JPH09512081A - 真空密な接続装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、器具、ポンプ又はこれに類似するもののケーシング（２）の上面に開口していて、この開口部（４）にシール面（５）が設けられている（内部の）通路（３）と、該通路（３）に接続される端部に、シール面（８）を有したフランジ（７）を備えている（外部の）導管（６）との間の真空密な接続装置であって、この接続装置を、コンパクトで使用者に都合の良いように形成するために、通路（３）の開口部（４）を取り囲むケーシング側のシール面（５）が、ケーシング上面の領域に位置していて、外部の導管（６）のフランジ（７）をケーシング上面に真空密に固定するために保持薄板（１０）が用いられており、該保持薄板（１０）が、接続装置を形成する場合にフランジ（７）の、ケーシング（２）とは反対側の縁部に載設されている。

Description

【発明の詳細な説明】 真空密な接続装置 本発明は、器具、ポンプ、又はこれに類似するもののケーシングの上面に開口 する通路と、この通路に接続する端部に、シール面を有するフランジを備えた導 管との間の真空密な接続装置に関する。 器具、ポンプ、又はこれに類似するものを、連通させたい導管に真空密に接続 するために、フランジ構成部分を組み付けることが公知である。ケーシングの上 面で終わっている通路の開口部の個所では、通常、連結管片にフランジが設けら れている。連結管片に接続される導管もフランジを有している。接続装置自体の 形成は、両フランジを互いに重ね合わせて、緊締リング又は別のフランジ結合構 成部材を用いてこの個所で位置固定することにより行われる。通常、このような 形式の真空密な接続装置では、シールリングはプラスチック、ゴム又は金属から もなっている。このシールリングは各シール面の間に位置している。溝、センタ リング部材、又はこれに類するものによって、シールリングは目標位置に保持さ れる。 ポンプ、器具、又はこれに類するもののケーシングから突出する連結管片によ り、構成容積が拡大される。突出するフランジに位置するシール面が損傷する危 険性は高い。さらに、フランジ結合部を形成するために必要となる空間需要も高 い。何故ならば、一方では緊締リングを他方ではフランジ結合構成部分を装着し 、固定するために両方の手が必要であるからである。 本発明の根底となる課題は、器具、ポンプ又はこれに類するもののケーシング と導管との間の真空密な接続装置の連結ジオメトリを、コンパクトで、使用者に 都合の良いように形成することにある。 この課題を解決するために本発明の構成では、通路の開口部を取り囲むケーシ ング側のシール面が、ケーシング上面の領域に位置していて、外部の導管のフラ ンジをケーシング上面に真空密に固定するために保持薄板が用いられており、該 保持薄板が、接続装置を形成する場合にフランジの、ケーシングとは反対側の縁 部に載設されるようにした。このように形成された接続装置では、突出する連結 管片はもはや存在しない。所要の総構成容積は縮小されて、突出するフランジに 位置するシール面が損傷される危険は減少される。 有利には、ケーシング側のフランジシール面が、ケーシング上面に設けられた 凹部に位置している。これにより、シール面の損傷の危険はほぼなくなる。 本発明のその他の利点及び詳細は、第１図〜第８図に示された実施例に基づき 説明する。 第１図は、ケーシング上面の平面に位置するシール面を有した本発明による接 続装置を示す図、 第２図は、保持薄板の平面図、 第３図及び第４図は、ケーシング上面の凹部に位置するシール面を有した本発 明による接続装置を示す図、 第５図〜第８図は、互いに結合される構成部分の種々様々な位置における実施 の形態を示す図である。 図面では、 −本発明により形成された接続装置がそれぞれ符号１で、 −器具、ポンプ又はこれに類似するもののケーシングが符号２で、 −ケーシング上面に開口する内部の通路が符号３で、 −通路３の開口部が符号４で、 −通路開口部４を取り囲む、ケーシング側のシール面が符号５で、 −通路３に接続された外部の導管が符号６で、 −この導管６のフランジが符号７で、 −フランジ７のシール面が符号８で、 −シール面５とシール面８との間に位置するシールリングが符号９で、 −フランジ７を接続位置で位置固定する保持薄板が符号１０で、 −連結ジオメトリ (Anschulussgeometrie)の軸線が符号１１で示されている。 第１図の実施例では、軸線１１に対して垂直に延び るケーシング側のシール面５が、ケーシング２の上面の平面に位置している。シ ールリング９を位置固定するために、導管６のフランジ７には端面側の溝１２が 設けられている。この溝１２も、ケーシング上面の上に位置していてよい。Ｕ字 形に形成された扁平な保持薄板１０が、フランジ７の縁部に外側から載設されて いる。この保持薄板１０は、３つのねじ１３によってケーシングに固定されてい る。このためにケーシング２にはねじ山付き孔１４が設けられている。ねじ１３ のシャフト１５が、保持薄板１０の開口個所１６を貫通する。ねじ１３の頭部１ ７は保持薄板１０上に位置する。 第２図に示したように、保持薄板１０はほぼＵ字形に形成されていて、２つの 長手方向区分１８，１９と、結合区分２０とを有している。２つの長手方向区分 １８，１９の間の互いの間隔は、導管６の外径よりも幾分大きい。この実施例の 開口個所１６はスリット状に形成されている。これら全ての開口個所１６は、同 じ方向に向けられていて、長手方向区分１８，１９に対してほぼ平行に延びてい る。これにより、唯一つの可動部分である保持薄板１０が、機構の軸線１１に対 してほぼ直交するように運動することにより、ねじ１３の全てのシャフト１５を スリット１６内に案内することができる。ねじ１３が均一に配置されている場合 は、このことは３つの側から行われるので、狭い組み 付け状態での接続装置への接近性が改善される。真空密な接続装置を形成するた めには、前もって解除された接続装置においては、緩められたねじが再び締めら れるだけでよい。これは、簡単かつ比較的迅速に手動で行うことができる。この ために、ねじ頭部１７にはローレット目が切られている。より大きな押圧力を要 するならば、ねじ頭部１７は、スパナを連結できるように形成されている必要が ある。 第３図の実施例では、ケーシング側のシール面５が、ケーシング上面に設けら れた凹部２１内に位置している。シールリング９の位置固定のために、内側から シールリング９に当接するセンタリング部材２２が働いている。さらに第１図の 実施例と異なる点は、保持薄板１０が、フランジ７の縁部に載設される領域で次 のように、即ち、開口個所１６を設けた区分１８，１９，２０が傾けられて、少 なくとも、ねじ締め時に作用する縦長のレバーアームがケーシング２から離れて 延びるように、屈曲される点である。押圧力のために有効なてこ比は、これによ り向上される。屈曲線は、（第２図においても）符号２３で示されている。 第４図から、保持薄板１０のための全ての支持点が、ねじ１３として形成され る必要がないことがわかる。第２図のような保持薄板の構成では、ねじ１３がひ とつだけ設けられていれば十分である。その他の支持点２４は、ケーシングに不 動に形成されていてよい。 このような形式の支持点２４は、アングル材、横方向溝又は、図示したような、 頭部２５を備えたシャフト２６であってよく、ねじ１３が締められた際に支持薄 板１０はこれらの支持点２４にケーシング側から支持される。これにより、確実 な片手による組み付けが可能になる。 第５図〜第８図には、真空密な接続装置を形成する際の種々様々な段階におけ る実施例が示されている。まず始めに、導管６のフランジ７が、少なくとも１つ のシールリング／センタリング部材（図示しない）と一緒に、凹部４内に嵌め込 まれる（第５図、第６図）。開口個所１６としての同じ方向に向けられたスリッ トが設けられた保持薄板１０は、側方の運動（第７図の矢印２７）により、頭部 １７若しくは２５の下方に押し込まれて、シャフト１５若しくは２６（図面では 見えていない）が、スリット１６内に入り込むようになっている。ねじを締める ことにより、真空密な接続装置が形成される（第８図）。ねじが３つある場合に は、ねじ１３をひとつだけ締めることにより、必要な押圧力を付与することがで きる。従って、別の２つの頭部２５は、ケーシングに不動に設けられた支持点の 構成部分であってよい。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンス−ルードルフ フィッシャー ドイツ連邦共和国 50374 エルフトシュ タット ドリーシュシュトラーセ 63 (72)発明者 ハインリッヒ エングレンダー ドイツ連邦共和国 52441 リニヒ イム クレーヴィンケル ４

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 器具、ポンプ又はこれに類似するもののケーシング（２）の上面に開口し ていて、この開口部（４）にシール面（５）が設けられている（内部の）通路（ ３）と、該通路（３）に接続される端部に、シール面（８）を有したフランジ（ ７）を備えている（外部の）導管（６）との間の真空密な接続装置であって、 通路（３）の開口部（４）を取り囲むケーシング側のシール面（５）が、ケ ーシング上面の領域に位置していて、外部の導管（６）のフランジ（７）をケー シング上面に真空密に固定するために保持薄板（１０）が用いられており、該保 持薄板（１０）が、接続装置を形成する場合にフランジ（７）の、ケーシング（ ２）とは反対側の縁部に載設されることを特徴とする、真空密な接続装置。 ２． ケーシング側のシール面（５）が、ケーシング上面の凹部（２１）に位置 している、請求項１記載の接続装置。 ３． シール面（５，８）が、連結ジオメトリの軸線（１１）に対してほぼ垂直 に延びている、請求項１又は２記載の接続装置。 ４． 保持薄板（１０）がほぼＵ字形に形成されていて、該保持薄板（１０）に は、固定ねじ（１３）又 は類似のもの（２４）のシャフト（１５，２６）を貫通させるための開口個所（ １６）が設けられており、接続装置が形成される場合には、前記固定ねじ（１３ ）又は類似のもの（２４）の頭部（１７，１８）が、保持薄板（１０）上に載設 される、請求項１から３までのいずれか１項記載の接続装置。 ５． 通路開口部の円周にわたってほぼ均一に分配されて配置された、保持薄板 （１０）のための３つの固定ねじ（１３）が設けられている、請求項４記載の接 続装置。 ６． 通路開口部の円周にわたってほぼ均一に分配されて配置された、保持薄板 （１０）のための３つの支持点（１３，２４）が設けられていて、前記３つの支 持点（１３，２４）のうち２つの支持点（２４）がケーシングに不動に設けられ ていて、１つの支持点がねじ（１３）の頭部（１７）によって形成されている、 請求項４記載の接続装置。 ７． 頭部（２５）を備えたアングル材又は横方向溝又はシャフト（２６）が、 支持点（２４）を形成している、請求項６記載の接続装置。 ８． 保持薄板（１０）の開口個所（１６）がスリット状に形成されている、請 求項４から７までのいずれか１項記載の接続装置。 ９． 保持薄板（１０）が、連結ジオメトリの軸線（１１）に対してほぼ直交す るように運動することに より、ねじ（１３）若しくはケーシングに不動に設けられた支持点（２４）の全 てのシャフト（１５，２６）が、スリット（１６）内に取り付けられるように、 スリット（１６）が同じ方向に向けられている、請求項８記載の接続装置。 １０． 保持薄板（１０）が、フランジ（７）の縁部に載設される領域で屈曲若 しくは屈折される、請求項１から９までのいずれか１項記載の接続装置。