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JPH09502541A - 非対称性非球面コンタクトレンズ - Google Patents

非対称性非球面コンタクトレンズ

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Publication number
JPH09502541A
JPH09502541A JP7508838A JP50883895A JPH09502541A JP H09502541 A JPH09502541 A JP H09502541A JP 7508838 A JP7508838 A JP 7508838A JP 50883895 A JP50883895 A JP 50883895A JP H09502541 A JPH09502541 A JP H09502541A
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JP
Japan
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lens
cornea
peripheral portion
aspherical
base
Prior art date
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Ceased
Application number
JP7508838A
Other languages
English (en)
Inventor
リーバーマン,ディヴィッド,エム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Scientific Optics Inc
Original Assignee
Scientific Optics Inc
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Publication date
Application filed by Scientific Optics Inc filed Critical Scientific Optics Inc
Publication of JPH09502541A publication Critical patent/JPH09502541A/ja
Ceased legal-status Critical Current

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    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C7/00Optical parts
    • G02C7/02Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
    • G02C7/04Contact lenses for the eyes
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  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 非対称性非球面角膜(10”)をもつ患者の眼球上で使用するコンタクトレンズ(50)。このレンズ(50)は、前方表面(52)、後方表面(54)および基底部を有し、該後方表面(54)は、非対称性非球面で、さらにレンズの基底部と少なくとも同一の広がりをもつ周縁部分を有する。レンズを患者の眼球に装着したとき、該周縁部分は、レンズの周縁部分の下に存在する角膜(10”)の対応する周縁部分と非対称的且つ非球面的に適合する。このコンタクトレンズ(50)の直径は、該角膜(10”)より実質的に大きくない。このレンズを製造する方法は、角膜上の複数の点(A’、B’)からの三次元的局所解剖データ(高さのデータを含む)を用いる。このデータは、レンズ(50)の後方表面(54)の少なくとも周縁部分の形状作製のために用いられ、角膜(10”)の対応する表面にレンズを順応させ、および/または適合させる。

Description

【発明の詳細な説明】 非対称性非球面コンタクトレンズ発明の分野 本発明は、一般にコンタクトレンズおよびコンタクトレンズの製造方法に関し 、具体的には非対称性で非球面の個々人に適合させたコンタクトレンズおよびそ の製造方法に関する。発明の背景 年齢が40歳未満の人口の30から40%は、眼鏡、コンタクトレンズまたは 外科的手段による矯正が必要な眼球の屈折異常をもつ。屈折異常は、眼の主要な 視覚構成要素である角膜およびレンズが、網膜上に直接入射光の像を結ぶことが できないときに生じる。像が網膜の前方で焦点を結ぶ場合は近視(近眼)となる 。眼の画像が網膜の後方で焦点を結ぶ場合は遠視となる。眼球またはいずれの屈 折媒体の焦点調節力も、ジオプトリと呼ばれる単位で測定される。 視力不全をもつ40歳未満の患者の約20%はコンタクトレンズを装着できな い。なぜならば、コンタクトレンズが適合しないか(押し出されるか、および/ または極めて不快感を与える)、または必要な光学的矯正を提供できないか、又 はその両方だからである。さらに、現在コンタクトレンズを装着している多くの 患者は、レンズを装着できる時間の長さおよび/またはコンタクトレンズが提供 できる映像の鮮明さ に満足していない。 40歳を越えると、視力矯正を必要とする人口の百分率は劇的に増加し、従来 のコンタクトレンズがもつ問題ははるかに普遍的になり、さらに差し迫ったもの になる。 標準的なコンタクトレンズは、回転対称性で球面である。しかしながら、人間 の角膜は「非対称性非球面」表面をもつ。 「非球面」とは、角膜の「経線」(角膜の幾何学上の中心を通る角膜表面の想 像上の線で、地理学上の経線と同じ)を通る湾曲の半径が一定ではないことを意 味する。実際、角膜の湾曲は、幾何学上の中心から周縁に向かって徐々に平らに なっていく。「非対称」とは、半経線を通る角膜の湾曲の輪郭が同じ経線の他方 の半分と同じではない(すなわち鏡像ではない)ことを意味する。角膜が非球面 および/または非対称である程度は患者によって異なる。 球面レンズは角膜の湾曲および幾何学構造に適合せず、したがって適切に納ま らない。患者の角膜に不整合があればあるほど、適合性は低下し、40歳未満の 患者の約20%が標準的コンタクトレンズを装着することができない。 標準的なコンタクトレンズは回転させたとき対称性である。コンタクトレンズ のデザイナー/技工士は、通常のコンタクトレンズをデザインする場合定型的に 多数の球面を合体させ、または非球面湾曲部を加える。時には技工士は、円環状 レンズまたは双円環状レンズ等の表面を独自に作製し、レンズを角膜に適合させ ようとするであろう。これらのより複雑なレンズのデザインでも固有の回転対称 性を保持している。すな わち、その平面は回転の中心点の回りに作られる。円環状レンズは現在のところ 2通りの方法のうちの1つの方法で製造される。第一の、そして最も普通の方法 は、旋盤にレンズ材料を入れる前にカールさせ、つまり歪めるものである。カー ルさせたレンズはカット後バネ式に開くことができる。第二の方法は、旋盤上で 直接円環状レンズを製作するものである。 人間の角膜は非対称性の非球面表面を有するので、完全な球面レンズは、角膜 の湾曲と幾何学構造に上手く適合しない。レンズを非球面湾曲と球面湾曲との合 成物としてデザインする場合、得られたレンズ表面は依然として回転対称である (すなわち、これらのレンズは非対称性でも非球面でもない)。 このような問題を軽減させようと、製造業者は、その後方表面で湾曲が変化す るレンズを開発した。例えば、米国特許第5114628号は、角膜の局所解剖 データを用いて旋盤制御を行った非球面コンタクトレンズを開示する。(このデ ータは、角膜上の様々な個所における角膜表面の傾斜に関する情報を提供するが 、しかしそれらは、三次元的に解釈される二次元的測定に基づくものである)。 得られたレンズは非球面(前方および後方表面の両方共に)であるが、固有の対 称性を有する。そのようなレンズは、いくらかの患者には標準的な球面レンズよ り良好に適合するかもしれない。しかし他の患者は、球面レンズよりもっと不快 感を感じるであろう。したがって、このタイプの非球面対称性レンズは、多数の 患者に問題なくコンタクトレンズを装着することができ、およ び/または必須の鮮明な映像を提供するコンタクトレンズを装着することができ るという実質的な改良を提供するものではない。 他の米国特許(例えば第4923467号、5104408号、および515 6622号)は、角膜本体内に埋め込まれる微細凸レンズの形成を開示する。こ れらの微細凸レンズはコンタクトレンズではない。上記の特許に開示されている 微細凸レンズは、角膜の局所解剖地図情報を基に形成される。レンズ材料から材 料を取り出すためにレーザーを用いる。しかしながら、これら移植物のもつ適合 性の問題は、コンタクトレンズのもつ問題と同じではない。例えば、コンタクト レンズと違って、移植された微細凸レンズは静止状態にあり、一旦角膜基質内に 埋め込まれると、それらは角膜上を「揺れ動く」こともなければ、涙の薄い層上 に浮遊することもない。さらにまた外部の力、例えば瞼の圧力や重力の影響を受 けない。 Hunter の米国特許第2264080号は、輪郭付与きょう膜コンタクトレン ズ(すなわち角膜上ではなくきょう膜上に留まるレンズである)の製造システム を開示する。ハンターは、眼球表面の鋳型の製造を開示するが、この鋳型は、続 いてレンズ材料の表面で研磨機を放射状に機械的に誘導するための型板として用 いられる。この研磨機は鋳型の経線方向の局所構造情報を与えられ、レンズの経 線方向に沿って前後に動きレンズ材料の表面上を移動する。ハンターのきょう膜 レンズは、角膜表面との一切の接触を避けるために、意図的 に角膜から十分な間隙を設けている。さらにまた、ハンターの製造方法は、レン ズの後方表面に「筋」または「尖状物」を生じるが、角膜に密着するコンタクト レンズでこれが発生すると、装着者に不快感を与えるであろう。さらにまた、こ れらの筋は、コンタクトレンズの光学野部分に存在するであろうから、患者の視 野の障害となり、したがってコンタクトレンズの有用性を失わせるであろう。 適合性のよいコンタクトレンズの当業界における必要性は、Ophthalmology Ti mes (1992年、11月1日、82ページ)に詳述されているが、この文献によれば、これか らの研究分野は、角膜の非球面性に基づくコンタクトレンズのためのますます複 雑となる非球面光学とそのための高度な技術が中心となるであろう。 換言すれば、角膜の非球面性も非対称性も当該分野では認識されてきたかもし れないが、コンタクトレンズのデザインについては、角膜の非球面性のみが考慮 されてきただけである。本願発明者らは、コンタクトレンズの一部分が非球面性 と非対称性の両方について角膜表面を正確に模倣するならば、より良好な適合性 および/または視力矯正が定常的に達成できるということを期せずして発見した 。このように、コンタクトレンズ業界では、コンタクトレンズを装着できない全 ての年代の患者の数を減少させ、または無くし、さらに現在コンタクトレンズを 装着している患者に対しては、不快感の少ないおよび/または鮮明な映像(乱視 のより良好な補正を含む)を提供するという要請が存在する。発明の目的 従って本発明の1つの目的は、より正確に視力を矯正し、および/または患者 の角膜により心地良く適合するコンタクトレンズを提供することである。 本発明のまた別の目的は、球面または非球面のいずれかであるが本質的には非 対称性である、個々人に適合するコンタクトレンズを迅速かつ経済的に製造する ことである。発明の要旨 本発明の特徴の1つは、非対称性非球面角膜をもつ患者の眼球上で使用される コンタクトレンズであって、当該レンズは、前方表面、後方表面および基部を有 し、当該後方表面は周辺部分を含み、これは非対称性で非球面であり、少なくと も当該レンズの基部と同一の広がりを有し、当該周辺部分はこのレンズが患者の 眼球に装着されたとき、レンズの当該周辺部分の下に有る角膜の対応する周辺部 分に非対称性についても非球面についても適合し、さらに、当該コンタクトレン ズの直径は当該角膜より大きくない。 より具体的な実施態様では以下の1つ以上の変形を含むが、これに限定される ものではない: (a)後方表面全体が角膜表面に非対称的且つ非球面的に対応する; (b)レンズの前方表面もまた、全体として、または部分的に非対称性且つ非球 面であってもよい; (c)レンズの後方表面の周縁部分の少なくとも一部分が、 角膜表面に対して所定の比例的に離隔する関係の非球面性および非対称性を有す る; (d)レンズの後方表面の中心部分が球面性である;および/または (e)レンズの周縁端部分が種々の厚さを有し、角膜の対称性および球面性にお ける変化を許容し、一方通常の前方端と表面デザインを維持する。 別の特徴では、本発明は、当該角膜の多数の点からの三次元局所解剖データ( 立面的データを含む)を用い、さらに、当該データを、当該レンズの後方表面の 少なくとも周縁部分が当該角膜の対応する表面に順応しおよび/または適合する ように周縁部分を作製するための案内として用いてレンズを製造する方法を提供 する。図面の簡単な説明 本発明の特徴と利点は、以下の好ましい実施態様の記載と、下記図面を参考に 一層完全に理解されるであろう。 図1aは、従来の球面レンズを装着した球面角膜の断面図である。 図1bは、従来の球面レンズを装着した単純な非球面角膜の断面図である。 図1cは、図1bの単純な非球面角膜の平面図である。 図1dは、従来の単純な非球面レンズを装着した単純な非球面角膜の断面図で ある。 図1eは、従来の単純な非球面レンズを装着した非対称性 非球面角膜の断面図である。 図2は、本発明の非対称性非球面レンズを装着した非対称性非球面角膜の断面 図である。 図3は、図2の非対称非球面レンズの拡大断面図である。 図4は、本発明の球面と非対称性非球面の組合せレンズを装着した非対称性非 球面角膜の断面図である。 図5は、角膜に装着した図4の球面と非対称性非球面の組合せレンズの平面図 である。 図6は、本発明のレンズ製造工程のための全体的なシステムとデータの流れを 示す。 図7は、本発明のコンタクトレンズを製造するために使用する研磨装置である 。 図8は、本発明の球面と非対称性非球面の組合せレンズを装着した非対称性非 球面角膜の部分断面図で、この場合、非対称性非球面の後方表面の一部分は角膜 表面に適合していないが比例的に離隔する関係で当該表面と順応する。 図9は、図5の9−9線に沿った断面図である。好ましい実施態様の詳細な説明 下記の用語は以下に記載する意味を有する: (a)角膜およびレンズの表面に用いられる「適合する」とは、「実質的に正 確にフィットする」ことを意味する。したがって、コンタクトレンズ表面または 一部分が角膜表面の対応する部分に「適合する」場合は、レンズ表面またはその 一部分の三次元局所構造が実質的に(または正確に)対応す る角膜表面部分の三次元局所構造と重なり合うことができる(一般に角膜の構造 をより多く測定すればするほど、適合性はより正確になる)。 (b)角膜およびレンズ表面(またはその部分)に用いられる「順応する」と いう用語は、「適合する」という用語より広い意味を有する。したがって、角膜 表面とレンズ表面の三次元局所構造を重ね合わせることはできないが、レンズ表 面のあらゆる点の局所構造が単純な数学的関係の操作により角膜表面と重ね合わ せることが可能な局所構造に由来している場合は、レンズの表面部分は対応する 角膜の表面部分に「順応」するという。例えば、レンズ表面部分と角膜表面部分 が、その周縁に「適合」境界(すなわち適合等高線)を有するが、半径方向内方 に向かって徐々に互いに離隔していく場合は、レンズ表面部分は、対応する角膜 表面部分と半径方向に「比例的に離隔する」関係で「順応している」。例えば、 図8の角膜10”のゾーン101およびレンズ60’の同一ゾーン101を参照 されたい。 本発明のコンタクトレンズとその製造方法における極めて特異な特徴と利点を 理解するために、角膜の構造および角膜と従来のコンタクトレンズとの関係を理 解することが役立つであろう。図1aから図1dは、種々の形状の仮想角膜に装 着された種々の従来のコンタクトレンズを示している。これらの図に示したもの は正確な縮尺ではなく、特定の構造が説明のために誇張されている。図1a〜図 1dに示した眼球の断面図の各々は、眼球の同じ経線に沿って切断した断面図で ある。 図1aは、従来の球面コンタクトレンズ30を装着した仮想球面角膜10の断 面図を表す。(この図は臨床に基づくものではない。なぜならば完全に球面であ る人間の角膜は存在しないからである。)この図では、人間の眼球が完全に球面 であったならば、球面レンズ30が容易に適合するであろうということが分かる 。球面レンズでは、レンズ表面のいずれの点における湾曲半径も、レンズの同一 表面上のいずれの他の点における湾曲半径とも等しい。さらに、球面は本質的に 対称性である。 コンタクトレンズによる光学的矯正は、とりわけレンズの度数の関数である。 次にレンズの度数は、とりわけレンズに使用された材料の屈折率および、レンズ の前方(外側)表面32の湾曲とレンズの後方(内側)表面34の湾曲との代数 的差異の関数である。(ある光学的矯正を達成するために考慮されるさらに詳細 な事項については、例えば米国特許第5114628号を参照のこと。この文献 は、参照により本明細書に含まれる。) また図1aで分かるように、眼球の他の解剖学的特色は、強膜15、虹彩20 および瞳孔25を含む。瞳孔25は、虹彩20によって形成される開口部である 。像を結ぶために、眼球に入る光がより多く必要とされるとき、虹彩20が開き 、瞳孔の直径が大きくなる。図1aに示したレンズ30は、最大で角膜10のほ ぼ全体を覆い、約10mmに達する直径をもつ。従来のいくつかのレンズ(ここ には示さない)は、は るかに大きな直径を有し、強膜15の一部分を覆うまで広がっているが、本発明 は、実質的に角膜端を越えて広がることがないコンタクトレンズに関する。 図1bは、図1aの従来の球面レンズ30を装着した対称性非球面の仮想角膜 10’の断面図である。幾何学的中心線Hは、虹彩面と直角をなす軸線で、角膜 10’の幾何学的中心を通る。この図に描かれた角膜10’のような非球面角膜 では、いずれの経線を通る(例えば幾何学的中心線H上の1点からその端12ま たは13のいずれかに向かう)湾曲半径も一定ではない。例えば、角膜10’の 点Aの湾曲半径は、角膜10’の点Fの湾曲半径とは異なる。図1bに描かれた 湾曲半径は、角膜10’の非球面性を表すために誇張されている。したがって、 球面レンズ30は、対称性非球面角膜10’上に良好にフィットせず、また安定 的に留まることもないことは理解されよう。レンズ30の後方表面34と角膜1 0’の前方表面との間には、常に顕著な「間隙」(すなわち不順応領域)が存在 する。これらの間隙のために、角膜上でのレンズの望ましからざる移動および「 揺れ動き」が生じるであろう。このことは、レンズの移動と揺れ動きの程度に応 じて、レンズ30を不快なものとし、および/または視力矯正の有効性を低下さ せるであろう。 上記に定義した「対称性」という用語は、非球面角膜10’の形状を表すため に用いられた。対称性角膜の特徴は、幾何学的中心線Hからある半径だけ離れた 点の湾曲半径が当該中心線から同じ半径だけ離れた他のいずれの点における湾曲 半 径とも同じであるということである。図1bと組み合わせて図1cはこの特徴を 表している。図1cは、図1bの対称性非球面角膜10’の平面図である。点A および点Bは、共に同じ経線M1に沿って、角膜10’の前方表面11上に存在 する。点Aおよび点Bは共に角膜10’の幾何学的中心線Hから半径距離Cのと ころにあり、各々は、幾何学的中心線Hから経線M1に沿って異なる方向に存在 する。点Dおよび点Eは、経線M1から角度で90°位置がずれた経線M2に沿 って位置する。点Dおよび点Eもまた各々、幾何学的中心線Hから半径距離Cの ところにある。対称性非球面角膜では、点A、点B、点Dおよび点Eにおける湾 曲半径は同じで、いずれも中心線Hから半径方向に等しい距離だけ離れている。 いずれの経線(例えばM1、M2または他の経線)に対して得られる角膜10’ のいずれの半分も互いに鏡像である。 図1dは、従来の対称性非球面レンズ40(これは通常の旋盤技術によって製 造できる)を装着した対称性非球面角膜10’の経線に沿って切断した断面図を 示す。図から分かるように、レンズ40の後方表面の湾曲は、角膜10’の湾曲 に順応するように構築されている。図1bの球面レンズと比べて、この図の非球 面レンズ40は図1dの非球面対称性角膜に対してより良好にフィットし、した がって不快感を改善し良好な映像をもたらすであろう。しかしながら、対称性非 球面レンズ(経線上断面図がいずれの場所でも同じであり、その形状は患者の平 均的な角膜の非球面性に対応する)でもなお、快適にレンズを装着できないか、 またはレンズを通し て十分に良好な映像を得ることができない相当な割合の患者が残る。 図1dはまた、非対称性非球面角膜に装着した場合の対称性非球面レンズ40 の不完全さを説明するために役立つ。QおよびRは、レンズ40の後方表面44 上に有る特定の経線上の点である。点Qおよび点Rは、共に角膜40の幾何学的 中心線Hから同じ半径距離Cにある。対称性非球面角膜に装着された対称性非球 面レンズ40では、点Qおよび点Rは、平面Pから同じ距離(S)だけ離れてい る。平面Pは対照平面で、虹彩面と平行である。中心線Hは対照平面Pに垂直で ある。幾何学的中心線Hから半径距離Cの位置に有るレンズ40上の全ての点は 、平面Pから距離Vだけ離れているであろう。換言すれば、対称性非球面角膜1 0について上記で述べたものと同じ幾何学的構造が対称性非球面レンズ40上に 存在する。したがって、レンズ40上の点Qおよび点Rは、角膜10’上の点A および点Bに完全に適合するであろう。実際、図1dに示したレンズの後方表面 全体が、レンズ40が覆う角膜10’の対応する表面と適合するであろう。つま り、点Qと点Aの間、または点Rと点Bの間に間隙は存在しないということであ る。レンズ40の後方表面44と角膜10’の前方表面11との間には均一で狭 い間隙が存在する。実際には、この均一で毛管状の間隙は涙の薄い層で占められ るであろう。この間隙での涙の流入と交換は毛細管現象によって影響を受ける。 図1dは、角膜10’の幾何学的中心線Hがレンズ40の 幾何学的中心線と一致するようにレンズが角膜上に配置されたところを示し、た だ1本の中心線Hが、この図および以下の図で両方の幾何学中心線を表すように 描かれている。 残念ながら、患者の角膜が、図1b〜図1dに示したような対称的非球面であ るということは極めて稀である。むしろ、典型的な患者は、図1eに示した角膜 10”のように非対称性非球面角膜を有する。図1eは、図1dの従来の対称性 非球面レンズ40を装着した非対称性非球面角膜10”を表している。予想通り 、対称性非球面レンズ40は、図1dの対称性非球面角膜10’にフィットした ようには、非対称性非球面角膜10”に適合しない。 図1eの点A’および点B’の両方の点は、角膜10”の同じ経線上に、幾何 学的中心線Hから同じ半径距離Cだけ離れて存在する。角膜10”の非球面性の ために、点A’および点B’は、虹彩面から異なる高さで存在する。点A’と点 B’との間の高さの違いは、距離Gとして示されている。同じ経線上の2点間の 高さの差異Gは、非対称性非球面角膜10”への対称性非球面コンタクトレンズ 40の正確な装着を不可能なものにするであろう。 図1eで分かるように、角膜10”の前方表面11’上の点A’とレンズ40 の後方表面44上の対応する点Qとの間には顕著な間隙45が存在する。対称性 レンズ40を製造する場合は、与えられた半径で最高の高さを越えることができ るように十分な材料がレンズ材料から取り除かれる。図1eに示した特定の実施 態様では、レンズ材料は、レンズ40が 角膜上の点B’に当たらないように点Rで取り除かれる。レンズは対称性である ので、レンズ40の点Qは点Rと同じ高さに存在し、したがって角膜の点A’と (高さが)適合せず、間隙45が生じる。45のような間隙の位置、相対的な大 きさ、形状および数によって、レンズ40のような対称性非球面コンタクトレン ズを患者に使用することが適切か否か、さらに、適切な場合には、それが満足の いくものかどうかが決まる。もし間隙が、例えば間隙46のようにレンズ40の 偏縁47(または基底部)(これは角膜上に載っているレンズ40の部分である )で生じる場合には、レンズは、間隙を含む経線上を「揺れ動く」ようになるで あろう(または、レンズ40と角膜10”の配置が光学的に正しくない角膜上の 位置にレンズが留まることになるだろう)。レンズ40のような対称性レンズで は、角膜表面の高さの違いのため(ここで偏縁47が角膜と接触する)、間隙4 6のような間隙が偏縁47の周囲に生じることは避けられない。さらに、間隙4 6のために、瞼が偏縁47を捉え、レンズ40を移動させるという潜在的な問題 が存在する。偏縁47は、表面11’とレンズ40との間の間隙46のために、 角膜11’の表面から持ち上げられるようである。例えば間隙45(これは、デ ザインそのものによって生じるのものではないが、ある種の特徴をもつ角膜が原 因でデザインおよび方法の失敗によって生じる)のような間隙に関するまた別の 問題は、角膜とレンズの後方表面との間に制御不能の涙の層が貯留することであ る。涙の貯留が過剰の場合には、患者がレンズを装着することは 実際上不可能なほど不快なものとなるであろう。同様に、レンズが角膜の中心部 に物理的に接触する場合、角膜は生理学的に障害され、患者が直ちに認識する角 膜の酸素欠乏状態を引き起こすであろう。そのような耐え難い状態が生じた場合 、レンズを直ちに眼球から排除しなければならない。 図2は、本発明の1つの特徴を示すために、非対称性非球面コンタクトレンズ を装着した非対称性非球面角膜10”の断面図を示している。非対称性非球面レ ンズ50の前方表面は、非対称性乱視角膜10”の幾何学的構造に正確に順応す る(すなわち適合する)ように製造される。このレンズ50は極めて詳細に図3 に表されている。図3から分かるように、本発明のレンズ50は、レンズ50の 後方表面54が、角膜10”の前方表面11の非対称性非球面の幾何学的構造に 適合するように作製されている。実際には、中心領域(光学ゾーン)は角膜に適 合せず、周縁部のみが下記に述べるように角膜に適合するであろう。 図3の点Sおよび点Tはレンズ50の後方表面54の同じ経線上に存在し、レ ンズ50の幾何学的中心線Hから同じ半径距離Cのところにある。幾何学中心線 Hは対照平面Pに対して垂直である。レンズ50の後方表面54は、不規則な非 対称性非球面角膜10”に適合するように作製されているので、点Sおよび点T (中心線Hから等距離にある)は、対照平面Pに対して異なる高さに存在する。 点Tは平面Pから距離Z1の位置にあり、一方、点Sは平面Pから距離Z2の位 置にある。レンズ50の非対称性のために、距離Z2は距離 Z1より大きく、その差はGである。図3に示されたレンズ50の断面が、図1 eおよび図2の角膜10”の断面と同じ経線に沿って切断されたと仮定すれば、 点S、点A’、点T、および点B’の4つの点は全てレンズ50および角膜10 ”の幾何学的中心線Hから同じ半径距離Cにあるので、レンズ50上の点Sは角 膜10”上の点A’と対応し、レンズ50上の点Tは角膜10”上の点B’と対 応する。 レンズ50の後方表面54の幾何学的構造は、角膜10”の前方表面11’の 局所構造に順応するように作製されているので、したがってレンズ50上の点S と点Tとの間の高さの違いGは、角膜10”上の点A’と点B’との間の高さの 違いGと同じである。図1eに描かれた対称性非球面レンズ40と比較して、非 対称性非球面レンズ50はレンズと角膜10”との間に、例えば図1eの間隙4 5および46のような著しい間隙を全く持たないであろう。レンズ50の後方表 面54と角膜10”の前方表面11’との間の狭くて明瞭な均一の間隙(図2) は、実際のところ、レンズ50の後方表面が、薄い涙の層で角膜10”から分離 されていることを単に示しているに過ぎない。 レンズ50の前方表面52もまた、その後方表面と組み合わせて患者に必要な 適切な視力矯正を達成できるように非球面および非対称性の形状が付与されてい る。当業者には理解されるところであるが、コンタクトレンズによって達成され る視力矯正は、部分的にはレンズに使用されている物質の屈折率並びに、レンズ 50の前方表面52の湾曲と後方表面5 4の湾曲との間の値の差異の関数である。前方表面52は非対称性非球面であり 、さらに、必要とされる視力矯正にしたがって後方表面54に対して所定の関係 を有するであろう(この特徴は図2または図3には示されていない)。この関係 は、当該技術分野で周知の種々の光学的な問題を考慮することによって決定され る。非球面レンズを用いるコンタクトレンズの例およびそれに関するさらなる考 察については、米国特許第5019098号、4861152号および4640 595号を参照されたい。 本発明のコンタクトレンズの好ましい実施態様は図4および図5に示されてい る。これらの図に描かれているレンズ60は、中心の球面部分66および非対称 性非球面周縁部分つまり枠部分69をもつ組合せレンズである。周縁部分69は 、レンズ60の基底部70を含み、さらに球面部分66の基部湾曲65に向かっ て広がる。レンズ60の中心部分66の幾何学的構造は、わざと球面であるよう に選択されている。その理由は、球面光学は比較的単純で、しかも最も良好な視 力矯正を達成できるからである。レンズ60の後方表面64の周縁部分69は、 角膜の局所解剖学的データにしたがって形状作製され、角膜10”の前方表面1 1”の局所構造に(湾曲と高さの両方で)適合する非対称性非球面表面が作製さ れる。周縁部分69は、レンズ60を角膜10”上に載せる支持表面を形成する 。 人間の瞳孔(25)の生理学的な平均最大拡張は、約4〜5ミリメートルであ る。本発明の好ましい実施態様では、中 心球面部分66は、拡張瞳孔25によって作り出される光学ゾーン全体にわたっ て光学矯正を提供するために、基底部直径は少なくとも6ミリメートルである。 この好ましい実施態様では、周縁の非対称性非球面ゾーン69の幅は、約1から 2ミリメートルを越えることは殆どないであろう。図4および図5に示したよう に周縁部分69が均一な幅をもつことは可能であるが、このことは必ずしも実情 に沿ったものではない。周縁部分69の幅はレンズの基底部の場所によって変化 しうる。そのような場合には、レンズは必ずしも円形または円形構造である必要 はない。周縁部分の特定の個所の幅に影響を与える1つの要素は、当該特定の個 所の角膜の傾斜度である。角膜の傾斜度が特定の経線に沿って極めて急である場 合は、周辺領域69の幅を増加させ、図5の点Kにおけるようにより大きな支持 表面を提供することができる。より平な角膜部分にはより狭い周縁部分69およ び、それに対応してより小さな支持表面が点Lのように提供される。角膜の局所 構造が許すと仮定するならば、最大限、周縁部分69の幅はレンズ60の基底部 70と同じ広がりをもつことが可能である。実際のところ、基底部は正確無比な 線ではなく、狭いが限界のある幅をもつことになろう。特定の経線上の部分69 の上部境界線は、本明細書に記載したように基部湾曲65の形状(および、図8 のような中間帯がある場合にはその存在)によって決まる。下部境界線つまり縁 部は、角膜の局所構造だけでなく、レンズを作る物質の性質、流出する涙および レンズ/瞼の相互作用を考慮して決定される。換言すれば、後 方表面と前方表面が合流する、基底部70の先端におけるレンズ60の経線縦断 図の細かな特徴はさらに別の配慮を必要とするであろう。そのような縁部のデザ インおよび縁部の上昇距離の測定は当業界で周知であり、通常の実験以上のもの を必要としないであろう。 図5では、ゾーン66および69は鮮明な線で表した。本発明にしたがって製 造された実際のコンタクトレンズでは、球面ゾーン66と非対称性非球面ゾーン 69との間の移行はむらのないもの(すなわち、不快感を生じる可能性がある鋭 いへりをもたない滑らかなもの)であろう。この中間面における移行の急激さは 、患者の角膜の相対的傾斜にも左右される。より急傾斜の湾曲をもつ角膜は、中 心の球面部分66と周縁の非対称性非球面ゾーン69との間の移行ゾーンがより 急傾斜であるレンズをもたらす。 当業者には理解されるところであるが、球面中心部分66の湾曲半径は、角膜 の頂点の高さ(虹彩平面から最も離れた角膜上の点)と、中心部分66と周縁部 分69との境界65となるであろう、角膜の最も高い点の高さとの間の差異によ って決まる。角膜10”全体との間の間隙を確実にするために、周辺部69の下 に存在する角膜の最高点(図5の実施態様の点K)は、中心(光学)ゾーン全体 に渡って角膜との間に十分な間隙を残すことを条件として、レンズ60の球面区 域66の基部湾曲65と周縁部分69との間の移行の最高点をも決める。基部湾 曲に沿う角膜の最も低い点は、移行の最も低い点を決定するであろう。 図8は本発明の好ましい実施態様の変形を示す。3つのゾーン100、101 および102は一緒になって、図4および図5の周ふ領域69を構成する。図8 のゾーン103は、図4および図5の球面中心領域66に対応する。図4および 図5のレンズの場合のように、ゾーン100におけるレンズ60’の後方表面は 、この同じゾーン100において非対称性非球面角膜10”(一部分が示されて いる)に適合する。ゾーン100の隣に中間ゾーン101が存在する。角膜10 ”は非対称性非球面のままである。レンズ60’の中間ゾーン101における部 分はまた非対称性非球面であるが、この角膜の局所構造に適合しない。中間ゾー ン101におけるレンズ60’は、所定の比例的に離隔する関係で角膜の局所構 造に順応する。当該局所構造が本物の角膜の局所構造から離隔する程度は、以下 のような単純な代数式によって決定される: Z’=Z+(X−5)/2 式中、Z’はレンズの新しい高さZで、Zは離隔部分なしのレンズの高さで、X はレンズ上の特定点の位置のX座標である(X軸は図8の頁と平行である)。レ ンズ60’の中間離隔ゾーン101の目的は、レンズ60’と角膜10”との間 の間隙から流出または流入する涙の制御である。離隔の量を増加させることによ って毛細管効果は増加し、したがって60’の下をより多くの涙が流れるであろ う。逆に離隔が減少すると(究極的にはZ’=Zとなる点に向かって)、涙の流 れる量は減少するだろう。 ゾーン102は、レンズ60’の非球面非対称性部分とレ ンズ60’の中心球面部分との間の移行ゾーン(縮尺は正確ではない)である。 移行ゾーン102の目的は、非球面非対称部分(ゾーン100−102)と球面 部分(ゾーン103)との間のむらのない湾曲を提供することである。 図9は、レンズ60の周縁端部分69が、通常の前方端と表面デザインを維持 しながら、一方非対称非球面角膜の様々な変形を許容するためには、どのように 種々の厚さをもつかを示している。図9に示したように、レンズの左半分は、角 膜がこの領域で最も急傾斜であるため最も薄い縁部に対応し、右半分は、角膜が この領域で最も偏平であるため最も厚い縁部に対応する。もしこの縁部が、レン ズの構造的強度に必要な予め定められた最小の厚さよりも薄い場合には、製造中 の破損を避けるために、本発明は、レンズの前方端表面上に新たな厚さを提供す ることによって自動的に埋め合わせを行う。この新たな厚さは、この縁部が、通 常の前方端の形状をもつことができるように十分な厚さを提供する。図9に示し たレンズ60の前方表面は球面であることに留意すべきである。しかしながら、 後方表面54の少なくとも偏縁部分69は非対称性で非球面である。非補正端7 4(仮想線で示す)と実際の補正端72の両方を図9に示す。 本発明の非対称非球面コンタクトレンズの製造システムは図6に示されている 。このシステムは、角膜画像取り込みシステム610、高さ分析プログラム62 0、コンピューター支援デザインシステム630、コマンドプロセッサー640 およびレンズ形状作製システム650を含む。角膜画像取り 込みシステム610は、コンタクトレンズを装着する患者の角膜600の三次元 局所構造地図を作製するために、高さ分析プログラム620と合わせて用いられ る。この目的のために、傾斜(等高線)と高さのデータの両方が必要である。 コンピューター支援デザインシステム630は、角膜局所構造データをコマン ドプロセッサー640を介してレンズ形状作製システム650に送る前に、デー タの編集または修正を補助するために用いられる。コマンドプロセッサー640 は、形状作製されるべきレンズの表面を表示する局所構造データを、高さ分析プ ログラムから直接またはコンピューター支援デザインシステム630から受取り 、レンズ形状作製システム650が必要とする一連のコマンド/制御信号を発生 する。レンズ形状作製システム650は、レンズ形状作製システムの三次元での (デカルト座標、放射座標または球面座標のいずれかのX、Y、Z)移動を記述 する一連のコマンドをコマンドプロセッサー640から受け取り、特定の顧客に 適合するコンタクトレンズを作製する。 図6に記載したシステムの各々は、別々のユニットとして構築でき、またはシ ステムのあるものは合体させて単一のプロセッサーとして稼働させることができ る。例えば、コンピューター支援デザインシステム630およびコマンドプロセ ッサーは、両方共、例えばIBMTMコンパチブルPCのような単体パソコン(P C)にロードして実行できるソフトウェアである。この2つのソフトは同時に動 かす必要がないので、非常に進歩したPCを必要としないが、好ましくは486 プ ロセッサー(またはそれに相当するもの)をもつコンピューターが、数学的に高 度な高さ分析プログラムには好ましい。図6のシステムの1つの実施態様では、 角膜画像取り込みシステム610と高さ分析プログラム620は、第一の配置場 所(例えば医師の診察室)に配置され、一方、コンピューター支援デザインシス テム630、コマンドプロセッサー640およびレンズ形状作製システム650 は全て第二の配置場所(例えば製造場所)に配置される。連結622および62 3は、電話線を介して(例えばモデムまたはRS232ポート(図6には示され ていない))、または単に2つのシステムの間でディスクをやり取りすることに よって達成できる。角膜画像取り込みシステム610は、患者の角膜600の表 面の二次元画像を取り込む。システム610は、照明パターンを角膜600の表 面に投影することによって角膜画像を取り込み、さらに角膜表面から反射される 光を取り込む。角膜600を照らす伝統的な方法は、例えば米国特許第4863 260号に開示されたような一連の目盛付き同心円またはマイヤーを投影するこ とを含む。この特許は、角膜の局所構造データを得る1つの方法を開示するけれ ども、いくつかの局所解剖システム(下記に記載)は異なる方法を用いているか もしれない。これら市販の局所構造地図作製システムのいずれも本発明に用いる ことができる。典型的には、10から20個のリングが角膜600上に投影され る。しかし今日まで、この方法を用いて角膜上の点の正確な高さを取り出すこと はできなかった。同心円方法は、2点間の角膜の傾斜に関する 情報を与えるだけである。角膜上の点のX、Y、Z座標を決定する好ましい方法 は、二次元データに基づく高さの情報を引き出すだけでなく各点の高さの測定を 含む。これを達成する市販のシステムの1つは、ビデオテープ上に角膜表面の二 次元画像を取り込むものである。角膜の二次元画像をデジタル化し、画像の各ピ クセルは1組のX、Y座標と「明度」値(例えば0から256の間)をもつ。「 より明るい」ピクセルはより大きな値をもち、これは、角膜上の対応する点のよ り大きな上昇(単に傾斜ではなく)に正比例する。X軸およびY軸は、角膜60 0の画像が取り込まれるとき、患者の眼球の光学的中心線(ついでながら、これ は必ずしも角膜の幾何学的中心線と同一の広がりをもつとは限らない)を中心と して配置される。 角膜600の二次元画像を表すX−Yデータは、データライン612を介して 高さ分析プログラム620に送られる。角膜画像取り込みシステム610と高さ 分析プログラム620が統合ユニットとして構築される場合には、データライン 612は内部データバスの形をとることができる。また別に、X−Yおよび「明 度」データは、角膜画像取り込みシステム610と高さ分析プログラム620の 両方にアクセスが可能な通常の記憶エリア(図6には示されていない)に保存で きる。 高さ分析プログラム620は、好ましくはプロセッサーによって実行されるソ フトウェアプログラムである。このプロセッサーは注文製作されたものでもよく 、またIBMTMコン パチブルPCでもよい。プログラム620はアルゴリスムを用いて、X−Y対と ピクセルの明度を基にしたデータのX−Y対の各々のために三次元要素(Z座標 )を発生する。各点の高さ(すなわちZ座標)を算出する方法の1つは、患者の 角膜600から測定されたX−Yおよび明度値を、既知の高さをもつある対照表 面(例えば既知の半径をもつ球面)の座標および明度と比較することによる。( 対照値はプログラム620に予め保存しておくことができる。)高さ分析プログ ラムの最終アウトプットは、角膜600の表面上の多数の点(好ましくは約15 00またはそれ以上)に対するX−Y−Z座標である。X−Y−Zの三文字組の 数が多ければ、下記に述べるようにコンタクトレンズの形状作製においてより高 い精度が可能になるが、必ずしも必要なことではない。角膜表面上の点(本実施 例では角膜表面上に任意に配置された約1500の点)について必要な正確さを 有する位置と高さの両方の情報をできれば、X、Y、Z角膜データを作製するこ とができるいずれの方法も用いることができることは、当業者には理解されよう 。 高さ分析プログラム620からのX−Y−Zデータ出力は、機械固有の多くの 方法でフォーマットすることができるが、これらは全て当業界で周知である。本 発明の好ましい実施態様では、データはデータ交換ファイルフォーマット(DX F)でフォーマットされる。DXFフォーマットは工業用標準フォーマットで、 これは、典型的にはデータのソフト間移転に用いられる。DXFはASCIIデ ータファイルで、これは、 通常用いられるコンピューター支援デザインシステム630の殆どで読むことが できる。コンピューター支援デザインシステム630は、角膜の局所構造、した がって個人的フィットレンズの局所構造をユーザー(主治医またはレンズ製造業 者)に図示するために本製造工程に用いられ、このレンズは個々の顧客の角膜の 局所構造に適合するように形状作製される。コンピューター支援デザインシステ ム630はまた、ユーザーがデータを編集し、実際の角膜表面に由来する新しい 三次元表面(例えば下記に述べるような球体表面)を作製することができる。 高さ分析プログラム620から得られるX−Y−Zデータの送り方は、製造す るレンズの型および形状作製工程のために出発材料として用いられるレンズ材料 の形式に左右される。製造されるレンズが完全な等高線レンズで、後部表面全体 に沿って角膜に順応するように形成される場合(例えば図2および図3に描かれ たもの)は、高さ分析プログラム620からのX−Y−Zデータは、コマンドプ ロセッサー640に直接送られ、コンピューター支援デザインシステム630に よる修飾または編集の必要がない。前方レンズ表面の形状を作製するために、後 方レンズ表面データはシステム630によって編集され、必要な瞼との相互作用 と視力矯正を有する前方表面が当業界で既知の方法に基づいて得られる。 製造されるレンズが、図4および図5に示した球面レンズと非対称非球面レン ズとの組合せレンズの場合は、DXFファイルに含まれる、高さ分析プログラム 620からのX−Y −Zデータは、コンピューター支援デザインシステム630によって編集および /または修飾されねばならない。コンピューター支援デザインシステム630に 送られるDXFファイルは、角膜表面全体を表すデータを含む。球面レンズ材料 が用いられる場合は、この材料は、角膜と接触する周縁領域(図4および図5の 69)においてのみ角膜と適合するように、さらに場合によって中間ゾーン(図 8の101’)で角膜に順応するように形状作製する必要がある。したがって、 レンズの中心球面部分(図4および図5の66)に対応する角膜の局所構造を表 すデータのいずれにも注意をはらう必要はない。 先に述べたように、レンズ周縁部分69の基部湾曲および幅は、角膜の頂点の 高さと位置、および周縁領域69の下に存在する領域内の角膜上の最高点と最低 点の高さと位置を用いて主治医が決定することができる。コンピューター支援デ ザインシステム630の補助によって、基部湾曲およびその位置は容易に算出で きる。このようにして算出された基部湾曲と位置は、算出基部湾曲を有するレン ズ材料を実際に選別する前に、場合によって主治医または製作スペシャリストに よって確かめられる。この実施態様では、適切な高さの基部球面湾曲をもつレン ズ材料を用いて、コンピューター支援デザインシステム630は、球面部分の基 部とレンズの基部との間の後方レンズ表面の周縁(非対称性、非球面)部分のみ について表示するDXFファイルを作製するであろう。コンタクトレンズの周縁 部分は角膜の光学野から外れているので、 このレンズの前方表面の周縁部分は、視力矯正を考慮して再形成する必要はない ことは留意されるべきである。しかしながら、上記で述べたように、前方レンズ 表面の周縁部分の再形成は、レンズ/瞼の相互作用、涙の交換および涙の流出を 最適にするために必要とされる。このように修飾されたDXFファイルはその後 コマンドプロセッサー640に送られ、レンズの周縁部分の形状作製のためのツ ールを実際に誘導するコマンドを発生する。 X−Y−Zデータのさらなる編集が、例えば図8の実施態様のような変形のた めに必要とされることは当業者には明白であろう。これによって、角膜の対応す る部分の形状に対して所定の比例的に離隔する関係をもつ「中心ゾーン」が提供 される。この関係は、角膜を通る涙の所望の流出パターンを基に、レンズの前方 表面の表面張力および角膜表面の表面張力、並びに涙の粘度およびレンズの周縁 部分と角膜との間の水路の毛細管特性を考慮して決定される。 球面レンズ材料を用いる実施態様の重要な利点は、個々の顧客に適合するコン タクトレンズを作製する製造コストと時間が、装着の気持ちよさや鮮明な映像を 犠牲にすることなく実質的に減少することである。この製造設備は、より安価な 技術、例えば成形やスピン鋳造を用いて予め製造しておいた様々な球面レンズ材 料をストックすることができる。個々の顧客に合うレンズの注文があったとき、 製造メーカーは単にその在庫品一覧から、適切な(例えば球面)基部湾曲と必要 なレンズの度数をもつレンズ材料を選択すればよい。コンタ クトレンズの形状作製に関連する本明細書中の方法はまた、多くの他のレンズを 製造するために用いられる鋳型の形状作製に応用できることは留意されるべきで ある。 球面中心部分と非対称非球面周縁部分をもつ組合せレンズを製造するまた別の 実施態様では、球面レンズ材料から出発しない。この実施態様では、レンズの中 心球面部分の基部湾曲が、(主治医またはコンピューター支援デザインシステム 630のオペレーターのどちらかによって)決定され、コンピューター支援デザ インシステム630を用いて、球面中心部分の局所構造を表示するX−Y−Zデ ータが発生される。この実施態様では、コンビューター支援デザインシステム6 30は、レンズの表面全体(後方表面および前方表面の両方)を表示するDXF ファイルを作製し、これは続いてコマンドプロセッサー640に送られる。コマ ンドプロセッサーから送られてくる中心球面部分を含む情報にしたがって、この 方法でレンズの前方および後方表面の両方の形状が作製される。この方法の利点 は、非標準的基部湾曲をもつ角膜を、例えば円錐角膜をもつ患者のために考慮す ることができるということである。 コマンドプロセッサー640は、形状作製されるレンズの表面を表示するX− Y−Zデータを含むDXFファイルを受入れ、形状作製システム650を制御す る一連のコマンドを発生する。コマンドプロセッサー640は、高さ分析プログ ラム620またはコンピューター支援デザインシステム630のいずれかから送 られてくる生のX−Y−Zデータを受け 取り、この生の情報を用いて、続いてレンズ材料に形状を与えるレンズ形状作製 システム650を制御するために必要な制御信号を作製する。コマンドプロセッ サー640は、レンズ形状作製システム650に適合しており、両ユニットは、 一般にレンズ形状作製システム650の製造元から入手できる。コマンドプロセ ッサーとレンズ形状作製システムの組合せの1つが、カリフォルニア州カーピン テリアのDACからDLMシリーズIIマイクロミルとして市販されている。角膜 画像取り込みシステム610と高さ分析プログラム620の両方を含むシステム は、例えばニューヨーク州ニューヨークの Computed Anatomy、テキサス州ヒュ ーストンの EyeSys Technologies、またはニューヨーク州ニューハートフォード の PAR Technologiesのような会社から、それぞれTMS1、角膜分析システムI II(CASIII)および角膜局所解剖システム(CTS)なる商標または品番で 市販されている。 コンピューター支援デザインシステム(例えば630)は、カリフォルニア州 サウサリートの Autodesk から、AutoCADTM、AutoMILLTM、およ びAutoSURFTMの商標名で、さらにコネチカット州マンチェスターの Cad key Inc.からCADKEYTMの商標名で市販されている。 本発明の好ましい実施態様では、レンズ形状作製システム650は、X、Yお よびZ軸で移動可能な三中心線回転式コード化研磨機であるが、これに替わって 、レンズ材料に滑らかな移行部分で(すなわち鋭角をもたない)三次元的に非対 称性形状を与える能力を有する他のシステムも用いることが できる。伝統的な旋盤技術は、コード化研磨機の正確さまたは精密さをもたない ので、この目的のためには適切ではない。さらに、レンズ材料から材料を削り取 るレーザー技術のいくつかはレンズ表面に凹みを作る可能性があり、したがって また不適切である。しかしながら、通常の旋盤技術は球面中心部分を形成するた めに用いることができる。 研磨用工具または「研磨機」を用いるレンズ形状作製システム650を図7に 示す。この研磨システム650’は、安定な作業台700(好ましくは安定性の ために花崗岩で作られる)の上に静置される。表面板710は振動分離体720 の上に載せられている。レンズ材料を保持するためのコレット730は表面板7 10の上に載置される。表面板730はX−Y台として機能し、XおよびY方向 の動きを提供する。Z軸操作は、垂直スピンドル760によって達成される。垂 直支持枠740は、スピンドル制御750およびスピンドル760のための支持 を提供する。研磨工具770は、スピンドル760のチャックにはめられている のが示されている。表面板のX−Y運動およびスピンドルのZ方向の運動は、交 差ローラー型ベアリングおよびボールスクリューフィード(図には示されていな い)によって駆動される。回転式エンコーダー(図には示されていない)は、典 型的には高度な解析精度を提供するために用いられる。研磨システム650’の ための制御機および関連電子機器は図7には示されていない。 操作に際して、研磨されるべきレンズ材料はコレット73 0に保持される。好ましくは、レンズ材料は、真空システム(図には示されてい ない)によってコレットに保持される。X−Y台710のX−Y運動およびスピ ンドル760のZ運動を制御するための一連のコマンドは、コマンドプロセッサ ー640(図6)から受け取る。先に述べたように、コマンドプロセッサー64 0は特定の研磨システム650’に適合する。コマンドはフォーマットされ、研 磨制御機によって使用されるために適切に配列される。研磨制御機は、表面板7 10のX−Y運動およびスピンドル760のZ軸運動を駆動させる実際の制御信 号を発生する。システム650’は、X−Y台710の運動と調和しながらZ軸 の垂直並進運動を許容する。製造中の材料が回転する通常の旋盤システムとは反 対に、研磨システム650’上のレンズ材料は、X−Y台710およびZ中心線 スピンドル760に対して静止したままである。レンズ材料は静止したままであ るので、三中心線研磨システム650は、レンズ材料に対して研磨ツール770 のX、YおよびZ運動を制御することができ、したがって、非対称性非球面周縁 部分を後方表面に有し(又は後方表面全体)、非対称性非球面であり、合わせて デザインされた角膜表面に適合するか、若しくは所定の関係で該角膜表面に順応 するコンタクトレンズを製造することができる。この研磨工程の好ましい実施態 様では、研磨ツールは、研磨されるべきレンズの表面上を並進分力と円周分力か ら成る複合様式で運動する。その結果螺旋状運動が、レンズ表面の滑らかで融合 した湾曲を提供するであろう。円周研磨工程は「上昇」とし てしられている。いずれの研磨工程も本質的に研磨される材料の表面に筋をつく る。筋が3ミクロンの高さ(頂から底まで)である場合には、不快感を生じる。 本出願者は、レンズを円周方式で研磨することによって、放射状方式(「ラスタ ー」として知られる)とは異なって筋の高さは極めて小さくなる(好ましくは頂 から底まで2ミクロン未満、最も好ましくは1ミクロン)ことを見いだした。実 際、筋の高さは無視しえるもので、これは、部分的には円周カットの間の研磨機 の半径方向ステップが好ましくは極めて小さい(すなわち0.1mm〜0.00 0001mmの間)という事実によるものと出願人は考えている。レンズの前方 表面の全体または一部分の形状作製のために必要な実施態様としては、本明細書 で開示したものに基づいて、同様な形状作製操作がまたその表面で実施されるで あろう。 慣例的なレンズの形状は(回転切断のために)必然的に円形であるが、本発明 の形状作製技術およびデータを用いる場合そのような制限はない。この理由によ り、本質的にはどのような形状のレンズ(卵形(楕円形)レンズを含む)も研磨 できる。本発明を使用することによって可能となる種々のレンズの形状により、 レンズ/瞼の相互反応を解決するために、医師は新しい試みを開発することがで きる。瞼とコンタクトレンズとの相互作用は、これまでのところコンタクトレン ズに関する問題であった。瞼を閉じると、瞼はレンズ端に衝撃を与え、レンズを 中心位置から外れさせる傾向がある。円形以外のレンズの形状(例えば卵形)を 用いることによって、 瞼の力はコンタクトレンズの長縁に沿って分散され、したがって、レンズの位置 が移動する傾向は減少する。また別に、卵形レンズが用いられる場合、卵形の長 径は角膜の垂直経線に沿って配置される(すなわち12時から6時)。この配置 は、レンズの一番狭い部分を瞼と最初に接触させるであろう(これは、瞼から生 じる力をレンズの狭い部分に集中させると考えられる)が、この狭い部分はまた 、最大量の支持表面によって支持されるであろう。非円形レンズデザインは、た とえ完全に防止できないとしても、瞼の作用によるレンズの移動を軽減するため に役立つであろう。 本発明のコンタクトレンズの非対称非球面後方表面または表面部分は、角膜の 非対称非球面輪郭と適合し、レンズが角膜にはるかにしっかりと装着されること を可能にし、さらに先行技術によるいずれのレンズよりも角膜に対する回転は少 なくなった。本発明の利点はいくつかの特徴を有する。まず第一に、上記で述べ たように、装着者がまばたきをすると、瞼はレンズの位置を移動させようとする 。本発明のレンズは角膜にしっかりと載っているので、この位置移動が生じる可 能性はずっと少ない。レンズがたとえ移動しても、先行技術によるいずれのレン ズよりもはるかに迅速に、はるかに正確に、表面張力がその適切な配置(すなわ ち「中心」位置)を再び回復させようとする。先行技術の対称性非球面レンズは 、角膜上にレンズを適切に配置するために、レンズの下方の四分弧(レンズの6 時の位置)にバラストまたは「重量」(通常レンズ材料の付加重量)を必要とす る。患者がまっすぐに 立つと、重力によって先行技術のレンズの重い部分は角膜の下方の四分弧に回転 しようとする。本発明のレンズでは、レンズの顧客に合った非対称性輪郭のため 、バラストによって重力を操作してレンズを配置させる必要性がなく、レンズは 角膜の中心に留まろうとするであろう。レンズと角膜の適合した外形は、角膜の 中心にレンズを適切に配置するための「鍵」である。 本発明のレンズの自己整列性、自己中心移動性の特徴のさらなる利点は、二焦 点レンズまたは多焦点レンズの応用において明らかになる。先行技術においては そのようなレンズでは2つのタイプが存在する。第一のタイプでは、二焦点レン ズまたは多焦点レンズのレンズの残り部分よりも強い度数の部分は、下方の四分 弧に見いだされる。第二のタイプでは、二焦点レンズまたは多焦点レンズの中心 部分は距離について設定され、度数は半径方向に徐々に増加する。第一のタイプ のレンズを適切に配置するために、先行技術で実施されていることは、下方四分 弧にバラストを置き、重力によってレンズを配置させるものである。上記に述べ たように、患者が傾いた位置にいる場合(例えばベッドで本を読んでいる場合) 、レンズに対する重力の作用は誤った影響を与え、レンズは回転しその正しい配 置から流れさろうとする。第二のタイプの二焦点レンズまたは多焦点レンズはバ ラストを必要としないが、より小さな中心視野しか提供しない。本発明には第一 のタイプの二焦点レンズまたは多焦点レンズが好ましい。本発明のレンズは、正 しい配置のためにバラストを必要としない ので、装着者は、レンズが移動したり、またはその正しい配置から回転したりす ることがなく、どのような位置をとることも可能である。さらに、本発明の二焦 点レンズまたは多焦点レンズが移動した場合、涙の薄い層の上に浮遊しているレ ンズは、迅速に角膜上の適切なそれ自身の位置に自力配置するであろう。 本発明は、好ましいものとして、市販の種々の物質、例えば親水性ポリマー( 例えばハイドロゲル)、ポリ(メチルメタクリレート)または硬質ガス透過性ポ リマー材料(例えばフルオロシリコンアクリレート(Polymer Technology製)、 可撓性フルオロポリマー(例えばOcular Sciences製のA−FPP)、シロキサ ンアクリレート(Cooper Vision製)、ストリイシリコン(Ocutec製)、1−ブ チルスチレン/シリコンアクリレート(PBH)、ポリスルフォン−フルオロシ リコンアクリレート(Progressive Optical Research製)およびフルオロポリマ ー(American Hydron製)等から、無制限に製造されるソフト、ハードまたはガ ス透過性コンタクトレンズを含む。 これまで好ましい実施態様を開示してきたが、上記の装置および方法は単に本 発明の原理を説明するものであり、他の装置も下記に請求される本発明の請求の 範囲を外れることなく当業者によって考案されることは、理解されるところであ る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.非対称性非球面角膜をもつ患者の眼球上で使用するコンタクトレンズであっ て、 該レンズは、前方表面、後方表面および基底部を有し、該後方表面は周縁部 分を含み、該周縁部分は、非対称性および非球面で、且つ前記該レンズの基底部 と少なくとも同一の広がりを有し、 前記周縁部分は、レンズを患者の眼球に装着したとき、レンズの該周縁部分 の下の角膜の対応する周縁部分と非対称的且つ非球面的に適合し、さらに、 前記コンタクトレンズの直径は、前記角膜より実質的に大きくない、コンタ クトレンズ。 2.前記周縁部分が、前記レンズの基底部と同一の広がりを有する請求の範囲第 1項のレンズ。 3.前記周縁部分が、約1.5mmまでの幅を有する請求の範囲第1項のレンズ 。 4.前記周縁部分が、約1mmまでの幅を有する請求の範囲第1項のレンズ。 5.前記後方表面が、さらに球面の中心部分を含む請求の範囲第1項のレンズ。 6.前記前方表面の少なくとも一部分が非対称性且つ非球面で、さらに前記後方 表面に対して所定の関係を有し、前記関係は前記レンズによって達成されるべき 光学的矯正を考慮に入れて決定される請求の範囲第5項のレンズ。 7.前記前方表面が中心部分をもち、前記前方表面の少なくとも中心部分が球面 である請求の範囲第5項レンズ。 8.前記基底部が非円形である請求の範囲第1項のレンズ。 9.前記レンズの基底部の直径が、最大でも約10ミリメートルである請求の範 囲第1項のコンタクトレンズ。 10.前記レンズが上方および下方四分弧を有し、さらに前記レンズが、 前記下方四分弧の一部が、前記上方四分弧の度数と異なる度数を有する請求 の範囲第1項のコンタクトレンズ。 11.前記レンズの前記下方四分弧の前記部分が複数の異なる度数を有する請求の 範囲第10項のコンタクトレンズ。 12.前記レンズの後方表面が、さらに中心部分と、前記中心部分と前記周縁部分 との間の中間ゾーンとを含み、該中間ゾーンは非対称性且つ非球面であり、該中 間ゾーンは、所定の比例的に離隔する関係に従って前記角膜の対応する中間ゾー ンに順応し、それにより前記レンズと前記角膜との間に、前記中間ゾーンの幅に 沿って前記周縁部分から前記中心部分へと徐々に増加する空隙を規定する請求の 範囲第1項のレンズ。 13.前記周縁部分が約1mmまでの幅を有する請求の範囲第12項のレンズ。 14.前記中心部分が球面である請求の範囲第12項のレンズ。 15.前記レンズが変動可能な厚さをもつ端を有する請求の範囲第1項のレンズ。 16.非対称性非球面角膜に使用するコンタクトレンズであっ て、該レンズは、 前方表面、後方表面および基底部を有し、前記後方表面は周縁部を含み、該 周縁部は、非対称性且つ非球面で、且つ前記レンズの基底部と少なくとも同一の 広がりを有し、 少なくとも前記周縁部分は、角膜の対応する部分と非対称的且つ非球面的に 適合し、さらに、 前記コンタクトレンズの直径は、前記角膜より実質的に大きくない、非対称 性非球面角膜に使用するコンタクトレンズ。 17.前記後方表面が、さらに中心部分を含み、該中心部分の基底部の直径が約7 ミリメートルを越えない請求の範囲第16項のレンズ。 18.基底部、第一および第二の経線、幾何学的中心、並びに前方および後方表面 を有するコンタクトレンズであって、前記表面が各々中心部分と周縁部分とを有 し、前記後方表面の周縁部分は前記基底部と少なくとも同一の広がりをもち、さ らに前記コンタクトレンズは、 前記後方表面及び前方表面の各々の球面状中心部分を含み、該前方表面の該 中心部分は頂点を有し、前記コンタクトレンズはさらに、 前記後方表面の前記周縁部分上の第一の点を有し、該第一の点は、前記第一 経線に沿って、前記コンタクトレンズの前記幾何学的中心から半径方向に所定距 離に存在し、前記コンタクトレンズはさらに、 前記後方表面の前記周縁部分上の第二の点を有し、該第 二の点は、前記第二経線に沿って、前記コンタクトレンズの前記幾何学中心から 半径方向に所定距離にあり、さらに、 前記第一および第二の点は、前記レンズに頂点で接する平面から異なる距離 にあるコンタクトレンズ。 19.中心部分と周縁部分とを含む後方表面を有するコンタクトレンズの製造方法 であって、該方法は、 前記コンタクトレンズを装着する角膜表面上の多数の点について、高さデー タを含む三次元的局所解剖データを発生する工程を含み、該データは前記角膜表 面の非対称性及び非球面性の両方についての上方を提供し、前記方法はさらに、 前記データと、前記レンズによって達成されるべき光学的矯正とに基づいて レンズ形状作製ファイルを作製する工程と、 前記レンズ形状作製ファイルを用いてレンズ材料に形状を与え、後方表面を 有するコンタクトレンズを作製する工程とを含み、該後方表面は周縁部分を含み 、該周縁部分は、非対称性且つ非球面であり、且つ前記レンズの基底部と少なく とも同一の広がりを有し、 前記レンズを患者の眼球の装着場所に配置したとき、前記周縁部分が、レン ズの対応する周縁部分の下に存在する角膜の対応する周縁部分と非対称的且つ非 球面的に適合し、 前記コンタクトレンズの大きさが前記角膜より大きくない、コンタクトレン ズの製造方法。 20.前記周縁部分が、前記周縁部分の基底部から前記中心部 分の基部湾曲まで広がる、請求の範囲第19項の方法。 21.前記レンズがさらに、前記周縁部分と前記中心部分の基部湾曲との間に中間 ゾーンを有し、該中間ゾーンは、レンズを前記角膜に装着したとき、所定の比例 的に離隔する関係に従って、該中間ゾーンの下にある角膜表面の中間部分の三次 元的形状と順応する、請求の範囲第19項の方法。
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