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JPH0968173A - 電動モータ駆動式ポンプ - Google Patents

電動モータ駆動式ポンプ

Info

Publication number
JPH0968173A
JPH0968173A JP7220222A JP22022295A JPH0968173A JP H0968173 A JPH0968173 A JP H0968173A JP 7220222 A JP7220222 A JP 7220222A JP 22022295 A JP22022295 A JP 22022295A JP H0968173 A JPH0968173 A JP H0968173A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
electric motor
motor
section
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7220222A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadaaki Fujii
忠晃 藤井
Toshiro Yoda
敏郎 與田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jidosha Kiki Co Ltd filed Critical Jidosha Kiki Co Ltd
Priority to JP7220222A priority Critical patent/JPH0968173A/ja
Publication of JPH0968173A publication Critical patent/JPH0968173A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
  • Brushless Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体圧ポンプと電動モータとタンクとからな
る一体型ポンプの小型、軽量化を図るとともに、タンク
の構成部品点数を削減し、コスト低減を図る。 【解決手段】 電動モータ駆動式ポンプ1を、流体圧ポ
ンプ部2とその駆動用の電動モータ部3と、流体を貯溜
するタンク部4からなる一体型構造によって構成する。
前記電動モータ部を、直流ブラシレスモータにより構成
する。このモータ部の一端側でモータ軸16の回りに流
体圧ポンプ部を設ける。さらに、直流ブラシレスモータ
におけるケーシング11,12,13の内部空間にタン
ク部を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はたとえば動力舵取装
置のような流体圧利用機器での流体圧源として用いる電
動モータ駆動式ポンプに関し、特に流体圧ポンプ、電動
モータおよびタンクを一体的に構成した電動モータ駆動
式ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】油圧式動力舵取装置において、油圧源
(流体圧源)となるオイルポンプとこれを駆動する電動
モータとを一体的に連結するとともに、オイルポンプの
周囲を取り囲むようにケーシングを付設することによっ
てオイルタンクを形成したポンプ、電動モータ、タンク
による一体型構造の電動モータ駆動式ポンプが、たとえ
ば実開平2−132873号公報を始めとして、従来か
ら知られている。
【0003】この種の電動モータ駆動式ポンプは、舵取
りハンドルの舵取り操作に応じて油圧をパワーシリンダ
に給送することにより操舵補助力(以下、ステアリング
アシスト力またはアシスト力という)を得る油圧式動力
舵取装置のような流体圧利用機器において、電動モータ
により駆動する油圧源であるポンプを電動モータを用い
て駆動し、ポンプ回りに設けたタンク内の作動油をポン
プにより吸込、吐出するように構成されている。
【0004】ここで、上述したような従来の装置では、
電動モータとして一般にはDCブラシ付きモータを用い
ている。すなわち、このようなブラシ付きモータでは、
ロータへの電気的接続をモータ軸上の整流子(コミュテ
ータ)へのブラシの摺接を利用して行なっている。そし
て、このブラシの摺接による接続部を介してロータの電
機子巻線に流れる電流の方向を切換えることにより、所
要の方向、回転数による回転駆動力を得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の電動モータ駆動式ポンプでは、電動モータの一端側で
モータ軸上にポンプを設けるとともに、このポンプを収
納するように周囲を取り囲むようにタンクを構成するケ
ーシングを配設し、このケーシングの開口端を前記電動
モータのモータ軸が突出する側の側部にシール部材を介
して連設する構造であり、ポンプの周囲をタンクとして
利用できる反面、ポンプ装置全体が大型になるばかり
か、タンクを構成するためのケーシング、連結部材、シ
ール部材等の部品が必要なため、コスト高となる。
【0006】また、上述した電動モータとして用いてい
るブラシ付きモータでは、整流子に摺接するブラシに摩
耗が生じることから、ブラシや整流子の寿命が問題とな
るばかりでなく、この摺接部分での騒音も問題である。
【0007】さらに、上述したブラシ付きモータでは、
偶発的な故障として、ブラシと整流子との接触が断たれ
モータの回転が停止するおそれがある。また、上述した
ようにブラシが摩耗すると、ブラシの摩耗粉が整流子の
スロット部に入り込み、ショートしてモータ出力が低下
するという問題もあった。
【0008】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
のであり、流体圧ポンプを駆動する電動モータとしてD
Cブラシレスモータを用いるとともに、このモータの内
部空間をタンクとして利用することにより、ポンプ部、
電動モータ部、タンク部からなるポンプ全体を小型、軽
量に構成でき、また従来必要であったタンクの構成部品
点数を削減することによりコスト低減を図り、さらにモ
ータ部の冷却効果も期待することができる電動モータ駆
動式ポンプを得ることを目的としている。
【0009】また、本発明は、流体圧源であるポンプを
駆動する電動モータをDCブラシレスモータで構成する
ことにより、この電動モータのメンテナンスの必要性を
なくし、さらにこのモータやポンプの駆動制御もDCブ
ラシレスモータに付設される検出手段を用いることによ
り適切に行なえる電動モータ駆動式ポンプを得ることを
目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係る電動モータ駆動式ポンプは、流体圧
ポンプ部とこれを駆動する電動モータ部、およびポンプ
部に吸入する流体を貯溜するタンク部を一体的に構成す
る電動モータ駆動式ポンプであって、電動モータ部をD
Cブラシレスモータで構成し、このDCブラシレスモー
タの一端側でモータ軸回りに流体圧ポンプ部を設けると
ともに、DCブラシレスモータの内部空間にタンク部を
設けたものである。
【0011】また、本発明に係る電動モータ駆動式ポン
プは、電動モータ部を構成しかつ内部空間にタンク部を
設けているDCブラシレスモータの一端側でモータ軸回
りに設けられた流体圧ポンプ部を、ポンプボディと、こ
のポンプボディ内でモータ軸の先端に設けられるロータ
を有するポンプカートリッジと、このポンプカートリッ
ジにおけるモータ軸の先端側に配置したプレッシャプレ
ートと、このプレッシャプレートにおけるモータ軸の先
端側に形成されるポンプ吐出室とによって構成し、プレ
ッシャプレートの一部にポンプ吐出室内での所定の圧力
以上の上昇を防ぐリリーフ弁を設け、モータ軸回りに形
成した隙間空間およびモータ軸に設けた通路孔を介して
ポンプ吸込側に流体圧を還流させるように構成したので
ある。
【0012】本発明によれば、電動モータ部としてのD
Cブラシレスモータの一端側で突出するモータ軸回りに
流体圧ポンプ部を設けるとともに、DCブラシレスモー
タのケーシング内をタンク部として用いていることか
ら、全体の小型、軽量化を図れ、しかもタンク部を構成
するためのケーシングやこのケーシングとモータ部やポ
ンプ部とのシール部材が不要となる。
【0013】さらに、本発明によれば、電動モータ部と
なるDCブラシレスモータの内部空間に設けたタンク部
での流体によって、モータ内部の冷却効果も得えられ、
しかも電動モータ部の本体部分に用いられるマグネット
によって流体中の金属粉を吸着することにより除去する
こともできる。
【0014】また、本発明によれば、ポンプ部におい
て、プレッシャプレートに設けたリリーフ弁によりポン
プ吐出室から隙間空間、さらにはモータ軸に設けた通路
孔を介して流体圧を還流させることができる。
【0015】本発明におけるタンク部は、DCブラシレ
スモータを構成するケーシング内での内部空間に形成さ
れる。また、流体圧ポンプ部は、ベーン型オイルポンプ
が用いられる。そして、このポンプ部におけるプレッシ
ャプレートにおいて、ポンプカートリッジと反対側には
ポンプ吐出室が形成され、かつプレッシャプレートに設
けたリリーフ弁によりポンプカートリッジ側でモータ軸
回りに形成するポンプ吸込側の隙間空間を介してのポン
プ吸込側への流体圧の還流を可能としている。
【0016】
【発明の実施の形態】図1および図2は本発明に係る電
動モータ駆動式ポンプの一つの実施の形態を示し、これ
らの図において、図1は電動モータ駆動式ポンプとし
て、本発明を特徴づけるDCブラシレスモータとこのモ
ータによって駆動されるオイルポンプとオイルタンクと
を一体型とした断面図、図2は図1におけるブラシレス
モータ部分の断面図である。
【0017】すなわち、この実施の形態によれば、電動
モータ駆動式ポンプ1を、流体圧利用機器としての油圧
式動力舵取装置の油圧源であるベーン型オイルポンプに
よるポンプ部2、このポンプ部2を駆動するDCブラシ
レスモータによる電動モータ部3、さらに作動油を貯溜
するタンク部4とを一体に形成している。なお、上述し
たポンプ部2から吐出された圧油は、図示しない動力舵
取装置の装置本体部において、舵取操作に応じたパワー
アシスト力を発生させるパワーシリンダの左、右室に油
圧回路を切換える流路切換弁を介して接続されている。
【0018】これらの図において、上述した電動モータ
駆動式ポンプ1の具体的な構成を以下に説明する。前記
電動モータ部3となるDCブラシレスモータは、筒状ハ
ウジング11とその両端部を閉塞する端部ボディ部1
2,13とを備えている。そして、これらの端部ボディ
部12,13に軸受14,15を介して回転自在に支持
したモータ軸16上で軸線方向の略中央部分には、磁性
材により大径に形成したロータ17が設けられている。
【0019】このロータ17の周囲には、図2に示すよ
うに、異なる磁極を有する永久磁石17a,17bが交
互に配置され、またその周囲を取り囲むように前記ハウ
ジング11の内壁部には、周方向に等間隔をおいて突設
した6本のコア18aにコイル18bを巻回しているス
テータ18が設けられている。ここで、このステータ1
8としては、図2に示すように、ステータ18となる部
分を筒状部材によりハウジング11とは別に準備し、こ
れをハウジング11内に嵌装する構造を採用している。
【0020】図1において、符号19はブラシレスモー
タに付設されているロータ位置検出センサで、このセン
サ19は、端部ボディ部12を貫通するモータ軸16の
外方端に設けたスイッチマグネット19aとその周囲に
所定間隔をおいて対向するように固定側であるボディ部
12の一部に設けたホール素子19bとから構成され
る。このセンサ19は、モータ軸16すなわちこの軸上
に設けたロータ17の回転位置を検出し、ステータ18
側のコイルへのスイッチング信号をこの位置情報に応じ
て正確にタイミングが一致するように制御を行ない、ロ
ータ17を駆動するものである。図中12aはモータ軸
16を端部ボディ部12部分でシールするオイルシー
ル、12bは端部ボディ部12の外方端に付設したカバ
ーである。
【0021】前記オイルポンプ部2は、前記電動モータ
部3の端部ボディ13の外方端側で前記モータ軸16の
先端部に同軸上に並んで設けられた第1、第2のポンプ
ボディ21,22を備え、これらのボディ21,22の
内部にはポンプ構成部品を組込むための空間が形成され
ている。すなわち、23は前記空間内でモータ軸16上
に設けられたベーンを有するロータ24とその周囲にポ
ンプ室を形成した状態で配置されるカムリング25とか
らなるポンプカートリッジ、26は前記空間内でカムリ
ング25の一側に圧接するように積層するプレッシャプ
レートである。これらのポンプカートリッジ23とプレ
ッシャプレート26によりポンプ構成要素が構成され
る。
【0022】27は第2のポンプボディ22内部で前記
プレッシャプレート26との間に形成されるポンプ吐出
室、28はこのポンプ吐出室27からポンプ吐出側の圧
油を流体圧利用機器である動力舵取装置PSに送るポン
プ吐出側通路、28aはポンプ吐出ポートである。ここ
で、上述したカムリング25の他側に当接する第1のポ
ンプボディ21は、サイドプレートとしての機能を有す
る。
【0023】なお、上述したポンプ部2では、従来から
知られているように、サイドプレートとなるポンプボデ
ィ21に形成したポンプ吸込側通路29による作動油を
吸込み、かつプレッシャプレート26に形成したポンプ
吐出口30からポンプ吐出室27に圧油を吐出すること
は広く知られている通りである。
【0024】図中31はモータ軸16の先端部が臨んで
いる第1のポンプボディ21と、ポンプカートリッジ2
3を構成するロータ24の軸支部、およびプレッシャプ
レート26の内側中央部分に形成した隙間空間で、この
隙間空間31には、ロータ24とその両側のボディ2
1、プレッシャプレート26との隙間から洩れてくる作
動油が溜められる。このような戻り側の作動油は、モー
タ軸16の先端から軸線方向に穿設した通路孔32とこ
れに連続して径方向に穿設した通路孔33とにより、前
記第1のポンプボディ21と前記モータ部3側の端部ボ
ディ部13との間に形成される隙間部34を介してポン
プ吸込側通路29に連通する戻り通路によって、ポンプ
吸込側に還流するように構成されている。
【0025】本発明によれば、上述したような構成によ
る電動モータ駆動式ポンプ1において、電動モータ部3
にDCブラシレスモータを採用した場合に、回転側と固
定側との間にブラシによる機械的な摺接部がないことに
着目し、このモータ部3を構成する筒状ハウジング11
とその両端部を閉塞する端部ボディ部12,13による
内部空間を、作動油を貯溜するオイルタンク部4として
利用したところを特徴としている。
【0026】すなわち、この実施の形態では、図1から
明らかなように、DCブラシレスモータによる電動モー
タ部3において、ロータ17およびステータ18からな
るモータ本体部の両側、特にロータ位置検出センサ19
側の部分を、積極的な空間として形成し、ここをタンク
部4として利用している。ここで、上述した電動モータ
部3の主要部であるロータ17とステータ18との間は
図2に示すような構造であり、ロータ17とステータ1
8との間の空間部分やコイル18bを巻回した部分の空
隙によって、作動油の流通に支障をきたすようなことは
ない。
【0027】図1中符号41は筒状ハウジング11の前
記タンク部4となる内部空間に対応する部分で上方に開
口する注油口、42はこの注油口41を閉塞するオイル
ゲージ付きキャップである。43は筒状ハウジング11
の下方に接続され前記動力舵取装置PSの装置本体部か
らの戻り油を還流させる戻りポートである。
【0028】上述した構成では、モータ部3での端部ボ
ディ部13の内側までタンク部4が形成されているた
め、このボディ部13に通路孔44,44を形成し、こ
れをポンプ吸込側通路29と連通させることにより、ポ
ンプ部2への吸込みは適切に行なえる。ここで、タンク
部4内での作動油に含まれる種々の塵埃、金属粉等を除
去するために、フィルタ45を通路孔44,44の一
部、たとえば開口部に嵌合させることにより設けるとよ
い。
【0029】上述した構成によれば、電動モータ駆動式
ポンプ1において、電動モータ部3を構成するDCブラ
シレスモータ部分に形成される内部空間を、オイルタン
ク部4として利用していることから、このようなポンプ
部2、モータ部3、タンク部4を一体的に構成している
ポンプ1を構成するにあたって、全体の小型、軽量化を
図ることができる。すなわち、従来のようにポンプ部2
の周囲にタンク部を形成するようなケーシングは不要で
あり、従来と同じ容積のタンク部4を構成する際にポン
プ1全体の小型化を達成することができる。
【0030】さらに、上述した構成によれば、従来のよ
うなポンプ部2を取り囲むケーシングや、このケーシン
グをシール性を保って電動モータ部3側のボディに連結
する際のシール部材等は不要であり、タンク構成部品を
削減でき、コスト低減を図れるとともに、ポンプ1全体
の組立ても簡単に行なえる。
【0031】また、上述した構成によれば、タンク部4
を、電動モータ部3としてのDCブラシレスモータの内
部に形成していることから、このタンク部4内に貯溜さ
れる作動油によってモータ部3での発熱を冷却する効果
を得られる。これとは逆に、低温時にタンク部4内に貯
溜されている作動油を加温する効果も得られる。すなわ
ち、低温時には、タンク部4内の作動油は粘性が大き
く、負荷が大きい。この状態で電動モータ部3を始動す
ると、高電流が流れることにより、エネルギ損失が熱に
変換され、コイル18bが発熱することにより、タンク
部4内の作動油が暖められ、従来のモータ駆動式ポンプ
よりも短時間で作動油の粘性を下げることができる。こ
のような利点は、従来、低温時に作動油を加温するため
にタンクの回りまたはタンク内にヒータのような加熱手
段を特別に付設している場合に比べて明白である。
【0032】さらに、このようなモータ部3内に設けた
タンク部4によれば、モータ部3での磁石17a,17
b部分もタンクとなり作動油が流通することから、この
作動油中に混入している鉄粉のような金属粉を吸着し、
浄化した作動油をオイルポンプ部2側に吸い込ませるこ
とができる。したがって、ポンプ部2でのポンプカート
リッジ23や両側のボディ21、プレッシャプレート2
6との間への金属粉の混入を防止することができ、この
金属粉の噛込みによりポンプ構成部品の動作が害される
という問題はなくなり、ポンプ機能の信頼性が向上す
る。
【0033】ここで、上述した実施の形態では、上述し
たポンプ吐出室27内での所定の圧力以上の圧力上昇を
防ぐためのリリーフ弁35を、前記プレッシャプレート
26に穿設した孔部内に設け、前記隙間空間31に対し
て選択的に連通させることができるようにしている。さ
らに、この隙間空間31に流入する作動油は、モータ軸
16に設けた通路孔32,33、さらに隙間部34によ
って形成される還流側の油路を介して、ポンプ吸込側に
還流する。このようなリリーフ弁35によれば、プレッ
シャプレート26に設けることにより、他の部材に設け
る場合に比べてコンパクトな構成とすることができ、装
置全体の小型化に寄与することができる。特に、このよ
うな利点は、ポンプ部2のモータ軸16側に、DCブラ
シレスモータによる電動モータ部3内にタンク部4が設
けられている場合に有利である。
【0034】なお、本発明は上述した実施の形態で説明
した構造には限定されず、各部の形状、構造等を適宜変
形、変更し得ることは言うまでもない。たとえば上述し
た実施の形態では、電動モータ3であるDCブラシレス
モータのロータ17の位置検出をマグネット19aとホ
ール素子19bとを用いたセンサ19で行なっている
が、本発明はこれに限定されず、エンコーダ等といった
回転位置検出センサを利用してもよい。
【0035】また、上述した実施の形態では、電動モー
タ部3となるDCブラシレスモータを構成するケーシン
グを、筒状ハウジング11とその両端部を閉塞する端部
ボディ部12,13とによって形成し、このケーシング
内でロータ17とステータ18とからなるモータ本体部
分の両側およびこのモータ本体部分の空隙部分をタンク
部4とした場合を示したが、本発明はこれに限定され
ず、ケーシング内でモータ本体部分のいずれか一方に形
成した空間部分をタンク部4として利用するとよい。
【0036】さらに、上述した実施の形態では、注油口
41をオイルゲージ付きキャップ42で閉塞した場合を
示したが、このようなキャップとしては適宜の変形例が
考えられる。
【0037】また、上述した実施の形態では、流体圧ポ
ンプ部2としてベーン型の油圧ポンプを例示したが、こ
れに限定されず、ギヤポンプやピストンポンプ等を始
め、種々の構造によるポンプであればよい。要は、モー
タによる回転によって駆動されるポンプであればよい。
【0038】さらに、上述した実施の形態では、本発明
に係る電動モータ駆動式ポンプ1を、動力舵取装置にお
いて油圧源として用いた場合を説明したが、本発明はこ
れに限定されず、適宜の流体圧を得るポンプであって、
種々の流体圧利用機器に適用できることは勿論である。
【0039】
【実施例】電動モータ駆動式ポンプは、油圧式動力舵取
装置の油圧源となるオイルポンプであって、ベーン型オ
イルポンプによるポンプ部2、DCブラシレスモータに
よる電動モータ部3、オイルタンクとなるタンク部4に
よる一体型構造のものである。また、モータのロータ1
7の回転方向の位置を検出するロータ位置検出センサ1
9は、モータ軸16上に設けたスイッチマグネット19
aとその周囲に所定間隔をおいて対向するように固定側
のボディ部12の一部に設けたホール素子19bとから
構成している。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る電動モ
ータ駆動式ポンプによれば、流体圧ポンプ部とこれを駆
動する電動モータ部、およびポンプ部に吸入する流体を
貯溜するタンク部を一体的に構成する電動モータ駆動式
ポンプであって、電動モータ部をDCブラシレスモータ
で構成し、このDCブラシレスモータの一端側でモータ
軸回りに流体圧ポンプ部を設けるとともに、DCブラシ
レスモータの内部空間にタンク部を設けているので、ポ
ンプ全体の構成が簡素化し、しかもポンプの小型、軽量
化が図れる。
【0041】さらに、本発明によれば、流体圧源である
ポンプ部を駆動する電動モータ部をDCブラシレスモー
タで構成することにより、この電動モータ部でのメンテ
ナンスの必要性をなくし、さらにこのモータ部やポンプ
部の駆動制御もDCブラシレスモータに付設される検出
手段を用いることにより適切に行なえる。
【0042】また、本発明によれば、電動モータ部とな
るDCブラシレスモータの内部空間に設けたタンク部で
の流体によって、モータ内部の冷却効果も得えられると
ともに、この電動モータ部の本体部分に用いられるマグ
ネットによって流体中の金属粉を吸着することにより除
去することも簡単にしかも確実に行なえる。
【0043】特に、本発明によれば、電動モータ部とし
てのDCブラシレスモータの一端側で突出するモータ軸
回りに流体圧ポンプ部を設けるとともに、DCブラシレ
スモータのケーシング内をタンク部として用いているこ
とから、全体の小型、軽量化を図れ、しかもタンク部を
構成するためのケーシングやこのケーシングとモータ部
やポンプ部とのシール部材が不要となり、コスト低減が
図れる。
【0044】また、本発明によれば、電動モータ部を構
成しかつ内部空間にタンク部を設けているDCブラシレ
スモータの一端側でモータ軸回りに設けられた流体圧ポ
ンプ部を、ポンプボディと、このポンプボディ内でモー
タ軸の先端に設けられるロータを有するポンプカートリ
ッジと、このポンプカートリッジにおけるモータ軸の先
端側に配置したプレッシャプレートと、このプレッシャ
プレートにおけるモータ軸の先端側に形成されるポンプ
吐出室とによって構成し、前記プレッシャプレートの一
部にポンプ吐出室内での所定の圧力以上の上昇を防ぐリ
リーフ弁を設け、モータ軸回りに形成した隙間空間およ
びモータ軸に設けた通路孔を介してポンプ吸込側に流体
圧を還流させるようにしたので、ポンプ全体の小型、コ
ンパクト化を図れる。
【0045】さらに、本発明によれば、ポンプ駆動用の
電動モータ部としてブラシレスモータを用いているの
で、摩耗やこれに起因して発生する故障も生じ難く、動
作上での信頼性が高い。また、ブラシ付きモータのよう
にブラシの摺接部分での騒音もなく、モータ内でのロー
タの回転も円滑に行なえ、効率のよいポンプ駆動が可能
である。また、本発明によれば、モータ回転数のみを負
荷の有無にかかわらず制御することができ、しかもブラ
シレスモータが具備しているロータの位置検出手段での
検出結果を流用して制御を簡単に行なえるもので、検出
手段の省略によって装置の簡略化を図り、コスト低減化
も達成できる。
【0046】また、本発明によれば、電動モータ部内を
タンク部として用いることにより、このタンク部内に貯
溜される作動油を、低温時に加熱する効果も得られる。
すなわち、低温時には、タンク部内の作動油は粘性が大
きく、負荷が大きいが、この状態で電動モータ部を始動
すると、高電流が流れることによるエネルギ損失が熱に
変換され、コイルが発熱することにより、このコイルの
巻回部分を流通するタンク部内の作動油を暖めて、従来
のポンプよりも短時間で作動油の粘性を下げることがで
き、しかも特別な加熱手段を必要としないという利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電動モータ駆動式ポンプの一つ
の実施の形態を示し、DCブラシレスモータによる電動
モータ部とこの電動モータ部によって駆動される流体圧
ポンプ部とタンク部とによって一体型として構成されて
いる電動モータ駆動式ポンプの断面図である。
【図2】 図1におけるDCブラシレスモータによる電
動モータ部の要部断面図である。
【符号の説明】
1…電動モータ駆動式ポンプ、2…ベーン型オイルポン
プによるポンプ部、3…DCブラシレスモータによる電
動モータ部、4…オイルタンクとしてのタンク部、11
…筒状ハウジング、12,13…端部ボディ部、12a
…オイルシール、14,15…軸受、16…モータ軸、
17…ロータ、17a,17b…永久磁石、18…ステ
ータ、18a…コア、18b…コイル、19…モータの
ロータ位置検出センサ、21,22…第1、第2のポン
プボディ、23…ポンプカートリッジ、24…ロータ、
25…カムリング、26…プレッシャプレート、27…
ポンプ吐出室、28…ポンプ吐出側通路、28a…ポン
プの吐出ポート、29…ポンプ吸込側通路、30…ポン
プ吐出口、31…ポンプ吸込側の隙間空間、32,33
…通路孔、34…隙間部、35…リリーフ弁、41…注
油口、42…オイルゲージ付きキャップ、43…タンク
への戻りポート、44…通路孔、45…フィルタ、PS
…油圧式動力舵取装置(パワーシリンダ)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体圧ポンプ部とこれを駆動する電動モ
    ータ部、およびポンプ部に吸入する流体を貯溜するタン
    ク部を一体的に構成している電動モータ駆動式ポンプに
    おいて、 前記電動モータ部を直流ブラシレスモータで構成すると
    ともに、この直流ブラシレスモータの内部空間を前記タ
    ンク部として用いたことを特徴とする電動モータ駆動式
    ポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電動モータ駆動式ポンプ
    において、 電動モータ部を構成する直流ブラシレスモータの一端側
    でモータ軸回りに流体圧ポンプ部を設けたことを特徴と
    する電動モータ駆動式ポンプ。
  3. 【請求項3】 流体圧ポンプ部とこれを駆動する電動モ
    ータ部、およびポンプ部に吸入する流体を貯溜するタン
    ク部を一体的に構成している電動モータ駆動式ポンプに
    おいて、 電動モータ部を構成しかつ内部空間にタンク部を設けて
    いる直流ブラシレスモータの一端側でモータ軸回りに設
    けられた流体圧ポンプ部を、ポンプボディと、このポン
    プボディ内でモータ軸の先端に設けられるロータを有す
    るポンプカートリッジと、このポンプカートリッジにお
    けるモータ軸の先端側に配置したプレッシャプレート
    と、このプレッシャプレートにおけるモータ軸の先端側
    に形成されるポンプ吐出室とによって構成し、かつ前記
    プレッシャプレートの一部に前記ポンプ吐出室内での所
    定の圧力以上の上昇を防ぐリリーフ弁を設けるととも
    に、前記モータ軸回りに形成した隙間空間および前記モ
    ータ軸に設けた通路孔を介して、ポンプ吸込側に流体圧
    を還流させるように構成したことを特徴とする電動モー
    タ駆動式ポンプ。
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