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JPH0945886A - 増幅型半導体撮像装置 - Google Patents

増幅型半導体撮像装置

Info

Publication number
JPH0945886A
JPH0945886A JP7196847A JP19684795A JPH0945886A JP H0945886 A JPH0945886 A JP H0945886A JP 7196847 A JP7196847 A JP 7196847A JP 19684795 A JP19684795 A JP 19684795A JP H0945886 A JPH0945886 A JP H0945886A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
type semiconductor
layer
light
thickness
silicon substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7196847A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Kudo
裕章 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP7196847A priority Critical patent/JPH0945886A/ja
Publication of JPH0945886A publication Critical patent/JPH0945886A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光をシリコン基板1の表面側から照射する場
合には、ゲート電極7や絶縁膜6などの光透過率を高め
るために膜厚を薄く形成しなければならず、このため、
ゲート電極ラインのシート抵抗が高くなって高速でゲー
ト電極7を制御することが困難になる。また、光をシリ
コン基板1の裏面側から照射する場合には、このシリコ
ン基板1の層厚が厚いために、光電変換キャリアが拡散
してスミア特性を悪化させたり、短波長領域の光の感度
が低下する。 【解決手段】 照射光をシリコン基板1の裏面側の光入
射面1aから入射させる共に、シリコン基板1の層厚を
薄膜化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CMD型の増幅型
半導体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、固体撮像素子としては、CCD[C
harge Coupled Device]やMOS[Metal Oxide Semicond
uctor]型の半導体撮像装置が一般に使用されている。し
かし、これらはいずれも蓄積された光電変換キャリアを
破壊読み出しによりそのまま信号電荷として出力するも
のであるため、固体撮像素子の小型高画素化により感度
が低下し信号のS/N比も悪化するという欠点があっ
た。
【0003】そこで、固体撮像素子の小型高画素化に対
しても高感度と高S/N比を得ることができるCMD[C
harge Modulating Device]型の増幅型半導体撮像装置が
従来から提案されている(例えば1986年テレビジョ
ン学会全国大会「ゲート蓄積型MOSフォトトランジス
タ・イメージセンサ」中村力他)。このような従来の増
幅型半導体撮像装置の一例を図18に示す。この増幅型
半導体撮像装置は、p型のシリコン基板1上にn-型の
ウエル層2が埋め込みチャンネルとして形成されると共
に、このウエル層2の表層部に高濃度n+型のソース領
域3とこのソース領域3を取り囲む同心円状のドレイン
領域4とが形成されている。また、これらソース領域3
とドレイン領域4との間のゲート領域5の表面には、S
iO2の絶縁膜6を介してゲート電極7が環状に形成さ
れると共に、これらソース領域3とドレイン領域4の表
面には、絶縁膜6の開口部を介してソース電極8とドレ
イン電極9が形成されている。
【0004】上記増幅型半導体撮像装置は、ソース電極
8を接地して、ドレイン電極9を正バイアスとすると共
に、シリコン基板1を負バイアスとする。そして、ゲー
ト電極7を負バイアスとして、シリコン基板1の表面側
から光を照射すると、この光がゲート電極7や絶縁膜6
を透過してp型のシリコン基板1とn型のウエル層2と
のpn接合による空乏層に達し、ここで光電変換キャリ
アを発生させる。この光電変換キャリアのうちの電子
は、その発生位置に応じてソース領域3またはドレイン
領域4に流出するが、正孔は、ゲート電極7の下層のゲ
ート領域5と絶縁膜6との界面に電荷として蓄積され反
転層を生じさせるので、ソース領域3とドレイン領域4
との間のポテンシャルバリア(電位障壁)が低下する。
したがって、この増幅型半導体撮像装置は、ソース領域
3とドレイン領域4との間に流れるソース電流を入射光
量に応じて変調増幅して出力することができ、しかも、
ゲート電極7のゲート電位を正孔蓄積電位に保つことに
より、信号の非破壊読み出しが可能となるため、高感度
および高S/N比を得ることができるようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
増幅型半導体撮像装置のように、光をシリコン基板1の
表面側から照射する場合には、ゲート電極7や絶縁膜6
などの光透過率を高めるために、これらの膜厚を薄く形
成する必要があり、特にゲート電極7の膜厚を極めて薄
く(0.1μm程度以下)形成しなければならない。そ
して、ゲート電極7の膜厚がこのように薄くなると、ゲ
ート電極ラインのシート抵抗が高くなって時定数が増加
するために駆動パルス波形の歪みが大きくなり、高速で
ゲート電極7を制御することが困難になるので、従来の
増幅型半導体撮像装置は、駆動周波数の向上が制限され
るという問題があった。
【0006】増幅型半導体撮像装置は、一般に2次元の
マトリクス状に形成された各画素をXYアドレスにより
走査して信号を順次読み出すようにしているので、画素
数を増加させて高画素化を図ると、駆動周波数を数MHz
程度まで上昇させる必要がある。このため、従来の増幅
型半導体撮像装置では、入射光が透過するゲート領域5
上のゲート電極7の膜厚のみを極めて薄く形成し、他の
ゲート電極ラインの膜厚は厚く形成したり、または、別
の電極ラインをコンタクト結合させるなどの複雑な製造
プロセスを用いてシート抵抗の低減を図り駆動周波数を
向上させていた。
【0007】また、この増幅型半導体撮像装置に照射さ
れた光は、各画素ごとにゲート電極7や絶縁膜6などを
透過するので、これらゲート電極7や絶縁膜6などの画
素ごとの分光光学特性を均一にする必要が生じる。しか
し、この分光光学特性は、電極材料や絶縁膜材料の屈折
率および吸収係数などの光学的性質にばらつきが生じた
り、膜厚が不均一になることにより大きく変動するの
で、従来の増幅型半導体撮像装置は、精密な製造プロセ
スを用いてこれらの膜厚などを高精度に管理する必要が
あるという問題もあった。しかも、ゲート電極7や絶縁
膜6などはパターン形成によって凹凸が生じるので、照
射光が透過する際にこれらの凹凸面で光が散乱し光損失
が多くなるという問題もあった。
【0008】さらに、図19に示すように、ゲート電極
7上にマイクロレンズ15を形成することにより、照射
光を集光して入射させるようにする場合や、図20に示
すように、各画素領域全体を覆うように分光フィルタ2
0を形成することにより、カラー対応化を図る場合に
は、ゲート電極7などの凹凸面によりこれらマイクロレ
ンズ15や分光フィルタ20の光学的特性を均一に形成
することが困難になるという問題もあった。
【0009】また、CCD型の半導体撮像装置では、上
記問題を回避するために、電極などが形成された表面側
を避けて、基板の裏面側から光を入射するようにしたも
のがあった。しかし、CCD型の半導体撮像装置は、受
光部であるホトダイオード部と電荷転送部であるCCD
部とを光学的に分離してCCD部を遮光する必要があ
る。そして、このCCD部を遮光するために基板の裏面
側に遮光膜を形成するので、この遮光膜の凹凸によっ
て、マイクロレンズ15や分光フィルタ20などを設け
る場合に光学的特性を均一に形成することが困難になる
という問題が依然解消し得なかった。
【0010】しかも、従来の増幅型半導体撮像装置でシ
リコン基板1の裏面側から光を入射させた場合には、こ
のシリコン基板1の層厚が厚いために、入射した光がp
n接合の空乏層に達する前の中性化領域で光電変換され
るので、光電変換キャリアがゲート領域5に蓄積される
までの間に拡散し、隣接する画素などに影響を与えてス
ミア特性を悪化させるという問題が発生する。また、こ
のようにシリコン基板1の層厚が厚い場合には、シリコ
ン基板1への光侵入深さが浅い短波長領域の光の感度が
低下するという問題も発生していた。
【0011】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、照射光を基板の裏面側から入射させるとともに、基
板の層厚を薄く形成することにより、ゲート電極などを
十分に厚く形成でき、スミア特性の悪化なども防止する
ことができる増幅型半導体撮像装置を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の増幅型半導体撮
像装置は、第1導電型の半導体基板上に第2導電型半導
体層の半導体ウエル層が形成されると共に、該半導体ウ
エル層の表層部に高濃度第1導電型半導体層のソース領
域とドレイン領域がそれぞれ形成され、該ソース領域と
ドレイン領域の間のゲート領域の表面に絶縁膜を介して
ゲート電極が形成された増幅型半導体撮像装置におい
て、該半導体基板の裏面を光入射面とすると共に、該半
導体基板の層厚が、該半導体基板と該半導体ウエル層と
のpn接合により生じる空乏層の裏面側の端と該半導体
基板の裏面との間の距離をd1とし、該光入射面に入射
される光の波長に対する光侵入深さをd2とした場合
に、d1≦d2の条件を満たす厚さに形成された、そのこ
とにより上記目的が達成される。
【0013】また、好ましくは、第1導電型の半導体基
板上に第2導電型半導体層の半導体ウエル層が形成され
ると共に、該半導体ウエル層の表層部に高濃度第1導電
型半導体層のソース領域とドレイン領域がそれぞれ形成
され、該ソース領域とドレイン領域の間のゲート領域の
表面に絶縁膜を介してゲート電極が形成された増幅型半
導体撮像装置において、該半導体基板の裏面を光入射面
とすると共に、該半導体基板の層厚が、該半導体ウエル
層とのpn接合により生じる空乏層が該半導体基板の裏
面まで達する厚さに形成される。
【0014】さらに、好ましくは、本発明の増幅型半導
体撮像装置における増幅型半導体撮像装置が、第1導電
型の半導体基板上に第2導電型半導体層の半導体ウエル
層が形成されると共に、該半導体ウエル層の表層部に高
濃度第1導電型半導体層のソース領域とドレイン領域が
それぞれ形成され、該ソース領域とドレイン領域の間の
該半導体ウエル層の表面に絶縁膜を介して第1ゲート電
極と第2ゲート電極とが隣り合って形成され、かつ、該
半導体ウエル層の表層部における該第2ゲート電極に覆
われる領域内または該第2ゲート電極を介して該第1ゲ
ート電極とは反対側の領域内に高濃度第2導電型半導体
層のリセットドレイン領域が形成されたものである。
【0015】さらに、好ましくは、本発明の増幅型半導
体撮像装置における半導体基板の層厚が、少なくとも前
記ゲート領域または前記第1ゲート電極の下層のゲート
領域に対応する範囲のみ所定の厚さに形成される。
【0016】さらに、好ましくは、本発明の増幅型半導
体撮像装置における半導体基板の裏面の光入射面に、該
光入射面に入射される光の波長に対して反射を抑制する
誘電体反射防止膜が形成される。
【0017】さらに、好ましくは、本発明の増幅型半導
体撮像装置における半導体基板の裏面の光入射面に、該
光入射面に入射される光の特定の波長領域のみを透過さ
せる誘電体バンドパスフィルタまたは有機物カラーフィ
ルタが形成される。
【0018】さらに、好ましくは、本発明の増幅型半導
体撮像装置における半導体基板の裏面の光入射面に、該
光入射面に入射される光の波長に対して集光作用を有す
るマイクロレンズアレイが形成される。
【0019】さらに、好ましくは、本発明の増幅型半導
体撮像装置における半導体基板の裏面の光入射面に、該
光入射面に入射される光の波長に対して集光作用を有す
るフレネルレンズアレイが形成される。
【0020】さらに、好ましくは、本発明の増幅型半導
体撮像装置における半導体基板の表面側の前記電極また
は絶縁膜が、前記半導体基板の裏面の光入射面に入射さ
れる光の波長に対して高反射率を有する金属反射膜また
は誘電体反射膜によって形成される。
【0021】さらに、好ましくは、本発明の増幅型半導
体撮像装置における半導体基板の表面側の前記絶縁膜お
よび電極の上層に、該半導体基板を補強する強化保護層
が形成される。
【0022】さらに、好ましくは、本発明の増幅型半導
体撮像装置における半導体基板の表面側の前記絶縁膜お
よび電極の上層に、該半導体基板を補強する別の基板が
張り合わされる。
【0023】さらに、好ましくは、本発明の増幅型半導
体撮像装置における半導体基板を裏面側から薄膜化する
ことにより該半導体基板の層厚を所定の厚さに形成して
製造する。
【0024】以下、その作用について説明する。
【0025】上記構成により、照射光を半導体基板の裏
面から入射するので、この入射光がゲート電極などを通
過することがなくなる。したがって、光透過率を向上さ
せるためにゲート電極の膜厚を薄くしたり、画素ごとの
光透過率を一定にするために膜厚などの均一化を精密に
管理する必要がなくなるだけでなく、このゲート電極な
どの凹凸によって光が散乱して光損失が多くなることも
なくなる。
【0026】しかも、半導体基板の裏面から入射した光
は、少なくとも光侵入深さd2までは侵入することがで
き、空乏層の裏面側の端と半導体基板の裏面との間の距
離d1よりも長い距離を侵入するので、この入射光を確
実に空乏層で光電変換させることができる。したがっ
て、半導体基板の裏面側から光を入射させることによ
り、短波長領域の感度が低下したり、光電変換キャリア
の拡散によりスミア特性が悪化するおそれがなくなる。
【0027】また、上記構成により、空乏層が半導体基
板の裏面に達するまで、この半導体基板の層厚がさらに
薄く形成されるので、光電変換キャリアの拡散によるス
ミア特性の悪化をより一層確実に防止することができる
ようになる。
【0028】さらに、上記構成により、第1ゲート電極
の下層に蓄積される蓄積キャリアを第2ゲート電極の制
御によってリセットドレイン領域に排出することができ
る。
【0029】さらに、上記構成により、光の入射部の層
厚のみを薄くするので、半導体基板の薄膜化による強度
の低下をある程度抑制することができる。
【0030】さらに、上記構成により、光入射面に誘電
体反射防止膜が形成されるので、照射光を無駄なく半導
体基板内に入射することができる。
【0031】さらに、上記構成により、半導体基板の裏
面の平坦な光入射面に誘電体バンドパスフィルタまたは
有機物カラーフィルタを形成できるので、これらの光学
的特性を均一化することが容易となる。
【0032】さらに、上記構成により、半導体基板の裏
面の平坦な光入射面にマイクロレンズアレイを形成でき
るので、この光学的特性を均一化することが容易とな
る。
【0033】さらに、上記構成により、半導体基板の裏
面の平坦な光入射面にフレネルレンズアレイを形成でき
るので、この光学的特性を均一化することが容易とな
る。
【0034】さらに、上記構成により、電極や絶縁膜が
金属反射膜または誘電体反射膜によって形成されるの
で、半導体基板の裏面の光入射面から入射した光を表面
側で反射して再度半導体基板内に入射させることがで
き、光電変換効率を向上させることができる。
【0035】さらに、上記構成により、半導体基板の表
面側に強化保護層を形成して、薄膜化した半導体基板を
補強することができる。
【0036】さらに、上記構成により、半導体基板の表
面側に別の基板を形成して、薄膜化した半導体基板を補
強することができる。
【0037】さらに、上記構成により、半導体基板を裏
面側から薄膜化するので、この半導体基板の層厚を容易
に薄く形成することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0039】図1〜図7は本発明の第1実施形態を示す
ものであって、図1は増幅型半導体撮像装置の構成を模
式的に示す縦断面、図2は増幅型半導体撮像装置の製造
プロセスを説明するための縦断面図、図3は図2の増幅
型半導体撮像装置に支持基板を張り合わせたときの縦断
面図、図4は図3の増幅型半導体撮像装置のシリコン基
板を薄膜化したときの縦断面図、図5は図4の増幅型半
導体撮像装置に可視光透過性ガラス板を接着したときの
縦断面図、図6は図5の増幅型半導体撮像装置から支持
基板を取り除いたときの縦断面図、図7は増幅型半導体
撮像装置のポテンシャル分布図である。なお、図18〜
図20に示した従来例と同様の機能を有する構成部材に
は同じ番号を付記する。
【0040】本実施形態の増幅型半導体撮像装置の1画
素分の構造を図1に示す。この増幅型半導体撮像装置
は、キャリア濃度が約1.0×1014/cm3のp型の
シリコン基板1上にキャリア濃度が約1.0×1016
cm3のn-型のウエル層2が形成されている。ウエル層
2は、エピタキシャル成長またはイオン注入法によって
0.5μm〜3μm程度の厚さに形成される。このウエ
ル層2の表層部には、高濃度p+型のソース領域3とこ
のソース領域3を取り囲む同心円状のドレイン領域4と
が形成されている。これらのソース領域3とドレイン領
域4は、ゲート長2.5μm程度のゲート領域5の間隔
を開けて、イオン注入法によりそれぞれ接合深さ0.3
μm程度に形成される。また、ウエル層2の表面には、
SiO2の絶縁膜6が35nm程度の厚さに形成されて
いる。そして、ソース領域3とドレイン領域4との間の
ゲート領域5を覆うこの絶縁膜6上には、ポリシリコン
膜またはアルミニウム金属膜によるゲート電極7が環状
に0.1μm〜0.5μm程度の厚さに形成されてい
る。さらに、ソース領域3とドレイン領域4を覆う絶縁
膜6には、それぞれ一部に開口部が形成され、ソース電
極8とドレイン電極9とが形成されている。
【0041】上記増幅型半導体撮像装置は、シリコン基
板1の裏面を光入射面1aとして、この裏面側から光を
入射するようになっている。また、シリコン基板1の層
厚Wは、p型のシリコン基板1とn-型のウエル層2と
のpn接合により生じる空乏層の裏面側(p型側)の端
と光入射面1aとの間の距離をd1とし、この光入射面
1aに入射される光の波長に対する光侵入深さをd2と
した場合に、d1≦d2の条件を満たす厚さに形成されて
いる。pn接合の両側に生じる空乏層の厚さは、シリコ
ン基板1とウエル層2のそれぞれのキャリア濃度とゲー
ト電圧と半導体の諸定数によって定まり、ここで示す増
幅型半導体撮像装置の場合には、ゲート電圧を5Vとす
ると(基準電圧を0Vとする。以下も同じ)、約11.
5μmとなる。そして、光侵入深さd2は、入射光の波
長λとシリコン基板1の吸収係数αによって定まり、こ
こで示す可視光領域の増幅型半導体撮像装置の場合に
は、波長λを0.8μmとし吸収係数αを1.0×10
3cm-1とすると、約10μmとなる。したがって、距
離d1は光侵入深さd2以下としなければならないので、
シリコン基板1の層厚Wは、この光侵入深さd2の約1
0μmと空乏層の厚さの約11.5μmとの和である約
21.5μm以下とする。
【0042】上記シリコン基板1の層厚Wは、空乏層が
このシリコン基板1の裏面まで達するような厚さに形成
してもよい。したがって、この場合のシリコン基板1の
層厚Wは、空乏層の厚さである約11.5μm以下とす
る。
【0043】シリコン基板1の層厚Wを上記のように約
21.5μm以下または約11.5μm以下に薄膜化す
るための増幅型半導体撮像装置の製造方法を説明する。
まず、図2に示すように、シリコン基板1上にウエル層
2とソース領域3およびドレイン領域4を形成すると共
に、絶縁膜6とゲート電極7、ソース電極8およびドレ
イン電極9を形成する。ただし、このときのシリコン基
板1の層厚W0は、シリコンウエハ自体の十分な厚さを
有する。この増幅型半導体撮像装置は、図3に示すよう
に、シリコン基板1の表面側の電極6〜8などの上に、
レジスト10を介して支持基板11が張り合わせられ
る。支持基板11は、他のシリコン基板やガラス基板な
どの十分な層厚を有する基板である。
【0044】支持基板11を張り合わせた増幅型半導体
撮像装置は、図4に示すように、シリコン基板1の層厚
Wが上記約21.5μm以下または約11.5μm以下
となるまで裏面側から薄膜化する。この薄膜化は、シリ
コン基板1の裏面を研磨剤によって研削することにより
可能となる。例えば100オングストローム径のSiO
2を水酸化ナトリウム水溶液にコロイド状に浮遊させた
ものを研磨剤として使用することにより、シリコン基板
1の裏面を鏡面研磨して光入射面1aを形成することが
できる。また、ダイヤモンドスラリーやAl23または
SiCなどの研磨剤を用いることもできる。さらに、こ
の薄膜化は、シリコン基板1の裏面をリアクティブイオ
ンエッチング技術によってエッチングするものであって
もよい。リアクティブイオンエッチング技術では、ハロ
ゲン系ガス(Br,F,Cl2など)を反応ガスとして
使用することにより、シリコン基板1の裏面を均一にエ
ッチング除去し薄膜化を行うことができる。なお、現状
の基板薄膜化技術でも、シリコン基板1の層厚Wを約1
0μm程度まで薄膜化することが可能であり、上記約2
1.5μm以下または約11.5μm以下の薄膜化は十
分に達成できるが、将来的には、精度向上により、2μ
m〜3μm程度の薄膜化も可能となる。
【0045】上記増幅型半導体撮像装置は、図5に示す
ように、薄膜化を行ったシリコン基板1の裏面の光入射
面1aに可視光透過性エポキシ樹脂12を介して可視光
透過性ガラス板13を接着する。可視光透過性ガラス板
13は、この増幅型半導体撮像装置が撮像する可視光領
域の光を透過するガラス板であり、光を入射する光入射
面1aを保護するためと、薄膜化したシリコン基板1を
補強するために接着される。また、可視光透過性エポキ
シ樹脂12は、可視光領域の光を透過する透光性の熱硬
化性の接着剤である。この可視光透過性ガラス板13が
接着された増幅型半導体撮像装置は、チップダイシング
によって素子ごとに分割してから、レジストリムーバに
よってレジスト10を溶解し、図6に示すように、支持
基板11を取り除く。そして、分割された各素子は、従
来と同様にマウントおよびワイヤーボンディングを施す
ことによりパッケージに実装して固体撮像素子とする。
ただし、従来とは逆に、シリコン基板1の裏面の光入射
面1aがパッケージの窓部に向けて実装される。
【0046】上記構成の増幅型半導体撮像装置は、ゲー
ト電極7に5V程度の高電圧を印加した状態で、シリコ
ン基板1の裏面の光入射面1aから光を入射すると、p
n接合の空乏層で光電変換キャリアが発生しゲート領域
5に信号電荷(電子)として蓄積される。したがって、
このゲート領域5のポテンシャル分布は、図7に示すよ
うに、信号電荷が蓄積されることによりの状態から
の状態に上昇する。そして、この図において、シリコン
基板1は、ウエル層2と絶縁膜6との境界から21.1
μm以下、即ち空乏層の端から10μm以下の深さ、ま
たは、ウエル層2と絶縁膜6との境界から11.5μm
以下、即ち空乏層の端まで薄膜化される。
【0047】上記増幅型半導体撮像装置は、照射光をシ
リコン基板1の裏面の光入射面1aから入射するので、
表面側のゲート電極7を薄く形成する必要がなくなる。
したがって、このゲート電極7として、膜厚の厚いポリ
シリコン膜または金属膜を使用することが可能となるの
で、ゲート電極ラインのシート抵抗を低減し、駆動周波
数の向上を図ることができるようになる。しかも、この
ゲート電極7や絶縁膜6などの光透過率を画素ごとに一
定にするために、製造プロセスでの膜厚管理などを必要
以上に高精度化しなくてもよくなる。さらに、これらゲ
ート電極7や絶縁膜6などのパターンの凹凸によって光
が散乱することがなくなり、光損失を低減できるように
なる。
【0048】また、シリコン基板1の層厚Wを薄膜化す
るので、入射光をpn接合の空乏層で確実に光電変換さ
せることができる。したがって、シリコン基板1の裏面
の光入射面1aから光を入射した場合に従来生じていた
短波長領域の感度低下の欠点も解消することができる。
しかも、層厚Wが薄膜化すると、入射光が光電変換され
て蓄積されるまでの間の光電変換キャリアの拡散によっ
てスミア特性が悪化することもほとんどなくなる。特
に、空乏層がシリコン基板1の裏面に達するように層厚
Wを約11.5μm以下まで薄膜化した場合には、この
入射光の拡散によるスミア特性の悪化を確実に防止する
ことができる。
【0049】なお、シリコン基板1の裏面の光入射面1
aにWSiなどの遮光膜をパターン形成すれば、上記ス
ミア特性やブルーミングをさらに改善することができ
る。しかも、光入射面1aは、ゲート電極7などが形成
されない平坦面であるため、容易にこの遮光膜を精度よ
くパターン形成することができる。
【0050】図8および図9は本発明の第2実施形態を
示すものであって、図8は増幅型半導体撮像装置の構成
を模式的に示す縦断面、図9は増幅型半導体撮像装置の
他の構成を模式的に示す縦断面である。なお、図1に示
した第1実施形態と同様の機能を有する構成部材には同
じ番号を付記する。
【0051】本実施形態の増幅型半導体撮像装置の1画
素分の構造を図8に示す。この増幅型半導体撮像装置
は、図1に示した第1実施形態と同様に、シリコン基板
1上にウエル層2とソース領域3およびドレイン領域4
が形成されると共に、絶縁膜6とゲート電極7、ソース
電極8およびドレイン電極9が形成されている。ただ
し、シリコン基板1は、キャリア濃度が約5.0×10
13/cm3のp型シリコンとし、ウエル層2は、キャリ
ア濃度が約1.0×1013/cm3のn-型のシリコン層
をエピタキシャル成長により0.5μm〜3μm程度の
厚さに形成したものとする。また、ゲート電極7は、ポ
リシリコン膜を0.1μm〜0.5μm程度の厚さに形
成したものとする。なお、図1に示した第1実施形態と
同様に、ソース領域3とドレイン領域4は、ゲート領域
5としてゲート長2.5μm程度の間隔を開けて、イオ
ン注入法によりそれぞれ接合深さ0.3μm程度に形成
され、SiO2の絶縁膜6は、35nm程度の厚さに形
成される。したがって、シリコン基板1とウエル層2の
pn接合の両側に生じる空乏層の厚さは、ゲート電圧を
5Vとすると約11.5μmとなる。
【0052】上記増幅型半導体撮像装置も、シリコン基
板1の裏面側から光を入射するようになっている。しか
し、シリコン基板1の全体の層厚W1は、十分に厚いも
のとし、ゲート電極7の下層のゲート領域5に対応する
裏面のみを光入射面1aとして薄膜化している。この光
入射面1aの層厚Wは、第1実施形態の場合と同様に、
光侵入深さと空乏層の厚さとの和以下または空乏層の厚
さ以下とする。即ち、これら光侵入深さと空乏層の厚さ
も第1実施形態の場合と同じなので、約21.5μm以
下または約11.5μm以下とする。このような薄膜化
は、まず第1実施形態で説明した研磨工程により層厚W
1が50μm程度となるまでシリコン基板1の裏面を研
削し、次にこの裏面に約5μm程度の厚さのレジストマ
スクを所定パターンで形成すると共に、ハロゲン系ガス
を用いたリアクティブイオンエッチング技術による選択
エッチクングを行うことにより、光入射面1aの部分の
層厚Wのみをさらに約21.5μm以下または約11.
5μm以下にすることで可能となる。
【0053】上記増幅型半導体撮像装置は、第1実施形
態の場合と同様の効果に加えて、シリコン基板1の強度
をある程度維持できるので、ハンドリングが容易になる
という利点を有する。また、ゲート領域5に対応する光
入射面1a以外の部分からの光の入射を排除できるの
で、不要な光電変換キャリアの発生によって生じるブル
ーミングやスミア特性も確実に低減することができる。
【0054】図9に示す増幅型半導体撮像装置は、シリ
コン基板1の裏面の光入射面1aを画素領域全体に広げ
たものであり、この領域全体の層厚Wを約21.5μm
以下または約11.5μm以下まで薄膜化している。こ
のような薄膜化は、上記レジストマスクのパターンを変
更することにより容易に実現可能となる。そして、この
増幅型半導体撮像装置も、図8に示したものと同様の効
果を得ることができる。
【0055】図10は本発明の第3実施形態を示すもの
であって、増幅型半導体撮像装置の構成を模式的に示す
縦断面である。なお、図1に示した第1実施形態と同様
の機能を有する構成部材には同じ番号を付記する。
【0056】本実施形態の増幅型半導体撮像装置の1画
素分の構造を図10に示す。この増幅型半導体撮像装置
は、図8に示した第2実施形態と同様に、シリコン基板
1上にウエル層2とソース領域3およびドレイン領域4
が形成されると共に、絶縁膜6とゲート電極7、ソース
電極8およびドレイン電極9が形成されている。ただ
し、ウエル層2は、キャリア濃度が約1.0×1013
cm3のn-型のシリコン層をエピタキシャル成長または
イオン注入法により0.5μm〜5.0μm程度の厚さ
に形成したものとし、ゲート電極7は、ポリシリコン膜
を50nm〜70nm程度の厚さに形成したものとす
る。なお、図8に示した第2実施形態と同様に、シリコ
ン基板1は、キャリア濃度が約5.0×1013/cm3
のp型シリコンとし、ソース領域3とドレイン領域4
は、ゲート領域5としてゲート長2.5μm程度の間隔
を開けて、イオン注入法によりそれぞれ接合深さ0.3
μm程度に形成され、SiO2の絶縁膜6は、35nm
程度の厚さに形成される。したがって、シリコン基板1
とウエル層2のpn接合の両側に生じる空乏層の厚さ
は、ゲート電圧を5Vとすると約11.5μmとなる。
【0057】本実施形態の増幅型半導体撮像装置は、図
1に示した第1実施形態の場合と同様に、研磨工程やリ
アクティブイオンエッチング技術によってシリコン基板
1の全体の層厚Wを光侵入深さと空乏層の厚さとの和以
下または空乏層の厚さ以下とする。即ち、これら光侵入
深さと空乏層の厚さも第1実施形態の場合と同じなの
で、約21.5μm以下または約11.5μm以下とす
る。また、この増幅型半導体撮像装置は、薄膜化したシ
リコン基板1の裏面を光入射面1aとして、この光入射
面1aに反射防止膜14を形成している。反射防止膜1
4は、SiO2、ZnOおよびTiO2などの誘電体薄膜
を多層コーティングしたものである。例えば、設計波長
λを550nmとした場合、表1に示す誘電体薄膜を電
子ビーム蒸着法により順次多層に形成することにより、
【0058】
【表1】
【0059】可視光領域内での反射率が0.2%以下の
反射防止膜14を形成することができ、照射される光の
光入射面1aでの光反射をほぼ完全になくすことができ
るようになる。なお、このような反射防止膜14は、レ
ジストリムーバなどの有機溶剤に対し不溶であり、図5
に示した可視光透過性エポキシ樹脂12などのエポキシ
樹脂とも反応しないので、第1実施形態の場合と同様
に、支持基板11を用いてシリコン基板1の薄膜化を行
ったり、光入射面1aに可視光透過性ガラス板13を接
着することも可能となる。
【0060】上記増幅型半導体撮像装置は、第1実施形
態の場合と同様の効果に加えて、光入射面1aに照射さ
れる光を反射防止膜14を介してほぼ100%入射させ
ることができるので、反射による光損失を極めて小さく
し、光電変換効率を向上させることができるようにな
る。また、このような反射防止膜14は、シリコン基板
1の裏面の平坦な光入射面1a上に形成するので、光学
的特性の均一なものを容易に形成することができる。
【0061】なお、カラー対応の増幅型半導体撮像装置
では、図10に示す各画素領域ごとに必要なカラー成分
のバンドパスフィルタを反射防止膜14に代えて形成す
る。バンドパスフィルタは、必要なカラー成分の波長領
域のみの光を透過するフィルタであり、例えばRGB信
号やMCYG補色信号の各色に対応したものとなる。ま
た、このバンドパスフィルタは、誘電体バンドパスフィ
ルタや有機物カラーフィルタによって構成される。この
ようなバンドパスフィルタは、従来のようにゲート電極
7などが形成されたシリコン基板1の表面側とは異な
り、このシリコン基板1の裏面の平坦な光入射面1a上
に形成するので、光学的特性の均一なものを容易に形成
することができるようになる。
【0062】図11は本発明の第4実施形態を示すもの
であって、増幅型半導体撮像装置の構成を模式的に示す
縦断面である。なお、図1に示した第1実施形態と同様
の機能を有する構成部材には同じ番号を付記する。
【0063】本実施形態の増幅型半導体撮像装置の1画
素分の構造を図11に示す。この増幅型半導体撮像装置
は、図10に示した第3実施形態と同様に、シリコン基
板1上にウエル層2とソース領域3およびドレイン領域
4が形成されると共に、絶縁膜6とゲート電極7、ソー
ス電極8およびドレイン電極9が形成されている。な
お、シリコン基板1は、キャリア濃度が約5.0×10
13/cm3のp型シリコンとし、ウエル層2は、キャリ
ア濃度が約1.0×1013/cm3のn-型のシリコン層
をエピタキシャル成長またはイオン注入法により0.5
μm〜5.0μm程度の厚さに形成したものとし、ソー
ス領域3とドレイン領域4は、ゲート領域5としてゲー
ト長2.5μm程度の間隔を開けて、イオン注入法によ
りそれぞれ接合深さ0.3μm程度に形成される。ま
た、SiO2の絶縁膜6は、35nm程度の厚さに形成
され、ゲート電極7は、ポリシリコン膜を50nm〜7
0nm程度の厚さに形成したものとする。したがって、
シリコン基板1とウエル層2のpn接合の両側に生じる
空乏層の厚さは、ゲート電圧を5Vとすると約11.5
μmとなる。
【0064】本実施形態の増幅型半導体撮像装置は、図
1に示した第1実施形態の場合と同様に、研磨工程やリ
アクティブイオンエッチング技術によってシリコン基板
1の全体の層厚Wを光侵入深さと空乏層の厚さとの和以
下または空乏層の厚さ以下とする。即ち、これら光侵入
深さと空乏層の厚さも第1実施形態の場合と同じなの
で、約21.5μm以下または約11.5μm以下とす
る。また、この増幅型半導体撮像装置は、薄膜化したシ
リコン基板1の裏面を光入射面1aとし、この光入射面
1aに多数のマイクロレンズ15をマイクロレンズアレ
イとして形成している。マイクロレンズ15は、レジス
トリムーバなどの有機溶剤に対し不溶であり、図5に示
した可視光透過性エポキシ樹脂12などのエポキシ樹脂
とも反応しない材質のものを用いることにより、第1実
施形態の場合と同様に、支持基板11を用いて薄膜化を
行ったり、光入射面1aに可視光透過性ガラス板13を
接着できるようにすることが好ましい。マイクロレンズ
アレイは、モードインデックスレンズやジオデシックレ
ンズを用いて形成することができる。モードインデック
スレンズの代表例としては、シリコン基板1の裏面の光
入射面1a上に複合円錐面開口マスクまたは複数の円形
開口平板マスクを組み合わせたシャドウマスクを形成
し、屈折率n=1.6のAl23または屈折率n=2.
4のTiO2をスパッタリング法または蒸着法により所
定の膜厚分布を有するレンズ層として堆積させるものが
ある。
【0065】上記増幅型半導体撮像装置は、第1実施形
態の場合と同様の効果に加えて、光入射面1aに照射さ
れる光が各マイクロレンズ15によってゲート領域5に
集光するので、迷光をなくすと共に光電変換効率を向上
させることができるようになる。また、このマイクロレ
ンズ15のマイクロレンズアレイは、シリコン基板1の
裏面の平坦な光入射面1a上に形成するので、シリコン
基板1の表面側のようにゲート電極7などの凹凸の影響
を受けることがなくなり、光学的特性の揃った均一なも
のを容易かつ歩留り良く形成することができる。
【0066】図12は本発明の第5実施形態を示すもの
であって、増幅型半導体撮像装置の構成を模式的に示す
縦断面である。なお、図1に示した第1実施形態と同様
の機能を有する構成部材には同じ番号を付記する。
【0067】本実施形態の増幅型半導体撮像装置の1画
素分の構造を図12に示す。この増幅型半導体撮像装置
は、図10に示した第3実施形態や図11に示した第4
実施形態と同様に、シリコン基板1上にウエル層2とソ
ース領域3およびドレイン領域4が形成されると共に、
絶縁膜6とゲート電極7、ソース電極8およびドレイン
電極9が形成されている。ただし、ウエル層2は、キャ
リア濃度が約1.0×1013/cm3のn-型のシリコン
層をエピタキシャル成長またはイオン注入法により0.
5μm〜3.0μm程度の厚さに形成したものする。な
お、シリコン基板1は、キャリア濃度が約5.0×10
13/cm3のp型シリコンとし、ソース領域3とドレイ
ン領域4は、ゲート領域5としてゲート長2.5μm程
度の間隔を開けて、イオン注入法によりそれぞれ接合深
さ0.3μm程度に形成される。また、SiO2の絶縁
膜6は、35nm程度の厚さに形成される。したがっ
て、シリコン基板1とウエル層2のpn接合の両側に生
じる空乏層の厚さは、ゲート電圧を5Vとすると約1
1.5μmとなる。
【0068】また、本実施形態の増幅型半導体撮像装置
は、ゲート電極7を、ポリシリコン膜に代えて、可視光
に対して高反射率を有するアルミニウム金属膜などの高
反射金属膜によって形成している。そして、図1に示し
た第1実施形態の場合と同様に、研磨工程やリアクティ
ブイオンエッチング技術によってシリコン基板1の全体
の層厚Wを光侵入深さと空乏層の厚さとの和以下または
空乏層の厚さ以下とする。即ち、これら光侵入深さと空
乏層の厚さも第1実施形態の場合と同じなので、約2
1.5μm以下または約11.5μm以下とする。
【0069】上記増幅型半導体撮像装置は、光入射面1
aから入射した光がゲート領域5を通過しても光電変換
されずにシリコン基板1の表面側のゲート電極7まで達
した場合に、このゲート電極7の高反射金属膜で反射さ
れて再びゲート領域5に戻るので、第1実施形態の場合
と同様の効果に加えて、さらに光電変換効率を向上させ
ることができる。また、このように入射光がゲート領域
5を往復するので、光電変換効率が同じでよければ、シ
リコン基板1の層厚Wをさらに薄膜化でき、利用する光
の波長に対する光侵入深さの半分まで層厚Wを薄膜化す
ることが可能となる。さらに、このようなシリコン基板
1の層厚Wの薄膜化に伴い、ウエル層2の厚さも薄くで
きるので、エピタキシャル成長によって形成する層厚を
薄くして結晶性の制御を容易にしたり、イオン注入法に
よる不純物の注入深さを浅くして不純物濃度分布の制御
を容易にすることができ、製造プロセスの歩留りを向上
させることもできるようになる。
【0070】図13は本発明の第6実施形態を示すもの
であって、増幅型半導体撮像装置の構成を模式的に示す
縦断面である。なお、図1に示した第1実施形態と同様
の機能を有する構成部材には同じ番号を付記する。
【0071】本実施形態の増幅型半導体撮像装置の1画
素分の構造を図13に示す。この増幅型半導体撮像装置
は、図10に示した第3実施形態や図11に示した第4
実施形態と同様に、シリコン基板1上にウエル層2とソ
ース領域3およびドレイン領域4が形成されると共に、
絶縁膜6とゲート電極7、ソース電極8およびドレイン
電極9が形成されている。ただし、ゲート電極7は、ポ
リシリコン膜またはアルミニウム金属膜を50nm〜7
0nm程度の厚さに形成したものとする。なお、シリコ
ン基板1は、キャリア濃度が約5.0×1013/cm3
のp型シリコンとし、ウエル層2は、キャリア濃度が約
1.0×1013/cm3のn-型のシリコン層をエピタキ
シャル成長またはイオン注入法により0.5μm〜5.
0μm程度の厚さに形成したものとし、ソース領域3と
ドレイン領域4は、ゲート領域5としてゲート長2.5
μm程度の間隔を開けて、イオン注入法によりそれぞれ
接合深さ0.3μm程度に形成される。また、SiO2
の絶縁膜6は、35nm程度の厚さに形成される。した
がって、シリコン基板1とウエル層2のpn接合の両側
に生じる空乏層の厚さは、ゲート電圧を5Vとすると約
11.5μmとなる。
【0072】本実施形態の増幅型半導体撮像装置は、図
1に示した第1実施形態の場合と同様に、研磨工程やリ
アクティブイオンエッチング技術によってシリコン基板
1の全体の層厚Wを光侵入深さと空乏層の厚さとの和以
下または空乏層の厚さ以下とする。即ち、これら光侵入
深さと空乏層の厚さも第1実施形態の場合と同じなの
で、約21.5μm以下または約11.5μm以下とす
る。また、この増幅型半導体撮像装置は、薄膜化したシ
リコン基板1の裏面を光入射面1aとし、この光入射面
1aに多数のフレネルレンズ16をフレネルレンズアレ
イとして形成している。フレネルレンズ16としては、
二次元導波路内(x,z平面)をz方向に伝搬する平行
光と点(0,f)に収束する光のx軸上(半導体基板平
面)での位相差は、 Φ(x)=k0・n・{f−√(x2+f2)} ここで、k0=2π/λ n:実効屈折率 であるので、x軸上での、Φ(x)の位相変調を与える
素子は焦点距離fのレンズとなる。ここで、フレネルレ
ンズの厚さをLとし、レンズ領域の実行屈折率の周囲領
域のそれに対する差をΔnとすれば、Lが薄い場合の位
相シフトはLとΔnの積であるので、フレネルレンズ
は、厚さの分布が、 L(x)=Lmax[Φ(x)/(2π+1)] Δn=const または、屈折率の分布が、 Δn(x)=Δnmax[Φ(x)/(2π+1)] L=const により実現できる。
【0073】また、このようなフレネルレンズ16から
なるフレネルレンズアレイは、シリコン基板1の裏面の
光入射面1a上にレジスト膜を形成すると共に、このレ
ジスト膜に電子ビーム法またはフォトリソグラフィ法に
よって上式のフレネルレンズ形状に応じた露光量分布を
形成することにより、このレジスト膜に各フレネルレン
ズ16を作り込み、イオンビームエッチング法によりシ
リコン基板1の光入射面1aに転写することにより形成
できる。
【0074】上記増幅型半導体撮像装置は、第1実施形
態の場合と同様の効果に加えて、光入射面1aに照射さ
れる光が各フレネルレンズ16によってゲート領域5に
集光するので、迷光をなくすと共に光電変換効率を向上
させることができるようになる。また、このフレネルレ
ンズ16のフレネルレンズアレイは、シリコン基板1の
裏面の平坦な光入射面1a上に形成するので、シリコン
基板1の表面側のようにゲート電極7などの凹凸の影響
を受けることがなくなる。さらに、フレネルレンズ16
の光学的特性は、マスクパターンとエッチングによるパ
ターンニングによって一義的に定まるので、第4実施形
態に示したマイクロレンズ15のようにレンズの曲率を
熱処理工程によって得る必要がなくなり、この熱処理工
程の不安定さに起因する光学的特性のバラツキが発生す
るようなこともなくなる。したがって、このフレネルレ
ンズ16は、マイクロレンズ15に比較しても、光学的
特性の揃った均一なものを容易かつ歩留り良く形成する
ことができる。
【0075】図14〜図17は本発明の第7実施形態を
示すものであって、図14は増幅型半導体撮像装置の構
成を模式的に示す縦断面、図15は信号電荷蓄積時のポ
テンシャル分布図、図16は信号読み出し時のポテンシ
ャル分布図、図17は信号電荷排出時のポテンシャル分
布図である。なお、図1に示した第1実施形態と同様の
機能を有する構成部材には同じ番号を付記する。
【0076】本実施形態の増幅型半導体撮像装置の1画
素分の構造を図14に示す。この増幅型半導体撮像装置
は、キャリア濃度が約1.0×1014/cm3のp型の
シリコン基板1上にキャリア濃度が約3.0×1016
cm3のn-型のウエル層2が約0.8程度の厚さに形成
されている。このウエル層2の表層部に高濃度p+型の
ソース領域が形成されると共に、このソース領域を囲む
ように第1のゲート領域5として第1のゲート領域を覆
うように絶縁膜6が形成され、その上にn+ポリシリコ
ン膜による第1のゲート電極19が環状に60nm程度
の厚さに形成されている。さらに、第1のゲート領域
と、取り囲むように高濃度p+型のドレイン領域及び第
1のゲート領域に接するように、第2のゲート領域が形
成される。第2のゲート領域としてはn-型のウエル層
2の表層部に高濃度n+のリセットドレイン領域17が
形成されるとともに、リセットドレイン領域17を覆う
と共に第1のゲート領域部とリセットドレイン領域間で
ポテンシャルバリアが形成されるだけの幅ΔL(ΔL≧
1.0μm)を確保して、絶縁膜6上にn+ポリシリコ
ン膜による第2のゲート電極18が4500nm程度の
厚さにより形成される。したがって、本実施形態では、
シリコン基板1とウエル層2のpn接合の両側に生じる
空乏層の厚さが約8.95μmとなる。
【0077】本実施形態の増幅型半導体撮像装置は、図
1に示した第1実施形態の場合と同様に、研磨工程やリ
アクティブイオンエッチング技術によってシリコン基板
1の全体の層厚Wを光侵入深さと空乏層の厚さとの和以
下または空乏層の厚さ以下とする。ただし、光侵入深さ
は第1実施形態の場合と同じ約10μmであるが、空乏
層の厚さは約8.95μmとなるので、層厚Wは、これ
らの和である約18.95μm以下または空乏層の厚さ
による約8.95μm以下とする。また、この増幅型半
導体撮像装置は、薄膜化したシリコン基板1の裏面を光
入射面1aとする。
【0078】上記増幅型半導体撮像装置はシリコン基板
1の厚さによらず形成可能であるが、特にシリコン基板
1が薄い場合にこの基板に電位を与えるための配線の接
続が難しいため、このような配線を必要としない点で本
装置の構造は優れている。
【0079】上記増幅型半導体撮像装置の信号電荷蓄積
時と信号読み出し時と信号電荷排出時の動作を図15〜
図17のポテンシャル分布に基づいて詳細に説明する。
なお、これらの図15〜図17では、図14bに示した
ゲート領域5のA−A断面を右側に示し、第2ゲート電
極18によるポテンシャルバリアの領域のB−B断面を
左側に示している。
【0080】信号電荷蓄積時には、図15に示すよう
に、第1ゲート電極19に高電圧(5V程度)の電圧V
GA(H)を印加し、第2ゲート電極18に中電圧(−1
V程度)の電圧VGB(M)を印加する。この状態で、シ
リコン基板1の裏面の光入射面1aから光が入射する
と、pn接合の空乏層で光電変換により電子と正孔の対
の光電変換キャリアが発生する。このうちの正孔は、直
ちにドレイン領域4に流出するが、電子は、第1ゲート
電極19の下層のゲート領域5に蓄積される。したがっ
て、このゲート領域5のポテンシャル分布は、図示右側
に示すように信号電荷(電子)が蓄積されることにより
の状態からの状態に上昇する。ただし、この場合に
も、信号電荷が蓄積されたの状態のボトムポテンシャ
ルは、図示左側に示す第2ゲート電極18下のボトムポ
テンシャルとの間に電位差ΔφABを有するので、この電
位差ΔφABが十分に大きい間は信号電荷がゲート領域5
に留まる。しかし、信号電荷の蓄積が過剰になり電位差
ΔφABが小さくなると、この信号電荷がポテンシャルバ
リアを超えてリセットドレイン領域17に流出するよう
になる。したがって、強い光の照射により信号電荷が過
剰に蓄積されると、オーバーフローによってこの過剰な
信号電荷を放出できるので、ブルーミングの抑制が可能
となる。
【0081】次に、信号読み出し時には、図16に示す
ように、選択画素の第1ゲート電極19に低電圧(−3
V程度)の電圧VGA(L)を印加する。すると、図示右
側に示すゲート領域5のポテンシャル分布が引き上げら
れて、信号電荷が蓄積されていない場合にはの状態と
なり、光電変換キャリアが蓄積されている場合にはの
状態となる。また、このときには、第2ゲート電極18
にも低電圧(−5V程度)の電圧VGB(L)を印加する
ので、図示左側に示す第2ゲート電極18下のポテンシ
ャル分布も引き上げられて、信号電荷が蓄積されたの
状態のボトムポテンシャルとの間に電位差ΔφABのポテ
ンシャルバリアが形成され、この信号電荷がリセットド
レイン領域17に流出するのを阻止する。そして、この
ときの信号電荷の蓄積の有無によるウエル層2の表面ポ
テンシャルの変化をソース電極8の電位変化として読み
出せば、入射光量に応じた出力信号を得ることができ
る。
【0082】ここで、図15に示した信号電荷が蓄積さ
れたの状態のウエル層2の表面ポテンシャルをΔφA
(Sto)とし、図16に示した信号電荷が蓄積されていな
いの状態のウエル層2の表面ポテンシャルをΔφA(De
t)とすると、信号電荷蓄積時の全画素および信号読み出
し時の非選択画素の第1ゲート電極19に印加される高
電圧の電圧VGA(H)と、信号読み出し時の選択画素の
第1ゲート電極19に印加される低電圧の電圧VGA
(L)とは、常にΔφA(Det)>ΔφA(Sto)の関係が成立
するような電圧に選定される。したがって、図14に示
すソース電極8が複数画素に共通に接続されていても、
選択画素についてのウエル層2の表面ポテンシャルをこ
のソース電極8から確実に検出することができる。
【0083】さらに、信号電荷排出時には、図17に示
すように、第1ゲート電極19に低電圧として例えば信
号読み出し時の選択画素と同じ電圧VGA(L)を印加
し、第2ゲート電極18に高電圧(5V程度)の電圧V
GB(H)を印加する。すると、図示左側に示す第2ゲー
ト電極18下のボトムポテンシャルは、図示右側に示す
ゲート領域5の信号電荷が蓄積されていないの状態の
ボトムポテンシャルよりも十分に低くなる(電位差−Δ
φAB)ので、このゲート領域5に蓄積された信号電荷は
全て第2ゲート電極18下の領域を通ってリセットドレ
イン領域17に排出される。即ち、信号読み出し時には
蓄積された信号電荷を非破壊読み出しするので、この信
号電荷排出時の動作で各画素の画像情報をリセットする
ことにより、信号電荷の蓄積期間ごとに改めて入射光量
に応じた信号電荷の蓄積を行うことができるようにな
る。また、信号電荷の蓄積期間中にこの信号電荷排出時
の動作を実行すれば、実質的な蓄積期間を短縮すること
ができるので、いわゆる電子シャッタ動作を行うことが
できる。
【0084】上記増幅型半導体撮像装置は、第1実施形
態の場合と同様の効果に加えて、ゲート領域5に蓄積さ
れた信号電荷を第2ゲート電極18の制御によりリセッ
トドレイン領域17に排出して画素の画像情報をリセッ
トするための実用的な構造を提供する。
【0085】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、照射光を
半導体基板の裏面から入射するので、半導体基板の表面
のゲート電極を厚く形成して駆動周波数を向上させるこ
とが容易となる。また、ゲート電極などの凹凸により光
が散乱して光損失が多くなったり、画素ごとの入射光量
が不均一になることもなくなる。さらに、マイクロレン
ズやフレネルレンズおよび分光フィルタなどを半導体基
板の裏面の平坦な光入射面に形成できるので、これらの
光学的特性を容易に均一化できる。
【0086】また、半導体基板を薄膜化することによ
り、光電変換キャリアの拡散によるスミア特性の悪化を
防止すると共に、入射光を確実に空乏層で光電変換させ
ることにより、短波長領域の感度が低下するようなこと
がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すものであって、増
幅型半導体撮像装置の構成を模式的に示す縦断面であ
る。
【図2】本発明の第1実施形態を示すものであって、増
幅型半導体撮像装置の製造プロセスを説明するための縦
断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示すものであって、図
2の増幅型半導体撮像装置に支持基板を張り合わせたと
きの縦断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態を示すものであって、図
3の増幅型半導体撮像装置のシリコン基板を薄膜化した
ときの縦断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態を示すものであって、図
4の増幅型半導体撮像装置に可視光透過性ガラス板を接
着したときの縦断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態を示すものであって、図
5の増幅型半導体撮像装置から支持基板を取り除いたと
きの縦断面図である。
【図7】本発明の第1実施形態を示すものであって、増
幅型半導体撮像装置のポテンシャル分布図である。
【図8】本発明の第2実施形態を示すものであって、増
幅型半導体撮像装置の構成を模式的に示す縦断面図であ
る。
【図9】本発明の第2実施形態を示すものであって、増
幅型半導体撮像装置の他の構成を模式的に示す縦断面図
である。
【図10】本発明の第3実施形態を示すものであって、
増幅型半導体撮像装置の構成を模式的に示す縦断面図で
ある。
【図11】本発明の第4実施形態を示すものであって、
増幅型半導体撮像装置の構成を模式的に示す縦断面図で
ある。
【図12】本発明の第5実施形態を示すものであって、
増幅型半導体撮像装置の構成を模式的に示す縦断面図で
ある。
【図13】本発明の第6実施形態を示すものであって、
増幅型半導体撮像装置の構成を模式的に示す縦断面図で
ある。
【図14】本発明の第7実施形態を示すものであって、
aは増幅型半導体撮像装置の構成を模式的に示す平面
図、bはそのA’−A’縦断面図である。
【図15】本発明の第7実施形態を示すものであって、
信号電荷蓄積時のポテンシャル分布図である。
【図16】本発明の第7実施形態を示すものであって、
信号読み出し時のポテンシャル分布図である。
【図17】本発明の第7実施形態を示すものであって、
信号電荷排出時のポテンシャル分布図である。
【図18】従来例を示すものであって、増幅型半導体撮
像装置の構成を模式的に示す縦断面図である。
【図19】従来例を示すものであって、マイクロレンズ
を設けた増幅型半導体撮像装置の構成を模式的に示す縦
断面図である。
【図20】従来例を示すものであって、分光フィルタを
設けた増幅型半導体撮像装置の構成を模式的に示す縦断
面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 1a 光入射面 2 ウエル層 3 ソース領域 4 ドレイン領域 5 ゲート領域 6 絶縁膜 7 ゲート電極 14 反射防止膜 13 可視光透過性ガラス板 15 マイクロレンズ 16 フレネルレンズ 17 リセットドレイン領域 18 第2ゲート電極 19 第1ゲート電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板上に第2導電型
    半導体層の半導体ウエル層が形成されると共に、該半導
    体ウエル層の表層部に高濃度第1導電型半導体層のソー
    ス領域とドレイン領域がそれぞれ形成され、該ソース領
    域とドレイン領域の間のゲート領域の表面に絶縁膜を介
    してゲート電極が形成された増幅型半導体撮像装置にお
    いて、 該半導体基板の裏面を光入射面とすると共に、該半導体
    基板の層厚が、 該半導体基板と該半導体ウエル層とのpn接合により生
    じる空乏層の裏面側の端と該半導体基板の裏面との間の
    距離をd1とし、 該光入射面に入射される光の波長に対する光侵入深さを
    d2とした場合に、 d1≦d2 の条件を満たす厚さに形成された増幅型半導体撮像装
    置。
  2. 【請求項2】 第1導電型の半導体基板上に第2導電型
    半導体層の半導体ウエル層が形成されると共に、該半導
    体ウエル層の表層部に高濃度第1導電型半導体層のソー
    ス領域とドレイン領域がそれぞれ形成され、該ソース領
    域とドレイン領域の間のゲート領域の表面に絶縁膜を介
    してゲート電極が形成された増幅型半導体撮像装置にお
    いて、 該半導体基板の裏面を光入射面とすると共に、該半導体
    基板の層厚が、該半導体ウエル層とのpn接合により生
    じる空乏層が該半導体基板の裏面まで達する厚さに形成
    された増幅型半導体撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体基板の表面側の前記電極また
    は絶縁膜が、前記半導体基板の裏面の光入射面に入射さ
    れる光の波長に対して高反射率を有する金属反射膜また
    は誘電体反射膜によって形成された請求項1または2記
    載の増幅型半導体撮像装置。
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