度のテストパターンの形成領域である。このよう
な領域A〜Dが形成された記録紙Pから領域B〜Dの部
分を切除すれば、これは印刷画像のみ形成された記録紙
Pとなる。
する現像液を回収するスクイズ領域であり、領域Dは、
印刷濃度のテストパターンの形成領域である。このよう
な領域A〜Dが形成された記録紙Pから領域B〜Dの部
分を切除すれば、これは印刷画像のみ形成された記録紙
Pとなる。
【0051】さらに、上述した画像形成装置1では、記
録紙Pの地肌部分の印刷濃度を通常状態から増加状態に
一時的に変更するため、図4(c)に示すように、帯電
チャージャ16の出力電圧“Vs”を増加させることを
例示したが、本発明は上記装置に限定されるものでもな
く、図4(d)に示すように、レーザスキャナ17の露
光強度を低下させることや、図4(e)に示すように、
転写器の出力電圧“Vt”を増加させることも可能であ
る。
録紙Pの地肌部分の印刷濃度を通常状態から増加状態に
一時的に変更するため、図4(c)に示すように、帯電
チャージャ16の出力電圧“Vs”を増加させることを
例示したが、本発明は上記装置に限定されるものでもな
く、図4(d)に示すように、レーザスキャナ17の露
光強度を低下させることや、図4(e)に示すように、
転写器の出力電圧“Vt”を増加させることも可能であ
る。
【0052】さらに、上述した画像形成装置1では、記
録紙Pの地肌部分の増加状態の印刷濃度を光学センサ1
0により光学的に直接に検出することを例示したが、本
発明は上記装置に限定されるものでもなく、これを電位
センサ8により記録紙Pの表面電位として間接的に検出
することも可能である。
録紙Pの地肌部分の増加状態の印刷濃度を光学センサ1
0により光学的に直接に検出することを例示したが、本
発明は上記装置に限定されるものでもなく、これを電位
センサ8により記録紙Pの表面電位として間接的に検出
することも可能である。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、帯電器の出力電
圧を増加させて記録媒体の地肌部分の印刷濃度を通常状
態から増加状態に一時的に変更する濃度増加手段を設
け、この地肌部分の増加状態の印刷濃度を検出する濃度
検出手段を設け、この印刷濃度の検出結果に基づいて通
常状態の地肌部分が現像されないように印刷条件を調整
する条件調整手段を設けたことにより、帯電器の出力電
圧を増加させて地肌部分の印刷濃度を増加状態に変更す
るので、通常状態では検出困難な地肌部分の印刷濃度を
良好に検出することができ、地肌汚れを良好に解消する
ことができる。
圧を増加させて記録媒体の地肌部分の印刷濃度を通常状
態から増加状態に一時的に変更する濃度増加手段を設
け、この地肌部分の増加状態の印刷濃度を検出する濃度
検出手段を設け、この印刷濃度の検出結果に基づいて通
常状態の地肌部分が現像されないように印刷条件を調整
する条件調整手段を設けたことにより、帯電器の出力電
圧を増加させて地肌部分の印刷濃度を増加状態に変更す
るので、通常状態では検出困難な地肌部分の印刷濃度を
良好に検出することができ、地肌汚れを良好に解消する
ことができる。
【0054】請求項2記載の発明は、露光器の露光強度
を低下させて記録媒体の地肌部分の印刷濃度を通常状態
から増加状態に一時的に変更する濃度増加手段を設け、
この地肌部分の増加状態の印刷濃度を検出する濃度検出
手段を設け、この印刷濃度の検出結果に基づいて通常状
態の地肌部分が現像されないように印刷条件を調整する
条件調整手段を設けたことにより、露光器の露光強度を
低下させて地肌部分の印刷濃度を増加状態に変更するの
で、通常状態では検出困難な地肌部分の印刷濃度を良好
に検出することができ、地肌汚れを良好に解消すること
ができる。
を低下させて記録媒体の地肌部分の印刷濃度を通常状態
から増加状態に一時的に変更する濃度増加手段を設け、
この地肌部分の増加状態の印刷濃度を検出する濃度検出
手段を設け、この印刷濃度の検出結果に基づいて通常状
態の地肌部分が現像されないように印刷条件を調整する
条件調整手段を設けたことにより、露光器の露光強度を
低下させて地肌部分の印刷濃度を増加状態に変更するの
で、通常状態では検出困難な地肌部分の印刷濃度を良好
に検出することができ、地肌汚れを良好に解消すること
ができる。
【0055】請求項3記載の発明は、転写器の出力電圧
を増加させて記録媒体の地肌部分の印刷濃度を通常状態
から増加状態に一時的に変更する濃度増加手段を設け、
この地肌部分の増加状態の印刷濃度を検出する濃度検出
手段を設け、この印刷濃度の検出結果に基づいて通常状
態の地肌部分が現像されないように印刷条件を調整する
条件調整手段を設けたことにより、転写器の出力電圧を
増加させて地肌部分の印刷濃度を増加状態に変更するの
で、通常状態では検出困難な地肌部分の印刷濃度を良好
に検出することができ、地肌汚れを良好に解消すること
ができる。
を増加させて記録媒体の地肌部分の印刷濃度を通常状態
から増加状態に一時的に変更する濃度増加手段を設け、
この地肌部分の増加状態の印刷濃度を検出する濃度検出
手段を設け、この印刷濃度の検出結果に基づいて通常状
態の地肌部分が現像されないように印刷条件を調整する
条件調整手段を設けたことにより、転写器の出力電圧を
増加させて地肌部分の印刷濃度を増加状態に変更するの
で、通常状態では検出困難な地肌部分の印刷濃度を良好
に検出することができ、地肌汚れを良好に解消すること
ができる。
【0056】請求項4記載の発明では、条件調整手段
は、地肌部分の増加状態の印刷濃度から通常状態の印刷
濃度を類推して印刷条件を調整することにより、地肌部
分の通常状態の印刷濃度である地肌汚れを良好に解消す
ることができる。
は、地肌部分の増加状態の印刷濃度から通常状態の印刷
濃度を類推して印刷条件を調整することにより、地肌部
分の通常状態の印刷濃度である地肌汚れを良好に解消す
ることができる。
【0057】請求項5記載の発明では、条件調整手段
は、類推した通常状態の印刷濃度から、静電潜像が転写
される感光体と記録媒体との最小の電位差である転写開
始電圧を算出し、この転写開始電圧より感光体の地肌部
分の帯電電位が低くなるように転写器の出力電圧を低下
させることにより、地肌汚れを簡易な操作で有効に解消
することができる。
は、類推した通常状態の印刷濃度から、静電潜像が転写
される感光体と記録媒体との最小の電位差である転写開
始電圧を算出し、この転写開始電圧より感光体の地肌部
分の帯電電位が低くなるように転写器の出力電圧を低下
させることにより、地肌汚れを簡易な操作で有効に解消
することができる。
【0058】請求項6記載の発明では、濃度増加手段と
濃度検出手段と条件調整手段との処理動作を通常状態の
画像印刷に先行させることにより、印刷画像を地肌汚れ
が解消された状態で形成することができる。
濃度検出手段と条件調整手段との処理動作を通常状態の
画像印刷に先行させることにより、印刷画像を地肌汚れ
が解消された状態で形成することができる。
【図1】本発明の実施の一形態の画像形成装置の内部機
構を示す側面図である。
構を示す側面図である。
【図2】画像形成装置の回路構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図3】感光体である感光ドラムの表面電位と記録媒体
である記録紙の表面電位と印刷濃度との関係を示す特性
図である。
である記録紙の表面電位と印刷濃度との関係を示す特性
図である。
【図4】感光ドラムの表面電位と転写開始電圧との関係
を示す特性図である。
を示す特性図である。
【図5】印刷濃度に対する各部の補正特性を示す特性図
である。
である。
【図6】印刷濃度と濃度変動との関係を示す特性図であ
る。
る。
【図7】記録紙の表面電位と印刷濃度との関係を示す特
性図である。
性図である。
【図8】画像形成装置の処理動作を示すフローチャート
である。
である。
【図9】記録紙に各種領域を設定した状態を示す模式図
である。
である。
1 画像形成装置 2 感光体 3 媒体給送装置 9 現像器 16 帯電器 17 露光器 P 記録媒体
Claims (6)
- 【請求項1】 順次移動する感光体の表面を帯電器の出
力電荷により一様に帯電させ、この感光ドラムの表面の
うち記録媒体の地肌部分となる位置を露光器により選択
的に露光除電して残存電荷により静電潜像を形成し、記
録媒体を媒体給送装置により給送して前記感光体の表面
に順次圧接させ、この感光体と記録媒体との少なくとも
一方に転写器により転写電圧を印加して前記感光体の静
電潜像を記録媒体に転写し、この記録媒体の静電潜像を
現像器から供給される現像液により現像して印刷画像を
形成する画像形成装置において、前記帯電器の出力電圧
を増加させて記録媒体の地肌部分の印刷濃度を通常状態
から増加状態に一時的に変更する濃度増加手段を設け、
この地肌部分の増加状態の印刷濃度を検出する濃度検出
手段を設け、この印刷濃度の検出結果に基づいて通常状
態の地肌部分が現像されないように印刷条件を調整する
条件調整手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 順次移動する感光体の表面を帯電器の出
力電荷により一様に帯電させ、この感光ドラムの表面の
うち記録媒体の地肌部分となる位置を露光器により選択
的に露光除電して残存電荷により静電潜像を形成し、記
録媒体を媒体給送装置により給送して前記感光体の表面
に順次圧接させ、この感光体と記録媒体との少なくとも
一方に転写器により転写電圧を印加して前記感光体の静
電潜像を記録媒体に転写し、この記録媒体の静電潜像を
現像器から供給される現像液により現像して印刷画像を
形成する画像形成装置において、前記露光器の露光強度
を低下させて記録媒体の地肌部分の印刷濃度を通常状態
から増加状態に一時的に変更する濃度増加手段を設け、
この地肌部分の増加状態の印刷濃度を検出する濃度検出
手段を設け、この印刷濃度の検出結果に基づいて通常状
態の地肌部分が現像されないように印刷条件を調整する
条件調整手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項3】 順次移動する感光体の表面を帯電器の出
力電荷により一様に帯電させ、この感光ドラムの表面の
うち記録媒体の地肌部分となる位置を露光器により選択
的に露光除電して残存電荷により静電潜像を形成し、記
録媒体を媒体給送装置により給送して前記感光体の表面
に順次圧接させ、この感光体と記録媒体との少なくとも
一方に転写器により転写電圧を印加して前記感光体の静
電潜像を記録媒体に転写し、この記録媒体の静電潜像を
現像器から供給される現像液により現像して印刷画像を
形成する画像形成装置において、前記転写器の出力電圧
を増加させて記録媒体の地肌部分の印刷濃度を通常状態
から増加状態に一時的に変更する濃度増加手段を設け、
この地肌部分の増加状態の印刷濃度を検出する濃度検出
手段を設け、この印刷濃度の検出結果に基づいて通常状
態の地肌部分が現像されないように印刷条件を調整する
条件調整手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項4】 条件調整手段は、地肌部分の増加状態の
印刷濃度から通常状態の印刷濃度を類推して印刷条件を
調整することを特徴とする請求項1,2又は3記載の画
像形成装置。 - 【請求項5】 条件調整手段は、類推した通常状態の印
刷濃度から、静電潜像が転写される感光体と記録媒体と
の最小の電位差である転写開始電圧を算出し、この転写
開始電圧より前記感光体の地肌部分の帯電電位が低くな
るように転写器の出力電圧を低下させることを特徴とす
る請求項4記載の画像形成装置。 - 【請求項6】 濃度増加手段と濃度検出手段と条件調整
手段との処理動作を通常状態の画像印刷に先行させるこ
とを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載の画像
形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7229731A JPH0980977A (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7229731A JPH0980977A (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0980977A true JPH0980977A (ja) | 1997-03-28 |
Family
ID=16896815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7229731A Pending JPH0980977A (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0980977A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001347488A (ja) * | 2000-06-09 | 2001-12-18 | Hitachi Koki Co Ltd | 連続紙記録装置 |
JP2015090438A (ja) * | 2013-11-06 | 2015-05-11 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
-
1995
- 1995-09-07 JP JP7229731A patent/JPH0980977A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001347488A (ja) * | 2000-06-09 | 2001-12-18 | Hitachi Koki Co Ltd | 連続紙記録装置 |
JP4620837B2 (ja) * | 2000-06-09 | 2011-01-26 | 株式会社リコー | 連続紙記録装置 |
JP2015090438A (ja) * | 2013-11-06 | 2015-05-11 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
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