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JPH09508390A - 免疫刺激性モノクローナル抗体 - Google Patents

免疫刺激性モノクローナル抗体

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JPH09508390A
JPH09508390A JP7520210A JP52021095A JPH09508390A JP H09508390 A JPH09508390 A JP H09508390A JP 7520210 A JP7520210 A JP 7520210A JP 52021095 A JP52021095 A JP 52021095A JP H09508390 A JPH09508390 A JP H09508390A
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モア・リサーチ・アプリケーシヨンズ・リミテツド
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Abstract

(57)【要約】 免疫刺激性効果を有するモノクローナル抗体は、Bリンパ芽球様細胞に特異的に結合し、かつ末梢血リンパ球の増殖および活性化を誘導し、かつ腫瘍保持動物内に注入された際には抗腫瘍効果を誘導する。

Description

【発明の詳細な説明】 免疫刺激性モノクローナル抗体 発明の分野 本発明は一般的には免疫療法の分野に含まれ、そしてより具体的には様々な適 用のためのそのような治療(例えば、癌の治療におけるもの)の枠組み内に含ま れる有用なモノクローナル抗体に関する。 従来の技術 以下の記載事項は今後の記述に関するものとして考慮される従来の技術のリス トである: 先の引用文献のいずれかの本明細書内での認容は、読者が従来の技術を理解す ることを可能にさせることである。しかしながらその認容は、それらの引用文献 が、添付される請求の範囲において特定される本発明の特許性の問題にいずれか の意味において関与することを意味するものとして考慮されるべきではない。 先の引用文献の認容は、先のリストからの番号を示すことにより行われるであ ろう。 発明の背景 形態を異にする癌が、ヒトの死の主原因となっている。米国内の全個体の1/3 が癌を発症しており、20%が癌で死亡している(1988年では494,00 0人)。 癌の最も広範に用いられている治療法は、外科手術、放射線および化学療法で ある。最近では生物学的応答改変物質(BRM)の使用に基づく他の治療法も提 唱されている。用いられているBRMには、主にサイトカイン(例えば、インタ ーロイキン−2(IL−2)およびインターフェロン−α(IFN−α))、活 性化単核細胞(例えば、リンホカイン活性化キラー細胞(LKA))、および抗 体が含まれる。BRMは腫瘍に直接的に作用すること、そして非特異的もしくは 特異的免疫性メカニズムおよび細胞障害性メカニズムを亢進することにより間接 的に作用することの両方を行う。 今日まで、BRMを用いる実質的な臨床的成功例は未だに得られておらず、そ れは主にそれらの毒性および副作用に起因している。腫瘍性癌に対する活性免疫 化も提唱されているが、無効果であるという所見が得 られている。それに加えて数々のモノクローナル抗体(mAb)が癌の診断およ び治療について評価されているが、癌患者における標準的治療方法内で効果的で あることが立証されたmAbは未だ存在しない。 T細胞の表面上の決定基に結合することが可能な様々なmAbが、それらの細 胞の増殖、活性化、もしくは分化を誘導することが見いだされている(1)。T細 胞上のCD3/TCR複合体に対するmAbの結合(2-4)、T細胞上のCD2レ セプター抗原に対するmAbの結合、ならびにT細胞に対する上記両方の種類の 抗体の結合が、T細胞増殖、IL−2レセプター発現、およびT細胞内でのIL −2産生を生じ、そのことによりこれらの細胞における細胞溶解過程の亢進がも たらされることが証明されている。抗CD3 mAbは動物モデルではインビボ で抗腫瘍活性を誘発させることが示されている(6-7)。 T−リンパ球抗原に対する様々な他のmAbもやはり、その細胞に結合した後 にはそれらの活性化を生じることが報告されており、これらの抗体は例えば、C D5に対するmAb(8)、CD69に対するmAb(9)、およびCD28に対する mAb(1011)である。抗−CD28 mAbはマウス黒色腫の成長速度を減少 させることが報告されているものの、それらのmAbはマウス内でその腫瘍を完 全に除去することに関しては成功を修めてはいない(12)。 「ダウディー(Daudi)」と称されるヒトBリンパ芽球様細胞株に対する mAbはマウスリンパ球およびヒト末梢血T細胞を刺激することが示されている(13) 。 発明の一般的説明 本発明はその第一態様により、Bリンパ芽球様細胞に結合し、かつ末梢血リン パ球の増殖および活性化を誘導するモノクローナル免疫刺激性抗体を提供し、そ のモノクローナル抗体は、腫瘍保持動物内に注入された際には抗腫瘍効果を誘導 することを特徴とする。 抗腫瘍効果は、腫瘍サイズの減少、転移数の減少、平均余命の増加、もしくは 癌の容体に関連する様々な生理学的症状の回復により示され得る生物学的効果で ある。抗腫瘍効果はまた、第一発症部位での腫瘍の発症の予防におけるmAbの 能力によっても示され得る。その特徴を前提とすると、本発明のmAbは急性癌 の治療および癌予防の両方に用いることが可能である。 本発明のモノクローナル抗体は、最初に動物を免疫原で免疫するが、その免疫 原は、Bリンパ芽球様細胞、溶解されたBリンパ芽球様細胞、もしくはそれらの 膜調製物である。免疫化および免疫化動物内での免疫反応の進展の後に、Bリン パ球をその動物から取り出し、細胞株を増殖させ、そしてその免疫原に結合する 抗体を産生する能力を有する細胞株についての選択を行う。その後には、選択さ れたmAbを、末梢血リンパ球の増殖および活性化を誘導することが可能なもの についてのさらなる選択に供する。 本発明のmAbを取得する目的では、先の要領で選択された抗体をその後に、 抗腫瘍効果を誘導することが可能であるものについてのさらなる選択に供する。 そのような抗体を選択する目的では、典型的には癌の動物モデルを用いることが 可能である。時としてはその効果を様々なインビトロモデルで検査することもで きる。このようなモデルは例えば、予め癌を誘導させてあるいずれかの実験動物 であってもよい。具体的に は、ヒトにおける治療的使用のためのマウスを選択するためには特に、ヒト指向 性腫瘍を発症することが可能なモデルが適切である。後者の種類の動物モデルの 例は免疫無防備状態のマウス(例えば、SCIDマウスもしくはヌードマウス) であり、これらにはヒトの癌患者から取得された腫瘍細胞もしくは組織を予め注 入もしくは移植してある。このような選択の際には、腫瘍サイズを減少させ、生 存時間を延長させるなどのmAbの能力は、対照(mAbでの処置を施していな いか、もしくは無関係のmAbでの処置を施した類似の腫瘍保持動物)と比較し て決定される。 選択には更に、癌の発症を予防するmAbの能力の、適切なモデルでの検査も 含まれることがある。例えば、癌を発症することについての遺伝的素因を有する 動物にそのmAbを注入してもよく、そしてその後にそのmAbでの処置を施し た群における腫瘍発症率および生存率を対照群(mAb処置以外は同一様式で処 置および維持されている)と比較することが可能である。遺伝的素因を有する動 物を用いるよりはむしろ、そのmAbが癌を予防する能力を、動物内への悪性細 胞の実験的投与以前にmAbでの処置を施した様々な他の動物において検査する ことが可能である。 そのような抗腫瘍効果を達成する目的では、被験体に本発明のmAbの有効量 での投与を施す必要がある。用語「有効量」は、治療効果を達成するのに必要な mAbの量を意味するとして理解されるべきである。治療的最終結果を達成する のに必要な有効量は多数の要因に依存することがあり、それらには例えば、腫瘍 の種類、および患者の容体の重篤度(すなわち、癌の段階)、ならびにそのmA bがそのmAbと一緒に相 加的もしくは相乗的様式で共に作用する他の作用物質と共に同時投与されたかど うか(このような同時投与に関しては、以下を参照されたい)が含まれる。 本発明のmAbを分泌する不滅化細胞株の取得は、それ自体既知の多数の手法 により実施することが可能であり、それらは例えば、ハイブリーマを産生するた めの不滅化細胞との融合;EBV形質転換;例えばCHO細胞株のような細胞株 を遺伝子工学的に作製することにより実施され、これらはそれ自体既知の様々な 手法などにより達成することが可能である。一般的には、不滅化モノクローナル 抗体分泌性細胞株を取得する様式は今日では当業者に知られる日常的な方法であ るので、それについての記述は本明細書の範囲以外のものとなる。 mAbがヒトにおける治療を意図される際には、典型的に免疫原はヒト起源の ものであろう。しかしながら種間交差反応性が存在する場合には、時としては、 例えば霊長類由来のもののような非ヒト由来免疫原での免疫後に取得されるmA bをヒトに用いることも場合によっては可能である。 本発明の抗体はモノクローナル抗体を包含するものとして理解されるべきであ り、これらはIgGもしくはIgM抗体であってもよく、そのような抗体のFa b断片、F(ab’)2断片、および一本鎖抗体などであってもよい。それに加 えて非ヒト起源(例えば、マウス)に由来する抗体は、様々な遺伝子工学的手法 により「ヒト化(humanized)」されることがある(「ヒト化」抗体は 、主要部分にヒト起源の部分での置換を施した抗体である)。 本発明に従う抗体は様々な治療的適用に有用であると同時に、本発明 の好ましい態様に従い癌の治療に用いられる。本発明に従うモノクローナル抗体 が様々な腫瘍の腫瘍形成性を減少させるという活性を示すことを我々は見いだし た。 本発明に従う代表的なハイブリーマ細胞株は、the Collection Nationale de Cultures de Microorgan ismes(CNCM)、Institute pasteur、25、Rue du Docteur Roux、75724、Paris、Codex 1 5、に、受託番号I−1397として1994年1月28日に寄託されている。 この株の細胞は本明細書では時としては「BAT−1細胞」として称され、そし て個々のモノクローナル抗体は本明細書では時としては「BAT−1 mAb」 として称される。 BAT−1 mAbの特徴を有するモノクローナル抗体、具体的にはBAT− 1 mAbそれ自体の使用が本発明の好ましい態様である。 このBAT−1モノクローナル抗体はダウディー(Daudi)ヒトBリンパ 芽球様細胞株の細胞に結合することに基づいて選択された。BAT−1 mAb は、SDS−PAGEにより測定した場合に48〜50Kダルトンの見かけ上の 分子量を有する蛋白質性物質(今後「BAT−1結合性蛋白質」と称される)に 結合することを我々は見いだした。 このBAT−1結合性蛋白質は本発明の他の態様を形成する。BAT−1結合 性蛋白質は、本発明のmAbを用いることによる、それ自体既知の様々な手法に より単離することができる。その後にはそのBAT−1結合性蛋白質を動物の免 疫化に使用することができ、その後にはその 動物から本発明のmAbを取得することができる。 本発明はまた、活性成分としての本発明のmAbの有効量、ならびに生理学的 に許容される担体を含む薬剤学的組成物も提供する。 本発明の更に別の態様は、疾患もしくは障害、特に癌の治療方法であり、これ には治療が必要とされる被験体に本発明のmAbの有効量を投与することが含ま れる。このmAbの投与は典型的には非経口的投与の手法によるものであり、そ れは例えば、静脈内(i.v.)投与、腹膜内(i.p.)投与、もしくは筋肉 内(i.m.)投与である。投与のための担体はそれ自体既知のものの内のいず れか一つであることがあり、例えば食塩水溶液、もしくは他のいずれかの適切な 生理学的溶液である。 本発明のmAbは既述のように、様々な腫瘍の腫瘍形成性を減少させるという 活性を示すことを我々は見いだした。腫瘍形成性を減少させることにおける本発 明のmAbの効果は、リンパ球の細胞障害性活性を誘導する能力と比例する。こ の活性を増強させる目的では時としては、本発明のmAbは、そのmAbと相加 的もしくは相乗的様式で作用することが可能な他の作用物質と共に投与すること が有利である。この例には、例えばIL−1(インターロイキン−1)、IL− 2、IL−6、およびIFN−α(インターフェロン−α)のような様々なサイ トカインが含まれる。 本発明のmAbは癌以外の様々な疾患の治療に有効であることがあり、この場 合、免疫系の細胞障害性活性におけるmAbの活性化もしくは他の効果が治療的 効果を有することがあり、それは例えばHIV(後天性免疫不全症−AIDSの 原因ウイルス)感染の初期段階、様々な自己免疫性疾患、もしくは遺伝子的もし くは後天性の免疫不全症の幾つかの症 例におけるものである。 癌の治療の際には、この抗体は、その被験体内での原発性もしくは後発性腫瘍 の検出後、あるいは癌を発症する高危険率にさらされている被験体(例えば、放 射線に露出された個体もしくは遺伝的素因を有する個体など)の予防療法として のいずれかのために投与することができる。同様にAIDS患者では、このmA bがその疾患のいずれかの症状を未だに発症していない感染個体か、もしくはH IV感染過程の初期段階にある個体に投与してもよい。 これ以降では、本発明は、抗癌治療活性を示す実験を記述する様々な実施例に より詳細に説明されるであろう。しかしながらこれは説明目的のみが意図される のであって、制限として見なされるべきではないことが理解されるべきである。 図面の簡単な説明 図1は、ヒトの精製T−リンパ球に対するBATモノクローナル抗体(mAb )の結合のフローサイトメトリー分析を示す。BAT抗体の結合は、蛍光標識を 保持する第二抗体であるFITC−ヤギ抗−マウス抗体により評価された。 図1a−BAT抗体なしの場合のバックグランド測定値; 図1b−抗−CD3抗体; 図1c−BAT−1; 図1d−BAT−5; 図1e−BAT−2; 図1f−BAT−4。 図2は、第一抗体(これはBAT mAbもしくは抗CD3 mAbである) および第二FITC複合体形成化抗−マウスIgG抗体で二重ラベル化したヒト 末梢血単球(PBM)(左側パネル)およびジャーカット(Jurkat)T細 胞(右側パネル)のフローサイトメトリー分析を示す。 図2A−非ゲート化細胞; 図2A(a)−BAT mAbで処理したPBM細胞; 図2A(b)−抗−CD3 mAbで処理したPBM細胞; 図2A(c)−BAT mAbで処理したジャーカット(Jurkat)T細 胞; 図2A(d)−抗−CD3で処理したジャーカット(Jurkat)T細胞; 図2B−ゲート化細胞; 図2B(a)−小細胞(R1)および大細胞(R2)にゲート化したPBM; 図2B(b)−BAT mAbで処理した(R1)細胞; 図2B(c)−抗−CD3で処理した(R1)細胞; 図2B(d)−BAT mAbで処理した(R2)細胞; 図2B(e)−抗−CD3で処理した(R2)細胞。 図3は、FITC−複合体形成化BAT mAbおよびPE−複合体形成化抗 −CD3で二重ラベルしたヒトPBM上のBAT結合性蛋白質およびCD3の表 面発現のフローサイトメトリー分析を示す。 図3A−非ゲート化細胞; 図3A(a)−陰性対照として用いられるBecton−Dicki nson社のサイマルテスト(simultest)対照; 図3A(b)−PE−抗−CD3単独; 図3A(c)−FITC−BAT mAb単独; 図3A(d)−FITC−BAT mAbおよびPE−抗−CD3抗体の両方 での二重ラベル化; 図3B−ゲート化細胞; 図3B(a)−小細胞(R1)および大細胞(R2)にゲート化したPBM; 図3B(b)−FITC−BAT mAbおよびPE−抗CD3で二重ラベル 化した(R1)細胞; 図3B(c)−FITC−BAT mAbおよびPE−抗CD3で二重ラベル 化した(R2)細胞; 図4は、ダウディー(Daudi)細胞の様々な溶解物に対するBAT−1抗 体の結合のウエスタンブロット(Western Blot)分析を示す。 図4(1)−ダウディー(Daudi)細胞(未処理)からの溶解物; 図4(2)−ノイラミニダーゼ(0.2u/ml)で処理した溶解物; 図4(3)−ノイラミニダーゼ(0.4u/ml)で処理した溶解物; 図4(4)−Endo Hf(100u/μg)で処理した溶解物。 図5は、一連のBAT mAbの増加濃度の存在下で6日間培養した細胞内で の[3H]チミジン取り込みの結果のグラフ表示である:BAT−1(−▲−) 、BAT−2(−×−)、BAT−3(−●−)、BAT−5(−★−)、BA T−6(−◆−)、BAT−7(−■−)。 図6は、細胞障害性活性の誘導を2.5μg/mlのBAT mAb を用いて、様々な時間間隔で培養したPBM中で検査した実験のグラフ表示であ る。HT−29(左側)細胞もしくはRC29(右側)細胞を標的細胞として用 いた。標的に対するエフェクターの比率は20:1であった。対照(−○−)、 BAT−1(−●−)、BAT−2(−×−)、BAT−3(−▲−)。 図7は、B−16黒色腫細胞を接種したC57BLマウスからの肺を示す:上 段は細胞単独で接種したマウスの肺を示す(接種後24日目);下段は先の要領 でB−16細胞を接種し、その後14日後に10μgのBAT−1 mAbの静 脈内(I.V.)注入を施したマウスの肺を示す(接種後24日目)。 図8は、図7に示される種類の実験のまとめのグラフ表示であり、B−16黒 色腫細胞、3LL ルイス(Lewis)肺癌細胞、もしくはMCA 105線 維肉腫細胞のいずれかである腫瘍細胞を接種したマウスの肺における転移数を示 す(接種後1カ月目)。この結果は、各種腫瘍を用いて実施された3〜4回の実 験のまとめである。未処理マウス(−)、もしくは腫瘍投与後2週間目にBAT −1(10μg/マウス)で処理したマウス(+)。転移あり(●);転移なし (○)。 図9は、3LL ルイス(Lewis)肺癌細胞を接種したマウスからの肺を 示す。図7におけるものと同様に、上段は腫瘍細胞単独を接種した肺を示し、そ して下段は14日後に10μgのBAT−1 mAbの静脈内(I.V.)注入 を施した腫瘍接種マウスの肺を示す。 図10は、腫瘍細胞がMCA 105線維肉腫細胞である図9に示されるもの に類似する実験を示す。 材料および方法 モノクローナル抗体の産生 BALB/cマウスをダウディー(Daudi)細胞の膜調製物で免疫化した 。ダウディー(Daudi)細胞からの膜調製物は、グリセロール重層式−低張 ショック法(Jett,M.、Seed,T.M.、およびJamieson, G.A.、J.Biol.Chem.、252:2134、(1977))によ り調製された。PBS中に懸濁されかつ37℃でインキュベートされた50〜8 0×106細胞を徐々に30%グリセロールと同時に重層していった。氷上での 5分のインキュベーションの後にそれらの細胞を遠心分離にかけ、そして冷却ト リス(Tris)溶解緩衝液(10mMのTris−HCl、1mMのMgCl2 、1mMのCaCl2、pH7.4、を含む)中に再懸濁し、4℃で5分間混合 し、そして700gでの遠心分離にかけた。上清を除去し、そして3300gで の遠心分離にかけた(10分間、4℃)。このペレットを再度洗浄し、そして膜 分画を含む2つの上清を合わせた。260μlの膜調製物(3mg/ml)を2 60μlの完全フロイント(Freund)アジュバンドで乳化させ、そしてB ALB/cマウス内に腹膜内(i.p.)注入した。3週間後にマウスの脾臓を 取り出した。脾臓細胞を骨髄腫細胞株NS−0と、10:1の比率で融合させた 。融合はポリエチレングリコールを用いて実施し、そしてそのハイブリドーマを 、KohlerおよびMilstein(Kohler,G.、and Mil stein,C.、Nature、(London)256:495(1975 ))に従う選択培地中で増殖させた。 細胞結合の調査のためにエンザイムイムノアッセイ(ELISA)を 用いて増殖中のハイブリドーマからの上清のスクリーニングを行った(Glas sy,M.C.and Surh,C.D.、J.Immunol.Metho d、81:115(1985))(このアッセイはダウディー(Daudi)細 胞に結合するものである)。陽性ハイブリドーマの上清をその後に更に、ヒトP BMの増殖を誘導する能力により[3H]チミジン取り込みアッセイを用いて選 択した。陽性クローンを限界稀釈によりサブクローン化し、検査を反復し、増幅 させ、そして培養物として増殖させた。 mAbを50%硫酸アンモニウム沈殿により培養培地から精製し、その後にP BSに対する徹底的な透析を行った。更に進んだ精製を、セファロース結合化抗 −マウス抗体カラム上での親和性クロマトグラフィーにより実施した。 培養培地 全細胞を、10%のウシ胎仔血清(FCS)Na−ピルビン酸(1.1mg/ ml)、L−グルタミン(0.3mg/ml)、ならびに抗生物質(ペニシリン (Penicillin)200u/mlおよびストレプトマイシン 10μg /ml)を補足してあるRPMI 1640培地中に懸濁させ、そして5% C O2で湿潤させたインキュベーター内でインキュベートした。 用いたIL−2単位はCetus単位である(1 Cetus単位は3国際単 位に等しい)。 細胞調製物 ヒト末梢血単核細胞(PBM)は、フィコール−ヒパキュ濃度勾配遠心分離( Histopaque、Sigma社)により健常成人ドナーから取得された。 セファデックス G10カラムによりPBMから単球を枯渇させた。T細胞はS RBCロゼット法により分離した。CD3陽性でかつLeu19陽性の細胞の枯 渇は免疫磁気技術により実施した。BAT mAbもしくは対照物と共に5〜6 週間インキュベートしたPBMの培養物をPBSで3度洗浄した。CD3もしく はLeu19(CD56)のいずれかに対して複合体形成を行わない抗体を完全 RPMI培地中の細胞に添加し、そして4℃で1時間インキュベートした。抗マ ウス抗体で被包化させた磁気ビーズを30分間添加した。これらのビーズに付着 した細胞を磁石で除去し、そして非付着細胞を細胞障害性活性について分析し、 そしてフローサイトメトリーによる染色を施した。 細胞障害性アッセイ 細胞障害性アッセイは以下のように実施した:2〜4×106標的細胞を20 0μCiの51Cr−クロム酸塩と、1時間、無血清培地中で混合させた。これら の標的細胞を完全培地で3度洗浄し、そして最終的にはRPMI−10% FC S中に再懸濁させ、そしてウエル当たり104細胞でプレート培養した。エフェ クター細胞を培養し、リンパ球を、様々なmAb、イソタイプ対照のIgG、も しくはIL−2と共に様々な期間インキュベートした正常末梢血から調製した。 アッセイ前には細胞をRPMI培地中で3度洗浄し、1%のトリパンブルー(T rypan blue)を用いて生存細胞についての染色を実施し、丸底マイク ロタイタープレート中で様々なエフェクター−標的比率で標的細胞と混 合させ、そして37℃下、5%CO2中で3時間インキュベートした。この培養 上清を回収し、そしてβ−シンチレーション計数器内での計測を行った。最大同 位体放出(MR)は、triton x−100との標的細胞のインキュベーシ ョンにより産生される。自発的放出(SR)を培地単独を用いる標的のインキュ ベーションにより測定する。細胞溶解のパーセンテージを(ER−SR/MR− SR)×100[式中、ERは実験誤差による放出値である]により算出する。 ヒトリンパ球亜集団中での細胞障害性の誘導 PBM細胞(4×106/ml)をBAT mAbの存在下で6日間培養した 。その後に細胞を3度洗浄し、そして抗マウスF(ab’)2で被包化させた磁 気ビーズによるCD3およびLeu19細胞の枯渇化を施し、そしてK562お よびダウディー(Daudi)細胞に対する細胞障害性についての検査を行った 。 フローサイトメトリー 細胞の表面抗原を、FACS 440(Becton−Dickinson社 )を用いるフローサイトメトリーにより検出した。各分析について104細胞を 用いた。細胞を、ヒトCD3、IL−2レセプターに対する至適濃度のマウスm Ab、もしくは産生されたmAb BAT−1〜9を用いる連続インキュベーシ ョンにより染色した。FITC−複合体形成化ヤギ抗−マウスF(Ab’)2を この間接的染色における第二抗体として用いた。各インキュベーションは、1% BSAおよび0.5% アジ化Naを含むPBS(pH7.4)中、4℃下で 実施し、そ してその後に同一緩衝液での3度の洗浄を実施した。104の染色化細胞を分析 した。 BAT mAb結合性決定基(一つもしくは複数)の検出 ダウディー(Daudi)Bリンパ芽球様細胞溶解物におけるBAT mAb 結合性決定基(一つもしくは複数)の検出はウエスタンブロット(Wester n Blot)技術を用いて実施した。簡便に記載すると、PBS中に懸濁され る50×106細胞/mlを徐々に30%グリセロールと同時に重層し、そして 膜を連続遠心分離により分離した。 膜調製物の試料をSDS−PAGE(12%)により分離し、そしてその後に ニトロセルロースブロットに転移させ、このブロットをPBS中の1%低脂肪乳 中に浸した。このニトロセルロースブロット上のBAT mAb結合性蛋白質の 検出は、そのブロットをBAT mAbと共に室温で2時間インキュベーション し、次いで抗−マウスIgG(Fab’)2に対するパーオキシダーゼ−セイヨ ウカラシ−複合体形成化抗体と共に30分間インキュベーションすることにより 実施した。その後に細胞をすすぎ、そしてバンドをO−ジアニジジン基質を用い て検出した。 マウス腫瘍モデル 3つのマウス腫瘍モデルを用い、それらはすなわち:B16黒色腫、ルイス( Lewis)肺癌(3LL)、およびメチルコラントレン誘導性線維肉腫(MC A 105)、であった。50〜200×106細胞 をC57BLマウス(8週令)に静脈内(i.v.)投与により注入した。2週 間後にBAT−1(1〜10μg/マウス)を注入し(静脈内投与(i.v.) )、そして10日後にマウスを屠殺し、そして定着性肺転移を計数した。 実施例 実施例1 a. 結合性特性 BAT1〜9と表示され、Bリンパ芽球様細胞での免疫化により取得された9 つのモノクローナル抗体(mAb)について最初にダウディー(Daudi)細 胞に対する結合についての選択を行い、そしてその後にヒト末梢血リンパ球増殖 の誘導についての選択を行った。BAT mAbのイソタイプは、ELISAお よびオクテリオニー(Ochteriony)アッセイの両方により決定した。 BAT 1、2、3、6、7、および9はIgG1クラスのものであることが見 いだされた一方で、BAT 4および5はIgMクラスのものであった。BAT 8はIgG2aであった。 先のmAbの精製末梢血ヒトT細胞への結合をFACS分析により、間接的免 疫蛍光染色を用いて分析した。図1は、そのような実験のFACS分析を示す。 図示されるようにBAT mAbは末梢血CD3+T細胞に結合する。結合の程 度は、BAT−2の44%、BAT−5の38%、BAT−1の32%からBA T−4(13%)の幾分弱目の結合にまで変化した。同一血液ドナーからの精製 化末梢血Bリンパ球はこれらのmAbには結合しなかった(データ非公開)。 b. ヒトリンパ球亜集団へのBAT−1 mAbの結合 図2に示されるように、更に進んだFACS分析により、BAT−1はCD3 +ヒトPBM、ならびにジャーカット(Jurkat)T−細胞株の細胞に結合 することが示された。BAT−1がCD3+PBMに結合するという所見は、二 重ラベル化細胞のFACS分析を用いても更に詳細に確認された(図3)。 以下の表1に示されるようにBAT−1は、CD3保持細胞に対する結合に加 えてLeu 19/NK細胞にも結合する。 c. 様々なタイプの細胞に対するBAT mAbの結合 様々なタイプの細胞に対するBAT mAbの結合を決定した。以下の表2に 示されるように、PBL、ダウディー(Daudi)、およびジャーカット(J urkat)T細胞株に対する結合に加え、BAT mAbは、K562(赤白 血病細胞株)およびMCF7(ヒト乳癌細胞 株)に結合する。結合の程度はBAT mAbおよび検査された細胞のタイプ間 で変化した。mAb 2〜9はマウス腎癌(MR28)にのみ非常に弱い親和性 で結合した。BAT−8のみがMEL(マウス赤白血病)細胞に、やはり非常に 低い親和性で結合した。 実施例2 BAT mAb結合部位の分析およびBAT−1結合性蛋白質の精製 BAT−1 mAbと相互作用を行う膜蛋白質の分子量を決定する目的で、ダ ウディー(Daudi)細胞の膜調製物を可溶化し、そしてその蛋白質をSDS −PAGEにより分離させた。ニトロセルロース転移化ブロットをBAT−1 mAbと共にインキュベートし、そしてバンドを、抗−マウスIgG(Fab’ )2に対するセイヨウワサビ−パーオキシダーゼ複合体形成化抗体を用いる別の インキュベーション、およびO−ジアニジジン基質を用いる検出により決定した 。BAT−1結合性蛋白質の分子量が約48〜50KDaであることが見いださ れた(図4)。 このBAT−1 mAb結合性蛋白質を、セファロース(Sepharose )に対して複合体形成させたBAT mAbを用いて精製した。この結合性蛋白 質は、分子生物学的技術を用いるクローニングにより調製することも可能である 。インビボでのBAT−1のマウスへの投与によりBAT抗体の誘導がもたらさ れる。 実施例3 BAT mAbの機能上での特性決定 a. BAT mAb誘導性チミジン取り込み ヒト末梢血細胞を6日間、増加濃度の一連のBAT mAbの存在下 で培養し、そして細胞回収前20時間目に[3H]チミジンでパルスした。 図5に見られるように、BAT mAbの濃度を徐々に上昇させることにより 、PBM細胞内の[3H]チミジン取り込みのわずかながらではあるが顕著な増 加がもたらされた。しかしながら高用量の抗体によっては細胞による取り込みに 減少が生じた。対照実験ではイソタイプ適合化抗体はPBL細胞内の[3H]チ ミジンは増加せず、このことによりBAT mAbのアゴニスト効果はこれらの 結合特異性特性に依存することが示された。例えば、IgG1イソタイプのmA b(これは我々の研究室において卵巣癌細胞に対して作製したものである)は[3 H]チミジン取り込みの増加は生じず、このことはやはりIgG1クラスに属 するBAT 1、2、3、6、7、および9 mAbと対照をなす。 b. ヒトPBMにおいて細胞障害性を誘導するBAT mAb 様々な期間BAT mAbと共にインキュベートしたヒト末梢血単核細胞の培 養物を、腫瘍細胞株を溶解する能力について検査した。 以下の表3に示されるように、一連のBATと共に一週間インキュベートした ヒトPBMはK562(ヒト赤白血病(NK感受性))およびRC−29(腎癌 細胞株(NK耐性))細胞に対する細胞障害性を示した。 BAT mAbで刺激したヒトPBMの細胞障害性活性の増加の動態を調査し た。図6に示されるように、ヒト結腸癌(HT−29)および腎細胞癌(RC− 29)に対する最高細胞障害性は、BAT mAbを用いるヒトPBMの7日の インキュベーションの後に達成された。 c. BAT−誘導化細胞障害性に関わるリンパ球亜集団の特徴決定 BAT mAbにより誘導されたヒトPBMの細胞障害性活性の増加がMK細 胞、T細胞、あるいはその両方の活性化に起因するかどうかを評価する目的では 、NK細胞とT細胞を精製し、そしてBATにより誘導されるそれらの細胞障害 性を決定した。NKおよびT細胞の精製のためには、Leu19および抗CD3 モノクローナル抗体をヒトPBM細 胞と共にインキュベートし、その後に抗マウスIgG被包化磁気ビーズとのイン キュベーションを行った。このことにより、対応する抗体に結合する細胞亜集団 の枯渇がもたらされた。以下の表4に示されるように、溶解単位数はCD3枯渇 化細胞培養物およびLeu19枯渇化細胞培養物の両方で増加した。BAT6お よび8をこれらの実験に用い、そして標的はヒト赤白血病(K562)およびヒ トリンパ腫(ダウディー(Daudi))であった。 実施例4 細胞障害性の誘導におけるBAT mAbとIL−2との間の相乗作用 ヒトPBMにおける細胞障害性の誘導については、PBM細胞の、IL−2と 組み合わせたBAT mAbとのインキュベーションの際に検討を行った。至適 濃度以下(1U/ml)のIL−2を増加濃度のBA T−2 mAbと共に添加した。K562およびHT29腫瘍細胞株に対する細 胞障害性を培養物中1週間後に検査した。以下の表5に示されるように、両方の 種類の標的細胞に対するPBM細胞の細胞障害性の誘導においては、低濃度のB AT−2がIL−2との相乗作用を示した。 IFN−αがMHC−1クラスの抗原の発現を亢進させることがこれまでに示 されている。従って、IFN−αの投与は、様々な腫瘍細胞(MHCクラスI抗 原を有するもの)に対する細胞障害性細胞により媒介されるBATの抗腫瘍効果 を増強させるように思われる。 実施例5 BAT−1マウスの免疫刺激化効果: a. インビトロでの調査 mAb BAT−1は、ヒトPBLにおいて見られるものに類似するマウス脾 臓細胞内での刺激化特性を示す。これらの特性には: (i)[3H]−チミジン取り込みにより測定されるインビトロでの脾臓細胞増 殖の増加(表6); (ii)BAT−1およびIL−2の組み合わせ物との脾臓細胞のインキュベー ションによる相乗刺激化効果(表6); C57BLマウス脾臓細胞を、様々な濃度のBAT−1、およびそのような濃度 のBAT−1とインターロイキン−2(1 u/mlおよび10 u/ml)と の組み合わせ物を用いてインビトロで5日間インキュ ベートした。 (iii)BAT−1の存在下でのマウス脾臓細胞培養物の細胞障害性の増加、 およびIL−2の存在下でのインキュベーションの際の細胞障害性の更なる増加 (表7)、 が含まれる。 BAT−1活性化脾臓細胞による死滅化効果に感受性を示すマウス腫 瘍標的細胞には:B16黒色腫、ルイス(Lewis)肺癌(3LL)、線維肉 腫(MCA 105)、腎臓細胞癌(MR28)、およびリンパ腫(YAC)、 が含まれていた(表8)。 b. インビボでの調査 以下の表9に示されるように、BAT−1はインビボでの投与の際に免疫−刺 激効果を示した。それらの効果には次のものが含まれていた: (i)10日前にBAT−1の注入を施したマウスからの脾臓細胞内の [3H]チミジン取り込みの刺激化(表9A)。最大刺激化(10倍)は10μ g/マウスの用量のBATの投与時に達成された。 (ii)BAT−1の注入を施したマウスからの脾臓細胞における細胞障害性の 誘導(表9B)。細胞障害性アッセイの10日前に様々な用量で投与したBAT −1により、マウス黒色腫(B16−F10)細胞、腎細胞癌(MR−28)細 胞、およびリンパ腫(YAC)細胞に対する細胞障害性が誘導された。最大効果 は10μg/マウスの用量でのBAT投与時に達成された。 マウスC57BLおよびBALB/cに様々な濃度のBAT mAbを静脈内 (I.V.)注射した。10日後の細胞障害性および[3H]チミジン取り込み を単離化脾臓細胞内で決定した。C57BLマウスからの脾臓細胞をB16黒色 腫標的細胞について、そしてBALB/cマウスからの脾臓細胞をMR−29お よびYAC細胞について検査した(エフェクター:標的の比率 50:1)。3 〜4の個別の実験における各群は6〜16の間の匹数のマウスを含んでいた。各 マウスについての細胞障害性および[3H]チミジン取り込みは三重実験で実施 し、そして平均値から算出された結果をn匹のマウスの平均値±標準誤差で表示 し、対照とBAT処理化動物との間の変化についてのp−値が示されている。 実施例6 マウス腫瘍に対するBAT−1の免疫療法効果 表10に示されるように、腫瘍細胞の接種後14日目の黒色腫誘導化マウスへ のBAT−1の投与により、B16、3LL、およびMCA腫瘍を保持するマウ スの肺における肺転移数が減少した。 a1. 樹立された肺転移モデルを用いるB16黒色腫−誘導化マウスにおける 肺転移を根絶するBAT−1 C57BLマウスに50×103のB16黒色腫細胞の注入(静脈内(i.v .))を施した(表10)。注入後24日目には、図7の上段に見られるように 肺に多数の転移が発症した(実際には密集状態に至っていた)。 これに対し、図7の下段に見られるように、B16黒色腫の接種を施した2週 間後にBAT−1(10 μg/マウス)の注入を施したマウ スの肺には実際的に転移は存在していなかった。 図8には、先と類似の条件下で実施された6回の個別実験の結果をまとめてあ る。 a2. B16腫瘍接種に関する様々な時期に注入したBAT−1 mAbの抗 腫瘍効果 表11に示されるように、黒色腫細胞の注入を施し、そして10〜14日後に BAT−1 mAb投与による処理を施したマウスには転移が存在せず、かつ正 常な肺重量を保持することが見いだされた。これらのマウスの肺における転移数 の顕著な減少は、完全な状態ではないにせよ腫瘍接種後5日目には認識され、そ して遅くとも腫瘍投与後19日目には観察される。腫瘍細胞の接種と同一の日に ちでのBAT−1の注入では治療効果は得られなかった。 b. 樹立化肺転移モデルを用いるルイス(Lewis)肺癌(3LL)−接種 化マウスにおける肺転移を根絶するBAT−1 実験条件は、2×105 3LL細胞を注入したことを除いて、B16黒色腫 について記載されたもの(先を参照されたい)に類似していた。図9の上段は、 多数の転移を伴う3LL−接種化マウスからの肺を示す。図9の下段は、腫瘍細 胞を予め接種してあり、そしてその14日後にBAT−1処理を施したマウスか らの肺を示し、図中に示されるようにそれらにはほとんど転移が存在しない。 c. 樹立化肺転移モデルを用いるMCA線維肉腫(MCA 105)−接種化 マウスにおける肺転移を根絶するBAT 実験条件は、3LLルイス(Lewis)肺癌モデルについて記載されたもの に類似する。図10の上段は多数の転移を伴うMCA 105接種化マウスから の肺を示す。図10の下段は、予め腫瘍を接種し、そしてその後にBAT−1処 理を施したマウスからの肺を示し、図中に示されるようにそれらにはほとんど転 移が存在しない。 実施例7 B16および3LL腫瘍を保持するマウスを救済するBAT−1 先に記載した要領でB16黒色腫細胞もしくは3LL細胞を接種したマウスは 、腫瘍接種後25〜35日以内に死亡する。これに対し図11に見られるように 、腫瘍接種後14日目にBAT−1(10 μg/マ ウス)を注入した全マウスは100日以上生存した。5カ月間の追跡調査を行っ た動物の大多数は疾病兆候を全く示さず、かつ病理学的調査の際にも転移の所見 が存在しなかった。 実施例8 BAT−1 mAbで処理したマウスからの脾臓細胞の養子免疫細胞移入 予めBAT−1 mAb単独で処理してあるか、もしくは最初にB16黒色腫 細胞の注入を施しそしてその後にBAT−1 mAbで処理したマウスからの脾 臓細胞を、レシピエントマウス内に移入した。このレシピエント細胞に、B16 黒色腫細胞もしくは3LL腫瘍細胞のいずれかの接種を施した。以下の表12に 見られるように、BAT−1 mAb注入マウスからの脾臓細胞の養子免疫細胞 移入により、移入された脾臓細胞を受け取る腫瘍保持マウス内での腫瘍の退縮が 誘導された。B16黒色腫細胞での接種および14日後のBAT−1での注入の 両方を施したマウスの105の脾臓細胞をレシピエントである腫瘍保持マウスに 養子免疫細胞移入させた際に、最も効果的な治療の所見が得られた。表12に示 されるように、この場合には、B16腫瘍保持レシピエントにおける黒色腫腫瘍 細胞の完全除去、および3LL腫瘍保持レシピエントにおける顕著な腫瘍退縮が 存在したが、それは転移数および肺重量において示される。 これらの結果により、B16接種およびBAT−1処理を施したマウスからの 脾臓細胞のみが、B16および3LLの両腫瘍に対する抗腫瘍効果を呈すること が示された。従って、BAT−1は非特異的細胞性エフェクターメカニズムを亢 進するように思われる。それに加えて腫瘍の存在により、このようなエフェクタ ー細胞のBAT−1誘導化産生の亢進が強化された。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年12月28日 【補正内容】 mAbを50%硫酸アンモニウム沈殿により培養培地から精製し、その後にPB Sに対する徹底的な透析を行った。さらなる精製を、セファロース(Sepha rose)(Pharmacia社、Sweden、の登録商標)結合化抗−マ ウス抗体カラム上での親和性クロマトグラフィーにより実施した。 培養培地 全細胞を、10%のウシ胎仔血清(FCS)Na−ピルビン酸(1.1mg/ ml)、L−グルタミン(0.3mg/ml)、ならびに抗生物質(ペニシリン (Penicillin)200u/mlおよびストレプトマイシン 10μg /ml)を補足してあるRPMI 1640培地中に懸濁させ、そして5% C O2で湿潤させたインキュベーター内でインキュベートした。 用いたIL−2単位はCetus単位である(1 Cetus単位は3国際単 位に等しい)。 細胞調製物 ヒト末梢血単核細胞(PBM)は、フィコール−ヒパキュー濃度勾配遠心分離 (Histopaque、Sigma社、St.Louis、Missouri 、U.S.A.、の登録商標)により健常成人ドナーから取得された。セファデ ックス(Sephadex)(Pharmacia社、Sweden、の登録商 標)G10カラムによりPBMから単球を枯渇させた。T細胞はSRBCロゼッ ト法により分離した。CD3陽性でかつLeu19陽性の細胞の枯渇は免疫磁気 技術により実施 した。BAT mAbもしくは対照物と共に5〜6週間インキュベートしたPB Mの培養物をPBSで3度洗浄した。CD3もしくはLeu19(CD56)の いずれかに対して複合体形成を行わない抗体を完全RPMI培地中の細胞に添加 し、そして4℃で1時間インキュベートした。抗マウス抗体で被包化させた磁気 ビーズを30分間添加した。これらのビーズに付着した細胞を磁石で除去し、そ して非付着細胞を細胞障害性活性について分析し、そしてフローサイトメトリー による染色を施した。 細胞障害性アッセイ 細胞障害性アッセイは以下のように実施した:2〜4×106標的細胞を20 0μCiの51Cr−クロム酸塩と、1時間、無血清培地中で混合させた。これら の標的細胞を完全培地で3度洗浄し、そして最終的にはRPMI−10% FC S中に再懸濁させ、そしてウエル当たり104細胞でプレート培養した。エフェ クター細胞を培養し、リンパ球を、様々なmAb、イソタイプ対照のIgG、も しくはIL−2と共に様々な期間インキュベートした正常末梢血から調製した。 アッセイ前には細胞をRPMI培地中で3度洗浄し、1%のトリパンブルー(T rypan blue)を用いて生存細胞についての染色を実施し、丸底マイク ロタイタープレート中で様々なエフェクター−標的比率で標的細胞と混合させ、 そして37℃下、5%CO2中で3時間インキュベートした。この培養上清を回 収し、そしてβ−シンチレーション計数器内での計測を行った。最大同位体放出 (MR)は、Triton(Sigma社、St.Louis、Missour i、U.S.A.、の登録商標)x−100との標的細胞のインキュベーション により産生される。自発 的放出(SR)を培地単独を用いる標的のインキュベーションにより測定する。 細胞溶解のパーセンテージを(ER−SR/MR−SR)×100[式中、ER は実験誤差による放出値である]により算出する。 ヒトリンパ球亜集団中での細胞障害性の誘導 PBM細胞(4×106/ml)をBAT mAbの存在下で6日間培養した 。その後に細胞を3度洗浄し、そして抗マウスF(ab’)2で被包化させた磁 気ビーズによるCD3およびLeu19細胞の枯渇化を施し、そしてK562お よびダウディー(Daudi)細胞に対する細胞障害性についての検査を行った 。 フローサイトメトリー 細胞の表面抗原を、FACS 440(Becton−Dickinson社 )を用いるフローサイトメトリーにより検出した。各分析について104細胞を 用いた。細胞を、ヒトCD3、IL−2レセプターに対する至適濃度のマウスm Ab、もしくは産生されたmAb BAT−1〜9を用いる連続インキュベーシ ョンにより染色した。FITC−複合体形成化ヤギ抗−マウスF(Ab’)2を この間接的染色における第二抗体として用いた。各インキュベーションは、1% BSAおよび0.5% アジ化Naを含むPBS(pH7.4)中、4℃下で 実施し、そしてその後に同一緩衝液での3度の洗浄を実施した。104の染色化 細胞を分析した。 実施例2 BAT mAb結合部位の分析およびBAT−1結合性蛋白質の精製 BAT−1 mAbと相互作用を行う膜蛋白質の分子量を決定する目的で、ダ ウディー(Daudi)細胞の膜調製物を可溶化し、そしてその蛋白質をSDS −PAGEにより分離させた。ニトロセルロース転移化ブロットをBAT−1 mAbと共にインキュベートし、そしてバンドを、抗−マウスIgG(Fab’ )2に対するセイヨウカラシ−パーオキシダーゼ複合体形成化抗体を用いる別の インキュベーション、およびO−ジアニジジン基質を用いる検出により決定した 。BAT−1結合性蛋白質の分子量が約48〜50KDaであることが見いださ れた(図4)。 このBAT−1 mAb結合性蛋白質を、セファロース(Sepharose )(Pharmacia社、Sweden)の登録商標)に対して複合体形成さ せたBAT mAbを用いて精製した。この結合性蛋白質は、分子生物学的技術 を用いるクローニングにより調製することも可能である。インビボでのBAT− 1のマウスへの投与によりBAT抗体の誘導がもたらされる。 実施例3 BAT mAbの機能上での特性決定 a. BAT mAb誘導性チミジン取り込み ヒト末梢血細胞を6日間、増加濃度の一連のBAT mAbの存在下で培養し 、そして細胞回収前20時間目に[3H]チミジンでパルスした。 図5に見られるように、BAT mAbの濃度を徐々に上昇させることにより 、PBM細胞内の[3H]チミジン取り込みのわずかながらではあるが顕著な増 加がもたらされた。しかしながら高用量の抗体によっては細胞による取り込みに 減少が生じた。対照実験ではイソタイプ適合化抗体はPBL細胞内の[3H]チ ミジンは増加せず、このことによりBAT mAbのアゴニスト効果はこれらの 結合特異性特性に依存することが示された。例えば、IgG1イソタイプのmA b(これは我々の研究室において卵巣癌細胞に対して作製したものである)は[3 H]チミジン取り込みの増加は生じず、このことはやはりIgG1クラスに属 するBAT 1、2、3、6、7、および9 mAbと対照をなす。 請求の範囲 1. モノクローナル抗体もしくはその抗原結合性断片であって、 i. コレクション ナショナル デ カルチャー デ マイクロオルガ ニズム(CNCM)に受託番号I−1397として寄託されているハイブリドー マ細胞株により分泌されるモノクローナル抗体、もしくは ii. (i)に属する抗体が結合する抗原に結合するモノクローナル抗体 、 である、モノクローナル抗体もしくはその抗原結合性断片。 2. CNCMに受託番号I−1397として寄託されているハイブリドーマ 細胞株により分泌される、請求の範囲1に記載のモノクローナル抗体もしくは断 片。 3. 請求の範囲1もしくは2に記載の抗体を分泌する不滅化細胞株。 4. ハイブリドーマ細胞株である、請求の範囲3に記載の不滅化細胞株。 5. CNCMに受託番号I−1397として寄託されているハイブリドーマ 細胞株である、請求の範囲4に記載のハイブリドーマ細胞株。 6. 請求の範囲1もしくは2に記載の抗体の有効量を、治療を必要とする被 検体に投与し、その結果その個体の免疫系に影響を及ぼすことを含む、疾患もし くは障害の治療方法。 7. 個体の免疫系の細胞障害性活性が刺激される、請求の範囲6に記載の方 法。 8. 癌の治療のための、請求の範囲6に記載の方法。 9. 活性成分としての請求の範囲1もしくは2に記載のモノクロー ナル抗体の有効量、および生理学的に許容される担体を含む、薬剤学的組成物。 10. 前記抗体以外に更に、細胞障害性リンパ球の活性を前記抗体のものへの 相加的もしくは相乗的様式で亢進させることが可能な作用物質も含む、請求の範 囲9に記載の薬剤学的組成物。 11. 請求の範囲1もしくは2の抗体が特異的に結合する蛋白質性物質。 12. ゲル電気泳動において確認される約48〜50キロダルトンの見かけ上 の分子量を有する、請求の範囲11に記載の物質。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C12P 21/08 9282−4B C12N 5/00 //(C12P 21/08 C12R 1:91) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE ,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK, LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,M X,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SI,SK,TJ,TT,UA,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. Bリンパ芽球様細胞に結合し、かつ末梢血リンパ球の増殖および活性化 を誘導し、そして腫瘍保持動物内に注入した際には抗腫瘍効果を誘導するモノク ローナル免疫刺激性抗体もしくはその抗原結合性断片。 2. Bリンパ芽球様細胞、溶解されたBリンパ芽球様細胞、もしくはそれら の膜調製物からなる群より選択される免疫原で動物を免疫化し、そして免疫化動 物内での免疫反応の進展後に、その動物からB−リンパ球を取り出し、増殖させ 、細胞株の不滅化を行い、そしてその免疫原に結合し、かつ末梢血リンパ球の増 殖および活性化を誘導し、かつ腫瘍保持動物中で抗腫瘍効果を誘導することが可 能な抗体を産生するものについての選択を行うことにより取得される、請求の範 囲1に記載のモノクローナル抗体もしくはその断片。 3. コレクション ナショナル デ カルチャー デ マイクロオルガニズ ム(CNCM)に受託番号I−1397として寄託されているハイブリドーマ細 胞株により産生されるモノクローナル抗体の特性を有する、請求の範囲1に記載 のモノクローナル抗体もしくは断片。 4. CNCMに受託番号I−1397として寄託されているハイブリドーマ 細胞株により分泌される、請求の範囲1に記載のモノクローナル抗体もしくは断 片。 5. 請求の範囲1に記載の抗体を分泌する不滅化細胞株。 6. ハイブリドーマ細胞株である、請求の範囲5に記載の不滅化細胞株。 7. コレクション ナショナル デ カルチャー デ マイクロオルガニズ ム(CNCM)に受託番号I−1397として寄託されている ハイブリドーマ細胞株により分泌される抗体の特性を有する抗体を分泌する、請 求の範囲6に記載の細胞株。 8. CNCMに受託番号I−1397として寄託されているハイブリドーマ 細胞株である、請求の範囲7に記載のハイブリドーマ細胞株。 9. 請求の範囲1に記載のモノクローナル抗体の有効量を、治療を必要とす る被験体に投与することを含む、疾患もしくは障害の治療方法。 10. 疾患もしくは障害が癌である、請求の範囲9に記載の方法。 11. 抗体が、コレクション ナショナル デ カルチャー デ マイクロオ ルガニズム(CNCM)に受託番号I−1397として寄託されているハイブリ ドーマ細胞株により分泌される抗体の特性を有する、請求の範囲9に記載の方法 。 12. モノクローナル抗体がCNCMに受託番号I−1397として寄託され ているハイブリドーマ細胞株により分泌される、請求の範囲1に記載の方法。 13. 活性成分としての請求の範囲1に記載のモノクローナル抗体の有効量、 および生理学的に許容される担体を含む、薬剤学的組成物。 14. モノクローナル抗体が、コレクション ナショナル デ カルチャー デ マイクロオルガニズム(CNCM)に受託番号I−1397として寄託され ているハイブリドーマ細胞株により分泌されるものの特性を有する、請求の範囲 13に記載の薬剤学的組成物。 15. 抗体が、CNCMに受託番号I−1397として寄託されているハイブ リドーマ細胞株により分泌されるものである、請求の範囲14に記載の薬剤学的 組成物。 16. 前記抗体以外に更に、細胞障害性リンパ球の活性を前記抗体の ものへの相加的もしくは相乗的様式で亢進させることが可能な作用物質も含む、 請求の範囲13に記載の薬剤学的組成物。 17. 請求の範囲1の抗体が特異的に結合する蛋白質性物質。 18. ゲル電気泳動において確認される約48〜50キロダルトンの見かけ上 の分子量を有する、請求の範囲17に記載の物質。
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