JPH09327501A - 継ぎ目無しカプセル粒子の製造方法 - Google Patents
継ぎ目無しカプセル粒子の製造方法Info
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- JPH09327501A JPH09327501A JP17417596A JP17417596A JPH09327501A JP H09327501 A JPH09327501 A JP H09327501A JP 17417596 A JP17417596 A JP 17417596A JP 17417596 A JP17417596 A JP 17417596A JP H09327501 A JPH09327501 A JP H09327501A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】順次増大する直径を有する多重ノズルを用
い、少なくとも1つのノズルから界面活性剤成分を含む
乳化物を、乳化物を流すノズルより外側のノズルから皮
膜形成用液体を吐出させて多層液滴を形成させた後、該
多層液滴の皮膜形成用液体を硬化またはゲル化させる継
ぎ目無しカプセル粒子の製造方法において、該乳化物中
の分散体の平均粒子径が10μm以下であることを特徴
とする継ぎ目無しカプセル粒子の製造方法。 【効果】本発明によると、従来法と異なり、収率よく皮
膜に継ぎ目が無くかつ乳化物を含むカプセル粒子の製造
方法を提供することができる。
い、少なくとも1つのノズルから界面活性剤成分を含む
乳化物を、乳化物を流すノズルより外側のノズルから皮
膜形成用液体を吐出させて多層液滴を形成させた後、該
多層液滴の皮膜形成用液体を硬化またはゲル化させる継
ぎ目無しカプセル粒子の製造方法において、該乳化物中
の分散体の平均粒子径が10μm以下であることを特徴
とする継ぎ目無しカプセル粒子の製造方法。 【効果】本発明によると、従来法と異なり、収率よく皮
膜に継ぎ目が無くかつ乳化物を含むカプセル粒子の製造
方法を提供することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乳化物を内容液とす
る継ぎ目無しカプセル粒子の製造方法に関し、更に詳し
くは、医薬品、食品、嗜好品、浴用品、洗浄品等の分野
に利用可能な継ぎ目無しカプセル粒子の製造方法に関す
る。
る継ぎ目無しカプセル粒子の製造方法に関し、更に詳し
くは、医薬品、食品、嗜好品、浴用品、洗浄品等の分野
に利用可能な継ぎ目無しカプセル粒子の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】乳化物を内容液とする継ぎ目無しカプセ
ル粒子を製造することは、特公昭53−39193号公
報や特開平6−79165号公報に記載されており、知
られている。しかし、乳化物層が分裂する前に皮膜液層
が分裂してしまい、乳化物層が皮膜液層を突き破り、目
的のカプセルが生成されないことによる収率の低下が起
きるといった問題があった。さらに、硬化液を用いるカ
プセル化において、界面活性剤成分等が溶解または分散
することにより、硬化液と皮膜液層との界面張力が低下
する等の硬化油の劣化つまり硬化油と皮膜液層との界面
張力が低下しカプセル化が出来なくなる事態が生じると
いう問題があった。
ル粒子を製造することは、特公昭53−39193号公
報や特開平6−79165号公報に記載されており、知
られている。しかし、乳化物層が分裂する前に皮膜液層
が分裂してしまい、乳化物層が皮膜液層を突き破り、目
的のカプセルが生成されないことによる収率の低下が起
きるといった問題があった。さらに、硬化液を用いるカ
プセル化において、界面活性剤成分等が溶解または分散
することにより、硬化液と皮膜液層との界面張力が低下
する等の硬化油の劣化つまり硬化油と皮膜液層との界面
張力が低下しカプセル化が出来なくなる事態が生じると
いう問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】乳化物を含む継ぎ目無
しカプセル粒子の製造方法において、収率が良く単分散
性が良い多層液滴のカプセル粒子を製造する方法は未だ
知られていない。特に硬化液を用いてのカプセル化にお
いて、乳化物が硬化液に混入し硬化液の性状(界面張
力、純度)が著しく低下し多層液滴が定常的に製造でき
なくなり、収率が低下するため、そのような問題のない
継ぎ目無しカプセル粒子の製造方法の開発が望まれてい
た。本発明の目的は、かかる課題を解決すべく、皮膜に
継ぎ目が無くかつ乳化物を含む継ぎ目無しカプセル粒子
を収率良く製造する方法を提供する事にある。
しカプセル粒子の製造方法において、収率が良く単分散
性が良い多層液滴のカプセル粒子を製造する方法は未だ
知られていない。特に硬化液を用いてのカプセル化にお
いて、乳化物が硬化液に混入し硬化液の性状(界面張
力、純度)が著しく低下し多層液滴が定常的に製造でき
なくなり、収率が低下するため、そのような問題のない
継ぎ目無しカプセル粒子の製造方法の開発が望まれてい
た。本発明の目的は、かかる課題を解決すべく、皮膜に
継ぎ目が無くかつ乳化物を含む継ぎ目無しカプセル粒子
を収率良く製造する方法を提供する事にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の要旨は、
(1) 順次増大する直径を有する多重ノズルを用い、
少なくとも1つのノズルから界面活性剤成分を含む乳化
物を、乳化物を流すノズルより外側のノズルから皮膜形
成用液体を吐出させて多層液滴を形成させた後、該多層
液滴の皮膜形成用液体を硬化またはゲル化させる継ぎ目
無しカプセル粒子の製造方法において、該乳化物中の分
散体の平均粒子径が10μm以下であることを特徴とす
る継ぎ目無しカプセル粒子の製造方法、(2) 該乳化
物中の分散体の平均粒子径が1μm以下であることを特
徴とする前記(1)記載の製造方法、(3) 該乳化物
中の分散体の粒子径の変動係数が80%以下であること
を特徴とする前記(1)または(2)記載の製造方法、
(4) 該乳化物中の界面活性剤成分が0.1〜25重
量%であることを特徴とする前記(1)〜(3)いずれ
か記載の製造方法、(5) 界面活性剤が非イオン性界
面活性剤であることを特徴とする前記(4)記載の製造
方法、(6) 該乳化物がO/W型乳化物であることを
特徴とする前記(1)〜(5)いずれか記載の製造方
法、(7) 該乳化物が転相乳化法により調製されるも
のであることを特徴とする前記(1)〜(6)いずれか
記載の製造方法、に関する。
(1) 順次増大する直径を有する多重ノズルを用い、
少なくとも1つのノズルから界面活性剤成分を含む乳化
物を、乳化物を流すノズルより外側のノズルから皮膜形
成用液体を吐出させて多層液滴を形成させた後、該多層
液滴の皮膜形成用液体を硬化またはゲル化させる継ぎ目
無しカプセル粒子の製造方法において、該乳化物中の分
散体の平均粒子径が10μm以下であることを特徴とす
る継ぎ目無しカプセル粒子の製造方法、(2) 該乳化
物中の分散体の平均粒子径が1μm以下であることを特
徴とする前記(1)記載の製造方法、(3) 該乳化物
中の分散体の粒子径の変動係数が80%以下であること
を特徴とする前記(1)または(2)記載の製造方法、
(4) 該乳化物中の界面活性剤成分が0.1〜25重
量%であることを特徴とする前記(1)〜(3)いずれ
か記載の製造方法、(5) 界面活性剤が非イオン性界
面活性剤であることを特徴とする前記(4)記載の製造
方法、(6) 該乳化物がO/W型乳化物であることを
特徴とする前記(1)〜(5)いずれか記載の製造方
法、(7) 該乳化物が転相乳化法により調製されるも
のであることを特徴とする前記(1)〜(6)いずれか
記載の製造方法、に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法では、上記のよ
うに順次増大する直径を有する多重ノズルを用い、その
最内ノズルより外側のノズルから皮膜形成用液体を吐出
させる。該皮膜形成用液体は、皮膜形成体を溶融液とし
たものか、あるいは皮膜形成体を含有する溶液である。
この皮膜形成体は例えば冷却等の物理的手段または架橋
反応等の化学的手段により硬化またはゲル化する物質で
あれば、特に限定されるものではなく親水性、親油性の
いずれのものも用いることができるが、浴用品(例えば
入浴剤)、洗浄品(例えば身体洗浄剤)、医薬品として
用いる場合、水との親和性の高い天然、半合成又は合成
の親水性高分子体が好ましく用いられる。
うに順次増大する直径を有する多重ノズルを用い、その
最内ノズルより外側のノズルから皮膜形成用液体を吐出
させる。該皮膜形成用液体は、皮膜形成体を溶融液とし
たものか、あるいは皮膜形成体を含有する溶液である。
この皮膜形成体は例えば冷却等の物理的手段または架橋
反応等の化学的手段により硬化またはゲル化する物質で
あれば、特に限定されるものではなく親水性、親油性の
いずれのものも用いることができるが、浴用品(例えば
入浴剤)、洗浄品(例えば身体洗浄剤)、医薬品として
用いる場合、水との親和性の高い天然、半合成又は合成
の親水性高分子体が好ましく用いられる。
【0006】このような親水性高分子体としては、例え
ばにかわ、ゼラチン、コラーゲンタンパク、カゼイン、
アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、ファーセレラ
ン、タマリンドガム、ペクチン、アラビアガム、グアー
ガム、キサンタンガム、トラガントガム、ローカストビ
ーンガム、寒天、澱粉等の天然親水性高分子;カルボキ
シメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、酢酸
フタル酸セルロース、アルギン酸プロピレングリコール
エステル、酸化澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱
粉、カチオン澱粉等の半合成親水性高分子;及びポリア
クリル酸ソーダ、ポリエチレンイミン、ポリビニルアル
コール、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリド
ン等の合成親水性高分子等が挙げられるが、これらに限
定されるものではない。これらの親水性高分子体は、単
独で又は2種以上を混合して用いられる。
ばにかわ、ゼラチン、コラーゲンタンパク、カゼイン、
アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、ファーセレラ
ン、タマリンドガム、ペクチン、アラビアガム、グアー
ガム、キサンタンガム、トラガントガム、ローカストビ
ーンガム、寒天、澱粉等の天然親水性高分子;カルボキ
シメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、酢酸
フタル酸セルロース、アルギン酸プロピレングリコール
エステル、酸化澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱
粉、カチオン澱粉等の半合成親水性高分子;及びポリア
クリル酸ソーダ、ポリエチレンイミン、ポリビニルアル
コール、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリド
ン等の合成親水性高分子等が挙げられるが、これらに限
定されるものではない。これらの親水性高分子体は、単
独で又は2種以上を混合して用いられる。
【0007】皮膜形成用液体として皮膜形成体を含有す
る溶液を用いる場合、皮膜形成体として親水性高分子を
用いて0.1〜80重量%の溶液とするのが好ましく、
より好ましくは1〜50重量%の溶液とする。溶媒とし
ては特に限定されるものではないが水が好ましい。
る溶液を用いる場合、皮膜形成体として親水性高分子を
用いて0.1〜80重量%の溶液とするのが好ましく、
より好ましくは1〜50重量%の溶液とする。溶媒とし
ては特に限定されるものではないが水が好ましい。
【0008】このとき、上記の親水性高分子体とともに
水溶性物質の1種又は2種以上を添加しても良い。水溶
性物質を添加する場合は、皮膜形成体に対して通常5〜
200重量%、好ましくは10〜180重量%添加す
る。より好ましくは10〜165重量%、特に好ましく
は10〜150重量%添加する。添加される水溶性物質
としては、例えばグリセリン、ソルビット、エチレング
リコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、酸化エチレン−酸化
プロピレン共重合体、オリゴサッカライド、グリセリド
類、グルコース、ガラクトース、フルクトース、マンノ
ース、マンニトール、サッカロース、マルトース、ラク
トース、塩化カリウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシ
ウム、硫酸マグネシウム、ポリエチレングリコールのP
EG300、PEG400、PEG600等が例示され
るが、特にこれらに限定されるものではない。
水溶性物質の1種又は2種以上を添加しても良い。水溶
性物質を添加する場合は、皮膜形成体に対して通常5〜
200重量%、好ましくは10〜180重量%添加す
る。より好ましくは10〜165重量%、特に好ましく
は10〜150重量%添加する。添加される水溶性物質
としては、例えばグリセリン、ソルビット、エチレング
リコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、酸化エチレン−酸化
プロピレン共重合体、オリゴサッカライド、グリセリド
類、グルコース、ガラクトース、フルクトース、マンノ
ース、マンニトール、サッカロース、マルトース、ラク
トース、塩化カリウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシ
ウム、硫酸マグネシウム、ポリエチレングリコールのP
EG300、PEG400、PEG600等が例示され
るが、特にこれらに限定されるものではない。
【0009】また、本発明においては親油性の皮膜形成
体も同様に用いることができ、例えばポリスチレン、ポ
リメチルメタクリレート、ポリブタジエン、スチレン−
ブタジエンゴム、酢酸ビニル−エチレン共重合体、塩化
ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ア
クリレート共重合体、エチルセルロース、5℃以下で固
体である油性成分、ワックス類、油脂、パラフィン、熱
可塑性樹脂等を単独で又は2種以上を混合して用いるこ
とができる。皮膜形成用液体として親油性の皮膜形成体
を含有する溶液を用いる場合溶媒としては、該皮膜形成
体に対する良溶媒であれば特に限定されるものではな
く、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ベン
ゼン等が例示される。
体も同様に用いることができ、例えばポリスチレン、ポ
リメチルメタクリレート、ポリブタジエン、スチレン−
ブタジエンゴム、酢酸ビニル−エチレン共重合体、塩化
ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ア
クリレート共重合体、エチルセルロース、5℃以下で固
体である油性成分、ワックス類、油脂、パラフィン、熱
可塑性樹脂等を単独で又は2種以上を混合して用いるこ
とができる。皮膜形成用液体として親油性の皮膜形成体
を含有する溶液を用いる場合溶媒としては、該皮膜形成
体に対する良溶媒であれば特に限定されるものではな
く、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ベン
ゼン等が例示される。
【0010】次に、本発明の製造方法において用いる界
面活性剤成分を含む乳化物について説明する。本発明で
使用される界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、カチ
オン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤及び両性界面
活性剤の1種又は2種以上から選ばれる。また、カプセ
ル粒子の崩壊後、内溶液が皮膚と接触する用途の場合等
においては、より皮膚刺激性が少ない非イオン性界面活
性剤の1種又は2種以上から選ばれるものが好ましい。
面活性剤成分を含む乳化物について説明する。本発明で
使用される界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、カチ
オン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤及び両性界面
活性剤の1種又は2種以上から選ばれる。また、カプセ
ル粒子の崩壊後、内溶液が皮膚と接触する用途の場合等
においては、より皮膚刺激性が少ない非イオン性界面活
性剤の1種又は2種以上から選ばれるものが好ましい。
【0011】アニオン性界面活性剤としては特に限定さ
れるものではないが、例えばラウリル硫酸ナトリウム、
ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アン
モニウム、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム、
ステアリン酸ナトリウム、半硬化牛脂肪酸ナトリウム、
半硬化牛脂肪酸カリウム、オレイン酸カリウム、ヒマシ
油カリウム、アルキルナフタレンスルフォン酸ソーダ、
ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、アルキルジフェ
ニルエーテルジスルフォン酸ナトリウム、アルキルリン
酸ジエタノールアミン、アルキルリン酸カリウム、ポリ
オキシエチレンアルキル硫酸ナトリウム、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリ
ウム等が挙げられる。
れるものではないが、例えばラウリル硫酸ナトリウム、
ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アン
モニウム、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム、
ステアリン酸ナトリウム、半硬化牛脂肪酸ナトリウム、
半硬化牛脂肪酸カリウム、オレイン酸カリウム、ヒマシ
油カリウム、アルキルナフタレンスルフォン酸ソーダ、
ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、アルキルジフェ
ニルエーテルジスルフォン酸ナトリウム、アルキルリン
酸ジエタノールアミン、アルキルリン酸カリウム、ポリ
オキシエチレンアルキル硫酸ナトリウム、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリ
ウム等が挙げられる。
【0012】カチオン性界面活性剤としては特に限定さ
れるものではないが、例えばラウリルトリメチルアンモ
ニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムク
ロリド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ジス
テアリルジメチルアンモニウムクロリド、アルキルベン
ゼンジメチルアンモニウムクロリド、ステアリルアミン
オレエート、ステアリルアミンアセテート、ステアリル
アミン酸等が挙げられる。
れるものではないが、例えばラウリルトリメチルアンモ
ニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムク
ロリド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ジス
テアリルジメチルアンモニウムクロリド、アルキルベン
ゼンジメチルアンモニウムクロリド、ステアリルアミン
オレエート、ステアリルアミンアセテート、ステアリル
アミン酸等が挙げられる。
【0013】非イオン性界面活性剤としては特に限定さ
れるものではないが、例えばグリセリン脂肪酸エステ
ル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
エステル、プロピレン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪
酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンソルビトール脂肪酸エステル、テトラオレイン酸ポリ
オキシエチレンソルビット、ポリグリセロール脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリエチレン
グリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ
油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等が挙げられる。
これらの中でも、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビトール脂肪酸エステルが、皮膚刺激性が少な
いため好ましい。
れるものではないが、例えばグリセリン脂肪酸エステ
ル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
エステル、プロピレン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪
酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンソルビトール脂肪酸エステル、テトラオレイン酸ポリ
オキシエチレンソルビット、ポリグリセロール脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリエチレン
グリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ
油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等が挙げられる。
これらの中でも、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビトール脂肪酸エステルが、皮膚刺激性が少な
いため好ましい。
【0014】両性界面活性剤としては特に限定されるも
のではないが、例えばアルキルジメチルアミノ酢酸ベタ
イン、アルキルジメチルアミンオキサイド、アルキルカ
ルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイ
ン、レシチン、ラウリルアミノプロピオン酸、アルキル
ジアミノエチルグリシン等が挙げられる。
のではないが、例えばアルキルジメチルアミノ酢酸ベタ
イン、アルキルジメチルアミンオキサイド、アルキルカ
ルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイ
ン、レシチン、ラウリルアミノプロピオン酸、アルキル
ジアミノエチルグリシン等が挙げられる。
【0015】これらの界面活性剤を含む乳化物を調製す
るには、公知の技術が用いられ、特に限定されるもので
はない。例えばO/W型乳化物は、油性成分の1種又は
2種以上の混合物を、前記のようなアニオン性界面活性
剤、カチオン性界面活性剤、非イオン界面活性剤及び両
性界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上の界面活性
剤成分により水中で直接油性成分を乳化させるか、又は
W/O型乳化物からO/W型乳化物への転相を介して水
中で油性成分を乳化させる等の公知の技術より得られ
る。また、W/O型乳化物は、水性成分の1種又は2種
以上の混合物を、前記のようなアニオン性界面活性剤、
カチオン性界面活性剤、非イオン界面活性剤及び両性界
面活性剤から選ばれる1種又は2種以上の界面活性剤成
分により油中で直接水性成分を乳化させるか、又はO/
W型乳化物からW/O型乳化物への転相を介して油中で
水性成分を乳化させる等の公知の技術より得られる。乳
化物は、O/W型乳化物でもW/O型乳化物でも多相型
乳化物でも構わないが、乳化物のクリーミング等の安定
性より、O/W型乳化物が好ましい。
るには、公知の技術が用いられ、特に限定されるもので
はない。例えばO/W型乳化物は、油性成分の1種又は
2種以上の混合物を、前記のようなアニオン性界面活性
剤、カチオン性界面活性剤、非イオン界面活性剤及び両
性界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上の界面活性
剤成分により水中で直接油性成分を乳化させるか、又は
W/O型乳化物からO/W型乳化物への転相を介して水
中で油性成分を乳化させる等の公知の技術より得られ
る。また、W/O型乳化物は、水性成分の1種又は2種
以上の混合物を、前記のようなアニオン性界面活性剤、
カチオン性界面活性剤、非イオン界面活性剤及び両性界
面活性剤から選ばれる1種又は2種以上の界面活性剤成
分により油中で直接水性成分を乳化させるか、又はO/
W型乳化物からW/O型乳化物への転相を介して油中で
水性成分を乳化させる等の公知の技術より得られる。乳
化物は、O/W型乳化物でもW/O型乳化物でも多相型
乳化物でも構わないが、乳化物のクリーミング等の安定
性より、O/W型乳化物が好ましい。
【0016】乳化方法としては、乳化物中の分散体の平
均粒子径が10μm以下になれば特に限定されないが、
前述の転相乳化法、同時乳化法、D相乳化法、ペースト
法、自己乳化法、転相温度(HLB温度)乳化法、液相
乳化法、アミノ酸ゲル化法、粘土鉱物包接体を用いた乳
化法等があり、乳化装置としては各種の攪拌機、混合機
等を用いた公知の技術が用いられる。また、必要に応じ
てこれらの組み合わせでも良いが、比較的簡便に分散体
の平均粒子径が均一分布で小さくなる転相乳化法を用い
た場合が好ましい。
均粒子径が10μm以下になれば特に限定されないが、
前述の転相乳化法、同時乳化法、D相乳化法、ペースト
法、自己乳化法、転相温度(HLB温度)乳化法、液相
乳化法、アミノ酸ゲル化法、粘土鉱物包接体を用いた乳
化法等があり、乳化装置としては各種の攪拌機、混合機
等を用いた公知の技術が用いられる。また、必要に応じ
てこれらの組み合わせでも良いが、比較的簡便に分散体
の平均粒子径が均一分布で小さくなる転相乳化法を用い
た場合が好ましい。
【0017】乳化物中の界面活性剤成分の濃度は特に限
定されるものではないが、好ましくは0.1〜25重量
%、より好ましくは5〜20重量%、特に好ましくは5
〜15重量%である。界面活性剤成分の濃度が0.1重
量%未満であると、分散体の平均粒子径が小さくなら
ず、25重量%より大きいと乳化物の粘度が増大した
り、界面張力が低下するため、カプセル粒子生成時にお
けるカプセル粒子生成の成功率が低下する傾向があり好
ましくない。
定されるものではないが、好ましくは0.1〜25重量
%、より好ましくは5〜20重量%、特に好ましくは5
〜15重量%である。界面活性剤成分の濃度が0.1重
量%未満であると、分散体の平均粒子径が小さくなら
ず、25重量%より大きいと乳化物の粘度が増大した
り、界面張力が低下するため、カプセル粒子生成時にお
けるカプセル粒子生成の成功率が低下する傾向があり好
ましくない。
【0018】乳化物の粘度は、特に限定されないが、液
滴への分裂のしやすさより液温100℃又は25℃で1
000cp以下が好ましい。粘度が1000cpを超え
ると、乳化物が分裂しにくくなりカプセル粒子生成時に
おけるカプセル粒子生成の成功率が低下するため好まし
くない。
滴への分裂のしやすさより液温100℃又は25℃で1
000cp以下が好ましい。粘度が1000cpを超え
ると、乳化物が分裂しにくくなりカプセル粒子生成時に
おけるカプセル粒子生成の成功率が低下するため好まし
くない。
【0019】本発明では更に、乳化物中に有機溶剤を含
有させることにより、乳化物の粘度を低下させることが
でき、特に乳化物の界面活性剤成分の濃度が高い場合、
カプセル生成時におけるカプセル粒子の形成性が向上す
る。このとき用いられる有機溶剤は、特に限定されるも
のではないが、例えばメタノール、エタノール、1−プ
ロパノール、2−プロパノール等の1価アルコール類、
エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,
3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール等の2
価アルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケ
トン類、n−ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン等か
ら選択され、これらの1種又は2種以上混合して用いて
もよい。
有させることにより、乳化物の粘度を低下させることが
でき、特に乳化物の界面活性剤成分の濃度が高い場合、
カプセル生成時におけるカプセル粒子の形成性が向上す
る。このとき用いられる有機溶剤は、特に限定されるも
のではないが、例えばメタノール、エタノール、1−プ
ロパノール、2−プロパノール等の1価アルコール類、
エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,
3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール等の2
価アルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケ
トン類、n−ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン等か
ら選択され、これらの1種又は2種以上混合して用いて
もよい。
【0020】ここで、乳化物中の有機溶剤濃度は特に限
定されるものではないが、連続相に対して通常0.01
〜200重量%、好ましくは0.1〜100重量%であ
る。有機溶剤が0.01重量%より小さいと、有機溶剤
の添加による乳化物の粘度低下の効果が少なく、200
重量%より大きいと乳化物の界面張力が低下しすぎて、
乳化物が球状になりにくくなるため、カプセル生成時の
成功率が低下し、好ましくない。
定されるものではないが、連続相に対して通常0.01
〜200重量%、好ましくは0.1〜100重量%であ
る。有機溶剤が0.01重量%より小さいと、有機溶剤
の添加による乳化物の粘度低下の効果が少なく、200
重量%より大きいと乳化物の界面張力が低下しすぎて、
乳化物が球状になりにくくなるため、カプセル生成時の
成功率が低下し、好ましくない。
【0021】乳化物中の分散体の濃度は、特に限定され
るものではないが、通常2〜75重量%、好ましくは3
〜50重量%、より好ましくは5〜40重量%である。
分散体の濃度が75重量%より大きいと、乳化物の粘度
が増大しカプセル粒子生成時におけるカプセル粒子の形
成性が低減するため好ましくなく、2重量%より小さい
と均一な乳化物が得られないため好ましくない。
るものではないが、通常2〜75重量%、好ましくは3
〜50重量%、より好ましくは5〜40重量%である。
分散体の濃度が75重量%より大きいと、乳化物の粘度
が増大しカプセル粒子生成時におけるカプセル粒子の形
成性が低減するため好ましくなく、2重量%より小さい
と均一な乳化物が得られないため好ましくない。
【0022】乳化物中の分散体の平均粒子径は、10μ
m以下であることが重要であり、更に好ましくは1μm
以下、特に好ましくは0.1μm以下である。なかでも
0.1〜0.01μm、さらに0.1〜0.05μmが
好ましい。分散体の平均粒子径が10μmを超えると、
乳化物が液滴に分裂する際に分散体間の分散媒が分裂す
るのでなく分散体も同時に分裂しなければならない機会
が生じる可能性があるため乳化物が分裂しにくくなりカ
プセル形成性が低下する場合がある。
m以下であることが重要であり、更に好ましくは1μm
以下、特に好ましくは0.1μm以下である。なかでも
0.1〜0.01μm、さらに0.1〜0.05μmが
好ましい。分散体の平均粒子径が10μmを超えると、
乳化物が液滴に分裂する際に分散体間の分散媒が分裂す
るのでなく分散体も同時に分裂しなければならない機会
が生じる可能性があるため乳化物が分裂しにくくなりカ
プセル形成性が低下する場合がある。
【0023】乳化物中の分散体の粒子径分布の変動係数
(CV値)は特に限定されないが、80%以下が好まし
く、更に好ましくは60%以下、特に好ましくは40%
以下である。なかでも40〜1%、さらに40〜5%が
好ましい。変動係数が80%を超えると、乳化物中の分
散体粒子径のばらつきが大きくなり、乳化物のミクロ的
な部分の粘度の変化が大きく粘度の低い分裂しやすい部
分と粘度の高い分裂しがたい部分ができてしまい、カプ
セル形成性が不安定になり、定常的にカプセル形成がで
きなくなる場合がある。
(CV値)は特に限定されないが、80%以下が好まし
く、更に好ましくは60%以下、特に好ましくは40%
以下である。なかでも40〜1%、さらに40〜5%が
好ましい。変動係数が80%を超えると、乳化物中の分
散体粒子径のばらつきが大きくなり、乳化物のミクロ的
な部分の粘度の変化が大きく粘度の低い分裂しやすい部
分と粘度の高い分裂しがたい部分ができてしまい、カプ
セル形成性が不安定になり、定常的にカプセル形成がで
きなくなる場合がある。
【0024】乳化物中の分散体の粒子径及び粒子径分布
の測定は、特に限定されないが、光学顕微鏡、電子顕微
鏡、レーザー回折法、レーザードップラー法、皮膜散乱
法、沈降法等が挙げられる。顕微鏡による粒子径測定は
少なくとも1000個以上、好ましくは10000個以
上の粒子を測定するのが好ましい。変動係数(CV値)
は、標準偏差と平均粒子径より次式で求められる。 変動係数(%)=(標準偏差/平均粒子径)×100 尚、粒子径の測定基準は、個数、体積(重量)の何れで
も構わない。
の測定は、特に限定されないが、光学顕微鏡、電子顕微
鏡、レーザー回折法、レーザードップラー法、皮膜散乱
法、沈降法等が挙げられる。顕微鏡による粒子径測定は
少なくとも1000個以上、好ましくは10000個以
上の粒子を測定するのが好ましい。変動係数(CV値)
は、標準偏差と平均粒子径より次式で求められる。 変動係数(%)=(標準偏差/平均粒子径)×100 尚、粒子径の測定基準は、個数、体積(重量)の何れで
も構わない。
【0025】本発明の製造方法において、皮膜形成用液
体を流すノズルより内側の他のノズルからはカプセル粒
子の内容物となる各種の液を吐出させるが、前記のよう
に少なくとも1つのノズルからは界面活性剤成分を含む
乳化物である。界面活性剤成分を含む乳化物を流すノズ
ル以外のノズルから流す液体は、カプセル化に支障をき
たさない範囲で油性成分、水性成分が適宜選択される。
即ち、互いに隣あう層に含有する成分としては、油性成
分と水性成分のごとき相互に実質的に混合(溶解)しな
い成分か混合(溶解)しにくい成分が適宜選択される。
水性成分としては、水、アセトン水溶液、低級アルコー
ル水溶液等が用いられる。油性成分としては、以下のよ
うなものが挙げられるが、HLBが6以下の非イオン界
面活性剤成分を含有してもよい。
体を流すノズルより内側の他のノズルからはカプセル粒
子の内容物となる各種の液を吐出させるが、前記のよう
に少なくとも1つのノズルからは界面活性剤成分を含む
乳化物である。界面活性剤成分を含む乳化物を流すノズ
ル以外のノズルから流す液体は、カプセル化に支障をき
たさない範囲で油性成分、水性成分が適宜選択される。
即ち、互いに隣あう層に含有する成分としては、油性成
分と水性成分のごとき相互に実質的に混合(溶解)しな
い成分か混合(溶解)しにくい成分が適宜選択される。
水性成分としては、水、アセトン水溶液、低級アルコー
ル水溶液等が用いられる。油性成分としては、以下のよ
うなものが挙げられるが、HLBが6以下の非イオン界
面活性剤成分を含有してもよい。
【0026】本発明で使用される油性成分は特に限定さ
れるものではないが、例えば油脂類、ロウ類、炭化水素
類、高級脂肪酸類、高級アルコール類、エステル類、精
油類、シリコーン油、中鎖脂肪酸トリグリセリド類から
選ばれる1種又は2種以上の混合物が好ましい。
れるものではないが、例えば油脂類、ロウ類、炭化水素
類、高級脂肪酸類、高級アルコール類、エステル類、精
油類、シリコーン油、中鎖脂肪酸トリグリセリド類から
選ばれる1種又は2種以上の混合物が好ましい。
【0027】油脂類としては、例えば大豆油、ヌカ油、
ホホバ油、アボガド油、アーモンド油、オリーブ油、カ
カオ脂、ゴマ油、パーシック油、ヒマシ油、ヤシ油、ミ
ンク油、牛脂、豚脂等の天然油脂、またはこれらの天然
油脂を水素添加して得られる硬化油及びミリスチン酸グ
リセリド、2−エチルヘキサン酸グリセリド等の合成ト
リグリセリド等が挙げられる。ロウ類としては、例えば
カルナウバロウ、鯨ロウ、ミツロウ、ラノリン等が挙げ
られる。炭化水素類としては、例えば流動パラフィン、
ワセリン、パラフィンマイクロクリスタリンワックス、
セレシン、スクワラン、プリスタン等が挙げられる。高
級脂肪酸類としては、例えばラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイ
ン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イソステ
アリン酸等が挙げられる。高級アルコール類としては、
例えばラウリルアルコール、セチルアルコール、ステア
リルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコ
ール、コレステロール、2−ヘキシルデカノール等が挙
げられる。エステル類としては、例えばオクタン酸セチ
ル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ミリスチン酸イソプ
ロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプ
ロピル、アジピン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチ
ル、オレイン酸デシル等が挙げられる。精油類として
は、例えばハッカ油、ジャスミン油、ショウ脳油、ヒノ
キ油、トウヒ油、リュウ油、テレピン油、ケイ皮油、ヘ
ルガモット油、ミカン油、ショウブ油、パイン油、ラベ
ンダー油、ベイ油、クローブ油、ヒバ油、バラ油、ユー
カリ油、レモン油、ペパーミント油、ローズ油、セージ
油、メントール、シネオール、オイゲノール、シトラー
ル、シトロネラール、ボルネオール、リナロール、ゲラ
ーオール、カンファー、チモール、スピラントール、ピ
ネン、リモネン、テルペル系化合物等が挙げられる。シ
リコーン油類としては、例えばジメチルポリシロキサン
等が挙げられる。中鎖脂肪酸トリグリセリド類として
は、例えばトリカプリル酸グリセリン、トリ(カプリル
酸カプリン酸)グリセリン等が挙げられるが、これらに
限定されるものではない。
ホホバ油、アボガド油、アーモンド油、オリーブ油、カ
カオ脂、ゴマ油、パーシック油、ヒマシ油、ヤシ油、ミ
ンク油、牛脂、豚脂等の天然油脂、またはこれらの天然
油脂を水素添加して得られる硬化油及びミリスチン酸グ
リセリド、2−エチルヘキサン酸グリセリド等の合成ト
リグリセリド等が挙げられる。ロウ類としては、例えば
カルナウバロウ、鯨ロウ、ミツロウ、ラノリン等が挙げ
られる。炭化水素類としては、例えば流動パラフィン、
ワセリン、パラフィンマイクロクリスタリンワックス、
セレシン、スクワラン、プリスタン等が挙げられる。高
級脂肪酸類としては、例えばラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイ
ン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イソステ
アリン酸等が挙げられる。高級アルコール類としては、
例えばラウリルアルコール、セチルアルコール、ステア
リルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコ
ール、コレステロール、2−ヘキシルデカノール等が挙
げられる。エステル類としては、例えばオクタン酸セチ
ル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ミリスチン酸イソプ
ロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプ
ロピル、アジピン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチ
ル、オレイン酸デシル等が挙げられる。精油類として
は、例えばハッカ油、ジャスミン油、ショウ脳油、ヒノ
キ油、トウヒ油、リュウ油、テレピン油、ケイ皮油、ヘ
ルガモット油、ミカン油、ショウブ油、パイン油、ラベ
ンダー油、ベイ油、クローブ油、ヒバ油、バラ油、ユー
カリ油、レモン油、ペパーミント油、ローズ油、セージ
油、メントール、シネオール、オイゲノール、シトラー
ル、シトロネラール、ボルネオール、リナロール、ゲラ
ーオール、カンファー、チモール、スピラントール、ピ
ネン、リモネン、テルペル系化合物等が挙げられる。シ
リコーン油類としては、例えばジメチルポリシロキサン
等が挙げられる。中鎖脂肪酸トリグリセリド類として
は、例えばトリカプリル酸グリセリン、トリ(カプリル
酸カプリン酸)グリセリン等が挙げられるが、これらに
限定されるものではない。
【0028】本発明における多重ノズルにおいて、ノズ
ルの数は特に限定されないが、例えば3重ノズルにより
継ぎ目無しカプセル粒子を製造する場合、各ノズルより
吐出する液体の組合せは、以下に示すような種々の例が
挙げられる(それぞれ最外ノズル/中間ノズル/最内ノ
ズルの吐出液を示す。)。 (1)親水性皮膜形成体/油性成分/O/W型乳化物 (2)親水性皮膜形成体/油性成分/有機溶剤含有O/
W型乳化物 (3)親油性皮膜形成体/O/W型乳化物/油性成分 (4)親油性皮膜形成体/有機溶剤含有O/W型乳化物
/油性成分
ルの数は特に限定されないが、例えば3重ノズルにより
継ぎ目無しカプセル粒子を製造する場合、各ノズルより
吐出する液体の組合せは、以下に示すような種々の例が
挙げられる(それぞれ最外ノズル/中間ノズル/最内ノ
ズルの吐出液を示す。)。 (1)親水性皮膜形成体/油性成分/O/W型乳化物 (2)親水性皮膜形成体/油性成分/有機溶剤含有O/
W型乳化物 (3)親油性皮膜形成体/O/W型乳化物/油性成分 (4)親油性皮膜形成体/有機溶剤含有O/W型乳化物
/油性成分
【0029】次に、以上の原料を用いた本発明による継
ぎ目無しカプセル粒子の製造方法について図1を用いて
更に詳細に説明する。図1は本発明の製造方法に用いら
れる製造装置のノズル部の一例を模式的に示した断面図
である。この図では、吐出口端面が揃っている3重ノズ
ルが例示されているが、本発明においては、順次増大す
る直径を有する多重ノズルであればその形状等は特に限
定されるものではなく、各ノズル吐出口端面がこのよう
に揃っていなくてもかまわない。
ぎ目無しカプセル粒子の製造方法について図1を用いて
更に詳細に説明する。図1は本発明の製造方法に用いら
れる製造装置のノズル部の一例を模式的に示した断面図
である。この図では、吐出口端面が揃っている3重ノズ
ルが例示されているが、本発明においては、順次増大す
る直径を有する多重ノズルであればその形状等は特に限
定されるものではなく、各ノズル吐出口端面がこのよう
に揃っていなくてもかまわない。
【0030】本発明の製造方法では例えばこのような3
重ノズルを用いて、前記の皮膜形成用液体を最外ノズル
入口4より供給し、油性成分を中間ノズル入口5より供
給し、乳化物を含む液体を最内ノズル入口6より供給
し、それぞれ最外ノズル3、中間ノズル2、最内ノズル
1より連続的に各々の液体を気相又は液相中で吐出さ
せ、多層液滴を生成させる。この場合、液相としては実
質的に皮膜形成体と混合又は溶解しないものであれば特
に限定されないが、製造上好ましくは後記のような硬化
剤またはゲル化剤が良い。次いで該多層液滴の皮膜形成
用液体を物理的または化学的手段により硬化またはゲル
化させて継ぎ目無しカプセル粒子を生成させる。ここで
物理的手段としては例えば皮膜形成用液体を冷却した硬
化剤と接触させて冷却することにより硬化させる方法等
が、また化学的手段としては皮膜形成用液体と硬化剤と
の化学反応によりゲル化させる方法等が用いられるが、
皮膜形成用液体を硬化またはゲル化させる方法であれば
これらに限定されるものでない。
重ノズルを用いて、前記の皮膜形成用液体を最外ノズル
入口4より供給し、油性成分を中間ノズル入口5より供
給し、乳化物を含む液体を最内ノズル入口6より供給
し、それぞれ最外ノズル3、中間ノズル2、最内ノズル
1より連続的に各々の液体を気相又は液相中で吐出さ
せ、多層液滴を生成させる。この場合、液相としては実
質的に皮膜形成体と混合又は溶解しないものであれば特
に限定されないが、製造上好ましくは後記のような硬化
剤またはゲル化剤が良い。次いで該多層液滴の皮膜形成
用液体を物理的または化学的手段により硬化またはゲル
化させて継ぎ目無しカプセル粒子を生成させる。ここで
物理的手段としては例えば皮膜形成用液体を冷却した硬
化剤と接触させて冷却することにより硬化させる方法等
が、また化学的手段としては皮膜形成用液体と硬化剤と
の化学反応によりゲル化させる方法等が用いられるが、
皮膜形成用液体を硬化またはゲル化させる方法であれば
これらに限定されるものでない。
【0031】硬化剤は皮膜形成用液体を物理的又は化学
的手段により硬化またはゲル化する液体であれば特に限
定されるものではないが、冷却により硬化させる場合
は、皮膜形成用液体および硬化して得られる皮膜形成体
に対して実質的に溶解性を有しない物質が適宜使用され
る。例えば親水性皮膜形成体に対しては、油脂類、ロウ
類、炭化水素類、高級脂肪酸類、高級アルコール類、エ
ステル類、精油類、シリコーン油類、中鎖脂肪酸トリグ
リセリド類から選ばれる1種又は2種以上の混合物の油
類が用いられ、親油性皮膜形成体に対しては、水、メタ
ノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノ
ール及びこれらの混合物等が用いられる。冷却温度も皮
膜形成用液体が硬化するような温度であれば特に限定さ
れるものではない。
的手段により硬化またはゲル化する液体であれば特に限
定されるものではないが、冷却により硬化させる場合
は、皮膜形成用液体および硬化して得られる皮膜形成体
に対して実質的に溶解性を有しない物質が適宜使用され
る。例えば親水性皮膜形成体に対しては、油脂類、ロウ
類、炭化水素類、高級脂肪酸類、高級アルコール類、エ
ステル類、精油類、シリコーン油類、中鎖脂肪酸トリグ
リセリド類から選ばれる1種又は2種以上の混合物の油
類が用いられ、親油性皮膜形成体に対しては、水、メタ
ノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノ
ール及びこれらの混合物等が用いられる。冷却温度も皮
膜形成用液体が硬化するような温度であれば特に限定さ
れるものではない。
【0032】また化学的に皮膜形成用液体をゲル化させ
る場合は、例えばアルギン酸ナトリウムでは、塩化カル
シウム、リン酸カルシウムを含む溶液、ポリビニルアル
コールでは、ほう砂、ホルマリン、塩酸を含む水溶液、
ゼラチンでは塩化カルシウム、硝酸ジルコニウムを含む
水溶液等が適宜選択され、皮膜形成用液体とこれらの硬
化剤とが架橋等の反応をすることよりゲル化が生じる。
る場合は、例えばアルギン酸ナトリウムでは、塩化カル
シウム、リン酸カルシウムを含む溶液、ポリビニルアル
コールでは、ほう砂、ホルマリン、塩酸を含む水溶液、
ゼラチンでは塩化カルシウム、硝酸ジルコニウムを含む
水溶液等が適宜選択され、皮膜形成用液体とこれらの硬
化剤とが架橋等の反応をすることよりゲル化が生じる。
【0033】本発明の製造方法では、前述のように多重
ノズルから各液体を吐出させて多層液滴を形成させる
が、この際に全液体流量、液体の粘度、液体の界面張
力、後述する振動数等によりカプセル粒子の粒子径を制
御することができる。更に、このカプセル粒子の粒子径
が決まれば、最外ノズルの流量と、それ以外のノズルの
総流量との流量比により平均皮膜厚さを制御することも
可能である。このときの平均皮膜厚さtは、例えば下記
の式より求めることができる。
ノズルから各液体を吐出させて多層液滴を形成させる
が、この際に全液体流量、液体の粘度、液体の界面張
力、後述する振動数等によりカプセル粒子の粒子径を制
御することができる。更に、このカプセル粒子の粒子径
が決まれば、最外ノズルの流量と、それ以外のノズルの
総流量との流量比により平均皮膜厚さを制御することも
可能である。このときの平均皮膜厚さtは、例えば下記
の式より求めることができる。
【0034】
【数1】
【0035】t:平均皮膜厚さ〔cm〕 D:カプセル粒子平均粒子径〔cm〕 D1 :カプセル粒子平均内層径〔cm〕 V1 :カプセル粒子内層体積〔cm3 〕=W1 /ρ1 =
Q1 /I V2 :カプセル粒子皮膜体積〔cm3 〕=W2 /ρ2 =
Q2 /I W1 :カプセル粒子内層重量〔g〕 W2 :カプセル粒子皮膜重量〔g〕 Q1 :ノズルからの内層液の総流量〔cm3 /min〕 Q2 :ノズルからの皮膜形成用液体の総流量〔cm3 /
min〕 ρ1 :内層液の平均密度〔g/cm3 〕 ρ2 :皮膜形成用液体の密度〔g/cm3 〕 I:カプセル粒子生成個数〔個/min〕
Q1 /I V2 :カプセル粒子皮膜体積〔cm3 〕=W2 /ρ2 =
Q2 /I W1 :カプセル粒子内層重量〔g〕 W2 :カプセル粒子皮膜重量〔g〕 Q1 :ノズルからの内層液の総流量〔cm3 /min〕 Q2 :ノズルからの皮膜形成用液体の総流量〔cm3 /
min〕 ρ1 :内層液の平均密度〔g/cm3 〕 ρ2 :皮膜形成用液体の密度〔g/cm3 〕 I:カプセル粒子生成個数〔個/min〕
【0036】本発明においてカプセル粒子の重量に対す
る皮膜の重量比率である皮膜率は、カプセル粒子の保存
安定性から、通常5〜70重量%、好ましくは10〜5
0重量%、更に好ましくは13〜40重量%である。皮
膜率が5重量%未満だとカプセル粒子の保存時に崩壊し
易くなり、70重量%を超えると崩壊性が不良になって
しまう。
る皮膜の重量比率である皮膜率は、カプセル粒子の保存
安定性から、通常5〜70重量%、好ましくは10〜5
0重量%、更に好ましくは13〜40重量%である。皮
膜率が5重量%未満だとカプセル粒子の保存時に崩壊し
易くなり、70重量%を超えると崩壊性が不良になって
しまう。
【0037】本発明のカプセル粒子の平均粒子径は、特
に限定されるものではないが通常0.2mm〜2cmが
好ましく、生産性の観点からは、好ましくは1mm〜2
cmである。この理由は、カプセル粒子を多重ノズルを
用いて製造する場合、平均粒子径が大きい程多重ノズル
当たりの生産能力が向上することによる。ただし平均粒
子径は重量平均で示されたものである。カプセル粒子径
の変動係数は、特に限定されないが、カプセルを溶解さ
せる場合の皮膜の溶解時間を均一にする観点から0〜2
0%が好ましく、0〜15%がより好ましく、0〜10
%が特に好ましい。
に限定されるものではないが通常0.2mm〜2cmが
好ましく、生産性の観点からは、好ましくは1mm〜2
cmである。この理由は、カプセル粒子を多重ノズルを
用いて製造する場合、平均粒子径が大きい程多重ノズル
当たりの生産能力が向上することによる。ただし平均粒
子径は重量平均で示されたものである。カプセル粒子径
の変動係数は、特に限定されないが、カプセルを溶解さ
せる場合の皮膜の溶解時間を均一にする観点から0〜2
0%が好ましく、0〜15%がより好ましく、0〜10
%が特に好ましい。
【0038】また、該カプセル粒子の平均皮膜厚さは、
特に限定されるものではないが、通常0.01mm〜5
mmの範囲であり、好ましくは0.03mm〜1mmで
ある。5mmより大きいとカプセルを溶解させて内容物
を放出させる場合、多大な溶解時間を要し好ましくな
く、0.01mm未満ではカプセル粒子生成時に皮膜形
成体が崩壊しやすくカプセル生成の成功率が著しく低下
する為好ましくない。ここに言う平均皮膜厚さとは、公
知の測定技術、例えばマイクロメータ等で測定したもの
である。
特に限定されるものではないが、通常0.01mm〜5
mmの範囲であり、好ましくは0.03mm〜1mmで
ある。5mmより大きいとカプセルを溶解させて内容物
を放出させる場合、多大な溶解時間を要し好ましくな
く、0.01mm未満ではカプセル粒子生成時に皮膜形
成体が崩壊しやすくカプセル生成の成功率が著しく低下
する為好ましくない。ここに言う平均皮膜厚さとは、公
知の測定技術、例えばマイクロメータ等で測定したもの
である。
【0039】本発明においては、前記のように多重ノズ
ルの各ノズルから各液を吐出させて多層液滴を形成させ
るが、この際に多重ノズルから吐出する多層液柱に振動
を与えることにより、カプセル粒子の粒子径、皮膜厚さ
等をより均一なものとすることができる。このとき、公
知の振動付与手段が用いられるが、振動を与える手法も
特に限定されるものではなく、ノズルに振動を与える
か、ノズルに流入する液体に脈流を与えるか、またはノ
ズルから吐出した多層液柱の外相に振動を与える等の手
法が例示される。多層液柱に与える振動数は液柱線速度
及び使用する液体粘度より適宜選択され、これらと振動
数、ノズルからの吐出流量等との関係により、カプセル
粒子の粒子径を制御することも可能である。与える振動
数は特に限定されるものではないが、カプセル粒子の生
産性及びカプセル粒子の粒子径の均一性の点で1〜30
00Hz、好ましくは1〜2000Hz、特に好ましく
は1〜1000Hzである。1Hz未満では、振動が充
分ではなく、3000Hzを越えるとカプセル粒子の粒
子径が不均一となる。なお本発明では、振動を与えず液
滴を得る方法も選択される。
ルの各ノズルから各液を吐出させて多層液滴を形成させ
るが、この際に多重ノズルから吐出する多層液柱に振動
を与えることにより、カプセル粒子の粒子径、皮膜厚さ
等をより均一なものとすることができる。このとき、公
知の振動付与手段が用いられるが、振動を与える手法も
特に限定されるものではなく、ノズルに振動を与える
か、ノズルに流入する液体に脈流を与えるか、またはノ
ズルから吐出した多層液柱の外相に振動を与える等の手
法が例示される。多層液柱に与える振動数は液柱線速度
及び使用する液体粘度より適宜選択され、これらと振動
数、ノズルからの吐出流量等との関係により、カプセル
粒子の粒子径を制御することも可能である。与える振動
数は特に限定されるものではないが、カプセル粒子の生
産性及びカプセル粒子の粒子径の均一性の点で1〜30
00Hz、好ましくは1〜2000Hz、特に好ましく
は1〜1000Hzである。1Hz未満では、振動が充
分ではなく、3000Hzを越えるとカプセル粒子の粒
子径が不均一となる。なお本発明では、振動を与えず液
滴を得る方法も選択される。
【0040】本発明においては、多重ノズルの各ノズル
から吐出される液体の線速度のうち、最大の線速度が最
小の線速度の1.0〜1.3倍であることが好ましく、
より好ましくは1.0〜1.1倍、更に好ましくは1.
0〜1.05倍である。このように、線速度の比率を
1.0〜1.3倍にすると同心状のカプセル粒子が生成
し易く、皮膜厚さの均一なものが得られる。また、内容
液を多く含有するカプセル粒子を製造するには、各ノズ
ルから吐出される液体の線速度の比率が上記範囲になる
ように各ノズル口径を適宜選択することにより、内容液
を多く含有するカプセル粒子を安定に生成することがで
きる。更に、界面張力の小さいもの同士のカプセル粒子
を製造する場合、カプセル粒子が生成しやすくなる。一
方、多層液柱に振動を与えカプセル粒子を生成させる場
合、よりカプセル化の成功率が高くなる。
から吐出される液体の線速度のうち、最大の線速度が最
小の線速度の1.0〜1.3倍であることが好ましく、
より好ましくは1.0〜1.1倍、更に好ましくは1.
0〜1.05倍である。このように、線速度の比率を
1.0〜1.3倍にすると同心状のカプセル粒子が生成
し易く、皮膜厚さの均一なものが得られる。また、内容
液を多く含有するカプセル粒子を製造するには、各ノズ
ルから吐出される液体の線速度の比率が上記範囲になる
ように各ノズル口径を適宜選択することにより、内容液
を多く含有するカプセル粒子を安定に生成することがで
きる。更に、界面張力の小さいもの同士のカプセル粒子
を製造する場合、カプセル粒子が生成しやすくなる。一
方、多層液柱に振動を与えカプセル粒子を生成させる場
合、よりカプセル化の成功率が高くなる。
【0041】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさ
らに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例等によ
りなんら限定されるものではない。乳化物中の分散体の
粒子径測定は、(株)堀場製作所製のレーザ回折/散乱
式粒度分布測定装置LA−910を用いて測定した。界
面張力は、特に定めない限りO/W乳化物に対してはエ
キセパールEH−Pを、W/O乳化物に対しては水を用
いて滴重法により求めた。不良液滴生成率は、1分間サ
ンプリングを行い、正規の内容液が入っていないカプセ
ル又は皮膜だけの不良個数を測定し、正規のカプセルを
含めた全体の個数で割った。振動を与えた場合は、1分
間の液滴生成数=振動数×60でその不良個数を割っ
た。粘度はB型粘度計を用いて液温25℃で測定した。
らに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例等によ
りなんら限定されるものではない。乳化物中の分散体の
粒子径測定は、(株)堀場製作所製のレーザ回折/散乱
式粒度分布測定装置LA−910を用いて測定した。界
面張力は、特に定めない限りO/W乳化物に対してはエ
キセパールEH−Pを、W/O乳化物に対しては水を用
いて滴重法により求めた。不良液滴生成率は、1分間サ
ンプリングを行い、正規の内容液が入っていないカプセ
ル又は皮膜だけの不良個数を測定し、正規のカプセルを
含めた全体の個数で割った。振動を与えた場合は、1分
間の液滴生成数=振動数×60でその不良個数を割っ
た。粘度はB型粘度計を用いて液温25℃で測定した。
【0042】実施例1 界面活性剤15.7重量%〔ポリオキシエチレン(2
0)ソルビタントリオレエート,レオドールTW−O3
20(花王(株)製):ポリオキシエチレン(30)ソ
ルビトールテトラオレエート,レオドール430(花王
(株)製)=7:3(wt比)〕と油性成分8.4重量
%〔パルミチン酸オクチル,エキセパールEH−P(花
王(株)製)〕を50℃に昇温し、内径170mmの5
Lのポリビーカーにて、3枚湾曲パドル翼(翼半径40
mm、高さ10mm)を用いて300rpmで攪拌して
いるところに、70℃のイオン交換水75.9重量%を
2分毎に300gずつ加え、転相乳化を行った。更に、
ホモミキサー〔特殊機化工業(株)製、HV−M〕10
000rpmで15分間ミキシングし、O/W型乳化物
を得た。乳化物中の分散体の平均粒子径は0.916μ
m、標準偏差は0.326μm、CV値は35.6%。
粘度は320cpで、界面張力は5.0dyne/cm
であった。乳化物を順次増大する直径を有する3重ノズ
ル(最内ノズル径2mm、中間ノズル径2.8mm、最
外ノズル径3.5mm)の最内ノズルより流量40ml
/minで55Hzの振動を与え、また中間ノズルより
エキセパールEH−Pを流量55.1ml/minで、
最外ノズルよりゼラチン30重量%、グリセリン4重量
%、水66重量%の70℃で溶解させた水溶液を流量2
2.4ml/minで、同時に並流で流れている7℃に
冷却した硬化液であるトリ(カプリル酸カプリン酸)グ
リセリン〔ココナードMT(花王(株)製)〕中に吐出
させ、最内層が乳化物であり、中間層が油性成分からな
り、最外層に皮膜形成体を有する継ぎ目無しカプセル粒
子を製造した。液滴の不良液滴生成率は0%であった。
硬化液を循環して使用し、5分間連続してカプセル化を
行ったところ、不良液滴生成率は0%を維持していた。
5分間循環使用した硬化液の水分濃度を測定したとこ
ろ、初期水分量の0.02%を維持してした。該カプセ
ル粒子を乾燥させ粒子径をノギスで測定したところ、平
均粒子径は、3.3mmであり、カプセル粒子径分布の
変動係数は5.3%であった。
0)ソルビタントリオレエート,レオドールTW−O3
20(花王(株)製):ポリオキシエチレン(30)ソ
ルビトールテトラオレエート,レオドール430(花王
(株)製)=7:3(wt比)〕と油性成分8.4重量
%〔パルミチン酸オクチル,エキセパールEH−P(花
王(株)製)〕を50℃に昇温し、内径170mmの5
Lのポリビーカーにて、3枚湾曲パドル翼(翼半径40
mm、高さ10mm)を用いて300rpmで攪拌して
いるところに、70℃のイオン交換水75.9重量%を
2分毎に300gずつ加え、転相乳化を行った。更に、
ホモミキサー〔特殊機化工業(株)製、HV−M〕10
000rpmで15分間ミキシングし、O/W型乳化物
を得た。乳化物中の分散体の平均粒子径は0.916μ
m、標準偏差は0.326μm、CV値は35.6%。
粘度は320cpで、界面張力は5.0dyne/cm
であった。乳化物を順次増大する直径を有する3重ノズ
ル(最内ノズル径2mm、中間ノズル径2.8mm、最
外ノズル径3.5mm)の最内ノズルより流量40ml
/minで55Hzの振動を与え、また中間ノズルより
エキセパールEH−Pを流量55.1ml/minで、
最外ノズルよりゼラチン30重量%、グリセリン4重量
%、水66重量%の70℃で溶解させた水溶液を流量2
2.4ml/minで、同時に並流で流れている7℃に
冷却した硬化液であるトリ(カプリル酸カプリン酸)グ
リセリン〔ココナードMT(花王(株)製)〕中に吐出
させ、最内層が乳化物であり、中間層が油性成分からな
り、最外層に皮膜形成体を有する継ぎ目無しカプセル粒
子を製造した。液滴の不良液滴生成率は0%であった。
硬化液を循環して使用し、5分間連続してカプセル化を
行ったところ、不良液滴生成率は0%を維持していた。
5分間循環使用した硬化液の水分濃度を測定したとこ
ろ、初期水分量の0.02%を維持してした。該カプセ
ル粒子を乾燥させ粒子径をノギスで測定したところ、平
均粒子径は、3.3mmであり、カプセル粒子径分布の
変動係数は5.3%であった。
【0043】実施例2 界面活性剤9.41重量%〔レオドールTW−O320
(花王(株)製):テトラオレイン酸ポリオキシエチレ
ンソルビット,レオドール440(花王(株)製)=
9:1(wt比)〕と油性成分27.88重量%〔エキ
セパールEH−P(花王(株)製)〕を70℃に昇温
し、内径170mmの5Lのポリビーカーにて、3枚湾
曲パドル翼(翼半径40mm、高さ10mm)を用いて
300rpmで攪拌しているところに、70℃のイオン
交換水62.71重量%を2分毎に300gずつ加え、
転相乳化し、O/W型乳化物を得た。乳化物中の分散体
の平均粒子径は0.076μm、標準偏差は0.017
μm、CV値は22.4%。粘度は35cpで、界面張
力は7.8dyne/cmであった。乳化物を順次増大
する直径を有する3重ノズル(最内ノズル径2mm、中
間ノズル径2.8mm、最外ノズル径3.5mm)の最
内ノズルより流量40ml/minで55Hzの振動を
与え、また中間ノズルよりエキセパールEH−Pを流量
55.1ml/minで、最外ノズルよりゼラチン30
重量%、グリセリン4重量%、水66重量%の70℃で
溶解させた水溶液を流量22.4ml/minで、同時
に並流で流れている7℃に冷却した硬化液であるココナ
ードMT〔花王(株)製〕中に吐出させ、最内層が乳化
物であり、中間層が油性成分からなり、最外層に皮膜形
成体を有する継ぎ目無しカプセル粒子を製造した。液滴
の不良液滴生成率は0%であった。硬化液を循環して使
用し、5分間連続してカプセル化を行ったところ、不良
液滴生成率は0%を維持していた。5分間循環使用した
硬化液の水分濃度を測定したところ、初期水分量の0.
02%を維持してした。5分間循環使用した硬化液と水
の界面張力は、初期界面張力25dyne/cmを維持
していた。該カプセル粒子を乾燥させ粒子径をノギスで
測定したところ、平均粒子径は、3.4mmであり、カ
プセル粒子径分布の変動係数は4.1%であった。
(花王(株)製):テトラオレイン酸ポリオキシエチレ
ンソルビット,レオドール440(花王(株)製)=
9:1(wt比)〕と油性成分27.88重量%〔エキ
セパールEH−P(花王(株)製)〕を70℃に昇温
し、内径170mmの5Lのポリビーカーにて、3枚湾
曲パドル翼(翼半径40mm、高さ10mm)を用いて
300rpmで攪拌しているところに、70℃のイオン
交換水62.71重量%を2分毎に300gずつ加え、
転相乳化し、O/W型乳化物を得た。乳化物中の分散体
の平均粒子径は0.076μm、標準偏差は0.017
μm、CV値は22.4%。粘度は35cpで、界面張
力は7.8dyne/cmであった。乳化物を順次増大
する直径を有する3重ノズル(最内ノズル径2mm、中
間ノズル径2.8mm、最外ノズル径3.5mm)の最
内ノズルより流量40ml/minで55Hzの振動を
与え、また中間ノズルよりエキセパールEH−Pを流量
55.1ml/minで、最外ノズルよりゼラチン30
重量%、グリセリン4重量%、水66重量%の70℃で
溶解させた水溶液を流量22.4ml/minで、同時
に並流で流れている7℃に冷却した硬化液であるココナ
ードMT〔花王(株)製〕中に吐出させ、最内層が乳化
物であり、中間層が油性成分からなり、最外層に皮膜形
成体を有する継ぎ目無しカプセル粒子を製造した。液滴
の不良液滴生成率は0%であった。硬化液を循環して使
用し、5分間連続してカプセル化を行ったところ、不良
液滴生成率は0%を維持していた。5分間循環使用した
硬化液の水分濃度を測定したところ、初期水分量の0.
02%を維持してした。5分間循環使用した硬化液と水
の界面張力は、初期界面張力25dyne/cmを維持
していた。該カプセル粒子を乾燥させ粒子径をノギスで
測定したところ、平均粒子径は、3.4mmであり、カ
プセル粒子径分布の変動係数は4.1%であった。
【0044】実施例3 界面活性剤11.7重量%〔レオドールTW−O320
(花王(株)製):レオドール430(花王(株)製)
=7:3(wt比)〕と油性成分8.8重量%〔エキセ
パールEH−P(花王(株)製)〕を50℃に昇温し、
内径170mmの5Lのポリビーカーにて、3枚湾曲パ
ドル翼(翼半径40mm、高さ10mm)を用いて30
0rpmで攪拌しているところに、70℃のイオン交換
水79.5重量%を2分毎に300gずつ加え、転相乳
化を行った。更に、ホモミキサー〔特殊機化工業(株)
製、HV−M〕10000rpmで15分間ミキシング
し、25℃で24時間保管し、O/W型乳化物を得た。
乳化物中の分散体の平均粒子径は2.535μm、標準
偏差は0.818μm、CV値は32.3%。粘度は3
0cpで、界面張力は、6.5dyne/cmであった。乳化
物を順次増大する直径を有する3重ノズル(最内ノズル
径2mm、中間ノズル径2.8mm、最外ノズル径3.
5mm)の最内ノズルより流量40ml/minで55
Hzの振動を与え、また中間ノズルよりエキセパールE
H−Pを流量55.1ml/minで、最外ノズルより
ゼラチン30重量%、グリセリン4重量%、水66重量
%の70℃で溶解させた水溶液を流量22.4ml/m
inで、同時に並流で流れている7℃に冷却した硬化液
であるココナードMT〔花王(株)製〕中に吐出させ、
最内層が乳化物であり、中間層が油性成分からなり、最
外層に皮膜形成体を有する継ぎ目無しカプセル粒子を製
造した。液滴の不良液滴生成率は0%であった。硬化液
を循環して使用し、5分間連続してカプセル化を行った
ところ、不良液滴生成率は0%を維持していた。5分間
循環使用した硬化液の水分濃度を測定したところ、初期
水分量の0.02%を維持してした。5分間循環使用し
た硬化液と水の界面張力は、初期界面張力25dyne
/cmを維持していた。該カプセル粒子を乾燥させ粒子
径をノギスで測定したところ、平均粒子径は、3.3m
mであり、カプセル粒子径分布の変動係数は6.7%で
あった。
(花王(株)製):レオドール430(花王(株)製)
=7:3(wt比)〕と油性成分8.8重量%〔エキセ
パールEH−P(花王(株)製)〕を50℃に昇温し、
内径170mmの5Lのポリビーカーにて、3枚湾曲パ
ドル翼(翼半径40mm、高さ10mm)を用いて30
0rpmで攪拌しているところに、70℃のイオン交換
水79.5重量%を2分毎に300gずつ加え、転相乳
化を行った。更に、ホモミキサー〔特殊機化工業(株)
製、HV−M〕10000rpmで15分間ミキシング
し、25℃で24時間保管し、O/W型乳化物を得た。
乳化物中の分散体の平均粒子径は2.535μm、標準
偏差は0.818μm、CV値は32.3%。粘度は3
0cpで、界面張力は、6.5dyne/cmであった。乳化
物を順次増大する直径を有する3重ノズル(最内ノズル
径2mm、中間ノズル径2.8mm、最外ノズル径3.
5mm)の最内ノズルより流量40ml/minで55
Hzの振動を与え、また中間ノズルよりエキセパールE
H−Pを流量55.1ml/minで、最外ノズルより
ゼラチン30重量%、グリセリン4重量%、水66重量
%の70℃で溶解させた水溶液を流量22.4ml/m
inで、同時に並流で流れている7℃に冷却した硬化液
であるココナードMT〔花王(株)製〕中に吐出させ、
最内層が乳化物であり、中間層が油性成分からなり、最
外層に皮膜形成体を有する継ぎ目無しカプセル粒子を製
造した。液滴の不良液滴生成率は0%であった。硬化液
を循環して使用し、5分間連続してカプセル化を行った
ところ、不良液滴生成率は0%を維持していた。5分間
循環使用した硬化液の水分濃度を測定したところ、初期
水分量の0.02%を維持してした。5分間循環使用し
た硬化液と水の界面張力は、初期界面張力25dyne
/cmを維持していた。該カプセル粒子を乾燥させ粒子
径をノギスで測定したところ、平均粒子径は、3.3m
mであり、カプセル粒子径分布の変動係数は6.7%で
あった。
【0045】実施例4 界面活性剤1.6重量%〔ソルビタンセスキオレエー
ト,レオドールAO−15(花王(株)製)〕と油性成
分73.3重量%〔トリ(カプリル酸カプリン酸)グリ
セリン〕を、内径170mmの5Lのポリビーカーにて
混合し、3枚湾曲パドル翼(翼半径40mm、高さ10
mm)を用いて300rpmで攪拌しているところに、
イオン交換水25.1重量%を加え、乳化を行った。更
に、ホモミキサー〔特殊機化工業(株)製、HV−M〕
10000rpmで5分間ミキシングし、W/O型乳化
物を得た。乳化物中の分散体の平均粒子径は5.357
μm、標準偏差は3.142μm、CV値は58.7
%。粘度は20cpで、界面張力は15dyne/cm
であった。乳化物を順次増大する直径を有する2重ノズ
ル(最内ノズル径2mm、最外ノズル径2.8mm)の
最内ノズルより流量40ml/minで55Hzの振動
を与え、最外ノズルよりゼラチン30重量%、グリセリ
ン4重量%、水66重量%の70℃で溶解させた水溶液
を流量22.4ml/minで、同時に並流で流れてい
る7℃に冷却した硬化液であるココナードMT〔花王
(株)製〕中に吐出させ、最内層が乳化物であり、最外
層に皮膜形成体を有する継ぎ目無しカプセル粒子を製造
した。硬化液を循環して使用し、5分間連続してカプセ
ル化を行ったところ、不良液滴生成率は0%を維持して
いた。5分間循環使用した硬化液の水分濃度を測定した
ところ、初期水分量の0.02%を維持してした。5分
間循環使用した硬化液と水の界面張力は、初期界面張力
25dyne/cmを維持していた。該カプセル粒子を
乾燥させ粒子径をノギスで測定したところ、平均粒子径
は、2.7mmであり、カプセル粒子径分布の変動係数
は8.3%であった。
ト,レオドールAO−15(花王(株)製)〕と油性成
分73.3重量%〔トリ(カプリル酸カプリン酸)グリ
セリン〕を、内径170mmの5Lのポリビーカーにて
混合し、3枚湾曲パドル翼(翼半径40mm、高さ10
mm)を用いて300rpmで攪拌しているところに、
イオン交換水25.1重量%を加え、乳化を行った。更
に、ホモミキサー〔特殊機化工業(株)製、HV−M〕
10000rpmで5分間ミキシングし、W/O型乳化
物を得た。乳化物中の分散体の平均粒子径は5.357
μm、標準偏差は3.142μm、CV値は58.7
%。粘度は20cpで、界面張力は15dyne/cm
であった。乳化物を順次増大する直径を有する2重ノズ
ル(最内ノズル径2mm、最外ノズル径2.8mm)の
最内ノズルより流量40ml/minで55Hzの振動
を与え、最外ノズルよりゼラチン30重量%、グリセリ
ン4重量%、水66重量%の70℃で溶解させた水溶液
を流量22.4ml/minで、同時に並流で流れてい
る7℃に冷却した硬化液であるココナードMT〔花王
(株)製〕中に吐出させ、最内層が乳化物であり、最外
層に皮膜形成体を有する継ぎ目無しカプセル粒子を製造
した。硬化液を循環して使用し、5分間連続してカプセ
ル化を行ったところ、不良液滴生成率は0%を維持して
いた。5分間循環使用した硬化液の水分濃度を測定した
ところ、初期水分量の0.02%を維持してした。5分
間循環使用した硬化液と水の界面張力は、初期界面張力
25dyne/cmを維持していた。該カプセル粒子を
乾燥させ粒子径をノギスで測定したところ、平均粒子径
は、2.7mmであり、カプセル粒子径分布の変動係数
は8.3%であった。
【0046】実施例5 実施例2の乳化物を順次増大する直径を有する2重ノズ
ル(最内ノズル径2mm、最外ノズル径2.8mm)の
最内ノズルより流量40ml/minで55Hzの振動
を与え、最外ノズルより油脂メラノSTMを70℃で溶
解させた液を流量22.4ml/minで、同時に並流
で流れている20℃の硬化液である水中に吐出させ、最
内層が乳化物であり、最外層に皮膜形成体を有する継ぎ
目無しカプセル粒子を製造した。液滴の不良液滴生成率
は0%であった。硬化液を循環して使用し、5分間連続
してカプセル化を行ったところ、不良液滴生成率は0%
を維持していた。5分間循環使用した硬化液とココナー
ドMT〔花王(株)製〕の界面張力は、初期界面張力2
5dyne/cmを維持していた。該カプセル粒子を乾
燥させ粒子径をノギスで測定したところ、平均粒子径
は、2.7mmであり、カプセル粒子径分布の変動係数
は5.6%であった。
ル(最内ノズル径2mm、最外ノズル径2.8mm)の
最内ノズルより流量40ml/minで55Hzの振動
を与え、最外ノズルより油脂メラノSTMを70℃で溶
解させた液を流量22.4ml/minで、同時に並流
で流れている20℃の硬化液である水中に吐出させ、最
内層が乳化物であり、最外層に皮膜形成体を有する継ぎ
目無しカプセル粒子を製造した。液滴の不良液滴生成率
は0%であった。硬化液を循環して使用し、5分間連続
してカプセル化を行ったところ、不良液滴生成率は0%
を維持していた。5分間循環使用した硬化液とココナー
ドMT〔花王(株)製〕の界面張力は、初期界面張力2
5dyne/cmを維持していた。該カプセル粒子を乾
燥させ粒子径をノギスで測定したところ、平均粒子径
は、2.7mmであり、カプセル粒子径分布の変動係数
は5.6%であった。
【0047】実施例6 界面活性剤17.0重量%〔レオドールTW−O320
(花王(株)製):レオドール430(花王(株)製)
=7:3(wt比)〕と油性成分8.3重量%〔エキセ
パールEH−P(花王(株)製)〕を50℃に昇温し、
内径170mmの5Lのポリビーカーにて、3枚湾曲パ
ドル翼(翼半径40mm、高さ10mm)を用いて30
0rpmで攪拌しているところに、70℃のイオン交換
水74.7重量%を2分毎に300gずつ加え、転相乳
化を行った。更に、ホモミキサー〔特殊機化工業(株)
製、HV−M〕10000rpmで15分間ミキシング
し、O/W型乳化物を得た。乳化物中の分散体の平均粒
子径は7.528μm、標準偏差は2.373μm、C
V値は31.5%。粘度は1160cpで、界面張力は
4.8dyne/cmであった。乳化物を順次増大する
直径を有する3重ノズル(最内ノズル径2mm、中間ノ
ズル径2.8mm、最外ノズル径3.5mm)の最内ノ
ズルより流量40ml/minで55Hzの振動を与
え、また中間ノズルよりエキセパールEH−Pを流量5
5.1ml/minで、最外ノズルよりゼラチン30重
量%、グリセリン4重量%、水66重量%の70℃で溶
解させた水溶液を流量22.4ml/minで、同時に
並流で流れている7℃に冷却した硬化液であるココナー
ドMT〔花王(株)製〕中に吐出させ、最内層が乳化物
であり、中間層が油性成分からなり、最外層に皮膜形成
体を有する継ぎ目無しカプセル粒子を製造した。液滴の
不良液滴生成率は0%であった。硬化液を循環して使用
し、5分間連続してカプセル化を行ったところ、不良液
滴生成率は0%を維持していた。5分間循環使用した硬
化液の水分濃度を測定したところ、初期水分量の0.0
2%を維持してした。5分間循環使用した硬化液と水の
界面張力は、初期界面張力25dyne/cmを維持し
ていた。該カプセル粒子を乾燥させ粒子径をノギスで測
定したところ、平均粒子径は、3.3mmであり、カプ
セル粒子径分布の変動係数は10.3%であった。
(花王(株)製):レオドール430(花王(株)製)
=7:3(wt比)〕と油性成分8.3重量%〔エキセ
パールEH−P(花王(株)製)〕を50℃に昇温し、
内径170mmの5Lのポリビーカーにて、3枚湾曲パ
ドル翼(翼半径40mm、高さ10mm)を用いて30
0rpmで攪拌しているところに、70℃のイオン交換
水74.7重量%を2分毎に300gずつ加え、転相乳
化を行った。更に、ホモミキサー〔特殊機化工業(株)
製、HV−M〕10000rpmで15分間ミキシング
し、O/W型乳化物を得た。乳化物中の分散体の平均粒
子径は7.528μm、標準偏差は2.373μm、C
V値は31.5%。粘度は1160cpで、界面張力は
4.8dyne/cmであった。乳化物を順次増大する
直径を有する3重ノズル(最内ノズル径2mm、中間ノ
ズル径2.8mm、最外ノズル径3.5mm)の最内ノ
ズルより流量40ml/minで55Hzの振動を与
え、また中間ノズルよりエキセパールEH−Pを流量5
5.1ml/minで、最外ノズルよりゼラチン30重
量%、グリセリン4重量%、水66重量%の70℃で溶
解させた水溶液を流量22.4ml/minで、同時に
並流で流れている7℃に冷却した硬化液であるココナー
ドMT〔花王(株)製〕中に吐出させ、最内層が乳化物
であり、中間層が油性成分からなり、最外層に皮膜形成
体を有する継ぎ目無しカプセル粒子を製造した。液滴の
不良液滴生成率は0%であった。硬化液を循環して使用
し、5分間連続してカプセル化を行ったところ、不良液
滴生成率は0%を維持していた。5分間循環使用した硬
化液の水分濃度を測定したところ、初期水分量の0.0
2%を維持してした。5分間循環使用した硬化液と水の
界面張力は、初期界面張力25dyne/cmを維持し
ていた。該カプセル粒子を乾燥させ粒子径をノギスで測
定したところ、平均粒子径は、3.3mmであり、カプ
セル粒子径分布の変動係数は10.3%であった。
【0048】実施例7 界面活性剤15.7重量%〔テトラオレイン酸POE
(60)ソルビット,ニッコールGO460(ニッコー
ケミカルス(株)製):ポリオキシエチレンステアリル
エーテル,エマルゲン306P(花王(株)製)=8:
2(wt比)〕と油性成分8.4重量%(オクチルフタ
リド)を50℃に昇温し、内径170mmの5Lのポリ
ビーカーにて、3枚湾曲パドル翼(翼半径40mm、高
さ10mm)を用いて300rpmで攪拌しているとこ
ろに、70℃のイオン交換水75.9重量%を2分毎に
300gずつ加え、転相乳化を行った。更に、ホモミキ
サー〔特殊機化工業(株)製、HV−M〕10000r
pmで15分間ミキシングし、O/W型乳化物を得た。
乳化物中の分散体の平均粒子径は0.358μm、標準
偏差は0.108μm、CV値は30.2%。粘度は2
0cpで、界面張力は5.5dyne/cmであった。
乳化物を順次増大する直径を有する3重ノズル(最内ノ
ズル径2mm、中間ノズル径2.8mm、最外ノズル径
3.5mm)の最内ノズルより流量50ml/min
で、また中間ノズルよりエキセパールEH−Pを流量2
8.1ml/minで、最外ノズルよりゼラチン30重
量%、グリセリン4重量%、水66重量%の70℃で溶
解させた水溶液を流量20.8ml/minで、同時に
並流で5.3cm/secで流れている7℃に冷却した
硬化液であるココナードMT〔花王(株)製〕中に吐出
させ、最内層が乳化物であり、中間層が油性成分からな
り、最外層に皮膜形成体を有する継ぎ目無しカプセル粒
子を製造した。液滴の不良液滴生成率は0%であった。
硬化液を循環して使用し、5分間連続してカプセル化を
行ったところ、不良液滴生成率は0%を維持していた。
5分間循環使用した硬化液の水分濃度を測定したとこ
ろ、初期水分量の0.02%を維持してした。5分間循
環使用した硬化液と水の界面張力は、初期界面張力25
dyne/cmを維持していた。該カプセル粒子を乾燥
させ粒子径をノギスで測定したところ、平均粒子径は、
5.7mmであり、カプセル粒子径分布の変動係数は1
8.2%であった。
(60)ソルビット,ニッコールGO460(ニッコー
ケミカルス(株)製):ポリオキシエチレンステアリル
エーテル,エマルゲン306P(花王(株)製)=8:
2(wt比)〕と油性成分8.4重量%(オクチルフタ
リド)を50℃に昇温し、内径170mmの5Lのポリ
ビーカーにて、3枚湾曲パドル翼(翼半径40mm、高
さ10mm)を用いて300rpmで攪拌しているとこ
ろに、70℃のイオン交換水75.9重量%を2分毎に
300gずつ加え、転相乳化を行った。更に、ホモミキ
サー〔特殊機化工業(株)製、HV−M〕10000r
pmで15分間ミキシングし、O/W型乳化物を得た。
乳化物中の分散体の平均粒子径は0.358μm、標準
偏差は0.108μm、CV値は30.2%。粘度は2
0cpで、界面張力は5.5dyne/cmであった。
乳化物を順次増大する直径を有する3重ノズル(最内ノ
ズル径2mm、中間ノズル径2.8mm、最外ノズル径
3.5mm)の最内ノズルより流量50ml/min
で、また中間ノズルよりエキセパールEH−Pを流量2
8.1ml/minで、最外ノズルよりゼラチン30重
量%、グリセリン4重量%、水66重量%の70℃で溶
解させた水溶液を流量20.8ml/minで、同時に
並流で5.3cm/secで流れている7℃に冷却した
硬化液であるココナードMT〔花王(株)製〕中に吐出
させ、最内層が乳化物であり、中間層が油性成分からな
り、最外層に皮膜形成体を有する継ぎ目無しカプセル粒
子を製造した。液滴の不良液滴生成率は0%であった。
硬化液を循環して使用し、5分間連続してカプセル化を
行ったところ、不良液滴生成率は0%を維持していた。
5分間循環使用した硬化液の水分濃度を測定したとこ
ろ、初期水分量の0.02%を維持してした。5分間循
環使用した硬化液と水の界面張力は、初期界面張力25
dyne/cmを維持していた。該カプセル粒子を乾燥
させ粒子径をノギスで測定したところ、平均粒子径は、
5.7mmであり、カプセル粒子径分布の変動係数は1
8.2%であった。
【0049】実施例8 界面活性剤15.0重量%〔ニッコールGO460(ニ
ッコーケミカルス(株)製):エマルゲン306P(花
王(株)製)=8:2(wt比)〕と油性成分8.5重
量%(オクチルフタリド)を50℃に昇温し、内径17
0mmの5Lのポリビーカーにて、3枚湾曲パドル翼
(翼半径40mm、高さ10mm)を用いて300rp
mで攪拌しているところに、70℃のイオン交換水7
6.5重量%を2分毎に300gずつ加え、転相乳化を
行った。更に、ホモミキサー〔特殊機化工業(株)製、
HV−M〕10000rpmで15分間ミキシングし、
O/W型乳化物を得た。乳化物中の分散体の平均粒子径
は5.598μm、標準偏差は19.059μm、CV
値は340.5%。粘度は30cpで、界面張力は4.
8dyne/cmであった。乳化物を順次増大する直径
を有する3重ノズル(最内ノズル径2mm、中間ノズル
径2.8mm、最外ノズル径3.5mm)の最内ノズル
より流量50ml/minで、また中間ノズルよりエキ
セパールEH−Pを流量28.1ml/minで、最外
ノズルよりゼラチン30重量%、グリセリン4重量%、
水66重量%の70℃で溶解させた水溶液を流量20.
8ml/minで、同時に並流で5.3cm/secで
流れている7℃に冷却した硬化液であるココナードMT
〔花王(株)製〕中に吐出させ、最内層が乳化物であ
り、中間層が油性成分からなり、最外層に皮膜形成体を
有する継ぎ目無しカプセル粒子を製造した。液滴の不良
液滴生成率は0%であった。硬化液を循環して使用し、
5分間連続してカプセル化を行ったところ、不良液滴生
成率は0%を維持していた。5分間循環使用した硬化液
の水分濃度を測定したところ、初期水分量の0.02%
を維持してした。5分間循環使用した硬化液と水の界面
張力は、初期界面張力25dyne/cmを維持してい
た。該カプセル粒子を乾燥させ粒子径をノギスで測定し
たところ、平均粒子径は、3.3mmであり、カプセル
粒子径分布の変動係数は13.7%であった。
ッコーケミカルス(株)製):エマルゲン306P(花
王(株)製)=8:2(wt比)〕と油性成分8.5重
量%(オクチルフタリド)を50℃に昇温し、内径17
0mmの5Lのポリビーカーにて、3枚湾曲パドル翼
(翼半径40mm、高さ10mm)を用いて300rp
mで攪拌しているところに、70℃のイオン交換水7
6.5重量%を2分毎に300gずつ加え、転相乳化を
行った。更に、ホモミキサー〔特殊機化工業(株)製、
HV−M〕10000rpmで15分間ミキシングし、
O/W型乳化物を得た。乳化物中の分散体の平均粒子径
は5.598μm、標準偏差は19.059μm、CV
値は340.5%。粘度は30cpで、界面張力は4.
8dyne/cmであった。乳化物を順次増大する直径
を有する3重ノズル(最内ノズル径2mm、中間ノズル
径2.8mm、最外ノズル径3.5mm)の最内ノズル
より流量50ml/minで、また中間ノズルよりエキ
セパールEH−Pを流量28.1ml/minで、最外
ノズルよりゼラチン30重量%、グリセリン4重量%、
水66重量%の70℃で溶解させた水溶液を流量20.
8ml/minで、同時に並流で5.3cm/secで
流れている7℃に冷却した硬化液であるココナードMT
〔花王(株)製〕中に吐出させ、最内層が乳化物であ
り、中間層が油性成分からなり、最外層に皮膜形成体を
有する継ぎ目無しカプセル粒子を製造した。液滴の不良
液滴生成率は0%であった。硬化液を循環して使用し、
5分間連続してカプセル化を行ったところ、不良液滴生
成率は0%を維持していた。5分間循環使用した硬化液
の水分濃度を測定したところ、初期水分量の0.02%
を維持してした。5分間循環使用した硬化液と水の界面
張力は、初期界面張力25dyne/cmを維持してい
た。該カプセル粒子を乾燥させ粒子径をノギスで測定し
たところ、平均粒子径は、3.3mmであり、カプセル
粒子径分布の変動係数は13.7%であった。
【0050】比較例1 界面活性剤15.7重量%〔ニッコールGO460(ニ
ッコーケミカルス(株)製):エマルゲン306P(花
王(株)製)=8:2(wt比)〕と油性成分8.4重
量%(オクチルフタリド)を50℃に昇温し、内径17
0mmの5Lのポリビーカーにて、3枚湾曲パドル翼
(翼半径40mm、高さ10mm)を用いて300rp
mで攪拌しているところに、70℃のイオン交換水7
5.9重量%を2分毎に300gずつ加え、転相乳化を
行った。更に、ホモミキサー〔特殊機化工業(株)製、
HV−M〕10000rpmで15分間ミキシングし、
O/W型乳化物を得た。乳化物中の分散体の平均粒子径
は11.822μm、標準偏差は11.302μm、C
V値は95.6%。粘度は270cpで、界面張力は
4.2dyne/cmであった。乳化物を順次増大する
直径を有する3重ノズル(最内ノズル径2mm、中間ノ
ズル径2.8mm、最外ノズル径3.5mm)の最内ノ
ズルより流量50ml/minで37Hzの振動を与
え、また中間ノズルよりエキセパールEH−Pを流量2
8.1ml/minで、最外ノズルよりゼラチン30重
量%、グリセリン4重量%、水66重量%の70℃で溶
解させた水溶液を流量20.8ml/minで、同時に
並流で流れている7℃に冷却した硬化液であるココナー
ドMT〔花王(株)製〕中に吐出させ、最内層が乳化物
であり、中間層が油性成分からなり、最外層に皮膜形成
体を有する継ぎ目無しカプセル粒子を製造した。液滴の
不良液滴生成率は15%であった。硬化液を循環して使
用し、5分間連続してカプセル化を行ったところ、不良
液滴生成率は40%に上昇した。5分間循環使用した硬
化液の水分濃度を測定したところ、0.4%に増加して
いた。5分間循環使用した硬化液と水の界面張力は、初
期界面張力25dyne/cmから20dyne/cm
に低下していた。該カプセル粒子を乾燥させ粒子径をノ
ギスで測定したところ、平均粒子径は、3.3mmであ
り、カプセル粒子径分布の変動係数は20.3%であっ
た。
ッコーケミカルス(株)製):エマルゲン306P(花
王(株)製)=8:2(wt比)〕と油性成分8.4重
量%(オクチルフタリド)を50℃に昇温し、内径17
0mmの5Lのポリビーカーにて、3枚湾曲パドル翼
(翼半径40mm、高さ10mm)を用いて300rp
mで攪拌しているところに、70℃のイオン交換水7
5.9重量%を2分毎に300gずつ加え、転相乳化を
行った。更に、ホモミキサー〔特殊機化工業(株)製、
HV−M〕10000rpmで15分間ミキシングし、
O/W型乳化物を得た。乳化物中の分散体の平均粒子径
は11.822μm、標準偏差は11.302μm、C
V値は95.6%。粘度は270cpで、界面張力は
4.2dyne/cmであった。乳化物を順次増大する
直径を有する3重ノズル(最内ノズル径2mm、中間ノ
ズル径2.8mm、最外ノズル径3.5mm)の最内ノ
ズルより流量50ml/minで37Hzの振動を与
え、また中間ノズルよりエキセパールEH−Pを流量2
8.1ml/minで、最外ノズルよりゼラチン30重
量%、グリセリン4重量%、水66重量%の70℃で溶
解させた水溶液を流量20.8ml/minで、同時に
並流で流れている7℃に冷却した硬化液であるココナー
ドMT〔花王(株)製〕中に吐出させ、最内層が乳化物
であり、中間層が油性成分からなり、最外層に皮膜形成
体を有する継ぎ目無しカプセル粒子を製造した。液滴の
不良液滴生成率は15%であった。硬化液を循環して使
用し、5分間連続してカプセル化を行ったところ、不良
液滴生成率は40%に上昇した。5分間循環使用した硬
化液の水分濃度を測定したところ、0.4%に増加して
いた。5分間循環使用した硬化液と水の界面張力は、初
期界面張力25dyne/cmから20dyne/cm
に低下していた。該カプセル粒子を乾燥させ粒子径をノ
ギスで測定したところ、平均粒子径は、3.3mmであ
り、カプセル粒子径分布の変動係数は20.3%であっ
た。
【0051】比較例2 界面活性剤15.7重量%〔レオドールTW−O320
(花王(株)製):レオドール430(花王(株)製)
=7:3(wt比)〕と油性成分8.4重量%〔エキセ
パールEH−P(花王(株)製)〕を50℃に昇温し、
内径170mmの5Lのポリビーカーにて、3枚湾曲パ
ドル翼(翼半径40mm、高さ10mm)を用いて30
0rpmで攪拌しているところに、70℃のイオン交換
水75.9重量%を2分毎に300gずつ加え、転相乳
化し、O/W型乳化物を得た。乳化物中の分散体の平均
粒子径は16.790μm、標準偏差は28.960μ
m、CV値は172.5%。粘度は1050cpで、界
面張力は5.2dyne/cmであった。乳化物を順次
増大する直径を有する3重ノズル(最内ノズル径2m
m、中間ノズル径2.8mm、最外ノズル径3.5m
m)の最内ノズルより流量40ml/minで55Hz
の振動を与え、また中間ノズルよりエキセパールEH−
Pを流量55.1ml/minで、最外ノズルよりゼラ
チン30重量%、グリセリン4重量%、水66重量%の
70℃で溶解させた水溶液を流量22.4ml/min
で、同時に並流で流れている7℃に冷却した硬化液であ
るココナードMT〔花王(株)製〕中に吐出させ、最内
層が乳化物であり、中間層が油性成分からなり、最外層
に皮膜形成体を有する継ぎ目無しカプセル粒子を製造し
た。液滴の不良液滴生成率は30%であった。硬化液を
循環して使用し、5分間連続してカプセル化を行ったと
ころ、不良液滴生成率は50%まで上昇した。5分間循
環使用した硬化液の水分濃度を測定したところ、0.5
%まで増加し、劣化していた。5分間循環使用した硬化
液と水の界面張力は、初期界面張力25dyne/cm
から19dyne/cmまで低下し劣化していた。該カ
プセル粒子を乾燥させ粒子径をノギスで測定したとこ
ろ、平均粒子径は、3.3mmであり、カプセル粒子径
分布の変動係数は25.4%であった。
(花王(株)製):レオドール430(花王(株)製)
=7:3(wt比)〕と油性成分8.4重量%〔エキセ
パールEH−P(花王(株)製)〕を50℃に昇温し、
内径170mmの5Lのポリビーカーにて、3枚湾曲パ
ドル翼(翼半径40mm、高さ10mm)を用いて30
0rpmで攪拌しているところに、70℃のイオン交換
水75.9重量%を2分毎に300gずつ加え、転相乳
化し、O/W型乳化物を得た。乳化物中の分散体の平均
粒子径は16.790μm、標準偏差は28.960μ
m、CV値は172.5%。粘度は1050cpで、界
面張力は5.2dyne/cmであった。乳化物を順次
増大する直径を有する3重ノズル(最内ノズル径2m
m、中間ノズル径2.8mm、最外ノズル径3.5m
m)の最内ノズルより流量40ml/minで55Hz
の振動を与え、また中間ノズルよりエキセパールEH−
Pを流量55.1ml/minで、最外ノズルよりゼラ
チン30重量%、グリセリン4重量%、水66重量%の
70℃で溶解させた水溶液を流量22.4ml/min
で、同時に並流で流れている7℃に冷却した硬化液であ
るココナードMT〔花王(株)製〕中に吐出させ、最内
層が乳化物であり、中間層が油性成分からなり、最外層
に皮膜形成体を有する継ぎ目無しカプセル粒子を製造し
た。液滴の不良液滴生成率は30%であった。硬化液を
循環して使用し、5分間連続してカプセル化を行ったと
ころ、不良液滴生成率は50%まで上昇した。5分間循
環使用した硬化液の水分濃度を測定したところ、0.5
%まで増加し、劣化していた。5分間循環使用した硬化
液と水の界面張力は、初期界面張力25dyne/cm
から19dyne/cmまで低下し劣化していた。該カ
プセル粒子を乾燥させ粒子径をノギスで測定したとこ
ろ、平均粒子径は、3.3mmであり、カプセル粒子径
分布の変動係数は25.4%であった。
【0052】以上の結果を表1、2に示す。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】表1、2からわかるように、実施例1〜8
においては不良液滴の生成が認められず、かつ単分散性
に優れたカプセル粒子の製造が可能であった。これに対
し、乳化物中の分散体の平均粒子径が10μmを超えた
比較例1、2では、不良液滴の生成が認められ、収率の
低下をきたすと共に振動により定常的に分裂せず液滴径
がばらつき、カプセル粒子径は変動係数の高いものであ
った。
においては不良液滴の生成が認められず、かつ単分散性
に優れたカプセル粒子の製造が可能であった。これに対
し、乳化物中の分散体の平均粒子径が10μmを超えた
比較例1、2では、不良液滴の生成が認められ、収率の
低下をきたすと共に振動により定常的に分裂せず液滴径
がばらつき、カプセル粒子径は変動係数の高いものであ
った。
【0056】
【発明の効果】本発明によると、従来法と異なり、収率
よく皮膜に継ぎ目が無くかつ乳化物を含むカプセル粒子
の製造方法を提供することができる。
よく皮膜に継ぎ目が無くかつ乳化物を含むカプセル粒子
の製造方法を提供することができる。
【図1】図1は本発明の製造方法に用いられる製造装置
のノズル部の一例を模式的に示した断面図である。
のノズル部の一例を模式的に示した断面図である。
1 最内ノズル 2 中間ノズル 3 最外ノズル 4 最外ノズル入口 5 中間ノズル入口 6 最内ノズル入口
Claims (7)
- 【請求項1】 順次増大する直径を有する多重ノズルを
用い、少なくとも1つのノズルから界面活性剤成分を含
む乳化物を、乳化物を流すノズルより外側のノズルから
皮膜形成用液体を吐出させて多層液滴を形成させた後、
該多層液滴の皮膜形成用液体を硬化またはゲル化させる
継ぎ目無しカプセル粒子の製造方法において、該乳化物
中の分散体の平均粒子径が10μm以下であることを特
徴とする継ぎ目無しカプセル粒子の製造方法。 - 【請求項2】 該乳化物中の分散体の平均粒子径が1μ
m以下であることを特徴とする請求項1記載の製造方
法。 - 【請求項3】 該乳化物中の分散体の粒子径の変動係数
が80%以下であることを特徴とする請求項1または2
記載の製造方法。 - 【請求項4】 該乳化物中の界面活性剤成分が0.1〜
25重量%であることを特徴とする請求項1〜3いずれ
か記載の製造方法。 - 【請求項5】 界面活性剤が非イオン性界面活性剤であ
ることを特徴とする請求項4記載の製造方法。 - 【請求項6】 該乳化物がO/W型乳化物であることを
特徴とする請求項1〜5いずれか記載の製造方法。 - 【請求項7】 該乳化物が転相乳化法により調製される
ものであることを特徴とする請求項1〜6いずれか記載
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17417596A JPH09327501A (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | 継ぎ目無しカプセル粒子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17417596A JPH09327501A (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | 継ぎ目無しカプセル粒子の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09327501A true JPH09327501A (ja) | 1997-12-22 |
Family
ID=15974029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17417596A Pending JPH09327501A (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | 継ぎ目無しカプセル粒子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09327501A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005526819A (ja) * | 2002-04-04 | 2005-09-08 | エフエムシー バイオポリマー エイエス | ポリサッカライドカプセル及びその製造方法 |
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CN111449960A (zh) * | 2020-04-09 | 2020-07-28 | 上海华宝生物科技有限公司 | 嵌套式胶囊及其制备方法 |
WO2021193921A1 (ja) | 2020-03-27 | 2021-09-30 | 富士カプセル株式会社 | 水溶性組成物を内容物とする二層シームレスカプセル |
JP2021527653A (ja) * | 2018-06-29 | 2021-10-14 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニーThe Procter & Gamble Company | 二相製品 |
US11571375B2 (en) | 2018-06-29 | 2023-02-07 | The Procter & Gamble Company | Dual phase products |
US11583479B2 (en) | 2018-06-29 | 2023-02-21 | The Procter & Gamble Company | Dual phase products |
US11889912B2 (en) | 2018-06-29 | 2024-02-06 | The Procter & Gamble Company | Dual phase products |
-
1996
- 1996-06-12 JP JP17417596A patent/JPH09327501A/ja active Pending
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