JPH0960675A - ブッシュ - Google Patents
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- JPH0960675A JPH0960675A JP21763595A JP21763595A JPH0960675A JP H0960675 A JPH0960675 A JP H0960675A JP 21763595 A JP21763595 A JP 21763595A JP 21763595 A JP21763595 A JP 21763595A JP H0960675 A JPH0960675 A JP H0960675A
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- Japan
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- cylinder
- flange
- bush
- rubber elastic
- intermediate cylinder
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- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 claims abstract description 33
- 239000005060 rubber Substances 0.000 claims abstract description 33
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 12
- 230000006835 compression Effects 0.000 abstract description 2
- 238000007906 compression Methods 0.000 abstract description 2
- 239000013013 elastic material Substances 0.000 abstract 1
- 244000043261 Hevea brasiliensis Species 0.000 description 4
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 4
- 229920003052 natural elastomer Polymers 0.000 description 4
- 229920001194 natural rubber Polymers 0.000 description 4
- 230000004323 axial length Effects 0.000 description 3
- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- 239000005062 Polybutadiene Substances 0.000 description 2
- PPBRXRYQALVLMV-UHFFFAOYSA-N Styrene Chemical compound C=CC1=CC=CC=C1 PPBRXRYQALVLMV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229920002857 polybutadiene Polymers 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Springs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐久性の向上を図れると共にフランジの軸方
向の剛性を充分に確保でき、かつ、軸直角方向のバネ特
性に方向性のないブッシュを提供する。 【解決手段】 ブッシュ10は、外筒18、中間筒1
2、及び内筒16の三重筒構造となっており、中間筒1
2と内筒16との間にゴム弾性体21が、外筒18と中
間筒12との間にゴム弾性体21と一体となったゴム弾
性部材22が加硫接着されている。中間筒12の周壁1
4には、周方向に沿って等間隔で3か所に、貫通穴14
Aが形成されており、これにより、ブッシュ10を絞り
加工する際に、ゴム弾性体21に貫通穴14Aを介して
充分な圧縮力が付与されるようになっている。
向の剛性を充分に確保でき、かつ、軸直角方向のバネ特
性に方向性のないブッシュを提供する。 【解決手段】 ブッシュ10は、外筒18、中間筒1
2、及び内筒16の三重筒構造となっており、中間筒1
2と内筒16との間にゴム弾性体21が、外筒18と中
間筒12との間にゴム弾性体21と一体となったゴム弾
性部材22が加硫接着されている。中間筒12の周壁1
4には、周方向に沿って等間隔で3か所に、貫通穴14
Aが形成されており、これにより、ブッシュ10を絞り
加工する際に、ゴム弾性体21に貫通穴14Aを介して
充分な圧縮力が付与されるようになっている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フランジを備えた
ブッシュに関するものであり、より詳しくは、耐久性の
向上を図れると共にフランジの軸方向の剛性を充分に確
保でき、かつ、軸直角方向のバネ特性に方向性のないブ
ッシュに関する。
ブッシュに関するものであり、より詳しくは、耐久性の
向上を図れると共にフランジの軸方向の剛性を充分に確
保でき、かつ、軸直角方向のバネ特性に方向性のないブ
ッシュに関する。
【0002】
【従来技術】例えば、自動車のアッパーアームやロアア
ーム等に使用されるブッシュ30は、図6に示す如く、
外筒32、中間筒34、内筒36を備えており、中間筒
34と内筒36との間にゴム部材38が、外筒32と中
間筒34との間にゴム部材40が加硫接着されてなるも
のである。
ーム等に使用されるブッシュ30は、図6に示す如く、
外筒32、中間筒34、内筒36を備えており、中間筒
34と内筒36との間にゴム部材38が、外筒32と中
間筒34との間にゴム部材40が加硫接着されてなるも
のである。
【0003】この種のブッシュ30においては、軸方向
のバネ特性を向上させて、操安性や乗り心地を良好なも
のとするために、外筒32、中間筒34、内筒36の各
々にフランジ32A、34A、36Aを形成し、各々の
フランジ間にゴム部材38、40が加硫接着された状態
で延出されている。
のバネ特性を向上させて、操安性や乗り心地を良好なも
のとするために、外筒32、中間筒34、内筒36の各
々にフランジ32A、34A、36Aを形成し、各々の
フランジ間にゴム部材38、40が加硫接着された状態
で延出されている。
【0004】上記のブッシュ30では、耐久性の向上を
図るために絞り加工が施される。そして、この絞り加工
による耐久性の向上をより発揮させるために、図7及び
図8に示す如く、中間筒34の周壁34Bからフランジ
34Aの外縁部までにわたって一対の、すなわち、偶数
個のスリット34Cを形成しておき絞り加工の際にゴム
部材38にスリット34Cを介して充分な絞り力が付与
されるようになっている。
図るために絞り加工が施される。そして、この絞り加工
による耐久性の向上をより発揮させるために、図7及び
図8に示す如く、中間筒34の周壁34Bからフランジ
34Aの外縁部までにわたって一対の、すなわち、偶数
個のスリット34Cを形成しておき絞り加工の際にゴム
部材38にスリット34Cを介して充分な絞り力が付与
されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のブッシュでは、中間筒34のフランジ34Aにス
リット34Cが形成されているため、軸方向(図6左右
方向)バネの剛性が弱くなり、充分な耐久性を得るのは
困難である。また、上記のブッシュ30においては、軸
直角方向(図6上下方向)のバネ特性が方向性のないこ
とが要請される。
従来のブッシュでは、中間筒34のフランジ34Aにス
リット34Cが形成されているため、軸方向(図6左右
方向)バネの剛性が弱くなり、充分な耐久性を得るのは
困難である。また、上記のブッシュ30においては、軸
直角方向(図6上下方向)のバネ特性が方向性のないこ
とが要請される。
【0006】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、耐久性の向上
を図れると共にフランジの軸方向の剛性を充分に確保で
き、かつ、軸直角方向のバネ特性に方向性のないブッシ
ュを提供することにある。
を図れると共にフランジの軸方向の剛性を充分に確保で
き、かつ、軸直角方向のバネ特性に方向性のないブッシ
ュを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたものであって、下記の構成から
なることに特徴を有するものである。すなわち、本発明
によれば、一方の端部にフランジが形成された第1筒体
と、この第1筒体内に第1筒体と同心的に設けられ前記
第1筒体と同一側の端部に前記第1筒体のフランジと対
向した状態にフランジが形成された第2筒体と、前記第
1筒体と第2筒体との間に各々の周壁及び前記各々のフ
ランジに密着状態で設けられたゴム弾性体と、を備えた
ブッシュであって、前記第1筒体の周壁にその周方向に
沿って略等間隔に3個以上の奇数個の貫通穴が形成され
てなることを特徴とするブッシュが提供される。
成するために提案されたものであって、下記の構成から
なることに特徴を有するものである。すなわち、本発明
によれば、一方の端部にフランジが形成された第1筒体
と、この第1筒体内に第1筒体と同心的に設けられ前記
第1筒体と同一側の端部に前記第1筒体のフランジと対
向した状態にフランジが形成された第2筒体と、前記第
1筒体と第2筒体との間に各々の周壁及び前記各々のフ
ランジに密着状態で設けられたゴム弾性体と、を備えた
ブッシュであって、前記第1筒体の周壁にその周方向に
沿って略等間隔に3個以上の奇数個の貫通穴が形成され
てなることを特徴とするブッシュが提供される。
【0008】また、本発明によれば、請求項1記載のブ
ッシュであって、第1筒体の外方に第1筒体と同心的に
設けられ前記第1筒体と同一側の端部に前記第1筒体の
フランジと対向した状態にフランジが形成された第3筒
体と、前記第1筒体と第3筒体との間に各々の周壁及び
各々のフランジに密着状態とされたゴム弾性部材と、が
設けられてなるブッシュが提供される。
ッシュであって、第1筒体の外方に第1筒体と同心的に
設けられ前記第1筒体と同一側の端部に前記第1筒体の
フランジと対向した状態にフランジが形成された第3筒
体と、前記第1筒体と第3筒体との間に各々の周壁及び
各々のフランジに密着状態とされたゴム弾性部材と、が
設けられてなるブッシュが提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】請求項1の発明に係るブッシュ
は、第1筒体と、この第1筒体の内方に同心的に設けら
れた第2筒体と、第1筒体と第2筒体との間に各々の周
壁及び前記各々のフランジに密着状態で設けられたゴム
弾性体と、によって構成されている。さらに、本発明で
は、第1筒体の周壁にその周方向に沿って略等間隔に3
個以上の奇数個の貫通穴が形成されている。すなわち、
本発明では、従来とは異なり、周壁からフランジまで延
出され開口したスリットは形成されておらず、周壁内に
おいて貫通穴が形成されている。また、本発明では、フ
ランジには、切り欠かれた部分が存在しないため、軸方
向入力に対する剛性が高くなり、よって、低い硬度のゴ
ム弾性体で、バネ特性を高くできる。
は、第1筒体と、この第1筒体の内方に同心的に設けら
れた第2筒体と、第1筒体と第2筒体との間に各々の周
壁及び前記各々のフランジに密着状態で設けられたゴム
弾性体と、によって構成されている。さらに、本発明で
は、第1筒体の周壁にその周方向に沿って略等間隔に3
個以上の奇数個の貫通穴が形成されている。すなわち、
本発明では、従来とは異なり、周壁からフランジまで延
出され開口したスリットは形成されておらず、周壁内に
おいて貫通穴が形成されている。また、本発明では、フ
ランジには、切り欠かれた部分が存在しないため、軸方
向入力に対する剛性が高くなり、よって、低い硬度のゴ
ム弾性体で、バネ特性を高くできる。
【0010】しかも、本発明では、貫通穴が、第1筒体
の周方向に沿って等間隔に3個以上の奇数個設けられて
いるため、軸直角方向のバネ特性に方向性がでるのを抑
制できる。また、本発明では、第1筒体に貫通穴が形成
されているため、絞り加工を施すと、貫通穴を介して、
圧縮力がゴム弾性体に充分な圧縮力が加わるため、耐久
性が向上する。また、請求項1の発明では、第1筒体と
第2筒体にフランジが形成され、これらフランジ間にゴ
ム弾性体が加硫接着されているので、軸方向ばね定数が
高くなり、ブッシュを自動車に用いた場合に、操安定性
が向上する。
の周方向に沿って等間隔に3個以上の奇数個設けられて
いるため、軸直角方向のバネ特性に方向性がでるのを抑
制できる。また、本発明では、第1筒体に貫通穴が形成
されているため、絞り加工を施すと、貫通穴を介して、
圧縮力がゴム弾性体に充分な圧縮力が加わるため、耐久
性が向上する。また、請求項1の発明では、第1筒体と
第2筒体にフランジが形成され、これらフランジ間にゴ
ム弾性体が加硫接着されているので、軸方向ばね定数が
高くなり、ブッシュを自動車に用いた場合に、操安定性
が向上する。
【0011】請求項1の発明において、貫通穴の大きさ
は、ゴム弾性体の材質等によっても異なるが、通常、軸
方向長さが10ないし20mm、軸直角方向長さが5な
いし10mmとするのが、絞り加工による耐久性を向上
させる点において好ましい。また、貫通穴の形状は、矩
形状、だ円形状等、特に限定されないが、ブッシュの軸
方向へ細長く形成するのが、絞り加工の点で好ましい。
は、ゴム弾性体の材質等によっても異なるが、通常、軸
方向長さが10ないし20mm、軸直角方向長さが5な
いし10mmとするのが、絞り加工による耐久性を向上
させる点において好ましい。また、貫通穴の形状は、矩
形状、だ円形状等、特に限定されないが、ブッシュの軸
方向へ細長く形成するのが、絞り加工の点で好ましい。
【0012】また、ゴム弾性体に使用する材料として
は、天然ゴム、天然ゴムとブタジエンゴムとのブレン
ド、天然ゴムとフタジエン・スチレンゴムとのブレンド
等を例示できるが、天然ゴムとブタジエンゴムとのブレ
ンドを使用するのが、振動特性の点で好ましい。また、
ゴム弾性体の硬度は、JIS A HS 50ないし70、特
に、HS 50ないし55とするのが、振動特性の点で好
ましい。
は、天然ゴム、天然ゴムとブタジエンゴムとのブレン
ド、天然ゴムとフタジエン・スチレンゴムとのブレンド
等を例示できるが、天然ゴムとブタジエンゴムとのブレ
ンドを使用するのが、振動特性の点で好ましい。また、
ゴム弾性体の硬度は、JIS A HS 50ないし70、特
に、HS 50ないし55とするのが、振動特性の点で好
ましい。
【0013】また、請求項2の発明に係るブッシュは、
第1筒体の外方に第1筒体と同心的に第3筒体が設けら
れており、第1筒体と第3筒体との間に各々の周壁及び
各々のフランジにゴム弾性部材が密着されている。すな
わち、本発明では、第2筒体と第3筒体との間に、第1
筒体が介在される構成なので、軸直角方向に対するバネ
定数を高くでき、例えば、ブッシュを自動車に使用した
場合に、操安性が良好となる。また、ねじり方向のバネ
定数は小さくなるので、乗り心地性が良くなる。
第1筒体の外方に第1筒体と同心的に第3筒体が設けら
れており、第1筒体と第3筒体との間に各々の周壁及び
各々のフランジにゴム弾性部材が密着されている。すな
わち、本発明では、第2筒体と第3筒体との間に、第1
筒体が介在される構成なので、軸直角方向に対するバネ
定数を高くでき、例えば、ブッシュを自動車に使用した
場合に、操安性が良好となる。また、ねじり方向のバネ
定数は小さくなるので、乗り心地性が良くなる。
【0014】
【実施例】以下に本発明の実施例を、図1ないし図3を
用いて説明する。図1に示す如く、ブッシュ10は、第
1筒体としての中間筒12を備えており、この中間筒1
2には、一方の端部にフランジ13が形成されている。
また、中間筒12の周壁14には、図3にも示す如く、
矩形状の貫通穴14Aが形成されており、この貫通穴1
4Aは、中間筒12の周方向に沿って等間隔に図2に示
す如く、3個形成されている。
用いて説明する。図1に示す如く、ブッシュ10は、第
1筒体としての中間筒12を備えており、この中間筒1
2には、一方の端部にフランジ13が形成されている。
また、中間筒12の周壁14には、図3にも示す如く、
矩形状の貫通穴14Aが形成されており、この貫通穴1
4Aは、中間筒12の周方向に沿って等間隔に図2に示
す如く、3個形成されている。
【0015】また、中間筒12の内方には、中間筒12
と同心的に、すなわち、中間筒12と軸芯を同一にした
状態に第2筒体としての内筒16が設けられている。内
筒16は、中間筒12のフランジ13と対向した状態
に、フランジ17が形成されている。また、中間筒12
の外方には、中間筒12と同心的に、すなわち、中間筒
12と軸芯を同一にした状態に第3筒体としての外筒1
8が設けられている。外筒18には、中間筒12のフラ
ンジ13に対向した状態にフランジ19が設けられてい
る。
と同心的に、すなわち、中間筒12と軸芯を同一にした
状態に第2筒体としての内筒16が設けられている。内
筒16は、中間筒12のフランジ13と対向した状態
に、フランジ17が形成されている。また、中間筒12
の外方には、中間筒12と同心的に、すなわち、中間筒
12と軸芯を同一にした状態に第3筒体としての外筒1
8が設けられている。外筒18には、中間筒12のフラ
ンジ13に対向した状態にフランジ19が設けられてい
る。
【0016】外筒18と中間筒12との間、及び中間筒
12と内筒16との間に、ゴム部材20が加硫接着され
ている。ゴム部材20は、中間筒12と内筒16との間
のゴム弾性体21と、外筒18と中間筒12との間のゴ
ム弾性部材22とが一体となって構成されるものであ
る。このゴム部材20は、外筒18、中間筒12、及び
内筒16の各々の周壁18A、14、16Aに密着され
ると共に、各々のフランジ19、フランジ13、及びフ
ランジ17の各々に密着された状態で加硫接着されてい
る。ゴム部材20の材質としては、天然ゴムとブタジエ
ンゴムとのブレンドを使用している。
12と内筒16との間に、ゴム部材20が加硫接着され
ている。ゴム部材20は、中間筒12と内筒16との間
のゴム弾性体21と、外筒18と中間筒12との間のゴ
ム弾性部材22とが一体となって構成されるものであ
る。このゴム部材20は、外筒18、中間筒12、及び
内筒16の各々の周壁18A、14、16Aに密着され
ると共に、各々のフランジ19、フランジ13、及びフ
ランジ17の各々に密着された状態で加硫接着されてい
る。ゴム部材20の材質としては、天然ゴムとブタジエ
ンゴムとのブレンドを使用している。
【0017】上記の如く構成されたブッシュ10は、耐
久性を向上させるために、絞り型により、絞り加工がな
される。この絞り加工に際しては、ゴム部材20の中間
筒12と内筒16との間に位置する部位(ゴム弾性体2
1)に、貫通穴14Aを介して充分な絞り力が付与でき
るため、耐久性がより向上する。なお、ブッシュの寸法
は、以下のように設定した。すなわち、外筒18は、外
径を42mm、軸線方向長さを17mm、肉厚を1.8mm、
内筒16は、外径を24mm、内径を19mm、軸線方向寸
法を30mm、フランジ17の外径寸法を43mmとした。
また、中間筒12は、外径を32mm、軸線方向長さを2
4mm、肉厚を1.2mm、フランジ13の外径を50mm、
貫通穴14Aを8mm×10mmとした。
久性を向上させるために、絞り型により、絞り加工がな
される。この絞り加工に際しては、ゴム部材20の中間
筒12と内筒16との間に位置する部位(ゴム弾性体2
1)に、貫通穴14Aを介して充分な絞り力が付与でき
るため、耐久性がより向上する。なお、ブッシュの寸法
は、以下のように設定した。すなわち、外筒18は、外
径を42mm、軸線方向長さを17mm、肉厚を1.8mm、
内筒16は、外径を24mm、内径を19mm、軸線方向寸
法を30mm、フランジ17の外径寸法を43mmとした。
また、中間筒12は、外径を32mm、軸線方向長さを2
4mm、肉厚を1.2mm、フランジ13の外径を50mm、
貫通穴14Aを8mm×10mmとした。
【0018】上記の如く構成されたブッシュの軸方向
(図1左右方向)バネ特性を図4に実線で示した。ま
た、軸直角方向バネ特性を、図2の上下方向及び図2左
右方向の2方向において測定し、図5に実線で示した。
ただし、両方向ともに、バネ特性は一致しており、一本
の実線で軸直角方向のバネ特性が示されている。また、
図6に示す従来例のブッシュの軸方向バネ特性を図4に
破線で示した。また、軸直角方向バネ特性を、図7の上
下方向及び図7左右方向において測定し、図5に破線で
示す。ただし、図7の上下方向に対するバネ特性は、実
施例と一致したため、実施例と重なり実線となってい
る。
(図1左右方向)バネ特性を図4に実線で示した。ま
た、軸直角方向バネ特性を、図2の上下方向及び図2左
右方向の2方向において測定し、図5に実線で示した。
ただし、両方向ともに、バネ特性は一致しており、一本
の実線で軸直角方向のバネ特性が示されている。また、
図6に示す従来例のブッシュの軸方向バネ特性を図4に
破線で示した。また、軸直角方向バネ特性を、図7の上
下方向及び図7左右方向において測定し、図5に破線で
示す。ただし、図7の上下方向に対するバネ特性は、実
施例と一致したため、実施例と重なり実線となってい
る。
【0019】図4から、実線で示す実施例の方が、従来
例に比較して軸直角方向に対する剛性が高いことが明ら
かとなった。また、図5から、本実施例では、軸直角方
向のバネ特性に方向性がでないのに対して、従来例で
は、方向性があることが明らかとなった。
例に比較して軸直角方向に対する剛性が高いことが明ら
かとなった。また、図5から、本実施例では、軸直角方
向のバネ特性に方向性がでないのに対して、従来例で
は、方向性があることが明らかとなった。
【0020】上記実施例では、外筒18、中間筒12及
び内筒16が設けられた3重筒によって構成されたブッ
シュについて説明しているが、外筒18を設けることな
く、中間筒12と内筒16との間に、ゴム弾性体21を
介在させた二重筒のブッシュにも適用できる。
び内筒16が設けられた3重筒によって構成されたブッ
シュについて説明しているが、外筒18を設けることな
く、中間筒12と内筒16との間に、ゴム弾性体21を
介在させた二重筒のブッシュにも適用できる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、耐久性の向上を図れる
と共にフランジの軸方向の剛性を充分に確保でき、か
つ、軸直角方向のバネ特性に方向性のないブッシュを提
供することができる。
と共にフランジの軸方向の剛性を充分に確保でき、か
つ、軸直角方向のバネ特性に方向性のないブッシュを提
供することができる。
【図1】本発明の一実施例に係るブッシュの断面図であ
る。
る。
【図2】図1のブッシュの一部を構成する中間筒をその
軸線方向から見た図である。
軸線方向から見た図である。
【図3】図2の一部を断面とする側面図である。
【図4】ブッシュの軸方向バネ特性を示すグラフであ
る。
る。
【図5】ブッシュの軸直角方向バネ特性を示すグラフで
ある。
ある。
【図6】従来のブッシュの断面図である。
【図7】図6のブッシュの一部を構成する中間筒をその
軸線方向から見た図である。
軸線方向から見た図である。
【図8】図7の一部を断面とする側面図である。
【符号の説明】 10 ブッシュ 12 中間筒(第1筒体) 13 フランジ 16 内筒(第2筒体) 17 フランジ 18 外筒(第3筒体) 19 フランジ 20 ゴム部材 21 ゴム弾性体 22 ゴム弾性部材
Claims (2)
- 【請求項1】 一方の端部にフランジが形成された第1
筒体と、この第1筒体内に第1筒体と同心的に設けられ
前記第1筒体と同一側の端部に前記第1筒体のフランジ
と対向した状態にフランジが形成された第2筒体と、前
記第1筒体と第2筒体との間に各々の周壁及び前記各々
のフランジに密着状態で設けられたゴム弾性体と、を備
えたブッシュであって、前記第1筒体の周壁にその周方
向に沿って略等間隔に3個以上の奇数個の貫通穴が形成
されてなることを特徴とするブッシュ。 - 【請求項2】 第1筒体の外方に第1筒体と同心的に設
けられ前記第1筒体と同一側の端部に前記第1筒体のフ
ランジと対向した状態にフランジが形成された第3筒体
と、前記第1筒体と第3筒体との間に各々の周壁及び各
々のフランジに密着状態とされたゴム弾性部材と、が設
けられてなる請求項1記載のブッシュ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21763595A JPH0960675A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | ブッシュ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21763595A JPH0960675A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | ブッシュ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0960675A true JPH0960675A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=16707363
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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-
1995
- 1995-08-25 JP JP21763595A patent/JPH0960675A/ja active Pending
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