JPH09316731A - 複合繊維およびそれからなる電池セパレ−タ用不織布 - Google Patents
複合繊維およびそれからなる電池セパレ−タ用不織布Info
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Abstract
液の保液性に優れ、かつアルカリ電池の小型化にも追従
できるような薄型化可能な電池セパレ−タ用不織布およ
び該不織布をなす繊維を提供する。 【解決手段】ジカルボン酸成分の60モル%以上が芳香
族ジカルボン酸であるジカルボン酸成分と、ジアミン成
分の60モル%以上が炭素数6〜12の脂肪族アルキレ
ンジアミンであるジアミン成分とからなるポリアミド
と、該ポリアミドと非相溶性の熱可塑性ポリマ−からな
る複合繊維。
Description
アミドを一成分とする複合繊維に関し、またアルカリ液
を使用する電池のセパレ−タとして好適な不織布に関す
る。
電特性に優れ、長寿命で繰り返し使用できるために小型
軽量化の著しいエレクトロニクス機器に広く使用されて
いる。このようなアルカリ電池の特性はアルカリ電池セ
パレ−タ用不織布の特性に大きく依存している。
その保液量が大きく、しかも電解液を含んだ状態で電気
抵抗が低いポリアミド繊維不織布がアルカリ電池セパレ
−タ用不織布として使用されている。また比較的高温に
おける耐久性の必要なアルカリ電池にはポリオレフィン
繊維不織布がアルカリ電池セパレ−タ用不織布として使
用されている。しかしながら、該ポリアミド繊維不織布
を構成しているポリアミド繊維は脂肪族ポリアミド繊維
であり、耐アルカリ性に優れ、親水性が高く電解液の保
持性に優れてはいるものの、化学的安定性に欠け、電解
液中で酸化され分解が生じる欠点がある。したがって、
かかる脂肪族ポリアミド繊維からなる不織布をセパレ−
タとして用いたアルカリ電池はセパレ−タの分解に起因
して自己放電が大きくなったり、また高温で充放電が繰
り返される2次電池ではサイクル寿命が短くなる問題が
あった。
電池セパレ−タは耐アルカリ性、耐酸化劣化性に優れて
はいるものの、疎水性であるために電解液に対して濡れ
にくく、その保液量が少ない欠点がある。そのため、ポ
リオレフィン繊維不織布の電解保液性を改良する手段が
各種提案されている。たとえば、ポリオレフィン繊維不
織布に界面活性剤処理などを施す方法があるが、界面活
性剤は電解液に対する耐劣化性に問題があり、またサイ
クル使用しているとある期間を過ぎたところで界面活性
剤が遊離するために、電解液の吸液性や保液性を充分に
改善するには至っていない。
維を組み合わせた電池セパレ−タも提案されている。た
とえば、ポリアミドとポリオレフィンを混合紡糸した繊
維を不織布化して電池セパレ−タとし、ポリアミドが劣
化後もポリオレフィンが主体繊維として形態を維持する
ようにしたもの(特開昭52−3120号公報、特開昭
55−25921号公報、特開昭55−66864号公
報、特開平3−93154号公報参照)、ポリアミド繊
維とポリエチレン−ポリプロピレン複合繊維を混合して
不織布化したものや、ポリアミドとポリプロピレンの混
合・複合紡糸繊維とポリエチレン−ポリプロピレン複合
繊維を混合して不織布化したものようにポリアミドが劣
化後も複合繊維が主体繊維として形態を維持するように
したもの(特開昭50−154745号公報、特開昭5
9−101763号公報、特開昭59−196556号
公報、特開昭59−201365号公報、特開昭59−
201366号公報参照)が提案されている。これらの
電池セパレ−タ用不織布はポリアミド自身が劣化するの
で本質的な電池性能が低下する問題点があり、またポリ
アミドが劣化した後に形態を維持でき得る強度を保持す
る主体繊維が必要となり、アルカリ電池の小型化、すな
わち電池セパレ−タの薄型化には対応できない問題をも
有する。
ミド繊維を用いてなる織布、不織布を電池セパレ−タに
使用すること(特開昭53−58636号公報、特開平
5−283054号公報参照)、芳香族ポリアミド繊維
からなる不織布とナイロン6、ナイロン66からなる不
織布とを張り合わせたものを電池セパレ−タに使用する
こと(特開昭58−147956号公報参照)が提案さ
れている。
いてなる不織布は親水性に優れ、電解液の保液性にも優
れてはいるが、耐アルカリ性、耐酸化劣化性が不十分な
ものがあり、また熱溶融性でないので不織布化のための
接着剤を別に必要とする場合があり、該接着剤の耐電解
液性の問題、接着剤としてバインダ−繊維を用いた場合
の接着性の問題、混綿斑の問題が生じる。さらにナイロ
ン6繊維、ナイロン66繊維からなる不織布を結合材と
して用いた場合には該ナイロン6繊維、ナイロン66繊
維が劣化し電池セパレ−タの性能が不十分となる問題が
ある。またポリアミド繊維として全芳香族ポリアミド繊
維を用いることも考えられるが、高価であること、高温
下での耐アルカリ性、耐酸化劣化性に問題があり実用化
されていない。
り、耐アルカリ性、耐酸化劣化性、親水性、電解液の保
液性に優れ、かつアルカリ電池の小型化にも追従できる
ような薄型化可能な電池セパレ−タ用不織布の開発、ひ
いては該不織布をなす繊維の開発が熱望されている。
を達成させるために鋭意検討の結果、芳香族ジカルボン
酸および脂肪族アルキレンジアミンを含む半芳香族ポリ
アミドを一成分とする複合繊維を用いてなる不織布がア
ルカリ電池セパレ−タとして極めて優れた諸物性を有す
ることを見出だし、本発明を完成させた。
0モル%以上が芳香族ジカルボン酸であるジカルボン酸
成分と、ジアミン成分の60モル%以上が炭素数6〜1
2の脂肪族アルキレンジアミンであるジアミン成分とか
らなるポリアミドと、該ポリアミドと非相溶性の熱可塑
性ポリマ−からなる複合繊維であり、かかる複合繊維を
フィブリル化した繊維を含む不織布、または熱可塑性ポ
リマ−として熱融着性成分を用いた複合繊維を含む不織
布をアルカリ電池セパレ−タ用不織布として提供するも
のである。以下、本発明を詳細に説明する。
は、ジカルボン酸成分とジアミン成分とからなり、ジカ
ルボン酸成分の60モル%以上が芳香族ジカルボン酸で
あること、およびジアミン成分の60モル%以上が炭素
数6〜12の脂肪族アルキレンジアミンであることに特
徴を有する。
−タの耐アルカリ性、耐酸化劣化性の点でテレフタル酸
が好ましく、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカル
ボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナ
フタレンジカルボン酸、1,4−フェニレンジオキシジ
酢酸、1,3−フェニレンジオキシジ酢酸、ジフェン
酸、ジ安息香酸、4,4’−オキシジ安息香酸、ジフェ
ニルメタン−4,4’−ジカルボン酸、ジフェニルスル
ホン−4,4’−ジカルボン酸、4,4’−ビフェニル
ジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸を1種類以上併用
して使用することもできる。かかる芳香族ジカルボン酸
の含有量はジカルボン酸成分の60モル%以上であり、
75モル%以上、とくに90モル%以上であることが好
ましい。芳香族ジカルボン酸が60モル%未満の場合、
電池セパレ−タに使用した場合の耐アルカリ性、耐酸化
劣化性が低下する。
酸としてはマロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、
3,3−ジエチルコハク酸、グルタル酸、2,2−ジメ
チルグルタル酸、アジピン酸、2−メチルアジピン酸、
トリメチルアジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、スベリン酸等の脂肪族ジカルボン酸;1,3
−シクロペンタンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサ
ンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸を挙げることが
でき、これらの酸は1種類のみならず2種類以上を用い
ることができる。なかでも不織布の強度、耐薬品性、耐
酸化劣化性、耐熱性等の点でジカルボン酸成分が100
%芳香族ジカルボン酸であることが好ましい。さらにト
リメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸等の多価
カルボン酸を、繊維化・不織布化が容易な範囲内で含有
させることもできる。
素数が6〜12の脂肪族アルキレンジアミンで構成さ
れ、かかる脂肪族アルキレンジアミンとしては、1,6
−ヘキサンジアミン、1,8−オクタンジアミン、1,
9−ノナンジアミン、1,10−デカンジアミン、1,
11−ウンデカンジアミン、1,12−ドデカンジアミ
ン、2−メチル−1,5−ペンタンジアミン、3−メチ
ル−1,5−ペンタンジアミン、2,2,4−トリメチ
ル−1,6−ヘキサンジアミン、2,4,4−トリメチ
ル−1,6−ヘキサンジアミン、2−メチル−1,8−
オクタンジアミン、5−メチル−1,9−ノナンジアミ
ン等の直鎖または側鎖を有する脂肪族ジアミンを挙げる
ことができる。なかでも耐熱性、耐加水分解性、耐薬品
性等の点で1,9−ノナンジアミン、1,9−ノナンジ
アミンと2−メチル−1,8−オクタンジアミンとの併
用が好ましい。この脂肪族アルキレンジアミンの含有量
はジアミン成分の60モル%以上であるが、75モル%
以上、とくに90モル%以上であることが、電解液保液
性の点で好ましい。
アミンとしてはエチレンジアミン、プロピレンジアミ
ン、1,4−ブタンジアミン等の脂肪族ジアミン;シク
ロヘキサンジアミン、メチルシクロヘキサンジアミン、
イソホロンジアミン、ノルボルナンジメチルジアミン、
トリシクロデカンジメチルジアミン等の脂環式ジアミ
ン;p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミ
ン、キシリレンジアミン、キシレンジアミン、4,4’
−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフ
ェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルエ−テ
ル等の芳香族ジアミン、あるいはこれらの混合物を挙げ
ることができ、これらは1種類のみならず2種類以上を
用いることができる。
ノナンジアミンと2−メチル−1,8−オクタンジアミ
ンとを併用する場合、ジアミン成分の60〜100モル
%が1,9−ノナンジアミンと2−メチル−1,8−オ
クタンジアミンからなり、そのモル比は前者:後者=4
0:60〜99:1、とくに前者:後者=70:30〜
95:5であることが好ましい。
ルキレンジアミンとは側鎖を有していてもよいが、耐ア
ルカリ性、耐酸化劣化性、紡糸性等の点で、側鎖を有す
る脂肪族アルキレンジアミンは脂肪族アルキレンジアミ
ン中60モル%以下であることが好ましい。
0℃で測定した値)は0.6〜2.0dl/gであることが
好ましく、とくに0.6〜1.8dl/g、0.7〜1.6
dl/gが好ましい。該極限粘度の範囲内のポリアミドは、
繊維化および不織布化する際の溶融粘度特性が良好であ
り、さらに得られるセパレ−タの強度、耐アルカリ性、
耐酸化劣化性等が優れたものとなる。
端基の10%以上が末端封止剤により封止されているこ
とが好ましく、末端の40%以上、さらには末端の70
%以上が封止されていることが好ましい。分子鎖の末端
を封止することにより、得られるセパレ−タの強度、耐
アルカリ性、耐酸化劣化性等が優れたものとなる。末端
封止剤としては、ポリアミド末端のアミノ基またはカル
ボキシル基と反応性を有する単官能性の化合物であれば
とくに制限はないが、反応性および封止末端の安定性等
の点からモノカルボン酸、モノアミンが好ましい。取扱
性の容易さ、反応性、封止末端の安定性、価格等の点で
モノカルボン酸が好ましい。モノカルボン酸としては酢
酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリ
ル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、安息香酸などを挙げることが
できる。なお、末端の封止率は1 H−NMRにより、各
末端基に対応する特性シグナルの積分値より求めること
ができる。
くに制限されず、結晶性ポリアミドを製造する方法とし
て公知の任意の方法を用いることができる。たとえば、
酸クロライドとジアミンとを原料とする溶液重合法ある
いは界面重合法、ジカルボン酸またはジカルボン酸のア
ルキルエステルとジアミンとを原料とする溶融重合法、
固相重合法等の方法により製造できる。
ミン成分およびジカルボン酸成分を一括して反応させ、
ナイロン塩を製造した後、一旦280℃以下の温度にお
いて極限粘度が0.15〜0.30dl/gのプレポリ
マ−とし、さらに固相重合するか、あるいは溶融押出機
を用いて重合を行うことにより、容易に製造することが
できる。重合の最終段階を固相重合により行う場合、減
圧下または不活性ガス流通下に行うのが好ましく、重合
温度が200〜250℃の範囲であれば、重合速度が大
きく、生産性に優れ、着色やゲル化を有効に抑制するこ
とができるので好ましい。重合の最終段階を溶融押出機
により行う場合、重合温度が370℃以下であるとポリ
アミドの分解がほとんどなく、劣化のないポリアミドが
得られるので好ましい。
リン酸またはそれらのアンモニウム塩、それらの金属
塩、それらのエステル類を挙げることができ、なかでも
次亜リン酸ナトリウムが入手のし易さ、取扱性等の点で
好ましい。また、必要に応じて銅化合物等の安定剤、着
色剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、帯電防止
剤、難燃剤、可塑剤、潤滑剤、結晶化速度遅延剤等を重
縮合反応時、またはその後に添加することができる。と
くに熱安定剤としてヒンダ−ドフェノ−ル等の有機系安
定剤、ヨウ化銅等のハロゲン化銅化合物、ヨウ化カリウ
ム等のハロゲン化アルカリ金属化合物を添加すると、繊
維化の際の溶融滞留安定性が向上するので好ましい。
る、上述のポリアミドに対し非相溶性の熱可塑性ポリマ
−とはナイロン6,ナイロン66、ナイロン10等の脂
肪族ポリアミド;ポリエチレン、ポリプロピレン、アイ
オノマ−、それらの共重合体等のポリオレフィン;エチ
レン−ビニルアルコ−ル系共重合体;ポリエチレンテレ
フタレ−ト、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリシクロ
ヘキサンテレフタレ−ト等のポリエステルなどを挙げる
ことができる。該熱可塑性ポリマ−として脂肪族ポリア
ミドを用いる場合には、電池セパレ−タとしての保液性
に優れるので電解液の保液性をさらに高めることができ
る。また、上述のポリアミドより融点が低いので熱融着
性成分としての働きをもする。該熱可塑性ポリマ−とし
てポリオレフィンを用いる場合には、電池セパレ−タと
しての耐酸化劣化性に優れているうえ、該ポリオレフィ
ンがポリアミドより融点が低いので熱融着性成分となっ
てバインダ−の働きをし、強固な接着性を長期間維持す
ることができる電池セパレ−タ用不織布が得られる。
ドの融点よりも低い場合、とくに融点差が20℃以上の
場合、該熱可塑性ポリマ−が熱接着性成分となり、該成
分を含む複合繊維からなる不織布を作成する際、不織布
の接着は熱圧着により容易に行うことができる。接着法
は熱カレンダ−法、熱風エアスル−法、超音波接着法
等、適宜選択して行うことができる。
鞘型、海島型、貼合せ型、これらの組み合わせ、静止型
混合器を用いた複合形態など適宜設定することができる
が、熱可塑性ポリマ−がポリアミドより融点が低い場合
には、該熱可塑性ポリマ−が熱融着性成分の働きをする
ので、かかる働きができ得る複合形態が好ましい。該熱
可塑性ポリマ−が繊維表面を構成していない複合繊維で
あっても、該複合繊維を用いて不織布を作成する際の熱
圧着時に、該複合繊維が潰れて繊維内部の該熱可塑性ポ
リマ−が繊維表面に滲出して接着成分となる複合形態で
あれば本発明の範囲に入るものである。たとえば、芯鞘
型複合繊維において、芯成分を該熱可塑性ポリマ−と
し、多芯にして繊維表面付近に芯が配置するようにする
と熱接着が容易に行われ好ましい。
設定すればよく、とくに限定するものではないが、電池
セパレ−タ用不織布素材として使用する場合には、電解
液の保液性、正極および負極を構成する金属の析出防
止、電極活物質の移動による短絡防止のために0.1〜
5デニ−ルであることが好ましい。なお繊維断面は円形
断面でも、異形断面でもよく、異形断面の場合は円形断
面に換算した値を繊維径とする。また繊維長もとくに限
定するものでもないが、不織布の形成方法によって適宜
設定することができる。たとえば、湿式法によって不織
布を形成する場合は1〜30mmであることが好まし
く、カ−ド法やエアレイ法等の乾式法によって不織布を
形成する場合は10〜70mmであることが好ましい。
繊維として不織布を作成し、電池セパレ−タとして使用
することができる。該複合繊維は電池セパレ−タの電解
液の保液性に優れるように、不織布中50重量%以上で
あることが好ましく、とくに70重量%以上であること
が好ましい。
ナイロン6、ナイロン66等の汎用の脂肪族ポリアミ
ド;エチレン−ビニルアルコ−ル系共重合体、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、ポリブテン、ポリメチルペンテ
ン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン
共重合体等のポリオレフィン系樹脂単独またはこれら2
種類からなる複合形態の繊維;天然セルロ−ス繊維をマ
−セル化したセルロ−ス系繊維;マ−セル化されたパル
プなどを挙げることができる。
得ることができる。まず繊維ウエッブ(不織布の絡合ま
たは結合前のもの)を形成して、繊維ウエッブ内の複合
繊維を接着または絡合させることにより不織布化する、
一般的な手段で製造することができる。得られた不織布
はそのまま使用してもよいし、複数枚の積層体として使
用してもよい。この際、該複合繊維をフィブリル化して
不織布となしてもよく、不織布化した後該不織布をフィ
ブリル化することもできる。複合繊維をフィブリル繊維
となすことにより毛細管現象で電池セパレ−タとしての
保液性が著しく向上する上、フィブリル繊維が互いに絡
み合って電池セパレ−タ(不織布)の強度をも著しく向
上させることができる。
フィブリルする方法、摩擦により繊維をしごいてフィブ
リル化する方法、叩解機を用いる方法、溶媒により熱可
塑性ポリマ−を抽出除去する方法等を挙げることができ
る。このうち、水流、気流によりフィブリル化する方法
は不織布化した後にも行うことができ、同時に繊維の絡
合もできるので不織布の強度が高くなり好ましい方法で
ある。
ばカ−ド法やエアレイ法等の乾式法、抄紙法等の湿式
法、スパンボンド法、メルトブロ−法などがあり、これ
らの中でも湿式法やメルトブロ−法によって得られる繊
維ウエッブは緻密で、均一な表面状態を有し、電池用セ
パレ−タとして使用すると、金属の析出や電極活物質の
移動を防止できるため、好適な繊維ウエッブの形成方法
である。また、上記各々の方法により形成された繊維ウ
エッブを組み合わせて積層して使用することもできる。
繊維ウエッブの形成はロ−ラカ−ド、ランダムカ−ド、
ウエッバ−等を用いて繊維ウエッブを製造することがで
き、該ウエッブは繊維の方向性によりパラレルウエッ
ブ、クロスウエッブ、クリスクロスウエッブ、セミラン
ダムウエッブ、ランダムウエッブに種別されるが、本発
明に係わる複合繊維において、それ自身が熱接着性を有
する場合はバインダ−繊維を必要とせず、したがって混
綿時のムラ等の心配はない。
する方法としては、たとえば、繊維ウエッブを水流やニ
−ドル等の作用によって絡合させる方法、バインダ−に
よって接着させる方法、縫糸でウエブを縦網状に縫合す
る方法等があり、これらの方法は単独で、あるいは組み
合わせることができる。なかでも水流やニ−ドル等の作
用によって絡合させる方法では、絡合中に複合繊維をフ
ィブリル化することができるので好ましい。
が一般的であるが、かかる方法は生産速度が他の方法に
比べて速く、同一装置で繊維径の異なる繊維や複数の種
類の繊維を任意の割合で混合できる利点がある。すなわ
ち、繊維の形態もステ−プル状、パルプ状等と選択の幅
が広く、使用繊維径も極細繊維から太い繊維まで使用可
能であるといった極めて応用範囲が広く、地合の良好な
ウエッブが得られる。該方法は、まず、溶融紡糸して得
られた繊維をカットして水中に分散して緩やかに撹拌の
もと均一な抄紙スラリ−とし、この抄紙用スラリ−を丸
網、長網、傾斜式等のワイヤ−の少なくとも1つを有す
る抄紙機を用いて抄紙する方法である。またこのように
して得られた湿紙あるいは乾燥後の紙を単独、または積
層したシ−トに水流を当て絡合させてもよい。カットさ
れた繊維はビ−タ−あるいはリファイナ−等で叩解処理
が施された後に抄紙スラリ−と為してもよく、抄紙の際
に粘剤、分酸剤等を添加してもよい。この場合、繊維が
フィブリル化された後に抄紙されることになり、電池セ
パレ−タ用不織布として好適である。
や他の繊維を含まない不織布を形成する場合には、溶融
紡糸しながら周囲から高温気流を噴出して繊維をフィブ
リルし、これを捕集面上に集積するメルトブロ−法が好
適である。また、紡出された繊維を冷却しながら細化−
延伸−ウエッブ形成工程が直結したスパンボンド法も使
用でき、延伸方法はエアジェットによってもロ−ラによ
ってもよく、開繊は摩擦帯電法、強制帯電法、衝突拡散
法、気流拡散法などによって行うことができる。
の表面は、表面平滑性の改善、不織布の厚さ調整、強
度、高密度化の発現等のために、不織布表面全体または
部分的に熱カレンダ−加工を行うことが好ましい。
成するポリアミドと熱可塑性ポリマ−とを押出機のダイ
から集積スクリ−ン上に高速度気流で吹き飛ばし交絡す
ることによってウエッブを形成することができ、ウエッ
ブは捕集された時点で、熱可塑性ポリマ−として熱接着
性成分となるポリオレフィンを使用する場合には接着が
施されているが、さらにウエッブ強度と表面平滑性をも
たらすためにカレンダ−加工を施すことが好ましい。
発泡フィルム法とのバ−スとファイバ−法で不織布を形
成することも可能である。
であるが、電池セパレ−タ用不織布として使用できる。
この電池は開放型でも密閉型でもよく、形状も円筒形、
偏平形、角形でもよい。より具体的にはアルカリマンガ
ン電池、水銀電池、酸化銀電池、鉛蓄電池、空気電池な
どの一次電池、ニッケル−カドミウム電池、銀−亜鉛電
池、銀−カドミウム電池、ニッケル−亜鉛電池、ニッケ
ル−水素電池、リチウムイオン二次電池などの二次電池
のセパレ−タ用不織布として好適に使用できる。電池セ
パレ−タ用不織布以外にエア−フィルタ−、液体フィル
タ−としても有用である。
発明はこれら実施例により何等限定されるものではな
い。なお、実施例中の各測定値は以下の方法により測定
した値である。 (1)不織布の坪量(g/m2 ) JIS P 8124に準じて、不織布を10cm角に
裁断し、その重量Wを電子天秤(メトラ−社製、AE1
60型)で測定し、W/0.01により算出した。 (2)不織布の強力・裂断長(km) JIS P 8113に準じて、不織布を15mm×2
50mmに裁断した試験片を用いて強力(kg/15m
m)を測定し、裂断長を算出した。 (3)透気度(cc/m2 /sec) JIS L 1096に準じて、不織布を20cm角に
裁断して試験片とし、フラジ−ル型試験機を用いて試験
片を通過する空気量を求めた。
℃、10%の水酸化ナトリウム水溶液中に60時間浸漬
処理した。処理前後の試験片の強力(kg/15mm)
を測定し、その強度保持率で表した。 (5)耐酸化劣化性 JIS P 8113に準じて、不織布の試験片を5%
KMnO4 と30%水酸化カリウムの混合溶液(前者/
後者=250/50cc、50℃)に1時間浸漬処理し
た。処理前後の試験片の強力(kg/15mm)を測定
し、その強度保持率で表した。 (6)電解液保液性 不織布を5cm角に切断した試験片を20℃、30%の
水酸化カリウム溶液に30分間浸漬処理し、30秒間空
気中で自然落下による液切りを行った。処理前の試験片
の重量をW0 、処理後の試験片の重量をW1 とし、その
重量比(W1 /W0 )を総合吸液量(g/g)として算
出した。 (7)耐酸性 JIS P 8113に準じて、不織布の試験片を70
℃、10%の硫酸水溶液中に100時間浸漬処理した。
処理前後の試験片の強力(kg/15mm)を測定し、
その強度保持率で表した。
ン、2−メチル−1,8−オクタンジアミン、安息香
酸、次亜リン酸ナトリウム−水和物(原料に対して0.
1重量%)および蒸留水2.2リットルを、内容積20
リットルのオ−トクレ−ブに添加し、窒素置換を行っ
た。ついで100℃で30分間撹拌し、2時間かけて内
温を210℃に昇温した。この時、オ−トクレ−ブは2
2kg/cm2まで昇圧した。そのまま1時間反応を続
けた後、230℃に昇温し、その後2時間、230℃に
保ち、水蒸気を徐々に抜いて圧力を22kg/cm2 に
保持しながら反応を続けた。次に、30分かけて圧力を
10kg/cm2 まで下げ、さらに1時間反応を続けて
プレポリマ−を得た。このプレポリマ−を100℃、減
圧下で12時間乾燥し、2mm以下の大きさまで粉砕し
た。粉砕物を230℃、0.1mmHg下にて10時間
固相重合することによりポリマ−を得た。得られたポリ
マ−の極限粘度を表1に示す。
(宇部興産社製:UBEポリプロ)を2台の押出機を用
いて表2に示す紡糸温度、吐出量比ポリアミド:ポリプ
ロピレン=1:1(重量比)で紡糸し、0.3mmΦ×
200ホ−ルの複合ノズルより吐出し、サイドバイサイ
ド型の複合繊維を得た。ついで、1浴が85℃、2浴が
95℃の水浴を用いて一段延伸・一段収縮処理を行い、
約300デニ−ル/100フィラメントのトウを得た。
延伸倍率は最大延伸倍率の0.8倍で行った。得られた
トウを捲縮数10個/インチに捲縮を施し、51mmの
長さに切断して綿状とした。この綿をロ−ラカ−ドを用
いてウエッブ状とし、ロ−ル温度150℃圧着部面積1
5%に設定したエンボスカレンダ−装置でエンボス加工
処理を行って繊維の一部を接着させた不織布を得た。こ
れらの不織布から電池セパレ−タを作成し、これらのセ
パレ−タ(不織布)の評価を行った。結果を表2に示
す。
(宇部興産社製:UBEポリプロ)を7:3の重量比率
で混合し押出機を用いて溶融混練して、表3に示す紡糸
温度、0.3mmΦ×100ホ−ルの複合ノズルより吐
出し、900デニ−ル/100フィラメントの海島型複
合繊維を得た。複合形態はポリアミドの海成分の中にポ
リプロピレンの島が存在する複合形態であった。得られ
た紡糸原糸を90℃の水浴中で3倍の倍率で延伸処理を
施し300デニ−ル/100フィラメントのトウを得
た。このトウに捲縮数10個/インチの捲縮を施し、5
1mmに切断して綿状にした。この綿をロ−ラカ−ドを
用いてウエッブ状にし、圧力80kg/cm2 の水流で
フィブリル化および水流絡合した後にロ−ル温度150
℃でカレンダ−処理を行い不織布を得た。これらの不織
布から電池セパレ−タを作成し、これらのセパレ−タ
(不織布)の評価を行った。結果を表3に示す。
(13.0モル)、イソフタル酸830.2g(5.0
モル)、アジピン酸292.3g(2.0モル)、1,
6−ヘキサンジアミン2324.2g(20.0モ
ル)、安息香酸24.43g(0.2モル)、次亜リン
酸ナトリウム−水和物6.6g、蒸留水2.2リットル
を使用した以外は参考例1と同様にしてポリマ−(PA
66ITと称する)を重合した(極限粘度=0.8、C
ONH/CH2 =1/3.6)。得られたPA66IT
を用いて実施例1と同様にして不織布を得、電池セパレ
−タを作成した。このセパレ−タの評価を行い、結果を
表4に示す。
と同様にして不織布を得、電池セパレ−タを作成した。
このセパレ−タの評価を行い、結果を表4に示す。
1.8モル)、イソフタル酸1302.5g(7.8モ
ル)、1,10−デカンジアミン3446.2g(2
0.0モル)、安息香酸97.7g(0.8モル)、次
亜リン酸ナトリウム−水和物6.2g、蒸留水6リット
ルを使用した以外は参考例1と同様にしてポリマ−(P
A10ITと称する)を重合した(極限粘度=0.8、
CONH/CH2 =1/5)。得られたPA10ITを
用いて実施例8と同様にして不織布を得、電池セパレ−
タを作成した。このセパレ−タの評価を行い、結果を表
4に示す。
ン6(宇部興産社製:UBEナイロン1013BK)を
用い、カレンダ−温度を180℃にした以外は同様にし
て不織布を得、電池セパレ−タを作成した。このセパレ
−タの評価を行い、結果を表4に示す。
チレン[ダイヤポリマ−(株)社製:三菱ポリエチHD
HJ490)を用い、カレンダ−処理に代えて140
℃の熱風乾燥機で熱接着処理した以外は同様にして不織
布を得、電池セパレ−タを作成した。このセパレ−タの
評価を行い、結果を表4に示す。
6:4(重量比)で混合し、押出機で溶融混練して紡糸
ヘッドの鞘側に導き、一方、参考例4で得られたポリア
ミドを別の押出機で紡糸ヘッドの芯側に導き、口金から
同時に吐出して芯鞘型複合繊維を得た。該複合繊維の断
面形態は、海状ポリアミド中に島状ポリプロピレンが存
在する海島構造をなす鞘部と、ポリアミドの芯部とから
なる断面形態であった。この複合繊維から実施例11と
同様にして不織布を作成し、電池セパレ−タを得た。こ
のセパレ−タの評価を行い、結果を表4に示す。
の溶融押出機で溶融混練して紡糸ヘッドに導き、特殊形
状の紡糸口金を使用しこれらのポリマ−を同時に紡糸し
て放射状貼合せ型(実施例21)、多層貼合せ型(実施
例22)の複合繊維を得た。これらの複合繊維を用いて
実施例11と同様にして不織布を得、電池セパレ−タを
作成した。これらのセパレ−タの評価を行い、結果を表
4に示す。
いたランダム複合形態とした以外は同様にして複合繊
維、不織布を得、電池セパレ−タを作成した。このセパ
レ−タの評価を行い、結果を表4に示す。
し、シングルディスクリファイナ−を用いて複合繊維を
フィブリル化してパルプ状物を得た。一方、参考例4で
得られたポリアミドを310℃で紡糸し、90℃の水浴
で3倍に延伸して300デニ−ル/100フィラメント
の繊維を得た。この繊維を5mmに切断してカットファ
イバ−とした。前述のパルプ状物70重量%とカットフ
ァイバ−30重量%とを標準離解機で離解してテスト抄
紙機で坪量70g/m2 の手すきシ−トを得た。このシ
−トを190℃の熱風乾燥機に入れて熱融着性成分であ
るポリプロピレンを溶融して接着処理を行い、不織布を
作成した。この不織布を用いて電池セパレ−タを作成
し、評価を行った。結果を表4に示す。
7:3の重量比で混合して押出機に入れ、溶融混練して
0.45×300Hの矩形ノズルを用いて、ノズル温度
330℃、空気温度350℃、空気圧力2.7kg/c
m2 でメルトブロ−法により不織布を作成した。この不
織布を圧力80kg/cm2 の水流でフィブリル化処理
し、ついで150℃でカレンダ−処理した。処理後の不
織布から電池セパレ−タを作成し、評価を行った。結果
を表4に示す。
ロン6(宇部興産社製:UBEナイロン6)を用いた以
外は実施例1と同様にして、複合繊維、不織布を作成し
た。不織布から電池セパレ−タを作成し、このセパレ−
タの評価を行った。結果を表5に示す。表5の結果から
明らかなように、耐アルカリ性と電解液保液性には優れ
るものの、耐酸化劣化性が低いものであった。
ロン6(宇部興産社製:UBEナイロン6)を用いた以
外は実施例11と同様にして、複合繊維、不織布を作成
した。この不織布から電池セパレ−タを作成し、このセ
パレ−タの評価を行った。結果を表5に示す。表5の結
果から明らかなように、耐アルカリ性と電解液保液性に
は優れるものの、耐酸化劣化性が低いものであった。
ミン)とアジピン酸(脂肪族ジカルボン酸)とからなる
ナイロン66(宇部興産社製:UBEナイロン66)を
用いた以外は実施例1と同様にして、複合繊維・不織布
を作成した。この不織布から電池セパレ−タを作成し、
セパレ−タの評価を行い、結果を表5に示す。表5の結
果から明らかなように、耐アルカリ性と電解液保液性に
は優れるものの、耐酸化劣化性が低いものであった。
ミン)とアジピン酸(脂肪族ジカルボン酸)とからなる
ナイロン66(宇部興産社製:UBEナイロン66)を
用いた以外は実施例11と同様にして、複合繊維・不織
布を作成した。この不織布から電池セパレ−タを作成
し、セパレ−タの評価を行い、結果を表5に示す。表5
の結果から明らかなように、耐アルカリ性と電解液保液
性には優れるものの、耐酸化劣化性が低いものであっ
た。
ミン)とアジピン酸(脂肪族ジカルボン酸)とからなる
ポリアミド(三菱ガス化学社製:MXナイロン600
7)を用いた以外は実施例1と同様にして、複合繊維・
不織布を作成した。この不織布を用いて電池セパレ−タ
を作成し、このセパレ−タの評価を行った。結果を表5
に示す。ポリアミドが脂肪族ジカルボンで構成されてい
たので構造的にアミド結合が弱く、また結晶性が低いた
めと思われるが、耐酸化劣化試験において試験液中でポ
リアミドが著しく酸化劣化し、ポリプロピレンからなる
試験片がわずかに残っただけであった。
ミン)とアジピン酸(脂肪族ジカルボン酸)とからなる
ポリアミド(三菱ガス化学社製:MXナイロン600
7)を用いた以外は実施例11と同様にして、複合繊維
・不織布を作成した。この不織布を用いて電池セパレ−
タを作成し、このセパレ−タの評価を行った。結果を表
5に示す。ポリアミドが脂肪族ジカルボンで構成されて
いたので構造的にアミド結合が弱く、また結晶性が低い
ためと思われるが、耐酸化劣化試験において試験液中で
ポリアミドが著しく酸化劣化し、ポリプロピレンからな
る試験片がわずかに残っただけであった。
糸ヘッド温度200℃で紡糸し、水浴温度80℃で4倍
に延伸し、250デニ−ル/100フィラメントの繊維
を得た。この繊維を用い、実施例8と同様にして不織布
を得、電池セパレ−タを作成した。このセパレ−タの評
価を行い結果を表5に示す。表5の結果から明らかなよ
うに、耐アルカリ性と耐酸化劣化性に優れるものの、電
解保液性は非常に低いものであった。
ヘッド温度250℃で紡糸し、水浴温度85℃で4倍に
延伸し、200デニ−ル/100フィラメントの繊維を
得た。この繊維を用い、実施例8と同様にして不織布を
得、電池セパレ−タを作成した。このセパレ−タの評価
を行い結果を表5に示す。表5の結果から明らかなよう
に、耐アルカリ性、電解液保液性に優れるものの、耐酸
化劣化性は非常に低いものであった。
を一成分とするため、耐アルカリ性、耐酸化劣化性、電
解液保液性などに優れ、また熱接着性成分と複合した
り、フィブリル化繊維とすることにより、電解液保液
性、不織布強度が向上することから、電池セパレ−タと
して有効な性能を有し、各種電池用途に長期間に亘って
使用できる。
Claims (4)
- 【請求項1】ジカルボン酸成分の60モル%以上が芳香
族ジカルボン酸であるジカルボン酸成分と、ジアミン成
分の60モル%以上が炭素数6〜12の脂肪族アルキレ
ンジアミンであるジアミン成分とからなるポリアミド
と、該ポリアミドと非相溶性の熱可塑性ポリマ−からな
る複合繊維。 - 【請求項2】熱可塑性ポリマ−が熱融着性成分であるこ
とを特徴とする請求項1記載の複合繊維。 - 【請求項3】請求項2記載の複合繊維を少なくとも50
重量%用いた電池セパレ−タ用不織布。 - 【請求項4】ジカルボン酸成分の60モル%以上が芳香
族ジカルボン酸であるジカルボン酸成分と、ジアミン成
分の60モル%以上が炭素数6〜12の脂肪族アルキレ
ンジアミンであるジアミン成分とからなるポリアミドと
該ポリアミドと非相溶性の熱可塑性ポリマ−からなるフ
ィブリル化繊維を少なくとも50重量%用いた電池セパ
レ−タ用不織布。
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---|---|---|---|
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JP2001283821A (ja) * | 2000-04-03 | 2001-10-12 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 非水電解液電池用セパレーターおよびそれを用いてなる非水電解液電池 |
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US6846868B2 (en) | 2001-06-05 | 2005-01-25 | Kuraray Co., Ltd. | Polyamide composition |
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-
1996
- 1996-05-27 JP JP13170096A patent/JP3712082B2/ja not_active Expired - Fee Related
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EP1542295A4 (en) * | 2002-09-11 | 2010-07-21 | Kuraray Co | TRENGLER FOR AN ALKALIBATTERY AND BATTERY THEREOF |
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